UEなどのデバイスによるワイヤレス通信の管理が説明される。本明細書で開示するシステム、方法、装置、およびデバイスは、モデムサブシステムを有するUEが、アプリケーションプロセッササブシステムとWLANチップセットとの間に確立されたWLANインターフェースを管理することを可能にし得る。モデムサブシステムによるWLANインターフェースの管理は、モデムサブシステムをアプリケーションプロセッササブシステムのアプリケーションプロセッサWLANドライバに接続するWLAN管理インターフェースによって容易になり得る。同じくまたは代替的に、本明細書で開示する技法は、たとえば、データトラフィックをアプリケーションプロセッササブシステムまたはモデムサブシステムにルーティングするようにフィルタを指定することによって、モデムサブシステムがWLANインターフェースを制御することを可能にさせ得る。
以下の説明は例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載した範囲、適用可能性、または構成を限定するものではない。本開示の範囲から逸脱することなく、論じられる要素の機能および構成において変更が行われてもよい。様々な実施形態は、様々な手順または構成要素を、適宜に省略、置換、または追加することができる。たとえば、説明される方法は、説明される順序とは異なる順序において実行することができ、種々のステップを追加するか、省略するか、または組み合わせることができる。また、いくつかの実施形態に関して説明される特徴は、他の実施形態において組み合わせることができる。
最初に図1を参照すると、図は、ワイヤレス通信システム100の一例を示している。ワイヤレス通信システム100は、複数のアクセスポイント(たとえば、基地局、eNB、またはWLANアクセスポイント)105と、いくつかのユーザ機器(UE)115と、コアネットワーク130とを含む。アクセスポイント105のうちのいくつかは、基地局コントローラ(図示せず)の制御によりUE115と通信することができ、基地局コントローラは、様々な例では、コアネットワーク130の一部であり得、またはある種のアクセスポイント105(たとえば、基地局もしくはeNB)であり得る。アクセスポイント105のうちのいくつかは、バックホールリンク132を介してコアネットワーク130と制御情報またはユーザデータを通信することができる。いくつかの例では、アクセスポイント105のうちのいくつかは、バックホールリンク134を介して互いに、直接または間接的に通信することができ、バックホールリンク134は、ワイヤード通信リンクまたはワイヤレス通信リンクであり得る。ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で同時に変調信号を送信し得る。たとえば、各通信リンク125は、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であり得る。各変調信号は、異なるキャリア上で送信することができ、制御情報(たとえば、基準信号、制御チャネルなど)、オーバーヘッド情報、データなどを搬送することができる。
アクセスポイント105は、少なくとも1つのアクセスポイントアンテナを介して、UE115とワイヤレス通信することができる。アクセスポイント105の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110のための通信カバレージを提供してよい。いくつかの例では、アクセスポイント105は、基地局、ベーストランシーバ基地局(BTS:base transceiver station)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、NodeB、進化型NodeB(eNB)、ホームNodeB、ホームeNodeB、WLANアクセスポイント、または何らかの他の適切な用語で呼ばれることがある。アクセスポイントに対するカバレージエリア110は、カバレージエリアの一部分のみを構成するセクタ(図示せず)に分割されてよい。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプのアクセスポイント(たとえば、マクロ基地局、マイクロ基地局、またはピコ基地局)105を含み得る。アクセスポイント105はまた、異なる無線技術を利用してよい。アクセスポイント105は、同じもしくは異なるアクセスネットワークに関連付けられてよい。同じもしくは異なるタイプのアクセスポイント105のカバレージエリアを含むか、同じもしくは異なる無線技術を利用するか、または同じもしくは異なるアクセスネットワークに属する異なるアクセスポイント105のカバレージエリアは、重複してもよい。
いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、LTE/LTE-A通信システム(またはネットワーク)であってよく、またはそれを含んでよい。LTE/LTE-A通信システムでは、進化型NodeB(eNB)という用語は、一般に、アクセスポイント105を記述するために使用されてよい。ワイヤレス通信システム100はまた、異なるタイプのeNBが様々な地理的領域に対するカバレージを提供するヘテロジニアスLTE/LTE-Aネットワークであり得る。たとえば、各eNB105は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、または他のタイプのセルのための通信カバレージを与えることができる。マクロセルは、一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、一般に、比較的小さい地理的エリアをカバーすることになり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルも、一般に、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることになり、無制限アクセスに加えて、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE、自宅の中のユーザのUEなど)による制限されたアクセスも実現することができる。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれ得る。ピコセルのためのeNBは、ピコeNBと呼ばれ得る。そして、フェムトセル用のeNBは、フェムトeNBまたはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数の(たとえば、2つ、3つ、4つなどの)セルをサポートし得る。
コアネットワーク130は、バックホールリンク132(たとえば、S1など)を介してアクセスポイント105と通信することができる。また、アクセスポイント105は、たとえば、直接またはバックホールリンク134(たとえば、X2など)、もしくはバックホールリンク132を介して(たとえば、コアネットワーク130を通して)間接的に、互いに通信することもできる。ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、アクセスポイントは、同様のフレームタイミングを有し得、異なるアクセスポイントからの送信は、時間的に概ね整合され得る。非同期動作の場合、アクセスポイントは、異なるフレームタイミングを有し得、異なるアクセスポイントからの送信は、時間的に整合されないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれかに使用され得る。
UE115は、ワイヤレス通信システム100全体にわたって分散され得、各UE115は、固定またはモバイルであり得る。UE115はまた、当業者によって、モバイルデバイス、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、移動加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはなにか他の適切な用語で呼ばれ得る。UE115は、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ハンドヘルドデバイス、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局等であり得る。UEは、マクロeNB、ピコeNB、フェムトeNB、リレーなどと通信することが可能であり得る。UEはまた、セルラーアクセスネットワークもしくは他のWWANアクセスネットワーク、またはWLANアクセスネットワークなど、異なるアクセスネットワークを介して通信することが可能であり得る。
ワイヤレス通信システム100内に示す通信リンク125は、(たとえば、UE115からアクセスポイント105への)アップリンク(UL)送信を搬送するためのアップリンク、または(たとえば、アクセスポイント105からUE115への)ダウンリンク(DL)送信を搬送するためのダウンリンクを含み得る。UL送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもあり、一方、DL送信は順方向リンク送信と呼ばれることもある。
図示のように、UE115-aは、2つ以上のアクセスポイント105-a、105-dと同時にまたは交互に通信し得る。たとえば、いくつかの場合には、UE115-aは、LTE/LTE-AアクセスネットワークのアクセスポイントもしくはeNB105-a(すなわち、WWANアクセスネットワークの1形態)、およびWLANアクセスネットワークのWLANアクセスポイント(AP)105-dと同時に通信し得る。いくつかの実施形態では、UE115-aなどのUE115は、WWANアクセスネットワーク、WLANアクセスネットワーク、または両方を介してUE115-aのPDN接続を確立することによって、UE115-aにおけるデータ接続性を管理し得る。UE115-aまたは他のデバイスにおけるワイヤレス通信およびデータ接続性の管理が、以下でさらに詳細に説明される。
次に図2を参照すると、ワイヤレス通信システム200が示されている。ワイヤレス通信システム200は、UE115-b、強化型パケットコア(EPC:enhanced packet core)130-a、1x/HRPDパケットコア130-b、ならびにいくつかのアクセスポイント105、いくつかのコントローラ205、いくつかのゲートウェイ210、およびいくつかのPDN235を含む。アクセスポイント105は、LTEアクセスネットワークと関連付けられたeNB105-a-1と、GSM(登録商標)またはWCDMA(登録商標)アクセスネットワークと関連付けられた強化型ベーストランシーバ基地局(eBTS:enhanced Base Transceiver Station)105-bと、eHRPDアクセスネットワークと関連付けられた進化型アクセスノード(eAN:evolved Access Node)105-cと、信頼できないWLANアクセスネットワークと関連付けられたWLANアクセスポイント105-d-1と、信頼できるWLANアクセスネットワークと関連付けられたWLANアクセスポイント105-eと、1x/HRPDアクセスネットワークまたは1xだけのアクセスネットワークと関連付けられたベーストランシーバ基地局(BTS)105-fとを含み得る。
強化型パケットコア130-aは、モバイル管理エンティティ(MME)およびサービングゲートウェイ(SGW)を実装するいくつかのデバイス205-aを含み得る。代替として、MMEおよびSGWは、別々のデバイス中に実装されてもよい。SGWは、パケットデータネットワークゲートウェイ(PDN-GW)210-a-1、210-a-2と通信中であってよい。PDN-GW210-a-1、210-a-2の各々は、PDN235と通信中であってよい。
eNB105-a-1は、MME/SGWデバイス205-aへの直接接続を介してEPC130-aにアクセスし得る。eBTS105-bは無線ネットワークコントローラ(RNC)205-bと通信中であり得、RNC205-bは、MME/SG205-aを介してEPC130-aにアクセスするためにサービングGPRSサポートノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)215と通信し得る。eAN105-cは、進化型パケット制御機能(ePCF)205-cと通信中であり得、ePCF205-cは、PDN-GW210-aを介してEPC130-aにアクセスするためにHRPDサービングゲートウェイ(HSGW)210-bと通信し得る。信頼できないWLANアクセスポイント105-d-1は、SWnインターフェースを介して進化型パケットデータゲートウェイ(ePDG)205-dと通信し得、ePDG205-dは、S2bインターフェースおよびPDN-GW210-aを介してEPC130-aへのアクセスを提供し得る。信頼できるWLANアクセスポイント105-eはEPC130-aをバイパスし得、PDN235と直接通信し得るか、またはPDN-GW210-aを介してPDN235と通信し得る。BTS105-fは、BSC205-eと通信中であり得、BSC205-eは、コアネットワーク130-b(たとえば、1x/HRPDコアネットワーク)と通信中であり得る。コアネットワーク130-bは、PDN235と通信中であり得る。
