定義
用語「個体」、「宿主」、「対象」、及び「患者」は、交換可能に本明細書に用いられ、これらに限定されないが、ヒト、非ヒト霊長動物(例えば、サル)、非ヒト哺乳動物(例えば、哺乳動物の家畜動物(例えば、ウシ、ブタ、ヤギ、及びヒツジ))、及び哺乳動物のペット(例えば、ネコ、イヌ);魚類;及び魚類(例えば、ニワトリ)を含む哺乳動物を指す。
「生体試料」は、個体から採取したさまざまな試料タイプを包含する。当該定義は、血液、血清、血しょう、及び生体由来の他の液体試料;生検材料または組織培養、またはこれらに由来する細胞及びこれらの後代細胞などの固体組織試料を包含する。当該定義は、また、調達後に任意の方法で、例えば、試薬による処理;洗浄;または特定の細胞集団、例えば、上皮細胞の増菌によって扱われる試料を含む。用語「生体試料」は、臨床的試料を包含する、及びまた、培養中の細胞、細胞上澄み、器官、組織試料、肺生検試料、肺上皮細胞、消化器上皮細胞、消化管組織試料、気管支肺胞洗浄(BAL)液体試料、鼻洗浄液体試料、血液、血しょう、血清、脳脊髄液、糞便試料などを含む。
「免疫調節薬」または「免疫調節剤」は、免疫機能の抑制を回復させること、異常な免疫機能を調節すること、正常な免疫機能を向上させること、及び所望の免疫反応をもたらすことのうち1つ以上を行う任意の薬剤である。免疫機能は、体液性(抗体−媒介)免疫、細胞性免疫、及び先天性免疫のうち1つ以上を含む。「免疫調節薬」は、免疫反応の発現に関与する細胞、または、その結果として、免疫反応に関与する細胞の機能を改変するように作用する細胞または分子機序に直接に作用する薬剤を含む。免疫機能の増大は、免疫系への内因性または外因性のネガティブフィードバックの影響によって得た抑制機序を阻害する免疫調節剤の作用から生じる可能性がある。このため、免疫調節薬は、作用のさまざまな機序を有することができる。
「アジュバント」は、免疫反応を増強することができる任意の薬剤であり、それゆえ、免疫賦活剤の1つのクラスとなる(Stites and Terr,Basic and Clinical Immunology,7th Ed.,Appleton and Lange Norwalk CT.pp.797,1991)。体液性及び/または細胞媒介免疫反応を向上させ、ワクチン接種の免疫反応を増大するためにアジュバントが用いられる。
「ワクチン」は、予防ワクチンまたは治療ワクチンを包含することを意図する。予防ワクチンは、抗原への免疫反応を刺激するために与えられるものであり、その結果、個体が、その後に抗原に曝露される場合、事前に生じた免疫は、抗原に関係したそれぞれの疾患から個体を保護する。治療ワクチンが、抗原に関係した疾患がすでにある個体に与えられると、ワクチンは、免疫反応を誘発する、または抗原への個体の既存の免疫を向上させる、疾患の症状を治療及び/または改善することができる。
「サイトカイン」は、他の細胞の機能に影響を及ぼす任意の分泌されるポリペプチドを意味し、免疫または炎症反応の細胞間の相互作用を調節する分子である。サイトカインとしては、これらに限定されないが、モノカイン、ケモカイン、及びリンホカインが挙げられ、細胞がこれらを生成するか否かを問わない。
用語「抗体」及び「免疫グロブリン」は、任意のアイソタイプの抗体または免疫グロブリン、抗原への特異的結合を保持する抗体のフラグメントを含み、これらに限定されないが、Fab、Fv、scFv、及びFdフラグメント、キメラ抗体、ヒト化抗体、単鎖抗体、二重特異性抗体、ならびに抗体及び非抗体タンパク質の抗原結合部分を含む融合タンパク質が挙げられる。また、本用語は、抗原及び単クローン抗体への特異的結合を保持するFab'、Fv、F(ab')2、及びまたは他の抗体フラグメントを包含する。抗体は、一価または二価とすることができる。
「治療有効量」または「有効量」は、疾患を治療するために哺乳動物または他の対象に投与される場合、疾患のかかる治療をもたらすのに十分な化合物または薬剤の量を意味する。「治療有効量」は、化合物または薬剤、治療される対象の疾患及びその重症度及び年齢、体重、一般的健康状態、性別などに応じて変わる。いくつかの場合では、薬剤の「有効量」が、1)免疫機能を正常なレベルに回復させる;2)免疫機能を正常なレベル以上に増大させる;または3)免疫機能を病的レベル以下に低下させる量である。
用語「治療」、「治療すること」などは、一般に所望の薬理作用及び/または生理的作用を得ることを意味するために本明細書に用いられる。当該作用は、疾患またはその症状を完全にまたは部分的に予防するという点で予防的である可能性があり、及び/または、疾患及び/または疾患に起因する有害作用を部分的にまたは完全に治癒するという点で治療的である可能性がある。「治療」は、本明細書に用いる場合、哺乳動物の疾患または症状の任意の治療に及び、(a)疾患または症状にかかり易い可能性があるが、かかったとまだ診断されていない対象に疾患または症状が生じるのを予防すること;(b)疾患または症状を抑制すること、すなわち、これの発症を抑えること;または(c)疾患を軽減すること、すなわち、疾患を後退させることを含む。治療薬剤は、疾患または障害の発現前、発現中または発現後に投与することができる。患者の好ましくない臨床的症状を安定させる、または低下させる、進行中の疾患の治療には、特に関心がある。かかる治療は、問題のある組織の機能を完全に喪失する前に実施することが好ましい。対象の治療は、疾患の症候性ステージ中に実施することが好ましく、いくつかの場合では、疾患の症候性ステージ後に実施される。
「製剤的に許容可能なキャリアまたは賦形剤」は、非毒性固体、半固体、または液体の充填剤、希釈剤、封入材料または任意のタイプの製剤補助剤を意味する。製剤を調製する当業者であれば、選択した薬剤の特定の特性、治療する疾患の状態、疾患のステージ、及び他の関連した環境に応じて、投与の適切な形態及び方法を容易に選択することができる。
さらに本発明を記載する前に、本発明は、記載した特定の実施形態に限定されず、例えば、言うまでもなく、変えることができるものとする。さらに、本発明の範囲は、添付したクレームだけによって限定されるため、本明細書に用いられる専門用語は、特定の実施形態だけを記載する目的のためにあり、限定することを意図しないものとする。
値の範囲が提供される場合、その範囲の上限値と下限値の間の各中間値、文脈が明白に記載をしない限り、下限値の単位の10分の1まで、及びその示した範囲内の他の示した値または中間値が、本発明内に包含されるものとする。これより狭い範囲の上限値及び下限値は、独立してより狭い範囲に含むことができ、これも、示した範囲内の明確に除外したいずれかの境界値に従う限り、本発明内に包含される。示した範囲が境界値の一方または両方を含む場合、含まれる境界値のいずれかまたは両方を除外する範囲も本発明に含まれる。
特に定義しない限り、本明細書に用いられる全専門用語及び科学用語は、本発明が関係する当業者によって一般的に理解される意味と同じである。本発明の実施または試験では、本明細書に記載したものとほぼ同じまたは等しい任意の方法及び材料を用いることもできるが、ここに好適な方法及び材料を記載する。本明細書に記載した全出版物は、出版物が記載されているところに関係して、方法及び/または材料を開示及び記載するために参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書及び添付したクレームに用いる場合、文脈が明らかに別段の指示をしない限り、単数形「a」、「an」及び「the」は複数の指示物を含むことを明記しなければならない。このため、例えば、「1つの加熱死カウロバクタークレセンタス」の参照では、複数のかかる加熱死細菌を含み、「そのアジュバント」の参照では、1つ以上のアジュバントの参照及び当業者に知られるその均等物などを含む。さらに、クレームを記載して、任意の要素を除外して良いことを示す。こうして、本明細書は、先行詞として、クレームの要素の列挙、または「否定的な」限定の使用と関連して、「単独で」、「唯一の」などのような除外用語を用いることを意図している。
明確さのために、個々の実施形態の文脈に記載される本発明の特定の特徴は、単一の実施形態と組み合わせて、提供することもできると理解される。反対に、簡潔のために、単一の実施形態の文脈に記載される本発明のさまざまな特徴は、別個にまたは好適な副組み合わせで、提供することもできる。本発明に関係する実施形態の全組み合わせは、明確に本発明に包含され、あたかも組み合わせのそれぞれ及びすべてが、個々に及び明示的に開示されるように本明細書に開示される。また、さまざまな実施形態及びその要素の全副組み合わせも明確に本発明に包含され、あたかもかかる副組み合わせのそれぞれ及びすべてが、本明細書に個々に及び明示的に開示されるように本明細書に開示される。
本明細書に記載した出版物は、本出願の出願日の前に開示されたものだけが提供される。本明細書には、本発明が、以前の発明によってかかる出版物に先行する権利がないと容認するものとして解釈されるものはない。さらに、提供された出版物の日付は、別々に確認する必要があると思われる実際の出版物の日付と異なるものとして良い。
詳細な説明
本開示は、加熱死カウロバクタークレセンタス(HKCC)を含む免疫調節組成物を提供する。本開示の免疫調節組成物は、個体の免疫反応を調節するのに有用である。このため、本開示は、個体にHKCCを含む免疫調節組成物を投与することを含む個体の免疫反応を調節する方法を提供する。
免疫調節組成物
本開示は、加熱死カウロバクタークレセンタス(HKCC)を含む免疫調節組成物を提供する。本開示の免疫調節組成物中のHKCCは、生育不能であり、代謝的に不活性である。本開示の免疫調節組成物は、カウロバクタークレセンタス細菌の1つ以上の異なる菌株のカクテルを含むことができる。
HKCC含有免疫調節組成物は、HKCC自体を、HKCC自体が免疫アジュバント活性のために製剤的に許容可能なキャリアまたは賦形剤と共に含み、対象へのHKCCの投与が、対象の免疫反応(例えば、抗原特異的反応)の誘発または向上が望まれる1つ以上の抗原を対象に投与することから、完全に独立する、ならびに/または時間的に及び/もしくは空間的に分離することができる「アジュバントすること」を含む。
本開示の免疫調節組成物が、個体の免疫反応を増大させることができる。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のB細胞の数を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のB細胞の数と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のB細胞の数を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的B細胞の数を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的B細胞の数と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体の抗原特異的B細胞の数を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のB細胞の活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のB細胞の活性化レベルと比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のB細胞の活性化を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の与えられる抗原に特異的な抗体の量を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原に特異的な抗体の量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体の与えられる抗原に特異的な抗体の量を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の1種以上のサイトカインの産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のサイトカインの量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体の1種以上のサイトカインの産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のGM−CSFの量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のGM−CSFの産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のIL−22の量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のIL−22の産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のインターフェロン(IFN)−αまたはIFN−βまたはIFN−γの量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のIFN−α及び/またはIFN−β及び/またはIFN−γの産生を増大させるのに有効な量である。別の例として、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のIL−17A、IL−2、IL−10、IL−6、またはTNF−αの量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のIL−17A、IL−2、IL−10、IL−6及びTNF−αの1つ以上の産生を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のTh1反応を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTh1反応のレベルと比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のTh1反応を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のCD4+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のCD4+T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のCD4+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的CD4+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的CD4+T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的CD4+ T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のCD8+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のCD8+T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のCD8+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的CD8+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的CD8+T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的CD8+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の細胞溶解性T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の細胞溶解性T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の細胞溶解性T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的細胞溶解性T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的細胞溶解性T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的細胞溶解性T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のナチュラルキラー(NK)細胞、NKT細胞、マクロファージ、及び樹状細胞(DC)の1つ以上の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のNK細胞、NKT細胞、マクロファージ、及びDCの数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のNK細胞、NKT細胞、マクロファージ、及びDCのうち1つまたは腹う数の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のTregの数及び/または活性を調節するのに有効な量である。Treg(制御性T細胞)は、CD4+またはCD8+であり、また、FoxP3+とすることができる。Tregは、また、他のマーカー、例えば、PD−1、CTLA−4などによって定義することができる。制御性細胞は、また、他の自然細胞、例えば、NK、NKT及びDC、及びBリンパ球を含むことができる。Tregの「数及び/または活性を調節する」とは、本明細書に用いる場合、Tregの数及び/または活性を増大させること、減少させること、またはバランスさせることを指す。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTregの数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、または75%以上、個体のTregの数及び/または活性を減少させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTregの数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも25%、少なくとも50%、少なくとも2倍、少なくとも5倍、または少なくとも10倍、または10倍以上、個体のTregの数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のTh17細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTh17細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のTh17細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的Th17細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的Th17細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的Th17細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のTh22細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTh22細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のTh22細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的Th22細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的Th22細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的Th22細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の先天性及び/または適応的(細胞性及び体液性をともに含む)免疫反応を誘発する、向上させる及び/または制御するのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の先天性または適応的免疫細胞及び/またはそのエフェクター機能の1つ以上の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の先天性及び/または適応的免疫細胞及び/またはそのエフェクター機能の数及び/または活性を調節する(例えば、増大させる)のに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の先天性及び/または適応的免疫細胞の枯渇を防止する、またはそのアポトーシスを阻止するのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の先天性または適応的免疫細胞及び/またはそのエフェクター機能の1つ以上の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の先天性及び/または適応的免疫細胞の枯渇を防止する、またはそのアポトーシスを阻止するのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、造血性幹細胞の増殖及び/または分化を誘発する、及びホメオスタシスを回復させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の造血性幹細胞の増殖及び/または分化を誘発する、及びホメオスタシスを回復させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCC及び抗原を含む。本開示の免疫調節組成物が、HKCC及び抗原を含む場合、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に対する免疫反応と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に対する免疫反応を増大させるのに有効な量である。例えば、抗原が、癌細胞、病原細菌、病原ウイルス、または病原原生動物と関係する抗原、またはこれらに由来する抗原である場合、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に対する免疫反応と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に対する免疫反応を増大させるのに有効な量である。免疫反応は、体液性免疫反応、例えば、B細胞または抗体免疫反応とすることができる。このため、例えば、抗原が、癌細胞、病原細菌、病原ウイルス、または病原原生動物と関係する抗原、またはこれらに由来する抗原である場合、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に対するB細胞反応と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に対するB細胞反応を増大させるのに有効な量である。例えば、抗原が、癌細胞、病原細菌、病原ウイルス、または病原原生動物と関係する抗原、またはこれらに由来する抗原である場合、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に特異的な抗体の量と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に特異的な抗体の量を増大させるのに有効な量である。免疫反応は、細胞性免疫反応、例えば、T細胞反応とすることができる。このため、例えば、抗原が、癌細胞、病原細菌、病原ウイルス、または病原原生動物と関係する抗原、またはこれらに由来する抗原である場合、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に対するT細胞反応と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に対するT細胞反応を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、免疫反応は、体液性免疫反応及び細胞性免疫反応である。
本開示の免疫調節組成物は、1ml当たりHKCC約103〜1ml当たりHKCC約1012の量でHKCCを含むことができる。例えば、本開示の免疫調節組成物は、1ml当たりHKCC約103〜1ml当たりHKCC約104、1ml当たりHKCC約104〜1ml当たりHKCC約105、1ml当たりHKCC約105〜1ml当たりHKCC約106、1ml当たりHKCC約106〜1ml当たりHKCC約107、1ml当たりHKCC約108〜1ml当たりHKCC約109、1ml当たりHKCC約109〜1ml当たりHKCC約1010、1ml当たりHKCC約1010〜1ml当たりHKCC約1011、または1ml当たりHKCC約1011〜1ml当たりHKCC約1012の量でHKCCを含むことができる。
本開示の免疫調節組成物は、1単位剤形当たり約102〜約1020コロニー形成単位(cfu)の量でHKCCを含むことができる;例えば、本開示の免疫調節組成物は、1単位剤形当たり約102〜約103、約103〜約105、約105〜約107、約107〜約109、約109〜約1011、約1011〜約1013、約1013〜約1015、約1015〜約1018、または約1018〜約1020cfuの量でHKCCを含むことができる。単位剤形は、単一の用量で投与される量とすることができる;例えば、単位剤形は、0.5ml、1.0mlとすることができ、または単一の用量で投与するのに好適な他の容量とすることができる。
HKCCは、約1分〜約2時間の時間、約37℃〜約95℃の温度にカウロバクタークレセンタスを曝露することによって生成することができる。例えば、HKCCは、1時間、約60℃の温度にカウロバクタークレセンタスを曝露することによって生成することができる。別の例として、HKCCは、約30分間、80℃の温度にカウロバクタークレセンタスを曝露することによって生成することができる。HKCCは、生育不能である。
あるいは、カウロバクタークレセンタスは、化学処理、例えば、グルタルアルデヒドまたはホルマリンで細菌を処理することによって不活性化することができる。あるいは、カウロバクタークレセンタスは、照射、例えば、マイクロ波照射、ガンマ線照射、X線、紫外線または赤外線照射、合成ソラレン及び長波UV光などとの光化学過程組み合わせ処理によって不活性化することができる。あるいは、カウロバクタークレセンタスは、凍結融解法、凍結乾燥、超音波処理、フレンチプレス超音波処理、溶菌、凍結保存または任意の他の非変性法によって不活性化することができる。カウロバクタークレセンタスの不活性化に当業者に知られる他の方法を用いることができる。
カウロバクター種の不活性化は、酸性及び/または塩基性条件、さまざまなアルデヒド(例えば、グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒド)、薬品(例えば、ベータプロピオラクトン)、溶媒による処理及び塩濃度を変えることによって実施することができる。代謝酵素を調節することが、カウロバクターを不活性化する別の方法であり、培養養分を調整すること、増殖培地中のさまざまな薬品、例えば、ヌクレオシド三リン酸、炭水化物、環状ヌクレオシド一リン酸(例えば、3'、5'−サイクリックGMP、8−ブロモ、N2、O2'−ジブチルサイクリックGMP)などを制限する、または過剰にすることによって、実現することができる。さらに、代謝酵素は、遺伝子工学によって調節することができ、これにより、与えられる酵素をカウロバクター種からノックインまたはノックアウトすることができる(JS Poindexter,The Caulobacters: Ubiquitous Unusual Bacteria,Microbiol Rev 45,123−179,1981)。
本明細書に記載した免疫調節剤として用いられるカウロバクターの不活性化は、また、代謝拮抗物質または抗生物質、例えば、マイトマイシンC、ペニシリンG、シスプラチン及び誘導体など、DNA架橋剤またはメチル化剤、例えば、臭化エチジウムによる処理によって実現することができ、さらに細菌の複製/分裂を抑制することができる(JS Poindexter,The Caulobacters: Ubiquitous Unusual Bacteria,Microbiol Rev 45,123−179,1981)。
抗原
本開示の免疫調節組成物は、HKCCに加えて、1つ以上の(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、または10以上)抗原を含む、ことができる。好適な抗原としては、病原微生物に由来する抗原;腫瘍関連抗原;及びアレルゲンが挙げられるが、これらに限定されない。病原微生物に由来する抗原は、ウイルス、細菌、菌、原生動物、または蠕虫に由来する抗原を含む。
いくつかの実施形態では、カウロバクタークレセンタスが、抗原を生成するために遺伝子組み換えされる;及び遺伝子組み換えカウロバクタークレセンタスは、本開示の免疫調節組成物を生成するために加熱死させる。細菌を遺伝子組み換えする方法が、当技術分野に知られている。
他の実施形態では、HKCCが、本開示の免疫調節組成物中の抗原と混合される。カウロバクタークレセンタスは、抗原を送達するためにキャリア及び/または送達ビヒクルとして作用することができる。非遺伝子組み換え(GM)として、例えば、静電的及び疎水性相互作用、カウロバクタークレセンタス表面への抗原の結合により、抗原キャリア及び/または送達ビヒクルとしてカウロバクタークレセンタスを作用させることができる。さらに、生物付着/粘膜付着のため、カウロバクタークレセンタスが、M細胞輸送による抗原摂取、DC/APCへの送達及び続いて起こるDC/APCの活性化/成熟、粘膜表面でのNK、NKT、B及びT細胞反応の誘発を助長することができる。
本明細書に記載した免疫調節組成物及びHKCCを用いる方法の特定の実施形態に用いられる抗原は、対象の免疫原性の誘発または向上が望まれる任意の標的エピトープ、分子、分子錯体細胞または組織とすることができる。
本開示の免疫調節組成物は、ヒトまたは動物病原体に対する免疫反応を誘発することができる1つ以上の抗原または抗原組成物を含むことができる。抗原は、ウイルス、細菌、マイコバクテリア、マイコプラズマ、菌、腫瘍または癌細胞から選択される少なくとも1つの感染性病原体に由来することができる。特定の実施形態では、抗原は、抗原特異的反応の刺激が好ましいまたは有益である自己免疫疾患、アレルギー、喘息、プリオン病または任意の他の状態と関係している可能性がある。
好適な抗原は、当技術分野に知られる任意のタイプの抗原とすることができる。抗原は、任意のさまざまなソース、例えば、植物、動物、原核生物、インビトロ細胞培養などで生成することができる。抗原は、以下に記載したとおり、さまざまな形態とすることができる。
好適な抗原は、例えば、ペプチド、改変ペプチド、ペプチドミモトープ、立体配座の拘束された合成ペプチド、1つ以上の抗原からのマルチエピトープペプチド、分岐鎖ペプチド、リポペプチド、モノリポペプチド、ジリポペプチド、タンパク質に結合または融合したペプチド、またはT細胞またはB細胞エピトープに結合または融合したペプチドを含む。例えば、米国特許第8,198,400号を参照すること。好適な抗原は、例えば、完全長抗原、短縮抗原、変異抗原、及び単一の病原体またはさまざまな病原体または癌から不活性化した形態、または組み合わせた形態を含む。好適な抗原は、例えば、タンパク質、精製タンパク質または遺伝子組み換えタンパク質、遺伝子組み換え融合タンパク質、Toll様受容体(TLR)アゴニストに結合したタンパク質及びペプチド、細菌毒素に結合したタンパク質及びペプチド、抗体に結合したタンパク質及びペプチド、サイトカイン及びケモカインに結合したタンパク質及びペプチド、糖タンパク質、糖リポタンパク質及びこれらの誘導体を含む。好適な抗原は、例えば、多糖、多糖コンジュゲート、オリゴ糖、脂質、糖脂質、炭水化物及びこれらの誘導体を含む。好適な抗原は、小分子、例えば、モルフィン、ニコチン及びこれらの誘導体を含む。抗原は、抗原提示及び/または共刺激を向上させる、または共抑制シグナルを抑制するために改変することができる。低免疫原性抗原は、キャリア、例えば、キーホールリンペットヘモシニアン(KLH)、アルブミン、B型肝炎ウイルス(HBV)コア抗原などに結合させることができる。
抗原または抗原組成物は、生ウイルス、死ウイルス、弱毒ウイルス、細菌、菌、原虫、蠕虫などから得ることができる。
抗原は、全細胞抽出物、細胞溶菌液、全細胞、生細胞全体、不活性化細胞全体、照射した細胞全体などとすることができる。抗原は、生きている、死んでいる、不活性化された、照射された、または弱毒化された病原微生物または非病原微生物全体とすることができる。抗原は、粗形態、精製形態、または遺伝子組み換え形態とすることができる。いくつかの場合では、抗原が、少なくとも50%純粋、少なくとも60%純粋、少なくとも70%純粋、少なくとも80%純粋、少なくとも90%純粋、少なくとも95%純粋、少なくとも98%純粋、または少なくとも99%純粋、または99%以上純粋である。
抗原は、化学的に、酵素的に、または遺伝学的にHKCCに結合させることができる。いくつかの場合では、抗原が、HKCCと混合した本開示の免疫調節組成物中に存在する。
本開示の免疫調節組成物が、単一タイプの抗原を含むことができる。本開示の免疫調節組成物が、2つ以上の異なる抗原を含むことができる。本開示の免疫調節組成物が、2、3、4、5、6、または6つ以上の異なる抗原を含むことができる。本開示の免疫調節組成物が、1つ以上の抗原を含む場合、1つ以上の抗原は、同じ病原微生物、または同じ癌細胞からのものとすることができる。本開示の免疫調節組成物が、1つ以上の抗原を含む場合、1つ以上の抗原は、2つ以上の異なる病原微生物、または2つ以上の異なる癌細胞または2つ以上の異なるタイプの癌からのものとすることができる。
抗原は、タンパク質、リポ多糖、リポタンパク質、プロテオグリカン、糖タンパク質、グルコサミノグリカン、オリゴ糖などの形態とすることができる。
抗原は、抗原、例えばポリペプチド抗原をコードするヌクレオチド配列を含む核酸の形態とすることができる。例えば、抗原は、DNA(例えば、プラスミドDNA、裸DNAなど)、RNA、及び/または野生型、弱毒、及び/または遺伝子組み換えベクター系核酸の形態で提供することができる。抗原をコードする核酸は、「裸」または送達系、例えば、リポソーム中に含有することができる。
遺伝子組み換えベクターにコードされた抗原は、遺伝子組み換えウイルスベクター(例えば、アデノウイルス(例えば、Ad2、Ad4、Ad5、Ad35、Ad35K5など)、アデノ随伴ウイルス、レンチウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス、水疱性口内炎ウイルス、αウイルス、麻疹ウイルス、パパイヤモザイクウイルス、サイトメガロウイルス、改変型ワクシニアアンカラウイルスMVA、ポリオウイルス、マラバ(Marba)ウイルスなど)、細菌ベクターワクチン(例えば、サルモネラ、シゲラ、大腸菌、乳酸レンサ球菌、リステリア種、ラクトバシラス種)、真菌ベクター(例えば、加熱死遺伝子組み換えサッカロマイセス酵母菌)、植物ウイルス、ウイルス様粒子(VLP)、ビロソーム、合成ワクチン粒子、合成バイオミメティック超分子バイオベクター、非病原化(depathogenized)ウイルス/細菌菌株(例えば、H5N1からのNIBRG14)中の抗原をコードするヌクレオチド配列に作動可能に結合したプロモーターを含む少なくとも1つの遺伝子組み換え発現構造体とすることができる。ベクターは、生野生型、非複製型、変異型、改変型、欠損型または弱毒型の形態とすることができる。ベクターは、ヒト、動物、植物または原核生物起源とし、任意の有効量とすることができる。
感染性疾患、癌または自己免疫疾患を治療または予防する場合、本開示の免疫刺激組成物と同じ回数または異なる回数で、同じ部位または異なる部位に抗原を与えることができる。
病原細菌からの抗原
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、病原細菌に由来する、または病原細菌と関係する抗原を含む。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の細菌からの1つ以上の細菌抗原、例えば、1、2、3、4、5以上の細菌抗原を含む。
病原細菌の非限定例としては、マイコバクテリア、レンサ球菌、ブドウ球菌、シュードモナス、サルモネラ、ナイセリア、及びリステリアが挙げられる。いくつかの場合では、細菌が、淋菌、結核菌(Mtb)、らい菌、ウシ型結核菌、M.アビウム、スメグマ菌、ヨーネ菌、リステリアモノサイトゲネス、肺炎レンサ球菌、化膿レンサ球菌、B群レンサ球菌、緑色レンサ球菌、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、糞便レンサ球菌、またはウシレンサ球菌である。
検討される細菌の他の例としては、グラム陽性細菌(例えば、リステリア、バシラス、例えば、炭疽菌、エリジペロスリックス種)、グラム陰性細菌(例えば、バルトネラ、ブルセラ、バークホルデリア、カンピロバクター、エンテロバクター、エスケリシア、フランシセラ、ヘモフィルス、クレブシェラ、モーガネラ、プロテウス、プロビデンシア、シュードモナス、サルモネラ、セラチア、シゲラ、ビブリオ、及びエルシニア種)、スピロヘータ細菌(例えば、ライム病を引き起こすボレリアブルグドルフェリを含むボレリア種)、嫌気性細菌(例えば、アクチノミセス及びディフィシル菌を含むクロストリジウム種)、グラム陽性及び陰性球菌細菌、E.フェカリス、E.フェシウムを含むエンテロコッカス種、レンサ球菌種、肺炎球菌種、ブドウ球菌種、ナイセリア種が挙げられるが、これらに限定されない。
さらに、特異的感染性細菌の非限定例としては、シトロバクター、ヘリコバクターピロリ、ボレリアブルグドルフェリ、レジオネラニューモフィラ、マイコバクテリアアビウム、M.イントラセルラーレ、M.カンサシ(kansaii)、M.ゴルドネ、M.アフリカヌム、黄色ブドウ球菌、髄膜炎菌、ヘモフィルスインフルエンゼ、炭疽菌、ペスト菌、ジフテリア菌、豚丹毒菌、ウェルシュ菌、破傷風菌、エンテロバクターアエロゲネス、肺炎桿菌、パスツレラムルトシダ、フゾバクテリウムヌクレアーツム、ストレプトバシラスモニリフォルミス、梅毒トレポネーマ、トレポネーマペルテニュ、レプトスピラ、リケッチア、P.ジンジバリス及びアクチノミセスイスラエリーが挙げられる。
抗原は、前記の細菌のいずれかに由来することができる。
好適な細菌抗原の非限定例としては、百日咳毒素、線維状赤血球凝集素、パータクチン、FIM2、FIM3、アデニル酸シクラーゼ及び他の百日咳細菌抗原成分;ジフテリア細菌抗原、例えば、ジフテリア毒素またはトキソイド及び他のジフテリア細菌抗原成分;破傷風細菌抗原、例えば、破傷風毒素またはトキソイド及び他の破傷風細菌抗原成分;レンサ球菌細菌抗原、例えば、Mタンパク質、アドヘジン、リポテイコ酸、ニューモリシン(pneumonolysins)及び他のレンサ球菌細菌抗原成分;グラム陰性棒状菌細菌抗原、例えば、リポ多糖、毒素及び他のグラム陰性細菌抗原成分;ボレリア細菌抗原、例えば、OspA、OspC、DbPAまたはDbPB;結核菌細菌抗原、例えば、ミコール酸、熱ショックタンパク質65(HSP65)、30kDaの主要分泌タンパク質、ESAT−6、抗原85A、85B及び85C、ID83、ID93及び他のマイコバクテリア抗原成分;ヘリコバクターピロリ細菌抗原成分、例えば、ウレアーゼ、カタラーゼ、空胞化毒素;肺炎球菌細菌抗原、例えば、ニューモリジン、肺炎球菌莢膜多糖、肺炎球菌表面タンパク質A及び他の肺炎球菌細菌抗原成分;ヘモフィルスインフルエンザ細菌抗原、例えば、莢膜多糖、アドヘジン、リポタンパク質及び他のヘモフィルスインフルエンザ細菌抗原成分;炭疽細菌抗原、例えば、炭疽防御抗原及び他の炭疽細菌抗原成分;ナイセリア(Nisseria)spp細菌抗原、例えば、莢膜多糖、トランスフェリン−結合タンパク質、ラクトフェリン−結合タンパク質及びアドヘジン、リケッチア細菌抗原、例えば、rompA及び他のリケッチア細菌抗原成分;クラミジア細菌抗原、例えば、Momp、ヘパリン結合タンパク質、ORF3及び他のタンパク質が挙げられる。また、本明細書に記載した細菌抗原には、任意の他の細菌、マイコバクテリア、マイコプラズマ、リケッチア、またはクラミジア抗原が含まれる。
