それ故、改良されたアプローチが利点であり、とりわけ、増大されたフレキシビリティ、向上した精度、促進された評価及び/又は向上したパフォーマンスを可能にするアプローチが有利であるだろう。
従って、本発明は、好ましくは上述の欠点の1又はそれ以上を単独で又は任意の組み合わせにおいて緩和、軽減又は除去しようとする。
本発明の一態様によれば、ユーザ動作を確認するための装置が提供され、当該装置は、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接を検出するための近接検出部と、動作検出部から動作データを受信するための受信部であって、前記動作データは、前記第2のデバイスの動作を示す、受信部と、前記動作データが動作基準を満たすかどうかを評価するための評価部と、前記動作データが前記動作基準を満たし、その後、前記第1のデバイスの前記第2のデバイスに対する近接が検出された場合にのみ、前記ユーザ動作を有効なものとして指定するための指定部と、前記動作データが所与の時間間隔内に前記動作基準を満たすか否かに基づいてユーザ出力を生成するためのユーザインタフェースとを有する。
本発明は、ユーザ動作を評価するための改良されたアプローチを可能にし、多くのアプリケーション又はシナリオにおいて、ユーザ動作を評価するための新たな若しくは改良されたアプローチ及び/又は向上した精度を提供し得る。本アプローチは、例えば多くの実施形態及びシナリオにおいて個々のユーザアクションの新たな又は改良された検出、モニタリング又は分類を可能にし得る。本アプローチは、とりわけ、異なるデバイスの使用及び可能なインタラクションの評価がユーザ動作に関する追加の情報を与えるのを可能にし、これにより、この向上した推定を可能にする。とりわけ、デバイス間の近接の組み合わせられた考察及び例えばデバイスのうち少なくとも1つの運動パターンは、多くの異なるユーザ動作又はアクションを検出又は評価するのに特に適したデータ及び情報を提供し得る。
例えば、本アプローチは、ユーザが通信リンクを確立するために必要とされる要求されたアクションを正しく実行しているかどうか、ユーザが定められた薬服用プログラムを守っているかどうか等を推定するために用いられ得る。
指定部は、動作データが動作基準を満たさないか又は第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が検出されない(又は両方とも)場合、ユーザ動作を無効なものとして指定してもよい。
第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接の検出は、詳細には、動作データが動作基準を満たす時間に続く時間間隔内で、即ち、第2のデバイスが動作基準を満たすために必要とされる動作を実行したことを動作データが示す時間に対して決定された時間間隔の範囲内で発生するように要求されてもよい。多くの実施形態において、指定部は、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が動作基準を満たす動作データの時間に対して決定された時間間隔において検出された場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして指定し得る。時間間隔は、動作基準を満たす動作データ時に始まってもよく、予め決められた期間の間続いてもよい。この時間間隔は、多くの場合、詳細には5,2,1又は1/2分未満の期間のような、比較的短い期間を有し得る。
本アプローチは、動作を起動するためにデバイスの運動を含む多くのシナリオにおいて特に有利な動作を提供し得る。動作基準を満たす動作データによる動作の検出は、例えば、ユーザが第1及び第2のデバイスを互いに近づけることに関連付けられ得るアクションを実行するかどうかを評価し得る。検出された動作が近接検出をもたらす場合、予想されるユーザ動作/アクションが正常に完了されたとみなされ得る。そうでなければ、ユーザがアクションを実行することを試みたが成功しなかったことを示してもよい。動作基準を満たす動作データが受信されない場合、デバイス間の近接が検出される場合であっても、例えばユーザが要求又は期待される動作又はアクションを試みなかったと結論付けてもよい。
動作データが所与の時間間隔内で動作基準を満たすか(否か)に基づくユーザ出力の生成は、とりわけ多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し、改良された及び/又は新たなアプリケーション又は機能が使用されるのを可能にし得る。多くの実施形態において、アプローチは、ユーザが特定のユーザアクションをタイムリーな態様で実行したかどうかを推定することについて増大された信頼性を与え得る。時間間隔内のユーザ運動の特定の考察は、例えばユーザをガイドするために用いられ得る専用のユーザフィードバックを生成するのに特に適し得る異なるユーザ動作間の特に有利な区別を与え得る。例えば、所与のアクションを実行する(例えば2つの通信ユニットをくっつけることによりこれらを結合する)ことを試みているユーザと、斯様なアクションを実行することを試みないユーザとの間の区別を可能にし得る。ユーザフィードバックは適宜適合され得る。
ユーザインタフェースは、詳細には、動作データが所与の時間間隔内で動作基準を満たすか否かに依存して異なるユーザ通知を生成してもよい。
時間間隔は、多くの場合、詳細には5,2,1又は1/2分の期間のような、比較的短い期間を有し得る。
動作基準を満たす動作データは、詳細には、デバイスをくっつける動作のような、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接を実現するための起動ユーザアクションの指標であってもよい。
幾つかの実施形態において、装置は、例えば第2のデバイスの識別子(例えば、タイプ、製造者又は個々のデバイス識別子)に基づいて、動作基準を第2のデバイスの動作基準として決定するための決定部を有してもよい。例えば、動作基準は異なるデバイスに対して格納されてもよく、決定部は特定の第2のデバイスに適した動作基準を選択するように構成されてもよい。
第1及び第2のデバイスの近接は、近接要件が満たされたときに検出される。任意の適切な近接要件が用いられてもよく、これがデバイスの任意の特定の物理的距離又は物理的特性に直接対応する必要はない。詳細には、満たされる基準の確率が互いに離れているよりも互いに近くにあるデバイスに対してより高くなる任意の近接基準が用いられ得る。
