JP2017506725A - マイクロ流体バルブ - Google Patents

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Abstract

マイクロ流体バルブは、第1のリザーバと、第2のリザーバと、慣性ポンプと、前記第1のリザーバを前記第2のリザーバに接続するチャネルとを備える。前記第2のリザーバは、圧力勾配下で前記第1のリザーバから該チャネルを通して流体を受け取る。慣性ポンプは、前記チャネル内で前記第2のリザーバの近位かつ前記第1のリザーバの遠位にある。【選択図】図1

Description

バルブは、特定の方向における流体の流れを最小限にするか又は排除するのに用いられる。マイクロ流体システムにおけるバルブには、高価で製造が困難となり得るか又は材料適合性が限られた特定の材料が必要となることが多い。マイクロ流体システムにおけるバルブは、可動部(moving parts)を備えることが多いため、信頼性が落ちる。
一例のマイクロ流体バルブの概略図である。 図2(a)〜図2(f)は、供給源リザーバからの圧力勾配が存在しない、図1のマイクロ流体バルブの慣性ポンプ(inertial pump)の動作例を示す概略図である。図2(g)は、供給源リザーバからの圧力勾配流に対向してバルブとして機能する、図2(a)〜図2(f)の慣性ポンプの動作によって生じる抵抗流を示す概略図である。 図1のマイクロ流体バルブによって実施することができる方法例のフロー図である。 別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 別のマイクロ流体バルブの概略図である。 異なる動作状態例における別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 異なる動作状態例における別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 異なる動作状態例における別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 異なる動作状態例における別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 異なる動作状態例における別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 異なる動作状態例における別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 異なる動作状態例における別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。 異なる動作状態例における別の例のマイクロ流体バルブの概略図である。
図1は、一例のマイクロ流体バルブ20を概略的に示している。以下に記載するように、マイクロ流体バルブは、慣性ポンプを使用して、リザーバ間の圧力勾配下で流体の流れを制御する。多くの実施態様において、マイクロ流体バルブ20は、可動部が低減又は省略されており、より低コストであるとともに信頼性の向上をもたらすことができる。
マイクロ流体バルブ20は、リザーバ22と、リザーバ24と、チャネル32と、慣性ポンプ34とを備える。チャネル32は、リザーバ22とリザーバ24とを流体接続する。図示の例では、圧力勾配により、リザーバ22内の流体がチャネル32を通ってリザーバ24に向かって付勢される。1つの実施態様において、圧力勾配は追加のポンプ(図示せず)によってもたらされ、このポンプが作動すると、流体をリザーバ22からリザーバ24に向かって移動させる力が印加される。別の実施態様では、圧力勾配は重力によってもたらすことができる。
慣性ポンプ34は、チャネル32に沿ってリザーバ24の近位かつリザーバ22の遠位に配置されるポンプ装置を備える。換言すると、慣性ポンプ34は、リザーバ22及び24間の流路の全長の半分未満の距離だけリザーバ24から離間している。慣性ポンプ34は、流体流をもたらすために接続している2つのリザーバと比べて比較的狭いチャネル内の慣性及び運動量を利用する。本開示では、「慣性ポンプ」という用語は、接続しているリザーバに対して比較的狭いチャネル内の双方向に流体をまず駆動するが、ポンプ装置はリザーバ間に非対称に位置付けられているため、最終的な結果として、流体は2つのリザーバの最も遠くに向かう方向に駆動される、ポンプ装置を指す。
システム20において、慣性ポンプ34を選択的に作動させることで、圧力勾配によって生じる流体流に対向する方向に流体流をもたらし、リザーバ22からリザーバ24への流体の流れを制御するようになっている。1つの実施態様において、慣性ポンプ34は、リザーバ22からリザーバ24への流体の流れを妨げる程度に作動させることができる。別の実施態様において、慣性ポンプ34は、流体が圧力勾配下でリザーバ22からリザーバ24へ流れる速度を制御及び低減するように選択的に作動させることができる。
1つの実施態様において、慣性ポンプ34は、バブルジェット(登録商標)ポンプ(bubble jet pump)を含む。バブルジェットポンプとは、初めに膨張する気泡を生成し、隣接する流体を気泡から遠ざけるように移動又は駆動するポンプである。バブルジェットポンプの1つの例は、サーマルインクジェット(TIJ:thermal inkjet)ポンプ等のマイクロヒータを含む。TIJポンプは、電流が通過する1つ又は複数の電気抵抗器を使用する。電流が1つ又は複数の抵抗器を通過する際に1つ又は複数の抵抗器によって生じる熱は、抵抗器の近位の流体を気化させて気泡を生成する。この気泡が初めに生成されて膨張するにつれて、気泡はまず隣接する流体を気泡から遠ざけるように駆動する。
図2(a)〜図2(f)は、システム20の一実施態様例の動作を示している。ここでは、慣性ポンプ34は、バブルジェットポンプを含む。図2(a)〜図2(f)は、慣性ポンプ34として機能するバブルジェットポンプの1回の作動による膨張崩壊サイクルを示している。1回の膨張崩壊サイクルにより、流体には、慣性ポンプ34に最も近いリザーバ24から遠ざかる方向に力が印加され、圧力勾配下でリザーバ22からの流体流に対向し、この流体流を制御するようになっている。
