JP2017518083A - in vivoでの非共有結合的連結のための方法および組成物 - Google Patents

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Abstract

第1および第2の構成成分の相互作用を促進する方法が開示され、この方法は、抗体断片およびエピトープタグの使用を含む。抗体断片は、第1の構成成分に結合され得るが、エピトープタグは、第2の構成成分に結合され得る。抗体断片は、抗体断片とエピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、エピトープタグに対する結合特異性を有し得る。一局面において、第1の構成成分および第2の構成成分の相互作用を促進する方法が提供され、この方法は、a.第1の構成成分に結合された抗体断片を提供するステップ;およびb.第2の構成成分に結合されたエピトープタグを提供するステップを含み、上記抗体断片が、上記抗体断片と上記エピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、上記エピトープタグに対する結合特異性を含む。

Description

関連出願
この出願は、2014年6月17日に出願された仮出願USSN62/013,422号および2015年5月19日に出願されたUSSN62/163,568号(これらの内容は、それらの全体が参考としてそれぞれ本明細書に援用される)の利益を主張する。
配列表の援用
2015年6月5日に作成され、サイズが1KBである名称「POTH−002/001WO_SeqList.txt」のテキストファイルの内容は、それらの全体が参照により本明細書に援用される。
本開示の分野
本開示は一般に、部位指向的ゲノム改変のための組成物および方法に関する。
ペプチド結合を介した共有結合的結合で、1つのタンパク質を別のタンパク質に結合させることは、分子生物学において一般的な実施である。これを実施するための1つの方法は、一方のタンパク質のDNAコード配列を第2のタンパク質のコード配列の下流に付加し、それら2つの配列が単一のポリペプチドとして翻訳されるようにすることによる。しかし、この戦略に関連する1つの問題は、タンパク質が、そのタンパク質のアミノ末端(N末端)またはカルボキシ末端(C末端)において、別のタンパク質に簡易的にしか連結されることができないことである。残念ながら、この様式でタンパク質を組み合わせることは、タンパク質のうちの一方または両方を不正確に折り畳ませる場合が多い。正確に折り畳まる場合であっても、一方のタンパク質が他方のタンパク質の正常な機能を物理的に干渉することに起因して、融合したタンパク質の一方または両方が非機能的であることが珍しくない。これらの問題は、2つのポリペプチド間にコードされる可撓性リンカーの使用によってある程度まで緩和され得る。しかし、多くのタンパク質融合物は、リンカー配列の使用にもかかわらず、なおも機能的ではない可能性があり、その結果、この技術に関連する問題は、未だそのままである。
上記融合タンパク質戦略に関する第2の問題は、このプロセスが、個々の単一のタンパク質のいずれかよりもかなり大きい1つの大きいタンパク質を創出することである。これはまた、融合したタンパク質がin vivoで所望の位置にアクセスする機能または能力を損ない得る。さらに、その代わりに、ウイルス送達方法を介して、所望の融合したタンパク質をコードするDNAを細胞中に送達することが望ましい場合が多い。しかし、ウイルス送達方法は、それらが含有することができるDNAの量によって制限される。大きい融合タンパク質をコードするDNAは、ウイルス送達ビヒクル(例えば、アデノ随伴ウイルス(AAV)など)に入らない場合があり、それによって、この方法の有用性を制限する。
上記方法のさらなる欠点は、一過的相互作用のみが所望される場合に存在する限界である。異なる時点での2つまたはそれ超のタンパク質の機能的会合を可能にすることが、望ましいまたは有利である場合がある。これは、例えば、所与のタンパク質の複数の機能に起因し得る。トランスポザーゼタンパク質は、1つのかかる型のタンパク質である。トランスポザーゼタンパク質は、トランスポゾン認識、トランスポゾンを切り出すためのDNAの切断、新たなゲノム位置へのトランスポゾン配列の移動、新たな標的部位の認識、および新たな遺伝子座においてトランスポゾンを組み込むためのDNAの切断を含む、いくつかの重要なステップを実施する。かかる場合には、部位特異的DNA結合を有する異種タンパク質を付加することによって、ゲノム中の特定の部位にトランスポザーゼを指向させることが望まれ得る。しかし、このタンパク質は、標的部位認識ステップの間にしか必要とされず、より初期の段階におけるその存在は、他のステップにとっては事実上有害であり得、その結果、融合タンパク質は実用的には適用できなかった。このように、当技術分野における上記問題のうちの1つまたは複数に取り組む方法が、当技術分野において必要とされている。本開示は、当技術分野における上述の不備のうちの1つまたは複数に取り組もうとするものである。
第1および第2の構成成分の相互作用を促進する方法が開示され、この方法は、抗体断片およびエピトープタグの使用を含む。この抗体断片は、第1の構成成分に結合され得、エピトープタグは、第2の構成成分に結合され得る。この抗体断片は、抗体断片とエピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、エピトープタグに対する結合特異性を有し得る。
本開示は、第1および第2の構成成分の相互作用を促進する方法であって、第1の構成成分に結合された抗体断片を提供するステップ;および第2の構成成分に結合されたエピトープタグを提供するステップを含み、この抗体断片が、抗体断片とエピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、エピトープタグに対する結合特異性を含む、方法を提供する。この方法のある特定の実施形態では、この抗体断片とエピトープタグとは、一過的に相互作用する。この一過的相互作用は、細胞の内部で起こり得る。
本開示の抗体断片は、単鎖可変断片(ScFv)を含み得る。あるいは、またはさらに、本開示の抗体断片は、単鎖可変断片(ScFv)、単一ドメイン抗体(sdAb)、ドメイン抗体、SMIP、またはそれらの組み合わせを含み得る。
本開示の方法のある特定の実施形態では、この第1および第2の構成成分は、標的タンパク質に共有結合的に結合されたエピトープタグおよびシグナルに共有結合的に結合されたScFvを含む。
本開示の抗体断片は、単一ドメイン抗体(sdAb)を含み得る。
本開示の第1の構成成分は、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。ある特定の実施形態では、この第1の構成成分は、エフェクター分子を含む。例示的なエフェクター分子には、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ(methytransferase)、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、またはそれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。本開示のエフェクター分子は、遺伝子発現を改変することが可能であり得る。
本開示の第2の構成成分は、エフェクタータンパク質を含み得る。第2の構成成分がエフェクタータンパク質であるある特定の実施形態では、例示的なエフェクタータンパク質には、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、またはそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。本開示のエフェクター分子は、遺伝子発現を改変することが可能であり得る。
本開示の方法のある特定の実施形態では、このエフェクター分子は、ヌクレアーゼである。このエフェクター分子は、BfilIであり得る。このエフェクター分子は、BmrIであり得る。このエフェクター分子は、Clo051であり得る。このエフェクター分子は、FokIであり得る。
本開示の第2の構成成分には、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、またはそれらの任意の組み合わせが含まれ得る。本開示の方法のある特定の実施形態では、この第2の構成成分は、遺伝子発現を改変することが可能なタンパク質を含む。この第2の構成成分は、DNAを改変するタンパク質を含み得る。