細菌抗原は、精製することができる(例えば、少なくとも50%純粋、少なくとも60%純粋、少なくとも70%純粋、少なくとも80%純粋、少なくとも90%純粋、少なくとも95%純粋、少なくとも98%純粋、または少なくとも99%純粋、または99%以上純粋)。細菌抗原は、細菌細胞からの抽出物とすることができる。細菌抗原は、例えば、遺伝子組み換え手段によって、合成的に生成することができる。
真菌抗原
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の真菌からの1つ以上の真菌抗原、例えば、1、2、3、4、5つ以上の真菌抗原を含む。
本開示の免疫調節組成物に含むのに好適な真菌抗原としては、例えば、カンジダ真菌抗原成分;ヒストプラズマ真菌抗原、例えば、熱ショックタンパク質60(HSP60)及び他のヒストプラズマ真菌抗原成分;クリプトコッカス真菌抗原、例えば、莢膜多糖及び他のクリプトコッカス真菌抗原成分;コクシジオイデス真菌抗原、例えば、小球抗原及び他のコクシジオイデス真菌抗原成分;及び白癬真菌抗原、例えば、トリコフィチン及び他のコクシジオイデス真菌抗原成分が挙げられるが、これらに限定されない。
本開示の免疫調節組成物に含むのに好適な真菌抗原は、C.アルビカンスを含むカンジダ種、アスペルギルス種、C.ネオフォルマンスを含むクリプトコッカス種、ブラストミセス種、肺胞細胞種、またはコクシジオイデス種から得ることができる。
寄生虫抗原
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、寄生虫抗原を含む。寄生虫としては、原生動物寄生虫及び蠕虫が挙げられる。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の寄生虫からの1つ以上の寄生虫抗原、例えば、1、2、3、4、5つ以上の寄生虫抗原を含む。
寄生虫の例として、プラスモジウム種、トキソプラズマ原虫、バベシア種、旋毛虫、赤痢アメーバ、ランブル鞭毛虫、エンテロシトゾーンビエヌーシ、ネグレリア、アカントアメーバ、ロ−デシアトリパノソ−マ及びガンビアトリパノソーマ、イソスポラ種、クリプトスポリジウム種、アイメリア種、ネオスポラ種、サルコシスチス種、及び住血吸虫種が挙げられる。
寄生虫抗原は、プラスモジウム種(例えば、RTS、S、TRAP、MSP−1、MSP−3、RAP1、RAP2など)、トキソプラズマ(例えば、SAG2、SAG3、Tg34)を含むトキソプラズマ種、赤痢アメーバを含むエントアメーバ種、住血吸虫種、クルーズトリパノソーマクリプトスポリジウム種、アンギオストロンギルス種、十二指腸虫種、糸状虫種、ブルジア種、ジアルジア種、リーシュマニア種、ニューモシスチス(Pneumonocystis)種、蟯虫種、回虫種、鞭虫種、トリコモナス種、ネカトール種、オンコセルカ種、ドラクンクルス(Dracanculus)種、旋毛虫種、ストロンギロイデス種、オピストルキス種、肺吸虫種、ファスキオラ種、またはテニア種に由来することができる。
原生動物抗原
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、原生動物抗原を含む。原生動物抗原は、これらに限定されないが、ジアルジア;プラスモジウム種(例えば、熱帯熱マラリア原虫);トキソプラズマ原虫;クリプトスポリジウム;トリコモナス種;トリパノソーム(例えば、クルーズトリパノソーマ);またはリーシュマニアを含む、任意の原生動物寄生虫に由来することができる。
原生動物抗原としては、例えば、熱帯熱マラリア原虫抗原、例えば、メロゾイト表面抗原、種虫表面抗原、マラリア原虫スポロゾイト抗原、配偶子細胞/配偶子表面抗原、血液−ステージ抗原pf155/RESA及び他のプラスモジウム抗原成分、及び凍結融解によって殺される寄生虫など;トキソプラズマ抗原、例えば、SAG−1、p30及び他のトキソプラズマ抗原成分;住血吸虫抗原、例えば、グルタチオン−S−トランスフェラーゼ、パラミオシン、及び他の住血吸虫抗原成分;主要なリーシュマニア及び他のリーシュマニア抗原、例えば、gp63、リポホスホグリカン及びその関連タンパク質及び他のリーシュマニア抗原成分;及びクルーズトリパノソーマ抗原、例えば、75〜77kDaの抗原、56kDaの抗原及び他のトリパノソーマ抗原成分が挙げられるが、これらに限定されない。
蠕虫抗原
本開示の免疫調節組成物に含むことができる蠕虫抗原としては、扁虫、鉤頭虫、及び回虫(線虫)に由来する抗原が挙げられる。
ウイルス抗原
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上のウイルスからの1つ以上のウイルス抗原、例えば、1、2、3、4、5以上のウイルス抗原を含む。
ウイルス抗原(単数及び複数)のソースとすることができるウイルスとしては、ヘルペスウイルス(HSV−1、HSV−2、VZV、EBV、CMV、HHV−6、HHV−8)、インフルエンザウイルス(FluA、B)、肝炎ウイルス(HepA、HepB、HepC、HepD、HepE)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV−1、HIV−2)、呼吸合包体ウイルス、麻疹ウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、SARSウイルス、パピローマウイルス、オルソポックスウイルス、ウェストナイルウイルス、及びデングウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。ウイルス抗原(単数及び複数)のソースとすることができるウイルスが、フラビウイルスファミリーのウイルスのメンバーを含む。ウイルス抗原(単数及び複数)のソースとすることができるウイルスが、フラビウイルスからなる群から選択されるデング、クンジン、日本脳炎、ウェストナイル、及び黄熱ウイルスを含む。ウイルス抗原(単数及び複数)のソースとすることができるウイルスが、リンパ球性脈絡膜炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、エプスタインバーウイルス、及びヒト免疫不全ウイルスを含む。ウイルス抗原(単数及び複数)のソースとすることができるウイルスとしては、レトロウイルス科(例えば、ヒト免疫不全ウイルス、例えば、HIV−1、LAVまたはHTLV−III/LAV、またはHIV−IIIとも称される;及び他の分離株、例えば、HIV−LP;ピコルナウイルス科(例えば、ポリオウイルス、肝炎Aウイルス;エンテロウイルス、ヒトコクサッキーウイルス、ライノウイルス、エコーウイルス);カリシウイルス科(例えば、胃腸炎を引き起こす菌株);トガウイルス科(例えば、ウマ脳炎ウイルス、風疹ウイルス);フラビウイルス科(例えば、デングウイルス、脳炎ウイルス、黄熱ウイルス);コロナウイルス科(例えば、コロナウイルス);ラプドウイルス科(例えば、水疱性口内炎ウイルス、狂犬病ウイルス);フィロウイルス科(例えば、エボラ様ウイルス、マールブルグウイルス);パラミクソウイルス科(例えば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、呼吸合包体ウイルス);オルソミクソウイルス科(例えば、インフルエンザウイルス);ブンガウイルス科(例えば、ハンタンウイルス、ブンガウイルス、フレボウイルス及びナイロウイルス);アレナウイルス科(出血熱ウイルス);レオウイルス科(例えば、レオウイルス、オルビウイルス及びロタウイルス);ボルナウイルス科;ヘパドナウイルス科(B型肝炎ウイルス);パルボウイルス科(パルボウイルス);パポバウイルス科(パピローマウイルス、ポリオーマウイルス);アデノウイルス科(例えば、アデノウイルス);ヘルペスウイルス科(単純ヘルペスウイルス(HSV)1及び2)、帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、ヘルペスウイルス;ポックスウイルス科(痘瘡ウイルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス);ブンヤウイルス科(例えば、リフトバレー熱ウイルス、シュマレンベルクウイルス);及びイリドウイルス科(例えば、アフリカブタ熱ウイルス);及び未分類ウイルス(例えば、海綿状脳症の病原物質、B型肝炎ウイルスの欠損型サテライト(defective satellite)であると考えられているデルタ肝炎の原因物質)、非A型、非B型肝炎の原因物質(クラス1、内因的に伝染するもの;クラス2、非経口的に伝染するもの、すなわち、C型肝炎);ノーウォークウイルス及び関連ウイルス、及びアストロウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。
ヘルペスウイルスファミリーからの抗原を含む好適なウイルス抗原としては、単純ヘルペスウイルス(HSV)タイプ1及び2、例えば、HSV−1及びHSV−2糖タンパク質gB、gC、gD、gE、gH及びICP27に由来するタンパク質;帯状疱疹ウイルス(VZV)、例えば、gpI、II、IE−63、エプスタイン−バーウイルス(EBV)、例えば、gp350ならびにCMVgB及びgHを含むサイトメガロウイルス(CMV)に由来する抗原;及び他のヒトヘルペスウイルス、例えば、HHV6及びHHV7に由来する抗原が挙げられる(例えば、サイトメガロウイルスの内容物をコードするタンパク質の再検討のために、Chee et al.,Cytomegaloviruses(J.K.McDougall,ed.,Springer−Verlag1990)pp.125−169,;,HSV−1によりコードされるさまざまなタンパク質の考察ためにMcGeochetal.,J.Gen.Virol.(1988)69:1531−1574;HSV−1及びHSV−2gB及びgDタンパク質ならびにこれらをコードする遺伝子の考察ために米国特許第.5,171,568号;EBVゲノムのタンパク質コード配列の識別のためにBaer et al.,Nature(1984)310:207−211;及びVZVの再検討ためにDavison及びScott,J.Gen.Virol.(1986)67:1759−1816を参照)。
肝炎ファミリーのウイルスからの抗原を含む好適なウイルス抗原は、また、A型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、デルタ肝炎ウイルス(HDV)、E型肝炎ウイルス(HEV)及びG型肝炎ウイルス(HGV)を含み、本明細書に記載した技術に都合良く用いることができる。例によると、HCVのウイルスゲノム配列が知られており、その配列を得る方法も知られている。例えば、国際公開第WO89/04669号;WO90/11089号;及びWO90/14436号を参照。HCVゲノムは、E1(また、Eとして知られる)及びE2(また、E2/NSIとして知られる)及びN−末端ヌクレオカプシドタンパク質(「コア」と呼ばれる)を含むいくつかのウイルスタンパク質をコードする(E1及びE2を含むHCVタンパク質の考察のためにHoughton et al.,Hepatology(1991)14:381−388を参照)。これらの各タンパク質、及びその抗原フラグメントが、本組成物及び方法で使用される。
好適なウイルス抗原が、HDVからの6−抗原を含む(例えば、米国特許第5,378,814号を参照)。さらに、HBVに由来する抗原、例えば、コア抗原、表面抗原、sAg、ならびにプレ表面配列、プレ−S1及びプレ−S2(以前プレ−Sと呼ばれた)、ならびに前記の組み合わせ、例えば、sAg/プレ−S1、sAg/プレ−S2、sAg/プレ−S1/プレ−S2、及びプレ−S1/プレ−S2が好適である。例えば、HBV構造の考察のために、Mackett,M. and Williamson,J.D.,Human Vaccines and Vaccination,pp.159−176の「HBV Vaccines−−from the laboratory to license:a case study」;及び米国特許第4,722,840号,第5,098,704号,第5,324,513号;Beames et al.,J.Virol.(1995)69:6833−6838,Birnbaum et al.,J.Virol.(1990)64:3319−3330;及びZhou et al.,J.Virol.(1991)65:5457−5464を参照。
好適なウイルス抗原としては、これらに限定されないが、ピコルナウイルス科(例えば、ポリオウイルスなど);カリシウイルス科;トガウイルス科(例えば、風疹ウイルス、デングウイルスなど);フラビウイルス科(例えば、核タンパク質、VP35、VP40、糖タンパク質、Lタンパク質);コロナウイルス科;レオウイルス科;ビルナウイルス科;ラブドウイルス科(Rhabodoviridae)(例えば、狂犬病ウイルスなど);フィロウイルス科;パラミクソウイルス科(例えば、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、呼吸合包体ウイルスなど);オルソミクソウイルス科(例えば、インフルエンザウイルスタイプA、B及びCなど);ブンヤウイルス科;アレナウイルス科(例えば、アレナウイルス、ダニ熱ウイルス);レトロウイルス科(例えば、HTLV−I;HTLV−II;HIV−1(また、HTLV−III、LAV、ARV、hTLRなどとして知られる))のメンバーからのタンパク質が挙げられ、これらに限定されないが、分離株HIV−IIIb、HIV−SF2、HIV−LAV、HIV−LAI、HIV−MN);HIV−1−CM235、HIV−1−US4;HIV−2;サル免疫不全ウイルス(SIV)などからの抗原を含む。さらに、抗原は、また、ヒトパピローマウイルス(例えば、HPV6;HPV11、HPV16;HPV18)、例えば、E1、E2、E5、E6、E7、L1、L2タンパク質及びダニ媒介脳炎ウイルスに由来することができる。これらのウイルス及び他のウイルス.の説明のために、例えば、Virology,3rd Edition(W.K.Jokliked.1988);Fundamental Virology,2nd Edition(B.N.Fields and D.M.Knipe,eds.1991)を参照。
HIVのさまざまな遺伝学的サブタイプのメンバーを含む前記HIV分離株のいずれかからのgp120またはgp140エンベロープタンパク質を含む好適なウイルス抗原が、知られ、報告されており(さまざまなHIV分離株のエンベロープ配列の比較のために、例えば、Myers et al.,Los Alamos Database,Los Alamos National Laboratory,Los Alamos,N.Mex.(1992);Myers et al.,Human Retroviruses and Aids,1990,Los Alamos,N.Mex.:Los Alamos National Laboratory;及びModrow et al.,J.Virol.(1987)61:570−578を参照)、これらの分離株のいずれかに由来する抗原が、本方法に使用される。好適なウイルス抗原としては、さまざまなエンベロープタンパク質、例えば、gp160及びgp41、gag抗原、例えば、p24gag及びp55gagのいずれかを含む、さまざまなHIV分離株のいずれかに由来するタンパク質、ならびにpol、nef、及びtat領域、ならびにコア領域に由来するタンパク質が挙げられる。
好適なウイルス抗原が、インフルエンザウイルスの抗原を含む。特に、インフルエンザA型のエンベロープ糖タンパク質HA及びNAを用いることができる。インフルエンザA型の多くのHAサブタイプが、確認されている(Kawaoka et al.,Virology(1990)179:759−767;Webster et al.,「Antigenic variation among type A influenza viruses」,p.127−168.In:P.Palese and D.W.Kingsbury(ed.),Genetics of influenza viruses.Springer−Verlag,NewYork)。また、ワクチン組成物にインフルエンザの保存された抗原、例えば、核タンパク質、M2及びM1を用いることができる。このため、本明細書に記載した組成物及び方法にこれらの分離株のいずれかに由来するタンパク質を用いることもできる。
好適なウイルス抗原が、呼吸合包体ウイルスの抗原、例えば、F、N、M、Gタンパク質を含む。好適なウイルス抗原が、デングウイルスの抗原、例えば、NS1、NS3、及びNS5タンパク質を含む。このため、本明細書に記載した組成物及び方法にこれらの分離株のいずれかに由来するタンパク質を用いることもできる。非ヒト哺乳動物及び他の動物の好適なウイルス抗原としては、ブタ流行性下痢(PED)ウイルス、口蹄疫ウイルス、ブタコレラウイルス、狂犬病ウイルス、仮性狂犬病ウイルス、ウシ感染性鼻腔気管炎(IBR)ウイルス、鳥インフルエンザ、ウェストナイルウイルス、ニワトリ感染性貧血ウイルス、ウシウイルス性下痢性ウイルス(BVDV)、ウマヘルペスウイルス、サル免疫不全ウイルス、ネコ白血病ウイルス、ネコ肉腫ウイルスなどの抗原が挙げられるが、これらに限定されない。
癌関連抗原
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、癌関連抗原を含む。癌関連抗原は、腫瘍組織の細胞の細胞表面、細胞質、細胞核、細胞小器官などに由来することができる。癌関連抗原は、また、腫瘍支持の機序、例えば、血管形成及び腫瘍浸潤と関係させることができる。腫瘍関連抗原(TAA)は、自己腫瘍細胞(例えば、照射、超音波処理、溶解など)とすることができる。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の癌からの1つ以上の癌抗原、例えば、1、2、3、4、5つ以上の癌抗原を含む。
癌関連抗原の例としては、血液学的癌、例えば、白血病及びリンパ腫、神経学的腫瘍、例えば、星状細胞腫または膠芽腫、黒色腫、乳癌、肺癌、頭頚部癌、消化器腫瘍、例えば、胃癌または結腸癌、肝癌、膵癌、泌尿生殖器腫瘍、例えば、子宮頸部癌、子宮癌、卵巣癌、腟癌、精巣癌、前立腺癌または陰茎癌、骨腫瘍、脈管腫瘍、または口唇、鼻咽頭部、咽頭及び口腔、食道、直腸、胆嚢、胆管、喉頭、肺及び気管支、膀胱、腎臓、脳及び神経系の他の部位、甲状腺の癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、多発性骨髄腫及び白血病と関係する抗原が挙げられるが、これらに限定されない。
癌関連抗原が、例えば、変異型癌遺伝子;腫瘍と関係するウイルスタンパク質;ならびに腫瘍ムチン及び糖脂質を含む。抗原は、腫瘍と関係するウイルスタンパク質とすることができる。特定の抗原は、腫瘍に特徴的(1つのサブセットが通常、腫瘍前駆細胞によって発現しないタンパク質である)とすることができる、または、通常、腫瘍前駆細胞中に発現するが、腫瘍に特徴的な変異があるタンパク質とすることができる。他の抗原は、活性または細胞内分布が変化している正常なタンパク質の突然変異体(単数及び複数)、例えば、腫瘍抗原を生じる遺伝子の変異を含む。
好適な腫瘍抗原の特定の非限定例としては、CEA、前立腺特異的抗原(PSA)、HER−2/neu、BAGE、GAGE、MAGE1−4、6及び12、MUC(ムチン)(例えば、MUC−1、MUC−2など)、GM2及びGD2ガングリオシド、ras、myc、チロシナーゼ、MART(黒色腫抗原)、Pmel17(gp100)、GnT−VイントロンV配列(N−アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼVイントロンV配列)、前立腺Ca psm、PRAME(黒色腫抗原)、β−カテニン、MUM−1−B(黒色腫広在性変異型遺伝子製品)、GAGE(黒色腫抗原)1、BAGE(黒色腫抗原)2−10、c−ERB2(Her2/neu)、EBNA(エプスタイン−バーウイルス核抗原)1−6、gp75、ヒトパピローマウイルス(HPV)E6及びE7、p53、肺耐性タンパク質(LRP)、Bcl−2、及びKi−67が挙げられる。
好適な癌関連抗原としては、例えば、Melan−A/MART−1、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPPIV)、アデノシンデアミナーゼ−結合タンパク質(ADAbp)、シクロフィリンb、結腸直腸関連抗原(CRC)−C017−1A/GA733、癌胎児性抗原(CEA)及びその免疫原性エピトープCAP−1及びCAP−2、etv6、aml1、前立腺特異的抗原(PSA)及びその免疫原性エピトープPSA−1、PSA−2、及びPSA−3、前立腺−特異的膜抗原(PSMA)、T−細胞レセプター/CD3−ζ鎖、腫瘍抗原のMAGE−ファミリー(例えば、MAGE−A1、MAGE−A2、MAGE−A3、MAGE−A4、MAGE−A5、MAGE−A6、MAGE−A7、MAGE−A8、MAGE−A9、MAGE−A10、MAGE−A11、MAGE−A12、MAGE−Xp2(MAGE−B2)、MAGE−Xp3(MAGE−B3)、MAGE−Xp4(MAGE−B4)、MAGE−C1、MAGE−C2、MAGE−C3、MAGE−C4、MAGE−05)、腫瘍抗原のGAGE−ファミリー(例えば、GAGE−1、GAGE−2、GAGE−3、GAGE−4、GAGE−5、GAGE−6、GAGE−7、GAGE−8、GAGE−9)、BAGE、RAGE、LAGE−1、NAG、GnT−V、MUM−1、CDK4、チロシナーゼ、p53、MUCファミリー、HER2/neu、p21ras、RCAS1、α−フェトプロテイン、E−カドヘリン、α−カテニン、β−カテニン及びγ−カテニン、p120ctn、gp100supPmel117、PRAME、NY−ESO−1、脳グリコーゲンホスホリラーゼ、SSX−1、SSX−2(HOM−MEL−40)、SSX−1、SSX−4、SSX−5、SCP−1、CT−7、cdc27、腺腫性大腸ポリポーシスタンパク質(APC)、ホドリン、P1A、コネキシン37、Ig−イディオタイプ、p15、gp75、GM2及びGD2ガングリオシド、ウイルス製品、例えば、ヒトパピローマウイルスタンパク質、腫瘍抗原のSmadファミリー、1mp−1、EBVがコードする核抗原(EBNA)−1、またはc−erbB−2が挙げられる。
自己抗原
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、自己抗原を含む。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の自己組織からの1つ以上の自己抗原、例えば、1、2、3、4、5つ以上の自己抗原(antigens)を含む。
例えば、自己免疫疾患が1型糖尿病である場合、抗原は、膵島β細胞関連抗原、HSP60とすることができる;全身性紅斑性狼瘡には、抗原は、snRNPとすることができる;グレーブス病には、抗原は、チログロブリン、チロトロピンレセプターまたは甲状腺上皮細胞とすることができる;出血性紫斑病には、抗原は、血小板、GPIIB/IIIaとすることができる;多発性硬化症には、抗原は、ミエリン塩基性タンパク質、MOG、PLPとすることができる;セリアック病には、抗原は、トランスグリコシダーゼとすることができる。
好適な自己抗原は、自己免疫疾患の発症及び/または蔓延に関与する自己抗原とすることができる。その病理は、当該標的器官、組織、または細胞、例えば、全身性紅斑性狼瘡(SLE)または重症筋無力症(MG)によって発現する分子に特異的な抗体の存在が原因である可能性がある。かかる疾患では、当該自己抗原に対する進行中の抗体−媒介(すなわち、Th2−タイプ)免疫反応を細胞(すなわち、Th1−タイプ)免疫反応へ向けることが好ましい。あるいは、適切な自己抗原へのTh1反応を予防的に誘発することによって、当該自己免疫疾患を有しないが、発症しやすい疑いのある対象の自己抗原へのTh2反応の開始またはそのレベルの低下を阻止することが好ましい。対象の免疫調節組成物に含むことができる自己抗原としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:(a)SLEに関しては、Smithタンパク質、RNPリボ核タンパク質、及びSS−A及びSS−Bタンパク質;及び(b)MGに関しては、アセチルコリンレセプター。1つ以上のタイプの自己免疫反応に関与する他の抗原の例としては、例えば、内因性ホルモン、例えば、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、テストステロン、成長ホルモン、プロラクチン及び他のホルモンが挙げられる。
好適な自己抗原の他の例としては、神経学的疾患、例えば、精神分裂病、アルツハイマー病、鬱病、下垂体前葉機能低下症、及び心臓血管疾患、例えば、アテローム硬化症(例えば、アテローム硬化症の抗原は、コレステロールエステル転送タンパク質、酸化LDL、apoB210、apoB100とすることができる)などと関係する抗原が挙げられる。
アレルゲン
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、アレルゲンを含む。好適なアレルゲンは、公知の方法を用いて得ることができる、及び/または生成することができる。好適なアレルゲンのクラスとしては、花粉、ネコ皮屑以外の動物皮屑、草、カビ、ダスト、抗生物質、刺し昆虫毒、及びさまざまな環境(薬品及び金属を含む)、薬物及び食物アレルゲンが挙げられるが、これらに限定されない。一般的な樹木アレルゲンとしては、ハコヤナギ、ポプラ(popular)、セイヨウトネリコ、カバノキ、カエデ、オーク、ニレ、ヒッコリー、及びペカンの木由来の花粉が挙げられる;一般的な植物アレルゲンとしては、ヨモギ、ブタクサ、ヘラオオバコ、タデ(sorrel−dock)及びアカザ由来のものが挙げられる;植物接触アレルゲンとしては、有毒オーク、ツタウルシ及びイラクサ由来のものが挙げられる;一般的な草アレルゲンとしては、ライグラス、オオアワガエリ、ジョンソングラス(Johnson)、バミューダグラス(Bermuda)、ウシノケグサ及びイチゴツナギのアレルゲンが挙げられる;一般的なアレルゲンは、アルテルナリア、フザリウム、ホルモデンドラム、アスペルギルス、ミクロポリスポラ、ムコール及び好熱性放線菌などのカビ又は真菌からも得ることができる;表皮性アレルゲンは、ハウスダストまたは有機ダスト(典型的には真菌由来)、節足動物、例えば、イエダニ(ヤケヒョウヒダニ)、または動物ソース、例えば、羽毛、及びイヌ皮屑から得ることができる;一般的な食品アレルゲンとしては、牛乳及びチーズ(乳製品(diary))、卵、小麦、ナッツ(例えば、ピーナッツ)、魚介(例えば、甲殻類)、エンドウ、豆及びグルテンアレルゲンが挙げられる;一般的な環境アレルゲンとしては、金属(ニッケル及び金)、化学物質(ホルムアルデヒド、トリニトロフェノール及びテレビン油)、ラテックス、ゴム、繊維(綿または羊毛)、バーラップ、毛染め剤、化粧品、洗剤及び香料アレルゲンが挙げられる;一般的な薬物アレルゲンとしては、局所麻酔薬及びサリチル酸塩のアレルゲンが挙げられる;抗生物質アレルゲンとしては、ペニシリン、テトラサイクリン及びスルホンアミドアレルゲンが挙げられる;及び一般的な昆虫アレルゲンとしては、ハチ毒、スズメバチ毒及びアリ毒、及びゴキブリ貯卵嚢(calyx)アレルゲンが挙げられる。特によく特徴付けられているアレルゲンとしては、Der pIアレルゲンの主要及び潜在性エピトープ(Hoyne et al.(1994)Immunology83190−195)、ハチ毒ホスホリパーゼA2(PLA)(Akdis et al.(1996)J.Clin.Invest.98:1676−1683)、カバノキ花粉アレルゲンBet v1(Bauer et al.(1997)Clin.Exp.Immunol.107:536−541)、及びマルチエピトープ遺伝子組み換え草アレルゲンrKBG8.3(Cao et al.(1997)Immunology90:46−51)が挙げられるが、これらに限定されない。これらのアレルゲン及び他の好適なアレルゲンは、市販されている、及び/または、以下の公知の技術により容易に抽出物として調製することができる。
好適なアレルゲンとしては、樹木花粉アレルゲン、雑草花粉アレルゲン、ハーブ花粉アレルゲン、草木花粉アレルゲン、ダニアレルゲン、昆虫アレルゲン、毒アレルゲン、動物毛アレルゲン、皮屑アレルゲン及び食物アレルゲンが挙げられる。
いくつかの場合では、アレルゲンが、抽出物、精製アレルゲン、改変アレルゲンまたは遺伝子組み換えアレルゲンまたは遺伝子組み換えアレルゲンの変異体またはこれらの組み合わせの形態である。いくつかの場合では、アレルゲンが、草花粉アレルゲン、ダストダニアレルゲン、ブタクサアレルゲン、ネコアレルゲン及びカバノキアレルゲンからなる群から選択される。
アレルゲンは、1単位剤形当たり約2.5μg〜約75μgの量で、本開示の免疫調節組成物中に存在することができる。例えば、アレルゲンは、1単位剤形当たり約2.5μg〜約5μg、約5μg〜約10μg、約10μg〜約15μg、約15μg〜約20μg、約20μg〜約25μg、約25μg〜約50μg、または約50μg〜約75μg、または以上75μgの量で、本開示の免疫調節組成物中に存在することができる。
いくつかの場合では、アレルゲンを含む本開示の免疫調節組成物の用量が、約65〜約17,600生物学的アレルゲン単位(BAU)の力価である。いくつかの場合では、アレルゲンを含む本開示の免疫調節組成物の用量が、約650BAU〜約6,000BAUを含む。
抗体
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、癌抗原または病原抗原に対する抗体(例えば、治療抗体、単クローン抗体、二重特異性抗体、免疫化学複合抗体、放射性免疫複合抗体、抗体−サイトカイン融合タンパク質、抗体−抗原融合タンパク質、抗体−免役毒素融合タンパク質など)を含む。
本開示の免疫調節組成物に含むことができる抗体としては、共刺激または共抑制分子に向けた抗体(CD28、CD40、CTLA−4、PD−1など);及び他の治療抗体が挙げられるが、これらに限定されない。
好適な抗体の非限定例としては、アダリムマブ、ベバシズマブ、インフリキシマブ、アブシキシマブ、アレムツズマブ、バピネオズマブ、バシリキシマブ、ベリムマブ、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、コナツムマブ、デノスマブ、エクリズマブ、エトロリズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゴリムマブ、イブリツモマブチウキセタン、ラベツズマブ、マパツムマブ、マツズマブ、メポリズマブ、モタビズマブ、ムロモナブ−CD3、ナタリズマブ、ニモツズマブ、オファツムマブ、オマリズマブ、オレゴボマブ、パリビズマブ、パニツムマブ、ペルツモマブ、ペルツズマブ、ラニビズマブ、リツキシマブ、ロベリツマブ、トシリズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ウステキヌマブ、ベドリゾマブ、ザルツムマブ、及びザノリムマブが挙げられるが、これらに限定されない。
本開示の免疫調節組成物と組み合わせて用いることができる治療及び予防的抗体の非限定例としては、前立腺癌の治療のためのヒト化抗CTLA−4抗体であるMDX−010(Medarex、N.J.);RSV感染の治療のためのヒト化抗呼吸合包体ウイルス(RSV)単クローン抗体であるSYNAGIS(商標)(MedImmune、Md.);及び転移性乳癌の治療のためのヒト化抗HER2単クローン抗体であるHERCEPTIN(商標)(Trastuzumab)(Genentech、Calif.)が挙げられる。他の例は、ヒト化抗CD18 F(ab')2(Genentech);ヒト化抗CD18 F(ab')2であるCDP860(Celltech,UK);CD4と融合した抗HIV gp120抗体であるPRO542(Progenics/Genzyme Transgenics);ヒト抗B型肝炎ウイルス抗体であるOstavir(Protein Design Lab/Novartis);ヒト化抗CMV IgGI抗体であるPROTOVIR(商標)(Protein Design Lab/Novartis);マウス抗TNF−α F(ab')2であるMAK−195(SEGARD)(Knoll Pharma/BASF);抗CD14抗体であるIC14(ICOS Pharm);ヒト化抗VEGF IgG1抗体(Genentech);マウス抗CA 125抗体であるOVAREX(商標)(Altarex);マウス抗17−IA細胞表面抗原IgG2a抗体であるPANOREX(商標)(Glaxo Wellcome/Centocor);マウス抗イディオタイプ(GD3エピトープ)IgG抗体であるBEC2(ImClone System);キメラ抗EGFR IgG抗体であるIMC−C225(ImClone System);ヒト化抗αVβ3インテグリン抗体であるVITAXIN(商標)(Applied Molecular Evolution/MedImmune);ヒト化抗CD52 IgG1抗体であるCampath 1H/LDP−03(Leukosite);ヒト化抗CD33 IgG抗体であるSmart M195(Protein Design Lab/Kanebo);キメラ抗CD20 IgG1抗体であるRITUXAN(商標)(IDEC Pharm/Genentech,Roche/Zettyaku);ヒト化抗CD22 IgG抗体であるLYMPHOCIDE(商標)(Immunomedics);ヒト化抗HLA抗体であるSmart ID10(Protein Design Lab);(Lym−1)放射標識マウス抗HLA DIAGNOSTIC試薬抗体であるONCOLYM(商標)(Techniclone);ヒト抗IL8抗体であるABX−IL8(Abgenix);ヒト化IgG1抗体である抗CD11a(Genentech/Xoma);ヒト化抗ICAM3抗体であるICM3(ICOS Pharm);霊長類化抗CD80抗体であるIDEC−114(IDEC Pharm/Mitsubishi);放射標識マウス抗CD20抗体であるZEVALIN(商標)(IDEC/Schering AG);ヒト化抗CD40L抗体であるIDEC−131(IDEC/Eisai);霊長類化抗CD4抗体であるIDEC−151(IDEC);霊長類化抗CD23抗体であるIDEC−152(IDEC/Seikagaku);抗CD3ヒト化抗CD3 IgGであるSMART(Protein Design Lab);ヒト化抗complement factor5(C5)抗体である5G1.1(Alexion Pharm);ヒト化抗TNF−α抗体であるD2E7(CAT/BASF);ヒト化抗TNF−α FabフラグメントであるCDP870(Celltech);霊長類化抗CD4 IgG1抗体であるIDEC−151(IDEC Pharm/SmithKline Beecham);ヒト抗CD4 IgG抗体であるMDX−CD4(Medarex/Eisai/Genmab);ヒト化抗TNF−α IgG4抗体であるCDP571(Celltech);ヒト化抗α4β7抗体であるLDP−02(LeukoSite/Genentech);ヒト化抗CD4 IgG抗体であるOrthoclone OKT4A(ortho Biotech);ヒト化抗CD40L IgG抗体であるANTOVA(商標)(Biogen);ヒト化抗VLA−4 IgG抗体(Elan)であるANTEGREN(商標);ヒト抗CD64(FcγR)抗体であるMDX−33(Medarex/Centeon);ヒト化抗IL−5 IgG4抗体であるSCH55700(Celltech/Schering);それぞれがヒト化抗IL−5及びIL−4抗体であるSB−240563及びSB−240683(SmithKline Beecham);ヒト化抗IgE IgG1抗体であるrhuMab−E25(Genentech/Norvartis/Tanox Biosystems);マウス抗CD−147 IgM抗体であるABX−CBL(Abgenix);ラット抗CD2 IgG抗体であるBTI−322(Med免疫/Bio Transplant);マウス抗CD3 IgG2a抗体であるOrthoClone/OKT3(Ortho Biotech);キメラ抗CD25 IgG1抗体であるSIMULECT(商標)(Novartis Pharm);LDP−01であるヒト化抗β2−インテグリンIgG抗体(LeukoSite);マウス抗CD18 F(ab').sub.2である抗LFA−1(Pasteur−Merieux/Immunotech);ヒト抗TGF−β2抗体であるCAT−152(Cambridge Ab Tech);及びキメラ抗因子 VII抗体であるCorsevin M(Centocor)である。前記記載の免疫反応性試薬、及び任意の他の免疫反応性試薬は、免疫反応性試薬の供給者によって推奨される投与計画を含む当業者に知られる任意の投与計画に応じて、投与することができる。
サイトカイン
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、サイトカインを含む。本開示の免疫調節組成物に含むことができるサイトカインとしては、インターロイキン、形質転換成長因子(TGF)、線維芽細胞成長因子(FGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、表皮成長因子(EGF)、コロニー刺激因子(CSF)、結合組織活性化ペプチド(CTAP)、骨形成因子、及び生物学的活性類似体、フラグメント、ならびにかかる成長因子の誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。好適なサイトカインとしては、B/T−細胞分化因子、B/T−細胞成長因子、分裂誘発サイトカイン、化学走性サイトカイン、コロニー刺激因子、脈管形成因子、IFN−α、IFN−β、IFN−γ、IL1、IL2、IL3、IL4、IL5、IL6、IL7、IL8、IL9、IL10、IL11、IL12、IL13、IL14、IL15、IL16、IL17、IL18、IL22など、レプチン、ミオスタチン、マクロファージ刺激するタンパク質、血小板由来成長因子、腫瘍壊死因子(TNF)−α(TNF−α)、TNF−β、神経成長因子(NGF)、CD40L、CD137L/4−1BBL、ヒトリンホトキシン−β、G−CSF、M−CSF、GM−CSF、血小板由来成長因子(PDGF)、IL−1α、IL1−β、IP−10、PF4、GRO、9E3、エリトロポエチン、エンドスタチン、アンギオスタチン、血管内皮成長因子(VEGF)または任意のフラグメントまたはこれらの組み合わせが挙げられる。他のサイトカインとしては、β形質転換成長因子(例えばTGF−β1、TGF−β2、TGF−β3);骨誘導タンパク質(例えば、BMP−1、BMP−2、BMP−3、BMP−4、BMP−5、BMP−6、BMP−7、BMP−8、BMP−9);ヘパリン−結合成長因子(例えば、線維芽細胞成長因子(FGF)、表皮成長因子(EGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、インスリン様成長因子(IGF));造血成長因子(Flt3);脳下垂体成長ホルモンまたは誘導体;成長ホルモン、神経活性ホルモン、インヒビン(例えば、インヒビンA、インヒビンB);分化因子(例えば、GDF−1);及びアクチビン(例えば、アクチビンA、アクチビンB、アクチビンAB)を含む形質転換成長因子(TGF)超遺伝子ファミリーのメンバーが挙げられる。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、サイトカインを調節する化合物または薬剤を含む。
カウロバクタークレセンタス
本開示の免疫調節組成物が、非病原性である不活性化カウロバクターを含む。非病原性カウロバクター属は、2つの種のアスチカカウリス(C.ビブリオイデス(C.vibroides)、C.ヘンリシイ(C.henricii)、C.インターメディウス(C.intermedius)、C.ルビギノーサス(C.robiginosus)、C.ルチリス(C.rutilis)、C.サブビブリオデス(C.subvibriodes)、C.フシフォルミス(C.fusiformis)、C.ロッシ(C.rossii)、A.エクスセントリカス(A.excentricus)、A.ビプロセカム(A.biprosthecum)など)を含む、19の異なる種を含む。例えば、JS Poindexter,The Caulobacters: Ubiquitous Unusual Bacteria,Microbiol Rev 45,123−179,1981を参照。いくつかのカウロバクター種は、American Type Culture Collection(ATCC)から入手でき、例えば、CB35、CB26、CB28、KA5、CB66、FC4などである。加熱死、不活性化、変異型または弱毒形態のこれらの種のカウロバクターのすべては、本明細書に記載した免疫調節剤として用いることができる。また、カウロバクター細菌は、非運動性プロステケート(prosthecate)、運動性スウォーマー、スタビー(stubby)フラジェリン及び陽性フラジェリン、陰性フラジェリン、分割及び/または非分割形態とすることができる。カウロバクター種は、18℃〜42℃の範囲の温度で、5〜9の範囲のpHで、最適には23〜25℃の範囲の温度及びpH7で成長させることができる。
