JP6453068B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気共鳴イメージングに関する。
MRIは、静磁場中に置かれた被検体の原子核スピンをラーモア周波数のRFパルスで磁気的に励起し、この励起に伴って発生するMR信号から画像を再構成する撮像法である。なお、上記MRIは磁気共鳴イメージング(Magnetic Resonance Imaging)の意味であり、RFパルスは高周波パルス(radio frequency pulse)の意味であり、MR信号は核磁気共鳴信号(nuclear magnetic resonance signal)の意味である。
ここで、例えばRFパルス電流をコイルに流す等によって、原子核スピンにRFパルスを送信し、発生したエコー信号をMR信号として受信するのがRFコイル装置(radio Frequency Coil Device)である。
RFコイル装置には、RFパルスを送信する送信専用のものと、エコー信号を受信する受信専用のものと、両者を行う送受信兼用のものとがある。また、RFコイル装置には、全身用のものと、局所用のものとがある。被検体から放出されるMR信号は微弱であるため、極力被検体の近傍で受信することが好ましい。従って、局所用のRFコイル装置は、撮像部位に応じて人体の形状を考慮した種々のものが使用される。
また、MRIでは、MR信号の収集系統の多チャンネル化が進んでいる。ここでのチャンネルとは、RFコイル装置内の各要素コイルからそれぞれ出力され、MRI装置のRF受信器に入力されるまでの複数のMR信号の各経路の意味である。チャンネル数はRF受信器の入力受付数以下に設定される。
MRI装置の制御側(例えばRF受信器側)と、RFコイル装置との間の接続ケーブルの本数が多チャンネル化により増大すると、配線が煩雑となるので不便である。このため、MRI装置の制御側と、RFコイル装置との間でのデータの送信及び受信を無線化する無線型RFコイル装置(Wireless Type Radio Frequency Coil Device)が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−189079号公報
MR信号をデジタル化して無線送信する構成では、基準となるMRI装置の制御側クロック信号と、無線型RFコイル装置内のコイル側クロック信号とを何らかの手段で同期させることになる。同一周波数を出力する発振器が制御側にも無線型RFコイル装置側にも内蔵されている場合でも、実際には個体差による僅かな周波数の違いがあるからである。従って、コイル側クロック信号を制御側クロック信号に同期させる処理が継続されない限り、ある時点では両者の位相が揃っていても、両者の位相は徐々にずれていく。
MRI装置の制御側から無線型RFコイル装置側に同期信号を無線送信する場合、同期信号に使用する電波を電波法内に収めることになる。しかし、無線に関しては国毎に規制が異なるので、同じ送信周波数や変調方式がどの国でも使えるとは限らない。
このため、MR信号のデジタル無線通信において、国毎の電波の規制に拘らずに、MRI装置の制御側と無線型RFコイル装置側とのクロック同期を実現する新技術が要望されていた。
一実施形態では、MRI装置は、制御側発振器と、シーケンス設定部と、同期信号送信部とを有する。
制御側発振器は、磁気共鳴イメージングのパルスシーケンスの進行に用いられる制御側クロック信号を出力する。
シーケンス設定部は、ラーモア周波数のRFパルスの送信、及び、被検体から放射されるMR信号が無線型RFコイル装置により検出される期間での傾斜磁場パルスの印加が含まれるように、パルスシーケンスを設定する。
同期信号送信部は、パルスシーケンスの条件に基づいて、無線型RFコイル装置によるMR信号の検出期間を避けるように、制御側クロック信号の位相が反映されたラーモア周波数帯の一定周波数の同期信号をパルスシーケンスの実行期間に亘って継続的に無線送信する。
第1の実施形態のMRI装置の全体構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態のMRI装置におけるRFコイルユニット内の全身用コイルの等価回路の一例を示す模式的斜視図。 図1のRFコイル装置100の概略構成の一例を示す平面模式図。 第1の実施形態のMRI装置において、デジタル無線通信系統に関わる構成の一例を示すブロック図。 第1の実施形態において、同期信号の一時停止タイミングの一例を示すタイミング図。 第1の実施形態のMRI装置の動作の流れの一例を示すフローチャート。 第2の実施形態のMRI装置において、デジタル無線通信系統に関わる構成の一例を示すブロック図。 第3の実施形態のMRI装置において、デジタル無線通信系統に関わる構成の一例を示すブロック図。 第4の実施形態のMRI装置において、デジタル無線通信系統に関わる構成の一例を示すブロック図。
<第1の実施形態>
MRI装置ではラーモア周波数のRFパルスが用いられる以上、MRI装置を設置可能な国では、その国の電波の規制に拘らず、ラーモア周波数帯の電磁波を使用可能である。そこで第1の実施形態では、無線型のRFコイル装置100によるMR信号の検出期間を避けて、MRI装置10Aのガントリ30内の全身用コイルWBからラーモア周波数帯の一定周波数の同期信号がパルスシーケンスの実行期間に亘って継続的に無線送信される(図1、図2、図4、図5参照)。
RFコイル装置100は、この同期信号を検出し、この同期信号を使用してRFコイル装置100のクロックを同期させる。これにより、MR信号のデジタル無線通信において、国毎の電波の規制に拘らず、MRI装置10Aの制御側と無線型RFコイル装置側とのクロック同期を実現する。
以下、第1の実施形態の詳細について、MRI装置10Aの全体構成例(図1)、全身用コイルWBの構成例(図2)、RFコイル装置100の構成例(図3)、デジタル無線通信系統の構成例(図4)、パルスシーケンス実行中における同期処理のタイミングチャート(図5)、撮像動作の流れの例(図6)、の順に説明する。なお、各図において同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、第1の実施形態のMRI装置10Aの全体構成の一例を示すブロック図である。ここでは一例として、MRI装置10Aの構成要素を寝台装置20、ガントリ30、制御装置40の3つに分けて説明する。
第1に、寝台装置20は、支持台21と、天板22と、支持台21内に配置される天板移動機構23とを有する。
天板22の上面には、被検体Pが載置される。ここでは一例として、被検体Pの胸部には、MR信号のデータを無線送信する胸部用のRFコイル装置100が装着されるものとする。このRFコイル装置100はMRI装置10Aの一部であるとものするが、これは一解釈にすぎない。RFコイル装置100は、MRI装置10Aとは独立した構成要素として捉えてもよい。
支持台21は、天板22を水平方向(装置座標系のZ軸方向)に移動可能に支持する。天板移動機構23は、天板22がガントリ30外に位置する場合に、支持台21の高さを調整することで、天板22の鉛直方向の位置を調整する。また、天板移動機構23は、天板22を水平方向に移動させることで天板22をガントリ30内に入れ、撮像後には天板22をガントリ30外に出す。
第2に、ガントリ30は、例えば円筒状に構成され、撮像室に設置される。ガントリ30は、静磁場磁石31と、シムコイルユニット32と、傾斜磁場コイルユニット33と、RFコイルユニット34と、無線通信装置36とを有する。
静磁場磁石31は、例えば超伝導コイルであり、円筒状に構成される。静磁場磁石31は、後述の制御装置40の静磁場電源42から供給される電流により、撮像空間に静磁場を形成する。撮像空間とは例えば、被検体Pが置かれて、静磁場が印加されるガントリ30内の空間を意味する。なお、静磁場電源42を設けずに、静磁場磁石31を永久磁石で構成してもよい。
シムコイルユニット32は、例えば円筒状に構成され、静磁場磁石31の内側において、静磁場磁石31と軸を同じにして配置される。シムコイルユニット32は、後述の制御装置40のシムコイル電源44から供給される電流により、静磁場を均一化するオフセット磁場を形成する。
傾斜磁場コイルユニット33は、例えば円筒状に構成され、シムコイルユニット32の内側に配置される。傾斜磁場コイルユニット33は、不図示のX軸傾斜磁場コイル、Y軸傾斜磁場コイル、Z軸傾斜磁場コイルを有する。