図2(a)は、チャネル32内の流体が静止している開始状態におけるシステム20を示している。図2(b)は、慣性ポンプ34として機能するバブルジェットポンプの1回の作動の際のシステム20を示している。図2(b)によって示されているように、バブルジェットポンプは高圧の蒸気泡36を発生させる。この気泡は、流体を気泡36から遠ざけるように双方向に押す正の圧力差をもたらす。図2(c)によって示されているように、気泡36の蒸気圧はすぐに大気圧を下回り、流体は負の圧力差の下で減速するが、慣性によって移動を続ける。図2(d)によって示されているように、チャネル32の短いアーム38内の流体は、リザーバ24のより大きい境界面に達すると、反対方向になる、すなわち転回する。同時に、チャネル32のより長いアーム40内の流体は、リザーバ22に向かって移動を続ける。図2(e)によって示されているように、リザーバ22に向かって移動している長いアーム40内の流体は、リザーバ22に達すると、転回する、すなわち方向を反転させる。それにより、2つの流体柱が、最初の膨張の開始点、すなわち慣性ポンプ34から、慣性ポンプ34とは最も遠いリザーバ22の方にずれた衝突点において衝突する。図2(f)によって示されているように、より短いアーム38から流れる流体は、衝突点においてより大きい運動量を有するため、衝突後の総運動量はゼロでなく、最終的に、流体は、リザーバ22に向かう方向に駆動され、圧力勾配下で駆動される流体に対向して、リザーバ22からリザーバ24への流れを制御する(妨げる又は低減する)。
流体が慣性ポンプ34によって駆動される速度は、慣性ポンプ34の出力及び速さ又は「反発力(kick)」、慣性ポンプ34が最も近いリザーバから離間している距離、チャネル32の断面積又は幅に対するリザーバの断面積又は幅、及び圧送される流体の粘度に左右される。慣性ポンプによる慣性に起因する流体の移動は、摩擦に起因するこのような移動に対する抵抗よりも大きい。1つの実施態様において、慣性ポンプ34の初速度は、少なくとも1m/秒〜10m/秒であり、公称としては20m/秒程度である。1つの実施態様において、慣性ポンプ32は、サーマルインクジェット抵抗器を備え、このサーマルインクジェット抵抗器は、隣接する流体を少なくとも1m/秒〜10m/秒の初速度で推進する蒸気泡を生成する。1つの実施態様において、慣性ポンプ34の近位のリザーバ、すなわちリザーバ24は、チャネル32の断面積又は幅の少なくとも5倍、公称としては少なくとも10倍の断面積又は幅を有する。1つの実施態様において、チャネル32の幅は200μmであり、一方、リザーバ24の幅(リザーバ24の境界面においてチャネル32の軸方向に対して垂直に測定した場合)は1mmである。更に他の実施態様において、チャネル32の幅とリザーバ24の幅との差は他の値を有することができる。
図2は、慣性ポンプ34がバブルジェットポンプを含むシステム20の一実施態様を示しているが、他の実施態様では、慣性ポンプ34は、接続しているリザーバに対して比較的狭いチャネル内の双方向に流体をまず駆動するが、ポンプ装置はリザーバ間に非対称に位置付けられているため、最終的な結果として、流体は2つのリザーバの最も遠くに向かう方向に駆動される、他のポンプ機構又はポンプ装置を含むことができる。例えば、他の実施態様において、慣性ポンプ34は、チャネル32の片側に沿ってリザーバ24の近位かつリザーバ22の遠位に可撓性すなわち偏向可能な膜を備えることができる。この膜は、電気により、磁気により、機械的に、又は他の力により偏向可能であり、比較的狭いチャネル内の双方向に流体をまず駆動する。1つの実施態様において、慣性ポンプ34は、ピエゾ素子(PZT)の偏向可能な膜を含むことができる。
図3は、圧力勾配下で第1のリザーバから第2のリザーバへの流体の流れを制御するマイクロ流体バルブを提供する一例の方法100を示すフロー図である。ステップ102によって示されているように、流体に圧力勾配を印加し、流体流を第1のリザーバからチャネルを通して第2のリザーバに付勢する。1つの実施態様において、圧力勾配による付勢は、ポンプを使用して達成することができるか、又は重力若しくは他の力の供給源を利用して達成することができる。ステップ104によって示されているように、慣性ポンプを第2のリザーバの近位で選択的に作動させて、圧力勾配に逆らう流体流を選択的に印加することにより、流体が圧力勾配下で第2のリザーバに流れる速度を制御する。1つの実施態様において、慣性ポンプによってもたらされる流体流は、圧力勾配に完全に逆らい、第2のリザーバへの流体流を妨げるのに十分な大きさである。別の実施態様において、慣性ポンプによってもたらされる流体流は、圧力勾配のアクセス下で、流体が第2のリザーバに流れる速度を制御可能に低減する流体流よりも小さい。
図4は、マイクロ流体バルブ120、すなわちマイクロ流体バルブ20の一実施態様例を概略的に示している。マイクロ流体バルブ120は、マイクロ流体バルブ120が慣性ポンプ134及びアクチュエータ138を更に備えることを除いて、マイクロ流体バルブ20と同様である。マイクロ流体バルブ20の構成要素に対応するマイクロ流体バルブ120の残りの構成要素には、同様の符号が付されている。
慣性ポンプ134は、慣性ポンプ134がチャネル32に沿ってリザーバ24の近位かつリザーバ22の遠位に配置されている点では、慣性ポンプ34と同様である。慣性ポンプ134は、アクチュエータ34に対して独立して作動可能である。アクチュエータ138は、慣性ポンプ34、134のいずれかを選択的に作動させるか、慣性ポンプ34、134のいずれも選択的に作動させないか、又は慣性ポンプ34、134の双方を選択的に作動させて、圧力勾配下でリザーバ22からリザーバ24への流体流を制御又はバルブ駆動する(valve)、装置を含む。1つの実施態様において、アクチュエータ138は集積回路を備える。別の実施態様において、アクチュエータ138は処理ユニットを備え、この処理ユニットは、非一時的コンピュータ可読媒体に含まれるコンピュータ可読命令の指示又は制御下で動作する。慣性ポンプ34、134を選択的に独立して作動させることにより、アクチュエータ138は、圧力勾配下でリザーバ22からチャネル32を通って流れる流体に対向する流体流の力を制御する。
本願では、「処理ユニット」という用語は、非一時的メモリに含まれる命令シーケンスを実行する、現在開発されているか又は将来的に開発される処理ユニットを意味するものとする。命令シーケンスを実行することで、処理ユニットに制御信号の生成等のステップを行わせる。これらの命令は、読出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶装置、又は何らかの他の永続性記憶装置から、処理ユニットによって実行するためにランダムアクセスメモリ(RAM)にロードすることができる。他の実施形態において、ハードワイヤード回路を、ソフトウェア命令の代わりに又はソフトウェア命令と組み合わせて用いて、記載されている機能を実施することができる。例えば、コントローラアクチュエータ138は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC)の一部として実施することができる。別途具体的に明記されない限り、コントローラ又はアクチュエータは、ハードウェア回路及びソフトウェアのいかなる特定の組合せにも限定されず、処理ユニットによって実行される命令のいかなる特定のソースにも限定されない。
