JP2017513757A5 - - Google Patents

Description

車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための方法および装置

本発明は、車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための方法、車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための対応する装置、対応する装置を有する点火出力段装置、および対応するコンピュータプログラム製品に関する。

火工式拘束システムの点火ピルを作動するために、点火手段の製造者によって正確な時点における安全な点火を保証するために、所定の継続時間にわたって最低限の電流が要求される。このような要求を正しく評価するために、回路の設計は、全ての許容差を考慮して要求を満たすように構成される。その結果、継続時間および電流はいずれも要求されるよりも遥かに大きく選択されることになる。したがって、例えば、点火手段の通電を可能にする出力最終ステージは、要求されるよりも遥かに大きく構成される。

このような背景技術に基づき、ここで説明する提案により、独立請求項に記載の車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための方法、さらに、この方法を使用して車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置、車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置を有する点火出力段装置、および最後に、対応するコンピュータプログラム製品が得られる。有利な構成がそれぞれの従属請求項および次の発明の実施の形態に示される。

電気および電子構成部材は許容差の影響を受ける。使用される構成部材の許容差にもかかわらず、構成部材もしくは点火ピルを制御するための回路を過度に大きく寸法決めすることなしに、最低限の電流、または電流最低値が所定継続時間にわたって得られる場合には、好ましくは、点火ピルのための点火出力段を小さく構成することができる。したがって、要求される最低限の電流および所定の継続時間を監視することができ、これにより、個々の構成部材の過負荷を間接的に防止することができる。

車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための方法を説明する。この場合、方法は、
点火出力段のための制御電流の電流強度があらかじめ設定された電流閾値を超えた場合に、作動信号を作動レベルに設定するステップ；
作動信号が作動レベルに設定される継続時間を決定するステップ；および
継続時間と、あらかじめ設定された最低電流継続時間との比較に依存して、点火出力段を停止するための切換信号を供給するステップを含む。

車両用の火工式保護手段は、エアバッグまたはシートベルトなどの拘束手段として理解することができる。点火出力段は、少なくとも１つのトランジスタを備える出力最終ステージとして理解することができる。この場合、火工式保護手段を制御するために点火出力段が設けられていてもよい。作動信号は２つの信号レベルを備えていてもよい。あらかじめ設定された電流閾値は、点火ピルによって定義された最低限の電流を表すことができる。この場合、最低限の電流は、点火ピルのトリガまたは正確な制御のために不可欠な電流強度のための最低限の要求を表すことができる。あらかじめ設定された最低電流継続時間は、点火ピルを正確に制御するための継続時間における最低限の要求を表すことができる。好ましくは、点火出力段によって、要求された最低電流が要求された最低電流継続時間にわたって点火ピルを制御するために供給されるとすぐに、上述の方法によって点火出力段を停止することができる。好ましくは、最終ステージの最適な構成を達成もしくは実現することができ、したがってコスト節約を達成することもできる。

さらに、決定するステップで、カウンタを使用して継続時間を決定することができる。この場合、カウンタのカウンタ状態は継続時間を表すことができる。カウンタは、作動信号に応答してカウンタ状態を増加することができる。決定するステップで、時間パルス発生器を使用して継続時間を決定することができる。時間パルス発生器は、作動信号に応答して、あらかじめ設定された時間間隔をおいてカウンタを増加するように構成されていてもよい。この実施形態によっても、制御電流の電流強度が電流閾値よりも大きい継続時間を安価に決定することができる。

供給するステップでは、継続時間、および補足的または代替的に、カウンタ状態を、あらかじめ設定された閾値と比較してもよい。閾値は、最低電流継続時間を表すことができる。点火ピルを制御するために、最低電流継続時間が定義されていてもよい。最低電流継続時間を決定するためにカウンタ状態を閾値と比較することができる。したがって、簡単かつ安価に、最低電流継続時間が保持されていることを監視できる。

設定するステップでは、変流器を使用して電流強度を設定することができる。制御電流の電流強度は、変流器もしくは電流測定器によって検出または決定することができる。好ましくは、電流強度は、制御電流を変更することなしに決定することができる。

さらに、設定するステップでは、比較器を使用して、電流強度と、電流閾値を表す閾値電流とを比較することができる。制御電流が、点火ピルを制御するために、要求される最低電流もしくは少なくとも電流閾値を示していることを決定するために、電流強度と電流閾値とを比較器によって安価に比較することができる。

