JP2017518091A - 化粧品組成物を塗布するための装置及び方法 - Google Patents

化粧品組成物を塗布するための装置及び方法 Download PDF

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Abstract

自然に見える化粧品効果を提供する化粧品アプリケータに関する。化粧品アプリケータは、基材、及びその基材上に配置される、固形の移動可能な化粧品組成物を含む。化粧品組成物は、不連続な確率的パターンで配列された多数のドットとして構成される。化粧品組成物は、着色剤及び接着剤を含み、場合によっては、約30〜80のL*値、約15〜50のc*値、及び約30〜80のh*値を有する。

Description

本出願は、一般的には、標的表面に化粧品組成物を塗布するためのアプリケータに関する。より詳しくは、本出願は、不連続な確率的パターンで配列された多数のドット形態で、皮膚に自然に見える化粧品組成物を塗布するアプリケータを開示する。
様々な種類の化粧品組成物が、特徴を強調するか、認識されるシミを隠すために長年にわたって使用されており、かかる組成物を塗布するための幅広い塗布方法が知られている。ほとんどの化粧品使用者は、認識される皮膚のシミを隠したいと思っているが、処置領域にメイクアップが施されているように見えることを望まない者もいる。言い換えれば、このような使用者は、化粧品による被覆は良好であるが、自然に見えることを望む。つまりは、自然に見えつつ、良好な被覆を安定的に提供する、改善された化粧品アプリケータ及び塗布方法が必要とされている。
一貫した化粧品効果を提供する1つの手法としては、基材上にパターンを印刷し、次に、その基材を半永久的な方法で標的皮膚表面に載置するというものがある。基材は、所望の皮膚の位置に予め印刷されたパターンをより正確に載置し、パターンが基材を通して見えるように、通常は透明である。この手法は、いわゆるテンポラリー・タトゥの適用において一般的に使用される。従来のテンポラリー・タトゥ装置は、典型的には、例えば、従来の印刷プロセス及びFDA承認インクを使用して、フィルム材料上に印刷された画像を含む。画像及び/又は基材は、皮膚上の所定位置に、画像を含む基材を保持する接着剤をも含み得る。テンポラリー・タトゥ装置は、著しく長続きする化粧品効果を一貫して提供するのに好適であるが、一般的には、皮膚を自然に見せるのには適していない。例えば、皮膚に貼付される画像を含むフィルムは、皮膚に望ましくない「光沢のある」外観をもたらし得る。加えて、フィルムの縁部によって、ヒトの目によって容易に検出される線が形成され得る。肌色フィルム及びぼかし印刷技術によって、透明フィルムの見苦しさを低減するように開発されているが、これらの変更をもってしてもなお、画像を含むフィルムは、使用者の皮膚の収縮及び/又は弛緩による皺などの望ましくない物理的変形に影響されやすい。こういった物理的変形は、ヒトの目によって容易に検出され、自然に見え難くなり得る。加えて、フィルムは、使用者の皮膚に望ましくない感触をもたらし得る。皮膚に貼付するフィルム基材を用いるテンポラリー・タトゥ及び他の類似製品の例としては、米国特許第5,962,110号、同第6,074,721号、同第6,197,420号、同第6,207,874号、同第6,264,786号及び同第7,517,571号;米国特許出願公開第2002/01100672号及び同第2006/0013844号;並びに米国特許出願公開第2006/128737号及び同第2010/086901号に開示されている。
印刷されたフィルムの使用に関連するいくつかの問題を解決するために、「組み込み済み」アプリケータが開発されている。従来の組み込み済みアプリケータの例は、米国特許4,169,169号及び同第5,078,160号;並びに米国特許公開第2004/0037858号及び同第2009/0032053号に見出され得る。
従来の組み込み済みアプリケータは、典型的には、ポリエチレンフィルムなどの基材上に配置された、移動可能な組成物(例えば、インク又は従来の化粧品組成物)を含む。使用者は、基材の組成物含有部分と標的皮膚表面とを接触させ、組成物の少なくとも一部を皮膚に移動させることができ、その後、アプリケータは廃棄又はリサイクルされる。組成物がFDA承認インク又は乾燥粉末の形態であることは珍しいことではなく、組成物はアプリケータ基材よりも皮膚に対して優れた親和性を有するため、皮膚に移動され得る。同様に、組成物は、皮膚への親和性のため、皮膚上の所定の位置に保持され得る。この手法の欠点の1つは、様々な要素が組成物の移動、及び/又は組成物の皮膚上での保持に影響を与え、これによっていかに一貫的及び/又は持続的に化粧品効果を提供するかに影響し得ることである。かかる要素としては、移動中にかかる力、皮膚の状態(例えば、脂性又は乾燥性);化粧剤の種類(例えば、粒径、粒子の形状、親水性/疎水性);環境条件(例えば、湿度又は乾燥度)が挙げられる。
組み込み済みアプリケータによって提供される化粧品効果の一貫性及び持続性の変動を低減するために、過剰量の化粧品組成物を基材に提供することで、少なくとも最少量が標的表面に移動するようにし得る。しかし、過剰量の組成物を基材上に提供することは、組成物がどの程度皮膚へ移動されるか、及び/又はどの位化粧品効果が持続するかにおける変動を低減するのには好適ではないままである。加えて、過剰量の組成物を基材へ提供することは、効率的ではないか、又は費用対効果が低い。
従来の組み込み済みアプリケータに関連する化粧品塗布における変動性に対処するために、2段階システムが開発されている。かかる2段階システムの一例が、国際公開第2011/064719号に開示されている。従来の2段階システムにおいて、接着剤は、連続又は不連続接着フィルムの形態で、第1のアプリケータから標的皮膚表面に移動され得る。次に、接着フィルム層の塗布後、第2のアプリケータから化粧剤(例えば、着色粒子)が塗布される。化粧剤は、接着剤によって標的皮膚表面に保持される。このようにして、化粧剤は接着剤が存在する領域にのみ塗布されることが可能であり、これによって、標的皮膚表面に送達される化粧品量の変動が低減され得る。しかしながら、この2段階システムには独自の欠点がある。1つの欠点は、2段階プロセスの不便性である。全てではなくとも、少なくとも一部において、使用者は1段階システムの利便性を好む。加えて、2段階システムは、例えば、塗布中に使用者がアプリケータをどのように載置するか、及び/又は化粧剤がアプリケータから標的表面までどの程度容易に移動されるかによって、塗布された化粧品がどのように見えるかにおいて、依然としていくらかの変動性をもたらし得る。更には、特に、接着剤が、均一に分配された、不連続フィルムとして塗布されるとき、塗布された化粧品組成物によって形成されるパターンによって、自然に見えない化粧品効果が引き起こされ得る。均一に分配されたパターンは、一般的には、皮膚上で自然には見えないため、存在する場合には、ヒトの目によって容易に検出されてしまう。
自然に見える化粧品効果を一貫して提供する別の試みには、静電スプレーシステムの使用が含まれる。静電スプレーシステムの例は、米国特許第6,461,626号及び同第6,514,504号に開示されている。静電スプレーは、典型的には、帯電した液滴のスプレーとして組成物が噴霧されるように、スプレーノズル中の化粧品組成物の電位を高位まで上昇させることを含む。帯電した液滴は、電荷を放電するために最も近い接地物(典型的には、標的皮膚表面)を求めるため、標的表面上に化粧品組成物の均一な不連続フィルムの形成が引き起こされる。皮膚上に形成される均一な不連続フィルムによって、使用者の皮膚の一部分は製品を塗布した全体の外観と一体化し、より自然に見えることになり、幅広く有用なシェードパレットとなり得る。しかしながら、静電スプレーは、組み込み済みアプリケーターシステムによる利便性に欠ける。特に、静電スプレーは、特別な器具、導電性組成物の使用、及び/又は、組成物を塗布するための訓練を受けた使用者若しくは経験済みの使用者が使用する必要があり得る。加えて、塗布された組成物が均一であることによって、例えば、縁部が目立つといった、自然であると認識される化粧品効果に依然として望ましくない影響を与え得る。2段階の組み込み済みアプリケータと同様に、均一なパターンは、ヒトの目によって容易に検出され得る。
米国特許第5,962,110号 米国特許第6,074,721号 米国特許第6,197,420号 米国特許第6,207,874号 米国特許第6,264,786号 米国特許第7,517,571号 米国特許出願公開第2002/01100672号 米国特許出願公開第2006/0013844号 米国特許出願公開第2006/128737号 米国特許出願公開第2010/086901号 米国特許4,169,169号 米国特許5,078,160号 米国特許公開第2004/0037858号 米国特許公開第2009/0032053号 国際公開第2011/064719号 米国特許第6,461,626号 米国特許第6,514,504号
したがって、使用者が便利に化粧品組成物を塗布し、自然に見える化粧品効果を安定的に達成することができる組み込み済み化粧品アプリケータを提供することが望ましい。
