JP2017513833A - Vii型コラーゲンフィブロネクチンiii型様リピートを有するポリペプチド組成物ならびに創傷の閉鎖および治癒のための治療方法 - Google Patents

Vii型コラーゲンフィブロネクチンiii型様リピートを有するポリペプチド組成物ならびに創傷の閉鎖および治癒のための治療方法 Download PDF

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Abstract

創傷閉鎖を速め、瘢痕化または線維症を予防、抑制、または軽減するための組成物および方法が開示される。本発明のこれらの方法は、コラーゲン7および/または1つ以上のその機能的断片もしくは変異体を含む有効量の医薬組成物を、それを必要とする人に投与することを含む。機能的断片は、コラーゲン7のNC1領域の9個のフィブロネクチンIII型様領域の内の少なくとも1つを通常含む。

Description

背景
連邦政府による資金提供を受けた研究に関する記載
本発明は、国立衛生研究所によって授与された助成金第RO1 AR47981号およびAR33625号のもとで、政府の支援を受けてなされた。政府は、本発明において一定の権利を有する。
関連出願
本出願は、2014年5月6日に出願された米国仮出願第61/989,399号、2014年4月15日に出願された米国仮出願第61/979,919号、および2014年4月8日に出願された米国仮出願第61/977,065号の優先権を主張するものであり、これらの内容全体は参照によりここにそのまま組み込まれる。
技術的背景
VII型コラーゲン(コラーゲン7)は、係留線維、すなわち、ヒト皮膚の表皮と真皮の間の基底膜部(BMZ)内の接着構造物の主成分である。コラーゲン7遺伝子の遺伝的欠陥は、栄養障害型表皮水疱症(DEB)、すなわち、全身の水疱形成および皮膚脆弱性の特徴を示す疾患を招く。
コラーゲン7は、3本の同一のα鎖から構成され、各α鎖は、145kDaの中央のコラーゲン三重らせんセグメント(TH)、それに隣接するアミノ末端の145kDaの大型球状非コラーゲンドメイン(NC1)、およびカルボキシル末端の34kDaの小型非コラーゲンドメイン(NC2)からなる。NC1の配列解析により、公知の接着性分子、たとえば、軟骨基質タンパク質(CMP)、9個のフィブロネクチンIII型様リピート(FNIII)、およびフォンビルブランド因子のAドメイン(VWF−A)と相同性がある複数のサブモジュールが明らかになっている。非常に接着性が高いNC1ドメインは、他のBMZおよび細胞外基質成分(ECM)へのコラーゲン7の結合を促進することができる。これらの結合は、コラーゲン7分子の集合体および真皮へのBMZの接着を安定させ得る。したがって、コラーゲン7の構造変化は、ECM成分との相互作用における機能の混乱、およびDEBで認められるような表皮と真皮の接着障害(disadherance)をもたらす可能性が高い。
TGF−βは、様々なECMタンパク質、たとえば、フィブロネクチン、IV型コラーゲン、およびテネイシン、ならびにいくつかの小型の間質プロテオグリカン、たとえば、ビグリカン、デコリン、およびフィブロモジュリンに結合することが示されている。この基質結合は、TGF−βを細胞外基質中に隔離し、その線維化特性を抑制することによって、TGF−β活性を調節し得る。フィブロネクチンおよびテネイシン内部のフィブロネクチンIII型様リピート(FNII)は、TGFβへのそれらの結合を担っている。
図14Aおよび14Bに示すように、RDEB患者は、特徴的な重度の瘢痕および線維性のミトン奇形をしばしば患う。進行性で通常は致死的な皮膚癌が、瘢痕および慢性創傷の領域で発症し、患者の命を頻繁に奪った。これらの子供は、異常なVII型コラーゲン、すなわち係留線維の主成分を生じさせる遺伝子欠陥をCOLA1遺伝子中に有している。図14Cの正常なヒト皮膚の電子顕微鏡写真のように、これらは、真皮と表皮の接合部に位置する大きな構造物であり、表皮と真皮を結合させる働きをする。図14DのRDEB皮膚の電子顕微鏡写真は、係留線維の不足および表皮と真皮の明らかな分離を示している。
概要
VII型コラーゲン(コラーゲン7)は、係留線維構造物を形成し、皮膚の表皮と真皮を互いに接着させる、皮膚中のコラーゲンであるとかつては考えられていた。本発明者らは、皮膚創傷の治癒にあたってのVII型コラーゲンは、係留線維構造物に限定されず、むしろ、新生真皮中に散らばって分布し、そこで、創傷閉鎖を促進し、創傷の瘢痕化を抑制することを発見した。
本発明の1つの側面は、コラーゲン7が、TGF−β1に結合し、TGF−β1およびTGF−β2の線維形成促進活性を阻害することによって、皮膚瘢痕化を予防するという知見である。さらに、本発明者らのデータから、臨床瘢痕と相関するin vitroアッセイにおけるコラーゲン格子の収縮を、コラーゲン7が抑制することが示される。これらの知見は、過大なTGF−β活性が、たとえば劣性栄養障害型表皮水疱症(RDEB)および肥厚性熱傷瘢痕において瘢痕化および線維症を引き起こす場合に、コラーゲン7またはその機能的断片を治療的に使用するための分子的基盤を提供する。
コラーゲン7、ここで定義されるその機能的断片、および変異体の投与を含む本発明による治療方法は、(i)創傷閉鎖を速めること、または(ii)瘢痕化もしくは線維症を予防、抑制、もしくは軽減することの何れかが臨床的に望ましい場合に、通常、使用されてもよい。理論に限定されるものではないが、これらの効果は、TGF−βに結合しTGF−βの線維形成促進活性を低下させることが少なくとも一因となって、達成されると考えられている。
本発明の1つの態様は、瘢痕化もしくは線維症を発症するリスクを有する、創傷閉鎖を速める必要がある対象を治療する際に、または既存の瘢痕もしくは線維症の治療と一緒に、使用するための、コラーゲン7、またはここで定義されるその機能的断片もしくは変異体、および1種以上の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を対象とする。この態様による治療方法は、有効量のC7および/または1つ以上のその機能的断片もしくは変異体を、それを必要とする患者に投与することを含む。
1つの態様において、治療される対象は、栄養障害型表皮水疱症(EB)に罹患している人であり、この疾患は、COL7A1遺伝子、すなわち、タンパク質コラーゲン7をコードする遺伝子の変異が原因で起こる。この態様において、それは、好ましくは、局所的に投与される。別の態様において、治療される対象は、COL7A1遺伝子に変異がない対象、たとえばヒト、すなわち、EBに罹患していない人である。皮膚のケロイドおよび肥厚性瘢痕、腱癒着、神経損傷後の伝達遮断、強皮症、クローン病、食道狭窄、尿道狭窄、人工乳房の周囲の被膜、肝硬変、アテローム性動脈硬化症、および骨での線維性偽関節を含めて、多数の臨床的適応症が、EBに罹患していない人における瘢痕化および線維症に関連している。肥厚性瘢痕またはケロイドは、たとえば、熱傷、外科手術、およびざ瘡を含む外傷の結果として、形成される場合がある。EBに罹患している人も、これらの同じ臨床的適応症に起因する線維症または瘢痕化のリスクを有する場合があり、コラーゲン7を用いる治療がEBに対する個別の治療として適応されない場合でさえ、本発明による治療の恩恵を同様に受ける可能性があることに、注目すべきである。
本発明の別の側面は、コラーゲン7の機能的断片およびその変異体、好ましくは、単離された機能的断片およびその変異体、ならびに医薬組成物、ならびにそれに基づく治療方法を対象とする。ここで使用される場合、コラーゲン7の機能的断片とは、TGF−β1に結合し、TGF−β1およびTGF−β2の線維形成促進活性を阻害する能力を維持しているが、コラーゲン7の2,944個のアミノ酸残基全体は含まない、コラーゲン7の一部分を意味する。任意に、機能的断片は、ヒト皮膚の表皮層と表皮層の間の係留線維を形成する能力は保持しないが、それでもなお、TGF−β1に結合し、TGF−β1およびTGF−β2の線維形成促進活性を阻害する能力を維持するように、大きさを調整され、構築されてもよい。
機能的断片は、医薬組成物として調製され、選択された機能的断片および/またはその変異体の投与に基づく治療方法と一緒に使用されてもよい。ここで説明するように、これらの方法には、選択された機能的断片および/またはその変異体を含む有効量の医薬組成物を投与することによって、創傷閉鎖を速めるか、または線維症および/もしくは瘢痕化を抑制もしくは軽減するための方法が含まれる。
本発明の機能的断片は、コラーゲン7のNC1領域の9個のフィブロネクチンIII型様リピート(「FNIII」)の内の少なくとも1つを通常含む。1つの態様において、機能的断片は、コラーゲン7のNC1ドメインのすべてを含む。すなわち、それは、非コラーゲンNC1ドメイン全体(すなわち、成熟ペプチドの残基17〜1253)を含む。したがって、本発明の1つの態様は、NC1領域全体またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
別の態様において、機能的断片は、FNIII領域1、FNIII領域5、およびFNIII領域6の内の少なくとも1つを含むポリペプチドである。したがって、本発明の1つの態様は、FNIII領域1またはその変異体に対応するアミノ酸配列、ならびに任意に、FNIII領域5および/もしくはFNIII領域6またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、FNIII領域5またはその変異体に対応するアミノ酸配列、および任意に、FNIII領域6またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。本発明の別の態様は、FNIII領域6またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、PCR1またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、PCR2またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、PCR3またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、PpuMIまたはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、FP15またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、FP16またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
図1は、プロα1(VII)鎖のドメイン構成およびコラーゲン7分子の係留線維へのアセンブリーの概略図を示す。VII型コラーゲンは、3本の同一のα鎖からなり、それらがホモ三量体を形成する。2つのC7分子が、カルボキシ末端同士の位置が合うように並んで逆平行二量体を形成し、次いで、横方向に集合して係留線維を形成する。 図2は、コラーゲン7およびNC1中の増殖因子結合部位の同定を示す。 図3は、3種のTGF−βアイソフォームすべてに対するコラーゲン7およびNC1の用量依存的結合を示す。 図4は、NC1のサブドメインを含む細菌融合タンパク質の概略図を示す。 図5は、FNIIIのサブドメインがTGF−βへのNC1の結合を媒介することを示す。固相リガンド結合アッセイを用いて、TGF−βの3種のアイソフォームすべてに対する組換え融合タンパク質の結合を測定した。TGF−β1、TGF−β2、およびTGF−β3、またはBSAをELISAプレートに加え、図に示した融合タンパク質と共に室温で2時間インキュベートした。アフィニティー精製したポリクローナル抗GST抗体(1:2000)、続いて、アルカリホスファート(alkaline phosphate)を結合させた二次抗体(1:300)を用いて、結合を検出した。PCR3およびPCR2は3種のTGF−βアイソフォームすべてに対して顕著な親和性を有していたのに対して、他の断片はどれも、ほとんど結合活性を示さなかったことに注目されたい。 図6は、3種のTGF−βアイソフォームすべてに対するNC1サブドメインの用量依存的結合を示す。 図7は、PCR3およびPCR2の内部の細菌融合タンパク質の概略図である。 図8は、FNIIIのサブドメインがTGF−βへのNC1の結合を媒介することを示す。 図9は、3種のTGF−βすべてに対するPCR3およびPCR2サブドメインの用量依存的結合を示す。 図10は、コラーゲン7およびサブドメインへのTGF−β1結合が温度感受性であることを示す。 図11Aおよび11Bは、C7の方がフィブロネクチンよりも強くTGF−βに結合することを示す。フィブロネクチンも、TGFβアイソフォームに結合することが公知である。