JP2017509415A - 磁気共鳴画像化システムのための無線クロック同期システム及びその操作方法 - Google Patents

磁気共鳴画像化システムのための無線クロック同期システム及びその操作方法 Download PDF

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Abstract

磁気共鳴(MR)システムのための同期システム100、200、400A、400B、600である。この同期システムは、主ボア113、413並びに対向する第1及び第2の端部114を有する主磁石104、404、692と、システムクロックに従ってクロック同期信号を生成するように構成されたシステムコントローラ110、610と、主磁石の対向する両端部における第1及び第2の送信アンテナ132、432、TX1、TX2であって、主磁石の主ボアにクロック同期信号を送信するように構成された第1及び第2の送信アンテナ132、432、TX1、TX2と、少なくとも1つの受信アンテナ136、RX1及びシンクロナイザ122を含む無線周波数(RF)部120、660であって、少なくとも1つの受信アンテナが、主磁石の主ボアの内部に位置し、且つ第1及び第2の送信アンテナによって送信されたクロック同期信号を受信するように構成され、及びシンクロナイザが、少なくとも1つの受信アンテナに結合され、且つ受信されたクロック同期信号に従ってRF部のクロックを同期させるように構成される、無線周波数(RF)部120、660とを含む。

Description

本システムは、磁気共鳴(MR:magnetic resonance)撮像法(MRI:magnetic resonance imaging)及び磁気共鳴分光法(MRS:magnetic resonance spectroscopy)システムのためのクロック同期システム、より具体的には、無線型の無線周波数(RF:radio frequency)コイルを採用しているMRI及びMRSシステムのためのクロック同期システム及びその操作方法に関する。
MRIは、画像再構成のためにプロトンの周波数及び位相の符号化を使用する画像化技術である。近年、無線型のMRI無線周波数(RF)コイル(これは、無線型又は受信専用型のRFコイルとしても知られていることがある)が利用できるようになった。これらの無線型RFコイルは、複数のトランスデューサ(例えば、トランスデューサアレイ)を含んでMR信号を取得し、その後、取得されたMR信号をサンプリングしてデジタル化して、再構成された画像情報を含み得るデジタル化された信号を形成することができる。それに応じて、無線型RFコイルは画像処理部を含んで、取得されたMR信号を画像情報を形成するようにデジタル化することができる。次いで、デジタル化された信号は、更なる処理のために及び/又はシステムのディスプレイ上での出力のために、システムコントローラに送信される。無線型RFコイルの利点は、デジタル化された情報を無線で送信でき、従って、信号ノイズを持ち込み且つ望ましくない熱及び放射線放出を引き起こし得るRFケーブルなどのガルヴァーニ電気ケーブルを必要としないことである。しかしながら、無線型RFコイルはシステムクロックと適切に同期するのが困難であり、同期が不正確である場合、アーチファクト等に起因する望ましくない画像劣化が発生し得る。従って、無線型RFコイルは典型的に、システムクロックとの正確な同期のために、有線ケーブル又は光ケーブルを使用する。
無線クロック同期システムに関しては、無線同期信号の到着時間のわずかな変化が、無線型RFコイルの復元されたクロック信号の内部の位相ノイズに変換されるであろう。到着時間のこれらのわずかな変化は、無線型RFコイルの無線受信機、患者、及び/又は患者テーブルの動きに起因し得、画像劣化につながり得る。
本明細書に記載されるシステム、機器、方法、配置、ユーザインターフェース、コンピュータプログラム、処理等(以下では、これらの各々は、文脈がそうでないことを示さない限り、システムと呼ばれる)は、従来技術のシステムにおける問題に対処し、且つ/又は更なる解決策を提供する。
本システムの実施形態に従って、同期装置が開示され、この同期装置は、主ボア並びに対向する第1及び第2の端部を有し、且つ主ボアの走査ボリュームの内部に実質的に均質な磁界を生成するように構成される主磁石と、システムクロックに従ってクロック同期信号を生成するように構成されるシステムコントローラと、第1及び第2の送信アンテナであって、第1の送信アンテナが主磁石の第1の端部に隣接して位置し、及び第2の送信アンテナが主磁石の第2の端部に隣接して位置し、第1及び第2の送信アンテナが主磁石の主ボアにクロック同期信号を送信するように構成される、第1及び第2の送信アンテナと、少なくとも1つの受信アンテナ及びシンクロナイザを含む無線周波数(RF)部であって、この少なくとも1つの受信アンテナが、主磁石の主ボアの内部に位置し、且つ第1及び第2の送信アンテナによって送信されたクロック同期信号を受信するように構成され、及びシンクロナイザが、この少なくとも1つの受信アンテナと結合され、且つ受信されたクロック同期信号に従ってRF部のクロックを同期させるように構成される、無線周波数(RF)部とのうちの1つ又は複数を含む。
第1及び第2の送信アンテナは、主ボアのそれぞれの対向する第1及び第2の端部から主ボアにクロック同期信号を同期して送信するように構成され得ることも想定されている。更に、第1及び第2の送信アンテナは更に、送信されたクロック同期信号が主磁石の主ボアの少なくとも一部の内部で定在波信号パターンを形成するように、主ボアに対して構成されることができる。例えば、第1及び第2の送信アンテナは、主磁石の主ボアに同期信号を送り込むための主磁石の対応する対向した開口部に位置することもできる。少なくとも1つの受信アンテナは、第1及び第2の送信アンテナ間で、且つ定在波信号パターンの内部に位置し得ることが更に想定されている。更に、第1及び第2のアンテナは互いに結合されて、共振ボリュームであって、その中で送信されたクロック同期信号が定在波信号パターンを形成する共振ボリュームを有する定在波共振器を形成し得ることが想定されている。少なくとも1つの受信アンテナは、定在波信号パターンの内部に位置するように、共振ボリュームの内部に位置し得ることも想定されている。
本システムの実施形態に従って、磁気共鳴(MR)システムの無線周波数(RF)部をMRシステムのシステムクロックと無線的に同期させる方法が開示され、MRシステムは、少なくとも1つのコントローラと、対向する第1及び第2の端部並びにこの対向する第1及び第2の端部間に位置する主ボアを有する主磁石とを含むことができ、この方法は、この少なくとも1つのコントローラによって実施されることができ、且つ以下の動作:システムクロックに従ってクロック同期信号を生成する動作と、主磁石の第1の端部に隣接して位置する第1の送信アンテナと、主磁石の第2の端部に隣接して位置する第2の送信アンテナとから、主磁石の主ボアにクロック同期信号を送信する動作と、主磁石の主ボアの内部に位置する少なくとも1つの受信アンテナを使用して、第1及び第2の送信アンテナから送信されるクロック同期信号を受信する動作と、受信されたクロック同期信号に従ってRF部の内部クロックを(RF部の同期部によって)同期させる動作とのうちの1つ又は複数の動作を含むことができる。