しかしながら、幾つかの実施形態において、近接検出は、互いから1メートル未満、多くの場合有利には50cm未満にある第1及び第2のデバイスを示す。
動作検出部は、第2のデバイスの部分であってもよく、例えば1又はそれ以上の加速度計、コンパス、GPS受信部等であってもよく又はこれらを有してもよい。動作データは、第2のデバイスの動作/運動(場合により配向又は回転(のみ))を示す。動作データは、絶対的な又は相対的なデータであり得る。
動作基準は、有効なユーザの動作/行為を実行したときに第2のデバイスの期待される運動を反映してもよい。
例えばデバイスのうちの1つの部分であるプロセッサは、ユーザ動作が有効なものとして指定されるか否か、例えば異なるユーザ通知及びユーザフィードバックが与えられ得るか又は異なる機能若しくは処理が実行され得るかに依存して処理を適応させ得る。
多くの実施形態において、動作基準は、動作データが所与の動作パターンに対応するという要件を有してもよい。
これは、多くの実施形態において改良されたユーザ動作評価を提供し得る。とりわけ、多くのシナリオにおいて、ユーザアクション又は運動の正確な推定を可能にし得る。
(例えば配向を含む)動作パターンは、例えば位置の範囲又はセットを時間の関数として記述してもよい(ここで、時間は絶対的なものであってもよく、又は、より典型的には、相対時間であってもよい)。前記位置は、動作基準が満たされるものとみなされるために、例えば動作データが期待された動作にどれくらい密接に適合しなければならないかを示す、位置の間隔として与えられてもよい。前記位置は、絶対的な位置であってもよく、又は、相対的な位置であってもよい。
第2のデバイスは、例えばスマートフォン、スマートウォッチ、歯ブラシ等を含む任意のユーザ可動デバイスであってもよい。幾つかの実施形態において、第1のデバイスは、静止デバイスであってもよく、詳細には、非ユーザ可動デバイス(即ち、動作の間、ユーザにより移動されることを意図しないもの)であってもよい。多くの実施形態において、第1のデバイスのための運動データは、ユーザ動作の評価又は指定において用いられない。他の実施形態として、第1のデバイスは、ユーザ可動デバイスであってもよく、幾つかの実施形態において、第1のデバイスのための動作データは、ユーザ動作を指定するとき、及び/又は、動作データが動作基準を満たすかどうかを評価するときに考慮されてもよい。
動作データは、ユーザ動作を示してもよく、詳細には、ユーザの手の運動を示してもよい。
本発明のオプショナルな特徴によれば、第1のデバイス及び第2のデバイスは、通信ユニットを有し、近接検出部は、通信ユニット間の通信の確立に基づいて第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接を検出するように構成される。
これは、有利な近接検出を提供してもよく、とりわけ、システムは、ユーザ動作評価がデバイスの通信動作に密接に関連付けられるのを可能にしてもよい。故に、斯様な近接検出は、デバイスが互いに近くにあるかどうかに関する情報を提供し得るだけでなく、デバイスの機能を示し得る。
通信ユニットは、詳細には、例えば50cm未満の範囲を有する、短距離通信ユニットであってもよい。例えば、短距離通信ユニットは、NFC通信ユニットであってもよい。
本発明のオプショナルな特徴によれば、第2のデバイスは、動作データを生成するための動作センサを有し、第2のデバイスは、近接検出部、受信部、評価部及び指定部を更に有する。
多くの実施形態において、ユーザ可動デバイスは、デバイスの運動に基づいてユーザ動作を評価するために用いられてもよい。本アプローチは、とりわけ、ユーザデバイスからの追加の又は強化されたユーザ機能を提供し得る。例えば、追加の機能は、ユーザ自身のモバイルフォン、スマートフォン又はスマートウォッチにより提供されてもよい。多くの実施形態及びシナリオにおいて、強化されたユーザ体験が実現され得る。
幾つかの実施形態において、第2のデバイスは、ユーザ動作が有効なものとして指定されるかどうかに基づいてユーザ出力を生成するためのユーザインタフェースを更に有する。
本発明のオプショナルな特徴によれば、第1のデバイスは、近接検出部、受信部、評価部及び指定部を有する。
本アプローチは、デバイスが他のデバイスの運動に基づいてユーザ動作を評価するのを可能にしてもよい。例えば、固定されたデバイスは、ユーザ可動デバイスに基づいてユーザ動作を評価する能力を備えていてもよい。動作データは、例えば、ワイヤレス通信リンクを介して受信される。
また、本アプローチは、多くの実施形態において、例えば使用者専用ではないデバイス(例えば支払い端末)がユーザ自身のデバイスの運動に基づいてユーザ動作を評価するのを可能にしてもよい。
故に、強化された、改良された又は追加の機能が、多くの実施形態において実現され得る。
幾つかの実施形態において、第1のデバイスは、ユーザ動作が有効なものとして指定されるかどうかに基づいてユーザ出力を生成するためのユーザインタフェースを更に有する。
本発明のオプショナルな特徴によれば、装置は、ユーザが第1のデバイスを第2のデバイスの近くに持ってくるというユーザアクションを実行する要求を出力するためのユーザ出力を更に有し、評価部は、動作基準を、ユーザアクションに関連付けられた動作基準として決定するように構成される。
本アプローチは、例えばデバイスがくっつけられることをもたらすか又は含む特定のアクションをユーザが実行し、これらのユーザアクションが実際に実行されたかどうかを確認するようにガイド又は指示されるアプリケーションに対して特に有利なアプローチを提供し得る。本アプローチは、有利なユーザ体験を提供し、例えば所望の全体的な機能又は使用を実現するために必要となるアクションを実行することについてユーザを支援し得る。
本発明のオプショナルな特徴によれば、指定部は、動作データが前記要求の出力のタイミングに対する第1の時間間隔内に動作基準を満たす場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして指定するように構成される。
本アプローチは、多くの実施形態において、改良されたユーザ体験を提供し、詳細には、ガイダンス情報の提供と対応するユーザ動作又はアクションの確認との間の極めて近い接続が実現され得る。第1の時間間隔は、要求が出力されるのと実質的に同時に開始されてもよい。