図11に示すように、本発明者らは、TGFβアイソフォームおよび増殖因子PDFG−BBへのフィブロネクチンおよびrC7の結合を比較した。C7およびNC1の方がフィブロネクチンよりも有意に強く、TGFβ1および2に結合することに注目して頂きたい。PDGF−BBへの結合については、C7とフィブロネクチンとの間に有意な差異はない。図11Bは、本実験で使用された精製組換えNC1、フィブロネクチン、およびC7のクーマシーブルー染色した6%SDS−PAGEスラブゲルを示す。 同上 図12Aおよび12Bは、TGF−β1およびTGF−β2へのC7およびNC1の結合能力が、温度を上げても保持されることを示す。タンパク質とタンパク質の結合相互作用の強さの1つの指標は、高温でのそれらの親和性の持続である。本実験において、C7またはNC1を、20、45、65、および100で5分間プレインキュベートし、次いで、それらを結合アッセイに加えた。図12Aおよび12Bに示すように、rC7およびNC1は、65度ほどの高さの温度ではTGF−β1および2に結合する能力を保持しているが、100度に加熱すると活性を失う。 同上 図13Aおよび13Bは、TGF−βアイソフォームがNC1への結合を得るために競合することを示す。図13Aに示すように、本発明者らは、組換えNC1を各TGFβアイソフォームと混合し、次いで、抗NC1抗体を用いる免疫沈降を実施した。次に、本発明者らは、その沈降物をSDS−PAGEゲル上に流し、各TGFβアイソフォームに対する抗体を用いる免疫ブロットを実施した。抗原対抗原ELISAのデータと一致して、免疫沈降により、NC1は3種のTGF−βアイソフォームすべてに結合することに注目して頂きたい。下側のパネルの実験において、本発明者らは、抗原対抗原ELISA競合アッセイによって、NC1が3種のTGF−βアイソフォームすべてに対して同じ結合部位を利用するかを検査した。TGFβ1へのNC1の結合が、10倍過剰量のTGF−β2およびβ3が存在することによって、それぞれ50%および90%阻害されたことに注目して頂きたい。これらのデータから、3種のTGF−βアイソフォームがNC1の同じ部位に結合することが示される。 同上 図14Aおよび14Bは、RDEB患者が重度の瘢痕、拘縮、およびミトン奇形を患うことを示す。図14Aおよび14Bは、RDEB患者の特徴である重度の瘢痕および線維性のミトン奇形である。進行性で通常は致死的な皮膚癌が、瘢痕および慢性創傷の領域で発症し、患者の命を頻繁に奪った。これらの子供は、異常なVII型コラーゲン、すなわち係留線維の主成分を生じさせる遺伝子欠陥をCOLA1遺伝子中に有している。図14Cは、正常なヒト皮膚の電子顕微鏡写真であり、これらは、真皮と表皮の接合部に位置する大きな構造物であり、表皮と真皮を結合させる働きをすることを示している。図14Dの電子顕微鏡写真は、RDEB皮膚であり、係留線維の不足および表皮と真皮の明らかな分離を示している。 同上 同上 同上 図15は、線維形成促進性アイソフォームであるTGF−β1および2に対する抗体ならびに皮膚瘢痕化の公知のマーカーに対する抗体を用いた、RDEB患者2名に由来する皮膚生検材料のIF染色を示す。正常な皮膚と比べて、RDEB患者の皮膚の方が、何れも線維症および瘢痕化のマーカーである、TGFβ1、β2、p−Smad2/3(TGFβシグナル伝達の下流要素)、I型コラーゲン、テネイシン、フィブロネクチン、およびCTGFの強い発現を示していることに注目されたい。 図16Aおよび16Bは、増殖因子(GF)の存在下および非存在下で、RDEB患者6名(PT1〜PT)に由来する線維芽細胞の収縮活性を正常ヒト対象由来の線維芽細胞と比較するための、in vitroコラーゲン格子収縮アッセイを示す。RDEB線維芽細胞の方が、正常線維芽細胞と比べて、強い収縮活性を示したことに注目されたい。RDEB線維芽細胞は、増殖因子の非存在下でさえ、過剰収縮活性を示した。これらのデータから、単離されたRDEB線維芽細胞が、正常線維芽細胞より大きなコラーゲン格子収縮能力を培養状態で保持していることが実証される。 同上 図17Aおよび17Bは、組換えVII型コラーゲンの存在により、RDEB線維芽細胞がコラーゲン格子を過剰収縮させる能力をRDEB患者において抑制できたことを示す。図17Bに示すように、コラーゲン格子収縮アッセイに組換えC7を加えると、RDEB線維芽細胞の増殖因子誘発性収縮だけでなく、基礎収縮も抑制された。 同上
発明の詳細な説明
いくつかの用語を最初に定義する。追加の用語は、本明細書の全体にわたって定義する。
ここで使用される場合、「長期投与」とは、一定期間にわたる、複数用量の作用物質の投与を意味する。長期投与は、長期間にわたる規則的な投与を含んでもよい。また、長期投与は、治療用作用物質の濃度が、治療期間の間ずっと、治療的または予防的に有効なレベルで維持されるように、長期間にわたる(場合によっては、対象の寿命が尽きるまでの)治療物質(therapy)の投与を含んでもよい。
コラーゲン7またはその機能的断片もしくは変異体の「有効量」とは、複数用量を長期にわたり徐々に与える様式で、または他の任意のタイプの所定の治療計画の一環として、投与された場合に、問題(complication)に関連付けられている少なくとも1つの臨床的パラメーターに基づいて証明されるような転帰の測定可能な統計学的改善をもたらす、コラーゲン7またはその機能的断片もしくは変異体の量を意味する。
「組換え」とは、タンパク質またはポリペプチド分子に関してここで使用される場合、単離核酸分子または組換え核酸分子を利用して発現させられるタンパク質またはポリペプチド分子に関連する。
「単離」タンパク質とは、単離タンパク質を得ることができる天然試料の少なくとも1種の成分の少なくとも90%から分離されたタンパク質を意味する。タンパク質は、関心対象の化学種または化学種の集団が、重量基準で少なくとも5、10、25、50、75、80、90、92、95、98、または99%純粋である場合、「少なくとも」ある程度純粋であり得る。
ここで同義的に使用される用語「タンパク質」および「ポリペプチド」。
対象の疾患を「予防すること」という用語は、疾患の少なくとも1つの症状が予防されるように、その対象を薬学的処置、たとえば薬物の投与に供すること、すなわち、望まれない状態(たとえば、宿主動物の疾患または他の望まれない状態)の臨床症状発現より前に投与され、その結果、それが、望まれない状態にならないように宿主を保護することを意味する。疾患を「予防すること」は、「予防」または「予防処置」と呼ばれてもよい。本開示において、瘢痕化の1種以上の症状が予防され得る。たとえば、EB(たとえば、DEB、たとえば、RDEBまたはDDEB)の対象における瘢痕化は、次の症状の内の1種以上をもたらす場合がある:拘縮、たとえば(たとえば、四肢の)屈曲拘縮;偽合指症、たとえば、手の偽合指症および足の偽合指症;癌腫(たとえば、扁平上皮癌);直腸病変;粘膜病変;水疱形成;手の外傷後の水疱形成;爪の変形;歯の変形;食道の狭窄;眼障害、貧血、栄養失調;二次的な皮膚感染症;敗血症;嗄声;尿道狭窄;包茎;角膜瘢痕化;吸収不良;ならびに成長障害。
対象を「治療すること」とは、疾患の少なくとも1つの症状が治癒するか、緩和されるか、または軽減されるように、その対象を薬学的処置、たとえば薬物の投与に供することを意味する。
「治療的有効量」とは、必要とされる投薬量および期間にて、所望の治療結果を達成するのに有効な量を意味する。組成物の治療的有効量は、因子、たとえば、個体の疾患の状態、年齢、性別、および体重、ならびにタンパク質が個体において所望の応答を誘発する能力に応じて変動してもよい。また、治療的有効量は、組成物の任意の毒性作用または有害作用を治療的に有益な作用が上回っている量でもある。
本発明の方法によって治療される「患者」、「対象」、または「宿主」(これらの用語は同義的に使用される)とは、ヒトまたは非ヒト動物の何れかを意味してもよい。
ここで説明される治療の何れも、別の作用物質または治療物質と組み合わせて投与すことができる。「組合せ」という用語は、同じ患者を治療するための2種以上の作用物質または治療物質の使用を意味し、その際、それらの作用物質または治療物質の使用または作用は時間的に重なっている。これらの作用物質または治療物質は、同時に(たとえば、患者に投与される単一の製剤として、もしくは同時に投与される2つの個別の製剤として)、または任意の順序で逐次的に、投与することができる。いくつかの態様において、1つの作用物質または治療物質の送達は、2番目の送達の開始時に引き続き起こっており、その結果、投与の観点からいえば重複がある。これは、「同時に起こる」または「同時送達」とここで呼ばれることがある。他の態様において、1つの作用物質または治療物質の送達は、他の物質の送達が始まる前に終わる。何れかの場合のいくつかの態様において、併用投与のおかげで、治療の有効性は高まる。たとえば、第2の治療薬は、第1の治療薬の非存在下で第2の治療薬が投与された場合に認められたであろうよりも有効性が高い、たとえば、より少量の第2の治療薬で同等の効果が認められるか、もしくは第2の治療薬が、より大幅に症状を軽減する、または類似した状況が第1の治療薬で認められる。いくつかの態様において、送達は、症状の軽減、または障害に関連する他のパラメーターが、一方の治療薬が他方の非存在下で送達される場合に観察されるであろうよりも、程度が大きくなるようなものである。2種の治療薬の作用は、ある程度相加的な場合も、完全に相加的な場合も、または相加されるより大きい場合もある。送達は、送達される第1の治療薬の作用が、第2の治療薬の送達時に引き続き検出可能であるようなものであってよい。
コラーゲン7およびその変異体
本発明の1つの側面は、コラーゲン7および/またはその変異体を含む医薬組成物ならびに7型コラーゲンおよび/またはその変異体の投与に基づく治療方法を対象とする。ここで説明するように、これらの方法には、コラーゲン7および/またはその変異体を含む有効量の医薬組成物を投与することによって、創傷閉鎖を速めるか、または線維症もしくは瘢痕化を抑制もしくは軽減するための方法が含まれる。
ここで使用される場合、「コラーゲン7」とは、COL7A1遺伝子にコードされる7型コラーゲンを意味する。コラーゲン7は、2,944個のアミノ酸からなる。これは、非コラーゲンNC1ドメイン(成熟ペプチドの残基17〜1253を含む)、中央のコラーゲンらせんドメイン(残基1254〜2783)、およびカルボキシル末端のNC2ドメイン(残基2784〜2944)を含む。
コラーゲン7の変異体には、ヒト皮膚の表皮層と真皮層の間の係留線維を形成する能力を維持しているコラーゲン7の機能的断片との実質的な同一性を有するポリペプチドが含まれる。コラーゲン7変異体には、コラーゲン7と比べて化学的に改変されているか、かつ/またはコラーゲン7と比べて1つ以上のアミノ酸配列変化を含むかの何れかのコラーゲン7ポリペプチドが含まれるが、それらに限定されるわけではない。
コラーゲン7の変異体には、ヒトコラーゲン7のアミノ酸配列(下記参照)と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するポリペプチドが含まれる。2つの配列間の「同一性」または「配列相同性」(これらの用語は、ここで同義的に使用される)の計算は、以下のように実施する。最適に比較することを目的としてこれらの配列を整列させる(たとえば、最適なアライメントのために第1および第2のアミノ酸配列または核酸配列の一方または両方にギャップを導入することができ、かつ比較のために、非相同配列を無視することができる)。最適なアライメントは、ギャップペナルティを12、ギャップ伸長ペナルティを4、およびフレームシフトギャップペナルティを5としてBlossum62スコア行列を用いて、GCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムを使用することにより、最良のスコアとして決定する。次いで、対応するアミノ酸位置またはヌクレオチド位置のアミノ酸残基またはヌクレオチドを比較する。第1の配列中のある位置が、第2の配列中の対応する位置と同じアミノ酸残基またはヌクレオチドによって占有されている場合、これらの分子はその位置で同一である(ここで使用される場合、アミノ酸または核酸の「同一性」は、アミノ酸または核酸の「相同性」に等しい)。2つの配列間の同一性パーセントは、これらの配列に共通である同一位置の数の関数である。