随意に、設定するステップに先行する検出するステップによって、電流強度を検出することができる。特に、変流器を使用して電流強度を検出することができる。したがって、検出するステップで変流器によって電流強度を検出することができる。

方法は、切換信号に応答して点火出力段を制御するステップを含んでいてもよい。この場合、点火出力段は、少なくとも１つのトランジスタ、特にＭＯＳＦＥＴトランジスタを含んでいてもよい。制御するステップでは、切換信号に応答して点火出力段を制御することもできる。点火出力段はスイッチを含んでいてもよい。一実施形態では、点火出力段は、制御電流を制御するためのハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチを含んでいてもよい。

車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置を説明する。この装置は、
点火出力段のための制御電流の電流強度があらかじめ設定された電流閾値を超えた場合に、作動信号を作動レベルに設定する設定装置；
作動信号が作動レベルに設定される継続時間を決定するための決定装置；および
継続時間と、あらかじめ設定された最低電流継続時間との比較に依存して、点火出力段を停止する切換信号を供給するインタフェースを有している。

ここで説明した提案により、車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置が得られ、装置は、ここで説明した方法の実施形態のステップを適宜な手段で実施もしくは実行するように構成されている。装置の形式の本発明のこの実施形態によっても本発明の基礎をなす課題を迅速かつ効率的に解決することができる。

本明細書では、装置は、センサ信号を処理し、センサ信号の関数として制御信号および／またはデータ信号を出力する電気機器として理解することもできる。装置は、ハードウェアおよび／またはソフトウェア用に形成されたインタフェースを備えていてもよい。ハードウェア用に形成されている場合、インタフェースは、例えば、装置の種々異なる機能を含む、いわゆる「システムＡＳＩＣ」の一部であってもよい。しかしながら、インタフェースが、固有の集積回路であるか、または少なくとも部分的に個々の構成部材からなることも可能である。ソフトウェア用に形成されている場合には、インタフェースは、例えば他のソフトウェアモジュールと共にマイクロコントローラに設けられたソフトウェアモジュールであってもよい。

設定装置が変流器および比較器を含んでいる場合も好ましい。さらに、測定装置はカウンタおよび時間パルス発生器を含んでいてもよい。供給のためのインタフェースは、比較装置を含んでいてもよい。この場合、変流器は、制御電流を検出し、制御電流を表す電流強度信号を供給するように構成されていてもよい。比較器は、電流強度信号が電流閾値信号を超えた場合に、作動信号を作動レベルに設定するように構成されていてもよい。カウンタのカウンタ状態は、作動信号および時間パルス発生器の信号に応答して増加させてもよい。さらに、比較装置は、カウンタ状態が閾値を超えた場合に切換信号を供給するように構成されていてもよい。

ここで説明した提案により、点火出力段と、車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための上記装置の一実施形態とを備える点火出力段装置が得られる。点火出力段は、制御電流を制御するためのハイサイドスイッチおよびローサイドスイッチを含み、さらに、火工式保護手段のための点火ピルに制御電流を供給するためのインタフェースを含む。装置のインタフェースは、切換信号を少なくとも１つのスイッチのための制御信号として供給するように構成されている。

機械読取可能な担体、または半導体メモリ、ハードディスクメモリ、光学メモリなどの記憶媒体に記憶しておくことができ、特にプログラム製品またはプログラムがコンピュータまたは装置で実施された場合に上記いずれか１つの実施形態にしたがって方法のステップを実施、実行および／または制御するために使用されるプログラムコードを備えるコンピュータプログラム製品またはコンピュータプログラムも有利である。

次に添付の図面に基づいて上記提案を詳細に説明する。

本発明の一実施例による少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置を備える車両を示す図である。 本発明の実施例による車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置を示すブロック回路図である。 本発明の実施例による点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置を示すブロック回路図である。 本発明の一実施例による点火ピルのための点火出力段および点火出力段を停止するための装置を有する点火出力段装置を示す回路図である。 本発明の実施例による車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための方法を示すフロー図である。

次の本発明の好ましい実施形態の説明では、異なる図面に示した同様に作用する要素については、同じか、または同様の符号を用い、これらの要素については繰り返し説明しない。