カウロバクター種の変異または遺伝子組み換え形態は、培養条件のうち養分、薬品、PH、温度、紫外線または赤外線、放射線などを変更すること、または生細菌中のさまざまな酵素、代謝経路、表面分子、核酸、プラスミド、細胞及び細胞壁成分、滑面及び粗面LPSを遺伝学的に改変することによって生成することができる(JS Poindexter,The Caulobacters: Ubiquitous Unusual Bacteria,Microbiol Rev 45,123−179,1981)。
カウロバクタークレセンタスは、抗原を送達するためにキャリア及び/または送達ビヒクルとして作用することができる。非遺伝子組み換え(GM)として、例えば、静電的及び疎水性相互作用、カウロバクタークレセンタス表面への抗原の結合により、抗原キャリア及び/または送達ビヒクルとしてカウロバクタークレセンタスを作用させることができる。さらに、生物付着/粘膜付着のため、カウロバクタークレセンタスが、M細胞輸送による抗原摂取、DC/APCへの送達及び続いて起こるDC/APCの活性化/成熟、粘膜表面でのNK、NKT、B及びT細胞反応の誘発を助長することができる。
以下の考察は、カウロバクタークレセンタスを対象としているが、本開示の免疫調節組成物にさまざまな非病原カウロバクター種のうち任意のものを含むことができる。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、加熱死カウロバクタークレセンタス(HKCC)を含む。いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、野生型である。いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、リポ多糖陰性菌株である。いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、S層陰性菌株である。いくつかの場合では、HKCCが、変異型弱毒性である、または自殺変異を含有する。いくつかの場合ではCCが、化学的にまたは物理学的に不活性化である。いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、薬剤耐性プラスミド、例えば、クロラムフェニコール、ペニシリン耐性プラスミドを有する、または有しない。
いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、遺伝子組み換えされ、1つ以上の異種ポリペプチドを生成する。ポリペプチドのサイズは、広範囲とすることができる。好適な異種ポリペプチドとしては、CD40、抗原提示細胞またはT細胞にみられる共刺激タンパク質;DEC205(例えば、Lahoud et al.(2012)Proc.Natl.Acad.Sci.USA109:16270を参照);CD40L;抗原提示細胞(APC)またはT細胞にみられる共抑制タンパク質;サイトカイン(例えば、GM−CSF;または前記記載のサイトカインのいずれか);ケモカイン;抗原(例えば、ウイルス抗原;細菌抗原;腫瘍関連抗原;蠕虫抗原;原生動物抗原;本明細書の前記に記載した自己抗原);抗原(例えば、ウイルス抗原;細菌抗原;腫瘍関連抗原;蠕虫抗原;原生動物抗原;本明細書の前記に記載したとおり)に対する抗体、シグナル分子、レセプター、サイトカイン;融合タンパク質(例えば、抗原及びサイトカイン、抗原及びキャリアタンパク質)などが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、遺伝子組み換えされ、分泌形態でまたは細胞内に表面に抗癌(例えば、キネシンスピンドルタンパク質)、抗ウイルス(例えば、侵入及び融合阻害剤)、抗細菌、抗真菌及び/または抗菌ペプチドを発現する。
いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、蛍光、放射性同位体、光タグなどで細菌をラベリングする、またはカップリングすることによって改変される。
いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、遺伝子組み換えされ、所望の免疫反応を提供する。いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、遺伝子組み換えされ、微生物が弱毒化される。いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスの核酸が、改変され、微生物が増殖のために弱毒化される。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、全HKCCを含む。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、単離する、合成する、または遺伝子的に製造することができるHKCCの個々の成分または複数の成分を含む。不活性化カウロバクタークレセンタスのフラクションは、さまざまな有機溶媒、酵素、例えば、グリコシダーゼ、リパーゼ、デオキシリボヌクレアーゼ、リボヌクレアーゼ、プロテアーゼ、リゾチームなどによる処理によって得ることができる。
いくつかの場合では、カウロバクタークレセンタスが、その外膜小胞に生物工学によって生成され、化学療法薬及び/または免疫療法薬をパッケージする及び送達する。
アジュバント
本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の追加のアジュバントを含むことができる。
例示的な追加のアジュバントとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:(1)水中油型エマルジョン製剤(他の特定の免疫刺激剤、例えば、ムラミルペプチド(以下を参照)または細菌細胞壁成分を含む、または含まない)、例えば、(a)MF59(商標)(WO 90/14837; Chapter 10 in Vaccine design: the subunit and adjuvant approach, eds. Powell & Newman, Plenum Press 1995)であり、5%のスクアレン,0.5%のツイーン80,及び0.5%のスパン85(任意でMTP−PEを含有する)を含有し、マイクロフルイダイザーを用いてサブミクロン粒子に製剤化される,(b)SAFであり、10%のSqualane、0.4%のツイーン80、5%のプルロニックブロックポリマーL121、及びthr−MDPを含有し、サブミクロンエマルジョンにマイクロフルイダイズされる、またはボルテックスされ、大きな粒子サイズのエマルジョンを生成する、及び(c)RIBI(商標)アジュバント系(RAS),(Ribi Immunochem、Hamilton、Mont.)であり、2%のスクアレン、0.2%のツイーン80、及び1つ以上の細菌細胞壁成分、例えば、モノホスホリルリピドA(MPL)、トレハロースジミコール酸(TDM)、及び細胞壁スケルトン(CWS)、例えば、MPL+CWS(Detox(商標))を含有する;(2)サポニンアジュバント、例えば、QS21またはStimulon(商標)(Cambridge Bioscience、Worcester、Mass.)であり、例えば、洗剤を添加しないことができる(例えば、WO00/07621)ISCOM(免疫刺激コンプレックス)に用いることができる、またはこれから生成される粒子である;(3)完全フロイントアジュバント(CFA)及び不完全フロイントアジュバント(IFA);(4)サイトカイン、例えば、インターロイキン(例えば、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−12、IL−15、IL−28など)(WO99/44636)など)、インターフェロン(例えば、ガンマインターフェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、腫瘍壊死因子(TNF)、コロニー−刺激因子(例えば、GM−CSF)など.;(5)モノホスホリルリピドA(MPL)または3−O−脱アシル化MPL(3dMPL)、例えば、GB−2220221、EP−A−0689454であり、任意で、肺炎球菌糖と用いられる場合、alumが実質的に存在しない、例えば、WO00/56358;(6)例えば、QS21及び/または水中油型エマルジョン、例えば、EP−A−0835318、EP−A−0735898、EP−A−0761231と3dMPLの組み合わせ;(7)CpG モチーフ(Kriegワクチン 2000、19、618−622;WO96/02555、WO98/16247、WO98/18810、WO98/40100、WO98/55495、WO98/37919及びWO98/52581)を含むオリゴヌクレオチド、すなわち、少なくとも1つのCGジヌクレオチドを含有するオリゴヌクレオチドであり、サイトシンがメチル化されない;(8)ポリオキシエチレンエーテルまたはポリオキシエチレンエステル、例えば、WO99/52549;(9)オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤(WO01/21207)または少なくとも1つ追加の非−イオン性界面活性剤、例えば、オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンアルキルエーテルまたはエステル界面活性剤(WO01/21152);(10)サポニン及び免疫刺激オリゴヌクレオチド(例えば、CpGオリゴヌクレオチド)(WO00/62800);(11)免疫刺激物質及び金属塩の粒子、例えば、WO00/23105;(12)サポニン及び水中油型エマルジョン、例えば、WO99/11241;(13)サポニン(例えば、QS21)+3dMPL+IM2(任意でステロールを含む)、例えば、WO98/57659;(14)アルファGalCer及びその誘導体;(16)toll様レセプター(TLR)アゴニスト、NOD様レセプター(NLR)アゴニスト、RIG−Iアゴニスト、C型レクチンレセプターのためのアゴニスト及び他の病原体認識レセプター(PRR)アゴニスト、例えば、CpG ODN、ISS−ODN、rinatolimod、ポリI:C及びその誘導体、フラジェリン、アンプリジェン、イミダゾキノリン(imidazoquinalines)(例えば、イミキモド、レシキモド)、ムラミルジペプチド;(17)当該組成物の有効性を向上させるために免疫刺激剤として作用する他の物質。ムラミルペプチドとしては、N−アセチル−ムラミル−L−トレオニル−D−イソグルタミン(thr−MDP)、N−25アセチル−ノルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(nor−MDP)、N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタロニトリル−L−アラニン−2−(1'−2'−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチルアミンMTP−PE)などが挙げられる。いくつかの場合では、ヒトに投与するのに好適なアジュバントが含まれる。
さらに例示的な追加のアジュバントとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:コレラ毒素Bサブユニット、BCG、緑膿菌細胞外タンパク質A、トコフェロール、HBVコア、大腸菌易熱性毒素(例えば、LT−A、LT−B)、百日咳毒素、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、コレラ由来毒素(CTA1−DD、CT)、変異LT及びCT、アルミニウム塩−系アジュバント(例えば、alum、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、アルハイドロゲル)、リン酸カルシウム、カオリン、モノホスホリルリピドA(MPL(登録商標))及びその誘導体、グルコピラノシル脂質A、合成脂質A、脂質A模倣物、ビタミンE、Depovax(商標)、サポニン(Quil−A、AS01、AS02(スクアレン+MPL+QS−21))、AS03、AS04(alum+MPL(登録商標))、Tomatin、Protolin、RC−529、Pluronic(商標)、Monatides、Matrix−M、OM−174、Lipvac、IC−31、細菌/マイコバクテリアペプチド(例えば、KLK、陽イオン性(ポリ)ペプチド、抗細菌微生物ペプチド、デフェンシン、タフトシン、カテリシジン)、ジペプチド(例えば、ピドチモド)、Bestatin、Hepon(テトラデカペプチド)、SCV−07(γ−D−グルタミル−L−トリプトファン)、チモシン−a、Immunofan、Thymogen、Indolicidin及びその誘導体、ポリホスファゲン(polyphosphagene)及びその誘導体、Gellan、ヌクレオチド(モノヌクレオチド、ジヌクレオチド、ポリヌクレオチド、環状ヌクレオチド)、Eurocineなど。
本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の粘膜付着物質、例えば、アルギン酸ナトリウム、デンプン、レクチン、チオール化ポリマー、GelVac(商標)、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボマー、セチルトリメチルアンモニウムブロミドを含むことができる。
本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の追加のアジュバント製剤、例えば、水中油型エマルジョン、油中水型エマルジョン、ナノエマルジョン、微粒子送達系、リポソーム、微小球、生分解性微小球、パッチ(patches)ビロソーム、プロテオリポソーム、プロテアソーム、免疫刺激コンプレックス(ISCOM、ISCOMATRIX)、ミクロ粒子、ナノ粒子、生分解性ナノ粒子、シリコンナノ粒子、ポリマー性ミクロ/ナノ粒子、ポリマー性ラメラ基質粒子(PLSP)、ミクロ粒子レジン、ナノリポゲル、合成/生分解性及び生体親和性半合成または天然ポリマーまたはデンドリマー(例えば、PLG、PLGA、PLA、ポリカプロラクトン、シリコーンポリマー、ポリエステル、ポリ−ジメチルシロキサン、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンベンジルトリメチルアンモニウムクロリド、ポリスチレンジビニルベンゼンレジン、ポリホスファゼン、ポリ−[ジ−(カルボキシルアクトフェノキシ)ホスファゼン](PCPP)、ポリ−(メチルメタクリレート)、デキストラン、ポリビニルピロリドン、ヒアルロン酸及び誘導体、キトサン及びその誘導体、多糖、デルタイヌリン多糖、糖脂質(合成または天然)、リポ多糖、ポリ陽イオン性化合物(単数及び複数)(例えば、ポリ−アミノ酸、ポリ−(γ−グルタミン酸)、ポリ−アルギニン−HCl、ポリ−L−リシン、ポリペプチド、バイオポリマー)、陽イオン性ジメチルジオクタデシルアンモニウム(DDA)、α−ガラクトシルセラミド及びその誘導体、古細菌脂質及び誘導体、ラクトン(lactanes)、ガレン(gallen)、グリセロ脂質、リン脂質、コクリエートなど、またはこれらの混合物を含むことができる。
本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の追加のアジュバント製剤、例えば、食用油(例えば、オリーブ油、マスタード油、植物油、大豆油、鉱油など)を含む水中油型エマルジョンまたは油中水型エマルジョンを含むことができる。
本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、1つ以上の追加の界面活性剤及び洗剤(例えば、非−イオン性洗剤またはニオソーム)(例えば、ツイーン−80、ポリソルベート80、スパン85、ステアリルチロシンなど)を含むことができる。本開示の免疫調節組成物が、HKCCに加えて、貯蔵作用を提供する前記記載の追加の成分またはアジュバントを含むことができる。
方法
本開示は、個体の免疫反応を調節する方法を提供し、本方法は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む。
本開示は、また、樹状細胞への抗原提示を向上させる方法を提供し、本方法は、(a)(i)加熱死カウロバクタークレセンタス;及び(ii)抗原を含む組成物と、個体から採取した樹状細胞(DC)を接触させることを含み、接触させることは、インビトロであり、かつDCへの抗原提示を向上させ、これにより抗原提示DCの集団を生成する。抗原提示DCの集団は、その後、DCを採取した個体に投与することができる。
いくつかの場合では、さまざまな免疫細胞は、リンパ系組織、末梢血液、器官及び組織から得ることができる、及び/または、骨髄またはさまざまな器官から得た幹細胞から分化させることができる。
本開示は、また、幹細胞の増殖及び/または分化を誘発する方法を提供し、本方法は、加熱死カウロバクタークレセンタスを含む組成物と個体から採取した幹細胞を接触させることを含む。HKCCと幹細胞を接触させると、幹細胞が増殖及び分化し、これにより増殖及び分化した細胞の集団を生成する。増殖及び分化した細胞の集団は、その後、幹細胞を採取した個体に投与することができる。
本開示は、さらに、エフェクターリンパ球、例えば、NK、NKT、T細胞、及びB細胞を活性化する方法を提供し、本方法は、a)i)加熱死カウロバクタークレセンタス;及び/またはii)抗原提示細胞の存在する、または存在しない抗原を含む組成物と、個体から採取したエフェクター細胞(NK、NKT、T細胞、B細胞)を接触させることを含む。HKCCとエフェクターリンパ球を接触させると、エフェクターリンパ球の活性化が向上し、これにより活性化したエフェクターリンパ球の集団を生成する。活性化したエフェクターリンパ球の集団は、その後、リンパ球を採取した個体に投与することができる。
免疫反応を調節する方法
本開示は、個体の免疫反応を調節する方法を提供し、本方法は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む。
いくつかの場合では、免疫反応が、体液性免疫反応である。いくつかの場合では、本開示が、個体の体液性免疫反応を向上させる方法を提供し、本方法は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む。いくつかの場合では、免疫調節組成物が、任意の追加の抗原(HKCCに存在する抗原以外)を含まない。いくつかの場合では、免疫調節組成物が、抗原(例えば、HKCCに存在する抗原以外の抗原)を含む。前記に記載したとおり、好適な抗原としては、細菌抗原、ウイルス抗原、腫瘍関連抗原、原生動物抗原、及び蠕虫抗原が挙げられる。
いくつかの場合では、免疫反応が、細胞性免疫反応である。いくつかの場合では、本開示が、個体の細胞性免疫反応を向上させる方法を提供し、本方法は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む。いくつかの場合では、免疫調節組成物が、任意の追加の抗原(HKCCに存在する抗原以外)を含まない。いくつかの場合では、免疫調節組成物が、抗原(例えば、HKCCに存在する抗原以外の抗原)を含む。前記に記載したとおり、好適な抗原としては、細菌抗原、ウイルス抗原、腫瘍関連抗原、原生動物抗原、及び蠕虫抗原が挙げられる。
いくつかの場合では、免疫反応が、B細胞の数を増大させることを含む。いくつかの場合では、対象の方法が、有効量の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、免疫調節組成物の有効量とは、個体に単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のB細胞の数を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のB細胞の数と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のB細胞の数を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的B細胞の数を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的B細胞の数と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体の抗原特異的B細胞の数を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のB細胞の活性化を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のB細胞の活性化レベルと比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のB細胞の活性化を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の与えられる抗原に特異的な抗体の量を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原に特異的な抗体の量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体の与えられる抗原に特異的な抗体の量を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の1種以上のサイトカインの産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のサイトカインの量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体の1種以上のサイトカインの産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のGM−CSFの量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のGM−CSFの産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のIL−22の量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のIL−22の産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のインターフェロン(IFN)−αまたはIFN−βまたはIFN−γの量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のIFN−α及び/またはIFN−β及び/またはIFN−γの産生を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のIL−17A、IL−2、IL−10、IL−6、またはTNF−αの量と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、または10倍以上、個体のIL−17A、IL−2、IL−10、IL−6及び/またはTNF−αの1つ以上の産生を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のTh1反応を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTh1反応のレベルと比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のTh1反応を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のCD4+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のCD4+T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のCD4+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的CD4+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的CD4+T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的CD4+ T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のCD8+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のCD8+T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のCD8+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的CD8+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的CD8+T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的CD8+T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の細胞溶解性T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の細胞溶解性T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の細胞溶解性T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的細胞溶解性T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的細胞溶解性T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的細胞溶解性T細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のナチュラルキラー(NK)細胞、NKT細胞、マクロファージ、及び樹状細胞(DC)の1つ以上の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のNK細胞、NKT細胞、マクロファージ、及びDCのうち1つまたは複数の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のNK細胞、NKT細胞、マクロファージ、及びDCのうち1つまたは複数の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のTregの数及び/または機能を増大させ、低下させる、またはバランスさせるのに有効な量である。Treg(制御性T細胞)は、CD4+またはCD8+であり、また、FoxP3+とすることができる。Tregは、また、他のマーカー、例えば、PD−1、CTLA−4などによって定義することができる。制御性細胞は、また、他の自然細胞、例えば、NK、NKT及びDC、及びBリンパ球を含むことができる。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTregの数と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、または75%以上、個体のTregの数を調節するのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTregの数と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、または75%以上、個体のTregの数を低下させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のTh17細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTh17細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のTh17細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的Th17細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的Th17細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的Th17細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体のTh22細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体のTh22細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体のTh22細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の抗原特異的Th22細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の抗原特異的Th22細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の抗原特異的Th22細胞の数及び/または活性を増大させるのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の先天性及び/または適応的(細胞性及び体液性をともに含む)免疫反応を誘発する、向上させる及び/または制御するのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の先天性または適応的免疫細胞及び/またはそのエフェクター機能の1つ以上の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の先天性及び/または適応的免疫細胞及び/またはそのエフェクター機能の数及び/または活性を調節するのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、個体の先天性及び/または適応的免疫細胞の枯渇を防止する、またはそのアポトーシスを阻止するのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体の先天性または適応的免疫細胞及び/またはそのエフェクター機能の1つ以上の数及び/または活性と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の先天性及び/または適応的免疫細胞の枯渇を防止する、またはそのアポトーシスを阻止するのに有効な量である。
いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物が、HKCC及び抗原を含む。本開示の免疫調節組成物が、HKCC及び抗原を含む場合、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に対する免疫反応と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に対する免疫反応を増大させるのに有効な量である。例えば、抗原が、癌細胞、病原細菌、病原ウイルス、または病原原生動物と関係する抗原、またはこれらに由来する抗原である場合、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に対する免疫反応と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に対する免疫反応を増大させるのに有効な量である。免疫反応は、体液性免疫反応、例えば、B細胞または抗体免疫反応とすることができる。このため、例えば、抗原が、癌細胞、病原細菌、病原ウイルス、または病原原生動物と関係する抗原、またはこれらに由来する抗原である場合、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に対するB細胞反応と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に対するB細胞反応を増大させるのに有効な量である。例えば、抗原が、癌細胞、病原細菌、病原ウイルス、または病原原生動物と関係する抗原、またはこれらに由来する抗原である場合、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に特異的な抗体の量と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に特異的な抗体の量を増大させるのに有効な量である。免疫反応は、細胞性免疫反応、例えば、T細胞性免疫反応とすることができる。このため、例えば、抗原が、癌細胞(a cancer)、病原細菌、病原ウイルス、または病原原生動物と関係する抗原、またはこれらに由来する抗原である場合、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない抗原に対するT細胞反応と比べて、少なくとも約10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、抗原に対するT細胞反応を増大させるのに有効な量である。いくつかの場合では、免疫反応は、体液性免疫反応及び細胞性免疫反応である。
アジュバント
いくつかの実施形態では、対象の方法が、対象の免疫調節組成物の投与を含み、当該免疫調節組成物が、HKCC及び1つ以上の追加のアジュバントを含む。
例示的な追加のアジュバントとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:(1)水中油型エマルジョン製剤(他の特定の免疫刺激剤、例えば、ムラミルペプチド(以下を参照)または細菌細胞壁成分を含む、または含まない)、例えば、(a)MF59(商標)(WO 90/14837; Chapter 10 in Vaccine design: the subunit and adjuvant approach, eds. Powell & Newman, Plenum Press 1995)であり、5%のスクアレン、0.5%のツイーン80、及び0.5%のスパン85(任意でMTP−PEを含有する)を含有し、マイクロフルイダイザーを用いてサブミクロン粒子に製剤化される、(b)SAFであり、10%のSqualane、0.4%のツイーン80、5%のプルロニックブロックポリマーL121、及びthr−MDPを含有し、サブミクロンエマルジョンにマイクロフルイダイズされる、またはボルテックスされ、大きな粒子サイズのエマルジョンを生成する、及び(c)RIBI(商標)アジュバント系(RAS)、(Ribi Immunochem、Hamilton、Mont.)であり、2%のスクアレン、0.2%のツイーン80、及び1つ以上の細菌細胞壁成分、例えば、モノホスホリルリピドA(MPL)、トレハロースジミコール酸(TDM)、及び細胞壁スケルトン(CWS)、例えば、MPL+CWS(Detox(商標))を含有する;(2)サポニンアジュバント、例えば、QS21またはStimulon(商標)(Cambridge Bioscience、Worcester、Mass.)であり、例えば、洗剤を添加しないことができる(例えば、WO00/07621)ISCOM(免疫刺激コンプレックス)に用いることができる、またはこれから生成される粒子である;(3)完全フロイントアジュバント(CFA)及び不完全フロイントアジュバント(IFA);(4)サイトカイン、例えば、インターロイキン(例えば、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−12、IL−15、IL−28など)(WO99/44636)など)、インターフェロン(例えば、ガンマインターフェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、腫瘍壊死因子(TNF)、コロニー−刺激因子(例えば、GM−CSF)など;(5)モノホスホリルリピドA(MPL)または3−O−脱アシル化MPL(3dMPL)、例えば、GB−2220221、EP−A−0689454であり、任意で、肺炎球菌糖と用いられる場合、alumが実質的に存在しない、例えば、WO00/56358;(6)例えば、QS21及び/または水中油型エマルジョン、例えば、EP−A−0835318、EP−A−0735898、EP−A−0761231と3dMPLの組み合わせ;(7)CpG モチーフ(Kriegワクチン 2000、19、618−622;WO96/02555、WO98/16247、WO98/18810、WO98/40100、WO98/55495、WO98/37919及びWO98/52581)を含むオリゴヌクレオチド、すなわち、少なくとも1つのCGジヌクレオチドを含有するオリゴヌクレオチドであり、サイトシンがメチル化されない;(8)ポリオキシエチレンエーテルまたはポリオキシエチレンエステル、例えば、WO99/52549;(9)オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤(WO01/21207)または少なくとも1つ追加の非イオン性界面活性剤、例えば、オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンアルキルエーテルまたはエステル界面活性剤(WO01/21152);(10)サポニン及び免疫刺激オリゴヌクレオチド(例えば、CpGオリゴヌクレオチド)(WO00/62800);(11)免疫刺激物質及び金属塩の粒子、例えば、WO00/23105;(12)サポニン及び水中油型エマルジョン、例えば、WO99/11241;(13)サポニン(例えば、QS21)+3dMPL+IM2(任意でステロールを含む)、例えば、WO98/57659;(14)アルファGalCer及びその誘導体;(16)toll様レセプター(TLR)アゴニスト、NOD様レセプター(NLR)アゴニスト、RIG−Iアゴニスト、C型レクチンレセプターのためのアゴニスト及び他の病原体認識レセプター(PRR)アゴニスト、例えば、CpG ODN、ISS−ODN、rinatolimod、ポリI:C及びその誘導体、フラジェリン、アンプリジェン、イミダゾキノリン(imidazoquinaline)(例えば、イミキモド、レシキモド)、ムラミルジペプチド;(17)当該組成物の有効性を向上させるために免疫刺激剤として作用する他の物質。ムラミルペプチドとしては、N−アセチル−ムラミル−L−トレオニル−D−イソグルタミン(thr−MDP)、N−25アセチル−ノルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(nor−MDP)、N−アセチルムラミル−L−アラニル−D−イソグルタロニトリル−L−アラニン−2−(1'−2'−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチルアミンMTP−PE)などが挙げられる。いくつかの場合では、ヒトに投与するのに好適なアジュバントが含まれる。
さらに例示的な追加のアジュバントとしては、以下が挙げられるが、これらに限定されない:コレラ毒素Bサブユニット、BCG、緑膿菌細胞外タンパク質A、トコフェロール、HBVコア、大腸菌易熱性毒素(例えば、LT−A、LT−B)、百日咳毒素、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、コレラ由来毒素(CTA1−DD、CT)、変異LT及びCT、アルミニウム塩系アジュバント(例えば、alum、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、アルハイドロゲル)、リン酸カルシウム、カオリン、モノホスホリルリピドA(MPL(登録商標))及びその誘導体、グルコピラノシル脂質A、合成脂質A、脂質A模倣物、ビタミンE、Depovax(商標)、サポニン(Quil−A、AS01、AS02(スクアレン+MPL+QS−21))、AS03、AS04(alum+MPL(登録商標))、Tomatin、Protolin、RC−529、Pluronic(商標)、Monatides、Matrix−M、OM−174、Lipvac、IC−31、細菌/マイコバクテリアペプチド(例えば、KLK、陽イオン性(ポリ)ペプチド、抗細菌微生物ペプチド、デフェンシン、タフトシン、カテリシジン)、ジペプチド(例えば、ピドチモド)、Bestatin、Hepon(テトラデカペプチド)、SCV−07(γ−D−グルタミル−L−トリプトファン)、チモシン−a、Immunofan、Thymogen、Indolicidin及びその誘導体、ポリホスファゲン(polyphosphagene)及びその誘導体、Gellan、ヌクレオチド(モノヌクレオチド、ジヌクレオチド、ポリヌクレオチド、環状ヌクレオチド)、Eurocineなど。
