JP2017514136A - 電磁装置のための巻き線の健全性を検出する方法及びシステム - Google Patents
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Abstract
本開示は、巻き線の潜在的な故障を検出するために、ワット数の増加を測定する方法及びシステムを提供する。巻き線の正常な巻きからの時間変化する磁場が巻き線の短絡した巻き上で時間変化する電流を誘導する時、巻き線のワット数の増加が起こる。短絡した巻きの抵抗と誘導電流により、電力が使用されワット数が増加する。このワット数の増加は、短絡した巻きによる巻き線の抵抗値の減少よりもはるかに大きい。ワット数を測定すれば、抵抗値の測定より高い感度で、短絡している巻き線の検出がなされる。1つの実施形態では、ワットメータと電源を用いて巻き線をオフラインで試験することができる。別の実施形態では、使用中の巻き線と巻き線のワット数を、連続的に又は定期的に、その場所で又は遠隔で、ワット数の上昇があるパーセンテージに達した時に信号を発するオプションのセンサーを用いて監視することができる。
Description
本願は、2014年4月24日付で出願された米国特許出願第14/261,210号の利益を主張する国際出願である。
本開示は全体として電気的巻き線に関する。より詳細には、本開示は、ソレノイドコイル、インダクター、電磁石、変圧器、センサーコイル、モータ、及び発電機のような電磁装置用電気的巻き線の劣化の検出に関する。
通常、電磁装置は電気的巻き線を含む。巻き線は通常、渦巻き又は螺旋のようなコイル形状を有する電線等の導電体から成り、一連の連続した巻き線の巻きを形成している。
電磁装置用の巻き線は、ある種類の絶縁層を巻き線の周りに有する。この絶縁体は、巻き線の巻きを密に梱包できるように、通常は薄い。絶縁体は、様々な使用条件によって次第に劣化する絶縁特性を有する材料であってもよい。巻き線の絶縁体が劣化すると、その下の導体を局所的に露出させてしまうことになる。隣接する巻き線の巻きの絶縁体が無傷であれば巻きの短絡は起こらない。しかし、露出した2本又はそれ以上の巻き線の巻きが互いに隣接していると、露出した隣接する導体の間で巻き線の巻きが短絡する。巻きの短絡は進行し、最終的には巻き線の故障に至る。
ソレノイドバルブのソレノイドのような電磁装置用巻き線では、予期しない巻き線故障を減らすために、平均巻き線寿命よりはるかに短い期間で交換するよう予定されることが多い。電磁装置における巻き線の健全性を知ることは、早すぎる交換や予期しない巻き線故障の両方を減らすために望ましいことである。このどちらも電磁装置が構成部分となっている工程の休止時間につながる。他の電磁装置の巻き線も同様の状況に置かれている。従って、この原則は巻き線を用いた他の用途にも当てはまる。
米国特許第8055460号のように、知られたいくつかのシステムはソレノイドの健全性の監視について開示している。この特許では、電池で駆動するソレノイドの劣化状態(SOH)を監視する方法が開示されており、その方法は、電池がソレノイドに供給する電圧と電流を測定することと、電圧と電流を用いてソレノイドの等価抵抗と等価インダクタンスをそれぞれ決定するためプロセッサを用いることと、等価抵抗及び等価インダクタンスをそれらに対応する較正された閾値と比較することと、対応する較正された閾値からの差を一対のSOH値として記録することと、を備える。SOH値の傾向を連続的に監視し、どちらかのSOH値が較正された下限値を下回った場合、適切な制御処置がとられる。ソレノイド監視システムは、ソレノイドと、電圧及び電流センサーと、ソレノイドの劣化状態を連続的に監視するアルゴリズムを有する制御装置と、を含む。全体として、米国特許第8055460号は、回路における等価インダクタンスと等価抵抗を計算するために、回路に電力を供給する電池からの電圧と回路の電流及び抵抗とを時定数と共に測定することを教示している。問題となっているソレノイドの状態と、ソレノイドの開回路又は短絡した巻き線の巻き等の故障の見かけ上の原因を示すために、知られた「良好な」ソレノイドが有するインダクタンス及び抵抗の公称値又は較正値を参照値として、これらの計算値と比較することができる。
