JP2017516607A - アキレス腱用縫合器及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記第1ステントと前記第2ステントとは、前記距離調節装置を介して接続され、
前記第1ステントの外側アームに第1位置決め孔が設けられ、前記第1ステントの内側アームに第1リード孔が設けられ、
前記第2ステントの外側アームに第2位置決め孔が設けられ、前記第2ステントの内側アームに第2リード孔が設けられ、
前記第1位置決め孔と、前記第1リード孔と、前記第2位置決め孔と、前記第2リード孔との中心は、一直線上にあり、
前記第1ガイドスリーブは、後端が前記第1位置決め孔によって固定され、前端が前記第1リード孔に整合し、
前記第2ガイドスリーブの後端が前記第2位置決め孔によって固定され、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2リード孔に整合し、
前記第1位置決め筒は、前記第1ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、又は、前記腱鞘切開器は、前記第1ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、前記腱鞘切開器の前端が前記第1ガイドスリーブの前端から突出し、
前記第2位置決め筒は、前記第2ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、又は、前記腱鞘切開器は、前記第2ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、前記腱鞘切開器の前端が前記第2ガイドスリーブの前端から突出し、
前記第1位置決め筒と前記第2位置決め筒は、いずれも内部にアキレス腱用縫合針に合わせる貫通孔が設けられ、
前記第1位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸と前記第2位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸とは、直線ではなく、
前記腱鞘切開器の前端は、穿刺部、切開部及びガイド部を含み、
前記穿刺部は、腱鞘を突き通すことに用いられ、
前記切開部は、腱鞘の切開に用いられ、
前記ガイド部は、前記腱鞘切開器の後端に接続されており、前記切開部により切断された腱鞘を広げることに用いられる、アキレス腱用縫合器を提供する。
皮膚表面を通ってアキレス腱の断裂部に至り、前記断裂部に切口を形成し、断裂したアキレス腱の近位端及びアキレス腱の遠位端を露出させるステップ(a)と、
前記アキレス腱の近位端を挟んで前記切口まで引くステップ(b)と、
アキレス腱用縫合器の第1ステントの内側アーム及び前記アキレス腱用縫合器の第2ステントの内側アームを腱鞘内に挿入し、距離調節装置を調節することで、前記第1ステントの前記内側アームの外側及び前記第2ステントの前記内側アームの外側を腱鞘の内壁にくっつけるステップ(c)と、
前記第1ステントの外側アーム上の第1位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけ、前記第2ステントの外側アーム上の第2位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけるステップ(d)と、
腱鞘切開器を第1ガイドスリーブに置き、前記第1ガイドスリーブが前記第1位置決め孔を通すようにし、前記腱鞘切開器の穿刺部によって腱鞘を鈍に刺し通し、腱鞘切開器を第2ガイドスリーブに置き、前記第2ガイドスリーブが前記第2位置決め孔を通すようにし、前記腱鞘切開器の穿刺部によって腱鞘を鈍に刺し通すステップ(e)と、
アキレス腱の進行方向に沿って前記アキレス腱用縫合器を上下にして押し、前記腱鞘切開器の切開部によって腱鞘を切り開き、前記腱鞘切開器のガイド部によって切断された腱鞘を広げるステップ(f)と、
前記腱鞘切開器に沿って前記第1ガイドスリーブを更に挿入し、前記第1ガイドスリーブの前端が前記第1ステントの前記内側アーム上の第1リード孔に整合するようにし、前記腱鞘切開器を移し去り、前記腱鞘切開器に沿って前記第2ガイドスリーブを更に挿入し、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2ステントの前記内側アーム上の第2リード孔に整合するようにし、前記腱鞘切開器を移し去るステップ(g)と、