eNB105-a-1、eBTS105-b、eAN105-c、およびBTS105-fの各々は、WWANアクセスネットワークへのアクセスを提供してよく、一方でWLAN AP105-d-1、105-eの各々は、WLANアクセスネットワークへのアクセスを提供してよい。eNB105-a-1は、LTE/LTE-A(WWAN)アクセスネットワークへのアクセスを提供してよく、一方でeBTS105-b、eAN105-c、およびBTS105-fは、非LTE/LTE-A WWANアクセスネットワークへのアクセスを提供してよい。eNB105-a-1、eBTS105-b、およびeAN105-cは、EPC対応WWANアクセスネットワークへのアクセスを提供してよく、一方でBTS105-fは、非EPC対応WWANアクセスネットワークへのアクセスを提供してよい。
いくつかの実施形態では、UE115-bなどのUE115は、eNB105-a-1、eBTS105-b、eAN105-c、WLAN AP105-d-1、WLAN AP105-e、BTS105-f、または他のアクセスポイント105のうちの2つ以上とのPDN接続を確立してよい(たとえば、UE115-bは、多重アクセスPDN接続性(MAPCON)をサポートしてよい)。異なるアクセスネットワークにわたるPDN接続は、異なるサービスセット識別子(SSID)またはアクセスポイント名(APN)を使用して確立されてよい。いくつかの実施形態では、UE115は、2つ以上のアクセスポイントとのPDN接続を同時に確立または維持し得る。
UE115-bなどのUE115は、データ接続性を確立するためにアクセスネットワークにアクセスすることに対する優先権を有することがある。優先権は、ネットワーク事業者の方針に基づくことがある。優先権を使用して、UE115-bは、最も好ましい利用可能システム上にデータ接続性を確立して、データ接続性の連続性を維持してよい。
いくつかの例では、信頼できるWLANアクセスポイント105-eは、ネットワーク事業者の(事業者所有/管理の)WLANアクセスポイントを含んでよく、信頼できないWLANアクセスポイント105-d-1は、私的に所有/管理されるWLANアクセスポイント(たとえば、家庭内または企業内のWLANアクセスポイント)を含んでよい。UE115-bなどのUEが、信頼できるWLANアクセスポイントまたは信頼できないWLANアクセスポイントにキャンプオンされる(be camped on)とき、UE115-bは、S2a(信頼できる)/S2b(信頼できない)/S2c(信頼できる、または信頼できない)インターフェースを介してPDN-GW210-aへのWLAN接続を確立することによって、トラフィックのシームレスなEPC経由の(EPC-routed)WLANオフロードを実施し得る。モビリティに関して、ePDG205-dを介するS2bモビリティは、UE115-bがePDG205-dとのインターネットプロトコルセキュリティ(IPsec)トンネルを確立することを要求することがある。汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)トンネリングプロトコル(GTP)(SaMOG)に基づくS2aモビリティは、UE115-bが信頼できるWLANアクセスネットワーク(TWAN)とのレイヤ2トンネルを確立することを要求することがあるが、EPC130-aにアクセスするためにUEとPDN-GW210-aとの間にUE115-bがエンドツーエンドL3セキュアトンネルを確立することを要求することはない。ePDG205-dを使用するS2bモビリティまたはGTPに基づくS2aモビリティ(SaMOG)のいずれかを使用して、UE115-bがWWANアクセス(たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)アクセス)とWLANアクセスとの間で引き渡すときに、UE115-bはIP接続性(IP continuity)を達成し得る。
EPC経由のWLANオフロードに加えて、随意に、UE115-bはまた、ノンシームレスWLANオフロード(NSWO)接続を提供してよく、すなわち、UE115-bは、EPCを通過することなく、WLANアクセスネットワークを介して直接インターネットにIPフローをルーティングしてよい。そのようなIPフローに対して、WLANアクセスと3GPPアクセスとの間のIPアドレス保存は提供されない。そのようなフローによって使用されるIPアドレスは、WLANアクセスネットワークによって割り当てられるローカルアドレスであってよい。NSWO接続は、ローカルブレイクアウト(LBO)接続とも呼ばれる。
図3は、本開示の様々な態様による、UE315が、3G/LTE/LTE-Aネットワーク335を使用してAPN1に、S2a/S2bインターフェースおよびWLANアクセスネットワーク325を使用してAPN2に、およびNSWO接続を使用してインターネット320に、同時に接続され得るワイヤレス通信システム300を示す。3G/LTE/LTE-Aネットワーク335は、ネットワーク事業者のIPサービスまたはインターネット305へのアクセスを提供するPDN-GW310にワイヤレスに接続してよい。WLANアクセスネットワーク325は、S2a/S2bインターフェースを介してPDN-GW310にワイヤレスに接続するePDGまたは信頼できるWLANアクセスゲートウェイ(TWAG)330に接続してよい。WLANアクセスネットワーク325はまた、NSWO接続を介してインターネット320へのアクセスを直接提供してもよい。
WLANインターフェースはWLANアクセスポイントとのWLAN接続をサービスしており、動作されるWLANアクセスポイントが、(たとえば、家庭で)ユーザによるか、企業所有者によるか、専用WiFiホットスポット事業者によるか、またはネットワーク事業者(たとえば、PLMN事業者またはMNO)によるかにかかわらず、UEのWLANインターフェースは、一般的に、UEのアプリケーションプロセッサ(AP)サブシステムおよび高レベルオペレーティングシステム(HLOS)によって制御される。特にWLANインターフェースが事業者所有のWLAN接続(たとえば、ネットワーク事業者によって動作されるWLANアクセスポイントとのWLAN接続)をサービスしているとき、UEのモデムサブシステムがWLANインターフェースの少なくとも一部を管理または制御することを可能にするシステム、方法、装置、およびデバイスを、本明細書で説明する。
モデムサブシステムによるWLANインターフェースの少なくとも一部の管理または制御は、WLANチップセットにおけるWLANインターフェースの制御、またはAPサブシステムにおけるもしくはそれを介するWLANインターフェースの制御によって容易になり得る。いくつかの例では、本明細書で説明する技法は、UEのWLANチップセットとモデムサブシステムとの間のデータパス(たとえば、高帯域幅データパス)を利用してよく、そのデータパスは、UEのAPサブシステムをバイパスする。WLANチップセットとモデムサブシステムとの間のデータパスは、WLANチップセットとの第2のWLANインターフェースを確立し得る(第1のWLANインターフェースはWLANチップセットとAPサブシステムとの間に確立される)。少なくとも1つのフィルタが、WLANチップセット中、またはWLANチップセットとモデムサブシステムとの間のデータパス中に設置され得る。次いで、データパケット(たとえば、ダウンリンクデータパケット)は、フィルタマッチングに少なくとも部分的に基づいてAPサブシステムまたはモデムサブシステムにルーティングされてよい。いくつかの例では、少なくとも1つのフィルタが、APサブシステムまたはモデムサブシステムによって指定されてよい。
いくつかの例では、本明細書で説明する技法は、APサブシステムが、APサブシステムからモデムサブシステムへの(たとえば、HLOSからモデムへの)WWAN-WLANインターワーキングに関連する多様なネットワーク事業者要件を管理する複雑さをオフロードすることを可能にすることがある。APサブシステムからモデムサブシステムへのそのようなオフロードは、HLOSが、異なるネットワーク事業者の異なる基準オプションおよび要件に対するソフトウェアを実装せずに済ませることを可能にすることがある。
いくつかの例では、本明細書で説明する技法は、分散型WLANドライバ(DWD)モデルによって容易になり得、そのDWDモデルは、WLANチップセットとモデムサブシステム(たとえば、UEのWLANチップセットとモデムサブシステム)との間にデータパス、およびいくつかの場合には制御インターフェースを設けることがある。したがって、DWDモデルは、UEが、WLANチップセットとAPサブシステムとの間に第1のWLANインターフェースを確立することと、WLANチップセットとモデムサブシステムとの間に第2のWLANインターフェースを確立することとを有効にし得る。
いくつかの例では、WLANチップセットは、第1のWLAN局インターフェース(たとえば、STA1インターフェース)と第2のWLAN局インターフェース(たとえば、STA2インターフェース)とを含み得る。いくつかの場合には、STA1インターフェースおよびSTA2インターフェースの各々は、それぞれの第1のサービスセット識別子(SSID)または第2のSSIDと関連付けられてよい。いくつかの例では、HLOS SSID(すなわち、HLOSによって管理されるSSID)が、STA1インターフェースとSTA2インターフェースの一方または両方と関連付けられてよい。いくつかの例では、モデムSSID(すなわち、モデムによって管理されるSSID)が、STA1インターフェースとSTA2インターフェースの一方または両方と関連付けられてよい。いくつかの例では、モデムSSIDは、STA1インターフェースとSTA2インターフェースの両方ではないが一方と関連付けられてよい(たとえば、モデムSSIDはSTA2インターフェースと関連付けられてよい)。
Table 1(表1)は、WLANチップセットがどのように構成され得るかの様々な例を提供し、たとえば、WLAN局インターフェースとSSIDとの間の様々な関連付けを示す。図示のように、関連付けは、WLANチップセットが電源オンであるかオフであるか、第1のWLAN局(STA1)関連付け能力(STA1_Association)が許可されるかまたは許可されないか(たとえば、オンかオフか)、第2のWLAN局(STA2)関連付け能力(STA2_Association)が許可されるかまたは許可されないか(たとえば、オンかオフか)、あるいは第2のWLAN局インターフェースをモデムSSIDと関連付けることと比較した、第2のWLAN局インターフェースをHLOS SSIDと関連付けることの優先度(STA2_Priority)に依存することがある。
以下の説明では、HLOS SSIDと関連付けられるWLAN局はSTA_HLOSと呼ばれてよく、モデムSSIDと関連付けられるWLAN局はSTA_modemと呼ばれてよい。
図4は、本開示の様々な態様による、WLAN局430がHLOSによって管理されるSSIDと関連付けられる例示的なDWDモデル400を示す。DWDモデル400は、図1、図2または図3を参照して説明したUEのうちの1つなどのUEによって実装されてよい。図示のように、DWDモデル400は、WLANチップセット405と、APサブシステム410(およびより詳細には、APサブシステム410のAP WLANドライバ415)と、モデムサブシステム420(およびより詳細には、モデムサブシステム420のモデムWLANインターフェース425)との間に様々な接続を含み得る。