また、コラーゲン7の変異体には、コラーゲン7のアミノ酸配列(下記参照)からのアミノ酸改変(たとえば、欠失、付加、または置換、たとえば保存的置換)を有するポリペプチドも含まれる。たとえば、コラーゲン7の変異体は、コラーゲン7(下記参照)と少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、ただし50個以下、40個以下、30個以下、20個以下、15個以下、または10個以下のアミノ酸が異なってもよい。「保存的アミノ酸置換」とは、アミノ酸残基が、類似した側鎖を有するアミノ酸残基で置きかえられているものである。類似した側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当技術分野において定義されている。これらのファミリーには、塩基性側鎖を有するアミノ酸(たとえば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖を有するアミノ酸(たとえば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖を有するアミノ酸(たとえば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖を有するアミノ酸(たとえば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β−分枝側鎖を有するアミノ酸(たとえば、トレオニン、バリン、イソロイシン)、および芳香族側鎖を有するアミノ酸(たとえば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が含まれる。
ポリペプチド:コラーゲン7の機能的断片およびその変異体
本発明の1つの側面は、コラーゲン7の機能的断片およびその変異体、好ましくは、単離された機能的断片およびその変異体、ならびに医薬組成物、ならびにそれに基づく治療を対象とする。ここで使用される場合、コラーゲン7の機能的断片とは、TGF−β1に結合し、TGF−β1およびTGF−β2の線維形成促進活性を阻害する能力を維持しているが、コラーゲン7の2,944個のアミノ酸残基全体は含まない、コラーゲン7の一部分を意味する。任意に、機能的断片は、ヒト皮膚の表皮層と表皮層の間の係留線維を形成する能力は維持しないが、それでもなお、TGF−β1に結合し、TGF−β1およびTGF−β2の線維形成促進活性を阻害する能力を維持するように、大きさを調整され、構築されてもよい。
本発明の機能的断片は、医薬組成物として調製され、選択された機能的断片および/またはその変異体の投与に基づく治療方法と一緒に使用されてもよい。ここで説明するように、これらの方法には、選択された機能的断片および/またはその変異体を含む有効量の医薬組成物を投与することによって、創傷閉鎖を速めるか、または線維症および/もしくは瘢痕化を抑制もしくは軽減するための方法が含まれる。
本発明の機能的断片は、コラーゲン7のNC1領域の9個のフィブロネクチンIII型様リピート(「FNIII」)の内の少なくとも1つを通常含み、それらは、
フィブロネクチンIII型領域1(残基233〜325)(「FNIII領域1」)
フィブロネクチンIII型領域2(残基333〜413)(「FNIII領域2」)
フィブロネクチンIII型領域3(残基419〜492)(「FNIII領域3」)
フィブロネクチンIII型領域4(残基509〜587)(「FNIII領域4」)
フィブロネクチンIII型領域5(残基598〜680)(「FNIII領域5」)
フィブロネクチンIII型領域6(残基687〜771)(「FNIII領域6」)
フィブロネクチンIII型領域7(残基777〜862)(「FNIII領域7」)
フィブロネクチンIII型領域8(残基867〜952)(「FNIII領域8」)、および
フィブロネクチンIII型領域9(残基955〜1044)(「FNIII領域9」)
である。
1つの態様において、機能的断片は、コラーゲン7のNC1ドメインのすべてを含む。すなわち、それは、非コラーゲンNC1ドメイン全体(すなわち、成熟ペプチドの残基17〜1253)を含む。1つの態様において、この機能的断片は、中央のコラーゲンらせんドメイン、たとえば、コラーゲン7の中央のコラーゲンらせんドメインのアミノ酸残基1920〜2603、および/またはカルボキシル末端のNC2ドメイン(残基2784〜2944)を含まない。あるいは、機能的断片は、中央のコラーゲンらせんドメインの100個未満、50個未満、40個未満、20個未満、もしくは10個未満のアミノ酸残基および/またはカルボキシ末端のNC2ドメインの40個未満、20個未満、もしくは10個未満のアミノ酸残基の断片を含んでいてもよい。
したがって、本発明の1つの態様は、NC1領域全体またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む単離されたポリペプチドである。
好ましい態様において、機能的断片は、FNIII領域1、FNIII領域5、およびFNIII領域6の内の少なくとも1つを含むポリペプチドである。
したがって、本発明の1つの態様は、FNIII領域1またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。1つの態様において、単離されたポリペプチドは、FNIII領域5および/もしくはFNIII領域6またはその変異体に対応するアミノ酸配列をさらに含んでいてもよい。別の態様において、このポリペプチドは、ポリペプチド配列に具体的に含まれていない他の任意のFNIII領域、他の任意のNC1領域、もしくはコラーゲン7のコラーゲンドメインもしくはNC2ドメイン、またはこれらの任意の組合せに対応するアミノ酸配列を含まない。
本発明の別の態様は、FNIII領域5またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。1つの態様において、単離されたポリペプチドは、FNIII領域1および/もしくはFNIII領域6またはその変異体に対応するアミノ酸配列をさらに含んでいてもよい。別の態様において、このポリペプチドは、ポリペプチド配列に具体的に含まれていない他の任意のFNIII領域、もしくは他の任意のNC1領域、もしくはコラーゲン7のコラーゲンドメインもしくはNC2ドメイン、またはこれらの組合せの何れかに対応するアミノ酸配列を含まない。
本発明の別の態様は、FNIII領域6またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。別の態様において、このポリペプチドは、ポリペプチド配列に具体的に含まれていない他の任意のFNIII領域、他の任意のNC1領域、もしくはコラーゲン7のコラーゲンドメインもしくはNC2ドメイン、またはこれらの任意の組合せに対応するアミノ酸配列を含まない。
本発明の別の態様は、PCR1またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、PCR2またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、PCR3またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、PpuMIまたはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、FP15またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
本発明の別の態様は、FP16またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
コラーゲン7の機能的断片の変異体とは、コラーゲン7の機能的断片との実質的な同一性を有し、かつTGF−β1に結合し、TGF−β1およびTGF−β2の線維形成促進活性を阻害する機能的断片の能力を維持しているポリペプチドを意味する。機能的断片の変異体には、機能的断片と比べて化学的に改変されているか、かつ/またはコラーゲン7と比べて1つ以上のアミノ酸配列変化を含むかの何れかのポリペプチドが含まれるが、それらに限定されるわけではない。
コラーゲン7の機能的断片の変異体には、機能的断片のアミノ酸配列と少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、または99%の同一性を有するポリペプチドが含まれる。2つの配列間の「同一性」または「配列相同性」(これらの用語は、ここで同義的に使用される)の計算は、以下のように実施する。最適に比較することを目的としてこれらの配列を整列させる(たとえば、最適なアライメントのために第1および第2のアミノ酸配列または核酸配列の一方または両方にギャップを導入することができ、かつ比較のために、非相同配列を無視することができる)。最適なアライメントは、ギャップペナルティを12、ギャップ伸長ペナルティを4、およびフレームシフトギャップペナルティを5としてBlossum62スコア行列を用いて、GCGソフトウェアパッケージのGAPプログラムを使用することにより、最良のスコアとして決定する。次いで、対応するアミノ酸位置またはヌクレオチド位置のアミノ酸残基またはヌクレオチドを比較する。第1の配列中のある位置が、第2の配列中の対応する位置と同じアミノ酸残基またはヌクレオチドによって占有されている場合、これらの分子はその位置で同一である(ここで使用される場合、アミノ酸または核酸の「同一性」は、アミノ酸または核酸の「相同性」に等しい)。2つの配列間の同一性パーセントは、これらの配列に共通である同一位置の数の関数である。
コラーゲン7の機能的断片の変異体には、コラーゲン7のアミノ酸配列(下記参照)からのアミノ酸改変(たとえば、欠失、付加、または置換、たとえば保存的置換)を有するポリペプチドも含まれる。たとえば、機能的断片の変異体は、コラーゲン7(下記参照)と少なくとも1個、2個、3個、4個、5個、ただし10個以下のアミノ酸が異なってもよい。「保存的アミノ酸置換」とは、アミノ酸残基が、類似した側鎖を有するアミノ酸残基で置きかえられているものである。類似した側鎖を有するアミノ酸残基のファミリーは、当技術分野において定義されている。これらのファミリーには、塩基性側鎖を有するアミノ酸(たとえば、リジン、アルギニン、ヒスチジン)、酸性側鎖を有するアミノ酸(たとえば、アスパラギン酸、グルタミン酸)、非荷電極性側鎖を有するアミノ酸(たとえば、グリシン、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン)、非極性側鎖を有するアミノ酸(たとえば、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン)、β−分枝側鎖を有するアミノ酸(たとえば、トレオニン、バリン、イソロイシン)、および芳香族側鎖を有するアミノ酸(たとえば、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファン、ヒスチジン)が含まれる。
適応症および治療方法
本発明によるコラーゲン7、機能的断片、および変異体の投与を含む治療方法は、(i)創傷閉鎖を速めること、または(ii)瘢痕化もしくは線維症を予防、抑制、もしくは軽減することの何れかが臨床的に望ましい場合に、通常、使用されてもよい。速められた創傷閉鎖、軽減された瘢痕化、および軽減された線維症は、未治療の対照と比べて測定してもよい。理論に限定されるものではないが、これらの効果は、TGF−βに結合しTGF−βの線維形成促進活性を低下させることが少なくとも一因となって、達成されると考えられている。線維症は、歪んだ、非機能的な、または過剰に蓄積した瘢痕組織が、組織の正常な構造要素に取って代わることと定義することができる。おそらく、瘢痕組織は、線維症の最も有効な生物学的マーカーである。
本発明の1つの態様は、瘢痕化もしくは線維症を発症するリスクを有する対象を治療する際に使用するための、または既存の瘢痕もしくは線維症の治療と一緒に使用される、コラーゲン7、またはその機能的断片もしくは変異体、および1種以上の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を対象とする。本開示は、瘢痕化もしくは線維症を予防する際、または線維症もしくは瘢痕化の程度を小さくする際に使用するための、コラーゲン7、またはここで説明されるその機能的断片もしくは変異体、および1種以上の薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を特徴とする。この態様による治療方法は、有効量のC7および/またはその機能的断片もしくは変異体を、それを必要とする患者に投与することを含む。
1つの態様において、治療される対象は、栄養障害型表皮水疱症(EB)に罹患している人であり、この疾患は、COL7A1遺伝子、すなわち、タンパク質コラーゲン7をコードする遺伝子の変異が原因で起こる。表皮水疱症は、皮膚を極めて脆弱にし、水泡を形成しやすくさせる遺伝性の遺伝子病態のグループである。瘢痕化を伴うEB(たとえば、DEB、たとえば、RDEBまたはDDEB)の症状には、拘縮、たとえば(たとえば、四肢の)屈曲拘縮;偽合指症、たとえば、手の偽合指症および足の偽合指症;癌腫(たとえば、扁平上皮癌);直腸病変および肛門病変;尿道病変;粘膜病変;扁平上皮組織の病変;消化管の病変;水疱形成;手の外傷後の水疱形成;爪の変形;歯の変形;食道の狭窄;眼障害、貧血、栄養失調;二次的な皮膚感染症;敗血症;嗄声;尿道狭窄;包茎;角膜瘢痕化;吸収不良;ならびに成長障害が含まれるが、それらに限定されるわけではない。EB患者では、有効量のコラーゲン7またはその機能的断片もしくは変異体が、瘢痕化を伴う少なくとも1つのEB症状を有する患者に、通常、投与される。