しかしながら、本開示の発明者らは、電圧、抵抗、又は電流のパラメータを測定し、その変化をマッピングすることでは、故障した電気的巻き線を決定するのに十分な感度が得られないことに気が付いた。従って、上記に例示した米国特許にあるような、故障した電気的巻き線を決定するためのこの分野における努力にも関わらず、巻き線の健全性の検出向上の必要が依然として存在している。
本開示は、巻き線の潜在的な故障を検出するために、ワット数の増加を測定する方法及びシステムを提供する。巻き線の正常な巻きからの時間変化する磁場が巻き線の短絡した巻き上で時間変化する電流を誘導する時、巻き線のワット数の増加が起こる。短絡した巻きの抵抗と誘導電流により、電力が使用されワット数が増加する。このワット数の増加は、短絡した巻きによるコイルの抵抗値の減少よりもはるかに大きい。ワット数を測定すれば、抵抗値の測定によるより高い感度で短絡している巻き線の検出がなされる。1つの実施形態では、ワットメータと電源を用いて巻き線をオフラインで試験することができる。別の実施形態では、使用中の巻き線と巻き線のワット数を、連続的に又は定期的に、その場所で又は遠隔で、ワット数の上昇があるパーセンテージに達した時に信号を発するオプションのセンサーを用いて監視することができる。
本開示は、電磁装置用電気的巻き線の健全性を測定する方法であって、複数の巻き線の巻きを有する電気的巻き線に時間変化する電圧を印加することと、巻き線のワット数を測定することと、巻き線の測定したワット数を、巻き線の所定の参照ワット数と比較することと、巻き線において1つ又は複数の短絡した巻き線の巻きがあることを示すために、測定したワット数が参照ワット数よりも大きいかどうかを決定することとを含む方法を提供する。本方法においては更に、1つ又は複数の短絡した巻き線の巻きが誘導電流を発生させ、及びワット数を測定することは短絡した巻き線の巻きの誘導電流のワット数を測定することを含む。
本開示は、電気的巻き線の健全性を測定するシステムであって、複数の巻き線の巻きを有する電気的巻き線と、巻き線に時間変化する電圧を提供するための巻き線に接続された電源と、巻き線に接続されたワットメータと、を備えるシステムを提供する。本発明は更に、短絡した巻き線の巻きが巻き線に誘導電流を発生させ、ワットメータが、所定の条件における電気的巻き線用の参照ワット数である巻き線用の参照ワット数と照合するために、誘導電流からのワット数を含むワット数を測定する。
上記の図面及び下記の特定の構成や機能の説明は、出願人が発明したものの範囲又は添付の特許請求の範囲を限定するために提供されるものではない。反対に、図面及び説明は、特許保護を求めている本発明を当業者が実施し使用することができるよう教示するために提供される。明解さと理解のため、本発明の商業的な実施形態の特徴の全てを説明又は示しているわけではないことは当業者であれば理解するであろう。本開示の態様を組み込んだ商業的実施形態の実際の開発においては、その商業的実施形態について開発者の最終目標を達成するための実施に特化した無数の決定が必要とされることも、当業者であれば理解するであろう。かかる実施に特化した決定は、システムに係る制約、ビジネスに係る制約、行政当局に係る制約、及びその他の制約に対する適合を含むことがあり、またそれだけに限らない。かかる制約は特定の実施や場所や時に応じて異なることがある。開発者の努力は、言葉の絶対的な意味において複雑でありかつ時間を費やすものであるが、それにもかかわらず、かかる努力は本開示の恩恵に浴する当業者にとっては日常の業務であろう。本明細書に開示され教示される発明は、数えきれない様々な修正や変更形態が可能であることが理解されなければならない。“a”のような、しかしこれに限らず、単数用語の使用はその品目の数を限定することを意図していない。