第1位置決め筒を前記第1ガイドスリーブの内部に整合して置き、第2位置決め筒を前記第2ガイドスリーブの内部に整合して置くステップ(h)と、
縫合針を順次に前記第1位置決め筒及び前記第2位置決め筒の内部の貫通孔を通し、横行bunnel縫合法によってアキレス腱の近位端を把持するステップ(i)と、
前記切口から前記アキレス腱用縫合器の内側アームを引き、前記切口内から縫合糸を引き出すステップ(j)と、
を備えるアキレス腱用縫合器の使用方法を提供する。
前記第1ステントと前記第2ステントとは、前記距離調節装置を介して接続され、
前記第1ステントの外側アームに第1位置決め孔が設けられ、前記第1ステントの内側アームに第1リード孔が設けられ、
前記第2ステントの外側アームに第2位置決め孔が設けられ、前記第2ステントの内側アームに第2リード孔が設けられ、
前記第1位置決め孔と、前記第1リード孔と、前記第2位置決め孔と、前記第2リード孔との中心は、一直線上にあり、
前記第1ガイドスリーブは、後端が前記第1位置決め孔によって固定され、前端が前記第1リード孔に整合し、
前記第2ガイドスリーブの後端が前記第2位置決め孔によって固定され、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2リード孔に整合し、
前記第1ガイドスリーブと前記第2ガイドスリーブとの何れの内にも、キルシナー鋼線に整合した貫通孔が設けられ、
前記第1ステントの前記内側アームの前端は、前記第2ステントの方向へ曲がり、且つその頂部が強靭性の構造となり、
前記第2ステントの前記内側アームの前端は、前記第1ステントの方向へ曲がり、且つその頂部が強靭性の構造となる、アキレス腱用縫合器を提供する。
皮膚表面を通ってアキレス腱の断裂部に至り、前記断裂部に切口を形成し、断裂したアキレス腱の近位端及びアキレス腱の遠位端を露出させるステップ(a)と、
アキレス腱用縫合器をアキレス腱の遠位端へ前記切口に推し、前記アキレス腱用縫合器の第1ステントの内側アーム及び前記アキレス腱用縫合器の第2ステントの内側アームが踵骨にぴったりとつくようにするステップ(b)と、
前記第1ステントの外側アーム上の第1位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけ、前記第2ステントの外側アーム上の第2位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけるステップ(c)と、
第1ガイドスリーブの前端を第1位置決め孔から通した後、第1リード孔に整合させ、第2ガイドスリーブの前端を第2位置決め孔から通した後、第2リード孔に整合させるステップ(d)と、
それぞれ前記第1ガイドスリーブ及び前記第2ガイドスリーブを介して前記踵骨に穴を抜き、縫合通路をつくるステップ(e)と、
縫合糸を前記縫合通路から通すステップ(f)と、
前記切口から前記アキレス腱用縫合器の内側アームを引き、前記切口内から縫合糸を引き出すステップ(g)と、
を備えるアキレス腱用縫合器の使用方法を提供する。
好ましくは、止血鉗子によって腓腸神経を押しのける。腓腸神経が強靭性を有するので、止血鉗子が腓腸神経に触れると、それを刺し通さずに押しのける。
その後、アキレス腱用縫合器4を更に推し、そのガイド部4をこの垂直した切口に入らせ、前記腱鞘切開器4のガイド部413によって切断された腱鞘を広げ、この切口を円状にする。
前記腱鞘切開器4に沿って前記第2ガイドスリーブ23を更に挿入して、前記第2ガイドスリーブ23の前端が前記第2ステント20の内側アーム上の第2リード孔22に整合するようにする。腱鞘切開器4のガイド部413により切口が既に円状に広げられるので、第2ガイドスリーブ23は、容易に腱鞘切開器4に沿って進んで、円状切口に入って、腱鞘をその外部にすることができる。第2ガイドスリーブ23の前端と第2リード孔22とが整合した後で、ガイド通路が形成される。この場合、前記腱鞘切開器4を移し去ることができる。
好ましくは、前記第1位置決め筒14内の貫通孔の中心軸と前記第1位置決め筒14の中心軸とは、重なる。前記第2位置決め筒24内の貫通孔の中心軸と前記第2位置決め筒24の中心軸とは、平行である。