クロック同期信号を送信する動作は、主ボアの対向する第1及び第2の端部から、それぞれ第1及び第2の送信アンテナを使用して主ボアにクロック同期信号を同期して送信する動作を更に含み得ることが更に想定されている。更に、クロック同期信号を送信する動作は、第1及び第2の送信アンテナによって送信される送信クロック同期信号によって、主磁石の主ボアの内部に定在波パターンを形成する動作を更に含むことができる。クロック同期信号を受信する動作は、主磁石の主ボアの内部に形成される、送信クロック同期信号の定在波パターンを受信する動作を更に含み得ることも想定されている。この方法は、第1及び第2のアンテナを一緒に結合して定在波共振器を形成して、クロック同期信号を送信する際に主磁石の主ボアの内部に定在波信号パターンを生成する動作を更に含むことができる。更に、クロック同期信号を送信する動作は、同期信号の内部にパイロットトーンを含める動作を更に含むことができ、このパイロットトーンは主磁石の主ボアの内部では比較的位相ノイズが無い。
本システムの更なる実施形態に従って、コンピュータ可読メモリ媒体(620)上に格納されたコンピュータプログラムが開示され、このコンピュータプログラムは、磁気共鳴(MR)システムの無線周波数(RF)部をMRシステムのシステムクロックと無線的に同期させるように構成され、MRシステムは、少なくとも1つのコントローラと、対向する第1及び第2の端部並びにこの対向する第1及び第2の端部間に位置する主ボアを有する主磁石とを含み、このコンピュータプログラムは、プログラム部分であって、システムクロックに従ってクロック同期信号を生成し、主磁石の第1の端部に隣接して位置する第1の送信アンテナと、主磁石の第2の端部に隣接して位置する第2の送信アンテナとを使用して、主磁石の主ボアにクロック同期信号を送信し、主磁石の主ボアの内部に位置する少なくとも1つの受信アンテナを使用して、第1及び第2の送信アンテナからクロック同期信号を受信し、且つ/又は受信されたクロック同期信号に従ってRF部の内部クロックを同期させるように構成され得るプログラム部分を含むことができる。
プログラム部分は、クロック同期信号を送信する際に、主ボアの対向する第1及び第2の端部から、それぞれ第1及び第2の送信アンテナを使用して主ボアにクロック同期信号を同期して送信するように更に構成され得ることが更に想定されている。更に、コンピュータプログラムは、第1及び第2の送信アンテナによって送信される送信クロック同期信号によって、主磁石の主ボアの内部に定在波パターンを形成するように構成されることもできる。コンピュータプログラムは、同期信号の内部にパイロットトーンを含むように構成され得ることも想定されており、このパイロットトーンは主磁石の主ボアの内部では比較的位相ノイズが無い。コンピュータプログラムは、クロック同期信号を送信する際に、主ボアの内部に定在波パターンを形成するように、第1及び第2の送信アンテナの各々に等しい振幅及び位相でクロック同期信号を提供するように構成され得ることも想定されている。更に、コンピュータプログラムは、第1及び第2のアンテナを一緒に結合して定在波共振器を形成して、クロック同期信号を送信する際に主磁石の主ボアの内部に定在波信号パターンを生成するように構成され得ることが想定されている。
本発明は、以降の例示的な実施形態において更に詳細に、同一の又は類似の構成要素が同一の又は類似の参照数詞によって部分的に示され、様々な例示的な実施形態の特徴が組み合わせ可能である図面を参照して説明される。
本システムの実施形態に従った、MRシステムの一部の部分切欠側面図を示す。 本システムの実施形態に従った、MRシステムの一部の部分切欠断面図を示す。 本システムの実施形態に従った、MRシステムの一部の端面図を示す。 本システムの実施形態に従った、無線クロック同期システムの一部の概略的ブロック図を示す。 本システムの実施形態に従った、無線クロック同期システムの一部の概略的ブロック図を示す。 本システムの実施形態に従った、図4Bの単一の共振器の斜視図を示す。 本システムの実施形態に従った、図4Bの単一の共振器の放射パターンのグラフを示す。 本システムの実施形態に従った、別の同期信号送信機の正面斜視図を示す。 本システムの実施形態に従った、図4Eの単一の共振器の放射パターンのグラフを示す。 本システムの実施形態に従って実施される無線クロック同期工程を示した機能フロー図を示す。 本システムの実施形態に従ったシステム600の一部を示す。 本システムの実施形態に従ったヘルムホルツ型同期信号送信機の正面斜視図を示す。 本システムの実施形態に従った、受動的に駆動されるヘルムホルツ型同期信号送信機の正面斜視図を示す。 本システムの実施形態に従ったヘルムホルツ型同期信号送信機の正面斜視図を示す。 本システムの実施形態に従った、第1の波長で同期信号を送信する2つの送信機に対する、波長の関数としての出力波形のグラフを示す。 本システムの実施形態に従った、第2の波長で同期信号を送信する2つの送信機に対する、波長の関数としての出力波形のグラフを示す。 本システムの実施形態に従った、第3の波長で同期信号を送信する2つの送信機に対する、波長の関数としての出力波形のグラフを示す。 本システムの実施形態に従った、第4の波長で同期信号を送信する2つの送信機に対する、波長の関数としての出力波形のグラフを示す。 本システムの実施形態に従った、第5の波長で同期信号を送信する2つの送信機に対する、波長の関数としての出力波形のグラフを示す。 本システムの実施形態に従った、第6の波長で同期信号を送信する2つの送信機に対する、波長の関数としての出力波形のグラフを示す。
以下は、以降の図面と併せて、上述した特徴及び利点並びに更なる特徴及び利点を実証する例示的な実施形態についての記述である。以下の記載では、限定ではなくむしろ説明の目的のために、アーキテクチャ、インターフェース、技術、要素の属性等などの例示的な詳細が記載される。しかしながら、これらの詳細から逸脱する他の実施形態が、添付の特許請求の範囲内にあるものとして依然として理解されるであろうことが当業者には明らかであろう。更に、明確にするために、良く知られている機器、回路、道具、技術、及び方法についての詳細な記載は、本システムについての記載を不明確にしないように省略されている。図面は、例示の目的のために含まれており、本システムの全範囲を表すものではないことが特に理解されるべきである。添付の図面において、異なる図面における同様の参照数字が類似の構成要素を指し示し得る。その用語及び/又は成語要素は、請求項の記載に従い、且つ本システムの1つ又は複数の実施形態に従ったシステムにおいて、記載された構成要素のうちの1つのみ又は複数が適切に存在する必要があり得る(例えば、1つのみの記載された構成要素が存在する、記載された構成要素のうちの2つが存在し得る等、記載された構成要素のうちの全てまでが存在し得る)ことを意味するものと理解されるべきである。
図1は、本システムの実施形態に従った、MRシステム100(明確にするために、以下ではシステム100)の一部の部分切欠側面図を示す。システム100は、コントローラ110、メモリ、ディスプレイ、本体102、主磁石104、傾斜磁場コイル106、及びRF部120のうちの1つ又は複数を含むことができる。患者支持体140は、患者101(例えば、ヒトの患者等)などの走査のための関心対象(OOI:object-of-interest)を支持するために、且つ/又は患者101などのOOIを本体102に対して所望の位置及び/若しくは配向に配置するために設けられることができる。本システムの実施形態に従って、位置決めは部分的に又は完全に、コントローラ110によって制御され得る。