図１は、本発明の一実施例による火工式保護手段１０８の点火ピル１０６のための少なくとも１つの点火出力段１０４を停止するための装置１０２を示す。車両１００は保護手段１０８を含む。この場合の保護手段１０８は、実施例に応じて、例えばエアバッグ、シートベルトテンショナなどの拘束手段、または点火ピル１０６によってトリガされる火工式にトリガ可能な他の保護手段１０８である。点火ピル１０６は、適宜な制御電流１１０によって点火される。制御電流のためには、所定の最低限の要求、例えば、点火ピル１０６を点火するために満たされるべき最低電流強度および最低電流継続時間が適用される。

装置１０２は、点火ピル１０６を点火するための制御電流に対する最低限の要求が満たされた場合に点火出力段１０４を停止するために、制御電流１１０を監視し、切換信号１１２を供給するように構成されている。

本実施例の一態様によれば、点火ピル１０６による電流継続時間に依存してエアバッグ制御器の点火出力段１０４が停止される。図１に示した実施例では、自立した停止装置１０２を備える点火出力段１０４が示されている。

図２は、本発明の実施例による車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置１０２のブロック回路図を示す。車両は、図１に示した車両１００の実施例であってもよい。したがって、点火出力段および点火ピルは、図１に示した点火出力段１０４および点火ピル１０６の実施例であってもよい。

点火出力段１０４は、この実施例によれば、第１スイッチ２１４、第２スイッチ２１６、および点火ピル１０６を接続するための２つの接続部２２２，２２４を含む。２つのスイッチ２１４，２１６は、第１電位接続部２１８、例えば電圧源と、第２電位接続部２２０、例えば接地接続部との間に直列回路で接続されている。スイッチ２１４，２１６が接続されている場合には、制御電流１１０はスイッチ２１４，２１６、および接続部２２２，２２４に接続された点火ピル１０６を介して流れ、これにより点火ピル１０６の点火を誘起することができる。

図示の実施例では、点火出力段１０４は、切換信号１１２に応答して両方のスイッチ２１４，２１６を制御するための制御装置２２６を含む。この場合、制御装置２２６は、切換信号１１２を受信し、適宜な制御信号２２８，２３０に変換するように構成されている。制御信号２２８は第１スイッチ２１４を制御し、制御信号２３０は第２スイッチ２１６を制御する。

一実施例（図示しない）では、点火出力段１０４は、１つのみのスイッチ、例えば第１スイッチ２１４、または代替的に第２スイッチ２１６を有する。一実施例では、切換信号１１２はスイッチ２１４、スイッチ２１６、または代替的に両方のスイッチ２１４，２１６に直接に伝送される。この場合、点火出力段１０４は制御装置２２６を含んでいない。

装置１０２は、図１に示した車両用の火工式保護手段の点火ピル１０６のための少なくとも１つの点火出力段１０４を停止するための装置１０２の実施例であってもよい。装置１０２は、設定装置２３２、決定装置２３４、およびインタフェース２３６を含む。設定装置２３２は、点火出力段のための制御電流１１０の電流強度があらかじめ設定された電流閾値２４０を超えた場合に作動信号２３８を作動レベルに設定するように構成されている。一実施例では、設定装置２３２は電流測定部もしくは電流測定器（図示しない）を含む。このために、第１電位接続部２１８と点火出力段１０４との間の供給ラインに測定抵抗を挿入するか、または測定用コイルを配置してもよい。決定装置２３４は、作動信号２３８が作動レベルに設定されている継続時間２４２を決定するように構成されている。継続時間２４２の決定は、作動信号２３８を使用して行われる。インタフェース２３６は、点火出力段１０４を停止するための切換信号１１２を供給するように構成されている。この場合、切換信号１１２は、継続時間２４２と、あらかじめ設定された最低電流継続時間２４４との比較に応じて供給される。

ここで説明した装置１０２の実施例は、点火出力段１０４を設計および制御する場合に点火ピル製造者の最低限の要求を確実に満たすことにより、最終ステージ１０４の最適な構成、ひいてはコスト節約を可能にする。この場合、上述の実施例の一態様では、要求された最低電流が流れる継続時間が測定または決定され、要求される最低電流継続時間が達成された場合には、出力最終ステージ１０４は自立的に停止される。最終ステージの作動時間を最低限にすることにより、この構成要素を介した出力損失は極めて小さくなる。したがって、構成要素の表面積をより小さく構成することもでき、これによりコストが低減される。