DWDモデル400では、WLAN局430をHLOS SSIDと関連付けることによって形成されるSTA_HLOSは、サプリカント435(たとえば、APサブシステム410のHLOS内の接続マネージャ)の制御の下で確立されてよい。図示のように、WLAN局430は、WLANチップセット405の一部(たとえば、STA1インターフェース430-a)と、APサブシステム410の一部(たとえば、AP WLANドライバ415のSTA1コントローラ430-b)と、モデムサブシステム420の一部(たとえば、モデムWLANインターフェース425のSTA1コントローラ430-c)とを含み得る。正常な関連付けおよび認証の後、第1のWLANインターフェース440が、WLANチップセット405とAPサブシステム410との間に確立されてよい。加えて、第2のWLANインターフェース445が、WLANチップセット405とモデムサブシステム420との間に確立されてよい。第1のWLANインターフェース440および第2のWLANインターフェース445は、同じWLAN関連付けを用いて確立されてよい。
第1のWLANインターフェース440は、データインターフェース450と制御インターフェース455とを含み得る。第2のWLANインターフェース445は、APサブシステム410をバイパスするデータインターフェース460(たとえば、WLANチップセット405とモデムサブシステム420との間に直接データパスを設ける周辺機器相互接続エクスプレス(PCIe)インターフェースなどの直接デジタル相互接続)を含み得る。第2のWLANインターフェース445はまた、制御インターフェース465を含み得る。制御インターフェース465への追加または代替として、制御インターフェース470が、モデムサブシステム420とAPサブシステム410との間(およびより詳細には、モデムWLANインターフェース425とAP WLANドライバ415との間)に設けられてよい。制御インターフェース465または470は、モデムサブシステム420によって第1のWLANインターフェース440(すなわち、WLANチップセット405とAPサブシステム410との間のWLANインターフェース)の一部または全部の制御を有効にし得る。第1のWLANインターフェース440が、制御インターフェース470を介してモデムサブシステム420によって制御されるとき、制御は、APサブシステム410を介して(およびより詳細には、AP WLANドライバ415を介して)モデムサブシステム420によって提供されてよい。
WLAN管理(たとえば、走査、関連付け、認証、など)は、APサブシステム410のAP WLANドライバ415によって遂行されてよい。いくつかの例では、AP WLANドライバ415は、WLANチップセット405内にフィルタ475(たとえば、トラフィックフィルタ)を設置するために制御インターフェースを設けてよい。追加または代替として、フィルタ480は、モデムWLANインターフェース425とWLANチップセット405との間のデータパス内に(たとえば、データパス内のIPA485内に)設置されてよい。フィルタ475または480は、WLANチップセット405によって受信されたデータパケットをAPサブシステム410またはモデムサブシステム420にルーティングするために使用されてよい。データパケットのルーティングは、フィルタマッチングに基づくことがある。いくつかの場合には、フィルタは、APサブシステム410とモデムサブシステム420のいずれかまたは両方によって指定されてよい。モデムサブシステム420によって指定されるとき、フィルタは、制御インターフェース465を介してモデムサブシステム420(たとえば、モデムサブシステム420のモデムWLANインターフェース425)によって、(たとえば、設置のために)WLANチップセット405に対して提供されてよい。代替として、フィルタは、制御インターフェース470を介してモデムサブシステム420によって(たとえば、モデムWLANインターフェース425によって)APサブシステム410に対して提供されてよく、次いで、制御インターフェース455を介してAPサブシステム410によってWLANチップセット405に対して提供されてよい。
DWDモデル400に従って、フィルタが、WLANチップセット405内、またはモデムWLANインターフェース425とWLANチップセット405との間のデータパス内に設置されると、第2のWLANインターフェース445は、データパケットをWLANチップセット405に送信しWLANチップセット405から受信することができるが、いかなるWLAN管理機能も実施しない。
使用中、WLANトラフィックは、APサブシステム410またはモデムサブシステム420との間で、WLANチップセット405を通して流れることができる。APサブシステム410と関連付けられたWLANトラフィックが存在しない(不在である)とき、APサブシステム410は、節電モードに遷移されてよい。
図5は、本開示の様々な態様による、第1のWLAN局530がHLOS(すなわち、STA_HLOS)によって管理されるSSIDと関連付けられ、第2のWLAN局532がモデムサブシステム520(すなわち、STA_modem)によって管理されるSSIDと関連付けられる、例示的なDWDモデル500を示す。DWDモデル500は、図1、図2または図3を参照して説明したUEのうちの1つなどのUEによって実装されてよい。図示のように、DWDモデル500は、WLANチップセット505と、APサブシステム510(およびより詳細には、APサブシステム510のAP WLANドライバ515)と、モデムサブシステム520(およびより詳細には、モデムサブシステム520のモデムWLANインターフェース525)との間に様々な接続を含み得る。
DWDモデル500では、WLAN局530をHLOS SSIDと関連付けることによって形成されるSTA_HLOSは、サプリカント535(たとえば、APサブシステム510のHLOS内の接続マネージャ)の制御の下で確立されてよい。図示のように、WLAN局530は、WLANチップセット505の一部(たとえば、STA1インターフェース530-a)と、APサブシステム510の一部(たとえば、AP WLANドライバ515のSTA1コントローラ530-b)と、モデムサブシステム520の一部(たとえば、モデムWLANインターフェース525のSTA1コントローラ530-c)とを含み得る。
同じくDWDモデル500では、WLAN局532をモデムSSIDと関連付けることによって形成されるSTA_modemは、モデムサブシステム520のサプリカント537の制御の下で確立されてよい。図示のように、WLAN局532は、WLANチップセット505の一部(たとえば、STA2インターフェース532-a)と、APサブシステム510の一部(たとえば、AP WLANドライバ515のSTA2コントローラ532-b)と、モデムサブシステム520の一部(たとえば、モデムWLANインターフェース525のSTA2コントローラ532-c)とを含み得る。
正常な関連付けおよび認証の後、第1のWLANインターフェース540が、WLANチップセット505とAPサブシステム510との間に確立されてよい。加えて、第2のWLANインターフェース545が、WLANチップセット505とモデムサブシステム520との間に確立されてよい。第1のWLANインターフェース540および第2のWLANインターフェース545は、同じWLAN関連付けを用いて確立されてよい。
第1のWLANインターフェース540は、STA1データインターフェース550と、STA1制御インターフェース555と、STA2データインターフェース552と、STA2制御インターフェース557とを含み得る。第2のWLANインターフェース545は、APサブシステム510をバイパスするSTA1データインターフェース560およびSTA2データインターフェース562(たとえば、第1のWLAN局530および第2のWLAN局532の各々を介してWLAMチップセット505とモデムサブシステム520との間に直接データパスを設ける周辺機器相互接続エクスプレス(PCIe)インターフェースなどの直接デジタル相互接続)を含み得る。第2のWLANインターフェース545はまた、STA1制御インターフェース565またはSTA2制御インターフェース567を含み得る。制御インターフェース565および567への追加または代替として、制御インターフェース570が、モデムサブシステム520とAPサブシステム510との間(およびより詳細には、モデムWLANインターフェース525とAP WLANドライバ515との間)に設けられてよい。制御インターフェース565、567または570は、モデムサブシステム520によって第1のWLANインターフェース540(すなわち、WLANチップセット505とAPサブシステム510との間のWLANインターフェース)の一部または全部の制御を有効にし得る。第1のWLANインターフェース540が、制御インターフェース570を介してモデムサブシステム520によって制御されるとき、制御は、APサブシステム510を介して(およびより詳細には、AP WLANドライバ515を介して)モデムサブシステム520によって提供されてよい。
いくつかの例では、UEが、事業者管理のSSID(すなわち、STA_HLOS)と関連付けられた第1のWLAN局530上、およびモデム管理のSSID(すなわち、STA_modem)と関連付けられた第2のWLAN局532上でWLANネットワークに接続されるとき、第1のWLAN局530のWLAN管理(たとえば、走査、関連付け、認証、など)は、APサブシステム510のAP WLANドライバ515によって遂行されてよく、一方、第2のWLAN局532のWLAN管理(たとえば、走査、関連付け、認証、など)は、WLAN管理インターフェース590およびAPサブシステム510のAP WLANドライバ515を介してモデムサブシステム520のサプリカント537によって遂行されてよい。いくつかの例では、AP WLANドライバ515は、第2のWLAN局532のWLAN接続をAPサブシステムのHLOSから隠してよく、それによって、第2のWLAN局532上のトラフィックはモデムサブシステム520を介して送受信されているものとHLOSが推定することを可能にする。
いくつかの例では、AP WLANドライバ515は、WLANチップセット505内にフィルタ575(たとえば、トラフィックフィルタ)を設置するために制御インターフェースを設けてよい。追加または代替として、フィルタ580は、モデムWLANインターフェース525とWLANチップセット505との間のデータパス内に(たとえば、データインターフェース560または562のデータパス内のIPA585内に)設置されてよい。フィルタ575または580は、WLANチップセット505によって受信されたデータパケットをAPサブシステム510またはモデムサブシステム520にルーティングするために使用されてよい。データパケットのルーティングは、フィルタマッチングに基づくことがある。いくつかの場合には、フィルタは、APサブシステム510とモデムサブシステム520のいずれかまたは両方によって指定されてよい。モデムサブシステム520によって指定されるとき、フィルタは、制御インターフェース565または567を介してモデムサブシステム520(たとえば、モデムサブシステム520のモデムWLANインターフェース525)によって、(たとえば、設置のために)WLANチップセット505に対して提供されてよい。代替として、フィルタは、制御インターフェース570を介してモデムサブシステム520によって(たとえば、モデムWLANインターフェース525によって)APサブシステム510に対して提供されてよく、次いで、制御インターフェース555を介してAPサブシステム510によってWLANチップセット505に対して提供されてよい。
DWDモデル500に従って、データインターフェース560に対するフィルタが、WLANチップセット505内、またはモデムWLANインターフェース525とWLANチップセット505との間のデータパス内に設置されると、第2のWLANインターフェース545は、データパケットを第1のWLAN局530を介してWLANチップセット505に送信しWLANチップセット505から受信することができるが、第1のWLAN局530に対していかなるWLAN管理機能も実施しない。DWDモデル500に従って、データインターフェース562に対するフィルタが、WLANチップセット505内、またはモデムWLANインターフェース525とWLANチップセット505との間のデータパス内に設置されると、第2のWLANインターフェース545は、データパケットを第2のWLAN局532を介してWLANチップセット505に送信しWLANチップセット505から受信することができ、同じく、第2のWLAN局532に対してWLAN管理機能を実施する。
使用中、WLANトラフィックは、WLANチップセット505を通して、APサブシステム510またはモデムサブシステム520との間で流れることができる。APサブシステム510と関連付けられたWLANトラフィックが存在しない(不在である)とき、APサブシステム510は、節電モードに遷移されてよい。