併用療法
いくつかの実施形態では、対象の方法が、単独投与として対象の免疫調節組成物の投与、例えば、任意の他の治療薬剤を同時投与することなく、対象免疫調節組成物の投与だけを含む。他の実施形態では、対象の治療法が、以下の投与を含む併用療法である:a)対象の免疫調節組成物;及びb)少なくとも1つの追加の治療薬剤(または治療薬剤の製剤的に許容可能な塩、前駆薬剤、前駆薬剤の塩、立体異性体、互変異性体など)。この場合、免疫調節組成物及び少なくとも1つの追加の治療薬剤が、免疫反応を調節するのに有効な総量で投与される。好適な追加の治療薬剤が、以下に記載される。
対象の併用療法は、以下を含むことができる:a)同時に、同じ製剤でまたは別々の製剤で、免疫調節組成物及び少なくとも1つの追加の治療薬剤の投与;b)免疫調節組成物の投与後、約5分間〜約4週間以内に、少なくとも1つの追加の治療薬剤の投与、例えば、免疫調節組成物の投与後、約5分間〜約15分間以内に、約15分間〜約30分間以内に、約30分間〜約60分間以内に、約1時間〜約2時間以内に、約2時間〜約4時間以内に、約4時間〜約8時間以内に、約8時間〜約12時間以内に、約12時間〜約24時間以内に、約24時間〜約2日間以内に、約2日間〜約4日間以内に、約4日間〜約7日間以内に、約1週間〜約2週間以内に、または約2週間〜約4週間以内に少なくとも1つの追加の治療薬剤の投与。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の治療薬剤が、免疫調節組成物と同時に製剤化される。他の実施形態では、少なくとも1つの追加の治療薬剤及び免疫調節組成物が、別々に製剤化される。
いくつかの実施形態では、免疫調節組成物及び少なくとも1つの追加の治療薬剤の有効量が、相乗量である。本明細書に用いる場合、対象免疫調節組成物及び追加の(例えば、第2の)治療薬剤の「相乗組み合わせ」または「相乗量」は、以下の単に相加的組み合わせから予測される、推測される治療の転帰の漸進的な改善より疾患の治療または予防的治療に有効な組み合わせまたは量である。(i)単独投与として同じ用量で投与される場合の免疫調節組成物の治療または予防的利益及び(ii)単独投与として同じ用量で投与される場合の追加の治療薬剤の治療または予防的利益。
対象の併用療法は、以下を含むことができる:免疫調節組成物の投与及び、例えば、放射線治療(放射線同位体、125I、ストロンチウム−89、32P、アルファ線放射同位体、ベータ線放射同位体などを含む)、光力学治療、レーザー治療、天然物治療、機能性食品治療、細胞治療、非生物治療、プロバイオティック治療、共生的治療、パラプロバイオティック(paraprobiotic)治療などの治療の少なくとも1つの追加の形態(同時にまたは異なる時点に行われる)。
いくつかの実施形態では、有効量の免疫調節組成物は、異種または同種プライムブーストワクチン、免疫療法及び/または化学療法計画(単数及び複数)で投与することができる。
対象の併用療法は、免疫調節組成物及び治療ワクチンの投与を含むことができる。
対象の併用療法は、免疫調節組成物及び治療抗体の投与を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、対象の方法が、a)本開示の免疫調節組成物の投与;及びb)少なくとも1つの抗体の投与を含む。HKCC及び抗体は、同じ製剤または別々の製剤とすることができる。HKCC及び抗体は、同時に、または異なる時点に投与することができる。好適な抗体が、癌抗原または病原抗原に対する抗体(例えば、治療抗体、単クローン抗体、二重特異性抗体、免疫化学複合抗体、放射性免疫複合抗体、抗体−サイトカイン融合タンパク質、抗体−抗原融合タンパク質、抗体−免役毒素融合タンパク質など)を含む。好適な抗体としては、共刺激または共抑制分子に向けた抗体(CD28、CD40、CTLA−4、PD−1など);及び他の治療抗体が挙げられるが、これらに限定されない。好適な抗体の非限定例としては、アダリムマブ、ベバシズマブ、インフリキシマブ、アブシキシマブ、アレムツズマブ、バピネオズマブ、バシリキシマブ、ベリムマブ、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、カナキヌマブ、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、コナツムマブ、デノスマブ、エクリズマブ、エトロリズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゴリムマブ、イブリツモマブチウキセタン、ラベツズマブ、マパツムマブ、マツズマブ、メポリズマブ、モタビズマブ、ムロモナブ−CD3、ナタリズマブ、ニモツズマブ、オファツムマブ、オマリズマブ、オレゴボマブ、パリビズマブ、パニツムマブ、ペルツモマブ、ペルツズマブ、ラニビズマブ、リツキシマブ、ロベリツマブ、トシリズマブ、トシツモマブ、トラスツズマブ、ウステキヌマブ、ベドリゾマブ、ザルツムマブ、及びザノリムマブが挙げられるが、これらに限定されない。
本開示の免疫調節組成物との併用療法で用いることができる治療及び予防的抗体の非限定例としては、前立腺癌の治療のためのヒト化抗CTLA−4抗体であるMDX−010(Medarex、N.J.);RSV感染の治療のためのヒト化抗呼吸合包体ウイルス(RSV)単クローン抗体であるシナジス(商標)(MedImmune、Md.);及び転移性乳癌の治療のためのヒト化抗HER2単クローン抗体であるハーセプチン(商標)(トラスツズマブ)(Genentech、Calif.)が挙げられる。他の例は、ヒト化抗CD18 F(ab')2(Genentech);ヒト化抗CD18 F(ab')2であるCDP860(Celltech,UK);CD4と融合した抗HIV gp120抗体であるPRO542(Progenics/Genzyme Transgenics);ヒト抗B型肝炎ウイルス抗体であるOstavir(Protein Design Lab/Novartis);ヒト化抗CMV IgGI抗体であるPROTOVIR(商標)(Protein Design Lab/Novartis);マウス抗TNF−α F(ab')2であるMAK−195(SEGARD)(Knoll Pharma/BASF);抗CD14抗体であるIC14(ICOS Pharm);ヒト化抗VEGF IgG1抗体(Genentech);マウス抗CA 125抗体であるOVAREX(商標)(Altarex);マウス抗17−IA細胞表面抗原IgG2a抗体であるPANOREX(商標)(Glaxo Wellcome/Centocor);マウス抗イディオタイプ(GD3エピトープ)IgG抗体であるBEC2(ImClone System);キメラ抗EGFR IgG抗体であるIMC−C225(ImClone System);ヒト化抗αVβ3インテグリン抗体であるVITAXIN(商標)(Applied Molecular Evolution/MedImmune);ヒト化抗CD52 IgG1抗体であるCampath 1H/LDP−03(Leukosite);ヒト化抗CD33 IgG抗体であるSmart M195(Protein Design Lab/Kanebo);キメラ抗CD20 IgG1抗体であるRITUXAN(商標)(IDEC Pharm/Genentech,Roche/Zettyaku);ヒト化抗CD22 IgG抗体であるLYMPHOCIDE(商標)(Immunomedics);ヒト化抗HLA抗体であるSmart ID10(Protein Design Lab);(Lym−1)放射標識マウス抗HLA DIAGNOSTIC試薬抗体であるONCOLYM(商標)(Techniclone);ヒト抗IL8抗体であるABX−IL8(Abgenix);ヒト化IgG1抗体である抗CD11a(Genentech/Xoma);ヒト化抗ICAM3抗体であるICM3(ICOS Pharm);霊長類化抗CD80抗体であるIDEC−114(IDEC Pharm/Mitsubishi);放射標識マウス抗CD20抗体であるZEVALIN(商標)(IDEC/Schering AG);ヒト化抗CD40L抗体であるIDEC−131(IDEC/Eisai);霊長類化抗CD4抗体であるIDEC−151(IDEC);霊長類化抗CD23抗体であるIDEC−152(IDEC/Seikagaku);抗CD3ヒト化抗CD3 IgGであるSMART(Protein Design Lab);ヒト化抗complement factor5(C5)抗体である5G1.1(Alexion Pharm);ヒト化抗TNF−α抗体であるD2E7(CAT/BASF);ヒト化抗TNF−α FabフラグメントであるCDP870(Celltech);霊長類化抗CD4 IgG1抗体であるIDEC−151(IDEC Pharm/SmithKline Beecham);ヒト抗CD4 IgG抗体であるMDX−CD4(Medarex/Eisai/Genmab);ヒト化抗TNF−α IgG4抗体であるCDP571(Celltech);ヒト化抗α4β7抗体であるLDP−02(LeukoSite/Genentech);ヒト化抗CD4 IgG抗体であるOrthoClone OKT4A(Ortho Biotech);ヒト化抗CD40L IgG抗体であるANTOVA(商標)(Biogen);ヒト化抗VLA−4 IgG抗体(Elan)であるANTEGREN(商標);ヒト抗CD64(FcγR)抗体であるMDX−33(Medarex/Centeon);ヒト化抗IL−5 IgG4抗体であるSCH55700(Celltech/Schering);それぞれがヒト化抗IL−5及びIL−4抗体であるSB−240563及びSB−240683(SmithKline Beecham);ヒト化抗IgE IgG1抗体であるrhuMab−E25(Genentech/Norvartis/Tanox Biosystems);マウス抗CD−147 IgM抗体であるABX−CBL(Abgenix);ラット抗CD2 IgG抗体であるBTI−322(Med免疫/Bio Transplant);マウス抗CD3 IgG2a抗体であるOrthoclone/OKT3(ortho Biotech);キメラ抗CD25 IgG1抗体であるSIMULECT(商標)(Novartis Pharm);LDP−01であるヒト化抗β2−インテグリンIgG抗体(LeukoSite);マウス抗CD18 F(ab').sub.2である抗LFA−1(Pasteur−Merieux/Immunotech);ヒト抗TGF−β2抗体であるCAT−152(Cambridge Ab Tech);及びキメラ抗因子 VII抗体であるCorsevin M(Centocor)である。前記記載の免疫反応性試薬、及び任意の他の免疫反応性試薬は、免疫反応性試薬の供給者によって推奨される投与計画を含む当業者に知られる任意の投与計画に応じて、投与することができる。
対象の併用療法は、本開示の免疫調節組成物及び1種以上のサイトカインの投与を含むことができる。例えば、いくつかの実施形態では、対象の方法が、以下を含む:a)本開示の免疫調節組成物の投与;及びb)1種以上のサイトカインの投与。HKCC及び1種以上のサイトカインは、同じ製剤または別々の製剤とすることができる。HKCC及び1種以上のサイトカインは、同時に、または異なる時点に投与することができる。好適なサイトカインとしては、インターロイキン、形質転換成長因子(TGF)、線維芽細胞成長因子(FGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、表皮成長因子(EGF)、コロニー刺激因子(CSF)、結合組織活性化ペプチド(CTAP)、骨形成因子、及び生物学的活性類似体、フラグメント、ならびにかかる成長因子の誘導体が挙げられるが、これらに限定されない。好適なサイトカインとしては、B/T−細胞分化因子、B/T−細胞成長因子、分裂誘発サイトカイン、化学走性サイトカイン、コロニー刺激因子、脈管形成因子、IFN−α、IFN−β、IFN−γ、IL1、IL2、IL3、IL4、IL5、IL6、IL7、IL8、IL9、IL10、IL11、IL12、IL13、IL14、IL15、IL16、IL17、IL18、IL22など、レプチン、ミオスタチン、マクロファージ刺激するタンパク質、血小板由来成長因子、腫瘍壊死因子(TNF)−α(TNF−α)、TNF−β、神経成長因子(NGF)、CD40L、CD137L/4−1BBL、ヒトリンホトキシン−β、G−CSF、M−CSF、GM−CSF、血小板由来成長因子(PDGF)、IL−1α、IL1−β、IP−10、PF4、GRO、9E3、エリトロポエチン、エンドスタチン、アンギオスタチン、血管内皮成長因子(VEGF)または任意のフラグメントまたはこれらの組み合わせが挙げられる。他のサイトカインとしては、ベータ形質転換成長因子(例えばTGF−β1、TGF−β2、TGF−β3);骨誘導タンパク質(例えば、BMP−1、BMP−2、BMP−3、BMP−4、BMP−5、BMP−6、BMP−7、BMP−8、BMP−9);ヘパリン−結合成長因子(例えば、線維芽細胞成長因子(FGF)、表皮成長因子(EGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、インスリン様成長因子(IGF);造血成長因子(Flt3);脳下垂体成長ホルモンまたは誘導体;成長ホルモン、神経活性ホルモン、インヒビン(例えば、インヒビンA、インヒビンB);分化因子(例えば、GDF−1);及びアクチビン(例えば、アクチビンA、アクチビンB、アクチビンAB)を含む形質転換成長因子(TGF)超遺伝子ファミリーのメンバーが挙げられる。
対象の併用療法は、本開示の免疫調節組成物及び1つ以上の治療薬剤、例えば、抗脈管形成薬剤(例えば、固形腫瘍の治療ならびに転移の治療及び予防のための方法で)及び抗ホルモン薬剤(特にホルモン依存性癌、例えば、乳癌及び前立腺癌の治療のための方法で)の投与を含むことができる。
1つの実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、1つ以上の抗脈管形成薬剤と組み合わせて投与される。かかる薬剤としては、アンギオスタチン、サリドマイド、クリングル5、エンドスタチン、セルピン(セリンプロテアーゼ阻害剤)抗トロンビン、フィブロネクチンの29kDaのN−末端及び40kDaのC−末端タンパク質分解フラグメント、プロラクチンの16kDaのタンパク質分解フラグメント、血小板因子−4の7.8kDaのタンパク質分解フラグメント、血小板因子−4のフラグメントに対応する13−アミノ酸ペプチド(Maione et al.、1990、Cancer Res.51:2077−2083)、コラーゲンIのフラグメントに対応する14−アミノ酸ペプチド(Tolma et al.、1993、J.CellBiol.122:497−511)、トロンボスポンジンIのフラグメントに対応する19アミノ酸ペプチド(Tolsma et al.、1993、J.CellBiol.122:497−511)、SPARCのフラグメントに対応する20−アミノ酸ペプチド(Sage et al.、1995、J.Cell.Biochem.57:1329−1334)、またはこれらの製剤的に許容可能な塩を含む、これらの任意のフラグメント、ファミリーメンバー、または変異体が挙げられるが、これらに限定されない。
また、脈管形成を抑制し、ラミニン、フィブロネクチン、プロコラーゲン、及びEGFのフラグメントに対応する他のペプチドが、記載されている(例えば、Cao、1998、Prog Mol Subcell Biol.20:161−176を参照)。RGDタンパク質(すなわち、ペプチドモチーフArg−Gly−Aspを保持する)を結合する特定のインテグリンをブロックする単クローン抗体及び環状ペンタペプチドが、抗血管新生活性を有することが示されている(Brooks et al.、1994、Science264:569−571;Hammes et al.、1996、Nature Medicine2:529−533)。さらに、レセプターアンタゴニストによるウロキナーゼプラスミノーゲン活性化レセプターの阻害が、脈管形成、腫瘍成長及び転移を抑制する(Min et al.、1996、Cancer Res.56:2428−33;Crowley et al.、1993、Proc Natl Acad Sci.90:5021−25)。
別の実施形態では、本開示の併用療法は、ホルモン治療法とともに本開示の免疫調節組成物を投与することを含む。かかる治療法としては、ホルモンアンタゴニスト(例えば、フルタミド、ビカルタミド、タモキシフェン、ラロキシフェン、酢酸リュープロリド(LUPRON)、LH−RHアンタゴニスト)、ホルモン生合成及びプロセッシングの阻害剤、及びステロイド(例えば、デキサメタゾン、レチノイド、デルトイド、ベータメサゾン、コルチゾール、コルチゾン、プレドニソン、デヒドロテストステロン、グルココルチコイド、ミネラルコルチコイド、エストロジェン、テストステロン、プロゲスチン)、ビタミンA誘導体(例えば、オールトランスレチノイン酸(ATRA));ビタミンD3類似体;アンチゲスタゲン(例えば、ミフェプリストン、オナプリストン)、及び抗アンドロゲン(例えば、酢酸シプロテロン)の投与が挙げられる。
別の実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、ポリヌクレオチド化合物、例えば、アンチセンスポリヌクレオチド、リボザイム、RNA干渉分子、三重螺旋ポリヌクレオチドなどを用いる治療法に関連して用いられる。
特定の実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、免疫制御薬剤と組み合わせて投与される。いくつかの実施形態では、免疫調節組成物が、免疫制御薬剤とともに製剤化される。「免疫制御薬剤」とは、投与される対象の免疫系を抑制する、マスクする、または向上させる物質である。例示的な薬剤は、サイトカイン産生を抑制する、自己抗原発現をダウンレギュレートする、若しくは抑制する、またはMHC抗原をマスクする薬剤である。かかる薬剤の例としては、2−アミノ−6−アリール−5−置換ピリミジン(米国特許第4、665、077号を参照)、アザチオプリン(または、アザチオプリンへの有害反応がある場合、シクロホスファミド);ブロモクリプチン;グルタルアルデヒド(米国特許第4、120、649号記載されたとおり、MHC抗原をマスクする);MHC抗原及びMHCフラグメントの抗イディオタイプ抗体;シクロスポリンA;ステロイド、例えば、糖質副腎皮質性ステロイド、例えば、プレドニゾン、メチルプレドニゾロン、及びデキサメタゾン;抗インターフェロン−γ、−β、またはα抗体;抗腫瘍壊死因子−a抗体を含むサイトカインまたはサイトカインレセプターアンタゴニスト;抗腫瘍壊死因子−β抗体;抗インターロイキン−2抗体及び抗IL−2レセプター抗体;抗L3T4抗体;異種抗リンパ球グロブリン;pan−T抗体、好ましくは抗CD3または抗CD4/CD4a抗体;LFA−3結合ドメインを含有する可溶性ペプチド;ストレプトキナーゼ;TGF−β;ストレプトドルナーゼ;FK506;RS−61443;デオキシスペルグアリン;及びラパマイシンが挙げられる。サイトカインの例としては、リンホカイン、モノカイン、及び従来のポリペプチドホルモンが挙げられるが、これらに限定されない。サイトカインには、成長ホルモン、例えば、ヒト成長ホルモン、N−メチオニルヒト成長ホルモン、及びウシ成長ホルモン;副甲状腺ホルモン;チロキシン;インスリン;プロインスリン;レラキシン;プロレラキシン;糖タンパク質ホルモン、例えば、卵胞刺激ホルモン(FSH)、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、及び黄体形成ホルモン(LH);肝成長因子;線維芽細胞成長因子;プロラクチン;胎盤性ラクトジェン;腫瘍壊死因子−α;ミュラー管抑制物質;マウスゴナドトロピン関連ペプチド;インヒビン;アクチビン;血管内皮成長因子;インテグリン;トロンボポエチン(thrombopoiotin)(TPO);神経成長因子、例えば、NGF−α;血小板−成長因子;形質転換成長因子(TGF)、例えば、TGF−α及びTGF−β;インスリン様成長因子−I及び−II;エリトロポエチン(EPO);骨誘導因子;インターフェロン;コロニー刺激因子(CSF)、例えば、マクロファージ−CSF(M−CSF);顆粒球−マクロファージ−CgP(GM−CSP);及び顆粒球−CSF(G−CSF);インターロイキン(IL)、例えば、IL−1、IL−1a、IL−2、1L−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−11、IL−12、IL−15;腫瘍壊死因子、例えば、TNF−αまたはTNF−β;及び他のポリペプチド因子を含むLIF及びキットリガンド(KL)が含まれる。本明細書に用いる場合、用語サイトカインは、天然ソースまたは天然配列サイトカインの遺伝子組み換え細胞培養及び生物学的活性均等物由来のタンパク質を含む。
特定の実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、1つ以上の免疫調節薬剤、例えば、サイトカインとの併用療法で投与される。好適なサイトカインとしては、インターロイキン−1(IL−1)、IL−2、IL−3、IL−12、IL−15、IL−18、G−CSF、GM−CSF、トロンボポイエチン、及びγインターフェロンが挙げられるが、これらに限定されない。
特定の実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、単球またはマクロファージ(macrophase)機能を向上させる化合物と組み合わせて投与される。特定の実施形態では、本開示の免疫調節組成物とともに単球またはマクロファージ機能を向上させる(例えば、少なくとも約25%、50%、75%、85%、90%、9%以上)化合物を用いることができる。かかる化合物が、当技術分野で知られており、かかる化合物としては、サイトカイン、例えば、インターロイキン(例えば、IL−12)、及びインターフェロン(例えば、アルファまたはガンマインターフェロン)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の実施形態では、単球またはマクロファージ機能を向上させる化合物が、本開示の免疫調節組成物ともに製剤化され、このため、本開示の免疫調節組成物とともに投与される。他の実施形態では、単球またはマクロファージ機能を向上させる化合物が、本開示の免疫調節組成物と別々に投与され、本開示の免疫調節組成物は、同時に(数時間以内に)、治療の同じ過程中に、または順次、投与することができる。いくつかの実施形態では、単球またはマクロファージ機能(finction)を向上させる化合物が、ヒト対象に投与される。1つの実施形態では、ヒト対象の血液白血球、単球、好中球、リンパ球、及び/または好塩基球の数が、ヒトの正常な範囲内である。ヒト血液白血球(総数)の正常な範囲は、約3.5〜10.5(109/L)である。正常な範囲は、ヒト血液好中球では約1.7〜7.0(109/L)であり、単球では約0.3〜0.9(109/L)であり、リンパ球では約0.9〜2.9(109/L)であり、好塩基球では約0〜0.3(109/L)であり、酸性球では約0.05〜0.5(109/L)である。他の実施形態では、ヒト対象の血液白血球数が、ヒトの正常な範囲より少なく、例えば、少なくとも約0.01、0.05、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、または0.8(109/L)の白血球である。
抗細菌免疫反応を向上させる方法
本開示は、本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む、細菌または細菌によって生成される物質への免疫反応を向上させる方法を提供する。いくつかの場合では、本開示の細菌または細菌によって生成される物質への免疫反応を向上させる方法が、細菌抗原(HKCCの抗原以外)を含む本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む。好適な細菌抗原は、前記に記載されている。
いくつかの場合では、本開示の細菌または細菌によって生成される物質への免疫反応を向上させる方法が、個体の病原細菌の治療前の数と比べて、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または、病原細菌を個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で検出することができない程度まで、個体の細菌(例えば、病原細菌)の数を低下させるのに有効である。
いくつかの場合では、本開示の細菌または細菌によって生成される物質への免疫反応を向上させる方法が、病原細菌への免疫反応を誘発する、または向上させるのに有効である。病原細菌としては、例えば、グラム陽性菌、グラム陰性細菌、マイコバクテリアなどが挙げられる。病原細菌の非限定例としては、マイコバクテリア、レンサ球菌、ブドウ球菌、シュードモナス、サルモネラ、ナイセリア、及びリステリアが挙げられる。いくつかの場合では、細菌が、淋菌、結核菌、らい菌、リステリアモノモノサイトゲネス、肺炎レンサ球菌、化膿レンサ球菌、B群レンサ球菌、緑色レンサ球菌、糞便レンサ球菌、表皮ブドウ球菌、黄色ブドウ球菌、またはウシレンサ球菌である。
検討される病原細菌の他の例としては、グラム陽性細菌(例えば、リステリア、バシラス、例えば、炭疽菌、エリジペロスリックス種)、グラム陰性細菌(例えば、バルトネラ、ブルセラ、バークホルデリア、カンピロバクター、エンテロバクター、エスケリシア、フランシセラ、ヘモフィルス、クレブシェラ、モーガネラ、プロテウス、プロビデンシア、シュードモナス、サルモネラ、セラチア、シゲラ、ビブリオ、及びエルシニア種)、スピロヘータ細菌(例えば、ライム病を引き起こすボレリアブルグドルフェリを含むボレリア種)、嫌気性細菌(例えば、アクチノミセス及びクロストリジウム種)、グラム陽性及び陰性球菌細菌、エンテロコッカス種、レンサ球菌種、肺炎球菌種、ブドウ球菌種、ナイセリア種が挙げられるが、これらに限定されない。
さらに、特異的感染性細菌の非限定例としては、シトロバクター、ヘリコバクターピロリ、ボレリアブルグドルフェリ、レジオネラニューモフィラ、マイコバクテリアアビウム、M.イントラセルラーレ、M.カンサシ(kansaii)、M.ゴルドネ、M.アフリカヌム、黄色ブドウ球菌、髄膜炎菌、ヘモフィルスインフルエンゼ、炭疽菌、ペスト菌、ジフテリア菌、豚丹毒菌、ウェルシュ菌、破傷風菌、エンテロバクターアエロゲネス、肺炎桿菌、パスツレラムルトシダ、フゾバクテリウムヌクレアーツム、ストレプトバシラスモニリフォルミス、梅毒トレポネーマ、トレポネーマペルテニュ、レプトスピラ、リケッチア、ポルフィロモナス ジンジバリス及びアクチノミセスイスラエリーが挙げられる。
いくつかの場合では、本開示の細菌または細菌によって生成される物質への免疫反応を向上させる方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の抗細菌薬剤または抗マイコバクテリア性薬剤を投与することを含む。抗細菌薬剤及び抗マイコバクテリア薬剤は、当技術分野で知られており、例えば、ベータ−ラクタム抗生物質、テトラサイクリン、ストレプトマイシン、クロラムフェニコール、ネオマイシン、グラミシジン、バシトラシン、スルホンアミド、ニトロフラゾン、ナリジクス酸、リファンピシン、フルオロキノロン、イソニアジド、ピラジナミド、バンコマイシン、メチシリンなどが挙げられる。
好適な抗細菌薬剤としては、例えば、アミノグリコシド、例えば、アミカシン、アプラマイシン、アルベカシン、バンベルマイシン、ブチロシン、ジベカシン、ジヒドロストレプトマイシン、フォーチミシン(単数及び複数)、ゲンタマイシン、イスパマイシン、カナマイシン、ミクロノマイシン、ネオマイシン、ウンデシレン酸ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、リボスタマイシン、シソマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、ストレプトニコジド及びトブラマイシン;アンサマイシン、例えば、リファミド、リファンピン、リファマイシン及びリファキシミン;β−ラクタム、例えば、カルバペネム、例えば、イミペネム;セファロスポリン、例えば、セファクター、セファドロキシル、セファマンドール、セファトリジン、セファゼドン、セファゾリン、セフィキシム、セフメノキシム、セフォジジム、セフォニシド、セフォペラゾン、セフォラニド、セフォタキシム、セフォチアム、セフピミゾール、セフピリミド、セフポドキシムプロキセチル、セフロキサジン、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフテゾール、セフチブテン、セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフロキシム、セフゾナム、セファセトリルナトリウム、セファレキシン、セファログリシン、セファロリジー、セファロスポリン、セファロチン、セファピリンナトリウム、セフラジン及びピブセファレキシン、セファマイシン、例えば、セフブペラゾン、セフメタゾール、セフミノクス、セフェタン及びセホキシチン;モノバクタム、例えば、アズトレオナム、カルモナム及びチゲモナム、オキサセフェム、例えば、フロモキセフ及びモキソラクタム、ペニシリン、例えば、アミジノシリン、アミジノシリンピボキシル、アモキシシリン、アンピシラン、アパルシリン、アスポキシシリン、アジドシラン、アズロシラン、バカンピシリン、ベンジルペニシリン酸、ベンジルペニシリンナトリウム、カルベニシリン、カルフェシリンナトリウム、カリンダシリン、クロメトシリン、クロキサシリン、シクラシリン、ジクロキサシリン、ジフェニシリンナトリウム、エピシリン、フェンベニシリン、フロキシシリン、ヘタシリン、レナンピシリン、メタンピシリン、メチシリンナトリウム、メズロシリン、ナフシリンナトリウム、オキサシリン、ペナメシリン、ペネタメートヒドリオジド、ペニシリンGベネタミン、ペニシリンGベンザチン、ペニシリンGベンズヒドリルアミン、ペニシリンGカルシウム、ペニシリンGヒドラバミン、ペニシリンGカリウム、ペニシリンGプロカイン、ペニシレンN、ペニシリンO、ペニシリンV、ペニシリンVベンザチン、ペニシリンVヒドラバミン、ペニメピシクリン、フェネチシリンカリウム、ピペラシリン、ピバピシリン、プロピシリン、キナシリン、スルベニシリン、タランピシリン、テモシリン及びチカルシリン;リンコサミド、例えば、クリンダマイシン及びリンコマイシン;マクロライド、例えば、アジスロマイシン、カルボマイシン、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、エリスロマイシンアシストラート、エリスロマイシンエストレート、エリスロマイシングルコヘプトナート、ラクトビオン酸エリスロマイシン、プロピオン酸エリスロマイシン、ステアリン酸エリスロマイシン、ジョサマイシン、ロイコマイシン、ミデカマイシン、ミオカマイシン、オレアンドマイシン、プリマイシン、ロキタマイシン、ロサラマイシン、ロキシスロマイシン、スピラマイシン及びトロレアンドマイシン;ポリペプチド、例えば、アンホマイシン、バシトラシン、カプレオマイシン、コリスチン、エンジュラシジン、エンビオマイシン、フサファンギン、グラミシジン(単数及び複数)、グラミシジンS、ミカマイシン、ポリミキシン、ポリミキシンB−メタンスルホン酸、プリスチナマイシン、リストセチン、テイコプラニン、チオストレプトン、ツベラクチノマイシン、チロシジン、チロスリシン、バンコマイシン、バイオマイシン、パントテン酸バイオマイシン、バージニアマイシン及び亜鉛バシトラシン;テトラサイクリン、例えば、アピサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロサイクリン、ドキシサイクリン、グアメサイクリン、ライムサイクリン、メクロサイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ペニメピクリン、ピパサイクリン、ロリテトラサイクリン、サンサイクリン、セノシクリン、及びテトラサイクリン;サイクロセリン、ムピロシン及びツベリンが挙げられる。好適な抗細菌薬剤が、細菌に特異的な抗体を含む。
抗ウイルス免疫反応を向上させる方法
本開示は、本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む、ウイルスへの免疫反応を向上させる方法を提供する。いくつかの場合では、本開示のウイルスへの免疫反応を向上させる方法が、ウイルス抗原を含む本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む。好適なウイルス抗原は、前記に記載されている。
いくつかの場合では、本開示のウイルスへの免疫反応を向上させる方法が、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または、病原ウイルスを個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で検出することができない程度まで、個体のウイルス(例えば、病原ウイルス)の数を低下させるのに有効である。
例えば、いくつかの場合では、本開示のウイルスへの免疫反応を向上させる方法が、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または、病原ウイルスを個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で検出することができない程度まで、個体のウイルス負荷を低下させるのに有効である。いくつかの場合では、本開示のウイルスへの免疫反応を向上させる方法が、個体の治療前のウイルスのゲノムコピーの数と比べて、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または、ウイルスのゲノムコピーを個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で検出することができない程度まで、個体のウイルスのゲノムコピーの数を低下させるのに有効である。
いくつかの場合では、本開示のウイルスへの免疫反応を向上させる方法が、病原ウイルスへの免疫反応を誘発する、または向上させる。病原ウイルスとしては、ヘルペスウイルス(HSV−1、HSV−2、VZV、EBV、CMV、HHV−6、HHV−8)、インフルエンザウイルス(FluA、B)、肝炎ウイルス(HepA、HepB、HepC、HepD、HepE)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV−1、HIV−2)、呼吸合包体ウイルス、麻疹ウイルス、ライノウイルス、アデノウイルス、SARSウイルス、パピローマウイルス、オルソポックスウイルス、ウェストナイルウイルス、及びデングウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。病原ウイルスが、フラビウイルスファミリーのウイルスのメンバーを含む。病原ウイルスが、フラビウイルスからなる群から選択されるデング、クンジン、日本脳炎、ウェストナイル、及び黄熱ウイルスを含む。病原ウイルスが、リンパ球性脈絡膜炎ウイルス、B型肝炎ウイルス、エプスタインバーウイルス、及びヒト免疫不全ウイルスを含む。病原としては、レトロウイルス科(例えば、ヒト免疫不全ウイルス、例えば、HIV−1、LAVまたはHTLV−III/LAV、またはHIV−IIIとも称される;及び他の分離株、例えば、HIV−LP;ピコルナウイルス科(例えば、ポリオウイルス、肝炎Aウイルス;エンテロウイルス、ヒトコクサッキーウイルス、ライノウイルス、エコーウイルス);カリシウイルス科(例えば、胃腸炎を引き起こす菌株);トガウイルス科(例えば、ウマ脳炎ウイルス、風疹ウイルス);フラビウイルス科(例えば、デングウイルス、脳炎ウイルス、黄熱ウイルス);コロナウイルス科(例えば、コロナウイルス);ラプドウイルス科(例えば、水疱性口内炎ウイルス、狂犬病ウイルス);フィロウイルス科(例えば、エボラ様ウイルス、マールブルグウイルス);パラミクソウイルス科(例えば、パラインフルエンザウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、麻疹ウイルス、呼吸合包体ウイルス);オルソミクソウイルス科(例えば、インフルエンザウイルス);ブンガウイルス科(例えば、ハンタンウイルス、ブンガウイルス、フレボウイルス及びナイロウイルス);アレナウイルス科(出血熱ウイルス);レオウイルス科(例えば、レオウイルス、オルビウイルス及びロタウイルス);ボルナウイルス科;ヘパドナウイルス科(B型肝炎ウイルス);パルボウイルス科(パルボウイルス);パポバウイルス科(パピローマウイルス、ポリオーマウイルス);アデノウイルス科(例えば、アデノウイルス);ヘルペスウイルス科(単純ヘルペスウイルス(HSV)1及び2)、帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルス(CMV)、ヘルペスウイルス;ポックスウイルス科(痘瘡ウイルス、ワクシニアウイルス、ポックスウイルス);及びイリドウイルス科(例えば、アフリカブタ熱ウイルス);及び未分類ウイルス(例えば、海綿状脳症の病原物質、B型肝炎ウイルスの欠損型サテライト(defective satellite)であると考えられているデルタ肝炎の原因物質)、非A型、非B型肝炎の原因物質(クラス1、内因的に伝染するもの;クラス2、非経口的に伝染するもの、すなわち、C型肝炎ウイルス);ノーウォークウイルス及び関連ウイルス、及びアストロウイルスが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの場合では、本開示のウイルスへの免疫反応を向上させる方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤、例えば、抗ウイルス薬剤を投与することを含む。
抗ウイルス薬剤は、当技術分野で知られ、例えば、抗HCV薬剤、例えば、リバビリン及びその構造類似体;グリコシダーゼ阻害剤;グルコシダーゼ阻害剤;IRES(配列内リボソーム進入部位)、p7、侵入、融合、ヘリカーゼ、アセンブリ、イグレス、NS2、NS3、NS4、NS5a及びNS5B阻害剤;イノシンモノリン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤;シクロフィリン阻害剤;メタロプロテアーゼ阻害剤;抗HCVヌクレオシド(ヌクレオチド)及び非−ヌクレオオシドRNAポリメラーゼ阻害剤など;抗HIV薬剤;抗HBV薬剤;などが挙げられる。
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の治療薬剤が、インターフェロン(例えば、インターフェロン−アルファ、インターフェロン−ベータ、インターフェロン−ガンマ、インターフェロン−ラムダ、インターフェロン−タウ、インターフェロン−オメガなど)である。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の治療薬剤が、IFN−αである。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の治療薬剤が、IFN−βである。
