JP2017510671A - コーティング層を表面から除去する手段 - Google Patents

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Abstract

本発明は、表面からのコーティング層の除去のための、詳細には水系表面コーティングの除去のための手段に関し、下記成分を含む:a)以下の群の1つから選択される有機溶媒(i)エチレングリコールエーテル;ポリエチレングリコールエーテル、詳細にはジエチレングリコールエーテル;エチレングリコールエステル;プロピレングリコールエーテル;およびジプロピレングリコールエーテル;(ii)単環式モノテルペン;(iii)アミノ−メチル−プロパノール;(iv)メトキシ−メチル−ブタノール;(v)二塩基性エステル;(vi)炭酸エステル;(vii)ガンマ−ブチロラクトン;(viii)アルキルアミド;またはこの混合物;b)全手段における比率が0.01−0.20重量%の範囲にある成分a)と異なる湿潤剤;c)水の表面張力を45mN/m未満に下げる、成分a)と異なる界面活性剤;d)成分a)と異なる錯化剤;およびe)水。

Description

本発明は、コーティング層を表面から除去するための、詳細には請求項1に記載の総括的な部分に従って水系表面コーティングを除去するための手段に関する。
この目的について、今日公知である手段には以下の不都合がある:
− 長時間を要すること;
− 不十分な環境適合性;および
− 幾つかの洗浄工程を要すること。
本発明はここでの支援を意図する。本発明は、コーティング層を表面から除去するための、詳細には、水系表面コーティングを除去するための手段を作る際の、以下の問題を基礎とする:
− より迅速に働く;
− より完全に働く;
− より環境適合性がある;および
− 1人で使用することができる。
本発明は、請求項1に記載の特徴を有する手段に伴って提起された問題を解決する。
上に示された目標は、本発明による手段によって達成することができる。
本発明の他の有利な実施形態は、以下のようにコメントすることができる:
湿潤剤は以下の物質群から選択することができる:
− アルコキシ化アセチルジオール;
− パーフルオロアルキルポリマー、詳細にはアルコキシ化パーフルオロアルキルポリマー;
− アルコキシ化ポリジメチルシロキサン;および
− スルホスクシネート。
本手段はまた、特別の実施形態において、幾つかのエチレングリコールエーテルおよび/または幾つかのプロピレングリコールエーテルを含むことができる。
エチレングリコールエーテルおよび/またはプロピレングリコールエーテルの合計比率は、本手段の、有利には少なくとも25%、好ましくは少なくとも30%である。
特別の実施形態において、本手段はトリプロピレングリコールエーテルを含まない。
錯化剤は以下の物質群から選択することができる:
(i)ニトリロアセテート;
(ii)カルボキシメチルイヌリン;
(iii)有機リン酸エステル;
(iv)ポリカルボン酸およびこのコポリマー。
特別の実施形態において、錯化剤は、アミノポリカルボン酸、詳細には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびこの塩ならびにニトリロ酢酸(NTA)である。
錯化剤は有利には四座または六座の錯化剤である。
特別の実施形態において、錯化剤は、ジエチレントリアミンペンタ酢酸−鉄−ナトリウム錯体を含まない。
特別の実施形態において、本手段は、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを含まない。
本手段はさらに消泡剤を含む。消泡剤は、ポリエーテルポリシロキサン、好ましくは改質ポリエーテルポリシロキサンであってもよい。消泡剤は、有利には7,000から15,000の範囲の分子量を有する。
特別の実施形態において、本手段は、抗酸化剤、好ましくはブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールまたはガレートをさらに含む。
別の実施形態において、本手段は、防腐剤、好ましくはメチルイソチアゾリノン、ベンズイソチアゾリノン、安息香酸ナトリウム、リゾチームまたは二炭酸ジメチルをさらに含む。
別の実施形態において、本手段は、清澄剤、好ましくはクメンスルホン酸ナトリウムまたはジイソオクチルスルホスクシネートをさらに含む。