本体102は、少なくとも1つの空洞108と、対向する両端114の間に位置する主ボア112とを含むことができる。主ボア112は、本体102の対向する開口部115の間に位置することができ、それら複数の開口部115のうちの1つの開口部115を通して、患者101などのOOIを受け入れるように構成されることができる。少なくとも1つの空洞108は、主磁石104、傾斜磁場コイル106、及びRF部120の少なくとも一部のうちの1つ又は複数を受け止めるように構成されることができる。本体102は、必要に応じて、主磁石104などのシステム100の部分を冷却するように構成される冷却機構(例えば、極低温冷却システム等)を更に含むことができる。
コントローラ110はシステム100の全般的な動作を制御することができ、プロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ等)などの1つ又は複数の論理デバイスを含むことができる。コントローラ110は、主磁石コントローラ、傾斜コントローラ、RFコントローラ、システムクロックシンクロナイザ111(明確にするために、以下ではシンクロナイザ)、及び再構成手段のうちの1つ又は複数を含むことができる。本システムの実施形態に従って、主磁石コントローラは主磁石104の動作を制御することができる。傾斜コントローラは、傾斜磁場コイル106の動作を制御することができる。RFコントローラは、RF部120の動作を制御することができる。システムクロックシンクロナイザ111は、システムクロックなどのシステムの1つ又は複数のクロックとRF部120のクロック(例えば、RF部120の内部クロック)を同期させるように動作することができる。再構成手段は、更なる処理のためにRF部からデジタル化された情報(例えば、画像情報、分光情報等)を取得することができる。
コントローラ110は、走査シーケンス、走査パラメータ等を更に決定することができ、又はさもなければユーザから及び/又はメモリから取得することができ、走査進行中にそれらを適用することができる。例えば、コントローラ110は、メモリから走査シーケンスを取得し、それに応じて例えば主磁石104、傾斜磁場コイル106、及び/又はRF部120を制御することができる。コントローラ110は、システムコントローラなどの少なくとも1つのコントローラを含むことができ、本体102と一体的に又は別個に形成されることができる。例えば、幾つかの実施形態では、コントローラ110は、本体102から離れて位置することができ、有線の及び/又は無線の通信方式などの任意の適切な方法を介して、メモリ、ディスプレイ、主磁石104、傾斜磁場コイル106、RF部120、及び再構成手段のうちの1つ又は複数と通信することができる。例えば、コントローラ110は、1つ又は複数のネットワーク(例えば、ワイドエリアネットワーク(WAN:wide area network)、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)、インターネット、独自の通信バス、コントローラエリアネットワーク(CAN:controller area network)、電話方式ネットワーク等)を介して、上記の構成要素のうちの1つ又は複数と通信することができる。
主磁石104はボア113を有することができ、主ボア112の内部に主磁界(例えば、Bフィールド)を生成するように構成されることができる。主磁界は、主ボア112の走査ボリューム116の内部で実質的に均一であることができる。主磁石104は、主磁界の少なくとも一部を生成するように各々が構成された1つ又は複数の主磁石を含むことができる。主磁石104は、環状の(例えば、リング)磁石とすることができる。しかしながら、更に他の実施形態において、主磁石は、環状又はリング磁石、平面磁石、分割磁石、開放型磁石、半円形磁石(例えば、C字型磁石等)などの任意の適切な磁石を含むことができる。主磁石104又はその部分は、超伝導材料などの任意の適切な材料から形成されることができ、且つ/又はコントローラ110の制御下で動作することができる。
傾斜磁場コイル106は、コントローラ110の制御下で1つ又は複数の対応する軸に沿って1つ又は複数の傾斜磁場を生成することができる1つ又は複数の傾斜磁場コイル(例えば、x−、y−、z−傾斜磁場コイル)を含むことができる。シンクロナイザ111は、本体102の対向する両端114に又はこれに隣接して位置する送信アンテナ132(例えば、同期送信アンテナ)などの少なくとも1つの送信アンテナによる送信のために、同期信号(例えば、システムクロック同期信号)を生成し出力するように動作することができ、その結果、同期信号は向かい合っている方向から主ボア112へ伝搬する。同期信号は、本システムの実施形態に従って動作しているシンクロナイザ111によって形成される又はさもなければ生成されることができ、システムクロックと一致することができる。より具体的には、幾つかの実施形態に従って、同期信号はV(t)・sin(ω・t)として表わされることができ、ここで、Vは時間(t)の関数としてのパイロット信号の振幅であり、ωは搬送波信号の角周波数である。同期信号は、搬送波信号に変調され、無線チャネルを介してRF部120に送信されるパイロット信号(パイロットトーンを含む)V(t)を含むことができる。従って、パイロット信号は搬送波信号と混合され、送信アンテナ132によって送信され得る。搬送波信号は、パイロットトーンなどの情報を含むことができる。同期信号は、本体102の対向する両端114から主ボア112の内部に伝搬することができ、本明細書で更に説明されるように、少なくとも1つの受信アンテナ136によって受信されることができる。幾つかの実施形態では、送信アンテナ132は、本体102の対向する両端114に配置されることができ、本体102の主ボア112の少なくとも部分的に外側にあり得ることが更に想定されている。更に他の実施形態では、送信アンテナ132は本体102の主ボア112の内部で、且つ本体の対向する両端114から離れて配置され得ることが想定されている。
RFコイル部120は、コントローラ110の制御下で、RF励起パルスを送信し、且つ/又はMR信号(例えば、エコー情報)を受信する(例えば、誘導される)ように構成された複数のRF送信コイルを含むことができる。例えば、幾つかの実施形態では、RF部120は、送信及び/又は受信コイルのトランスデューサアレイを含むことができる。RF部120は、本体102の主ボア112の内部に位置することができ、患者支持体の下などの所望の位置及び/又は配向に配置されて主ボア112の内部の所望の走査ボリュームの画像を取得することができる。RF部120はコントローラ110の制御下で動作することができる。RF部120は、少なくとも1つの受信アンテナ136(例えば、同期信号受信アンテナ)、信号増幅器、信号フィルタ、及び位相ロックループ(PLL:Phase-Locked-Loop)回路、これらのうちの1つ又は複数は互いに通信できるのであるが、これらのうちの1つ又は複数を含むことができるシンクロナイザ122を更に含むことができる。少なくとも1つの受信アンテナ136は、同期信号を受信するように構成され、受信された同期信号を増幅器に提供することができる。本システムの実施形態に従って、増幅器は受信された同期信号を増幅する(例えば、パイロットトーンを増幅する)ことができ、増幅された同期信号をフィルタリングのために信号フィルタに提供することができる。少なくとも1つの受信アンテナ136は、所望の位置に配置されることができ、必要に応じて、シンクロナイザ122に対して離れて配置されることができる。次いで、信号フィルタは、RFクロック信号の位相を調節するように例えば復元されたパイロットトーンを追尾することができる1つ又は複数のPLL回路に、フィルタされた信号を提供することができる。従って、パイロットトーンは受信された同期信号から復元されることができ、且つRFクロック信号の位相を調節するために使用されることができる。従って、受信された同期信号は、RFコイル部120のクロックをシステムクロックに同期させるために使用されることができる。