HCV感染を治療するための好適な追加の抗ウイルス薬剤としては、リバビリン及びその前駆薬剤、例えば、ビラミジン、テラプレビル、ソホスブビル、ボセプレビル、シルプレビル、シメプレビル、ダノプレビル、バニプレビル、MK−5172、MK−0608、2'−C−メチル−7−デアザアデノシン、2'−C−メチル−アデノシン、BI201335、ナルラプレビル、アスナプレビル、GS−9256、GS−9451、ABT−450、IDX−320、ACH−1625、バロピシタビン、メリシタビン、R1626、PSI−938、INX−189、BILN1941、BI−207127、VCH222、VX−135、ANA598、ANA773、ABT−072、ABT−333、HCV−796、GS−9190、ダクラタスビル(Daclatasavir)、BMS−824393、BMS−791325、PPI−461、GS−5885、アリスポリビル(Debio−025)、NIM−811、SCY−635、ニタゾキサニド、クレミゾール、ミラヴィルセン(miravirasen)、セルゴシビル、BCX−5191、GSK−2336805、抗PD−1抗体(CT−011)、バビツキシマブ(抗ホスファチジルセリンMab)、治療ワクチン(GI−5005、IC−41、TG−4040)予防的ワクチン(例えば、HCVE1/E2/MF−59)、及びこれらの前駆薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。好適な追加の治療薬剤としては、例えば、B型肝炎ウイルス感染の治療のための治療薬剤が挙げられ、ラミブジン、アデホビル、エンテカビル、テルビブジン、テノホビル及びこれらの前駆薬剤が挙げられるが、これらに限定されない。
例えば、HCV感染を治療するための好適な追加の抗ウイルス薬剤としては、1日に2回の経口用量のリバビリン(1−β−D−リボフラノシル−1H−1、2、4−トリアゾール−3−カルボキサミド)と組み合わせた週に1回のペグ化IFN−αの注入が挙げられる。
好適な追加の治療薬剤としては、例えば、免疫不全ウイルス感染の治療のための治療薬剤、または免疫不全ウイルス感染(例えば、細菌感染、真菌感染など)に伴う可能性がある障害の治療のための治療薬剤が挙げられる。好適な追加の治療薬剤としては、例えば、β−ラクタム抗生物質、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、ネオマイシン、グラミシジン、バシトラシン、スルホンアミド、ニトロフラゾン、ナリジクス酸、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、βメタゾン、デキサメタゾン、フルオコルトロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、インドメタシン、スリンダク、アシクロビル、アマンタジン、リマンタジン、遺伝子組み換え可溶性CD4(rsCD4)、シアノビリン−N、ミクロビリン、フューゼオン、抗レセプター抗体(例えば、ライノウイルス用)、ネビラピン、シドフォビル(Vistide(商標))、ホスホノぎ酸三ナトリウム(Foscarnet(商標))、ファムシクロビル、ペンシクロビル、バラシクロビル、核酸/複製阻害剤、インターフェロン、ジドブジン(AZT、Retrovir(商標))、ジダノシン(ジデオキシイノシン、ddI、Videx(商標))、スタブジン(d4T、Zerit(商標))、ザルシタビン(ジデオキシサイトシン、ddC、Hivid(商標))、ネビラピン(Viramune(商標))、ラミブジン(Epivir(商標)、3TC)、プロテアーゼ阻害剤、サキナビル(Invirase(商標)、Fortovase(商標))、リトナビル(Norvir(商標))、ネルフィナビル(Viracept(商標))、エファビレンツ(Sustiva(商標))、アバカビル(Ziagen(商標))、アンプレナビル(Agenerase(商標))インジナビル(Crixivan(商標))、ガンシクロビル、AzDU、デラビルジン(Rescriptor(商標))、カレトラ、トリジビル、リファンピン、クラリスロマイシン(clathiromycin)、エリトロポエチン、コロニー刺激因子(G−CSF及びGM−CSF)、非−ヌクレオシドリバーストランスクリプターゼ阻害剤、ヌクレオシド阻害剤、ウイルス侵入阻害剤、融合阻害剤、インテグラーゼ阻害剤、アドリアマイシン、フルオロウラシル、メソトレキセート、アスパラギナーゼ及びこれらの組み合わせが挙げられる。HIVのための追加の好適な治療薬剤としては、インテグラーゼ及び融合阻害剤、例えば、ラルテグラビル、エルビテグラビル、エンフビルチド、マラビロクなどが挙げられる。
いくつかの実施形態では、例えば、インフルエンザウイルスが、インフルエンザA型またはインフルエンザB型である場合、少なくとも1つの追加の治療薬剤が、ノイラミニダーゼ阻害剤である。好適なノイラミニダーゼ阻害剤としては、例えば、オセルタミビル(エチル(3R,4R,5S)−5−アミノ−4−アセトアミド−3−(ペンタン−3−イルオキシ)シクロヘキ−1−エン−1−カルボキシレート;タミフル(商標))、ザナミビル(2R,3R,4S)−4−[(ジアミノメチリデン)アミノ]−3−アセトアミド−2−[(1R,2R)−1,2,3−トリヒドロキシプロピル]−3,4−ジヒドロ−2H−ピラン−6−カルボン酸;リレンザ(商標))、及びペラミビル(1S,2S,3S,4R)−3−[(1S)−1−アセトアミド−2−エチル−ブチル]−4−(ジアミノメチリデンアミノ)−2−ヒドロキシ−シクロペンタン−1−カルボン酸)が挙げられる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの追加の治療薬剤が、M2ブロッカーであり、例えば、ウイルスイオンチャネル(M2タンパク質)をブロックする。抗ウイルス薬剤アマンタジン及びリマンタジンが、M2ブロッカーであり、対象の方法に用いることができる。
例えば、HSV−1またはHSV−2感染の治療のための好適な追加の治療薬剤としては、アシクロビル(ゾビラックス)、バルガンシクロビル、ファムシクロビル、バラシクロビル(バルトレックス)、ガンシクロビル(サイトベン)、シドフォビル(ビスタイド)、アンチセンスオリゴヌクレオチドホミビルセン(ビトラベン)、ホスカルネット(ホスカビル)、ペンシクロビル、イドクスウリジン、ビダラビン、及びトリフルリジンが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、1つ以上の異なる治療薬剤が、2つ以上の異なるウイルスを標的とする抗ウイルス薬剤、例えば、HIV阻害剤、HBV阻害剤、HCV阻害剤、ヘルペスウイルス阻害剤、インフルエンザウイルス阻害剤、RNA阻害剤、干渉RNA(RNAi)阻害剤、天然生成物などから選択される。いくつかの場合では、本開示のウイルス感染を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤、例えば、ウイルス抗原に対する単クローン抗体または抗体生成物を投与することを含み、好適な単クローン抗体としては、HBIg、インフルエンザウイルス菌株に対する抗体、抗A型肝炎ウイルス抗体、シナジス(抗RSV Mab)、抗狂犬病抗体、オスタビル(抗HBV Mab)、Pro542(抗HIV gp120)、ポトビル(Potovir)(抗CMV Mab)、抗PD−1抗体(CT−011)、バビツキシマブ(抗ホスファチジルセリンMab)などが挙げられるが、これらに限定されない。
寄生虫感染への免疫反応を向上させる方法
本開示は、本開示の有効量の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含む、微生物寄生虫(例えば、病原原生動物;蠕虫;など)への免疫反応を向上させる方法を提供する。いくつかの場合では、本開示の微生物寄生虫への免疫反応を向上させる方法が、微生物寄生虫(例えば、原生動物抗原;蠕虫抗原)に由来する抗原を含む本開示の有効量の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含む。好適な微生物寄生虫抗原は、前記に記載されている。
いくつかの場合では、本開示の微生物寄生虫への免疫反応を向上させる方法が、個体の微生物寄生虫の治療前の数と比べて、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または微生物寄生虫を個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で検出することができない程度まで、個体の微生物寄生虫(例えば、病原原生動物;病原蠕虫)の数を低下させるのに有効である。
いくつかの場合では、本開示の微生物寄生虫への免疫反応を向上させる方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。抗寄生虫薬剤は、当技術分野で知られ、例えば、クロロキンなどが挙げられる。例えば、抗マラリア薬剤としては、例えば、キニン、クロロキン、アトバコン、プログアニル、プリマキン、アモジアキン、メフロキン、ピペラキン、アルテミシニン、メチレンブルー、ピリメタミン、スルファドキシン、アルテムエーテル−ルメファントリン、ダプソン−クロルプログアニル、アーテスネート、キニジン、クロピドール、ピリジン/ピリジノール類似体、4(1H)−キノロン類似体、ジヒドロアルテミシニン、アトバコン及びプログアニルの混合物、エンドペルオキシド、及びアクリドンが挙げられる。抗寄生虫薬剤が、寄生虫に特異的な抗体を含む。
いくつかの場合では、本開示の微生物寄生虫への免疫反応を向上させる方法が、微生物寄生虫、例えば、プラスモジウム種、トキソプラズマ原虫、バベシア種、旋毛虫、赤痢アメーバ、ランブル鞭毛虫、エンテロシトゾーンビエヌーシ、ネグレリア、アカントアメーバ、ロ−デシアトリパノソ−マ及びガンビアトリパノソーマ、イソスポラ種、クリプトスポリジウム種、アイメリア種、ネオスポラ種、サルコシスチス種、及び住血吸虫種への免疫反応を誘発する、または増大させる。
いくつかの場合では、本開示の原生動物寄生虫への免疫反応を向上させる方法が、原生動物寄生虫、例えば、ジアルジア;プラスモジウム種(例えば、熱帯熱マラリア原虫);トキソプラズマ原虫;クリプトスポリジウム;トリコモナス種;トリパノソーム(例えば、クルーズトリパノソーマ);またはリーシュマニアへの免疫反応を誘発する、または増大させる。
病原菌への免疫反応を向上させる方法
本開示は、本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む、病原菌への免疫反応を向上させる方法を提供する。いくつかの場合では、本開示の病原菌への免疫反応を向上させる方法が、病原菌に由来する抗原を含む本開示の有効量の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含む。好適な真菌抗原は、前記に記載されている。
いくつかの場合では、本開示の病原菌への免疫反応を向上させる方法が、個体の真菌体の治療前の数と比べて、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で病原菌を検出することができない程度まで個体の真菌体の数を低下させるのに有効である。
いくつかの場合では、本開示の病原菌への免疫反応を向上させる方法が、菌、例えば、C.アルビカンスを含むカンジダ種、アスペルギルス種、C.ネオフォルマンスを含むクリプトコッカス種、ブラストミセス種、肺胞細胞種、またはコクシジオイデス種への免疫反応を誘発する、または増大させる。
いくつかの場合では、本開示の病原菌への免疫反応を向上させる方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。抗真菌薬剤は、当技術分野で知られ、例えば、フルコナゾール(flucanazole)、5−フルオロシトシンなどを含む。
好適な抗真菌薬剤としては、例えば、ポリエン、例えば、アムホテリシン−B(アムホテリシン−Bのさまざまな製剤を含む)、カンジシジン、デルモスタチン、フィリピン、フンギクロミン、ハチマイシン、ハマイシン、ルセンソマイシン、メパルトリシン、ナタマイシン、ナイスタチン、ペチロシン、及びペリマイシン;及びその他、例えば、アザセリン、グリセオフルビン、オリゴマイシン、ネオマイシン、ウンデシレナート、ピロールニトリン、シッカニン、ツベルシジン、及びビリジン;アリルアミン、例えば、ナフチフィン、及びテルビナフィン;イミダゾール、例えば、ビホナゾール、ブトコナゾール、クロルダントイン、クロルミダゾール、クロコナゾール、クロトリマゾール、エコナゾール、エニルコナゾール、フェンチコナゾール、イソコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、オモコナゾール、オキシコナゾール、ニトレート、スルコナゾール、及びチオコナゾール;トリアゾール、例えば、フルコナゾール、イトラコナゾール、及びテルコナゾール;及びその他、例えば、アクリゾルシン、アモロルフィン、ビフェナミン、ブロモサリシルクロルアニリド、ブクロサミド、プロピオン酸カルシウム、クロルフェネシン、シクロピロクス、クロキシキン、コパラフィネート、ジアムタゾール、ジヒドロクロリド、エキサラミド、フルシトシン、ハレタゾール、ヘキセチジン、ロフルカルバン、ニフラテル、ヨウ化カリウム、プロピオン酸、ピリチオン、サリチルアニリド、プロピオン酸ナトリウム、スルベンチン、テノニトロゾール、トルシクラート、トリンダート(tolindate)、トルナフテート、トリセチン、ユジョチオン、ウンデシレン酸、及びプロピオン酸亜鉛が挙げられる。
アレルギー疾患を治療する方法
本開示は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む個体のアレルギー疾患を治療する方法を提供する。いくつかの場合では、本開示のアレルギー疾患を治療する方法が、アレルゲンを含む本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む。好適なアレルゲンは、前記に記載されている。
いくつかの場合では、対象の本開示のアレルギー疾患を治療する方法が、免疫反応をTh2免疫反応からTh1免疫反応へ移動させる、及び/または、免疫反応を制御するのに有効である。いくつかの場合では、対象の本開示のアレルギー疾患を治療する方法が、治療前のレベルと比べて、a)個体のIgEのレベル;b)個体のアレルゲン−特異的IgEのレベル;c)個体のマスト細胞の数;d)個体のヒスタミンのレベル;e)個体のTh2関連サイトカインのレベル;f)Th2免疫反応;及びg)個体のIL−4のレベルのうちの1つ以上を低下させるのに有効である。
いくつかの場合では、本開示のアレルギー疾患を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。好適な追加の治療薬剤としては、例えば、抗ヒスタミン、ステロイド(例えば、コルチコステロイド)、プロスタグランジン誘導物質、抗炎症薬剤、ロイコトリエンアンタゴニスト、IL−4突然変異タンパク質、可溶性IL−4レセプター、免疫抑制剤(例えば、トレランス誘導ペプチドワクチン)、抗IL−4抗体、IL−4アンタゴニスト、抗IL−5抗体、可溶性IL−13レセプター−Fc融合タンパク質、抗IL−9抗体、CCR3アンタゴニスト、CCR5アンタゴニスト、VLA−4阻害剤、及びIgEの抑制剤が挙げられる。好適なステロイドとしては、ベクロメタゾン、フルチカゾン、トリアムシノロン(tramcinolone)、ブデソニド、コルチコステロイド及びブデソナイドが挙げられるが、これらに限定されない。
癌を治療する方法
本開示は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む個体の癌を治療する方法を提供する。いくつかの場合では、本開示の癌を治療する方法が、組織に存在する癌を治療すること、器官に存在する癌を治療すること、または転移癌を治療することを含む。いくつかの場合では、本開示の癌を治療する方法が、腫瘍関連抗原を含む本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む。好適な腫瘍関連抗原は、前記に記載されている。
いくつかの場合では、本開示の癌を治療する方法が、白血病、急性白血病、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、骨髄芽球性、前骨髄球性、骨髄単球性、単球性、赤白血病、慢性白血病、慢性骨髄性(顆粒球性)白血病、慢性リンパ球性白血病、真性多血症、リンパ腫、ホジキン病、非ホジキン病、多発性骨髄腫、ワルデンストロームマクログロブリン血症、H鎖病、固形腫瘍、肉腫及び癌腫、繊維肉腫、粘液肉腫、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、神経細胞腫、脊椎腫、血管肉腫、内皮細胞血症、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜肉腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、脳腫瘍、平滑筋肉腫、横絞筋肉腫、結腸癌、膵癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭癌、乳頭腺癌、嚢胞腺癌、膠様腺癌、気管支原性癌、腎細胞癌、肝細胞癌、胆管癌、絨毛膜癌、精上皮腫、胎児性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸癌、子宮癌、生殖管癌、大腸癌、外陰癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮細胞癌、神経膠腫、星膠腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、脳室上皮腫、松果体腫瘍、血管芽腫、内耳神経鞘腫、乏突起膠腫、メニンジオーマ、黒色腫、被角血管腫、及び神経細胞腫、網膜芽腫(neuroblastomaretinoblastoma)、カポジ肉腫、皮膚リンパ腫及び転移から選択される癌を治療するのに好適である。
いくつかの場合では、対象の本開示の癌を治療する方法が、癌細胞の治療前の数と比べて、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で癌を検出することができない程度まで、個体の癌細胞の数を低下させるのに有効である。
いくつかの場合では、対象の本開示の癌を治療する方法が、生存期間を増大させ、個体の腫瘍成長を抑制するのに有効である。例えば、いくつかの場合では、対象の本開示の癌を治療する方法が、本開示の方法で治療しない生存期間と比べて、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、または25%以上、生存期間を増大させるのに有効である。
いくつかの場合では、本開示の癌を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤、例えば、癌化学療法薬剤を投与することを含む。
化学療法薬剤は、癌細胞の増殖を低下させ、細胞毒性物質及び静細胞因子剤を包含する化合物である。化学療法薬剤の非限定例としては、アルキル化剤、ニトロソウレア、代謝拮抗剤、抗腫瘍抗生物質、植物(ビンカ)アルカロイド、低酸素剤、及びステロイドホルモンが挙げられる。
細胞増殖を低下させるように作用する薬剤が、当技術分野で知られ、広く用いられている。かかる薬剤としては、アルキル化剤、例えば、窒素マスタード、ニトロソウレア、エチレンイミン誘導体、スルホン酸アルキル、及び、これらに限定されないが、メクロレタミン、シクロホスファミド(Cytoxan(商標))、メルファラン(L−サルコリシン)、カルムスチン(BCNU)、ロムスチン(CCNU)、セムスチン(メチル−CCNU)、ストレプトゾシン、クロロゾトシン、ウラシルマスタード、クロルメチン、イホスファミド、クロラムブシル、ピポプロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスフォルアミン(triethylenethiophosphoramine)、ブスルファン、ダカルバジン、及びテモゾロミドを含むトリアジンが挙げられる。
代謝拮抗剤としては、葉酸類似体、ピリミジン類似体、プリン類似体、及び、これらに限定されないが、シタラビン(CYTOSAR−U)、サイトシンアラビノシド、フルオロウラシル(5−FU)、フロキシウリジン(FudR)、6−チオグアニン、6−メルカプトプリン(6−MP)、ペントスタチン、5−フルオロウラシル(5−FU)、メトトレキセート、10−プロパルギル−5,8−ジデアザ葉酸(PDDF、CB3717)、5,8−ジデアザテトラヒドロ葉酸(DDATHF)、ロイコボリン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、ゲムシタビン、シクロシチジン、グアナゾール、イノシングリコジアルデヒド(inosine glycodialdehyde)、EICAR、リバビリン、チアゾフリン、デフェロキサミン(defroxamine)及びピラゾロイミダゾールを含むアデノシンデアミナーゼ阻害剤が挙げられる。
好適な天然生成物及びその誘導体、(例えば、ビンカアルカロイド、抗腫瘍抗生物質、酵素、リンホカイン、及びエピポドフィロトキシン)としては、Ara−C、パクリタキセル(Taxol(登録商標))、ドセタキセル(Taxotere(登録商標))、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン−C、L−アスパラギナーゼ、アザチオプリン;ブレキナル;アルカロイド、例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシンなど;ポドフィロトキシン、例えば、エトポシド、テニポシド、カンプトテシンなど;抗生物質、例えば、アントラサイクリン、ダウノルビシンヒドロクロリド(ダウノマイシン、ルビドマイシン、セルビジン)、イダルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン及びモルフォリノ誘導体など;フェノキサゾンビスシクロペプチド、例えば、ダクチノマイシン;塩基性糖ペプチド、例えば、ブレオマイシン;アントラキノングリコシド、例えば、プリカマイシン(ミトラマイシン);アントラセンジオン、例えば、ミトキサントロン;アジリノピロロインドールジオン(azirinopyrroloindolediones)、例えば、マイトマイシン;大環状免疫抑制剤、例えば、シクロスポリン、FK−506(タクロリムス、プログラフ)、ラパマイシンなど;抗血管形成フラボノイド;などが挙げられるが、これらに限定されない。他の薬剤としては、無機質、養分、ビタミン、サプリメント、抗酸化剤、及び抗炎症治療及び治療法が挙げられる。
他の抗増殖性細胞毒性物質は、ナベルベン(navelbene)、CPT−11、アナストロゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、シクロホスファミド、葉酸、レチノイン酸、イホスファミド(ifosamide)、及びドロロキサフィン(droloxafine)である。他の好適な抗増殖性薬剤としては、siRNA、干渉RNA(RNAi)、及びアンチセンスRNAが挙げられる。
また、抗増殖性活性がある微小管に影響を及ぼす薬剤が、使用に好適であり、アロコルヒチン(NSC406042)、ハリコンドリンB(NSC609395)、コルヒチン(NSC757)、コルヒチン誘導体(例えば、NSC33410)、ドラスタチン(dolstatin)10(NSC376128)、メイタンシン(NSC153858)、リゾキシン(NSC332598)、パクリタキセル(Taxol(登録商標))、Taxol(登録商標)誘導体、ドセタキセル(Taxotere(登録商標))、チオコルヒチン(NSC361792)、トリチルシステリン(trityl cysterin)、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、これらに限定されないが、エポチロンA、エポチロンB、ディスコデルモライドを含む天然及び合成エポチロン;エストラムスチン、ノコダゾールなどが挙げられるが、これらに限定されない。
使用に好適なホルモン調節薬及びステロイド(合成類似体を含む)としては、副腎皮質ステロイド、例えば、プレドニゾン、デキサメタゾンなど;エストロジェン及びプロゲスチン(pregestins)、例えば、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、エストラジオール、クロミフェン、タモキシフェン;など;及び副腎皮質抑制剤、例えば、アミノグルテチミド;17α−エチニルエストラジオール;ジエチルスチルベストロール、テストステロン、フルオキシメステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、テストラクトン、メチルプレドニゾロン、メチル−テストステロン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、クロロトリアニセン、ヒドロキシプロゲステロン、アミノグルテチミド、エストラムスチン、酢酸メドロキシプロゲステロン、リュープロリド、フルタミド(ドロゲニル)、トレミフェン(ファレストン、及びZoladex(登録商標)が挙げられるが、これらに限定されない。エストロジェンが、増殖及び分化を刺激する;それゆえ、エストロジェンレセプターに結合する化合物が、この活性をブロックするのに用いられる。コルチコステロイドが、T細胞増殖を抑制することができる。
他の化学療法薬剤としては、金属コンプレックス、例えば、シスプラチン(シス−DDP)、カルボプラチンなど;尿素、例えば、ヒドロキシ尿素;及びヒドラジン、例えば、N−メチルヒドラジン;エピポドフィロトキシン(epidophyllotoxin);トポイソメラーゼ阻害剤;プロカルバジン;ミトキサントロン;ロイコボリン;テガフール;などが挙げられる。対象とする他の抗増殖性薬剤としては、免疫抑制剤、例えば、ミコフェノール酸、サリドマイド、デスオキシスペルグアリン(desoxyspergualin)、アザスポリン(azasporine)、レフルノミド、ミゾリビン、アザスピラン(azaspirane(SKF105685);Iressa(登録商標)(ZD1839、4−(3−クロロ−4−フルオロフェニルアミノ)−7−メトキシ−6−(3−(4−モルホリニル)プロポキシ)キナゾリン);などが挙げられる。
「タキサン」は、パクリタキセル、及び任意の活性タキサン誘導体または前駆薬剤を含む。「パクリタキセル」(本明細書に構造類似体、製剤、及び誘導体、例えば、ドセタキセル、タキソール(商標)、タキソテール(商標)(ドセタキセルの製剤)、パクリタキセルの10−デアセチル類似体及びパクリタキセルの3'N−デベンゾイル−3'N−t−ブトキシカルボニル類似体を含むと理解しなければならない)は、当業者に公知の技術を用いて容易に調製することができる(また、WO94/07882、WO94/07881、WO94/07880、WO94/07876、WO93/23555、WO93/10076;米国特許第5,294,637号;5,283,253号;5,279,949号;5,274,137号;5,202,448号;5,200,534号;5,229,529号;及びEP590,267を参照)、または、例えば、Sigma Chemical Co.,St.Louis,Mo.(タイヘイヨウイチイ由来のT7402;またはタキサスユンナネンシス(Taxus yannanensis)由来のT−1912)を含むさまざまな市販のソースから得ることができる。
本開示の方法に関連して用いるのに好適な生物学的反応調節剤としては、(1)チロシンキナーゼ(RTK)活性の阻害剤;(2)セリン/トレオニンキナーゼ活性の阻害剤;(3)腫瘍関連抗原アンタゴニスト、例えば、腫瘍抗原に特異的に結合する抗体;(4)アポトーシスレセプターアゴニスト;(5)インターロイキン−2;(6)インターフェロン−α;(7)インターフェロン−γ;(8)コロニー刺激因子;(9)脈管形成の阻害剤;(10)腫瘍壊死因子のアンタゴニスト;及び(11)BRAF阻害剤が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの場合では、本開示の癌を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤、例えば、癌抗原に対する単クローン抗体を投与することを含む。好適な単クローン抗体としては、トラスツズマブ(ハーセプチン)、ベバシズマブ(アバスチン(商標))、リツキシマブ(リツキサン)、オレゴボマブ、ラムブロリズマブ、イピリムマブ、ペルツズマブ、ラニビズマブ(ルセンティス(商標))、セツキシマブ(登録商標)、カンプトサール(登録商標)、アービタックス、ブレバレックス(Brevarex)、オバレックス、ペントレックスなど;陰性レセプターに対する抗体、例えば、PD1及びCTLA−4;共刺激レセプターに対する抗体、例えば、CD134及びCD137;CDP−860(抗CD18)、サイトカインに対する抗体、例えば、IL−10及びTGF−bなどが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、1つ以上の異なる治療薬剤が、本明細書に記載した異なるカテゴリーの抗癌薬剤から選択される。
いくつかの場合では、本開示の癌を治療する方法が、癌治療、例えば、化学療法、放射線治療、レーザー治療、治療ワクチン治療、外科的切除などを受けている、または受けた個体の回復を向上させることを含む。いくつかの場合では、本開示の癌を治療する方法が、本開示の免疫原性組成物を投与することに加えて、生、死または弱毒微生物病原体、例えば、細菌細胞(例えば、化膿レンサ球菌、黄色ブドウ球菌)、またはウイルス(例えば、ポックスウイルス、ヘルペスウイルス、麻疹ウイルス、ワクシニアウイルス、ロタウイルス、腫瘍崩壊ウイルスなど)を投与することを含む。
いくつかの場合では、本開示の癌を治療する方法免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加のワクチン(例えば、BCGワクチン、麻疹ワクチン、ロタウイルスワクチンなど)を投与することを含む。
自己免疫障害を治療する方法
本開示は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む個体の自己免疫障害を治療する方法を提供する。自己免疫状態は、多くの自己免疫障害、例えば、リウマチ様関節炎、喘息、1型糖尿病、全身性エリテマトーデス(SLE)、アテローム硬化症、自己免疫肝炎、セリアック病、自己免疫溶血性貧血などの原因になっている。本開示の免疫調節組成物による先天性及び適応的免疫機序を調節することによって、自己免疫障害を治療することができる。いくつかの場合では、本開示の自己免疫障害を治療する方法が、自己抗原を含む本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む。好適な自己抗原は、前記に記載されている。
いくつかの場合では、対象の本開示の自己免疫障害を治療する方法が、治療前の自己反応性T細胞の数及び/または活性と比べて、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で自己反応性T細胞を検出することができない程度まで、個体の自己反応性T細胞の数及び/または活性を低下させるのに有効である。
いくつかの場合では、対象の本開示の自己免疫障害を治療する方法が、治療前の自己抗体のレベルと比べて、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、または少なくとも約99%、または個体(例えば、個体から採取した生体試料中で)で自己抗体を検出することができない程度まで、個体の自己抗体のレベルを低下させるのに有効である。
いくつかの場合では、本開示の自己免疫障害を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。自己免疫障害を治療するのに用いることができる治療薬剤の例としては、抗炎症薬剤;免疫抑制剤(例えば、コルチコステロイド(例えば、プレドニゾン、コルチゾール、メチルプレドニゾロンなど))、シクロスポリンA);細胞毒性物質(例えば、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、メトトレキセート、アルキル化剤);ダナゾール;コルヒチン;レバミゾール;などが挙げられるが、これらに限定されない。
免疫調節障害を含む疾患を治療する方法
本開示は、個体の免疫機能不全を調節する及び/または制御する方法を提供し、本方法は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む。免疫機能不全状態は、多くの疾患、例えば、リウマチ様関節炎、糖尿病、乾癬、全身性紅斑性狼瘡、移植片対宿主病(GVHD)、結腸炎、クローン病、円形脱毛症、喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎、移植拒絶、橋本甲状腺炎、炎症性腸疾患、心臓血管疾患、肥満、創傷治癒、熱傷回復、老化などの原因になっている。本開示の免疫調節組成物による先天性及び適応的免疫機序を調節することによって、免疫機能不全障害を予防する、及び/または治療することができる。
いくつかの場合では、本開示の免疫機能不全障害を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。
いくつかの場合では、本方法が、疾患関連抗原への機能不全免疫反応を調節する抗原を含むワクチン中の本開示の有効量の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含む。
神経学的障害を治療する方法
本開示は、本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む、炎症反応を調節する、及び/または制御する方法を提供する。炎症状態は、多くの神経学的障害、例えば、アルツマイマー病、精神分裂病、多発性硬化症、パーキンソン病、自閉症、筋萎縮性側面索硬化症(ALS)、脳マラリア障害などの原因になっている。本開示の免疫調節組成物による先天性及び適応的免疫機序を調節することによって、神経学的障害を治療することができる。
いくつかの場合では、本開示の神経学的障害を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。
いくつかの場合では、本方法が、疾患関連タンパク質への免疫反応、例えば、アルツマイマー病またはクロイツフェルトヤコブ病(CJD)のアミロイドプラーク特性を誘発する抗原を含むワクチン中の本開示の有効量の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含む。
脳卒中及び他の脳外傷後の免疫抑制及び感染を予防または治療する方法
本開示は、本開示の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含む脳卒中及び他の脳外傷後の感染を予防または制限する方法を提供する。脳卒中を含むさまざまな形態の脳外傷を負うと、長期の全身性免疫抑制が生じ、その結果、感染及び死亡率が増大する。さらに、肝インバリアント鎖NKT細胞が、全身性免疫抑制を改善するのに重要であることを示している。本開示は、NK、NKT及び他の免疫細胞の活性化によりこれらの患者の全身性免疫抑制及び感染を予防する戦略を示す。
いくつかの場合では、本開示の脳卒中または脳外傷を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。
嗜癖性物質による依存症を治療する方法
本開示は、嗜癖性物質、例えば、ニコチン、コカイン、ヘロインなどに対する抗体反応を誘発する方法を提供する。本方法は、一般に本開示の有効量の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含む。いくつかの場合では、本開示の嗜癖性物質への免疫反応を誘発する方法が、嗜癖性物質(例えば、ニコチン、コカイン、ヘロインなど)を含む本開示の有効量の免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含む。この意図は、ワクチン接種の一部として本開示の免疫調節組成物を含むワクチンを接種した患者に免疫性を与えることである;患者がワクチン接種後にコカインを使用した場合、抗体は、コカインの増強活性を抑制し、依存症の継続の見込みを低下させる。
いくつかの場合では、本開示の依存症を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。
既存ワクチンの有効性を向上させる方法
本開示は、本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む、既存ワクチンへの免疫反応を向上させる、及び/または制御する方法を提供する。いくつかの場合では、本開示の方法が、ワクチンの用量を低下させ、ワクチンの経路及びスケジューリングを調節し、免疫反応の低下した個体の保護を増大させることができる。いくつかの場合では、本開示のワクチンへの免疫反応を向上させる、及び/または制御する方法が、既存ワクチンを含む本開示の有効量の免疫調節組成物を、これが必要な個体に投与することを含む。いくつかの非限定の好適なワクチンは、BCG、HBVワクチンFenderix、A型肝炎ワクチン、インフルエンザワクチン(三種混合及び四種混合ワクチン、フルミスト、Nasovac)、ロタウイルスワクチン(Rota Teq、Rotarix)、ポリオワクチン(三種混合、二種混合、単価ワクチン)、ジフテリア−破傷風ワクチン、チフス菌(Vivotif、Ty21A)、肺炎レンサ球菌ワクチン、大腸菌ワクチン、百日咳ワクチン、HPVワクチンガーダシル、麻疹ワクチン、MMRワクチン、髄膜炎菌ワクチン、ビブリオコレラ(Orochol)、コレラ(Dukoral)及び他の公知のワクチンである。
治療的処置の有効性を向上させる、及び/または治療的処置の毒性を低下させる方法
本開示は、また、個体、細胞または組織に、好ましくは、免疫反応を誘発する、及び/または制御するのに必要な量で、本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することによって、治療的処置(好ましくは、抗感染または抗ウイルス薬剤、抗癌、他の免疫刺激/調節性化合物による治療、または外科的治療)の有効性を向上させる、及び/または治療的処置の毒性を低下させる方法を提供する。
いくつかの場合では、本開示の有効性を向上させ、毒性を低下させる方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。
樹状細胞の抗原提示を増大させる方法
本開示は、樹状細胞の抗原提示を向上させる方法を提供し、本方法は、a)i)加熱死カウロバクタークレセンタス;及びii)抗原を含む:組成物と個体から採取した樹状細胞(DC)を接触させることを含む。HKCCとDCを接触させ、抗原は、インビトロである。抗原とDCを接触させ、HKCCは、DCの抗原の抗原提示を向上させ、これにより抗原提示DCの集団を生成する。いくつかの場合では、抗原は、方法、例えば、拡散、エレクトロポレーション、能動輸送、リポソーム融合、ファゴサイトーシス、超音波処理などを用いてDCと接触させることができる。いくつかの場合では、本方法が、さらにDCを採取した個体に抗原提示DCを投与することを含む。いくつかの場合では、本方法が、さらにDCを採取した個体に、抗体、化学療法薬剤、またはサイトカインと混合した抗原提示DCを投与することを含む。個体に抗原提示DCを投与すると、個体の疾患を治療することができる。
好適な抗原は、前記に記載されている。いくつかの場合では、組成物が、HKCCを含み、DCと抗原を接触させる;約30分間〜約48時間、HKCC抗原−DC混合物をインキュベートし、これにより抗原提示DCの集団を生成する。対象の方法が、抗原提示DCである開始集団中のDCの集団と比べて、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約75%、少なくとも約2倍、少なくとも約5倍、少なくとも約10倍、少なくとも約25倍、少なくとも約50倍、少なくとも約100倍、または100倍以上、抗原提示DCであるDCの集団を増大させることができる。
エフェクター免疫細胞を活性化する方法
本開示は、エフェクターリンパ球、例えば、NK、NKT、T細胞、及びB細胞を活性化する方法を提供し、本方法は、a)i)加熱死カウロバクタークレセンタス;及び/またはii)抗原提示細胞の存在する、または存在しない抗原を含む組成物と、個体から採取したエフェクター細胞(NK、NKT、T細胞、及び/またはB細胞)を接触させることを含む。エフェクターリンパ球及びHKCCを接触させると、その活性化を向上させ、これにより活性化エフェクターリンパ球の集団を生成する。いくつかの場合では、与えられる抗原に対してインビトロ/エクスビボでナイーブT細胞を感作することができ、好適な条件下で、及びナイーブT細胞を活性化するのに十分な時間、プロフェッショナル抗原提示細胞、抗原及び本開示の免疫調節組成物とナイーブT細胞を接触させることを含む。いくつかの場合では、本方法が、さらに宿主の疾患を予防及び/または治療するために細胞を採取した個体に活性化エフェクターリンパ球を投与することを含む。いくつかの場合では、本方法が、さらに宿主の疾患を予防及び/または治療するために細胞を採取した個体に抗体、化学療法薬剤、またはサイトカインと混合した活性化エフェクターリンパ球を投与することを含む。