図面を具体的に参照してわかりやすくするために、「上」(“top”)、「下」(“bottom”)、「左」(“left”)、「右」(“right”)、「上の」(“upper”)、「下の」(“lower”)、「下に」(“down”)、「上に」(“up”)、「横」(“side”)等のような、しかしこれに限らず、関係性を示す語が説明の中で使用される。これらの表現も発明の範囲又は添付の特許請求の範囲を限定することを意図していない。適切な場合には、1つ又は複数の要素を「A」又は「B」と称して、ある要素の所与のクラスの様々な構成メンバーを表わすことがあるかもしれない。そのような要素に一般的に言及する場合は、文字なしの数が使用される。更に、そのような指定は、その機能に用いることができる構成部材の数を限定するものではない。
本開示は、巻き線の潜在的な故障を検出するために、ワット数の増加を測定する方法及びシステムを提供する。巻き線の正常な巻きからの時間変化する磁場が巻き線の短絡した巻き上で時間変化する電流を誘導する時、巻き線のワット数の増加が起こる。短絡した巻きの抵抗と誘導電流により、電力が使用されワット数が増加する。このワット数の増加は、短絡した巻きによる巻き線の抵抗値の減少よりもはるかに大きい。ワット数を測定すれば、抵抗値の測定によるより高い感度で短絡している巻き線の検出がなされる。1つの実施形態では、ワットメータと電源を用いて巻き線をオフラインで試験することができる。別の実施形態では、使用中の巻き線と巻き線のワット数を、連続的に又は定期的に、その場所で又は遠隔で、ワット数の上昇があるパーセンテージに達した時に信号を発するオプションのセンサーを用いて監視することができる。
図1Aは、巻き線のワット数を測定するワットメータを有するソレノイドコイルのような例示的な電磁装置の電気的巻き線のシステムの概略図である。システム2は、ソレノイド4に含まれるような電気的巻き線6を含む。電気的巻き線を伴うソレノイド4は、通常、バルブ8のような機器に取り付けられるか、又は作動させるソレノイド4と連携する他の機器に取り付けられる。明確にするため付言すると、この例示的な実施形態はソレノイドやバルブに限定されず、巻き線を使用する変圧器や他の電磁装置に使用できる。巻き線はリード線10とリード線12とを含む。これらのリード線はワットメータ14に接続されている。この実施形態では、巻き線はオフラインにあると想定されている。電源28は巻き線回路に電力を供給することができる。ワットメータは、巻き線をオフラインで測定することができ、消費されるワット数を決定することができる。評価は、知られた良好な作動状態の電気的巻き線か又は基準点となるある所定の基準と対比して行い、比較結果を得ることができる。電磁装置のワット数が基準点より大きければ、その電気的巻き線は短絡した巻きを有する可能性があり、故障に至る可能性がある。その巻き線を今交換するかそれとも待つか、の決定を行うことができる。
図1Bは、巻き線のワット数を測定するワットメータを有するモータ又は発電機のような別の例示的な電磁装置の電気的巻き線のシステムの概略図である。システム2は、固定子9の巻き線6Aと回転子11の巻き線6Bとを含む。本明細書では「リード線」という語は広い意味で使用されており、ある部品で利用可能な電気的接続を含む。固定子9は、ワットメータ14に接続可能なリード線10とリード線12を含むことができる。電源28は巻き線回路6Aに電力を提供することができる。同様にして、回転子11はワットメータ14’に接続可能なリード線10’と12’とを含むことができる。電源28’は巻き線回路6Bに電力を提供することができる。1つ又は両方の巻き線について、ワット数を測定することができる。