アキレス腱用縫合器を切口に挿入してアキレス腱の遠位端へ推し進め、第1ステント10及び第2ステント20の内側アームが踵骨にぴったりとつくようにする場合、2つのステントの内側アームの前端が対応して曲がるので、2つのステントの内側アームが踵骨にぴったりとつけるようにすることができる。続けて前向きに推し進める場合、内側アームの前端の頂部は骨膜を踵骨から剥離して(その作用が骨膜起子に類似する)、骨膜が2つのステントの内側アームの外側にぴったりとつくようにする。
従来技術において、第1ステント10及び第2ステント20の内側アームの前端がそれぞれ逆方向へ曲がっているので、アキレス腱用縫合器を前向きに推し進める場合、外へ広がるステントの内側アームの前端が骨膜を突き抜いて、患者に二次損傷を与えることがある。本発明の提供するアキレス腱用縫合器は、骨膜に対する破壊を効果的に避けることができる。
好ましくは、止血鉗子によって腓腸神経を押しのける。腓腸神経が強靭性を有するので、止血鉗子が腓腸神経に触れると、それを刺し通さずに押しのける。
(付記1)
U形構造を有する第1ステントと、U形構造を有する第2ステントと、距離調節装置と、第1ガイドスリーブと、第2ガイドスリーブと、第1位置決め筒と、第2位置決め筒と、腱鞘切開器と、を含み、
前記第1ステントと前記第2ステントとは、前記距離調節装置を介して接続され、
前記第1ステントの外側アームに第1位置決め孔が設けられ、前記第1ステントの内側アームに第1リード孔が設けられ、
前記第2ステントの外側アームに第2位置決め孔が設けられ、前記第2ステントの内側アームに第2リード孔が設けられ、
前記第1位置決め孔と、前記第1リード孔と、前記第2位置決め孔と、前記第2リード孔との中心は、一直線上にあり、
前記第1ガイドスリーブは、後端が前記第1位置決め孔によって固定され、前端が前記第1リード孔に整合し、
前記第2ガイドスリーブの後端が前記第2位置決め孔によって固定され、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2リード孔に整合し、
前記第1位置決め筒は、前記第1ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、又は、前記腱鞘切開器は、前記第1ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、前記腱鞘切開器の前端が前記第1ガイドスリーブの前端から突出し、
前記第2位置決め筒は、前記第2ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、又は、前記腱鞘切開器は、前記第2ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、前記腱鞘切開器の前端が前記第2ガイドスリーブの前端から突出し、
前記第1位置決め筒と前記第2位置決め筒は、いずれも内部にアキレス腱用縫合針に合わせる貫通孔が設けられ、
前記第1位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸と前記第2位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸とは、直線ではなく、
前記腱鞘切開器の前端は、穿刺部、切開部及びガイド部を含み、
前記穿刺部は、腱鞘に刺し通すことに用いられ、
前記切開部は、腱鞘を切断することに用いられ、
前記ガイド部は、前記腱鞘切開器の後端に接続されており、前記切開部により切断された腱鞘を広げることに用いられる、ことを特徴とするアキレス腱用縫合器。
前記第1位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸と前記第1位置決め筒の中心軸とは、重なり、
前記第2位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸と前記第2位置決め筒の中心軸とは、平行であることを特徴とする、付記1に記載のアキレス腱用縫合器。
前記腱鞘切開器の前端の前記切開部の横断面は菱形であり、前記菱形の第1内角は10°〜60°であり、前記第1内角の挟む辺は、腱鞘の切断に用いられることを特徴とする、付記1に記載のアキレス腱用縫合器。
前記穿刺部は、円錐形であり、前記円錐形の頂角は60°〜90°であることを特徴とする、付記1に記載のアキレス腱用縫合器。
前記腱鞘切開器の前端の長さは、1.2cm〜1.8cmであることを特徴とする、付記1に記載のアキレス腱用縫合器。