本明細書では、特に断りのない限り、X軸、Y軸、Z軸は装置座標系であるものとする。ここでは一例として、装置座標系のX軸、Y軸、Z軸を以下のように定義する。まず、鉛直方向をY軸方向とし、天板22は、その上面の法線方向がY軸方向となるように配置される。天板22の水平移動方向をZ軸方向とし、ガントリ30は、その軸方向がZ軸方向となるように配置される。X軸方向は、これらY軸方向、Z軸方向に直交する方向であり、図1の例では天板22の幅方向である。
X軸傾斜磁場コイルは、後述の傾斜磁場電源46からの供給電流に応じたX軸方向の傾斜磁場Gxを撮像領域に形成する。同様に、Y軸傾斜磁場コイルは、傾斜磁場電源46からの供給電流に応じたY軸方向の傾斜磁場Gyを撮像領域に形成し、Z軸傾斜磁場コイルは、傾斜磁場電源46からの供給電流に応じたZ軸方向の傾斜磁場Gzを撮像領域に形成する。スライス選択方向傾斜磁場Gss、位相エンコード方向傾斜磁場Gpe、及び、読み出し方向(周波数エンコード方向)傾斜磁場Groは、装置座標系の3軸方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzの合成により、任意の方向に設定可能である。
上記撮像領域は、例えば、1画像又は1セットの画像の生成に用いられるMR信号の収集範囲の少なくとも一部であって、画像となる領域である。例えば折り返しアーチファクトを防止するために、画像化される領域よりも広範囲でMR信号が収集される場合、撮像領域はMR信号の収集範囲の一部である。また、上記「1セットの画像」は、例えばマルチスライス撮像などのように、1のパルスシーケンスで複数画像のMR信号が一括的に収集される場合の複数画像である。
RFコイルユニット34は、例えば円筒状に構成され、傾斜磁場コイルユニット33の内側に配置される。RFコイルユニット34は、例えば、RFパルスの送信及びMR信号の受信を兼用する全身用コイルWB(後述の図2参照)を含む。
無線通信装置36は、パルスシーケンスの条件などの制御情報をRFコイル装置100に無線送信し、RFコイル装置100からMR信号のデータを受信する。この詳細については、後述の図4で説明する。
第3に、制御装置40は、静磁場電源42と、シムコイル電源44と、傾斜磁場電源46と、RF送信器48と、RF受信器50と、シーケンスコントローラ58と、演算装置60と、入力装置72と、表示装置74と、記憶装置76とを有する。なお、制御装置40は、周波数アップコンバージョン部80、パルス波形生成部82、固定周波数生成部84、可変周波数生成部86等の構成要素をさらに有するが、煩雑となるので図1では省略し、これらについては後述の図4で説明する。
傾斜磁場電源46は、前述のように、傾斜磁場Gx、Gy、Gzを形成するための各電流をX軸傾斜磁場コイル、Y軸傾斜磁場コイル、Z軸傾斜磁場コイルにそれぞれ供給する。
RF送信器48は、核磁気共鳴を起こすラーモア周波数のRF電流パルスを生成し、これをRFコイルユニット34の全身用コイルWBに送信する。このRF電流パルスに応じたRFパルスが、全身用コイルWBから被検体Pに送信される。
RFコイル装置100は、被検体P内の原子核スピンがRFパルスによって励起されることで発生したMR信号を検出し、検出されたMR信号は、無線通信装置36に無線送信された後にRF受信器50に入力される。但し、全身用コイルWBがMR信号を検出する場合、全身用コイルWBで検出されたMR信号は有線でRF受信器50に入力される。
RF受信器50は、受信したMR信号に所定の信号処理を施すことで、デジタル化されたMR信号の複素データである生データを生成する。RF受信器50は、MR信号の生データを演算装置60(の画像再構成部62)に入力する。
シーケンスコントローラ58は、演算装置60の指令に従って、傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50の駆動に必要な制御情報を記憶する。ここでの制御情報とは、例えば、傾斜磁場電源46に印加すべきパルス電流の強度や印加時間、印加タイミング等の動作制御情報を記述したシーケンス情報である。シーケンスコントローラ58は、記憶した所定のシーケンスに従って傾斜磁場電源46、RF送信器48及びRF受信器50を駆動させることで、傾斜磁場Gx,Gy,Gz及びRFパルスを発生させる。
演算装置60は、システム制御部61と、システムバスSBと、画像再構成部62と、画像処理部64とを有する。
システム制御部61は、本スキャンの撮像条件の設定、撮像動作及び撮像後の画像表示において、システムバスSB等の配線を介してMRI装置10A全体のシステム制御を行う。上記撮像条件とは例えば、どの種類のパルスシーケンスにより、どのような条件でRFパルス等を送信し、どのような条件で被検体PからMR信号を収集するかを意味する。
撮像条件の例としては、撮像空間内の位置的情報としての撮像領域、フリップ角、繰り返し時間TR(Repetition Time)、スライス数、撮像部位、スピンエコー法やパラレルイメージング等のパルスシーケンスの種類などが挙げられる。上記撮像部位とは、例えば、頭部、胸部などの被検体Pのどの部分を撮像領域として画像化するかを意味する。
上記「本スキャン」は、T1強調画像などの目的とする診断画像の撮像のためのスキャンであって、位置決め画像用のMR信号収集のスキャンや、較正スキャンを含まない。スキャンとは、MR信号の収集動作を指し、画像再構成を含まない。較正スキャンとは例えば、本スキャンの撮像条件の内の未確定のものや、画像再構成処理や画像再構成後の補正処理に用いられる条件やデータを決定するために、本スキャンとは別に行われるスキャンを指す。較正スキャンの例としては、本スキャンでのRFパルスの中心周波数を算出するシーケンス等が挙げられる。プレスキャンとは、較正スキャンの内、本スキャン前に行われるものを指す。
また、システム制御部61は、撮像条件の設定画面情報を表示装置74に表示させ、入力装置72からの指示情報に基づいて撮像条件を設定し、設定した撮像条件をシーケンスコントローラ58に入力する。また、システム制御部61は、撮像後には、生成された表示用画像データが示す画像を表示装置74に表示させる。
入力装置72は、撮像条件や画像処理条件を設定する機能をユーザに提供する。
画像再構成部62は、位相エンコードステップ数及び周波数エンコードステップ数に応じて、RF受信器50から入力されるMR信号の生データをk空間データとして配置及び保存する。k空間とは、周波数空間の意味である。画像再構成部62は、k空間データにフーリエ変換を含む画像再構成処理を施すことで、被検体Pの画像データを生成する。画像再構成部62は、生成した画像データを画像処理部64に入力すると共に記憶装置76に保存する。
画像処理部64は、再構成後の画像データに所定の画像処理を施し、画像処理後の画像データを表示用画像データとして記憶装置76に保存する。
記憶装置76は、上記の表示用画像データに対し、その表示用画像データの生成に用いた撮像条件や被検体Pの情報(患者情報)等を付帯情報として付属させて記憶する。
なお、演算装置60、入力装置72、表示装置74、記憶装置76の4つを1つのコンピュータとして構成し、例えば制御室に設置してもよい。
また、上記説明では、MRI装置10Aの構成要素をガントリ30、寝台装置20、制御装置40の3つに分類したが、これは一解釈例にすぎない。例えば、天板移動機構23は、制御装置40の一部として捉えてもよい。
或いは、RF受信器50は、ガントリ30外に配置された制御装置40の構成要素ではなく、ガントリ30の一部としてガントリ30内に配置されてもよい。この場合、ガントリ30外へのMR信号のデータの出力に際しては、例えば光通信ケーブルを用いて光デジタル信号として送信すれば、外部ノイズの影響が軽減されるので望ましい。
図2は、第1の実施形態のMRI装置10AにおけるRFコイルユニット34内の全身用コイルWBの等価回路の一例を示す模式的斜視図である。図2では、全身用コイルWBの回路の導線をX軸方向に手前側は太線で、奥側は細線で記載している。また、導線と導線との交差箇所について、電気的接続箇所は黒丸で記載し、電気的に接続されていない箇所は一方を半円状で記載し、両者を区別する。
全身用コイルWBは、第1ループ導体254と、第2ループ導体256と、8個の連絡導体(ラング)258と、16個のコンデンサCkとを有する。
図2では、第1ループ導体はX−Y平面に平行な左側のリングに対応し、第2ループ導体はX−Y平面に平行な右側のリングに対応する。
連絡導体258は、図2では一例として、Z軸方向に延在する8本の直線に対応する。8個の連絡導体258はそれぞれ、一端側が第1ループ導体254に接続され、他端側が第2ループ導体256に接続される。