1つの実施態様において、慣性ポンプ34及び134は、ポンプ34、134のうちの一方が、ポンプ34、134のうちの他方よりもリザーバ24に対して近くなるように、チャネル32に沿った様々な位置に配置される。その結果、同じ圧送力を仮定すると、リザーバ24に最も近い慣性ポンプの方が、リザーバ24からより遠く離れた慣性ポンプと比べて、圧力勾配に対向するより大きい流体流をもたらす。リザーバ24に最も近いポンプ又は慣性ポンプ24からより遠く離れた慣性ポンプのいずれかを選択的に作動させることにより、アクチュエータ138は、圧力勾配に対向する流体流を制御して、慣性ポンプ34、134によって提供されるバルブ機構を制御する。
別の実施態様において、慣性ポンプ34及び134はリザーバ24から等距離で離間しているが、異なる圧送力を有する。例えば、慣性ポンプ34は、第1の力又は第1の速度でチャネル32内の双方向に流体をまず駆動することができ、一方、慣性ポンプ134は、第1の力又は第1の速度よりも大きい第2の力又は第2の速度でチャネル32内の双方向に流体をまず駆動することができる。ポンプ34、134のいずれかを選択的に作動させることにより、アクチュエータ138は、圧力勾配に対向する流体流を制御して、慣性ポンプ34、134によって提供されるバルブ機構を制御する。
1つの実施態様において、ポンプ34、134の双方は、チャネル32に沿ってリザーバ24(及びリザーバ22)に対して別様に配置することができ、また双方が、流体流の制御を高めるように異なる圧送力を有することができる。システム120は、独立して作動可能な2つの慣性ポンプ34、134を備えるものとして示されているが、他の実施態様において、システム120は、独立して作動可能又は制御可能な3つ以上の慣性ポンプを備え、流体が圧力勾配下でリザーバ22からリザーバ24へ流れる度合いについてより大きい制御度合いを提供することができる。1つの実施態様において、慣性ポンプ34、134の一方又は双方は、バブルジェットポンプを含む。他の実施態様において、慣性ポンプ34、134の一方又は双方は、他のタイプの慣性ポンプを含む。
図5は、マイクロ流体バルブ220、すなわちマイクロ流体バルブ20の一実施態様例を概略的に示している。マイクロ流体バルブ220は、マイクロ流体バルブ220が慣性ポンプ234A、234B、234C、及び234D(慣性ポンプ234と総称する)を備えるように特に示されていることを除いて、マイクロ流体バルブ120と同様である。図示の例では、慣性ポンプ234は、チャネル32内に一列のバブルジェットポンプ又はTIJ熱抵抗器として設けられている。慣性ポンプ234のそれぞれは、リザーバ22よりもリザーバ24の方に近い。慣性ポンプ234のそれぞれは、リザーバ24から等しい間隔を置いている。
慣性ポンプ234のそれぞれは、アクチュエータ138によって選択的に作動可能である。その結果、アクチュエータ138はバルブとして機能するが、これは、ポンプ234のうちの1つ又は複数を同時に選択的に作動させることでチャネル32を通る流体流を制御し、圧送力を変更するために同時に始動される(fired)慣性ポンプ234の数(TIJ抵抗器の数)を変更することによる。例えば、圧力勾配下でリザーバ24への流体の流れを低減するには、アクチュエータ138は慣性ポンプ234Aを始動させることができる。圧力勾配下でリザーバ24への流体流をより一層大きく低減するには、アクチュエータ138は、代替的に、慣性ポンプ234A及び234Bを同時に始動させることができる。圧力勾配下でリザーバ24への流体流を更により一層大きく低減するには、アクチュエータ238は、代替的に、慣性ポンプ234A、234B、及び234Dを同時に作動させる等によって、更に多数の慣性ポンプを同時に作動させることができる。一列の慣性ポンプ234は、圧力勾配下でリザーバ22からリザーバ24への流体流が制限又は低減される度合いを漸次調整するために、アクチュエータ138に複数の組合せをもたらす。
図6は、マイクロ流体バルブ320、すなわちマイクロ流体バルブ20の別の実施態様例を示している。マイクロ流体バルブ320は、マイクロ流体バルブ320が慣性ポンプ334A、334B、334C、及び334D(慣性ポンプ334と総称する)を備えるように特に示されていることを除いて、マイクロ流体バルブ120と同様である。図示の例では、慣性ポンプ334は、チャネル32に沿って一列のバブルジェットポンプ又はTIJ熱抵抗器として設けられている。慣性ポンプ334のそれぞれは、リザーバ22よりもリザーバ24の方に近い。しかし、慣性ポンプ334のそれぞれは、リザーバ24から異なる間隔を置いている。慣性ポンプ334のそれぞれは、アクチュエータ138によって選択的に作動可能である。その結果、アクチュエータ138は、ポンプ334のうちの1つを選択的に作動させることによってチャネル32を通る流体流を制御する。圧力勾配下でリザーバ24への流体流を低減するには、アクチュエータ138は、慣性ポンプ334AのTIJ抵抗素子を始動させることができる。圧力勾配下でリザーバ24への流体の流れをより大きく低減するには、アクチュエータ138は、代替的に、リザーバ24により近い慣性ポンプ334Bを始動させることができる。圧力勾配下でリザーバ24への流体流をより一層大きく低減するには、アクチュエータ138は、代替的に、リザーバ24により一層近い慣性ポンプ334C又は慣性ポンプ334Dを始動させることができる。その結果、アクチュエータ138は、リザーバ24から異なる間隔を置いた慣性ポンプを選択的に作動させることにより、流体が圧力勾配下でリザーバ22からリザーバ24に流れる度合いを制御及び調整する。
図示の例では、慣性ポンプ334は、同時に作動又は始動されるように更に構成されている。その結果、選択的に始動されるポンプのリザーバ24からの間隔に基づいてバルブ駆動を制御するために、どの慣性ポンプ334を始動させるかを選択的に制御することに加えて、アクチュエータ138は、ポンプ334のうちの2つ以上を同時に選択的に作動させ、また一列の慣性ポンプ334の圧送力を変更することによって、チャネル32内の流体流を制御することができる。例えば、圧力勾配下でリザーバ24への流体流を低減するには、アクチュエータ138は、慣性ポンプ334Dを始動させることができる。圧力勾配下でリザーバ24への流体流をより一層大きく低減するには、アクチュエータ138は、代替的に、ポンプ334D及び334Aを同時に始動させることができる。圧力勾配下でリザーバ24への流体流をより一層大きく低減するには、アクチュエータ138は、代替的に、ポンプ334D及び334Bを同時に始動させることができる。リザーバ24への流体流の低減が高まるのは、慣性ポンプ334Bが慣性ポンプ334Aと比べてリザーバ22のより近くにある結果である。圧力勾配下でリザーバ24への流体流を更により一層大きく低減するには、アクチュエータ238は、代替的に、慣性ポンプ334D、334A、及び334Bを同時に作動させる等によって、更に多数の慣性ポンプを同時に作動させることができる。一列の慣性ポンプ334は、圧力勾配下でリザーバ22からリザーバ24への流体流が制限又は低減される度合いを漸次調整するために、アクチュエータ138に複数の組合せをもたらす。
