ニューロテンシンは、黄体形成ホルモンとプロラクチン遊離の調節に関わり、且つドーパミン作用性の系との有意な相互作用を持つ、13のアミノ酸神経ペプチドである。ニューロテンシンは最初に、その能力に基づきウシの視床下部の抽出物から分離されることで、麻酔をかけたラットの露出した皮膚領域に目に見える血管拡張を引き起こす。ニューロテンシンは、中枢神経系の全体にわたって分布しており、視床下部、扁桃腺、及び側坐核において最高レベルである。それは、以下を含む様々な効果を誘導する:無痛覚症、低温症、及び自発運動活性の増大。ニューロテンシンは、ドーパミン経路の調節にも関係する。周辺において、ニューロテンシンは、小腸の内分泌細胞の中に見出され、そこでは前記内分泌細胞は分泌と平滑筋収縮に通じる。
ニューロテンシンは、ドーパミンのシグナル伝達の調節に関わり、抗精神病薬のものと同様の薬理効果のスペクトルをもたらして、ニューロテンシンは内因的な神経抑制薬でもよいという提案に通じる。ニューロテンシンを欠いたマウスは、ニューロテンシンのシグナル伝達が少なくとも幾つかの抗精神病薬作用の基礎となる重要な要素であるという考えに一致して、様々な抗精神病薬に応じた欠損症を表示する。これらのマウスは、驚愕反射のプレパルス阻害(PPI)における適度の欠損症を示し、マウスは、動物における抗精神病薬作用を調査するために広く使用されてきたモデルである。抗精神病薬の投与は、特定条件下のPPIを増大する。標準のマウスとニューロテンシンを欠いたマウスの比較は、異なる抗精神病薬がPPIを増大する能力における著しい差異を明らかにした。異型の抗精神病薬であるクロザピンは、ニューロテンシンを欠いたマウスにおいて標準的にPPIを増大したが、精神病治療用ハロペリドールと精神病治療用クエチアピンは、これらの薬物がPPIを著しく増大した正常なマウスとは対照的に、これらのマウスにおいては効果がなかった。このような結果は、特定の抗精神病薬がそれらの効果の少なくとも幾つかにニューロテンシンを必要とすることを示唆する。ニューロテンシンを欠いたマウスはまた、標準の野生型マウスと比較して、クロザピンではなくハロペリドールの投与後の線条体の活性化の不足を示し、線条体のニューロテンシンが抗精神病薬の亜群に対するニューロン反応の完全なスペクトルを必要とすることを示す。
ニューロテンシン受容体は、神経伝達物質ニューロテンシンを結合する膜貫通受容体である。NTSR1とNTSR2の遺伝子によりコード化された受容体のうち2つは、7つの膜貫通性ヘリックスを含有し、Gタンパク質が結合されている。
第3の受容体は、単一の膜貫通領域を有しており、SORT1遺伝子によりコード化される。
中毒は、有害な結果に反した行動の連続した反復、又はそのような行動に通じる神経学的障害陥である。中毒は、限定されないが、薬物乱用、運動中毒、過食症、セックス中毒、コンピュータ中毒、及びギャンブルを含み得る。中毒の典型的な特徴は、物質又は行動に対して損なわれた制御、物質又は行動への没頭、結果に反した継続使用、及び拒絶を含む。中毒に関連した習慣とパターンは典型的に、即時の満足感(短期の報酬)、それに合わせて遅発性の悪影響(長期的なコスト)を特徴とする。中毒に関連した幾つかの薬物は、アルコール、置換アンフェタミン(例えば、メタンフェタミン)、バルビツール酸、ベンゾジアゼピン(特に、アルプラゾラム、テマゼパム、ジアゼパム、及びクロナゼパム)、コカイン、メタカロン、及びオピオイドを含む。
ニューロテンシン(NT)受容体は、報酬に関連したドーパミン作用性の神経経路上に発現され、ニューロテンシン受容体1(NTR1)は、メタンフェタミン乱用の処置のための治療標的である。特に、ペプチドベースのNTR1アゴニストは、限定されないがメタンフェタミンなどの向精神薬で観察された精神刺激薬効果とは反対の行動、即ち、活動亢進、神経毒症、精神病エピソード、及び認知障害などをもたらす。
NTR1は、Gタンパク質結合受容体(GPCR)である。2つの異なった相互依存性のパラダイムがGPCRシグナル伝達に関連する。ヘテロ三量体Gタンパク質に関する十分に定義されたシグナル伝達のカスケードに加えて、受容体の薬理作用における近年の進歩は、それ自体の固有の生物学的作用をもたらす代替的な生化学的カスケードの調節における、β−アレスチンの重要性を同定した。例えば、マウスモデルにおいて、Allenらは、精神病治療特性を持つ、及び最も重要なことに、標準の神経弛緩性のアンタゴニストのようなカタレプシーを誘導することについて減少傾向にあるD(2)Rのために一連のβ−アレスチン−2バイアス型アゴニストを開発した(Allen et al. Discovery of β−Arrestin−Biased Dopamine D2 Ligands for Probing Signal Transduction Pathways Essential for Antipsychotic Efficacy. Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 2011, 108, 18488−18493; Rajagopal et al. Teaching old receptors new tricks: biasing seven−transmembrane receptors. Nat. Rev. Drug Discovery 2010, 9, 373−386.)。そのようなバイアス型化合物の研究は、β−アレスチンを好む場合に、リガンドに配向されたシグナル伝達傾向がどのように望ましくない生物学的結果を改善することができるか例証する。β−アレスチン/GPCRシグナル伝達の下流のモジュレータは、それらのGタンパク質相当物ほど特徴づけられず、新たな薬物療法の生成のための標的としての可能性により、ますます多くの臨床検査の被験体である。認識されたβ−アレスチンのパートナーは、タンパク質Src、ERK、及びJnkを含む。それらのアゴニストにより誘導される、β−アレスチンとの相互作用は、クラスリンにより区画されたシグナル伝達、及びクラスリン被覆ピットにおけるリガンドで活性化されたβ−アレスチン/GPCR複合体に関連する。GPCRリガンドがβ−アレスチンに対して、またはその方向に偏るかどうかの決定は、これら生化学的プロセスに従うことにより結果的に評価され得る。
1つの態様において、本明細書に記載される化合物は、ニューロテンシン及び/又はニューロテンシン受容体1により媒介される、被験体の疾患又は疾病の処置に使用される。
1つの態様において、本明細書に記載される化合物は、ニューロテンシン及び/又はニューロテンシン受容体1により媒介される、神経系疾患又は疾病の処置に使用される。幾つかの実施形態において、神経系疾患又は疾病は、急性ストレス障害、アルコール乱用、アルコール依存症、アルコール離脱、アルコール幻覚症、アルツハイマー病、アンフェタミン依存、アンフェタミン禁断精神病、神経性食欲不振、不安障害、抗不安関連疾患、アスペルガー症候群、注意欠陥障害、注意欠乏活動亢進障害、自閉症、バルビツール酸塩依存症、ベンゾジアゼピン依存症、ベンゾジアゼピン乱用、ベンゾジアゼピン離脱、双極性障害、双極1型障害、双極2型障害、神経性過食症、大麻依存、緊張型障害、緊張型分裂病、コカイン依存、コカイン中毒、コタール症候群(cotard delusion)、感情循環、振せん譫妄症、うつ病性障害、全般性不安障害、誇大妄想、幻覚剤関連障害、幻覚剤の持続性知覚障害、ハンチントン病、衝動制御障害、間欠性爆発性障害、大鬱病性障害、大うつ病エピソード、躁病エピソード、小うつ病性障害、小うつ病エピソード、ミュンヒハウゼン症候群、神経弛緩関連疾患、夜間摂食症状群、強迫性障害(OCD)、オピオイド依存症、疼痛障害、パニック障害、妄想性人格障害、睡眠時随伴症、パーキンソン病、パートナー関係問題、病的賭博、フェンシクリジン(又はフェンシクリジン様のもの)に関連する障害、残遺型統合失調症、サドマゾヒズム、統合失調感情障害、統合失調質人格障害、統合失調症、統合失調症様障害、統合失調型人格障害、社会不安障害、社会恐怖症、物質関連障害、遅発性ジスキネジア、又はトゥーレット症候群である。
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、アンフェタミン中毒の処置に有用である。幾つかの実施形態において、アンフェタミンは、メタンフェタミン、エチルアンフェタミン、プロピルアンフェタミン、イソプロピルアンフェタミン、フェンテルミン、フェニルプロパノラミン(PPA)、カチン、カチノン、オルテタミン、2−フルオロアンフェタミン(2−FA)、3−メチルアンフェタミン(3−MA)、3−フルオロアンフェタミン(3−FA)、ノルフェンフルラミン、4−メチルアンフェタミン(4−MA)、パラ−メトキシアンフェタミン(PMA)、パラ−エトキシアンフェタミン、4−メチルチオアンフェタミン(4−MTA)、ノルフォレドリン(α−Me−TRA)、パラ−ブロモアンフェタミン(PBA、4−BA)、パラ−クロロアンフェタミン(PCA、4−CA)、パラ−フルオロアンフェタミン(PFA、4−FA、4−FMP)、パラ−ヨードアンフェタミン(PIA、4−IA)、ジメチルアンフェタミン、ベンズフェタミン、セレギリン、メフェンテルミン、フェンペンテルミン、エフェドリン(EPH)、プソイドエフェドリン(PSE)、メトカチノン、エトカチノン、クロルテルミン(Clortermine)、メトキシメチルアンフェタミン(MMA)フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、4−メチルメタンフェタミン(4−MMA)、パラ−メトキシメタンフェタミン(PMMA)、パラ−メトキシエチルアンフェタミン(PMEA)、フォレドリン、クロルフェンテルミン、パラ−フルオロメタンフェタミン(PFMA、4−FMA)、キシロプロパミン(Xylopropamine)、アルファ−メチルドーパミン(アルファ−Me−DA)、メチレンジオキシアンフェタミン(MDA)、ジメトキシアンフェタミン(DMA)、ノルデフリン(アルファ−Me−NE)、オキシロフェリン(Oxilofrine)、アーレフ、ジメトキシブロモアンフェタミン(DOB)、ジメトキシクロロアンフェタミン(DOC)、ジメトキシフルオロアンフェタミン(DOEF)、ジメトキシエチルアンフェタミン(DOET)、ジメトキシフルオロアンフェタミン(DOF)、ジメトキシヨードアンフェタミン(DOI)、ジメトキシメチルアンフェタミン(DOM)、ジメトキシニトロアンフェタミン(DON)、ジメトキシプロピルアンフェタミン(DOPR)、ジメトキシトリフルオロメチルアンフェタミン(DOTFM)、メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)、メチレンジオキシエチルアンフェタミン(MDEA)、メチレンジオキシヒドロキシアンフェタミン(MDOH)、2−メチル−MDA、5−メチル−MDA、メトキシメチレンジオキシアンフェタミン(MMDA)、トリメトキシアンフェタミン(TMA)、ジメチルカチノン、ジエチルカチノン、ブプロピオン、メフェドロン(4−MMC)、メテドロン(PMMC)、ブレフェドロン(4−BMC)、フレフェドロン(4−FMC)である。幾つかの実施形態において、アンフェタミンはメタンフェタミンである。
特定の実施形態において、本明細書に記載される化合物は、卒中/脳虚血の処置に使用される。特定の例において、本明細書に記載される化合物は、梗塞形成及び/又は脳細胞死を減少させる。特定の例において、本明細書に記載される化合物は、卒中後の患者の回復を向上させる。
1つの態様において、本明細書に記載される化合物は、ニューロテンシン及び/又はニューロテンシン受容体1により媒介される神経精神障害、例えば、物質乱用、精神病、統合失調症、パーキンソン病、注意欠陥多動性障害(ADHD)、及び疼痛の処置に使用される。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は統合失調症の処置に使用される。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物はパーキンソン病の処置に使用される。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は疼痛の処置に使用される。幾つかの実施形態において、疼痛は急性疼痛又は慢性疼痛である。幾つかの実施形態において、疼痛は神経障害性疼痛、例えば慢性神経障害性疼痛である。
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は統合失調症の処置に使用される。幾つかの実施形態において、統合失調症は、新しく診断され、適切に制御されず、又は典型的且つ異型の抗精神病薬に耐性がある。
幾つかの実施形態において、神経精神障害は物質乱用である。幾つかの実施形態において、神経精神障害は物質乱用であり、乱用される物質は、例えば、オピエート(例えば、ヘロイン、モルヒネ、コデイン)、精神運動興奮薬(例えば、アンフェタミン、メタンフェタミン(メタ)、エフェドリン、又はプソイドエフェドリン)、カンナビノイド(例えば、テトラヒドロカンナビノール(THC))、アルコール、ニコチン、又は幻覚剤である。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、非薬理学的な介入に失敗した被験体におけるアルコール中毒の処置に使用される。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、非薬理学的な介入に失敗した被験体における精神刺激薬中毒の処置に使用される。
幾つかの実施形態において、神経精神障害は、神経性過食症、過食性障害、強制過食、不安、睡眠障害、又は双極性障害などの摂食障害である。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、食物摂取量を減らし及び/又は満足度を増すために使用される。
1つの他の態様において、本明細書に記載される他の化合物は、ニューロテンシン及び/又はニューロテンシン受容体1により媒介される神経変性疾患、例えば、アルツハイマー病、ハンチントン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS、又はルー・ゲーリッグ病)の処置に使用される。幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、神経変性疾患の処置に使用され、本明細書に記載される化合物は、神経変性疾患の1つ以上の症状又は副作用を緩和する。幾つかの実施形態において、神経変性疾患の症状又は副作用は、限定されないが、痴呆、記憶喪失、ジスキネジア、認識機能障害、震え、強直、動作の緩慢、姿勢の不安定性、不本意の痙攣又は身悶えの動作(舞踏病)、遅発性又は異常眼球運動、会話又は飲み込みの物理的生成に関する困難、精神障害、筋痙攣と痙縮、痙直、便秘、疲労、唾液分泌過剰、過度の粘液、疼痛、睡眠障害、制御されない笑い又は泣きの突発を含む。
1つの他の態様において、本明細書に記載される化合物は癌の処置に使用される。幾つかの実施形態において、癌は固形腫瘍である。幾つかの実施形態において、癌は、膀胱癌、結腸癌、脳腫瘍、乳癌、骨癌、子宮内膜癌、心臓癌、腎臓癌、肺癌、肝臓癌、子宮癌、卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、甲状腺癌、又は皮膚癌である。
様々な変形に関する上記又は下記の基の任意の組み合わせが、本明細書で考慮される。例えば、いくつかの実施形態において、環Aは単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aは単環式6員ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aは単環式5員ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、又はチオフェンである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジンである。幾つかの実施形態において、環Aはチオフェンである。幾つかの他の実施形態において、環AはC3−C6シクロアルキル又はフェニルである。幾つかの他の実施形態において、環AはC3−C6シクロアルキルである。幾つかの実施形態において、環Aはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルである。幾つかの実施形態において、環Aはシクロペンチルである。幾つかの他の実施形態において、環Aはフェニルである。
幾つかの実施形態において、環Aは単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aは単環式6員ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aは単環式5員ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、又はチオフェンである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジンである。幾つかの実施形態において、環Aはチオフェンである。
幾つかの実施形態において、式(II)の化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、プロドラッグ、又はN−オキシドは、以下の式(IIa)の構造を有する:
幾つかの実施形態において、式(II)の化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、プロドラッグ、又はN−オキシドは、以下の式(IIb)の構造を有する:
幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキルであり、ここで、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキルは、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、デカヒドロ−2,6−ナフチリジニル、デカヒドロ−2,7−ナフチリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジニル、又は2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニルである。
幾つかの実施形態において、環Aは単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、又はチオフェンである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジンである。幾つかの実施形態において、環Aはチオフェンである。
幾つかの実施形態において、式(III)の、或いはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、プロドラッグ、又はN−オキシドは、以下の式(IIIa)の構造を有する:
幾つかの実施形態において、環Aは単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、又はチオフェンである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジンである。幾つかの実施形態において、環Aはチオフェンである。
幾つかの実施形態において、式(IV)の化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、プロドラッグ、又はN−オキシドは、以下の式(IVa)の構造を有する:
幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルであり、ここで、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルは、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、デカヒドロ−2,6−ナフチリジニル、デカヒドロ−2,7−ナフチリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジニル、又は2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニルである。
幾つかの実施形態において、環Aは単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、又はチオフェンである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジンである。幾つかの実施形態において、環Aはチオフェンである。
幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルであり、ここで、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルは、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、デカヒドロ−2,6−ナフチリジニル、デカヒドロ−2,7−ナフチリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジニル、又は2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニルである。
幾つかの実施形態において、環Aは単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aは単環式5員又は6員ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aは単環式5員ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aは単環式6員ヘテロアリールである。
幾つかの実施形態において、環Aはピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、又はチオフェンである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジンである。幾つかの実施形態において、環Aはチオフェンである。
幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキルは、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、デカヒドロ−2,6−ナフチリジニル、デカヒドロ−2,7−ナフチリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジニル、又は2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニルである。
幾つかの実施形態において、環Aはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルである。幾つかの実施形態において、環Aはシクロペンチルである。
幾つかの実施形態において、環Aは単環式ヘテロアリールである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、又はチオフェンである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジンである。幾つかの実施形態において、環Aはチオフェンである。
幾つかの実施形態において、式(VII)の化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、プロドラッグ、又はN−オキシドは、以下の式(VIIa)の構造を有する:
幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルであり、ここで、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルは、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、デカヒドロ−2,6−ナフチリジニル、デカヒドロ−2,7−ナフチリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジニル、又は2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニルである。
幾つかの実施形態において、環Aはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルである。幾つかの実施形態において、環Aはシクロペンチルである。
幾つかの実施形態において、環Aはピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン、又はチオフェンである。幾つかの実施形態において、環Aはピリジンである。幾つかの実施形態において、環Aはチオフェンである。
幾つかの実施形態において、式(VIII)の化合物、或いはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、プロドラッグ、又はN−オキシドは、以下の式(VIIIa)の構造を有する:
幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルである。幾つかの実施形態において、環Bは、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルであり、ここで、Nを含有する随意に置換した二環式ヘテロシクロアルキル、又はNを含有する随意に置換した三環式ヘテロシクロアルキルは、オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロリル、デカヒドロ−2,6−ナフチリジニル、デカヒドロ−2,7−ナフチリジニル、オクタヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジニル、又は2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタニルである。
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物、或いは前記化合物の何れか1つの薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、プロドラッグ、又はN−オキシドの限定されない例は、以下を含む:
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、プロドラッグとして調製される。「プロドラッグ」は、インビボで親薬物へと変換される薬剤を表す。幾つかの状況において、プロドラッグは親薬物よりも投与が容易であり得るため、しばしば有用である。それらは、例えば、経口投与によって生物学的に利用可能であり得るが、親薬物はそうではない。プロドラッグはまた、親薬物以上に医薬組成物において改善された溶解度を有し得る。幾つかの実施形態において、プロドラッグの設計は、有効な水溶性を増加させる。プロドラッグの一例は、限定されないが、本明細書に記載されるような化合物であり、それは、水溶性が可動性に対して有害である細胞膜をわたる伝達を促進するためにエステル(「プロドラッグ」)として投与されるが、その後、一旦水溶性が有益である細胞内に入ると、カルボン酸、活性体へと代謝的に加水分解される。プロドラッグの更なる例は、ペプチドが代謝されることで活性部分を明らかにする、酸基に結合された短鎖ペプチド(ポリアミノ酸)であり得る。特定の実施形態において、インビボでの投与後、プロドラッグは、化合物の生物学的に、薬学的に、又は治療上活性な形態へと化学的に変換される。特定の実施形態において、プロドラッグは、1以上の工程又はプロセスによって、化合物の、生物学的、薬学的、又は治療上活性な形態へと酵素的に代謝される。
1つの態様において、プロドラッグは、薬物の代謝の安定性又は輸送特性を変更し、副作用又は毒性を覆い、薬物の香味を改善し、或いは薬物の他の特性又は特質を変更するように設計することができる。薬物動態、薬力学のプロセス及びインビボでの薬物代謝の知識により、一旦薬学的に活性な化合物が知られると、その化合物のプロドラッグの設計が可能である。(例えば、Nogrady (1985) Medicinal Chemistry A Biochemical Approach, Oxford University Press, New York, pages 388−392; Silverman (1992), The Organic Chemistry of Drug Design and Drug Action, Academic Press, Inc., San Diego, pages 352−401, Rooseboom et al., Pharmacological Reviews, 56:53*102, 2004; Aesop Cho, ”Recent Advances in Oral Prodrug Discovery”, Annual Reports in Medicinal Chemistry, Vol. 41, 395−407, 2006; T. Higuchi and V. Stella, Pro−drugs as Novel Delivery Systems, Vol. 14 of the A.C.S. Symposium Seriesを参照)。
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物の芳香環部上の部位は、様々な代謝反応に敏感である。それ故、芳香環構造上の適切な置換基の取り込みは、この代謝経路を縮小し、最小限に抑え、又は排除する。特異的な実施形態において、代謝反応に対する芳香環の感受性を減らす又は排除する適切な置換基は、ほんの一例として、ハロゲン、又はアルキル基である。
別の実施形態において、本明細書に記載の化合物は、同位体的に(例えば、放射性同位体を用いて)、又は、限定されないが発色団又は蛍光部分、生物発光標識、又は化学発行標識の使用を含む、別の他の手段により標識化される。
本明細書に記載される化合物は、同位体的に標識化された化合物を含み、1以上の原子が、通常は自然に見出される原子質量又は質量数とは異なる、原子質量又は質量数を備える原子で置換されるという事実が無ければ、前記化合物は本明細書に提示される様々な式及び構造に列挙されたものと同じである。本化合物に組み込むことが出来る同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、硫黄、フッ素、及び塩素の同位体であり、例えば、2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、35S、18F、36Clなどである。一つの態様において、本明細書に記載の同位体的に標識化された化合物、例えば、3Hや14Cなどの放射性同位体が組み込まれるものは、薬物及び/又は基質組織分布アッセイにおいて役立つ。1つの態様において、重水素などの同位体での置換は、例えば、インビボでの半減期の増加、又は必要投与量の減少などの、代謝的安定性から生じる特定の治療上の利点を与える。
追加の又は更なる実施形態において、本明細書に記載される化合物は、必要とする生物体への投与後に代謝され、それにより、所望の治療効果を含む所望の効果をもたらすために、後に使用される代謝物質を生成する。
「薬学的に許容可能な」は、本明細書で使用されるように、化合物の生物活性又は性質を無効化せず、及び総体的に無毒である、担体或いは希釈剤のような物質を指し、即ち、該物質は、望ましくない生物学的効果を引き起こすことなく、又は、この物質が含まれる組成物の成分の何れかと有害に相互作用することなく、個体に投与される。
用語「薬学的に許容可能な塩」は、投与される生物体に対して著しい刺激作用を起こさず、化合物の生物活性及び特性を抑止しない化合物の製剤を表す。幾つかの実施形態において、薬学的に許容可能な塩は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物を酸と反応させることによって得られる。薬学的に許容可能な塩は、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)の化合物を塩基と反応させ、塩を形成することによっても得られる。
本明細書に記載される化合物は、薬学的に許容可能な塩として形成されるか、及び/又は使用されてもよい。薬学的に許容可能な塩のタイプは、限定されないが:(1)酸付加塩であって、化合物の遊離塩基形態を、薬学的に許容可能な:例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタリン酸などの無機酸と;或いは、例えば酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、トリフルオロ酢酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、アリールスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、2−ナフタリンスルホン酸、4−メチルビシクロ−[2.2.2]オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプタン酸、4,4’−メチレンビス−(3−ヒドロキシ−2−エン−1−カルボン酸、3−フェニルプルピオン酸、トリメチル酢酸、ターシャリブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸、酪酸、エタンスルホン酸、フェニル酪酸、バルプロ酸などの有機酸と反応させることにより形成される、酸付加塩;(2)塩であって、酸性プロトンが親化合物に存在する場合、例えばアルカリ金属イオン(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類イオン(例えば、マグネシウム、又はカルシウム)、又はアルミニウムといった金属イオンにより化合物が置き換えられる、塩を含む。場合によっては、本明細書に記載される化合物は、限定されないがエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンなどの有機塩基と調和することもある。他の場合において、本明細書に記載されて化合物は、限定されないがアルギニンやリジンなどの、アミノ酸を持つ塩を形成することもある。酸性プロトンを含む化合物で塩を形成するために使用される許容可能な無機塩基は、限定されないが、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどを含む。
薬学的に許容可能な塩に対する言及が、その溶媒付加形態、特に溶媒和物を含むことを理解されたい。溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量のいずれかの溶媒を含み、水やエタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いた結晶化のプロセス中に形成されてもよい。水和物は溶媒が水である時に形成され、又は、アルコラートは溶媒がアルコールである時に形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載されるプロセス中に都合よく調製又は形成することができる。加えて、本明細書で提供される化合物は、溶媒和形態と同様に、非溶媒和形態で存在し得る。一般的に、溶媒和形態は、本明細書で提供される化合物及び方法の目的のため、非溶媒和形態と同等であると考慮される。
他の実施形態において、本明細書に記載される化合物の合成に使用される出発物質及び試薬は、限定されないがSigma−Aldrich、FisherScientific(Fischer Chemicals)及びAcrosOrganicsなどの、商用の供給源から合成され、又はそこから得られる。 更なる実施形態において、本明細書に記載される化合物、及び、異なる置換基を有する他の関連する化合物は、本明細書に記載される技術と材料、同様に、次のような当該技術分野で認識されるものを用いて合成され、例えば、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,Volumes 1−17(John Wiley and Sons,1991);Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds,Volumes 1−5 and Supplementals(Elsevier Science Publishers,1989);Organic Reactions, Volumes 1−40 (John Wiley and Sons, 1991), Larock’s Comprehensive Organic Transformations (VCH Publishers Inc., 1989), March, Advanced Organic Chemistry 4th Ed., (Wiley 1992);Carey and Sundberg, Advanced Organic Chemistry 4th Ed., Vols.A and B(Plenum 2000,2001)、及びGreen and Wuts,PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS 3rd Ed.,(Wiley 1999)(これら全ては、そのような開示のための参照により組み込まれる)である。本明細書に開示されるような化合物の調製のための一般的な方法は反応に由来するものでもよく、この反応は、本明細書で提供されるような式に見出される様々な部分の導入のための、適切な試薬及び条件の使用によって修飾され得る。
ガイドとして、以下の合成法が利用されてもよい。
記載される反応において、反応性の官能基、例えばヒドロキシ、アミノ、イミノ、チオ、又はカルボキシ基を保護することが必要とされ、これらは、反応における望まない関与を回避するために、最終産物において所望される。保護基の作成又はそれらの除去に適応可能な技術の詳細な記載は、「Greene and Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, 3rd Ed., John Wiley & Sons, New York, NY, 1999」及び「Kocienski, Protective Groups, Thieme Verlag, New York, NY, 1994」に記載されており、これら文献はこのような開示のための参照により本明細書に組み込まれる。
幾つかの実施形態において、本明細書に記載されるキナゾリン由来の化合物1−6の合成は、模式図Aに示されるように適切に置換したメチルアントラニラート1−1から出発して達成される。置換カルボニトリルで置換したメチルアントラニラート(1−1)の酸で触媒された(即ち、HCl)縮合により、4−ヒドロキシキナゾリン中間体(1−4)を得た。様々な置換アリールピペリジン、ピペラジン、又はピロリジンでの、結果として生じる4−クロロキナゾリン中間体(1−5)のアミノ化の後、4−ヒドロキシキナゾリン中間体の塩素化(即ち、POCl3)により、キナゾリンアナログ1−6を得た。幾つかの実施形態において、4−ヒドロキシキナゾリン中間体(1−4)を、カップリング試薬(即ち、BOP)及び塩基(即ち、DBU)を用いて、様々な置換アリールピペリジン、ピペラジン、又はピロリジンと反応させることで、キナゾリンアナログ1−6を得た。幾つかの実施形態において、4−ヒドロキシキナゾリン中間体(1−4)の合成は、1)N−(2−シアノフェニル)アミド誘導体1−2を得るための、アミドカップリング試薬(即ち、HATU)を用いた置換アントラニロニトリル(1−3)と置換カルボン酸のアミド縮合、及び、2)4−ヒドロキシキナゾリン中間体(1−4)を得るための、塩基性(即ち、NaOH)及び酸性(即ち、H2O2)条件下での環化により、2工程で達成される。
幾つかの実施形態において、適切に置換したアントラニル酸2−1を用いて、模式図Bに示されるようにキナゾリン化合物2−5を調製する。幾つかの実施形態において、シアナート塩(即ち、KOCN)でのアントラニル酸2−1の環化により、キナゾリン−(1H,3H)−ジオン化合物2−2を得た。幾つかの実施形態において、キナゾリン−(1H,3H)−ジオン化合物2−2を塩素化して、2,4−ジクロロキナゾリン化合物2−3を得た。幾つかの実施形態において、塩素化剤はPOCl3である。幾つかの実施形態において、ジクロロキナゾリン化合物2−3を、随意に置換したアリールピペリジンを用いて4−位置で選択的にアミノ化して、構造2−4の化合物を得た。幾つかの実施形態において、構造2−4の化合物及び適切に置換したボロン酸との、パラジウムで触媒したSuzuki型の反応により、キナゾリンアナログ2−5を得た。
幾つかの実施形態において、適切に置換したブロモ−キナゾリン−4−オール3−1a(模式図A又は模式図Bの何れかに記載される手順から合成)を、Buchwald型の反応条件を用いて適切に置換したアニリン3−2と反応させることで、キナゾリン誘導体3−3を得た。幾つかの代替的な実施形態において、適切に置換したニトロ−キナゾリン−4−オール3−1b(模式図A又は模式図Bの何れかに記載される手順から合成)を、アニリン誘導体3−4に水素化した。幾つかの実施形態において、これらアニリンを更に、ハロゲン化アルキル(3−5)と反応させて、キナゾリン誘導体3−3を得た。幾つかの実施形態において、キナゾリン誘導体3−3を更に、還元アミド化条件を使用して適切に置換したアルデヒドを反応させることにより官能化して、誘導体3−6を得た。幾つかの実施形態において、XがOであり、R10がシリル保護基である場合、キナゾリン誘導体3−6を、フッ化物源の存在下で脱保護することで、化合物3−7を得ることができる。
幾つかの実施形態において、化合物4−1のニトロ置換キナゾリン環上の2−クロロを、適切なアミンにより置き換えることで、化合物4−2を得る。幾つかの実施形態において、ニトロ基をアミノに還元することで、化合物4−3を得る。幾つかの実施形態において、キナゾリン4−3を更に適切なハロゲン化アルキル(4−4)と反応させることで、置換したキナゾリン4−5を得て、それは、幾つかの実施形態において、還元アミノ化条件下で適切なアルデヒドを用いて更に官能化することで、化合物4−6を得る。
「アルキル」は直鎖又は分枝鎖の炭化水素鎖ラジカルを指し、1から30の炭素原子を有し、単結合により分子の残りに結合される。1から10の炭素原子の任意の数を含むアルキルが含まれる。10までの炭素原子を含むアルキルは、C1−C10アルキルと称され、同様に、例えば、6までの炭素原子を含むアルキルはC1−C6アルキルである。他の数の炭素原子を含むアルキル(及び、本明細書に定義される他の部分)は、同様に表わされる。アルキル基は、限定されないが、C1−C10アルキル、C1−C9アルキル、C1−C8アルキル、C1−C7アルキル、C1−C6アルキル、C1−C5アルキル、C1−C4アルキル、C1−C3アルキル、C1−C2アルキル、C2−C8アルキル、C3−C8アルキル、及びC4−C8アルキルを含む。典型的なアルキル基は、限定されないが、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル(iso−プロピル)、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、1,1−ジメチルエチル(t−ブチル)、3−メチルヘキシル、2−メチルヘキシルなどを含む。本明細書に別段の定めが無い限り、アルキル基は、以下に記載されるように随意に置換されてもよい。「アルキレン」又は「アルキレン鎖」は、分子の残りを遊離基に結合する、直鎖又は分枝鎖の二価の炭化水素鎖を指す。
「アルコキシ」は、Rが定義されるようなアルキルラジカルである、式−ORのラジカルを指す。本明細書に別段の定めが無い限り、アルコキシ基は、以下に記載されるように随意に置換されてもよい。
「ヘテロアルキレン」は、上述のようなアルキルラジカルを指し、そこでは、アルキルの1つ以上の炭素原子はO、N、又はS原子で置き換えられる。「ヘテロアルキレン」又は「ヘテロアルキレン鎖」は、分子の残りを遊離基に結合する、直鎖又は分枝鎖の二価のヘテロアルキル鎖を指す。本明細書に別段の定めが無い限り、ヘテロアルキル又はヘテロアルキレン鎖は、以下に記載されるように随意に置換されてもよい。典型的なヘテロアルキル基は、限定されないが、−OCH2CH2OMe、−OCH2CH2OCH2CH2NH2、又は−OCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2N(Me)2を含む。典型的なヘテロアルキレン基は、限定されないが、−OCH2CH2O−、−OCH2CH2OCH2CH2O−、又は−OCH2CH2OCH2CH2OCH2CH2O−を含む。
「アルキルアミノ」は、Rがそれぞれ独立して、定義されるようなアルキルラジカルである、式−NHR又は−NRRのラジカルを指す。本明細書に別段の定めが無い限り、アルキルアミノ基は、以下に記載されるように随意に置換されてもよい。
「アリール」は、水素、6乃至30の炭素原子、及び少なくとも1つの芳香環を含む、炭化水素環系に由来するラジカルを指す。アリールラジカルは、縮合した又は架橋した環系を含み得る、単環式、二環式、三環式、又は四環式の環系でもよい。アリールラジカルは、限定されないが、ベンゼン、インダン、インデン、及びナフタレンの炭化水素環系に由来するアリールラジカルを含む。本明細書に別段の定めがない限り、用語「アリール」又は接頭語「ar」(「アラルキル」などにおける)は、随意に置換したアリールラジカルを含むことを意味する。
「シクロアルキル」は、飽和又は不飽和であり、且つ単結合により分子の残りに結合される、縮合又は架橋した環系を含み得る、安定した、非芳香族の、単環式又は多環式の環状炭素を指す。典型的なシクロアルキルは、限定されないが、3から15の炭素原子、3から10の炭素原子、3から8の炭素原子、3から6の炭素原子、3から5の炭素原子、又は3から4の炭素原子を持つシクロアルキルを含む。単環式シクロアルキルラジカルは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、及びシクロオクチルを含む。多環式ラジカルは、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル、及び7,7−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタニルを含む。本明細書に別段の定めがない限り、シクロアルキル基は、随意に置換されてもよい。シクロアルキル基の実例は、以下の部分を含むがこれらに限定されない:
「縮合した」は、既存の環構造に縮合される、本明細書に記載の任意の環構造を指す。縮合環がヘテロシクリル環又はヘテロアリール環である場合、縮合ヘテロシクリル環又は縮合ヘテロアリール環の一部となる既存の環構造上の任意の炭素原子は、窒素原子と置き換えられてもよい。
「ハロアルキル」は、上記に定義されるように、1以上のハロラジカルにより置換される、上記に定義されるようなアルキルラジカルを指し、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、トリクロロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、1,2−ジフルオロエチル、3−ブロモ−2−フルオロプロピル、1,2−ジブロモエチルなどである。本明細書に別段の定めが無い限り、ハロアルキル基が随意に置換されてもよい。
「ヘテロシクリル」又は「ヘテロ環」又は「ヘテロシクロアルキル」は、2から13の炭素原子と、窒素、酸素、及び硫黄から成る群から選択される1から6のヘテロ原子とを含む、安定した3から14員の非芳香環ラジカルを指す。本明細書において具体的に別段の定めの無い限り、ヘテロシクリルラジカルは、縮合又は架橋した環系を含み得る、単環式又は二環式の環系でもよく;ヘテロシクリルラジカル中の窒素、炭素、又は硫黄の原子は、随意に酸化されてもよく;窒素原子は随意に四級化されてもよく;及び、ヘテロシクリルラジカルは、部分的又は完全に飽和されてもよい。そのようなヘテロシクリルラジカルの例は、限定されないが、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4−ピペリジニル(piperidonyl)、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフラニル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1−オキソ−チオモルホリニル、及び1,1−ジオキソ−チオモルホリニルを含む。本明細書に別段の定めが無い限り、ヘテロシクリル基は、随意に置換されてもよい。非芳香族ヘテロ環としても称される、ヘテロシクロアルキル基の実例は、以下のものを含む:
「ヘテロアリール」は、水素原子と、1から13の炭素原子と、窒素、酸素、亜リン酸、及び硫黄から成る群から選択される1から6のヘテロ原子と、少なくとも1つの芳香環とを含む、5から14員の環系のラジカルを指す。本発明の目的のために、ヘテロアリールラジカルは、縮合又は架橋した環系を含み得る、単環式、二環式、三環式、又は四環式の環系でもよく;ヘテロアリールラジカル中の窒素、炭素、又は硫黄の原子は、随意に酸化されてもよく;窒素原子は随意に四級化されてもよい。例は、限定されないが、アゼピニル、アクリジニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンズインドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル(dioxepinyl)、1,4−ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンズオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソキサゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、1−オキシドピリジニル、1−オキシドピリミジニル、1−オキシドピラジニル、1−オキシドピリダジニル、1−フェニル−1H−ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニル、及びチオフェニル(即ちチエニル)を含む。本明細書に別段の定めが無い限り、ヘテロアリール基が随意に置換されてもよい。
上記の基は全て、置換又は非置換であってもよい。本明細書で使用されるように、用語「置換した」は、上述の基が更に官能化され得ることを意味し、ここで、少なくとも1つの水素原子は、非水素原子置換基への結合と置き換えられる。本明細書に別段の定めがない限り、置換基は、次のものから選択された1以上の置換基を含む場合がある:オキソ、−CO2H、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、チオオキシ、アルキル、アルキレン、アルコキシ、アルコキシアルキル、アルキルカルボニル、アルキルオキシカルボニル、アリール、アラルキル、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルキルカルボニル、アラルキルオキシカルボニル、アリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルカルボニル、シクロアルキルアルキルカルボニル、シクロアルキルオキシカルボニル、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、ジアルキルアミン、アリールアミン、アルキルアリールアミン、ジアリールアミン、ペルフルオロアルキル、例えばトリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、又はペルフルオロアルコキシ。「置換した」はまた、オキソ、カルボニル、カルボキシ、及びエステルの基における酸素、及び、イミン、オキシム、ヒドラゾン、及びニトリルなどの群における窒素などのヘテロ原子に対する高位結合(例えば、二重結合又は三重結合)によって、1以上の水素原子が置き換えられる、上述の基の何れかを意味する。例えば、「置換した」は、1以上の水素原子が、−NRgC(=O)NRgRh、−NRgC(=O)ORh、−NRgSO2Rh、−OC(=O)NRgRh、−ORg、−SRg、−SORg、−SO2Rg、−OSO2Rg、−SO2ORg、=NSO2Rg、及び−SO2NRgRhで置き換えられる、上記の基の何れかを含む。「置換した」はまた、1つ以上の水素原子が、−C(=O)Rg、−C(=O)ORg、−CH2SO2Rg、−CH2SO2NRgRh、−SH、−SRg、又は−SSRgで置き換えられる、上述の基の何れかを意味する。前述のものにおいて、RgとRhは同じ又は異なるものであり、独立して、水素、アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、チオアルキル、アリール、アラルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルアルキル、ヘテロアリール、及び/又はヘテロアリールアルキルである。加えて、前述の置換基の各々はまた、上記の置換基の1以上で随意に置換されてもよい。幾つかの実施形態において、随意の置換基は独立して、水素、ハロゲン、−CN、−OH、−NO2、−N(R12)R13、−C(=O)N(R12)R13、−NR12C(=O)R11、−C(=O)−O−R11、−O−C(=O)R11、−SR12、−S(=O)R11、−S(=O)2R11、−N(R12)S(=O)2R11、−S(=O)2−N(R12)R13、−C(=O)R11、随意に置換したアルキル、随意に置換したシクロアルキル、随意に置換したヘテロシクロアルキル、随意に置換したアルコキシ、随意に置換したハロアルキル、随意に置換したハロアルコキシ、随意に置換したフェニル、及び随意に置換した5又は6員のヘテロアリールから選択され;R12とR13の各々は独立して、水素、随意に置換したアルキル、随意に置換したシクロアルキル、随意に置換したヘテロシクロアルキル、随意に置換したアルコキシ、随意に置換したハロアルキル、随意に置換したハロアルコキシ、随意に置換したフェニル、及び随意に置換した5又は6員のヘテロアリールから成る群から選択され;又は、R12とR13は、同じ窒素原子上にある場合、それらが結合される窒素原子と一緒に得られることで、随意に置換したヘテロシクロアルキルを形成し;R15は、随意に置換したアルキル、随意に置換したシクロアルキル、随意に置換したヘテロシクロアルキル、随意に置換したアルコキシ、随意に置換したハロアルキル、随意に置換したハロアルコキシ、随意に置換したフェニル、及び随意に置換した5又は6員のヘテロアリールから成る群から選択され;幾つかの実施形態において、随意の置換基は独立して、水素、ハロゲン、−CN、−OH、−NO2、−N(R12)R13、−C(=O)N(R12)R13、−NR12C(=O)R11、−C(=O)−O−R11、−O−C(=O)R11、−SR12、−S(=O)R11、−S(=O)2R11、−N(R12)S(=O)2R11、−S(=O)2−N(R12)R13、−C(=O)R13、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、フェニル、及び5又は6員のヘテロアリールから選択され;R12とR13の各々は独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、フェニル、及び5又は6員のヘテロアリールから成る群から独立して選択され;又は、R12とR13は、同じ窒素原子上にある場合、それらが結合される窒素原子と一緒に得られることで、随意に置換したヘテロシクロアルキルを形成し;R15は、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、フェニル、及び5又は6員のヘテロアリールから成る群から選択される。
用語「同時投与」などは、本明細書に使用されるように、一人の患者への選択された治療剤の投与を包含することを意味し、同じ又は異なる投与経路、若しくは、同じ又は異なる投与時間で薬剤が投与される処置レジメンを含むことが意図されている。
用語「有効な量」又は「治療上有効な量」は、本明細書で使用されるように、処置される疾患又は疾病の1以上の症状をある程度和らげる、投与される薬剤又は化合物の十分な量を表す。その結果、疾患の兆候、症状、又は原因を減少及び/又は軽減し、或いは生物系の任意の他の所望の改変をもたらすことができる。例えば、治療上の使用に「有効な量」は、疾患の症状を臨床的に大きく減少するのに必要とされる、本明細書に記載の化合物を含む組成物の量である。適切で「有効」な量は、いかなる個体の場合でも、用量増加試験などの技術を使用して定められてもよい。
用語「医薬配合物」は、本明細書で使用されるように、1より多くの活性成分の混合又は組み合わせから結果として生じる生成物を意味し、活性成分の固定配合と非固定配合の両方を含む。用語「固定配合」は、活性成分、例えば、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物と助剤の両方が、単一の実体又は投与量の形態で同時に患者に投与されることを意味する。用語「非固定配合」は、活性成分、例えば、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物と助剤が、具体的な介入時間の制限無しに、同時に、一斉に、又は連続して別個の実体として患者に投与されることを意味し、ここで、そのような投与は、患者の身体中の2つの化合物の有効なレベルをもたらす。後者はまた、カクテル療法、例えば3つ以上の活性成分の投与に適応する。
用語「処置する(treat)」、「処置している(treating)」、及び「処置(treatment)」は、本明細書に用いられる場合、予防的及び/又は治療的にの何れかで、疾患又は疾病の少なくとも1つの症状を軽減、減少、又は改善すること、更なる症状を予防すること、疾患又は疾病を阻害すること、例えば、疾患又は疾病の進行を停止すること、疾患又は疾病を緩和すること、疾患又は疾病を退行させること、疾患又は疾病により生じる状態を緩和すること、或いは疾患又は疾病を止めることを含む。
「互変異性体」は、分子の1つの原子から同じ分子の別の原子へのプロトン移動を指す。本明細書に提示された化合物は、互変異性体として存在してもよい。互変異性体は、単結合及び隣接した二重結合の切り換え(switch)を伴う水素原子の移動によって相互転換可能な化合物である。互変異性化が可能である配列を結合する際に、互変異性体の化学平衡が存在する。本明細書に開示される化合物の全ての互変異性体が考慮される。互変異性体の正確な比率は、温度、溶媒、及びpHを含む様々な因子に依存する。互変体の相互転換の幾つかの例は次のものを含む:
医薬組成物は、本明細書で使用されるように、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物と、他の化学成分(即ち、薬学的に許容可能な不活性成分)(担体、賦形剤、結合剤、充填剤、懸濁化剤、香味料、甘味料、崩壊剤、分散剤、界面活性剤、潤滑剤、着色料、希釈剤、可溶化剤、加湿剤(moistening agents)、可塑剤、安定剤、浸透促進剤、湿潤剤(wetting agents)、消泡剤、抗酸化剤、防腐剤、又はそれらの1以上の組み合わせなど)との混合物を指す。医薬組成物は、生体への化合物の投与を促進する。
本明細書に記載される医薬製剤は、経口、非経口(例えば、静脈内、皮下、筋肉内、髄内注入、くも膜下内、直接脳室内、腹腔内、リンパ内、鼻腔内注入)、鼻腔内、頬側、局所、直腸、又は経皮の投与経路を含むが、これらに限定されない複数の投与経路によって、様々な方法で被験体に投与可能である。本明細書に記載される医薬製剤は、水性液体分散、自己乳化分散、固溶体、リポソーム分散液、エアロゾル、固形剤形、粉末剤、即時放出製剤、制御放出製剤、速溶製剤、錠剤、カプセル剤、丸剤、遅延放出製剤、拡張放出製剤、パルス放出製剤、多重微粒子製剤、及び、即時混合且つ制御放出製剤を含むが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、局所投与される。そのような実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、溶液、懸濁液、ローション剤、ゲル剤、ペースト、シャンプー、スクラブ、ラブ(rubs)、スミア(smears)、薬用スティック、薬用包帯、バーム、クリーム剤、又は軟膏剤などの、様々な局所投与可能な組成物に処方される。1つの態様において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、皮膚に局所投与される。
別の態様において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、経鼻投与用に処方される。そのような製剤は、鼻スプレー、鼻ミストなどを含む。
前述の態様の何れかにおいて、更なる実施形態があり、該実施形態において、有効な量の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、(a)哺乳動物に全身投与され;及び/又は(b)哺乳動物に経口投与され;及び/又は(c)哺乳動物に静脈内投与され;又は(d)哺乳動物に吸入により投与され;又は(e)哺乳動物に経鼻投与により投与され;及び/又は(f)哺乳動物に注入により投与され;及び/又は(g)哺乳動物に局所投与され;及び/又は(h)点眼投与により投与され;及び/又は(i)哺乳動物に直腸投与され;及び/又は(j)哺乳動物に非全身に、又は特定位置に投与される。
前述の態様の何れかにおいて、有効な量の化合物の単回投与を含む更なる実施形態が提供され、該実施形態において、(i)化合物は1回で投与され;(ii)化合物は1日以上の期間をおいて哺乳動物に複数回投与され;(iii)化合物は頻繁に投与され;又は(iv)化合物は連続的に投与される。
前述の態様の何れかにおいて、化合物の有効な量の複数回投与を含む更なる実施形態が提供され、該実施形態において、(i)化合物は一回量で連続的又は断続的に投与され;(ii)複数回投与の間隔は6時間毎であり;(iii)化合物は8時間毎に哺乳動物に投与され;(iv)化合物は12時間毎に哺乳動物に投与され;(v)化合物は24時間毎に哺乳動物に投与される。更なる又は代替的な実施形態において、方法は休薬期間を含み、ここで、化合物の投与は一時的に中断され、又は、投与される化合物の投与量は一時的に減らされ;休薬期間の終わりに、化合物の投薬が再開される。1つの実施形態において、休薬期間は、2日から1年まで変動する。
幾つかの実施形態において、医薬製剤は、錠剤の形態である。他の医薬製剤において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物の医薬製剤は、カプセル剤の形態である。
1つの態様において、経口投与用の液体製剤の剤形は、水性の経口分散剤、乳剤、溶液、エリキシル剤、ゲル剤、及びシロップ剤を含むが、これらに限定されない群から選択された水性懸濁液又は水溶液の形態である。
吸入による投与のために、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、エアロゾル、霧、又は粉末として使用するために処方される。
1つの態様において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、筋肉内、皮下、又は静脈内の注入に適切な医薬組成物へと処方される。
幾つかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は局所投与されてもよく、且つ、溶液、懸濁液、ローション剤、ゲル剤、ペースト剤、薬用スティック、バーム、クリーム剤、又は軟膏剤などの、様々な局所投与可能な組成物へと処方され得る。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、浣腸、直腸ゲル、直腸フォーム、直腸エアロゾル、坐剤、ゼリー状坐剤、又は保持浣腸などの直腸組成物として処方される。
特定の実施形態において、本明細書に記載される化合物を含有する組成物は、予防的及び/又は治療的処置のために投与される。特定の治療用途において、組成物は、疾患又は疾病の症状を治療するか、又は少なくとも部分的に阻止するのに十分な量で、既に疾患又は疾病を患う被験体に投与される。この使用に有効な量は、疾患又は疾病の重症度及び経過、以前の治療、患者の健康状態、体重、及び薬への反応性、並びに処置を行う医師の判断に依存する。治療上有効な量は、投与量増加臨床試験などを含むが、これらに限定されない方法により随意に決定される。
予防用途において、本明細書に記載される化合物を含有する組成物は、特定の疾患、障害、又は疾病の影響を受け易く、又はさもなくばその危険に曝されている患者に投与される。
成人の処置に利用される投与量は、典型的に1日当たり0.01mg−5000mg、又は1日当たり1mg−1000mgの範囲内にある。1つの実施形態において、所望の用量は、一回量、又は分割量で都合良く提供される。