図2は、正常な巻きの部分と、正常な巻きに磁気的に結合された短絡した巻きの部分とを有する、巻きを伴う電気的巻き線の概略図である。全体として、電気的巻き線6は、内部磁心24を取り囲む一連の電線の巻き16を含む。リード線10とリード線12は、巻きを通して巻き線に電流を流し、電流を出すことができる。巻き線は抵抗RCを有し、その部分には電流ICが流れる。巻き16の一部分が短絡した場合、抵抗RCは減少し、短絡した巻き20はもはや意図した機能を果たさない。短絡22は、短絡した巻き20を横断するこの短絡を線図で表わしている。事実上、リード線10は巻き線の新たな電気的位置、即ち残っている正常な巻き18のリード線10’に移動する。しかし、短絡した巻き20は、誘導電流ISにより、関係する抵抗RSを伴った短絡部分及び短絡した巻きを通してエネルギーを消費する。関連する電流を伴うAC電圧のような時間変化する電圧が印加されると、正常な巻き18は、短絡した巻き20に時間変化する電圧を生み出す、時間変化する磁場を与える。短絡した巻き20に磁気的に結合している正常な巻き18を通って時間変化する電流が流れることにより、短絡した巻き20に誘導電流ISが発生する。正常な巻き18は変圧器の一次回路と考えることができ、短絡した巻き20は一次回路の影響を受ける二次回路と考えることができる。
リード線10(有効位置のリード線10’)とリード線12の間のワット数の測定は、巻き線抵抗RCを通る巻き線電流ICと、短絡した巻きの抵抗RSを通る誘導電流ISとの合計として簡略化して考えることができる。短絡した巻き20は、短絡した巻きの抵抗RSに相当する測定可能なワット数の増加をもたらし、その割合はRCにおける抵抗値の減少と比較するとはるかに高い。そこで、ワット数の監視を行えば、少ない数の短絡した巻きを効果的に検出することができ、それにより電気的巻き線の将来的な故障の予測を向上させることができる。以下に図5において説明するように、電気的巻き線を有する直流回路では、時間変化する信号をオフラインで印加することもできるし、又は時間変化する信号を直流電流の上に重ね合わせて、短絡した巻きに時間変化する誘導電流を発生させることもできる。巻き線に組み込むか又は巻き線の外に置いた、電気的に時間変化する電圧回路がこの信号を供給することもできる。このようにして、時間変化するか又は直流のどちらの巻き線用途でも本発明を使用することができる。
図3は、電気的巻き線の巻き全体に対する短絡した巻きの特定のパーセンテージに係るワット数と比較した、電流の例示的なパーセンテージ変化のグラフである。X軸は、図2で示した巻き16の全本数に対する短絡した巻きの増加のパーセンテージである。Y軸は、線40の電流又は線42のワット数の増加である。短絡した巻きが0%の場合、両方の線は定義上、アンペア数もワット数も0%の増加となる。短絡した巻きがおよそ2%であれば、アンペア数の増加はおよそ8%である。しかしワット数の増加はほぼ60%となる。短絡した巻きが4%では、アンペア数の増加はおよそ15%であるのに対し、ワット数の増加はおよそ110%となる。このように、アンペア数と比較したワット数の大幅な上昇は、短絡した巻き数の増加の影響に対してはるかに高い感度を示す。
図4は、電気的巻き線、ワットメータ、時間変化する電源、制御装置、監視装置、及び器械を伴うシステムの概略図である。このシステムは、リード線10及び12を有する電気的巻き線6を含み、リード線10及び12は、バルブ、変圧器、モータ若しくは発電機、又は電気的巻き線を使用することのある他の電磁装置のような器械26に接続されている。ワットメータ14は巻き線6の能力と健全性を測定する。時間変化する電源28は、器械26に係る使用目的のために、巻き線6に電力を提供する。制御装置30は、巻き線6用の電源28の性能を制御するのに使用することができる。作動中、巻き線6の状態を監視するためワットメータ14を使用することができる。ワットメータ14からの出力は監視装置32に送ることができる。監視装置32は、デジタル出力又はアナログ出力の表示装置、点滅装置や音響警報装置のようなインジケータ、及び当業者に知られている他の計量装置やインジケータを含むことができる。通常の健全な巻き線と比較してワット数があるパーセンテージ上昇した時のように、ワット数が望ましいレベルを超えて増加した場合、警報や別の通知をトリガするためオプションのセンサー34を用いることができる。監視装置32はその場所に置いてもよく、巻き線6に取り付けてしまってもよい。別の方法としては、TCP/IPや他の接続を介してインターネットを用いるか又は無線送信を用いてワットメータ14と監視装置32との間のインターフェースとすることにより、監視装置32を遠隔施設に置くこともできる。電源を作動させる制御装置30に入力を提供するため監視装置32を使用することもできる。