第1の時間間隔は、多くの場合、詳細には5,2,1又は1/2分未満の期間のような、比較的短い期間を有し得る。
本発明のオプショナルな特徴によれば、装置は、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が所与の時間間隔内に検出されたかどうかに基づいてユーザ出力を生成するためのユーザインタフェースを更に有する。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し、改良された及び/又は新たなアプリケーション又は機能が採用されるのを可能にし得る。多くの実施形態において、本アプローチは、ユーザがタイムリーな態様で特定のユーザアクションを実行したかどうかを推定することについて増大された信頼性を提供し得る。
ユーザインタフェースは、詳細には、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が所与の時間間隔内に検出されたかどうかに依存して異なるユーザ通知を生成してもよい。
幾つかの実施形態において、異なるユーザフィードバック/通知は、動作要件を満たす動作データ及び所与の時間間隔内に検出される第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接の異なる組み合わせに対して生成されてもよい。
本発明のオプショナルな特徴によれば、近接検出部は、検出閾値を超える第1のデバイス及び第2のデバイスのうち少なくとも1つからの電磁信号のレベルの検出に基づいて第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接を検出するように構成される。
これは、有利な近接検出を提供し、多くの実施形態において、ユーザ動作評価がデバイスの通信動作に密接に関連付けられるのを可能にし得る。とりわけ、近接検出が近接検出のために望まれる範囲を超える通信範囲を有する通信システムに基づくのを可能にしてもよい。例えば、50cmのオーダの近接検出は、例えば数メートルの範囲を伴うBluetooth通信に基づき得る。
電磁信号は、詳細には、無線通信信号の(場合により変調された)担体のような通信信号であってもよい。
幾つかの実施形態において、動作基準は、動作データが時間間隔内に動作要件に適合するという要件を有する。
この要件は、詳細には、動作データが所与の時間間隔内に行われた特定のユーザ運動に一致していなければならないということであってもよい。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し、改良された及び/又は新たなアプリケーション若しくは機能が採用されるのを可能にし得る。
本発明のオプショナルな特徴によれば、動作基準は、第2のデバイスの動作パターンに対応する動作データに対する時間間隔内に生じる第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接の検出の要件を有する。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し、改良された及び/又は新たなアプリケーション若しくは機能が採用されるのを可能にし得る。多くの実施形態において、アプローチは、ユーザが特定のユーザアクションをタイムリーな態様で実行したかどうかを推定することについて増大された信頼性を与え得る。
本発明のオプショナルな特徴によれば、装置は、動作データが動作基準を満たさなければならない、及び、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接がユーザ動作が有効なものと指定されるように検出されなければならない、時間間隔を決定するための制御部を更に有する。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し、改良された及び/又は新たなアプリケーション若しくは機能が採用されるのを可能にし得る。多くの実施形態において、アプローチは、ユーザが特定のユーザアクションをタイムリーな態様で実行したかどうかを推定することについて増大された信頼性を与え得る。
本発明のオプショナルな特徴によれば、装置は、動作データが時間間隔内に動作基準を満たすが第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が検出されない場合に、ユーザ通知を生成するように構成されたユーザインタフェースを更に有する。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し、改良された及び/又は新たなアプリケーション若しくは機能が採用されるのを可能にし得る。多くの実施形態において、本アプローチは、増大された有用性を提供し、改良された支援及びガイダンスがユーザに提供されるのを可能にし、これにより、所望の動作を実行することについてユーザを支援する。
幾つかの実施形態において、装置は、以下の基準のどの組み合わせが時間間隔内に満たされるかに基づいて異なるユーザ通知を生成するように構成されたユーザインタフェースを更に有する。
− 動作データが時間間隔内に動作基準を満たす(か否か)
− 第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が検出される(か否か)
幾つかの実施形態において、装置は、動作データが時間間隔内に動作基準を満たすが第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が検出されない場合、動作データが時間間隔内に動作基準を満たさない場合とは異なるユーザ通知を生成するように構成されたユーザインタフェースを更に有する。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し、改良された及び/又は新たなアプリケーション若しくは機能が採用されるのを可能にし得る。多くの実施形態において、本アプローチは、増大された有用性を提供し、改良された支援及びガイダンスがユーザに提供されるのを可能にし、これにより、所望の動作を実行することについてユーザを支援する。
動作データが時間間隔内に動作基準を満たさない場合、ユーザインタフェースは、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が検出されたか否かに依存して異なるユーザ通知を生成するように構成されてもよい。