栄養障害型表皮水疱症(DEB)患者は、不治の皮膚脆弱性、水疱形成、および多数の皮膚創傷を有しており、その結果、広範囲の瘢痕形成、拘縮、およびミトン奇形が起こる。これは、VII型コラーゲン(C7)をコードする遺伝子の変異によって引き起こされる。本発明者らは、マウスの皮膚創傷に組換えC7を局所適用すると、線維形成性トランスフォーミング増殖因子β2(TGF−β2)の発現が減少し、抗線維形成性TGF−β3の発現が増加し、これに付随して、いくつかの線維症マーカー、たとえば、結合組織増殖因子(CTGF)およびα−SMA陽性筋線維芽細胞の発現が低下することを以前に示した。この研究において、本発明者らは、10名のRDEB患者または正常なヒト対象に由来する線維芽細胞およびケラチノサイトの皮膚試料および初代培養物を用いて、TGF−βアイソフォームの発現およびTGF−β誘発性線維症シグナル伝達経路に関与する様々な遺伝子を比較した。RDEB患者由来の皮膚試料を免疫染色することにより、線維形成促進性TGFアイソフォーム(TGF−β1およびTGF−β2)、古典的TGF−β1シグナル伝達(リン酸化Smad2/3、CTGF)、非古典的TGF−β1シグナル伝達(p−AKT)、および細胞外基質(コラーゲン1、テネイシン、およびフィブロネクチン)の発現が増加していることが明らかになった。細胞抽出物の免疫ブロット解析により、RDEBケラチノサイトにおけるTGF−β1、TGF−β2、TGF−β受容体1、p−Smad2/3、CTGF、p−AKT、およびRDEB線維芽細胞におけるp−AKT、ペリオスチン、Slug、およびコラーゲンIの上方調節が示された。レンチウイルスベクターを介してRDEB線維芽細胞もしくはケラチノサイト中で野生型COL7A1を再発現させること、またはRDEB細胞に組換えC7を添加することによって、TGF−β1、TGF−β2、TGF−β受容体1、p−Smad2/3、CTGF、p−AKT、ペリオスチン、Slug、およびコラーゲン1の発現は減少した。さらに、正常な真皮の線維芽細胞およびケラチノサイトにおいてsiRNAによってCOL7A1を減少させると、TGF−β1、p−AKT、およびSlugの発現が増加した。これらの結果は、RDEB患者においてC7が減少すると、線維化促進性のTGF−βシグナル伝達が上方調節され、異なる線維化促進性の遺伝子発現プログラムを誘発することを示し、C7の局所投与が、RDEB患者で認められる線維症を制御するにあたって治療的効果を有し得ることを示唆している。(または、本発明者らのデータは、RDEB患者における線維症および瘢痕の発症を支える可能性がある分子メカニズムに対する新たな見識を与える)。
本発明の別の態様において、治療される対象は、COL7A1遺伝子に変異がない人である。皮膚のケロイドおよび肥厚性瘢痕、腱癒着、神経損傷後の伝達遮断、強皮症、クローン病、食道狭窄、尿道狭窄、人工乳房の周囲の被膜、肝硬変、アテローム性動脈硬化症、および骨での線維性偽関節を含めて、多数の臨床的適応症が、EBに罹患していない集団における瘢痕化および線維症に関連している。肥厚性瘢痕またはケロイドは、たとえば、熱傷、外科手術、およびざ瘡を含む外傷の結果として、形成される場合がある。EBに罹患している人も、これらの同じ臨床的適応症に起因する線維症または瘢痕化のリスクを有する場合があり、コラーゲン7を用いる治療がEBに対する個別の治療として適応されない場合でさえ、本発明による治療の恩恵を同様に受ける可能性があることに、注目すべきである。
対象の選択
ここで説明する方法の使用によって利益を得る対象には、瘢痕化または線維症に罹患しているか、または発症するリスクを有する対象が含まれるが、それらに限定されるわけではない。
コラーゲン7ならびにその機能的断片および変異体の調製
コラーゲン7ならびにその機能的断片および変異体は、標準的な細胞株、たとえば、CHO、HEK293、線維芽細胞、またはケラチノサイト細胞において、標準的な分子生物学技術によって合成することができる。標準的な細胞培養手順および条件を、ここで説明する宿主細胞の培養のために使用してもよく、これらは当業者に公知である。(Chenら J Bio Chem 277(18):2118−2124(2002))、(Chenら J Bio Chem 275:32(11):24429−24435(2000))、(Chenら J Bio Chem 276(24):21649−21655(2001))において参照されるように、組換えコラーゲン7の発現のために培養される宿主細胞、たとえばHEK293細胞は、ごく普通に使用される細胞培養培地(たとえば、用途に応じて血清、抗生物質などを適切に添加されたダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)/ハムF−12(1:1))中で培養してもよい。
宿主細胞は、組換えコラーゲン7の産生を最適化するために、他のタンパク質を発現するように操作されてもよい。これには、コラーゲン7核酸配列または組換え発現ベクターを含む宿主細胞において、単離核酸または適切な核酸配列をコードする組換え発現ベクターを外因的に導入することにより、プロセシング酵素であるプロリルヒドロキシラーゼ、プロリダーゼ、またはグリコシルトランスフェラーゼを同時発現させることが含まれてもよいが、それらに限定されるわけではない。コラーゲン7の三重らせんのアセンブリーには、水酸化および宿主細胞増殖培地中にアスコルビン酸が存在することが、しばしば必要となる。参照文献(Chenら J Bio Chem 277(18):2118−2124(2002))において実例で示されているように、アスコルビン酸の存在下でHEK293細胞から産生、回収、および精製された組換え7型コラーゲンは、約900kDaのタンパク質として分泌され、これは、3つの7型コラーゲン単量体の会合に対応している(各単量体は290kDa)。アスコルビン酸は、組換えタンパク質の適切なプロセシングおよびアセンブリーを助けるために、宿主細胞培養条件において使用されてもよい。
ここで使用するための適切なベクターは、コラーゲン7、プロリルヒドロキシラーゼ、プロリダーゼ、もしくはグリコシルトランスフェラーゼ、またはそれらの機能的部分を発現できるものである。ここで説明するタンパク質を発現させるために、適切なタンパク質または機能的等価物をコードするヌクレオチド配列を適切なベクターに挿入することができる。適切なベクターは、挿入された核酸配列を発現させるための、必要かつ適切な転写および翻訳制御配列を含む。当業者に公知である標準的方法を使用して、ここで説明する核酸配列を含む組換え発現ベクターを構築してもよい。これらの方法には、in vitro組換え技術、合成技術、およびin vivo組換え/遺伝的組換えが含まれるが、それらに限定されるわけではなく、方法の選択は、個々のヌクレオチド断片の性質に依存し、当業者によって決定されてもよい。
ここで使用するための適切なベクターは、複製起点および制限エンドヌクレアーゼ配列部位を含んでいてもよい。当業者は、宿主細胞で使用するために適切な複製起点および制限エンドヌクレアーゼ配列に関する知識を持っているはずである。ここで使用するための適切なベクターは、限定されるわけではないが、プロモーターおよびエンハンサーエレメントを含めた、転写を助ける配列エレメントを含んでいてもよい。当業者は、限定されるわけではないが、プロモーター、誘導性プロモーター、およびエンハンサーエレメントを含めて、宿主細胞において適切であると思われる様々な転写制御エレメントに関する知識を持っているはずである。また、ここで使用するための適切なベクターは、宿主細胞が特定の条件下で増殖し生き残るのに必要な生成物をコードして、ベクターが導入された宿主細胞を選択するのに役立つ、選択マーカー遺伝子を含んでいてもよい。典型的な選択遺伝子には、抗生物質、薬物、または毒素(たとえば、テトラサイクリン、アンピシリン(ampicilin)、ネオマイシン、ヒグロマイシンなど)に対する耐性を与えるタンパク質をコードする遺伝子が含まれてもよいが、それらに限定されるわけではない。当業者は、宿主細胞で使用するために適切な選択マーカーおよびレポーター遺伝子のコード配列に関する知識を持っているはずである。
ここで説明する発現ベクターは、従来の形質転換またはトランスフェクション技術によって宿主細胞中に導入することができる。形質転換およびトランスフェクション技術には、(米国特許第6,632,637号(McGrew)において参照されるような)リン酸カルシウムまたは塩化カルシウム共沈、DEAE−デキストラン媒介トランスフェクション、リポフェクタミン、エレクトロポレーション、マイクロインジェクション、およびウイルス媒介トランスフェクションが含まれるが、それらに限定されるわけではない。当業者は、宿主細胞/ベクター組合せに基づく適切な形質転換およびトランスフェクション方法に関する知識を持っているはずである。組換えタンパク質を長期にわたって高収量で産生させるために、組換えタンパク質の安定な発現が優先されてもよい。組換えタンパク質を安定に発現する宿主細胞を、人工的に作り出してもよい。
ここで説明する組換え発現ベクターを適切な宿主細胞中に導入してもよく、この宿主細胞には、所定の組換え発現ベクターからタンパク質コード領域を発現することができる生細胞が含まれてもよい。「宿主細胞」という用語は、特定の対象細胞だけではなく、その特定の対象細胞の子孫または潜在的子孫も意味する。いくつかの改変が、変異または環境の影響の何れかの理由から、後続の世代において生じる場合があるため、このような子孫は、実際は、親細胞と同一でない場合があるが、それでもなお、ここで使用される用語の範囲内に含まれる。様々な宿主細胞発現系が、ここで説明する核酸分子を発現させるために利用されてもよい。これらには、適切な核酸配列を含む組換え酵母もしくは真菌発現ベクターで形質転換された酵母もしくは真菌;組換えウイルス発現ベクターに感染するか、もしくは適切な核酸配列を含む組換えプラスミド発現ベクターで形質転換された昆虫細胞株;または適切な核酸配列を含む発現ベクターをトランスフェクトされた哺乳動物細胞株(たとえば、霊長類細胞、ヒト細胞、げっ歯動物細胞など)が含まれるが、それらに限定されるわけではない。適切な宿主細胞には、限定されるわけではないが、(米国特許第6,632,637号(McGrew)において参照されるような)線維芽細胞、CHO、HEK293、C127、VERO、BHK、HeLa、COS、MDCKなどを含めて、初代細胞株または形質転換細胞株が含まれてもよい。他の適切な宿主細胞は、当業者に公知である。
限定されるわけではないが、タンパク質産物のグリコシル化、リン酸化(phosphyorylation)、水酸化、およびプロセシングを含む、修飾は、タンパク質の機能にとって重要な場合がある。異なる宿主細胞は、タンパク質の翻訳後プロセシングおよび修飾のために様々な特徴およびメカニズムを有する。ベクター中に含まれる核酸配列の発現を調節するか、またはベクター核酸配列の発現を調節するか、またはベクター配列においてコードされる遺伝子産物を特殊な様式で修飾およびプロセシングできる宿主細胞が、選択されてもよい。哺乳動物宿主細胞は、組換えタンパク質の正確な修飾およびプロセシングを確実にするように選択されてもよい。このような哺乳動物宿主細胞には、CHO、HEK293、ヒト線維芽細胞、およびヒトケラチノサイトが含まれてもよいが、それらに限定されるわけではない。
ここで説明する組換え法によって作製されるタンパク質は、当技術分野において公知の標準プロトコル(たとえば、沈殿、遠心分離など)に従って宿主細胞培養系から回収されてもよい。ここで説明する組換えコラーゲン7は、宿主細胞培地中に分泌され、次の参照文献(Chenら J Bio Chem 277(18):2118−2124(2002))において実例で示されているように、硫酸アンモニウム沈殿法およびそれに続く遠心分離によって回収されてもよい。ここで説明する組換えおよび分子生物学の方法によって作製され回収されたタンパク質は、当技術分野において公知の標準プロトコル(たとえば、透析、塩による段階的な可溶化、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、SDSゲル電気泳動など)に従って精製されてもよい。ここで説明する組換えコラーゲン7は、次の参照文献(Chenら J Bio Chem 277(18):2118−2124(2002))において実例で示されているように、イオン交換クロマトグラフィーによって均質になるまで精製されてもよい。