いくつかの態様では、自然に見える化粧品効果を提供する化粧品アプリケータが本明細書に開示される。化粧品アプリケータは、基材、及び基材上に配置される、固形の移動可能な化粧品組成物を含む。化粧品組成物は、不連続な確率的パターンで配列された多数のドットとして構成される。化粧品組成物は、着色剤及び接着剤を含み、約30〜80のL*値、約10〜50のc*値、及び約30〜80のh*値を有する。場合によっては、化粧品アプリケータは、以下:約0.1〜0.6のコントラスト比を有するドット;約10μm〜250μmの最大寸法を有するドット;約1〜10の半径比を有するドット;約10〜50%の化粧品組成物の被覆領域を有するアプリケータの片面の少なくとも一部分;第1の被覆領域を有するアプリケータの第1の部分、及び第2の被覆領域を有するアプリケータの第2の部分であって、第1の被覆領域は、第2の被覆領域をより大きいか、又は少なくとも50%より大きい;第1の部分を取り囲む、アプリケータの第2の部分;縁ぼかし部を含むドットのパターン;可撓性発泡体材料から形成される基材;のうちの1つ以上を任意の組み合わせで含み得、アプリケータは、ヒトの顔の眼窩周囲部に合わせて形状化され;基材は剥離層を含み、化粧品組成物は剥離層上に配置され;剥離層は、約0.018〜0.030N/m(約18〜30ダイン/cm)の表面エネルギーを有し;化粧品組成物は、1つを超える着色剤を含み;着色剤は、接着剤中に分散した複数の顔料粒子であり;組成物中の顔料対接着剤の比率は、約1:10〜1:1である。
移動可能な化粧品組成物を支持するように構成される基材、及び不連続な確率的パターンで配列された多数のドットとして基材上に配置される固形で移動可能な化粧品組成物を含む化粧品アプリケータも開示される。化粧品組成物は、着色剤及び接着剤を含み、この組成物は、眼窩周囲の色素異常を含む標的皮膚表面に塗布されるとき、少なくとも約1%の色改善値(Color Improvement Value)及び約10未満のΔEを提供する。本実施形態は、上記で列挙された1つ以上の特徴を任意の好適な組み合わせで含み得る。
更には、変色した皮膚の標的部分の外観の化粧的な改善方法が本明細書に開示される。この方法は、例えば、目の下の領域における変色した皮膚の部分のような、処置を必要とする皮膚の標的部分を特定することと、本明細書に記載のアプリケータを使用して、皮膚の標的部分に化粧品組成物を塗布することとを含む。化粧品組成物を眼窩周囲の皮膚の色素異常部分に塗布することで、少なくとも約1%の色改善値及び約10未満のΔEがもたらされる。場合によっては、本方法に使用される化粧品組成物は、約30〜80のL*値、約10〜50のc*値、及び約30〜80のh*値を有する。
化粧品アプリケータの平面図である。 眼窩周囲部を含む顔の画像である。 例示的なドットパターンの図である。 アプリケータの平面図の図である。 例示的なドットパターンの図である。 異なる寸法のドットの図である。 アプリケータの一例の側面図である。 アプリケータの一例の側面図である。 アプリケータの一例の側面図である。 アプリケータの一例の側面図である。
全ての百分率は、特に記載のない限り、パーソナルケア組成物の重量による。特に明記しない限り、全ての比は重量比である。全ての数値範囲は、より狭い範囲を含む。区切られた上下限は互換性があり、明確に区切られていない更なる範囲を作る。有効数字の数は、指示されている量を限定するものでもなく、測定の精度を限定するものでもない。全ての測定は、約25℃及び周囲条件で行われると理解され、ここで「周囲条件」とは、約1気圧及び相対湿度約50%という条件を意味する。
定義
「活性物質」とは、急性的及び/又は慢性的な効果を標的の生体学的特徴(例えば、生体のシステム、器官、部位、又は一般的に生体内で見出される細胞種)に提供する化合物を意味する。例えば、スキンケア活性物質は、皮膚又は皮膚関連細胞を調節及び/又は改善(例えば、皮膚の柔軟性を改善;皮膚の水和性を改善;皮膚の状態を改善;及び細胞の代謝を改善)し得る。
「アプリケータ」とは、標的表面にパーソナルケア組成物を塗布するのに使用される装置を意味する。「組み込み済みアプリケータ」は、販売用にパッケージ化されるとき、パーソナルケア組成物の少なくとも1回分の単位用量を含むアプリケータである。
「化粧品組成物」とは、ヒトの身体領域に所望の外観上の効果をもたらすことを意図した組成物を意味する。外観上の化粧品の効果は、一時的、半永久的、又は永久的なものであり得る。「化粧製品」のいくつかの非限定的な例としては、ファンデーション、マスカラ、コンシーラー、アイライナー、まゆ墨、アイシャドウ、頬紅、口紅、リップクリーム、フェイスパウダー、固形エマルションコンパクトなどといった、顔に色を乗せる製品が挙げられる。化粧品組成物が、化粧品効果及び皮膚の健康効果の両方をもたらすことは認識されるであろう。
「皮膚科学的に許容可能」とは、皮膚科学的に許容可能であると記載されている組成物又はそれらの成分が、過度の毒性、不適応性、不安定性、アレルギー反応などを有さず、ヒトのケラチン性組織と接触させて使用するのに好適であることを意味する。
「配置される」は、要素が互いに連結するか又は物理的に接触する場所における、1つの要素のもう1つの要素への載置又は位置付けを指す。例えば、第1の要素が第2の要素上に配置されるとき、第1の要素及び第2の要素は一緒に接合されるか、又は一緒に形成されて、一体化した物品又は単一の物品が提供される。例えば、印刷方法又はコーティング方法によって、第1の要素が第2の要素に塗布されるとき、第1の要素は、第2の要素上にも配置され得る。
「接合された」とは、要素を他の要素に直接固着することにより、要素を別の要素に直接固定する構成、及び要素を中間部材に固着し、これが次に他の要素に固着されることにより、要素が別の要素に間接的に固定される構成を意味する。
***及び/又はL***は、3次元1976 CIELAB色空間によって表される一般的に知られた色モデルを指す。L***はデカルト表現であり、その軸は、明度(a値(緑〜赤)及びb値(黄〜青)で定義され、L***は円柱であり、その軸は、明度(L*)、彩度(c*)及び色相(h*)の次元によって定義される。色値は、特に指定のない限り、D65/10°光/観察者又はD65/2°光/観察者で記録される。
「自然に見える」及びその変化形は、化粧品組成物によってもたらされたように見えない(すなわち、顔又は身体に起きた特徴が自然に見える)化粧品効果を指す。化粧品効果は、従来の視覚評価試験を使用して自然に見えると判断され得る。例えば、自然に見える化粧品効果は、標準的な光条件のもと、75センチメートルの距離でヒトの目によって容易に認識され得ない。場合によっては、自然に見える化粧品効果は、「きめの粗い」外観がない(すなわち、標的表面上に化粧品組成物の視覚的に認識できる分離ドット又は隔絶点がない)ことによって特徴付けられ得る。あるいは又は加えて、自然に見える化粧品効果は、以下でより詳しく記載される色試験(Color Test)に従って、少なくとも1%の色改善値及び/又は10未満のCIELABデルタ−E76(「ΔE」)値がもたらされるとして定義され得る。
「正常な皮膚」は、認識されるシミを含まない皮膚である。「正常な色の皮膚」は、変色が一切認識されず、一般的には、正常な皮膚周辺の色と適合する皮膚である。場合によっては、皮膚のトーンの違いに対応する定量値(例えば、色改善値)を生成するために、シミを含む皮膚の標的領域(例えば、目の下の領域)と正常な皮膚周辺及び/又は正常な色の皮膚(例えば、頬又は額)とを比較することで、眼窩周囲の色素異常などの認識されるシミを評価することが望ましいこともある。
「眼窩周囲の色素異常」は、人間の眼窩周囲部における皮膚のトーンが顔の周辺部分(例えば、頬、鼻、額、こめかみ及び/又は眼窩周囲部の別の部分)の皮膚のトーンと著しく異なる場合に起こる状態である。眼窩周囲の色素異常は、両側性である(すなわち、顔の両側の眼窩周囲部に起こる)。眼窩周囲の色素異常は、眼窩周囲部に配置される色素過剰及び/又は色素不足の皮膚の結果として現れ得る。
「スキンケア」とは、皮膚の状態の調節及び/又は改善を意味する。スキンケア効果のいくつかの非限定的な例としては、よりなめらかで、より均一な外観及び/又は感触の提供による皮膚外観及び/又は感触の改善、皮膚の1つ以上の層の厚さの増加、皮膚の柔軟性又は弾力性の改善、皮膚のハリの改善、皮膚の脂っぽい、てかてかとした、及び/又はくすんだ外観の低減、皮膚の水和状態又は保湿の改善、小じわ及び/又はしわの外観の改善、皮膚のきめ又はなめらかさの改善、皮膚の剥脱又は剥離の改善、皮膚の膨化、皮膚のバリア性の改善、皮膚のトーンの改善、赤味又は皮膚のシミの外観の低減、及び/又は皮膚の明るさ、つや、又は透明感の改善、が挙げられる。スキンケア製品は、上記の効果を1つ以上もたらす製品である。スキンケア製品のいくつかの非限定的な例が、米国特許出願公開第20080206373号及び同第20100189669号に記載されている。
本明細書において化粧品組成物の物理的状態を指すとき、「固形」とは、組成物が配置されているアプリケータが意図する通りに使用されるとき、引力の影響のみを受ける状態で、室温(すなわち、20〜25℃)で、組成物が流動しないことを意味する。
「基材」とは、別の材料又は組成物が塗布され得る基礎を形成することができる支持体を意味する。
「移動可能な」は、標的表面と接触するときに標的表面と優先的に結合(例えば、接着)する組成物を指す。例えば、皮膚表面を、組成物が配置されるアプリケータの表面に対して接触させるとき、本明細書に記載のアプリケータの表面上に配置される移動可能な組成物は、皮膚表面に優先的に結合する。本明細書において移動可能な組成物は、移動試験による、少なくとも50%の移動性を示す。
「目の下の領域」とは、一般的に、顔の眼窩周囲部内の低部の眼窩骨付近(すなわち、上顎骨及び頬骨)に位置する、ヒトの顔の部分を意味する。ほとんどの人々において、目の下の領域は、鼻筋から顔の側面に向かって横方向に延び、目と頬に囲まれている。
「単位用量」とは、使用者によるアプリケータの1回使用に十分な、皮膚に移動される化粧品組成物の量を意味し、その量は、塗布領域に化粧品効果を提供する。