RF部120は、同調状態及び離調状態などの2つ以上の動作状態を有することができる。同調状態では、離調切替部が、1つ又は複数の受信ループがMR信号(明確にするために、以下ではエコー情報)を取得できるように、1つ又は複数の受信ループを整調するように動作することができる。その後、(同調か又は離調かの)状態に関わりなく、受信専用RF部120は局所的にエコー情報をサンプリングし、サンプリングされたエコー情報を対応するデジタルデータ(例えば、k−空間データ)を形成するようにデジタル化することができる。次いで、デジタルデータは再構成されて、画像情報、分光情報、位置情報(例えば、MRに導かれた介入手順のための)等のうちの1つ又は複数を含む再構成されたMR情報を形成することができる。次いで、デジタルデータ及び/又は再構成されたMR情報は、更なる処理のために、任意の適切な無線通信方式を使用してRF部120からコントローラ110へ無線的に送信されることができる。デジタル化されたデータを送信するために無線通信方式を使用することにより、RFケーブルなどのガルヴァーニ導体の使用が回避され得る。
図2は、本システムの実施形態に従ったMRシステム200の一部の部分切欠断面図を示す。MRシステム200はMRシステム100と類似しており、同様の数字表示が使用されている。しかしながら、同期信号を送信するために(中央が結合されていない)同期送信アンテナ132を使用するよりむしろ、同期送信アンテナは、共振ボリューム233を定義する単一の(定在波)共振器232を形成するように、少なくとも1つの導電性リード線235(例えば、中央リード線)を用いて互いに結合されている。同期信号を送信する場合、単一の共振器232は、同期信号が単一の共振器232の共振ボリューム233の内部で(以下で数式5を参照して以下に説明されるように)低位相変動を伴った定在波型の送信信号を形成するように、同期信号を送信する。次いで、少なくとも1つの同期受信アンテナ136が同期信号を受信し、更なる処理のために受信された同期信号をシンクロナイザ122に提供してRF部120のクロックをシステムクロックに同期させることができる。
幾つかの実施形態では、システムのコントローラによって制御される少なくとも1つのスイッチ(例えば、トランジスタ型スイッチなどのオン又はオフの電気的スイッチ)が、所望され得るように、能動的に且つ/又は選択的に(例えば、コントローラの制御下で)同期送信アンテナ132を結合する又は切り離すように、少なくとも1つのリード線235の各々に直列に結合されることができる。
更に他の実施形態では、複数の送信及び/又は受信アンテナが同期信号を送信及び/又は受信するように設けられ得ることが想定されている。コントローラは、システム及び/又はユーザ設定に従って使用するためにアンテナ集合をマッチさせ、且つ/又は選択するように設けられ得る。例えば、コントローラは、MR走査処置の間に使用されるRFコイルの型及び/又は位置に同期送信アンテナをマッチさせることができる。従って、システムは、本システムの実施形態に従って同期信号を送信及び/又は受信するためにそれぞれ使用され得る、送信及び/又は受信アンテナの結合及び/又は分離を制御するために、スイッチを含み得る。
主ボアの内部で同期信号を送信するために使用される送信方法のため、受信された同期信号及びパイロットトーンなどのそこから復元された情報は、比較的位相ノイズが無い。従って、RF部によって再構成された画像は、復元された同期信号の位相ノイズに起因するノイズの影響が無いことがあり得る。従って、信号共振器232は、ある共振ボリュームを有する単一の定在波共振器を形成することができ、この共振ボリュームの中では、信号共振器232から送信された同期信号が定在波パターンを形成する。単一の共振器232は、互いに結合されて単一の共振器232などの単一の共振器を形成する第1及び第2の送信アンテナ(例えば、132)を使用して形成されることができる。次いで、少なくとも1つの同期受信アンテナ136は共振ボリュームの内部に配置され、同期信号を受信することができる。従って、少なくとも1つの同期受信アンテナ136は単一の共振器232の内部に位置すると見なされることができる。
図3は、本システムの実施形態に従った、MRシステム100の一部の端面図を示す。同期送信アンテナ132の各々は、主ボア112の内部で、本体102の対応する端部114に、又はこれに隣接して位置している。更に、同期送信アンテナ132の各々は、本体102の主ボア112への搬入及び/又は主ボア112からの搬出の間に患者101がその中を通過することができる中央開口部333を画定するループを形成することができる。MRシステム200の端面図も同様である。しかしながら、同期送信アンテナ132は、単一の共振器を形成するように、互いに結合されている。
図4Aは、本システムの実施形態に従った無線クロック同期システム400Aの一部の概略的ブロック図を示す。無線クロック同期システム400Aは、図1のシステム100と類似していることができ、対向する開口部413と、対向する開口部413の間に位置する主ボア412とを有する主磁石(MRI磁石)404を含むことができる。第1及び第2の同期信号送信機、それぞれTX1及びTX2が、開口部413に又はこれの近隣に位置している。同期受信アンテナRX1は主ボア412の内部で、且つ同期信号送信機TX1とTX2の間に位置している。第1及び第2の同期信号送信機TX1及びTX2は、以下の図8A〜図8Fに関して説明され得るように、ボア412の対向する両端からMRIボアに無線同期信号を伝搬することができる。
例えば、図8A〜図8Fは、本システムの実施形態に従って、異なる波長で同期信号を送信する2つの送信機に対する、波長の関数としての出力波形の対応するグラフ800A〜800Fを示す。図8A〜図8Fの各々において、同じ位相励起を有し、且つ点線により示されるように+/−0.5単位距離で離間されている、2つの送信機について、出力波形(例えば、波パターン)が送信波長λの関数として示されている。グラフ800A〜800Fの出力波形を比較すると、波長がより長くなると位相がより均一になることが分かる。同様の値が、本システムの実施形態に従って動作する他の同期信号送信機について取得され得る。更に、相対値の比較を示すためにλの整数値が示されているが、他の値のλも想定されている。
図4Bは、本システムの実施形態に従った無線クロック同期システム400Bの一部の概略的ブロック図を示す。無線クロック同期システム400Bは、図2のシステム200と類似していることができ、対向する開口部413と、対向する開口部413の間に位置する主ボア412とを有する主磁石(MRI磁石)404を含むことができる。同期信号送信機TX1は、RX1などの同期信号受信機が中に配置される信号送信機の共振ボリューム433(例えば、中央ボリューム)にわたって低位相変動の定在波を生成する、単一の共振器を含むことができる。より具体的には、同期信号送信機TX1は、主ボア412の内部に位置して少なくとも1つの導電性リード線435(例えば、中央リード線であり、その一部が明確にするために部分的に切断されて示されている)を使用して互いに結合されて、共振ボリューム433であって、その中で送信された同期信号が定在波形信号パターンを形成する共振ボリューム433を有する単一の(定在波)共振器TX1を形成する、第1及び第2の送信アンテナコイル432を含むことができる。従って、単一の共振器TX1は、大規模なボリュームにわたって極めて低位相変動の定在波パターンを生成することができる鳥かご型共振器を形成することができる。少なくとも1つの同期受信アンテナRX1は、共振ボリュームの内部に(従って、定在波信号パターンの内部に)配置され、送信された同期信号(これは定在波信号パターンを形成する)を受信することができる。