1つの特異的な実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、第2の治療剤と同時に投与され、ここで、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物と第2の治療剤は、処置される疾患、障害、又は疾病の異なる態様を調節し、それにより、治療剤のみの投与よりも全体的に優れた利益をもたらす。
本明細書に記載される併用療法に関して、同時投与された化合物の投与量は、利用される同時薬物(co−drug)のタイプ、利用される特定の薬物、処置される疾患又は疾病などに依存して、異なる。付加的な実施形態において、1以上の他の治療剤と同時投与されると、本明細書で提供される化合物は、1以上の他の治療剤と同時に、又は連続して投与される。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、抗炎症剤と組み合わせて哺乳動物に投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)の化合物は、抗精神病薬と組み合わせて投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、神経弛緩剤と組み合わせて哺乳動物に投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、異型の抗精神病剤と組み合わせて哺乳動物に投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)の化合物は、ドーパミンアゴニストと組み合わせて投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、抗コリン作用薬と組み合わせて投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、COMT阻害剤と組み合わせて投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、鎮痛剤と組み合わせて哺乳動物に投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、抗うつ剤と組み合わせて哺乳動物に投与される。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、NSAID、COX−2阻害剤、オピエート、モルヒネ作用薬、又はそれらの組み合わせと組み合わせて哺乳動物に投与される。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)の化合物は、抗統合失調症薬と組み合わせて投与される。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、ソラジン、ハロペリドール、フルフェナジン、チオチキセン、トリフルオペラジン、ペルフェナジン、チオリダジン、クロザピン、アリピプラゾール、ジプラシドン、パリペリドン、ルラシドン、リスペリドン、アセナピン、クエチアピン、オランザピン、ジヒドレキシジン、ロキシンドール、又はそれらの組み合わせと組み合わせて、哺乳動物に投与される。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)の化合物は、抗パーキンソン薬と組み合わせて投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、L−DOPA、カルビドパ、カルビドパ/L−DOPA、ロピニロール、プラミペキソール、ロチゴチン、アマンタジン、トリヘキシフェニジル、ベンザトロピン、セレギリン、ラサギリン、トルカポン、エンタカポン、アポモルヒネ、ブロモクリプチン、ジヒドレキシジン、ジナプソリン、リスリド、ペルゴリド、ピリベジル、ロキシンドール、スマニロール、又はそれらの組み合わせと組み合わせて投与される。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、薬物乱用の処置に使用される他の治療剤と組み合わせて哺乳動物に投与される。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、卒中の処置と組み合わせて哺乳動物に投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、血栓溶解剤と組み合わせて哺乳動物に投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、組織プラスミノーゲン活性化因子(tPA)又は組み換え型組織プラスミノーゲン活性化因子と組み合わせて哺乳動物に投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、アルテプラーゼ、レテプラーゼ、テネクテプラーゼ、又はそれらの組み合わせと組み合わせて哺乳動物に投与される。
幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、神経障害性疼痛の処置と組み合わせて哺乳動物に投与される。幾つかの実施形態において、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、又は(VIII)の化合物は、デュロキセチン、ベンラファキシン、及びミルナシプラン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、デシプラミン、ブプロピオン、プレガバリン、ガバペンチン、カルバマゼピン、オキスカルバゼピン、ラモトリジン、メタドン、ケトベミドン、リドカイン、ガリウムマルトラート、カプサイシン、A型ボツリヌス毒素、ケタミン、デキストロメトルファン、メマンチン、αリポ酸、ベンフォチアミン、又はそれらの組み合わせと組み合わせて哺乳動物に投与される。
以下の実施例は、開示された実施形態を示すが、それを制限しないように意図される。空気と湿気に敏感な試薬及び溶媒に関する全ての反応を、標準の化学技術を使用して、窒素雰囲気下で行った。無水溶媒を、Sigma−Aldrich又はEMD Biosciencesから購入し、新しく使用した。全ての有機試薬を購入したものとして使用した。分析の薄層クロマトグラフィーを、Partisil K6Fシリカゲル60Å、250μmで行った。マイクロ波支援化反応を、CEM Discoverのシステムを使用して行った。1Hと13Cの化学シフトを、対応する溶媒中のppmにおいてδ値で報告する。合成材料上でのクロマトグラフィーのために使用される溶媒は全て、Fisher Scientific HPLCの等級であり、水をMillipore Milli−Q PPで濾過した。合成材料のLCMS分析をWaters Autopurification system上で完了し、それは、2767のサンプルマネージャー、2545の二元性の勾配モジュール、システム流体工学オーガナイザー、2489のUV/ビス検出器、及び3100の質量検出器から成り、MassLynxソフトウェアで全て制御される。Sunfire分析C18 5μmカラム(4.6×50mm)と段階的な勾配{9分間、10%[(水+0.1%のTFA)において(MeCN+0.1%のTFA)]から98%[(水+0.1%のTFA)において(MeCN+0.1%のTFA)]}を、最終的な化合物の分析LCMSのために使用した。最終的な化合物を、溶離剤として酢酸エチル/ヘキサンでのシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。合成材料のためのNMRスペクトルを全て、Bruker Avance II 400又はDRX−500MHzの器機上で記録した。MestReNova 7のプログラムを使用して、NMRスペクトルを処理且つ解釈した。高分解能質量分析(HRMS)スペクトルを、電子スプレーイオン化(ESI)でのAgilent 6224A Accurate−Mass Time−of−Flight(TOF)LC/MSシステム上で行なった。
実施例1:{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンの調製
1,2−ジブロモベンゼン(2.36g、10mmol)、ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.86g、10mmol)、Pd(OAc)2(224.5mg、1.0mmol)、BINAP(1.2g、2.0mmol)、Cs2CO3(6.5g、20mmol)、及びトルエン/1,4−ジオキサエン(15mL/15mL)の混合物を、一晩で90℃に加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、乾燥した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/50)により精製して、無色の油としてtert−ブチル4−(2−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(1.8g、収率:53%)を得た。
tert−ブチル4−(2−ブロモフェニル)ピペラジン−1−カルボキシラート(1.5g、4.4mmol)及びHCl/EtOAc(2M、20mL)の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濾過し、固形物を乾燥して、白色固形物として1−(2−ブロモフェニル)ピペラジン(1.0g、収率:85%)を得た。MeCN(20mL)中の、2−シクロプロピル−6−ニトロ−キナゾリン−4−オール(700mg、3.0mmol)、1−(2−ブロモフェニル)ピペラジン(924mg、3.33mmol)、BOP(2.0g、4.54mmol)、及びDBU(921mg、6.06mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、真空内で乾燥した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/50)により精製して、黄色の半固形物として4−(4−(2−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−シクロプロピル−6−ニトロキナゾリン(550mg、収率:40%)を得た。
MeOH(20mL)中の、4−(4−(2−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−シクロプロピル−6−ニトロキナゾリン(550mg、1.21mmol)、活性な鉄粉(340mg、6.05mmol)、飽和NH4Cl水溶液(10mL)の混合物を2時間、85℃に加熱した。室温に冷却後、混合物をセライトに通して濾過した。濾液を濃縮し、有機溶媒の大半を除去した。水相をDCM(10mL×2)で抽出した。組み合わせた有機質層をNa2SO4で乾燥し、濃縮して、粗製生成物を得た。粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(MeOH/DCM=1/20)により精製して、黄色の半固形物として4−(4−(2−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−シクロプロピルキナゾリン−6−アミン(350mg、収率:68%)を得た。
MeOH(5mL)中の、4−(4−(2−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−シクロプロピルキナゾリン−6−アミン(300mg、0.71mmol)、NaBH3CN(447.3mg、7.1mmol)、HCHO(H2Oにおいて40%、0.5mL)の溶液を、室温で一晩撹拌した。15mLの水を加え、混合物をEtOAc(15mLx3)で抽出した。有機質層を水(15mL)とブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶液を濃縮して残留物を得て、それを分取TLCにより精製して、黄色の半固形物として4−(4−(2−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−シクロプロピル−N,N−ジメチルキナゾリン−6−アミン(250mg、収率:78%)を得た。
4−(4−(2−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル)−2−シクロプロピル−N,N−ジメチルキナゾリン−6−アミン(150mg、0.33mmol)、アゼチジン(38mg、0.66mmol)、Pd(OAc)2(7.4mg、0.033mmol)、BINAP(41mg、0.066mmol)、Cs2CO3(324mg、0.99mmol)、及びトルエン/1,4−ジオキサン(5mL/5mL)の溶液を、一晩で90℃に加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、乾燥した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/7)、その後分取HPLCにより精製して、黄色固形物として{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミン(33mg、収率:21%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ = 7.59 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 7.46−7.43 (m, 1H), 7.02−6.91 (m, 2H), 6.81−6.73 (m, 2H), 6.48−6.46 (m, 1H), 3.89−3.84 (m, 4H), 3.74−3.67 (m, 4H), 3.07−3.00 (m, 10H), 2.21−2.07 (m, 3H), 1.02−0.99 (m, 2H), 0.94−0.89 (m, 2H)。
MS:m/z 429.3(M+H+)。
実施例2:{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−エチル−メチル−アミンの調製
ホルムアルデヒドをアセトアルデヒドと置き換えることを除いて、表題化合物を、{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ= 7.74 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 10.4 Hz, 1H), 7.05−7.00 (m, 2H), 6.83−6.79 (m, 2H), 6.53 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.97−3.93 (m, 4H), 3.78−3.70 (m, 4H), 3.50−3.44 (m, 2H), 3.15 (m, 4H), 2.98 (s, 3H), 2.26−2.19 (m, 3H), 1.17 −1.14 (m, 5H), 0.98 − 0.96 (m, 2H)。MS:m/z 443.3(M+H+)。
実施例3:4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンの調製
LDA(2M、65mL)を、−78℃で300mLの乾燥THFの中、4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(20g、100mmol)の溶液に加え、混合物を30分間撹拌した。乾燥THF(100mL)中のN,N−ビス−(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンの溶液を−78℃でゆっくり加え、混合物を室温に暖め、一晩乾燥した。反応物を飽和NH4Cl溶液(50mL)と水(400mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(200mL)で抽出した。有機質層を水(50mL)とブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥した。溶液を濃縮して乾燥し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=50/1)により精製して、黄色の油として化合物4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(24.5g、収率:74%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 5.76 (s, 1H), 4.04 (d, J = 1.8 Hz, 2H), 3.62 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.43 (s, 2H), 1.47 (s, 9H)。
化合物4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(24.5g、74mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(21.6g、85mmol)、KOAc(25.4g、259mmol)、Pd(dppf)Cl2(1.6g、2.22mmol)、dppf(1.23g、2.22mmol)、及び250mLの1,4−ジオキサンの混合物を、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(500mL)に注ぎ、EtOAc(200mL)で抽出した。有機質層を水(100mL)とブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EA=20/1)により精製して、白色固形物として化合物4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(28g、定量)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 6.45 (s, 1H), 3.94 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 3.62 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.22 (s, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.25 (s, 12H)。
化合物4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(16.1g、52mmol)、1−ブロモ−2−ヨード−ベンゼン(9.8g、35mmol)、K2CO3(19.3g、140mmol)、Pd(dppf)Cl2(1.25g、1.75mmol)、225mLの1,4−ジオキサン、及び75mLの水の混合物を、70℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(500mL)に注ぎ、EtOAc(300mL)で抽出した。有機質層を水とブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EA=60/1)により精製して、白色固形物として化合物4−(2−ブロモ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(8g、収率:67%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 7.55 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.29−7.24 (m, 1H), 7.1−7.09 (m, 2H), 5.62 (s, 1H), 4.04 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 3.64 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.42 (s, 2H), 1.50 (s, 9H)。
化合物4−(2−ブロモ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(7.1g、20.11mmol)、アゼチジン(1.4g、24.1mmol)、Pd(AcO)2(451mg、2.01mmol)、BINAP(2.5g、4.02mmol)、Cs2CO3(13.07g、40.22mmol)、及びトルエン/1,4−ジオキサン(40mL/40mL)の混合物を、90℃で撹拌した。濾過と濃縮の結果、茶色の残留物を得て、それをシリカゲルカラム(PE/EA=60/1)により精製して、黄色の油として化合物4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.0g、79%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 7.16−7.12 (m, 1H), 6.96 (dd, J = 7.8, 7.5 Hz, 1H), 6.76 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.48 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.62 (m, 1H), 4.01 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 3.78 (t, J = 7.2 Hz, 4H), 3.61 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.40 (s, 2H), 2.26−2.16 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
与えられた化合物4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸、tert−ブチルエステル(5.0g、15.9mmol)、湿った10%のPd/C(1g)、及びMeOH(200mL)を一晩、50psiのH2の下、40℃で撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、無色の油として4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.0g、定量)を得た。
化合物4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5.0g、15.9mmol)の混合物をDCM(80mL)の中で溶解し、CF3CO2H(80mL)を加え、室温で2時間撹拌した。反応溶液を濃縮し、残留物を飽和NaHCO3溶液(100mL)で処理し、EtOAc(100mL×5)で抽出した。有機質層を組み合わせ、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮して、白色固形物として化合物4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン(2.5g、収率:74%)を得た。
表題化合物を、最後の3工程にわたり、{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンについて記載されるように調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 7.78−7.76 (m, 1H), 7.35 (dd, J = 9.3 Hz, 1H), 7.24−7.15 (m, 2H), 6.93−6.87 (m, 2H), 6.64−6.61 (m, 1H), 4.41−4.37 (m, 2H), 3.96 (t, J = 7.1 Hz, 4H), 3.81− 3.04 (m, 8H), 2.35−2.23 (m, 3H), 2.04−1.91 (m, 5H), 1.18−1.15 (m, 2H), 1.00−0.97 (m, 2H)。MS:m/z 428.2(M+H+)。
実施例4:{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−エチル−メチル−アミンの調製
ACN(50mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピルキナゾリン−4−オール(530mg、2.0mmol)の溶液に、4−(2−(アゼチジン−1−イル)フェニル)ピペリジン(475mg、2.2mmol)、BOP(1.33g、3mmol)、及びDBU(912mg、6.0mmol)を加えた。混合物を一晩、室温で撹拌した。結果として生じる固形物を濾過によって集め、所望の化合物を得た。濾液を水(50mL)に注ぎ、EtOAc(20mL)で抽出した。有機質層を、水及びブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥した。溶媒を除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA、10/1−5/1)により精製して、白色固形物として4−(4−(2−(アゼチジン−1−イル)フェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ブロモ−2−シクロプロピルキナゾリン(590mg、収率:64%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ= 7.96 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.74−7.64 (m, 2H), 7.20−7.13 (m, 2H), 6.89 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.39 (d, J = 12.9 Hz, 2H), 3.96 (t, J = 7.2, 4H), 3.32−3.02 (m, 3H), 2.34−2.29 (m, 2H), 2.21−2.15 (m, 1H), 2.03−1.86 (m, 4H), 1.20−1.15 (m, 2H), 1.03−0.97 (m, 2H)。MS:m/z 462.9(M+H+)。
4−(4−(2−(アゼチジン−1−イル)フェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ブロモ−2−シクロプロピルキナゾリン(100mg、0.22mmol)、N−メチルエタンアミン(26mg、0.44mmol)、Pd(OAc)2(5mg、0.022mmol)、BINAP(27.4mg、0.044mmol)、Cs2CO3(143mg、0.44mmol)、及びトルエン/1,4−ジオキサン(5mL/5mL)の溶液を、一晩で90℃に加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、乾燥した。残留物を、分取TLC(純粋なEtOA)、その後分取HPLCにより精製して、黄色固形物として{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−エチル−メチル−アミン(24mg、収率:21%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 7.77−7.74 (m, 1H), 7.33−7.13 (m, 3H), 6.92−6.83 (m, 2H), 6.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.40−4.36 (m, 2H), 3.94 (t, J = 6.9 Hz, 4H), 3.51−3.45 (m, 2H), 3.12−2.98 (m, 6H), 2.33−2.22 (m, 3H), 2.04−1.89 (m, 4H), 1.30−1.10 (m, 5H), 0.98−0.96 (m, 2H)。MS:m/z 442.3(M+H+)。
実施例5:N−{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−N,N’,N’−トリメチル−エタン−1,2−ジアミンの調製
表題化合物を、{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−エチル−メチル−アミンについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ = 7.57 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.80−6.77 (m, 2H), 6.52 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.23 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 3.87 (t, J = 6.8 Hz, 4H), 3.51 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.09−2.94 (m, 6H), 2.41−2.38 (m, 2H), 2.25−2.17 (m, 8H), 2.06−2.02 (m, 1H), 1.90−1.79 (m, 4H), 1.01−0.97 (m, 2H), 0.91−0.87 (m, 2H)。MS:m/z 485.3(M+H+)。
実施例6:2−({4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン(150mg、0.32mmol)、2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチルアミン(112mg、0.64mmol)、Pd(OAc)2(7.2mg、0.032mmol)、BINAP(46mg、0.064mmol)、Cs2CO3(209mg、0.64mmol)、及びトルエン/1,4−ジオキサン(5mL/5mL)の溶液を、一晩で90℃に加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、黄色のゲルとして粗製物{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−アミン(粗製350mg、収率:定量)を得た。
MeOH(20mL)中の粗製物{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−アミン(粗製350mg、0.32mmol)の溶液に、HCHO(H2Oにおいて38%、0.52mL)、その後NaBH(AcO)3(678mg、3.2mmol)とNaBH3CN(202mg、3.2mmol)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じる溶液を飽和NaHCO3(30mL)に注ぎ、水相をEtOAc(20mL)で抽出した。有機質層を水とブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮して、黄色のゲルとして粗製物{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−メチル−アミン(精製することなく次の工程に直接使用)を得た。
THF(10mL)中の粗製物{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−メチル−アミン(粗製、0.32mmol)の溶液に、TBAF(THFにおいて1M、1mL)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じる溶液を濃縮し、分取TLC(DCM/MeOH=10/1)により精製し、その後分取HPLCにより更に精製して、黄色のゲルとして2−({4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(30mg、収率:3工程にわたり20%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 7.70 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 9.0, 2.7 Hz, 1H), 7.24−7.14 (m, 2H), 6.96−6.90 (m, 2H), 6.62 (d, J = 8.4, 1H), 4.37−4.31 (m, 2H), 3.97−3.86 (m, 6H), 3.58−3.54 (m, 2H), 3.13−3.01 (m, 6H), 2.35−2.30 (m, 2H), 2.20−2.18 (m, 1H), 2.00−1.89 (m, 4H), 1.17−1.14 (m, 2H), 1.00−0.95 (m, 2H)。
MS:m/z 458.3(M+H+)。
実施例7:{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミンの調製
表題化合物を、2−({4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ = 7.72 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.89−6.87 (m, 2H), 6.61 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.94 (t, J = 6.8 Hz, 4H), 3.59 (s, 4H), 3.35 (s, 3H), 3.09−3.00 (m, 6H), 2.32−2.29 (m, 2H), 2.20−2.18 (m, 1H), 1.98−1.90 (m, 4H), 1.17−1.14 (m, 2H), 0.96−0.94 (m, 2H)。MS:m/z 472.3(M+H+)。
実施例8:{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製
表題化合物を、2−({4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ = 7.72 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.31 (dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.15 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.90−6.85 (m, 2H), 6.61 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.94 (t, J = 7.2 Hz, 4H), 3.69 (t, J = 4.4 Hz, 4H), 3.56 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 3.09−3.00 (m, 6H), 2.58−2.50 (m, 6H), 2.34−2.27 (m, 2H), 2.20−2.16 (m, 1H), 2.02−1.90 (m, 4H), 1.16−1.13 (m, 2H), 0.98−0.93 (m, 2H)。MS:m/z 527.3(M+H+)。
実施例9:{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミンの調製
表題化合物を、2−({4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ = 7.57 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.07 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 6.80−6.76 (m, 2H), 6.52 (d, J = 8.0, 1H), 4.22 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 3.86 (t, J = 7.6 Hz, 4H), 3.53 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.08−2.92 (m, 6H), 2.61−2.50 (m, 6H), 2.25−2.18 (m, 2H), 2.06−2.02 (m, 1H), 1.91−1.79 (m, 4H), 1.65 (s, 4H), 1.01−0.98 (m, 2H), 0.91−0.87 (m, 2H)。MS:m/z 511.3(M+H+)。
実施例10:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(10.1g、32.7mmol)、1−ブロモ−2−ニトロ−ベンゼン(4.4g、21.8mmol)、K2CO3(12.0g、87.2mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.78g、1.09mmol)、90mLの1,4−ジオキサン、及び30mLの水の混合物を、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を水(200mL)に注ぎ、EtOAc(200mL)で抽出した。有機質層を水とブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EA=60/1)により精製して、黄色の油としてtert−ブチル4−(2−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(4.5g、収率:68%)を得た。MS:m/z 204.9(M+H+)。
tert−ブチル4−(2−ニトロフェニル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシラート(3.1g、15.2mmol)、湿った10%のPd/C(0.6g)、及びMeOH(35mL)の混合物を一晩、50psiのH2の下、40℃で撹拌した。反応混合物を濾過し、tert−ブチル4−(2−アミノフェニル)ピペリジン−1−カルボキシラートの溶液を得て、それを次の工程に直接使用した。MS:m/z 177.0(M+H+)。
MeOH(70mL)中のtert−ブチル4−(2−アミノフェニル)ピペリジン−1−カルボキシラートの溶液に、HCHO(H2Oにおいて38%、7mL)、その後NaBH(AcO)3(6.4g、30.2mmol)、及びNaBH3CN(4.8g、76mmol)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。結果として生じる溶液を飽和NaHCO3(100mL)に注ぎ、水相をEtOAc(100mL)で抽出した。有機質層を水とブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EA=15/1)により精製して、白色固形物としてtert−ブチル4−(2−(ジメチルアミノ)フェニル)ピペリジン−1−カルボキシラート(1.5g、収率:2工程にわたり33%)を得た。MS:m/z 305.0(M+H+)。
EA(15mL)中のtert−ブチル4−(2−(ジメチルアミノ)フェニル)ピペリジン−1−カルボキシラート(1.5g、4.93mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(5M、15mL)を加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応溶液を濃縮して、白色固形物としてN,N−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)アニリンのHCl塩(1.2g、収率:88%)を得た。MS:m/z 204.8(M+H+)。
MeCN(50mL)中の、N,N−ジメチル−2−(ピペリジン−4−イル)アニリン(600mg、2.16mmol)、6−ブロモ−2−シクロプロピルキナゾリン−4−オール(530mg、2.0mmol)、BOP(1.33g、3.0mmol)、及びDBU(1.2g、8mmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、ケーキを乾燥して、白色固形物として2−(1−(6−ブロモ−2−シクロプロピルキナゾリン−4−イル)ピペリジン−4−イル)−N,N−ジメチルアニリン(730mg、収率:81%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 7.98 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.74−7.64 (m, 2H), 7.28−7.07 (m, 4H), 4.42−4.37 (m, 2H), 3.53−3.48 (m, 1H), 3.27−3.18 (m, 2H), 2.70 (s, 6H), 2.21−2.15 (m, 1H), 1.92−1.86 (m, 4H), 1.21−1.16 (m, 2H), 1.03−0.97 (m, 2H)。
表題化合物を、最後の3工程にわたり、2−({4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 7.83 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.30−7.11 (m, 4H), 6.98 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 12.9 Hz, 2H), 3.88 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.59−3.49 (m, 3H), 3.23−3.15 (m, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.71 (s, 6H), 2.32−2.28 (m, 1H), 1.95−1.77 (m, 4H), 1.27−1.17 (m, 2H), 1.05−1.00 (m, 2H)。MS:m/z 446.3(M+H+)。
実施例11:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミンの調製
表題化合物を、2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 8.31−8.28 (m, 1H), 7.35 (dd, J = 9.3, 2.4 Hz, 1H), 7.25−7.18 (m, 3H), 7.13−7.08 (m, 1H), 6.90 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.82−4.78 (m, 2H), 3.63−3.58 (m, 5H), 3.40−3.31 (m, 5H), 3.05 (s, 3H), 2.79−2.78 (m, 1H), 2.69 (s, 6H), 2.02−1.83 (m, 4H), 1.25−1.18 (m, 4H)。MS:m/z 460.3(M+H+)。
実施例12:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製
表題化合物を、2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ = 8.32−8.30 (m, 1H), 7.37−7.10 (m, 5H), 6.80 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.80−4.75 (m, 2H), 3.70−3.55 (m, 7H), 3.36−3.31 (m, 2H), 3.05 (s, 3H), 2.77−2.70 (m, 7H), 2.58−2.48 (m, 6H), 2.02−1.85 (m, 4H), 1.28−1.18 (m, 4H)。MS:m/z 515.4(M+H+)。
実施例13:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−6−イル}−メチル−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミンの調製
表題化合物を、2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ = 8.01−7.98 (m, 1H), 7.32 (dd, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 7.24−7.16 (m, 3H), 7.11−7.07 (m, 1H), 6.94 (s, 1H), 4.55−4.51 (m, 2H), 3.86−3.84 (m, 2H), 3.58−3.52 (m, 1H), 3.33−3.27 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 3.01−2.90 (m, 4H), 2.74 (s, 6H), 2.45−2.42 (m, 1H), 2.02−1.82 (m, 10H), 1.26−1.17 (m, 2H), 1.08−1.06 (m, 2H)。MS:m/z 499.3(M+H+)。
実施例14:N−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−N,N’,N’−トリメチル−エタン−1,2−ジアミンの調製
表題化合物を、2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ = 7.93 (m, 1H), 7.31 (dd, J = 10.0, 3.2 Hz, 1H), 7.26−7.16 (m, 3H), 7.10 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.50−4.47 (m, 2H), 3.58−3.52 (m, 3H), 3.24−3.18 (m, 2H), 3.04 (s, 3H), 2.70 (s, 6H), 2.55−2.51 (m, 2H), 2.32 (s, 6H) , 1.93−1.88 (m, 4H), 1.18−1.17 (m, 2H), 1.04−1.01 (m, 2H)。MS:m/z 473.3(M+H+)。
実施例15:2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
表題化合物を、実施例の2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ = 7.89 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 9.2 Hz, 1H), 7.26−7.20 (m, 2H), 6.98−6.94 (m, 2H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.35 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.89−3.85 (m, 5H), 3.57 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.31−3.25 (m, 1H), 3.17−3.06 (m, 5H), 1.98−1.84 (m, 4H), 1.61−1.47 (m, 4H)。MS:m/z 451.2(M+H+)。
実施例16:{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン1−イル]−キナゾリン−6−イル}−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミンの調製
表題化合物を、2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ = 7.87 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 9.2 Hz, 1H), 7.26−7.20 (m, 2H), 6.98−6.88 (m, 3H), 4.35 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.60 (s, 4H), 3.36 (s, 3H), 3.30−3.25 (m, 1H), 3.15−3.07 (m, 5H), 1.97−1.84 (m, 4H), 1.53−1.44 (m, 4H)。MS:m/z 465.2(M+H+)。
実施例17:{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製
表題化合物を、2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように調製した。
1H NMR(400MHz、CDCl3):δ = 7.87 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 9.2 Hz, 1H), 7.26−7.20 (m, 2H), 6.96 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.90−6.86 (m, 2H), 4.33 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.69 (t, J = 4.4 Hz, 1H), 3.58 (s, J = 7.2 Hz, 3H), 3.31−3.25 (m, 1H), 3.15−3.05 (m, 5H), 2.59−2.51 (m, 6H), 1.97−1.85 (m, 4H), 1.53−1.46 (m, 4H)。MS:m/z 520.3(M+H+)。
実施例18:{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.90 (dd,J=10.0 Hz, 1H), 7.40(dd,J=9.2Hz, 1H), 7.26−7.20(m,2H), 6.96(t,J=7.6Hz, 1H), 6.90−6.88(m,2H), 4.36(d,J=12.8Hz,2H), 3.85(s,3H), 3.57(t,J=5.6Hz, 2H), 3.32−3.24(m,1H), 3.16−3.08(m,2H), 3.05(s,6H), 1.98−1.84(m,4H), 1.63−1.44(m,4H).MS:m/z 421.2(M+H+)。
実施例19:{2−(1−ジメチルアミノ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンの調製物
表題化合物を、{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンの副産物として調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=7.96−7.92(m,3H), 7.19(d,J=7.2Hz, 1H), 7.09(t,J=7.8Hz, 1H), 6.86−6.76(m,3H), 6.47(s,1H), 5.02−5.94(m,2H), 4.36(s,2H), 3.75(s,3H), 3.71−3.65(m,2H), 3.53−3.44(m,1H), 3.20−3.18(m,8H), 2.87(s,6H), 2.05−2.03(m,4H).MS:m/z 446.3(M+H+)。
実施例20:{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.89(d,J=8.4Hz, 1H), 7.32(dd,J=9.6Hz, 1H), 7.26−7.20(m,2H), 6.96(t,J=7.4Hz, 1H), 6.89(d,J=8.4Hz, 1H), 6.83(d,J=3.2Hz, 1H), 4.35(d,J=12.8Hz, 2H), 3.85(s,3H), 3.37(t,J=7.4Hz, 2H), 3.29−3.25(m,1H), 3.15−3.09(m,2H), 3.03(s,3H), 1.98−1.88(m,4H), 1.67−1.60(m,2H), 1.55−1.47(m,4H), 0.95(t,J=7.4Hz, 3H).MS:m/z 421.2(M+H+)。
実施例21:{4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−[1(メチル−プロピル−アミノ)−シクロプロピル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
表題化合物を、{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの副産物として調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=8.06−7.97(m,3H), 7.30−7.28(m,1H), 7.20(t,J=7.8Hz,1H), 6.98−6.84(m,3H), 6.58−6.55(m,1H), 5.11−5.08(m,2H), 4.75(d,J=13.2Hz,1H), 4.22(d,J=10.8Hz,1H), 3.86(s,3H), 3.81−3.72(m,2H), 3.60−3.51(m,3H), 3.34−3.16(m, 7H), 2.90 (s,3H), 2.13(s,4H), 1.92−1.86(m,2H), 1.70−1.64(m,2H), 1.01−0.96(m,6H).MS:m/z 502.3(M+H+)。
実施例22:2−{[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.79−7.75(m,1H),7.35−7.21(m,3H), 7.00−6.89(m,3H), 4.34(d,J=13.2Hz, 2H), 3.87−3.85(m,5H),3.56−3.53(m,2H),3.30−3.09(m,3H),3.05(s,3H), 2.00−1.84(m,4H),1.64(s,3H),1.43−1.40(m,2H), 0.82−0.81(m,2H).MS:m/z 447.3(M+H+)。
実施例23:N−[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−N,N’,N’−トリメチル−エタン−1,2−ジアミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.90(brs,1H), 7.27(d,J=2.8Hz,1H), 7.19−7.13(m,2H), 6.91−6.79(m,3H), 4.37(d,J=12.8Hz,2H), 3.79(s,3H), 3.59(brs,2H), 3.24−3.10(m,3H), 2.99(s,3H), 2.63−2.60(m,2H), 2.36(d,J=15.6Hz,6H), 1.95−1.80(m,4H), 1.60(s,3H), 1.42−1.38(m,2H),0.82−0.79(m,2H).MS:m/z 474.3(M+H+)。
実施例24:[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR (400MHz,CDCl3):δ=8.45(brs,1H), 7.37(d,J=5.2Hz,1H), 7.36(s,1H), 7.27−7.17(m,1H), 7.02−6.88(m,3H), 4.62(d,J=13.6Hz,2H), 4.03(brs,2H), 3.85(s,3H), 3.42−3.17(m,9H), 3.12(s,3H), 2.12(brs,4H), 2.07−2.03(m,2H), 1.87−1.54(m,2H), 1.60 (s,3H), 1.42−1.38(m,2H), 0.82−0.79(m,2H).MS:m/z 500.3(M+H+)。
実施例25:2−{[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.92−7.82(m,1H), 7.38−7.11(m,5H), 7.00 (s,1H), 4.39(d,J=13.2Hz, 2H), 3.89−3.86(m,2H), 3.56−3.49(m,2H), 3.20−3.12(m,2H), 3.06(s,3H), 2.71(s,6H), 2.11−1.65(m,4H), 1.63(s,3H), 1.44−1.40(m,2H), 0.82−0.81(m,2H).MS:m/z 460.3(M+H+)。
実施例26:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ= 7.77(d,J=9.3Hz, 1H), 7.36−7.12(m,6H), 6.94(s,1H), 4.35(d,J=12.3Hz, 2H), 3.61(s,4H), 3.50−3.48(m,1H), 3.37(s,3H), 3.18−3.08(m,5H), 3.05(s,6H), 2.00−1.84(m,4H), 1.64(s,3H), 1.43−1.40(m,2H), 0.82−0.81(m,2H).MS:m/z 474.3(M+H+)。
実施例27:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−1−ビニル−プロペニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.77(d,J=9.3Hz,1H), 7.34−7.11(m,6H), 6.90(brs,1H), 4.33(d,J=12.9Hz, 2H), 3.73−3.70(m,4H), 3.61−3.50(m,3H), 3.18−3.09(m,2H), 3.06(s,3H), 2.72(s,6H), 2.61−2.52(m,6H), 2.30−2.24(m,1H),1.99−1.92(m,4H),1.64(s,3H), 1.45−1.41(m,2H), 0.83−0.79(m,2H).MS:m/z 529.4(M+H+)。
実施例28:N−[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−N,N’,N’−トリメチル−エタン−1,2−ジアミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.79(brs,1H), 7.34−7.25(m,2H), 7.24−6.95(m,3H), 6.82(s,1H), 4.28(d,J=11.6Hz, 2H), 3.53−3.39(m,3H), 3.10−3.04(m,2H), 2.97(s,3H), 2.62(d,J=12.8Hz, 6H), 2.50 (brs,2H), 2.25(d,J=19.6Hz, 6H), 1.92−1.83(m,4H), 1.51(s,3H), 1.37−1.33(m,2H), 0.77−0.73(m,2H).MS:m/z 487.3(M+H+)。
実施例29:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.67(d,J=9.6Hz, 1H), 7.27−7.01(m,5H), 6.83(s,1H), 4.23(d,J=12.4Hz, 2H), 3.53−3.47(m,3H), 3.07−2.95(m,5H), 2.70−2.50(m,12H), 2.00−1.72(m,8H), 1.55(s,3H), 1.35−1.31(m,2H), 0.73−0.69(m,2H).MS:m/z 513.3(M+H+)。
実施例30:2−{[4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=8.12(brs,1H), 7.39−7.35(m,1H), 7.21−7.14(m,2H), 6.95−6.90(m,2H), 6.63(d,J=8.1Hz, 1H), 4.53(d,J=14.1Hz, 2H), 3.98−3.93(m,5H), 3.59−3.55(m,2H), 3.22−3.13(m,3H), 3.06(s,3H), 2.35−2.31(m,2H), 2.06−1.87(m,4H), 1.70 (s,3H), 1.51−1.47(m,2H), 0.89−0.87(m,2H).MS:m/z 472.3(M+H+)。
実施例31:[4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.77(d,J=9.0 Hz, 1H), 7.36−7.15(m,3H), 7.94−6.91(m,2H), 6.62(d,J=8.1Hz, 1H), 4.34(d,J=12.9Hz, 2H), 3.99−3.94(m,4H), 3.61(s,4H), 3.38(s,3H), 3.11−3.02(m,6H), 2.35−2.31(m,2H), 2.00−1.93(m,4H), 1.65(s,3H), 1.43−1.42(m,2H), 0.82−0.81(m,2H).MS:m/z 486.3(M+H+)。
実施例32:[4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.77(d,J=8.7Hz, 1H), 7.34−7.14(m,3H), 6.93−6.88(m,3H), 6.62(d,J=8.1Hz, 1H), 4.35−4.28(m,2H), 3.98−3.93(m,4H), 3.73−3.70(m,4H), 3.60−3.56(m,4H), 3.11−2.98(m,6H), 2.60−2.52(m,6H), 2.37−2.28(m,2H), 2.03−1.88(m,4H), 1.64(s,3H), 1.45−1.39(m,2H), 0.81−0.80(m,2H).MS:m/z 541.4(M+H+)。
実施例33:N−(2−メトキシエチル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)キナゾリン−6−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.91(brs,1H), 7.36−7.20(m,3H), 7.01−6.88(m,3H), 4.41(d,J=12.3Hz, 2H), 3.87(s,3H), 3.61−3.58(m,4H), 3.37(s,3H), 3.35−3.32(m,1H), 3.18−3.10(m,2H), 3.06(s,3H), 2.00−1.84(m,4H), 1.64(s,3H), 1.43−1.40(m,2H), 0.82−0.81(m,2H).MS:m/z 461.0(m+H+)。
実施例34:4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチル−2−(1−メチルシクロプロピル)−N−(2−モルホリノエチル)−キナゾリン−6−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.75(d,J=9.0 Hz, 1H), 7.33−7.21(m,3H), 7.00 −6.90(m,3H), 4.33(d,J=13.8Hz, 2H), 3.87(s,3H), 3.72−3.69(m,4H), 3.60−3.55(m,2H), 3.13−3.08(m,3H), 3.05(s,3H), 2.60−2.50(m,6H), 1.97−1.89(m,4H), 1.65(s,3H), 1.42(s,2H), 0.82−0.79(m,2H),MS:m/z 516.0(m+H−)。
実施例35:N−[4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−N,N’,N’−トリメチル−エタン−1,2−ジアミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.77(bs,1H), 7.4−7.27(m,1H), 7.21−7.13(m,2H), 6.90−6.87(m,2H), 6.61(d,J=8Hz, 1H), 4.35−4.31(m,2H), 3.96−3.92(m,4H), 3.61−3.56(m,2H), 3.11−2.90(m,3H), 3.00 (s,3H), 2.59−2.56(m,1H), 2.35−2.28(m, 7H), 2.00−1.90(m,4H), 1.66−1.63(m,2H), 1.45−1.39(m,2H), 0.81−0.80(m,2H).MS:m/z 499.3(M+H+)。
実施例36:[4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.87(d,J=8.7Hz, 1H), 7.36−7.27(m,1H), 7.21−7.14(m,2H), 6.92−6.87(m,2H), 6.63(d,J=8.1Hz, 1H), 4.39−4.33(m,2H), 3.98−3.86(m,6H), 3.17−2.93(m,12H), 2.36−2.34(m,2H), 2.07−1.64(m,8H), 1.61(s,3H), 1.45−1.43(m,2H), 0.83−0.81(m,2H).