細胞内病原体による感染を治療する方法
本開示は、個体の細胞内病原体(例えば、ウイルス、マイコバクテリア、細菌、寄生虫など)による感染を予防及び/または治療する方法を提供し、本方法は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む。
いくつかの場合では、本開示の細胞内病原体を治療する方法が、免疫調節組成物をこれが必要な個体に投与することを含み、さらに当該個体に有効量の少なくとも1つの追加の治療薬剤を投与することを含む。
研究、診断、及び/または治療目的のために、細胞培養において免疫反応を向上させる方法
本開示は、さまざまなTLR、NLR、DC及び/またはエフェクターリンパ球、例えば、NK、NKT、T細胞、及びB細胞を活性化する方法を提供し、本方法は、a)i)加熱死カウロバクタークレセンタス;及び/またはii)抗原提示細胞の存在する、または存在しない抗原を含む組成物と、個体から採取したエフェクター細胞(NK、NKT、T細胞、及びB細胞)を接触させることを含む。エフェクターリンパ球及びHKCCを接触させると、その活性化を向上させ、これにより活性化エフェクターリンパ球の集団を生成する。いくつかの場合では、本方法が、特異的抗原反応性T細胞及び/またはB細胞を同定及び拡張させることによって疾患状態を診断することを含む。いくつかの場合では、本方法が、研究目的のためにインビトロで特異的抗原反応性T細胞及び/またはB細胞を同定及び拡張させることを含む。いくつかの場合では、本方法が、宿主の疾患を予防及び/または治療するために細胞を採取した個体に活性化エフェクターリンパ球を投与することを含む。いくつかの場合では、本方法が、研究及び/または診断目的のためにTLRまたはNLRを活性化することを含む。
幹細胞の増殖及び分化を誘発する方法
本開示は、個体の幹細胞の増殖、分化及びホメオスタシスの修復を誘発する方法を提供し、本方法は、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む。本開示は、幹細胞を改変する方法を提供し、本方法は、加熱死カウロバクタークレセンタスを含む組成物と幹細胞を接触させることを含み、前記接触が増殖及び/または分化した幹細胞の集団を生成する。
本開示は、また、幹細胞の増殖及び/または分化を誘発する方法を提供し、本方法は、本開示の免疫調節組成物、例えば、加熱死カウロバクタークレセンタスを含む免疫調節組成物と個体から採取した幹細胞を接触させることを含む。HKCCと幹細胞を接触させると、幹細胞が増殖及び分化し、これにより増殖及び分化した細胞の集団を生成する。増殖及び分化した細胞の集団は、その後、幹細胞を採取した個体に投与することができる。
いくつかの実施形態では、本開示の幹細胞の増殖及び/または分化を誘発する方法が、a)個体から幹細胞を採取すること;b)インビトロでHKCCと幹細胞を接触させ、これにより増殖及び分化した細胞の集団を生成すること;及びc)個体に増殖及び分化した細胞の集団を投与することを含む。
いくつかの実施形態では、本開示の個体の幹細胞の増殖及び/または分化を誘発する方法が、個体に本開示の有効量の免疫調節組成物を投与することを含む。いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、造血性幹細胞の増殖及び/または分化を誘発する、及びホメオスタシスを回復させるのに有効な量である。例えば、いくつかの場合では、本開示の免疫調節組成物の有効量が、単一の用量または複数の用量で投与される場合、免疫調節組成物による治療をしない個体と比べて、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも75%、少なくとも100%(または2倍)、少なくとも2.5倍、少なくとも5倍、少なくとも10倍、10倍以上、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも25倍、少なくとも50倍、少なくとも100倍、または100倍以上、個体の造血性幹細胞の増殖及び/または分化を誘発する、及びホメオスタシスを回復させるのに有効な量である。
投与の製剤、用量、及び経路
本開示の免疫調節組成物は、1つ以上の製剤的に許容可能な賦形剤を含むことができ;例えば、投与経路に応じることができるさまざまな方法のいずれかで製剤化することができる。製剤的に許容可能な賦形剤が、当業者に知られており、例えば、A.Gennaro(1995)「Remington:The Science and Practice of Pharmacy」、19th edition、Lippincott、Williams&Wilkinsを含むさまざまな出版物に詳細に記載されている。好適な賦形剤ビヒクルとしては、例えば、水、生理食塩水、ブドウ糖、グリセロール、エタノール、エタノールタンパク質、親水性ポリマー、アミノ酸、脂肪酸、界面活性剤、非−イオン性界面活性剤、炭水化物、デキストリン、ポリオール、キレート剤など、及びこれらの組み合わせが挙げられる。また、必要であれば、ビヒクルは、少量の補助物質、例えば、湿潤剤または乳化剤またはpH緩衝剤を含有することができる。かかる剤形を調製する実際の方法が知られている、または、当業者に明らかである。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easton、Pennsylvania、17th edition、1985; Remington:The Science and Practice of Pharmacy、A.R.Gennaro、(2000)Lippincott、Williams&Wilkinsを参照。
免疫調節組成物は、治療投与のためにさまざまな製剤に組み入れることができる。さらに、具体的に、免疫調節組成物は、好適で、製剤的に許容可能なキャリア、塩、防腐剤、緩衝剤、または希釈剤と組み合わせて医薬組成物に製剤化することができ、固体、半固体、液体、凍結乾燥または気体形態、例えば、錠剤、カプセル、粉末、顆粒、軟膏、溶液、坐剤、注射剤、皮膚パッチ、吸入剤及びエアゾールで、調製物に製剤化することができる。他の実施形態では、当該製剤が、例えば、リポソーム、ナノ粒子、ナノエマルジョン、ナノカプセル、微小球及びポリマーを含むコロイド送達系を含む。
医薬剤形では、単独で、または他の医薬活性化合物と適切に共同して、及び他の医薬活性化合物と組み合わせて、免疫調節組成物を投与することができる。免疫調節組成物、抗原、アジュバント及び/または治療薬剤は、共に、同時に、順次、または異なる時点に、同じまたは異なる部位に、及び異なる経路により投与することができる。以下の方法及び賦形剤は、単に例示的なものであり、限定するものではない。
経口調製物では、単独で、または好適な添加剤と組み合わせて免疫調節組成物を用いて、例えば、従来の添加剤、例えば、ラクトース、マニトール、コーンンスターチまたはジャガイモデンプン;結合剤、例えば、結晶性セルロース、セルロース誘導体、アカシア、コーンンスターチまたはゼラチン;崩壊剤、例えば、コーンンスターチ、ジャガイモデンプンまたはカルボキシメチルセルロースナトリウム;潤滑剤、例えば、タルクまたはステアリン酸マグネシウム;及び必要であれば、希釈剤、緩衝剤、湿潤剤、防腐剤及び香味剤ともに、錠剤、粉末、顆粒またはカプセルを生成することができる。
免疫調節組成物は、水性または非水性溶媒、例えば、植物油または他の類似の油、合成脂肪酸グリセリド、高級脂肪酸のエステルまたはプロピレングリコール中で、必要であれば、従来の添加剤、例えば、溶解補助剤、等張化剤、懸濁化剤、乳化剤、安定剤及び防腐剤ともに、組成物を溶解する、懸濁させる、または乳化することによって、投与のための液体調製物に製剤化することができる。
免疫調節組成物は、吸入により投与されるエアゾール製剤に用いることができる。本開示の免疫調節組成物は、許容される加圧噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、プロパン、窒素などに製剤化することができる。
さらに、免疫調節組成物は、さまざまな基剤、例えば、乳化基剤または水溶性基剤と混合することによって坐剤に生成することができる。免疫調節組成物は、坐剤により直腸に投与することができる。坐剤は、ビヒクル、例えば、カカオ脂、カーボワックス及びポリエチレングリコールを含むことができ、体温で溶け、さらに室温で固化する。
本開示の免疫調節組成物は、また、リポソームまたはポリマー性リポソームゲルの形態で、投与することができる。リポソームは、さまざまな経路、経口、経鼻、非経口、経皮、吸入などによって与えることができる。当技術分野で知られているとおり、リポソームは、リン脂質または他の脂質物質に由来する。リポソームは、水性媒質に分散している単層または多重膜水和液晶によって形成される。リポソームを形成することができる任意の非毒性の生理的に許容可能で代謝可能な脂質を用いることができる。リポソーム形態の本組成物は、本開示の免疫調節組成物に加えて、1つ以上の安定剤、防腐剤、賦形剤などを含有することができる。例示的な脂質は、天然及び合成のリン脂質及びホスファチジルコリン(レシチン)である。リポソームは、100nm未満〜数ミクロンの範囲の大きさとすることができる。リポソームを形成する方法は、当技術分野で知られており、例えば、Prescott,Ed.,Methods in Cell Biology,Volume XIV,Academic Press,New York,N.Y.(1976),p.33 以下参照である。
経口または直腸投与のための単位剤形、例えば、シロップ、エリキジール、エマルジョン、及び懸濁液は、各用量単位、例えば、茶さじ、大さじ、錠剤または坐剤が、所定の量の1つ以上の活性薬剤を含有する組成物を含有するように、提供することができる。同様に、注入または静脈内投与のための単位剤形は、無菌水、通常の生理食塩水または別の製剤的に許容可能なキャリア中の溶液として、免疫調節組成物を含むことができる。
対象の免疫調節組成物は、局所投与のために製剤化することができる。局所投与は、肺、眼球、鼻、及び耳の表面を含む皮膚または粘膜への投与を含む。好適な局所調製物としては、例えば、皮膚パッチ調製物、経皮パッチ調製物、マイクロアレイ、クリーム、ローション、ゲル調製物、粉末、軟膏、ペースト、点鼻薬またはゲルが挙げられる。
軟膏は、通常、ワセリンまたは他の石油誘導体に基づく半固体調製物である。好適な軟膏としては、油脂性基剤;乳化可能基剤;エマルジョン基剤;及び水溶性基剤が挙げられる。油脂性軟膏基剤としては、例えば、植物油、動物由来の油脂、及び石油由来の半固体炭化水素が挙げられる。乳化可能軟膏基剤は、また、吸収性軟膏基剤として知られ、ほとんどまたはまったく水を含有せず、例えば、ヒドロキシステアリンサルフェート(hydroxystearin sulfate)、無水ラノリン及び親水性ワセリンが挙げられる。エマルジョン軟膏基剤は、油中水型(WIO)エマルジョンまたは水中油型(OIW)エマルジョンのいずれかであり、例えば、セチルアルコール、モノステアリン酸グリセリン、ラノリン及びステアリン酸が挙げられる。例示的な水溶性軟膏基剤は、さまざまな分子量のポリエチレングリコールから調製される。
ローションは、摩擦なしで皮膚表面に塗布される調製物であり、通常、活性薬剤を含む固体粒子が、水またはアルコール基剤中に存在している液体または半液体調製物である。ローションは、通常、固体の懸濁液であり、好ましくは、本目的のために、水中油型タイプの液体油性エマルジョンを含む。ローションは、より多くの液体組成物を容易に塗布することができるため、体の多くの面積を処置するために用いることができる。ローションは、懸濁化剤を含有し、例えば、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウムなどを皮膚と接触させる場合、活性薬剤を局所化し、保持するのに有用であるより良い分散液及び化合物を生成することができる。本発明と関連して用いるためのローション製剤の例としては、親水性ワセリンと混合したプロピレングリコールが挙げられ、例えば、Beiersdorf,Inc.(Norwalk,Coon.)から商標Aquaphor(登録商標)で得ることができる。
好適なクリームは、水中油型または油中水型のいずれかの粘性のある液体または半固体エマルジョンとすることができる。クリーム基剤は、水洗い可能であり、油相、乳化剤及び水性相を含有する。油相は、また、「内部」相と呼ばれることもあり、一般にワセリン及び脂肪アルコール、例えば、セチルまたはステアリルアルコールを含む;水性相は、通常、常に必要ではないが、容量で油相を上回り、一般に保湿剤を含有する。クリーム製剤中の乳化剤は、前記のRemingtonで説明されるとおり、一般に非イオン性、非イオン性、陽イオン性または両性界面活性剤である。
ゲル製剤を用いることができる。ゲルは、半固体、懸濁/型系である。単一相ゲルは、キャリア液体全体に実質的に均一に分散した有機高分子を含有し、水性とすることができるが、また、アルコール及び、任意で、油を含有することができる。
局所製剤は、また、従来の「経皮」型パッチを用いて皮膚に送達することができる、薬剤(免疫調節組成物)は、皮膚に貼られる送達器具として役割を果たす積層構造内に含有される。かかる構造では、免疫調節組成物が、層、または上部バッキング層の下にある「リザーバー」に含有される。積層構造は、単一リザーバーを含有することができる、または複数のリザーバーを含有することができる。1つの実施形態では、リザーバーが、薬剤送達中に皮膚へ当該系を貼るために役割を果たす製剤的に許容可能な接触接着材料のポリマー性マトリックスを含む。好適な皮膚接触接着材料の例としては、ポリエチレン、ポリシロキサン、ポリイソブチレン、ポリアクリレート、ポリウレタンなどが挙げられるが、これらに限定されない。選択される特定のポリマー性接着剤は、特定の免疫調節組成物、ビヒクルなどに依存し、すなわち、接着剤は、薬剤を含有する組成物の全成分と適合しなければならない。別の実施形態では、免疫調節組成物を含有するリザーバー及び皮膚接触接着剤は、リザーバーの下にある接着剤ともに、分離して別々の層として存在しており、この場合、前記に記載したとおり、ポリマー性マトリックスとすることができる、または液体またはヒドロゲルリザーバーとすることができる、またはいくつかの他の形態を採用することができる。
用語「単位剤形」は、本明細書に用いる場合、ヒト及び動物の対象のための単位用量として好適な物理的に分離した単位を指し、各単位が、製剤的に許容可能な希釈剤、キャリアまたはビヒクルとともに所望の作用をもたらすのに十分な量に計算され、所定の量の活性薬剤(例えば、HKCC;抗原;など)を含有する。活性薬剤の仕様は、用いられる特定の化合物及び実現される作用、及び宿主中の各化合物と関係する薬力学に依存する。
他の投与方法も使用される。例えば、坐剤、いくつかの場合では、エアゾール及び鼻腔内組成物に、免疫調節組成物を製剤化することができる。坐剤では、ビヒクル組成物が、従来の結合剤及びキャリア、例えば、ポリアルキレングリコール、またはトリグリセリドを含む。かかる坐剤は、約0.5%〜約10%(w/w)、または約1%〜約2%の範囲の活性成分を含有する混合物から形成することができる。
鼻腔内製剤は、通常、鼻粘膜に刺激を生じず、著しく線毛機能を妨げないビヒクルを含む。希釈剤、例えば、水、水性生理食塩水または他の公知の物質を用いることができる。経鼻製剤は、また、防腐剤、例えば、これらに限定されないが、クロロブタノール及びベンザルコニウムクロリドを含有することができる。界面活性剤は、鼻粘膜による対象のタンパク質の吸収が向上するように存在させることができる。
免疫調節組成物は、注入可能物として投与することができる。通常、注入可能組成物は、液体溶液または懸濁液として調製される;また、注入前に、溶液、または懸濁液、液体ビヒクルに好適な固体形態を調製することができる。調製物は、また、乳化することができる、またはリポソームビヒクル中に封入した活性成分とすることができる。
好適な賦形剤ビヒクルは、例えば、水、生理食塩水、ブドウ糖、グリセロール、エタノールなど、及びこれらの組み合わせである。また、必要であれば、ビヒクルは、少量の補助物質、例えば、湿潤剤または乳化剤またはpH緩衝剤を含有することができる。かかる剤形を調製する実際の方法が知られている、または、当業者に明らかである。例えば、Remington's Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easton、Pennsylvania、17th edition、1985; Remington:The Science and Practice of Pharmacy、A.R.Gennaro、(2000)Lippincott、Williams&Wilkinsを参照。投与される組成物または製剤は、いずれにしても、治療される対象の所望の状態を実現するのに好適な量の活性薬剤(例えば、HKCC;抗原;など)を含有する。
製剤的に許容可能な賦形剤、例えば、ビヒクル、アジュバント、塩、キャリアまたは希釈剤は、容易に公衆に利用できる。さらに、製剤的に許容可能な補助物質、例えば、pH調節剤及び緩衝剤、等張化剤、安定剤、乳化剤、界面活性剤、防腐剤、アミノ酸、脂肪酸、湿潤剤薬剤などは、容易に公衆に利用できる。
経口製剤
いくつかの実施形態では、免疫調節組成物が、かかる免疫調節組成物の必要な個体への経口送達のために製剤化される。
経口送達では、免疫調節組成物を含む対象の製剤が、いくつかの実施形態で、腸溶コーティング材料を含む。好適な腸溶コーティング材料としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネート(HPMCAS)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート(HPMCP)、セルロースアセテートフタレート(CAP)、フタル酸酢酸ポリビニル(PVPA)、オイドラギット(商標)、及びシェラックが挙げられる。
好適な経口製剤は、また、以下のいずれかと製剤化される免疫調節組成物を含む:微粒剤(例えば、米国特許第6,458,398号を参照);生分解性マクロマー(例えば、米国特許第6,703,037号を参照);生分解性ヒドロゲル(例えば、Graham and McNeill(1989)Biomaterials5:27−36を参照);生分解性微粒子ベクター(例えば、米国特許第5,736,371号を参照);生体吸収性ラクトンポリマー(例えば、米国特許第5,631,015号を参照);徐放タンパク質ポリマー(例えば、米国特許第6,699,504号;Pelias Technologies,Inc.を参照);ポリ(ラクチド−co−グリコリド/ポリエチレングリコールブロックコポリマー(例えば、米国特許第6,630,155号;Atrix Laboratories,Inc.を参照);生体親和性ポリマー及びポリマー内に分散した金属カチオン安定化剤の粒子を含む組成物(例えば、米国特許第6,379,701号;Alkermes Controlled Therapeutics,Inc.を参照);及び微小球(例えば、米国特許第6,303,148号;Octoplus,B.V.を参照)。
好適な経口製剤は、また、以下のいずれかとともに製剤化される免疫調節組成物を含む:キャリア、例えば、Emisphere(登録商標)(Emisphere Technologies、Inc.);TIMERx、親水性マトリックス混合キサンタン及びブドウ糖の存在下で、水中で強力な結合剤ゲルを形成するローカストビーンガム(Penwest);Geminex(商標)(Penwest);Procise(商標)(GlaxoSmithKline);SAVIT(商標)(Mistral Pharma Inc.);RingCap(商標)(AlzaCorp.);Smartrix(登録商標)(Smartrix Technologies、Inc.);SQZgel(商標)(MacroMed、Inc.);Geomatrix(商標)(Skye Pharma、Inc.);Oros(登録商標)Tri−layer(Alza Corporation);など。
また、例えば、米国特許第6,296,842号(Alkermes Controlled Therapeutics,Inc.);米国特許第6,187,330号(Scios,Inc.);などに記載される製剤が、使用に好適である。
また、腸管吸収促進剤を含む製剤が、本明細書での使用に好適である。好適な腸管吸収促進剤としては、カルシウムキレート剤(例えば、シトレート、エチレンジアミン四酢酸);界面活性剤(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム、胆汁酸塩、パルミトイルカルニチン、及び脂肪酸のナトリウム塩);毒素(例えば、閉鎖帯毒素);などが挙げられるが、これらに限定されない。
好適な経口製剤は、また、食物サプリメント(例えば、機能性食品、ヨーグルト、バー、ドリンク、プレバイオティクス、シンバイオティクス、パラプロバイオティクス)などとして製剤化される免疫調節組成物を含む。
制御放出製剤
いくつかの実施形態では、免疫調節組成物が、制御放出製剤中に製剤化される。
制御放出とは、多くの放出拡張型剤形のいずれか1つを意味すると取ることができる。以下の用語は、本発明の目的のために実質的に制御放出と同義と考えることができる:連続的放出、制御放出、遅延放出、デポー、漸進的放出、長期放出、プログラム放出、延長放出、比例放出、遷延性放出、リポジトリ、遅滞、緩放出、間隔放出、持続放出、タイムコート、時限放出、遅延作用、徐放作用、時間層作用、長時間作用、延長作用、反復作用、緩作用、持続作用、持続作用投薬、及び徐放性。さらにこれらの用語の考察は、Lesczek Krowczynski、Extended−Release Dosage Forms,1987(CRC Press,Inc.)に見ることができる。
さまざまな制御放出技術は、極めて広い範囲の薬剤剤形に及んでいる。制御放出技術としては、物理系及び化学系が挙げられるが、これらに限定されない。
物理系としては、以下が挙げられるが、これらに限定されない。速度制御膜を用いるリザーバー系、例えば、マイクロカプセル化、大規模カプセル化、及び膜系;速度制御膜を用いないリザーバー系、例えば、中空繊維、超微孔性三酢酸セルロース、ならびに多孔性ポリマー基質及びフォーム;非−多孔性、ポリマー、またはエラストマーマトリックス(例えば、非浸食性、浸食性、環境要因移入(environmental agent ingression)、及び分解性)に物理学的に溶解する系、及び非多孔性、ポリマー、またはエラストマーマトリックス(例えば、非浸食性、浸食性、環境要因移入及び分解性)に物理的に分散した材料を含むモノリス系;外側制御層に化学的に類似した、または類似しないリザーバー層を含む積層構造;ならびに他の物理的方法、例えば、浸透圧ポンプ、またはイオン交換樹脂への吸着。
化学系としては、ポリマーマトリックスの化学的浸食(例えば、不均質または均質浸食)、またはポリマーマトリックスの生物学的浸食(例えば、不均質または均質)が、挙げられるが、これらに限定されない。さらに、制御放出の系のカテゴリーの考察は、Agis F.Kydonieus、Controlled Release Technologies:Methods、Theory and Applications、1980(CRC Press,Inc.)に見ることができる。
経口投与のために開発されている多くの制御放出薬剤製剤がある。これらとしては、浸透圧制御型消化器送達系;動水圧制御型消化器送達系;微孔性膜透過制御型消化器送達器具を含む膜透過制御型消化器送達系;胃液耐性腸管標的制御放出型消化器送達器具;ゲル拡散制御型消化器送達系;及び陽イオン性及び非イオン性薬剤を含むイオン交換制御型消化器送達系が挙げられるが、これらに限定されない。さらに、制御放出薬剤送達系に関する情報は、Yie W.Chien、Novel Drug Delivery Systems、1992(Marcel Dekker,Inc.)に見ることができる。これらの製剤のうちいくつかについて、ここにさらに詳細が記載される。
不快な副作用のリスクを低下させる、または薬剤の安定性を維持するように胃中の活性剤の放出を阻止するために、腸内コーティングが錠剤に適用される。さもなければ、胃環境への曝露により分解される可能性がある。この目的のために用いられるほとんどのポリマーが、多重酸であり、これは、水性媒質中の溶解性がpH依存であり、胃中で通常みられるpHより高い状態を必要とするという特長または事実により作用する。
経口制御放出構造の1つの例示的なタイプが、固体または液体剤形の腸溶コーティングである。腸溶コーティングは、迅速な吸収のために腸液中で分解するように設計されている。腸溶コーティングとともに製剤に組み入れられる活性剤の吸収の遅延は、消化管を通る輸送の速度に依存しており、そのため、胃排出の速度が、重要な因子となる。いくつかの治験担当者が、複数単位型剤形、例えば、顆粒の方が、単一単位型より優れている可能性があると報告している。
好適な腸溶コーティング薬剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メタクリル酸−メタクリル酸エステルコポリマー、ポリビニル酢酸−フタレート及びセルロース酢酸フタレートが挙げられるが、これらに限定されない。
有用な経口制御放出構造の別のタイプが、固体分散体である。固体分散体は、融解(融合)法、溶媒法、または融解溶媒法によって調製される固体状態でエタノールキャリアまたはマトリックス中の1つ以上の活性成分の分散体と定義することができる。
固体分散体に有用なキャリアの例としては、水溶性ポリマー、例えば、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン(polyvinylpyraolidone)、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースが挙げられるが、これらに限定されない。別のキャリアとしては、ホスファチジルコリンが挙げられる。ホスファチジルコリンは、両性であるが、水不溶性脂質であり、ホスファチジルコリン固体分散体中の非晶質状態の他の不溶性活性剤の溶解性を改善することができる。
他のキャリアとしては、ポリオキシエチレン水素化ひまし油が挙げられる。腸溶ポリマー、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート及びカルボキシメチルエチルセルロース、及び非腸溶ポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとともに、固体分散体系に免疫調節組成物を含むことができる。別の固体分散体剤形には、対象の薬剤(例えば、活性剤)がエチルセルロース及びステアリン酸と異なる割合で組み入れられる。
一般的に知られる固体分散体を調製するさまざまな方法がある。これらとしては、融解法、溶媒法及び融解溶媒法が挙げられるが、これらに限定されない。
注入可能微小球が、別の制御放出剤形である。注入可能微小球は、非水性相分離技術及び噴霧乾燥技術によって調製することができる。微小球は、ポリ乳酸またはコポリ(乳酸/グリコール酸)を用いて調製することができる。
用いることができる他の制御放出技術としては、Elan Pharmaceutical Technologiesから入手可能なSODAS(球状経口薬剤吸収系)、INDAS(不溶性薬剤吸収系)、IPDAS(腸管保護薬剤吸収系)、MODAS(多孔性経口薬剤吸収系)、EFVAS(発泡性薬剤吸収系)、PRODAS(プログラム可能経口薬剤吸収系)、及びDUREDAS(二重放出薬剤吸収系)が挙げられるが、これらに限定されない。SODASは、制御放出ビーズを用いた多微粒子剤形である。INDASは、可溶性が低い薬剤の溶解性を増大させるために設計された薬剤送達技術のファミリーである。IPDASは、高密度制御放出ビーズ及び即時放出顆粒の組み合わせを用いた多微粒子錠剤形成である。MODASは、制御放出単一単位剤形である。各錠剤は、薬剤放出の速度を制御する半透過性多孔性(multiparous)膜によって囲まれた内部コアからなる。EFVASは、発泡性薬剤吸収系である。PRODASは、即時放出及び制御放出小錠剤の組み合わせを用いた多微粒子製剤のファミリーである。DUREDASは、1つの剤形内に二重の放出速度をもたらす二重層錠剤製剤である。これらの剤形は、当業者に知られているが、ここに特定のこれらの剤形をさらに詳細に記載する。
前記の制御放出剤形、または他の従来の剤形のいずれか1つに本開示の免疫調節組成物を組み入れることができる。各用量に含有される活性剤の量は、個体患者の必要性及び適応に合うように調節することができる。当業者がこの開示を読むと、活性剤の送達及びその生物学的利用性を最大限に利用するための活性剤のレベル及び制御放出製剤の放出速度の調節の仕方を容易に理解するであろう。
吸入製剤
いくつかの実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、吸入経路のための医薬送達系を用いて患者に投与される。免疫調節組成物は、吸入による投与に好適な形態で製剤化することができる。投与の吸入経路は、吸入薬剤が、血液脳関門をバイパスすることができるという利点をもたらす。薬物送達システムは、気管支の粘膜内層への活性剤の送達による呼吸療法に好適なものである。また、容器から免疫調節組成物を排出するための圧縮ガスの力に依存するシステムを用いることができる。この目的のためにエアゾールまたは加圧パッケージを用いることができる。
本明細書に用いる場合、用語「エアゾール」は、その従来の意味で用いられ、加圧下でプロペラントガスによる液体または固体の極微粒子の治療する部位への運搬を意味する。医薬エアゾールが用いられる場合、エアゾールは、液体キャリア及びプロペラントの混合物中で溶解、懸濁、または乳化することができる治療活性化合物(例えば、活性剤)を含有する。エアゾールは、溶液、懸濁液、エマルジョン、粉末、または半固体調製物の形態とすることができる。エアゾールは、患者の気道を介した固体微粒子または液体ミストのような投与に用いることができる。当業者に知られるさまざまなタイプのプロペラントを用いることができる。好適なプロペラントとしては、炭化水素または他の好適なガスが挙げられるが、これらに限定されない。加圧エアゾールの場合、用量単位は、定量を送達する値を提供することによって測定することができる。
免疫調節組成物は、また、ガス中で実質的に均一の大きさの液体極微粒子を生成する器具であるネブライザーによる送達のために製剤化することができる。例えば、免疫調節組成物を含有する液体が、液滴として分散される。小液滴は、ネブライザーの排出管を通る空気の流れによって運搬することができる。得られたミストは、患者の気道に浸透する。
本開示の免疫調節組成物に関連して用いることができるいくつかの異なるタイプの吸入方法がある。免疫調節組成物は、低沸点プロペラントとともに製剤化することができる。かかる製剤は、一般に従来の定量吸入器(MDI)によって投与される。あるいは、免疫調節組成物は、水性またはエタノール溶液中で製剤化し、従来のネブライザーによって送達することができる。いくつかの実施形態では、かかる溶液製剤が、例えば、米国特許第5,497,763号;5,544,646号;5,718,222号;及び5,660,166号内に開示された器具及びシステムを用いてエアゾール化される。免疫調節組成物は、乾燥粉末製剤に製剤化することができる。かかる製剤は、粉末のエアゾールミストを生成した後の乾燥粉末製剤を単に吸入することによって投与することができる。これを実施する技術が、1998年7月7日に発行された米国特許第5,775,320号及び1998年4月21日に発行された米国特許第5,740,794号内に記載されている。
いくつかの実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、経腟送達のために製剤化される。腟内投与のための対象の免疫調節組成物は、腟内生体接着錠剤、腟内生体接着ミクロ粒子、腟内クリーム、腟内ローション、腟内フォーム、腟内軟膏、腟内ペースト、腟内溶液、または腟内ゲルとして製剤化することができる。
いくつかの実施形態では、対象の免疫調節組成物が、直腸送達のために製剤化される。直腸内投与のための対象の製剤は、直腸内生体接着錠剤、直腸内生体接着ミクロ粒子、直腸内クリーム、直腸内ローション、直腸内フォーム、直腸内軟膏、直腸内ペースト、直腸内溶液、または直腸内ゲルとして製剤化される対象の免疫調節組成物を含む。本開示の免疫調節組成物は、粘膜膜、例えば、粘膜付着物質、生体接着、粒子、微小球またはリポソームへの接着性を改善する薬剤とともに製剤化することができる。
対象の免疫調節組成物は、1つ以上の賦形剤(例えば、スクロース、デンプン、マニトール、ソルビトール、ラクトース、グルコース、セルロース、タルク、リン酸カルシウムまたは炭酸カルシウム)、結合剤(例えば、セルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリプロピルピロリドン、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アラビアゴム、ポリ(エチレングリコール)、スクロースまたはデンプン)、崩壊剤(例えば、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウムまたはクエン酸カルシウム)、潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、軽質無水ケイ酸、タルクまたはラウリル硫酸ナトリウム)、香味剤(例えば、クエン酸、メントール、グリシンまたはオレンジ粉末)、防腐剤(例えば、安息香酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メチルパラベンまたはプロピルパラベン)、安定剤(例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウムまたは酢酸)、懸濁化剤(例えば、メチルセルロース、ポリビニルピロリドンまたはステアリン酸アルミニウム)、分散剤(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、希釈剤(例えば、水)、及びベースワックス(例えば、カカオ脂、白色ワセリンまたはポリエチレングリコール)を含むことができる。
免疫調節組成物を含む錠剤は、好適な被膜剤、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースまたはエチルセルロースでコーティングすることができる、任意で、好適な賦形剤、例えば、軟化剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチルフタレート、またはグリセロールトリアセテート;充填剤、例えば、スクロース、ソルビトール、キシリトール、グルコース、またはラクトース;着色剤、例えば、水酸化チタン;などを添加することができる。
用量
本開示の免疫調節組成物の用量は、因子、例えば、達成する臨床的目標、治療する個体の年齢、治療する個体の体格などに応じて変えることができる。
本開示の免疫調節組成物が、1単位剤形当たりHKCC約103〜1単位剤形当たりHKCC約1020の量でHKCCを含むことができる。例えば、本開示の免疫調節組成物が、1単位剤形当たりHKCC約103〜1単位剤形当たりHKCC約104、1単位剤形当たりHKCC約104〜1単位剤形当たりHKCC約105、1単位剤形当たりHKCC約105〜1単位剤形当たりHKCC約106、1単位剤形当たりHKCC約106〜1ml当たりHKCC約107、1単位剤形当たりHKCC約108〜1単位剤形当たりHKCC約109、1ml当たりHKCC約109〜1単位剤形当たりHKCC約1010、1単位剤形当たりHKCC約1015〜1単位剤形当たりHKCC約1020、または1単位剤形当たりHKCC1020以上の量でHKCCを含むことができる。
例えば、本開示の免疫調節組成物が、1ml当たりHKCC約103〜1ml当たりHKCC約1020の量でHKCCを含むことができる。例えば、本開示の免疫調節組成物が、1ml当たりHKCC約103〜1ml当たりHKCC約104、1ml当たりHKCC約104〜1ml当たりHKCC約105、1ml当たりHKCC約105〜1ml当たりHKCC約106、1ml当たりHKCC約106〜1ml当たりHKCC約107、1ml当たりHKCC約108〜1ml当たりHKCC約109、1ml当たりHKCC約109〜1ml当たりHKCC約1010、1ml当たりHKCC約1015〜1ml当たりHKCC約1020、または1ml当たりHKCC1020以上の量でHKCCを含むことができる。
本開示の免疫調節組成物が、1単位剤形当たり約102〜約1020コロニー形成単位(cfu)の量でHKCCを含むことができる;例えば、本開示の免疫調節組成物が、1単位剤形当たり約102〜約103、約103〜約105、約105〜約107、約107〜約109、約109〜約1011、約1011〜約1013、約1013〜約1015、約1015〜約1018、または約1018〜約1020cfuの量でHKCCを含むことができる。単位剤形は、単一の用量で投与される量とすることができる;例えば、単位剤形は、0.5ml、1.0mlとすることができ、または単一の用量で投与するのに好適な他の容量とすることができる。
本開示の免疫調節組成物が、1ml当たり約102〜約1020cfuの量でHKCCを含むことができる;例えば、本開示の免疫調節組成物が、1ml当たり約102〜約103、約103〜約105、約105〜約107、約107〜約109、約109〜約1011、約1011〜約1013、約1013〜約1015、約1015〜約1018、または約1018〜約1020cfuの量でHKCCを含むことができる。
いくつかの実施形態では、複数の用量の本開示の免疫調節組成物が投与される。本開示の免疫調節組成物の投与の頻度は、さまざまな因子のいずれか、例えば、症状の重症度などに応じて変えることができる。例えば、いくつかの実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、1ヶ月当たり1回、1ヶ月当たり2回、1ヶ月当たり3回、隔週(qow)、1週間当たり1回(qw)、1週間当たり2回(biw)、1週間当たり3回(tiw)、1週間当たり4回、1週間当たり5回、1週間当たり6回、隔日(qod)、毎日(qd)、1日当たり2回(qid)、または1日当たり3回(tid)、投与される。
本開示の免疫調節組成物の投与の期間、例えば、本開示の免疫調節組成物が投与される期間は、さまざまな因子のいずれか、例えば、患者反応などに応じて変えることができる。例えば、本開示の免疫調節組成物は、約1時間〜1日、約1日〜約1週間、約2週間〜約4週間、約1ヶ月〜約2ヶ月、約2ヶ月〜約4ヶ月、約4ヶ月〜約6ヶ月、約6ヶ月〜約8ヶ月、約8ヶ月〜約1年、約1年〜約2年、または約2年〜約4年以上の範囲の期間にわたって投与することができる。
免疫調節組成物が、抗原を含む場合、抗原の用量は、有効であり、有意な副作用なしで免疫反応を調節する量として選択される。かかる量は、例えば、特異的抗原が用いられる投与経路などに応じて変えることができる。免疫調節組成物が、抗原を含む場合、抗原の用量は、1単位剤形当たり1ng〜1単位剤形当たり約100mg、例えば、1単位剤形当たり、約1ng〜約25ng、約25ng〜約50ng、約50ng〜約100ng、約100ng〜約250ng、約250ng〜約500ng、約500ng〜約750ng、約750ng〜約1μg、約1μg〜約25μg、約25μg〜約50μg、約50μg〜約100μg、約100μg〜約250μg、約250μg〜約500μg、約500μg〜約750μg、約750μg〜約1mg、約1mg〜約25mg、約25mg〜約50mg、または約50mg〜約100mgの範囲とすることができる。
投与経路
本開示の免疫調節組成物は、インビボ及びエクスビボの方法、ならびに投与の全身性及び局所経路を含む薬剤送達に好適な任意の利用可能な方法及び経路を用いて、個体に投与される。
従来の投与経路及び製剤的に許容可能な投与経路としては、鼻腔内、筋肉内、気管内、皮下、皮内、結節内、経皮的、経皮、腫瘍内、局所適用、静脈内、膀胱内、直腸、経鼻、経口及び他の消化管内及び非経口投与経路が挙げられる。投与経路は、薬剤及び/または所望の作用に応じて、必要であれば、組み合わせ、または調節することができる。組成物投与は、単一の用量または複数の用量とすることができる。