前記ガイド部の夾角は30°〜45°であることを特徴とする、付記1に記載のアキレス腱用縫合器。
皮膚表面を通ってアキレス腱の断裂部に至り、前記断裂部に切口を形成し、断裂したアキレス腱の近位端及びアキレス腱の遠位端を露出させるステップ(a)と、
前記アキレス腱の近位端を挟んで前記切口まで引くステップ(b)と、
アキレス腱用縫合器の第1ステントの内側アーム及び前記アキレス腱用縫合器の第2ステントの内側アームを腱鞘内に挿入し、距離調節装置を調節することで、前記第1ステントの前記内側アームの外側及び前記第2ステントの前記内側アームの外側を腱鞘の内壁にくっつけるステップ(c)と、
前記第1ステントの外側アーム上の第1位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけ、前記第2ステントの外側アーム上の第2位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけるステップ(d)と、
腱鞘切開器を第1ガイドスリーブに置き、前記第1ガイドスリーブが前記第1位置決め孔を通すようにし、前記腱鞘切開器の穿刺部によって腱鞘を鈍に刺し通し、腱鞘切開器を第2ガイドスリーブに置き、前記第2ガイドスリーブが前記第2位置決め孔を通すようにし、前記腱鞘切開器の穿刺部によって腱鞘を鈍に刺し通すステップ(e)と、
アキレス腱の進行方向に沿って前記アキレス腱用縫合器を上下にして押し、前記腱鞘切開器の切開部によって腱鞘を切り開き、前記腱鞘切開器のガイド部によって切断された腱鞘を広げるステップ(f)と、
前記腱鞘切開器に沿って前記第1ガイドスリーブを更に挿入し、前記第1ガイドスリーブの前端が前記第1ステントの前記内側アーム上の第1リード孔に整合するようにし、前記腱鞘切開器を移し去り、前記腱鞘切開器に沿って前記第2ガイドスリーブを更に挿入し、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2ステントの前記内側アーム上の第2リード孔に整合するようにし、前記腱鞘切開器を移し去るステップ(g)と、
第1位置決め筒を前記第1ガイドスリーブの内部に整合して置き、第2位置決め筒を前記第2ガイドスリーブの内部に整合して置くステップ(h)と、
縫合針を順次に前記第1位置決め筒及び前記第2位置決め筒の内部の貫通孔を通し、横行bunnel縫合法によってアキレス腱の近位端を把持するステップ(i)と、
前記切口から前記アキレス腱用縫合器の内側アームを引き、前記切口内から縫合糸を引き出すステップ(j)と、を備え、
アキレス腱用縫合器は付記1〜7のいずれか1つに記載のアキレス腱用縫合器を採用すること、を特徴とするアキレス腱用縫合器の使用方法。
前記ステップ(a)において、前記切口の長さは、1.2cm〜1.8cmである、ことを特徴とする付記7に記載の使用方法。
前記ステップ(d)において、前記クランプ形の切口の長さは、4mm〜6mmである、ことを特徴とする付記7に記載の使用方法。
前記ステップ(g)において、前記腱鞘は、前記腱鞘切開器の前記切開部により0.8cm〜1.7cm切り開かれる、ことを特徴とする付記7に記載の使用方法。
U形構造を有する第1ステントと、U形構造を有する第2ステントと、距離調節装置と、第1ガイドスリーブと、第2ガイドスリーブと、を含み、
前記第1ステントと前記第2ステントとは、前記距離調節装置を介して接続され、
前記第1ステントの外側アームに第1位置決め孔が設けられ、前記第1ステントの内側アームに第1リード孔が設けられ、
前記第2ステントの外側アームに第2位置決め孔が設けられ、前記第2ステントの内側アームに第2リード孔が設けられ、
前記第1位置決め孔と、前記第1リード孔と、前記第2位置決め孔と、前記第2リード孔との中心は、一直線上にあり、
前記第1ガイドスリーブは、後端が前記第1位置決め孔によって固定され、前端が前記第1リード孔に整合し、
前記第2ガイドスリーブの後端が前記第2位置決め孔によって固定され、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2リード孔に整合し、
前記第1ガイドスリーブと前記第2ガイドスリーブとの何れの内にも、キルシナー鋼線に整合した貫通孔が設けられ、
前記第1ステントの前記内側アームの前端は、前記第2ステントの方向へ曲がり、且つその頂部が強靭性の構造となり、