図5は、電気的巻き線、直流(“DC”)電源、制御装置、時間変化する電源からの時間変化する重ね合わされた信号、及びワットメータを伴うシステムの概略図である。図5は、電源がDC電源36であってもよい点を除き、図4の回路の1つ又は複数の態様を含んでもよい。DC電源36からの通常のDC電流は、前述したように、また図2で示したように、時間変化する信号ではないため、短絡した巻き20に誘導電流を発生させない。従って、短絡した巻き上に誘導電流を発生させるために、DC回路に別の時間変化する信号を重ね合わせてもよい。DC電源36からのDC信号上に時間変化する信号を重ね合わせるために、ワットメータ14と時間変化する電源28をリード線10及び12に接続してもよい。図示していないが、ワットメータ14が監視装置32に入力を提供し、図4に記載したように、オプションのセンサー34と監視装置32が制御装置30に入力を提供してもよい。
作動においては、電気的巻き線の状態を測定するためにワットメータを電気的巻き線に取り付けることができる。電源は巻き線に、直接又はワットメータを介して電流を供給してもよい。標準的な巻き線は、参照ワット数として所定の許容ワット数を有することを想定している。同等の巻き線を後で測定する場合、この参照ワット数と比較することができる。健全性試験のため巻き線を作動環境から取り外した場合、ワット数の上昇は、絶縁体の劣化、1本又は複数本の短絡した巻き、及び巻き線の故障の可能性が増大していることの兆候となり得る。別の方法として、巻き線を作動環境に置いたまま、作動中の巻き線の巻きの状態を測定するためにワットメータを用いることもできる。こうすれば、予想される故障が近づく前に巻き線交換の決定ができる。電気的巻き線の耐用期間の終了が近づいていて交換が必要となる時期を示すために、巻き線の健全性の定期的又は連続的監視を行うことができる。巻き線を作動させているDC回路では、重ね合わせた時間変化する信号による短絡した巻き上の誘導電流からのワット数を含むワット数をワットメータが測定できるようにするために、巻き線がオフラインの時に時間変化する信号を与えることができ、或いは、時間変化する信号をDC信号の上に重ね合わせることができる。このワット数が監視され、ある閾値レベルが感知される。
開示された方法及び実施形態の変形を生み出すために、システムの様々な方法や実施形態を互いに組み合わせて含めることができる。単数の要素の説明は複数の要素の説明を含み得るし、またその逆も成り立つ。少なくとも1つの項目について複数回言及した後でその項目について言及する場合には、1つ以上の項目が含まれ得る。また、本開示で了解されている目標を達成するために、複数の実施形態の様々な態様を互いに関連させて使用することもできるであろう。文脈上別の解釈が必要な場合は除き、「備える」(“comprise”)という語、又は“comprises”若しくは“comprising”のような変化形は、そこに述べられている要素、又はステップ、又は要素若しくはステップのグループ、又はその均等物を含み、より大きな数量、又は他の要素若しくはステップ、又は要素若しくはステップのグループ、又はその均等物を除外しないことを含意していると理解されるべきである。装置又はシステムは、多くの方向及び向きで使用することができる。「接続(結合)した」(“coupled”)、「接続(結合)する」(“coupling”)、「接続(結合)器」(“coupler”)等の用語は本明細書では広い意味で使用されており、固定する、拘束する、結びつける、締める、取り付ける、接合する、中に挿入する、上若しくは中に形成する、連通する方法又は装置を含む場合があり、或いはそうでない場合、1つ又は複数の要素部分を、例えば、機械的に、磁気的に、電気的に、化学的に、作動可能に、又は直接的に若しくは介在要素を伴って間接的に関係づけるためのいかなる方法又は装置を含んでもよい。更にまた、1つの機能要素を他の機能要素と共に一体的なものとして統合的に形成することを含んでもよく、またそれのみに限らない。接続は、いかなる方向においても可能であり、回転方向の接続も含む。