図7は、マイクロ流体バルブ420、すなわちマイクロ流体バルブ20の別の実施態様を概略的に示している。マイクロ流体バルブ420は、圧力勾配下で1つ又は複数の流体源から2つ以上の異なる受取りリザーバへの流体流を調節又は制御するバルブシステムを含む。マイクロ流体バルブ420は、供給源リザーバ422と、受取りリザーバ424A、424B(受取りリザーバ424と総称する)と、チャネル432と、慣性ポンプ434A、434B(慣性ポンプ434と総称する)と、アクチュエータ438とを備える。供給源リザーバ422は、システム420の供給源リザーバ422が圧力勾配下で流体の供給元又は供給源を提供し、それにより、抵抗が存在しなければ、受取りリザーバ424の一方又は双方に向かって流れるという点で、システム20の供給源リザーバ422と同様である。1つの実施態様において、リザーバ42から流体が流れる圧力勾配は、リザーバ422と連係するポンプによってもたらすことができる。
受取りリザーバ424は受取りリザーバ24と同様である。受取りリザーバ424は、慣性ポンプ434及びアクチュエータ438の制御下で供給源リザーバ422からチャネル432を通る流体を選択的に受け取る。
チャネル432は、チャネル432がリザーバ422とリザーバ424とを流体接続するという点でチャネル32と同様である。図示の例では、圧力勾配により、リザーバ422内の流体がチャネル432を通ってリザーバ424に向かって付勢される。チャネル432は、枝路440、枝路442A及び442B(枝路442と総称する)を含む。枝路440は、リザーバ422に直接又は間接的に流体接続し、圧力勾配下で枝路442との接合部又は交差部444の方に流体を向ける。枝路442Aは、交差部444から受取りリザーバ424Aに延びる。枝路442Bは、交差部444から受取りリザーバ424Bに延びる。枝路442は、交差部444から枝路440に対して図示の等距離の角度で延びるように示されているが、他の実施態様では、枝路442は、交差部444から互いに対して他の角度で延びることができる。この角度は等しくすることも等しくしないこともできる。
慣性ポンプ434は慣性ポンプ34と同様である。慣性ポンプ434Aは、枝路442Aに沿ってリザーバ424Aの近位かつリザーバ422及びリザーバ424Bの遠位に配置される。慣性ポンプ434Bは、枝路442Bに沿ってリザーバ424Bの近位かつリザーバ424Aの遠位に配置される。換言すると、慣性ポンプ434A及び434Bは、リザーバ422又は他の受取りリザーバに対するよりも、それぞれ連係する受取りリザーバ424A及び424Bに対する方が近い。1つの実施態様において、慣性ポンプ434の一方又は双方はバブルジェットポンプを含む。更に他の実施態様において、慣性ポンプ434の一方又は双方は、PZTポンプ等の偏向可能な膜を有する他のタイプの慣性ポンプを含むことができる。
アクチュエータ438は、アクチュエータ438が、慣性ポンプ434A、434Bのいずれかを選択的に作動させるか、慣性ポンプ434A、434Bのいずれも選択的に作動させないか、又は慣性ポンプ434A、434の双方を選択的に作動させて、圧力勾配下でリザーバ422からリザーバ424の一方又は双方への流体の流れを制御する装置を含むという点で、上述したアクチュエータ138と同様である。1つの実施態様において、アクチュエータ438は集積回路を備える。別の実施態様において、アクチュエータ438は、非一時的コンピュータ可読媒体に含まれるコンピュータ可読命令の指示又は制御下で動作する処理ユニットを備える。慣性ポンプ434を選択的に独立して作動させることにより、アクチュエータ438は、圧力勾配下でリザーバ422からチャネル432を通って流れる流体に対向する流体流の力を制御する。
1つの実施態様において、アクチュエータ438は、慣性ポンプ434を選択的に作動させて、リザーバ422から到来する流体を、リザーバ424のうちの選択された1つに向けることができる。例えば、ポンプ534B及び534Cが作動していない場合、枝路440を通って流れる流体が枝路442に等しく分かれる1つの実施態様では、アクチュエータ438は、慣性ポンプ434Aを作動させて、圧力勾配下で供給源リザーバ422からの流体流の速度の1/2である、枝路442Aに沿って交差部444に向かう流体流の速度をもたらすことができる。このような一実施態様において、供給源リザーバ422からの流体は受取りリザーバ424Bに流れる。対照的に、ポンプ434が作動していない場合、枝路440を通って流れる流体が、枝路442に等しく分かれる別の実施態様では、アクチュエータ438は、慣性ポンプ434Bを作動させて、圧力勾配下で供給源リザーバ422からの流体流の速度の1/2である、枝路442Bに沿って交差部444に向かう流体流の速度においてもたらすことができる。このような一実施態様において、供給源リザーバ422からの流体は受取りリザーバ424Aに流れる。いくつかの実施態様において、いずれかのポンプ434が動作していない場合、枝路440を通って流れる流体は、チャネル442が異なるサイズである場合及び/又は交差部444における角度が等しくない場合等では、チャネル442間で等しく分かれることができない。このような状況では、慣性ポンプ434は、作動時、枝路440からのこのような不均等な流れ特性に応じて、供給源リザーバ422からの流体流の速度の半分よりも大きいか又は小さい、交差部444に向かう流体流の速度をもたらすことができる。更に別の実施態様において、アクチュエータ438は、双方のポンプ434を作動させて、リザーバ424A、424Bのいずれかへの流体流を妨げるか又は阻止することができる。
1つの実施態様において、システム420は、システム220又はシステム320に関して上述したように、枝路442の一方又は双方に沿って追加の慣性ポンプを備えることができる。このような一実施態様において、異なる組合せの複数の慣性ポンプを選択的に作動させることにより、アクチュエータ438は、リザーバ424のそれぞれに流れるリザーバ422からの流体流の割合を選択的に漸次制御する。例えば、枝路442がそれぞれ、システム220に関して図示及び上述した一列の慣性ポンプ234A〜234Dのような一列の慣性ポンプを含む実施態様では、アクチュエータ438は、異なる数の慣性ポンプを選択的に作動させて圧送力を変更し、リザーバ424のそれぞれに流れる、圧力勾配下でリザーバ422から流れる流体流の割合部分を漸次調整することができる。枝路442がそれぞれ、システム320に関して図示及び上述した一列の慣性ポンプ334A〜334Dのような一列の慣性ポンプを備える実施態様において、アクチュエータ438は、異なる慣性ポンプ334を連係する受取りリザーバ424から異なる間隔(spacing's)で、また、このような慣性ポンプ334の異なる数及び/又は組合せで選択的に作動させ、このような慣性ポンプからの流体流の速度を変更し、圧力勾配下でリザーバ422からリザーバ424A及びリザーバ424Bに流れる流体の割合又は部分を漸次調整することができる。