本手段は、好ましくは33℃未満の曇点を有する。
特別の実施形態において、界面活性剤は以下の物質群から選択することができる:
(i)線状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、
(ii)アルキルポリグリコシド(APG)、
(iii)エステル第四級アンモニウム(EQ);
(iv)脂肪族アルコールエトキシレート(FAEO);
(v)脂肪族アルコールスルフェート(FAS);および
(vi)脂肪族アルコールエーテルスルフェート(FES)。
特別の実施形態において、本手段はジイソオクチルスクシネート−スルホン酸ナトリウムを含まない。
本手段は、応用分野に応じて2から99部の水で希釈することができる。
本手段のpHは、有利には7.0から9.0の間にある。特別の実施形態において、pHは最高で8.5、好ましくは最高で8.0である。
全手段におけるグリコールエーテルの比率は、有利には20−50重量%の範囲、好ましくは25−40重量%の範囲にある。
全手段における湿潤剤の比率は、有利には0.05−0.20重量%の範囲、好ましくは0.09−0.15重量%の範囲にある。
全手段における錯化剤の比率は、有利には少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも3.5重量%である。
全手段における錯化剤の比率は、有利には最高で10重量%、好ましくは最高で5重量%である。
全手段における水の比率は、有利には32−75重量%の範囲、好ましくは50−60重量%の範囲にある。
特別の実施形態において、錯化剤は2.5の置換度を有する。
本手段は、有利には22−35mN/m、好ましくは<28mN/mの範囲の表面張力を有する。
本手段は、水での50%希釈後、有利には22−35mN/m、好ましくは<28mN/mの範囲の表面張力を有する。
本手段は、表面からのコーティング層の除去、例えば水系コーティングの除去にとりわけ適切である。
表面からのコーティング層の除去のための、詳細には水系コーティングの除去のための本発明による方法は、
a)本発明の手段を用いて処理される表面が機械式スクラバー乾燥するステップ;および好ましくは
b)水を用いて1度だけ洗浄するステップによって識別される。
本発明およびさらなる本発明の展開は、幾つかの例示の実施形態を使用して、以下に詳細に説明される。
[実施例1]
a)66.9重量%の水
b)25重量%のプロピレングリコールメチルエーテル(1−メトキシ−2−プロパノール)
c)5重量%のカルボキシメチルイヌリン(錯化剤としての)
d)3%のアルキルポリグリコシド(界面活性剤としての)
e)フルオロ脂肪族側鎖を有する0.1重量%のスルホコハク酸ナトリウム(湿潤薬剤としての)。
[実施例2]
a)60重量%の水
b)3重量%のクメンスルホン酸ナトリウム(清澄剤として/(向水性))
c)30重量%のプロピレングリコール−モノメチルエーテルアセテート
d)2.5重量%のEOPO改質線状トリデカノール(C13 8EO)(界面活性剤としての)
e)0.5重量%のジイソオクチルスルホスクシネート(湿潤剤としての)
f)4重量%のニトリロアセテート(錯化剤としての)
[実施例3]
a)31.7重量%の水
b)45重量%のブチルジグリコール
c)10重量%の2−フェノキシエタノール
d)3重量%のC12−18脂肪族の脂肪族アルコールエトキシレート(界面活性剤としての)
e)3重量%のアミノ−メチル−プロパノール
f)7重量%のエタノール
g)0.3重量%のエトキシ化アセチルジオール(湿潤剤としての)
h)3重量%のEDDSNa(錯化剤としての)
[実施例4]
a)31.5重量%の水
b)30重量%のブチルジグリコール
c)10重量%の2−フェノキシエタノール
d)3重量%のC10−14脂肪族の脂肪族アルコールエトキシレート(界面活性剤としての)
e)5重量%のリモネン
f)20重量%の3−メトキシ−3−メチル−ブタノール−1
g)0.5重量%のアルコキシ化ポリメチルシロキサン(界面活性剤としての)
h)4重量%のMGDA(錯化剤としての)
上記のように、本発明の種々の実施形態が存在するが、別々に、また同様に任意の所望の組み合わせで異なる特徴を使用することができることは理解されるはずである。
したがって、本発明は、決して、上に引用された、とりわけ好ましい実施形態に限定されない。