実施例37:{2−シクロペンチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.90 (brs,1H), 7.30−7.28(m,1H), 7.24−7.21(m,2H), 6.99−6.95(m,1H), 6.91−6.87(m,2H), 6.43−6.52(m,2H), 3.86(s,3H), 3.46−3.28(m,4H), 3.04(s,6H), 2.12−1.70(m,12H).MS:m/z 431.2(M+H+)。
実施例38:2({2−シクロペンチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.76(d,J=8.8Hz, 1H), 7.37−7.34(m,1H), 7.25−7.20(m,2H), 6.98−6.89(m,3H), 4.44−4.39(m,2H), 3.89−3.86(m,2H), 3.85(s,3H), 3.57−3.54(m,2H), 3.33−3.27(m,2H), 3.21−3.14(m,2H), 3.05(s,3H), 2.12−1.73(m,10H), 1.70−1.63(m,2H).MS:m/z 461.2(M+H+)
実施例39:{2−シクロペンチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.85(brs,1H), 7.38−7.36(m , 1H), 7.25−7.23(m,1H), 7.19−7.17(m,1H), 4.93−4.90 (brs,2H), 3.87(s,3H), 3.80 −3.70(m,1H), 3.59−3.36(m,3H), 3.33(s,3H), 3.06(s,3H), 2.21−2.07(m,4H), 1.97−1.60(m,11H).MS:m/z 475.3(M+H+)。
実施例40:2−シクロペンチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.78−7.74(m,1H),7.31−7.29(m,1H), 7.28−7.20(m,2H), 6.99−6.85(m,3H), 4.41(d,J=12.4Hz, 2H), 3.84(s,3H), 3.38−3.28(m,4H), 3.27−3.12(m,2H), 3.02(s,3H), 2.10−1.70(m,10H), 1.69−1.61(m,4H), 0.95(t, d, J=7.2Hz,3H).MS:m/z 459.3(M+H+)。
実施例41:2−シクロペンチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.83−7.75(m,1H), 7.33−7.30(m,1H), 7.25−7.21(m,2H), 6.99−6.95(m,1H), 6.91−6.88(m,2H), 4.45−4.35(m,2H), 3.86(s,3H), 3.70−3.68(m,4H), 3.59−3.55(m,2H), 333−3.30(m,2H), 3.21−3.15(m,2H), 3.04(s,3H), 2.58−2.54(m,2H), 2.50 (bs, 4H), 2.15−1.71(m,10H), 1.68−1.50(m,2H).MS:m/z 530.3(M+H+)。
実施例42:{2−シクロブチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.69(d,J=9.2Hz, 1H), 7.28−7.13(m,3H), 6.92−6.82(m,3H), 4.39(d,J=12.8Hz, 2H), 3.79(s,3H), 3.70−3.66(m,1H), 3.25−3.09(m,3H), 2.96(s,6H), 2.48−2.43(m,2H), 2.31−2.27(m,2H), 1.99−1.88(m,6H).MS:m/z 417.2(M+H+)。
実施例43:2({2−シクロブチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.67(d,J=9.2Hz, 1H), 7.26−7.20(m,3H), 6.99−6.89(m,3H), 4.44(d,J=12.4Hz, 2H), 3.86−3.73(m,6H), 3.54−3.53(m,2H), 3.31−3.16(m,3H), 3.04(s,3H), 2.54−2.49(m,2H), 2.35−2.33(m,2H), 2.06−1.93(m,6H).MS:m/z 447.2(M+H+)。
実施例44:2−シクロブチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.71(d,J=9.2Hz, 1H), 7.28−7.27(m,1H), 7.26−7.13(m,2H), 6.91−6.82(m,3H), 4.41(d,J=12.8Hz, 2H), 3.79(m,3H), 3.76−3.68(m,1H), 3.67−3.54(m,1H), 3.52(s,3H), 3.28−3.25(m,4H), 3.16−3.10(m,2H), 2.99(s,3H), 2.48−2.42(m,2H), 2.31−2.27(m,2H), 1.99−1.87(m,6H).MS:m/z 461.3(M+H+)。
実施例45:{2−シクロブチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.75(d,J=9.2Hz, 1H), 7.31−7.21(m,3H), 7.00−6.86(m,3H), 4.45(d,J=13.6Hz, 2H), 3.86(s,3H), 3.85−3.74(m,1H), 3.38−3.30(m,3H), 3.21−3.16(m,2H), 3.02(s,3H), 2.55−2.50(m,2H), 2.36−2.34(m,2H), 2.06−1.96(m,6H), 1.67−1.61(m,2H), 0.95(t,3H).MS:m/z 445.3(M+H+)。
実施例46:{2−シクロブチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.76(d,J=8.8Hz, 1H), 7.28−7.27(m,1H), 7.26−7.13(m,2H), 6.91−6.83(m,2H), 6.76(s,1H), 4.71(d,J=11.6Hz, 2H), 3.94−3.92(m,1H), 3.80 (s,3H), 3.77−3.62(m,4H), 3.61−3.48(m,2H), 3.31−3.25(m,3H), 2.98(s,3H), 2.50−2.30(m,10H), 2.05−1.86(m,6H).MS:m/z 516.3(M+H+)。
実施例47:2−{[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.81(d,J=8.0 Hz, 1H), 7.39−7.36(m,1H), 7.24−7.20(m,2H), 6.98−6.88(m,3H), 4.43(d,J=12.0 Hz, 2H), 3.87(s,3H), 3.86−3.85(m,2H), 3.57−3.55(m,2H), 3.31−3.16(m,3H), 3.06(s,3H), 1.99−1.85(m,4H), 1.67−1.63(m,2H), 1.46−1.43(m,2H).MS:m/z 501.2(M+H+)。
実施例48:[4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.80 (d,J=8.8Hz, 1H), 7.40−7.10(m,3H), 6.95−6.88(m,3H), 4.42(d,J=13.8Hz, 2H), 3.87(s,3H), 3.73−3.57(m,6H), 3.61−3.48(m,2H), 3.32−3.14(m,3H), 3.06(s,3H), 2.62−2.49(m,6H), 2.01−1.69(m,4H), 092−0.85(m,2H).MS:m/z 570.3(M+H+)。
実施例49:2−{[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
実施例の2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.77(d,J=8.8Hz, 1H), 7.39−7.39(m,1H), 7.29−7.26(m,1H), 7.21−7.09(m,3H), 6.97(s,1H), 4.42(d,J=13.2Hz, 2H), 3.88−3.85(m,2H), 3.58−3.50(m,3H), 3.22−3.17(m,2H), 3.06(s,3H), 2.70 (s,6H), 1.96−1.81(m,4H), 1.63(bs,2H), 1.45−1.43(bs,2H).MS:m/z 514.2(M+H+)。
実施例50:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.74(d,J= 8.0 Hz, 1H), 7.33−7.08(m,5H), 6.87(s,1H), 4.39(d,J=12.8Hz, 2H), 3.70 (brs, 4H), 3.58−3.50(m,3H), 3.20−3.14(m,2H), 3.05(s,3H), 2.70 (s,6H), 2.59−2.51(m,6H), 1.94−1.91(m,4H), 1.61−1.59(m,2H), 1.44−1.42(m,2H).MS:m/z 583.3(M+H+)。
実施例51:2−{[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.40(d,J= 8.8Hz, 1H), 7.25−7.20(m,3H), 7.00−6.89(m,3H), 4.42(d,J=13.8Hz, 2H), 3.88−3.86(m,5H), 3.57−3.55(m,2H), 3.20−3.10(m,3H), 3.05(s,3H), 3.06(s,3H), 2.42−2.40(m,2H), 2.01−1.91(m,4H), 1.75−1.65(m,5H), 1.54−1.48(m,2H), 1.33−1.22(m,4H).MS:m/z 475.3(M+H+)。
実施例52:4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.34(d,J= 8.8Hz, 1H), 7.25−7.15(m,3H), 6.98−6.90(m,2H), 6.83−6.82(m,1H),3.86(s,3H), 3.70−3.68(m,4H), 3.59−3.57(m,2H), 3.56−3.28(m,3H), 3.05(s,3H), 2.57−2.40(m,8H), 2.07−1.71(m,12H), 1.60−1.58(m,3H).MS:m/z 544.3(M+H+)。
実施例53:{[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=8.30(m,1H), 7.38−7.35(m,1H), 7.19−7.14(m,3H), 7.04−7.03(m,1H), 6.87(bs,1H), 4.84(d,J=13.8Hz, 2H), 3.80 (bs,2H), 3.58−3.50(m,3H), 3.38−3.36(m,2H), 3.00 (s,3H), 2.63(s,6H), 2.32−2.26(m,2H), 1.97−1.52(m,10H), 1.37(s,3H).MS:m/z 488.3(M+H+)。
実施例54:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.45−7.35(m,2H), 7.23−7.18(m,4H), 6.88(bs,1H), 5.00 (d,J=13.8Hz, 2H), 3.79−3.69(m,10H), 3.07(s,3H), 2.71−2.64(m,9H), 2.40−2.30(m,3H), 2.04−1.70(m,11H), 1.60 (s,3H).MS:m/z 557.4(M+H+)。
実施例55:2−{[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.85(d,J= 9.2Hz, 1H), 7.41−7.38(m,1H), 7.23−7.20(m,2H), 6.98−6.88(m,3H),4.43(d,J=12.8Hz,2H), 3.88−3.87(m,2H), 3.85(s,3H), 3.59−3.56(m,2H), 3.21−3.15(m,3H), 3H), 3.07(s,3H), 2.86−2.83(m,2H), 2.24−2.20(m,2H), 1.96−1.90(m,4H), 1.77−1.75(m,2H), 1.66−1.63(m,4H).MS:m/z 529.3(M+H+)。
実施例56:[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.82(d,J= 8.8Hz, 1H), 7.35−7.32(m,1H), 7.23−7.20(m,2H), 6.98−6.88(m,3H),4.40(d,J=12.8Hz, 2H), 3.85(s,3H), 3.71−3.60(m,6H), 3.30−3.15(m,3H), 3.06(s,3H), 2.89−2.83(m,2H), 2.58−2.52(m,5H), 2.24−2.17(m,2H), 1.97−1.91(m,4H), 1.77−1.75(m,2H), 1.66−1.62(m,4H).MS:m/z 598.3(M+H+)。
実施例57:2−{[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.2(bs,1H), 7.46(d,J= 9.2Hz, 1H), 7.29−7.26(m,1H), 7.26−7.13(m,4H), 6.97(s,1H),4.58(d,J=12.8Hz, 2H), 3.88−3.86(m,2H), 3.61−3.59(m,3H), 3.34−3.32(m,2H), 3.13−3.11(m,2H), 3.06(s,3H), 2.91−2.84(m,2H), 2.75(s,6H), 2.31−2.24(m,2H), 1.94−1.92(m,2H), 1.79−1.78(m,2H), 1.69−1.66(m,2H).MS:m/z 542.3(M+H+)。
実施例58:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.76(d,J= 9.2Hz, 1H), 7.29−7.26(m,1H), 7.25−7.02(m,4H), 6.83(s,1H),4.33(d,J=12.8Hz, 2H), 3.65(bs, 4H), 3.55−3.45(m,3H),3.16−3.10(m,2H), 3.00 (s,3H), 2.82−2.76(m,2H),2.63(s,6H), 2.53−2.47(m,6H), 2.18−2.11(m,2H), 1.91−1.80(m,4H), 1.70−1.68(m,2H), 1.59−1.56(m,2H).MS:m/z 611.3(M+H+)。
実施例59:2−({2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.78(d,J=9.6Hz,1H), 7.32−7.29(m,1H), 7.19−7.14(m,2H), 6.91−6.82(m,3H), 4.39(d,J=13.2Hz,2H), 3.82−3.80(m,2H), 3.79(s,3H), 3.52−3.49(m,2H), 3.24−3.12(m,3H), 3.00(s,3H), 2.81−2.76(m,2H), 2.60−2.54(m,2H), 1.97−1.83(m,6H).MS:m/z 465.2(M+H+)。
実施例60:{2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.89(d,J=9.3Hz,1H), 7.38−7.20(m,3H), 7.01−6.91(m,3H), 4.46(d,J=12.6Hz,2H), 3.88(s,3H), 3.72−3.70(m,4H), 3.63−3.58(m,2H), 3.34−3.18(m,3H), 3.08(s,3H), 2.91−2.87(m,2H), 2.73−2.52(m,8H), 2.01−1.94(m,6H).MS:m/z 534.3(M+H+)。
実施例61:2−{[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−フルオロ−シクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノール
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.83(d,J=8.8Hz,1H), 7.37−7.10(m,5H), 6.98(s,1H), 4.46(d,J=12.4Hz,2H), 3.87(brs,2H), 3.59−3.53(m,3H), 325−3.10(m,2H), 3.07(s,3H), 2.87−2.86(m,2H), 2.70(s,6H), 2.64−2.62(m,2H), 2.01−1.94(m,6H).MS:m/z 478.3(M+H+)。
実施例62:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−フルオロ−シクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.90(d,J=9.2Hz,1H), 7.37−7.09(m,5H), 6.91(s,1H), 4.46(d,J=12.6Hz,2H), 3.76−3.52(m,7H), 3.26−3.20(m,2H), 3.08(s,3H), 2.91−2.83(m,2H), 2.71(s,6H), 2.68−2.54(m,7H), 2.00−1.94(m,7H).MS:m/z 547.4(M+H+)。
実施例63:2−{[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.86(d,J=6.8Hz,1H), 7.43−7.40(m,1H), 7.26−7.20(m,2H), 7.00−6.88(m,3H),4.45(d,J=13.2Hz,2H), 3.3.88−3.87(m,2H), 3.85(s,3H), 3.60−3.57(m,2H), 3.33−3.18(m,3H), 3.08(s,3H), 2.94−2.87(m,2H), 2.76−2.69(m,2H), 2.12−2.05(m,1H), 1.96−1.73(m,5H).MS:m/z 515.2(M+H+)。
実施例64:[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.83(d,J=9.2Hz,1H), 7.36−7.33(m,1H), 7.26−7.20(m,2H), 6.98−6.88(m,3H),4.41(d,J=12.8Hz,2H), 3.85(s,3H), 3.71−3.70(m,4H), 3.61−3.58(m,2H), 3.31−3.15(m,3H), 3.07(s,3H), 2.93−2.86(m,2H), 2.76−2.71(m,2H), 2.68−2.52(m,6H), 2.10−2.07(m,1H), 1.97−1.91(m,5H).MS:m/z 584.3(M+H+)。
実施例65:2−{[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.84(d,J=9.6Hz,1H), 7.51−7.00(m,6H),4.42(d,J=12.8Hz,2H), 3.92−3.87(m,2H), 3.64−3.52(m,3H), 3.28−3.24(m,2H), 3.20(s,3H), 2.94−2.85(m,2H), 2.80−2.73(m,2H), 2.72(s,6H), 2.25−1.80(m,6H).MS:m/z 528.3(M+H+)。
実施例66:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−トリフルオロメチル−シクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.84(d,J= 9.6Hz, 1H), 7.37−7.34(m,1H), 7.27−7.07(m,4H), 6.91(s,1H),4.41(d,J=12.8Hz, 2H), 3.72−3.62(m,4H), 3.60−3.50(m,3H), 3.22−3.17(m,2H), 3.07(s,3H), 2.94−2.87(m,2H), 2.76−2.73(m,2H), 2.72(s,6H), 270−2.49(m,6H), 2.10−1.86(m,6H).MS:m/z 597.3(M+H+)。
実施例67:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)アミン の調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=7.64(d,J=8.8Hz,1H), 7.44−7.41(m,1H), 7.29−7.28(m,1H), 7.18−7.17(m,2H), 7.07−7.03(m,1H), 6.84(s,1H), 4.30(d,J=12.8Hz,2H), 3.60−3.43(m,7H), 3.33−3.02(m,5H), 2.68−2.61(m,9H), 2.50−2.42(m,4H), 2.01−1.78(m,8H), 1.54(s,3H).MS:m/z 543.4(M+H+)。
実施例68:2−{[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ =7.64(d,J=8.8Hz,1H), 7.44−7.41(m,1H), 7.24−7.14(m,2H), 7.00−6.93(m,2H), 6.81(s,1H), 3.88−3.84(m,2H), 3.64−3.49(m,3H), 3.39−3.34(m,2H), 3.07(s,3H), 2.80−2.73(m,2H), 2.68−2.64(m,6H), 2.21−1.50(m,10H), 1.25(s,3H), 0.90−0.81(m,2H).MS:m/z 474.3(M+H+)。
実施例69:[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=7.64(d,J=8.8Hz, 1H), 7.44−7.41(m,1H), 7.24−7.14(m,2H), 7.00−6.93(m,2H), 6.81(s,1H), 4.30(d,J=11.6Hz,2H), 3.81(s,3H),3.59−3.51(m,6H), 3.30−3.07(m,3H), 3.02(s,3H), 2.67−2.60(m,2H), 1.95−1.81(m,6H), 1.53(s,3H).MS:m/z 530.3(M+H+)。
実施例70:2−{[4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチルシクロブチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=7.63(d,J=8.8Hz, 1H), 7.45−7.41(m,1H), 7.25−7.18(m,2H), 7.00−6.91(m,2H), 6.82(s,1H), 4.74−4.72(m,1H), 4.32(d,J=11.6Hz,2H), 3.81(s,3H), 3.60−3.58(m,2H), 3.51−3.48(m,2H), 3.12−3.09(m,3H), 3.03(s,3H), 2.67−2.61(m,4H), 2.01−1.80(m,6H), 1.54(s,3H).MS:m/z 461.3(M+H+)。
実施例71:{2−(1−フルオロ−シクロペンチル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.91(d,J=8.8Hz,1H), 7.35−7.32(m,1H), 7.26−7.20(m,2H), 6.96−6.89(m,3H),4.49(d,J=12.8Hz,2H), 3.85(s,3H), 3.71−3.60(m,6H), 3.30−3.15(m,3H), 3.06(s,3H), 2.61−2.57(m,2H), 2.49−2.40(m,4H), 2.38−2.02(m,4H), 2.01−1.89(m,8H).MS:m/z 548.3(M+H+)。
実施例72:2−({2−(1−フルオロ−シクロペンチル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.94(d,J=8.8Hz,1H), 7.35−7.29(m,1H), 7.26−7.21(m,2H), 6.99−6.89(m,3H),4.47(d,J=12.8Hz,2H), 3.89−3.85(m,5H), 3.60−3.57(m,2H), 3.32−3.18(m,3H), 3.06(s,3H), 2.61−2.57(m,2H), 2.49−2.40(m,4H), 2.38−2.02(m,4H), 2.01−1.89(m,8H).MS:m/z 479.3(M+H+)。
実施例73:[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−フルオロ−シクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.91(d,J=12.8Hz,1H), 7.33−7.08(m,5H), 6.90 (s,1H),4.41(d,J=12.8Hz,2H), 3.72−3.60(m,4H), 3.58−3.50(m,3H), 3.22−3.15(m,2H), 3.07(s,3H), 2.68(s,6H), 2.61−2.57(m,2H), 2.52−2.25(m,8H), 2.01−1.87(m,8H).MS:m/z 561.4(M+H+)。
実施例74:{2−シクロペンチル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミン
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.81(brs,1H), 7.33−7.32(m,2H), 7.26−7.21(m,2H), 7.12−7.09(m,1H), 6.92(s,1H),4.40−4.37(m,2H), 3.70−3.68(m,4H), 3.60−3.57(m,3H), 3.20−3.14(m,2H), 3.06(s,3H), 2.95−2.91(m,2H), 2.70 (s,6H), 2.60−2.56(m,2H), 2.52−2.51(m,5H), 2.10−1.92(m,6H), 1.57(m,4H).MS:m/z 541.3(M+H+)。
実施例75:2−{[4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−フルオロ−シクロペンチル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.96(d,J=9.2Hz,1H), 7.44−7.40(m,1H), 7.28(s,1H), 7.21−7.19(m,2H), 7.12(s,1H), 7.10 (s,1H), 4.33(d,J=12.8Hz, 2H), 3.90−3.87(m,2H), 3.61−3.49(m,3H), 3.30−3.20(m,2H), 3.08(s,3H), 2.78(s,6H), 2.53−2.20(m,4H), 2.02−1.88(m,8H).MS:あm/z 492.3(M+H+)。
実施例76:1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−オールの調製物
6MのHCl/ジオキサン(60mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−安息香酸エチルエステル(3.0g、13.16mmol)とシクロプロパンカルボニトリル(2.6g、39.47mmol)の混合物を還流で夜通し撹拌した。固形物をろ過し、真空で乾燥させることで、粗製生成物として6−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(3.3g、収率:95%)を得た。MS:m/z 249.1(M+H+)。
ACN(30mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(3.3g、13.16mmol)、4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン塩酸塩(3.3g、14.48mmol)、DBU(8.0g、52.64mmol)、およびBOP(8.7g、19.47mmol)の混合物を、25°Cで夜通し撹拌した。混合物を水(60mL)とEtOAc(60mL)に分割した。水相をEtOAc(40mLx2)で抽出した。抽出物をNa2SO4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製することで、白色固形物として6−ブロモ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(4.2g、収率:73%)を得た。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=7.97(s,1H), 7.72−7.64(m, 2H ), 7.23−7.20(m,1H), 6.98−6.88(m,2H), 4.40−4.36(m,2H), 3.86(s,3H), 3.30−3.19(m,3H), 2.20−2.16(m,1H), 1.98−1.77(m,4H), 1.20−1.16(m,2H), 1.03−0.98(m,2H).
無水トルエン(20mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(100mg、0.237mmol)、4(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ピペリジン(102mg、0.474mmol)、およびCs2CO3(154mg、0.474mmol)の混合物に、BINAP(30mg、0.048mmol)とPd(OAc)2(5.0mg、0.024mmol)を加えた。混合物をN2下で夜通し還流した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(60mL)とEtOAc(30mL)に分割した。水相をEtOAc(15mLx2)で抽出した。抽出物をNa2SO4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。残留物をPre−TLC(PE/EA=5/1)によって精製することで、浅黄色固形物として6−[4(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(100mg、収率:74%)を得た。MS:m/z 572.0(m+H+)。
MeOH(1mL)中の6−[4(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(100mg、0.180mmol)の溶液に、濃縮したHCl(1滴)を加え、反応混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を水(30mL)とEtOAc(30mL)とに分割した。水相をEtOAc(20mLx2)で抽出した。抽出物をNa2SO4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。残留物をPre−TLC(DCM/MeOH=10/1)によって精製することで、黄色固形物として1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−オール(40mg、収率:48%)を得た。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=7.73−7.71(m,1H), 7.48−7.45(m,1H), 7.26−7.21(m,2H), 7.11(d,J=2.1Hz,1H), 6.99−6.97(m,1H), 6.90 (d,J=8.0Hz,1H), 4.36−4.33(m,2H), 3.91−3.89(m,1H), 3.86(s,3H), 3.54−3.52(m,2H), 3.33−3.17(m,3H), 3.00−2.97(m,2H), 2.30−2.27(m,1H), 2.07−1.72(m,9H), 1.18−1.16(m,2H), 1.02−1.00(m,2H).MS:m/z 459.3(M+H+)。
実施例77:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−(4−メトキシ−ピペリジン−1−イル)−キナゾリンの調製物
1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−オールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=7.84−7.79(m,1H),7.48−7.45(m,1H), 7.24−7.21(m,2H), 7.10(d,J=2.4Hz,1H), 6.99−6.96(m,1H), 6.90(d,J=8.8Hz,1H),4.43−4.38(m,2H), 3.86(s,3H), 3.55−3.50(m,2H), 3.42−3.38(m,4H), 3.30−3.26(m,1H), 3.15(t,J=12.4Hz,2H), 3.04−2.96(m,2H), 2.10−2.23(m,1H), 2.06−1.74(m,8H), 1.17−1.15(m,2H), 0.98−0.97(m,2H).MS:m/z 474.3(M+H+)。
実施例78:(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−イル )−ジメチル−アミン
1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−オールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=7.75−7.74(m,1H), 7.45(dd,J=8.0, 0.8Hz,1H), 7.23−7.21(m,2H), 7.11(s,1H), 6.99−6.96(m,1H), 6.90 (d,J=8.4Hz,1H), 4.37−4.34(m,2H), 3.86(s,3H), 3.79−3.76(m,2H), 3.31−3.16(m,3H), 2.81−2.75(m,2H), 2.43(s,6H), 2.22−2.20(m,1H), 2.08−1.70(m,9H), 1.25−1.16(m,2H), 0.99−0.97(m,2H).MS:m/z 486.3(M+H+)。
実施例79:1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製物
1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−オールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=7.84−7.83(m,1H), 7.26−7.21(m,2H), 7.06(dd,J=9.6, 2.0Hz,1H), 6.97(t,J=7.6Hz,1H), 6.90(dd,J=8.4, 3.2Hz,1H), 6.65(s,1H), 4.68−4.66(m,1H), 4.48−4.4.46(m,2H), 3.86(s,3H), 3.60−3.55(m,2H), 3.43−3.28(m,3H), 3.19−3.13(m,2H), 2.34−2.32(m,1H), 2.24−1.81(m,8H), 1.02−1.01(m,2H), 1.01−0.99(m,2H).MS:m/z 445.3(M+H+)。
実施例80:2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−キナゾリンの調製物
1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−オールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=7.68−7.66(m,1H), 7.19−7.13(m,2H), 7.07(dd,J=8.8, 2.1Hz, 1H), 6.90 (t,J= 7.6Hz, 1H), 6.82(d,J= 8.8Hz, 1H), 6.62(s,1H), 4.32−4.29(m,2H), 4.08−4.06(m,1H), 3.79(s,3H), 3.51−3.37(m,3H), 3.36(s,3H), 3.22−3.19(m,1H), 3.08−3.01(m,2H), 2.13−2.06(m,2H), 1.92−1.77(m,6H), 1.10−1.06(m,2H), 0.91−0.87(m,2H).MS:m/z 459.2(M+H+)。
実施例81:(R)−1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オール(HCl塩)の調製物
1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−オールについて記載されるように、表題化合物を調製した。
1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=7.62(d,J= 8.8Hz, 1H), 7.42−7.39(m,1H), 7.21(d,J= 7.6Hz, 2H), 7.00−6.90(m,3H), 5.03−5.00(m,2H), 4.62−4.60(m,1H), 3.88(s,3H), 3.52−3.37(m,6H), 3.60−3.51(m,6H), 2.26−2.23(m,1H), 2.18−2.09(m,4H) 1.97−1.91(m,2H), 1.37−1.29(m,4H).MS:m/z 445.2(M+H+)。
実施例82:(S)−1−(2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)ピロリジン−3−オールの調製物
2−({2−シクロプロピル4−[3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=7.49(dd,J= 9.2, 1.8Hz, 1H), 7.29−7.24(m,1H), 7.13−7.07(m,2H), 6.88−6.74(m,3H), 4.88(d,J=12.4Hz, 2H), 4.50−4.48(m,1H), 3.74(s,3H), 3.53−3.34(m,6H), 2.14−1.94(m,5H), 1.82−1.77(m,2H), 1.26−1.15(m,2H).MS:m/z 445.2(M+H+)。
実施例83:(R)−2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−(3−メトキシピロリジン−1−イル)キナゾリン、HCl塩の調製物
2−({2−シクロプロピル4−[3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=7.52(d,J= 8.8Hz, 1H), 7.18−7.05(m,3H), 6.86−6.78(m,2H), 6.65(d,J= 2.4Hz, 1H), 4.36(d,J=14.0 Hz, 2H), 4.09−4.06(m,1H), 3.84(s,3H), 3.50−3.35(m,1H), 3.40−3.20(m, 7H), 3.11−3.00(m,2H), 2.12−1.96(m,3H), 1.85−1.78(m,4H), 1.07(m,2H), 0.92−0.85(m,2H).MS:m/z 459.2(M+H+)
実施例84:(S)−2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−(3−メトキシピロリジン−1−イル)キナゾリンの調製物
2−({2−シクロプロピル4−[3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=7.49(d,J=9.2Hz,1H), 7.26(dd,J=9.2, 2.4Hz,1H), 7.12−7.08(m,2H), 6.88−6.74(m,3H), 4.89−4.83(m,2H), 4.10−4.07(m,1H), 3.75(s,3H), 3.50−3.32(m,7H), 3.28(s,3H), 2.20−1.93(m,5H), 1.85−1.78(m,2H), 1.24−1.12(m,4H).MS:m/z 459.2(M+H+)
実施例85:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
−78°CのTHF(25mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(1.09g、2.5mmol)の混合物に、n−BuLi(1mL、2.5mmol)を加えた。結果として生じる混合物を2時間−78 °Cで撹拌した。その後、DMF(0.4mL、5.0mmol)を混合物へ加えた。反応混合物を室温まで温めて、さらに2時間撹拌した。混合物をNH4Cl(水性の50mL)とEtOAc(50mL)とに分割した。水相をEtOAc(50mLx2)で抽出した。抽出物を水(100mLx2)、ブライン(100mL)洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製することで、浅黄色固形物として2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−カルバルデヒド(600mg、収率:73%)を得た。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=9.96(s,1H), 9.26(d,J=1.2Hz, 1H), 8.03(dd,J=8.8, 1.6Hz,1H), 7.76(d,J=8.8Hz,1H), 7.17−7.13(m,2H), 6.89(t,J=7.2Hz,1H), 6.83(d,J=8.0Hz,1H), 4.51−4.48(m,2H), 3.79(s,3H), 3.29−3.23(m,2H), 2.15−2.10(m,1H), 1.97−1.80(m,5H), 1.16−1.13(m,2H), 1.00−0.97(m,2H).MS:m/z 388.3(M+H+)。
DCM(8mL)中の2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−カルバルデヒド(80mg、0.21mmol)の混合物に、プロピルアミン(29mg、0.42mmol)とHOAc(1滴)を加えた。混合物を夜通し30°Cで撹拌した。その後、Na(OAc)3BH(219mg、1.04mmol)とNaBH4(39mg、1.04mmol)を加え、結果として生じる混合物を再び30°Cで夜通し撹拌した。混合物を水(30mL)とDCM(30mL)とに分割した。水相をDCM(30mLx2)で抽出した。抽出物を水(50mLx2)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、溶液を乾燥するまで濃縮することで、無色の油として{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−プロピル−アミン(89mg、収率:98%)を得た。MS:m/z 431.3(M+H+)。
MeOH(5mL)中の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−プロピル−アミン(89mg、0.21mmol)の混合物に、HCHO(3mL)とHOAc(1滴)を加えた。結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。その後、Na(OAc)3BH(87mg、0.41mmol)とNaBCNH3(64mg、1.03mmol)を加え、結果として生じる混合物を再び室温で夜通し撹拌した。混合物を水(30mL)とEtOAc(30mL)とに分割した。水相をEtOAc(30mLx2)で抽出した。抽出物を水(50mLx2)とブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶液を濃縮して分取TLC(DCM/MeOH=10/1)によって精製し、2NのHClで凍結乾燥させることで、白色固形物として{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−メチル−プロピル−アミン(40mg、収率:43%)を得た。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=8.26(s,1H), 7.99(d,J=8.4Hz,1H), 7.70(d,J=7.6Hz,1H), 7.13−7.09(m,2H),6.87(d,J=7.6Hz,1H),6.81(t,J=7.6Hz,1H), 4.57(d,J=12.8Hz,1H), 4.36(d,J=12.8Hz,1H), 3.75(s,3H), 3.44−3.38(m,2H), 6.89(t,J=14.8Hz,1H), 6.83(d,J=8.0 Hz,1H), 5.15−4.78(m,2H), 4.55(d,J=13.2Hz,1H), 4.38(d,J=13.2Hz,1H), 3.75(s,3H), 3.73−3.22(m,3H), 3.13−3.08(m,1H), 3.04−3.01(m,1H), 2.72(s,3H), 2.12−2.10(m,1H), 2.02−1.99(m,2H), 1.85−1.73(m,4H), 1.33−1.27(m,4H), 0.92(t,J=7.2Hz,3H).MS:m/z 445.3(M+H+)。
実施例86:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−ジメチル−アミン
{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−メチル−プロピル−アミンについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=8.28(s,1H), 7.99(dd,J=8.4, 1.2Hz, 1H), 7.71(d,J=8.8Hz, 1H), 7.13−7.08(m,2H), 6.88−6.79(m,2H), 4.59(s,2H), 3.76(s,3H), 3.41−3.40(m,1H), 3.22−3.20(m,4H), 2.80 (s,6H), 2.13−2.10(m,1H), 2.02−2.00(m,2H), 1.87−1.83(m,2H), 1.32−1.26(m,4H).MS:m/z 417.2(M+H+)。
実施例87:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミンの調製物
{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−メチル−プロピル−アミンについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=8.25(s,1H), 8.01−7.80(m,1H), 7.71(d,J=8.8Hz,1H), 7.12−7.08(m,2H), 6.87(d,J= 8.0 Hz, 1H), 6.81(t,J= 7.6Hz, 1H), 4.57(d,J=13.2Hz, 1H), 4.43(d,J=13.2Hz, 1H), 3.75(s,3H), 3.68(t,J= 6.8Hz, 2H), 3.42−3.38(m,3H), 3.35(s,3H), 3.34−3.21(m,3H), 2.81(s,3H), 2.12−2.11(m,1H), 2.03−1.99(m,2H), 1.85−1.83(m,2H), 1.33−1.26(m,4H).MS:m/z 461.3(M+H+)。
実施例88:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−メチル−プロピル−アミンについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=8.43(s,1H), 8.09(d,J=8.8Hz, 1H), 7.69(d,J=8.4Hz, 1H), 7.16−7.09(m,2H), 6.86(d,J= 8.0 Hz, 1H), 6.81(t,J=7.6Hz,1H), 3.94−3.89(m,6H), 3.81(s,3H), 3.80−3.40(m,7H), 3.22−3.20(m,5H), 2.80(s,3H), 2.12−2.11(m,1H), 2.03−2.00(m,2H), 1.89−1.88(m,2H), 1.33−1.26(m,4H).MS:m/z 516.3(M+H+)。
実施例89:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルメチル}−メチル−プロピル−アミンについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=8.37(s,1H), 8.12(d,J=8.4Hz,1H), 7.82(d,J=8.8Hz,1H), 7.25−7.21(m,2H), 7.00 (d,J=6.8Hz,1H), 6.93(t,J=6.8Hz,1H), 5.09−5.01(m,2H), 4.72−4.71(m,1H), 4.58−4.54(m,1H), 3.95(t,J= 4.8Hz, 2H), 3.87(s,3H), 3.56−3.50(m,5H), 2.96(s,3H), 2.23−2.21(m,1H), 2.15−2.12(m,2H), 1.97−1.94(m,2H), 1.45−1.37(m,4H).MS:m/z 447.3(M+H+)。
実施例90:({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−酢酸エチルエステルの調製物
ACN(5mL)中の2−シクロプロピル−6−ニトロ−キナゾリン−4−オール(500mg、2.32mmol)、4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン塩酸塩(581mg、2.55mmol)、DBU(1.41g、9.260mmol)、およびBOP(1.54g、3.47mmol)の混合物を、25°Cで夜通し撹拌した。混合物を水(30mL)とEtOAc(30mL)とに分割し、EtOAc(20mLx2)で抽出し、Na2SO4で乾燥させ、溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)によって精製することで、黄色固形物として2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−ニトロ−キナゾリン(520mg、収率:56%)を得た。MS:m/z 405.3(M+H+)。
MeOH(10mL)中の2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−ニトロ−キナゾリン(260mg、0.642mmol)の混合物に、N2下でPd/C(10%湿性、80mg)を加えた。懸濁液を減圧下で脱気し、N2大気で数回パージした。結果として生じる混合物を室温で夜通し撹拌した。溶媒を濾過の後に濃縮し、真空で乾燥させることで、黄色固形物として2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルアミン(240mg、収率:100%)を得た。
DMF(10mL)中の2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルアミン(160mg、0.42mmol)の溶液に、ブロモ−酢酸エチルエステル(142mg、0.85mmol)とK2CO3(235mg、1.70mmol)を加えた。反応混合物を100°Cで夜通し撹拌した。混合物を水(50mL)とEtOAc(50mL)とに分割し、EtOAc(50mLx2)で抽出し、有機質層をNa2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=10/1)(DCMMeOH=20/1)で精製することで、黄色固形物として{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルアミノ}−酢酸エチルエステル(170mg、収率:87%)を得た。MS:m/z 461.3(M+H+)。
MeOH(10mL)中の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルアミノ}−酢酸エチルエステル(170mg、0.36mmol)の混合物に、HCHO(5mL)とHOAc(1滴)を加えた。結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。その後、Na(OAc)3BH(391mg、1.85mmol)とNaBCNH3(114mg、1.85mmol)を加えた。結果として生じる混合物を夜通し室温で撹拌した。溶媒を減圧下で取り除き、残留物を水(30mL)とEtOAc(30mL)とに分割し、EtOAc(30mLx2)で抽出し、水(50mLx2)とブライン(50mLx1)で有機質層を洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製し、2NのHClで凍結乾燥することで、黄色固形物として、({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ−酢酸エチルエステル(25.8mg、収率:15%)を得た。1H NMR(300HMz、CD3OD):δ=7.62(d,J=9.3Hz,2H), 7.54(dd,J=9.0,2.4Hz,2H), 7.02−6.93(m,3H), 4.97−4.91(m,2H), 4.34(s,2H), 4.15(q,J=6.9Hz,2H), 3.87(s,3H), 3.52−3.47(m,3H), 3.20 (s,3H), 2.15−2.07(m,3H), 1.93−1.88(m,2H), 1.36−1.29(m,4H), 1.20 (t,J=7.2Hz,3H).MS:m/z 475.3(M+H+)。
実施例91:(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−イル)−ジメチル−アミンの調製物
最初の2工程は、(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−イル)−エトキシカルボニルメチル−アミノ]酢酸エチルエステルに類似している。
MeOH(5mL)中の1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−イルアミン(62mg、0.112mmol)の混合物に、HCHO(3mL)とHOAc(1滴)を加えた。結果として生じる混合物を室温で1時間撹拌した。その後、NaBH(OAc)3(119mg、0.560mmol)とNaBCNH3(35mg、0.560mmol)を加えた。結果として生じる混合物を室温で夜通し撹拌した。溶媒を減圧下で取り除き、残留物を分取HPLCによって精製し、2NのHClで凍結乾燥することで、白色固形物として(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−イル)−ジメチル−アミン(3.7mg、収率:7%)を得た。1H NMR(300HMz、CD3OD):δ=7.67(d,J= 9.0 Hz, 1H), 7.48(d,J= 9.0 Hz, 1H), 7.24−7.19(m,2H), 7.00−6.92(m,3H), 5.03−4.98(m,2H), 4.15−4.12(m,1H), 3.93−3.89(m,1H), 3.86(s,3H), 3.77−3.73(m,2H), 3.56−3.48(m,4H), 3.20 (s,3H), 3.01(s,3H), 2.68−2.64(m,1H), 2.44−2.37(m,1H), 2.18−2.07(m,3H), 1.92−1.87(m,2H), 1.37−1.31(m,4H).MS:m/z 472.3(M+H+)。
実施例92:(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−イル)−エトキシカルボニルメチル−アミノ]酢酸エチルエステルの調製物
無水トルエン(100mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(1.12g、2.557mmol)、ピペリジン−4−イル−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.02g、5.114mmol)、およびCs2CO3(1.67g、5.114mmol)の混合物に、BINAP(318mg、0.511mmol)とPd(OAc)2(57mg、0.256mmol)を加えた。混合物を110 °CにおいてN2下で夜通し還流した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を水(100mL)とEtOAc(100mL)とに分割した。水相をEtOAc(100mLx2)で抽出し、抽出物をNa2SO4で乾燥させた。溶液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=30/1)で精製することで、黄色固形物として、(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(3.3g、収率:27%)を得た。MS:m/z 558.3(M+H+)。
ジオキサン(2mL)中の(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−(ピペリジン−4−イル−)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(380mg、0.681mmol)の溶液に、ジオキサン(4M、0.68mL)中のHClを加えた。反応混合物を一晩、室温で撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、固形物を真空で乾燥させることで、黄色固形物として、1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−イルアミン(380mg、収率:100%)を得た。MS:m/z 458.3(M+H+)。
DMF(2mL)中の1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−イルアミン(20mg、0.044mmol)の混合物に、ブロモ−酢酸エチルエステル(29mg、0.176mmol)とK2CO3(24mg、0.176mmol)を加えた。混合物を一晩、100°Cで撹拌した。結果として生じる混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を分取HPLCによって精製し、凍結乾燥させることで、白色固形物として、(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−イル)−エトキシカルボニルメチル−アミノ]酢酸エチルエステル(3.6mg、収率:13%)を得た。1H NMR(300HMz、CD3OD):δ=7.81(dd,J=9.3, 2.1Hz,1H),7.66(d,J=9.3Hz,1H), 7.39−7.37(m,1H), 7.24−7.19(m,2H), 7.00−6.92(m,2H), 4.99−4.97(m,2H),4.38−4.31(m,6H),4.05−4.00(m,2H), 3.86(s,3H), 3.64−3.37(m,6H),3.02−2.95(m,2H),2.23−1.92(m,9H),1.39−1.30(m,10H).MS:m/z 630.3(M+H+)。
実施例93:[(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6イル}ピペリジン−4−イル))−メチル−アミノ]酢酸エチルエステル
(1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピペリジン−4−イル)−エトキシカルボニルメチル−アミノ]酢酸エチルエステルについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300HMz、CD3OD):δ=7.98−7.95(m,1H), 7.75−7.72(m,2H), 7.24−7.19(m,2H), 6.99−6.92(m,2H), 5.00−4.93(m,2H), 4.36(q, J = 7.2Hz, 2H), 4.04−4.00(m,2H), 3.87(s,3H), 3.77−3.50(m,5H), 3.27−3.23(m,2H), 3.02(s,3H), 2.34−2.13(m,9H), 1.39−1.31(m,8H).MS:m/z 558.3(M+H+)。
実施例94:2−{2−ジメチルアミノ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルアミノ}−エタノール
2−アミノ−5−ニトロ安息香酸(20g、109.8mmol)と尿素(33g、549.1mmol)の混合物を、2時間200°Cで加熱した。結果として生じる混合物を水で洗浄し、結果として生じる固形物をろ過して乾燥させることで、黄色固形物として、6−ニトロキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン(26g、定量)を得た。
POCl3(150mL)中の6−ニトロキナゾリン−2,4(1H,3H)−ジオン(34g、164.14mmol)の溶液に、ジメチル−フェニル−アミン(60g、492.42mmol)を加えた。混合物を5時間110 °Cで撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残りの残留物をNaHCO3水溶液によって中和した。水相をEtOAc(80mLx3)で抽出した。有機相を乾燥するまで濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM:PE=2:1)によって精製することで、黄色固形物として、2,4−ジクロロ−6−ニトロキナゾリン(5g、収率:13%)を得た。
EtOAc(50mL)中の2,4−ジクロロ−6−ニトロキナゾリン(3g、12.29mmol)の溶液に、4(2−メトキシフェニル)ピペリジン(2.4g、12.29mmol)とDIEA(3.2g、24.59mmol)を加えた。混合物は室温で夜通し撹拌した。反応物をPEで希釈し、混合物を15分間撹拌した。結果として生じる固形物をろ過することで、黄色固形物として、2−クロロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン(4.5g、収率:92%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=8.83(d,J= 2.0 Hz, 1H), 8.50 (d,J= 9.2, 2.4Hz, 1H), 7.83(d,J= 9.6Hz, 1H), 7.28−7.17(m,2H), 6.99(d,J= 7.6Hz, 1H), 6.92(d,J= 7.2Hz, 1H), 4.67(d,J=13.2Hz, 2H), 3.82(s,3H), 3.53(t,J= 12.0 Hz, 2H), 3.40−3.34(m,1H), 1.94−1.83(m,4H).