少なくとも一部の消費者は、認識される皮膚のシミの外観を低減するが、依然として自然に見える(すなわち、皮膚にほとんどメイクアップが施されていないか、全く施されていないように見える)化粧製品を望んでいる。これは、目周辺の変色(「目の下のクマ」又は「眼窩周囲の色素異常」と呼ばれることもある)、並びに老齢性シミなどの顔又は身体における他の皮膚のシミを隠すために化粧品を使用する消費者にとって特に望ましい。現在までに、ドットの不連続パターンとして配列された移動可能な化粧品組成物を組み込み済みであるアプリケータは、基材上におけるドットの色、パターン、及び/又は不透明度を具体的に選択することで化粧品組成物が皮膚に移動されるとき、好適であって、自然に見える化粧品効果を提供し得ることは認められていなかった。
化粧品アプリケータ
本明細書で開示される化粧品アプリケータは、使用者が、化粧品組成物を標的皮膚表面に便利に塗布し、一貫して自然に見える化粧品効果を得ることを可能とする。本アプリケータは、材料の単一層、又は同じか異なる材料の2つ以上の層として形成され得る。例えば、アプリケータは、支持体層、組成物層、及び任意で剥離層及び/又は被覆層を含んでよく、これらの各々は、以下でより詳しく記載される。各層は、1つ以上の層として構成され得る。支持体層は、組成物層及びいかなる任意の層を安定的に支持する。「安定的に支持」とは、アプリケータの使用前及び使用中(日常的な処理、配送及び取り扱い)に典型的にかかる力を受けたとき、アプリケータの物理的特徴(例えば、形状、組成物及びアプリケータ要素の相対的な位置)が実質的に変化せずに保持されることを意味する。任意の剥離層は、支持体層の表面エネルギーを低減させるため、及び/又は組成物の移動性を改善するために含まれ得る。もちろん、支持体層の表面エネルギーを低減させる任意の好適な方法が本明細書で使用され、化粧品組成物の移動性が促進され得ることは認識されるであろう。組成物層は、支持体層又は剥離層(含まれている場合)に直接配置されてよく、少なくとも1回分の単位用量の化粧品組成物を含む。任意の被覆層は、化粧品組成物と非標的表面(例えば、布)及び/又は環境汚染物(例えば、塵)とが接触するのを保護し、かつ/又は組成物中の揮発成分の消失を防ぐのを助けるために提供され得る。
場合によっては、化粧品組成物が塗布される身体の部分(例えば、目の下の部位)に対応するようにアプリケータを形状化するのが望ましいこともある。このようにして、使用者は身体特徴に対応するアプリケータの形状を合わせることで、意図する位置にアプリケータをより直感的に載置することができる。例えば、ヒトの顔の左右対称に適応させるために、化粧品アプリケータは、所望であれば、右用及び左用を有するように構成され得る。
場合によっては、タブ、ハンドル又は他の把持機能を備えることが望ましく、これによって、使用者は、化粧品組成物及び/又は非標的表面(例えば、布、室内装飾材、又は身体の他の部分)が汚染されることなく、より簡単にアプリケータを把持及び/又は操作することが可能となる。例えば、アプリケータは、完全及び実質的に支持体層の平面にあるハンドルを備えるように構成され得る。この例において、使用者は、典型的には親指と人差し指との間のハンドルを、化粧品アプリケータが実質的にこれらの2本の指の間で形成される平面内に置かれるように保持する。場合によっては、把持可能部分は、好適な材料を化粧品アプリケータの側面又は後向面に取り付けることで形成され得る。アプリケータの把持可能部分は、化粧品アプリケータとともに折り目がつけられているか、畳まれているか、及び/又はフラットパックされるように構成され得る。
図1は、本明細書において使用するのに好適な化粧品アプリケータ10の一例を示している。化粧品アプリケータ10は、支持体層20、及び支持体層20上にドットの不連続のパターンとして配置される化粧品組成物30を備える。「不連続」とは、連続構成とは異なり、一般的には間隙又は裂け目を含む配列を意味する。不連続パターンのいくつかの非限定的な例としては、多数の分離ドット、線のパターン(例えば、市松模様又はランダムパターン);穴を含む連続フィルム;多孔質基材(例えば、繊維性不織布材料)上に配置される化粧品組成物のフィルム(ここで、少なくともいくつかの孔は化粧品組成物を含有しない)が挙げられる。
図1に示されるアプリケータ20は、使用者の目の下の領域に対応して、実質的に三日月形である。この例のアプリケータ20は、左の目の下の部位(使用者から見て)に使用することを意図している。つまり、使用者は、アプリケータ20の幅広端部24を使用者の目の下の領域の最も内側の部分付近に載置することができるように、アプリケータ20を把持可能端部26で把持し得る。アプリケータ20の把持可能端部26は、使用者がアプリケータ20を把持及び/又は保持しやすくするために、幅広端部24よりも狭く、より細長くなっている。把持可能側26は、タブ又は同様の把持手段をもたらすことを意図しており、アプリケータ20の当該部分には化粧品組成物がほとんどないか、又は更には一切ないのが望ましい場合がある。幅広端部24は、図1に示されるように、鼻付近の目の下の領域の内側に対応して寸法化及び形状化されており、把持可能端部26よりも多くの量の化粧品組成物30を含み得る。場合によっては、これは、目の下の部位の最も内側の部分(すなわち、鼻筋により近い部分)は、特定の種類の眼窩周囲の色素異常が存在するとき、眼窩周囲部の他の部分より、より変色を示し得るために望ましいこともある。この例は、目の下の部位の形状に対応するように形状化された化粧品アプリケータ20を示しているが、所望であれば、アプリケータは任意の形状で提供され得ることは認識されるであろう。
図2は、人間の右目の下の部位200の一部分を示している。図2に示される目の下の部分200は、目の下の部位の「内側」領域に対応し、眼窩周囲の色素異常を含む。図2に示される通り、目の下の部分200は、隣接の非変色皮膚部分210よりも著しく暗い。したがって、この例において、図1に示される通り、アプリケータ上に化粧品組成物を分配するのが望ましい(すなわち、アプリケータの領域において、より高濃度の組成物が、変色が最も多い目の下の部位の内側領域付近に載置されることを意図する)。しかしながら、化粧品組成物は、1つ以上の異なる種類の眼窩周囲の色素異常に対応するように様々な異なる方法で分配され得ることは認識されるであろう。
場合によっては、皮膚上(例えば、目の下の領域中)で使用するのに快適かつ便利であるが、使用中及び製造中に受ける力に適切に抵抗するのに十分に弾力があるように、柔らかく、柔軟性があり、及び/又は圧縮性であるように本化粧品アプリケータを構成することが望ましいこともある。例えば、本アプリケータが、パーソナルケア組成物を目の下の領域に塗布するのに使用するのを意図される場合、アプリケータは、顔の湾曲に十分に適合するほど柔軟性があるべきであるが、使用者がアプリケータを使用又は載置しようと試みるときに不必要に曲がる、折れ曲がる、しわが寄る又は崩壊することのないほど十分に剛性であるべきである。これは、アプリケータが片手で使用される場合には特に重要であり得る。
場合によっては、アプリケータ又はその一部(例えば、1つ以上のアプリケータ層)は、圧縮性であり得る(すなわち、アプリケータ又はアプリケータ部分の厚さは、好適量の圧力をかけることで効率的に低減され得る)。目の下の領域などの身体の届きにくい領域に組成物を塗布するとき、使用者は、アプリケータの全部分に一定量の圧力を与えられないことがある。しかし、圧縮性アプリケータ又はアプリケータ層を用いると、使用者によってかけられる力の少なくとも一部は吸収されるか、及び/又はより一様に分配され、これによってより一貫的かつ再現可能な化粧品効果が提供され得る。
アプリケータ及び/又は支持体層(支持体層は、アプリケータの特定の物理的特性の主要な又は更には独占的な要因であり得るため)は、当該技術で既知の従来の方法に従って判定されるとき、以下の特性のうちの1つ以上を有するポリエチレンフィルム材料から形成され得る:(i)30〜100kg/m3の濃度;(ii)0.5〜6mm、1〜5mm、2〜4mm、又は更には約3mmの厚さ;(iii)約34kPa〜83kPa(25%圧縮)及び約103kPa〜約186kPa(50%圧縮)の圧縮強度;(iv)約262kPa〜約1262kPaの引張強度(すなわち、応力);及び(v)約1225N/m〜6305N/mの引裂き抵抗。これらの特性を有する支持体層を提供することで、理論に制限されないが、顔の眼窩周囲部などの身体の届きにくい部分に化粧品組成物を送達する目的の用途において、得られるアプリケータが強度と柔軟性との好適なバランスを有すると考えられている。
場合によっては、アプリケータ上に存在する化粧品組成物の50%未満を移動させることで、本アプリケータの望ましい効果とは反する、一貫性のない、及び/又は自然に見えない化粧品効果を引き起こし得る。つまり、本アプリケータ上に配置される化粧品組成物の少なくとも50%、60%、又は更には少なくとも70%(例えば、少なくとも80%、90%、95%、及び理想的には100%)は、通常の使用中に、アプリケータから標的表面に移動されることが重要である。最大量の組成物を移動させるためには、化粧品組成物が配置されるアプリケータ表面と比べて、優先的に皮膚に結合する組成物を提供するようにアプリケータを構成する(すなわち、個別に要素を選択し、配列する)のが望ましい場合がある。例えば、これは、好適な支持体層材料を選択し、支持体層材料の物理的及び/又は化学的特性を改善し、及び/又は好適な剥離層を含むことによって達成され得る。組成物の移動性は、以下により詳細に記載される移動性試験(Transferability Test)に従って判定され得る。