前記第2ステントの前記内側アームの前端は、前記第1ステントの方向へ曲がり、且つその頂部が強靭性の構造となる、ことを特徴とするアキレス腱用縫合器。
前記第1ステントの前記内側アームの前端の曲がり程度と前記第2ステントの前記内側アームの前端の曲がり程度とは、同一である、ことを特徴とする付記11に記載のアキレス腱用縫合器。
前記第1ステントの前記内側アームの前端の頂部の厚さは、0.3mm〜1.0mmであり、
前記第2ステントの前記内側アームの前端の頂部の厚さは、0.3mm〜1.0mmである、ことを特徴とする付記11に記載のアキレス腱用縫合器。
皮膚表面を通ってアキレス腱の断裂部に至り、前記断裂部に切口を形成し、断裂したアキレス腱の近位端及びアキレス腱の遠位端を露出させるステップ(a)と、
アキレス腱用縫合器をアキレス腱の遠位端へ前記切口に推し、前記アキレス腱用縫合器の第1ステントの内側アーム及び前記アキレス腱用縫合器の第2ステントの内側アームが踵骨にぴったりとつくようにするステップ(b)と、
前記第1ステントの外側アーム上の第1位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけ、前記第2ステントの外側アーム上の第2位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけるステップ(c)と、
第1ガイドスリーブの前端を第1位置決め孔から通した後、第1リード孔に整合させ、第2ガイドスリーブの前端を第2位置決め孔から通した後、第2リード孔に整合させるステップ(d)と、
それぞれ前記第1ガイドスリーブ及び前記第2ガイドスリーブを介して前記踵骨に穴を抜き、縫合通路をつくるステップ(e)と、
縫合糸を前記縫合通路から通すステップ(f)と、
前記切口から前記アキレス腱用縫合器の内側アームを引き、前記切口内から縫合糸を引き出すステップ(g)と、を含み、
前記ステップ(b)〜前記ステップ(g)に用いられるアキレス腱用縫合器として、付記12〜14の何れか1つに記載のアキレス腱用縫合器が採用される、ことを特徴とするアキレス腱用縫合器の使用方法。
前記ステップ(a)において、前記切口の長さは、1.2cm〜1.8cmである、ことを特徴とする付記14に記載のアキレス腱用縫合器の縫合方法。
前記ステップ(c)において、前記クランプ形の切口の長さは、4mm〜6mmである、ことを特徴とする付記14に記載のアキレス腱用縫合器の縫合方法。
20:第2ステント
3:距離調節装置
4:腱鞘切開器
5:縫合針
6:キルシナー鋼線
11:第1位置決め孔
21:第2位置決め孔
12:第1リード孔
22:第2リード孔
13:第1ガイドスリーブ
23:第2ガイドスリーブ
14:第1位置決め筒
24:第2位置決め筒
15:第1ステントの内側アームの前端
25:第2ステントの内側アームの前端
41:腱鞘切開器の前端
42:腱鞘切開器の後端
411:穿刺部
412:切開部
413:ガイド部
Claims (16)
- U形構造を有する第1ステントと、U形構造を有する第2ステントと、距離調節装置と、第1ガイドスリーブと、第2ガイドスリーブと、第1位置決め筒と、第2位置決め筒と、腱鞘切開器と、を含み、
前記第1ステントと前記第2ステントとは、前記距離調節装置を介して接続され、
前記第1ステントの外側アームに第1位置決め孔が設けられ、前記第1ステントの内側アームに第1リード孔が設けられ、
前記第2ステントの外側アームに第2位置決め孔が設けられ、前記第2ステントの内側アームに第2リード孔が設けられ、
前記第1位置決め孔と、前記第1リード孔と、前記第2位置決め孔と、前記第2リード孔との中心は、一直線上にあり、
前記第1ガイドスリーブは、後端が前記第1位置決め孔によって固定され、前端が前記第1リード孔に整合し、
前記第2ガイドスリーブの後端が前記第2位置決め孔によって固定され、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2リード孔に整合し、
前記第1位置決め筒は、前記第1ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、又は、前記腱鞘切開器は、前記第1ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、前記腱鞘切開器の前端が前記第1ガイドスリーブの前端から突出し、