本開示は、抗体断片およびエピトープタグを含むキットを提供し、この抗体断片は、第1の構成成分に結合され、このエピトープタグは、第2の構成成分に結合され、この抗体断片は、抗体断片とエピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、エピトープタグに対する結合特異性を含む。本開示のキットのある特定の実施形態では、この第1および第2の構成成分は、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、またはそれらの任意の組み合わせである。
本開示は、第1および第2の構成成分の相互作用を促進する方法であって、第1の構成成分に結合された足場タンパク質を提供するステップ;および第2の構成成分に結合された対応する結合部位を提供するステップを含み、この足場タンパク質が、対応する結合部位に特異的に結合して、足場タンパク質と対応する結合部位との間の相互作用を引き起こす、方法を提供する。本開示の方法のある特定の実施形態では、この足場タンパク質と対応する結合部位とは、一過的に相互作用する。この一過的相互作用は、細胞の内部で起こり得る。
本開示の方法のある特定の実施形態では、足場タンパク質は、抗体模倣物を含み得る。
本開示の方法のある特定の実施形態では、足場タンパク質は、単鎖可変断片(ScFv)、ドメイン抗体、ナノボディ、SMIP、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。ドメイン抗体は、単一ドメイン抗体(sdAb)を含み得るまたはそれからなり得る。
本開示の方法のある特定の実施形態では、足場タンパク質は、アフィボディ(affibody)、アフィリン(afflilin)、アフィマー(affimer)、アフィチン(affitin)、アルファボディ(alphabody)、アンチカリン(anticalin)、アビマー(avimer)、DARPin、フィノマー(Fynomer)、クニッツドメインもしくはクニッツドメインペプチド、モノボディ(monobody)、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。
本開示の足場タンパク質は、第1の構成成分に共有結合的に結合され得る。
本開示の第1の構成成分は、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。さらに、本開示の第1の構成成分は、エフェクター分子を含み得る。例示的なエフェクター分子には、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、またはそれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。エフェクター分子は、遺伝子発現を改変することが可能であり得る。
本開示の第2の構成成分は、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る。第2の構成成分がタンパク質を含むある特定の実施形態では、このタンパク質は、遺伝子発現を改変することが可能であり得るおよび/またはDNAを改変し得る。
本開示の第2の構成成分は、エフェクタータンパク質を含み得る。本開示の方法のある特定の実施形態では、この第2の構成成分がエフェクタータンパク質である場合、例示的なエフェクタータンパク質には、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、またはそれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。エフェクター分子は、遺伝子発現を改変することが可能であり得る。
本開示の方法のある特定の実施形態では、このエフェクター分子は、ヌクレアーゼである。このエフェクター分子は、BfilIであり得る。このエフェクター分子は、BmrIであり得る。このエフェクター分子は、Clo051であり得る。このエフェクター分子は、FokIであり得る。
本開示は、足場タンパク質および対応する結合部位を含むキットであって、この足場タンパク質は、第1の構成成分に結合され、この対応する結合部位は、第2の構成成分に結合され、この足場タンパク質は、対応する結合部位に特異的に結合して、足場タンパク質と対応する結合部位との間の相互作用を引き起こす、キットを提供する。本開示のキットのある特定の実施形態では、この第1および第2の構成成分は、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、またはそれらの任意の組み合わせであり得る。
本開示の方法のある特定の実施形態によれば、この第1および第2の構成成分は、それぞれ、第1のタンパク質および第2のタンパク質を含む。
本開示の方法のある特定の実施形態によれば、この第1および第2の構成成分は、それぞれ、DNA結合性タンパク質およびエフェクタータンパク質を含み、この第1および第2の構成成分の相互作用は、遺伝子発現における変化またはDNAの改変を生じる。
本開示の方法のある特定の実施形態によれば、この第1および第2の構成成分は、それぞれ、フルオロフォアおよびタンパク質を含み、この第1および第2の構成成分の相互作用は、タンパク質発現および細胞内局在化(subcellular localization)のリアルタイムモニタリングを可能にする。
本開示の方法のある特定の実施形態によれば、この第1および第2の構成成分は、それぞれ、第1および第2の小分子を含み、相互作用してプロドラッグを活性化することが可能である。
本開示は、生物のゲノムを改変するための方法であって、第1の構成成分に結合された抗体断片を提供するステップであって、この第1の構成成分がDNA結合性分子である、ステップ、および第2の構成成分に結合されたエピトープタグを提供するステップであって、この第2の構成成分が、遺伝子発現を改変することが可能なエフェクター分子である、ステップを含み、この抗体断片は、抗体断片とエピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、エピトープタグに対する結合特異性を含む、方法を提供する。この方法によれば、DNA結合性分子とエフェクター分子との間の相互作用は、遺伝子発現における変化またはDNAの改変を生じる。ある特定の実施形態では、このDNA結合性分子は、DNA、RNAまたはタンパク質である。本開示のDNA結合性分子は、ゲノム配列内の遺伝子座(単数または複数)を特異的に標的化し得る。ある特定の実施形態では、このエフェクター分子は、エンドヌクレアーゼである。この方法によれば、ゲノムは、1つもしくは複数のゲノム配列もしくは塩基対がエンドヌクレアーゼによって分離される場合、および/または1つもしくは複数のゲノム配列もしくは塩基対が欠失、挿入、置換、反転もしくは再配置される場合、改変され得る。さらに、本開示は、本開示の方法によって改変されたゲノム配列または塩基対を含む細胞を提供する。本開示の方法によって改変された細胞は、例えば、ゲノムのゲノム配列または塩基対の欠失、挿入、置換、反転または再配置を含み得る。本開示の方法に従って改変された細胞は、例えば、その細胞のゲノム内に天然には存在しない、外因性、人工または異種の配列を含み得る。この細胞は、本開示の方法に従って、in vivo、ex vivoまたはin vitroで改変され得る。ある特定の実施形態では、この細胞は、ヒト細胞でもヒト胚細胞でもない。
図1は、piggyBacに対するscFvを生成するためのファージディスプレイの方法を示す図である。ウサギが、関連するB細胞を拡大増殖させる(expand)ために、PBトランスポザーゼタンパク質(PBase)で免疫化される。重鎖および軽鎖遺伝子由来の可変領域(VHおよびVL)が、PCRによってcDNAから増幅されて、18アミノ酸のリンカー(L)を含有する融合産物を形成する。ファージミドが産生され、PBaseに対してパニングされ、E.coliにおいて増幅され、1回または2回反復される。得られたファージミドDNAライブラリーは、リンカー配列と共に、E2c PZFを含有するpLVX−IRES−ZsGreenベクター中にクローニングされる。次いで、E2c−scFv N末端融合物ライブラリーが、レンチウイルスにおいて産生される。
定義
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(and)」および「この(the)」は、文脈が明確に他を示さない限り、複数形の指示対象を含む。従って、例えば、「1つの(a)方法」に対する言及は、複数のかかる方法を含み、「1つの(a)用量」に対する言及は、1つまたは複数の用量および当業者に公知のその等価物に対する言及を含む、などである。