ステップの順番は、別途具体的な限定がない場合、様々な順序が可能である。本明細書に記載した様々なステップは、他のステップと組み合わせたり、記載したステップの間に挿入したり、及び/又は複数のステップに分けることができる。同様にして、構成要素は機能的に記載されており、独立した部品として具現化することができ、又は複数の機能を有する部品に組み入れることができる。
好適な実施形態及び他の実施形態の文脈において本発明を説明したが、本発明のあらゆる実施形態を説明したわけではない。説明した実施形態に対する自明な修正や変更が当業者には可能である。開示された及び開示されていない実施形態は、出願人が想到した本発明の範囲若しくは適用可能性を限定し、又は制限することを意図したものではない。反対に、出願人は、発明の法律にしたがって、以下の特許請求の範囲の均等物の範囲又は限界内の修正及び改良全てを、完全に保護することを意図するものである。
Claims (12)
- 電磁装置用電気的巻き線の健全性を測定する方法であって、
複数の巻き線の巻きを有する電気的巻き線に時間変化する電圧を印加することと、
巻き線のワット数を測定することと、
巻き線の測定したワット数を、所定の条件における電気的巻き線用の参照ワット数である巻き線の参照ワット数と比較することと、
巻き線において1つ又は複数の短絡した巻き線の巻きがあることを示すために、測定したワット数が参照ワット数と異なるかどうかを決定することとを含む、方法。 - 1つ又は複数の短絡した巻き線の巻きが誘導電流を発生させ、ワット数を測定することが短絡した巻き線の巻きの誘導電流を含むワット数を測定することを含む、請求項1に記載の方法。
- 時間変化する電圧が、巻き線に接続したソレノイドを作動させる、請求項1に記載の方法。
- 直流電流を巻き線に印加することを更に含み、時間変化する電圧を印加するステップが直流電流に時間変化する電圧を重ね合わせることを含む、請求項1に記載の方法。
- 巻き線の作動中に巻き線のワット数を監視することを更に含む、請求項1に記載の方法。
- ワット数が参照ワット数から所定の量だけ異なる場合を検知することを更に含む、請求項5に記載の方法。
- 電磁装置が、ソレノイド、バルブ、変圧器、モータ、及び発電機の内の少なくとも1つを備える、請求項1に記載の方法。
- 電磁装置用電気的巻き線の健全性を測定するシステムであって、
複数の巻き線の巻きを有する電気的巻き線と、
巻き線に時間変化する電圧を提供するための巻き線に接続された電源と、
巻き線に接続されたワットメータと、を備え、
短絡した巻き線の巻きが巻き線に誘導電流を発生させ、
ワットメータが、所定の条件における電気的巻き線用の参照ワット数である巻き線用の参照ワット数と照合するために、誘導電流からのワット数を含むワット数を測定する、システム。 - 電磁装置が、ソレノイド、バルブ、変圧器、モータ、及び発電機の内の少なくとも1つを備える、請求項8に記載のシステム。
- 巻き線に直流電流を印加するように構成された電源を更に備え、巻き線に時間変化する電圧を提供するため巻き線に接続された電源が、直流電流に時間変化する電圧を重ね合わせるように構成されている、請求項8に記載のシステム。
- 巻き線の作動中に巻き線からのワット数を監視するように構成された監視装置を更に備える、請求項8に記載のシステム。
- 巻き線からのワット数を感知し、ワット数が参照ワット数から所定の量だけ異なる場合に信号を発するように構成されたセンサーを更に備える、請求項11に記載のシステム。
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