本明細書のアプリケータは、皮膚の変色部分を正常な周辺の皮膚のように見せることによって、従来のアプリケータよりも標的皮膚表面に対してより自然に見える化粧品効果を提供する。場合によっては、化粧品組成物の不連続フィルムが、特定のパターン、色及び/又は不透明度を有し、より自然に見える化粧品効果を提供することが重要であることもある。標的皮膚表面上に化粧品組成物の不連続フィルムを提供することで、その下の皮膚の色が化粧品組成物の色で打ち消され、カモフラージュ効果が生み出される。特に、化粧品組成物の不連続フィルムが多数のドット形態である場合、ドットが配列されるパターン、ドット及びドットに被覆されるアプリケータの領域の不透明度は、全て、標的皮膚表面における自然に見える化粧品効果を提供する上で重要であることが見出されている。本明細書で使用されるとき、用語「ドット」とは、アプリケータ及び/又は標的皮膚表面上に配置されるとき、隣接するいかなるドットとも接触しない化粧品組成物の個別単位を意味する。
場合によっては、アプリケータ上に確率的パターン(すなわち、確率的判定によって生成される実質的に無作為なパターン)でドットを配列し、次に、それが標的皮膚表面に移動されるのが望ましいこともある。ヒトの目は、幾何学的形状、直線(特に、パターンの縁部)、及び無色及び形態などのパターンを容易に検出することが可能であり、次に、脳は認識可能な画像に処理しようと試みる。本アプリケータのように多数のドットが存在する場合、脳は、ドットを、パターン又は対象物を識別しようとする想像線で連結し得る。しかし、確率的パターンでドットを配列することで、観察者が幾何学的形状又は直線を認識する機会を低減させ、それによって自然に見える化粧品効果が改善される。確率的パターンを使用することで、隣接ドット間の空隙は実質的に非均一になる。例えば、他の2つのドット(例えば、3、4、5、6、7、8、9又は10)に隣接する第1のドットは、隣接するドットのうちの一方から、他方からよりも更により離間している。この例では、第1のドットは、50マイクロメートルの距離だけ1つの隣接ドットから離間し、もう1つの隣接ドットから100マイクロメートルだけ離間し得る。好ましくはないが、本アプリケータは、特定の幾何学的実装パターン(例えば、六角形に実装される)の形態でドットが配列されることも企図され、これは場合によっては、自然な外見をもたらし得る。
本明細書において不連続フィルムに使用されるドットの形状は、特に制限されておらず、例えば、湾曲、線、曲線状、直線状、及びこれらの組み合わせが挙げられ得る。実質的に円形又は丸型であるドットは、本明細書において(例えば、製造の容易さ、コンピュータモデル化、組成物の様々な特性のその場での測定において)特に好適であり得る。場合によっては、ドットが20未満(例えば、1〜20、1〜15又は更には1〜10)の半径比を有することが望ましいこともある。理論に制限されないが、この範囲の半径比を有するドットは、ヒトの目は、ドットのパターンにおいて縁部又は幾何学的形状を認識しにくいため、より自然に見える効果を提供し得ると考えられる。ドット又はドットパターンの半径比は、以下でより詳しく記載される方法に従って決定され得る。
本明細書において化粧品組成物は、アプリケータの少なくとも片面、場合によっては、目の領域の内側に対応する部分のような片面のうちの一部分の表面積の10〜50%(例えば、15〜40%又は更には20〜30%)を被覆し得る。被覆領域は、ドット密度を示す(すなわち、単位領域あたりのドット数)ものであり、一般的には、中央付近のアプリケータの内側部分から縁部付近のアプリケータの外側部分にかけて減少する。つまり、一般的には、アプリケータの内側部分付近の単位領域あたりのドット数は、外側よりも多い。例えば、アプリケータの内側部分は、外側部分よりも50%(例えば、10%、20%、30%、又は40%)広い被覆領域を有し得る。この例では、アプリケータの内側部分は、最も化粧品効果を必要とする標的皮膚表面の一部分に対応し得、アプリケータの縁部は、正常な皮膚に最も近い標的皮膚表面の領域に対応し得る。この効果は、「ぼかし」と呼ばれることもある。化粧品効果をぼかすことで、標的皮膚表面の最も変色した部分は、典型的には、最も多くの化粧品組成物を受け、比較的大きな色の変化を示すが、標的皮膚表面のより正常な色の部分は、典型的には、より変色した部分と比較して少ない化粧品組成物を受け、比較的小さい色の変化を示す。つまり、標的皮膚表面の全体の色は、周辺の正常な皮膚の色とより均一かつその色に近く見える。色の変化は、以下の色試験(Color Test)に従って判定され得る。
本明細書のアプリケータは、アプリケータの任意の部分が、アプリケータの所望の使用に応じて、任意の他の部分よりも広い被覆領域を有するように構成され得ることは認識されるであろう。アプリケータの一部から他部への被覆領域の変化は、段階的変化又は実質的に定速変化(すなわち、漸進的)として起こり得る。どちらの場合においても、被覆領域の変化は、視覚的に検出可能な人工物(例えば、線、形状、縁部)の存在を最少化するために、十分に漸進的であるべきである。被覆の領域は、以下により詳細に記載される試験方法に従って決定され得る。図3は、ドット密度が高密度部分310から低密度部分320に向かって減少するドットの確率的パターンの一例を示している。密度の変化に加えて、図3に示されるドットパターンは、パターンの高密度部分から縁部に向かって、ドットの寸法の変化も示している。つまり、高密度部分310に配置されるドットは、低密度部分320に配置されるドットよりも大きい。
図4は、アプリケータ400の内側部分にドットの高密度部分410を有するアプリケータ400の一例を示している。ドット密度は、破線矢印で表されるように、高密度部分410から周辺部430に向かって外側に減少する。アプリケータ400の周辺部430でドットを連結する想像線が引かれる場合、不規則又は鋸歯状の縁部(本明細書において縁「ぼかし」部と呼ばれる)が画定される。縁ぼかし部によって、使用者が、化粧品組成物及び/又は化粧品効果によって皮膚を自然に見えにくくする任意の境界線又は他の対象物を認識する機会を低減する。
図5は、図4で示されるようなドットの不連続パターンのパターン501の一例を示している。図5に示されるように、パターン501の第1の部分511は、第2の部分512と比べて、比較的高い被覆領域を有する。ドットパターン501は、縁ぼかし部532も提供する。
本明細書においてより自然に見える化粧品効果を提供するとき、組成物のドットの不透明度は、調節するのに重要な要素であり得る。ドットが不透明過ぎると、化粧品組成物は皮膚上でより目立つものとなり、自然に見える効果は低くなる。一方、ドットの不透明度が低すぎると、化粧品組成物は所望量の化粧品効果を送達し得ない(例えば、標的皮膚のシミの外観を好適に低減するのに十分な被覆をもたらし得ない)。ドット不透明度は、一次的には化粧品組成物中のドット寸法と顔料充填の関数である。本明細書において、ドットの不透明度を特徴付けるのに色対比(Color Contrast)が使用される。色対比値(Color Contrast Value)は、以下により詳細に記載される方法に従って決定され得る。本アプリケータで使用するのに好適なドットは、不透明度試験(Opacity Test.)に従って測定したとき、0.1〜0.9、例えば、0.1〜0.6又は更には0.2〜0.5の色対比値を有し得る。
図6は、ドット寸法の変化によってドットの不透明度がどのように変化し得るかを示している。図6に示されるように、3つの異なる寸法のドット610、620及び630は、基材600上に配置されている。ドットの寸法は、典型的には、基材600により多くの化粧品組成物を塗布することで増加する。比較的少量の組成物が塗布される場合、比較的小さなドット610が形成される。しかしながら、より多くの化粧品組成物が塗布される場合、ドット620及び630で表されるように、ドット寸法は増加する。ドットの寸法は、典型的には、図6の矢印で表されるようなZ寸法(すなわち、厚さ)を含む、3次元全てに増加するため、ドットを通過し得る光量は減少し、それによってドットの不透明度は増加する。つまり、同じ化粧品組成物から形成される場合、最小ドット610は不透明度が一番低く、中間のドット620がそれに続く。最大ドット630は、最も不透明度が高い。
本明細書のアプリケータで使用するのに好適なドット寸法は、10μm〜300μm(例えば、10μm〜250μm;40μm〜200μm;50〜150μm;又は更には75μm〜100μm)の最大寸法を有するドットを含む。ドット寸法は、以下により詳細に記載するドット寸法試験(Dot Size Test)に従って決定される。標的基材(例えば、支持体層)に化粧品組成物のドットを載置するのに使用されるプロセスによって、全てが同じ形状ではなく、かつ/又は不規則な形状を含むドットが作製され得ることは認識されるであろう。結果的に、半径比を使用してドットを特徴付けるのが望ましい場合がある。本明細書においてドットの半径比は、20未満かつ1以上(一般的に認められている丸め処理によって、最近似値整数に丸めるとき、例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13)であり、以下により詳しく記載される方法に従って決定され得る。
本明細書の特定の例には、1つの寸法のみを有するドットが上に配列されたアプリケータが記載され得るが、本アプリケータは、所望の任意の好適なパターンで配列される2つ以上の寸法(例えば、2、3、4、4、6、7、8、9、10)のドットを含み得ることは認識されるであろう。例えば、アプリケータは、確率的パターンにわたって点在している3つの異なる寸法のドットを含み得る。