本発明のオプショナルな特徴によれば、装置は、第1のデバイス及び第2のデバイスのうち少なくとも1つから使用可能なデータを受信するための受信部を更に有し、指定部は、使用可能なデータが基準を満たす場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして指定するように構成される。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し得る。とりわけ、多くの実施形態において、ユーザが所与のアクションを実行したか否かのより正確な検出を提供し得る。
本発明のオプショナルな特徴によれば、動作データは、第1のデバイス及び第2のデバイスのうち少なくとも1つの配向を示す配向データを有し、動作基準は、配向データが基準を満たすという要件を含む。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し得る。とりわけ、多くの実施形態において、ユーザがNFC通信のような通信を確立するために所望の動作又はアクションを実行したかどうかのより正確な決定を提供し得る。
幾つかの実施形態において、第1のデバイス及び第2のデバイスのうち少なくとも1つは、ユーザ動作が有効なものと指定されるか否かに依存して動作を実行するように構成される。
本アプローチは、特定のユーザ動作に対するシステムの向上した適応性を可能にし得る。例えば、ユーザの動作に特に適合されるガイダンス又はユーザフィードバックが提供されてもよい。
本発明のオプショナルな特徴によれば、指定部は、動作データが第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接の検出に続く時間間隔において第2のデバイスの動作の要件を有する更なる動作基準を満たす場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして指定するように更に構成される。
これは、ユーザ動作の改良された評価を提供し、とりわけ、第1及び第2のデバイスが互いに近付けられる前後のアクションを含む、複数のアクション間で特定のシーケンスを要するより複雑な動作に基づく決定を可能にし得る。
本発明のオプショナルな特徴によれば、動作データは、第1のデバイス及び第2のデバイスの双方の動作を示し、動作基準は、第1のデバイスの動作及び第2のデバイスの動作の要件を有する。
本アプローチは、多くのシナリオにおいて改良されたユーザ動作評価を提供し得る。
本発明の一態様によれば、ユーザ動作を確認する方法が提供され、当該方法は、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接を検出するステップと、動作検出部から動作データを受信するステップであって、前記動作データは、前記第2のデバイスの動作を示す、ステップと、前記動作データが動作基準を満たすかどうかを評価するステップと、前記動作データが前記動作基準を満たし、且つ、その後、前記第1のデバイスの前記第2のデバイスに対する近接が検出された場合にのみ、前記ユーザ動作を有効なものとして指定するステップとを有する。
本発明の一態様によれば、プログラムがコンピュータ上で実行されたときに、上記の方法の全てのステップを実行するように適合されたコンピュータプログラムコード手段を有するコンピュータプログラム製品が提供される。
本発明のこれらの及び他の態様、特徴及び利点は、以下で述べられる実施形態から明らかになり、これらを参照して説明されるだろう。
本発明の実施形態は、単なる例により、図面を参照して述べられるだろう。
図1は、本発明の幾つかの実施形態によるシナリオの一例を示している。本例において、第1のデバイス101及び第2のデバイス103は、ユーザアクティビティに関連してユーザにより用いられる。一方のデバイスは、例えば、スマートフォンのようなパーソナルデバイスであってもよく、他方のデバイスは、例えば、医療デバイス又はパーソナル衛生デバイスのような特定の機能のデバイスであってもよい。
このシナリオにおいて、少なくとも第2のデバイス103は、ユーザ移動可能である、即ちユーザにより移動され得る、モバイルデバイスである。例えば、スマートフォン又はスマートウォッチによるものであってもよい。多くの実施形態において、第1のデバイス101は、例えば支払い端末又は静止絵薬箱/ディスペンサのような静止デバイスであってもよい。他の実施形態として、第1のデバイス101は、ユーザ移動可能であってもよく、例えば歯ブラシ又は他のスマートフォンであってもよい。
このシナリオにおいて、ユーザは、特定のアクションを実行するのを期待され、ユーザがこのアクションを実行したか否かを検出するための機能を含む装置が用いられ得る。故に、この装置は、ユーザがアクションを実行したか否かを推定するように構成され得る。装置は、詳細には、ユーザ動作を有効なもの又は有効でないものとして指定するように構成される。有効なユーザ動作は、意図された又は期待されたアクション又はアクティビティを実行するユーザの推定に対応するために考慮されてもよく、有効ではないユーザ動作は、ユーザが意図された又は期待されたユーザアクション又はアクティビティを実行しないという推定に対応してもよい。
装置は、詳細には、少なくとも第2のデバイス103が期待されたユーザ動作のための所与の基準に適合する動作を実行しているかどうか、及び続いて、第1及び第2のデバイスの近接が検出されたことに依存して、ユーザ動作を有効なもの又は無効なものとして指定するように構成される。
図2は、図1のシナリオにおけるユーザ動作を確認するための装置の幾つかの要素の一例を示している。
本装置は、第1のデバイス101と第2のデバイス103との間の近接を検出するための近接検出部201を有する。近接は、近接基準が満たされたときに検出される。任意の適切な基準が用いられてもよく、実際には、異なる信号及び特性が異なる実施形態において近接を検出するために用いられ得ることが理解されるだろう。近接が例えば特定の閾値より小さいデバイス間の距離に対応するものとして検出されること、又は、任意の特定の決定可能な物理的距離を反映することは必須でないことも理解されるべきである。むしろ、前記基準は、デバイスが互いに近くにあるという可能性を反映するように考慮される任意の基準であってもよい。故に、近接検出は、必ずしもデバイスが特定の閾値距離より離れていないことを検出するというわけではないが、より離れた距離よりもむしろ近い距離にあるデバイスの増大された可能性を反映する基準が用いられ得ることを単純に反映してもよい。