i−PrOH(5mL)中の2−クロロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン(500mg、1.25mmol)の溶液に、ジメチル−アミンHCl塩(511mg、6.27mmol)とTEA(1g、10mmol)を加えた。混合物を3時間80 °Cで撹拌した。混合物を真空で乾燥するまで濃縮し、水(10mL)で希釈した。水相をCHCl3(20mLx3)で抽出した。有機相を濃縮することで、黄色固形物として、4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチル−6−ニトロキナゾリン−2−アミン(500mg、収率:98%)を得た。
MeOH(20mL)中の4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチル−6−ニトロキナゾリン−2−アミン(1g、2.45mmol)の溶液に、10%のPd/C(200mg)を加えた。懸濁液をH2大気下において室温で夜通し撹拌した。懸濁液をろ過し、有機相を真空で濃縮することで、黄色固形物として、4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチルキナゾリン−2,6−ジアミン(900mg、収率:97%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=7.76(d,J= 8.8Hz, 1H), 7.24−7.18(m,2H), 7.13(dd,J=8.8, 2.0 Hz, 1H), 7.05(d,J= 2.0 Hz, 1H), 6.99(d,J= 8.0 Hz, 1H), 6.92(t,J= 7.6Hz, 1H), 5.55(brs,2H), 4.67(d,J=12.8Hz, 2H), 3.80 (s,3H), 3.42−3.32(m,3H), 3.23(s,6H), 1.94−1.78(m,4H).[00418] DMF(5mL)中の4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチルキナゾリン−2,6−ジアミン(300mg、0.79mmol)の溶液に、2−ブロモ−エタノール(119mg、0.95mmol)とK2CO3(329mg、2.38mmol)を加えた。混合物を80 °Cで夜通し撹拌した。反応物を水(10mL)で希釈し、混合物をEtOAc(15mLx3)で抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、濃縮することで、黄色の油として、2((2(ジメチルアミノ)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(300mg、粗製)を得た。
MeOH(5mL)中の2((2(ジメチルアミノ)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(150mg、0.36mmol)の溶液に、パラホルムアルデヒド(108mg、3.6mmol)とNaCNBH3(113mg、1.8mmol)を得た。混合物を室温で夜通し撹拌した。結果として生じる混合物を真空で濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製することで、黄色固形物として、2−{2−ジメチルアミノ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルアミノ}−エタノール(11mg、収率:7%)を得た。1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ=7.32−7.20(m,4H), 7.00−6.93(m,2H), 6.77(s,1H), 4.59(t,J= 6.8Hz, 1H), 4.28−4.23(m,2H), 3.81(s,3H), 3.58−3.32(m,5H), 3.13−3.07(m,8H), 2.95(s,3H), 1.88−1.85(m,4H).LC−MS:436.2(M+H+).
実施例95:4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N2,N2,N6−トリメチル−N6−プロピルキナゾリン−2,6−ジアミンの調製物
実施例96:4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N2,N2−ジメチル−N6,N6−ジプロピルキナゾリン−2,6−ジアミンの調製物
DMF(5mL)中の4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N,N−ジメチルキナゾリン−2,6−ジアミン(300mg、0.79mmol)の溶液に、1−ブロモ−プロパン(117mg、0.95mmol)とK2CO3(329mg、2.38mmol)を加えた。混合物を80 °Cで夜通し撹拌した。反応物を水(10mL)で希釈し、混合物をEtOAc(15mLx3)で抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥させ、乾燥するまで濃縮した。残留物を分取HPLCによって精製することで、黄色固形物として、副産物4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N2,N2−ジメチル−N6,N6−ジプロピルキナゾリン−2,6−ジアミン(20mg)、および黄色の油として、中間体4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N2,N2−ジメチル−N6−プロピルキナゾリン−2,6−ジアミン(50mg、収率:15%)を得た。副産物:1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=7.80−7.91(m,3H), 7.26−7.21(m,2H), 7.00−6.92(m,2H), 4.84(d,J=13.2Hz, 2H), 3.88(s,3H), 3.63−3.39(m, 7H), 3.39(s,6H), 2.12−1.97(m,4H), 1.71−1.56(m,4H), 0.99(t,J= 6.8Hz, 6H).LC−MS:462.3(M+H+).
MeOH(5mL)中の4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N2,N2−ジメチル−N6−プロピルキナゾリン−2,6−ジアミン(150mg、0.36mmol)の溶液に、パラホルムアルデヒド(128mg、3.6mmol)とNaCNBH3(113mg、1.8mmol)を加えた。混合物を室温で夜通し撹拌した。結果として生じる混合物を真空下で乾燥するまで濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製することで、黄色固形物として、4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N2,N2,N6−トリメチル−N6−プロピルキナゾリン−2,6−ジアミン(15mg、収率:10%)を得た。1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=7.46(d,J= 9.2Hz, 1H), 7.30−7.17(m,3H), 6.96−6.87(m,3H), 4.34(d,J=12.8Hz, 2H), 3.85(s,3H), 3.34−3.24(m,3H), 3.21(s,6H), 3.13−3.06(m,2H), 2.96(s,3H), 1.96−1.91(m,4H), 1.65−1.60(m,2H), 0.95(t,J= 7.2Hz, 3H).LC−MS:434.3(M+H+).
実施例97:N2−シクロブチル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−N6−メチル−N6−プロピル−キナゾリン−2,6−ジアミン
4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N2,N2,N6−トリメチル−N6−プロピルキナゾリン−2,6−ジアミンについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ=8.32−8.30(m,1H), 7.45−6.89(m,5H), 6.82(s,1H), 4.72−4.62(m,2H), 4.53−4.43(m,1H), 3.81(s,3H), 3.46−3.26(m,5H), 2.94(s,3H), 2.37−2.26(m,2H), 2.10−1.48(m,10H), 1.65−1.60(m,2H), 0.92(t,J= 7.2Hz,3H).LC−MS:460.3(M+H+).
実施例98:2−((2(シクロブチルアミノ)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製物
4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N2,N2,N6−トリメチル−N6−プロピルキナゾリン−2,6−ジアミンについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=7.28−7.20(m,4H), 7.01−6.93(m,2H), 6.78(s,1H), 6.63−6.61(m,1H), 4.68(s,1H), 4.46−4.43(m,1H), 4.23−4.18(m,2H), 3.83(s,3H), 3.59−3.50(m,2H), 3.23−3.18(m,1H), 3.05−3.00(m,2H), 2.96(s,3H), 2.54−2.23(m,2H), 2.00−1.87(m,6H), 1.65−1.62(m,2H).LC−MS:462.3(M+H+).
実施例99:2−({2−シクロプロピル−4−[6−(2−メトキシ−フェニル)−2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタ−2−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
トルエン(20mL)中の2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(1g、5.1mmol)の溶液に、2−メトキシ−フェニルアミン(807mg、6.56mmol)、Pd2(dba)3(200mg)、x−phos(300mg)、およびCs2CO3(3.29g、10.2mmol)を加えた。その後、それを夜通し還流した。結果として得られたものをフラッシュカラム(PE中のEA:0〜50%)によって精製することで、白色固形物として、6−(2−メトキシ−フェニル)−2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.2g、収率:78%)を得た。
DCM(5mL)中の6−(2−メトキシ−フェニル)−2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタン−2−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mg、0.66mmol)の溶液に、TFA(5mL)を加え、その後、これを夜通し撹拌した。結果として生じたものを真空で濃縮することで、それ以上の精製をすることなく粗製の2−(2−メトキシ−フェニル)−2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタンを得た。
最後の工程は実施例の2−[(2−シクロプロピル−4−{2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンチルアミノ}−キナゾリン−6−イル))−メチル−アミノ]−エタノールに似ている。1HNMR(400MHz、CD3OD):δ=7.55(d,J=9.3Hz,1H), 7.38(d,J= 8.8, 2.4Hz, 1H), 6.94(s,1H), 6.85(d,J= 5.4Hz, 3H), 6.55−6.53(m,1H), 4.61(brs, 4H), 4.04(brs, 4H), 3.81−3.75(m,5H), 3.54−3.51(m, 2H ), 3.06(s,3H), 2.04(m,1H), 1.13(s,2H), 0.94−0.92(m,2H).MS:m/z 446.2(M+H+)。
実施例100:{2−シクロプロピル−4−[6−(2−メトキシ−フェニル)−2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタ−2−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[6−(2−メトキシ−フェニル)−2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタ−2−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1HNMR(400MHz、CDCl3):δ= 7.64(d,J= 9.2Hz, 1H), 7.27−7.24(m,1H), 6.91−6.78(m,4H), 6.49(d,J= 7.6Hz, 1H), 4.60 (s,4H), 4.11(s,4H), 3.81(s,3H), 3.32(t,J= 5.4Hz, 2H), 2.98(s, 3H ), 2.13−2.09(m,1H), 1.65−1.60(m,2H), 1.12−1.10(m,2H), 0.96− 0.89(m,5H).MS:m/z 444.2(M+H+)。
実施例101:{2−シクロプロピル−4−[6−(2−メトキシ−フェニル)−2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタ−2−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[6−(2−メトキシ−フェニル)−2,6−ジアザ−スピロ[3.3]ヘプタ−2−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1HNMR(400MHz、CD3OD):δ=7.57(d,J= 9.2Hz, 1H), 7.37(dd,J= 9.2, 2.4Hz, 1H), 6.88−6.81(m,4H), 6.51(dd,J= 7.6, 2.4Hz, 1H), 4.60 (s,4H), 4.02(s,4H), 3.79(s,3H), 3.68(t,J= 4.8Hz, 4H), 3.55(t,J= 7.2Hz, 2H ), 3.02(s,3H), 2.56−2.50(m,6H), 2.05−2.03(m,1H), 1.15−1.12(m,2H), 0.96− 0.93(m,2H).MS:m/z 515.3(M+H+)
実施例102:1−[2−シクロプロピル−6−(メチル−プロピル−アミノ)−キナゾリン−4−イル]−4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−2−オンの調製物
ジオキサン(90mL)中の1−ブロモ−2−メトキシ−ベンゼン(5.1g、27.2mmol)、2−メトキシピリジン(bethoxypyridne)−4−ボロン酸(5.0g、32.7mmol)、H2O(30mL)、およびK2CO3(7.5g、54mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl2(222mg、0.27mmol)を加えた。混合物をN2下で100°Cで夜通し撹拌し、室温まで冷まし、乾燥するまで減圧下で蒸発させた。残留物をEA(100mLx2)で希釈し、水で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させて、ろ過した。濾液を真空で蒸発させて残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPEまで/EA=10/1)によって精製することで、黄色の油として(5.3g、収率:91%)の2−メトキシ−4(2−メトキシ−フェニル)−ピリジンを得た。MS:m/z 216.2(M+H+)。
ジオキサン(40mL)中の2−メトキシ−4(2−メトキシ−フェニル)−ピリジン(2.2g、10.2mmol)の撹拌溶液にHCl(14mL)を加えた。その後、混合物を夜通し加熱還流した。反応を室温に冷まして濃縮した。残留物を水とDCMで洗浄した。固形物を乾燥するまで真空で蒸発させることで、白色固形物として(1.4g、収率:67%)の4(2−メトキシ−フェニル)−ピリジン−2−オールを得た。MS:m/z 202.2(M+H+)。
エタノール(20mL)中の4(2−メトキシ−フェニル)−ピリジン−2−オール(1.0g、5.0mmol)、CH3COOH(5ml)およびPd/C(600mg)の懸濁液は、3回のH2で脱気し、結果として生じる混合物は、16時間H2(4つのMPa)の下で撹拌した。TLCは反応が完了したことを示した。その後、反応物をろ過し、残留物をエタノール(10ml)で洗浄した。固形物を乾燥するまで真空で蒸発させることで、白色固形物として(800mg、収率:52%)の4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−2−オンを得た。
DMSO(20mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(2g、7.6mmol)の溶液に、メチル−プロピル−アミン(693mg、11.4mmol)、CuI(500mg)、プロリン(500mg)、およびK2CO3(6.4g、16.7mmol)を加えた。混合物をN2保護下で90°Cで夜通し撹拌した。結果として得られたものを分取HPLCによって精製することで、(1.4g、収率:75%)の2−シクロプロピル−6−(メチル−プロピル−アミノ)−キナゾリン−4−オールを得た。
POCl3(10mL)中の2−シクロプロピル−6−(メチル−プロピル−アミノ)−キナゾリン−4−オール(100mg、0.39mmol)の撹拌溶液に。その後、混合物を2時間加熱還流した。反応を室温に冷まして濃縮し、液滴で氷水(50mL)に加えた。混合物の水溶液をpH=8になるまで飽和したNaHCO3で中和し、EA(20mLx2)で抽出した。結合した有機質層をブライン(10mL)洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPEまで/EA=5/1)によって精製することで、黄色固形物として(100mg、収率:93%)の(4−クロロ−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル)−メチル−プロピル−アミンを得た。MS:m/z 276.1(M+H+)。
無水のTHF(20mL)中の(4−クロロ−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル)−メチル−プロピル−アミン(100mg、0.36mmol)の懸濁液に、4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−2−オン(88mg、0.43mmol)、キサントホス(xant−phos)(6mg、0.01mmol)、Cs2CO3(236mg、0.72mmol)、およびPd2(dba)3 5.0 mg 0.024mmol)を加えた。混合物をo/nについてN2下で還流した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(60mL)とEA(30mL)とに分割し、EA(15mLx2)で抽出し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、分取TLC(PE/EA=5/1)によって精製することで、浅黄色固形物として100mgの1−[2−シクロプロピル−6−(メチル−プロピル−アミノ)−キナゾリン−4−イル]−4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−2−オンを得た。1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=7.67(d,J= 9.6Hz, 1H), 7.52(dd,J= 9.2, 2.4Hz, 1H), 7.19−7.14(m,2H), 6.92− 6.85(m,2H), 6.50 (d,J= 2.4Hz, 1H), 3.66−3.62(m,2H), 3.34(t,J= 7.6Hz, 2H), 2.96(s,3H), 2.80−2.61(m,2H), 2.25 −2.13(m,3H), 1.59 −1.53(m,2H), 1.05−0.96(m,4H), 0.94−0.92(m,3H).MS:m/z 445.2(M+H+)。
実施例103:2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
DMF(30mL)中の2−アミノ−6−クロロ−安息香酸(2.0g、11.6mmol)とK2CO3(2.4g、17.4mmol)の混合物に、液滴のヨードメタン(0.94mL、15.1mmol)を加え、反応混合物を18時間室温で撹拌した。反応混合物を水(200mL)でクエンチし、水層をNa2SO4で乾燥させ、Et2O(3×100mL)で抽出した。混合物をろ過し、溶媒を減圧下の蒸着によって取り除くことでオレンジの残留物が得られ、これをカラム(PE/EA=50/1−40/1−20/1)によって精製することで、オレンジ油として2−アミノ−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.7g、収率:82%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.07(t,J= 8.0 Hz, 1H), 6.74(d,J= 7.6Hz, 1H), 6.57(d,J= 8.8Hz, 1H), 4.87(brs,2H), 3.92(s,3H).
−10°CのDMF(10mL)中の2−アミノ−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.7g、9.1mmol)の溶液に、DMF(6mL)中のNBS(1.6g、9.1mmol)を10分間液滴で加えた。追加が完了した後、反応混合物を1時間−10°Cで撹拌した。反応を硫酸水素ナトリウム水溶液(50mL)でクエンチし、水層をEA(2×100mL)で抽出し、有機質層をブライン(100mLx2)洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、カラム(PE/EA=50/1−40/1)によって精製することで、オレンジの固形物として6−アミノ−3−ブロモ−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(2g、収率:82%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.39(d,J= 8.8Hz, 1H), 6.50 (d,J= 8.8Hz, 1H), 4.68(brs,2H), 3.94(s,3H).
HCl/ジオキサン(10mL)中の6−アミノ−3−ブロモ−2−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.0g、3.8mmol)とシクロプロパンカルボニトリル(1.3g、18.8mmol)の混合物を還流で夜通し撹拌した。固形物をろ過して乾燥させることで、白色固形物として6−ブロモ−5−クロロ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(1.0g、収率:91%)を得た。1H NMR(400HMz、DMSO−d6):δ=8.04(d,J= 9.2Hz, 1H), 7.46(d,J= 9.2Hz, 1H), 2.05−2.03(m,1H), 1.19−1.11(m,4H).
ACN(20mL)中の6−ブロモ−5−クロロ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(200mg、0.67mmol)、4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン塩酸塩(167mg、0.74mmol)、DBU(509mg、3.35mmol)、およびBOP(444mg、1.0mmol)の混合物を16時間25°Cで撹拌した。固形物が現れ、これをろ過し、ACNで洗浄し、乾燥させることで、白色固形物として6−ブロモ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(153mg、収率:48%)を得た。
無水トルエン(10mL)中の6−ブロモ−5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(153mg、0.32mmol)の溶液に、BINAP(60mg、0.096mmol)、Pd(OAc)2(11mg、0.048mmol)、およびCs2CO3(209mg、0.64mmol)を加え、15分間、N2でパージして、2(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチルアミン(114mg、0.64mmol)を加えた。混合物を16時間N2下で還流した。混合物を室温まで冷まし、ろ過し、濾過物を濃縮することで、粗製生成物として[2(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−{5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−アミンを得て、これをそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
MeOH(20mL)中の[2(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−{5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−アミン(粗製、〜0.32mmol)の溶液に、HCHO(0.5mL、H2O中の40%、6.4mmol)、NaBH(ACO)3(678mg、3.2mmol)、およびNaBH3CN(202mg、3.2mmol)を加えた。その後、反応混合物を室温で夜通し撹拌した。NaHCO3溶液を加え、その後、EA(50mLx3)で抽出し、有機質層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、残留物をそれ以上精製することなく次の工程に使用した。
MeOH(30mL)中の[2(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−{5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミン(粗製、〜0.32mmol)の溶液に、濃縮したHCl(0.3mL)を加え、反応混合物を室温で夜通し撹拌した。NH3H2Oを加えてpHを7〜8に調整し、混合物を濃縮し、分取TLC(DCM/MeOH=20/1)によって精製し、分取HPLCによってさらに精製することで、黄色固形物として(23.3mg、収率:61%)の2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.71−7.56(m,2H), 7.31−7.15(m,2H), 7.02−6.99(m,1H), 6.90−6.84(m,1H), 4.30 (d,J=10.4Hz, 1H), 4.08(d,J=10.0 Hz,1H), 3.84(d,J= 8.0 Hz, 3H), 3.68−3.67(m,2H), 3.48−3.41(m,1H), 3.32−3.11(m,3H), 2.88−2.72(m,5H), 2.18−1.96(m,3H),1.77−1.59(m,1H), 1.18−1.15(m,2H), 1.03−0.99(m,2H).MS:m/z 467(M+H+)。
実施例104:{7−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.75(s,1H), 7.19−7.15(m,3H), 6.90−6.87(m,1H), 6.83(d,J= 8.4Hz, 1H), 4.27(d,J=13.2Hz, 2H), 3.79(s,3H), 3.25−3.11(m,3H), 2.96−2.92(m,2H), 2.75(s,3H), 2.11−2.05(m,1H), 1.89−1.83(m,4H), 1.56−1.55(m,2H), 1.09−1.08(m,2H), 0.92−0.89(m,2H), 0.85(t,J= 7.6Hz, 3H).MS:m/z 465.2(M+H+)。
実施例105:{2−シクロプロピル−7−フルオロ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.39(d,J=13.2Hz, 1H), 7.24−7.21(m,2H), 7.13(d,J=9.6Hz,1H), 6.97(t,J=7.4Hz,1H), 6.90(d,J=8.4Hz,1H), 4.32(d,J=12.8Hz,2H), 3.86(s,3H), 3.30−3.25(m,1H), 3.18−3.12(m,4H), 2.89(s,3H), 2.18−2.15(m,1H), 1.98−1.87(m,4H), 1.64−1.59(m,3H), 1.16−1.14(m,2H), 0.99−0.97(m,2H), 0.93(t,J= 7.2Hz,3H).MS:m/z 449.2(M+H+)
実施例106:{4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−7−フルオロ−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.39(d,J=14.0 Hz, 1H), 7.22−7.11(m,3H), 6.90(t,J= 7.4Hz, 1H), 6.61(d,J= 7.6Hz, 1H), 4.31(d,J=12.8Hz,2H),3.94(t,J= 7.2Hz, 4H), 3.17−2.98(m,5H), 2.89(s,3H), 2.33−2.30(m,2H), 2.18−2.15(m,1H), 2.03−1.89(m,4H), 1.64−1.59(m,3H), 1.16−1.14(m,2H), 0.99−0.97(m,2H), 0.93(t,J= 7.2Hz, 3H).MS:m/z 474.3(M+H+)
実施例107:2−({7−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
実施例の2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.32(brs,1H),7.46(s,1H), 7.25−7.17(m,2H), 6.99−6.97(m,1H), 6.91(d,J= 8.0 Hz, 1H), 4.70 (brs,2H), 3.86(s,3H), 3.83−3.80(m,2H), 3.41−3.36(m,3H), 3.29−3.27(m,2H), 2.88(s,3H), 2.75(brs,1H), 2.10−2.07(m,2H), 1.91−1.83(m,2H), 1.25−1.20(m,5H).MS:m/z 467.2(M+H+)。
実施例108:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.70(d,J=8.8Hz, 1H), 7.36−7.34(m,1H), 7.15(d,J=7.6Hz,1H), 6.95(s,1H), 6.67−6.60(m,2H), 4.33(d,J=13.2Hz, 2H), 3.88−3.84(m,5H), 3.56−3.53(m,2H), 3.21−3.09(m,3H), 3.04(s,3H), 2.17(brs,1H), 21.94−1.83(m,4H), 1.17−1.14(m,2H), 0.97−0.94(m,2H).MS:m/z 451.2(M+H+)
実施例109:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.76(brs,1H), 7.38−7.35(m,1H), 6.96−6.81(m,4H), 4.35(d,J= 8.4Hz, 2H), 3.87(t,J= 5.6Hz, 2H), 3.83(s,3H), 3.55(t,J= 5.2Hz, 2H), 3.28−3.13(m,3H), 3.05(s,3H), 2.22−2.21(m,1H), 1.98−1.82(m,5H), 1.16−0.97(m,4H).MS:m/z 451.3(M+H+)。
実施例110:2−({2−シクロプロピル−7−フルオロ−4−[4−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.98(d,J=12.8Hz, 1H), 7.25−7.23(m,1H), 7.11−7.07(m,1H), 6.67−6.61(m,2H), 4.79−4.75(m,2H), 3.88−3.84(m,5H), 3.43−3.32(m,5H), 3.00 (s,3H), 2.72−2.70(m,1H), 2.08−2.04(m,2H), 1.83−1.80(m,2H), 1.38−1.18(m,5H).MS:m/z 469.3(M+H+)。
実施例111:2−({2−シクロプロピル−7−フルオロ−4−[4−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300HMz、CDCl3):δ=7.46(d,J=12.6Hz, 1H), 7.30 (s,1H), 6.93−6.83(m,3H), 4.32(d,J=11.1Hz,2H), 3.87−3.85(m,5H), 3.34−3.13(m,5H), 2.95(s,3H), 2.21−2.19(m,1H), 1.89−1.77(m,4H), 1.19−1.16(m,2H), 1.03−1.00(m,2H).MS:m/z 469.3(M+H+)。
実施例112:2−({7−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.85(s,1H), 7.46(s,1H), 7.15−7.11(t,J=7.8Hz,1H), 6.67−6.61(m,2H), 4.34(d,J=12.8Hz,2H), 3.84(s,3H), 3.79−3.76(m,2H), 3.25−3.16(m,5H), 2.83(s,3H), 2.51−2.49(m,1H), 2.17(brs,1H), 1.96−1.82(m,4H), 1.18−1.16(m,2H), 1.02−0.99(m,2H).MS:m/z 485.2(M+H+)。
実施例113:2−({7−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.77(s,1H), 7.39(s,1H), 6.88−6.82(m,2H), 6.75−6.73(m,1H), 4.25(d,J=13.2Hz, 2H), 3.76(s,3H), 3.73−3.70(m,2H), 3.19−3.08(m,5H), 2.77(s,3H), 2.60(brs,1H), 2.12−2.06(m,1H), 1.91−1.88(m,2H), 1.77−1.73(m,2H), 1.10−1.08(m,2H), 0.94−0.91(m,2H).MS:m/z 485.2(M+H+)。
実施例114:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(4−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−7−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.63(s,1H), 7.42(s,1H), 7.16−7.13(m,1H), 6.67−6.60(m,2H), 4.35(d,J=13.2Hz, 2H), 3.84(s,3H), 3.77−3.74(m,2H), 3.21−3.15(m,5H), 2.73(s,3H), 2.47(s,3H), 2.18−2.15(m,1H), 1.95−1.83(m,4H), 1.17−1.15(m,2H), 0.99−0.97(m,2H).MS:m/z 429.3(M+H+)。
実施例115:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−7−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
実施例の2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.62(s,1H), 7.42(s,1H), 6.96−6.93(m,1H), 6.89−6.86(m,1H), 6.82−6.79(m,1H), 4.33(d,J=13.2Hz,2H), 3.83(s,3H), 3.78−3.75(m,2H), 3.25−3.13(m,5H), 2.73(s,3H), 2.47(s,3H), 2.19−2.16(m,1H), 1.97−1.81(m,4H), 1.17−1.14(m,2H), 0.99−0.96(m,2H).MS:m/z 465.3(M+H+)。
実施例116:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−7−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.71(s,1H), 7.43(s,1H), 7.28−7.09(m,4H), 4.43(d,J=13.2Hz, 2H), 3.78−3.75(m,2H), 3.52−3.51(m,1H), 3.26−3.15(m,4H), 2.74(s,3H), 2.70 (s,6H), 2.47(s,3H), 2.27(brs,1H), 1.93−1.91(m,4H), 1.19−1.17(m,2H), 1.03−1.01(m,2H).MS:m/z 460.3(M+H+)。
実施例117:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−7−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.62(s,1H), 7.43(s,1H), 7.24−7.21(m,2H), 6.99−6.95(m,1H), 6.90 (d,J= 8.0 Hz, 1H), 4.35(d,J=13.2Hz, 2H), 3.86(s,3H), 3.77−3.74(m,2H), 3.31−3.26(m,1H), 3.21−3.15(m,4H), 2.73(s,3H), 2.47(s,3H), 2.37−2.36(m,1H), 2.18−2.15(m,1H), 1.98−1.87(m,4H), 1.18−1.15(m,2H), 0.99−0.96(m,2H).MS:m/z 447.3(M+H+)。
実施例118:2−({7−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.86(s,1H), 7.49(s,1H), 7.28(m,1H), 7.21−7.17(m,2H), 7.13−7.11(m,1H), 4.36(d,J=13.2Hz,2H), 3.80−3.77(m,2H), 3.53−3.49(m,1H), 3.26−3.20(m,4H), 2.84(s,3H), 2.70 (s,6H), 2.20−2.16(m,1H), 1.92−1.88(m,4H), 1.18−1.16(m,2H), 1.02−0.99(m,2H).MS:m/z 480.2(M+H+)。
実施例119:2−({4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−7−クロロ−2−シクロプロピル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.84(s,1H), 7.49(s,1H), 7.26−7.14(m,2H), 6.91−6.89(m,1H), 6.61(d,J= 7.6Hz, 1H), 4.34(d,J=13.2Hz, 2H), 3.96−3.92(m,4H), 3.79−3.77(m,2H), 3.24−3.12(m,4H), 3.04−3.02(m,1H), 2.84(s,3H), 2.71−2.69(m,1H), 2.33−2.30(m,2H), 2.17(brs,1H), 2.04−1.88(m,4H), 1.18−1.15(m,2H), 0.99−0.96(m,2H).MS:m/z 492.3(M+H+)。
実施例120:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−7−フルオロ−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.40(d,J=13.6Hz, 1H),7.29−7.27(m,2H), 7.21−7.17(m,2H),7.12−7.09(m,1H),4.33(d,J=13.2Hz,2H),3.84(m,2H),3.52−3.48(m,1H),3.33(m,2H), 3.22−3.15(m,2H),2.93(s,3H), 2.70 (s,6H),2.17−2.15(m,1H), 1.98−1.91(m,4H), 1.18−1.15(m,2H), 0.99−0.96(m,2H).MS:m/z 464.3(M+H+)。
実施例121:2−({4−[4−(2−アゼチジン−1−イル−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−7−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.63(s,1H),7.42(s,1H), 7.22−7.14(m,2H), 6.91−6.89(m,1H),6.62(d,J=7.6Hz,1H), 4.34(d,J=13.6Hz,2H), 3.96−3.93(m,4H), 3.77−3.75(m,2H), 3.18−3.09(m,5H), 2.74(s,3H),2.48(s,3H), 2.35−2.20(m,3H), 2.02−1.89(m,4H),1.17−1.15(m,2H), 0.99−0.97(m,2H).MS:m/z 472.3(M+H+)。
実施例122:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−7−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.60 (s,1H), 7.32(s,1H), 7.26−7.20(m,2H), 6.99−6.95(m,1H), 6.90 (d,J= 8.0 Hz, 1H), 4.35(d,J=13.2Hz, 2H), 3.86(s,3H), 3.29−3.12(m,3H), 2.89−2.86(m,2H), 2.72(s,3H), 2.44(s,3H), 2.17−2.16(m,1H), 1.98−1.88(m,5H), 1.61−1.56(q, J = 7.2Hz, 2H), 1.18−1.15(m,2H), 0.98−0.93(m,5H).MS:m/z 445.3(M+H+)。
実施例123:{2−シクロプロピル−4−[4−(5−フルオロ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−7−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.61(s,1H), 7.31(s,1H), 6.97−6.94(m,1H), 6.91−6.87(m,1H), 6.82−6.81(m,1H), 4.34(d,J=13.2Hz,2H), 3.83(s,3H), 3.29−3.22(m,1H), 3.17−3.11(t,J=11.2Hz,2H), 2.90−2.86(t,J= 7.2Hz,2H), 2.72(s,3H), 2.44(s,3H), 2.21−2.16(m,1H), 1.97−1.82(m,4H), 1.62−1.56(m,2H), 1.16−1.14(m,2H), 0.98−0.89(m,5H).MS:m/z 463.3(M+H+)。
実施例124:2−({2−シクロプロピル−7−フルオロ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.40(d,J=13.2Hz, 1H), 7.30−7.20(m,3H), 6.98−6.95(m,1H), 6.91−6.89(m,1H), 4.32(d,J=12.8Hz, 2H), 3.86(s,3H), 3.83−3.82(m,2H), 3.33−3.28(m,3H), 3.20−3.14(m,2H), 2.92(s,3H), 2.18(brs,1H), 1.99−1.87(m,4H), 1.18−1.14(m,2H), 1.00−0.97(m,2H).MS:m/z 463.3(M+H+)。
実施例125:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
ほとんどの工程の手順は、工程2と3を除けば、2−({5−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールと類似しており、これらの工程は、{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−5−イル}−メチル−プロピル−アミンの最初の2つの工程と同一である。1H NMR(300HMz、CDCl3):δ=7.26−7.21(m,3H), 7.01−6.85(m,3H), 4.34(d,J=10.8Hz, 2H), 3.89−3.85(m,5H), 3.56−3.54(m,2H), 3.32−3.09(m,3H), 3.03(s,3H), 2.71(s,3H), 2.24−2.21(m,1H), 1.96−1.88(m,4H), 1.19−1.17(m,2H), 1.01−0.97(m,2H).MS:m/z 447.2(M+H+)。
実施例126:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−5−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.63(t,J= 11.2Hz, 1H), 7.52(t,J= 10.4Hz, 1H), 7.28−7.14(m,2H), 7.00−6.83(m,2H), 4.25(d,J=12.8Hz, 1H), 3.95(d,J=13.6Hz, 1H), 3.83(d,J=10.0 Hz, 3H), 3.71−3.68(m,2H), 3.38−3.33(m,1H), 3.18−3.15(m,2H), 2.84−2.78(m,3H), 2.74(s,3H), 2.60 (s,1H), 2.18−2.16(m,1H), 2.02−1.99(m,2H), 1.71−1.53(m,5H), 1.19−1.15(m,2H), 0.98−0.97(m,2H).MS:m/z 447.2(M+H+)。
実施例127:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−8−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.29(brs,1H), 7.37(d,J= 7.6Hz, 1H), 7.24−7.19(m,3H), 7.14(d,J= 7.6Hz, 1H), 6.97−6.95(m,1H), 6.89(d,J= 7.6Hz, 1H), 4.45(d,J=13.2Hz, 2H), 4.02−3.99(m,2H), 3.85(s,3H), 3.46−3.43(m,2H), 3.30−3.15(m,3H), 2.97(s,3H), 2.25−2.21(m,1H), 1.94−1.83(m,4H), 1.17−1.15(m,2H), 0.99−0.97(m,2H).MS:m/z 434.3(M+H+)。
実施例128:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−8−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.36(d,J= 8.0 Hz, 1H), 7.25−7.18(m,3H), 7.00−6.96(m,2H), 6.89(d,J= 8.4Hz, 1H), 4.38(d,J=12.8Hz, 2H), 3.86(s,3H), 3.50−3.46(m,2H), 3.29−3.14(m,3H), 2.98(s,3H), 2.27−2.24(m,1H), 1.94−1.91(m,4H), 1.73−1.71(m,2H), 1.18−1.16(m,2H), 0.98−0.95(m,2H), 0.90 (t,J= 7.6Hz, 3H).MS:m/z 431.3(M+H+)。
実施例129:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−8−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.37(d,J=8.0Hz,1H),7.24−7.17(m,3H),7.03−6.98(m,1H),6.96−6.88(m,2H),4.38(d,J=12.8Hz,2H),3.86(s,3H),3.70−3.63(m,6H),3.17−3.10(m,3H), 3.01(s,3H), 2.81−2.77(m,2H), 2.48(brs,4H), 2.25(brs,1H), 1.93−1.87(m,4H), 1.17−1.16(m,2H),0.97−0.94(m,2H).MS:m/z 502.3(M+H+)。
実施例130:2−({8−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.46(s,1H), 7.24−7.20(m,2H), 6.98−6.88(m,3H), 6.90−6.84(m,1H), 4.32(d,J=13.2Hz, 2H), 3.88−3.85(m,5H), 3.55−3.52(m,2H), 3.34−3.14(m,3H), 3.04(s,3H), 2.28−2.32(m,1H), 1.94−1.87(m,5H), 1.18−1.16(m,2H), 0.99−0.97(m,2H).MS:m/z 467.3(M+H+)。
実施例131:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−5−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
ピリジン(20mL)中の2−アミノ−6−ブロモ−安息香酸(2g、9.3mmol)の溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(1.25mL、13.9mmol)を加えた。反応混合物を一晩60°Cで撹拌した。0°Cに冷まし、氷水(100mL)へ注ぎ入れ、結果として生じる懸濁液をろ過して乾燥させることで、白色固形物として5−ブロモ−2−シクロプロピル−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(1.75g、収率:71%)を得た。1H NMR(300HMz、CDCl3):δ=7.68(d,J= 7.8Hz, 1H), 7.53(t,J= 8.1Hz, 1H), 7.44(d,J= 7.8Hz, 1H), 1.95−1.90(m,1H), 1.31−1.27(m,2H), 1.16−1.11(m,2H).
NH3H2O(50mL、28%)中の5−ブロモ−2−シクロプロピル−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(1g、3.79mmol)の懸濁液を夜通し加熱還流した。室温に冷まして、ろ過し、ケーキを水で洗浄して乾燥させることで、白色固形物として5−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(450mg、45%の収率)を得た。1H NMR(300HMz、CDCl3):δ=7.64−7.62(m,1H), 7.56−7.53(m,1H), 7.50−7.47(m,1H), 1.84−1.82(m,1H), 1.32−1.28(m,2H), 1.17−1.13(m,2H).