化粧品組成物の色は、自然に見える化粧品効果を提供する上で重要な要素である。化粧品組成物の色は、使用者の正常な皮膚の色に合う好適な色を提供するのに選択されるべきである。場合によっては、本明細書の化粧品組成物に適した色の範囲は、L***D65/10°値:30〜80(例えば、50〜75又は更には55〜70)のL*;10〜50(例えば、20〜40又は更には20〜35)のC*;及び30〜80(例えば、45〜75又は更には50〜65)のh*を含む。理論に制限されないが、上記の範囲は、化粧品の分野で周知のフィッツパトリック分類に従ってI、II、III又はIVのフィッツパトリック皮膚タイプを有することで個別に特徴付けられるものと合う好適な色を提供し得ると考えられる。更に、上記のL***値を知ることで、当業者は、V又はVIのフィッツパトリック皮膚タイプを有するものに各個人に合う好適な色を容易に提供し得ると考えられる。組成物の色は、以下に記載される組成物の色試験(Composition Color Test)に従って決定され得る。
意図する通りに使用される場合、本明細書のアプリケータは、正常な皮膚に対して、10未満(例えば、6未満又は3未満、理想的には0)のΔE値、及び/又は少なくとも1%から理想的には最大100%までの色改善値(例えば、1%〜100%の任意の値)によって定義される自然に見える化粧品効果を提供し得る。ΔE値は、色試験に従って決定することができ、色改善値は、色改善試験に従って決定することができ、各試験は、以下に記載される。化粧品組成物が正常な色の皮膚の色と合うように好適なΔEを提供し、それによって、塗布される化粧品組成物が観察者に気付かれる可能性が減ることは重要である。眼窩周囲の色素異常などの認識される皮膚のシミに塗布されるとき、より自然な色の皮膚に見えるように、化粧品組成物がシミを良好にカモフラージュする好適な色改善値を提供することも重要である。
本明細書の化粧品アプリケータは、任意の好適な従来の製造プロセスを使用して製造され得る。例えば、アプリケータは、従来の組立てラインタイププロセスを使用し製造されてよく、支持体層材料はコンベアベルト又は同様の移送手段上に連続供給(例えば、材料ロールから供給される)で載置され、化粧品組成物及び/又は他の任意の層は、そのプロセスの様々な段階で支持体層材料上に載置される。加えて又はあるいは、アプリケータは、支持体層材料の個別シートが提供され、化粧品組成物及び/又は任意の層のいずれかがシートに取り付けられる、バッチプロセスを使用して製造され得る。典型的には、化粧品組成物に先立って、任意の剥離層が支持体層上に載置され、当該技術分野で既知の任意の好適な手段(例えば、コーティング及び硬化プロセス)によって支持体層材料上に載置され得る。化粧品組成物は、スクリーン印刷、グラビアロール印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷など、及びこれらの組み合わせによる1つ以上の層における支持体層材料及び/又は剥離層上に載置され得る。特に好適な印刷プロセスは、グラビアロール印刷であり、これはコスト、製造の容易さ、並びにドット寸法及び正確性の間の好適なバランスをもたらすことが見出されている。化粧品組成物は、接着剤マトリクス又は他の好適なキャリア中に分散された着色剤を含む単層として提供され得る。場合によっては、化粧品組成物は、1つ以上の層の同じか又は異なる着色剤を含有する組成物として支持体層基材に塗布され、続けて、1つ以上の層の同じか又は異なる接着剤を含有する組成物が塗布され、この組成物は、例えば、整合印刷プロセス(すなわち、接着剤含有組成物が着色剤含有組成物の上面に正確に載置される印刷プロセス)によって塗布される。
アプリケータは、従来のダイ切断プロセスなどの好適な切断手段を使用して、所望の寸法及び形状に形成され得る。アプリケータは、製造プロセス中、任意の工程で寸法化及び形状化され得る。例えば、支持体層は、化粧品組成物の塗布前及び/又は塗布後に形状化及び/又は寸法化され得る。別の例では、アプリケータは、化粧品組成物及び任意の剥離層の塗布後ではあるが、任意の被覆層の載置の前に、寸法化及び/又は形状化され得る。この例では、1つ以上の化粧品含有アプリケータは、剛性支持体構造(例えば、ボール紙又はカード材料)上に載置され、商用に好適なパッケージをもたらし得る。この例を継続すると、任意の被覆層は、封止されたパッケージが提供されるように剛性支持体構造に接合された後、アプリケータ上に載置され得る。被覆層は、被覆層を取り換えるときにアプリケータを便利に除去できるが、パック中の任意の残ったアプリケータに好適なバリア性を依然として提供できるように、再閉鎖可能に構成され得る。更に別の例では、被覆層は、剛性支持体材料に接合されている化粧品含有アプリケータ上に載置され得る。この例では、アプリケータは、次に、所望の寸法及び/又は形状に切断(例えば、ダイカットにより)され、それによって商用に好適な個別アプリケータがもたらされ得る。次に、個別アプリケータは、2つ以上のアプリケータのパッケージ内でゆるく一緒にパッケージ化されるか、個別に販売され得る。
支持体層
支持体層、化粧品組成物層、任意の剥離層及び任意の被覆層は、所望の特性をアプリケータに提供する限りは、かかる層を作製する上で既知の任意の好適な材料から形成され得る。例えば、支持体層は、発泡体材料(連続気泡及び/又は独立気泡);フィルム;天然及び/又は合成繊維から作製される織布及び/又は不織布材料などの繊維性材料;紙などのセルロース性材料;及びこれらの組み合わせから形成され得る。場合によっては、柔軟性があり、圧縮性である発泡体材料を含むが、依然として好適な量の物理的弾力性を提供する支持体層を提供するのが望ましいこともある。本アプリケータ(例えば、支持体層として)で使用するのに特に好適な材料の例は、Sekisui Voltek,LLC.から入手可能なVOLARAタイプAブランドの発泡体である。
剥離層
場合によっては、本アプリケータ内の任意の剥離層を含み、化粧品組成物と支持体層との間に好適な境界層を提供するのが望ましいこともある。剥離層は、非使用条件中(例えば、製造中、発送中及び取り扱い中)のアプリケータ上に化粧品組成物を保持するのに十分なほど濃度が高く、通常の使用条件下(例えば、50g/cm2を超える加圧下)で標的皮膚表面に組成物を移動させるのに十分なほど濃度が低い化粧品組成物と結合(例えば、接着、粘着、静電)を形成することができる。剥離層は、例えば液体組成物として、支持体層に直接コーティングされてよく、かつ/又は剥離層は、好適な結合手段によって支持体層に接合される固体基材であり得る。
剥離層は、パーソナルケア組成物が支持体層に浸透するのを防ぐのを促進するか、及び/又は支持体層の他の特性(例えば、摩擦係数、表面エネルギー、化学特性)を変更するように構成され得る。例えば、剥離層は、支持体層とパーソナルケア組成物との間の機械的結合力を低減する多孔質支持体層基材の孔を塞ぎ、パーソナルケア組成物の標的皮膚表面への移動性を改善し得る。剥離層は、パーソナルケア組成物が堆積する比較的平坦な表面も提供し得、化粧品組成物のドットの高さ又は角度の変動を低減するため、組成物の標的皮膚表面への移動の均一性が改善され得る。
剥離層材料は、支持体層よりも低い表面エネルギーの表面を提供するように含まれ得る。例えば、剥離層は、0.018N/m〜0.030N/m(18ダイン/cm〜30ダイン/cm)の表面エネルギーを有し得る。剥離層は、当該技術分野で既知の任意の好適な材料から形成され得る。特に好適な剥離層の例は、Evonik Industries AG(ドイツ)から入手可能なTEGOブランドのシリコーンなどの放射線硬化性シリコーンであり、当該技術分野で既知の任意の好適な手段(例えば、ローラーコーティング)によって、0.5〜2.0g/m2で支持体層に塗布された後、硬化され得る。追加的に又は代替的に、剥離層は粉末コーティング層を含み得る。例えな、粉末コーティング層は、シリコーン層が塗布及び/硬化される前、塗布及び/若しくは硬化される間、並びに/又は塗布及び/又は硬化された後に、塗布され得る。粉末は、少なくともいくらかの粉末が使用中にパーソナルケア組成物とともに移動されるように構成され得る。粉末は、標的皮膚領域に塗布された後、マットな外観などの審美的効果を提供し、かつ/又はパーソナル組成物の認識される粘着性を低減し得る。
化粧品組成物層
本アプリケータは、アプリケータの支持体層及び/又は剥離層上に配置される化粧品組成物の層を備える。本明細書において化粧品組成物は、接着剤材料、1つ以上の着色剤、及び任意で、活性物質、キャリア、乳化剤、及び増粘剤などの1つ以上の付加的な成分を含む。本化粧品組成物に含まれ得る任意の成分のいくつかの非限定的な例は、米国特許出願公開第2008/0206373号及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition(1992)に開示されている。
化粧品組成物の不透明度に影響を及ぼす、好適な量及び/又は種類の着色剤及び/又は他の成分を化粧品組成物中に提供するのが重要であり得る。本明細書に使用するのに好適な着色剤は、所望の自然に見える化粧品効果を提供する限りは、特に制限されない。場合によっては、着色剤は、特定の範囲の色値(すなわち、L***値)をもたらすように選択された顔料粒子である。顔料充填レベルは、所望の化粧品効果(例えば、認識される皮膚のシミの被覆)をもたらすのに十分なほど高いが、化粧品組成物に所望の不透明度、色及び/又はレオロジーをもたらすのに十分なほど低くあるべきである。顔料は、化粧品組成物中に、液体組成物の0.1重量%〜50重量%で含まれ得る。