図4Cは、本システムの実施形態に従った、図4Bの単一の共振器TX1の斜視図を示す。少なくとも1つの中央のリード線435の各々は、必要に応じて、例えば等間隔で互いに放射状に離間していることができる。
図4Dは、本システムの実施形態に従った、図4Bの単一の共振器TX1の放射パターンのグラフ400Dを示す。グラフ400Dは、単一の共振器TX1の図に重ね合わせられて配向を示す。
図4Eは、本システムの実施形態に従った別の同期信号送信機TX1−Eの正面斜視図を示す。同期信号送信機TX1−Eは、共振ボリュームにわたって低位相変動の定在波を生成する単一の共振器を含むことができる。同期信号送信機TX1−Eは、少なくとも1つの導電性リード線435(例えば、中央のリード線であって、その一部は明確にするために部分的に切り取られて示されている)を使用して互いに結合されている第1及び第2の送信アンテナコイル432Eを含むことができる。入力信号Vinが、アンテナコイル432Eにそれぞれ結合されている入力リード線437−1及び437−2を介して、離間したアンテナコイル432Eに供給されることができる。同期信号送信機TX1−Eは、大規模なボリュームにわたって極めて低位相変動の定在波パターンを生成することができる別の鳥かご型共振器を形成することができる。少なくとも1つの同期受信アンテナは、共振ボリュームの内部に(従って、定在波信号パターンの内部に)配置され、送信された同期信号(例えば、これは定在波信号パターンを形成する)を受信することができる。
図4Fは、本システムの実施形態に従った、図4Eの単一の共振器TX1−Eの放射パターンのグラフ400Fを示す。
様々なヘルムホルツ型共振器型の同期信号送信機(TX)が、図7A〜図7Cを参照して示されている。より具体的には、図7Aは、本システムの実施形態に従ったヘルムホルツ型同期信号送信機700Aの正面斜視図を示す。同期信号送信機700Aは、図4Eの同期信号送信機TX1−Eと類似していることができ、少なくとも1つの導電性リード線735Aと、アンテナコイル732Aのそれぞれ1つに各々が結合され、且つ入力信号Vinを受け取るように構成される入力リード線737−1A及び737−2Aとを使用して互いに結合される、第1及び第2の送信アンテナコイル732を含むことができる。送信アンテナコイル732は、それぞれのコイルに静電容量を供給することができる、それぞれのコンデンサC1A及びC2Aを含むことができる。更に、入力コンデンサC3Aが、入力リード線737−1Aと737−2Aにわたって結合されて、入力リード線737−1A及び737−2Aを互いに容量的に結合することができる。
図7Bは、本システムの実施形態に従った、受動的に駆動されるヘルムホルツ型同期信号送信機700Bの正面斜視図を示す。同期信号送信機700Bは、第1及び第2の送信アンテナコイル732Bを含むことができ、送信アンテナコイル732Bの各々はそれに結合されているそれぞれのコンデンサC1B、C2Bを有する環状リングを形成することができる。駆動アンテナ751Bは、駆動信号を受信することができる入力リード線737−1B及び737−2Bに結合されることができる。駆動アンテナ751Bは、本システムの実施形態に従って、受動的に(無線的に)第1及び第2の送信アンテナコイル732Bを駆動するように第1及び第2の送信アンテナコイル732Bと結合することができる。
図7Cは、本システムの実施形態に従った、ヘルムホルツ型同期信号送信機700Cの正面斜視図を示す。信号送信機700Cは、信号送信機700Bと概ね類似しており、それぞれ第1及び第2の送信アンテナコイル732C−1及び732C−2を含むことができる。第1の送信アンテナコイル732C−1はコンデンサC1Cを含むことができ、第1の送信アンテナコイル732C−1を能動的に駆動するために入力信号Vinを受信するように構成された入力リード線737−1C及び737−2Cと結合されることができる。第2の送信アンテナコイル732C−2は、それと結合されたコンデンサC2Cを有する環状リングを形成することができ、且つ第1の送信アンテナコイル732C−1によって受動的に駆動されるように、第1の送信アンテナコイル732C−1と無線的に結合されることができる。
従って、本システムの実施形態は、無線型のクロック同期システム及び方法を提供して、システムクロックに無線型RFコイルを同期させることができ、このシステム及び方法により、無線型RFコイルの無線受信機、患者支持体、及び/又は患者の動きに起因する信号到着時間の変化などの無線クロック同期信号の到着時間のわずかな変化を例えば補償することができる。このようにして、本システムは、例えばRF部のクロック信号をシステムクロックと同期させるために使用され得る復元されたクロック同期信号の内部の位相ノイズを低減するか、又は完全に防止することができる。到着時間のこれらの変化は、例えば、無線受信機、患者、及び/又は使用中の患者支持体の動きに起因し得る。更に、これらの動きは、MRS及びMRIシステムによって生成される振動及び/又は力によって悪化され得る。本システムの実施形態に従って、無線型のクロック同期システムは、複数の送信機及び/又は受信機を採用して、複数の送信/受信方法を使用して無線クロック同期信号をそれぞれ送信及び受信することができる。これらの方法は、本システムの実施形態に従って実施され得る。更に、本システムの実施形態に従って、復元されたクロック同期信号は、画像アーチファクトを低減し且つ画像鮮明度を向上させるように、デジタル化され再構成されたMR信号の二乗平均平方根(RMS:root-mean-squared)位相誤差を最小化する又はさもなければ低減することができる。例えば、本システムの実施形態に従って、画像の生データにおけるクロック誘導された二乗平均平方根(RMS)位相誤差が1度より下に維持されることが望まれる場合、RMS時間ジッターは、64MHzで44ピコ秒(ps)より低く、128MHzで22psより低くに維持されるべきである。
更に他の実施形態では、同期信号送信アンテナ(例えば、132)は3つ以上の送信アンテナを含み得ることが想定されている。更に他の実施形態では、単一の同期信号送信機が同期信号を送信するように設けられることができ、且つ/又は複数の受信アンテナが磁石のボアの内部に配置されて送信された同期信号を受信し得ることが想定されている。
図5は、本システムの実施形態に従って実施される無線クロック同期工程500を示した機能フロー図を示す。工程500は、ネットワーク上で通信している1つ又は複数のコンピュータを使用して実施されることができ、ローカルであり得る且つ/又は互いに遠隔であり得る1つ又は複数のメモリから情報を取得し、且つ/又はこれらのメモリに情報を格納することができる。工程500は、以下の動作のうちの1つ又は複数を含むことができる。幾つかの実施形態では、工程500の動作は、本システムの実施形態に従って動作するMRI又はMRSシステムなどのMRシステムを用いて実施され得る。更に、これらの動作のうちの1つ又は複数は、必要に応じて、結合され得る且つ/又は下位の動作に分離され得る。更に、これらの動作のうちの1つ又は複数は、設定に応じて省略され得る。動作時には、この工程は動作501の間で開始して次いで動作503へ進行することができる。