5分間N2でパージした後、DMSO(2mL)中の5−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(100mg、0.38mmol)、L−プロリン(22mg、0.19mmol)、CuI(22mg、0.11mmol)、およびK2CO3(105mg、0.76mmol)の懸濁液に、メチル−プロピル−アミン(41mg、0.57mmol)を加えた。その後、混合物を90°Cに加熱し、密封したチューブで夜通し撹拌した。室温に冷まして、ろ過し、濾過物を分取HPLCによって精製することで、褐色油として2−シクロプロピル−5−(メチル−プロピル−アミノ)−キナゾリン−4−オール(23mg、収率:21%)を得た。MS:m/z 258.0(m+H+)。
ACN(10mL)中の2−シクロプロピル−5−(メチル−プロピル−アミノ)−キナゾリン−4−オール(23mg、0.09mmol)、4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン塩酸塩(23mg、0.1mmol)、およびBOP(60mg、0.14mmol)の懸濁液に、懸濁液が透明になるまでDBU(68mg 0.45mmol)を加え、その後、混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を濃縮して分取TLC(DCM/MeOH=20/1)によって精製することで、黄色固形物として{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−5−イル}−メチル−プロピル−アミン(46.9mg、収率:100%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.64−7.43(m,2H), 7.22−7.20(m,1H), 7.08−6.88(m,4H), 5.28(d,J=14.8Hz, 1H), 3.84(s,3H), 3.76−3.74(m,1H), 3.71−3.59(m,1H), 3.55−3.22(m,3H), 3.00−2.95(m,3H), 2.77−2.75(m,1H), 2.54−2.51(m,1H), 2.08−2.03(m,1H), 1.81−1.78(m,3H), 1.68−1.64(m,2H), 1.31−1.22(m,3H), 1.06−1.04(m,2H), 0.69−0.67(m,2H).MS:m/z 432.3(M+H+)。
実施例132:2−((2−シクロプロピル−5−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.56−7.48(m,2H), 7.23−7.17(m,2H), 6.95(t,J= 7.2Hz, 1H), 6.88(d,J= 8.4Hz, 1H), 4.20 (d,J=12.4Hz, 2H), 3.85(s,3H), 3.74(t,J= 5.2Hz, 2H), 3.25(t,J= 5.6Hz, 2H), 3.10 (t,J= 12.4Hz, 2H), 2.88(s,3H), 2.16−2.13(m,1H), 1.95−1.82(m,4H), 1.19−1.14(m,2H), 1.00−0.95(m,2H).MS:m/z 451.2(M+H+)。
実施例133:2−((2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製物
実施例の2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.25−7.08(m,2H), 7.05(dd,J=13.2, 2.0Hz, 1H), 6.97(t,J= 8.0 Hz, 1H), 6.88(d,J= 8.8Hz, 1H), 6.71(s,1H), 4.35(d,J=12.4Hz, 2H), 3.90−3.85(m,5H), 3.53(t,J= 5.2Hz, 2H), 3.29−3.25(m,1H), 3.13(t,J= 12.4Hz, 2H), 2.78(s,3H), 2.26−2.23(m,1H), 1.95−1.82(m,5H), 1.19−1.14(m,2H), 1.00−0.95(m,2H).MS:m/z 451.2(M+H+)。
実施例134:2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−アミンの調製物
実施例の2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.90(s,1H), 7.20 (d,J=8.0 Hz,2H), 6.98−6.88(m,2H), 6.50(s,1H), 4.43(d,J=12.4Hz,2H), 3.86−3.80(m,5H), 3.71−3.65(m,4H), 3.31−3.28(m,1H), 3.19−3.12(m,2H), 3.09(s,3H), 2.62−2.51(m,6H), 2.20−2.18(m,1H), 2.00−1.84(m,4H), 1.15−1.12(m,2H), 1.00−0.87(m,2H).MS:m/z 503.3(M+H+)。
実施例135:2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチル−N−プロピルキナゾリン−7−アミンの調製物
実施例の2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−8−メチル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.63(d,J=9.3Hz, 1H), 7.28−7.15(m,3H), 7.00−6.82(m,3H), 4.65(d,J=12.4Hz, 2H), 3.87(s,3H), 3.46−3.30(m,5H), 3.11(s,3H), 2.50−2.40(m,1H), 2.05−1.97(m,2H), 1.90−1.62(m,4H), 1.28−1.13(m,4H), 0.97(t,J= 7.5Hz, 3H).MS:m/z 431.3(M+H+)。
実施例136:2−((2(シクロプロピルエチニル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製物
2−{2−ジメチルアミノ−4−[4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イルアミノ}−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.76(d,J=8.8Hz,1H), 7.36(dd,J= 9.2, 2.8Hz, 1H), 7.27−7.20(m,2H), 6.99−6.88(m,3H), 4.45−4.39(m,2H), 3.90−3.86(m,5H), 3.60−3.55(m,2H), 3.71−3.59(m,1H), 3.21−3.15(m,3H), 3.07(s,3H), 2.05−1.90(m,3H), 1.57−1.49(m,1H), 1.00−0.86(m,4H).MS:m/z 457.2(M+H+)。
実施例137:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
DCM(150mL)中の6−クロロ−ピリジン−3−イルアミン(10g、7.7mmol)の撹拌溶液に、0°Cで液滴のBoc2O(18.5g、8.46mmol)とDMAP(0.5g、4mmol)、(Et3N)(16.3g、16.2mmol)を以下のように加えた。混合物を室温まで温め、18時間撹拌した。反応溶液を乾燥するまで減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPEまで/EA=20/1)によって精製することで、黄色固形物として(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(13.0g、収率:76%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=8.21(brs,1H), 8.45(s,1H), 7.91(d,J=6.3Hz, 1H), 7.49(d,J=8.4Hz, 1H), 1.47−1.37(m,9H).
THF(100mL)中の(6−クロロ−ピリジン−3−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(5.6g、24.6mmol)の撹拌溶液に、−78°Cにおいて液滴でn−BuLi(29mL、74.0mmol)を加えた。混合物を1時間この温度で撹拌した。その後、容器を0.7Mbarの圧力になるまで二酸化炭素で満たし、10分間−40°Cで撹拌した。室温に温めた後、混合物を氷水へ注ぎ入れ、pH値をpH=3に調節した。水相をEA(100mLx2)で抽出した。結合した有機質層をブライン(30mLx2)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させることで、赤油として5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−クロロ−イソニコチン酸の製品(粗製、8.0g)を得た。
メタノール(50mL)中の5−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−クロロ−イソニコチン酸(粗製、8.0g)の撹拌溶液に、H2SO4(5.0mL)を加えた。その後、混合物を夜通し加熱還流した。反応を室温に冷まして、真空で濃縮した。残留物を水で希釈した。pH=8になるまで混合物の水溶液を飽和したNaHCO3で中和し、EA(100mLx2)で抽出した。結合した有機質層をブライン(50mL)洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPE/EA=2/1まで)によって精製することで、黄色固形物として、5−アミノ−2−クロロ−イソニコチン酸メチルエステル(1.1g、2工程の収率:24%)を得た。
DCM(30mL)中の5−アミノ−2−クロロ−イソニコチン酸メチルエステル(1.3g、7mmol)の撹拌溶液に、Et3N(1.4g、14mmol)と0°Cでシクロプロパンカルボニルクロリド(1.1g、10.5mmol)を加えた。混合物は、室温で夜通し撹拌した。混合物を真空で蒸発させた。残留物を水(50mL)で希釈した。水相をEA(80mLx2)で抽出した。抽出物を水で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPE/EA=10/1まで)によって精製することで、黄色固形物として(1.0g、収率:56%)の2−クロロ−5(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−イソニコチン酸メチルエステルを得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=10.56(brs,1H), 8.79(s,1H), 7.23(s,1H), 3.82(s,3H), 1.87−1.80(m,3H), 0.94−0.83(m,4H).
NH3.H2O(10mL)中の2−クロロ−5(シクロプロパンカルボニル−アミノ)−イソニコチン酸メチルエステル(1.0g、3.9mmol)の懸濁液を3日間、加熱還流した。反応を室温に冷まして、乾燥するまで真空で濃縮した。残留物(300mg、収率:20%)をメタノール洗浄し、それ以上精製することなく次の工程で直接使用した。
アセトニトリル(8mL)中の6−クロロ−2−シクロプロピル−3H−ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−オン(200mg、0.9mmol)の撹拌溶液に、DIEA(1.24g、10.9mmol)と4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン(1.12g、4.9mmol)を加えた。混合物は、室温で夜通し撹拌した。混合物を真空で蒸発させた。残留物(180mg、収率:51%)をメタノール洗浄し、それ以上精製することなく次の工程で直接使用した。
NMP(1mL)中の6−クロロ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド−[3,4−d]ピリミジン(60mg、0.15mmol)の撹拌溶液に、DIEA(40mg、0.3mmol)と4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン(68mg、0.9mmol)を加えた。混合物を5時間電子レンジで170°Cで加熱した。残留物をEA(200mL)で希釈し、水で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物を分取HPLC(MeCN/H2O 5/100から95/100まで)によって精製することで、黄色油として(25.8mg、収率:40%)の2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド−[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.88(s,1H), 7.28−7.25(m,2H), 7.01−6.94(m,1H), 6.62(s,1H), 4.49−4.46(m,2H), 3.95−3.89(m, 7H), 3.38−3.32(m,1H), 3.25−3.16(m,5H), 2.22−2.18(m,1H), 2.05−1.87(m,4H), 1.20−1.17(m,2H), 1.03−0.99(m,2H).MS:m/z 434.2(M+H+)。
実施例138:2−((2−シクロプロピル4−(4−(3−メトキシチオフェン−2−イル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.57−7.52(m,1H), 7.33(dd,J=8.8, 2.8Hz, 1H), 7.04(d,J= 5.6Hz, 1H), 6.92(d,J= 2.4Hz, 1H), 6.85(d,J= 5.2Hz, 1H), 4.34−4.30(m,2H), 3.88−3.83(m,5H), 3.56−3.53(m,2H), 3.25−3.23(m,1H), 3.11(t,J= 12.4Hz, 2H), 3.04(s,3H), 2.09−2.00(m,3H), 1.93−1.85(m,2H), 1.17−1.13(m,2H), 0.99−0.95(m,2H).MS:m/z 439.2(M+H+)。
実施例139:2−(4−(4−シクロヘキシルピペリジン−1−イル)−2−(1−フルオロシクロプロピル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.89(d,J=9.2Hz,1H), 7.38(dd,J=9.2, 2.8Hz,1H), 6.93(d,J=2.8Hz,1H), 4.24(d,J=12.8Hz, 2H), 3.88(t,J= 5.6Hz, 2H), 3.57(t,J= 5.6Hz, 2H), 3.07(s,3H), 2.93(t,J= 12.4Hz, 2H), 1.83−0.98(m, 21H).MS:m/z 427.3(M+H+)。
実施例140:2−(4−{2−シクロプロピル−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−イル}−ピペラジン−1−イル)−シクロペンタノールの調製物
2−[((2−シクロプロピル−4−{2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンチルアミノ}−キナゾリン−6−イル)−メチル−アミノ]−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1HNMR(300MHz、CD3OD):δ=7.65(d,J= 9.3Hz, 1H), 7.40(dd,J= 9.3, 2.7Hz, 1H), 6,82(d,J= 2.7Hz, 1H), 4.13−3.11(m,1H), 3.77−3.73(m,2H), 3.65−3.51(m,4H), 3.36−3.31(m,2H), 3.04(s,3H), 2.84−2.68(m,4H), 2.52−2.50(m,1H), 2.10−1.93(m,3H), 1.69−1.62(s,3H), 1.12−1.11(m,1H), 1.09−1.07(m,2H), 0.98−0.94(m,2H).MS:m/z 412.2(M+H+)。
実施例141:2−{4−[2−シクロプロピル−6−(メチル−プロピル−アミノ)−キナゾリン−4−イル]−ピペラジン−1−イル}−シクロペンタノールの調製物
2−[(2−シクロプロピル−4−{2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンチルアミノ}−キナゾリン−6−イル)−メチル−アミノ]−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1HNMR(400MHz、CD3OD):δ=7.61(d,J=9.2Hz,1H), 7.36(dd,J=9.2, 2.4Hz,1H), 6.75(d,J=2.8Hz,1H), 4.15−4.12(m,1H), 3.63(brs, 4H), 3.36−3.32(m,2H), 2.99−2.64(m,4H), 2.54− 2.51(m,1H), 2.12−2.08(m,1H), 1.99−1.93(m,2H), 1.73−1.43(m,5H), 1.12−1.10(m,1H), 0.97− 0.95(m,2H), 0.95−0.93(m,5H).MS:m/z 410.2(M+H+)。
実施例142:2−(4−{2−シクロプロピル−6−[メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミノ]−キナゾリン−4−イル}−ピペラジン−1−イル)−シクロペンタノールの調製物
2−[(2−シクロプロピル−4−{2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンチルアミノ}−キナゾリン−6−イル)−メチル−アミノ]−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1HNMR(400MHz、CD3OD):δ=7.72(d,J=9.2Hz,1H), 7.52(dd,J=9.2, 2.4Hz,1H), 6.91(d,J= 2.8Hz, 1H), 4.19−4.17(m,1H), 3.87(brs, 4H), 3.73−3.65(m,6H), 3.10 (s,3H), 3.00−2.85(m,4H), 2.67−2.56(m, 7H ), 2.13−1.97(m,3H), 1.75−1.53(m,4H), 1.20−1.07(m,4H).MS:m/z 481.2(M+H+)。
実施例143:4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−フェニル−キナゾリン−6−イル}−ジメチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.55(d,J=6.4Hz,2H), 7.88(d,J=9.2Hz,1H), 7.50−7.24(m,6H), 6.96−6.89(m,3H),4.52(d,J=12.0Hz,2H), 3.96(s,3H), 3.28−3.26(m,3H), 3.06(s,6H), 2.02(bs, 4H).MS:m/z 439.2(M+H+)。
実施例144:2−({4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−フェニル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.53(d,J=7.2Hz,2H), 7.86(d,J=8.8Hz, 1H ), 7.49−7.37(m,4H), 7.28−7.20(m,2H), 6.98−6.90(m,3H), 4.51(d,J=12.4Hz, 2H), 3.87(brs, 5H), 3.58−3.56(m,2H), 3.34−3.23(m,3H), 3.04(s,3H), 2.03−1.98(m,4H).MS:m/z 469.2(M+H+)。
実施例145:(2−メトキシ−エチル)−{4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−フェニル−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.60(d,J=6.6Hz,2H), 7.90(d,J=8.4Hz, 1H ), 7.52−7.38(m,4H), 7.31−7.22(m,2H), 7.01−6.91(m,3H), 4.52(d,J=12.9Hz,2H), 3.89(s,3H), 3.65(s,4H), 3.39−3.23(m,6H), 3.12(s,3H), 2.06−1.98(m,4H).MS:m/z 483.2(M+H+)。
実施例146:{4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−フェニル−キナゾリン−6−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.57(d,J=6.4Hz,2H), 7.91(d,J=6.8Hz, 1H ), 7.50−7.26(m,6H), 7.00−6.93(m,3H), 4.54(d,J=11.2Hz, 2H), 3.90 (s,3H), 3.43−3.28(m,5H), 3.09(s,3H), 2.06(brs, 4H), 1.71−1.70(m,2H), 1.00 (t,3H).MS:m/z 467.2(M+H+)。
実施例147:{4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−2−フェニル−キナゾリン−6−イル}−メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=8.60(d,J=6.6Hz,2H), 8.00 (d,J=9.2Hz,1H),7.52−7.36(m,4H),7.29−7.22(m,2H),7.01−6.91(m,3H),4.57(d,J=12.6Hz,2H),3.89(s,3H),3.75−3.64(m,6H),3.41−3.24(m,3H),3.10(s,3H),2.76−2.51(m,6H),2.06−1.99(m,4H).MS:m/z 538.3(M+H+)。
実施例148:{[2−シクロプロピル−4−(5−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.64(d,J= 8.8Hz, 1H), 7.24−7.23(m,1H), 7.18−7.14(m,1H), 7.01(s,1H), 6.79(d,J= 7.6Hz, 1H), 6.70 (d,J= 8.0 Hz, 1H), 4.80 (brs,2H), 3.91−3.88(m,4H), 3.83(s,3H), 3.57−3.54(m,2H), 3.09−3.07(m,2H), 3.05(s,3H), 2.21−2.17(m,1H), 1.17−1.16(m,2H), 0.98−0.95(m,2H).MS:m/z 405.2(M+H+)。
実施例149:2−{[2−シクロプロピル−4−(4−メトキシ−1,3−ジヒドロ−イソインドール−2−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.82(d,J=10.0Hz,1H), 7.42(s,1H), 7.33−7.29(m,2H), 7.01(s,1H), 6.92(d,J=7.6Hz,1H), 6.79(d,J=8.0Hz,1H), 5.22(d,J=10.8Hz, 2H), 3.95−3.89(m,2H), 3.87(s,3H), 3.59−3.57(m,2H), 3.09(s,3H), 2.42−2.38(m,1H), 1.25−1.22(m,2H), 1.06−1.04(m,2H).MS:m/z 391.2(M+H+)。
実施例150:2−{[2−シクロプロピル−4−(6−メトキシ−1,2,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[d]アゼピン−3−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=1H NMR(400MHz,CDCl3):δ=7.78(d,J=9.0Hz,1H), 7.31−7.28(m,1H), 7.13−7.09(m,1H), 6.96(s,1H), 6.77(d,J=8.0Hz,2H), 3.89−3.84 m, 6H), 3.82(s,3H), 3.57−3.54(m,2H), 3.27−3.24(m,2H), 3.16−3.13(m,2H), 3.06(s,3H), 2.20−2.18(m,1H), 1.16−1.12(m,2H), 0.98−0.95(m,2H).MS:m/z 419.2(M+H+)。
実施例151:2−[((2−シクロプロピル−4−{2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンチルアミノ}−キナゾリン−6−イル))−メチル−アミノ]−エタノールの調製物
2−メトキシ−フェニルアミン(2.34g、19.0mmol)を含む6−オキサ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン(2.0g、23.8mmol)の混合物に、ZrCl4(500mg)を加え、その後、室温で夜通し撹拌した。結果として得られたものをEA(50mL)で希釈し、結果として生じる固形物をろ過した。濾液を真空で濃縮し、残留物をフラッシュカラム(PE中のEA:0〜30%)によって精製することで、白色固形物として2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンタノール(2.2g、収率:53%)を得た。
還元的アミノ化による2−((2−メトキシフェニル)(メチル)アミノ)シクロペンタノールの調製物は、2−シクロプロピル−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オールに似ている。
DCM中の2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンタノール(2.2g、9.95mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロライド(1.24g、11mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応を水(100mL)でクエンチし、混合物をEA(100mL)で抽出した。抽出物をNa2SO4で乾燥させた。有機質層を真空で濃縮し、粗製生成物をそれ以上精製することなく次の工程で使用した。
粗製生成物をDMF(40mL)に溶解し、その後、NaN3(715mg、11mmol)を加えた。反応溶液を90°Cに加熱し、夜通し撹拌した。DMFの大部分を取り除くために、結果として得られたものを直接濃縮した。その後、残りの残留物をMeOH(50mL)に溶解させ、その後、Pd/C(500mg)を加えた。それを数回H2で脱気し、LC/MSが反応が完了したことを示すまで、H2バルーン圧力下において室温で撹拌した。結果として得られたものをろ過してPd/Cを取り除き、濾液をフラッシュカラム(PE中のEA:0〜50%)によって精製することで、白色固形物として所望の中間体N−(2−メトキシ−フェニル)−N−メチル−シクロペンタン−1,2−ジアミン(1.1g、収率:50%)を得た。
DMSO(20mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(2g、7.6mmol)の溶液に、2−アミノ−エタノール(693mg、11.4mmol)、CuI(500mg)、プロリン(500mg)、およびCs2CO3(6.4g、16.7mmol)を加えた。混合物をN2保護下で90°Cで夜通し撹拌した。結果として得られたものを分取HPLCによって精製することで、白色固形物として2−シクロプロピル−6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−キナゾリン−4−オール(1.4g、収率:75%)を得た。
MeOH(20mL)中の2−シクロプロピル−6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−キナゾリン−4−オール(1.4g、5.7mmol)の溶液に、ホルマリン(3mL)を加え、その後、NaCNBH3(28.5mmol)を加えた。混合物を室温で夜通し撹拌した。結果として得られたものを乾燥するまで濃縮し、残留物をフラッシュカラム(水中のC18−シリカACN:5%〜95%)によって精製することで、白色固形物として、2−シクロプロピル−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール生成物(1.2g、収率:81%)を得た。
ACN(20mL)中のN−(2−メトキシ−フェニル)−N−メチル−シクロペンタン−1,2−ジアミン(100mg、0.45mmol)の溶液に、2−シクロプロピル−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(117mg、0.45mmol)、BOP(298mg、0.67mmol)、およびDBU(0.5mL)を加えた。混合物は、室温で夜通し撹拌した。溶媒を取り除き、残留物をEA(50mL)に溶かした。混合物をブライン(30mLx2)で洗浄した。有機質層を分離し、無水のNa2SO4で乾燥させた。溶媒wp取り除き、残留物を分取HPLCによって精製することで、白色固形物として2−[(2−シクロプロピル−4−{2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンチルアミノ}−キナゾリン−6−イル)−メチル−アミノ]−エタノール(80mg、収率:38%)を得た。1HNMR(400MHz、CD3OD):δ= 7.38(s,2H), 6.86(s,1H), 6.77(d,J= 7.6Hz, 1H), 6.63−6.59(m,2H), 6.47−6.43(m,1H), 4.87−4.81(m,1H), 4.10−4.08(m,1H), 3.66−3.64(m,5H), 3.51−3.48(m, 2H ), 2.99(s,3H), 2.65(s,3H), 2.04−1.99(m,2H), 1.92−1.88(m,1H), 1.98−1.78(m,2H), 1.67 −1.63(m,1H), 1.29−1.14(m,4H).MS:m/z 462.2(M+H+)。
実施例152:2−シクロプロピル−N4−{2−[(2メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンチル}−N6−メチル−N6−プロピル−キナゾリン−4,6−ジアミンの調製物
2−[((2−シクロプロピル−4−{2−[(2−メトキシ−フェニル)−メチル−アミノ]−シクロペンチルアミノ}−キナゾリン−6−イル))−メチル−アミノ]−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。
1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=7.49(d,J=9.2Hz,1H), 7.31(dd,J=9.2, 2.4Hz,1H), 6.90 (d,J=7.6Hz,1H), 6.81(d,J=4.0Hz,2H), 6.71(d,J=2.4Hz,1H), 6.65 −6.61(m,1H), 4.78−4.71(m,1H), 4.07−4.03(m,1H), 3.79(s, 3H ), 3.40−3.37(m,2H), 2.97(s,3H), 2.79(s,3H), 2.23−2.19(m,1H), 2.06−2.02(m,1H), 1.93−1.76(m,4H), 1.67 −1.60(m,3H), 1.19−1.11(m,2H), 0.97−0.94(m,5H).MS:m/z 460.3(M+H+)。
実施例153:2−({2−シクロプロピル−4−[3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
無水トルエン(50mL)中の3−アミノ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、5.37mmol)、1−ブロモ−2−メトキシ−ベンゼン(1.2g、6.45mmol)、およびCs2CO3(3.5g、10.8mmol)の混合物に、BINAP(673mg、1.1mmol)とPd(OAc)2(121mg、0.54mmol)を加えた。混合物を16時間N2下で還流した。混合物を室温に冷まして、DCM(15mL)で希釈し、ろ過し、濾過物を濃縮してシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPE/EA=50/1−20/1−5/1まで)によって精製することで、黄色の液体として(761mg、収率:48%)の3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=6.89−6.86(m,1H), 6.79−6.77(m,1H), 6.71−6.69(m,1H), 6.62−6.60(m,1H), 4.29−4.28(m,1H), 4.04−4.01(m,1H), 3.84(s,3H), 3.76−3.67(m,1H), 3.54−3.44(m,2H), 3.30−3.20(m,1H), 2.24−2.15(m,1H), 1.93−1.89(m,1H), 1.46(s,9H).
EA(10mL)中の3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(761mg、2.6mmol)の溶液に、HCl/ジオキサン(10mL)を加え、その後、混合物を5時間室温で撹拌した。混合物を濃縮することで緑色の固形物として(2−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル−アミン塩酸塩(700mg、収率:100%)を得た。
(Boc)2O(10mL)中の[1−(6−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−(2−メトキシ−フェニル)−アミン(320mg、0.73mmol)の懸濁液を90°Cで夜通し撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(PEからPEまで/EA=20/1−10/1−5/1)によって濃縮することで粗製生成物を得て、それをその後分取HPLCによってさらに精製することで、白色固形物として(364mg、収率:92%)の[1−(6−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−(2−メトキシ−フェニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.09−8.04(m,1H), 7.67−7.65(m,1H), 7.60−7.56(m,1H),7.29−7.24(m,1H), 7.05−7.04(m,1H), 6.93−6.79(m,2H), 5.13−5.06(m,1H), 4.06−4.04(m,1H), 3.74−3.58(m,5H), 2.25−2.23(m,1H), 1.61(s,4H), 1.31−1.29(m,9H), 1.11−1.05(m,2H), 0.96−0.91(m,2H).
DCM(2mL)中の[1−(6−{[2(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−メチル−アミノ}−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−イル)−ピロリジン−3−イル]−(2−メトキシ−フェニル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(50mg、0.08mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加え、反応混合物を室温で夜通し撹拌した。反応混合物を濃縮して分取HPLC(NH4HCO3)によって精製することで、黄色固形物として(3.1mg、収率:30%)の2−({2−シクロプロピル−4−[3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.88(d,J=8.4Hz,1H), 7.31(s,1H), 7.25−7.23(m,1H),6.90−6.88(m,1H), 6.81−6.74(m,2H), 6.66(d,J=7.2Hz,1H), 4.33−4.20(m,5H), 3.95−3.90(m,1H), 3.84−3.82(m,5H), 3.52−3.49(m,2H), 3.01(s,3H), 2.37−2.02(m,4H), 1.19−0.88(m,4H).MS:m/z 434.2(M+H+)。
実施例154:2−((2−シクロプロピル−4−(1−(2−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)アミノ)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.58(d,J=9.2Hz,1H), 7.18(dd,J=9.2, 2.4Hz,1H), 6.92−6.78(m,5H), 6.31(brs,1H), 4.92−4.88(m,1H), 3.85−3.80(m,5H), 3.63−3.52(m,4H), 3.46−3.40(m,1H), 3.27−3.23(m,1H), 3.00 (s,3H), 2.48−2.42(m,1H), 2.19−2.08(m,2H), 1.27−1.23(m,2H),0.98−0.93(m,2H).MS:m/z 434.2(M+H+)。
実施例155:2−シクロプロピル−N4−(1−(2−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)−N6−メチル−N6−プロピルキナゾリン−4,6−ジアミンの調製物
2−({2−シクロプロピル−4−[3−(2−メトキシフェニルアミノ)−ピロリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.82−7.76(m,1H), 7.29−7.26(m,2H), 6.94−6.80(m,4H), 6.49(brs,1H), 4.94−4.90(m,1H), 3.87(s,3H), 3.63−3.58(m,2H), 3.50−3.47(m,1H), 3.36(t,J=11.6Hz,2H), 3.27−3.23(m,1H), 3.01(s,3H), 2.50−2.42(m,1H), 2.08−2.05(m,1H), 1.67−1.58(m,3H), 1.27−1.23(m,2H), 0.98−0.95(m,2H), 0.93(t,J= 7.6Hz, 3H).MS:m/z 432.2(M+H+)。
実施例156:メチル2−(2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−メチルピリミジン−5−イル)酢酸塩の調製物
チオ尿素(7.1g、93.5mmol)と2−アセチル−コハク酸4−エチルエステル1−メチルエステル(20.0g、92.6mmol)を、メタノール(300mL)中のナトリウム(4.3g、186.9mmol)の溶液に室温で加え、混合物を18時間N2還流下で撹拌する。冷ました後、沈殿物をろ過にかけて取り除き、0°CのHCl(12N)に撹拌しながら加えた。白色沈殿物をろ過し、水で洗浄し、乾燥させることで、白色粉末(7.0g、収率:37%)として表題化合物を得た。MS:m/z 200.7(M+H+)。
メタノール(150mL)中の(6−メチル−4−オキソ−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−酢酸(7.0g、35.0mmol)の撹拌溶液に、H2SO4(7.0mL)を加えた。その後、混合物を夜通し加熱還流した。反応を室温に冷まして濃縮した。残留物を水とEAで洗浄した。固形物を乾燥するまで真空で蒸発させることで、白色固形物として(6.1g、収率:81.3%)の(6−メチル−4−オキソ−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)酢酸メチルエステルを得た。
POCl3(100mL)中の(6−メチル−4−オキソ−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−酢酸メチルエステル(6.1g、28.5mmol)の溶液に。その後、混合物を2日間加熱還流した。反応を室温に冷まして、真空で濃縮した。そして、液滴で氷水(150mL)へ加えた。pH=8になるまで混合物の水溶液を飽和したNaHCO3で中和し、EA(150mLx2)で抽出した。結合した有機質層をブライン(30mLx2)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPEまで/EA=5/1)によって精製することで、黄色固形物として(2.7g、収率:39.1%)の(2,4−ジクロロ−6−メチル−ピリミジン−5−イル)酢酸メチルエステルを得た。MS:m/z 235.1(M+H+)。
エタノール(20mL)中の(2,4−ジクロロ−6−メチル−ピリミジン−5−イル)−酢酸メチルエステル(1.15g、4.9mmol)の撹拌溶液に、DIEA(1.26g、9.8mmol)と4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン(1.0g、4.4mmol)を加えた。混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA 10/1から5/1)によって精製することで、黄色固形物として、950mg(収率:50%)の{2−クロロ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステル(450mg)MS Calculated 389.1, observed [M+H]=390.2.と、{4−クロロ−2−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステル。(400mg)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.31−7.28(m,1H), 7.24−7.19(m,1H), 6.97−6.91(m,2H), 4.95(d,J=13.6Hz,1H), 3.90(s,3H), 3.77(s,3H), 3.72(s,2H), 3.33−3.21(m,1H), 3.00(t,J=12.0Hz,2H),2.40(s,3H), 1.93−1.90(m,2H), 1.91−1.63(m,2H).MS:m/z 390.5(M+H+)。
THF(30mL)中の{2−クロロ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステル(500mg、1.3mmol)、シクロプロパンボロン酸(280mg、3.25mmol)、およびK3PO4(827mg、3.9mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl2(150mg、0.18mmol)を加えた。混合物を18時間N2下において90°Cで撹拌し、室温に冷まし、乾燥するまで減圧下で蒸発させた。残留物をEA(200mL)で希釈し、水で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPEまで/EA=20/1)によって精製することで、黄色固形物として(210mg、収率:40%)の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステルを得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.28−7.18(m,2H), 6.95(t,J=7.6Hz,1H), 6.88(d,J=8.0Hz,1H), 3.84(s,3H), 3.74(s,3H), 3.65−3.62(m,3H), 3.19−3.11(m,1H), 2.90(t,J=9.0Hz,1H), 2.34(s,3H), 2.13−2.05(m,1H), 1.90−1.72(m,4H), 1.09−0.95(m,4H).MS:m/z 396.3(M+H+)。
実施例157:2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチルアセトアミドの調製物
THF(10mL)中の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステル(1.0g、6.4mmol)と水(2mL)中のLiOH(0.61g、25.6mmol)の混合物を、液滴で加えた。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。pH=2になるまで混合物を1NのHClで酸性化した。懸濁液をろ過し、ケーキを水(10mLx2)で洗浄し、その後、乾燥するまで真空で蒸発させることで、黄色固形物として(130mg、収率:48%)の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸を得た。
DMF(2mL)中の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸(60mg、0.15mmol)の撹拌溶液に、HATU(90mg、0.24mmol)とジメチル−アミン(0.15mL、0.3mmol)を加えた。混合物は、室温で夜通し撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を分取HPLC(MeCN/H2O 5/100から95/100)によって精製することで、白色固形物として(30mg、収率:47%)の2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.26−7.21(m,2H), 6.98(t,J=7.2Hz,1H), 6.91(d,J=8.4Hz,1H), 3.87(s,3H), 3.71−3.60(m,4H), 3.24−3.11(m,4H), 3.22−2.95(m,5H), 2.53(s,3H), 2.14−2.09(m,1H), 1.92(d,J=11.2Hz,2H),1.80−1.76(m,2H),1.13−0.95(m,4H).MS:m/z 409.3(M+H+)。
実施例158:2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N−メチル−N−プロピル−アセトアミドの調製物
2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.25−7.22(m,2H), 6.98(t,J= 7.6Hz,1H), 6.91(d,J=8.4Hz,1H), 3.87(s,3H), 3.67−3.62(m,4H), 3.44−3.32(m,2H), 3.18−3.11(m,3H), 3.02−2.95(m,3H), 2.35(s,3H), 2.13−2.09(m,1H), 1.92−1.55(m,6H), 1.12−1.10(m,2H), 0.98−0.88(m,4H).MS:m/z 437.3(M+H+)。
実施例159:2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−N−メチル−アセトアミドの調製物
2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.29−7.24(m,2H), 7.00−6.90(m,2H), 387−3.79(m,5H), 3.66−3.59(m,5H), 3.19(s,3H),3.09−2.96(m,3H), 2.35(s,3H), 2.13−2.10(m,1H),1.93−1.90(m,2H), 1.82−1.74(m,3H), 1.17−1.13(m,2H),0.97−0.92(m,2H).MS:m/z 4329.3(M+H+)。
実施例160:2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−1−フェニル−エタノンの調製物
2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.04(brs,1H), 7.48(d,J=8.0Hz,2H), 7.36−7.31(m,2H), 7.26−7.12(m,3H), 6.98(t,J=7.6Hz,1H), 6.92(d,J=8.4Hz,1H), 3.86(s,3H), 3.74−3.70(m,4H), 3.20−3.09(m,3H), 2.53(s,3H), 2.17−2.14(m,1H), 2.05−1.89(m,4H), 1.17−1.14(m,2H), 1.05−1.02(m,2H).MS:m/z 457.2(M+H+)。
実施例161:{4−シクロプロピル−2−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステルの調製物
2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.25−7.19(m,2H), 6.96(t,J=7.6Hz,1H), 6.92(d,J=8.0Hz,1H), 4.94(d,J=13.2Hz,2H),3.89(s,3H), 3.74−3.62(m,5H), 3.26−3.20(m,1H), 2.94−2.88(m,2H), 2.41(s,3H), 2.03−1.99(m,1H), 1.91−1.88(m,2H), 1.71−1.61(m,2H), 1.17−1.13(m,2H), 0.97−0.92(m,2H).MS:m/z 396.2(M+H+)。
実施例162:2−{4−シクロプロピル−2−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N−メチル−N−プロピル−アセトアミドの調製物
実施例の2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ= 7.24−7.20(m,2H), 6.97(t,J=7.6Hz,1H),6.91(d,J=8.0Hz,1H),4.93(d,J=13.2Hz,2H),3.89(s,3H), 3.73(d,J=10.0Hz,1H),3.45−3.40(m,2H),3.26−3.20(m,1H),3.15−3.01(m,3H),2.90(t,J=12.0Hz,2H),2.33(s,3H),1.89−1.85(m,3H),1.73−1.58(m,4H), 1.17−0.88(m,7H).MS:m/z 437.3(M+H+)。
実施例163:2−{4−シクロプロピル−2−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N−(2−ヒドロキシ−エチル)−N−メチル−アセトアミドの調製物
実施例の2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドに記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.24−7.19(m,2H), 6.96(t,J= 7.6Hz, 1H), 6.91(d,J= 8.0 Hz, 1H), 4.93(d,J=13.2Hz,2H), 3.89−3.77(m, 7H), 3.66(t,J= 4.8Hz, 2H), 3.25−3.22(m,4H), 2.90 (t,J= 12.6Hz, 2H), 2.34(s,3H), 1.90−1.63(m,5H), 1.17−1.15(m,2H), 0.94−0.89(m,2H).MS:m/z 439.3(M+H+)。
実施例164:2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N−メチル−N−プロピル−アセトアミドの調製物
ジエチルエーテル(400mL)中のナトリウム(7.0g、304mmol)の撹拌溶液に、コハク酸エチルエステルメチルエステル(50g、287mmol)とギ酸エチルエステル(36.1g、488mmol)を加えた。混合物を5時間還流した。室温へ冷ました後に、ナトリウムが完全に溶けるまで水を混合物に加え、水層を分離した。水層を6MのHClによって中和し、ジエチルエーテルで抽出した。抽出物を飽和したNaHCO3で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をそれ以上精製することなく次の工程で直接使用した。
チオ尿素(19.7g、259mmol)と2−ホルミル−コハク酸4−エチルエステル1−メチルエステル(56g、259mmol)を、メタノール(400mL)中のナトリウム(12g、518mmol)の溶液に室温で加え、混合物を18時間N2還流下で撹拌した。冷ました後、沈殿物をろ過にかけて取り除き、0°CのHCl(12N)に撹拌しながら加えた。白色沈殿物をろ過し、水で洗浄し、乾燥させることで、白色粉末として表題化合物(4−オキソ−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−酢酸(25g、収率:35%)を得た。
メタノール(300mL)中の(4−オキソ−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−酢酸(25g、134.4mmol)の撹拌溶液に、H2SO4(15mL)を加えた。その後、混合物を夜通し加熱還流した。反応を室温に冷まして濃縮した。残留物を水とEAで洗浄した。固形物を乾燥するまで真空で蒸発させることで、白色固形物として(13g、収率:52%)の(4−オキソ−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−酢酸メチルエステルを得た。
POCl3(100mL)中の(4−オキソ−2−チオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−5−イル)−酢酸メチルエステル(13g、65mmol)の撹拌溶液に。その後、混合物を2日間加熱還流した。反応を室温に冷まして濃縮した。そして、液滴で氷水(150mL)へ加えた。pH=8になるまで混合物の水溶液を飽和したNaHCO3で中和し、EA(200mLx2)で抽出した。結合した有機質層をブライン(80mL)で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPE/EA=5/1)によって精製することで、黄色固形物として(7.9g、収率:55%)の(2,4−ジクロロ−6−メチル−ピリミジン−5−イル)−酢酸メチルエステルを得た。
エタノール(20mL)中の(2,4−ジクロロ−6−メチル−ピリミジン−5−イル)−酢酸メチルエステル(1.2g、5.5mmol)の撹拌溶液に、DIEA(1.24g、10.9mmol)と4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン(1.12g、4.9mmol)を加えた。混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EA 10/1から5/1)によって精製することで、黄色固形物として(1.0g、収率:40%){2−クロロ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステルを得た。MS Calculated 375.1, observed [M+H]=376.3.
THF(30mL)中の{2−クロロ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステル(800mg、2.1mmol)、シクロプロパンボロン酸(542mg、6.3mmol)、およびK3PO4(1.34mg、6.3mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl2(120mg、0.21mmol)を加えた。混合物を18時間N2下において90°Cで撹拌し、室温に冷まして、乾燥するまで減圧下で蒸発させた。残留物をEA(200mL)で希釈し、水で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ、ろ過した。濾液を真空で蒸発させ、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(PEからPEまで/EA=20/1)によって精製することで、黄色固形物として(180mg、収率:22.5%)の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステルを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.13(s,1H), 7.24−7.22(m,2H), 6.98(t,J=7.6Hz,1H), 6.92(d,J=7.6Hz,1H), 3.95−3.88(m,5H), 3.76(s,3H), 3.59(s,2H), 3.26−3.18(m,1H), 3.04(t,J=12.0Hz,2H), 2.17−2.11(m,1H), 1.94−1.73(m,4H), 1.15−0.98(m,4H).MS:m/z 382.3(M+H+)。
THF(10mL)中の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸メチルエステル(180mg、0.47mmol)と水中のLiOHの混合物を液滴で加えた。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。pH=2になるまで混合物の水溶液をHClで酸性化した。懸濁液をろ過し、ケーキを水(10mLx2)で洗浄し、その後、乾燥するまで真空で蒸発させることで、黄色固形物として(90mg、収率:52%)の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸を得た。
DMF(2mL)中の{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−酢酸(60mg、0.15mmol)の撹拌溶液に、HATU(90mg、0.24mmol)とジメチル−アミン(0.15mL、0.3mmol)を加えた。混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を真空で蒸発させ、残留物を分取HPLC(MeCN/H2O 5/100から95/100)によって精製することで、白色固形物として(30mg、収率:47%)の2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドを得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.08(d,J=8.0Hz,1H),7.24−7.21(m,2H), 6.98−6.90(m,2H), 3.87−3.74(m,8H), 3.61−3.45(m,3H),3.32−3.16(m,1H), 3.14−2.96(m,5H), 2.14−2.11(m,1H), 1.91(t,J=12.0Hz,2H), 1.78(q, J = 12.0 Hz, 2H), 1.12−0.97(m,4H).MS:m/z 425.2(M+H+)。
実施例165:2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリミジン−5−イル}−N−メチル−N−プロピル−アセトアミドの調製物
2−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−メチル−ピリミジン−5−イル}−N,N−ジメチル−アセトアミドについて記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.14(s,1H), 7.24−7.20(m,2H), 6.98(t,J= 8.0 Hz, 1H), 6.92(d,J= 8.0 Hz, 1H), 3.88−3.84(m,5H), 3.89(t,J= 7.6Hz, 1H), 3.59(d,J= 8.4Hz, 2H), 3.22−2.94(m, 7H), 2.17−2.12(m,1H), 1.96−1.91(m,2H), 1.84−1.77(m,2H), 1.61−1.51(m,2H).MS:m/z 423.3(M+H+)。
実施例166:2−({2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
工程1:−10°CのDMF(10mL)中の2−アミノ−3−フルオロ安息香酸(1.0g、6.45mmol)の溶液に、DMF(4mL)中のNBS(1.15g、6.45mmol)を10分間液滴で加えた。追加の完了後、反応混合物を1時間−10°Cで撹拌した。反応を硫酸水素ナトリウム溶液(50mL)でクエンチし、大量の固形物が沈殿した。結果として生じる固形物を濾過によって集め、真空で乾燥させることで、黄色固形物として2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ安息香酸(1.2g、収率:80%)を得た。
工程2:ピリジン(12mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−安息香酸(1.2g、5.17mmol)の溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(807mg、7.76mmol)を加えた。反応混合物を夜通し60°Cで撹拌した。氷バッチで0°Cに冷まして氷水(100mL)へ注ぎ入れた後、結果として生じる懸濁液をろ過して乾燥させることで、黄色固形物として6−ブロモ−2−シクロプロピル−8−フルオロ−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(751mg、収率:51%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=8.12(dd,J=9.6, 2.0Hz,1H),7.98(s,1H),2.08−1.95(m,1H),1.20−1.10(m,4H).