着色剤としては、米国食品医薬品局(U.S. Food and Drug Administration)で皮膚に局所使用することが承認された任意の好適な顔料、染料又はレーキが挙げられ得る。顔料の非限定的な例としては、化粧品等級のタルク、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、シリカ、二酸化チタン、酸化亜鉛、赤酸化鉄、黄酸化鉄、黒酸化鉄、ウルトラマリン、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、メタクリラート粉末、ポリスチレン粉末、シルク粉末、結晶性セルロース、デンプン、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、これらの組み合わせなどが挙げられる。一般的に安全であると認められている顔料が、C.T.F.A.Cosmetic Ingredient Handbook,3rd Ed.,Cosmetic and Fragrance Assn.,Inc.,Washington D.C.(1982)に列挙されている。化粧品組成物は、所望の色を提供するために単一の着色剤を含むか、又は2つ以上の着色剤を組み合わせて使用してもよい。
接着剤材料は、皮膚での局所使用に既知の任意の好適な接着剤を含み得る。好適な接着剤の例としては、例えば、アクリルポリマー(例えば、アクリル酸及びメタクリル酸コポリマー)から選択される感圧性接着剤、及びスチレン−イソプレン−スチレン(SIS)又はスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)コポリマーなどのゴム系又はスチレンコポリマー系感圧性接着剤が挙げられる。単独で使用されるか、他の感圧性接着剤と混合され得る感圧性接着剤のいくつかの非限定的な例としては、テンポラリー・タトゥに一般的に使用される水系接着剤(例えば、SP310(Chromalineから入手可能)、GFGN−6924(Colorconから入手可能)及びCraigbond 3256Z(ColorconからFGN−6924として販売)が挙げられる。場合によっては、接着剤は、少なくとも50%であるが、典型的には100%未満(例えば、55%〜90%;60%〜80%;又は更には65%〜75%)の量で存在し得る。場合によっては、顔料対接着剤の比率は、乾燥組成物中、1:10〜1:1であり得る。
接着剤材料及び着色剤は、着色剤が接着剤材料のマトリクス全体にわたって分散されるように、従来の加工技術を使用して、一緒に混合され得る。場合によっては、接着剤材料及び着色剤は、個別の組成物としてアプリケータに塗布され得る。
被覆層
本アプリケータは、パーソナルケア組成物及び/又は1つ以上のアプリケータの層に除去可能に取り付けられた保護被覆層を含み得る。保護被覆層は、パーソナルケア組成物との不要な接触及び/又は汚染を防ぐために備えられており、使用の直前に除去されることを意図している。被覆層は、パーソナルケア組成物からの液体又は揮発性成分の消失を最小限にするために水又は水蒸気不透過性であり得る。被覆層は、パーソナルケア組成物を含有するアプリケータの一部分のみを被覆するように構成され得るか、又は、所望であれば、アプリケータの組成物含有部分を越えて延伸し得る。被覆層は、薄膜(例えば、約85マイクロメートル、85マイクロメートル〜130マイクロメートル、又は更には90マイクロメートル〜120マイクロメートルの厚さを有する)であり得る。保護層又はその部分は、透明、半透明、透光性又は不透明であり得る。例えば、被覆層は、1つ以上の透明、半透明、透光性及び/又は不透明な部分を含み得る。被覆層は、アプリケータによって提供される化粧品効果又はパターンに対応する指標を含み得る。いくつかの実施形態では、被覆層は、アプリケータの使用の少なくとも1つの態様に関する説明文及び/又は図を含み得る。保護被覆層は、当該技術分野で既知の任意の好適な材料から形成され得る。場合によっては、被覆層は、好適なワックス、シリコーン、フルオロシリコーン又はフルオロポリマー(例えば、DuPontから入手可能なTEFLONブランドポリテトラフルオロエチレン)などの非貼着材料のコーティングを含み得る。
図7は、化粧品組成物730が上に配置された支持体層710を含む本アプリケータ700の一例を示している。化粧品組成物層730は、分離ドット735の不連続層として構成される。化粧品組成物735のドットは、有利に2段階化粧品塗布プロセスを不要にする、接着剤734のマトリクス中に分散された顔料粒子732の形態の着色剤を含む。矢印761及び762で示されている通り、化粧品組成物735の隣接するドット間の空隙は、確率的パターンで構成した結果として不規則に変化する。
図8は、支持体層810、連続フィルムとして構成される剥離層820、及び多層不連続フィルムとして構成される化粧品組成物層830を備えるアプリケータ800の一例を示している。この例では、化粧品組成物層830は、着色剤871の不連続フィルム、及び着色剤フィルム871の上面に配置される接着剤の不連続フィルム872を含む。場合によっては、接着フィルム872中に、1つ以上の活性物質を含むのが望ましいこともある。加えて、被覆層840は、化粧品組成物層830上に配置される。矢印861及び862で示されている通り、隣接するドット835間の空隙は、六角形に実装されたパターンで構成した結果として実質的に同じである。
図9は、不連続剥離層920が上に配置される支持体層910、及び剥離層920上に配置される化粧品組成物930を含むアプリケータ900の一例を示している。この例では、化粧品組成物は連続フィルムとして提供され、剥離層は剥離材料923の分離ドットを含む。図9に示される通り、化粧品組成物層930は、剥離層920の上面、並びに剥離材料923のドット間に配置され、これによって、化粧品組成物を支持体材料と結合させる。化粧品組成物層930と支持体材料層910との間に形成される結合は、化粧品組成物層930と剥離層920との間に形成される結合より強い。化粧品組成物層930と支持体材料層910との間に形成される結合はまた、化粧品組成物層930と標的皮膚表面との間に形成される結合よりも強い。したがって、化粧品組成物930が標的皮膚表面と接触するとき、剥離層上に配置される化粧品組成物のそれらの部分のみが標的皮膚表面に移動され、それによって、標的皮膚表面上に組成物のドットの不連続フィルムがもたらされ、より自然に見える化粧品効果がもたらされる。
図10は、支持体層1010及び化粧品組成物層1030を備えるアプリケータ1000の一例を示している。この例では、化粧品組成物層は、顔料含有化粧品組成物のドット1035及び活性物質含有化粧品組成物のドット1037を含む。顔料含有組成物1035は、接着剤マトリクス1034中に分散される着色剤粒子1032を含み得る。顔料含有化粧品組成物1035及び/又は活性物質含有組成物1037は、所望であれば、任意の好適なパターンのドットの不連続層(例えば、確率的)として構成され得る。
キット
本明細書のアプリケータは、化粧用途のキットの一部分として販売され得る。キットは、少なくとも1つのアプリケータ、及び1つ以上の付加的なアプリケータ;スキンケア製品;マスカラ、口紅及びファンデーションなどの着色化粧製品;シャンプー及びコンディショナーなどのヘアケア製品;並びに、洗浄剤、消臭剤及びボディウォッシュなどのパーソナルケア製品;から選択される少なくとも1つの付加的な化粧製品を含む。付加的な製品は、美容法の一部としてアプリケータと組み合わせて使用するように選択され得るか(例えば、日常の手入れ)、かつ/又は付加的な製品は、独立型製品として使用され得る。例えば、キットは、第1の身体部分(例えば、目の下の領域)上で使用するために構成される第1のアプリケータ、及び1つ以上の異なる身体部分上で使用するための1つ以上の付加的なアプリケータを備える。場合によっては、キットは、実質的に同じ(すなわち、同じ寸法及び形状)であるが、異なる種類及び/又は量の化粧品組成物を有するアプリケータを含み得る。別の例では、キットは、例えば、内臓可能な化粧品効果などの提供に至るのに使用され得る、いくつかの同じアプリケータを含み得る。更に別の例では、キットは、異なる種類の眼窩周囲の色素異常などの、異なる状態又は障害を処置するために異なるアプリケータを含み得る。アプリケータ及び付加的な製品は、一緒に又は個別にパッケージ化され得る。場合によっては、アプリケータ及び追加的な製品は個別のペッケージ内にパッケージ化された後、単一のパッケージ内に一緒にパッケージ化される。
場合によっては、キットは、異なる量の化粧品組成物が上に配置されたアプリケータを含み得る。例えば、キットは、比較的多量の化粧品組成物を含む第1のアプリケータ、及び低量の化粧品組成物を有する第2のアプリケータを含み得る。このようにして、使用者は、例えば、高レベルのコンシール力をもたらす多量の化粧品組成物を含むアプリケータを使用することで、望ましい化粧品効果を個別調整できる。更には、キットは、異なる被覆部位を有するアプリケータを含み得る。例えば、キット内の第1のアプリケータは、意図する通りに使用される場合、組成物が優先的に目の下の内側の部位に送達されるように、アプリケータ上に配置される化粧品組成物を含み得る。この例では、キットは、アプリケータが意図する通りに使用される場合、組成物が使用者の目の下の部位(under region)の大部分(又は、更には全部)に送達されるように、化粧品組成物が上に配置される第2のアプリケータを含み得る。
場合によっては、キットは、一緒に又は個別にパッケージ化されるが、小売環境下において同じ領域(例えば、商品棚において互いに3メートル以内)に位置する、2つ以上のアプリケータを含んでよく、ここで、第1のアプリケータは、第1のカラープロファイル(例えば、本明細書における方法によるLCh値)を有する化粧品組成物を含み、第2のアプリケータは、第1のカラープロファイルとは異なる第2のカラープロファイルを有する。このようにして、使用者は、皮膚のトーンにおける正常な変化(例えば、日焼けによる季節的な変化)に適合するように、化粧品効果を個別調整できる。
製品群