図３は、本発明の一実施例による車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための装置１０２のブロック回路図を示す。装置１０２は、図１または図２に示した装置の実施例であってもよい。
装置１０２は、設定装置２３２、決定装置２３４、およびインタフェース２３６を含む。

設定装置２３２は、制御電流１１０を読み込むか、または検出するように構成されている。インタフェース２３６は、適宜な切換信号１１２によって、点火ピルのための点火出力段を停止するように構成されている。

図示の実施例では、設定装置２３２は変流器３５０と比較器３５２とを備える。変流器３５０は、制御電流１１０の電流強度を決定するように構成されている。一実施例では、変流器３５０は、制御電流１１０の電流強度を検出するための電流測定器３５０または他の適切な測定器である。比較器３５２は、変流器３５０によって検出された電流強度と、電流閾値を表す閾値電流３５４または電流閾値信号３５４とを、比較器３５２を使用して比較するように構成されている。

決定装置２３４は、作動信号２３８が作動レベルに設定されている継続時間を決定するように構成されたカウンタ３５６を含む。この場合、カウンタ３５６のカウンタ状態３５８は、継続時間２４２を表す。

さらに、インタフェース２３６は、継続時間２４２もしくは継続時間２４２を表すカウンタ状態３５８と、あらかじめ設定された閾値３６０と比較するように構成されている。この場合、閾値３６０は、点火ピルを点火するための最低電流継続時間を表す。インタフェース２３６は、継続時間２４２が少なくとも最低電流継続時間の値を示した場合に切換信号１１２を供給するように構成されている。

一実施例（図示しない）では、装置１０２は、切換信号１１２に応答して少なくとも１つの点火出力段を制御するための制御装置を含む。図４には、制御装置の一実施形態が示されており、この制御装置には符号２２６を付す。

一実施例では、点火出力段は、少なくともＭＯＳＦＥＴトランジスタ、特に制御電流１１０をスイッチオン・オフするためのＭＯＳＦＥＴトランジスタを含む。

図４は、本発明の一実施例による点火ピル１０６のための点火出力段１０４および点火出力段１０４を停止するための装置１０２を有する点火出力段装置の回路図を示す。

装置１０２は、図１〜図３に示した装置１０２の実施例であってもよい。装置１０２は、設定装置２３２、決定装置２３４、およびインタフェース２３６を含む。設定装置２３２は、変流器３５０および比較器３５２を有する。決定装置２３４は、カウンタ３５６および時間パルス発生器４６２を有する。インタフェース２３６は比較装置を有する。変流器３５０は、制御電流１１０を検出し、制御電流を表す電流強度信号４６４として比較器３５２に供給するように構成されている。制御器３５２は、電流強度信号４６４と、電流閾値信号３５４または閾値電流３５４とを比較し、電流強度信号４６４が電流閾値信号３５４を超えた場合に作動信号２３８を作動レベルに設定するように構成されている。

カウンタ３５６のカウンタ状態３５８は、作動信号２３８および時間パルス発生器４６２の信号４６６に応答して、増加される。インタフェース２３６の比較装置は、カウンタ状態３５８が閾値３６０を超えた場合に切換信号１１２を供給するように構成されている。

装置１０２の接続部では、制御電流１１０が伝導可能または測定可能である。この実施例では、装置１０２の接続部は、変流器３５０もしくは電流測定器３５０の測定抵抗４６８を介して、点火出力段１０４により制御電流１１０を伝導するためのラインに接続されている。この場合、測定抵抗４６８は、制御電流１１０を伝導するためのライン内の適切な位置に配置されている。一実施例（図示しない）では、装置１０２の接続部は電流測定器３５０の測定コイルを介して、点火出力段１０４によって制御電流１１０を伝導するためのラインに接続されている。この場合、測定コイルは、制御電流１１０を伝導するためのライン内の適切な位置に配置されている。