本開示の免疫調節組成物は、任意の利用可能な従来の方法、及び全身性または局所経路を含む従来の薬剤の送達に好適な経路を用いて、宿主に投与することができる。一般に、検討される投与経路としては、消化管内、非経口、または吸入経路が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されない。
吸入投与以外の非経口投与経路としては、局所、経皮、皮下、筋肉内、皮内、リンパ管内、眼窩内、白内障嚢内、脊椎内、角膜内、頭蓋内、膀胱内、及び静脈内経路、すなわち、任意の消化管以外の投与経路が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されない。非経口投与は、免疫調節組成物の全身性または局所送達をもたらすために実施することができる。全身性送達が所望である場合、投与は、通常、医薬調製物の侵襲的または全身性吸収による局所または粘膜投与を含む。
本開示の免疫調節組成物は、また、消化管内投与によって対象に送達することができる。消化管内投与経路としては、経口及び直腸(例えば、坐剤を用いて)送達が挙げられるが、必ずしもこれらに限定されない。
本開示の免疫調節組成物は、また、送達の粘膜経路を介して、対象に送達することができる。送達の粘膜経路としては、経鼻、口腔、舌下、経腟、眼球、及び直腸投与経路が挙げられる。
特定の実施形態では、本開示の免疫調節組成物が、以下に示した順に異なる経路を組み合わせて、対象に投与される。例えば、
i.全身性、粘膜;
ii.全身性、全身性、粘膜、粘膜;
iii.全身性、粘膜、全身性;
iv.粘膜、粘膜、全身性、全身性;
v.粘膜、全身性、全身性;
vi.粘膜、全身性、粘膜。
本開示の免疫調節組成物が、1回以上全身にまたは粘膜に投与される場合、2回以上の全身性または粘膜投与は、同じ全身性(例えば、2回の筋肉内注入)もしくは粘膜経路(2回のIN/SL投与)または異なる(例えば、1回の筋肉内注入及び1回の静脈内注入;1回のIN投与及び1回SL投与)によるものとすることができる。
本開示の免疫調節組成物は、任意の利用可能な方法、送達または器具、例えば、ワクチンパッチ、針、顕微針(中空または固体)、小滴、シロップ、錠剤、カプセル、ピペット、用量−スプレーポンプ、点鼻器、吸入器、液体または乾燥粉末、懸濁液または溶液、スプレー器具、Accuspray(商標)、温度応答性ゲル、ジェットインジェクター、Nasovak(商標)、Bespak(商標)、軟膏、ローション、坐剤、ゲルなどを用いて個体に投与される。
治療に好適な個体
本開示の方法を用いる治療に好適な個体としては、ヒト;非ヒト哺乳動物;魚類;及び鳥類が挙げられる。記載した前記の実施形態のいずれかでは、対象の方法を用いて治療される個体は、非ヒト哺乳動物、例えば、家畜(例えば、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウシウマ、ヤギ、ヒツジ、ウシなど);哺乳動物のペット(例えば、ネコ;イヌ;ウマ;など);鳥、例えば、ニワトリ、雌鶏、七面鳥、ガチョウ、ウズラ、カモなど;または他の動物、例えば、魚類とすることができる。
記載した前記の実施形態のいずれかでは、対象の方法を用いて治療される個体は、年齢が約1ヶ月〜約6ヶ月、約6ヶ月〜約1歳、または約1歳〜約5歳のヒトである。記載した前記の実施形態のいずれかでは、対象の方法を用いて治療される個体は、年齢が約5歳〜約12歳、約13歳〜約18歳、または約18歳〜約25歳のヒトである。記載した前記の実施形態のいずれかでは、対象の方法を用いて治療される個体は、年齢が約25歳〜約50歳、約50歳〜約75歳、または75歳以上のヒトである。記載した前記の実施形態のいずれかでは、対象の方法を用いて治療される個体が、免疫無防備状態のヒトである。
いくつかの実施形態では、個体がウイルス疾患に罹患している、またはウイルス疾患に罹患するリスクがある。いくつかの場合では、当該疾患が、これらに限定されないが、B型肝炎、C型肝炎、ロタウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、ヒトT−細胞リンパ好性ウイルス、DNAウイルス、例えば、パルボウイルス、アデノウイルス、パポバウイルス(例えば、パピローマウイルス、ポリオーマウイルス、及びSV40)、ヘルペスウイルス(例えば、単純ヘルペスタイプI(HSV−I)、単純ヘルペスタイプII(HSV−II)、及びエプスタイン−バーウイルス)、ポックスウイルス(例えば、痘瘡(天然痘)及びワクシニアウイルス);及びRNAウイルス、例えば、レトロウイルス[例えば、ヒト免疫不全ウイルスタイプI(HIV−I)、ヒト免疫不全ウイルスタイプII(HIV−II)、ヒトT−細胞リンパ好性ウイルスタイプI(HTLV−I)、ヒトT−細胞リンパ好性ウイルスタイプII(HTLV−II)]、オルトミクソウイルス(例えば、インフルエンザウイルス)、パラミクソウイルス(例えば、麻疹ウイルス、流行性耳下腺炎ウイルス、呼吸合包体ウイルス)、ラブドウイルス(例えば、狂犬病ウイルス)、センダイウイルス、ピコルナウイルス(例えば、ポリオウイルス、コクサッキーウイルス、ライノウイルス)、レオウイルス(例えば、ロタウイルス、コロラドダニ熱ウイルス)、トガウイルス(例えば、風疹ウイルス(ドイツはしか)、日本脳炎ウイルス及びセムリキ森林ウイルス)、アルボウイルス、カリチウイルス(calciviruses)(例えば、E型肝炎ウイルス)、フラビウイルス(例えば、黄熱ウイルス、デングウイルス)、コロナウイルス、フィロウイルス(例えば、エボラ及びマールブルグウイルス)及びブンヤウイルス(例えば、ハンタウイルス、カリフォルニア脳炎ウイルス)によって生じるウイルス疾患からなる群から選択されるウイルス疾患である。
いくつかの実施形態では、個体が細菌感染に罹患している、または細菌感染に罹患するリスクがある。いくつかの実施形態では、個体がマイコバクテリア感染に罹患している、またはマイコバクテリア感染に罹患するリスクがある。いくつかの実施形態では、個体が、病原細菌に感染している、または感染するリスクがある。病原細菌としては、例えば、グラム陽性菌、グラム陰性細菌、マイコバクテリアなどが挙げられる。病原細菌の非限定例としては、マイコバクテリア(例えば、結核菌、M.アビウムコンプレックス)、レンサ球菌、ブドウ球菌、シュードモナス、サルモネラ、ナイセリア、及びリステリアが挙げられる。いくつかの場合では、細菌が、淋菌、結核菌、らい菌、リステリアモノモノサイトゲネス、肺炎レンサ球菌、化膿レンサ球菌、B群レンサ球菌、緑色レンサ球菌、糞便レンサ球菌、またはウシレンサ球菌である。検討される病原細菌の他の例としては、グラム陽性細菌(例えば、リステリア、バシラス、例えば、炭疽菌、エリジペロスリックス種)、グラム陰性細菌(例えば、バルトネラ、ブルセラ、カンピロバクター、エンテロバクター、エスケリシア、フランシセラ、ヘモフィルス、クレブシェラ、モーガネラ、プロテウス、プロビデンシア、シュードモナス、サルモネラ、セラチア、シゲラ、ビブリオ、及びエルシニア種)、スピロヘータ細菌(例えば、ライム病を引き起こすボレリアブルグドルフェリを含むボレリア種)、嫌気性細菌(例えば、アクチノミセス及びクロストリジウム種)、グラム陽性及び陰性球菌細菌、エンテロコッカス種、レンサ球菌種、肺炎球菌種、ブドウ球菌種、ナイセリア種が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、個体が、これらに限定されないが、白血病、急性白血病、急性リンパ球性白血病、急性骨髄性白血病、骨髄芽球性、前骨髄球性、骨髄単球性、単球性、赤白血病、慢性白血病、慢性骨髄性(顆粒球性)白血病、慢性リンパ球性白血病、真性多血症、リンパ腫、ホジキン病、非ホジキン病、多発性骨髄腫、ワルデンストロームマクログロブリン血症、H鎖病、固形腫瘍、肉腫および癌腫、繊維肉腫、粘液肉、脂肪肉腫、軟骨肉腫、骨肉腫、脊椎腫、血管肉腫、内皮細胞血症、リンパ管肉腫、リンパ管内皮肉腫、滑膜肉腫、中皮腫、ユーイング腫瘍、平滑筋肉腫、横絞筋肉腫、結腸癌、膵癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、扁平上皮癌、基底細胞癌、腺癌、汗腺癌、脂腺癌、乳頭癌、乳頭腺癌、嚢胞腺癌、膠様腺癌、気管支原性癌、腎細胞癌、肝細胞癌、胆管癌、絨毛膜癌、精上皮腫、胎児性癌、ウィルムス腫瘍、子宮頸癌、子宮癌、精巣腫瘍、肺癌、小細胞肺癌、膀胱癌、上皮細胞癌、神経膠腫、星膠腫、髄芽腫、頭蓋咽頭腫、脳室上皮腫、松果体腫瘍、血管芽腫、内耳神経鞘腫、乏突起膠腫、髄膜腫、黒色腫、神経細胞腫、および網膜芽腫を含む腫瘍性疾患に罹患している。
いくつかの場合では、個体が、寄生虫疾患に罹患している、または寄生虫疾患に罹患するリスクがある。本開示の方法によって治療する、または予防することができる寄生虫疾患としては、赤痢アメーバ症、マラリア、リーシュマニア症、コクシジウム症、鞭毛虫症、クリプトスポリジウム症、トキソプラズマ症、トリパノソーマ症、住血吸虫病、及びフィラリア症が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの場合では、個体が、真菌疾患に罹患している、または真菌疾患に罹患するリスクがある。本開示の方法によって治療する、または予防することができる真菌疾患としては、C.アルビカンスを含むカンジダ種、アスペルギルス種、C.ネオフォルマンスを含むクリプトコッカス種、ブラストミセス種、肺胞細胞種、またはコクシジオイデス種が挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの場合では、個体が、ワーム感染、吸虫感染などに罹患している、またはワーム感染、吸虫感染などに罹患するリスクがある。また、さまざまなワームによる感染には、例えば、これらに限定されないが、回虫症、十二指腸虫症、鞭虫症、糞線虫症、トキソカリアシス(toxoccariasis)、旋毛虫症、オンコサカイアシス、フィラリア、及びディロフィラリア症が包含される。また、さまざまな吸虫による感染には、例えば、これらに限定されないが住血吸虫病、肺吸虫症、及び肝吸虫症が包含される。
いくつかの実施形態では、個体が、自己免疫障害または免疫機能不全に罹患している、または自己免疫障害または免疫機能不全に罹患するリスクがある。いくつかの場合では、当該疾患が、これらに限定されないが、アレルギー、リウマチ様関節炎、喘息、糖尿病、全身性エリテマトーデス(SLE)、グレーブス病、アテローム硬化症、多発性硬化症、精神分裂病、アルツマイマー病、鬱病、下垂体前葉機能低下症、神経変性障害、心臓血管疾患、肥満症などからなる群から選択される。
以下の実施例は、本発明の実施方法及び使用方法の包括的な開示及び説明を当業者に提供するために記載され、発明者が、発明と考えるものの範囲を制限することを意図せず、以下の実験が、実施した全実験または唯一の実験であることを示すことも意図しない。用いられる数(例えば、量、温度など)に関して正確さを確保するために努力がなされてきたが、いくつかの実験誤差および偏差の責任を負わなければならない。特に指示がないかぎり、部は重量部であり、分子量は重量平均分子量であり、温度は摂氏度であり、圧力は大気圧または近大気圧である。例えば、bp、塩基対;kb、キロベース;pl、ピコリットル;sまたはsec、秒;min、分;hまたはhr、時間;aa、アミノ酸;kb、キロベース;bp、塩基対;nt、ヌクレオチド;i.m.、筋肉内の(筋肉内で);i.p.、腹腔内の(腹腔内で);i.n.、鼻腔内(鼻腔内で);i.v.、静脈内の(静脈内で);s.c.、皮下の(皮下で);などの標準略語を用いることができる。
実施例
材料及び方法
以下に記載した実施例では、以下の材料及び方法が用いられる。
材料
Life Technologies(Burlington、Ontario、Canada)からAIM V無血清培地を入手した。ナイロンウールは、Robbins Scientific(Sunnyvale、CA)から購入し、10mlカラムに生成し、加圧滅菌して無菌にした。Pharmacia Biotech(Quebec、Canada)からFicoll−Paqueを入手した。American Type Culture Collection(ATCC)(Rockville、MD)から購入したクローンの培養上澄み由来の精製抗体として、抗CD3(OKT3)抗体を用いた。Sigma Chemical CompanyからPHAを入手した。eBioscience(SanDiego、CA)からサイトカインキットを購入した。Sigma Chemical companyからポリI:C、モノホスホリルリピドA(MPL)を購入した。TRC(Toronto、Canada)からリバビリンを購入した。LGM Pharma(TN、USA)からテラプレビルを購入した。University of Alberta Hospital pharmacyからPegインターフェロンを入手した。野生型、リポ多糖(LPS)陰性、S層陰性及び遺伝子組み換えH5−HAカウロバクタークレセンタスを、インキュベーター中で室温で(22〜27℃)成長させ、30〜60分間、60〜80℃で加熱死させた。Invivogen(San Diego、CA)からHEK293細胞発現ヒトTLRまたはNLRを購入した。
方法
PBMC及びDC
末梢血液単核細胞(PBMC)は、Ficoll−Paqueを用いて正常なヒトドナーから得た。T細胞は、ナイロンウールカラムを用いて精製した。簡潔にいうと、10mlシリンジ上に0.75gのナイロンウールを載せた。25分間、培地とともにカラムをプレインキュベートし、その上面に108のPBMCを載せた。37℃で45分間インキュベートした後、温かいAIM V培地(37℃)で非付着性T細胞を溶離した。樹状細胞(DC)を得るために、文献中の確立された方法を用いて、RPMI培地中で5〜6日間、遺伝子組み換えGM−CSF及びIL−4とともに付着性PBMCを培養した。
増殖アッセイ
マイトジェン(OKT3、1μg/ml;またはフィトヘマグルチニン(PHA)、5μg/ml;または同種照射PBMC、2×105/ウェル)の存在のもとで、または非存在のもとで、1ウェル当たり2×105細胞で、96ウェル平底プレートで、AIM V培地中で、PBMCまたは強化T細胞を培養した。さまざまな濃度(0.00001〜100μg/ml)で、試験化合物を添加した。ジメチルスルホキシド(DMSO)中の10mg/mlで試験化合物の保存溶液を生成し、刺激培養物に当量のDMSOを添加し、培地対照を得た。加湿した5%CO2中で、37℃で、4〜5日間、プレートをインキュベートし、50μlAIM V培地中で1μCi/ウェル3H−チミジンとともに、最終的に12〜18時間、パルスした。自動マルチサンプルハーベスターを用いてグラスファイバーフィルター上にウェルの内容物を採集し、液体シンチレーション計数器によって3H−チミジン取り込みを測定し、取り込みカウント毎分(CPM)/ウェルとして示した。3〜5の再現ウェルに各群をセットし、これらの再現の平均CPMでデータを計算した。100 X 化合物ありのCPM/化合物なしのCPMとして、パ−セント対照を計算した。
サイトカインの放出
0.5μgのフィトヘマグルチニン(PHA)/ウェルありで、またはなしで、2×106/ウェル/2mlで、AIM V培地中で、24ウェルプレートで、前記で精製したヒトPBMCを培養した。10μg/mlで、全試験化合物を添加し、対照ウェルに当量のDMSOを添加した。加湿した5%CO2インキュベーター中で、37℃で、3日間、プレートをインキュベートし、酵素免疫アッセイ(ELISA)によるサイトカイン分析のために培養上澄み(1.6ml)を採集した。陰性対照として、非刺激細胞上澄みを用いた。R&D Systems(Minneapolis、Minnesota)またはeBioscience ELISAキットを用いて、製造者のプロトコルを用いて、サイトカインIL−2、IL−10、IL−17A、IL−22、IL−12、IL−6、IFN−γ、IFN−αTNF−α、及び顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)について、上澄みを試験した。重複して各アッセイを実施した。最初の試験では、滴定濃度で陽性及び陰性対照(試験化合物なし)ウェルを試験し、標準サイトカイン濃度の検出範囲内にうまく収まっている上澄みの希釈度を測定した。各実験で、独立して、これを実施し、標準曲線が直線であり、実験群の分泌サイトカインを正確に計ることができる希釈度範囲で、実験を実施した。その後、希釈係数を考慮して最終サイトカイン濃度を測定した。試験化合物/pg/mlサイトカインの存在のもとで、試験化合物の非存在のもとで、100 x pg/mlサイトカインとしてサイトカインの対照量のパ−セントを計算した。
ヒトPBMCの活性化及びインビトロ抗ウイルス活性
インキュベーターで、37℃で、24時間、AIM V培地中で、HKCC(10
5−10
7/ml)とともに個々の正常で健康なドナーからのヒトPBMC(2×10
6/ml)をインキュベートし、続いて、上澄みを採集した。その後、さまざまな濃度(計1mlの培地に対して300、450または500μl)で、上澄みを用いて以下のとおり、抗HCV活性を測定した。簡潔にいうと、ウシ胎児血清(10%)及び選択抗生物質G418を補ったDMEM培地中で、24ウェルプレートで、1ウェル当たりHuh−7細胞を含有する1×10
5HCV 1aレプリコンを培養した。次の日に、37℃で、テラプレビルまたはリバビリンありで、またはなしで、さまざまな量の上澄み、示した薬剤とともに、レプリコン細胞をインキュベートした。5日間、細胞をインキュベートした。5日間のインキュベート後、RNA測定のために細胞を用いた。RNAeasy−96キット(Qiagen、Valencia、CA)を用いて全細胞RNAを抽出し、iScript cDNA合成キット(BioRAD、CA)を用いてcDNAを合成し、プローブ(BioRAD、CA)を用いた定量ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(Q−PCR)アッセイを用いて、HCV RNAのコピー数を測定した。β−アクチンを用いて、HCV RNAコピー数を標準化した。PCRアッセイのために用いたプローブは、
であった。示した%抑制またはHCV RNAコピー数/10
6細胞は、3回の再現の平均であり、標準偏差は、10%以内であった。同様に、PBMCのHKCC処理で採集した上澄みは、HCV 1b遺伝子型及びHCVの複数の遺伝子型(2a、2b、3a、4a、5aなど)に対して有効である可能性がある。
マイコバクテリアの抑制
Mtb及びM.アビウムの細胞内抑制を測定するために、公開された手順を用いてM.アビウムまたはMtbH37Raをヒト単球細胞株(THP−1)に感染させ、続く2つの処理(第0日及び第4日に)により、24ウェルプレートで、24時間、HKCCまたはPBSで処理したヒトPBMCから上澄み(50%)を採集した。ドナー#1、#2、及び#3として、HKCCで刺激した3つの異なるドナーPBMCから採集した上澄みを試験した。対照では、感染させたTHP−1細胞に直接にクラリスロマイシン、リファンピシンまたはHKCCを添加した。第2の処理の5日後、THP−1を採集し、溶解し、7H11寒天プレート上で培養し、細菌CFUを測定した。
アジュバント
2μg/mlのクロラムフェニコールを含有する液体PYE培地(1ml/Lの20%MgSO4及び10%CaCl2を補った0.2%ペプトン、0.1%酵母菌抽出物)中で、25〜30℃で、カウロバクタークレセンタスを成長させた。600nmで3.0×109CFU/ml/1光学密度(O.D.)として細菌細胞濃度を測定した。位相差顕微鏡及び固体寒天プレートを含有するPYE上で細菌培養を培養することによって細菌培養の純度を検討した。PBS中に野生型カウロバクタークレセンタスを懸濁し、水浴中で、30〜60分間、80℃で加熱死させた。これをHKCCと呼ぶ。
Sigma(USA)からモノホスホリルリピドA(MPL)を購入した。製造者の指示書に従って、4:1のモル比でMPLを含有する水性製剤を調製し、採取し、4℃で保管した。Sigma(USA)からポリアルギニンヒドロクロリドを購入した。Pierce Biotech(USA)からIFAを購入した。
抗原/ペプチド
Sanofi Pasteur(Canada)からA/California/7/2009(H1N1)、A/Perth/16/2009(H3N2)及びB/Brisbane/60/2008由来のウイルス抗原を含有する季節性三種混合インフルエンザワクチンVaxigrip(登録商標)(2009〜2010シーズン)を購入した。United States Biologicals(MA、USA)から遺伝子組み換えHBVコアを購入した。Chiron Corp.から遺伝子組み換えHCVタンパク質(NS3、NS3+NS4)を購入した。ペプチド及びリポペプチドは、Genscript Inc(NJ、USA)によってカスタム合成した。改変しない、またはリシン−パルミトイルまたはリシン−ジパルミトイル群の添加によってカルボキシ末端で改変したHCV NS3ペプチド(1127〜46、1187〜1206、1248〜71、1367〜86、1487〜1506、1507〜26、1547〜66、1607〜26、1621〜40、1637〜57)、インフルエンザM2eペプチド
、Mtb Ag85Bペプチド(68〜88、93〜112、126〜142、143〜167、199〜218、240〜251、257〜273)及びマラリアSpf66ペプチドを用いた。DMSO中の保存溶液として、10mg/mlで、全ペプチド/リポペプチドを調製し、凍結保存した。必要に応じて、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)で保存物を希釈した。公開された手順に従ってHCV−NS3を含有する遺伝子組み換えアデノベクターを調製した。
マウス
Charles River Breeding Laboratoriesから6〜8週齢のC57BL/6またはBALB/c、雄または雌マウスを購入した。この試験に用いられる全動物実験プロトコルは、University of Alberta Animal Care及びUse Committee for Health Sciencesによって承認されており、University of Alberta(Edmonton、Canada)のガイドラインに従って実施した。
ウイルス、細菌、及び腫瘍細胞株
代用ワクシニア−HCVモデルのために、HCVBK株(遺伝子型1b)[rVV−(NS3−NS5)]のHCV NS3−NS5領域を含有するワクシニアウイルス(VV)(1×107pfu/マウス)のWestern Reserve(WR)株を用い、胸腔内で雌C57Bl/6マウスに抗原投与した。BHK細胞中でウイルスを成長させた。BHK細胞上のプラークアッセイによってウイルスの力価を測定し、使用するまで−80℃で、保管した。
インフルエンザ感染モデルでは、H1N1(A/PR8/34)のマウス適合インフルエンザ株を用い、鼻腔内でマウスに抗原投与した。MDCK細胞中でウイルスを成長させた。細胞内インフルエンザ核タンパク質(NP)を検出する細胞ELISAプロトコルを用いて、ウイルスを定量化した。簡潔にいうと、96ウェル組織培養プレートで、1×104/ウェルでMDCK細胞を培養し、24時間、付着させた。MDCKの単層に、調製したインフルエンザウイルスの生体試料または保存物を添加し、2時間、インキュベートした。この時に、プレートを洗浄し、さらに36〜72時間、培養し、最後の8時間は、ブレフェルジンAの存在のもとで培養した。その後、ホルムアルデヒドを用いて細胞を固定し、抗NP抗体及びサポニン溶液で処理した。ヤギ抗マウス−ビオチン標識抗体を用いて細胞内結合抗NP抗体を検出し、その後、ストレプトアビジン(Sreptavidin)によって検出した。
結核モデルでは、結核菌(Mtb)H37Ra(0.5×106cfu/マウス)を用い、静脈内でBALB/c雌マウスに感染させた。特別な無菌施設にマウスを収容した。
腫瘍抗原投与実験では、EL−4(C57Bl/6マウス由来のT細胞リンパ腫細胞株)及びB16(C57Bl/6マウス由来の黒色腫細胞株)(ATCC)を用いた。
マウスの免疫処置/処理及び試料採集
さまざまな図で示した経路を用いて、1回、2回または3回、PBS中の加熱死(80℃、30〜60分間)カウロバクタークレセンタス(HKCC)とペプチド/リポペプチド/タンパク質抗原の混合物をマウスに投与した。
予防的実験では、各図に詳細に記載したとおり、マウスに、抗原ありまたは抗原なしで、鼻腔内に、皮下に、または経口でHKCCを投与した。
治療実験では、抗原ありで、または抗原なしで、各図に詳細に記載したとおり、事前に抗原投与したマウスに、鼻腔内に、皮下に、筋肉内に、または経口で、HKCCを投与した。
抗原及びアジュバントの量は、図の説明に記載している。処理しないマウスに、実験群に対応する当量のPBSまたは生理食塩水を与えた。マウスの安楽死後、特定回数、血液、脾臓、鼠径部リンパ節、鼻洗浄液、肺洗浄液などを採集した。
脾臓T細胞の分離
免疫処置後の特定の時点で、マウスを安楽死させ、脾細胞を得た。3〜5匹のマウスから脾臓を貯留し、単一細胞懸濁液に粉砕し、Falcon100μmナイロンセルストレーナーに通して濾過した。遠心分離後、2mlの無菌蒸留水中で細胞ペレットを再懸濁させ、短時間ボルテックスした。直ちに、2×PBSを添加し、短時間のボルテックス後、1×PBSで容量を25mlにした。チューブを遠心分離し、10mlの完全RPMI中で細胞ペレットを再懸濁させた。Falcon100μmナイロンセルストレーナーに通して再濾過し、遠心分離した。2mlの培地中で細胞ペレットを再懸濁させ、平衡ナイロンウールカラムに通した。37℃で、45分間のインキュベート後にカラムを洗浄し、フロースルーは、脾臓T細胞を含有した。実験のためにこれらのT細胞を採取した(約90%前後のCD3+T細胞)。
T細胞増殖アッセイ
96ウェル平底マイクロタイタープレートで、三つ組の培養で脾臓T細胞の増殖性反応を測定した。異なる濃度(0.5〜10μg/mL)の遺伝子組み換えNS3タンパク質(c33c、aa1192〜1457NS3)、短縮ポリタンパク質(c200、NS3−NS4、aa1192〜1931)または対照スーパーオキサイドジスムターゼ(SOD)のいずれかと、免疫マウス由来の4×105脾臓T細胞及び4×105抗原提示細胞(APC)(18Gyを照射した対照シンジェニックマウス由来の脾臓細胞)の全体を混合し、RPMI培地(10%ウシ胎児血清(FBS))中で、37℃(5%CO2)で、4日間、培養した。異なる例示的な抗原による実験では、各図に記載した濃度で比較ペプチドまたはタンパク質を用いた。
12〜18時間、0.5μCi/ウェル[3H]−チミジン(Amersham)で、細胞をパルスし、濾紙(Perkin Elmer)上で採集した。Microbeta Trilux液体シンチレーション計数器(Perkin Elmer)で、増殖する細胞のDNAに組み入れられる[3H]−チミジンのレベルを測定した。増殖は、三つ組の培養の平均cpm±SE(標準誤差)として表される。
GrB産生CD8+T細胞のためのELISpotアッセイ
R&D Systemsから酵素免疫スポット(ELISPOT)アッセイキットを入手し、ELISpotアッセイのために製造者の指示書に従った。簡潔にいうと、2〜8℃で、一晩、抗マウスGranzyme B(GrB)抗体で96ウェルニトロセルロースプレートをコーティングし、続いて、2〜3回、PBSでプレートを洗浄した。室温で、2時間、ブロッキングバッファーでブロックした後、バッファーを吸引し、抗原の存在のもとで、または、抗原の非存在のもとで、T細胞増殖アッセイに記載されるとおり、3日間、活性化したマウス脾細胞を1〜5×105/ウェルで、RPMI培地中に添加した。37℃で、一晩、プレートをインキュベートし、続いて、4回、PBSで洗浄した。その後、プレートに検出抗体を添加し、一晩、2〜8℃で、インキュベートし、続いて、ストレプトアビジン結合アルカリホスファターゼ(AP)を添加し、2時間、室温でインキュベートした。5〜15分間、色素体5−ブロモ−4−クロロ−1H−インドール−3−イル/ニトロブルーテトラゾリウム(BCIP/NBT)を添加することによって、発色させた。蒸留水でプレートを洗浄し、ELISPOTリーダーBiosysを用いてスポットの数/ウェルを数える前に乾燥させた。
抗体反応の評価
酵素免疫アッセイ(ELISA)を用いて、血清、肺及び鼻洗浄物中の抗体(IgG、IgG1、IgG2a、IgA)のレベルを測定した。簡潔にいうと、関連抗原(例えば、OVA、インフルエンザ、B型肝炎表面抗原(HBsAg)、HBVコア抗原、EL−4またはB16からの全細胞溶菌液)で96ウェルニトロセルロース(Nunc)プレートをコーティングし、一晩、4℃でインキュベートした。正常なマウス血清を含有するPBSでプレートをブロックし、続いて、異なる希釈度で、2時間、室温で実験試料とともにインキュベートした。4回、プレートを洗浄後、アルカリホスファターゼ(AP)と結合した抗マウスIgアイソタイプ抗体を添加し、続いて、2時間、インキュベートした。プレートを洗浄後、PNPP基質を添加し、Fluostar ELISAリーダーで、405nm波長で、発色を読んだ。抗体検出のための試薬は全て、Southern Biotech(Birmingham、AL)から入手した。
表面マーカー、細胞内Granzyme B、及びFoxp3のフローサイトメトリー解析
多色蛍光標識mAb(製造者の指示書に従った濃度)による細胞内及び細胞外染色のために免疫マウスからの全5×105細胞を採取した。Fcマウス−血清(Sigma)とともに細胞をインキュベートし、非特異的結合を阻止し、蛍光活性化セルソーター(FACS)−バッファー(1×リン酸緩衝生理食塩水(PBS)中の2%ウシ胎児血清)で洗浄した。30分間、細胞外マーカーのための抗マウスCD3e−FITC、CD4−PECy−5、CD25−PE−Cy7、CD8a−APC−Cy7、抗PD−1−PerCPeFluore710、抗CD49b−Alexafluor−700(BALB/c及びC57bl/6マウス用)または抗NK1.1(C57bl/6マウス用)、抗CD11c、抗CD19、抗CD11b、抗CD40、抗CD69、抗CD25(eBioscience)などとともに4℃で、インキュベートした後、2回、細胞を洗浄し、5分間、固定液(FACS−バッファー中の1%パラホルムアルデヒド)中で固定した。2回、洗浄後、5分間、冷透過バッファー(PBS中のFACS−バッファー+0.3%サポニン(Sigma)+5%正常なヒト血清)とともに細胞をインキュベートし、続いて、抗GrB−PE(Caltag Laboratories、Burlingame、CA)及び抗Foxp3−APC(eBioscience)を添加し、さらに30分間、4℃でインキュベートした。1%サポニンを含有するFACS−バッファーで、細胞を1回洗浄し、固定した。FACS−Cantoでこれを読み、FACS−DIVAソフトウエア(Becton Dickinson、MountainView、CA)を用いて分析した。そのそれぞれのアイソタイプに一致する対照単クローン抗体に基づいて各マーカーをゲートした。ヒトDCによる同様の染色法を用いて、フローサイトメトリー実験でさまざまな活性化マーカー(CD11c、CD80、CD86、DEC−205など)(eBioscience)を測定した。
マウスサイトカインELISA
IL−10、IL−12、GM−CSF、IL−17A、IFN−γ、IFN−α、IFN−β、IL−2、TGF−β及びIL−4の存在について、製造者のプロトコルに従って、サンドイッチELISAキット(eBioscience、CA、USA)を用いて、増殖中の共培養物の上澄み中の分泌されたサイトカイン、またはマウス血清試料を測定した。試料に対して、5〜2000pg/mlの標準範囲で1:2〜1:50の希釈度を用いた。最後にELISAプレートを読み、自動ELISAプレートリーダー(Fluostar Optima、BMGLabtech)で濃度を計算した。
プラークアッセイによる、卵巣中でHCV遺伝子を発現するワクシニアウイルスの定量
感染の5日後、マウスを殺処分した。個々のマウスからの1対の卵巣を採集し、1mlのDMEM中で均質化した。融解凍結サイクルを3回繰り返してこれらを処理し、超音波処理し、3500rpmで、15分間、遠心分離し、プラークアッセイまたはウイルス核酸分離のために用いられるまで−80℃で上澄みを保管した。ウイルス力価を測定するために、6ウェルプレート中のBHK−21細胞上で10倍の希釈度の上澄みを培養した。5%CO2中で、37℃で、90分間、インキュベートした後、その後、2.5%DMEMを適用した。5%CO2中で、37℃で、48時間、プレートをインキュベートした。その後、20%エタノール中の0.1%クリスタルバイオレットで細胞を染色し、プラークの数を数えた。
さまざまな器官中のMtb負荷を測定するためのCFUアッセイ
H37Ra感染の3週間後、マウスを安楽死させ、無菌的に肺、肝臓及び脾臓を除去し、それぞれ均質化した。BD Biosciencesから購入した7H11選択的寒天プレート上で10%器官当たりCFU数を測定した。コロニーを数える前に、最大3〜4週間、周囲空気中で、37℃で、プレートをインキュベートした。
結果
以下の実施例は、本発明の範囲を限定するのではなく、説明することを意図する。
以下のとおり、全身及び粘膜経路を介して、異なるモデル及び指示で、さまざまなタイプのワクチンによりHKCCのアジュバント及び免疫療法作用を試験した。
実施例1:粘膜アジュバントとしての加熱死カウロバクタークレセンタス(HKCC)
鼻腔内免疫処置の際、オバルブミン(OVA)を用いて、全タンパク質抗原に対する免疫反応に関するHKCCの作用を検討した。鼻腔内に1回の、3つの異なる用量(0.5〜50×106コロニー形成単位(CFU)/マウス、それぞれ0.5M、5M及び50Mとして示した)での、OVA抗原(50μg/マウス)及びHKCCの混合物により、C57/bl6雄マウスに免疫性を与えた。1回の免疫処置の8日後、マウスを安楽死させ、3H−Tdr取り込みアッセイを用いてOVA特異的T細胞増殖反応を検討した(図1)。
得られた結果は、HKCCが、1回の鼻腔内(粘膜)投与で、OVAに対するT細胞反応を誘発することを示す。用量反応試験では、50×106CFU/マウスのHKCC方が、少ない用量(0.5〜5×106CFU/マウス)と比べて、1回の鼻腔内免疫処置後に高い抗原特異的T細胞反応を誘発することを示唆する(図1)。
実施例2:オバルブミン(OVA)に対する抗原特異的免疫反応に関する生カウロバクタークレセンタス(CC)及びHKCCの作用
インビボで、OVA−特異的細胞性及び体液性免疫反応の誘発のための生及び加熱死CCの作用を測定した。100μl総量/マウス中、50×106CFU/マウスの生CCまたはHKCC及びOVA抗原(20μg/マウス)により、2回、第0日及び第14日に、または1回、尾の付け根に、皮下(s.c.)経路によって、5匹のC57/bl6マウス群に免疫性を与えた。1回の免疫処置の8日後、または2回の免疫処置の2週間(wks)後に、マウスを安楽死させた。脾臓及びリンパ節から得たT細胞のOVA抗原に対するT細胞増殖性反応を測定した(図2A、2B、2D)。(ELISPOTアッセイ)脾細胞を用いて抗原特異的GrB産生CTLを定量化した(図2C)。ELISAを用いて血清抗体(IgG及びIgG1)反応を測定した(図2E)。
実施例3:細胞性及び体液性免疫反応を誘発する治療HBVワクチンのためのアジュバントとしてのHKCC
遺伝子組み換えHBVコア抗原(5μg/マウス)及びHKCC(50×106CFU/マウス)の混合物で、鼻腔内経路により、2回(14日の間隔で)、C57/bl6雄マウスに免疫性を与えた。第2の免疫処置の1週間及び3週間後にマウスを安楽死させた。脾臓、血液、肺洗浄物を採集し、HBVコア抗原に対する細胞性及び体液性免疫反応を測定するために用いた。HBVコア及びHKCCで免疫性を与えたマウスから得た脾細胞では、HBVコア単独の免疫処置と比べて、より高いT細胞増殖、IFN−γ及びIL−12産生及びGranzyme B(GrB)−産生CTLを示した(図3A〜F)。また、短期及び長期とも(第2の免疫処置後、1週間対3週間)、HBVコア抗原だけと比べて、HKCCを加えたHBVコアで免疫性を与えたマウスで、HBVコア抗原に対する全身性IgG及びIgG2a、ならびに粘膜(肺)IgG及びIgAが、より多く誘発された(図3G〜L)。
これらの結果は、HKCCが、図3A〜Lに示したとおり、動物モデルで、保存されたHBVコア抗原に対する強力で長期持続する抗原特異的T細胞(CD4+、CD8+)及び抗体反応を誘発したことを示す。これらの試験は、HKCCが、HBV抗原に対する細胞性及び体液性免疫反応を両方とも適切に誘発することができ、治療ワクチン計画として用いることができることを示唆する。また、これらの結果は、アジュバントとしてHKCCを用いる抗原による無針の鼻での免疫処置が、ワクチン接種の有効なアプローチとなる可能性があることを示唆する。
実施例4:HKCCが、HCV由来NS3特異的T細胞反応を向上させる強力なアジュバント活性を示す
HCV感染の場合では、急性期で有効な細胞性免疫反応を生じ、維持することができないのは、慢性化率の高さに原因があると思われる。HCVの保存された抗原に対する有効なT細胞反応を誘発することができるワクチン、または広く有効な抗HCV免疫を誘発することができる免疫療法のアプローチは、HCV感染の予防及び/または治療に有益である。
HKCCが、HCVワクチンのためのアジュバントとして用いることができるかを決定するために、10の異なるリポペプチド(NS31248〜71、1621〜40、1127〜46、1187〜1206、1367〜86、1487〜1506、1507〜26、1547〜66、1607〜26、1637〜57、それぞれ2.5μgペプチド/マウス)及びHKCC(50×106CFU/マウス)の混合物で、皮下に、2回(10日の間隔で)、C57Bl/6雌マウスに免疫性を与えた。第2の免疫処置の15日後に、マウスを安楽死させた。免疫マウスの脾臓を分離し、遺伝子組み換えNS3抗原または対照抗原SODに対する抗原特異的増殖性反応を検討した(図4)。この結果は、HKCCアジュバントが、非免疫マウスと比べて、HCV抗原特異的T細胞を大きく向上させることを示した。NS3ペプチドだけで免疫性を与えたマウスは、NS3特異的T細胞反応を示さず、非免疫群と差がなかった。これらの結果は、また、ペプチド特異的サブユニットワクチンのためのHKCCアジュバントの適用範囲を示唆する。
実施例5:結核用のサブユニットワクチンのためのアジュバントとしてのHKCC:肺、肝臓及び脾臓のマイコバクテリア負荷の低下
HKCCが、抗マイコバクテリア免疫及び細菌負荷の低下をもたらすことができるマイコバクテリア抗原特異的免疫反応を誘発するためのアジュバントとして用いることができるかを決定するために、Ag85Bに由来する7つのモノリポペプチド(68〜88、93〜112、126〜142、143〜167、199〜218、240〜251、257〜273、それぞれ5μgペプチド/マウス)及びHKCC(50×106CFU/マウス)の混合物で、2回、皮下に、12日の間隔で、5匹のマウス群に免疫性を与えた。第2の免疫処置の6週間後に、0.5×106cfu/マウスMtb H37Raで、静脈内に免疫マウスに抗原投与した。Mtb抗原投与の3週間後に、感染マウスを安楽死させた。個々のマウスから肺、肝臓及び脾臓を採集し、これらの器官中の細菌負荷を測定するCFUアッセイのために用いた(図5A〜C)。5匹の個々のマウスから得たCFUデータは、HKCCともにMtb Ag85B由来ペプチドによる予備免疫処置が、部分的にマウスがMtbに感染することを阻止する、及び/または非免疫マウスと比べて、肺、肝臓及び脾臓中の細菌負荷がきわめて少なくなることを示した(図5A〜C)。Ag85Bペプチドだけで免疫性を与えたマウスは、非免疫群と比べて、細菌負荷の低下を示さなかった(データを示していない)。これらの結果は、サブユニットワクチンへのアジュバントとしてのHKCCが、細菌感染に対する有効な保護を提供する、及び/または感染への細菌負荷を低下させることができることを示した(図5A〜C)。さらに、HKCCが、マイコバクテリアタンパク質のペプチド系抗原による免疫処置をすると、Mtbからの肺、肝臓及び脾臓感染に対する全身保護をもたらす新しい強力な免疫促進物質であることを示している。同様に、HKCCは、TB細菌によって生成される及び/または分泌される他の免疫刺激タンパク質と混合すると、強力な保護をもたらすことができる。
実施例6:腫瘍ワクチン用のアジュバントとしてのHKCC:1回の皮下免疫処置後のEL−4腫瘍の減少