本明細書のアプリケータは、製品群としてパッケージ化されて、販売され得る。場合によっては、製品群は、第1の状態、障害及び/又は皮膚の種類での使用のためのアプリケータを含む第1のパッケージ、及び第2の状態、障害又は皮膚の種類での使用のためのアプリケータを含む第2のパッケージを含み得る。第1及び第2のパッケージは、各アプリケータの化粧品組成物が適応する特定の状態、障害及び/又は皮膚の種類を消費者に伝達する指標を含む。製品群はまた、例えば、同じか又は類似の広告、パッケージマーク、製品ブランド及び/又は供給元の識別子(例えば、アートワーク、商標及び/又はトレードドレス)を含むことで、製品群中の各パッケージが単一の製品提供の一部であることを伝達する指標をも含む。1つの非限定的な例では、製品群は、第1のフィッツパトリック皮膚タイプを示す消費者によって使用されることを意図した第1のパッケージ、及び第2のフィッツパトリック皮膚タイプを示す消費者によって使用されることを意図した第2のパッケージを含み得る。小売りされる環境下において、製品群のパッケージを互いに近接して載置することが望ましい場合があるが、パッケージが互いに離間する他の実施形態も考えられる。場合によっては、異なる製品群のパッケージがパッケージ束として一緒にパッケージ化され得る。
試験方法
以下の試験方法は、本アプリケータ及び/又は化粧品組成物の特定の特性を判定するのに好適な手段をもたらす。特に指定のない限り、全試験は、23±2℃及び101±2kPaで実行する。
色試験
色試験は、分光光度計又は色補正カメラ(例えば、改良型VISIAシステム)を使用して、L***色域で標的皮膚表面の色を測定する。この方法は、標的皮膚表面に塗布される化粧品組成物に必要な及び/又はその化粧品組成物から得られる色変化量を判定する好適な手段を提供する。CIELABデルタ−E(「ΔE」)76は、色間の差異(すなわち、L***色域においてどの程度離れているか)を示すために使用され、色値は、D65/2°で記録される。この方法は、2つの標的皮膚表面(例えば、シミのある皮膚表面と正常な皮膚表面との)間の色の差異、又は化粧品組成物での処置前及び後の標的皮膚表面の色の変化を測定するために使用され得る。
色試験は、化粧品組成物で処置されたシミのある皮膚表面(例えば、目の下の部位における眼窩周囲の色素異常)の色改善値を決定するのに使用され得る。このようにして、シミのある皮膚表面の色(処置前後)を、正常な色の皮膚(例えば、頬)と比較する。
化粧品組成物で処置されたシミのある皮膚の色改善値を決定するために、シミのある皮膚及び正常な色の皮膚のL***値をまず測定し、標的皮膚表面が清浄かつ実質的にいかなる混入物(例えば、化粧品又は塵)をも含まないようにする。L***値の測定に使用する装置は、皮膚のシミのある部分のみを測定するのに十分な解像度を有するべきである。シミのある皮膚と正常な色の皮膚との間の色の差異は、以下に示す等式(a)で算出される:
(a)ΔE(シミのある皮膚の色対正常な色の皮膚の色)=[(Lシミのある皮膚−L正常な色の皮膚)^2+(aシミのある皮膚−a正常な色の皮膚)^2+(bシミのある皮膚−b正常な色の皮膚)^2]^0.5。
次に、意図する通り、アプリケータを使用して、シミのある皮膚に化粧品組成物を塗布する。処置したシミのある皮膚と非処置の正常な色の皮膚のL***値を測定する。シミのある皮膚と正常な色の皮膚との間の色の差異は、以下の等式(b)によって算出される:
(b)ΔE(シミのある皮膚の処置後の色対正常な色の皮膚の色)=[(L処置後のシミのある皮膚−L処置後の正常な色の皮膚)^2+(a処置後のシミのある皮膚−a処置後の正常な色の皮膚)^2+(b処置後のシミのある皮膚−b処置後の正常な色の皮膚)^2]^0.5。
色改善値は、以下の等式(c)によって、等式(b)の結果と等式(a)の結果を比較することで算出される:
(c)色改善値={1−ΔE(シミのある皮膚の処置後の色対正常な色の皮膚の色)/ΔE(シミのある皮膚の色対正常な色の皮膚の色}×100%
100%の改善は、処置したシミのある皮膚の色が、(処置又は非処置の)正常な色の皮膚周辺の色と同等であることを示す。
色試験は、化粧品組成物を正常な色の皮膚に塗布することによって生じる色の変化量を判定するのにも使用され得る。より自然に見える化粧品効果を提供するために、化粧品組成物は、できるだけ皮膚周辺の色に変化を起こすべきではない。したがって、本明細書の組成物が正常の皮膚に塗布される場合、ΔE値は低いのが望ましい。化粧品組成物の標的皮膚部分への塗布前後に、正常な色の皮膚の標的部分の画像を撮影する。正常な色の皮膚のL***値を、化粧品組成物の塗布前後の画像から測定する。ΔEは、以下の等式(d)によって算出される:
(d)ΔE=[(L処置後の正常な色の皮膚−L処置前の正常な色の皮膚)^2+(a処置後の正常な色の皮膚−a処置前の正常な色の皮膚)^2+(b処置後の正常な色の皮膚−b処置前の正常な色の皮膚)^2]^0.5。
組成物の色試験
この方法は、L***色域における化粧品組成物の色を判定するのに好適な手段を提供する。
1.バードバー(Bird Bar)などの自動アプリケータを使用し、レネタカード(Leneta Card)(不透明チャート2A)の黒&白域上に、化粧品組成物の均一な湿式フィルムを作製する。レネタカードの下の色がL***の測定値に影響しないように、フィルムを十分に厚くする。フィルムが十分に厚い場合、レネタカードの黒部分の上のL***の測定値は、白部分の上の測定値と実質的に同じである。
2.フィルムを24時間室温で乾燥させて、測定前にフィルムを視覚的に均一に乾燥(外観においても)させる。
3.レネタカードの黒部分の上のフィルムの反射率は、マイクロフラッシュ(反射分光光度計w/積分球)を使用して、400〜700nm(10nm増分)で測定する。D65/10で、L***値を記録する。レネタカードの白部分に対して繰り返す。
コントラスト比の試験
コントラスト比の試験は、本明細書の化粧品組成物のドットなどの組成物の不透明度を判定するのに好適な方法を提供する。以下の方法は本アプリケータを使用して記載されるが、この方法は、アプリケータ上に配置されない組成物とともに使用するのに容易に適合され得ることは認識されるであろう。更には、方法は、HIROXブランドKH−1300デジタル顕微鏡を参照するが、この方法は、任意の好適なデジタル画像取込装置とともに使用するのに適合され得ることは認識されるであろう。
較正
1.試験開始前に、カメラに取り込まれたデジタル画像を較正して、器具に特定ではないコントラスト比値を生成することが重要である。当該技術分野で既知の任意の好適な較正方法に従って、較正が実行され得る。例えば、画像は、既知の標準的なグレースケールチャート(例えば、KODAKブランドグレースケールQ−13較正チャート)によって較正され得る。この工程は、取り込まれた画像を既知の標準(すなわち、スケールチャート)と関連付けるための、当業者に周知の線形回帰を含む。
サンプル調製及び画像取得
画像取込装置の較正後、化粧品組成物がカードに接触するように、LENETAブランドフォーム2A不透明チャートの黒部分上に化粧品組成物を含有するアプリケータを載置する。10秒間、518g/cm2の圧力をかけて、化粧品組成物をカードに移動させる。不透明チャートからアプリケータを注意深く剥離し、アプリケータを廃棄する。新たなアプリケータを使用して、不透明チャートの白表面に対して繰り返す。最もドット密度の高いサンプル部分からのドットの画像を取得する。ドット間の変動性を償うために、少なくとも600個のドットを分析すべきである。画像取込に使用されるカメラの品質(すなわち、解像度)に応じて、必須数のドットを提供するために、いくつかの画像(例えば、10枚以上)が必要とされ得る。加えて、画像中の各ドットの全領域は、少なくとも2500ピクセルであるべきである。好適な画像取込装置の一例は、MX−250Zレンズを組み合わせたHIROXブランドKH−1300デジタル顕微鏡であり、これは50〜100μmの範囲のドット寸法に使用され得る。
画像分析
1.Image Pro Premier又は等価物などの好適な画像分析ソフトウェアを使用して、不透明チャートの黒及び白部分の各々の画像を加工する。好適な画像分析ソフトウェアによって、画像のリメインダ(例えば、Image Pro PremierのSmart Segmentation Algorithm)から個々のドットを分離するか、二値化する。二値化に続き、次に、ソフトウェアによって、個々のドットの光特性(すなわち、較性したYチャネル強度)を分析及び出力する。
2.不透明チャートの黒部分の測定した全ドットの較性したY値を平均化する。不透明チャートの白部分の測定した全ドットの較性したY値も平均化する。
3.ドット不透明度は、黒部分上で測定した全ドットの平均Y値を、白部分上で測定した全ドットの平均&平均&値で割った比率である。
ドット寸法(最大寸法)、半径比及び被覆試験の領域
1.上記のコントラスト比法の通りに、画像を取り込む。
2.Image Pro Premier又は等価物などの好適な画像分析ソフトウェアを使用して、不透明チャートの黒部分の各々の画像を加工する。好適な画像分析ソフトウェアによって、画像のリメインダ(例えば、Image Pro PremierのSmart Segmentation Algorithm)から個々のドットを「分離する」か、二値化する。二値化に続き、次に、ソフトウェアによって、個々のドットの空間特性(すなわち、ドット直径、面積、及び半径)を分析及び出力する。
3.ドット寸法(最大寸法)は、不透明チャートの黒部分上で測定した全ドットの最大直径を平均化することで求められる。
4.半径比は、不透明チャートの黒部分上で測定した全ドットの半径比(最大半径と最小半径との比率)を平均化することで求められる。