図6は、本開示の様々な態様による、第1のWLAN局630がSSIDと関連付けられないが、第2のWLAN局632がモデムサブシステム620によって管理されるSSIDと関連付けられる場合の、例示的なDWDモデル600を示す。DWDモデル600は、図1、図2または図3を参照して説明したUEのうちの1つなどのUEによって実装されてよい。図示のように、DWDモデル600は、WLANチップセット605と、APサブシステム610(およびより詳細には、APサブシステム610のAP WLANドライバ615)と、モデムサブシステム620(およびより詳細には、モデムサブシステム620のモデムWLANインターフェース625)との間に様々な接続を含み得る。
DWDモデル600では、UEは、モデム管理のSSID(すなわち、STA_modemだけ)と関連付けられた第2のWLAN局を介して単一のWLANネットワークにだけ接続される。WLAN局632をモデムSSIDと関連付けることによって形成されるSTA_modemは、モデムサブシステム620のサプリカント637の制御の下で確立されてよい。
正常な関連付けおよび認証の後、第1のWLANインターフェース640が、WLANチップセット605とAPサブシステム610との間に確立されてよい。加えて、第2のWLANインターフェース645が、WLANチップセット605とモデムサブシステム620との間に確立されてよい。第1のWLANインターフェース640および第2のWLANインターフェース645は、同じWLAN関連付けを用いて確立されてよい。
第1のWLANインターフェース640は、STA2データインターフェース652とSTA2制御インターフェース657とを含み得る。第2のWLANインターフェース645は、APサブシステム610をバイパスするSTA2データインターフェース662(たとえば、第2のWLAN局632を介してWLANチップセット605とモデムサブシステム620との間に直接データパスを設ける周辺機器相互接続エクスプレス(PCIe)インターフェースなどの直接デジタル相互接続)を含み得る。第2のWLANインターフェース645はまた、STA2制御インターフェース667を含み得る。制御インターフェース667への追加または代替として、制御インターフェース670が、モデムサブシステム620とAPサブシステム610との間(およびより詳細には、モデムWLANインターフェース625とAP WLANドライバ615との間)に設けられてよい。制御インターフェース667または670は、モデムサブシステム620によって第1のWLANインターフェース640(すなわち、WLANチップセット605とAPサブシステム610との間のWLANインターフェース)の一部または全部の制御を有効にし得る。第1のWLANインターフェース640が、制御インターフェース670を介してモデムサブシステム620によって制御されるとき、制御は、APサブシステム610を介して(およびより詳細には、AP WLANドライバ615を介して)モデムサブシステム620によって提供されてよい。
いくつかの例では、STA_modem上のWLAN管理(たとえば、走査、関連付け、認証、など)は、WLAN管理インターフェース690およびAPサブシステム610のAP WLANドライバ615を介してモデムサブシステム620のサプリカント637によって遂行されてよい。いくつかの例では、AP WLANドライバ615は、第2のWLAN局632のWLAN接続をAPサブシステムのHLOSから隠してよく、それによって、第2のWLAN局632上のトラフィックはモデムサブシステム620を介して送受信されているものとHLOSが推定することを可能にする。
いくつかの例では、AP WLANドライバ615は、WLANチップセット605内にフィルタ675(たとえば、トラフィックフィルタ)を設置するために制御インターフェースを設けてよい。追加または代替として、フィルタ680は、モデムWLANインターフェース625とWLANチップセット605との間のデータパス内に(たとえば、データインターフェース662のデータパス内のIPA685内に)設置されてよい。フィルタ675または680は、WLANチップセット605によって受信されたデータパケットをAPサブシステム610またはモデムサブシステム620にルーティングするために使用されてよい。データパケットのルーティングは、フィルタマッチングに基づくことがある。いくつかの場合には、フィルタは、APサブシステム610とモデムサブシステム620のいずれかまたは両方によって指定されてよい。モデムサブシステム620によって指定されるとき、フィルタは、制御インターフェース667を介してモデムサブシステム620(たとえば、モデムサブシステム620のモデムWLANインターフェース625)によって、(たとえば、設置のために)WLANチップセット605に対して提供されてよい。代替として、フィルタは、制御インターフェース670を介してモデムサブシステム620によって(たとえば、モデムWLANインターフェース625によって)APサブシステム610に対して提供されてよく、次いで、制御インターフェース652を介してAPサブシステム610によってWLANチップセット605に対して提供されてよい。
DWDモデル600に従って、データインターフェース662に対するフィルタが、WLANチップセット605内、またはモデムWLANインターフェース625とWLANチップセット605との間のデータパス内に設置されると、第2のWLANインターフェース645は、データパケットを第2のWLAN局632を介してWLANチップセット605に送信しWLANチップセット605から受信することができ、同じく、第2のWLAN局632(すなわち、STA_modem)上のWLAN接続性に対してWLAN管理機能を実施する。
使用中、WLANトラフィックは、WLANチップセット605を通して、APサブシステム610またはモデムサブシステム620との間で流れることができる。APサブシステム610と関連付けられたWLANトラフィックが存在しない(不在である)とき、APサブシステム610は、節電モードに遷移されてよい。
図7は、本開示の様々な態様による、単一のWLAN局がHLOSによって管理されるSSIDか、またはモデムによって管理されるSSIDと関連し得る、例示的なDWDモデル700を示す。DWDモデル700は、図1、図2または図3を参照して説明したUEのうちの1つなどのUEによって実装されてよい。図示のように、DWDモデル700は、WLANチップセット705と、APサブシステム710(およびより詳細には、APサブシステム710のAP WLANドライバ715)と、モデムサブシステム720(およびより詳細には、モデムサブシステム720のモデムWLANインターフェース725)との間に様々な接続を含み得る。
DWDモデル700では、STA_HLOSは、サプリカント735(たとえば、APサブシステム710のHLOS内の接続マネージャ)の制御の下で、WLAN局をHLOS SSIDと関連付けることによって形成されてよい。代替として、STA_modemは、WLAN局をモデムSSIDと関連付けることによって形成されてよい。STA_modemは、少なくとも1つのモデムSSIDをモデムサブシステム720からAPサブシステム710のAP WLANドライバ715に転送して、AP WLANドライバに、少なくとも1つのHLOS SSIDに対して少なくとも1つのモデムSSIDを優先させる、モデムサプリカント737によって形成されてよい。AP WLANドライバが単一のWLAN局をHLOS SSIDと関連付ける場合、WLAN管理(たとえば、走査、関連付け、認証、など)は、APサブシステム710のAP WLANドライバ715によって遂行されてよい。AP WLANドライバ715が、単一のWLAN局をモデムSSIDと関連付ける場合、WLAN管理(たとえば、走査、関連付け、認証、など)は、WLAN管理インターフェース790およびAPサブシステム710のAP WLANドライバ715を介してモデムサブシステム720のモデムサプリカント737によって遂行されてよい。いくつかの例では、AP WLANドライバ715は、モデムSSIDと関連付けられたWLAN接続をAPサブシステム710のHLOSから隠してよく、それによって、単一のWLAN局上のトラフィックはモデムサブシステム720を介して送受信されているものとHLOSが推定することを可能にする。
正常な関連付けおよび認証の後、第1のWLANインターフェース740が、WLANチップセット705とAPサブシステム710との間に確立されてよい。加えて、第2のWLANインターフェース745が、WLANチップセット705とモデムサブシステム720との間に確立されてよい。第1のWLANインターフェース740および第2のWLANインターフェース745は、同じWLAN関連付けを用いて確立されてよい。第1のWLANインターフェース740は、データインターフェース750と制御インターフェース755とを含み得る。第2のWLANインターフェース745は、APサブシステム710をバイパスするデータインターフェース760(たとえば、WLANチップセット705とモデムサブシステム720との間に直接データパスを設ける周辺機器相互接続エクスプレス(PCIe)インターフェースなどの直接デジタル相互接続)を含み得る。第2のWLANインターフェース745はまた、制御インターフェース765を含み得る。制御インターフェース765への追加または代替として、制御インターフェース770が、モデムサブシステム720とAPサブシステム710との間(およびより詳細には、モデムWLANインターフェース725とAP WLANドライバ715との間)に設けられてよい。制御インターフェース765または770は、モデムサブシステム720によって第1のWLANインターフェース740(すなわち、WLANチップセット705とAPサブシステム710との間のWLANインターフェース)の一部または全部の制御を有効にし得る。第1のWLANインターフェース740が、制御インターフェース770を介してモデムサブシステム720によって制御されるとき、制御は、APサブシステム710を介して(およびより詳細には、AP WLANドライバ715を介して)モデムサブシステム720によって提供されてよい。
いくつかの例では、AP WLANドライバ715は、WLANチップセット705内にフィルタ775(たとえば、トラフィックフィルタ)を設置するために制御インターフェースを設けてよい。追加または代替として、フィルタ780は、モデムWLANインターフェース725とWLANチップセット705との間のデータパス内に(たとえば、データパス内のIPA785内に)設置されてよい。フィルタ775または780は、WLANチップセット705によって受信されたデータパケットをAPサブシステム710またはモデムサブシステム720にルーティングするために使用されてよい。データパケットのルーティングは、フィルタマッチングに基づくことがある。いくつかの場合には、フィルタは、APサブシステム710とモデムサブシステム720のいずれかまたは両方によって指定されてよい。モデムサブシステム720によって指定されるとき、フィルタは、制御インターフェース765を介してモデムサブシステム720(たとえば、モデムサブシステム720のモデムWLANインターフェース725)によって、(たとえば、設置のために)WLANチップセット705に対して提供されてよい。代替として、フィルタは、制御インターフェース770を介してモデムサブシステム720によって(たとえば、モデムWLANインターフェース725によって)APサブシステム710に対して提供されてよく、次いで、制御インターフェース755を介してAPサブシステム710によってWLANチップセット705に対して提供されてよい。
DWDモデル700に従って、モデムSSIDとの関連付けが、WLANチップセット705上のHLOS SSIDとの関連付けに対して優先権を得るとき、第2のWLANインターフェース745は、データパケットをWLANチップセット705に送信しWLANチップセット705から受信することができ、同じく、WLAN管理機能を実施することもできる。いくつかの例では、モデムサブシステム720のモデムWLANインターフェース725は、モデム管理のSSIDのリストをAP WLANドライバ715に与え得る。AP WLANドライバ715がモデムSSIDと関連するとき、AP WLANドライバ715は、モデムSSIDとの関連付けを、HLOSに知られることなくモデムサプリカント737に通知し得る。通知すると、WLAN管理(たとえば、走査、関連付け、認証、など)は、モデムサブシステム720のモデムサプリカント737によって遂行され得る。