用語「約」または「およそ」とは、測定システムの限界など、その値が如何にして測定または決定されるかに一部依存する、当業者によって決定される特定の値について許容される誤差範囲以内を意味する。例えば、「約」とは、当技術分野における実施に従って、1または1よりも大きい標準偏差以内を意味し得る。あるいは、「約」とは、所与の値の最大で20%、または最大で10%、または最大で5%、または最大で1%の範囲を意味し得る。あるいは、特に生物学的な系またはプロセスに関して、この用語は、値の1桁以内、好ましくは5倍以内、または2倍以内を意味し得る。特定の値が本出願および特許請求の範囲において記載される場合、特記しない限り、特定の値について許容される誤差範囲内を意味する用語「約」を前提とすべきである。
「結合」とは、巨大分子間(例えば、タンパク質と核酸との間)の、特異的な非共有結合的相互作用を指す。相互作用が全体として特異的である限り、結合相互作用の全ての構成成分が配列特異的である(例えば、DNA骨格中のリン酸残基と接触する)必要はない。
「結合性タンパク質」は、別の分子に非共有結合的に結合できるタンパク質である。結合性タンパク質は、例えば、DNA分子に結合し得る(DNA結合性タンパク質)、RNA分子に結合し得る(RNA結合性タンパク質)および/またはタンパク質分子に結合し得る(タンパク質結合性タンパク質)。タンパク質結合性タンパク質の場合、これは、それ自体と結合し得(ホモ二量体、ホモ三量体などを形成する)、および/または異なるタンパク質(単数もしくは複数)のうち1つもしくは複数の分子に結合し得る。結合性タンパク質は、1種よりも多い型の結合活性を有し得る。例えば、ジンクフィンガータンパク質は、DNA結合活性、RNA結合活性およびタンパク質結合活性を有する。
本明細書で使用する場合、用語「含む」は、その組成物および方法が、列挙された要素を含むが、他の要素を排除しないことを意味することを意図している。「〜から本質的になる」は、組成物および方法を定義するために使用する場合、意図した目的のために使用する場合にその組み合わせにとって何らかの本質的な重要性がある他の要素を排除することを意味するものとする。従って、本明細書に定義した要素から本質的になる組成物は、微量の混入物または不活性担体を排除しない。「〜からなる」とは、他の成分の微量の要素および実質的な方法ステップを間違いなく排除することを意味するものとする。これらの移行用語の各々によって定義される実施形態は、本発明の範囲内である。
用語「抗体」は、最も広い意味で使用され、具体的には、単一のモノクローナル抗体(アゴニストおよびアンタゴニスト抗体を含む)およびポリエピトープ特異性を有する抗体組成物をカバーする。本明細書で定義されるような本明細書の抗体の天然のまたは合成のアナログ、変異体、バリアント、対立遺伝子、ホモログおよびオルソログ(本明細書では集合的に、「アナログ」と呼ばれる)を使用することもまた、本明細書の範囲内である。従って、本明細書の一実施形態によれば、用語「本明細書の抗体」は、その最も広い意味で、かかるアナログもまたカバーする。一般に、かかるアナログでは、1つまたは複数のアミノ酸残基が、本明細書に定義されるように、本明細書の抗体と比較して、置き換え、欠失および/または付加されていてもよい。
「抗体断片」、およびその全ての文法的異形は、本明細書で使用する場合、インタクトな抗体の抗原結合部位または可変領域を含む、インタクトな抗体の一部分として定義され、この部分は、インタクトな抗体のFc領域の定常重鎖ドメイン(即ち、抗体アイソタイプに依存してCH2、CH3およびCH4)を含まない。抗体断片の例には:Fab、Fab’、Fab’−SH、F(ab’)およびFv断片;ダイアボディ;連続するアミノ酸残基の1つの中断されていない配列からなる一次構造を有するポリペプチドである任意の抗体断片(本明細書で「単鎖抗体断片」または「単鎖ポリペプチド」と呼ばれる)であって、(l)単鎖Fv(scFv)分子(2)関連する重鎖部分を伴わない、1つの軽鎖可変ドメインだけを含有する単鎖ポリペプチド、または軽鎖可変ドメインの3つのCDRを含有するその断片、および(3)関連する軽鎖部分を伴わない、1つの重鎖可変領域だけを含有する単鎖ポリペプチド、または重鎖可変領域の3つのCDRを含有するその断片を限定することなく含む、抗体断片;ならびに抗体断片から形成された多特異性または多価構造が含まれる。1つまたは複数の重鎖を含む抗体断片では、重鎖(複数可)は、インタクトな抗体の非Fc領域において見出される任意の定常ドメイン配列(例えば、IgGアイソタイプではCHI)を含有し得、および/あるいはインタクトな抗体において見出される任意のヒンジ領域を含有し得、および/あるいは重鎖(複数可)のヒンジ領域配列もしくは定常ドメイン配列に融合したまたはそれらの中に置かれたロイシンジッパー配列を含有し得る。この用語は、単一モノマー性可変抗体ドメインを有する抗体断片を指す単一ドメイン抗体(「sdAB」)(例えば、ラクダ科動物由来)をさらに含む。かかる抗体断片の型は、当業者によって容易に理解される。
本明細書で使用する場合、用語「エピトープタグ」または他の言い方で「親和性タグ」とは、タンパク質またはリガンドとの特異的相互作用を可能にする短いアミノ酸配列またはペプチドを指す。
本明細書で使用する場合、「エピトープ」とは、ポリペプチドの抗原決定基を指す。エピトープは、そのエピトープに独自の空間的コンフォメーションにある3つのアミノ酸を含み得る。一般に、エピトープは、少なくとも4、5、6または7のかかるアミノ酸からなり、より一般的には、少なくとも8、9または10のかかるアミノ酸からなる。アミノ酸の空間的コンフォメーションを決定する方法は、当技術分野で公知であり、これには、例えば、X線結晶解析および2次元核磁気共鳴が含まれる。
本明細書で使用する場合、「発現」とは、ポリヌクレオチドがmRNAへと転写されるプロセス、および/または転写されたmRNAが、ペプチド、ポリペプチドもしくはタンパク質へと引き続いて翻訳されるプロセスを指す。ポリヌクレオチドがゲノムDNA由来である場合、発現は、真核生物細胞におけるmRNAのスプライシングを含み得る。
「遺伝子発現」とは、遺伝子中に含有される情報の、遺伝子産物への変換を指す。遺伝子産物は、遺伝子の直接的転写産物(例えば、mRNA、tRNA、rRNA、アンチセンスRNA、リボザイム、shRNA、マイクロRNA、構造RNAまたは任意の他の型のRNA)またはmRNAの翻訳によって産生されたタンパク質であり得る。遺伝子産物には、キャッピング、ポリアデニル化、メチル化および編集などのプロセスによって改変されたRNA、ならびに例えば、メチル化、アセチル化、リン酸化、ユビキチン化、ADP−リボシル化、ミリスチル化およびグリコシル化によって改変されたタンパク質もまた含まれる。
遺伝子発現の「モジュレーション」または「調節」とは、遺伝子の活性における変化を指す。発現のモジュレーションには、遺伝子活性化および遺伝子抑制が含まれ得るがこれらに限定されない。
本明細書で使用する場合、用語「作動可能に連結した(operatively linked)」またはその等価物(例えば、「作動可能に連結した(linked operatively)」)とは、2つまたはそれ超の分子が、一方もしくは両方の分子またはそれらの組み合わせに帰せられ得る機能に影響を与えるように相互作用することが可能であるように、互いに対して位置付けられることを意味している。
用語「scFv」とは、単鎖可変断片を指す。scFvは、リンカーペプチドで接続された、免疫グロブリンの重鎖の可変領域(VH)および軽鎖の可変領域(VL)の融合タンパク質である。このリンカーペプチドは、約5〜40アミノ酸長または約10〜30アミノ酸長または約5、10、15、20、25、30、35もしくは40アミノ酸長であり得る。単鎖可変断片は、完全抗体分子中に見出される定常Fc領域を欠き、従って、抗体を精製するために使用される一般的結合部位(例えば、プロテインG)を欠く。この用語は、細胞の細胞質において安定であって細胞内タンパク質に結合し得る抗体、イントラボディ(intrabody)であるscFvをさらに含む。
本明細書で使用する場合、用語「単一ドメイン抗体」とは、特異的抗原に選択的に結合することができる単一モノマー性可変抗体ドメインを有する抗体断片を意味する。単一ドメイン抗体は、一般に、重鎖抗体または一般的IgGの1つの可変ドメイン(VH)を含み、抗体全体と類似の、抗原に対する親和性を一般に有するが、より耐熱性であり、洗浄剤および高濃度の尿素に対してより安定である、約110アミノ酸長のペプチド鎖である。例は、ラクダ科動物または魚類の抗体由来のものである。あるいは、単一ドメイン抗体は、4つの鎖を有する一般的なマウスまたはヒトIgGから作製され得る。