図7によって示されているように、1つの実施態様において、マイクロ流体バルブ420は、マイクロ流体バルブ420の性能に関してアクチュエータ438にフィードバックを提供する1つ又は複数の補足的な流量計又は流量センサ449を更に備えることができる。1つの実施態様において、非一時的コンピュータ可読媒体において提供される命令に従い、アクチュエータ438は、このようなフィードバックを分析し、慣性ポンプ434の動作パラメータを調整して、慣性ポンプ434をよりよく較正し、流体流の所望の制御を達成する。例えば、1つの実施態様において、センサ449からのフィードバックに基づいて、アクチュエータ438は、1つの慣性ポンプ434が圧力勾配下でリザーバ422からの流体の後続の圧送を作動又は始動させる8回のタイミングを調整することができる。更に他の実施態様では、流量計又は流量センサ449は省略することができる。
図8〜図13は、マイクロ流体バルブ520、すなわちマイクロ流体バルブ20の一実施態様例を、異なる動作状態において示している。マイクロ流体バルブ520は、マイクロ流体バルブ520が、チャネル532によって接続される3つのリザーバ522A、522B、及び522C(リザーバ522と総称する)を備え、複数の慣性ポンプ534がリザーバ522のそれぞれと連係して、マイクロ流体バルブ520の動作状態に応じて供給源リザーバ又は受取りリザーバとして機能することを除いて、マイクロ流体バルブ420と同様である。複数の慣性ポンプ53は、アクチュエータ438(システム420に関して図示及び上述した)によって選択的に作動可能であり、リザーバ522のうちの1つからの流体の流れをリザーバ522のうちの選択された他のリザーバに対して選択的に制御する。
チャネル532はチャネル432と同様である。チャネル532はリザーバ522を接続し、交差部544において互いに接続している枝路542A、542B、及び542C(枝路542と総称する)を含む。枝路540は互いに平行又は垂直であるように示されているが、枝路540は互いから他の角度で延びる。
図示の例では、システム520は、連係するか又は割り当てられたリザーバ522の近位かつ残りのリザーバ522の遠位に、選択的に作動可能な2つの慣性ポンプ534を備える。図示の例では、システム520は、リザーバ522Aの近位に慣性ポンプ534A1、534A2を備え、リザーバ522Bの近位に慣性ポンプ534B1、534B2を備え、リザーバ522Cの近位に慣性ポンプ534C1、534C2を備える。慣性ポンプ534のそれぞれは、アクチュエータ438によって独立して作動可能であり、慣性ポンプ534の各対のうちの1つを作動させることができるか、1対の慣性ポンプの双方を作動させることができるか、又は1対の慣性ポンプのうちのいずれも作動させないようになっている。図示の例では、慣性ポンプ534のそれぞれは、始動すると、他の慣性ポンプ534が始動した場合の速度と等しい速度の流体流をもたらす略同じ圧送力をもたらす。1つの実施態様において、慣性ポンプ534のそれぞれは、TIJ熱抵抗素子等のマイクロヒータを備えるバブルジェットポンプを備える。他の実施態様では、慣性ポンプ534は、PZTポンプ等の偏向可能な膜を有する慣性ポンプ等の他のタイプの慣性ポンプを備えることができる。
図8は、第1の動作状態におけるマイクロ流体バルブ520を示しており、この第1の動作状態では、流体がリザーバ522Aから圧送され、リザーバ522Bに向けられる。図示の例では、アクチュエータ438(図7に示されている)は、慣性ポンプ534A1及び534A2の双方を作動又は始動させ、リザーバ522Aから流体を圧送する。ポンプ534A1及び534A2の作動又は始動後の所定の時間の後、チャネル532の長さ寸法、流体の粘度、及びポンプ534の特性に応じて、アクチュエータ438は慣性ポンプ534C1を作動又は始動させるが、ポンプ534C2及び534B1、534B2は作動しない、すなわちオフのままである。ポンプ534B及び534Cが作動していない場合、枝路542Aを通って流れる流体が、枝路542B及び542Cに等しく分かれる1つの実施態様では、慣性ポンプ534C1の始動により、慣性ポンプ534A1及び534A2を組み合わせた始動による流体流の1/2がもたらされる。その結果、枝路542Cを通るリザーバ522Cへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断され(「X」によって表す)、それにより、リザーバ522Aからの流体が枝路542Bを通ってリザーバ522Bに流れる。
図9は、第2の動作状態におけるマイクロ流体バルブ520を示しており、この第2の動作状態では、流体がリザーバ522Aから圧送され、リザーバ522Cに向けられる。図示の例では、アクチュエータ438(図7に示されている)は、慣性ポンプ534A1及び534A2の双方を作動又は始動させ、リザーバ522Aから流体を圧送する。ポンプ534A1及び534A2の作動又は始動後の所定の時間の後、チャネル532の長さ寸法、流体の粘度、及びポンプ534の特性に応じて、アクチュエータ438は慣性ポンプ534B1を作動又は始動させるが、ポンプ534B2及び534C1、534C2は作動しない、すなわちオフのままである。ポンプ534B及び534Cが作動していない場合、枝路542Aを通って流れる流体が、枝路542B及び542Cに等しく分かれる1つの実施態様では、慣性ポンプ534B1の始動により、慣性ポンプ534A1及び534A2を組み合わせた始動による流体流の1/2がもたらされる。その結果、枝路542Bを通るリザーバ522Bへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断され(「X」によって表す)、それにより、リザーバ522Aからの流体が枝路542Cを通ってリザーバ522Cに流れる。
図10は、第3の動作状態におけるマイクロ流体バルブ520を示しており、この第3の動作状態では、流体がリザーバ522Cから圧送され、リザーバ522Aに向けられる。図示の例では、アクチュエータ438(図7に示されている)は、慣性ポンプ534C1及び534C2の双方を作動又は始動させ、リザーバ522Cから流体を圧送する。ポンプ534C1及び534C2の作動又は始動後の所定の時間の後、チャネル532の長さ寸法、流体の粘度、及びポンプ534の特性に応じて、アクチュエータ438は慣性ポンプ534B1を作動又は始動させるが、ポンプ534B2及び534A1、534A2は作動しない、すなわちオフのままである。ポンプ534A及び534Bが作動していない場合、枝路542Bを通って流れる流体が、枝路542A及び542Bに等しく分かれる1つの実施態様では、慣性ポンプ534B1の始動により、慣性ポンプ534C1及び534C2を組み合わせた始動による流体流の1/2がもたらされる。その結果、枝路542Bを通るリザーバ522Bへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断され(「X」によって表す)、それにより、リザーバ522Cからの流体が枝路542Aを通ってリザーバ522Aに流れる。