任意に、コラーゲン7またはその機能的断片は、さらに精製されてもよい。精製は、限定されるわけではないが、アフィニティークロマトグラフィー、たとえば抗コラーゲン7抗体カラム;疎水性相互作用クロマトグラフィー;イオン交換クロマトグラフィー;サイズ排除クロマトグラフィー;電気泳動手順、たとえば、等電点分離法、溶解度による区別(たとえば、硫酸アンモニウム沈殿法)、または抽出などを含めて、当技術分野において公知である任意の方法を用いて達成されてもよい。
医薬組成物
本開示は、コラーゲン7またはその機能的断片もしくは変異体を含む医薬組成物を提供する。医薬組成物は、任意の許容される医薬製剤の形態をとってもよい。医薬組成物は、様々な異なる形態、たとえば、液体、半固体、および固体の剤形、たとえば、溶液剤(たとえば、注射用および注入用の溶液剤)、分散剤または懸濁剤、錠剤、丸剤、散剤、リポソーム、および坐剤に製剤化することができる。好ましい形態は、意図される投与様式および治療用途に依存し得る。
例示的な医薬組成物を以下に説明する。医薬組成物には、非経口(静脈内、皮下、皮内、筋肉内、および関節内を含む)、局所(真皮、経皮、経粘膜、頬側、舌下、および眼内を含む)、および直腸内投与に適したものが含まれるが、最も適切な経路は、たとえば、受け手の病態および障害に左右され得る。
非経口投与用の組成物には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、および組成物を意図された受け手の血液と等張性にする溶質を含んでいてもよい水性および非水性の無菌注射液剤;ならびに懸濁化剤および増粘剤を含んでいてもよい水性および非水性の滅菌懸濁剤が含まれる。組成物は、単位投与用容器または多回投与用容器、たとえば、密閉されたアンプルおよびバイアルに入れて提供されてもよく、また、使用する直前に、無菌の液状担体、たとえば、生理食塩水または注射用水の添加のみを必要とする、フリーズドライさせた(凍結乾燥させた)状態で保存されてもよい。用時溶解注射用の液剤および懸濁剤は、先に述べた種類の無菌の散剤、顆粒剤、および錠剤から調製されてもよい。非経口投与のための例示的な組成物には、たとえば、適切な非毒性の、非経口的に許容される希釈剤または溶媒、たとえば、EDTA、マンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンガー溶液、等張性塩化ナトリウム溶液、または他の適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を含んでよい、注射用の溶液剤または懸濁剤が含まれる。組成物は、限定されるわけではないが、EDTA、たとえば0.5mM EDTA;pH調整剤および緩衝剤ならびに/または浸透圧調整剤、たとえば、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、モノラウリン酸ソルビタン;少量の非毒性補助物質、たとえば、湿潤剤もしくは乳化剤または保存剤を含めて、薬学的に許容される物質または補助剤を含んでいてもよい。
特に上記に挙げた成分の他に、組成物は、該当する製剤のタイプを考慮して、当技術分野において慣例的に使用される他の作用物質を含んでいてもよいことを理解すべきである。
長期投与計画
ここで説明する方法を実践する際、コラーゲン7またはその機能的断片もしくは変異体を長期にわたって投与してもよい。長期投与は、一定期間にわたる、複数用量の作用物質の投与を含んでもよい。長期投与は、長期間の、典型的には、ある人が瘢痕化または線維症のリスクを有している期間にわたる、規則的な投与を含んでもよい。
併用治療
本開示は、追加の作用物質または治療計画の、コラーゲン7またはその機能的断片もしくは変異体との併用投与を包含する。追加の作用物質には、抗生物質、鎮痛薬、オピオイド、抗ウイルス物質、抗炎症剤、または栄養補助食品が含まれてもよいが、それらに限定されるわけではない。
1つの態様において、追加の作用物質または治療計画は、対象を瘢痕化または線維症のリスクにさらす基礎疾患または基礎病態を治療するように設計された作用物質または治療計画であってもよい。
別の態様において、追加の作用物質または治療計画は、治癒を速めるかまたは促進するように設計された、別の作用物質または治療計画であってもよい。
1つの態様において、追加の作用物質または治療計画は、瘢痕化または線維症を治療および/または予防するように設計された別の作用物質/治療計画であってもよい。このような作用物質または治療計画には、コルチコステロイド注射、シリコンシーティング(silicon sheeting)、外科手術、瘢痕切除、イミキモド、パルスレーザー技術(典型的には、585nmパルスダイレーザーを使用する)、病巣内ベラパミル、フルオロウラシル、ブレオマイシン、およびインターフェロンα−2b注射が含まれてもよいが、それらに限定されるわけではない。
[実施例]
例1:コラーゲン7の係留線維へのアセンブリー
図1は、プロα1(VII)鎖のドメイン構成およびコラーゲン7分子の係留線維へのアセンブリーの概略図である。図1(A)に示すように、プロα1(VII)ポリペプチドは、いくつかの非らせんセグメントを含むGly−X−Y配列を繰り返すことを特徴とするコラーゲンセグメント(TH)からなる。コラーゲンドメインの隣には、アミノ末端の大型非コラーゲンドメイン(NC−1)およびカルボキシ末端の短い非コラーゲンドメイン(NC2)がある。図1(B)(1)および(2)に示すように、3本のコラーゲン7α鎖は、ホモ三量体を形成する。図1(B)(3)では、細胞外空間で、NC−2の一部分がタンパク質分解によって除去されると、プロα1(VII)3鎖が整列して逆平行二量体になる。図1(B)(4)に示すように、次いで、コラーゲン7逆平行二量体は、横方向に集合して係留線維を形成する。この係留線維は、透過型電子顕微鏡を用いて観察される特徴的な中心対称性のしま模様によって見分けることができる。
例2:コラーゲン7およびNC1は、TGF−β1、TGF−β2、およびTGF−β3に結合する
図2は、コラーゲン7およびNC1中の増殖因子結合部位の同定を示す。固相リガンド結合アッセイを用いて、トランスフォーミング増殖因子α、β1、β2、およびβ3(TGF−α、TGF−β1、TGF−β2、およびTGF−β3)、血小板由来増殖因子BB(PDGF−BB)、上皮増殖因子(EGF)、インスリン様増殖因子1(IGF−1)、およびBSAへの、NC1またはコラーゲンの何れかの結合を測定した。増殖因子はすべて、1.25μg/mlの濃度でELISAプレートに加えた。2μgの精製した組換えコラーゲン7およびNC1を、PBST中で各タンパク質と共に20℃で2時間、インキュベートした。ウサギ抗NC1ポリクローナル抗NC1抗体(1:1000)、続いて、アルカリホスファターゼを結合させた二次抗体(1:300)を用いて、結合を検出した。コラーゲン7およびNC1は、構造的に関連したTGF−β1、TGF−β2、およびTGF−β3に結合することに注目されたい。コラーゲン7はPDGF−BBに結合するがNC1は結合せず、このことは、この増殖因子に対する結合部位がNC2ドメインまたはTHの何れかに存在することを暗示している。
例3:コラーゲン7およびNC1は、TGF−βアイソフォームに用量依存的に結合する
図3は、3種のTGF−βアイソフォームすべてに対するコラーゲン7およびNC1の用量依存的結合を示す。TGF−βアイソフォームの何れかでELISAプレートをコーティングし、次いで、指定量の組換えコラーゲン7、NC1の何れかと共に、またはタンパク質を伴わずに、インキュベートした。コラーゲン7/NC1とTGF−βのアイソフォームすべてとの間に用量依存的相互作用があったことに注目されたい。これらの結果は、TGF−β結合のための活性領域がコラーゲン7のNC1ドメインの内部にあることを示す。
1:2000に希釈したポリクローナル抗NC1抗体または抗GST抗体と、それに続く、アルカリホスファターゼを結合させたヤギ抗ウサギIgG(1:400)(Organon Teknika−Cappel、Durham、NC)とのインキュベーションを、検出のために使用した。p−ニトロ−フェニルホスファート(Bio−Rad、Melville、NY)を基質として用いる比色反応の発色を、405nmでの生成物の吸光度を読み取ることによって(Labsystems Multiskan Multisoft、Finland)測定した。対照波長は、620nmで測定した。
例4:NC1サブドメインを含むポリペプチドの概略図
図4は、NC1のサブドメインを含む細菌融合タンパク質の概略図を示す。この概略図は、NC1ドメイン全体を含む5つの組換え融合タンパク質を示す。これらのGST融合タンパク質を細菌から発現させ、GSTアフィニティーカラムを用いて精製した。右側の図は、10%SDS−PAGEによって分解したこれらの精製タンパク質のクーマシーブルー染色を示す。
例5:NC1のFNIIIサブドメインは、TGF−β1、TGF−β2、およびTGF−β3への結合を媒介する
図5は、FNIIIのサブドメインがTGF−βへのNC1の結合を媒介することを示す。固相リガンド結合アッセイを用いて、TGF−βの3種のアイソフォームすべてに対する組換え融合タンパク質の結合を測定した。TGF−β1、TGF−β2、およびTGF−β3、またはBSAをELISAプレートに加え、図に示した融合タンパク質と共に室温で2時間インキュベートした。アフィニティー精製したポリクローナル抗GST抗体(1:2000)、続いて、アルカリホスファートを結合させた二次抗体(1:300)を用いて、結合を検出した。PCR3およびPCR2は3種のTGF−βアイソフォームすべてに対して顕著な親和性を有していたのに対して、他の断片はどれも、ほとんど結合活性を示さなかったことに注目されたい。
例6:NC1サブドメインは、用量依存的にTGF−βに結合する
図6は、3種のTGF−βアイソフォームすべてに対するNC1サブドメインの用量依存的結合を示す。TGF−βアイソフォームの何れかでELISAプレートをコーティングし、次いで、指定量のPCR3、PCR2何れかと共に、またはタンパク質を伴わずに、インキュベートした。両方のNC1断片とTGF−βのアイソフォームすべてとの間に用量依存的相互作用があったことに注目されたい。これらの結果は、あらゆる形態のTGF−βに対する2つの結合部位が存在すること、ならびにTGF−β結合のための活性領域がNC1のPCR3およびPCR2サブドメインの内部にあることを示す。
例7:NC1サブドメインPCR2およびPC3は、用量依存的にTGF−βに結合する
図7は、PCR3およびPCR2の内部の細菌融合タンパク質の概略図である。図7の概略図は、PCR3とPCR2の両方の内部の5つの融合タンパク質を示す。これらの融合タンパク質を細菌から発現させ、GSTアフィニティーカラムを用いて精製した。右側の図は、10%SDS−PAGEによって分解したこれらの精製タンパク質のクーマシーブルー染色を示す。
例8:NC1のFNIIIサブドメインは、TGF−βアイソフォームへの結合を媒介する
図8は、FNIIIのサブドメインがTGF−βへのNC1の結合を媒介することを示す。図8において、固相リガンド結合アッセイを用いて、TGF−βの3種のアイソフォームすべてに対する組換え融合タンパク質の結合を測定した。TGF−β1、TGF−β2、およびTGF−β3、またはBSAをELISAプレートに加え、融合タンパク質と共に室温で2時間インキュベートした。アフィニティー精製したポリクローナル抗GST抗体(1:2000)、続いて、アルカリホスファートを結合させた二次抗体(1:300)を用いて、結合を検出した。PpuMI、FP15、およびFP16断片が、それらの親ドメインと比べて、TGF−βアイソフォームへの結合を再現する(またはさらに、強化を示す)ことに注目されたい。他の断片はすべて、BSA対照と比べると、ほとんど結合活性を示さなかった。
例9:PpuMi、FP15、およびFP16サブドメイン
図9は、3種のTGF−βすべてに対するPCR3およびPCR2サブドメインの用量依存的結合を示す。図9に示すように、TGF−βアイソフォームの何れかでELISAプレートをコーティングし、次いで、指定量のPpuMi、FP15、FP16の何れかと共に、またはタンパク質を伴わずに、インキュベートした。3種のNC1小断片すべてとTGF−βのアイソフォームすべてとの間に用量依存的相互作用があったことに注目されたい。これらの結果は、あらゆる形態のTGF−βに対して、コラーゲン7のNC1ドメインの内部に2つの結合部位が存在することをさらに裏付ける。