使用中、WLANトラフィックは、WLANチップセット705を通して、APサブシステム710またはモデムサブシステム720との間で流れることができる。APサブシステム710と関連付けられたWLANトラフィックが存在しない(不在である)とき、APサブシステム710は、節電モードに遷移されてよい。
図8は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信で使用するためのデバイス815のブロック図800を示す。いくつかの実施形態では、デバイス815は、図1、図2または図3を参照して説明したUEのうちの1つの態様の一例であり得る。デバイス815はプロセッサでもあり得る。いくつかの例では、デバイス815は、図4、図5、図6または図7を参照して説明したDWDモデル400、500、600または700を実装してよい。デバイス815は、受信機810と、ワイヤレス通信マネージャ820と、送信機830とを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、互いに通信してもよい。
デバイス815の構成要素は、適用可能な機能の一部または全部をハードウェアで実施するように適合された、特定用途向け集積回路(ASIC)を使用して、個別にまたは集合的に実装されてよい。代替として、機能は、集積回路上の他の処理ユニット(またはコア)によって実行されてよい。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および他のセミカスタムIC)が使用されてよい。各ユニットの機能はまた、全体的または部分的に、汎用プロセッサまたは特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ内で具体化された命令を用いて実装されてよい。
いくつかの実施形態では、受信機810は、無線周波数(RF)受信機であってよく、またはそれを含んでよい。たとえば、受信機810は、WLAN通信に使用される周波数スペクトルにおける送信を受信するように動作可能なWLAN受信機812を含むことがある。同様にまたは代替として、受信機810は、モデムサブシステム840と関連付けられたWWAN受信機814(たとえば、LTE/LTE-A受信機)など、別のタイプのRF受信機を含むことがある。同様にまたは代替として、受信機810は、ワイヤード接続(たとえば、ワイヤードユニバーサルシリアルバス(USB)接続)に対する受信機を含むことがある。
受信機810は、図1、図2または図3を参照して説明したWLANまたはWWANの通信リンクなど、ワイヤレス通信システムの通信リンクを介して様々なタイプのデータ信号または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用されてよい。
いくつかの実施形態では、送信機830は、RF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。たとえば、送信機830は、WLAN通信に使用される周波数スペクトルにおいて送信するように動作可能なWLAN送信機832を含むことがある。同様にまたは代替として、送信機830は、モデムサブシステム840と関連付けられたWWAN送信機834(たとえば、LTE/LTE-A送信機)など、別のタイプのRF送信機を含むことがある。同様にまたは代替として、送信機830は、ワイヤード接続(たとえば、ワイヤードUSB接続)上の送信を受信するための送信機を含むことがある。
送信機830は、図1、図2または図3を参照して説明したWLANまたはWWANの通信リンクなど、ワイヤレス通信システムの通信リンクを介して様々なタイプのデータ信号または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
デバイス815のいくつかの例では、WLAN受信機812およびWLAN送信機832の一部または全部は、WLANチップセット825によって実装されてよい。WLANチップセット825は、図4、図5、図6または図7を参照して説明したWLANチップセット405、505、605または705の一例であり得る。
ワイヤレス通信マネージャ820は、受信機810および送信機830においてワイヤレス通信の管理に関連する様々なタスクを実施してよい。いくつかの場合には、ワイヤレス通信マネージャ820は、デバイス815のWLANインターフェースおよびWWANインターフェースを管理するために使用されてよく、APサブシステム835とモデムサブシステム840とを含んでよい。ワイヤレス通信マネージャ820は、WLANチップセット825とAPサブシステム835との間に第1のWLANインターフェース845を確立してよく、WLANチップセット825とモデムサブシステム840との間に第2のWLANインターフェース850を確立してよい。第1のWLANインターフェース845および第2のWLANインターフェース850は、同じWLAN関連付けを用いて確立されてよい。第1のWLANインターフェース845は、データインターフェース855と制御インターフェース860とを含み得る。第2のWLANインターフェース850は、APサブシステム835をバイパスするデータインターフェース865(たとえば、WLANチップセット825とモデムサブシステム840との間に直接データパスを設ける周辺機器相互接続エクスプレス(PCIe)インターフェースなどの直接デジタル相互接続)を含み得る。第2のWLANインターフェース850はまた、制御インターフェース870を含み得る。制御インターフェース870への追加または代替として、制御インターフェース875が、モデムサブシステム840とAPサブシステム835との間に設けられてよい。制御インターフェース870または875は、モデムサブシステム840によって第1のWLANインターフェース845(すなわち、WLANチップセット825とAPサブシステム835との間のWLANインターフェース)の一部または全部の制御を有効にし得る。第1のWLANインターフェース845が、制御インターフェース875を介してモデムサブシステム840によって制御されるとき、制御は、APサブシステム835を介してモデムサブシステム840によって提供されてよい。
いくつかの構成では、ワイヤレス通信マネージャ820は、いくつかのフィルタ880をWLANチップセット825内に設置するか、またはいくつかのフィルタ885をモデムサブシステム840とWLANチップセット825との間のデータパス内に(たとえば、データパス内のIPA890内に)設置することがある。フィルタ880または885は、WLANチップセット825によって受信されたデータパケットをAPサブシステム835またはモデムサブシステム840にルーティングするために使用されてよい。データパケットのルーティングは、フィルタマッチングに基づくことがある。いくつかの場合には、フィルタの性質は、APサブシステム835とモデムサブシステム840のいずれかまたは両方によって指定されてよい。モデムサブシステム840によって指定されるとき、フィルタは、制御インターフェース870を介してモデムサブシステム840によって、(たとえば、設置のために)WLANチップセット825に対して提供されてよい。代替として、フィルタは、制御インターフェース875を介してモデムサブシステム840によってAPサブシステム835に対して提供されてよく、次いで、制御インターフェース860を介してAPサブシステム835によってWLANチップセット825に対して提供されてよい。
使用中、WLANトラフィックは、WLANチップセット825を通して、APサブシステム835またはモデムサブシステム840との間で流れることができる。APサブシステム835と関連付けられたWLANトラフィックが存在しない(不在である)とき、APサブシステム835は、節電モードに遷移されてよい。
図9は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信で使用するためのデバイス915のブロック図900を示す。いくつかの実施形態では、デバイス915は、図1、図2または図3を参照して説明したUEのうちの1つの態様の一例であり得る。デバイス915はプロセッサでもあり得る。いくつかの例では、デバイス915は、図5または図6を参照して説明したDWDモデル500または500-aを実装してよい。デバイス915は、受信機910と、ワイヤレス通信マネージャ920と、送信機930とを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、互いに通信してもよい。
デバイス915の構成要素は、適用可能な機能の一部または全部をハードウェアで実施するように適合されたASICを使用して、個別にまたは集合的に実装され得る。代替として、機能は、集積回路上の他の処理ユニット(またはコア)によって実行され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的または部分的に、汎用プロセッサまたは特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ内で具体化された命令を用いて実装され得る。
いくつかの実施形態では、受信機910は、RF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。たとえば、受信機910は、WLAN通信に使用される周波数スペクトルにおける送信を受信するように動作可能なWLAN受信機912を含むことがある。同様にまたは代替として、受信機910は、モデムサブシステム940と関連付けられたWWAN受信機914(たとえば、LTE/LTE-A受信機)など、別のタイプのRF受信機を含むことがある。同様にまたは代替として、受信機910は、ワイヤード接続(たとえば、ワイヤードUSB接続)に対する受信機を含むことがある。
受信機910は、図1、図2または図3を参照して説明したWLANまたはWWANの通信リンクなど、ワイヤレス通信システムの通信リンクを介して様々なタイプのデータ信号または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、送信機930は、RF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。たとえば、送信機930は、WLAN通信に使用される周波数スペクトルにおいて送信するように動作可能なWLAN送信機932を含むことがある。同様にまたは代替として、送信機930は、モデムサブシステム940と関連付けられたWWAN送信機934(たとえば、LTE/LTE-A送信機)など、別のタイプのRF送信機を含むことがある。同様にまたは代替として、送信機930は、ワイヤード接続(たとえば、ワイヤードUSB接続)上の送信を受信するための送信機を含むことがある。
送信機930は、図1、図2または図3を参照して説明したWLANまたはWWANの通信リンクなど、ワイヤレス通信システムの通信リンクを介して様々なタイプのデータ信号または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
デバイス915のいくつかの例では、WLAN受信機912およびWLAN送信機932の一部または全部は、WLANチップセット925によって実装され得る。WLANチップセット925は、図4、図5、図6または図7を参照して説明したWLANチップセット405、505、605または705の一例であり得る。
ワイヤレス通信マネージャ920は、受信機910および送信機930を介してワイヤレス通信の管理に関連する様々なタスクを実施してよい。いくつかの場合には、ワイヤレス通信マネージャ920は、デバイス915のWLAN接続およびWWAN接続を管理するために使用されてよく、APサブシステム935とモデムサブシステム940とを含んでよい。ワイヤレス通信マネージャ920は、WLANチップセット925とAPサブシステム935との間に第1のWLANインターフェース945を確立してよく、WLANチップセット925とモデムサブシステム940との間に第2のWLANインターフェース950を確立してよい。第1のWLANインターフェース945および第2のWLANインターフェース950は、同じWLAN関連付けを用いて確立されてよい。WLANインターフェース945、950の各々のデータインターフェースおよび制御インターフェースは、図8を参照して説明したデータインターフェースおよび制御インターフェースに類似してよい。
モデムサブシステム940は、WLAN管理インターフェース995を介して第1のWLANインターフェース945の少なくとも1つの態様を動的に管理し得る。いくつかの構成では、WLAN管理インターフェース995は、モデムサブシステム940をAPサブシステム935に直接接続してよい。いくつかの場合には、モデムサブシステム940のサプリカント990は、APサブシステム935のAP WLANドライバ970を介して第1のWLANインターフェース945の少なくとも1つの態様を動的に管理し得る。