用語「特異的に結合する」および「特異的結合」とは、本明細書で使用する場合、種々の抗原の均一な混合物中に存在する特定の抗原に優先的に結合する、抗体、抗体断片またはナノボディの能力を指す。ある特定の実施形態では、特異的結合相互作用は、一部の実施形態では、約10倍超〜100倍超またはそれ超(例えば、約1000倍超または10,000倍超)、試料中の望ましい抗原と望ましくない抗原との間を識別する。「特異性」とは、異なる抗原性標的と比べて1つの抗原性標的に優先的に結合する、免疫グロブリンまたは免疫グロブリン断片、例えばナノボディの能力を指すが、必ずしも高い親和性を含意しない。
「標的部位」または「標的配列」は、結合のための十分な条件が存在するときに結合分子が結合する核酸の一部分を規定する核酸配列である。
本発明のさらなる利点は、以下の説明中に一部示され、この説明から一部明らかであり、または本発明の実施によって習得され得る。本発明の利点は、添付の特許請求の範囲において特に指摘された要素および組み合わせによって実現および獲得される。上述の一般的説明および以下の詳細な説明の両方が、例示的かつ説明的であるにすぎず、特許請求された本発明を限定しないことを、理解すべきである。
本開示は、それらが細胞中で産生された後に、タンパク質を非共有結合的に連結するための組成物および方法を提供する。一態様では、開示された方法は、所望の効果を可能にするのに十分な期間にわたって、2つまたはそれ超の分子の一過的(一時的)相互作用を可能にする。2つまたはそれ超の分子が会合および解離する能力の結果として、重要な場合にのみ、機能的会合が可能になり得る。
本開示は、第1および第2の構成成分の相互作用を促進する方法を提供する。
本開示の方法は、第1の構成成分に結合された抗体断片を提供するステップ、および第2の構成成分に結合されたエピトープタグを提供するステップを含み得、この抗体断片は、抗体断片とエピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、エピトープタグに対する結合特異性を含み得る。一態様では、この抗体断片およびエピトープタグは、この抗体断片とエピトープタグとが一過的に相互作用するように選択される。本明細書で企図する場合、この相互作用は、細胞の内部で起こる。
本開示の抗体断片は、第1の構成成分に共有結合的に結合され得る。この抗体断片は、当業者に理解される任意の抗体断片であり得る。一態様では、この抗体断片は、単鎖可変断片(ScFv)を含み得る。一態様では、この抗体断片は、単一ドメイン抗体(sdAb)を含み得る。例えば、この方法は、標的タンパク質に共有結合的に結合されたエピトープタグおよび第2のタンパク質に共有結合的に結合されたScFvを利用し得る。
本開示の方法は、第1の構成成分に結合された抗体模倣物または足場タンパク質を提供するステップ、および第2の構成成分に結合された、この抗体模倣物または足場タンパク質の対応する結合部位を提供するステップを含み得、この抗体模倣物または足場タンパク質は、この抗体模倣物または足場タンパク質の対応する結合部位に特異的に結合し得、抗体模倣物または足場タンパク質と対応する結合部位との間の相互作用を生じ得る。一態様では、この抗体模倣物または足場タンパク質および対応する結合部位は、この抗体模倣物または足場タンパク質と対応する結合部位とが一過的に相互作用するように選択され得る。本明細書で企図する場合、この相互作用は、細胞の内部で起こる。
本開示の抗体模倣物は、第1の構成成分に共有結合的に結合され得る。本明細書で使用する場合、用語「抗体模倣物」は、標的配列を特異的に結合し、天然に存在する抗体とは別個の構造を有する有機化合物を記載するよう意図される。抗体模倣物は、タンパク質、核酸または小分子を含み得る。本開示の抗体模倣物が特異的に結合する標的配列は、抗原であり得る。抗体模倣物は、優れた溶解度、組織透過、熱および酵素に対する安定性(例えば、酵素的分解に対する耐性)ならびにより低い産生コストが含まれるが、これらに限定されない、抗体を超える優れた特性を提供し得る。例示的な抗体模倣物には、アフィボディ、アフィリン、アフィマー、アフィチン、アルファボディ、アンチカリン、およびアビマー(アビディティマルチマー(avidity multimer)としても公知)、DARPin(デザインされたアンキリンリピートタンパク質)、フィノマー、クニッツドメインペプチド、ならびにモノボディが含まれるが、これらに限定されない。
本開示のアフィボディ分子は、いかなるジスルフィド架橋も伴わない、1つまたは複数のアルファヘリックスを含むまたはそれらからなるタンパク質足場を含む。好ましくは、本開示のアフィボディ分子は、3つのアルファヘリックスを含むまたはそれらからなる。例えば、本開示のアフィボディ分子は、免疫グロブリン結合ドメインを含み得る。本開示のアフィボディ分子は、プロテインAのZドメインを含み得る。
本開示のアフィリン分子は、例えば、ガンマ−Bクリスタリンまたはユビキチンのいずれかの曝露されたアミノ酸の改変によって産生されたタンパク質足場を含む。アフィリン分子は、抗原に対する抗体の親和性を機能的に模倣するが、抗体を構造的には模倣しない。アフィリンを作製するために使用される任意のタンパク質足場では、適切に折り畳まれたタンパク質分子中の、溶媒または可能な結合パートナーにアクセス可能なアミノ酸が、曝露されたアミノ酸とみなされる。これらの曝露されたアミノ酸のうちの任意の1つまたは複数は、標的配列または抗原に特異的に結合するように改変され得る。
本開示のアフィマー分子は、特異的標的配列に対する高親和性結合部位を提供するペプチドループをディスプレイするように操作された高度に安定なタンパク質を含むタンパク質足場を含む。本開示の例示的なアフィマー分子は、シスタチンタンパク質またはその三次構造に基づくタンパク質足場を含む。本開示の例示的なアフィマー分子は、アンチパラレルベータ−シートの上部に存在するアルファ−ヘリックスを含む共通の三次構造を共有し得る。
本開示のアフィチン分子は、人工タンパク質足場を含み、その構造は、例えば、DNA結合性タンパク質(例えば、DNA結合性タンパク質Sac7d)に由来し得る。本開示のアフィチンは、抗原の全体または部分であり得る標的配列を選択的に結合する。本開示の例示的なアフィチンは、DNA結合性タンパク質の結合表面上の1つまたは複数アミノ酸配列をランダム化し、得られたタンパク質をリボソームディスプレイおよび選択に供することによって、製造される。本開示のアフィチンの標的配列は、例えば、ゲノム中、またはペプチド、タンパク質、ウイルスもしくは細菌の表面上で見出され得る。本開示のある特定の実施形態では、アフィチン分子は、酵素の特異的阻害剤として使用され得る。本開示のアフィチン分子は、耐熱性タンパク質またはその誘導体を含み得る。
本開示のアルファボディ分子は、細胞透過性アルファボディ(CPAB)とも呼ばれ得る。本開示のアルファボディ分子は、種々の標的配列(抗原を含む)に結合する小さいタンパク質(典型的には、10kDa未満のもの)を含む。アルファボディ分子は、細胞内標的配列に到達および結合することが可能である。構造的に、本開示のアルファボディ分子は、単鎖アルファヘリックス(天然に存在するコイルドコイル構造と類似)を形成する人工配列を含む。本開示のアルファボディ分子は、標的タンパク質に特異的に結合するように改変された1つまたは複数のアミノ酸を含むタンパク質足場を含み得る。分子の結合特異性に関わらず、本開示のアルファボディ分子は、正確なフォールディングおよび熱的安定性を維持する。
本開示のアンチカリン分子は、タンパク質または小分子のいずれか中の標的配列または部位に結合する人工タンパク質を含む。本開示のアンチカリン分子は、ヒトリポカリン由来の人工タンパク質を含み得る。本開示のアンチカリン分子は、例えば、モノクローナル抗体またはその断片の代わりに使用され得る。アンチカリン分子は、モノクローナル抗体またはその断片よりも優れた組織透過および熱的安定性を実証し得る。本開示の例示的なアンチカリン分子は、およそ20kDaの質量を有する、約180アミノ酸を含み得る。構造的に、本開示のアンチカリン分子は、ループおよび結合されたアルファヘリックスによって対で接続されたアンチパラレルベータ−鎖を含むバレル構造を含む。好ましい実施形態では、本開示のアンチカリン分子は、ループおよび結合されたアルファヘリックスによって対で接続された8つのアンチパラレルベータ−鎖を含むバレル構造を含む。