図10は、コラーゲン7およびサブドメインへのTGF−β1結合が温度感受性であることを示す。ELISAプレートをTGF−β1でコーティングし、次いで、上記に示した温度で5分間前処理した等モル量の指定タンパク質と共にインキュベートした。小型のサブドメインは、65℃以上の温度でTGF−β1結合活性を失うことに注目されたい。対照的に、コラーゲン7およびNC1は、温度による失活に対する耐性が高く、100℃で結合活性を失う。
例10:C7の方がフィブロネクチンよりも強くTGF−βに結合する
フィブロネクチンも、TGFβアイソフォームに結合することが公知である。図11は、TGFβアイソフォームおよび増殖因子PDFG−BBへのフィブロネクチンおよびrC7の結合を比較している。C7およびNC1の方がフィブロネクチンよりも有意に強く、TGFβ1および2に結合することに注目して頂きたい。興味深いことに、PDGF−BBへの結合については、C7とフィブロネクチンとの間に有意な差異はない。図11Aは、本実験で使用された精製組換えNC1、フィブロネクチン、およびC7のクーマシーブルー染色した6%SDS−PAGEスラブゲルを示す。
例11:TGF−β1およびTGF−β2へのC7/NC1の結合能力は、温度を上げても保持される
タンパク質とタンパク質の結合相互作用の強さの1つの指標は、高温でのそれらの親和性の持続である。図12に示すように、本発明者らは、C7またはNC1を20、45、65、および100で5分間プレインキュベートし、次いで、それらを結合アッセイに加えた。図12Aおよび12Bに示すように、TGF−β1および2へのrC7およびNC1の結合能力はそれぞれ、65度ほどの高さの温度では保持されるが、100度に加熱すると活性が失われる。
例12:TGF−βアイソフォームは、NC1への結合に対して競合する
図13Aに示す実験において、本発明者らは、組換えNC1を各TGFβアイソフォームと混合し、次いで、抗NC1抗体を用いる免疫沈降を行った。次に、本発明者らは、その沈降物をSDS−PAGEゲル上に流し、各TGFβアイソフォームに対する抗体を用いる免疫ブロットを実施した。抗原対抗原ELISAデータと一致して、免疫沈降により、NC1は3種のTGF−βアイソフォームすべてに結合することに注目して頂きたい。図13Bに示すように、本発明者らは、抗原対抗原ELISA競合アッセイによって、NC1が3種のTGF−βアイソフォームすべてに対して同じ結合部位を利用するかを検査した。TGFβ1へのNC1の結合が、10倍過剰量のTGF−β2およびβ3が存在することによって、それぞれ50%および90%阻害されたことに注目して頂きたい。これらのデータから、3種のTGF−βアイソフォームがNC1の同じ部位に結合することが示される。
例13:RDEB患者の皮膚では、線維症に関連付けられているマーカーの発現が増加している
RDEB創傷は、過剰な瘢痕形成を伴って治癒するため、本発明者らは、線維形成促進性アイソフォームであるTGF−β1および2に対する抗体ならびに皮膚瘢痕化の公知のマーカーに対する抗体を用いて、RDEB患者2名に由来する皮膚生検材料のIF染色を実施した。図15に示すように、正常な皮膚と比べて、RDEB患者の皮膚の方が、何れも線維症および瘢痕化のマーカーである、TGFβ1、β2、p−Smad2/3(TGFβシグナル伝達の下流要素)、I型コラーゲン、テネイシン、フィブロネクチン、およびCTGFの発現増加を示していることに注目されたい。
例14:組換えC7は、RDEB線維芽細胞による増殖因子誘発性FPCLCを抑制する
RDEB線維芽細胞は、機能的なVII型コラーゲンを欠いている。本発明者らは、組換えVII型コラーゲンの存在により、RDEB線維芽細胞がコラーゲン格子を過剰収縮させる能力を抑制できるかどうかを判定した。図16に示すように、コラーゲン格子収縮アッセイに組換えC7を加えると、RDEB線維芽細胞の増殖因子誘発性収縮だけでなく、基礎収縮も抑制された。
RDEB線維芽細胞は、機能的なVII型コラーゲンを欠いている。本発明者らは、組換えVII型コラーゲンの存在により、RDEB線維芽細胞がコラーゲン格子を過剰収縮させる能力を抑制できるかどうかを次に判定した。図17に示すように、コラーゲン格子収縮アッセイに組換えC7を加えると、RDEB線維芽細胞の増殖因子誘発性収縮だけでなく、基礎収縮も抑制された。
これらの例から明らかないくつかの知見には、以下のものが含まれる:
・RDEB患者の皮膚は、高レベルの線維化促進性TGF−β1およびTGF−β2を示す。
・RDEB患者の線維芽細胞は、正常な線維芽細胞と比べて、コラーゲン格子の過剰収縮を誘発する。
・rC7の存在により、コラーゲン格子のRDEB線維芽細胞過剰収縮が元に戻る。
・rC7は、フィブロネクチンよりも強くTGF−βの3種の形態すべてに結合する。
・NC1またはC7は、3種のTGF−βアイソフォームすべてに対して同じ結合部位を利用する。
・TGF−βへのrC7の結合は、NC1の2つのサブドメインにより媒介される。
この結果から生じるいくつかの推測
・RDEBにおける過剰な瘢痕化は、機能的C7が存在しないことに対して応答した、線維化促進性TGF−βアイソフォームの本質的な増加に起因する可能性がある。
・C7それ自体は、線維化促進性TGF−βアイソフォームへの結合メカニズムを介する抗瘢痕化特性を有している可能性がある。
・C7またはその抗線維化サブドメインの内の1つは、抗瘢痕化創傷治癒物質として開発するために有望である可能性がある。
材料および方法
コラーゲン7、NC1、およびNC1サブドメインの構築および発現:(Chenら、2004)で説明されているように、完全長コラーゲン7をコードするレンチウイルスベクターを用いて安定に形質導入されたRDEB真皮線維芽細胞に由来する無血清培地から、組換えコラーゲン7を精製した。(Chenら、1997)で説明されているように、NC1をコードするcDNAを安定にトランスフェクトされた293細胞から、コラーゲン7のNC1ドメインを精製した。(Lapiereら、1993)で説明されているように、コラーゲン7のNC1ドメイン内部の別々のセグメントに対応する細菌融合タンパク質を発色させ、グルタチオン−セファロース4Bカラム(Pharmacia Uppsala、Sweden)によって精製した。
固相タンパク質結合アッセイ:
固定されたリガンド(TGF−βアイソフォームまたは他の増殖因子)への可溶性コラーゲン7、NC1、およびNC1の様々なサブドメインの結合とそれに続く比色酵素結合抗体反応を、以下に説明するように実施した。マルチウェルプレート(96ウェル、Dynatech、Chantilly、VA)を、100mM炭酸緩衝液、pH9.3において37℃で1時間、TGF−β(125ng/ウェル)でコーティングした。次いで、これらのウェルを、リン酸緩衝化生理食塩水、0.05%Tween−20(PBST)に溶かした2%ウシ血清アルブミン(BSA)によってブロックした。続いて、コーティングされたウェルを、指定濃度の精製された組換えNC1、コラーゲン7、またはNC1のサブドメインと共に室温で2時間、インキュベートした。1:2000に希釈したポリクローナル抗NC1抗体または抗GST抗体と、それに続く、アルカリホスファターゼを結合させたヤギ抗ウサギIgG(1:400)(Organon Teknika−Cappel、Durham、NC)とのインキュベーションによって、各TGF−βアイソフォームへのコラーゲン7の結合を検出した。p−ニトロ−フェニルホスファート(Bio−Rad、Melville、NY)を基質として用いる比色反応の発色を、405nmでの生成物の吸光度を読み取ることによって(Labsystems Multiskan Multisoft、Finland)測定した。対照波長は、620nmで測定した。
コラーゲンVII型の配列情報
Name: Collagen alpha-1(VII) chain precursor [Homo sapiens]
NCBI Reference Sequence: NP_000085.1
FEATURES Location/Qualifiers
source 1..2944
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Protein 1..2944
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collagen alpha-1(VII) chain; long-chain collagen"
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Region 17..1253
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recorded"
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complex alloy of variable members of diverse protein
families defining structural integrity and various
physiological functions. The most abundant family is the
collagens with more than 20 different...; cd01482"
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
Its tenth fibronectin type III repeat contains an RGD cell
recognition sequence in a flexible loop between 2 strands.
Approximately 2% of all...; cd00063"
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
Its tenth fibronectin type III repeat contains an RGD cell
recognition sequence in a flexible loop between 2 strands.
Approximately 2% of all...; cd00063"
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
Its tenth fibronectin type III repeat contains an RGD cell
recognition sequence in a flexible loop between 2 strands.
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
Its tenth fibronectin type III repeat contains an RGD cell
recognition sequence in a flexible loop between 2 strands.
Approximately 2% of all...; cd00063"
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
Its tenth fibronectin type III repeat contains an RGD cell
recognition sequence in a flexible loop between 2 strands.
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
Its tenth fibronectin type III repeat contains an RGD cell
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
Its tenth fibronectin type III repeat contains an RGD cell
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
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internal repeats found in the plasma protein fibronectin.
Its tenth fibronectin type III repeat contains an RGD cell
recognition sequence in a flexible loop between 2 strands.
Approximately 2% of all...; cd00063"
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Region 1053..1204