Claims (35)

  1. 下記成分を含む、表面からのコーティング層の除去のための、詳細には水系表面コーティングの除去のための手段:
    a)以下の群の1つから選択される有機溶媒
    (i)エチレングリコールエーテル;ポリエチレングリコールエーテル、詳細にはジエチレングリコールエーテル、エチレングリコールエステル;プロピレングリコールエーテル;およびジプロピレングリコールエーテル;
    (ii)単環式モノテルペン;
    (iii)アミノメチルプロパノール;
    (iv)メトキシメチルブタノール;
    (v)二塩基性エステル;
    (vi)炭酸エステル;
    (vii)γ−ブチロラクトン;
    (viii)アルキルアミド;
    またはこの混合物;
    b)全手段における比率が0.01−0.20重量%の範囲にある、成分a)とは異なる湿潤剤;
    c)水の表面張力を45mN/m未満に下げる、成分a)とは異なる界面活性剤;
    d)成分a)とは異なる錯化剤;および
    e)水。
  2. 下記成分を含む、表面からのコーティング層の除去のための、詳細には水系表面コーティングの除去のための手段:
    a)以下の群の1つから選択される有機溶媒
    (i)エチレングリコールエーテル;ポリエチレングリコールエーテル、詳細にはジエチレングリコールエーテル、エチレングリコールエステル;プロピレングリコールエーテル;およびジプロピレングリコールエーテル;
    (ii)単環式モノテルペン;
    (iii)アミノメチルプロパノール;
    (iv)メトキシメチルブタノール;
    またはこの混合物;
    b)全手段における比率が0.05−0.20重量%の範囲にある湿潤剤;
    c)全手段における比率が3−5重量%の範囲にあり;
    以下の物質群から選択される錯化剤:
    (i)ニトリロアセテート;
    (ii)カルボキシメチルイヌリン;
    (iii)有機リン酸エステル;
    (iv)ポリカルボン酸およびこのコポリマー;
    (v)アミノポリカルボン酸;または
    (vi)四座または六座の錯化剤
    および
    d)全手段における比率が32−75重量%の範囲にある水。
  3. 湿潤剤が以下の物質群から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の手段:
    − アルコキシ化アセチルジオール;
    − パーフルオロアルキルポリマー、詳細にはアルコキシ化パーフルオロアルキルポリマー;
    − アルコキシ化ポリジメチルシロキサン;および
    − スルホスクシネート。
  4. 幾つかのエチレングリコールエーテルおよび/または幾つかのプロピレングリコールエーテルを含むことを特徴とする、請求項1から3の一項に記載の手段。
  5. エチレングリコールエーテルおよび/またはプロピレングリコールエーテルの合計量が、手段の少なくとも25%、好ましくは少なくとも30%であることを特徴とする、請求項1から4の一項に記載の手段。
  6. トリプロピレングリコールエーテルを含まないことを特徴とする、請求項1から5の一項に記載の手段。
  7. 錯化剤が以下の物質群から選択されることを特徴とする、請求項1から6の一項に記載の手段:
    (i)ニトリロアセテート;
    (ii)カルボキシメチルイヌリン;
    (iii)有機リン酸エステル;
    (iv)ポリカルボン酸およびこのコポリマー。
  8. 錯化剤がアミノポリカルボン酸、詳細にはエチレンジアミン四酢酸(EDTA)およびこの塩ならびにニトロ酢酸(NTA)であることを特徴とする、請求項1から6の一項に記載の手段。
  9. 錯化剤が四座または六座の錯化剤であることを特徴とする、請求項1から8の一項に記載の手段。
  10. ジエチレントリアミンペンタ酢酸−鉄−ナトリウム錯体を含まないことを特徴とする、請求項1から9の一項に記載の手段。
  11. 2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールを含まないことを特徴とする、請求項1から10の一項に記載の手段。
  12. 消泡剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1から11の一項に記載の手段。