図示のように、WLANチップセット925、APサブシステム935、およびモデムサブシステム940は、第1のWLAN局955と第2のWLAN局960とを実装してよく、それらの各々は、有効または無効にされてよい(たとえば、SSIDと関連付けることを可能または不可能にされてよい)。例として、第1のWLAN局955は、WLANチップセット925の一部(たとえば、STA1インターフェース955-a)と、APサブシステム935の一部(たとえば、AP WLANドライバ970のSTA1コントローラ955-b)と、モデムサブシステム940の一部(たとえば、モデムWLANインターフェース980のSTA1コントローラ955-c)とを含み得る。同様に、第2のWLAN局960は、WLANチップセット925の一部(たとえば、STA2インターフェース960-a)と、APサブシステム935の一部(たとえば、AP WLANドライバ970のSTA2コントローラ960-b)と、モデムサブシステム940の一部(たとえば、モデムWLANインターフェース980のSTA2コントローラ960-c)とを含み得る。
有効にされるとき、WLAN局のうちの少なくとも1つ(たとえば、第2のWLAN局960)は、WLAN局(たとえば、第2のWLAN局960)がHLOS SSIDとだけ関連することを有効にされる第1のモードと、WLAN局(たとえば、第2のWLAN局960)がモデムSSIDとだけ関連することを有効にされる第2のモードと、WLAN局(たとえば、第2のWLAN局960)がHLOS/モデムSSID優先順位付けに基づいてHLOS SSIDおよびモデムSSIDのうちの1つと関連することを有効にされる第3のモードとのうちの1つにおいて動作し得る。いくつかの場合には、HLOS/モデムSSID優先順位付けは、Table 1(表1)のSTA2を参照して説明したように構成されてよい。
デバイス915のいくつかの例では、第1のWLAN局955は、有効にされるとHLOS SSIDとだけ関連し得、第2のWLAN局960は、有効にされると、上記で説明した3つのモードのうちの1つにおいて動作し得る。第1のWLAN局955のHLOS SSIDとの関連付けは、AP WLANドライバ970を介してAPサブシステム935のサプリカント985(たとえば、HLOSの接続マネージャ)によって管理されてよい。第2のWLAN局960のHLOS SSIDとの関連付けもまた、AP WLANドライバ970を介してAPサブシステム935のサプリカント985によって管理されてよい。しかしながら、モデムSSIDは、モデムサブシステム940の制御の下で第2のWLAN局960と関連付けられてよい。いくつかの場合には、モデムサブシステム940のサプリカント990は、WLAN管理インターフェース995およびAP WLANドライバ970を介して関連付けを制御してよい。
いくつかの例では、モデムサブシステム940を使用する第1のWLANインターフェース945の動的管理は、APサブシステム935のAP WLANドライバ970を介して第2のWLAN局960の態様を動的に管理するモデムサブシステム940(およびより詳細には、モデムサブシステム940のサプリカント990)を含み得る。第2のWLAN局960のそのような動的管理は、たとえば、第1のWLANインターフェース945上のWLAN接続が第2のWLAN局960を使用し、第2のWLAN局960がモデムSSIDと関連付けられるとき、利用されてよい。モデムサブシステム940が、このように第1のWLANインターフェース945を動的に管理するとき、第2のWLAN局960を使用するWLAN接続は、HLOSから隠されてよい。さらに、HLOSは、ある時間期間の間、第2のWLAN局960の管理をモデムサブシステム940に引き渡してよい。第2のWLAN局960のモデムSSIDとの関連付けが終了すると、第2のWLAN局960の管理は、モデムサブシステム940によって引き渡されてよい。
図10は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信で使用するためのデバイス1015のブロック図1000を示す。いくつかの実施形態では、デバイス1015は、図1、図2または図3を参照して説明したUEのうちの1つの態様の一例であり得る。デバイス1015はプロセッサでもあり得る。いくつかの例では、デバイス1015は、図7を参照して説明したDWDモデル700を実装してよい。デバイス1015は、受信機1010と、ワイヤレス通信マネージャ1020と、送信機1030とを含んでもよい。これらの構成要素の各々は、互いに通信してもよい。
デバイス1015の構成要素は、適用可能な機能の一部または全部をハードウェアで実施するように適合されたASICを使用して、個別にまたは集合的に実装され得る。代替として、機能は、集積回路上の他の処理ユニット(またはコア)によって実行され得る。他の実施形態では、当技術分野で知られている任意の方法でプログラムされ得る他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得る。各ユニットの機能はまた、全体的または部分的に、汎用プロセッサまたは特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされた、メモリ内で具体化された命令を用いて実装され得る。
いくつかの実施形態では、受信機1010は、RF受信機であってよく、またはそれを含んでよい。たとえば、受信機1010は、WLAN通信に使用される周波数スペクトルにおける送信を受信するように動作可能なWLAN受信機1012を含むことがある。同様にまたは代替として、受信機1010は、モデムサブシステム1040と関連付けられたWWAN受信機1014(たとえば、LTE/LTE-A受信機)など、別のタイプのRF受信機を含むことがある。同様にまたは代替として、受信機1010は、ワイヤード接続(たとえば、ワイヤードUSB接続)に対する受信機を含むことがある。
受信機1010は、図1、図2または図3を参照して説明したWLANまたはWWANの通信リンクなど、ワイヤレス通信システムの通信リンクを介して様々なタイプのデータ信号または制御信号(すなわち、送信)を受信するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、送信機1030は、RF送信機であってよく、またはそれを含んでよい。たとえば、送信機1030は、WLAN通信に使用される周波数スペクトルにおいて送信するように動作可能なWLAN送信機1032を含むことがある。同様にまたは代替として、送信機1030は、モデムサブシステム1040と関連付けられたWWAN送信機1034(たとえば、LTE/LTE-A送信機)など、別のタイプのRF送信機を含むことがある。同様にまたは代替として、送信機1030は、ワイヤード接続(たとえば、ワイヤードUSB接続)上の送信を受信するための送信機を含むことがある。
送信機1030は、図1、図2または図3を参照して説明したWLANまたはWWANの通信リンクなど、ワイヤレス通信システムの通信リンクを介して様々なタイプのデータ信号または制御信号(すなわち、送信)を送信するために使用され得る。
デバイス1015のいくつかの例では、WLAN受信機1012およびWLAN送信機1032の一部または全部は、WLANチップセット1025によって実装され得る。WLANチップセット1025は、図4、図5、図6または図7を参照して説明したWLANチップセット405、505、605または705の一例であり得る。
ワイヤレス通信マネージャ1020は、受信機1010および送信機1030を介してワイヤレス通信の管理に関連する様々なタスクを実施し得る。いくつかの場合には、ワイヤレス通信マネージャ1020は、デバイス1015のWLAN接続およびWWAN接続を管理するために使用されてよく、APサブシステム1035とモデムサブシステム1040とを含んでよい。ワイヤレス通信マネージャ1020は、WLANチップセット1025とAPサブシステム1035との間に第1のWLANインターフェース1045を確立してよく、WLANチップセット1025とモデムサブシステム1040との間に第2のWLANインターフェース1050を確立してよい。第1のWLANインターフェース1045および第2のWLANインターフェース1050は、同じWLAN関連付けを用いて確立されてよい。WLANインターフェース1045、1050の各々のデータインターフェースおよび制御インターフェースは、図8または図9を参照して説明したデータインターフェースおよび制御インターフェースと類似してよい。
モデムサブシステム1040は、WLAN管理インターフェース1095を介して第1のWLANインターフェース1045の態様を動的に管理し得る。いくつかの構成では、WLAN管理インターフェース1095は、モデムサブシステム1040をAPサブシステム1035に直接接続してよい。いくつかの場合には、モデムサブシステムのサプリカント1090は、APサブシステム1035のAP WLANドライバ1055を介して第1のWLANインターフェース1045の態様を動的に管理し得る。
WLANチップセット1025、APサブシステム1035、およびモデムサブシステム1040は、WLAN局を実装してよい。例として、第1のWLAN局は、WLANチップセット1025の一部(たとえば、局インターフェース)と、APサブシステム1035の一部(たとえば、AP WLANドライバ1055の第1の局コントローラ)と、モデムサブシステム1040の一部(たとえば、モデムWLANインターフェース1060の第2の局コントローラ)とを含み得る。
WLAN局は、WLAN局がHLOS SSIDとだけ関連することを有効にされる第1のモードと、WLAN局がモデムSSIDとだけ関連することを有効にされる第2のモードと、WLAN局がHLOS/モデムSSID優先順位付けに少なくとも部分的に基づいてHLOS SSIDおよびモデムSSIDのうちの1つと関連することを有効にされる第3のモードとのうちの1つにおいて動作し得る。いくつかの場合には、HLOS/モデムSSID優先順位付けは、Table 1(表1)のSTA2を参照して説明したように構成されてよい。
いくつかの例では、WLAN局は第3のモードにおいて動作してよく、モデムSSIDはモデムサブシステム1040からAP WLANドライバ1055に転送されてよい。次いで、モデムSSIDは、HLOS SSIDに対して(たとえば、AP WLANドライバ1055によって)優先されてよい。その後、WLAN局は、優先順位付けに基づいてモデムSSIDまたはHLOS SSIDと関連付けられてよい。
WLAN局のHLOS SSIDとの関連付けは、AP WLANドライバ1055を介してAPサブシステム1035のサプリカント1085によって管理されてよい。しかしながら、モデムSSIDは、モデムサブシステム1040の制御の下でWLAN局と関連付けられてよい。いくつかの場合には、モデムサブシステム1040のサプリカント1090は、WLAN管理インターフェース1095およびAP WLANドライバ1055を介して関連付けを制御してよい。
いくつかの例では、モデムサブシステム1040を使用する第1のWLANインターフェース1045の動的管理は、APサブシステム1035のAP WLANドライバ1055を介してWLAN局の態様を動的に管理するモデムサブシステム1040(およびより詳細には、モデムサブシステム1040のサプリカント1090)を含み得る。第2のWLAN局のそのような動的管理は、たとえば、第1のWLANインターフェース1045上のWLAN接続がWLAN局を使用し、WLAN局がモデムSSIDと関連付けられるとき、利用されてよい。モデムサブシステム1040が、このように第1のWLANインターフェース1045を動的に管理するとき、WLAN局を使用するWLAN接続は、HLOSから隠されてよい。さらに、HLOSは、ある時間期間の間、WLAN局の管理をモデムサブシステム1040に引き渡してよい。WLAN局のモデムSSIDとの関連付けが終了すると、WLAN局上のWLAN接続の管理は、モデムサブシステム1040によって引き渡されてよい。
いくつかの実施形態では、デバイス815、915および1015のうちの2つ以上の態様が、組み合わされてよい。