図11は、第4の動作状態におけるマイクロ流体バルブ520を示しており、この第4の動作状態では、流体がリザーバ522Bから圧送され、リザーバ522Aに向けられる。図示の例では、アクチュエータ438(図7に示されている)は、慣性ポンプ534B1及び534B2の双方を作動又は始動させ、リザーバ522Bから流体を圧送する。ポンプ534B1及び534B2の作動又は始動後の所定の時間の後、チャネル532の長さ寸法、流体の粘度、及びポンプ534の特性に応じて、アクチュエータ438は慣性ポンプ534C1を作動又は始動させるが、ポンプ534C2及び534A1、534A2は作動しない、すなわちオフのままである。ポンプ534A及び534Cが作動していない場合、枝路542Bを通って流れる流体が、枝路542A及び542Cに等しく分かれる1つの実施態様では、慣性ポンプ534C1の始動により、慣性ポンプ534B1及び534B2を組み合わせた始動による流体流の略1/2がもたらされる。その結果、枝路542Cを通るリザーバ522Cへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断され(「X」によって表す)、それにより、リザーバ522Bからの流体が枝路542Aを通ってリザーバ522Aに流れる。
図12は、第5の動作状態におけるマイクロ流体バルブ520を示しており、この第5の動作状態では、流体がリザーバ522Bから圧送され、リザーバ522Cに向けられる。図示の例では、アクチュエータ438(図7に示されている)は、慣性ポンプ534B1及び534B2の双方を作動又は始動させ、リザーバ522Bから流体を圧送する。ポンプ534B1及び534B2の作動又は始動後の所定の時間の後、チャネル532の長さ寸法、流体の粘度、及びポンプ534の特性に応じて、アクチュエータ438は慣性ポンプ534A1を作動又は始動させるが、ポンプ534A2及び534C1、534C2は作動しない、すなわちオフのままである。ポンプ534A及び534Cが作動していない場合、枝路542Bを通って流れる流体が、枝路542A及び542Cに等しく分かれる1つの実施態様では、慣性ポンプ534A1の始動により、慣性ポンプ534B1及び534B2を組み合わせた始動による流体流の略1/2がもたらされる。その結果、枝路542Aを通るリザーバ522Aへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断され(「X」によって表す)、それにより、リザーバ522Bからの流体が枝路542Cを通ってリザーバ522Cに流れる。
図13は、第6の動作状態におけるマイクロ流体バルブ520を示しており、この第6の動作状態では、流体がリザーバ522Cから圧送され、リザーバ522Bに向けられる。図示の例では、アクチュエータ438(図7に示されている)は、慣性ポンプ534C1及び534C2の双方を作動又は始動させ、リザーバ522Cから流体を圧送する。ポンプ534C1及び534C2の作動又は始動後の所定の時間の後、チャネル532の長さ寸法、流体の粘度、及びポンプ534の特性に応じて、アクチュエータ438は慣性ポンプ534A1を作動又は始動させるが、ポンプ534A2及び534B1、534B2は作動しない、すなわちオフのままである。ポンプ534A及び534Bが作動していない場合、枝路542Cを通って流れる流体が、枝路542A及び542Bに等しく分かれる1つの実施態様では、慣性ポンプ534A1の始動により、慣性ポンプ534C1及び534C2を組み合わせた始動による流体流の略1/2がもたらされる。その結果、枝路542Aを通るリザーバ522Aへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断され(「X」によって表す)、それにより、リザーバ522Cからの流体が枝路542Bを通ってリザーバ522Bに流れる。
マイクロ流体バルブ520は、各リザーバ522と連係する1対の慣性ポンプ534を備えるものとして示されているが、他の実施態様では、マイクロ流体バルブ520は、各リザーバ522と連係するこのような慣性ポンプをより多数備えることができる。マイクロ流体バルブ520は、枝路542に対して直交する方向に重なっている慣性ポンプ534を備え、圧送される流体の速度は、始動される各対のポンプ534の数を調整することによって調整されるものとして示されているが、他の実施態様では、ポンプ534は、(システム320のポンプ334と同様に)ポンプが配置される枝路542に対して平行な方向に重なっていることができ、それにより、流体がこのようなポンプによって圧送される速度は、連係するリザーバ522から異なる距離だけ離間している慣性ポンプ534を選択的に始動させることによって更に調整することができる。
図8〜図13に示されている例のそれぞれにおいて、受取りリザーバに通じる枝路に慣性ポンプからの抵抗流が存在しない場合、枝路の互いに対する相対角度及びこのような枝路の相対的に等しいサイズにより、供給源リザーバから流れる流体が交差部544において2つの受取りリザーバ間に等しく分かれることになる。受取りリザーバのうちの1つに対する流体流を妨げるには、流体流を妨げる枝路内の慣性ポンプにより、流体の供給源として機能するリザーバからの流体流の速度の半分である流体流の速度をもたらす。いくつかの実施態様において、受取りリザーバに通じる枝路に慣性ポンプからの抵抗流が存在しない場合、枝路が異なるサイズの受取りリザーバに通じる場合及び/又は交差部544における角度が等しくない場合等では、供給源リザーバから流れる流体は交差部544において等しく分かれることができない。このような状況では、妨げられる枝路における慣性ポンプは、供給源リザーバ522からの流体流の速度の半分よりも大きいか又は小さい、交差部544に向かう流体流の速度をもたらし、このような流体流を妨げることを達成することができる。いくつかの実施態様において、枝路における慣性ポンプの抵抗流は、連係するリザーバへの流体流を妨げるか又は完全に阻止するのではなく、このような流体流を低減するように、代替的なサイズとすることができる。
図14及び図15は、マイクロ流体バルブ620、すなわちマイクロ流体バルブ20の一実施態様例を、異なる動作状態において示している。マイクロ流体バルブ620は、マイクロ流体バルブ620が、チャネル632によって接続される4つのリザーバ622A、622B、622C、及び622C(リザーバ622と総称する)を備え、複数の慣性ポンプ634がリザーバ622のそれぞれと連係して、マイクロ流体バルブ620の動作状態に応じて供給源リザーバ又は受取りリザーバとして機能することを除いて、マイクロ流体バルブ620と同様である。複数の慣性ポンプ634は、アクチュエータ438(システム420に関して図示及び上述した)によって選択的に作動可能であり、リザーバ622のうちの1つからの流体の流れを1つ又は複数の他のリザーバ622に対して選択的に制御する。