本開示のアビマー分子は、標的配列(これは抗原であってもよい)に特異的に結合する人工タンパク質を含む。本開示のアビマーは、同じ標的内または別個の標的内の複数の結合部位を認識し得る。本開示のアビマーが1つよりも多い標的を認識する場合、このアビマーは、二重特異性抗体の機能を模倣する。人工タンパク質アビマーは、各々およそ30〜35アミノ酸の2つまたはそれ超のペプチド配列を含み得る。これらのペプチドは、1つまたは複数のリンカーペプチドを介して接続され得る。アビマーのペプチドのうちの1つまたは複数のアミノ酸配列は、膜受容体のAドメイン由来であり得る。アビマーは、ジスルフィド結合および/またはカルシウムを任意選択で含み得る強固な構造を有する。本開示のアビマーは、抗体と比較して、より高い熱安定性を実証し得る。
本開示のDARPin(デザインされたアンキリンリピートタンパク質)は、標的配列に対する高い特異性および高い親和性を有する、遺伝子操作された、組換えの、またはキメラのタンパク質を含む。ある特定の実施形態では、本開示のDARPinは、アンキリンタンパク質由来であり、任意選択で、アンキリンタンパク質の少なくとも3つのリピートモチーフ(反復構造単位とも呼ばれる)を含む。アンキリンタンパク質は、高親和性のタンパク質−タンパク質相互作用を媒介する。本開示のDARPinは、大きい標的相互作用表面を含む。
本開示のフィノマーは、ヒトFyn SH3ドメイン由来の、抗体と等しい親和性および等しい特異性で標的配列および分子に結合するように操作された、小さい結合性タンパク質(約7kDa)を含む。
本開示のクニッツドメインペプチドは、クニッツドメインを含むタンパク質足場を含む。クニッツドメインは、プロテアーゼ活性を阻害するための活性部位を含む。構造的に、本開示のクニッツドメインは、ジスルフィド−リッチなアルファ+ベータフォールディング構造(fold)を含む。この構造は、ウシ膵トリプシン阻害剤によって例証される。クニッツドメインペプチドは、特異的タンパク質構造を認識し、競合的プロテアーゼ阻害剤として機能する。本開示のクニッツドメインは、エカランチド(ヒトリポタンパク質関連凝固阻害剤(LACI)由来)を含み得る。
本開示のモノボディは、単鎖抗体と匹敵するサイズの小さいタンパク質(約94アミノ酸を含み、約10kDaの質量を有する)である。これらの遺伝子操作されたタンパク質は、抗原を含む標的配列を特異的に結合する。本開示のモノボディは、1つまたは複数の別個のタンパク質または標的配列を特異的に標的化し得る。好ましい実施形態では、本開示のモノボディは、ヒトフィブロネクチンの構造を模倣する、より好ましくは、フィブロネクチンの10番目の細胞外III型ドメインの構造を模倣する、タンパク質足場を含む。フィブロネクチンの10番目の細胞外III型ドメイン、ならびにそのモノボディ模倣物は、バレルを形成する7つのベータシートおよび抗体の3つの相補性決定領域(CDR)に対応する各側の3つの曝露されたループを含有する。抗体の可変ドメインの構造とは対照的に、モノボディは、金属イオンのためのあらゆる結合部位、ならびに中心のジスルフィド結合を欠く。多特異性モノボディは、ループBCおよびFGを改変することによって最適化され得る。本開示のモノボディは、アドネクチン(adnectin)を含み得る。
本開示の足場タンパク質は、第1の構成成分に共有結合的に結合され得る。本開示の足場タンパク質には、例えば、本開示の抗体模倣物が含まれる。本開示の足場タンパク質には、例えば、小モジュラー免疫医薬品(SMIP)分子、ドメイン抗体およびナノボディがさらに含まれる。
本開示のSMIP分子は、標的配列または抗原に対して単一特異性である免疫グロブリン(抗体)の1つまたは複数の配列または部分を含む人工タンパク質である。本開示のSMIPは、モノクローナル抗体の使用を置換し得る。構造的に、SMIPは、結合領域、ヒンジ領域(即ち、コネクター)およびエフェクタードメインを含む単鎖タンパク質である。SMIPの結合領域は、改変された単鎖可変断片(scFv)を含み得る。SMIPは、二量体として、遺伝子改変された細胞から産生され得る。
本開示のドメイン抗体は、単一モノマー性可変抗体ドメイン(即ち、重鎖または軽鎖のいずれかの可変ドメイン)を含む。本開示のドメイン抗体は、抗体全体およびインタクトな抗体と同じ抗原特異性を実証する。本開示のドメイン抗体は、所望の抗原によるヒトコブラクダ、ラクダ、ラマ、アルパカまたはサメの免疫化、および重鎖抗体をコードするmRNAの引き続く単離によって、少なくとも一部は製造され得る。
本開示のナノボディは、VHH単一ドメイン抗体を含む。本開示のナノボディは、本開示の単一ドメイン抗体を含み得る。
本明細書で企図される種々の構成成分は、種々の異なる形態を取り得、当業者によって容易に理解され得る。例えば、この第1の構成成分または第2の構成成分は、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、およびそれらの組み合わせから選択され得る。他の態様では、この第1の構成成分または第2の構成成分は、エフェクター分子を含み得る。このエフェクター分子は、一般に、特異的遺伝子座において所定の効果が可能な分子である。一態様では、このエフェクター分子は、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、およびそれらの組み合わせから選択され得る。一態様では、このエフェクター分子は、FokIであり得る。
一態様では、このエフェクター分子は、ヌクレアーゼを含み得る。適切なヌクレアーゼには、制限エンドヌクレアーゼ、ホーミングエンドヌクレアーゼ、S1ヌクレアーゼ、マングビーンヌクレアーゼ、膵DNase I、小球菌ヌクレアーゼ、酵母HOエンドヌクレアーゼ、またはそれらの任意の組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。一態様では、このエフェクター分子は、IIS型制限エンドヌクレアーゼを含み得る。例えば、一部の態様では、このエフェクター分子は、AciI、Mn1I、AlwI、BbvI、BccI、BceAI、BsmAI、BsmFI、BspCNI、BsrI、BtsCI、HgaI、HphI、HpyAV、Mbo1I、My1I、PleI、SfaNI、AcuI、BciVI、BfuAI、BmgBI、BmrI、BpmI、BpuEI、BsaI、BseRI、BsgI、BsmI、BspMI、BsrBI、BsrBI、BsrDI、BtgZI、BtsI、EarI、EciI、MmeI、NmeAIII、BbvCI、Bpu10I、BspQI、SapI、BaeI、BsaXI、CspCI、FokI、BfiI、MboII、Acc36I、FokI、BfiI、MboII、BspMI、BsgI、BpmI、Acc36IまたはClo051から選択されるエンドヌクレアーゼを含み得る。他の態様では、このエフェクター分子は、PBトランスポザーゼ(PBase)を含み得る。
この第1の構成成分または第2の構成成分は、遺伝子発現を改変することが可能なタンパク質を含み得る。他の態様では、この第1の構成成分または第2の構成成分は、DNAを改変することが可能なタンパク質を含み得る。なおさらなる態様では、この第1の構成成分または第2の構成成分は、第1のタンパク質および第2のタンパク質を含み得る。
一態様では、この第1および第2の構成成分は、それぞれ、DNA結合性タンパク質およびエフェクタータンパク質を含み得、この第1および第2の構成成分の相互作用は、遺伝子発現における変化またはDNAの改変を生じる。他の態様では、この第1および第2の構成成分は、それぞれ、フルオロフォアおよびタンパク質を含み得、この第1および第2の構成成分の相互作用は、タンパク質発現および細胞内局在化のリアルタイムモニタリングを可能にする。なおさらなる態様では、この第1および第2の構成成分は、それぞれ、第1および第2の小分子を含み得、この第1および第2の構成成分の相互作用は、プロドラッグを活性化する。
第1の構成成分に結合された抗体断片および第2の構成成分に結合されたエピトープタグを含み得るキットもまた開示され、この抗体断片は、抗体断片とエピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、エピトープタグに対する結合特異性を含む。このキットは、使用のための指示をさらに含み得る。この抗体断片、エピトープタグ、ならびに第1および第2の構成成分は、上記のとおりであり得る。
開示された系および組成物は、医薬の製造において、ならびに医薬組成物中の活性成分などの、従来の手順に従う投与によるヒトおよび他の動物の処置のために、使用され得る。