図11は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のためのデバイス1115(たとえば、UE)のブロック図1100を示す。デバイス1115は、様々な構成を有してよく、コンピュータ(たとえば、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータなど)、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、デジタルビデオレコーダ(DVR:digital video recorder)、インターネットアプライアンス、ゲームコンソール、電子書籍リーダなどであってよく、またはそれらの一部であってよい。デバイス1115は、いくつかの場合には、モバイル動作を容易にするために、小型バッテリなどの内部電源(図示せず)を有することがある。いくつかの実施形態では、デバイス1115は、図1、図2および図3を参照して説明したUEの態様、または図8、図9および図10を参照して説明したデバイス815、915または1015の態様の一例であってよい。デバイス1115は、図1〜図10を参照して説明した特徴および機能の少なくともいくつかを実装してよい。デバイス1115は、図1、図2または図3を参照して説明したアクセスポイントなどのアクセスポイント(たとえば、WLANアクセスポイントまたはWWANアクセスポイント(たとえば、eNBまたは基地局))と通信し得る。
デバイス1115は、プロセッサ1110、メモリ1125(コード1130を含む)、少なくとも1つのトランシーバ(トランシーバ1135によって代表される)、少なくとも1つのアンテナ(アンテナ1140によって代表される)、またはワイヤレス通信マネージャ1120を含み得る。これらの構成要素の各々は、少なくとも1つのバス1150上で、互いに、直接または間接に通信していてよい。
トランシーバ1135は、アンテナ1140とともに、アクセスポイントまたは他のデバイスとのワイヤレス通信を促進し得る。アクセスポイントとのワイヤレス通信は、ワイヤレス通信マネージャ1120を使用して管理されてよい。
プロセッサ1110は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ1110は、トランシーバ1135を介して受信された情報を処理し得るか、またはアンテナ1140を介して送信するためにトランシーバ1135に送信されるべき情報を処理し得る。プロセッサ1110は、単独で、またはワイヤレス通信マネージャ1120とともに、ワイヤレスまたはワイヤード通信システム上の通信の様々な態様を取り扱うことができる。
メモリ1125は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、または読出し専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ1125は、命令を含むコンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1130(たとえば、ファームウェアまたはソフトウェア)を記憶し得、命令は、実行されたとき、ワイヤレス通信システム上の通信に対して本明細書で説明する様々な機能をプロセッサ1110に実施させ得る。代替として、コード1130は、プロセッサ1110によって直接実行可能でなくてもよいが、(たとえば、コンパイルされ、実行されるとき)本明細書に記載の様々な機能をデバイス1115に実行させ得る。
ワイヤレス通信マネージャ1120は、図8、図9または図10を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ820、920または1020の態様の一例であり得る。ワイヤレス通信マネージャ1120は、デバイス1115のWLANアクセスポイントまたはWWANアクセスポイントへのワイヤレス接続を管理するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、ワイヤレス通信マネージャ1120、またはワイヤレス通信マネージャ1120の一部はプロセッサを含んでよく、あるいはワイヤレス通信マネージャ1120の機能性の一部または全部は、プロセッサ1110によって、またはプロセッサ1110と連係して実施されてよい。
図12は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための方法1200の一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1200を、図8、図9、図10または図11を参照して説明したデバイス815、915、1015または1115の態様を参照して以下で説明する。いくつかの実施形態では、デバイス815、915、1015または1115のうちの1つのようなデバイスは、以下で説明する機能を実施するために、デバイスの機能要素を制御するためにコードのセットを実行し得る。
ブロック1205において、第1のWLANインターフェースは、WLANチップセットとAPサブシステムとの間に確立されてよい。いくつかの場合には、ブロック1205における動作は、図8、図9、図10または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ820、920、1020または1120を使用して実施されてよい。いくつかの例では、WLANチップセットは、図4、図5、図6、図7、図8、図9または図10を参照して説明したWLANチップセット405、505、605、705、825、925または1025であってよく、あるいはAPサブシステムは、図4、図5、図6、図7、図8、図9または図10を参照して説明したAPサブシステム410、510、610、710、835、935または1035であってよい。
ブロック1210において、第2のWLANインターフェースは、WLANチップセットとモデムサブシステムとの間に確立されてよい。第1のWLANインターフェースおよび第2のWLANインターフェースは、同じWLAN関連付けを用いて確立されてよい。第2のWLANインターフェースは、WLANチップセットとモデムサブシステムとの間のデータパスを含み得る。データパスは、APサブシステムをバイパスしてよい。いくつかの場合には、ブロック1210における動作は、図8、図9、図10または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ820、920、1020または1120を使用して実施されてよい。いくつかの例では、モデムサブシステムは、図4、図5、図6、図7、図8、図9または図10を参照して説明したモデムサブシステム420、520、620、720、840、940または1040であってよい。いくつかの例では、WLANチップセットとモデムサブシステムとの間のデータパスは、直接デジタル相互接続を含み得る。いくつかの場合には、直接デジタル相互接続は、PCIeインターフェースを実装してよい。
いくつかの実施形態では、方法1200は、APサブシステムと関連付けられたWLANトラフィックが不在であるときに、APサブシステムを節電モードに遷移させるステップを含み得る。
いくつかの構成では、方法1200は、WLANチップセットによって受信されたデータパケットをAPサブシステムまたはモデムサブシステムにルーティングするステップを含み得る。いくつかの場合には、データパケットは、フィルタを使用して(たとえば、フィルタマッチングを実施することによって)ルーティングされてよい。フィルタは、APサブシステム、モデムサブシステム、または両方によって指定されてよい。フィルタがモデムサブシステムによって提供されるとき、フィルタは、WLANチップセットとモデムサブシステムとを接続する制御インターフェースを介して、WLANチップセットに対して提供されてよい。代替として、モデムサブシステムは、APサブシステムに対してフィルタを提供してよく、APサブシステムは、WLANチップセットに対してフィルタを提供してよい。例として、APサブシステムまたはモデムサブシステムによって指定されたフィルタは、WLANチップセットの中、またはWLANチップセットとモデムサブシステムとの間のデータパスの中(たとえば、データパス中のIPAの中)に設置されてよい。
したがって、方法1200は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1200は、単に1つの実装形態であり、方法1200の動作は、他の実装形態が可能であるように、再配置またはさもなければ修正されてよい。
図13は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための方法1300の一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1300を、図9、図10または図11を参照して説明したデバイス915、1015または1115の態様を参照して以下で説明する。いくつかの実施形態では、デバイス915、1015または1115のうちの1つのようなデバイスは、以下で説明する機能を実施するために、デバイスの機能要素を制御するためにコードのセットを実行し得る。
ブロック1305において、WLANインターフェースは、WLANチップセットとAPサブシステムとの間に確立されてよい。いくつかの場合には、ブロック1305における動作は、図9、図10または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ920、1020または1120を使用して実施されてよい。いくつかの例では、WLANチップセットは、図5、図6、図7、図9または図10を参照して説明したWLANチップセット505、605、705、925または1025であってよく、あるいはAPサブシステムは、図5、図6、図7、図9または図10を参照して説明したAPサブシステム510、610、710、935または1035であってよい。
ブロック1310において、WLANインターフェースを介するWLAN接続性は、モデムサブシステムを使用して動的に管理されてよい。いくつかの場合には、ブロック1310における動作は、図5、図6、図7、図9または図10を参照して説明したモデムサブシステム520、620、720、940または1040を使用して実施されてよい。
したがって、方法1300は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1300は、単に1つの実装形態であり、方法1300の動作は、他の実装形態が可能であるように、再配置またはさもなければ修正されてよい。
図14は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための方法1400の一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1400を、図9または図11を参照して説明したデバイス915または1115の態様を参照して以下で説明する。いくつかの実施形態では、デバイス915または1115のうちの1つのようなデバイスは、以下で説明する機能を実施するために、デバイスの機能要素を制御するためにコードのセットを実行し得る。
ブロック1405において、第1のWLAN局および第2のWLAN局のうちの少なくとも1つが、有効にされ得る。WLAN局の各々は、WLANチップセット、APサブシステム、およびモデムサブシステムの一部において具体化され得る。いくつかの場合には、ブロック1405における動作は、図9または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ920または1120を使用して実施されてよい。いくつかの例では、WLANチップセットは、図5または図9を参照して説明したWLANチップセット505または925であってよく、あるいはAPサブシステムは、図5または図9を参照して説明したAPサブシステム510または935であってよい。いくつかの例では、モデムサブシステムは、図5または図9を参照して説明したモデムサブシステム520または940であってよい。
ブロック1410において、第1のWLAN局が有効にされるとき、第1のWLAN局は、いくつかの場合には、APサブシステムのAP WLANドライバを介してHLOS SSIDと関連付けられてよい。いくつかの場合には、ブロック1410における動作は、図9または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ920または1120か、図5または図9を参照して説明したAPサブシステム510または935か、あるいは図5または図9を参照して説明したAP WLANドライバ515または970を使用して実施されてよい。