工程3:NH3.H2O(40mL、28%)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−8−フルオロ−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(751mg、2.64mmol)の懸濁液を、密封したチューブ内で100°Cで夜通し加熱した。室温に冷ました後、結果として生じる固形物をろ過し、ケーキを水で洗浄して乾燥させることで、黄色固形物として6−ブロモ−2−シクロプロピル−8−フルオロキナゾリン−4−オール(521mg、収率:69%)を得た。MS:m/z 282.8(M+H+)。
工程4:ACN(20mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−8−フルオロキナゾリン−4−オール(200mg、0.71mmol)、4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン塩酸塩(177mg、0.78mmol)、およびBOP(471mg、1.07mmol)の懸濁液に、DBU(540mg、3.55mmol)を加えた。その後、混合物を室温で夜通し撹拌した。結果として生じる固形物を濾過によって集め、真空で乾燥させることで、白色固形物として6−ブロモ−2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン(179mg、収率:55%)を得た。MS:m/z 455.8(M+H+)。
工程5:無水トルエン(10mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−8−フルオロ−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(179mg、0.39mmol)の溶液に、BINAP(73mg、0.117mmol)、Pd(OAc)2(13mg、0.059mmol)、およびCs2CO3(254mg、0.78mmol)を加え、5分間N2でパージし、2−tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチルアミン(138mg、0.79mmol)を加えた。混合物をN2下で夜通し撹拌した。室温に冷ました後、混合物をろ過した。濾液を濃縮することで、粗製生成物として、N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチルキナゾリン−6−アミン(375mg、粗製)を得て、これをそれ以上精製することなく次の工程に使用した。MS:m/z 550.9(M+H+)。
工程6:MeOH(30mL)中のN−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチルキナゾリン−6−アミン(粗製、375mg、〜0.39mmol)の溶液に、HCHO(0.6mL、H2O中の40%、7.8mmol)、NaBH(ACO)3(827mg、3.9mmol)、およびNaBH3CN(246mg、3.9mmol)を加えた。その後、反応混合物を室温で夜通し撹拌した。反応は飽和したNaHCO3水溶液でクエンチした。混合物をEA(30mLx2)で抽出した。有機質層をブラインで洗浄してNa2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物(381mg、粗製)をそれ以上精製することなく次の工程に使用した。MS:m/z 564.9(M+H+)。
工程7:MeOH(20mL)中のN−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチルキナゾリン−6−アミン(粗製、381mg、〜0.39mmol)の溶液に、飽和したHCl(0.1mL)を加え、反応混合物を室温で夜通し撹拌した。pHを7〜8になるまでNH3.H2Oを加えた。混合物を濃縮し、残留物を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)によって精製することで、黄色固形物として2−((2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノール(20mg、3工程の収率:11%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.24−7.21(m,2H), 7.06(dd,J=13.6, 2.4Hz, 1H), 6.96(t,J= 8.0 Hz, 1H), 6.89(d,J= 8.8Hz, 1H), 6.71(s,1H), 4.36(d,J=13.2Hz, 2H), 3.88−3.86(m,5H), 3.54−3.52(m,2H), 3.28−3.11(m,3H), 3.03(s,3H), 2.27−2.25(m,1H), 1.98−1.86(m,4H), 1.16−1.14(m,2H), 0.99−0.96(m,2H).MS:m/z 451.2(M+H+)。
実施例167:2−({2−シクロプロピル−5−フルオロ−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
実施例の2−((2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールに記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.56−7.48(m,2H), 7.23−7.17(m,2H), 6.95(t,J= 7.2Hz, 1H), 6.88(d,J= 8.4Hz, 1H), 4.20 (d,J=12.4Hz, 2H), 3.85(s,3H), 3.74(t,J= 5.2Hz, 2H), 3.25(t,J= 5.6Hz, 2H), 3.10 (t,J= 12.4Hz, 2H), 2.88(s,3H), 2.16−2.13(m,1H), 1.95−1.82(m,4H), 1.19−1.14(m,2H), 1.00−0.95(m,2H).
MS:m/z 451.2(M+H+)。
実施例168:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−5−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
工程1:ピリジン(20mL)中の2−アミノ−6−ブロモ−安息香酸(2g、9.3mmol)の溶液に、シクロプロパンカルボニルクロリド(1.25mL、13.9mmol)を加えた。反応混合物を夜通し60°Cで撹拌した。0°Cに冷まし、氷水(100mL)へ注ぎ入れ、結果として生じる懸濁液をろ過して乾燥させることで、白色固形物として5−ブロモ−2−シクロプロピル−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(1.75g、収率:71%)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.68(d,J= 7.8Hz, 1H), 7.53(t,J= 8.1Hz, 1H), 7.44(d,J= 7.8Hz, 1H), 1.95−1.90(m,1H), 1.31−1.27(m,2H), 1.16−1.11(m,2H).
工程2:NH3H2O(50mL、28%)中の5−ブロモ−2−シクロプロピル−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(1g、3.79mmol)の懸濁液を夜通し還流加熱した。室温に冷ましてろ過し、ケーキを水で洗浄して乾燥させることで、白色固形物として5−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(450mg、45%の収率)を得た。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.64−7.62(m,1H), 7.56−7.53(m,1H), 7.50−7.47(m,1H), 1.84−1.82(m,1H), 1.32−1.28(m,2H), 1.17−1.13(m,2H).
工程3:5分間N2でパージした後、DMSO(4mL)中の5−ブロモ−2−シクロプロピル−キナゾリン−4−オール(215mg、0.81mmol)、L−プロリン(47mg、0.41mmol)、CuI(46mg、0.24mmol)、およびK2CO3(224mg、1.62mmol)の懸濁液に、2(メチルアミノ)エタノール(91mg、1.22mmol)を加えた。その後、混合物は90°Cに加熱し、密封したチューブで夜通し撹拌した。室温に冷ました後、反応物をろ過した。濾液を乾燥するまで濃縮して、残留物を分取HPLC(添加剤としてNH4HCO3)によって精製することで、褐色油として2−シクロプロピル−5−((2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ)キナゾリン−4−オール(50mg、収率:23%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=10.73(brs,1H), 7.55(t,J= 8.0 Hz, 1H), 7.19(d,J= 8.0 Hz, 1H), 7.01(d,J= 8.0 Hz, 1H), 4.40(brs,1H), 3.76−3.72(m,2H), 3.35−3.30(m,2H), 2.87(s,3H), 1.93−1.87(m,1H), 1.30−1.20(m,2H), 1.13−1.08(m,2H).MS:m/z 260.0(m+H+)
工程4:DCM(5mL)中の2−シクロプロピル−5−((2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ)キナゾリン−4−オール(25mg、0.097mmol)の溶液に、TBSCl(16mg、0.106mmol)とTEA(19.6mg、0.194mmol)を加え、混合物を2時間室温で撹拌した。しかし、LC−MSは反応を示さなかった。したがって、混合物を乾燥するまで濃縮し、残留物をMeCN(5mL)に溶解し、その後、K2CO3(27mg、0.194mmol、2eq.)とTBSCl(16mg、0.106mmol、1.1eq)を加えた。混合物を4時間60°Cで撹拌した。LC−MSは反応が完了したことを示した。反応を水(10mL)によってクエンチした。水相をDCM(20mLx3)で抽出した。抽出物をブライン(20mLx2)洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物(40.6mg、収率:>100%)をそれ以上精製することなく次の工程に使用した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=10.55(brs,1H), 7.55−7.50(m,1H), 7.13−7.08(m,1H), 6.95−6.91(m,1H), 3.84(t,J= 6.0 Hz, 2H), 3.41(t,J= 6.0 Hz, 2H), 3.03(s,3H), 1.92−1.85(m,1H), 1.30−1.25(m,2H), 1.13−1.06(m,2H), 0.85(s, 9H), 0.01(s,6H).
工程5:ACN(10mL)中の5((2((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)(メチル)アミノ)−2−シクロプロピルキナゾリン−4−オール(40mg、0.11mmol)、4(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン塩酸塩(26.7mg、0.12mmol)、およびBOP(73mg、0.17mmol)の懸濁液に、DBU(84mg、0.55mmol)を加えた。その後、混合物を室温で夜通し撹拌した。反応を水(10mL)でクエンチし、水相をEtOAc(20mLx3)で抽出した。抽出物をNa2SO4で乾燥させ、溶液を乾燥するまで濃縮した。粗製生成物をそれ以上精製することなく次の工程で提出した。MS:m/z 547.0(m+H+)。
工程6:MeOH(10mL)中のN−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチルキナゾリン−5−アミン(粗製、100mg、〜0.11mmol)の溶液に、飽和したHCl(0.1mL)を加え、反応混合物を室温で夜通し撹拌した。pHが7−8になるまでNH3.H2O(0.1mL)を加えた。混合物を濃縮し、残留物を分取TLC(DCM/MeOH=20/1)によって精製することで、黄色固形物として2−((2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノール(14mg、3工程の収率:33%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.60(d,J= 8.0 Hz, 1H), 7.30−7.28(m,1H,), 7.06−6.86(m,3H), 3.83(s,3H), 3.80−3.63(m,2H), 3.55−3.21(m,5H), 3.00−2.97(m,2H), 2.65(d,J= 9.6Hz, 3H), 2.29−2.27(m,2H), 2.04−1.89(m, 7H).MS:m/z 433.2(M+H+)。
実施例169:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−7−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製物
実施例の2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−5−イル}−メチル−アミノ)−エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.67(d,J=9.6Hz, 1H), 7.22−7.19(m,2H), 6.97−6.88(m,4H), 4.37(d,J=12.4Hz, 2H), 3.88−3.85(m,5H), 3.63−3.62(m,2H), 3.29−3.23(m,1H), 3.18−3.11(m,5H), 2.13−2.12(m,1H), 1.90−1.82(m,5H), 1.16(m,2H), 0.95−0.93(m,2H).MS:m/z 433.2(M+H+)。
実施例170:{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−7−イル}−メチル−プロピル−アミンの調製物
実施例の2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−5−イル}−メチル−アミノ)−エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.63(d,J= 9.3Hz, 1H), 7.28−7.15(m,3H), 6.97−6.89(m,2H), 6.83(dd,J= 9.0, 1.2Hz, 1H), 4.67(d,J=12.0 Hz, 2H), 3.87(s,3H), 3.47−3.31(m,5H), 3.11(s,3H), 2.50−2.40(m,1H), 2.05−1.98(m,2H), 1.92−1.62(m,4H), 1.27−1.13(m,4H), 0.97(t,J= 7.2Hz, 3H).MS:m/z 431.3(M+H+)。
実施例171:(1−フルオロ−シクロプロピル)−{7−フルオロ−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−2−イル}−メタノンの調製物
実施例の2−((2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=7.50(d,J=14.4Hz, 1H), 7.34(d,J=9.6Hz,1H), 7.23−7.18(m,2H), 6.98−6.93(m,2H), 4.46−4.43(m,2H), 3.86−3.79(m,6H), 3.45−3.42(m,2H), 3.27−3.21(m,2H), 3.06(s,3H), 1.96−1.93(m,4H), 1.55−1.48(m,4H).MS:m/z 469.2(M+H+)。
実施例172:{7−クロロ−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−2−イル}−(1−フルオロ−シクロプロピル)−メタノンの調製物
実施例の2−((2−シクロプロピル−8−フルオロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールで記載されるように、表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=7.97(s,1H), 7.75(s,1H), 7.25−7.21(m,2H), 7.00−6.91(m,2H), 4.96−4.93(m,2H), 3.87(s,3H), 3.83(t,J= 5.6Hz, 2H), 3.64−3.51(m,3H), 3.40(t,J= 5.6Hz, 2H), 3.04(s,3H), 2.14−2.11(m,2H), 1.98−1.74(m,6H).MS:m/z 485.2(M+H+)。
実施例173:(S)−1−(2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)ピロリジン−3−オールの調製物、および、実施例174:(S)−2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−(3−メトキシピロリジン−1−イル)キナゾリンの調製物
工程1:DCM(15mL)中の(S)−ピロリジン−3−オール(494mg、5.69mmol)の混合物に、イミダゾール(772mg、11.37mmol)とTBSCl(1.03g、6.81mmol)を加え、N2雰囲気下で0°Cに冷ました。結果として生じる混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物をNaHCO3(飽和した50mL)とDCM(50mL)とに分割した。水相をDCM(50mLx2)で抽出した。結合した有機質層を水(100mLx2)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濃縮することで、黄色油として、(S)−3(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ピロリジン(576mg、粗製)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):4.30−4.27(m,1H), 3.08−3.02(m,1H), 2.80−2.74(m,3H), 1.84−1.77(m,1H), 1.64−1.59(m,1H), 0.82(s, 9H), 0.00 (s,6H),
工程2:無水トルエン(40mL)中の6−ブロモ−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(438mg、1.00mmol)、(S)−3(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ピロリジン(402mg、2.00mmol)、およびCs2CO3(652mg、2.00mmol)の混合物に、BINAP(125mg、0.20mmol)とPd(OAc)2(5.0mg、0.024mmol)を加え、混合物をN2雰囲気下で夜通し90°Cで撹拌した。懸濁液を減圧下で濃縮した。残留物を水(80mL)とEtOAc(80mL)とに分割した。水相をEtOAc(60mLx2)で抽出した。抽出物を水(100mLx2)とブライン(100mLx1)で洗浄し、その後、Na2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EA=3/1)によって精製することで、黄色固形物として(S)−6−[3(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ピロリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(470mg、収率:84%)を得た。MS:m/z 559.1(M+H+)。
工程3:MeOH(20mL)中の(S)−6−[3(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ピロリジン−1−イル]−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン(470mg、0.84mmol)の溶液に、濃縮したHCl(4滴)を加え、反応混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をNaHCO3(飽和した、40mL)とEtOAc(40mL)とに分割した。水相をEtOAc(40mLx2)で抽出した。結合した有機質層を水(100mLx2)とブライン(100mLx1)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM/MeOH=30/1)によって精製して凍結乾燥させることで、白色固形物として(S)−1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オール(370mg、収率:99%)を得た。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=7.51(dd,J= 7.2, 1.2Hz, 1H), 7.48(dd,J= 7.2, 2.4Hz, 1H), 7.13−7.07(m,2H), 6.86(d,J= 8.0 Hz, 1H), 6.83−6.78(m,1H), 6.76(d,J= 2.4Hz, 1H), 4.90−4.87(m,2H), 4.49−4.48(m,1H), 3.75(s,3H), 3.52−3.37(m,6H), 3.23−3.22(m,1H), 2.16−2.06(m,1H), 2.03−1.96(m,4H) 1.85−1.75(m,2H), 1.26−1.15(m,4H).MS:m/z 445.2(M+H+)。
工程4:無水物のTHF(20mL)中の(S)−1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オール(150mg、0.34mmol)の溶液に、NaH(60%、54mg、1.35mmol)を加え、混合物を室温で1時間撹拌した。その後(CH3)2SO4(42mg、0.34mmol)を混合物へ加えた。反応混合物を室温で夜通し撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を水(50mL)とEtOAc(50mL)とに分割した。水相をEtOAc(50mLx2)で抽出した。有機質層を水(80mLx2)とブライン(80mLx1)で洗浄してNa2SO4で乾燥させた。溶液を乾燥するまで濃縮し、残留物を分取TLC(DCM/MeOH=10/1)によって精製し、凍結乾燥させることで、黄色固形物として(S)−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−キナゾリン(66mg、収率:42%)を得た。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=7.49(d,J= 9.2Hz, 1H), 7.26(dd,J= 9.2, 2.4Hz, 1H), 7.12−7.07(m,2H), 6.86(d,J= 8.4Hz, 1H), 6.81(t,J= 8.4Hz, 1H), 6.76(d,J= 2.4Hz, 1H), 4.88−4.85(m,2H), 4.10−4.09(m,1H), 3.75(s,3H), 3.51−3.31(m, 7H), 3.28(s,3H), 2.16−1.95(m,5H), 1.81−1.77(m,2H), 1.24−1.15(m,4H).MS:m/z 459.2(M+H+)。
実施例175:(R)−1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製物
(S)−1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの基本手順に従って、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=7.62(d,J=8.8Hz,1H), 7.42−7.39(m,1H), 7.24−7.20(m,2H), 7.00−6.90(m,3H), 5.03−5.00(m,2H), 4.62−4.60(m,1H), 3.88(s,3H), 3.52−3.37(m,6H), 3.60−3.51(m,6H), 2.26−2.23(m,1H), 2.18−2.09(m,4H) 1.97−1.91(m,2H), 1.37−1.29(m,4H).MS:m/z 445.2(M+H+)。
実施例176:(R)−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−キナゾリンの調製物
(S)−2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−6−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イル)−キナゾリンの基本手順に従って、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CD3OD):δ=7.52(d,J=8.8Hz,1H),7.18−7.06(m,3H),6.86−6.80(m,2H),6.65(d,J=2.4Hz,1H),4.38−4.34(m,2H),4.09−4.08(m,1H), 3.75(s,3H), 3.50−3.46(m,1H), 3.37−3.29(m,4H), 3.28(s,3H), 3.11−3.04(m,2H), 2.12−1.97(m,3H), 1.84−1.79(m,2H), 1.06−1.03(m,2H), 0.90−0.86(m,4H).MS:m/z 459.2(M+H+)。
実施例177:(S)−1−{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製物
(S)−1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの基本手順に従って、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=7.91(d,J=9.2Hz,1H),7.26−7.16(m,3H), 6.99−6.95(m,1H), 6.89(d,J=8.4Hz,1H), 6.71(d,J=2.8Hz,1H), 4.68−4.66(m,1H), 4.38−4.35(m,2H), 3.86(s,3H), 3.63−3.60(m,2H), 3.47−3.45(m,1H), 3.38−3.36(m,1H), 3.29−3.27(m,1H), 3.15−3.09(m,2H), 2.26−2.21(m,1H) 2.15−2.13(m,1H), 1.98−1.87(m,4H), 0.89−0.83(m,4H).MS:m/z 463.2(M+H+)。
実施例178:(R)−1−{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製物
(S)−1−{2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの基本手順に従って、表題化合物を調製した。1H NMR(400HMz、CDCl3):δ=7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.26−7.16(m,3H), 6.96(t,J=7.6Hz,1H), 6.89(d,J=8.4Hz, 1H), 6.71(d,J=2.8Hz,1H), 4.68−4.66(m,1H), 4.38−4.35(m,2H), 3.86(s,3H), 3.63−3.60(m,2H), 3.47−3.45(m,1H), 3.38−3.36(m,1H), 3.29−3.27(m,1H),3.15−3.09(m,2H), 2.45−2.21(m,1H) 2.14−2.13(m,1H),1.98−1.87(m,4H), 0.89−0.83(m,4H).MS:m/z 463.2(M+H+)。
実施例179:({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−酢酸の調製物
MeOH(30mL)中の2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−アミン(200mg、0.534mmol)の溶液に、エチル2−オキソ酢酸塩(470mg、5.34mmol)を加え、その後、NaBH3CN(1.13g、5.34mmol)とNaBH(OAc)3(0.335 g、5.34mmol)を加え、結果として生じる混合物を室温で夜通し撹拌した。その後、反応混合物にHCHO(37−40%、1.0mL)を加え、反応を夜通し撹拌した。反応混合物を真空で乾燥するまで濃縮した。残留物を氷水(100mL)で希釈し、混合物をEtOAc(100mLx2)で抽出した。結合した有機質層をNa2SO4で乾燥させ、ろ過し、濃縮することで、粗製生成物を得て、これを分取HPLCによって精製することで、黄色固形物として({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−酢酸(35mg、収率:21%)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=8.02−8.00(m,1H),7.27−7.20(m,1H),7.15−7.09(m,2H),6.96−6.82(m,3H),4.85−4.82(m,2H),4.16(s,2H),3.85(s,3H),3.43−3.35(m,3H),3.10(s,3H),2.72−2.69(m,1H),2.08−2.04(m,2H),1.84−1.77(m,2H),1.30−1.15(m,4H).MS:m/z 447.2(M+H+)。
実施例180:2−((2−(1−フルオロシクロプロピル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)酢酸の調製物
({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシフェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−酢酸の基本手順に従って、黄色固形物として表題化合物を調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ=7.64−7.60(m,1H),7.19−7.06(m,3H), 6.88−6.76(m,3H), 4.34−4.28(m,2H), 4.05−4.03(m,1H), 3.78−3.76(m,1H), 3.75(s,3H), 3.15−2.95(m,6H), 2.00−1.39(m,8H).MS:m/z 465.2(M+H+)。
実施例181:2−((8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製
工程1:無水THF(500mL)中のエチルシクロブタンカルボン酸塩(38.4g、0.3mol)およびHMPA(80.5g、0.45mol)の溶液に、−78℃でLDA(2M、225mL)を滴下で加えた。付加後、混合物を25分間この温度で撹拌した。N−フルオロ−N−(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミド(113.4g、0.36mol)を、−78℃でそれに加えた。その後、溶液を、室温に暖め、一晩撹拌した。容積の3分の1が維持されるまで、反応溶液を濃縮した。残りの溶液を、EtOAc(500mL)で希釈した。混合物を、1NのHCl(300mL)、重炭酸ナトリウム溶液(300mL)、ブライン(300mLx2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶媒を除去し、褐色油として粗製生成物(107gの粗製物)を得た。
工程2:EtOH(500mL)中の粗製のエチル1−フルオロシクロブタンカルボン酸塩(103gの粗製物)の溶液に、KOH水溶液(100mLの水、16.24g、0.29mol)を加えた。混合物を6時間室温で撹拌した。溶液を濃縮して、ほとんどのMeOHを除去した。残りの溶液を、EtOAc(500mL)で希釈し、水(300mLx2)で抽出した。水層を、pH=1−2までHClで酸性化し、その後、EtOAc(500mLx2)で抽出した。抽出物を、Na2SO4上で乾燥し、濃縮し、褐色油として粗製の1−フルオロシクロブタンカルボン酸(8.2g)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=2.53−2.48 (m, 2H), 2.35−2.20 (m, 2H), 2.10−1.92 (m, 2H)。
工程3:DMF(50mL)中の2−アミノ−3−クロロベンゾニトリル(2g、13.1mmol)の溶液に、NBS(2.4g、14.4mmol)を加え、混合物を一晩室温で撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(100mLx3)で抽出した。抽出物を濃縮乾固し、残留物を、コンビフラッシュ(EtOAc/PE=0/1−3/7)によって精製し、白色固形物として2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロベンゾニトリル(1.8g、収率:58%)を得た。
6−ブロモ−8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)キナゾリン−4−オールへの経路1:
工程4、5:無水DCM(6mL)中の1−フルオロシクロブタンカルボン酸(300mgの粗製物)の溶液に、0℃で塩化オキサリル(0.2mL、2.5mmol)および2滴のDMFを加え、混合物を2時間室温で撹拌した。ピリジン(3mL)中に2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロベンゾニトリル(520mg、2.25mmol)の溶液を含有している別のフラッシュ(flash)に、上記の塩化アシルを加えた。反応混合物を一晩還流で撹拌した。LCMSは、望ましい質量値(330.7)を観察した。反応物を、DCM(20mL)で希釈し、1NのHCl(10mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機質層を、Na2SO4上で乾燥し、濃縮乾固した。残留物を、分取HPLCによって精製し、黄色固形物としてN−(4−ブロモ−2−クロロ−6−シアノフェニル)−1−フルオロシクロブタンカルボキサミド(43mg、収率:5.8%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.92 (brs, 1H), 7.78 (s, J = 1.0 Hz), 7.68 (s, J = 2.4 Hz), 2.78−2.68 (m, 2H), 2.54−2.38 (m, 2H), 2.00−1.54 (m, 2H)。MS:m/z 330.7(M+H+)。
EtOH(10mL)中のN−(4−ブロモ−2−クロロ−6−シアノフェニル)−1−フルオロシクロブタンカルボキサミド(174mg、0.53 mmol)の溶液に、H2O2(1mL)およびNaOH(21mg、0.53mmol)を加え、混合物を2時間90℃で撹拌した。LCMSは、反応が良好であったことを示した。混合物を濃縮し、残留物を水(3mL)で洗浄した。結果として生じる固形物を濾過によって集め、白色固形物として6−ブロモ−8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)キナゾリン−4−オール(136mg、収率:28%)を得た。MS:m/z 330.7(M+H+)。
6−ブロモ−8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)キナゾリン−4−オールへの経路2:
工程4、5、6:MeOH(2mL)、水(10mL)およびH2O2(2mL)の混合溶媒中の2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロベンゾニトリル(2g、8.6mmol)の溶液に、NaOH(688mg、17.2mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。結果として生じる固形物を濾過によって集め、白色固形物として2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロベンズアミド(2.3g、>100%の粗製収率)を得た。
無水DCM(4mL)中の1−フルオロシクロブタンカルボン酸(236mgの粗製物)の溶液に、0℃で塩化オキサリル(254mg、2mmol)および2滴のDMFを加え、混合物を2時間室温で撹拌した。ピリジン(2mL)中に2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロベンズアミド(250mg、1mmol)の溶液を含有している別のフラッシュに、上記の塩化アシルを加えた。反応混合物を一晩還流で撹拌した。LCMSは、望ましい質量値(348.7)を観察した。反応物を、DCM(20mL)で希釈し、1NのHCl(10mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機質層を、Na2SO4上で乾燥し、濃縮乾固した。残留物を、分取TLCによって精製し、黄色固形物として5−ブロモ−3−クロロ−2−(1−フルオロシクロブタンカルボキサミド)ベンズアミド(30mg、収率:8.6%)を得た。MS:m/z 348.7(M+H+)。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.50 (brs, 1H), 7.68 (d, J = 2.0 Hz), 7.61 (d, J = 2.4 Hz), 6.41 (brs, 1H), 6.02 (brs, 1H), 2.75−2.67 (m, 2H), 2.68−2.41 (m, 2H), 2.11−1.90 (m, 2H)。
t−BuOH(10mL)中の5−ブロモ−3−クロロ−2−(1−フルオロシクロブタンカルボキサミド)ベンズアミド(30mg、0.086mmol)の溶液に、t−BuOK(11.6mg、0.103mmol)を加え、混合物を1.5時間還流で撹拌した。LCMSは、反応が良好であったことを示した。反応物を濃縮し、残留物(40mgの粗製物)を、黄色固形物としてさらなる精製なしで次の工程に使用した。MS:m/z 330.7(M+H+)。
工程7:ACN(10mL)中の8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)−6−((2−ヒドロキシ−エチル)(メチル)アミノ)キナゾリン−4−オール(35mg、0.11mmol)、4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン塩酸塩(30mg、0.13mmol)およびBOP(75mg、0.17mmol)の懸濁液に、DBU(50mg、0.33mmol)を加えた。混合物を一晩室温で攪拌した。反応物を濃縮乾固し、残留物を、分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−((8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノール(11mg、収率:20%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.89 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.24−7.20 (m, 2H), 6.98−6.89 (m, 3H), 4.43 (d, J =12.4 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.72−3.70 (m, 4H), 3.63−3.58 (m, 2H), 3.34−3.18 (m, 3H), 3.08 (s, 3H), 2.90−2.88 (m, 2H), 2.67−2.62 (m, 2H), 2.01−1.96 (m, 6H)。MS:m/z 499.2(M+H+)。
実施例182:3−{8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−シクロペンタノールの調製
表題化合物を、2−((8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールのための基本手順を使用して調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.28−7.21 (m, 3H), 6.99−6.89 (m, 2H), 6.68 (s, 1H), 4.68 (brs, 1H), 4.43 (d, J =12.4 Hz, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.62−3.56 (m, 2H), 3.46−3.18 (m, 5H), 3.94−2.70 (m, 2H), 2.67−2.62 (m, 2H), 2.24−2.13 (m, 2H), 2.02−1.78 (m, 7H)。MS:m/z 511.2(M+H+)。
実施例183:3−{8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−シクロペンタノールの調製
表題化合物を、2−((8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールのための基本手順を使用して調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.26−7.16 (m, 3H), 6.91−6.81 (m, 2H), 6.62 (s, 1H), 4.62 (brs, 1H), 4.40 (d, J =12.4 Hz, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.56−3.50 (m, 2H), 3.40−3.18 (m, 5H), 2.87−2.82 (m, 2H), 2.63−2.56 (m, 2H), 2.15−2.05 (m, 2H), 1.93−1.79 (m, 7H)。MS:m/z 511.2(M+H+)。
実施例184:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−メトキシ−シクロペンチル)−ピペラジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:
6−オキサ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン(5mL)およびピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2g、10.7mmol)の混合物に、ZrCl4(246mg、1.07mmol)を加え、反応混合物を一晩室温で撹拌した。反応混合物を、水(200mL)でクエンチした。水層を、EtOAc(100mLx3)で抽出した。抽出物をNa2SO4上で乾燥した。混合物を濾過し、溶媒を減圧下の蒸発によって除去し、無色油として2−アミノ−6−クロロ−安息香酸メチルエステル(1.7g、収率:58%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。
工程2:室温でのDMF(10mL)中のtert−ブチル4−(2−ヒドロキシシクロペンチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(1.7g、6.29mmol)の溶液に、NaH(310mg、7.6mmol)を加えた。付加を完了した後、反応混合物を、CH3I(981mg、6.29mmol)を加える前に0.5時間室温で撹拌した。反応物を、一晩室温で撹拌し、その後、水(150mL)でクエンチした。水層を、EtOAc(100mLx2)で抽出した。有機質層を、ブライン(100mLx2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶液を、濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EA=50/1−10/1)によって精製し、無色油としてtert−ブチル4−(2−メトキシシクロペンチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(1.2g、収率:67%)を得た。
工程3:HCl/ジオキサン(10mL)中のtert−ブチル4−(2−メトキシシクロペンチル)ピペラジン−1−カルボン酸塩(1.2g、4.2mmol)の溶液を、一晩室温で撹拌した。固形物を、濾過し、乾燥し、白色固形物として1−(2−メトキシシクロペンチル)ピペラジンHCl塩(1.4g、収率:>100%)を得た。
工程4:MeCN(20mL)中の2−シクロプロピル−6−((2−ヒドロキシ−エチル)(メチル)アミノ)キナゾリン−4−オール(100mg、0.39mmol)および1−(2−メトキシシクロペンチル)ピペラジン(128mg、0.58mmol)の混合物に、DBU(178mg、1.17mmol)およびBOP(165mg、0.57mmol)を加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌した。結果として得たものを、濃縮し、分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−((2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシシクロペンチル)ピペラジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノ−1−オール(35mg、収率:21%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=7.56 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 9.6, 2.8 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.76−4.74 (m, 1H), 3.73−3.47 (m, 8H), 3.48−3.34 (m, 4H), 3.21 (s, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.71−2.68 (m, 4H), 2.07−2.03 (m, 1H), 1.86−1.75 (m, 2H), 1.60−1.49 (m, 4H), 0.99−0.90 (m, 4H)。MS:m/z 426.1(M+H+)。
実施例185:2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシシクロペンチル)ピペラジン−1−イル)−N−メチル−N−プロピルキナゾリン−6−アミンの調製
表題化合物を、実施例 2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールに記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=7.56 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 9.3, 2.7 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.68−3.63 (m, 1H), 3.53−3.43 (m, 4H), 3.38−3.30 (m, 2H), 3.20 (s, 3H), 2.98 (s, 3H), 2.71−2.52 (m, 5H), 2.07−1.97 (m, 1H), 1.83−1. 05 (m, 8H), 1.00−0.85 (m, 7H)。MS:m/z 424.4(M+H+)。
実施例186:2−({2−シクロプロピル−4−[1−(2−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:脱気したトルエン(20mL)中の2−ブロモアニソール(1.2g、6.45mmol)の溶液に、Pd2(dba)2(494mg、0.54mmol)、BINAP(1g、1.61mmol)およびtert−ブチルピロリジン−3−イルカルバミン酸塩(1g、5.37mmol)の懸濁液を加え、混合物を、アルゴン下において16.5時間100℃で撹拌した。反応物を、水(30mL)とEtOAc(20mL)の間で分割した。有機質層を分離し、水相をEtOAc(20mLx2)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(10mLx2)で洗浄し、濃縮乾固した。粗製生成物を、コンビフラッシュ(PE/EtOAc=50/1−20/1)によって精製し、黄色油としてtert−ブチル(1−(2−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)カルバミン酸塩を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=6.91−6.84 (m, 4H), 6.73 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 4.85 (brs, 1H), 4.30 (brs, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.55−3.44 (m, 2H), 3.25−3.15 (m, 2H), 2.31−2.23 (m, 1H), 1.85−1.79 (m, 1H), 1.45 (s, 9H)。
工程2:EtOAc(10mL)中のtert−ブチル(1−(2−メトキシフェニル)ピロリジン−3−イル)カルバミン酸塩の溶液に、HCl/ジオキサン(10mL)を加え、混合物を一晩室温で撹拌した。結果として生じる固形物を濾過し、ケーキをMeOH中に溶解した。溶液を真空内で濃縮し、HCl塩および褐色油として1−(2−メトキシフェニル)ピロリジン−3−アミン(294mg、収率:70%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=8.72 (brs, 3H), 7.38−7.36 (m, 1H), 7.22−7.13 (m, 1H), 7.00 (t, J = 7.6 Hz, 1H), (brs, 1H), 3.98−3.96 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.81−3.48 (m, 4H), 2.45−2.40 (m, 1H), 2.21−2.16 (m, 1H)。
工程3:ACN(10mL)中の2−シクロプロピル−6−((2−ヒドロキシ−エチル)(メチル)アミノ)キナゾリン−4−オール(50mg、0.19mmol)、1−(2−メトキシフェニル)ピロリジン−3−アミン塩酸塩(56mg、0.21mmol)およびBOP(126mg、0.29mmol)の懸濁液に、DBU(144mg、0.95mmol)を加えた。その後、混合物を、週末に室温で撹拌した。反応物を、水(10mL)でクエンチし、水相をEtOAc(20mLx3)で抽出した。抽出物をNa2SO4上で乾燥し、溶液を濃縮乾固した。粗製物を、分取TLC(DCM/MeOH=30/1)および分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−({2−シクロプロピル−4−[1−(2−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(6.3mg、収率:7%)を得た。1H NMR(CDCl3、400HMz):δ=7.58 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.20−7.17 (m, 1H,), 6.92−6.87 (m, 3H), 6.82−6.79 (m, 2H), 6.32 (brs, 1H), 4.91 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 3.85−3.82 (m, 5H), 3.63−3.52 (m, 4H), 3.45−3.42 (m, 1H), 3.27−3.24 (m, 1H), 3.00 (s, 3H), 2.47−2.44 (m, 2H), 2.18−2.09 (m, 3H), 1.15 (m, 2H), 0.97−0.94 (m, 2H)。MS:m/z 434.2(M+H+)。
実施例187:2−シクロプロピル−N4−[1−(2−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イル]−N6−メチル−N6−プロピル−キナゾリン−4,6−ジアミンの調製
表題化合物を、実施例 2−({2−シクロプロピル−4−[1−(2−メトキシ−フェニル)−ピロリジン−3−イルアミノ]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):
δ=7.81−7.78 (m, 1H), 7.29−7.26 (m, 1H,), 6.94−6.89 (m, 3H), 6.84−6.82 (m, 1H), 6.49 (m, 1H), 4.93 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.61−3.56 (m, 2H), 3.49−3.48 (m, 1H), 3.36 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.27−3.24 (m, 1H), 3.01 (s, 3H), 2.50−2.47 (m, 1H), 2.08−2.04 (m, 1H), 1.67−1.59 (m, 3H), 1.26−1.16 (m, 2H), 1.05−0.92 (m, 5H)。MS:m/z 432.2(M+H+)。
実施例188:2−{[4−(4−シクロヘキシル−ピペリジン−1−イル)−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
表題化合物を、実施例 2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.89 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.40−7.37 (m, 1H), 6.92 (s, 1H), 4.25 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.88 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.57 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.07 (s, 3H), 2.96−2.90 (m, 2H), 1.82−1.75 (m, 7H), 1.51−1.39 (m, 6H), 1.25−1.16 (m, 5H), 0.99−0.96 (m, 2H)。MS:m/z 427.3(M+H+)。
実施例189:2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−シクロヘキシル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
表題化合物を、実施例 2−({2−シクロプロピル−4−[4−(2−ジメチルアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.41−7.37 (m, 1H,), 6.93 (s, 1H), 4.25 (d, J = 13.6 Hz, 2H), 3.88 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.57 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.52 (s,1H), 3.30 (s, 3H), 3.07 (s, 3H), 3.02−2.93 (m, 2H), 2.12 (d, J = 14.8 Hz, 1H), 1.92 (t, J = 14.0 Hz, 2H), 1.76 (d, J = 14.4 Hz, 2H), 1.49−1.42 (m, 6H), 1.34−1.24 (m, 5H), 1.19−1.14 (m, 2H)。MS:m/z 457.3(M+H+)。
実施例190:2−({2−シクロプロピル−4−[4−(3−メトキシ−チオフェン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:−78℃での600mLのTHF中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボン酸塩(50g、251mmol)の溶液に、LiHMDS(THF中に1.0M、325mL、325mmol)を滴下で加え、その後、混合物を、−78℃でPhN(OTf)2(98.5g、276mmol)を加える前に−78℃で1時間撹拌した。反応物を、室温に暖め、一晩撹拌した。溶液を水(100mL)でクエンチし、水相をEtOAc(200mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(500mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶液を真空内で蒸発させ、黄色油として粗製のtert−ブチル4−(((トリフルオロメチル)スルフォニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(80.8g、収率:97%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。
工程2:ジオキサン(10mL)中のtert−ブチル4−(((トリフルオロメチル)スルフォニル)オキシ)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(2.5g、7.55mmol)の溶液に、N2下で4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル−4’,4’,5’,5’−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(2.9g、11.3mmol)、KOAc(1.5g、15.1mmol)およびPd(dppf)Cl2を加えた。混合物を一晩80℃で撹拌した。室温に冷却した後、反応物を濃縮乾固し、残留物を、シリカゲルカラム(PE/EA=20/1)によって精製し、白色固形物としてtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(2g、収率:86%を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=6.38 (s, 1H), 3.86 (s, 2H), 3.36−3.28 (m, 2H), 2.09−2.05 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.11 (s, 12H)。
工程3:DCM(50mL)中の3−メトキシチオフェン(5.0g、43.8mmol)の溶液に、0℃でNBS(7.8g、43.8mmol)を加え、混合物を0.5時間この温度で撹拌した。反応物を水(20mL)でクエンチし、混合物をDCM(30mLx3)で抽出した。抽出物を、Na2SO4上で乾燥し、濃縮し、黒油として2−ブロモ−3−メトキシチオフェン(8g、収率:95%)を得た。注:この生成物は、室温での純粋形態で容易に悪化する。しかし、それは、溶液中で比較的安定している。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=7.58 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H)。
工程4:DMF(10mL)中のtert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(500mg、2.6mmol)の溶液に、2−ブロモ−3−メトキシチオフェン(1.0g、3.9mmol)、Cs2CO3(2.53g、7.8mmol)およびPd(dppf)Cl2.CH2Cl2(205mg、0.26mmol)を加えた。混合物を、一晩N2下において100℃で撹拌した。反応物を濃縮乾固した。残留物を、別のバッチ(200mgの2−ブロモ−3−メトキシチオフェン)と結合し、残留物を、シリカゲルカラム(PE/EtOAc=20/1)によって精製し、黄色油としてtert−ブチル4−(3−メトキシチオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(400mg、収率:13%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=7.34 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.38 (s, 1H), 3.98−3.94 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.48 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 2.44−2.38 (m, 2H), 1.40 (s, 9H)。
工程5:MeOH(10mL)中のtert−ブチル4−(3−メトキシチオフェン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボン酸塩(400mg、1.35mmol)の溶液に、10%の湿ったPd/C(0.2g)を加え、懸濁液を、一晩バルーン圧力下において室温で撹拌した。懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、黄色油としてtert−ブチル4−(3−メトキシチオフェン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(400mg、収率:99%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.01 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.81 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.20−4.15 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.10−3.01 (m, 1H), 2.82 (t, J = 12.4 Hz, 2H), 1.88 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 1.62−1.50 (m, 2H), 1.46 (s, 9H)。
工程6:DCM(10mL)中のtert−ブチル4−(3−メトキシチオフェン−2−イル)ピペリジン−1−カルボン酸塩(300mg、1.01mmol)の溶液に、TFA(2mL)を加え、混合物を、2時間室温で撹拌した。反応物を濃縮し、ダーク油として4−(3−メトキシチオフェン−2−イル)ピペリジンを得た。MS:m/z 198.2(M+H+)。
工程7:アセトニトリル(20mL)中の化合物4−(3−メトキシチオフェン−2−イル)ピペリジン(125mg、0.424mmol)、2−シクロプロピル−6−((2−ヒドロキシ−エチル)(メチル)アミノ)キナゾリン−4−オール(100mg、0.386mmol)、BOP(256mg、0.580mmol)およびDBU(235mg、1.54mmol)の混合物を、一晩室温で撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。その後、反応混合物を、氷水(100mL)へと注ぎ、混合物を、EtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製生成物を得て、これを、分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−((2−シクロプロピル−4−(4−(3−メトキシチオフェン−2−イル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノール(12mg、収率:7%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.77−7.70 (m, 1H), 7.34 (dd, J = 9.2, 3.2 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.85 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.33−4.30 (m, 2H), 3.88−3.85 (m, 5H), 3.56−3.53 (m, 2H), 3.26−3.24 (m, 3H), 3.04 (s, 3H), 1.92−1.86 (m, 5H), 1.17−1.13 (m, 2H), 0.99−0.97 (m, 2H)。MS:m/z 439.2(M+H+)。
実施例191:2−({2−シクロプロピルエチニル−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:DMF(20mL)中の化合物2−クロロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン(600mg、1.51mmol)、エチニル−シクロプロパン(573mg、7.54mmol)、CuI(60mg、030mmol)、TEA(457mg、4.52mmol)およびPd(PPh3)4(175mg、0.15mmol)の混合物に、3回N2を充填し、結果として生じる混合物を、一晩100℃に加熱した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を、濃縮し、粗製生成物を得て、これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/1〜5/1)によって精製し、茶色固形物として2−(シクロプロピルエチニル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン(500mg、77%収率)を得た。MS:m/z 429.2(M+H+)。
工程2:MeOH(20mL)および飽和したNH4Cl(2mL)の混合物中の2−(シクロプロピルエチニル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリンおよび鉄粉(327mg、5.84mmol)の懸濁液を、30分間加熱還流した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応懸濁液を濃縮乾固した。残留物を水(100mL)で希釈し、混合物をEtOAc(100mLx2)で抽出した。抽出物を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、茶色固形物として粗製の2−(シクロプロピルエチニル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−アミン(500mg、収率:95%)を得た。MS:m/z 399.2(M+H+)。
工程3:DMF(10mL)中の2−(シクロプロピルエチニル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−アミン(500mg、1.17mmol)、2−ブロモ−エタノール(220mg、1.76mmol)およびK2CO3(486mg、3.51mmol)の懸濁液を、一晩100℃に加熱した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応物を水(100mL)で希釈し、混合物をEtOAc(100mLx2)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(100mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、茶色固形物として粗製の2−((2−(シクロプロピルエチニル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(600mg、約60%の純度、40%の収率)を得た。MS:m/z 443.2(M+H+)。
工程4:MeOH(20mL)中の2−((2−(シクロプロピルエチニル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(粗製物600mg、1.357mmol)の溶液に、HCHO(1.0mL)を加え、その後、NaBH3CN(0.85g、13.57mmol)およびHOAc(0.68g、13.57mmol)を加えて、結果として生じる混合物を一晩室温で撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を水(100mL)で希釈した。混合物をEtOAc(100mLx2)で抽出した。組み合わせた有機質層を、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製生成物を得て、これを分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−((2−(シクロプロピルエチニル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノール(20mg、収率:5%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=7.77 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.36 (dd, J = 9.2 Hz, 2.8 Hz, 1H), 7.25−7.21 (m, 2H), 6.99−6.89 (m, 3H), 4.44−4.40 (m, 2H), 3.89−3.88 (m, 5H), 3.60−3.57 (m, 2H), 3.53−3.51 (m, 3H), 3.07 (s, 3H), 1.95−1.91 (m, 4H), 1.53−1.50 (m, 1H), 0.99−0.96 (m, 2H), 0.91−0.88 (m, 2H)。MS:m/z 457.2(M+H+)。
実施例192:2−({2−エチニル−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:DMF(20mL)中の2−クロロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン(800mg、2.01mmol)、2−メチル−ブタ−3−イン−2−オール(845mg、10.05mmol)、CuI(76mg、0.04mmol)、TEA(610mg、6.03mmol)およびPd(PPh3)4(230mg、0.02mmol)の混合物に、3回N2を充填し、結果として生じる混合物を、一晩100℃に加熱した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を濃縮し、粗製生成物を得て、これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=1/1〜5/1)によって精製し、茶色固形物として望ましい4−(4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン−2−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(520mg、収率:58%)を得た。