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/note="Von Willebrand factor type A (vWA) domain was
originally found in the blood coagulation protein von
Willebrand factor (vWF). Typically, the vWA domain is made
up of approximately 200 amino acid residues folded into a
classic a/b para-rossmann type of...; cd01450"
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details recorded"
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recorded"
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pfam01391"
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details recorded"
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pfam01391"
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pfam01391"
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details recorded"
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pfam01391"
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pfam01391"
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Site 2167
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recorded"
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UniProtKB/Swiss-Prot (Q02388.2)"
Site 2176
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recorded"
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Site 2185
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recorded"
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UniProtKB/Swiss-Prot (Q02388.2)"
Site 2188
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recorded"
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UniProtKB/Swiss-Prot (Q02388.2)"
Region 2242..2301
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pfam01391"
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pfam01391"
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pfam01391"
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pfam01391"
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details recorded"
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Site 2631
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recorded"
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UniProtKB/Swiss-Prot (Q02388.2)"
Region 2650..2707
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pfam01391"
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Site 2664
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UniProtKB/Swiss-Prot (Q02388.2)"
Site 2667
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UniProtKB/Swiss-Prot (Q02388.2)"
Site 2673
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UniProtKB/Swiss-Prot (Q02388.2)"
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Site 2821
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/region_name="KU"
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Structure is a disulfide rich alpha+beta fold. BPTI
(bovine pancreatic trypsin inhibitor) is an extensively
studied model structure; cd00109"
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Site 2886..2887
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details recorded"
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CDS 1..2944
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/gene_synonym="EBD1; EBDCT; EBR1"
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ORIGIN
1 mtlrllvaal cagilaeapr vraqhrervt ctrlyaadiv flldgsssig rsnfrevrsf
61 leglvlpfsg aasaqgvrfa tvqysddprt efgldalgsg gdvirairel sykggntrtg
121 aailhvadhv flpqlarpgv pkvcilitdg ksqdlvdtaa qrlkgqgvkl favgiknadp
181 eelkrvasqp tsdffffvnd fsilrtllpl vsrrvcttag gvpvtrppdd stsaprdlvl
241 sepssqslrv qwtaasgpvt gykvqytplt glgqplpser qevnvpaget svrlrglrpl
301 teyqvtvial yansigeavs gtarttaleg peltiqntta hsllvawrsv pgatgyrvtw
361 rvlsggptqq qelgpgqgsv llrdlepgtd yevtvstlfg rsvgpatslm artdasveqt
421 lrpvilgpts illswnlvpe argyrlewrr etgleppqkv vlpsdvtryq ldglqpgtey
481 rltlytlleg hevatpatvv ptgpelpvsp vtdlqatelp gqrvrvswsp vpgatqyrii
541 vrstqgvert lvlpgsqtaf dlddvqagls ytvrvsarvg pregsasvlt vrrepetpla
601 vpglrvvvsd atrvrvawgp vpgasgfris wstgsgpess qtlppdstat ditglqpgtt
661 yqvavsvlrg reegpaaviv artdplgpvr tvhvtqasss svtitwtrvp gatgyrvswh
721 sahgpeksql vsgeatvael dglepdteyt vhvrahvagv dgppasvvvr tapepvgrvs
781 rlqilnassd vlritwvgvt gatayrlawg rseggpmrhq ilpgntdsae irgleggvsy
841 svrvtalvgd regtpvsivv ttppeappal gtlhvvqrge hslrlrwepv praqgfllhw
901 qpeggqeqsr vlgpelssyh ldglepatqy rvrlsvlgpa gegpsaevta rtesprvpsi
961 elrvvdtsid svtlawtpvs rassyilswr plrgpgqevp gspqtlpgis ssqrvtglep
1021 gvsyifsltp vldgvrgpea svtqtpvcpr gladvvflph atqdnahrae atrrvlerlv
1081 lalgplgpqa vqvgllsysh rpsplfplng shdlgiilqr irdmpymdps gnnlgtavvt
1141 ahrymlapda pgrrqhvpgv mvllvdeplr gdifspirea qasglnvvml gmagadpeql
1201 rrlapgmdsv qtffavddgp sldqavsgla talcqasftt qprpepcpvy cpkgqkgepg
1261 emglrgqvgp pgdpglpgrt gapgpqgppg satakgergf pgadgrpgsp gragnpgtpg
1321 apglkgspgl pgprgdpger gprgpkgepg apgqviggeg pglpgrkgdp gpsgppgprg
1381 plgdpgprgp pglpgtamkg dkgdrgergp pgpgeggiap gepglpglpg spgpqgpvgp
1441 pgkkgekgds edgapglpgq pgspgeqgpr gppgaigpkg drgfpgplge agekgergpp
1501 gpagsrglpg vagrpgakgp egppgptgrq gekgepgrpg dpavvgpava gpkgekgdvg
1561 pagprgatgv qgergppglv lpgdpgpkgd pgdrgpiglt gragppgdsg ppgekgdpgr
1621 pgppgpvgpr grdgevgekg degppgdpgl pgkagerglr gapgvrgpvg ekgdqgdpge
1681 dgrngspgss gpkgdrgepg ppgppgrlvd tgpgarekge pgdrgqegpr gpkgdpglpg
1741 apgergiegf rgppgpqgdp gvrgpagekg drgppgldgr sgldgkpgaa gpsgpngaag
1801 kagdpgrdgl pglrgeqglp gpsgppglpg kpgedgkpgl ngkngepgdp gedgrkgekg
1861 dsgasgregr dgpkgergap gilgpqgppg lpgpvgppgq gfpgvpggtg pkgdrgetgs
1921 kgeqglpger glrgepgsvp nvdrlletag ikasalreiv etwdessgsf lpvperrrgp
1981 kgdsgeqgpp gkegpigfpg erglkgdrgd pgpqgppgla lgergppgps glagepgkpg
2041 ipglpgragg vgeagrpger gergekgerg eqgrdgppgl pgtpgppgpp gpkvsvdepg