チャネル632はチャネル532と同様である。チャネル632はリザーバ622を接続し、交差部644において互いに接続している枝路640A、640B、640C、及び640D(枝路640と総称する)を含む。枝路640は互いに平行又は垂直であるように示されているが、枝路640は互いから他の角度で延びることができる。
図示の例では、システム620は、連係するか又は割り当てられたリザーバ622の近位かつ残りのリザーバ622の遠位に、選択的に作動可能な3つの慣性ポンプ634を備える。図示の例では、システム620は、リザーバ622Aの近位に慣性ポンプ634A1、634A2を備え、リザーバ622Bの近位に慣性ポンプ634B1、634B2を備え、リザーバ622Cの近位に慣性ポンプ634C1、634C2を備え、リザーバ622Dの近位に慣性ポンプ634D1、634D2を備える。慣性ポンプ634のそれぞれは、アクチュエータ438によって独立して作動可能であり、慣性ポンプ634の各組の1つ又は複数の慣性ポンプを作動させることができるか、1対のアクチュエータの双方を作動させることができるか、又は1対のアクチュエータのうちのいずれも作動させないようになっている。図示の例では、慣性ポンプ634のそれぞれは、始動すると、他の慣性ポンプ634が始動した場合の速度と等しい速度の流体流をもたらす略同じ圧送力をもたらす。1つの実施態様において、慣性ポンプ634のそれぞれは、TIJ熱抵抗素子等のマイクロヒータを備えるバブルジェットポンプを備える。他の実施態様では、慣性ポンプ634は、PZTポンプ等の偏向可能な膜を有する慣性ポンプ等の他のタイプの慣性ポンプを備えることができる。
図14は、第1の動作状態におけるマイクロ流体バルブ620を示しており、この第1の動作状態では、流体がリザーバ622Aから圧送され、リザーバ622Bに向けられる。図示の例では、アクチュエータ438(図7に示されている)は、慣性ポンプ634A1、634A2、及び634A3のそれぞれを作動又は始動させ、リザーバ622Aから流体を圧送する。ポンプ634A1〜634A3の作動又は始動後の所定の時間の後、チャネル632の長さ寸法、流体の粘度、及びポンプ634の特性に応じて、アクチュエータ438は、慣性ポンプ634C1及び634D1を作動又は始動させるが、ポンプ634C2、634C3、及び慣性ポンプ634B1〜634B3のそれぞれは作動しない、すなわちオフのままである。ポンプ634B、634C、及び634Dが作動していない場合、枝路642Aを通って流れる流体が枝路642B、642C、及び642Dに等しく分かれる1つの実施態様では、慣性ポンプ634C1の始動により、慣性ポンプ634A1〜534A3を組み合わせた始動による流体流の1/3がもたらされる。その結果、枝路642Cを通るリザーバ622Cへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断される(「X」によって表す)。慣性ポンプ634D1の始動により、慣性ポンプ634A1〜634A3を組み合わせた始動による流体流の1/3がもたらされる。その結果、枝路642Dを通るリザーバ622Dへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断される(「X」によって表す)。その結果、リザーバ622Aからの流体は、枝路542Bを通ってリザーバ622B内に流れる。
図15は、第2の動作状態におけるマイクロ流体バルブ620を示しており、この第2の動作状態では、流体がリザーバ622Aから圧送され、リザーバ622Dに向けられる。図示の例では、アクチュエータ438(図7に示されている)は、慣性ポンプ634A1、634A2、及び634A3のそれぞれを作動又は始動させ、リザーバ622Aから流体を圧送する。ポンプ634A1〜634A3の作動又は始動後の所定の時間の後、チャネル632の長さ寸法、流体の粘度、及びポンプ634の特性に応じて、アクチュエータ438は、慣性ポンプ634B1及び634C1を作動又は始動させるが、ポンプ634B2、634B3、ポンプ634C2、634C3、及び慣性ポンプ634D1〜634D3のそれぞれは作動しない、すなわちオフのままである。ポンプ634B、634C、及び634Dが作動していない場合、枝路642Aを通って流れる流体が枝路642B、642C、及び642Dに等しく分かれる1つの実施態様では、慣性ポンプ634B1の始動により、慣性ポンプ634A1〜634A3を組み合わせた始動による流体流の1/3がもたらされる。その結果、枝路642Bを通るリザーバ622Bへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断される(「X」によって表す)。慣性ポンプ634C1の始動により、慣性ポンプ634A1〜634A3を組み合わせた始動による流体流の1/3がもたらされる。その結果、枝路642Cを通るリザーバ622Cへの流体流は、実質的に妨げられるか又は遮断される(「X」によって表す)。その結果、リザーバ622Aからの流体は、枝路642Dを通ってリザーバ622D内に流れる。マイクロ流体バルブ620は、同様に、リザーバ622のうちの選択された1つから、リザーバ622のうちの選択された別のリザーバに流体を選択的に向けるように動作することができる。同様に、マイクロ流体バルブ620は、慣性ポンプ634を選択的に始動又は作動させて、リザーバ622のうちの選択された1つから、リザーバ622の他のリザーバのそれぞれ又はリザーバ622のうちの選択された1対に流体を向けるように動作することができる。いくつかの実施態様において、マイクロ流体バルブ620は、慣性ポンプ634を選択的に作動させることによって、1対のリザーバ又はこのようなリザーバのうちの3つから、選択された1つ又は2つのリザーバ内に流体を向けるように動作することができる。
図14及び図15に示されている例のそれぞれにおいて、受取りリザーバに通じる枝路に慣性ポンプからの抵抗流が存在しない場合、枝路の互いに対する相対角度及びこのような枝路の相対的に等しいサイズにより、供給源リザーバから流れる流体が交差部644において3つの受取りリザーバ間に等しく分かれることになる。受取りリザーバのうちの2
つに対する流体流を妨げるには、流体流を妨げる枝路内の慣性ポンプにより、流体の供給源として機能するリザーバからの流体流の速度の1/3である流体流の速度をもたらす。供給源リザーバから流体を受け取るn個の受取りリザーバが存在し得る他の実施態様、及び、抵抗流が存在しない場合、供給源リザーバからの流体流が交差部において異なる枝路間に等しく分かれる他の実施態様では、受取りリザーバに通じる個々の枝路における慣性ポンプを作動させることによって、存在し得る受取りリザーバのうちの特定の1つに流体流が向けられ、供給源リザーバからの流体流の速度の1/nである抵抗流がもたらされるようになっている。