工程2:MeOH(20mL)と飽和したNH4Cl(2mL)の混合物中の4−(4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン−2−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(520mg、1.16mmol)および鉄粉(326mg、5.83mmol)の懸濁液を、30分間加熱還流した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応懸濁液を濃縮し、残留物を水(100mL)で希釈した。混合物をEtOAc(100mLx2)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、茶色固形物として粗製の4−(6−アミノ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−2−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(540mg、収率:80%)を得た。
工程3:トルエン(50mL)中の4−(6−アミノ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−2−イル)−2−メチルブタ−3−イン−2−オール(440mg、1.06mmol)の溶液に、粉砕したNaOH(850mg、21.20mmol)を加え、結果として生じる懸濁液を、2時間110℃に加熱した。
LCMSは、反応が完了したことを示した。反応懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、茶色固形物として2−((2−エチニル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(350mg、収率:78%)を得た。
工程4:DMF(10mL)中の2−((2−エチニル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(170mg、0.475mmol)、(2−ブロモ−エトキシ)−tert−ブチル−ジメチル−シラン(568mg、2.373mml)およびCs2CO3(773mg、2.373mmol)の懸濁液を、2時間150℃に加熱した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応懸濁液を氷水(100mL)で希釈し、混合物をEtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(50mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製生成物を得て、これを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(PE/EtOAc=3/1)によって精製し、茶色固形物として2−((2−エチニル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(64mg、収率:19%)を得た。
工程5:MeOH(10mL)中の2−((2−エチニル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(64mg、0.124moml)の溶液に、HCHO(0.2mL)を加え、その後、NaBH3CN(39mg、0.62mmol)およびNaBH(OAc)3(131mg、0.62mmol)を加えて、結果として生じる混合物を、一晩室温で撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を水(50mL)で希釈した。混合物をEtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、黄色固形物として望ましい生成物N−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−エチニル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチルキナゾリン−6−アミン(粗製物100mg、収率:90%)を得た。
工程6:THF(10mL)中のN−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−2−エチニル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチルキナゾリン−6−アミン(粗製物100mg、0.194mmol)およびTBAF(253mg、0.968mmol)の混合物を、2時間室温で撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を、飽和したNH4Cl(50mL)で希釈し、混合物をEtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製生成物を得て、これを分取TLC(PE/EtOAc=1/1)によって精製し、黄色固形物として2−((2−エチニル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノール(17mg、21%の収率)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=7.77 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 9.2 Hz, 2.8 Hz, 1H), 7.25−7.21 (m, 2H), 6.99−6.89(m, 3H), 4.42−4.39 (m, 2H), 3.90−3.86 (m, 5H), 3.62−3.59 (m, 2H), 3.22−3.12 (m, 3H), 3.09 (s, 3H), 2.98 (s, 1H), 2.03−1.92 (m, 4H)。MS:m/z 417.2(M+H+)。
実施例193:2−((2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールの調製
工程1:THF(20mL)中のNaH(鉱油中に60%、110mg、2.76mmol)の懸濁液に、シクロブタノール(181mg、2.51mmol)を加え、反応物を30分間0℃で撹拌した。その後、混合物に、追加の2−クロロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン(500mg、1.26mmol)を加え、2−クロロ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリンが、TLCによって示されるように完全に消費されるまで、混合物を室温で撹拌した。反応物を、飽和したNH4Cl(100mL)でクエンチした。水相をEtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶液を、濾過し、濃縮し、茶色固形物として2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン(540mgの粗製物、80%のLC純度、収率:79%)を得た。
工程2:MeOH(30mL)中の2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−6−ニトロキナゾリン(540mgの粗製物、1.24mmol)の溶液に、鉄(330mg、6.22mmol)および飽和したNH4Cl(5mL)を加え、反応が、TLCによって示されるように完了するまで、混合物を80℃で撹拌した。反応物を濃縮し、残留物を水(100mL)で希釈した。混合物をDCM(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶液を、濾過し、濃縮し、黄色固形物として2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−アミン(530mgの粗製物)を得た。
工程3:MeOH(30mL)中の2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−アミン(530mgの粗製物、1.31mmol)の溶液に、エチル2−オキソ酢酸塩(345mg、3.92mmol)、NaBH3CN(266mg、3.92mmol)およびNaOAc(190mg、3.92mmol)を加え、混合物を1時間室温で撹拌した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応物を濃縮し、残留物を水(100mL)で希釈した。混合物をDCM(50mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶液を、濾過し、濃縮し、黄色固形物として2−((2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)酢酸(800mgの粗製物)を得た。MS:m/z 463.2(M+H+)。
工程4:THF(20mL)中の2−((2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)酢酸(800mgの粗製物、1.72mmol)およびBH3.Me2S(8.5mL、17.3mmol)の混合物を、一晩加熱還流した。反応物を、MeOH(10mL)でクエンチし、1NのHCl(20mL)が続いた。混合物を、1時間還流した。室温に冷却した後、反応物をEtOAc(50mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶液を、濾過し、濃縮し、黄色固形物として2−((2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(600mgの粗製物)を得た。MS:m/z 449.2(M+H+)。
工程5:反応が完了したことをLCMSが示すまで、MeOH(50mL)中の2−((2−シクロブトキシ−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)アミノ)エタノール(600mgの粗製物、1.34mmol)、HCHO(1.0mL)、NaBH3CN(0.84g、13.4mmol)およびNaBH(OAc)3(2.84g、13.4mmol)の混合物を、室温で撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を氷水(100mL)で希釈した。混合物をDCM(50mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶液を、濾過し、濃縮し、黄色固形物として2−({2−シクロブトキシ−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(55mg、5工程の収率:9.4%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.62 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.35 (dd, J = 9.2 Hz, 1H), 7.24−7.20 (m, 3H), 7.02−6.87 (m, 3H), 5.30−5.23 (m, 1H), 4.52−4.47 (m, 2H), 3.87−3.82 (m, 5H), 3.53−3.48 (m, 2H), 3.30−3.25 (m, 3H), 3.01 (s, 3H), 2.51−2.46 (m, 2H), 2.31−2.25 (m, 2H), 1.99−1.92 (m, 6H)。MS:m/z 423.2(M+H+)。
実施例194:2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−アミンの調製
工程1:DCM(50mL)中の2−モルホリノエタンアミン(1.00g、7.69mmol)、(Boc)2O(1.66g、7.69mmol)およびTEA(0.93g、9.23mmol)の混合物を、一晩室温で撹拌した。反応混合物を水(100mL)で希釈した。水相をDCM(100mLx2)で抽出し、組み合わせた有機質層を、ブライン(100mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、黄色油としてtert−ブチル(2−モルホリノエチル)カルバミン酸塩(1.60g、収率:90%)を得た。
工程2:THF(50mL)中のtert−ブチル(2−モルホリノエチル)カルバミン酸塩(1.0g、4.4mmol)の溶液に、LAH(0.5g、13mmol)を加え、結果として生じる懸濁液を、一晩加熱還流した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応懸濁液を、0℃に冷却し、その後、水(3.0mL)でクエンチし、その後、5NのNaOH(2.0mL)が続いた。結果として生じる懸濁液を濾過し、濾液を濃縮し、黄色油としてN−メチル−2−モルホリノエタンアミン(0.35g、収率:55%)を得た。
工程3:NMP(5mL)中の6−クロロ−2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)ピリド[3,4−d]ピリミジン(50mg、0.127mmol)、N−メチル−2−モルホリノエタンアミン(37mg、0.254mmol)およびDIPEA(30mg、0.280mmol)の混合物を、5時間電子レンジ(MW)で180℃に加熱した。LCMSは、反応が完了したことを示した。反応混合物を水(20mL)で希釈した。水相をEtOAc(50mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(50mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製生成物を得て、これを分取HPLCによって精製し、黄色固形物として望ましい2−シクロプロピル−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)−N−メチル−N−(2−モルホリノエチル)ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−アミン(15mg、収率:24%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.90 (s, 1H), 7.21 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.98−6.89 (m, 2H), 6.50 (s, 1H), 4.44−4.41 (m, 2H), 3.86−3.80 (m, 5H), 3.69−3.67 (m, 4H), 3.32−3.29 (m, 1H), 3.19−3.12 (m, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.60−2.52 (m, 6H), 1.99−1.96 (m, 4H), 1.15−1.12 (m, 2H), 0.99−0.95 (m, 2H)。MS:m/z 503.3(M+H+)。
実施例195:2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:H2SO4(100mL)中の2−クロロ−4−メチル−5−ニトロ−ピリジン(10.35g、60mmol)の溶液に、0℃でCrO3(19.8g、198mmol)を加えた。混合物を、1時間0℃で撹拌し、その後、室温に暖め、一晩撹拌した。混合物を氷水(500mL)に注いだ。結果として生じる固形物を、濾過し、乾燥し、白色固形物として2−クロロ−5−ニトロ−イソニコチン酸(8.89g、収率:73%)を得た。MS:m/z 200.9(M−H+)。
工程2:DCM(200mL)中の2−クロロ−5−ニトロ−イソニコチン酸(4.64g、23mmol)の溶液に、5滴のDMFを加えた。その後、(COCl)2(7.27g、57.3mmol)を、0℃で滴下で加えた。混合物を一晩室温で攪拌した。溶媒を除去し、乾燥したTHF(200mL)を加えた。NH3ガスを、0.5時間溶液へと泡立たせた。混合物を濾過し、濾液を濃縮し、白色固形物として2−クロロ−5−ニトロ−イソニコチンアミド(4.61g、95%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.12 (s, 1H), 8.32 (brs, 1H), 8.07 (brs, 1H), 7.90 (s, 1H)。
工程3:1,4−ジオキサン(40mL)中の2−クロロ−5−ニトロ−イソニコチンアミド(1.0g、5.0mmol)の溶液に、DIEPA(1.3g、10mmol)および2−メチルアミノ−エタノール(1.13g、15mmol)を加えた。混合物を一晩90℃で撹拌した。溶媒を除去し、黄色油として2−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−5−ニトロ−イソニコチンアミド(2.3gの粗製物)を得た。MS:m/z 238.9(M−H+)。
工程4:ピリジン(5mL)中の2−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−5−ニトロ−イソニコチンアミド(2.3g、粗製物)の溶液に、Ac2O(1.53g、15mmol)を加えた。混合物を1時間100℃で撹拌した。溶媒を除去し、残留物を、シリカゲルカラム(DCM/MeOH=40/1)によって精製し、黄色固形物として2−((4−カルバモイル−5−ニトロピリジン−2−イル)(メチル)アミノ)エチル酢酸塩(0.99g、2工程の収率:70%)を得た。MS:m/z 282.9(M+H+)。
工程5:MeOH(30mL)中の2−((4−カルバモイル−5−ニトロピリジン−2−イル)(メチル)アミノ)エチル酢酸塩(0.99g、3.5mmol)の溶液に、Pd/C(0.3g)を加えた。混合物を、4時間H2バルーン下において室温で撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮し、褐色油として2−((5−アミノ−4−カルバモイルピリジン−2−イル)(メチル)アミノ)エチル酢酸塩(0.81g、収率:92%)を得た。MS:m/z 253.0(M+H+)。
工程6−8:これらの3工程は、2−((8−クロロ−2−(1−フルオロシクロブチル)−4−(4−(2−メトキシフェニル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル)(メチル)アミノ)エタノールに類似しており、黄色固形物として2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(31mg、3工程の収率:3.1%)が得られる。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=9.00 (s, 1H), 7.25−7.20 (m, 2H), 6.97−6.92 (m, 2H), 6.61 (s, 1H), 4.45 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 3.90−3.83 (m, 7H), 3.20−3.14 (m, 3H), 3.12 (s, 3H), 2.02−1.63 (m, 4H), 1.58−1.49 (m, 4H)。MS:m/z 452.2(M+H+)。
実施例196:1−{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製
表題化合物を、2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールのための基本手順を使用して、調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=9.07 (s, 1H), 7.24−7.20 (m, 2H), 6.98−6.89 (m, 2H), 6.42 (s, 1H), 4.67 (brs, 1H), 4.45 (d, J = 12.4 MHz, 2H), 3.86 (s 3H), 3.73−3.59 (m, 4H), 3.33−3.28 (m, 1H), 3.20−3.14 (m, 2H), 2.24.2.20 (m, 1H), 2.02−1.60 (m, 5H), 1.54−1.48 (m, 4H)。MS:m/z 464.2(M+H+)。
実施例197:1−{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製
表題化合物を、2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールのための基本手順を使用して、調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=9.07 (s, 1H), 7.24−7.20 (m, 2H), 6.98−6.89 (m, 2H), 6.42 (s, 1H), 4.67 (brs, 1H), 4.45 (d, J = 12.4 MHz, 2H), 3.86 (s 3H), 3.73−3.59 (m, 4H), 3.33−3.28 (m, 1H), 3.20−3.14 (m, 2H), 2.24.2.20 (m, 1H), 2.02−1.60 (m, 5H), 1.54−1.48 (m, 4H)。MS:
m/z 464.2(M+H+)。
実施例198:2−({2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
表題化合物を、2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールのための基本手順を使用して、調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=9.00 (s, 1H), 7.25−7.21 (m, 2H), 6.98−6.89 (m, 2H), 6.42 (s, 1H), 4.57 (d, J = 12.4 MHz, 2H), 3.91−3.82 (m, 4H), 3.86 (s, 3H), 3.34−3.23 (m, 3H), 3.14 (s, 3H), 2.85−2.83 (m, 2H), 2.69−2.61 (m, 2H), 2.05−1.90 (m, 6H)。MS:m/z 466.2(M+H+)。
実施例199:1−{2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製
表題化合物を、2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールのための基本手順を使用して、調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=9.07 (s, 1H), 7.25−7.20 (m, 2H), 6.96−6.89 (m, 2H), 6.44 (s, 1H), 4.70−4.66 (m, 1H), 4.57 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.71−3.61 (m, 4H), 3.35−3.20 (m, 3H), 2.88−2.64 (m, 4H), 2.24−2.20 (m, 4H), 2.05−1.91 (m, 4H)。MS:m/z 478.2(M+H+)。
実施例200:1−{2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製
表題化合物を、2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−ピリド[3,4−d]ピリミジン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールのための基本手順を使用して、調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=9.07 (s, 1H), 7.25−7.22 (m, 2H), 6.97−6.89 (m, 2H), 6.44 (s, 1H), 4.70−4.66 (m, 1H), 4.58 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 3.86 (s, 3H), 3.73−3.60 (m, 4H), 3.30−3.22 (m, 3H), 2.86−2.64 (m, 4H), 2.22−2.04 (m, 2H), 2.01−1.69 (m, 6H)。MS:m/z 478.2(M+H+)。
実施例201:2−({8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:MeOH/H2O(1/5、70mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロ−ベンゾニトリル(3.50g、17.0mmol)およびNaOH(1.4g、34.0mmol)の溶液に、室温でH2O2(18.5mL、170.0mmol)を加えた。混合物を一晩90℃で撹拌した。室温に冷却した後、混合物を、H2O(50mL)で希釈し、濾過した。濾過ケーキを乾燥し、白色固形物として2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロ−ベンズアミド(3.2g、収率:85%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=8.03 (brs, 1H), 7.75 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 (brs, 1H), 6.84 (brs, 2H)。
工程2:
DCM(5mL)中の1−フルオロ−シクロプロパンカルボン酸(300mg、2.88mmol)の混合物に、(COCl)2(439.0mg、3.46mmol)を加え、混合物を2時間38℃で撹拌した。その後、混合物を、ピリジン(10mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−クロロ−ベンズアミド(794.0mg、3.2mmol)の溶液に加えた。混合物を一晩80℃で撹拌した。その後、混合物を濃縮し、残留物をフラッシュカラムによって精製し、白色固形物として5−ブロモ−3−クロロ−2−[(1−フルオロ−シクロプロパンカルボニル)−アミノ]−ベンズアミド(450mg、収率:47%)を得た。MS:m/z 333.0(M−H+)。
工程3:THF/H2O(5:1、10mL)中の5−ブロモ−3−クロロ−2−[(1−フルオロ−シクロプロパンカルボニル)−アミノ]−ベンズアミド(450.0mg、1.4mmol)およびNaOH(190.0mg、2.7mmol)の混合物を、12時間還流した。その後、混合物を濃縮し、残留物をフラッシュカラムによって精製し、白色固形物として6−ブロモ−8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オール(330mg、収率:78%)を得た。1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ=12.94 (s, 1H), 8.19 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.13 (d, J = 2.1 Hz, 1H),1.64−1.15 (m, 4H)。
工程4:DMSO(2mL)中の6−ブロモ−8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オール(110.0mg、0.35mmol)、2−メチルアミノ−エタノール(52.0mg、0.70mmol)、K2CO3(120.0mg、0.87mmol)、L−プロリン(32mg、0.28mmol)およびCuI(26.0mg、0.14mmol)の混合物を、5時間電子レンジによって90℃に加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を分取HPLCによって精製し、黄色固形物として8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(34.0mg、収率:31%)を得た。MS:m/z 309.9(M−H+)。
工程5:MeCN中の8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(34.0mg、0.11mmol)、4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン(191.0mg、0.22mmol)、BOP(99.0mg、0.22mmol)およびDBU(68mg、0.44mmol)の混合物を、一晩室温で撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−({8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(4.2mg、収率:7.5%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.48 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.25−7.20 (m, 2H), 6.96 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.91−6.87 (m, 2H), 4.33 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.88−3.85 (m, 5H), 3.55 (t, J = 2.4 Hz, 2H), 3.48 (m, 1H), 3.15 (t, J = 11.6 Hz, 2H), 3.05 (s, 3H), 1.99−1.87 (m, 4H), 1.75−1.69 (m, 2H), 1.58−1.46 (m, 2H)。MS:m/z 485.2(M+H+)。
実施例202:1−{8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製
表題化合物を、実施例 2−({8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように、調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.30−7.29 (m, 1H), 7.26−7.21 (m, 2H), 7.00−6.90 (m, 2H), 6.67−6.66 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 4.69−4.68 (m, 1H), 4.38−4.37 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.64−3.60(m, 2H), 3.49−3.45 (m, 1H), 3.38−3.28 (m, 2H), 3.18−3.10 (m, 2H), 2.26−2.16 (m, 2H), 2.03−1.91 (m, 5H), 1.56−1.48(m, 4H)。MS:m/z 497.2(M+H+)。
実施例203:1−{8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−ピロリジン−3−オールの調製
表題化合物を、実施例 2−({8−クロロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように、調製した。1H NMR(300MHz、CDCl3):δ=7.30−7.20 (m, 3H), 6.96 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.69−4.68 (m, 1H), 4.36−4.33 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.85 (s, 3H), 3.62−3.58(m, 2H), 3.47−3.42 (m, 1H), 3.36−3.26 (m, 2H), 3.16−3.10 (m, 2H), 2.24−2.12(m, 2H), 2.03−1.89 (m, 5H), 1.54−1.45(m, 4H)。MS:m/z 497.2(M+H+)。
実施例204:2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
工程1:DCM(150mL)中の2−アミノ−3−フルオロ−ベンゾニトリル(5.4g、40.0mmol)およびNBS(7.1g、40.0mmol)の懸濁液を、一晩室温で撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応物を、Na2SO3(aq(50mL))でクエンチし、混合物をEtOAc(100mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(150mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濾過し、濃縮して、白色固形物として2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ−ベンゾニトリル(8.8g、収率:99.5%)を得た。1H NMR(DMSO−d6、400MHz):δ=7.60 (dd, J = 12.4, 1.2 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 6.44 (brs, 2H)。MS:m/z 214.0(M+H+)。
工程2:塩化オキサリル(0.2mL)中の1−メチル−シクロプロパンカルボン酸(200mg、2.00mmol)の溶液に、DMF(0.05mL)を加えた。混合物を2時間室温で撹拌した。THF(10mL)中の2−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ−ベンゾニトリル(513mg、2.40mmol)、ピリジン(2.0mL)の溶液に、THF(10mL)中の1−メチル−シクロプロパンカルボニルクロリドの溶液を加えた。結果として生じた混合物を、2時間室温で撹拌した。結果として得たものを、NaHCO3(50mL)に加え、水相をEtOAc(40mLx3)で抽出した。有機質層を、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶媒を真空内で除去し、黄色固形物として1−メチル−シクロプロパンカルボン酸(4−ブロモ−2−シアノ−6−フルオロ−フェニル)−アミド(500mg、収率:84%)を得た。
工程3:エタノール(20mL)中の1−メチル−シクロプロパンカルボン酸(4−ブロモ−2−シアノ−6−フルオロ−フェニル)−アミド(500mg、1.68mmol)の溶液に、H2O2(3mL)およびNaOH(80mg、2.01mmol)を加えた。混合物を1時間80℃で撹拌した。溶媒を真空内で除去した。水(100mL)を加えた。混合物をDCM(30mLx3)で抽出した。有機質層を、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮し、白色固形物として6−ブロモ−8−フルオロ−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オール(298mg、収率:60%)を得た。1H NMR(DMSO−d6、400MHz):δ=12.06−11.99 (brs, 1H), 7.95−7.92 (m, 2H), 1.46 (s, 3H), 1.28−1.25 (m, 2H), 0.83−0.77 (m, 2H)。MS:m/z 296.0(M+H+)
工程4:DMSO(5mL)中の6−ブロモ−8−フルオロ−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オール(298mg、1.00mmol)、L−プロリン(115mg、1.00mmol)、CuI(96mg、0.50mmol)およびK2CO3(553mg、4.00mmol)の溶液に、N2下で2−メチルアミノ−エタノール(226mg、3.00mmol)を加えた。反応物を一晩100℃で撹拌した。
LCMSは、反応が良好であったことを示した。反応物を水(10mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(15mLx3)で抽出した。有機質層を、ブライン(15mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥して、真空内で蒸発させた。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(EA/PE=1/5)によって精製し、黄色固形物として8−フルオロ−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オール(140mg、収率:48%)を得た。
工程5:MeCN(10mL)中の2−メトキシ−3−ピペリジン−4−イル−ピラジン(121mg、0.53mmol)、BOP(314mg、0.73mmol)、8−フルオロ−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オールの懸濁液に、DBU(367mg、2.41mmol)を加え、その後、混合物を一晩室温で撹拌した。TLCは、反応が完了したことを示した。反応物を水(20mL)でクエンチし、混合物をEtOAc(30mLx3)で抽出した。組み合わせた有機質層を、ブライン(50mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶液を、濾過し、真空内で濃縮乾固した。残留物を分取HPLCによって精製し、白色固形物として2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノール(45mg、収率:20%)を得た。
1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=8.07 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.06 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 4.29 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.86 (s, 2H), 3.52 (s, 2H), 3.32−3.29 (m, 1H), 3.14−3.03 (m, 5H), 2.13−1.99 (m, 4H), 1.71 (s, 3H), 1.44−1.38 (m, 2H), 0.83−0.77 (m, 2H)。MS:m/z 466.9(M+H+)
実施例205:2−{[4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
表題化合物を、実施例 2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールに記載されるように、調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.08 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.37−7.34 (m, 1H), 7.98 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.30 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.87−3.84 (m, 2H), 3.55−3.53 (m, 2H), 3.34−3.28 (m, 1H), 3.15−2.93 (m, 5H), 2.14−1.99 (m, 4H), 1.67 (s, 3H), 1.41−1.40 (m, 2H), 0.81−0.78 (m, 2H)。MS:m/z 448.9(M+H+)。
実施例206:2−{[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(3−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
工程1:ジオキサン/H2O(30mL+10mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.45g、4.68mmol)および2−ブロモ−3−メトキシ−ピリジン(800mg、4.26mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(156mg、0.21mmol)およびK2CO3(2.35g、17.0mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(100mL)に注ぎ、EtOAc(20mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(20mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、残留物を得て、これをシリカゲルカラム(DCM/MeOH=50/1)によって精製し、黄色油として3−メトキシ−3’,6’−ジヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.12g、収率:91%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.18 (dd, J = 4.4, 1.2 Hz, 1H), 7.22−7.11 (m, 2H), 6.58−6.30 (m, 1H), 4.18−4.08 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.67−3.57 (m, 2H), 2.70−2.60 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
工程2:MeOH(20mL)中の3−メトキシ−3’,6’−ジヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.12g、3.79mmol)の溶液に、湿ったPd/C(110mg、10%wt)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩H2雰囲気下において室温で撹拌した。その後、Pd/Cを濾過し、濾液を真空内で濃縮し、無色油として3−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.1g、収率:100%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。
工程3:EtOAc(20mL)中の3−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.1g、3.76mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(過剰)を加えた。結果として生じる混合物を、4時間室温で撹拌した。反応混合物から沈殿した固形物を、濾過によって集めた。ケーキを、EtOAc(60mL)、エーテル(60mL)で洗浄し、空気乾燥し、白色固形物として3−メトキシ−1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ−[2,4’]ビピリジニル(630mg、収率:73%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.62−9.43 (m, 1H), 9.32−9.10 (m, 1H), 8.27 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.69 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.53 (t, J = 11.2 Hz, 1H), 3.41−3.31 (m, 2H), 3.10−2.92 (m, 2H), 2.32.−2.12 (m, 2H), 2.01−1.85 (m, 2H), 1.98−1.89 (m, 4H)。
工程4:MeCN(20mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(100mg、0.361mmol)および3−メトキシ−1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ−[2,4’]ビピリジニル(91mg、0.397mmol)の混合物に、BOP(240mg、0.542mmol)およびDBU(220mg、1.44mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、MeCNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−{[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(3−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノール(20.7mg、収率:13%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.16 (t, J = 2.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.37 (dd, J = 9.2 Hz, 2.8 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 2.8 Hz, 2H), 7.01 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.31 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 3.91−3.83 (m, 5H), 3.57 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.49−3.39 (m, 1H), 3.16−3.03 (m, 5H), 2.23−1.91 (m, 5H), 1.56−1.43 (m, 4H)。MS:m/z 452.2(M+H+)。
実施例207:2−{[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(2−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
工程1:乾燥したTHF(100mL)中の4−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(10.0g、50mmol)の溶液に、N2雰囲気下において−78℃でLiHMDS(65mL、65mmol、THF中に1M)を滴下で加えた。結果として生じる混合物を1時間−78℃で撹拌した。その後、PhN(OTf)2を反応混合物に加え、混合物を、室温に暖め、一晩撹拌した。反応混合物を、H2O(100mL)でクエンチし、EtOAc(50mLx2)で抽出した。有機質層を、ブライン(50mLx 2)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、黄色油として4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(12.0g、収率:73%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。
工程2:ジオキサン/H2O(30mL+20mL)中の4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.0g、6.04mmol)および2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(1.0g、6.6mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(220mg、0.3mmol)およびK2CO3(3.33g、24mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(100mL)に注ぎ、EtOAc(20mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(20mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、残留物を得て、これを、シリカゲルカラム(DCM/MeOH=50/1)によって精製し、黄色油として2−メトキシ−3’,6’−ジヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.36g、収率:78%)を得た。MS:m/z 291.0(M+H+)。
工程3:MeOH(30mL)中の2−メトキシ−3’,6’−ジヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.36g、4.68mmol)の溶液に、湿ったPd/C(140mg、10%wt)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩H2雰囲気下において室温で撹拌した。その後、Pd/Cは濾過し、濾液を真空内で濃縮し、無色油として2−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.30g、収率:95%)を得た。
工程4:EtOAc(20mL)中の2−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.30g、4.45mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(過剰)を加えた。結果として生じる混合物を、4時間室温で撹拌した。反応混合物から沈殿した固形物を、濾過によって集めた。ケーキを、EtOAc(60mL)、エーテル(60mL)で洗浄し、空気乾燥し、白色固形物として2−メトキシ−1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ−[3,4’]ビピリジニル(950mg、収率:93%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.28 (brs, 2H), 8.06 (dd, J = 4.8, 1.2 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 7.2 , 5.2 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.35−3.29 (m, 2H), 3.11−2.90 (m, 3H), 1.98−1.82 (m, 4H)。
工程5:MeCN(20mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(100mg、0.361mmol)および2−メトキシ−1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ−[3,4’]ビピリジニル(91mg、0.397mmol)の混合物に、BOP(240mg、0.542mmol)およびDBU(220mg、1.44mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、MeCNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−{[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(2−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノール(31.6mg、収率:20%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.05 (dd, J = 5.6, 1.6 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 7.2, 1.2 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 9.6, 2.4 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.88 (dd, J = 7.6, 1.2 Hz, 1H), 4.34 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.88 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.19−3.08 (m, 3H), 3.07 (s, 3H), 2.03−1.78 (m, 5H), 1.54−1.46 (m, 4H)。MS:m/z 452.2(M+H+)。
実施例208:2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:ジオキサン(250mL)中の4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(10.0g、30.2mmol)およびビス(ピナコラート)ジボロン(9.2g、36.2mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(1.1g、1.5mmol)、dppf(0.84g、1.5mmol)およびKOAc(10.4g、106mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2下において80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(100mL)に注ぎ、EtOAc(50mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(50mLx 3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、残留物を得て、これを、シリカゲルカラム(PE/EtOAc=50/1)によって精製し、白色固形物として4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(6.8g、収率:73%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=6.46 (brs, 1H), 4.03−3.89 (m, 2H), 3.50−3.38 (m, 2H), 2.28−2.15 (m, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.26 (m, 12H)。
工程2:ジオキサン/H2O(30mL+10mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、3.23mmol)および2−クロロ−3−メトキシ−ピラジン(425mg、2.94mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(108mg、0.15mmol)およびK2CO3(1.62g、11.8mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(100mL)に注ぎ、EtOAc(20mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(20mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、残留物を得て、これを、シリカゲルカラム(DCM/MeOH=50/1)によって精製し、黄色油として4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(648mg、収率:76%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.11 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.97−6.71 (m, 1H), 4.23−4.10 (m, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.70−3.54 (m, 2H), 2.76−2.59 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
工程3:MeOH(20mL)中の4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(648mg、2.22mmol)の溶液に、湿ったPd/C(65mg、10%wt)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩H2雰囲気下において室温で撹拌した。その後、Pd/Cを濾過し、濾液を真空内で濃縮し、無色油として4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(650mg、収率:100%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。
工程4:EtOAc(20mL)中の4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(650mg、2.22mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(過剰)を加えた。結果として生じる混合物を、4時間室温で撹拌した。反応混合物から沈殿した固形物を、濾過によって集めた。ケーキを、EtOAc(60mL)、エーテル(60mL)で洗浄し、空気乾燥し、白色固形物として2−メトキシ−3−ピペリジン−4−イル−ピラジン(500mg、収率:98%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.24 (brs, 1H), 9.04 (brs, 1H), 8.16 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 3.94 (s, 3H), 3.37−3.24 (m, 3H), 3.10−2.96 (m, 2H), 1.98−1.89 (m, 4H)。
工程5:ACN(20mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(100mg、0.361mmol)および2−メトキシ−3−ピペリジン−4−イル−ピラジン(92mg、0.397mmol)の混合物に、BOP(240mg、0.542mmol)およびDBU(220mg、1.44mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、ACNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(36mg、収率:22%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.07 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.39 (dd, J = 9.6, 2.4 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.88 (dd, J = 87.2, 4.8 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 12.4 Hz, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.88 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.38−3.28 (m, 1H), 3.19−3.09 (m, 2H), 3.07 (s, 3H), 2.16−1.96 (m, 5H), 1.56−1.46 (m, 4H)。MS:m/z 453.2(M+H+)。
実施例209:2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール)の調製
トルエン(40mL)中のピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(500mg、2.68mmol)および2−ブロモ−3−メトキシ−ピリジン(500mg、2.68mmol)の混合物に、Pd2(dba)3(258mg、0.268mmol)、BINAP(250mg、0.40mmol)およびt−BuOK(450mg、4.03mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において110℃で撹拌した。その後、トルエンを真空内で除去し、残留物を得て、これをシリカゲルカラムによって精製し、黄色油として4−(3−メトキシ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(574mg、収率:74.4%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.86 (dd, J = 4.8, 1.2 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 8.0, 4.8 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.58 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.48 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 1.48 (s, 9H)。
EtOAc(10mL)中の4−(3−メトキシ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(574mg、1.96mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(過剰)を加えた。結果として生じる混合物を、1時間室温で撹拌した。その後、反応混合物から沈殿した固形物を、濾過した。ケーキを、EtOAc(50mL)およびエーテル(50mL)で洗浄し、黄色固形物として1−(3−メトキシ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン(448mg、収率:99%)を得た。1H NMR(300MHz、DMSO−d6):δ=9.64 (brs, 2H), 7.79 (dd, J = 5.7, 1.2 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 7.8, 5.4 Hz, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.82−3.70 (m, 4H), 3.30−3.11 (m, 4H)。
MeCN(20mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(100mg、0.361mmol)および1−(3−メトキシ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン(92mg、0.397mmol)の混合物に、BOP(240mg、0.542mmol)およびDBU(220mg、1.44mmol)を加えた。結果として生じる混合物を一晩室温で攪拌した。その後、MeCNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(36.7mg、収率:22.5%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.90 (dd, J1 = 4.8 Hz, J2 = 1.6 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.40 (dd, J1 = 9.6, 2.4 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 8.0, 1.2 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 8.0, 0.8 Hz, 1H), 3.93−3.86 (m, 5H), 3.75 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 3.61−3.55 (m, 6H), 3.07 (s, 3H), 1.56−1.46 (m, 4H)。MS:m/z 453.2(M+H+)。
実施例210:2−{[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(4−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
工程1:ジオキサン/H2O(30mL+10mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、3.23mmol)および3−ブロモ−4−メトキシ−ピリジン(552mg、2.94mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(108mg、0.14mmol)およびK2CO3(1.62g、11.8mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(100mL)に注ぎ、EtOAc(20mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(20mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、残留物を得て、これを、溶出剤としてDCM:MeOH=50:1を用いてシリカゲルカラムによって精製し、黄色油として4−メトキシ−3’,6’−ジヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(721mg、収率:85%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.40 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 6.79 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 5.81 (s, 1H), 4.12−4.02 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.66−3.54 (m, 2H), 2.53−2.43 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
工程2:MeOH(20mL)中の4−メトキシ−3’,6’−ジヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(721mg、2.48mmol)の溶液に、湿ったPd/C(72mg、10%wt)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩H2雰囲気下において室温で撹拌した。その後、Pd/Cを濾過し、濾液を真空内で濃縮し、白色固形物として4−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(352mg、収率:48%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。
工程3:EtOAc(20mL)中の4−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−カルボン酸tert−ブチルエステル(352mg、12.0mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(過剰)を加えた。結果として生じる混合物を、4時間室温で撹拌した。反応混合物から沈殿した固形物を、濾過によって集めた。ケーキを、EtOAc(60mL)、エーテル(60mL)で洗浄し、空気乾燥し、茶色固形物として4−メトキシ−1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ−[3,4’]ビピリジニル(236mg、収率:86%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.37 (brs, 2H), 8.80 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 4.14 (s, 3H), 3.42−3.30 (m, 2H), 3.28−3.15 (m, 1H), 3.10−2.93 (m, 2H), 2.11.−1.83 (m, 4H)。
工程4:ACN(20mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(100mg、0.361mmol)および4−メトキシ−1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ−[3,4’]ビピリジニル(91mg、0.397mmol)の混合物に、BOP(240mg、0.542mmol)およびDBU(220mg、1.44mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、ACNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−{[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(4−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノール(43.2mg、収率:27%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.39 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 8.35 (s, 1H), 7.85 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 9.6, 3.2 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.37−4.27 (m, 2H), 3.93−3.85 (m, 5H), 3.59 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.23−3.14 (m, 1H), 3.13−3.05 (m, 5H), 2.04−1.92 (m, 5H), 1.55−1.45 (m, 4H)。MS:m/z 452.2(M+H+)。
実施例211:2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:ジオキサン/H2O(30mL+10mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g、3.23mmol)および2,4−ジクロロ−5−メトキシ−ピリミジン(526mg、2.94mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(108mg、0.14mmol)およびK2CO3(1.62g、11.8mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(100mL)に注ぎ、EtOAc(20mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(20mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、残留物を得て、これを、シリカゲルカラム(DCM/MeOH=50/1)によって精製し、黄色油として4−(2−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(900mg、収率:94%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.20 (s, 1H), 7.08−6.86 (m, 1H), 4.23−4.12 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.60 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.72−2.61 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