第1ループ導体254において、各連絡導体204との接続ノード間(計8区間)には、コンデンサCkが1つずつ接続される。この点、第2ループ導体256も同様である。
このように全身用コイルWBは、8エレメントのバードケージ型に構成され、共振周波数がラーモア周波数となるように、その回路定数は設定される。ここでの回路定数とは、コンデンサCkの容量値、第1ループ導体254、第2ループ導体256、連絡導体258の各配線のインダクタンス、容量等である。
RF送信器48からの高周波送受信ケーブル270、272はそれぞれ、第1ループ導体200において、角度が90度異なる箇所に接続されるため、全身用コイルWBは、QD(quadrature phase:直角位相)方式により給電される。なお、図2では、これら高周波送受信ケーブル270、272の全身用コイルWBに対する接続配線は、区別のため点線で記載されている。
第1の実施形態の特徴の1つとして、全身用コイルWBは、ラーモア周波数のRFパルスの送信機能と、MRI装置10Aの制御側クロック信号の位相が反映された同期信号の送信機能とを兼用する。この同期信号は、RFコイル装置100で受信され、RFコイル装置100内のコイル側クロック信号を制御側クロック信号に同期させる処理に用いられる。この同期信号は、以下の理由により、ラーモア周波数帯の一定周波数に設定される。
第1に、全身用コイルWBは、ラーモア周波数で共振するように回路定数が選択されているので、同期信号の周波数をラーモア周波数から離しすぎると、エネルギー変換効率が下がるからである。ここでのエネルギー変換効率とは、例えば、全身用コイルWBを流れる電流値と、放射される電磁波の強度との比率である。
第2に、後述の第2の実施形態のように、RFコイル装置100の要素コイル106a〜106h(図3参照)のいずれか1つがMR信号の検出機能と、同期信号の受信機能とを兼用する場合、同期信号の受信感度が下がるからである。即ち、RFパルスがラーモア周波数であるから、被検体Pから放射されるMR信号もラーモア周波数であり、各要素コイル106a〜106hの回路定数は、ラーモア周波数の電磁波に対して受信感度が高くなるように選択されている。但し、第1の実施形態では、RFコイル装置100内において、同期信号を受信するアンテナが要素コイル106a〜106hとは別に設けられる。
従って、前述のラーモア周波数帯とは、全身用コイルWBから十分なエネルギー変換効率で電磁波を出力できる周波数であって、MR信号の検出用の要素コイル106a〜106hが十分な受信感度で検出可能な周波数である。ラーモア周波数帯は、例えばラーモア周波数の前後500kHzの周波数帯とすることができる。但し、これは数値の一例にすぎず、本発明の実施形態を限定するものではない。
ここで、同期信号の周波数は、ラーモア周波数帯において、被検体Pの水素原子核スピンを磁気的に励起しない程度にラーモア周波数から若干ずらすことが望ましい。これは、ラーモア周波数の同期信号が出力されると、それが被検体Pの水素原子核スピンを磁気的に若干励起し、プレサチュレーションパルスのような効果を与え、画質に影響しうるからである。
但し、同期信号の強度は、RFパルスの例えば1%以下の強度であるため、被検体Pの水素原子核スピンを磁気的に励起するおそれがなければ、ラーモア周波数の同期信号を用いてもよい。同期信号の周波数がラーモア周波数に近い程、送信のエネルギー変換効率及び要素コイル106a〜106hでの受信効率が向上する利点がある。
また、全身用コイルWBは、図2のようなバードケージ型に限定されるものではない。全身用コイルWBは、ラーモア周波数のRFパルスの送信機能及びラーモア周波数帯の同期信号の送信機能を有する限り、他の形状でもよい。
図3は、図1のRFコイル装置100の概略構成の一例を示す平面模式図である。図3に示すように、RFコイル装置100は、カバー部材104内に8つの要素コイル106a,106b,106c,106d,106e,106f,106g,106hが配設された構造である。
カバー部材104は、可撓性を有する材料によって折り曲げ等の変形が可能に形成されている。このように変形可能な材料としては、例えば特開2007−229004号公報に記載の可撓性を有する回路基板(Flexible Printed Circuit:FPC)などを用いることができる。
カバー部材104は、長手方向の中央において、被検体Pの頭部を挿通するように開口している。例えば、図3において開口よりも左側(要素コイル106a〜106d側)が被検体Pの胸部(前面)に配置され、反対側(要素コイル106e〜106h側)が被検体Pの背面に装着される。また、図3では省略したRFコイル装置100における制御系の構成要素については、次の図4で説明する。
図4は、第1の実施形態のMRI装置10Aにおいて、デジタル無線通信系統に関わる構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、制御装置40は、図1で述べた構成要素に加えて、周波数アップコンバージョン部80、パルス波形生成部82、固定周波数生成部84、可変周波数生成部86をさらに有する。また、RF受信器50は、周波数ダウンコンバージョン部50aと、データ生成部50bとを有する。
無線通信装置36は、データ受信部312と、ゲート信号送信部316と、制御情報送受信部320と、アンテナ330a,330b,330cとを有する。
RFコイル装置100は、前述の要素コイル106a〜106iと、プリアンプPMPと、A/D変換器(Analogue/Digital Converter)ADCと、P/S変換器(Parallel/Serial Converter)PSCと、データ送信部112と、ゲート信号受信部116と、制御情報応答部120と、同期信号受信部124と、アンテナ130a,130b,130c,130dと、電力供給部140と、位相同期回路144と、電圧制御発振器146とを有する。
但し、図4では煩雑となるので、要素コイル106c〜106iを図示していない。プリアンプPMP及びA/D変換器ADCは、要素コイル106a〜106iにそれぞれ対応するように8個ずつ内蔵されるが、図4では煩雑となるので要素コイル106a,106bに対応するもののみを示す。
RFコイル装置100の位相同期回路144は、低域通過フィルタ144aと、位相比較器144bと、分周器144c,144dとを有する。位相同期回路144の各構成要素の機能については、後述する全身用コイルWB−RFコイル装置100間の無線通信の説明の中で述べる。
また、RFコイル装置100の電力供給部140は、充電池BATと、充電コネクタCTRとを有する。ここでは一例として、充電コネクタCTRが外部電源に接続されることで、RFコイル装置100の未使用期間中に充電池BATが充電されるものとする。
以下、図1では触れなかった固定周波数生成部84等の制御装置40の構成要素の機能を説明後、全身用コイルWB−RFコイル装置100間の無線通信経路、無線通信装置36−RFコイル装置100間の3つの無線通信経路について順に説明する。
図4において固定周波数生成部84は、MRI装置10Aのシステム制御の基準となる一定周波数の制御側クロック信号を生成する。制御側クロック信号は、例えばパルスシーケンスの進行において、RFパルスの送信タイミング、傾斜磁場パルスGss,Gpe,Gro等の印加タイミングの決定に用いられる。固定周波数生成部84は、制御側クロック信号を生成するために、例えば安定度の高い水晶発振器などを有する。固定周波数生成部84は、シーケンスコントローラ58、システム制御部61、可変周波数生成部86、画像再構成部62、パルス波形生成部82等に制御側クロック信号を入力する。
可変周波数生成部86は、不図示の位相同期回路、デジタル直接合成発振器(Direct Digital Synthesizer)、ミキサ等を内蔵し、制御側クロック信号に基づいて動作する。可変周波数生成部86は、RFパルスの中心周波数としてシステム制御部61から入力される設定値に一致する可変周波数のローカルクロック信号を生成し、生成したローカルクロック信号を周波数ダウンコンバージョン部50a及び周波数アップコンバージョン部80に入力する。
そのために、システム制御部61は、プレスキャンの前にRFパルスの中心周波数の初期値を可変周波数生成部86に入力する。また、システム制御部61は、プレスキャン後にはRFパルスの中心周波数の補正値を可変周波数生成部86に入力する。また、システム制御部61は、入力装置72を介して入力された撮像条件に基づいて、RFパルスの種別、RFパルスの帯域幅などの撮像条件を決定する。システム制御部61は、このように決定した撮像条件をパルス波形生成部82に入力する。