動作503の間、この工程は、MRシステムのシステムクロックに従って同期信号を生成することができる。従って、同期信号はシステムクロック同期信号であり得る。動作503の完了後、この工程は動作505へと続くことができる。
動作505の間、この工程は、共振器(例えば、図4BのTX1、図2の232)及び/又は送信アンテナ(図4AのTX1及びTX2、並びに図1の132)などの少なくとも1つのアンテナを使用して、MRシステムの主ボアに同期信号を送信することができる。送信された同期信号は、本システムの方法を使用して送信されて、本明細書で議論されるように、MRシステムの主ボアの少なくとも一部において定在波パターンを形成することができる。同期信号は、パイロットトーンを有する搬送波信号を含むことができる。従って、同期信号を送信するアンテナは、パイロットトーンを有する搬送波信号を送信することにより、同期信号を送信することができる。動作505の完了後、この工程は動作507へと続くことができる。
動作507の間、この工程は、主ボアの内部及び/又は定在波パターンの内部に位置する受信アンテナ(例えば、136、RX1)などの少なくとも1つの同期信号受信アンテナを使用して、送信された同期信号を受信することができる。次いで、受信された同期信号は、更なる処理のためにRFコイル部のシンクロナイザへ提供されることができる。動作507の完了後、この工程は動作509へと続くことができる。
動作509の間、この工程は、受信された同期信号から、同期信号又はその一部を復元することができる。例えば、この工程は、受信された同期信号の搬送波信号からパイロットトーンを復元することができる。例えば、受信された同期信号の搬送波信号は、本システムの実施形態に従って処理されて、搬送波信号の内部に含まれるパイロットトーンを引き出すことができる。次いで、搬送波信号のパイロットトーン(パイロット信号)は増幅され、フィルタされることができる。動作509の完了後、この工程は動作511へと続くことができる。
動作511の間、この工程は、復元された同期信号に従ってRF部のクロックをシステムクロックに同期させることができる。例えば、復元されたパイロットトーンは、RF部のクロックをシステムクロックと同期させるように、システムのRFコイルの同期回路のPLL回路を同期させるように使用されることができる。
受信された同期信号に関しては、この信号は復元された信号rと見なされることができ、時間tに関してr(t)として表わされることができる。その時、復元された信号r(t)の位相ノイズΦr(t)は、パイロットトーンを含む受信されたパイロット信号pの位相ノイズΦp(t)と、PLLによって生成された位相ノイズとの組み合わせになる。従って、受信されたパイロット信号の位相ノイズΦp(t)を最小限に抑えることに関心がもたれる。
MRシステムの無線クロック同期システムにおいて、単一の送信アンテナが、MRシステムの主ボアの内部で、伝搬型の同期信号を送信する(2つの離間されたアンテナ、又は共振ボリュームを画定する共振器型アンテナによって放射される定在波型の同期信号である本システムとは対照的に)ように設けられると仮定する。この同期信号は、伝搬定数kを有する伝搬波を介して、距離L(送信アンテナ(例えば、Tx)と受信アンテナの間で測定される)を送信される。その後は、この同期信号は受信アンテナによって受信されて、以下の数式1で示されるように時間の関数として表わされることができる。
(t)・[sin(ω・t−k・(L+ΔL))+n(t)] ...数式(1)
ここで、V(t)は時間tの関数としてのパイロットトーンのピーク振幅であり、ωは搬送波信号の角周波数であり、n(t)は相加的チャネルノイズを表し、ΔLは(例えば、送信アンテナと受信アンテナの間の)電気的距離の変動量である。チャネルによって追加されるノイズn(t)の効果は、信号レベルを増加させることにより低減され得るが、しかしながら、これは到着時間の変動量Δtには何ら影響を及ぼさないであろう。
そのような構成においては、位相誤差ΔΦ、到着時間Δt、及び電気的距離の変動量ΔLの間の関係は、以下の数式2で示すように表わされ得る。
ΔΦ=ω・Δt=k・ΔL ...数式(2)
従って、電気的距離の変化ΔL(例えば、送信アンテナと受信アンテナの間の距離の変動に起因し、これは電気的距離の対応する変動量ΔLに帰着する)は、受信された同期信号における位相ノイズΔΦとして経験される、到着時間における変動量Δtを引き起こす。
しかしながら、受信アンテナ(例えば、受信コイル及び/又はトランスデューサ)が2つの送信機(例えば、送信アンテナ)の間に等距離に配置され、これら2つの送信機の各々が等しい振幅及び位相を有する同期信号を送信することが仮定される場合、受信される同期信号は、以下の数式3で示されるように、時間の関数として表わされることができる。
ここで、以下の数式4に示される三角関数の公式を数式3に代入すると、受信される同期信号は、以下の数式5に示されるように時間の関数として表わされることができる。
数式5を参照すると、位置のわずかな変化は何らの位相ノイズも生成しないであろうことが分かる。この結果の理由は、数式1によって記載された伝搬同期信号を使用するよりむしろ、低位相変動を有する定在波パターンを有する定在波同期信号が、同期信号の送信に使用されることにある。
従って、本システムの実施形態は、複数の送信機及び/又は受信機を採用して低位相変動のクロック同期信号をそれぞれ送信すること及び/又は受信することにより、復元された(例えば、受信された)無線同期信号における位相誤差を低減するように動作するクロック同期回路を含むことができる。従って、単一の共振器又は同期送信アンテナの共振ボリュームにおいてなどの所望のボリュームにおいて低位相変動を伴う同期信号を送信するように、本システムの実施形態に従って動作する複数の送信及び/又は受信方法の使用を通じて、低減された位相ノイズを伴う無線クロック同期が達成され得る。
図6は、本システムの実施形態に従ったシステム600の一部を示す。例えば、本システムの一部は、メモリ620と、ディスプレイなどの描画機器630と、センサ640と、RF部660と、磁気コイル692と、ユーザ入力機器670とに動作可能に結合されたプロセッサ610(例えば、コントローラ)を含むことができる。メモリ620は、アプリケーションデータに加えて記載された動作に関連した他のデータも格納するための任意の型の機器であり得る。アプリケーションデータ及び他のデータは、プロセッサ610を設定する(例えば、プログラミングする)ためにプロセッサ610によって受信されて、本システムに従った動作行為を実施する。そのように構成されたプロセッサ610は、本システムの実施形態に従って実施するのに特に適した特殊用途機械になる。