接続部２１８は「Ｈｉｇｈ＿ｏｕｔ」とも呼び、接続部２２０は「Ｌｏｗ＿ｏｕｔ」とも呼ぶ。

第１スイッチ２１４は、ハイサイドスイッチまたはＴ１とも呼ぶ。第２スイッチ２１６はローサイドスイッチまたはＴ２とも呼ぶ。一実施例では、両方のスイッチ２１４，２１６は、トランジスタ、特にＭＯＳＦＥＴトランジスタ、例えばＮチャンネルＭＯＳＦＥＴとして構成されている。第１スイッチ２１４は、例えば「Ｈｉｇｈ＿ｏｕｔ」とも呼ぶ接続部２１８と、制御電流１１０を検出するための装置１０２の接続部との間に配置されている。第２スイッチ２１６は、「Ｌｏｗ＿ｏｕｔ」とも呼ぶ接続部２２０と接地接続部との間に配置されている。

図４に示した実施例では、点火出力段１０４は、制御信号１１２のための接続部を有する。制御信号１１０のためのラインが制御装置２２６に接続されている。この制御装置２２６は２つの出力部に制御信号２２８，２３０を供給し、これらの制御信号は、それぞれのラインを介してそれぞれのスイッチ２１４，２１６に伝導される。

電流強度信号４６４が印可されている変流器３５０の出力部は、比較器３５２の入力部に接続されている。比較器３５２の別の入力部は、第１比較器抵抗を介して、電流閾値信号３５４のための接続部に接続されており、第２比較器抵抗を介して接地に接続されている。比較器３５２の出力部には作動信号２３８が印可されている。比較器３５２の出力部はカウンタ３５６の入力部に接続されている。パルス発生器４６２は信号４６６を供給する。カウンタ３５６は、パルス発生器４６２の信号４６６および作動信号２３８を使用してカウンタ状態３５８を増加させるように構成されている。カウンタ３５６はインタフェース２３６に接続されている。インタフェース２３６は切換信号１１２を供給するように構成されており、切換信号１１２は、カウンタ状態３５８が閾値３６０に到達した場合または閾値３６０を超えた場合に出力される。インタフェース２３６は制御装置２２６に接続されている。制御装置２２６は、切換信号１１２に応答して点火出力段１０４を制御するように構成されている。制御装置２２６は、点火出力段１０４の接続部を介してスイッチ２１４に接続されており、付加的または代替的に第２スイッチ２１６に接続されている。

第１スイッチ２１４（トランジスタ１；Ｔ１）、点火ピル１０６、および第２スイッチ２１６（トランジスタ２；Ｔ２）を介して接地により流れる電流１１０は、装置１０２を使用して測定され、この制御電流１１０の値は比較器３５２に伝導される。比較器３５２の閾値は、要求される点火電流レベルに応じて決定される。電流強度信号４６４によって示される測定電流１１０が、要求された閾値３５４を超えている場合には、所定の時間間隔をおいてカウンタ３５６を増加させる時間パルス発生器４６２が作動される。このカウンタ３５６が、要求された作動時間に対応するカウンタ状態３５８に到達した場合には、両方のスイッチ２１４，２１６または最終ステージ（Ｔ１およびＴ２）がスイッチオフされる。

図５は、本発明の実施例による車両用の火工式保護手段の点火ピルのための少なくとも１つの点火出力段を停止するための方法５８０のフロー図を示す。点火出力段は、図１または図４に示した点火出力段１０４であってもよい。方法５８０は、作動信号を設定するステップ５８２と、継続時間を決定するステップ５８４と、点火出力段を停止するための切換信号を供給するステップ５８６とを含む。作動信号を設定するステップ５８２では、点火出力段のための制御電流の電流強度があらかじめ設定された電流閾値を超えた場合に、作動信号が作動レベルに設定される。継続時間を決定するステップ５８４では、作動信号が作動レベルに設定される継続時間が決定される。供給するステップ５８６では、継続時間と、あらかじめ設定された最低電流継続時間との比較に依存して、点火出力段を停止するための切換信号が供給される。一実施例では、継続時間が少なくともあらかじめ設定された最低電流継続時間に到達した場合に切換信号が供給される。

一実施例では、方法は、切換信号に応答して、少なくとも１つの点火出力段、および補足的または代替的に別の点火出力段を制御する随意のステップ（図示しない）を含む。

図面に示し説明した実施例は、例示的にのみ選択されている。種々異なる実施例を互いに完全に組み合わせることもできるし、または個々の特徴に関して互いに組み合わせることもできる。１つの実施例を別の実施例の特徴によって補足してもよい。