前記第2位置決め筒は、前記第2ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、又は、前記腱鞘切開器は、前記第2ガイドスリーブに合わせてその内部に設置され、前記腱鞘切開器の前端が前記第2ガイドスリーブの前端から突出し、
前記第1位置決め筒と前記第2位置決め筒は、いずれも内部にアキレス腱用縫合針に合わせる貫通孔が設けられ、
前記第1位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸と前記第2位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸とは、直線ではなく、
前記腱鞘切開器の前端は、穿刺部、切開部及びガイド部を含み、
前記穿刺部は、腱鞘に刺し通すことに用いられ、
前記切開部は、腱鞘を切断することに用いられ、
前記ガイド部は、前記腱鞘切開器の後端に接続されており、前記切開部により切断された腱鞘を広げることに用いられる、ことを特徴とするアキレス腱用縫合器。 - 前記第1位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸と前記第1位置決め筒の中心軸とは、重なり、
前記第2位置決め筒内の前記貫通孔の中心軸と前記第2位置決め筒の中心軸とは、平行であることを特徴とする、請求項1に記載のアキレス腱用縫合器。 - 前記腱鞘切開器の前端の前記切開部の横断面は菱形であり、前記菱形の第1内角は10°〜60°であり、前記第1内角の挟む辺は、腱鞘の切断に用いられることを特徴とする、請求項1に記載のアキレス腱用縫合器。
- 前記穿刺部は、円錐形であり、前記円錐形の頂角は60°〜90°であることを特徴とする、請求項1に記載のアキレス腱用縫合器。
- 前記腱鞘切開器の前端の長さは、1.2cm〜1.8cmであることを特徴とする、請求項1に記載のアキレス腱用縫合器。
- 前記ガイド部の夾角は30°〜45°であることを特徴とする、請求項1に記載のアキレス腱用縫合器。
- 皮膚表面を通ってアキレス腱の断裂部に至り、前記断裂部に切口を形成し、断裂したアキレス腱の近位端及びアキレス腱の遠位端を露出させるステップ(a)と、
前記アキレス腱の近位端を挟んで前記切口まで引くステップ(b)と、
アキレス腱用縫合器の第1ステントの内側アーム及び前記アキレス腱用縫合器の第2ステントの内側アームを腱鞘内に挿入し、距離調節装置を調節することで、前記第1ステントの前記内側アームの外側及び前記第2ステントの前記内側アームの外側を腱鞘の内壁にくっつけるステップ(c)と、
前記第1ステントの外側アーム上の第1位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけ、前記第2ステントの外側アーム上の第2位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけるステップ(d)と、
腱鞘切開器を第1ガイドスリーブに置き、前記第1ガイドスリーブが前記第1位置決め孔を通すようにし、前記腱鞘切開器の穿刺部によって腱鞘を鈍に刺し通し、腱鞘切開器を第2ガイドスリーブに置き、前記第2ガイドスリーブが前記第2位置決め孔を通すようにし、前記腱鞘切開器の穿刺部によって腱鞘を鈍に刺し通すステップ(e)と、
アキレス腱の進行方向に沿って前記アキレス腱用縫合器を上下にして押し、前記腱鞘切開器の切開部によって腱鞘を切り開き、前記腱鞘切開器のガイド部によって切断された腱鞘を広げるステップ(f)と、
前記腱鞘切開器に沿って前記第1ガイドスリーブを更に挿入し、前記第1ガイドスリーブの前端が前記第1ステントの前記内側アーム上の第1リード孔に整合するようにし、前記腱鞘切開器を移し去り、前記腱鞘切開器に沿って前記第2ガイドスリーブを更に挿入し、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2ステントの前記内側アーム上の第2リード孔に整合するようにし、前記腱鞘切開器を移し去るステップ(g)と、
第1位置決め筒を前記第1ガイドスリーブの内部に整合して置き、第2位置決め筒を前記第2ガイドスリーブの内部に整合して置くステップ(h)と、
縫合針を順次に前記第1位置決め筒及び前記第2位置決め筒の内部の貫通孔を通し、横行bunnel縫合法によってアキレス腱の近位端を把持するステップ(i)と、
前記切口から前記アキレス腱用縫合器の内側アームを引き、前記切口内から縫合糸を引き出すステップ(j)と、を備え、