また、可変周波数生成部86は、上述のRFパルスの中心周波数生成と同様の手順で、ラーモア周波数帯の正弦波の同期信号を生成する。この同期信号は、固定周波数生成部84の制御側クロック信号によって駆動されるデジタル直接合成発振器または位相同期回路(PLL: Phase-Locked Loop)を使用して生成すれば、制御側クロックと同期した信号となる。
このように制御側クロック信号の位相が反映されたラーモア周波数帯の正弦波を生成する手法については、従来技術と同様でよいので、更なる説明を省略する。また、同期信号の波形は、正弦波のような曲線波に限定されるものではなく、クロック信号のような方形波でもよい。
可変周波数生成部86は、制御側クロック信号の位相が反映されたラーモア周波数帯の一定周波数の同期信号をRF送信器48に入力する。RF送信器48は、この同期信号を全身用コイルWBに送信し、全身用コイルWBから同期信号を無線送信させる。
パルス波形生成部82は、システム制御部61から入力される撮像条件に応じて、固定周波数生成部84から入力される制御側クロック信号を用いてベースバンドのパルス波形信号を生成する。パルス波形生成部82は、ベースバンドのパルス波形信号を周波数アップコンバージョン部80に入力する。
周波数アップコンバージョン部80は、ベースバンドのパルス波形信号に対して、可変周波数生成部86から入力されるローカルクロック信号を乗算し、さらにフィルタリングによって所望の信号帯域のみを通過させることで、周波数アップコンバージョンを実施する。周波数アップコンバージョン部80は、このようして周波数が上げられたベースバンドのパルス波形信号をRF送信器48に入力する。RF送信器48は、入力されたパルス波形信号に基づいて、RFパルスを生成する。
次に、全身用コイルWB−RFコイル装置100間の無線通信経路、及び、RFコイル装置100内のコイル側クロック信号の同期処理について説明する。
制御側クロック信号と、コイル側クロック信号の周波数は一般には同じであるが、完全一致させることは必ずしも容易ではない。周波数が少しでも異なると、ある時刻では互いの位相(立ち上がり又は立ち下がりのタイミング)が揃っていても、徐々に互いの位相がずれていく。そこで、制御側クロック信号及びコイル側クロック信号の各立ち上がり(又は各立ち下がり)のタイミングを揃える同期処理がRFコイル装置100内で以下のように実行される。
まず、RFコイル装置100の同期信号受信部124は、全身用コイルWBから無線送信され、制御側クロック信号の位相が反映された同期信号をアンテナ130dにより受信し、受信した同期信号を位相同期回路144の分周器144dに入力する。
ここで、電圧制御発振器146は、コイル側クロック信号を出力するものであり、例えば可変容量ダイオード(図示せず)を内蔵する。可変容量ダイオードに対する印加電圧が変わると、可変容量ダイオードの静電容量が変化するため、共振周波数が変化し、電圧制御発振器146の発振周波数が変化する。
位相同期回路144は、コイル側クロック信号をフィードバック制御することで、コイル側クロック信号の位相を、同期信号に反映された制御側クロック信号の位相に合わせる。
位相同期回路144において、低域通過フィルタ144aは、短周期の信号変動が増幅されて発振が起きることを防ぐために、位相比較器144bと電圧制御発振器146との間に直列に挿入される。
位相比較器144bは、入力された2つの信号の位相差を電圧に変換して出力する。位相比較器144bに対する一方の入力は、分周器144cを介して整数分の1の周波数に変換されたコイル側クロック信号であり、フィードバック信号に相当する。位相比較器144bに対する他方の入力は、分周器144dを介して整数分の1の周波数に変換された同期信号である。また、位相比較器144bに対する2つの入力信号は、位相差を正確に検出するために、周波数を揃えることが望ましい。
従って、分周器144c,144dはそれぞれ、同期信号の周波数とコイル側クロック信号の周波数との最大公約数の周波数の信号を出力するように、入力された周波数を整数分の1に変換する。
以上の回路構成によれば、電圧制御発振器146から出力されるコイル側クロック信号が負帰還ループで位相同期回路144に入力される。従って、位相同期回路144に入力される同期信号に反映された制御側クロック信号の位相と、コイル側クロック信号との位相差が小さくなるように、位相同期回路144及び電圧制御発振器146は動作する。これにより、コイル側クロック信号の立ち上がり及び立ち下がりのタイミングは、制御側クロック信号の立ち上がり及び立ち下がりのタイミングに等しくなるように制御される。
なお、同期信号の周波数と、コイル側クロック信号の周波数とが等しい場合、分周器144c,144dは不要である。また、コイル側クロック信号の周波数が同期信号の周波数の整数倍である場合、分周器144dは不要である。
次に、無線通信装置36とRFコイル装置100との間の3つの無線通信経路について説明する。
第1に、アンテナ330b−130b間では、無線通信装置36のゲート信号送信部316からRFコイル装置100のゲート信号受信部116に対して、ゲート信号が撮像中において継続的に無線送信される。
より詳細には、RFコイル装置100内の各要素コイル106a〜106hのオンオフを切り替えるために、例えば、PINダイオード(p-intrinsic-n Diode)が含まれるトラップ回路などのスイッチが用いられる。ゲート信号は、例えば、トラップ回路のインピーダンスの切替タイミングを規定する信号(上記スイッチの制御信号)である。
ゲート信号受信部116は、受信したゲート信号を各要素コイル106a〜106hのスイッチに入力することで、そのオンオフを切り替える。なお、ゲート信号送信部316からゲート信号受信部116にトリガー信号が送信され、ゲート信号受信部116内でトリガー信号に基づいてゲート信号が生成される構成でもよい。
RFパルスが被検体Pに送信される期間では、ゲート信号送信部316、アンテナ330b、130b、ゲート信号受信部116を介して各要素コイル106a〜106hに入力されるゲート信号は、通常、オンレベルにされる。ゲート信号がオンレベルの期間では、上記スイッチはオフ状態となり、各要素コイル106a〜106hは、ループが途切れた状態となり、MR信号を検出できない。
RFパルスが被検体Pに送信される期間を除く期間では、オフレベルのゲート信号が無線送信される。ゲート信号がオフレベルの期間では、上記スイッチはオン状態となり、各要素コイル106a〜106hは、MR信号を検出できる。このような要素コイル106a〜106hのオンオフの切り替えにより、被検体PにRFパルスを送信するRFコイル(例えば全身用コイルWB)と、MR信号を受信する要素コイル106a〜106hとの間のカップリングが防止される。
第2に、アンテナ130a−330a間では、RFコイル装置100のデータ送信部112から無線通信装置36のデータ受信部312に対して、デジタルのMR信号のデータが無線送信される。
具体的には、要素コイル(106a〜106hの少なくとも1つ)で検出されたアナログのMR信号は、対応するプリアンプPMPに入力されて増幅された後、対応するA/D変換器ADCに入力され、デジタル信号に変換される。
ここで、各A/D変換器ADCには、電圧制御発振器146からコイル側クロック信号が継続的に入力される。また、同期信号受信部124は、MR信号の検出期間直前に同期信号の無線送信が停止されたタイミングをA/D変換トリガータイミングとしてアンテナ130dで検出し、このA/D変換トリガータイミングに、A/D変換トリガー信号をリアルタイムで各A/D変換器ADCに入力する。
各A/D変換器ADCは、A/D変換トリガー信号の受信タイミングから所定の遅延時間後に、コイル側クロック信号に基づいてサンプリング処理(量子化)を開始する。各A/D変換器ADCは、デジタルのMR信号をP/S変換器PSCに入力する。但し、MR信号の検出用に選択されていない要素コイル(106a〜106h)が存在する場合、当該非選択の要素コイルに対応するプリアンプPMP及びA/D変換器ADCは動作しない。
P/S変換器PSCは、入力されたMR信号を無線送信用にパラレル信号からシリアル信号に変換し、このシリアル信号をデータ送信部112に入力する。
データ送信部112は、入力されたシリアルのMR信号に対し、誤り訂正符号化、インタリーブ、変調、周波数変換、増幅、フィルタリングなどの処理を施すことで、(シリアル信号かつデジタル信号である)無線送信用のMR信号を生成する。データ送信部112は、無線送信用のMR信号をアンテナ130aからアンテナ330aに無線送信する。