動作行為は、例えば、任意選択的な支援アクチュエータ、磁気コイル692、及び/又はRF部660を制御することにより、MRIシステムを設定することを含むことができる。必要に応じて、支援アクチュエータは患者の物理的位置(例えば、x、y、及びz軸における)を制御することができる。RF部660はプロセッサ610によって制御されて、RF送信コイル及びRF受信コイルなどのRFトランスデューサと、同調/離調及び同期状態などのRF状態(モード)とを制御することができる。磁気コイル692は、主磁石コイル、傾斜磁場コイル(例えば、x−、y−、z−傾斜磁場コイル)を含むことができ、主磁界及び/又は傾斜磁界を所望の方向及び/又は強さで放射するように制御されることができる。コントローラは、1つ又は複数の電源を制御して、所望の磁界が所望の時間に放射されるように、磁気コイル692に電力を供給することができる。RF部660は、離調状態の間に患者にRFパルスを送信するように、且つ/又は同調状態の間に患者からエコー情報を受信するように、制御されることができる。再構成手段は、(MR)エコー情報などの受信された信号を処理し、それらの信号をコンテンツに変換することができ(例えば、本システムの実施形態の1つ又は複数の再構成技術を使用して)、このコンテンツは、例えば、ディスプレイ630、スピーカなどの本システムのユーザインターフェース(UI:user interface)に描画され得る、画像情報(例えば、静止又はビデオ画像(例えば、ビデオ情報))、データ、及び/又はグラフを含み得る。更に、このコンテンツは次いで、後の使用のためにメモリ620などのシステムのメモリに格納され得る。従って、動作行為は、例えば、エコー情報から取得された再構成画像情報などのコンテンツを要求すること、提供すること、及び/又は描画することを含むことができる。プロセッサ610は、ビデオ情報などのコンテンツをシステムのディスプレイなどのシステムのUI上に描画することができる。同期部が、RF部660のクロックをシステムクロックと同期させることができる。
ユーザ入力機器670は、本明細書に記載されるように、UIの内部での相互作用を可能にすることを含めてプロセッサ610と相互作用するように動作可能であり得る。明らかに、プロセッサ610、メモリ620、ディスプレイ630、及び/又はユーザ入力機器670は全て又は部分的に、コンピュータシステム又は他の機器の一部であり得る。
本システムの方法はコンピュータソフトウェアプログラムによって実行されるのに特に適しており、そのようなプログラムは、記載される且つ/又は本システムによって想定される個々のステップ又は動作のうちの1つ又は複数に対応するモジュールを含んでいる。そのようなプログラムは、当然、集積チップなどのコンピュータ可読媒体、メモリ620又はプロセッサ610に結合された他のメモリなどの周辺機器又はメモリ内に組み込まれることができる。
メモリ620に含まれるプログラム及び/又はプログラム部分は、プロセッサ610を設定して本明細書に開示される方法、動作行為、及び機能を実行することができる。メモリは、例えばクライアント及び/又はサーバ間に分散され得、又はローカルであり得、プロセッサ610は、追加のプロセッサが設けられることができる場合、同様に分散され得、又は1つのみであることもできる。メモリは、電気、磁気、又は光学のメモリとして、又はこれらの若しくは他のタイプの記憶装置の任意の組み合わせとして実装されることができる。更に、用語「メモリ」は、プロセッサ610によってアクセス可能な、アドレス指定可能な空間におけるアドレスから読み出し可能な又は書き込み可能な任意の情報を包含するように十分に広く解釈されるべきである。この定義に従うと、ネットワークを介してアクセス可能な情報はなおもメモリの内部にあり、これは例えば、プロセッサ610が本システムに従った動作のためにネットワークからその情報を引き出すことができるためである。
プロセッサ610は、ユーザ入力機器670からの入力信号に応答して、同様に、ネットワークの他の機器に応答して、制御信号を提供するように及び/又は動作を実行するように、且つメモリ620に格納された命令を実行するように動作可能である。プロセッサ610は、マイクロプロセッサ、特定用途向け又は汎用の集積回路、論理デバイス等のうちの1つ又は複数を含むことができる。更に、プロセッサ610は、本システムに従って実行するための専用プロセッサであり得、又は多数の機能のうちの1つのみが本システムに従って実行するために動作する汎用プロセッサであり得る。プロセッサ610は、プログラム部分、複数のプログラムセグメントを利用して動作し得、又は専用の若しくは多目的の集積回路を利用したハードウェア機器であり得る。本システムの実施形態は、無線で同期したクロックを使用して画像を取得し再構成するための画像化方法を提供することができる。適切な用途としては、磁気共鳴撮像法(MRI)システムなどの画像化システムが挙げられ得る。
本システムの実施形態に従って、発電、受信されたシステムクロック信号へのRFクロックの同期、及び信号処理は、RF部の内部でローカルに実施され得る。従って、DC電力及びRF送信のためのガルヴァーニケーブルがそれによって必要なくなり、さもなければこれらのケーブルによって引き起こされ得る、干渉を低減する。
従って、本システムの実施形態は、従来技術のシステムの欠点を克服し、且つ/又は受信された無線同期信号の位相誤差を低減する若しくは完全に除去することができる無線型のRFコイルのための無線クロック同期システムを提供することができる。
本発明は特定の例示的な実施形態を参照して示され説明されたが、本発明はそれらに限定されず、むしろ様々な特徴及び実施形態の組み合わせを含めて、形態及び詳細の様々な変更形態が、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなくそれらにおいてなされ得ることが当業者によって理解されるであろう。例えば、MRIシステムの無線RF部に関して説明されたが、本システムは非常に安定した同期クロックが望まれる他の無線用途にも適切に適用されることができる。本システムの更なる変形形態は、当業者には容易に想到されることになり、以降の特許請求の範囲によって包含される。
最後に、上記の説明は、本システムの単なる例示であることが意図されており、添付の特許請求の範囲を何れかの特定の実施形態又は実施形態の集合に限定するものとして解釈されるべきではない。従って、本システムは例示的な実施形態を参照して説明されたが、多数の修正形態及び代替の実施形態が、以降の特許請求の範囲に記載されるような本システムのより広範な意図された趣旨及び範囲から逸脱することなく、当業者によって考案され得ることも理解されるべきである。従って、本明細書及び図面は例示的な態様と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲を限定するように意図されてはいない。
添付の特許請求の範囲を解釈するにあたり、次のことが理解されるべきである。
a)単語「含む(comprising)」は、所与の請求項に列挙された構成要素又は動作以外の他のものの存在を排除するものではない。
b)構成要素に先立つ単語「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、複数のそのような構成要素の存在を排除するものではない。
c)請求項におけるいかなる参照符号もそれらの範囲を限定するものではない。
d)幾つかの「手段(means)」は、同一の項目、又はハードウェア若しくはソフトウェアにより実装される構造又は機能により表わされることができる。
e)開示された構成要素のうちの何れも、ハードウェア部分(例えば、独立した及び集積された電子回路を含む)、ソフトウェア部分(例えば、コンピュータプログラム)、及びそれらの任意の組み合わせから構成されることができる。
f)ハードウェア部分は、アナログ及びデジタル部分の片方又は両方から構成されることができる。
g)開示される機器の何れか又はその部分は、特に別の記載がない限り、互いに結合され得るか、又は更なる部分に分離され得る。
h)特に示されない限り、動作又はステップの特定のシーケンスが必要とされることは意図されていない。