一態様では、検出可能な標識が使用され得る。1つまたは複数の検出可能な標識または他のシグナル生成基もしくは部分は、標識された抗体の意図した使用に依存して、開示された方法において使用され得る。適切な標識、ならびにそれらを結合させる、使用するおよび検出するための技術は、当業者に明らかであり、例えば、これには、蛍光標識(例えば、フルオレセイン、イソチオシアネート、ローダミン、フィコエリトリン、フィコシアニン、アロフィコシアニン、o−フタルアルデヒド(o−phthaldehyde)およびフルオレスカミンならびに蛍光金属、例えば、Euまたはランタニド系列由来の他の金属)、リン光標識、化学発光標識または生物発光標識(例えば、ルミノール(luminal)、イソルミノール、セロマティックアクリジニウムエステル(theromatic acridinium ester)、イミダゾール、アクリジニウム塩、シュウ酸エステル、ジオキセタンまたはGFPおよびそのアナログ)、放射性同位体、金属、金属キレートもしくは金属性カチオン、またはin vivo、in vitroもしくはin situでの画像化に使用するのに特に適した他の金属もしくは金属性カチオン、ならびに発色団および酵素(例えば、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、ブドウ球菌ヌクレアーゼ、デルタ−V−ステロイドイソメラーゼ、酵母アルコールデヒドロゲナーゼ、アルファ−グリセロリン酸デヒドロゲナーゼ、トリオースリン酸イソメラーゼ、ビオチンアビジンペルオキシダーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、アルカリホスファターゼ、アスパラギナーゼ、グルコースオキシダーゼ、ベータ−ガラクトシダーゼ、リボヌクレアーゼ、ウレアーゼ、カタラーゼ、グルコース−VI−リン酸デヒドロゲナーゼ、グルコアミラーゼおよびアセチルコリンエステラーゼ)が含まれるが、これらに限定されない。他の適切な標識は、当業者に明らかであり、例えば、これには、NMRまたはESR分光法を使用して検出され得る部分が含まれる。本明細書のかかる標識された抗体は、例えば、特異的標識の選択に依存して、in vitro、in vivoまたはin situアッセイ(それ自体公知のイムノアッセイ、例えば、ELISA、RIA、EIAおよび他の「サンドイッチアッセイ」などが含まれる)ならびにin vivo画像化目的に使用され得る。当業者に明らかなように、別の改変は、例えば、上述の金属または金属性カチオンのうちの1つをキレートするための、キレート基の導入を含み得る。適切なキレート基には、例えば、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)またはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)が含まれるが、限定されない。さらに別の改変は、ビオチン−(ストレプト)アビジン結合対などの特異的結合対の一部である官能基の導入を含み得る。かかる官能基は、結合対の片割れに結合された別のタンパク質、ポリペプチドまたは化学化合物に、即ち結合対の形成を介して、本明細書の抗体を連結させるために使用され得る。例えば、本明細書の抗体は、ビオチンにコンジュゲートされ得、アビジンまたはストレプトアビジンにコンジュゲートされた別のタンパク質、ポリペプチド、化合物または担体に連結され得る。例えば、かかるコンジュゲートされた抗体は、例えば、検出可能なシグナル生成剤がアビジンまたはストレプトアビジンにコンジュゲートされる系において、レポーターとして使用され得る。
上記方法は、種々の異なる適用に使用され得る。非限定的な例には、それらがin vivoで一緒になるように2つのタンパク質をタグ付けすること(例えば、一方のタンパク質に共有結合的に結合されたエピトープタグおよび他方のタンパク質に共有結合的に結合された抗体断片);遺伝子発現に影響を与えるためまたはDNAを改変するために、エフェクタータンパク質にDNA結合性タンパク質を連結すること(例えば、FokIに連結されたdCas9);タンパク質発現および細胞内局在化のリアルタイムモニタリングを可能にするために、タンパク質にフルオロフォアを連結すること(例えば、標的タンパク質に連結されたEGFP);任意の所望の理由(例えば、蛍光共鳴エネルギー移動)のために、2つのタンパク質を細胞中でごく近くに接近させること;シグナルペプチドまたは翻訳後修飾でタンパク質をタグ付けすること(標的タンパク質に共有結合的に結合されたエピトープタグおよびシグナルに共有結合的に結合されたScFv、またはその逆も同様である);ユビキチン化経路を介した分解のためにタンパク質を標的化するために、E3リガーゼを付加すること;新たな細胞内局在化へとタンパク質を移動させるために、標的ペプチドまたはシグナルペプチド(例えば、小胞体保留シグナル、核局在化シグナル、核小体局在化シグナル、ミトコンドリア標的化シグナル、ペルオキシソーム標的化シグナル、分泌経路シグナル)を付加すること;ナノ粒子でタンパク質を標識すること(例えば、蛍光画像化のため);小分子でタンパク質を標識すること(例えば、小分子治療剤を運搬または局所的に濃縮するためにタンパク質を使用する);小分子をナノ粒子に結合させること(例えば、薬物送達のため、または小分子治療剤を濃縮するため);2つの小分子または2つのナノ粒子を一緒にすること(例えば、プロドラッグを活性化するため)が含まれる。これらおよび多くの他の適用は、本明細書に示される特許請求の範囲によって包含され、本発明の範囲を限定することを意図しない。
実施例
ファージディスプレイは、最適な連結を提供する、FLAG親和性タグに対するscFv抗体を同定するために使用される。scFv親和性における大きな多様性は、親和性選択プロセスのストリンジェンシーを制限することによって得られる。この多様性は、FLAG親和性タグとFLAGタグに対する親和性を有するscFvとの間の首尾よい連結を同定するためのPhDアプローチの重要な利点を示し得る。一部の例では、より速い解離速度(off−rate)を有する単鎖可変断片(scFv)抗体は、scFv−FLAG複合体の許容的「ゆらぎ(breathing)」を提供し得る。scFv抗体におけるほぼ徹底的な探索により、scFv−FLAG親和性タグ複合体の可能なコンフォメーションの大きな多様性の中から選択することが可能になる。PhD戦略は、FLAGエピトープに対する独自の一価scFvの生成を通じて、かかる多様性を創出し得る。
scFv抗体の使用を介して達成されるものなどの非共有結合的連結方法は、共有結合的連結に供される場合に生じ得る、標的タンパク質のあらゆる永続的な干渉も回避し得る、FLAG親和性タグとscFvとの間の可逆的な会合を提供するscFvに融合されたタンパク質を使用する。
抗FLAG抗体を産生するための免疫化。
抗体ライブラリーは、当技術分野で周知のように、免疫化したウサギから産生される。6匹のNew Zealand Whiteウサギを、各々、200pgのFLAG親和性タグペプチド配列+アジュバントで免疫化し、血清を、抗体力価を決定するために、免疫化の6週間後に収集する。力価を、固定化したFLAG親和性タグに対するELISAによって決定し、最も高い力価(少なくとも1:1000)を有する動物を、脾臓および骨髄を単離するために屠殺する。ウサギが十分な力価を生じない場合、胎児ウサギ組織由来のナイーブライブラリーを使用する。これは、再編成されていない重鎖および軽鎖遺伝子の偏りのない収集物を提供する。総RNAを、Trizol(Invitrogen)を使用して組織から抽出し、cDNA合成を、iScript cDNA合成キット(BioRad)を用いて実施する。
scFv遺伝子融合物の生成。
ウサギ由来の重鎖および軽鎖遺伝子の発現された可変領域を単離するために、いくつかのプライマーを使用する。8つのプライマーが、カッパおよびラムダ軽鎖増幅のために使用され、5つのプライマーが、重鎖遺伝子増幅のために使用される。プライマーは、重鎖および軽鎖の可変領域(VHおよびVL)を連結する18アミノ酸のリンカー配列(SSGGGGSGGGGGGSSRSS)(配列番号1)のコード配列もまた含有する。このより長いリンカー配列は、モノマー形態のscFv断片のより良い安定性を提供する。VHおよびVL遺伝子のPCR産物は、このリンカー領域においてオーバーラップし、次いで、オーバーラップエクステンション(OLE)PCRによってアセンブルされ得る(図1)。次いで、PCR産物を、Sfilで消化し、Sfil消化したpComb3Hとライゲーションさせ、次いで、DNAを、ゲル電気泳動によってサイズ選択する。このプラスミドは、pillコートタンパク質に融合されたscFvのファージミドディスプレイを可能にする。約5分子のpillファージコートタンパク質が、各ファージ粒子上に存在する。pComb3Hプラスミドは、約1つまたは2つの分子が野生型pill(これはヘルパーファージによって提供される)と共に組み込まれるようなレベルで、scFv−plll融合物を発現する。最大で1012のファージ粒子が単一の調製において生成され得るので、非常に多数のscFvをスクリーニングできる。PhDでは、scFvコード配列は、タンパク質をディスプレイするファージ粒子に常に連結され、従って、引き続くDNAサブクローニングは簡便に達成される。