但し、本実施形態はシリアル信号としてMR信号を無線送信する態様に限定されるものではない。例えばMR信号の送信用及び受信用のアンテナ数を増やす等により、パラレル信号のままMR信号を無線送信する構成にしてもよい。
データ受信部312は、アンテナ330aで受信したMR信号に対して、増幅、周波数変換、復調、逆インタリーブ、誤り訂正復号等の処理を施す。これにより、データ受信部312は、無線送信用のMR信号から元のデジタルのMR信号を抽出し、抽出したMR信号をRF受信器50の周波数ダウンコンバージョン部50aに入力する。
周波数ダウンコンバージョン部50aは、可変周波数生成部86から入力されるローカルクロック信号を、データ受信部312から入力されるMR信号に乗算し、さらにフィルタリングによって所望の信号帯域のみを通過させる。これにより、周波数ダウンコンバージョン部50aは、MR信号に周波数変換を施し、周波数が低くされたMR信号をデータ生成部50bに入力する。
データ生成部50bは、周波数が低くされたMR信号に所定の信号処理を施すことで、MR信号の生データを生成し、MR信号の生データを画像再構成部62に入力する。画像再構成部62は、MR信号の生データをk空間データに変換して保存する。
第3に、アンテナ330c−130c間では、無線通信装置36の制御情報送受信部320と、RFコイル装置100の制御情報応答部120との間で、RFコイル装置100の識別情報や撮像条件が無線送信される。
制御情報送受信部320がアンテナ330cから識別情報の送信指令信号を無線送信すると、制御情報応答部120は、識別情報の送信指令信号をアンテナ130cで受信し、RFコイル装置100の識別情報をアンテナ130cから無線送信する。制御情報送受信部320は、RFコイル装置100の識別情報をアンテナ330cで受信し、この識別情報をシステム制御部61に入力する。
これにより、システム制御部61は、RFコイル装置100が用いられていることを認識し、RFコイル装置100と無線通信装置36との通信許可をMRI装置10Aの各部に入力する。この後、制御情報送受信部320は、本スキャンのパルスシーケンスや、本スキャンでのMR信号の検出用に選択された要素コイル(106a〜106hの少なくとも1つ)などの撮像条件をアンテナ330cから無線送信する。制御情報応答部120は、アンテナ130cで受信した撮像条件を制御部108に入力する。
以上が無線通信装置36−RFコイル装置100間の3つの無線通信経路の説明である。
図5は、第1の実施形態において、同期信号の一時停止のタイミングの一例を示すタイミング図である。ここでは一例として、グラジエントエコー法のパルスシーケンスを示す。図5において、最上段はRFパルス(RF PULSE)、上から2番目はスライス選択方向傾斜磁場Gss、上から3番目は位相エンコード方向傾斜磁場Gpe、上から4番目は読み出し方向傾斜磁場Gro、上から5番目はMR信号(MR SIGNAL)、上から6番目は同期信号(SYNCHRONIZATION SIGNAL)、最下段はコイル側クロック信号をそれぞれ示す。
図5のグラジエントエコー法のパルスシーケンスは、以下のように続く。
まず、例えば極性が正のスライス選択方向傾斜磁場パルスGssの印加と同時に、フリップ角が例えば90°の励起RFパルスが撮像領域に送信される。
次に、励起RFパルスの送信が停止されると共にスライス選択方向傾斜磁場パルスGssの極性が反転される。極性が反転したスライス選択方向傾斜磁場パルスGssは、リフェージングローブ(rephrasing lobe)と呼ばれ、その印加期間は、極性反転前のスライス選択方向傾斜磁場パルスGssの印加期間の半分となる。
次に、位相エンコード方向傾斜磁場Gpe、及び、極性が例えば負の読み出し方向傾斜磁場Groが印加される。
次に、エコー時間TEの半分が経過したタイミングで、読み出し方向傾斜磁場Groの極性が反転される。そして、エコー時間TEのタイミングを中心にMR信号が被検体Pから放射されるので、読み出し方向傾斜磁場Groの印加の下、MR信号が要素コイル(106a〜106h)により検出される。
次に、読み出し方向傾斜磁場Groの印加終了後、先に印加された位相エンコード方向傾斜磁場パルスとは極性が反転された補償傾斜磁場が位相エンコード方向に印加される。これにより、MR信号の検出前に印加された位相エンコード方向傾斜磁場の影響が、次の位相エンコードステップのMR信号の収集の前に消去される。
ここまでが位相エンコードステップ1つ分のMR信号の収集(1サイクル)であり、図5における1つの繰り返し時間TR内の処理である。この1サイクルが位相エンコードステップの数と同数だけ繰り返されることで、1画像分のMR信号が収集される。
図5に示すように、励起RFパルスの送信期間では、全身用コイルWBは励起RFパルスの送信に用いられるので、全身用コイルWBからの同期信号の無線送信は一時的に停止される。そして、励起RFパルスの送信停止(読み出し方向傾斜磁場Gssの極性反転)に同期して、同期信号の無線送信が再開される。
また、正の読み出し方向傾斜磁場Groの印加期間、即ち、MR信号の検出期間では、同期信号の無線送信は一時的に停止される。これは、被検体Pから放射されるMR信号が微弱であることを考慮し、各要素コイル106a〜106hのMR信号に対する受信感度に影響を与えないためである。そして、読み出し方向傾斜磁場Groの印加終了に同期して、同期信号の無線送信が再開される。
この例では1の繰り返し時間TR内に、同期信号の一時停止期間が2カ所表れるが、この期間は、電圧制御発振器146の自走期間(FREE RUNNING TIME)となる。上記「自走」とは例えば、外部からの制御を受けずに、発振器がその固有の発振周波数により、自動的に発振する状態を意味する。
前述のように、同期信号の送信期間では、位相同期回路144(図4参照)は、電圧制御発振器146から出力されるコイル側クロック信号の位相を制御側クロック信号と位相に合致させる同期制御を実行する。一方、同期信号の停止期間では、位相同期回路144は同期制御を一時停止するので、電圧制御発振器146は、同期制御の停止直前の周波数でコイル側クロック信号を出力(自走)する。
この例では1の繰り返し時間TR内に自走期間が2カ所表れるが、どちらも極めて短い期間である。従って、その期間だけ電圧制御発振器146を自走させることで、コイル側クロック信号と制御側クロック信号との極僅かな位相ズレが生じたとしても、MR信号のデータ収集処理に支障をきたす程の位相ズレには至らない。
なお、同期信号は、一時停止期間を除いて継続的に無線送信されるので、その送信期間は、位相エンコード方向傾斜磁場Gpeなどの傾斜磁場パルスの送信期間と重なる。しかし、位相エンコード方向傾斜磁場パルスは、例えば数百KHzであり、通常のMRI装置の静磁場強度でのラーモア周波数帯とは大分離れている。例えば静磁場強度が1.5テスラの場合、ラーモア周波数は約64MHzである。このように周波数が大きく違うので、同期信号を受信するアンテナ130dにおいて、傾斜磁場パルスとは区別して同期信号のみを検出可能である。
ここでは説明の簡単化のため、グラジエントエコー法のパルスシーケンスで説明したが、同期信号の一時停止のタイミングは、スピンエコー法などの他のパルスシーケンスにおいても上記同様である。
図6は、第1の実施形態のMRI装置10Aの動作の流れの一例を示すフローチャートである。以下、前述した各図を適宜参照しながら、図6に示すステップ番号に従って、MRI装置10Aの動作を説明する。
[ステップS1]天板22(図1参照)上の被検体PにRFコイル装置100が装着される。また、制御情報送受信部320(図4参照)は、アンテナ330cから識別情報の送信指令信号を無線送信する。これにより、前述のように制御情報応答部120から無線送信されるRFコイル装置100の識別情報が制御情報送受信部320経由でシステム制御部61に入力され、システム制御部61は、RFコイル装置100が用いられていることを認識する。
この後、システム制御部61は、RFコイル装置100と無線通信装置36との通信許可をシーケンスコントローラ58などのMRI装置10Aの各部に入力する。これにより、可変周波数生成部86は、前述のように、制御側クロック信号の位相が反映されたラーモア周波数帯の一定周波数の同期信号の生成を開始する。また、シーケンスコントローラ58は、システム制御部61の指令に従ってRF送信器48及び全身用コイルWB(図2参照)を制御することで、同期信号の無線送信を開始させる。同期信号の無線送信は、以降も継続される。