i)用語「複数の(plurality of)」構成要素は、特許請求される構成要素の2つ以上を含み、構成要素の数の何らの特定の範囲を意味しない。即ち、複数の構成要素は少なければ2つの構成要素であることができ、且つ無数の構成要素を含むことができる。

Claims (18)

  1. 同期装置であって、
    主ボア並びに対向する第1及び第2の端部を有し、且つ前記主ボアの走査ボリュームの内部に実質的に均一な磁界を生成する、主磁石と、
    システムクロックに従ってクロック同期信号を生成するシステムコントローラと、
    第1及び第2の送信アンテナであって、前記第1の送信アンテナが前記主磁石の前記第1の端部に隣接して位置し、前記第2の送信アンテナが前記主磁石の前記第2の端部に隣接して位置し、前記第1及び第2の送信アンテナが前記主磁石の前記主ボアに前記クロック同期信号を送信する、第1及び第2の送信アンテナと、
    少なくとも1つの受信アンテナ及びシンクロナイザを含む無線周波数(RF)部であって、
    前記少なくとも1つの受信アンテナが、前記主磁石の前記主ボアの内部に位置し、且つ前記第1及び第2の送信アンテナによって送信された前記クロック同期信号を受信し、
    前記シンクロナイザが、前記少なくとも1つの受信アンテナと結合され、且つ受信された前記クロック同期信号に従って前記RF部のクロックを同期させる、無線周波数(RF)部と
    を含む、同期装置。
  2. 前記第1及び第2の送信アンテナが、前記主ボアのそれぞれの対向する第1及び第2の端部から前記主ボアに前記クロック同期信号を同期して送信する、請求項1に記載の同期装置。
  3. 前記第1及び第2の送信アンテナが、前記送信されたクロック同期信号が前記主磁石の前記主ボアの少なくとも一部の内部で定在波信号パターンを形成するように、前記主ボアに対して構成される、請求項1に記載の同期装置。
  4. 前記少なくとも1つの受信アンテナが、前記第1及び第2の送信アンテナ間で、且つ前記定在波信号パターンの内部に位置する、請求項3に記載の同期装置。
  5. 前記第1及び第2のアンテナが互いに結合されて定在波共振器を形成し、前記定在波共振器は、共振ボリューム内で、送信された前記クロック同期信号が定在波信号パターンを形成する当該共振ボリュームを有する、請求項1に記載の同期装置。
  6. 前記少なくとも1つの受信アンテナが、前記定在波信号パターンの内部に位置するように、前記共振ボリュームの内部に位置する、請求項5に記載の同期装置。
  7. 磁気共鳴(MR)システムの無線周波数(RF)部を前記MRシステムのシステムクロックと無線的に同期させる方法であって、前記MRシステムが、少なくとも1つのコントローラと、対向する第1及び第2の端部並びに前記対向する第1及び第2の端部間に位置する主ボアを有する主磁石とを有し、前記方法が、前記少なくとも1つのコントローラによって実施され、且つ以下の動作:
    前記システムクロックに従ってクロック同期信号を生成する動作と、
    前記主磁石の前記第1の端部に隣接して位置する第1の送信アンテナと、前記主磁石の前記第2の端部に隣接して位置する第2の送信アンテナとから、前記主磁石の前記主ボアに前記クロック同期信号を送信する動作と、
    前記主磁石の前記主ボアの内部に位置する少なくとも1つの受信アンテナを使用して、前記第1及び第2の送信アンテナから送信される前記クロック同期信号を受信する動作と、
    前記受信されたクロック同期信号に従って前記RF部の内部クロックを同期させる動作と
    を含む、方法。
  8. 前記クロック同期信号を送信する前記動作が、前記主ボアの前記対向する第1及び第2の端部から、それぞれ前記第1及び第2の送信アンテナを使用して前記主ボアに前記クロック同期信号を同期して送信する動作を更に含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記クロック同期信号を送信する前記動作が、前記第1及び第2の送信アンテナによって送信される前記送信クロック同期信号によって、前記主磁石の前記主ボアの内部に定在波パターンを形成する動作を更に含む、請求項7に記載の方法。
  10. 前記クロック同期信号を受信する前記動作が、前記主磁石の前記主ボアの内部に形成される、前記送信クロック同期信号の前記定在波パターンを受信する動作を更に含む、請求項7に記載の方法。
  11. 前記第1及び第2のアンテナを一緒に結合して定在波共振器を形成して、前記クロック同期信号を送信する際に前記主磁石の前記主ボアの内部に定在波信号パターンを生成する動作を更に含む、請求項7に記載の方法。
  12. 前記クロック同期信号を送信する前記動作が、前記同期信号の内部にパイロットトーンを含める動作を更に含み、前記パイロットトーンが前記主磁石の前記主ボアの内部では比較的位相ノイズが無い、請求項11に記載の方法。
  13. コンピュータ可読メモリ媒体上に格納されたコンピュータプログラムであって、磁気共鳴(MR)システムの無線周波数(RF)部を前記MRシステムのシステムクロックと無線的に同期させ、前記MRシステムが、少なくとも1つのコントローラと、対向する第1及び第2の端部並びに前記対向する第1の端部及び第2の端部間に位置する主ボアを有する主磁石とを有し、前記コンピュータプログラムが:
    前記システムクロックに従ってクロック同期信号を生成し、
    前記主磁石の前記第1の端部に隣接して位置する第1の送信アンテナと、前記主磁石の前記第2の端部に隣接して位置する第2の送信アンテナとを使用して、前記主磁石の前記主ボアに前記クロック同期信号を送信し、
    前記主磁石の前記主ボアの内部に位置する少なくとも1つの受信アンテナを使用して、前記第1及び第2の送信アンテナから前記クロック同期信号を受信し、且つ
    前記受信されたクロック同期信号に従って前記RF部の内部クロックを同期させる
    プログラム部分を含む、コンピュータプログラム。
  14. 前記プログラム部分が更に、前記クロック同期信号を送信する際に、前記主ボアの前記対向する第1及び第2の端部から、それぞれ前記第1及び第2の送信アンテナを使用して前記主ボアに前記クロック同期信号を同期して送信させる、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
  15. 前記第1及び第2の送信アンテナによって送信される前記送信クロック同期信号によって、前記主磁石の前記主ボアの内部に定在波パターンを更に形成させる、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
  16. 前記同期信号の内部にパイロットトーンを更に含み、前記パイロットトーンが前記主磁石の前記主ボアの内部では比較的位相ノイズが無い、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
  17. 前記クロック同期信号を送信する際に、前記主ボアの内部に定在波パターンを形成するように、前記第1及び第2の送信アンテナの各々に等しい振幅及び位相で前記クロック同期信号を更に提供させる、請求項13に記載のコンピュータプログラム。
  18. 更に前記第1及び第2のアンテナを一緒に結合して定在波共振器を形成して、前記クロック同期信号を送信する際に前記主磁石の前記主ボアの内部に定在波信号パターンを生成させる、請求項17に記載のコンピュータプログラム。
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