全腫瘍細胞ワクチンは、単一の抗原またはサブユニット系ワクチンとは対照的に、複数の抗原の特異的T細胞及びB細胞によって媒介される保護をもたらすことができるため、癌ワクチンの興味深い候補である。しかし、これらの戦略は、全腫瘍細胞に反応して誘発される不十分な免疫のために、限定される。HKCCが、全腫瘍細胞への免疫反応を増強することができるかを検討するために、照射したEL−4細胞(1×106/マウス)及びHKCC(50×106CFU/マウス)の混合物で、1回、皮下に、5匹のC57Bl6マウス群に免疫性を与えた。免疫処置の8日後に、左下側腹部の皮下に、100μlのPBS中の0.25×106EL−4細胞/マウスで、免疫マウスに抗原投与した。抗原投与の28日後に、デジタルキャリパーを用いて、2つの垂直方向に、腫瘍成長を測定し、マウスを人道的に安楽死させた。長さ×幅(単位mm)として腫瘍面積を計算した。この結果は、照射した腫瘍細胞にアジュバントのHKCCを投与すると、強固な全身性腫瘍特異的T細胞でワクチン接種したマウス中の固形腫瘍に対する有意な防御作用及び抗体反応を生じたこと示した(図6A〜D)。また、全照射腫瘍細胞ワクチン中のアジュバントとしてのHKCCが、腫瘍進行を抑制する(図6A、B)。
実施例7:肺癌ワクチン用のアジュバントとしてのHKCC:1回の皮下免疫処置後の肺転移の減少
HKCCが、転移性肺癌モデル中の全腫瘍細胞への免疫反応を増強することができるかを検討するために、照射したB16細胞(1×106/マウス)及びHKCC(50×106CFU/マウス)の混合物で、1回、皮下に、5匹のC57Bl6マウス群に免疫性を与えた。免疫処置の8日後に、尾静脈の静脈内に、50μlのPBS中の0.4×106B16細胞/マウスで、免疫マウスに抗原投与した。腫瘍抗原投与の12日後に、マウスを人道的に安楽死させた。肺及び血清を採集した。撮った画像によって肺小結節を検討し、肺の重量を測定した(図7A、B)。さらに、B16細胞溶菌液に特異的なIgGの存在について血清を試験した(図7C)。得られた結果は、HKCCをアジュバントした全照射腫瘍細胞ワクチン(アジュバントとしてHKCCを含む製剤中の全照射腫瘍細胞)が、転移性肺癌進行を抑制し、腫瘍特異的抗体反応を誘発することを示した(図7A〜C)。
実施例8:皮下処理後のB16黒色腫肺転移に対するHKCCの抗腫瘍活性
癌または担癌個体では、通常、特異的腫瘍抗原の存在により、抗原特異的免疫反応がプライミングされる。しかし、これらの免疫反応を制御する、及び/または抑制するいくつかの機序のため、腫瘍進行からの保護をもたらすのに有効ではない。免疫調節薬としてのHKCCによる処理が、癌進行の低下をもたらすことができるかを決定するために、尾静脈の静脈内に、100μlのPBS中の0.4×106B16細胞/マウスで、4匹のC57Bl6マウス群に抗原投与した。B16黒色腫癌細胞による抗原投与の3日後から始めて、2回、皮下に、1週間間隔で、HKCC(50×106cfu/マウス)を投与した。最後の処理の3日後に、マウスを安楽死させた。肺及び血清を採集した。得られた結果は、HKCCだけによる免疫療法により、転移性肺癌進行が著しい低下し(図8A)、肺重量が正常化し(図8B)、及び腫瘍特異的全身性IgG反応を誘発する(図8C)ことを示す。他の器官では、B16細胞の転移がみられなかった。また、処理しないB16担癌マウスと比べて、処理したマウスの脾臓及び肺で、B細胞、DC、NK及びNKT細胞が活性化された、及び/または有意に増大した(データを示していない)。担癌マウスの有効な免疫性の増大に加えて、HKCC治療により、また、肺及び脾臓とも、Tregのパーセンテージが調節された。それゆえ、HKCC治療により、癌のきわめて侵襲性の転移性マウスモデルの肺癌が著しく抑制された。
この実施例は、HKCCだけによる癌免疫療法に基づいていたが、他の免疫療法及びさらに抗腫瘍作用を増大させるためにHKCCと混合することができる抗癌薬剤がある。本開示は、HKCCが、特定の部位の癌または転移の範囲で、興味を引く治療的処置であることを示す。
実施例9:固形腫瘍に対するHKCCの抗腫瘍活性
腫瘍が体内で成長するのを阻止する、及び/または抑制するように、HKCCが免疫を増強することができるかを検討するために免疫療法モデルを用いた。左下側腹部の皮下に、100μlのPBS中の0.25×106EL−4細胞/マウスで、5匹のC57Bl6マウス群に抗原投与した。6日後に、HKCC(50×106CFU/マウス)またはPBS対照で、マウスを、皮下に週に1回で、3回処理した。抗原投与の28日後に、デジタルキャリパーを用いて、2つの垂直方向に、腫瘍成長を測定し、マウスを人道的に安楽死させた。長さ×幅(単位mm)として腫瘍面積を計算した。著しく、HKCCによる治療により、腫瘍進行の有意な低下がもたらされた(図9A)。腫瘍負荷の低下に加えて、HKCC治療により、CD4+、CD8+及びNKT細胞のPD−1発現が低下した(図9B)。これは、HKCCだけによる免疫療法が、免疫機序を調節することによって機能することができることを示唆する。これらの試験は、個体の特定の器官または組織のさまざまな癌細胞または腫瘍の転移または再発を阻止、治療、または改善し、あるいは成長または増殖を抑制し、患者生存率を改善するために、免疫療法としてHKCCを用いることができることを示唆する。さらに、HKCC治療はまた、化学療法、放射線治療、または外科治療などの後で、身体から残存腫瘍を除去するために実施することができる。
実施例10:生CC及びHKCCの作用:HKCCが、低用量の抗原による1回の粘膜(i.n.)免疫処置で、TIV(季節性)インフルエンザワクチンに対する強固な抗原特異的細胞(CD4+及びCD8+T細胞)免疫反応を誘発する
現在の季節性インフルエンザワクチンは、インフルエンザ抗原HA及びNAの特定の変異体に対する抗体反応を誘発することによって機能すると推定される。しかし、文献は、可能であれば、現在の三種混合ワクチン(TIV)に存在するHAの保存領域に対する細胞性免疫反応及び体液性反応の誘発による特定の例での異種保護を示唆する。それゆえ、HKCCが、HKCC及びインフルエンザTIVワクチンで免疫性を与えたマウスで、強力な細胞性免疫を誘発させることができるかを検討した。さらに、インフルエンザワクチンに対する細胞性免疫を誘発する有効なアジュバントとして機能するための生CCと加熱死CCの作用を検討することとした。30μl総容量/マウスで、Vaxigrip(1.6μg/マウス)とともに50×106CFU/マウスの生CCまたはHKCCで、鼻腔内経路により、5匹のC57/bl6マウス群に免疫性を与えた。対照のアジュバントなしの群では、皮下にVaxigrip(1.8μg/マウス)だけを投与した。免疫処置の8日後、マウスを安楽死させた。興味深いことには、得られた結果は、HKCCが、生CCまたはアジュバントなしの群と比べて、季節性インフルエンザワクチン(Vaxigrip)に対する強固な細胞媒介CD4+及びCD8+T細胞免疫(増殖及びGrB産生)を刺激することを示した(図10A、B)。それゆえ、HKCCをアジュバントしたvaxigrip(アジュバントとしてHKCCを含む製剤中のvaxigrip)が、細胞性免疫反応を誘発するのに、非アジュバントvaxigripまたは生CCをアジュバントしたvaxigripより優れていた。これに反して、マイトジェンConAへのT細胞反応は、全3群ともほぼ同じであった(図10A)。
これらの結果は、インフルエンザウイルスのH1、H3、及びB菌株由来のヘマグルチニン及びノイラミニダーゼ抗原の混合物を含有する許可された三種混合ワクチン(vaxigrip)とHKCCの鼻腔内同時投与が、1回の免疫処置の8日以内に、マウスの抗原特異的CD4+T細胞及びGrB産生細胞毒性T細胞反応を有意に増大させることを示す。興味深いことには、鼻腔内にHKCCでワクチン接種したマウスだけが、生CCまたはvaxigripだけで鼻腔内に免疫性を与えたマウスと比べて、著しい細胞性免疫反応を生じた。CD8+T細胞は、呼吸器感染、特にインフルエンザウイルスの高病原性菌株によって生じた呼吸器感染を制御及び除去するのに重要である。保存されたエピトープまたは交差反応性エピトープに特異的なCD8+T細胞が、HA血清型が異なるインフルエンザ菌株に対するヘテロサブタイプ細胞媒介免疫を媒介することを示している。重要なことには、図14に記載したとおり、vaxigripではなく、HKCCと混合したタンパク質を含有するHA及びNAによるマウスの鼻腔内免疫処置で生じるT細胞反応が、インフルエンザウイルスの異種株による鼻腔内抗原投与に対する有意な保護を与えた。このため、HKCCが、交差反応性T細胞免疫を広く誘発し、市販されているインフルエンザワクチンの有効性を改善する。
実施例11:HKCCが、低用量の抗原による粘膜(i.n.)免疫処置で、インフルエンザの複数の抗原の同時投与に対する、長期持続する抗原特異的な体液性及び細胞性免疫反応を誘発する
現在のインフルエンザワクチンによる欠点は、ウイルス変異体に特異的抗な体反応の誘発に起因し、このためどのインフルエンザ株のワクチン調製物も変更しアップデートする必要がある。インフルエンザの複数の抗原及び保存抗原を標的にし、これらの抗原に対する細胞性及び体液性免疫とも誘発するユニバーサルワクチンが、ユニバーサルインフルエンザワクチンの開発に向けての重要な前進となる。それゆえ、これらの抗原に対する体液性及び細胞性免疫反応とも誘発するために、複数のインフルエンザ抗原(M2e、ならびにVaxigripを含有するHA及びNA)を含む有効なアジュバントとしてHKCCを用いることができるかを検討した。
季節性TIVインフルエンザワクチン(Vaxigrip1.8μg/マウス)、M2e−モノリポペプチド(20μg/マウス)及びHKCC(50×106CFU/マウス)の混合物で、1回、または2回、鼻腔内に(21日間隔で)、5匹のC57/bl6雄マウス群に免疫性を与えた。また、他のアジュバント、例えば、MPL(TLR−4アゴニスト)(5μg/マウス)またはポリマー性化合物、例えば、ポリ−L−アルギニンヒドロクロリド(100μg/マウス)と組み合わせてHKCCを用いた。1回及び2回の免疫処置とも、8日後及び28日後に、血清試料を採集し、2回の免疫処置の8日後または28日後に、マウスを安楽死させた。
この結果は、HKCCが、TIV及びM2e抗原に対する1回または2回の鼻腔内免疫処置後に、初期に、強固で長期持続の抗原特異的T細胞及び抗体反応を誘発することを示した(図11A〜G)。重要なことには、経鼻ワクチン接種のアジュバントとしてのHKCCが、マウスの鼻及び肺洗浄物中で抗原特異的IgAを誘発した(図11B〜E)。初期及び後期とも、任意の抗原に対して、IgEを発現しなかった。興味深いことには、HKCCのアジュバント作用は、さらにMPL及びポリ−Lアルギニンの添加によって増強された(図11A〜G)。
これらの結果は、HKCCが、弱い免疫原性抗原に対する強固な体液性及び細胞性免疫反応を誘発することができ、他のアジュバントまたは分子と混合すると、弱い抗原の免疫原性を、さらに改善することができることを示す。インフルエンザA型ウイルスの表面にみられるM2タンパク質の外部ドメインであるM2eは、ウイルスの最も高く保存された表面タンパク質である。HKCCを混合すると、M2eならびにHA及びNA(vaxigrip中に存在する)に対する強固な免疫反応を誘発し、インフルエンザのユニバーサルワクチン候補の可能性がもたらされる。また、HKCC及びこれと他のアジュバント/分子との組み合わせでは、1回のワクチン接種でも、複数の抗原に対する強力な細胞性及び体液性免疫を同時に生じさせることができる。これらの試験は、さらに、HKCCが、免疫原性を増大させるために他の免疫賦活剤と混合すると、抗原特異的免疫反応の向上をもたらし、抗原の用量の減少をもたらすことができることを示す。
実施例12:HKCC媒介PRRシグナリング
さまざまな先天性病原体認識レセプター(PRR)(TLR2/6、3、4、5、7、8、NOD−1及びNOD−2)を刺激するHKCCの能力の評価を、それぞれのTLRまたはNLRを安定して発現するHEK293細胞を用いて、実施した。24時間、37℃で、異なる濃度(104〜108cfu/ml)のHKCC、及び対照としてのTLR/NLR特異的リガンド(LPS、加熱死大腸菌、レシキモド、FSL−1、ポリI:C、M−triDAP)とともに、細胞株をインキュベートした。Quanti blueレポーターアッセイ(Invivogenによって提供される試薬及びプロトコルを用いて)を用いて、細胞培地に分泌されるSEAPを測定することによってNF−κB活性化を測定した。驚くべきことには、この結果は、HKCCが、TLR−4及びTLR−5シグナリングを活性化しないが、TLR−2/6、3、7、8、NOD−1及びNOD−2を活性化することを示す(図12)。
先天性及び適応的免疫細胞に加えて、哺乳動物の多能性幹細胞(CD34+プロジェニター)はまた、さまざまなTLR、例えば、TLR2/6、7、8、9を発現する。それゆえ、HKCCは、幹細胞上のTLRを刺激し、その増殖、分化、及びホメオスタシスの回復を誘発することができる。
実施例13:S層陰性HKCCが、粘膜(i.n.)免疫処置で、インフルエンザの複数の抗原に対する抗原特異的T細胞反応を誘発する
アジュバント作用をもたらす場合のCCの表面Sタンパク質の役割を決定するために、この実験にアジュバントとしてS層陰性HKCCを用いた。季節性TIVインフルエンザワクチン(Vaxigrip1.8μg/マウス)、M2e−モノリポペプチド(20μg/マウス)及びS層陰性HKCC(50×106CFU/マウス)の混合物で、21日間隔で、C57/bl6雄マウスに2回の鼻腔内免疫処置を与えた。第2の免疫処置の8日後に、マウスを安楽死させ、インビトロでVaxigrip及びM2e抗原に対するT細胞増殖性反応を検討した(図13)。興味深いことには、S層陰性HKCCは、また、野生型HKCCを用いて得られるものとほぼ同じである、両インフルエンザ抗原に対するT細胞反応への増強作用をもたらした。これは、CCのS層が、アジュバントとしてその活性に不可欠なものではないことを示唆する。
実施例14:1回の粘膜または皮下免疫処置による、季節性インフルエンザTIVワクチン(Vaxigrip)の保護の範囲の向上:異種ウイルス感染からの保護
鼻腔内(1.8μg/マウスVaxigrip)または皮下(3.6μg/マウスVaxigrip)経路によって、それぞれ30及び100μl総容量/マウスで、HKCC(50×106CFU/マウス)で、3匹のBALB/c雌マウス群に免疫性を与えた。対照のアジュバントなしの群では、皮下にVaxigrip(3.6μg/マウス)だけを投与した。免疫処置の8日後に、30μl/マウスのストックのH1N1(PR8)ウイルスで、マウスの鼻腔内に抗原投与し、個々のマウスの毎日の重量を記録した。感染の4日後に、マウスを安楽死させ、肺ホモジネート中でウイルス力価を測定した。また、サイトカイン及び浸潤免疫細胞を測定するために、気管支肺胞洗浄(BAL)を採集した。興味深いことには、季節性インフルエンザワクチン(vaxigrip)中のアジュバントとしてのHKCCが、Vaxigrip単独または非免疫群と比べて、1回の鼻腔内または皮下免疫処置で、異種ウイルス(H1N1)感染からの保護、ならびに体重減少からの保護、ならびに肺中の先天性(DC、NK、NKT)及び適応的免疫細胞(CD4及びCD8T細胞)の浸潤ならびにIL−2産生の向上をもたらした(図14A〜D)。これらの結果は、インフルエンザワクチン中のアジュバントとしてのHKCCが、不適合ウイルスに対する干渉作用をもたらすことができることを示唆する。これらの結果は、HKCCの作用が、適応的及び先天性免疫反応、ならびにサイトカインの誘発、及び異種インフルエンザウイルスに対する保護のために、粘膜及び非経口アジュバントとして、HA及びNAタンパク質と結合したことを示す。このため、HKCCには、既存インフルエンザワクチンを含有するHA及びNAの防御異種サブタイプ免疫の幅を増大させる可能性がある。これらの結果は、また、HKCCと組み合わせた一般的に入手できるインフルエンザワクチンで1回の鼻腔内または皮下ワクチンを接種すると、市販されているインフルエンザワクチンの有効性を強力に改善することを示す。
この実施例は、インフルエンザTIVワクチンに基づいていたが、他のインフルエンザワクチン、例えば、同様に用いることができる生弱毒インフルエンザウイルスワクチン及び4価ワクチンがある。それゆえ、本開示は、インフルエンザワクチンの領域の興味を引く目標を示している。
実施例15:WT−HKCCまたはLPS陰性HKCCでアジュバントした低免疫原性抗原(M2e)の1回の皮下免疫処置が、インフルエンザウイルス感染後の体重減を防止する
アジュバント作用をもたらす場合のCCのリポ多糖(LPS)の役割を決定するために、この実験にアジュバントとしてLPS陰性HKCCを用いた。1回、皮下に、100μl総容量/マウスで、M2eペプチドまたはリポペプチド(25μg/マウス)及びWTHKCCまたはLPS陰性HKCC(50×106CFU/マウス)により、尾の付け根にて、5匹のBALB/c雌マウス群に免疫性を与えた。免疫処置の8日後に、30μl/マウスのストックのH1N1(PR8)ウイルスで、マウスの鼻腔内に抗原投与し、個々のマウスの毎日の重量を記録した。感染の4日後に、マウスを安楽死させ、浸潤細胞を測定するためにBALを採集した。WT−HKCCまたはLPS陰性HKCCをアジュバントしたM2e(アジュバントとしてHKCCを含む製剤中のM2e)による免疫処置が、いずれもマウスのインフルエンザ感染による体重減を部分的に防止し、非免疫群と比べて、肺中の先天性及び適応的免疫細胞(CD11c+DC、CD11c+CD40+DC、NKT、CD3+CD4+T細胞、及びCD3+CD8+T細胞)の浸潤を向上させた(図15A、B)。これらの結果は、HKCC及びLPS−HKCCが、先天性及び適応的免疫反応の強力な誘導物質であり、インフルエンザウイルス感染から保護することを示す。この実験は、明白にCCのLPS分子が、HKCCのアジュバント活性にとって不可欠な成分ではないこと示唆した。
M2eは、インフルエンザウイルスの最も高く保存された表面タンパク質であり、それゆえ、HKCCをアジュバントしたM2eワクチンが、インフルエンザの高病原性菌株、例えば、H5N1、H7N9などに対して有効であると推測される。いくつかの試験結果が、他のRNAウイルス、例えば、デングウイルス(DENV)中の細胞(CD4+及びCD8+T細胞)の防御的役割及び先天性免疫反応を示唆する。それゆえ、HKCCをアジュバントしたワクチンが、細胞性免疫反応を誘発することによって、他のRNAウイルス、例えば、デングウイルス、ウェストナイルウイルス、日本脳炎ウイルス、黄熱ウイルスなどに対する保護を与えることができる。
実施例16:予防的免疫療法:非経口または粘膜経路によるHKCCでの前処理(感染前の24時間)によるウイルス(H1N1)からの保護
HKCCが、その免疫調節活性によって、感染から個体を保護するように免疫反応を活性化することができるかを決定するために、HKCCだけがさまざまな経路によって与えられる予防的処理実験を実施した。皮下(100μl容量/マウス、尾の付け根に)、鼻腔内(30μl総容量/マウス)、または経口経路(100μl容量/マウス)によって、HKCC(50×106cfu/マウス)で、5匹のBALB/c雌マウス群を処理した。処理の24時間後に、30μl/マウスのストックのH1N1(PR8)ウイルスで、マウスの鼻腔内に抗原投与し、個々のマウスの毎日の重量を記録した。感染の2日及び5日後に、マウスを安楽死させ、BAL及び肺試料を採集した。この実験では、HKCCでの予防的処理が、マウスのインフルエンザ感染による体重減を防止し、ウイルス負荷を低下させ、肺中の先天性及び適応的免疫細胞の浸潤及びIL−2、IFN−g、IL−17Aサイトカインの誘発を向上させた(図16A〜D)。
HKCCで処理したマウスの肺で、インフルエンザ感染後に処理されないマウスと比べて、有意な量のIL−2及び測定可能なレベルのIFN−γ及びIL−17Aを検出した。また、HKCCで処理したマウスのBAL中に、肺に炎症を伴わず、細胞毒性Tリンパ球、NK、NKT、及びDCを検出した。これらのデータは、HKCCが、TH1、TH17、NK、NKT、及びCD8T細胞反応の強力な誘導物質であり、ウイルス感染の治療に有用であることを示唆する。全体的に見て、この試験は、HKCCが、皮下、鼻腔内、及び経口経路の全てによって、インフルエンザ及び他の呼吸器ウイルス、例えば、RSV、SARSなどに対する抗ウイルス治療作用をもたらすことができる安全で有効な免疫療法の薬剤であることを示す。確定したインフルエンザ感染と戦うための適応的及び先天性免疫反応の発生が、高齢者がインフルエンザと戦うのに極めて重要である。IL−17A産生T細胞は、インフルエンザ感染において保護的に働くことが他で示されており、これは病原体に対する免疫におけるTH17反応の重要性を意味している。
実施例17:H1N1感染に対するHKCCの抗ウイルス活性:免疫療法上の作用
HKCCが、その免疫調節活性によって、感染を治療する及び/または改善するための免疫療法の薬剤として用いることができるかを決定するために、インフルエンザウイルスによる感染の24時間後に、HKCCだけでマウスを処理した免疫療法実験を実施した。30μl/マウスのストックのH1N1(PR8)で、鼻腔内にて、5匹のBALB/c雌マウス群に抗原投与した。感染の24時間後に、皮下に(100μl容量/マウス、尾の付け根に)、鼻腔内に(30μl総容量/マウス)、または経口で(100μl容量/マウス、1回、または3回)、HKCC(50×106cfu/マウス)により、マウスを処理した。感染の5日後に、マウスを安楽死させ、ウイルス力価を測定するために肺を採集した。皮下、鼻腔内、及び経口経路を用いた、H1N1に感染したマウスへのHKCCの投与は、ウイルス(H1N1)負荷を低下させた(図17)。これらの試験は、さまざまな経路による疾患の治療のための治療計画で有効にHKCCを用いることができることを示唆する。これらの結果は、また、他のRNA及び/または呼吸器ウイルスを治療するのにHKCCを用いることができることを示す。
実施例18:抗ウイルス活性:HKCCは、Huh−7レプリコンを含有する細胞において、単独でおよび他の抗ウイルス薬剤と組み合わせて、HCV複製を抑制することができるヒトPBMC由来のサイトカインを誘発する
5日間、異なる個々のドナーからのHKCCで処理したPBMCからの上澄みで、Huh−7−1aレプリコンを含有する細胞を1回、処理した結果、細胞RNAに影響を及ぼすことなく、ウイルスRNAの減少が持続した(図18A、B)。処理しないPBMCの上澄みでは、HCVレベルに有意な差がなかった。また、他の抗HCV化学療法薬剤、テラプレビル及びリバビリンとの併用療法にHKCCを使用する可能性を評価するために、上澄みを試験した。得られた結果は、HKCC及びHCVプロテアーゼを標的とする阻害剤または他の経路で、レプリコン細胞を組み合わせ処理すると、相乗的抗ウイルス作用を生じたことを示す(図18B)。非特異的作用の対照として、また、HCVレプリコン細胞について直接にHKCCを試験し、HCV複製の作用を有しなかった。これらのデータは、HKCCの活性が、抗ウイルスサイトカインの誘発によるものであり、このため、異なる遺伝子型のHCV感染、IFN−α非応答HCV、薬剤耐性HCV、ならびに同時感染及び癌の患者を含む他の治療困難HCV集団を治療するのに用いることができることを示唆する。
この実施例は、HCVに対する活性に基づくものであったが、HKCC単独で及び/または他の化学及び免疫療法と組み合わせて刺激したPBMCによって生成される可溶性因子によって抑制することができる他のウイルス及び微生物が存在する。それゆえ、本開示の方法は、感染の領域の興味を引く治療を示す。
実施例19:細胞内活性:HKCCが、細胞内細菌複製を抑制することができるヒトPBMC由来のサイトカインを誘発する
M.アビウムまたはMtbH37Raをヒト単球細胞株(THP−1)に感染させ、続く2回の処理(第0日及び第4日に)により、24時間、HKCCまたはPBSで処理したヒトPBMCから上澄み(50%)を採集した。HKCCが、PBSで処理したヒトPBMCから採集した上澄みと比べて、宿主免疫依存的に細胞内マイコバクテリアの成長を効果的に抑制した(図19)。これらのデータは、HKCCが、他の細胞内病原体、例えば、マイコバクテリア、リステリア、リーシュマニア、細胞内G+及びG−細菌及びマラリア寄生虫などの成長を効果的に抑制する可能性が強いことを裏付ける証拠をもたらす。
実施例20:HKCCは、化学療法薬剤と組み合わせて細菌負荷を低下させるのに有効である
H37Ra(0.5×106cfu/マウス)により、静脈内にて、5匹のBALB/c雌マウス群に抗原投与した。感染の5日後に、図20に示したスケジュールを用いて、HKCC(皮下)、及びINH(経口)、またはPBSでマウスを処理した。第一次結核薬剤INHと組み合わせたHKCCが、Mtb感染マウスモデルで、INHだけよりも抗マイコバクテリア性作用の向上をもたらす。肺、肝臓、及び脾臓で、INH及び未処理群と比べて、マイコバクテリア負荷の有意に高い低下がみられた(図20)。このため、HKCCは、免疫療法として、病原体のさらに完全な抑制を実現し、処理持続時間を短縮し、化学療法薬剤の用量を減少させ、また、病原体の薬剤耐性菌株を処理するために抗微生物薬剤と混合することができる。
実施例21:HKCCは、マラリア由来抗原Spf66特異的T細胞反応を向上させる強力なアジュバント活性を誘発する
マラリアワクチンのアジュバントとしてHKCCを用いることができるかを決定するために、HKCC(50×106/マウス)+Spf66ペプチド(20ug/マウス)、Spf66ペプチド(20ug/マウス)だけ、またはPBSで、皮下に2回(12日間隔で)、雄C57/bl6マウスに免疫性を与えた。第2の免疫処置の8日後に、マウスを安楽死させた。免疫マウスの脾臓を分離し、抗原特異的増殖性反応を検討した。この結果は、HKCCアジュバントが、ペプチドだけまたは非免疫マウスと比べて、マラリア抗原特異的T細胞を向上させることを示した(図21)。さまざまなマラリア抗原に対して誘発されたヒト及びマウスT細胞が、インビトロ及びインビボで、寄生虫成長を抑制することができる証拠がある。得られた結果は、HKCCが、マラリア抗原特異的T細胞反応を誘発することができ、それゆえ、マラリアワクチンによって誘発される防御免疫反応を調節する及び/または増加させるために、有効なアジュバントとして用いることができることを示す。
実施例22:HKCCは、経口免疫処置及びウイルス抗原投与で、M2eに対する抗原特異的T細胞反応を誘発する
経口アジュバントとしてのHKCCの役割を決定するために、M2eリポペプチド(50μg/マウス)+HKCC(50×106CFU/マウス)、M2eリポペプチド(50μg/マウス)だけ、またはPBSにより、200μl総容量/マウスで、経口で2回(12日間隔で)、5匹のBALB/c雌マウス群に免疫性を与えた。免疫処置の12日後に、30μl/マウスのストックのH1N1(PR8)ウイルスで、マウスの鼻腔内に抗原投与した。感染の4日後に、マウスを安楽死させた。脾臓及びBALを採集した。HKCCによる経口免疫処置が、脾細胞中の抗原特異的増殖及びCTLの活性化を誘発し、M2eだけまたはPBS免疫群と比べて、BAL中の活性化CTLの浸潤を向上させた(図22)。これらの結果は、HKCCが、強力な経口アジュバントであり、低免疫原性抗原の免疫原性を向上させることができることを示す。CD8+T細胞は、呼吸器感染、特にインフルエンザウイルスの高病原性菌株によって生じた呼吸器感染を制御及び除去するのに重要である。重要なことには、免疫マウスのBAL及び脾臓中で、HKCCと混合したM2eによりマウスを経口免疫処置すると、T細胞反応が生じた。
実施例23:HCV−NS3を含有する遺伝子組み換えアデノウイルスベクターは、抗原特異的T細胞反応を誘発する
遺伝子組み換えアデノ−NS3と混合したHKCCが、遺伝子組み換え−NS3またはPBS免疫群と比べて、NS3に対する抗原特異的反応を向上させた(図23)。2×107PFU/マウスアデノウイルスベクター(rAd−NS3)、rAd−NS3+HKCC、またはPBSにより、2回(14日間隔で)、筋肉内にて、雌C57b/6マウス(n=5/群)に免疫性を与えた。第2の免疫処置の8日後に、マウスを安楽死させた。HCV NS3抗原及びNS3由来の15アミノ酸ペプチドの混合物に対する脾臓T細胞の増殖を測定した。この試験は、HKCCと混合した遺伝子組み換えベクター系ワクチンが、ベクター系ワクチンの免疫原性を改善したことを示す。これらのデータは、ベクター系ワクチンとのアジュバントとしてHKCCを用いることができることを示す。
実施例24:IFAと混合したHKCCは、低用量の抗原(Vaxigrip)による1回の皮下免疫処置及び異種(H1N1)インフルエンザウイルスによる抗原投与後に、強力なT細胞反応を誘発する
100μl総容量/マウスで、50×106CFU/マウスのHKCC、IFA(20μl)、及びVaxigrip(0.5μg/マウス)により、皮下経路によって、5匹のBALB/c雌マウス群に免疫性を与えた。対照のアジュバントなしの群では、皮下にVaxigrip(0.5μg/マウス)だけを投与した。免疫処置の8日後に、マウスの鼻腔内に、H1N1を抗原投与し、感染の3日後に、安楽死させた。興味深いことには、得られた結果は、低用量の抗原及びIFAを含むHKCCが、アジュバントなしの群と比べて、季節性インフルエンザワクチン(Vaxigrip)に対する強固なT細胞免疫(増殖)を刺激することを示した(図24)。それゆえ、HKCCをアジュバントしたvaxigrip(アジュバントとしてHKCCを含む水中油型製剤中のvaxigrip)が、異種ウイルス抗原投与後に、細胞性免疫反応を誘発する場合、非アジュバントvaxigripより優れていた。
実施例25:インフルエンザウイルス(H5−HKCC)由来のヘマグルチニンタンパク質を含有する遺伝子組み換えHKCCは、鼻腔内免疫処置後に、インフルエンザ抗原特異的T増殖性反応を誘発する
鼻腔内に2回(8日間隔で)、遺伝子組み換えH5−HKCCまたは野生型HKCC(50×106cfu/ml)で、5匹のBALB/c雌マウス群に免疫性を与え、第2の免疫処置の12日後に、H1N1インフルエンザで、抗原投与した。感染の3日後に、マウスを安楽死させた。H5−HKCCが、野生型HKCCによる免疫処置より高いインフルエンザウイルス抗原特異的T細胞反応を誘発した(図25)。
これらの結果は、病原体関連抗原(インフルエンザウイルスのH5)の異種ポリペプチドを発現する遺伝子組み換えHKCCが、粘膜経路による免疫処置で、インフルエンザ抗原に対する細胞性免疫反応を誘発することができることを示す。
実施例26:生CC及び/またはHKCCの作用:HKCCは、1回の皮下免疫処置及び異種インフルエンザウイルスによる抗原投与で、インフルエンザの複数の抗原の同時投与に対する強固な抗原特異的体液性免疫反応を誘発する
短時間で、複数の抗原に対する抗原特異的体液性免疫反応を誘発するために、複数のインフルエンザ抗原(M2e、ならびにVaxigripを含有するHA及びNA)を含む有効なアジュバントとしてHKCCを用いることができるかを検討した。季節性TIVインフルエンザワクチン(Vaxigrip1.0μg/マウス)、M2e−モノリポペプチド(20μg/マウス)、及びHKCC(50×106CFU/マウス);Vaxigrip(1.0μg/マウス)、M2e−モノリポペプチド(20μg/マウス)及び生CC(50×106CFU/マウス);Vaxigrip(1.0μg/マウス)、M2e−モノリポペプチド(20μg/マウス);またはPBSの混合物により、皮下に1回、5匹のBALB/s雌マウス群に免疫性を与えた。免疫処置の8日後に、マウスの鼻腔内に、H1N1インフルエンザウイルスを抗原投与した。感染の4日後に(1回の免疫処置の11日後に)、血清試料を採集し、Vaxigrip及びM2eに対する抗体を検討した(図26)。
この結果は、HKCCが、アジュバントなしの群または免疫処置なしの群と比べて、1回の皮下免疫処置後に、Vaxigrip及びM2e抗原に対する初期の強固な抗原特異的抗体(IgG、IgG1、IgG2a及びIgG3)反応を誘発することを示した(図26)。これに反して、生CCによる抗原の免疫処置では、アジュバントなしの抗原による免疫処置と比べて、測定した全抗体で、全体的低下がみられた(図26)。これらの結果は、ユニバーサルワクチンとして、HA及びNAならびに保存された抗原M2eの混合物を含有する許可された三種混合ワクチンと、HKCCの同時投与が、免疫処置及び異種ウイルス感染の11日以内に、マウス中で強力な抗原特異的抗体反応を誘発することを示す。
実施例27:HKCCで刺激したヒトPBMCによるIFN−αのインビトロ誘発
HKCC(1×10
5、1×10
6、及び1×10
7CFU/ml)で、24時間、ヒトPBMC(4×10
6/ウェル)を処理した。上澄みを採集し、ELISAによってIFN−αをアッセイした。表1にデータを示した。データは、3つの異なる個体ドナー由来の3つの実験を表している。これらの結果は、HKCCが、ヒトPBMC由来のIFN−α反応を誘発することを示す。インターフェロンが、さまざまなウイルス感染、例えば、HBV、HCV、インフルエンザ、SARS、デング、ライノウイルス、HPV、HIV、ポックスウイルスなどの有用で実行可能な治療であるという、新たな臨床的証拠がある。1型インターフェロンだけ及び化学療法と組み合わせた1型インターフェロンの臨床的利益はまた、さまざまな癌(黒色腫、腎細胞癌、複数の骨髄腫、白血病、AIDS関連カポジ肉腫)にみられる。それゆえ、HKCCは、さまざまなウイルス疾患及び癌を治療するのに用いることができる。
実施例28:HKCCで刺激したヒトPBMCによるIL−12のインビトロ誘発
IL−12は、IFN−ガンマ産生を促進し、CTLの増殖及び細胞毒性を向上させることができる。これはまた、抗脈管形成プログラムを誘発し、エフェクター−メモリーT細胞の活性を制御する共刺激及び抗アポトーシスシグナルをもたらす。それゆえ、HKCCによって刺激した場合の、ヒトPBMCによるIL−12の誘発を検討した。HKCC(1×10
5及び1×10
6CFU/ml)で、24時間、ヒトPBMC(4×10
6/ウェル)を処理した。上澄みを採集し、ELISAによってIL−12をアッセイした。表2にデータを示した。データは、3つの異なる個体ドナー由来の3つの実験を表している。この結果は、HKCCが、用量依存的にヒトPBMCを活性化し、インビトロでIL−12の産生を刺激することができることを示す。これは先天性免疫細胞の活性化を示唆する。IL−12分泌を誘発するHKCCの能力はまた、TH1免疫反応を誘発するそのアジュバントの可能性を測る良い尺度である。
実施例29:HKCCで刺激したヒトPBMC由来のサイトカイン(pg/ml)のインビトロ誘発
HKCC(1×10
6、1×10
7、及び5×10
7CFU/ml)で、96時間、ヒトPBMC(4×10
6/ウェル)を処理した。上澄みを採集し、ELISAによってサイトカインをアッセイした。表3にデータを示した。データは、3つの異なる個体ドナー由来の3つの実験を表している。これらの結果は、PBMC中に存在するさまざまな先天性及び/または適応的免疫細胞によって生じさせることができかつヒト対象のいくつかの疾患の予防と関係する、ヒトPBMC由来の多様な範囲の多機能性サイトカインのレベルの制御を、HKCCが誘発することを示す。
実施例30:マウスにおいてHKCCを鼻腔内及び経口投与した場合の、肺中のIL−12のインビボ誘発
遺伝子組み換えIL−12単独またはこれと化学療法及び/または単クローン抗体との組み合わせが、乳癌、転移性黒色腫、メルケル細胞癌、皮膚T細胞リンパ腫などのマウスモデル及びヒト臨床的試験で有効であることを示した。パクリタキセル及びIL−12を逐次的に使用すると、マウスの腫瘍負荷を低下させることが示されている。HKCCが、インビボ免疫刺激を生じさせることができるかを決定するために、50×10
6pfu/マウス用量で、鼻腔内及び経口経路により、C57bl/6マウスにHKCCまたはPBSを投与し、5時間後に、肺洗浄物を採集した。ELISAによってIL−12の産生を測定した。表4にデータを示した。HKCCが、マウスインビボ実験で、鼻腔内及び経口投与で肺中のIL−12の産生を誘発した。IL−12レベルは、鼻腔内にHKCCを投与したマウスより、経口にHKCCを投与したマウスの方が、強力で高かった。PBSを投与したマウスでは、IL−12は検出されなかった。このデータは、ヒトPBMCによる本発明者らのインビトロ試験を裏付け、両粘膜経路によるHKCCが、先天性免疫を活性化することを示す。
実施例31:マウスにHKCCを1回皮下、鼻腔内、または経口投与した場合の、血清及び肺中のIFN−βのインビボ誘発
インビボで、1型インターフェロンを誘発するHKCCの能力を評価した。C57bl/6マウスに、1回、皮下、経口、及び鼻腔内経路によりHKCC(50×106cfu/ml)を投与した。HKCC投与の5時間後に、血清及び肺洗浄物を採集し、ELISAによってIFN−βを測定した。表6及び7にデータを示した。皮下、鼻腔内、及び経口経路によってHKCCで処理したマウスの血清及び肺中で、PBS群と比べて、有意なレベルのIFN−βを検出した。1型インターフェロンは、ウイルス感染、微生物感染、及び癌の治療のための治療薬剤としての幅広い可能性を有している。IFN−βは、インフルエンザ及びSARS−CoV(コロナウイルスと関係する重症急性呼吸器症候群)の強力な阻害剤であることがわかった。インターフェロン−βは、また、多発性硬化症の治療のため臨床的に用いられる。これらの結果は、HKCCが、インビボで強力なIFN−β誘導物質であることを示唆する。
実施例32:マウスにHKCCを1回鼻腔内投与した場合の、肺中のGM−CSFのインビボ誘発
インビボで、GM−CSFを誘発するHKCCの能力を評価した。C57bl/6マウスに、1回、鼻腔内経路によりHKCC(50×10
6cfu/ml)を投与した。HKCC投与の5時間後に、肺洗浄物を採集し、ELISAによってGM−CSFを測定した。表8にデータを示した。HKCCで処理したマウスは、PBSで処理したマウスと比べて、肺中に有意な量のGM−CSFがあった。
実施例33:マウスにHKCCを1回鼻腔内投与した場合の、肺中のIL−17Aのインビボ誘発
IL−17A産生Tヘルパー(TH17)細胞は、T細胞の別個の細胞系列である。これらの細胞は、さまざまな病原体に対する宿主防御で重要な役割を演じる。TH17メモリー細胞は、粘膜免疫のキープレイヤーである。TH17細胞は、細胞内及び細胞外病原体の免疫を生じるのに重要な役割を果たし、その一次的機能は、さまざまな病原体を除去することである。ヒトの有効なTH17反応を生じさせるのに遺伝的欠陥があると、粘膜皮膚及びブドウ球菌性肺感染を引き起こす。IL−17Aの産生によって定義されるエフェクターCD4+T細胞は、細菌、マイコバクテリア、真菌、及びウイルス感染に対する保護をもたらすことがわかった。TH17サブセットは、慢性HIV感染患者で欠失している。メモリーCD4T細胞には、HIV/AIDS根絶及び治癒の重要な役割がある。IL−17A発現はまた、γδT細胞、NK細胞、CD8+T細胞、T−濾胞状ヘルパー(Tfh)細胞、及び好中球で検出されている。
HKCCが、インビボで、IL−17A刺激を生じさせることができるかを決定するために、1回、鼻腔内経路によって、HKCC(50×106cfu/ml)を、C57bl/6マウスに投与した。HKCC投与の5時間後に、肺洗浄物を採集し、ELISAによってIL−17Aを測定した。表9にデータを示した。IL−17Aの著しい誘発が、HKCCで処理したマウスの肺中でみられた。これに反して、生理食塩水で処理したマウスでは、IL−17Aの誘発がなかった。これらの試験は、HKCCが、個体のIL−17Aを誘発することができ、それゆえ、ウイルス疾患(例えば、HIV、HCV、HBVなど)、真菌疾患(例えば、Cアルビカンスなど)、マイコバクテリア疾患(例えば、Mtbなど)、細菌感染(例えば、Kニューモニエ、Pカリニ、黄色ブドウ球菌、Hピロリ、肺炎レンサ球菌、炭疽菌など)、及び寄生虫疾患(例えば、トキソプラスマ症など)を治療する免疫療法として用いることができることを示す
実施例34:HKCCによるヒトDCのインビトロ活性化
24時間、HKCCによるヒトDCの処理後に、共刺激分子の発現を分析することによって、ヒトDCのHKCCの作用を検討した。表10にデータを示した。得られた結果は、HKCCが、ヒトDCのCD11c、CD80、CD86、及びDEC−205の発現の上方制御を誘発することを示した。
特定の実施形態を参照して本発明を記載すると同時に、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を実施することができ、均等物を置き換えることができると当業者は理解しなければならない。また、特定の状況、材料、物質の組成物、工程、工程ステップ(単数及び複数)が、本発明の目的、趣旨及び範囲に適合するように多くの変更を実施することができる。かかる全変更は、本明細書に添付したクレームの範囲内であることを意図する。