ここでは一例として、同期信号は、パルスシーケンスにおけるMR信号の検出期間及びRFパルスの送信期間を除いて、継続的に無線送信される(図5参照)。従って、RFコイル装置100の位相同期回路144は、パルスシーケンス実行中の一部の自走期間を除いて、制御側クロック信号に同期したコイル側クロック信号を電圧制御発振器146から継続的に出力させる。
また、天板移動機構23(図1参照)は、システム制御部61の制御に従って、ガントリ30内に天板22を移動させる。
この後、ステップS2に進む。
[ステップS2]システム制御部61は、入力装置72を介してMRI装置10Aに対して入力された撮像条件に基づいて、パルスシーケンスの種類などの本スキャンの撮像条件の一部を設定する。
この後、ステップS3に進む。
[ステップS3]システム制御部61は、MRI装置10Aの各部を制御することで、プレスキャンを実行させる。プレスキャンでは、例えば、RFパルスの中心周波数の補正値が算出される。
この後、ステップS4に進む。
[ステップS4]システム制御部61は、プレスキャンの実行結果に基づいて、本スキャンの残りの撮像条件を設定する。
この後、制御情報送受信部320は、本スキャンのパルスシーケンス情報や、本スキャンでのMR信号の検出用に選択された要素コイル(106a〜106hの少なくとも1つ)などの撮像条件をアンテナ330cからアンテナ130cに無線送信する。ここで送信される撮像条件には、同期信号の一時停止のタイミングからサンプリング処理の開始までの遅延時間、サンプリング時間間隔、サンプリング数などのサンプリング処理情報が含まれる。
また、上記パルスシーケンス情報には、各傾斜磁場の印加タイミング、各RFパルスの送信タイミングなどが含まれる。
制御情報応答部120は、アンテナ130cで受信した撮像条件を制御部108及び同期信号受信部124に入力する。制御部108は、サンプリング処理情報を各A/D変換器ADCに入力する。
この後、ステップS5に進む。
[ステップS5]システム制御部61は、MRI装置10Aの各部を制御することで、本スキャンを実行させる。具体的には、静磁場電源42により励磁された静磁場磁石31によって撮像空間に静磁場が既に形成されている。また、シムコイル電源44からシムコイル32に電流が供給されて、静磁場が均一化される。なお、本スキャンの実行中において、アンテナ330b−130b間では、ゲート信号送信部324からゲート信号受信部224に前述のゲート信号が継続的に無線送信されている。
この後、入力装置72からシステム制御部61に撮像開始指示が入力されると、以下のサブステップ<1>〜<4>の処理が順次繰り返されることで、被検体PからのMR信号が収集される。
<1>シーケンスコントローラ58は、システム制御部61から入力されたパルスシーケンスに従って傾斜磁場電源46、RF送信器48を駆動させることで、被検体Pの撮像部位が含まれる撮像領域に傾斜磁場を形成させると共に、全身用コイルWBから被検体PにRFパルスを送信する。
RFパルスの送信期間では、シーケンスコントローラ58は、RF送信器48及び全身用コイルWBを制御することで同期信号の無線送信を一時停止させる。また、RFパルスの送信期間では、ゲート信号は例えばオンレベルにされ、RFコイル装置100の各要素コイル106a〜106hはオフ状態となり、前述のカップリングが防止される。
なお、RFパルスの送信期間において同期信号受信部124は、アンテナ130dによって同期信号の送信停止タイミングを検出するが、ここでの送信停止タイミングをA/D変換開始タイミングではないものと判定する。この判定には、ステップS4で入力されたパルスシーケンスの条件が用いられる。
<2>RFパルスの送信終了後、シーケンスコントローラ58は、RF送信器48及び全身用コイルWBを制御することで同期信号の無線送信を再開させる。また、RFパルスの送信終了後、ゲート信号は例えばオフレベルに切り替えられ、各要素コイル106a〜106hは、MR信号を検出可能な状態に切り替わる。この後、図5のパルスシーケンスの例では、読み出し方向傾斜磁場パルスGroの極性反転に同期して、シーケンスコントローラ58は、全身用コイルWBからの同期信号の無線送信を一時停止させる。
そして、各要素コイル106a〜106hは、被検体P内の核磁気共鳴により生じたMR信号を検出する。検出されたアナログのMR信号は、各要素コイル106a〜106hから各プリアンプPMPに入力されて増幅された後、各A/D変換器ADCにそれぞれ入力される。ここで、被検体PからMR信号が発せられると同時に、各要素コイル106a〜106hに電流が流れてプリアンプPMPで増幅されるので、被検体PからのMR信号の放射と、アナログのMR信号のA/D変換器ADCへの入力とは、ほぼ同時とみなしてよい。
制御部108は、ステップS4で入力されたMR信号検出用に選択された要素コイルの情報に基づき、非選択の要素コイルに対応するプリアンプPMP及びA/D変換器ADCを動作させない。従って、選択された要素コイル(106a〜106hの少なくとも1つ)で検出されたアナログのMR信号のみが後段に入力される。
また、同期信号受信部124は、MR信号の検出期間の直前での同期信号の送信停止タイミングをアンテナ130dで検出し、ここでの送信停止タイミングをA/D変換トリガータイミングとして判定する。この判定には、ステップS4で入力されたパルスシーケンスに条件が用いられる。同期信号受信部124は、A/D変換トリガータイミングの判定と同時に、A/D変換トリガー信号を各A/D変換器ADCに入力する。
<3>A/D変換器ADCは、A/D変換トリガー信号の受信から所定の遅延時間後に、コイル側クロック信号に基づいてMR信号のサンプリング処理を開始する。ここでの遅延時間は、サンプリング情報としてステップS4で制御部108から入力されている。また、サンプリング処理は、ステップS4で制御部108から入力されたサンプリング時間間隔、サンプリング数に従って実行される。A/D変換器ADCは、サンプリング処理によってデジタル化したMR信号をP/S変換器PSCにそれぞれ入力する。
P/S変換器PSCは、入力された複数のMR信号をシリアル信号に変換し、これをデータ送信部112に入力する。データ送信部112は、シリアルのMR信号に所定の処理を施すことで無線送信用のMR信号を生成し、これをアンテナ130aからアンテナ330aに無線送信する。
なお、シーケンスコントローラ58は、読み出し方向傾斜磁場パルスGro印加停止タイミング(被検体PからのMR信号の検出期間の終了タイミング)に同期して、全身用コイルWBからの同期信号の無線送信を再開させる。
<4>データ受信部312は、アンテナ330aで受信した無線送信用のMR信号に所定の処理を施すことで元のデジタルのMR信号を抽出し、抽出したMR信号をRF受信器50の周波数ダウンコンバージョン部50aに入力する。周波数ダウンコンバージョン部50aは、入力されたMR信号に周波数ダウンコンバージョンを施し、周波数が落とされたMR信号をデータ生成部50bに入力する。データ生成部50bは、入力されたMR信号に所定の信号処理を施すことで、MR信号の生データを生成する。MR信号の生データは、画像再構成部62に入力され、画像再構成部62においてk空間データに変換されて保存される。
以上の<1>〜<4>の処理が繰り返されることで、MR信号の収集が終了後、ステップS6に進む。
[ステップS6]画像再構成部62は、フーリエ変換等を含む画像再構成処理をk空間データに施すことで画像データを再構成し、得られた画像データを記憶装置76(図1参照)に保存する。この後、ステップS7に進む。
[ステップS7]画像処理部64は、再構成後の画像データを記憶装置76から取り込み、これに所定の画像処理を施すことで表示用画像データを生成し、この表示用画像データを記憶装置76に保存する。システム制御部61は、表示用画像データを表示装置74に転送し、表示用画像データが示す画像を表示装置74に表示させる。
以上が第1の実施形態のMRI装置10Aの動作説明である。
このように第1の実施形態では、可変周波数生成部86は、制御側クロック信号の位相が反映されるようにラーモア周波数帯の一定周波数の同期信号を生成する。そして、全身用コイルWBは同期信号を無線送信し、RFコイル装置100の位相同期回路144は、同期信号に基づいてコイル側クロック信号を制御側クロック信号に同期させる。
MRI装置10Aではラーモア周波数のRFパルスが用いられる以上、MRI装置10Aを設置可能な国では、その国の電波の規制に拘らず、ラーモア周波数帯の電磁波を使用可能である。このため、MR信号のデジタル無線通信において、国毎の電波の規制に拘らず、MRI装置10Aの制御側と無線型のRFコイル装置100側とのクロック同期を実現することができる。従って、新たな電波法の問題を考える必要もない。