近接検出は、例えば、物理的測定(例えば物理的接触)、電磁信号測定(例えば、デバイスのうちの一方から放射されて、他方により受信される信号の信号強度)、光検出(例えば、所与の値より大きなデバイスに対応するように推定された画像オブジェクト等)又は任意の他の適切な特性に基づいてもよい。
装置は、動作検出部/センサ205からの動作データを受信する動作データ受信部203を更に有する。動作データは、第2のデバイス103の動作/運動を示し、動作検出部/センサは、第2のデバイス103の部分であり、これがどのように移動されるかを反映するデータを生成する。動作データ受信器203が第2のデバイス103に含まれない場合、動作データ受信器203は、例えば動作検出部/センサ205と動作データ受信部203との間の直接無線通信リンクのような適切な通信手段を介して動作データを受信してもよい。
装置は、近接検出部201に結合された動作基準プロセッサ207を更に有する。動作基準プロセッサ207は、第2のデバイス103に関連付けられた動作基準を決定するように構成される。動作基準は、詳細には、期待された又は所望のユーザ動作に関連付けられた第2のデバイス103の動作又は運動を反映してもよい。詳細には、ユーザ動作が有効なユーザ動作とみなされるべきものに対応する場合、ユーザは、動作検出部/センサ205の動作基準が満たされるように、第2のデバイス103を移動するのを期待される。故に、動作基準は、第2のデバイス103が基準を満たす運動を実行する場合にこの運動がユーザによる期待された運動と一致しているとみなされるように構成されてもよい。
動作基準は、典型的には、第2のデバイス105に関連しており、第1および第2のデバイス103,105のうち少なくとも1つに特有のものである。実際には、多くの実施形態において、動作基準処理部207は、第1及び/又は第2のデバイス103,105の識別又はタイプが知られたときに動作基準を決定するように構成されてもよい。
動作基準プロセッサ207は、動作データ受信部203に更に結合される評価部209に更に結合される。評価部209は、動作データ及び動作基準を受信し、動作データが動作基準を満たすかどうかを評価するよう進行する。
評価及び実際には動作データ及び動作基準のフォーマットは、個々の実施形態の優先度及び要件に依存することが理解されるだろう。多くの実施形態において、動作基準は、所与の所望の動作/運動と一致しているとみなされる動作データのセットを規定するだろう。動作データがデータのこの規定されたセット内にある場合、基準が満たされるものとみなされ、そうでなければ満たされないとみなされる。
動作基準の一例は、第2のデバイスが少なくとも所与の時間間隔内に所与の方向に沿って所与の距離だけ移動されなければならないという要件である。例えばある程度の動作が所与の時間間隔内に所与のレベルを超えなければならないという基準を単純に含む、多くの他の動作基準が用いられてもよいことが理解されるだろう。
動作データは、幾つかの実施形態において、加速度計又はGPSレシーバにより生成された(場合により配向を含む)動作データのような、動作センサにより生成された完全な生動作データであってもよい。他の実施形態として、動作データは、例えば所与の時間間隔内における所与の方向に沿った運動の指標のような、第2のデバイス103の動作の圧縮された又は処理された指標であってもよい。
それ故、評価部209は、第2のデバイス103における動作センサで生じる動作データが動作基準により示される期待された運動に対応するかどうかを評価する。故に、前記評価は、ユーザが期待されたユーザアクションと一致する態様で第2のデバイス103を移動させることにより期待されたユーザアクションを実行したかどうかの指標として用いられてもよい。
装置は、評価部209及び近接検出部201に結合される指定部211を追加的に有する。指定部211は、評価部209により行われる評価の結果及び近接検出の結果を示すデータ、詳細には、第1のデバイス101と第2のデバイス103との間の近接が検出されたかどうかの指標を反映するデータを受信する。
指定部211は、ユーザ動作が有効なものとみなされるか否かを決定するためにこれらの結果の双方を用いるように構成される。詳細には、指定部211は、ユーザが期待された又は所望の動作を実行したかどうか、又は、ユーザが期待された又は所望の動作を実行しなかったかどうかの評価を生成してもよい。指定部211は、動作データが動作基準を満たし、且つ、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が続いて検出された場合にのみ、即ち、所望の動作が最初に検出されてその後に近接が検出された場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして指定するよう進行する、そうでない場合、ユーザ動作は、無効であるとみなされ得る。故に、ユーザ動作は、動作基準が近接検出の前に満たされる場合に有効であるとみなされ、それ故、典型的には、有効なものとしてのユーザ動作の決定は、近接した2つのデバイス101,103においてもたらされたユーザ動作の検出に対応する。
故に、指定部211は、ユーザが所与のアクションを実行したかどうかの評価を生成してもよい。もしそうならば、ユーザ動作は有効なものと指定され、そうでなければ、無効なものとして指定され得る。有効なもの及び有効ではないもののカテゴリの更なる細分が幾つかの実施形態において用いられてもよいことが理解されるだろう。
述べられたように、指定部211は、動作基準を満たす動作データの検出、デバイス101,103の近接の検出の正しい順序が生じた場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして決定する。故に、動作要件は、典型的には、近接を確立する前にユーザにより実行されるのを期待される運動に対応してもよい。実際に、運動は、典型的には、彼が2つのデバイス101,103を互いに近づけようとしたとき、ユーザのために期待されるユーザアクションに関連付けられたものであってもよい。例えば、動作基準は、ユーザが第2のデバイス103を第1のデバイス101に接触させるように指示(又は期待)されたときに実行するのを期待される第2のデバイス103の運動を反映してもよい。