アキレス腱用縫合器は請求項1〜7のいずれか1項に記載のアキレス腱用縫合器を採用すること、を特徴とするアキレス腱用縫合器の使用方法。 - 前記ステップ(a)において、前記切口の長さは、1.2cm〜1.8cmである、ことを特徴とする請求項7に記載の使用方法。
- 前記ステップ(d)において、前記クランプ形の切口の長さは、4mm〜6mmである、ことを特徴とする請求項7に記載の使用方法。
- 前記ステップ(g)において、前記腱鞘は、前記腱鞘切開器の前記切開部により0.8cm〜1.7cm切り開かれる、ことを特徴とする請求項7に記載の使用方法。
- U形構造を有する第1ステントと、U形構造を有する第2ステントと、距離調節装置と、第1ガイドスリーブと、第2ガイドスリーブと、を含み、
前記第1ステントと前記第2ステントとは、前記距離調節装置を介して接続され、
前記第1ステントの外側アームに第1位置決め孔が設けられ、前記第1ステントの内側アームに第1リード孔が設けられ、
前記第2ステントの外側アームに第2位置決め孔が設けられ、前記第2ステントの内側アームに第2リード孔が設けられ、
前記第1位置決め孔と、前記第1リード孔と、前記第2位置決め孔と、前記第2リード孔との中心は、一直線上にあり、
前記第1ガイドスリーブは、後端が前記第1位置決め孔によって固定され、前端が前記第1リード孔に整合し、
前記第2ガイドスリーブの後端が前記第2位置決め孔によって固定され、前記第2ガイドスリーブの前端が前記第2リード孔に整合し、
前記第1ガイドスリーブと前記第2ガイドスリーブとの何れの内にも、キルシナー鋼線に整合した貫通孔が設けられ、
前記第1ステントの前記内側アームの前端は、前記第2ステントの方向へ曲がり、且つその頂部が強靭性の構造となり、
前記第2ステントの前記内側アームの前端は、前記第1ステントの方向へ曲がり、且つその頂部が強靭性の構造となる、ことを特徴とするアキレス腱用縫合器。 - 前記第1ステントの前記内側アームの前端の曲がり程度と前記第2ステントの前記内側アームの前端の曲がり程度とは、同一である、ことを特徴とする請求項11に記載のアキレス腱用縫合器。
- 前記第1ステントの前記内側アームの前端の頂部の厚さは、0.3mm〜1.0mmであり、
前記第2ステントの前記内側アームの前端の頂部の厚さは、0.3mm〜1.0mmである、ことを特徴とする請求項11に記載のアキレス腱用縫合器。 - 皮膚表面を通ってアキレス腱の断裂部に至り、前記断裂部に切口を形成し、断裂したアキレス腱の近位端及びアキレス腱の遠位端を露出させるステップ(a)と、
アキレス腱用縫合器をアキレス腱の遠位端へ前記切口に推し、前記アキレス腱用縫合器の第1ステントの内側アーム及び前記アキレス腱用縫合器の第2ステントの内側アームが踵骨にぴったりとつくようにするステップ(b)と、
前記第1ステントの外側アーム上の第1位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけ、前記第2ステントの外側アーム上の第2位置決め孔に沿って皮膚の表面にクランプ形の切口を形成し、前記クランプ形の切口における腓腸神経を押しのけるステップ(c)と、
第1ガイドスリーブの前端を第1位置決め孔から通した後、第1リード孔に整合させ、第2ガイドスリーブの前端を第2位置決め孔から通した後、第2リード孔に整合させるステップ(d)と、
それぞれ前記第1ガイドスリーブ及び前記第2ガイドスリーブを介して前記踵骨に穴を抜き、縫合通路をつくるステップ(e)と、
縫合糸を前記縫合通路から通すステップ(f)と、
前記切口から前記アキレス腱用縫合器の内側アームを引き、前記切口内から縫合糸を引き出すステップ(g)と、を含み、
前記ステップ(b)〜前記ステップ(g)に用いられるアキレス腱用縫合器として、請求項12〜14の何れか1項に記載のアキレス腱用縫合器が採用される、ことを特徴とするアキレス腱用縫合器の使用方法。 - 前記ステップ(a)において、前記切口の長さは、1.2cm〜1.8cmである、ことを特徴とする請求項14に記載のアキレス腱用縫合器の縫合方法。
- 前記ステップ(c)において、前記クランプ形の切口の長さは、4mm〜6mmである、ことを特徴とする請求項14に記載のアキレス腱用縫合器の縫合方法。
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