また、一般にRFパルスの送信に用いられる全身用コイルWBの共振周波数がラーモア周波数であることを利用して、全身用コイルWBが同期信号の送信機能も兼用する。従って、同期信号の生成用の構成要素(ハードウェア)を別途設ける必要はない。
また、RFコイル装置100側には、同期信号の一時停止のタイミングからA/D変換開始タイミングまでの遅延時間やサンプリング時間間隔などのサンプリング情報が本スキャン前に無線送信される。RFコイル装置100側は、同期信号の一時停止のタイミングを検出し、これをA/D変換トリガータイミングとして判定し、A/D変換トリガータイミングから上記遅延時間後にA/D変換を開始する。従って、RFコイル装置100側は、サンプリング開始タイミングをMRI装置10Aの制御側(RF受信器50側)と同期して決定することができる。
<第2の実施形態>
図7は、第2の実施形態のMRI装置10Bにおいて、デジタル無線通信系統に関わる構成の一例を示すブロック図である。第2の実施形態と第1の実施形態との違いは、RFコイル装置100’側の構成が以下の2点のみ第1の実施形態のRFコイル装置100とは異なることだけである。
第1に、第2の実施形態のRFコイル装置100’では、アンテナ130dが省略され、要素コイル106a〜106hのいずれか1つが同期信号の受信機能を兼用する。要素コイル106a〜106hは、ラーモア周波数であるMR信号の受信するために、ラーモア周波数において受信感度が高くなるように配線容量や抵抗値などの回路定数が選択されている。従って、要素コイル106a〜106hは、ラーモア周波数帯の同期信号も高感度で検出可能である。
第2に、第2の実施形態のRFコイル装置100’では、同期信号受信部124の代わりに、同期信号転送部126が設けられる。
以下、重複する説明を省略し、違いのみを説明する。
要素コイル106a〜106hのどれが同期信号の受信機能を兼用してもよいが、ここでは一例として、要素コイル106aが同期信号の受信機能を兼用するものとする。
同期信号転送部126は、不図示の増幅器などを内蔵し、要素コイル106aで検出された同期信号をリアルタイムで位相同期回路144(の分周器146d)に入力する。また、同期信号転送部126は、パルスシーケンスの条件やサンプリング処理情報に基づいて、要素コイル106aで検出された同期信号からA/D変換トリガータイミングをリアルタイムで判定する。
図6のステップS4、ステップS5のサブステップ<1>、<2>等における以下の4点を除き、第2の実施形態のMRI装置10Bの動作の流れは、第1の実施形態で述べたものと同様であるので、フローチャートは省略する。
第1に、ゲート信号受信部224は、継続的に受信するゲート信号のレベルに拘らず、同期信号検出用の要素コイル106aに対して、例えば常にオフレベルのゲート信号を入力することで、要素コイル106aを常に高周波受信可能な状態にする。なお、同期信号の検出に用いられない要素コイル106b〜106hには、第1の実施形態と同様に、アンテナ130bで受信されたゲート信号がゲート信号受信部224からリアルタイムで入力される。
第2に、ステップS4では、制御情報応答部120は、アンテナ130cで受信した撮像条件(パルスシーケンスの条件やサンプリング処理情報等)を制御部108及び同期信号転送部126に入力する。
第3に、ステップS5のサブステップ<1>では、同期信号転送部126は、RFパルスの送信期間において、要素コイル106aからリアルタイムで入力される同期信号の送信停止タイミングを検出するが、ここでの送信停止タイミングをA/D変換開始タイミングではないものと判定する。この判定には、ステップS4で入力されたパルスシーケンスの条件が用いられる。
第4に、ステップS5のサブステップ<2>では、同期信号受信部124は、パルスシーケンスに条件に基づいて、MR信号の検出期間の直前での同期信号の送信停止タイミングをA/D変換トリガータイミングとして判定する。同期信号受信部124は、この判定と同時に、A/D変換トリガー信号を各A/D変換器ADCに入力する。
以上、第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、第2の実施形態では、要素コイル106a〜106hのいずれか1つが同期信号の受信機能も兼用するので、同期信号の受信専用のアンテナをRFコイル装置100’内に別途設ける必要がないという利点がある。
<第3の実施形態>
図8は、第3の実施形態のMRI装置10Cにおいて、デジタル無線通信系統に関わる構成の一例を示すブロック図である。第3の実施形態のMRI装置10Cと第1の実施形態のMRI装置10Aとの違いは、同期信号送信コイル39が別途設けられる点のみである。以下、第1の実施形態との違いのみに焦点をおいて第3の実施形態のMRI装置10Cについて説明する。
同期信号送信コイル39は、例えば、共振周波数が同期信号の周波数(ラーモア周波数帯)となるように、抵抗値などの回路定数が選択される。可変周波数生成部86は、制御側クロック信号の位相が反映されたラーモア周波数帯の一定周波数の同期信号をRF送信器48に入力し、RF送信器48は、この同期信号を同期信号送信コイル39から無線送信させる。
同期信号送信コイル39は、撮像時にガントリ30のボア内に位置することが望ましい。従って、同期信号送信コイル39は、例えばガントリ30内に設けてもよいし、天板22内に設けてもよい。
第3の実施形態では、全身用コイルWBは、同期信号の送信には用いられない。従って、無線送信のタイミング制御を簡略化するために、シーケンスコントローラ58は、RFパルスの送信期間において同期信号の無線送信を継続し、MR信号の検出期間のみを避けて同期信号を無線送信するように、同期信号送信コイル39を制御してもよい。
但し、RFパルスの強度は、同期信号の強度よりも例えば100倍以上強いので、RFコイル装置100側では、RFパルスの送信期間において同期信号をアンテナ130dで検出できず、同期信号の停止タイミングと誤認識される可能性がある。従って、第1の実施形態と同様に、同期信号受信部124がパルスシーケンスの条件に基づいてアンテナ130dで検出した同期信号の送信停止タイミングをA/D変換トリガータイミングか否かを判定することが望ましい。
以上、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第4の実施形態>
図9は、第4の実施形態のMRI装置10Dにおいて、デジタル無線通信系統に関わる構成の一例を示すブロック図である。第4の実施形態のMRI装置10Dは、第2の実施形態のMRI装置10Bに同期信号送信コイル39を第3の実施形態のように設けた点を除き、第2の実施形態と同様である。
即ち、第4の実施形態では、全身用コイルWBは同期信号の送信には用いられず、RFコイル装置100’側では要素コイル106a〜106hのいずれか1つが同期信号を検出する。
以上、第4の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上説明した各実施形態によれば、MR信号のデジタル無線通信において、国毎の電波の規制に拘らずに、MRI装置の制御側と無線型RFコイル装置側とのクロック同期を実現することができる。
<実施形態の補足事項>
[1]第1〜第4の実施形態では、無線型且つ胸部用のRFコイル装置100,100’が用いられる例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。MRI装置10A〜10Dは、RFコイル装置100,100’に加えて、肩用RFコイル装置、膝用RFコイル装置などの各種の装着型且つ無線型のRFコイル装置をMR信号の受信用に使用可能である。
また、MRI装置10A〜10Dは、不図示の接続ポートを天板22上に有し、無線型のRFコイル装置に限らず、有線型のRFコイル装置も使用可能である。ここでの有線型のRFコイル装置とは、被検体Pに装着され、接続ポートにケーブル接続され、検出したMR信号のデータを有線で接続ポート経由により送信するものである。以上の各RFコイル装置も前述同様に、MRI装置10A〜10Dの一部として捉えてもよいし、MRI装置10A〜10Dとは独立した別個の構成要素として捉えてもよい。
[2]第1及び第2の実施形態では、全身用コイルWBからのRFパルスの送信期間において、同期信号の無線送信を一時停止する例を述べた。本発明は、かかる実施形態に限定されるものではない。
例えば、無線型の頭部用RFコイル装置のように、RFパルスの送信も、MR信号の検出も兼用するRFコイル装置が被検体Pに装着され、全身用コイルWBではなく当該RFコイル装置からRFパルスが送信される場合を考える。この場合、RFパルスの送信期間も継続して全身用コイルWBから同期信号を無線送信してもよい。