いくつかの実施態様において、受取りリザーバに通じる枝路に慣性ポンプからの抵抗流が存在しない場合、供給源リザーバから流れる流体は、交差部644等の交差部において等しく分かれることができない。交差部において流体流がこうして不均等に分かれるのは、受取りリザーバに通じる枝路が異なるサイズを有する場合及び/又は交差部644における角度が等しくない場合に生じることができる。このような状況では、妨げられる枝路における慣性ポンプは、供給源リザーバからの流体流の速度の1/nよりも大きいか又は小さい、交差部644に向かう流体流の速度をもたらし、このような流体流を妨げることを達成することができる。いくつかの実施態様において、枝路における慣性ポンプの抵抗流は、連係するリザーバへの流体流を妨げるか又は完全に阻止するのではなく、このような流体流を低減するように、代替的なサイズとすることができる。
マイクロ流体バルブ620は、各リザーバ622と連係する3つの慣性ポンプ634の組を備えるものとして示されているが、他の実施態様では、マイクロ流体バルブ620は、各リザーバ622と連係するこのような慣性ポンプをより多数備えることができる。マイクロ流体バルブ620は、枝路642に対して直交する方向に重なっている慣性ポンプ634を備え、流体が圧送される速度が、始動される各ファセットのポンプ634の数を調整することによって調整されるものとして示されているが、他の実施態様では、ポンプ634は、(システム320のポンプ334と同様に)ポンプが配置される枝路642に対して平行な方向に重なっていることができ、流体がそのようなポンプによって圧送される速度は、連係するリザーバ622から異なる距離だけ離間した慣性ポンプ634を選択的に始動させることによって更に調整することができるようになっている。
本開示は実施形態例を参照して記載しているが、当業者には、特許請求されている主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細について変更を行うことができることがわかる。例えば、種々の実施形態例が、1つ又は複数の利益を提供する1つ又は複数の特徴を備えるものとして記載されている場合があるが、記載されている特徴は、記載の実施形態例又は他の代替的な実施形態において、互いに入れ替えるか又は代替的には互いに組み合わせることができることが想定される。本開示の技術は比較的複雑であるため、全ての技術の変更は予期されない。実施形態例を参照して記載され、添付の特許請求の範囲において記載される本開示は、可能な限り広範に意図されることが明白である。例えば、別途具体的に明記されない限り、単一の特定の要素を挙げている請求項は、複数のそのような特定の要素も包含する。

Claims (15)

  1. 第1のリザーバと、
    第2のリザーバと、
    前記第1のリザーバを前記第2のリザーバに接続するチャネルであって、前記第2のリザーバは、圧力勾配下で前記第1のリザーバから該チャネルを通して流体を受け取る、チャネルと、
    前記チャネル内で前記第2のリザーバの近位かつ前記第1のリザーバの遠位にある慣性ポンプと、
    を備える、マイクロ流体バルブ。
  2. 前記ポンプはバブルジェットポンプを含む、請求項1に記載のバルブ。
  3. 前記慣性ポンプの前記第2のリザーバからの間隔を選択的に変更するアクチュエータを更に備える、請求項1に記載のバルブ。
  4. 前記第2のリザーバの近位かつ前記第1のリザーバの遠位にある第2の慣性ポンプと、
    前記慣性ポンプ及び前記第2の慣性ポンプを選択的に作動させるアクチュエータと、
    を更に備える、請求項1に記載のバルブ。
  5. 前記バルブは、前記慣性ポンプ及び前記第2の慣性ポンプを形成する、独立して作動可能な一列の始動する抵抗器を備え、該一列の始動する抵抗器は、前記第2のリザーバから異なる間隔を置いている、請求項4に記載のバルブ。
  6. 前記バルブは、前記慣性ポンプを形成する、独立して作動可能な一列の始動する抵抗器を備え、該一列の抵抗器は、前記第2のリザーバから等しい間隔を置いており、前記アクチュエータは、前記抵抗器を選択的に始動させて、圧送力を変更するように作動される前記抵抗器の数を変更するコントローラを備える、請求項1に記載のバルブ。
  7. 所与の場所において、前記慣性ポンプの圧送力を選択的に変更するアクチュエータを更に備える、請求項1に記載のバルブ。
  8. 前記チャネルは、
    第1の枝路と、
    前記第1の枝路との交差部から延びる第2の枝路と、
    前記交差部から延びるとともに、第3のリザーバに接続される第3の枝路と、
    を含む、請求項1に記載のバルブ。
  9. 所与の場所及び前記慣性ポンプの場所において、前記慣性ポンプの圧送力のうちの1つを選択的に変更するアクチュエータを更に備える、請求項8に記載のバルブ。
  10. 前記第3の枝路内で前記第3のリザーバの近位かつ前記交差部の遠位にある第2の慣性ポンプと、
    前記第1の慣性ポンプ及び前記第2の慣性ポンプの圧送を独立して変更するアクチュエータと、
    を更に備える、請求項8に記載のバルブ。
  11. 前記第1の枝路内に第3の慣性ポンプを更に備え、前記アクチュエータは、前記第1の慣性ポンプ、前記第2の慣性ポンプ、及び前記第3の慣性ポンプの圧送を独立して変更する、請求項10に記載のバルブ。
  12. 前記第2のリザーバは、前記第2のリザーバ及び前記チャネルの接合部における断面積が、前記接合部における前記チャネルの断面積の少なくとも10倍である、請求項1に記載のバルブ。
  13. 第1のリザーバと第2のリザーバとの間に圧力勾配を印加し、前記第1のリザーバからチャネルを通して前記第2のリザーバに流体流を付勢することと、
    前記チャネル内で前記第2のリザーバの近位かつ前記第1のリザーバの遠位にある慣性ポンプを選択的に作動させて、前記流体流を制御することと、
    を含む、マイクロ流体をバルブ駆動する方法。
  14. 所与の場所及び前記慣性ポンプの場所において、前記慣性ポンプの圧送力のうちの1つを選択的に変更し、前記流体流を制御することを含む、請求項13に記載の方法。
  15. 第1のリザーバと、
    第2のリザーバと、
    第3のリザーバと、
    前記第1のリザーバから延びる第1の枝路と、該第1の枝路との交差部から前記第2のリザーバに延びる第2の枝路と、前記交差部から前記第3のリザーバに延びる第3の枝路とを含むチャネルであって、前記第2のリザーバ及び前記第3のリザーバは、圧力勾配下で該チャネルを通る前記第1のリザーバからの流体を選択的に受け取るようになっている、チャネルと、
    前記第2の枝路内で前記第2のリザーバの近位かつ前記交差部の遠位にある第1のバブルジェットポンプと、
    前記第3の枝路内で第3のリザーバの近位かつ前記交差部の遠位にある第2のバブルジェットポンプと、
    前記第1のバブルジェットポンプ及び前記第2のバブルジェットポンプの圧送を独立して変更して、前記第2のリザーバ及び前記第3のリザーバへの流体流を制御するアクチュエータと、
    を備える、マイクロ流体バルブ。
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