ファージライブラリーの産生およびスクリーニング。
ライゲーションされたプラスミドDNA(50〜100ng)を、ER2538 E.coli(New England Biolabs)中にエレクトロポレーションする。次いで、E.coliを、5mLのSOC中で37℃で1時間振盪することによって回収する。欠陥のある複製起点を有するファージを、VCSM13ヘルパーファージを用いて産生する。ファージ粒子を、PEG−8000を用いて沈殿させ、次いで、さらなる遠心分離によって単離する。このファージ調製物は、一次ライブラリーであり、「パニング」によって親和性選択される。ファージ溶出が、固定化された抗原と共に再インキュベートされ、洗浄され、再度溶出される、二重認識パニングを実施する。これは、非特異的ファージを除外するのに役立つ。各ラウンドの選択を試験するために、ファージプールを、PB抗原に対する親和性についてELISAによってアッセイする。PBまたはBSAを、96ウェルプレートにコーティングし、ファージと共にインキュベートし、次いで、M13ファージコートタンパク質を認識する西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)コンジュゲート化抗M13抗体と共にインキュベートする。ELISA力価の増加は、各ファージプールの首尾良い親和性選択を示す。
scFvライブラリーのレンチウイルスベクターへの移入、およびE.coliにおける拡大増殖。
ファージミドDNAを、E.coliに各ファージプールを感染させ、カルベニシリンで選択し、その後標準的なプラスミド調製によって、パニングの2回目のラウンド(R2)および3回目のラウンド(R3)の後に細菌から単離する。プラスミドDNAを、Sfi1で消化してscFvコード配列を遊離させ、pLVX−IRES−ZsGreen1(Clontech)ベクター内のE2cコード配列の上流にライゲーションさせる。E2cコード配列は、短いリンカー配列(GGSSRSS)(配列番号2)もまた有し、E2cのN末端部分へのscFvライブラリーの融合物を創出する。次いで、2つの続くプラスミドライブラリー(R2およびR3)を、2つのレンチウイルスライブラリーの産生のために、Aim 2と同様に調製する。
レンチウイルスライブラリー産生。
レンチウイルス粒子の産生のために、5×10感染単位/mLもの高いウイルス力価を生じるLenti−X HT Packaging System(Clontech)を使用する。ウイルスを、製造業者の仕様書に従って産生する。ウイルス上清を、HepG2およびHuh7細胞で力価決定し、その後、ZsGreenlレポーターによって生じるFACS蛍光によって、形質導入された細胞を計数する。
別の一態様では、scFvについてスクリーニングするための方法が開示される。この態様では、細胞質において安定なscFvは、scFvとEGFPとの間の融合タンパク質を形成し、代理哺乳動物細胞株において発現させることによって、同定され得る。
本発明の実施は、特に指示のない限り、当業者の技術範囲内である、分子生物学(組換え技術を含む)、微生物学、細胞生物学および生化学の従来の技術を使用する。
全ての百分率および比率は、特に指示のない限り、重量によって計算する。
全ての百分率および比率は、特に指示のない限り、全組成に基づいて計算する。
本明細書を通じて与えられる全ての最大の数的限界は、そのようなより低い数的限界が本明細書で明示的に書かれるかのように、全てのより低い数的限界を含むと理解すべきである。本明細書を通じて与えられる全ての最小の数的限界は、そのようなより高い数的限界が本明細書で明示的に書かれるかのように、全てのより高い数的限界を含む。本明細書を通じて与えられる全ての数値範囲は、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書で明示的に書かれるかのように、そのようなより広い数値範囲内に入る全てのより狭い数値範囲を含む。
本明細書に開示される寸法および値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されると理解すべきではない。その代り、特記しない限り、各々のそのような寸法は、列挙された値とその値を囲む機能的に等価な範囲との両方を意味するように意図される。例えば、「20mm」として開示される寸法は、「約20mm」を意味するように意図される。
任意の相互参照されたまたは関連の特許または出願を含む、本明細書で引用される全ての文書は、明示的に排除されないか他の方法で限定されない限り、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。任意の文書の引用は、それが、本明細書で開示もしくは特許請求された任意の発明に関して先行技術であること、またはそれが単独で、もしくは任意の他の参考文献(単数または複数)との任意の組み合わせで、任意のそのような発明を教示、示唆もしくは開示しているということの承認ではない。さらに、この文書中の用語の任意の意味または定義が、参照により組み込まれる文書中の同じ用語の任意の意味または定義と矛盾する範囲内では、この文書中でその用語に割り当てられた意味または定義が支配するものとする。
本発明の特定の実施形態が例示および説明されてきたが、種々の他の変化および改変が、本発明の精神および範囲から逸脱することなしになされ得ることが、当業者に明らかである。従って、添付の特許請求の範囲において、本発明の範囲内の全てのかかる変化および改変をカバーすることが意図される。

Claims (53)

  1. 第1の構成成分および第2の構成成分の相互作用を促進する方法であって、
    a.第1の構成成分に結合された抗体断片を提供するステップ;および
    b.第2の構成成分に結合されたエピトープタグを提供するステップ
    を含み、
    前記抗体断片が、前記抗体断片と前記エピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、前記エピトープタグに対する結合特異性を含む、方法。
  2. 前記抗体断片と前記エピトープタグとが、一過的に相互作用する、請求項1に記載の方法。
  3. 前記抗体断片と前記エピトープタグとが、一過的に相互作用し、前記一過的相互作用が、細胞の内部で起こる、請求項1に記載の方法。
  4. 前記抗体断片が、前記第1の構成成分に共有結合的に結合される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記抗体断片が、単鎖可変断片(ScFv)を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記抗体断片が、単鎖可変断片(ScFv)、単一ドメイン抗体(sdAb)、ドメイン抗体、SMIP、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、標的タンパク質に共有結合的に結合されたエピトープタグおよびシグナルに共有結合的に結合されたScFvを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1の構成成分が、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1の構成成分が、エフェクター分子を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記第1の構成成分が、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、およびそれらの組み合わせから選択されるエフェクター分子を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記第1の構成成分が、遺伝子発現を改変することが可能なエフェクター分子を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記第2の構成成分が、エフェクタータンパク質を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記第2の構成成分が、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、およびそれらの組み合わせから選択されるエフェクタータンパク質を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記第1の構成成分が、遺伝子発現を改変することが可能なエフェクター分子タンパク質を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記第2の構成成分が、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項1に記載の方法。