[3]第2及び第4の実施形態では、要素コイル106a〜106hのいずれか1つが同期信号の検出に用いられる例を述べた。本発明の実施形態は、かかる態様に限定されるものではない。要素コイル106a〜106hの内、2つ以上の要素コイルが同期信号の検出に用いられてもよい。
[4]請求項の用語と実施形態との対応関係を説明する。なお、以下に示す対応関係は、参考のために示した一解釈であり、本発明を限定するものではない。
パルスシーケンスなどの撮像条件を設定するシステム制御部61は、請求項記載のシーケンス設定部の一例である。
固定周波数生成部84は、請求項記載の制御側発振器の一例である。
電圧制御発振器146は、請求項記載のコイル側発振器の一例である。
デジタル化されたMR信号を受信する無線通信装置36のアンテナ330aは、請求項記載のデータ受信アンテナの一例である。
制御情報送受信部320及びアンテナ330cは、請求項記載のシーケンス情報送信部の一例である。
第1及び第2の実施形態において、シーケンスコントローラ58、可変周波数生成部86、RF送信器48、及び、全身用コイルWBは、請求項記載の同期信号送信部の一例である。
第3及び第4の実施形態において、シーケンスコントローラ58、可変周波数生成部86、RF送信器48、及び、同期信号送信コイル39は、請求項記載の同期信号送信部の一例である。
[5]本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10A,10B,10C,10D:MRI装置,
20:寝台装置,22:天板,30:ガントリ,
31:静磁場磁石,32:シムコイルユニット,33:傾斜磁場コイルユニット,
34:RFコイルユニット,40:制御装置,60:演算装置

Claims (11)

  1. 磁気共鳴イメージングのパルスシーケンスの進行に用いられる制御側クロック信号を出力する制御側発振器と、
    ラーモア周波数のRFパルスの送信、及び、被検体から放射される核磁気共鳴信号が無線型RFコイル装置により検出される期間での傾斜磁場パルスの印加が含まれるように、前記パルスシーケンスを設定するシーケンス設定部と、
    前記パルスシーケンスの条件に基づいて、前記無線型RFコイル装置による前記核磁気共鳴信号の検出期間で一時停止するように、前記制御側クロック信号の位相が反映されたラーモア周波数帯の一定周波数の同期信号を前記パルスシーケンスの実行期間に亘って前記無線型RFコイル装置に継続的に無線送信する同期信号送信部と
    を備え、
    前記同期信号は、前記核磁気共鳴信号をデジタル化するサンプリング処理に用いられるコイル側クロック信号を生成するための信号である、
    磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記無線型RFコイル装置から前記核磁気共鳴信号のデータを無線で受信するデータ受信アンテナをさらに備え、
    前記無線型RFコイル装置は、磁気共鳴イメージング装置の一部であり、前記パルスシーケンスの実行期間に亘って前記同期信号を検出し、前記同期信号の一時停止のタイミングに同期して前記核磁気共鳴信号をデジタル化するサンプリング処理を開始し、デジタル化された前記核磁気共鳴信号のデータを無線送信する磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場コイルユニット、及び、前記RFパルスを送信する全身用コイルが内蔵されたガントリをさらに備え、
    前記同期信号送信部は、前記全身用コイルを含み、
    前記全身用コイルは、前記RFパルスの送信機能及び前記同期信号の送信機能を兼用し、前記無線型RFコイル装置による前記核磁気共鳴信号の検出期間、及び、前記RFパルスの送信期間でそれぞれ一時停止するように、前記同期信号を無線送信する磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記無線型RFコイル装置は、前記サンプリング処理に用いられるコイル側クロック信号を出力するコイル側発振器と、前記同期信号に基づいて前記コイル側クロック信号を前記制御側クロック信号に同期させる同期制御を実行する位相同期回路とを有し、前記RFパルスの送信期間及び前記核磁気共鳴信号の検出期間では、前記同期制御を停止させると共に前記コイル側発振器を前記同期制御の停止直前の周波数で自走させる磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記傾斜磁場パルスを印加する傾斜磁場コイルユニット、及び、前記RFパルスを送信する全身用コイルが内蔵されたガントリをさらに備え、
    前記同期信号送信部は、前記全身用コイルとは別のコイルとして、前記同期信号を無線送信する同期信号送信コイルを有する磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項5記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記無線型RFコイル装置は、前記サンプリング処理に用いられるコイル側クロック信号を出力するコイル側発振器と、前記同期信号に基づいて前記コイル側クロック信号を前記制御側クロック信号に同期させる同期制御を実行する位相同期回路とを有し、前記核磁気共鳴信号の検出期間では、前記同期制御を停止させると共に前記コイル側発振器を前記同期制御の停止直前の周波数で自走させる磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項2記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記無線型RFコイル装置は、前記サンプリング処理に用いられるコイル側クロック信号を出力するコイル側発振器と、前記同期信号に基づいて前記コイル側クロック信号を前記制御側クロック信号に同期させる位相同期回路とを有する磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記サンプリング処理の開始前の遅延時間、前記サンプリング処理の時間間隔、前記サンプリング処理のサンプリング数が含まれるサンプリング処理情報を前記パルスシーケンスの開始前に前記無線型RFコイル装置に無線送信するシーケンス情報送信部をさらに備え、
    前記無線型RFコイル装置は、前記同期信号の停止タイミングから前記遅延時間の経過後に、前記サンプリング処理情報に応じて前記サンプリング処理を開始する磁気共鳴イメージング装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記同期信号送信部は、前記RFパルスよりも弱く、且つ、前記被検体の原子核スピンを磁気的に励起しない強度で前記同期信号を無線送信する磁気共鳴イメージング装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置において、
    前記同期信号送信部は、前記ラーモア周波数とはずらした一定周波数の前記同期信号を無線送信する磁気共鳴イメージング装置。
  11. 磁気共鳴イメージングのパルスシーケンスの進行に用いられる制御側クロック信号を出力する制御側発振器と、
    ラーモア周波数のRFパルスの送信、及び、被検体から放射される核磁気共鳴信号が無線型RFコイル装置により検出される期間での傾斜磁場パルスの印加が含まれるように、前記パルスシーケンスを設定するシーケンス設定部と、
    前記パルスシーケンスの条件に基づいて、前記無線型RFコイル装置による前記核磁気共鳴信号の検出期間で一時停止するように、前記制御側クロック信号の位相が反映されたラーモア周波数帯の一定周波数の同期信号を前記パルスシーケンスの実行期間に亘って前記無線型RFコイル装置に継続的に無線送信する同期信号送信部と
    前記無線型RFコイル装置から前記核磁気共鳴信号のデータを無線で受信するデータ受信アンテナと、備え、
    前記無線型RFコイル装置は、磁気共鳴イメージング装置の一部であり、前記パルスシーケンスの実行期間に亘って前記同期信号を検出し、前記同期信号の一時停止のタイミングに同期して前記核磁気共鳴信号をデジタル化するサンプリング処理を開始し、デジタル化された前記核磁気共鳴信号のデータを無線送信する、
    磁気共鳴イメージング装置。
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