5.被覆面積は、全ドット面積と分析した全面積との比率から求められる。1つを超える画像取込が必要である場合、この比率は各取込において決定され、これらの各々が平均値となる。
移動性試験
この試験方法によって、アプリケータから標的表面に移動する組成物の量を判定する好適な手段がもたらされる。
サンプル収集
1.4cm2のブラックコーティングしたレネタカード2片(例えば、標準形から2cm×2cmの正方形に切断する)を得る。
2.組成物を含有した片面を上にして、高濃度表面上にアプリケータを載置する。
3.アプリケータ上に第1のレネタ片を載置する(黒い面を組成物に適用する)。
4.適切な重りを使用して、10秒間、140g/cm2の圧力(±20g/cm2)を均一にかける。
5.アプリケータから重り及びレネタカードを取り除く。
6.上述と同じ方法で、アプリケータ上に第2のレネタカードを載置する。
7.過剰の圧力をかけて、任意の残りの組成物を第2のレネタ四角片上に移動させる。第2のレネタカードは、全ての「残渣」組成物を含有し、第1のレネタカードに移動されるべきではない。
8.全組成物がアプリケータから第2のレネタカードに移動したのを視覚的に確認する。
ドット領域分析及び移動%の算出
1.カメラを備える顕微鏡(又は同様の装置)を使用して、第1及び第2のレネタカード上の組成物の画像を取り込む。
2.好適な画像分析ソフトウェアを使用して、各レネタカード上で組成物が占める全面積を算出する。
3.以下の通りに、(第1のレネタカード上の)移動%を算出する:
移動%=[(第1のレネタカード上で組成物に被覆される面積)/(両レネタカード上で組成物に被覆される全面積)]*100例
実施例1、2及び3は、本開示によるアプリケータである。各実施例におけるアプリケータは、処置した発泡性支持体材料、及びドットの不連続パターンとして印刷された化粧品組成物を含む。実施例1及び3におけるドットは、確率(ランダム)パターンである一方、実施例2におけるドットは六角形に実装されたパターンである。発泡性支持体材料をシリコーン剥離層で処置し、化粧品組成物がアプリケータから標的皮膚表面に移動するのを促進する。感圧性接着剤(PSA)を顔料と混合し、スラリーを形成することで、化粧品組成物が作製される。実施例2の場合、追加の水をスラリーに加えた。グラビア印刷プロセスを使用して、液体化粧品組成物を支持体材料の処置した面上に印刷する。印刷後、アプリケータをドライヤーに通過させて、化粧品組成物から任意の過剰な水を除去する。次に、被覆層を乾燥アプリケータに塗布する。表1は、3つの代表的なアプリケータを作製するのに使用された成分を示している。
Figure 2017518091
1 Volara Aタイプ(Sekisui Voltek,LLCから入手可能)
2 Volara EOタイプ(Sekisui Voltek,LLCから入手可能)
3 Volextra EVA 1075 GY/GYタイプ(Sekisui Voltek,LLCから入手可能)
4 TEGO RC902:RC711:A18(70:30:2)(Evonikから入手可能)
5 TEGO RC902:RC711:A18(70:30:2)(Evonikから入手可能)
6 TEGO RC 902:RC922:RC711:A18(50:20:30:2)(Evonikから入手可能)
7 FGN−6924(Craigbond 3256Z)(エマルション)(Colorcon,Inc.から入手可能)
8 SP310アクリルコポリマー(エマルション)(Chromalineから入手可能)
9 44# PKクラフト紙(片面にポリプロピレンコーティングがされており、ポリプロピレン層上にシリコーンコーティングがされている)(Sil Tech(Technicoteの一部門)から入手可能)
10 Scotchpak 9714 SBOPP(3Mから入手可能)
11 顔料スラリー:60%顔料(顔料の全重量に対して、79.8重量%のTiO2、14.62重量%の黄色Fe23、5.00重量%の赤色Fe23、及び0.58重量%の黒色Fe23)、2%のDarvan 821A及び38%の水
(実施例4〜6)
上述の実施例1のアプリケータを被験者において試験し、アプリケータによってもたらされる効果における、ドット寸法及び被覆領域の影響を判定した。ドット数を固定し、ゆえに、被覆領域を増加させるためにドット寸法を増加させた。実施例4の被覆領域は13.6%であり、実施例5の被覆領域は22%であり、実施例6の被覆領域は33.8%であった。実施例6は、最大平均ドット寸法(すなわち、最大寸法)を有し、実施例5及び実施例4が続くものであった。結果を以下の表2に示す。
Figure 2017518091
本明細書に開示される寸法及び値は、記載される正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、それぞれのそのような寸法は、記載される値とその値の周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示した寸法は、「約40mm」を意味することを意図したものである。更に、本明細書に記載される特性は、1つ以上の範囲の値を含み得る。当然のことながら、これらの値は、範囲内の個々の値が特に開示されていない場合でも範囲内の全ての値を包含するということが理解されるべきである。
相互参照される又は関連する任意の特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、明示的に除外又は別の方法で限定しない限りにおいて、参照によりその全容が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明全てを教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する範囲において、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
以上、本発明の特定の実施形態を図示、説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び改変を実施することが可能である点は当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することが意図される。

Claims (15)

  1. 自然に見える化粧品効果を提供する化粧品アプリケータであって、
    a.基材と、
    b.不連続な確率的パターンで配列された多数のドットとして前記基材上に配置される、固形の移動可能な化粧品組成物と、を含み、前記化粧品組成物は、着色剤及び接着剤を含み、前記組成物は、約30〜80のL*値、約10〜50のc*値、及び約30〜80のh*値を有する、化粧品アプリケータ。
  2. 前記ドットは、約0.1〜0.6のコントラスト比を有する、請求項1に記載の化粧品アプリケータ。
  3. 前記ドットは、約10μm〜250μmの最大寸法を有する、請求項1又は2に記載の化粧品アプリケータ。
  4. 前記ドットは、1〜10の半径比を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ。
  5. 前記アプリケータの片面の少なくとも一部分は、約10〜50%の前記化粧品組成物の被覆領域を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ。
  6. 前記アプリケータの第1の部分は第1の被覆領域を有し、前記アプリケータの第2の部分は第2の被覆領域を有し、前記第1の被覆領域は前記第2の被覆領域より大きく、好ましくは少なくとも50%より大きい、請求項5に記載の化粧品アプリケータ。
  7. 前記ドットのパターンは縁ぼかし部を形成する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ。
  8. 前記基材は可撓性発泡体材料を含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ。
  9. 前記基材は剥離層を含み、前記化粧品組成物は前記剥離層上に配置される、請求項1に記載の化粧品アプリケータ。
  10. 前記剥離層は、約0.018〜0.030N/m(約18〜30ダイン/cm)の表面エネルギーを有する、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記組成物中の顔料対接着剤の比率は、1:10〜1:1である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化粧品アプリケータ。
  12. 皮膚に自然に見える化粧品効果を提供する方法であって、
    a.変色した皮膚の標的部分を特定することと、
    b.アプリケータを使用して、前記変色した皮膚の標的部分に固形の移動可能な化粧品組成物を塗布することと、を含み、前記化粧品組成物は着色剤及び接着剤を含み、前記アプリケータは少なくとも1つの基材を含み、前記化粧品組成物は、不連続な確率的パターンで配列された多数のドットとして前記基材上に配置される、方法。
  13. 前記変色した皮膚の標的部分は、眼窩周囲の色素異常を含み、前記化粧品組成物は、少なくとも約1%の色改善値をもたらす、請求項12に記載の方法。
  14. 前記化粧品組成物は、約10未満のΔEを提供する、請求項12又は13に記載の方法。
  15. 前記組成物は、約30〜80のL*値、約10〜50のc*値、及び約30〜80のh*値を有する、請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
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