さらに、上述の方法ステップを繰り返してもよいし、説明した順序とは異なる順序で実施してもよい。

実施例が第１の特徴と第２の特徴との間に「および／または」の接続を含む場合には、この実施例は、ある実施形態によれば第１の特徴および第２の特徴を有し、ある別の実施形態によれば、第１の特徴のみ、または第２の特徴のみを有すると読みとられるべきである。

Claims (9)

1. 車両（１００）用の火工式保護手段（１０８）の点火ピル（１０６）のための少なくとも１つの点火出力段（１０４）を停止するための方法（５８０）において、該方法（５８０）が、
   前記点火出力段（１０４）のための制御電流１１０を伝導するためのライン内に配置されている測定抵抗４６８を用いて電流強度（４６４）を計測するステップと、
   前記点火出力段（１０４）のための制御電流（１１０）の電流強度（４６４）が、あらかじめ設定された電流閾値（３５４）を超えた場合に、作動信号（２３８）を作動レベルに設定するステップ（５８２）と、
   前記作動信号（２３８）が作動レベルに設定される継続時間（２４２）を決定するステップ（５８４）と、
   前記継続時間（２４２）と、あらかじめ設定された最低電流継続時間（２４４）との比較に依存して、前記点火出力段（１０４）を停止する切換信号（１１２）を供給するステップ（５８６）と、
   を含む、車両（１００）用の火工式保護手段（１０８）の点火ピル（１０６）のための少なくとも１つの点火出力段（１０４）を停止するための方法（５８０）。
2. 請求項１に記載の方法（５８０）において、
   前記決定するステップ（５８４）で、カウンタ（３５６）を使用して前記継続時間（２４２）を決定し、前記カウンタ（３５６）のカウンタ状態（３５８）により前記継続時間を表す方法（５８０）。
3. 請求項１または２に記載の方法（５８０）において、
   前記供給するステップ（５８６）で、前記継続時間（２４２）、および／またはカウンタ状態（３５８）を、前記最低電流継続時間（２４４）を表すあらかじめ設定された閾値（３６０）と比較する方法（５８０）。
4. 請求項１〜３のいずれか一項に記載の方法（５８０）において、
   設定するステップ（５８２）で、比較器（３５２）を使用して、前記電流強度（４６４）と、前記電流閾値（３５４）を表す閾値電流（３５４）とを比較する方法（５８０）。
5. 請求項１〜４のいずれか一項に記載の方法（５８０）において、
   前記切換信号（１１２）に応答して前記点火出力段（１０４）を制御するステップを含む方法。
6. 車両（１００）用の火工式保護手段（１０８）の点火ピル（１０６）のための少なくとも１つの点火出力段（１０４）を停止するための装置（１０２）において、装置（１０２）が、
   電流強度（４６４）を計測するために、前記点火出力段（１０４）のための制御電流１１０を伝導するためのライン内に配置されている測定抵抗４６８と、
   前記点火出力段（１０４）のための制御電流（１１０）の電流強度（４６４）が、あらかじめ設定された電流閾値（３５４）を超えた場合に、作動信号（２３８）を作動レベルに設定する設定装置（２３２）と、
   前記作動信号（２３８）が作動レベルに設定される継続時間（２４２）を決定するための決定装置（２３４）と、
   前記継続時間（２４２）と、あらかじめ設定された最低電流継続時間（２４４）との比較に依存して、前記点火出力段（１０４）を停止するための切換信号（１１２）を供給するインタフェース（２３６）と、
   を備える装置（１０２）。
7. 点火出力段装置において、
   制御電流（１１０）を制御するためのハイサイドスイッチ（２１４）およびローサイドスイッチ（２１６）、および車両（１００）用の火工式保護手段（１０８）の点火ピル（１０６）に制御電流（１１０）を供給するためのインタフェースを備える点火出力段（１０４）と、
   請求項６に記載の装置（１０２）を備え、
   該装置（１０２）のインタフェース（２３６）が、少なくとも１つのスイッチ（２１４，２１６）のための制御信号として切換信号（１１２）を供給するように構成されている点火出力段装置。
8. 請求項１〜５のいずれか一項に記載の方法（５８０）の全てのステップを実施するように構成されたコンピュータプログラム。
9. 機械読取可能なメモリ媒体において、
   該メモリ媒体に、請求項８に記載のコンピュータプログラムが記憶されている機械読取可能な記憶媒体。