多くの実施形態において、動作要件は、それ故、ユーザが第2のデバイス103を第1のデバイス101に接触させるべきであるという期待された運動を示す。従って、動作基準を満たす動作データの検出は、例えばNFC通信接続を確立するために、ユーザがまさに2つのデバイスをくっつけようとしていることを示してもよく、この運動が期待された近接をもたらしたかどうかの検出は、ユーザが動作を正常に実行したかどうかを示してもよい。故に、満たされる動作基準の検出は、近接検出が所与の時間間隔内に期待されることを示す起動イベントとみなされてもよい。
同様に、満たされる動作基準の前の検出を伴うことなく近接が検出された場合、これは、近接が期待されたユーザ動作の結果ではないことを示してもよく、それ故、システムは、例えば動作を適宜適応させてもよい。例えば、本アプローチは、(例えばテーブル上又は引き出し内において互いに隣に同時的に置かれているに過ぎないことにより)デバイスが単に偶然互いに近くにあるに過ぎないシナリオと、ユーザが積極的に第1のデバイスを第2のデバイスに近づけたというシナリオとの間を区別するために用いられ得る。
本例において、指定部211は、ユーザ動作が有効かものとして指定されたか否かに基づいて処理を適応させるように構成された処理部213に結合される。詳細には、ユーザ動作の指定に依存して、異なる処理が実行されてもよく、処理の機能が適合されてもよく、及び/又は、異なるユーザ出力が生成されてもよい。
多くのアプリケーション及びシナリオにおいて、動作評価及び後の近接検出の組み合わせは、多くのシナリオにおいて有益であり得るユーザ動作の極めて効率的な推定を提供することが見出された。
実際に、電子デバイスが種々の動作についてユーザを支援するためにますます用いられるので、本アプローチは、例えばユーザ又はユーザのモニタリングを更に支援し得るユーザ動作の極めて効率的な決定を可能にする。
システムは、詳細にはユーザ出力を生成可能なユーザインタフェース215を更に有する。例えば、ユーザインタフェース215は、情報及び通知をユーザに提供可能なディスプレイ及び/又はサウンド出力を有してもよい。
ユーザインタフェース215は、適切なユーザ出力を決定してこれをレンダリングするための処理機能を更に有してもよい。本例において、ユーザインタフェース215は、評価部209に結合され、動作データが動作基準を満たすかどうかの情報が提供される。詳細には、評価部209は、動作データが基準を満たしたことを検出したとき、これの通知をユーザインタフェース215に送信してもよい。
ユーザユーザインタフェース215は、動作データが所与の時間間隔内に動作基準を満たすか(否か)に基づいてユーザ出力を生成するように構成される。故に、ユーザインタフェース215は、動作基準が所与の時間間隔内に満たされたかどうかを評価してもよい。そして、ユーザインタフェース215は、これが当てはまるか否かに依存して異なるユーザ出力を生成してもよい。例えば、ユーザ基準が時間間隔内に満たされる場合、ユーザ出力は生成されないが、満たされない場合、デバイス101,103をくっつけるためのガイダンス又は方向を与えるユーザ出力が提供されてもよい。
故に、基準が時間間隔内に満たされた場合、(場合によりレンダリングしないことに対応する無効なユーザ出力を含む)第1のユーザ出力がユーザインタフェース215によるレンダリングのために選択されてもよい。そうでない場合には、(場合によりレンダリングしないことに対応する無効なユーザ出力を含む)異なるユーザ出力が選択されてもよい。そして、ユーザインタフェース215は、選択されたユーザ出力を生成してもよい。故に、レンダリングされたユーザ出力は、基準が時間間隔内に満たされたとき、時間間隔内に満たされない場合とは異なるだろう。
例えば、(第2のデバイス103に対応する)モバイルフォン上で実行するアプリケーションがモバイルフォンを他のデバイスに近づけることによりNFC接続を確立することをユーザに要求する場合、モバイルフォンは、2つのデバイスを近づけたとき、ユーザが期待された運動に対応するモバイルデバイスにより運動を実行するかどうかを評価するよう進行してもよい。もしそうならば、ユーザが接続を行うことを試みたことを反映するフィードバックを提供してもよく(例えば、通信セットアップが成功しなかった場合により特定のガイダンスを提供する)、そうでなければ、デバイスがくっつけられることを要求する他のユーザ通知を生成してもよい。
ユーザインタフェース215は、近接が検出されたかどうかに必ずしも依存するというわけではないユーザ出力を生成してもよい。実際に、幾つかの実施形態において、ユーザインタフェース215は、期待された動作が実行されたことを示す動作基準が満たされるとユーザ出力を生成してもよい。そして、近接が検出されるのを待ってもよい。これに対し、有効な動作検出が所与の時間間隔の最後までに生じなかった場合、ユーザインタフェース215は、例えばユーザ出力を生成するのをやめてもよく、処理が失敗したことを示してもよく、又は、例えば2つのデバイスをどのようにくっつけるかについてユーザに指示を与えてもよい。
それ故、本アプローチは、例えば必要とされるときに処理がどのように進んでいるかに関する追加の情報及び/又は追加のガイダンスがユーザに提供され得る、改良されたユーザ体験を提供し得る。故に、本アプローチは、有効なユーザ動作を検出するだけでなく、実際のユーザ動作に基づいて適合される支援により所望のユーザ動作を実行することについてユーザを支援してもよい。
所与の時間間隔は、異なる実施形態における異なる手段において決定されてもよい。例えば、幾つかの実施形態において、時間間隔は、イベントに基づいて開始される固定された期間のタイマーにより決定されてもよい。タイマーが期限切れになる前に基準が満たされる場合、この検出が時間間隔内に生じたとみなされる。そうでない場合には、動作基準が時間間隔内に満たされなかったとみなされる。
時間間隔を開始するイベントは、例えばユーザ入力であってもよい。例えば、2つのデバイスがくっつけられるのを要する処理を開始するユーザ入力であってもよい。例えば、ユーザは、他のデバイスとNFC接続を確立したいことを示すボタンを押してもよい。このユーザ入力はタイマーを開始してもよく、タイマーがタイムアウトする前に動作基準に対応する動作が受信されない場合、ユーザインタフェース215は、例えばNFC接続を確立する方へユーザをガイドする情報を出力するよう進行してもよい。別の例として、ユーザは、デバイスが互いに近づけられるのを要するアプリケーションを開始してもよい。時間間隔は、アプリケーションの起動に基づいて決定されてもよく、例えば、タイマーは、アプリケーションが例えばユーザにより開始されたときに開始されてもよい。