2101 pglsgeqgpp glkgakgepg sngdqgpkgd rgvpgikgdr gepgprgqdg npglpgergm
2161 agpegkpglq gprgppgpvg ghgdpgppga pglagpagpq gpsglkgepg etgppgrglt
2221 gptgavglpg ppgpsglvgp qgspglpgqv getgkpgapg rdgasgkdgd rgspgvpgsp
2281 glpgpvgpkg epgptgapgq avvglpgakg ekgapgglag dlvgepgakg drglpgprge
2341 kgeagragep gdpgedgqkg apgpkgfkgd pgvgvpgspg ppgppgvkgd lglpglpgap
2401 gvvgfpgqtg prgemgqpgp sgerglagpp gregipgplg ppgppgsvgp pgasglkgdk
2461 gdpgvglpgp rgergepgir gedgrpgqeg prgltgppgs rgergekgdv gsaglkgdkg
2521 dsavilgppg prgakgdmge rgprgldgdk gprgdngdpg dkgskgepgd kgsaglpglr
2581 gllgpqgqpg aagipgdpgs pgkdgvpgir gekgdvgfmg prglkgergv kgacgldgek
2641 gdkgeagppg rpglaghkge mgepgvpgqs gapgkeglig pkgdrgfdgq pgpkgdqgek
2701 gergtpgigg fpgpsgndgs agppgppgsv gprgpeglqg qkgergppge rvvgapgvpg
2761 apgergeqgr pgpagprgek geaalteddi rgfvrqemsq hcacqgqfia sgsrplpsya
2821 adtagsqlha vpvlrvshae eeervppedd eyseyseysv eeyqdpeapw dsddpcslpl
2881 degsctaytl rwyhravtgs teachpfvyg gcggnanrfg treacerrcp prvvqsqgtg
2941 taqd
//
PCR2 (AA 596 - 826)
ETPLAVPGLRVVVSDATRVRVAWGPVPGASGFRISWSTGSGPESSQTLPPDSTATDITGLQPGTTYQVAVSVLRGREEGPAAVIVARTDPLGPVRTVHVTQASSSSVTITWTRVPGATGYRVSWHSAHGPEKSQLVSGEATVAELDGLEPDTEYTVHVRAHVAGVDGPPASVVVRTAPEPVGRVSRLQILNASSDVLRITWVGVTGATAYRLAWGRSEGGPMRHQILPGNT
PCR3 (AA 202 - 602)
SILRTLLPLVSRRVCTTAGGVPVTRPPDDSTSAPRDLVLSEPSSQSLRVQWTAASGPVTGYKVQYTPLTGLGQPLPSERQEVNVPAGETSVRLRGLRPLTEYQVTVIALYANSIGEAVSGTARTTALEGPELTIQNTTAHSLLVAWRSVPGATGYRVTWRVLSGGPTQQQELGPGQGSVLLRDLEPGTDYEVTVSTLFGRSVGPATSLMARTDASVEQTLRPVILGPTSILLSWNLVPEARGYRLEWRRETGLEPPQKVVLPSDVTRYQLDGLQPGTEYRLTLYTLLEGHEVATPATVVPTGPELPVSPVTDLQATELPGQRVRVSWSPVPGATQYRIIVRSTQGVERTLVLPGSQTAFDLDDVQAGLSYTVRVSARVGPREGSASVLTVRREPETPLAVP
PpuMi (AA 202 - 360)
SILRTLLPLVSRRVCTTAGGVPVTRPPDDSTSAPRDLVLSEPSSQSLRVQWTAASGPVTGYKVQYTPLTGLGQPLPSERQEVNVPAGETSVRLRGLRPLTEYQVTVIALYANSIGEAVSGTARTTALEGPELTIQNTTAHSLLVAWRSVPGATGYRVTW
FP15 (AA 596 - 709)
ETPLAVPGLRVVVSDATRVRVAWGPVPGASGFRISWSTGSGPESSQTLPPDSTATDITGLQPGTTYQVAVSVLRGREEGPAAVIVARTDPLGPVRTVHVTQASSSSVTITWTRV
FP16 (AA 707 - 826)
TRVPGATGYRVSWHSAHGPEKSQLVSGEATVAELDGLEPDTEYTVHVRAHVAGVDGPPASVVVRTAPEPVGRVSRLQILNASSDVLRITWVGVTGATAYRLAWGRSEGGPMRHQILPGNT

Claims (34)

  1. コラーゲン7の1つ以上の機能的断片またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチド。
  2. 前記単離されたポリペプチドが、ヒト皮膚の表皮層と表皮層の間の係留線維を形成することはできないが、TGF−β1に結合し、TGF−β1およびTGF−β2の活性を阻害することはできる、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  3. 前記単離されたポリペプチドが、FNIII領域1、FNIII領域2、FNIII領域3、FNIII領域4、FNIII領域5、FNIII領域6、FNIII領域7、FNIII領域8、FNIII領域9、およびそれらの各々の変異体からなる群から選択される1つ以上の機能的断片に対応するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  4. 前記単離されたポリペプチドが、コラーゲン7のNC1ドメインのすべてまたは前記NC1ドメインの変異体に対応するアミノ酸配列を含む、請求項3に記載の単離されたポリペプチド。
  5. 前記単離されたポリペプチドが、中央のコラーゲンらせんドメインの100個未満、50個未満、40個未満、20個未満、もしくは10個未満のアミノ酸残基および/またはカルボキシ末端のNC2ドメインの40個未満、20個未満、もしくは10個未満のアミノ酸残基の断片に対応するアミノ酸配列をさらに含む、請求項4に記載の単離されたポリペプチド。
  6. 前記単離されたポリペプチドが、FNIII領域1、FNIII領域5、およびFNIII領域6、FNIII領域1の変異体、FNIII領域5の変異体、およびFNIII領域6の変異体からなる群から選択される1つ以上の領域に対応するアミノ酸配列を含む、請求項3に記載の単離されたポリペプチド。
  7. したがって、前記単離されたポリペプチドが、FNIII領域1またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、請求項6に記載の単離されたポリペプチド。
  8. したがって、前記単離されたポリペプチドが、FNIII領域5に対応するアミノ酸配列を含む、請求項6に記載の単離されたポリペプチド。
  9. したがって、前記単離されたポリペプチドが、FNIII領域6またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、請求項6に記載の単離されたポリペプチド。
  10. したがって、前記単離されたポリペプチドが、PCR1またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  11. したがって、前記単離されたポリペプチドが、PCR2またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  12. 本発明の別の態様は、PCR3またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、単離されたポリペプチドである。
  13. 前記単離されたポリペプチドが、FP15またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  14. 前記単離されたポリペプチドが、FP16またはその変異体に対応するアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  15. 前記単離されたポリペプチドが、TGF−β1および/またはTGF−β2に対するコラーゲン7の結合部位に対応する1つ以上のアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  16. 前記ポリペプチドが、前記ポリペプチド配列に含めるために具体的に選択されたのではない任意のFNIII領域、もしくは他の任意のNC1領域、もしくはコラーゲン7のコラーゲンドメインもしくはNC2ドメイン、またはこれらの組合せの何れかに対応するアミノ酸配列を含まない、請求項1〜13の何れかに記載の単離されたポリペプチド。
  17. 請求項1〜16の何れか1項に記載の1つ以上の単離されたポリペプチドおよび担体を含む医薬組成物。
  18. 有効量の請求項17に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、創傷治癒を速める方法。
  19. 治療を必要とする前記対象が、COL7A1遺伝子中に変異を有していない、請求項19に記載の方法。
  20. 有効量の請求項17に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、瘢痕化を予防、抑制、または軽減する方法。
  21. 治療を必要とする前記対象が、COL7A1遺伝子中に変異を有していない、請求項21に記載の方法。
  22. 有効量の請求項17に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、線維症を予防、抑制、または軽減する方法。
  23. 治療を必要とする前記対象が、COL7A1遺伝子中に変異を有していない、請求項23に記載の方法。
  24. 有効量の請求項17に記載の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、TGF−βを阻害する方法。
  25. 治療を必要とする前記対象が、COL7A1遺伝子中に変異を有していない、請求項22に記載の方法。
  26. コラーゲン7を含む有効量の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、瘢痕化を予防、抑制、または軽減する方法であって、治療を必要とする前記対象が、COL7A1遺伝子中に変異を有していない、方法。
  27. コラーゲン7を含む有効量の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、線維症を予防、抑制、または軽減する方法であって、治療を必要とする前記対象が、COL7A1遺伝子中に変異を有していない、方法。
  28. コラーゲン7を含む有効量の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、TGF−βを阻害する方法であって、治療を必要とする前記対象が、COL7A1遺伝子中に変異を有していない、方法。
  29. コラーゲン7を含む有効量の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、瘢痕化を予防、抑制、または軽減する方法であって、前記医薬組成物を局所的に投与する方法。
  30. コラーゲン7を含む有効量の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、線維症を予防、抑制、または軽減する方法であって、前記医薬組成物を局所的に投与する方法。
  31. コラーゲン7を含む有効量の医薬組成物を、それを必要とする対象に投与することを含む、TGF−βを阻害する方法であって、前記医薬組成物を局所的に投与する方法。
  32. 有効量の請求項17に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、RDEBを治療する方法。
  33. 有効量の請求項17に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、RDEB患者において瘢痕化または過剰な線維形成を予防する方法。
  34. 有効量の請求項17に記載の医薬組成物を、それを必要とする患者に投与することを含む、RDEB患者において過剰収縮を軽減する方法。
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