工程2:MeOH(20mL)中の4−(2−クロロ−5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(900g、2.76mmol)の溶液に、湿ったPd/C(90mg、10%wt)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩H2雰囲気下において室温で撹拌した。その後、Pd/Cを濾過し、濾液を真空内で濃縮し、白色固形物として4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(800g、収率:99%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。
工程3:EtOAc(20mL)中の4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(800mg、2.73mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(過剰)を加えた。結果として生じる混合物を、4時間室温で撹拌した。反応混合物から沈殿した固形物を、濾過によって集めた。ケーキを、EtOAc(60mL)、エーテル(60mL)で洗浄し、空気乾燥し、白色固形物として5−メトキシ−4−ピペリジン−4−イル−ピリミジン(620mg、収率:99%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.24 (brs, 1H), 9.00 (brs, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 3.95 (s, 3H), 3.42−3.26 (m, 3H), 3.09−2.95 (m, 2H), 2.04.−1.82 (m, 4H)。
工程4:MeCN(20mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(100mg、0.361mmol)および5−メトキシ−4−ピペリジン−4−イル−ピリミジン(92mg、0.397mmol)の混合物に、BOP(240mg、0.542mmol)およびDBU(220mg、1.44mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、MeCNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(36.3mg、収率:22%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.80 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.85 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 4.35−4.26 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.88 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.46−3.36 (m, 1H), 3.17−3.05 (m, 5H), 2.21−1.91 (m, 5H), 1.56−1.45 (m, 4H)。MS:m/z 453.2(M+H+)。
実施例212:2−{[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(3’−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[4,4’]ビピリジニル−1−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
工程1:DCM(100mL)中の3−メトキシ−ピリジン(5.0g、45.8mmol)の溶液に、m−CPBA(15.0g、68.7mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、Na2SO3(過剰)を反応混合物に加え、混合物を10分間撹拌した。有機相を、集め、濃縮し、白色固形物として3−メトキシ−ピリジン1−オキシド(4.2g、収率:73%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.98 (t, J = 2.0 Hz, 1H), 7.93−7.87 (m, 1H), 7.16 (dd, J = 8.4, 6.4 Hz, 1H), 6.88 (s, dd, J = 8.8, 1.6 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H)。
工程2:硫酸(4mL)中の3−メトキシ−ピリジン1−オキシド(2.0g、16mmol)の溶液に、0℃での滴下で発煙硝酸(4mL)を加えた。硝酸の付加が完了した後、反応混合物を、室温に暖め、その後、2時間90℃で加熱した。その後、反応混合物を、氷浴槽中で冷却し、2MのNa2CO3水溶液でpH10に調整した。溶液をDCM(50mLx2)で抽出した。抽出物を、集め、濃縮し、残留物を得て、これを、シリカゲルカラム(DCM/MeOH=50/1)によって精製し、黄色固形物として3−メトキシ−4−ニトロ−ピリジン1−オキシド(1.5g、収率:55%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.98 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.97−7.85 (m, 2H), 4.03 (s, 3H)。
工程3:酢酸のAcOH(30mL)中の3−メトキシ−4−ニトロ−ピリジン1−オキシド(3.0g、17.6mmol)の溶液に、AcBr(65.0g、529mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、1時間80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、pH=8まで、飽和したNaOH水溶液で中和した。水相をEtOAc(60mLx4)で抽出した。抽出物を、ブライン(60mLx4)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮し、黄色固形物として4−ブロモ−3−メトキシ−ピリジン1−オキシド(3.2g、収率:89%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。MS:m/z 203.9(M+H+)。
工程4:ジオキサン/H2O(30mLの+10mL)中の4−ブロモ−3−メトキシ−ピリジン1−オキシド(1.0g、4.90mmol)および4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.82g、5.88mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(180mg、0.245mmol)およびK2CO3(2.70g、19.6mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(100mL)に注ぎ、EtOAc(20mLx3)で抽出した。抽出物を、ブライン(20mLx3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、残留物を得て、これを、溶出剤としてDCM/MeOH=50/1を用いてシリカゲルカラムによって精製し、黄色油として3’−メトキシ−1’−オキシ−3,6−ジヒドロ−2H−[4,4’]ビピリジニル−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.1g、収率:73%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.93 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.87 (dd, J = 6.4, 1.6 Hz,1H ), 7.02 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.06 (brs, 1H), 4.13−4.02 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 3.60 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.54−2.39 (m, 2H), 1.49 (s, 9H)。
工程5:MeOH(30mL)中の3’−メトキシ−1’−オキシ−3,6−ジヒドロ−2H−[4,4’]ビピリジニル−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.1g、3.59mmol)の溶液に、湿ったPd/C(110mg、10%wt)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩H2雰囲気下において室温で撹拌した。その後、Pd/Cを濾過し、濾液を真空内で濃縮し、緑色固形物として3’−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[4,4’]ビピリジニル−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(950mg、収率:90.5%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。
工程6:MeOH(10mL)中の3’−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[4,4’]ビピリジニル−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(950mg、3.25mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(過剰)を加えた。結果として生じる混合物を、4時間室温で撹拌した。反応混合物から沈殿した固形物を、濾過によって集めた。ケーキを、EtOAc(60mL)、エーテル(60mL)で洗浄し、空気乾燥し、灰色固形物として3’−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−[4,4’]ビピリジニル(560mg、収率:75%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.30 (brs, 1H), 9.22 (brs, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.53 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 3.41−3.29 (m, 3H), 3.11−2.94 (m, 2H), 2.03.−1.84 (m, 4H)。
工程7:MeCN(20mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(100mg、0.361mmol)および3’−メトキシ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−[4,4’]ビピリジニル(92mg、0.397mmol)の混合物に、BOP(240mg、0.542mmol)およびDBU(220mg、1.44mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、MeCNを真空内で除去し、残留物をを得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−{[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(3’−メトキシ−3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−[4,4’]ビピリジニル−1−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノール(33.2mg、収率:21%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.24 (s, 2H), 7.87 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 9.6, 2.8 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.38−4.29 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.89 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.31−3.19 (m, 1H), 3.18−3.08 (m, 2H), 3.07 (s, 3H), 2.04−1.80 (m, 5H), 1.55−1.46 (m, 4H)。MS:m/z 452.2(M+H+)。
実施例213:2−({8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:乾燥したDCM(10mL)中の1−フルオロ−シクロプロパンカルボン酸(434mg、4.17mmol)の溶液に、(COCl)2(644mg、5.0mmol)および2滴の乾燥したDMFを加えた。結果として生じた混合物を、2時間室温で撹拌した。その後、混合物を、DCM(10mL)中の2−アミノ−3−フルオロ−ベンゾニトリル(900mg、4.17mmol)の溶液に加えた。反応混合物を、さらに2時間室温で撹拌した。その後、混合物を、H2O(100mL)、1NのHCl(100mL)および飽和したNaHCO3(50mL×2)で洗浄した。有機相を濃縮し、残留物を得て、これを、溶出剤としてDCMを用いてシリカゲルカラムによって精製し、黄色固形物として1−フルオロ−シクロプロパンカルボン酸(4−ブロモ−2−シアノ−6−フルオロ−フェニル)−アミド(1.08g、収率:85%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.02 (brs, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.60 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 1.61−1.43 (m, 4H)。
工程2:EtOH(30mL)中の1−フルオロ−シクロプロパンカルボン酸(4−ブロモ−2−シアノ−6−フルオロ−フェニル)−アミド(1.08g、3.58mmol)の溶液に、H2O2(10mL、H2O中に30%)およびNaOH(172mg、4.3mmol)を加えた。結果として生じた混合物を、一晩85℃で撹拌した。その後、反応混合物を濃縮し、10mLの懸濁液のみを得た。結果として生じる固形物を、濾過によって集め、白色固形物として6−ブロモ−8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オール(702mg、収率:65%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=12.92 (brs, 1H), 8.04−7.98 (m, 2H), 1.66−1.46 (m, 4H)。
工程3:DMSO(20mL)中の6−ブロモ−8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オール(2.17g、7.21mmol)および2−アミノ−エタノール(0.66mg、10.8mmol)の混合物に、CuI(137mg、0.721mmol)、L−プロリン(166mg、1.44mmol)およびK3PO4(3.06g、14.4mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において100℃で撹拌した。その後、DMSOを真空内で除去して、粗製生成物、8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−キナゾリン−4−オール(4.0g)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。MS:m/z 281.9(M+H+)。
工程4:MeOH(100mL)中の8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−(2−ヒドロキシ−エチルアミノ)−キナゾリン−4−オール(4.0gの粗製物)の溶液に、ホルムアルデヒド(20mL、H2O中に37%)を加えた。結果として生じた混合物を、2時間室温で撹拌した。その後、NaBH(OAc)3(12.1g、56.8mmol)およびNaBH3CN(3.58g、56.8mmol)を、反応混合物へと加えた。反応混合物を一晩室温で撹拌した。その後、混合物を、水(100mL)に注ぎ、EtOAc(60mL×3)で抽出した。有機質層を、真空内で濃縮し、残留物を得て、これを、シリカゲルカラム(DCM/MeOH=20/1)によって精製し、黄色固形物として8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(1.85g、2工程の収率:87%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=12.38 (brs, 1H), 7.16 (dd, J = 14.4, 2.8 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.75 (brs, 1H), 3.58 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.48 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.01 (s, 3H), 1.55−1.37 (m, 4H)。MS:m/z 295.9(M+H+)。
工程5:MeCN(20mL)中の8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(150mg、0.508mmol)および2−メトキシ−3−ピペリジン−4−イル−ピラジン(128mg、0.558mmol)の混合物に、BOP(336mg、0.762mmol)およびDBU(309mg、2.03mmol)を加えた。結果として生じた混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、MeCNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−({8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(76mg、収率:32%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.07 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 12.8, 2.8 Hz, 1H), 6.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.32 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.88 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.55 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.39−3.28 (m, 1H), 3.20−3.10 (m, 2H), 3.05 (s, 3H), 2.14−1.98 (m, 5H), 1.56−1.45 (m, 4H)。MS:m/z 471.1(M+H+)。
実施例214:2−{[8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(2−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
表題化合物を、実施例 2−({8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.05 (dd, J = 5.2, 1.6 Hz, 1H), 7.45 (dd, J = 7.2, 1.6 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 13.6, 2.4 Hz, 1H), 6.88 (dd, J = 7.2, 4.8 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 4.37 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 3.98 (s, 3H), 3.88 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.56 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.20−3.11 (m, 3H), 3.06 (s, 3H), 2.03−1.96 (m, 2H), 1.90−1.77 (m, 3H), 1.55−1.47 (m, 4H)。MS:m/z 470.1(M+H+)。
実施例215:2−({8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
表題化合物を、実施例 2−({8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.90 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.14−7.06 (m, 2H), 6.89 (dd, J = 8.0, 4.8 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 3.92−3.86 (m, 5H), 3.80−3.74 (m, 4H), 3.61−3.54 (m, 6H), 3.06 (s, 3H), 2.05−1.97 (m, 1H, active proton), 1.57−1.47 (m, 4H)。MS:m/z 471.1(M+H+)。
実施例216:2−{[8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(3−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[2,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの調製
表題化合物を、実施例 2−({8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.16 (t, J = 3.2 Hz, 1H), 7.18−7.14 (m, 2H), 7.08 (dd, J = 13.2, 2.8 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.33 (d, J = 13.6 Hz, 2H), 3.91−3.84 (m, 5H), 3.55 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.51−3.40 (m, 1H), 3.17−3.07 (m, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.22−1.93 (m, 5H), 1.56−1.43 (m, 4H)。MS:m/z 470.1(M+H+)。
実施例217:2−({8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(5−メトキシ−ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
表題化合物を、実施例 2−({8−フルオロ−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールに記載されるように調製した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.80 (s, 1H), 8.28 (s, 1H), 7.07 (dd, J = 13.2, 1.6 Hz, 1H), 6.72 (s, 1H), 4.32 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 3.96 (s, 3H), 3.92−3.84 (m, 2H), 3.56 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.48−3.36 (m, 1H), 3.13 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.28−1.91 (m, 5H), 1.56−1.43 (m, 4H)。MS:m/z 470.9(M+H+)。
実施例218:2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(4−ヨード−2−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:ジオキサン/H2O(240mL+80mL)中の4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(7.34g、23.7mmol)および1−ブロモ−2−メトキシ−4−ニトロ−ベンゼン(5.0g、21.5mmol)の溶液に、Pd(dppf)Cl2(788mg、1.1mmol)およびK2CO3(11.9g、86.2mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩N2雰囲気下において80℃で撹拌した。その後、反応混合物を、H2O(200mL)へと注ぎ、水相をEtOAc(80mL×2)で抽出した。抽出物を、ブライン(20mL×3)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮し、残留物を得て、これを、シリカゲルカラム(PE/EtOAc=10/1)によって精製し、黄色固形物として4−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(7.1g、収率:98%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.82 (dd, J = 8.0, 2.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.87 (brs, 1H), 4.10−4.06 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.61 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.52−2.47 (s, 2H), 1.50 (s, 9H)。
工程2:MeOH(200mL)中の4−(2−メトキシ−4−ニトロ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(7.1g、21.2mmol)の溶液に、湿ったPd/C(710mg、10%wt)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩H2雰囲気(50psi)下において室温で撹拌した。その後、Pd/Cを濾過し、濾液を真空内で濃縮し、白色固形物として4−(4−アミノ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(6.5g、収率:100%)を得て、これを、さらなる精製なしで次の工程に使用した。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=6.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.31−6.21 (m, 2H), 4.19 (brs, 2H), 3.77 (s, 3H), 3.65−3.55 (m, 2H), 2.99−2.89 (m, 1H), 2.87−2.72 (m, 2H), 1.78−1.69 (m, 2H), 1.58−1.49 (m, 2H), 1.48 (s, 9H)。
工程3:MeCN(50mL)中の4−(4−アミノ−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.0g、6.53mmol)の溶液に、0℃でCuI(1.86g、9.8mmol)、CH2I2(8.74g、32.6mmol)およびt−亜硝酸ブチル(2.02g、19.6mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、1時間0℃で撹拌し、その後、さらに3時間80℃で加熱した。その後、MeCNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、シリカゲルカラム(PE/EtOAc=10/1)によって精製し、黄色油として4−(4−ヨード−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(805mg、収率:30%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.26 (dd, J = 8.4, 1.6 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.37−4.08 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.07−2.96 (m, 1H), 2.90−2.70 (m, 2H), 1.81−1.68 (m, 2H), 1.56−1.49 (m, 2H), 1.48 (s, 9H)。
工程4:EtOAc(10mL)中の4−(4−ヨード−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(800mg、1.92mmol)の溶液に、HCl/EtOAc(過剰)を加えた。結果として生じる混合物を、4時間室温で撹拌した。反応混合物から沈殿した固形物を、濾過によって集めた。ケーキを、EtOAc(60mL)、エーテル(60mL)で洗浄し、空気乾燥し、白色固形物として4−(4−ヨード−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン(586mg、収率:86%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.03 (brs, 2H), 7.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.91 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.38−3.26 (m, 2H), 3.17−3.05 (m, 1H), 3.04−2.91 (m, 2H), 1.89−1.76 (m, 4H)。
工程5:MeCN(50mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(250mg、0.902mmol)および4−(4−ヨード−2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン(351mg、0.992mmol)の混合物に、BOP(600mg、1.35mmol)およびDBU(548mg、3.61mmol)を加えた。結果として生じる混合物を、一晩室温で攪拌した。その後、MeCNを真空内で除去し、残留物を得て、これを、添加物としてNH4OHを用いて分取HPLCによって精製し、黄色固形物として2−{に[2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−(4−メトキシ−3’,4’,5’,6’−テトラヒドロ−2’H−[3,4’]ビピリジニル−1’−イル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノール(278mg、収率:54%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=7.90 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.40 (dd, J = 9.2, 2.8 Hz,1H), 7.29 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.97−6.91 (m, 2H), 4.34 (d, J = 13.6 Hz, 2H), 3.88 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.58 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.25−3.17 (m, 1H), 3.16−3.08 (m, 2H), 3.06 (s, 3H), 1.96−1.78 (m, 5H), 1.54−1.47 (m, 4H)。MS:m/z 577.1(M+H+)。
実施例219:2−({2−(1−フルオロメチル−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製
工程1:手順は、2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの工程2に類似している。
工程2:DMF(50mL)中の1−ブロモ−シクロブタンカルボン酸(4−ブロモ−2−シアノ−フェニル)−アミド(3g、8.4mmol)の溶液に、AcONa(1.38g、16.8mmol)を加え、その後、混合物を一晩90℃で撹拌した。結果として得たものを、水(200mL)でクエンチした。水相をEtOAc(100mL×2)で抽出した。有機質層を、濃縮し、フラッシュカラム(PE中のEtOAc:0〜50%)によって精製し、白色固形物として酢酸1−(4−ブロモ−2−シアノ−フェニルカルバモイル)−シクロブチルエステル(1.6g、収率:57%)を得た。
工程3:THF/H2O(5/1、60mL)中の酢酸1−(4−ブロモ−2−シアノ−フェニルカルバモイル)−シクロブチルエステル(1.6g、4.76mmol)の溶液に、LiOH(1.3g、23.8mmol)を加え、その後、それを一晩室温で撹拌した。結果として得たものを、蒸発させて、THFを除去し、残留物を水(100mL)で希釈した。混合物を、濃縮したHClでpHを2まで酸性化し、EA(100mL×2)で抽出した。抽出物をNa2SO4上で乾燥し、溶液を濃縮し、白色固形物として1−ヒドロキシ−シクロブタンカルボン酸(4−ブロモ−2−シアノ−フェニル)−アミド(1.1g、収率:78%)を得た。
工程4:手順は、2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの工程3に類似している。
工程5:DCM(50mL)中の6−ブロモ−2−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−キナゾリン−4−オール(500mg、1.7mmol)の溶液に、DAST(355mg、2.21mmol)を加え、その後、混合物を1時間室温で撹拌した。結果として得たものを、水(50mL)で希釈し、pH値はNaHCO3で8に調整した。有機質層を、分離し、濃縮乾固した。残留物を、フラッシュカラム(C18−シリカ;水中にMeCN:5%〜95%;40分間)によって精製し、淡色固形物として6−ブロモ−2−(1−フルオロメチル−シクロプロピル)−キナゾリン−4−オール(280mg、収率:56%)を得た。
工程6:手順は、2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの工程4に類似している。
工程7:手順は、2−({2−シクロプロピルエチニル−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの工程4に類似している。
工程8:手順は、2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの工程5に類似しており、標的を白色固形物として得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=8.15 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 9.2, 2.4Hz, 1H), 6.78 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.90 (d, J = 48.4 Hz, 2H), 4.72 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 4.29−4.26 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.60−3.57 (m, 2H), 3.50−3.47 (m, 2H), 3.17−3.14 (m, 2H), 3.02 (s, 3H), 1.94−1.93 (m, 4H), 1.38−1.37 (m, 2H), 1.06−1.03 (m, 2H)。MS:m/z 467.2(M+H+)。
実施例220:2−({2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの調製、および
実施例221:1−(6−((2−ヒドロキシ−エチル)(メチル)アミノ)−4−(4−(3−メトキシピラジン−2−イル)ピペリジン−1−イル)キナゾリン−2−イル)シクロブタノールの調製
工程1:手順は、2−{[8−フルオロ−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−2−(1−メチル−シクロプロピル)−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミノ}−エタノールの工程2に類似している。
工程2:EtOH(50mL)中の1−フルオロ−シクロブタンカルボン酸(4−ブロモ−2−シアノ−フェニル)−アミド(1.5g、5.07mmol)の溶液に、H2O2(10mL)を加え、その後、NaOH(406mg、10.14mmol)を加えて、混合物を2時間加熱還流した。結果として得たものを、室温に冷却し、蒸発させて、EtOHを除去した。残留物を水(100mL)で希釈した。水相を、濃縮したHClで2まで酸性化し、その後、EtOAc(100mL×2)で抽出した。有機質層を濃縮し、残留物を、フラッシュカラム(C18−シリカ;水中にMeCN:5%〜95%;40分間)によって精製し、淡色固形物として、少量の6−ブロモ−2−(1−ヒドロキシ−シクロブチル)−キナゾリン−4−オールとともに、6−ブロモ−2−(1−フルオロ−シクロブチル)−キナゾリン−4−オール(1.1g、収率:73%)を得た。
工程3−4:手順は、2−({2−(1−フルオロメチル−シクロプロピル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノールの工程3および4に類似している。
工程5:MeCN(50mL)中の2−(1−フルオロ−シクロブチル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(100mg、0.34mmol)の溶液に、2−メトキシ−3−ピペリジン−4−イル−ピラジン(79mg、0.44mmol)、BOP(225mg、0.51mmol)およびDBU(0.2mL)を加え、その後、それを一晩室温で撹拌した。結果として得たものを、濃縮乾固し、残留物を、分取HPLCによって直接精製し、黄色固形物として、2−({2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(30mg、収率:18%)および1−{6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−2−イル}−シクロブタノール(10mg、収率:6%)を得た。
2−({2−(1−フルオロ−シクロブチル)−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール:1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=8.06 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.55 (dd, J = 9.2, 2.8Hz, 1H), 7.04 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.71−4.68 (m, 2H), 4.01 (s, 3H), 3.79 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.62 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.51−3.42 (m, 3H), 3.13 (s, 3H), 2.89−2.82 (m, 2H), 2.68−2.63 (m, 2H), 2.13−2.00 (m, 6H)。MS:m/z 467.2(M+H+)。
1−{6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−4−[4−(3−メトキシ−ピラジン−2−イル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−2−イル}−シクロブタノール:1H NMR(400MHz、CD3OD):δ=8.04 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.00 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 9.2, 2.4Hz, 1H), 6.97 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.49−4.46 (m, 2H), 4.00 (s, 3H), 3.77 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.43−3.39 (m, 1H), 3.27−3.21 (m, 2H), 3.10 (s, 3H), 2.74−2.68 (m, 2H), 2.42−2.35 (m, 2H), 2.13−1.93 (m, 7H)。MS:m/z 465.2(M+H+)。
実施例222:(2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−{4−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−フェニル]−ピペリジン−1−イル}−キナゾリン−6−イル)−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エチル]−メチル−アミンの調製
工程1:DCM(35mL)中の4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(2.6g、8.9mmol)の溶液に、N2下において−78℃でBBr3(2.45g、9.8mmol)をゆっくり加えた。反応物を、NH4OHでクエンチする前に、週末にわたって室温で撹拌した。混合物を、DCM(25mL)と水(60mL)との間で分離した。有機質層を、Na2SO4上で乾燥し、濃縮し、白色固形物として2−ピペリジン−4−イル−フェノール(1g、収率:63%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.30 (brs, 1H), 7.09−7.04 (m, 1H), 6.99−6.95 (m, 1H), 6.80−6.72 (m, 2H), 3.72−3.69 (m, 1H), 3.08−3.06 (m, 1H), 2.95−2.93 (m, 1H), 2.85−2.83 (m, 1H), 2.68−2.63 (m, 1H), 1.72−1.50 (m, 4H)。
工程2:MeCN(30mL)中の2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−オール(1g、3.61mmol)およびBOP(2.39g、5.41mmol)の懸濁液に、DBU(2.2g、14.44mmol)を加え、混合物を30分間撹拌した。反応物に、2−ピペリジン−4−イル−フェノール(639mg、3.61mmol)を加えた。反応物を一晩室温で撹拌した。混合物を濃縮乾固した。残留物に、水(60mL)を吸収させ、水相をEtOAc(60mL)で抽出した。有機質層を、ブライン(60mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、シリカゲルカラム(DCM/EA=1/1)によって精製し、黄色固形物として2−(1−{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−イル}−ピペリジン−4−イル)−フェノール(650mg、収率:41%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.40 (s, 1H), 7.79−7.76 (m, 1H), 7.55−7.53 (m, 1H), 7.13 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.04−7.00 (m, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.81 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.75 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.59−4.58 (m, 1H), 4.57−4.53 (m, 2H), 3.61−3.60 (m, 2H), 3.54−3.52 (m, 2H), 3.26−3.21 (m, 3H), 3.05 (s, 3H), 1.98−1.80 (m, 4H), 1.66−1.53 (m, 4H)。MS:m/z 437.2(M+H+)。
工程3:DCM(60mL)中の2−フルオロ−エタノール(3.2g、50mmol)の溶液に、N2下での−78℃でTf2O(15.5g、55mmol)を滴下で加えた。反応物を1時間10−20℃で撹拌した。その後、反応溶液を、水(80mL)、飽和したNaHCO3溶液(60mL)およびブライン(60mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮し、褐色油としてトリフルオロ−メタンスルホン酸2−フルオロ−エチルエステル(7.9g、収率:81%)を得た。
THF(3mL)中の2−(1−{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−イル}−ピペリジン−4−イル)−フェノール(87mg、0.2mmol)の溶液に、撹拌しながら−10℃でTHF(0.22mL、0.44mmol)中の2NのNaHMDSを加えた。15分後、トリフルオロ−メタンスルホン酸2−フルオロ−エチルエステル(98mg、0.5mmol)を、−10℃で加えた。反応物を1時間室温で撹拌した。反応物を、EtOAc(50mL)と水(50mL)との間で分離した。有機質層を、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮乾固した。残留物を、分取TLC(PE/EtOAc=1/1)によって精製し、黄色固形物として(2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−{4−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−フェニル]−ピペリジン−1−イル}−キナゾリン−6−イル)−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エチル]−メチル−アミン(42mg、収率:40%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.06−8.00 (m, 1H), 7.36 (dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 7.26−7.20 (m, 2H), 7.00 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.90−6.86 (m, 2H), 4.84 (t, J = 4 Hz, 1H), 4.72 (t, J = 4 Hz, 1H), 4.57 (t, J = 4 Hz, 1H), 4.45−4.41 (m, 3H), 4.29 (t, J = 4 Hz, 1H), 4.23−4.21 (m, 1H), 3.74−3.63 (m, 6H), 3.35−3.29 (m, 1H), 3.20−3.14 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 2.01−1.90 (m, 4H), 1.55−1.51 (m, 4H)。MS:m/z 528.9(M+H+)。
実施例223:{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エチル]−メチル−アミンの調製
THF(3mL)中の2−({2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−メチル−アミノ)−エタノール(225mg、0.5mmol))の溶液に、撹拌しながら−10℃でTHF(0.3mL、0.6mmol)中の2NのNaHMDSを加えた。15分後、トリフルオロ−メタンスルホン酸2−フルオロ−エチルエステル(147mg、0.75mmol)を、−10℃で加えた。反応物を1時間室温で撹拌した。反応物を、EtOAc(50mL)と水(50mL)との間で分離した。有機質層を、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮乾固した。残留物を、分取TLC(PE/EtOAc=1/1)によって精製し、黄色固形物として2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−[4−(2−メトキシ−フェニル)−ピペリジン−1−イル]−キナゾリン−6−イル}−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−エチル]−メチル−アミン(65mg、収率:52%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.10−8.06 (m, 1H), 7.37−7.35 (m, 1H), 7.26−7.21 (m, 2H), 6.98−6.89 (m, 3H), 4.5−4.55 (m, 1H), 4.44−4.42 (m, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.72−3.65 (m, 6H), 3.33−3.28 (m, 1H), 3.21−3.15 (m, 2H), 3.08 (s, 3H), 2.00−1.85 (m, 4H), 1.55−1.49 (m, 4H)。MS:m/z 496.9(M+H+)。
実施例224:2−{1−[6−{[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−メチル−アミノ}−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−キナゾリン−4−イル]−ピペリジン−4−イル}−フェノールの調製
THF(10mL)中の2−(1−{2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−6−[(2−ヒドロキシ−エチル)−メチル−アミノ]−キナゾリン−4−イル}−ピペリジン−4−イル)−フェノール(300mg、0.69mmol)およびピリジン(108mg、1.38mmol)の溶液に、撹拌しながら−10℃でTBSOTf(200mg、0.76mmol)を加えた。10分後、反応物を、EtOAc(50mL)と水(70mL)との間で分離した。有機質層を、Na2SO4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、シリカゲルカラム(PE/EtOAc=2/1)によって精製し、黄色固形物として2−{1−[6−{[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−メチル−アミノ}−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−キナゾリン−4−イル]−ピペリジン−4−イル}−フェノール(350mg、収率:92%)を得た。1H NMR(400MHz、DMSO−d6):δ=9.35 (s, 1H), 7.65 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 9.2, 2.8 Hz, 1H), 7.14−7.12 (m, 1H), 7.03−6.99 (m, 1H), 6.85−6.73 (m, 3H), 4.33−4.30 (m, 2H), 3.80−3.77 (m, 2H), 3.60−3.57 (m, 2H), 3.21−3.08 (m, 3H), 3.04 (s, 3H), 1.98−1.80 (m, 4H), 1.47−1.40 (m, 4H), 0.78 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。MS:m/z 551.2(M+H+)。
実施例225:2−[(2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−{4−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−フェニル]−ピペリジン−1−イル}−キナゾリン−6−イル)−メチル−アミノ]−エタノールの調製
THF(2mL)中の2−{1−[6−{[2−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−エチル]−メチル−アミノ}−2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−キナゾリン−4−イル]−ピペリジン−4−イル}−フェノール(80mg、0.145mmol)の溶液に、撹拌しながら−10℃でTHF(0.11mL、0.22mmol)中の2NのNaHMDSを加えた。10分後、トリフルオロ−メタンスルホン酸2−フルオロ−エチルエステル(31mg、0.16mmol)を、−10℃で加えた。反応物を10分間室温で撹拌した。2NのHCl(2mL)を、反応物に加え、10分間撹拌した。その後、混合物を、EA(40mL)と飽和したNaHCO3溶液(40mL)との間で分離した。有機質層を、ブライン(40mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、真空内で濃縮乾固した。残留物を、分取TLC(EtOAc)によって精製し、黄色固形物として2−[(2−(1−フルオロ−シクロプロピル)−4−{4−[2−(2−フルオロ−エトキシ)−フェニル]−ピペリジン−1−イル}−キナゾリン−6−イル)−メチル−アミノ]−エタノール(48mg、収率:69%)を得た。1H NMR(400MHz、CDCl3):δ=8.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.26−7.20 (m, 2H), 7.01−6.97 (m, 2H), 6.87 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.84−4.83 (m, 1H), 4.72−4.71 (m, 1H), 4.48−4.44 (m, 2H), 4.30−4.29 (m, 1H), 4.22−4.21 (m, 1H), 3.89−3.87 (m, 2H), 3.60−3.57 (m, 2H), 3.32−3.16 (m, 3H), 3.07 (s, 3H), 2.04−1.89 (m, 4H), 1.57−1.51 (m, 4H)。MS:m/z 483.2(M+H+)。
<医薬組成物の実施例>
実施例A1:非経口組成物
注射による投与に適した非経口医薬組成物を調製するために、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、または(VIII)の化合物の100mgの水溶性塩、あるいはその薬学的に許容可能な塩、N−オキシド、ラセミ化合物または立体異性体を、2%のHPMC、DI水中の1%のTween 80、MSAでのpH2.2において、適量を少なくとも20mg/mLまで溶解する。混合物を、注射による投与に適した単位剤形に組み込む。
実施例A2:経口組成物
経口送達のための医薬組成物を調製するために、式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)、(VII)、または(VIII)の100mgの化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩、N−オキシド、ラセミ化合物または立体異性体を、750mgのデンプンと混合する。混合物を、経口投与に適した、硬ゼラチンカプセルなどのための経口剤形に組み込む。
<生物学的実施例>
NTR1−、NTR2−、およびGPR35−U2OSの骨肉腫を含む、ハイコンテンツのイメージングアッセイ(high−content imaging assays)で利用される細胞株を、Duke University Medical CenterのDr. Lawrence Barak の研究室から得た。アッセイ自体の他に細胞株の培養で使用される培地は、Cellgro/Mediatech (Manassas, VA)からの最少必須培地(15−010−CM)およびL−グルタミン(25−005−CL)、Hyclone(Logan, UT)からのウシ胎児血清(SH30396.03)、Tarzana, CAのOmega Scientificからのペニシリン−ストレプトマイシン溶液(PS−20)、Invivogen (San Diego, CA)からのG418(ant−gn−1)、およびInvitrogen(Carlsbad, CA)からのゼオシン(R250−01)から構成された。細胞株を、Corning (Corning, NY)によって供給されたT225組織培養フラスコ(431082)中で培養した。利用した追加の試薬は、Cellgro/Mediatechからのダルベッコ燐酸緩衝生理食塩水(DPBS)(21−031CV)、InvitrogenからのTrypsin−EDTA 0.05%(25300)、Acros Organics (Geel, Belgium)からのパラホルムアルデヒド(30528954)、InvitrogenからのHoechst 33342(H3570)を含む。ハイコンテンツのアッセイを、Aurora Biotechnology (Poway, CA)によって供給された1536ウェルのプレート(29326)中で実行し、これは、E&K Scientific (Santa Clara, CA)からのアルミニウムプレートのシール(seals)(T592100)を利用した。
Sigma−Aldrich (St. Louis, MO)からのニューロテンシン1ペプチド(N6383)を、NTR1の一次的なHCSアッセイにおいて陽性対照として使用した。NTR2の選択性アッセイのために、内部に合成された非特異的な、小分子3−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジメトキシ−5−(4−メチルベンジル)−5H−ピラゾロ[4,3−c]キノロンを、陽性対照として使用した。GPR35の選択性スクリーンには、対照としてAlexis Biochemicals (Farmingdale, NY)からのザプリナスト(ALX430−020−M010)を利用した。
NTR1β−アレスチン(Arrestin)のアッセイを、PathHunter(商標)eXpressのキット(93−0446E2)を使用して実行し、これは、PathHunter Detection Reagents (93−0446E2)の他に、NTSR1(NTR1)CHO細胞株、およびOCC2培地(30−409)を含んでいた。キットを、DiscoveRx(Fremont, CA)から得た。アッセイでは、NTR1の一次的なアッセイで使用されるような対照と同じニューロテンシン1ペプチドを利用した。アッセイを、Corningからの1536ウェルの、白色の、中実底部の(solid−bottom)組織培養プレート(3727)において実行した。
NTR1 Ca2+流入アッセイを、ChanTest(Rockville, MD)によって実行した。アッセイでは、NTR1受容体を安定して発現した、ChanTestによって提供された、CHO細胞株を使用した。細胞を、成長させ、ウシ胎児血清(10437)を補足したHamのF12(11765)に蒔いた。両方とも、Gibco/Life Technologies (Carlsbad, CA)から供給された。アッセイで使用されるDPBS(21−031CV)を、Cellgro/Mediatechから得て、G418(ant−gn−1)は、Invivogenによって供給された。カルシウム動員を検知するために使用されるFluo−4 NW Dye(Invitrogen F36206)を、Invitrogenから外注した。アッセイでは、コーニングから供給された、化合物ソース(compound source)プレートとして384ウェルの、黒色の、オプティカルボトムの(optical bottom)アッセイプレート(3683)および384ウェルの、透明な、非結合の(non−binding)プレート(3640)を利用した。ニューロテンシン1アゴニスト対照(1909)を、Tocris(Bristol, U.K.)から得た。
<NTR1 HT>
一次スクリーニング
1536ウェルのフォーマットにおけるハイコンテンツのイメージングベースのNTR1の一次スクリーンを、以下の方法で化学成分のMLSMRライブラリを分析するために利用した。1日目に、1mL当たり350,000のNTR1−U2OS細胞を含有している4μLの細胞懸濁液を、1536ウェルのアッセイプレートの各ウェルに加える。細胞を、2.5%のウシ胎児血清、1%のペニシリン/ストレプトマイシン溶液、1%のL−グルタミン、400μg/mLG418、および200μg/mLのゼオシン(Zeocin)を含有している、MEM培地に蒔く。その後、アッセイプレートを、5%のCO2の下で、37℃で一晩インキュベートする。一晩のインキュベーション後に、DMSO(最終20μM、1%のDMSO)中の2mMでの60nLの化合物の量を、LabCyte Echo Liquid Handlerを使用して、アッセイプレートのカラム5−48に移した。その後、60nLのDMSOを、カラム1−4に分配し、これは、陽性および中性の対照ウェルとして機能した。DPBS中に溶解した300nMのニューロテンシン1(FAC=100nM)ペプチド、2μLの量を、カラム1とカラム2の陽性対照ウェルに加え、2μLのDPBSのみを、Kalypsysのリキッドハンドラー(Kalypsys Systems)を使用して、カラム3およびカラム4の中性対照ウェルに移した。アッセイプレートを、1分間1000rpmでEppendorf 5810の遠心分離機上で遠心分離にかけ、アッセイプレートのウェルにおける液体レベルさえも確かなものとした。その後、アッセイプレートを、1時間インキュベーターに戻した。
37℃での1時間のインキュベーション後、各ウェル中の細胞を、Multidrop Combiを加えた6%のパラホルムアルデヒド、4μLで固定した。アッセイプレートを、上記のように遠心分離にかけ、1時間室温でインキュベートした。Kalypsys上で、その後、プレートを1ウェル当たり2.5μLまで吸引し、1ウェル当たり11μLのDPBSで2回洗浄し、その後、最終的に1ウェル当たり2.5μLまで吸引した。Combiのディスペンサー上で、5μg/mLのHoechst 33342をDPBS中に希釈した5μLを、アッセイプレートの各ウェルに加えた。プレートを、前に記載されたように再び遠心分離にかけ、密封し、PerkinElmer Opera QEHSに充填する前に少なくとも1時間インキュベートした。
45陽極容量の(plate capacity)ローダー/スタッカーおよび以下のセッティングを用いて、画像取得を実行した:40×0.6のNA空中目標、688×512画素の画像サイズのために2×2のビニングに設定された取得カメラ、488nmのレーザー励起および540/75nmの発光フィルターを使用して獲得したベータ−アレスチン−GFP、365nmのキセノン(Xenon)ランプ励起および450/50nmの発光フィルターを使用するDAPI(核)、1ウェル当たり3フィールド。Acapella Spot Detection Algorithmを使用して、画像分析を実行した。データ解析で利用される分析の設定および測定基準(metrics)に関しては、補足情報を参照。
「スポット強度対細胞質強度の比率(Ratio of Spot Intensity to Cytoplasmic Intensit)」の測定基準におけるニューロテンシン1対照と比較したときに40以上のパーセント活性を示したものとしてヒットした(hits)化合物を選択した。「細胞数(CellCount)」が、細胞毒性を示す20以下であったのとしてヒットした化合物を、セットから除外した。
<NTR1の単一濃度のヒット確証>
一次スクリーニングからのヒットしたものを、DMSO中の10mMの溶液としてMLSMRから注文し、受け取った。ヒット確証のアッセイを、ソースプレートの化合物濃度を例外とした一次スクリーニングと同一方法で実行し、それ故、その量を、一次スクリーニングにおけるのと同じ濃度を達成するためにアッセイプレートに移した。DMSO(最終20μM、0.2%のDMSO)中の10mMでの12.5nLの試験化合物の量を送達した。化合物を、4回スクリーニングし、40%以上の「スポット強度対細胞質強度の比率」の測定基準に対する平均活性を有するものを、「確証された」ものとして識別した。
<NTR1用量反応>
20μMで4回成功裏に確認された化合物を、その後、一次アッセイにおいて用量反応にさらした。単一濃度のヒット確証でのように、アッセイを、次の変更を有する一次スクリーニングと同一方法で実行した。用量反応における初期のヒット確証のために、DMSO中の6mMおよび188μMの試験化合物、40、20、10、5および2.5nLを、40μMから0.078μMまでの範囲の最終アッセイ濃度を達成するために、ソースウェルからアッセイウェルに移した。40nLのDMSOの最終容量または0.5%の最終アッセイ濃度を達成するために、試験化合物のウェルおよび対照ウェルに、DMSOを再充填した(backfilled)。このアッセイおよび以下の用量反応アッセイに対するEC50値を、一次アッセイにおけるものと同じ分析のパラメーターおよび測定基準を使用して、CBISデータベース(Cheminnovation)において計算した。続く用量反応アッセイはすべて、同じ基本プロトコルに従った。
<NTR2用量反応>
TR1用量反応アッセイに使用される操作手順を、受容体選択性を評価するために使用されるNTR2アッセイの発達に適合させた。NTR2用量反応アッセイに使用するために導入されたプロトコルは、少しの偏差はあるがNTR1用量反応実験で使用されるプロトコルと同一であった。第1に、NTR2−U2OS細胞株を、アッセイに使用したが、アッセイにおける細胞培地に加えて細胞密度も同じであるままであった。第2に、ニューロテンシン1ペプチドに対するNTR2細胞株の反応は、一次NTR1細胞株に比べて小さかっため、非特異的な、小分子3−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジメトキシ−5−(4−メチルベンジル)−5H−ピラゾロ[4,3−c]キノリンを、10μMの飽和濃度で使用して、より強健なシグナルウィンドウ(signal window)を生成した。
<GPR35用量反応>
無関係の(unrelated)GPCRに対する選択性を評価するために、GPR35用量反応アッセイを使用した。それは、少しの偏差はあるがNTR1およびNTR2の用量反応アッセイに非常に類似したプロトコルを利用した。GPR35−U2OS細胞を、他の2つのアッセイと同じ密度で且つ同じ培地に蒔いた。ザプリナストを、40μMの終末濃度を与えるために、NTR1一次アッセイと同じ容量および同じ方法で対照ウェルに加えた。
<NTR1β−アレスチン用量反応>
アッセイの1日目に、OCC2培地に1mL当たり120,000のNTSR1(NTR1)CHO−K1細胞を含有している5μLの細胞懸濁液を、Multidrop Combiを使用して、1536ウェルのアッセイプレートの各ウェルに加える。その後、アッセイプレートを、5%未満のCO2下において37℃で48時間インキュベートする。2日間のインキュベーション後、DMSO中の10mMおよび1.2mMの試験化合物の20、10、および5nLの量を、各試験サンプルに対して33μMから1.03μMまでの範囲の最終アッセイ濃度を達成するために、LabCyte Echoを有するアッセイプレートにおいてソースウェルから試験化合物のウェルに移した。20nLのDMSOの最終容量または0.33%の最終アッセイ濃度を達成するために、試験化合物のウェルおよび対照ウェルに、DMSOを再充填した。次に、アッセイ培地中に希釈した120nMのニューロテンシン1ペプチド(FAC=20 M)1μLを、Multidrop Combiを用いて陽性対照ウェルに分配し、その後、1μLのアッセイ培地を中性対照および試験化合物のウェルのみに分配する。アッセイプレートを、1分間1000rpmでEppendorf 5810の遠心分離機上で遠心分離にかけた。その後、アッセイプレートを、90分間室温で暗所においてインキュベートした。インキュベーション中に、検出試薬を、製造業者の指示に従って調製した。90分後、3μLの検出試薬を、各アッセイプレートにすべてのウェルに送達する。前に記載したように、プレートを、再び遠心分離にかけ、その後、発光プロトコルを使用してPerkinElmer上で読み取る前に1時間室温でインキュベートする。
<NTR1 Ca2+流入用量反応>
NTSR1(NTR1)CHO細胞を、Multidropの液体ハンドラーを使用して、透明な底を有する、黒色の、384ウェルのアッセイプレートへと、黒の中へ1mL当たり1.0×106細胞の濃度で、10%のウシ胎児血清および0.4mg/mLのG418を補足したHamのF12を含有している20μLのアッセイ培地に蒔く。アッセイプレートを、5%のCO2下において37℃でインキュベートする。翌日、アッセイプレートを、吸引して、増殖培地を除去し、20μLのDPBSで1回洗浄する。その後、DPBSを、アッセイプレートから吸引し、製造業者の推奨に従って調製した25μLのFluo−4 NWのカルシウム色素と取り替え、その後、プレートを37℃で1時間インキュベートする。色素の存在下でのインキュベーション後に、0.1%のBSAおよび高々9%のDMSOを含有しているアッセイ培地中に希釈した6X終末濃度の試験化合物およびペプチド対照の5μLを18秒で加えて90秒間読み取るように設定された、494の励起および516の発光波長を使用して、アッセイをMolecular Devices FlexStation−III上で実行し、1.5%の最大の最終DMSO濃度を得る。パーセント活性を、100pMでのニューロテンシン1対照ペプチドと比較した時間的経過にわたる最小値を引いた最大反応に基づいて計算する。EC50値を、8点の用量依存反応において試験したこれらの化合物のために計算した。
代表的な生物学的データを、表1に示す。
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され記載されているが、そのような実施形態が例示目的のみで提供されることは当業者にとって明白となる。多くの変更、変化および置換が、本発明から逸脱することなく当業者に想到される。本明細書に記載される本発明の実施形態の様々な代案が、本発明の実施において利用され得ることを理解されたい。以下の請求項は本発明の範囲を定義するものであり、これらの請求項の範囲内の方法および構造体並びにそれらの同等物が、それによって包含されるものであることが意図されている。