  13. 消泡剤がポリエーテルポリシロキサン、好ましくは改質ポリエーテルポリシロキサンであることを特徴とする、請求項12に記載の手段。
  14. 消泡剤が7,000から15,000の範囲の分子量を有することを特徴とする、請求項12に記載の手段。
  15. 抗酸化剤、好ましくはブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソールまたはガラートをさらに含むことを特徴とする、請求項1から14の一項に記載の手段。
  16. 防腐剤、好ましくはメチルイソチアゾリノン、ベンズイソチアゾリノン、安息香酸ナトリウム、リゾチームまたは二炭酸ジメチルをさらに含むことを特徴とする、請求項1から15の一項に記載の手段。
  17. 清澄剤、好ましくはクメンスルホン酸ナトリウムまたはジイソオクチルスルホスクシネートをさらに含むことを特徴とする、請求項1から16の一項に記載の手段。
  18. 33℃未満の曇点を有することを特徴とする、請求項1から17の一項に記載の手段。
  19. 界面活性剤が以下の物質群から選択されることを特徴とする、請求項1から18の一項に記載の手段:
    (i)線状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)、
    (ii)アルキルポリグリコシド(APG)、
    (iii)エステル第四級アンモニウム(EQ);
    (iv)脂肪族アルコールアルコキシレート;
    (v)脂肪族アルコールスルフェート(FAS);および
    (vi)脂肪族アルコールエーテルスルフェート(FES)。
  20. ジイソオクチルスクシネート−スルホン酸ナトリウムを含まないことを特徴とする、請求項1から19の一項に記載の手段。
  21. 2から99部の水で希釈されることを特徴とする、請求項1から20の一項に記載の手段。
  22. 手段のpHが7.0から9.0の間にあることを特徴とする、請求項1から21の一項に記載の手段。
  23. 手段のpHが最高で8.5、好ましくは最高で8.0であることを特徴とする、請求項1から22の一項に記載の手段。
  24. 全手段におけるグリコールエーテルの比率が、20−50重量%の範囲、好ましくは25−40重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項1から23の一項に記載の手段。
  25. 全手段における湿潤剤の比率が最高で0.20重量%、好ましくは最高で0.15重量%であることを特徴とする、請求項1から24の一項に記載の手段。
  26. 全手段における湿潤剤の比率が最低で0.05重量%、好ましくは最低で0.09重量%であることを特徴とする、請求項1から25の一項に記載の手段。
  27. 全手段における錯化剤の比率が少なくとも3重量%、好ましくは少なくとも3.5重量%であることを特徴とする、請求項1から26の一項に記載の手段。
  28. 全手段における錯化剤の比率が最高で10重量%、好ましくは最高で5重量%であることを特徴とする、請求項1から27の一項に記載の手段。
  29. 全手段における水の比率が32−75重量%の範囲、好ましくは50−60重量%の範囲にあることを特徴とする、請求項1から28の一項に記載の手段。
  30. 錯化剤が2.5の置換度を有することを特徴とする、請求項1から29の一項に記載の手段。
  31. 22−35mN/m、好ましくは<28mN/mの範囲の表面張力を有することを特徴とする、請求項1から30の一項に記載の手段。
  32. 水での50%希釈後、22−35mN/m、好ましくは<28mN/mの範囲の表面張力を有することを特徴とする、請求項1から30の一項に記載の手段。
  33. 表面からのコーティング層の除去のための、詳細には水系コーティングの除去のための、請求項1から32の一項に記載の手段の使用。
  34. 請求項1から32の一項に記載の手段で処理される表面が、機械式スクラバー乾燥にかけられることを特徴とする、表面からのコーティング層の除去のための、詳細には水系コーティングの除去のための方法。
  35. 処理表面が水で一度だけ洗浄されることを特徴とする、請求項34に記載の方法。
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