別の例として、時間間隔は、適切な指標を生成するアプリケーションにより起動されてもよい。例えば、アプリケーションが実行中の場合、幾つかのステージでデバイスが他のデバイスに近づけられることが必要とされることを決定してもよい。そして、これがユーザが2つのデバイスを互いに近づけることを要求するメッセージを出力するという要求をユーザインタフェース215に送信してもよい。同時に、ユーザインタフェース215は、所望の動作が実行されることが期待される時間間隔を規定するタイマーを起動してもよい。
多くの例において、時間間隔の長さは予め決められてもよい。故に、開始時間は、多くの実施形態において、イベント駆動であってもよいのに対して、期間は、多くの場合、予め決められてもよい。しかしながら、他の実施例では、期間がイベント駆動であってもよく、又は、現在のシナリオ及び特性に依存した他の手段におけるものであってもよいことはいうまでもない。
幾つかの実施形態において、時間間隔は、近接検出に依存してもよい。例えば、時間間隔の最後は、近接の検出に依存してもよい。例えば、予め決められた期間を有するタイマーは、イベントに基づいて開始されてもよい。そして、ユーザインタフェース215は、動作基準が所与の時間間隔内に満たされるかどうかを決定してもよい。これが事実ならば、ユーザインタフェース215は、任意のユーザ出力を生成はしなくてもよい(しかし、例えば近接検出を待つ)。動作検出が間隔の最後までに生じなかった場合、ユーザインタフェース215は、代わりに、2つのデバイスを適切な手段でどのようにくっつけるかについての特定の指示を有するユーザ出力を生成するよう進行してもよい。加えて、近接検出が時間間隔の間であるが任意の適切な動作検出の前に生じる場合、ユーザインタフェース215は、時間間隔を終了し、特定の指示を有するユーザ出力を生成するよう進行してもよい。これは、例えば、デバイス間の近接が所望の手段において実現されなかったことを反映し得る。
適切な時間間隔の選択は、個々の実施形態の優先度及び要件に依存してもよい。典型的には、時間間隔は、比較的短い期間を有してもよい。実際に、本アプローチは、詳細には比較的短い期間のユーザ動作を検出するために有益であってもよく、相対的な短い時間間隔内に(典型的には10分未満のオーダで)期待される。例えば、本アプローチは、デバイスがくっつけられるという要求を生成するユーザインタフェース215の短い間隔の範囲内のような、開始イベントの短い時間間隔内に発生するのを期待されるユーザアクションを検出するのに特に適していてもよい。多くの実施形態において、時間間隔は、5分、2分、1分又は例えば30秒を超えない期間を有してもよい。故に、述べられたアプローチは、短期間のユーザ動作及び特定のユーザアクションを確認するのに特に適している。
多くの実施形態において、ユーザインタフェース215は、ユーザが第1のデバイスを第2のデバイスに近づけるというユーザアクションを実行するための要求を出力するように構成されてもよい。例えば、ユーザインタフェース215のディスプレイは、ユーザが2つのデバイスを互いに接触させることを要求するメッセージを表示してもよい。
評価部209は、このユーザアクションの動作基準を決定するよう更に進行してもよい。例えば、評価部209は、例えばどのデバイスが含まれるかに依存した、異なる要求に関連付けられた複数の動作基準のセットを有してもよい。例えば、モバイルフォンをユーザの歯ブラシに接触させるという1つの動作基準が格納され得る。他のものは、薬ディスペンサと接触させるというもの等である。現在のアプリケーションに応じて、異なるユーザアクションがそれ故に期待されてもよく、従って、評価部209は、現在のアプリケーション/期待されたユーザアクションのための適切な動作基準を選択するように構成されてもよい。
幾つかの場合において、評価部は、1つの利用可能な動作基準のみを有してもよく、即ち、同じ動作基準が常に使用/選択されてもよい。
多くの実施形態において、指定部211は、要求を出力するタイミングに対する第1の時間間隔内に動作データが動作基準を満たす場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして指定するように構成されてもよい。
詳細には、アクションを実行するよう求められているユーザから所与の期間内に適切な動作の検出が起こることが必要とされてもよい。運動がこの期間内に検出されなかった場合、処理が失敗したとみなされてもよい。この場合、指定部211は、無効なユーザ動作を示してもよく、システムは、適宜進行してもよい。
どのユーザ出力を生成するべきかを決定するための時間間隔と同様に、ユーザ動作が有効なものとして指定されるために動作基準が満たされなければならない時間間隔は、詳細にはユーザ要求に続く斯様な時間間隔に関して、個々の実施形態の優先度及び要件に依存してもよい。典型的には、斯様な時間間隔は、比較的短い期間を有してもよい。実際に、本アプローチは、詳細には、比較的短い期間のユーザ動作、及び、どれが比較的短い時間間隔内に期待されるかを検出するのに役立ち得る。例えば、本アプローチは、デバイスがくっつけられるという要求を生成するユーザインタフェース215の短い間隔内のような、開始イベントの短い時間間隔内に発生するように期待されるユーザアクションを検出するのに特に適し得る。多くの実施形態において、時間間隔は、5分、2分、1分又は例えば30秒を超えない期間を有してもよい。故に、述べられたアプローチは、短期間のユーザ動作及び特定のユーザアクションを確認するために特に適している。
図2の装置は、第1のデバイス101において完全に若しくは部分的に、第2のデバイス103において完全に若しくは部分的に、又は、例えば1又はそれ以上の他のデバイスにおいて完全に若しくは部分的に、実装されてもよい。
実際に、各特徴は、第1のデバイス101、第2のデバイス103又は1若しくはそれ以上の他のデバイスにおいて個別に実装されてもよく、又は、実際に複数のデバイス全体に割り当てられてもよい。同時に結合される2つの機能的特徴が異なる物理的デバイスにある(又は、実際に、1つの機能的特徴が複数のデバイス全体に割り当てられる)シナリオにおいて、デバイスは、例えば適切なワイヤレス通信リンクを用いて、必要なデータを通信してもよい。