  16. 前記第2の構成成分が、遺伝子発現を改変することが可能なタンパク質を含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記第2の構成成分がタンパク質を含み、前記タンパク質がDNAを改変する、請求項1に記載の方法。
  18. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、第1のタンパク質および第2のタンパク質を含む、請求項1に記載の方法。
  19. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、DNA結合性タンパク質およびエフェクタータンパク質を含み、前記相互作用が、遺伝子発現における変化またはDNAの改変を生じる、請求項1に記載の方法。
  20. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、フルオロフォアおよびタンパク質を含み、前記相互作用が、タンパク質発現および細胞内局在化のリアルタイムモニタリングを可能にする、請求項1に記載の方法。
  21. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、相互作用してプロドラッグを活性化することができる第1の小分子および第2の小分子を含む、請求項1に記載の方法。
  22. 抗体断片およびエピトープタグを含むキットであって、
    前記抗体断片は、第1の構成成分に結合され、
    前記エピトープタグは、第2の構成成分に結合され、
    前記抗体断片が、前記抗体断片と前記エピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、前記エピトープタグに対する結合特異性を含む、キット。
  23. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項22に記載のキット。
  24. 第1の構成成分および第2の構成成分の相互作用を促進する方法であって、
    a.第1の構成成分に結合された足場タンパク質を提供するステップ;および
    b.第2の構成成分に結合された対応する結合部位を提供するステップ
    を含み、
    前記足場タンパク質が、前記対応する結合部位に特異的に結合して、前記足場タンパク質と前記対応する結合部位との間の相互作用を引き起こす、方法。
  25. 前記足場タンパク質が抗体模倣物である、請求項24に記載の方法。
  26. 前記足場タンパク質と前記対応する結合部位とが、一過的に相互作用する、請求項24に記載の方法。
  27. 前記一過的相互作用が、細胞の内部で起こる、請求項26に記載の方法。
  28. 前記足場タンパク質が、前記第1の構成成分に共有結合的に結合される、請求項24に記載の方法。
  29. 前記足場タンパク質が、アフィボディ、アフィリン、アフィマー、アフィチン、アルファボディ、アンチカリン、アビマー、DARPin、フィノマー、クニッツドメインもしくはクニッツドメインペプチド、モノボディ、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  30. 前記第1の構成成分が、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、またはそれらの組み合わせである、請求項24に記載の方法。
  31. 前記第1の構成成分が、エフェクター分子を含む、請求項24に記載の方法。
  32. 前記エフェクター分子が、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、またはそれらの組み合わせである、請求項31に記載の方法。
  33. 前記第1の構成成分が、遺伝子発現を改変することが可能なエフェクター分子を含む、請求項24に記載の方法。
  34. 前記第2の構成成分が、エフェクタータンパク質を含む、請求項24に記載の方法。
  35. 前記第2の構成成分が、転写因子(アクチベーターまたはリプレッサー)、クロマチンリモデリング因子、エキソヌクレアーゼ、エンドヌクレアーゼ、トランスポザーゼ、メチルトランスフェラーゼ、デメチラーゼ、アセチルトランスフェラーゼ、デアセチラーゼ、キナーゼ、ホスファターゼ、インテグラーゼ、リコンビナーゼ、リガーゼ、トポイソメラーゼ、ジャイラーゼ、ヘリカーゼ、フルオロフォア、およびそれらの組み合わせから選択されるエフェクタータンパク質を含む、請求項24に記載の方法。
  36. 前記第1の構成成分が、遺伝子発現を改変することが可能なエフェクター分子タンパク質を含む、請求項24に記載の方法。
  37. 前記第2の構成成分が、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項24に記載の方法。
  38. 前記第2の構成成分が、遺伝子発現を改変することが可能なタンパク質を含む、請求項24に記載の方法。
  39. 前記第2の構成成分がタンパク質を含み、前記タンパク質がDNAを改変する、請求項24に記載の方法。
  40. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、第1のタンパク質および第2のタンパク質を含む、請求項24に記載の方法。
  41. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、DNA結合性タンパク質およびエフェクタータンパク質を含み、前記相互作用が、遺伝子発現における変化またはDNAの改変を生じる、請求項24に記載の方法。
  42. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、フルオロフォアおよびタンパク質を含み、前記相互作用が、タンパク質発現および細胞内局在化のリアルタイムモニタリングを可能にする、請求項24に記載の方法。
  43. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、相互作用してプロドラッグを活性化することができる第1の小分子および第2の小分子を含む、請求項24に記載の方法。
  44. 足場タンパク質および対応する結合部位を含むキットであって、
    前記足場タンパク質は、第1の構成成分に結合され、
    前記対応する結合部位は、第2の構成成分に結合され、
    前記足場タンパク質が、前記対応する結合部位に特異的に結合して、前記足場タンパク質と前記対応する結合部位との間の相互作用を引き起こす、キット。
  45. 前記第1の構成成分および前記第2の構成成分が、タンパク質、小分子、フルオロフォア、シグナルペプチド、ナノ粒子、細胞構成成分、およびそれらの組み合わせから選択される、請求項44に記載のキット。
  46. 前記エフェクター分子がヌクレアーゼである、請求項12または34に記載の方法。
  47. 前記ヌクレアーゼがBfiIである、請求項46に記載の方法。
  48. 前記ヌクレアーゼがBmrIである、請求項46に記載の方法。
  49. 前記ヌクレアーゼがClo051である、請求項46に記載の方法。
  50. 前記ヌクレアーゼがFokIである、請求項46に記載の方法。
  51. 生物のゲノムを改変するための方法であって、
    a.第1の構成成分に結合された抗体断片を提供するステップであって、前記第1の構成成分がDNA結合性分子である、ステップ;および
    b.第2の構成成分に結合されたエピトープタグを提供するステップであって、前記第2の構成成分が、遺伝子発現を改変することが可能なエフェクター分子である、ステップ
    を含み、
    前記抗体断片が、前記抗体断片と前記エピトープタグとの間の相互作用を引き起こすのに十分な、前記エピトープタグに対する結合特異性を含む、方法。
  52. 前記DNA結合性分子が、DNA、RNAまたはタンパク質であり、前記エフェクター分子がエンドヌクレアーゼであり、それらの相互作用が、遺伝子発現における変化またはゲノムDNA配列もしくは塩基対の改変を誘導する、請求項51に記載の方法。
  53. 請求項51または52に記載の方法に従って改変された細胞。
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