ブロック1415において、第2のWLAN局が有効にされるとき、第2のWLAN局は、第2のWLAN局がHLOS SSIDとだけ関連することを有効にされる第1のモードと、第2のWLAN局がモデムSSIDとだけ関連することを有効にされる第2のモードと、第2のWLAN局がHLOS/モデムSSID優先順位付けに基づいてHLOS SSIDおよびモデムSSIDのうちの1つと関連することを有効にされる第3のモードとのうちの1つにおいて動作し得る。いくつかの場合には、ブロック1415における動作は、図9または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ920または1120か、図5または図9を参照して説明したAPサブシステム510または935か、あるいは図5または図9を参照して説明したモデムサブシステム520または940を使用して実施されてよい。
ブロック1420において、第2のWLAN局が、第2のモードまたは第3のモードにおいて動作されるとすると、第2のWLAN局は、いくつかの場合にはモデムSSIDと関連付けられることがある。関連付けは、図5または図9を参照して説明したモデムサブシステム520または940などのモデムサブシステムの制御の下で作成されてよい。
ブロック1425において、WLANインターフェースは、第1のWLAN局または第2のWLAN局のうちの少なくとも1つを使用して、WLANチップセットとAPサブシステムとの間に確立されてよい。いくつかの場合には、ブロック1425における動作は、図9または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ920または1120を使用して実施されてよい。
ブロック1430において、WLANインターフェースを介するWLAN接続性は、モデムサブシステムを使用して動的に管理されてよい。より詳細に、一例では、モデムサブシステムは、第2のWLAN局上でWLAN接続性を動的に管理し得る。モデムサブシステムは、APサブシステムのAP WLANドライバを介して第2のWLAN局を動的に管理し得る。いくつかの場合には、ブロック1430における動作は、図5または図9を参照して説明したモデムサブシステム520または940を使用して実施されてよい。
モデムサブシステムが第2のWLAN局を管理する責任を負うと、ブロック1435において、HLOSは、ある時間期間の間、第2のWLAN局の管理をモデムサブシステムに引き渡してよく、または第2のWLAN局を使用するWLAN接続は、HLOSから隠されてよい。いくつかの場合には、引き渡しは、図5または図9を参照して説明したAPサブシステム510または935、あるいは図9を参照して説明したサプリカント985を使用して実施されてよい。いくつかの場合には、隠すことは、図5または図9を参照して説明したAPサブシステム510または935、あるいは図5または図9を参照して説明したAP WLANドライバ515または970を使用して実施されてよい。
第2のWLAN局のモデムSSIDとの関連付けが終了すると、ブロック1440において、モデムサブシステムを使用する第2のWLAN局の管理が引き渡されてよい。いくつかの場合には、引き渡しは、図5または図9を参照して説明したモデムサブシステム520または940を使用して実施されてよい。
したがって、方法1400は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1400は、単に1つの実装形態であり、方法1400の動作は、他の実装形態が可能であるように、再配置またはさもなければ修正されてよい。
図15は、本開示の様々な態様による、ワイヤレス通信のための方法1500の一例を示すフローチャートである。明快のために、方法1500を、図10または図11を参照して説明したデバイス1015または1115の態様を参照して以下で説明する。いくつかの実施形態では、デバイス1015または1115のうちの1つのようなデバイスは、以下で説明する機能を実施するために、デバイスの機能要素を制御するためにコードのセットを実行し得る。
ブロック1505において、WLAN局は、WLAN局がHLOS SSIDとだけ関連することを有効にされる第1のモードと、WLAN局がモデムSSIDとだけ関連することを有効にされる第2のモードと、WLAN局がHLOS/モデムSSID優先順位付けに基づいてHLOS SSIDおよびモデムSSIDのうちの1つと関連することを有効にされる第3のモードとのうちの1つにおいて動作し得る。いくつかの場合には、ブロック1505における動作は、図10または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ1020または1120か、図6、図7または図10を参照して説明したAPサブシステム610、710または1035か、あるいは図6、図7または図10を参照して説明したモデムサブシステム620、720または1040を使用して実施されてよい。いくつかの例では、WLANチップセットは、図6、図7または図10を参照して説明したWLANチップセット605、705または1025であってよく、あるいはAPサブシステムは、図6、図7または図10を参照して説明したAPサブシステム610、710または1035であってよい。
ブロック1510において、WLAN局が、第2のモードまたは第3のモードにおいて動作されるとすると、WLAN局は、いくつかの場合にはモデムSSIDと関連付けられることがある。関連付けは、図6、図7または図10を参照して説明したモデムサブシステム620、720または1040などのモデムサブシステムの制御の下で作成されてよい。
ブロック1515において、WLANインターフェースは、WLAN局を使用してWLANチップセットとAPサブシステムとの間に確立されてよい。いくつかの場合には、ブロック1515における動作は、図10または図11を参照して説明したワイヤレス通信マネージャ1020または1120を使用して実施されてよい。
ブロック1520において、WLANインターフェースを介するWLAN接続性は、モデムサブシステムを使用して動的に管理されてよい。より詳細に、一例では、モデムサブシステムは、WLAN局上でWLAN接続性を動的に管理し得る。モデムサブシステムは、APサブシステムのAP WLANドライバを介してWLAN局を動的に管理し得る。いくつかの場合には、ブロック1520における動作は、図6、図7または図10を参照して説明したモデムサブシステム620、720または1040を使用して実施されてよい。
モデムサブシステムがWLAN局を管理する責任を負うと、ブロック1525において、HLOSは、ある時間期間の間、WLAN局の管理をモデムサブシステムに引き渡してよく、またはWLAN局を使用するWLAN接続は、HLOSから隠されてよい。いくつかの場合には、引き渡しは、図6、図7または図10を参照して説明したAPサブシステム610、710または1035、あるいは図10を参照して説明したサプリカント1085を使用して実施されてよい。いくつかの場合には、隠すことは、図6、図7または図10を参照して説明したAPサブシステム610、710または1035、あるいは図6、図7または図10を参照して説明したAP WLANドライバ615、715または1055を使用して実施されてよい。
WLAN局のモデムSSIDとの関連付けが終了すると、ブロック1530において、モデムサブシステムを使用するWLAN局の管理が引き渡されてよい。いくつかの場合には、引き渡しは、図6、図7または図10を参照して説明したモデムサブシステム620、720または1040を使用して実施されてよい。
したがって、方法1500は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1500は、単に1つの実装形態であり、方法1500の動作は、他の実装形態が可能であるように、再配置またはさもなければ修正されてよい。
いくつかの実施形態では、方法1200、1300、1400および1500のうちの2つ以上の態様が、組み合わされてよい。
添付の図面に関連して上述した詳細な説明は、例示的な実施形態を説明し、特許請求の範囲内で実装され得る、または特許請求の範囲内にある実施形態のみを表してはいない。この明細書全体にわたって使用される「例示的」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の実施形態よりも有利である」ことを意味しない。発明を実施するための形態は、説明した技法の理解を与えるための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細を伴わずに実践され得る。いくつかの例では、周知の構造およびデバイスは、説明した実施形態の概念を不明瞭にすることを避けるために、ブロック図形式で示されている。
情報および信号は、種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表すことができる。たとえば、上記の説明全体にわたって参照される場合があるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光学場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表すことができる。
本明細書における開示に関連して説明した様々な例示的なブロックおよびモジュールは、本明細書で説明した機能を実行するように設計された、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア要素、またはそれらの組合せを用いて実装または実行されてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであってもよい。プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携するマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成としても実装され得る。
本明細書に記載の機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せにおいて実装されてもよい。プロセッサによって実行されるソフトウェアで実装される場合、機能は、命令もしくはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるかまたはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実施態様は、本開示および添付の特許請求の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、上記で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、またはそれらのいずれかの組合せを使用して実装される場合がある。機能を実装する特徴はまた、機能の一部が異なる物理的ロケーションで実装されるように分散された状態を含め、様々な位置に物理的に位置していてもよい。また、特許請求の範囲内を含み本明細書で使用される場合、項目のリスト(たとえば、「少なくとも1つの」または「1つまたは複数の」などのフレーズで始まる項目のリスト)内で使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」のリストがAまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するように、離接的リストを示す。
コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、コンピュータプログラムの1つの場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送もしくは記憶するために使用することが可能であり、かつ汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスすることが可能である、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
本開示の上記の説明は、当業者が本開示を製作または使用することを可能にするために提供される。本開示への様々な修正が当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。本開示全体にわたって、「例」または「例示的」という用語は、一例または1事例を示すものであり、言及された例についてのいかなる優先をも暗示することはなく、または要求することもない。したがって、本開示は、本明細書で説明した例および設計に限定されず、本明細書で開示した原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。