例えば、幾つかの実施形態において、第1のデバイス101は、動作検出部205を除いて図1の装置の全ての要素を有するスマートフォンデバイスであり得る。そして、スマートフォンは、ユーザが第2のデバイス103を期待されるように移動した後にスマートフォンが第2のデバイス103の近くにある場合にユーザ動作が有効であると決定してもよい。他の例として、第2のデバイス103は、動作検出部205を含む図1の装置の全ての要素を有するスマートフォンデバイスであってもよい。そして、スマートフォンは、ユーザがスマートフォンを期待されるように移動した後にスマートフォンが第2のデバイス103の近くにある場合にユーザ動作が有効であると決定してもよい。他の例として、第3のデバイスは、動作検出部205を除いて装置の全ての部分を有し得る。例えば、短距離通信リンクがこれらの間で確立されたかどうかを示す第1のデバイス101及び第2のデバイス103の双方からデータを受信してもよい。もしそうならば、第3のデバイスにおける近接検出部201は、第1のデバイス101が実際には第2のデバイス103の近くにあるとみなしてもよく、動作検出部205から受信した動作データが動作基準を満たした後に短い時間を生じさせたことを決定するよう進行してもよい。もしそうならば、ユーザ動作は有効なものとして指定される。
本アプローチを更に示すために、アプリケーション及び実装の幾つかの極めて特定の例が以下において述べられるだろう。
本例は、人々が電子デバイスに関与するタスクを実行するためにアクションの物理的シーケンスを実行することを必要とするときに、多くのものが間違った方に進むかもしれないという理解に基づいている。本例は、ユーザアクションが正しい手段を実行したかどうか、及び、間違った方に進んだかどうかを決定するために評価され得る情報を提供するために、関与したデバイスからのセンサ情報を用いる。本アプローチは、2つのデバイスの近接、及び、ユーザ動作を評価するためにこれらのデバイスのうち少なくとも一方の動作に関する経時的なイベントを検出しようとする。
第1の例は、投薬順守を改良及び測定することに、即ち、ユーザが定められたように薬を服用しているかどうかをモニタすることに向けられている。投薬順守を測定することに関する問題は、薬の実際の取入れを測定するのが困難であるということである。以下において述べられるアプローチは、患者が薬を服用したかどうかをチェックするのを支援し得る。本例において、第2のデバイスは、動作センサを有するスマートウォッチであり、第1のデバイスは、電子薬箱である。双方のデバイスは、例えばBluetooth、身体結合通信、ANT、NFC又はZigbeeのような近距離通信手段を備える。ネットワークシステムの範囲は、近接指標を提供するために約0.5mの範囲に調整されてもよい(身体結合通信が用いられない限り、接触に基づいて機能する)。故に、本例において、近い範囲の通信リンクの確立は、デバイス間の近接の検出に対応するために考慮される。
本例において、図2の装置の機能は、スマートウォッチにおいて実装される。即ち、本例において、第2のデバイス103は、スマートウォッチ(即ち、計算機能を有する腕時計)である。スマートウォッチは、ユーザが薬を服用したかどうかを推定するために図3の方法を実行する。
ステップ301において、システムは、ユーザが或る薬を服用する時間であることを決定し、スマートウォッチ及び/又は電子薬箱は、ユーザが薬箱とインタラクトするのを待つのを開始する。オプションとして、これは、(例えば、WiFiのような無線ネットワークを介して通信される)スマートウォッチ及び/又は薬箱上で、リマインダメッセージを介してユーザに通信されてもよい。
次に、3ステージチェックが、ユーザが実際に薬を服用したかどうかを推定するために実行される。
ステップ303において、システムは、ユーザが薬箱の方へ手首それ故にスマートウォッチ/第2のデバイス103を移動させるのと一致した動作を或る時間期間内に実行したかどうかを推定するよう進行する。運動は、例えば、前後運後を実行する手の単純な運動であってもよい。即ち、動作要件は、ユーザが例えば一の方向に少なくとも10cm手首を移動させ、続いて短い中断(即ち1〜10秒)があり、続いて戻る運動があることを含む運動を実行するという要件であってもよい。もしそうならば、ユーザが薬箱にアクセスしようとした可能性が高いとみなされ得る。
ステップ305において、ユーザが実際に或る時間期間Xの範囲内に電子薬箱に近づくように管理したかどうかが評価される。これは、スマートウォッチと薬箱と(即ち第1のデバイスと第2のデバイスと)の間の近接がスマートウォッチにより検出された場合に当てはまると決定される。これは、詳細には、所与の閾値を超える薬箱の通信担体から信号レベルを検出するスマートウォッチに含まれる近接検出部201により検出されてもよい。これは、患者自身が薬箱を操作しており、他の誰でもでないことを高い確率で決定し得る。
幾つかの実施形態において、本アプローチは、期待された動作を示す正しい使用可能データが薬箱から受信されたかどうかを検出する追加のオプショナルなテストを含んでもよい。詳細には、近接が検出された場合、スマートウォッチは、ユーザが薬箱からの評価使用可能データにより近接検出からの或る時間期間Yの範囲内に電子薬箱からの薬品を服用したかどうかを推定するよう進行してもよい。詳細には、これは、アクションが薬箱に関して利用されたことを示す信号が薬箱から受信された場合に当てはまるものとみなされてもよい。例えば、蓋上の運動検出部の形式のセンサ、薬を含む異なるポケットにおける重量センサ等は、所望のアクションが実行されたという指標を提供してもよい。これは、患者の手が薬を含むことを高い確率で決定してもよい。
この要件が満たされる場合、又は、ステップ305に続いて、オプショナルな使用可能データチェックが含まれない場合、図3の特定の例におけるシステムは、ステップ307において、ユーザが口に薬を入れることに一致した第2の動作を或る時間期間Zの範囲内に実行したかどうかを推定するよう進行する。これは、手が口に向かって移動されたかどうかを検出することにより決定され、これは、スマートウォッチにおける動作センサからの動作データが口に向かう手の運動を反映する動作データ要件を満たす場合に当てはまるものとみなされる。
故に、本例において、第2の動作テストが実行され、及び、それ故、この特定の例における動作基準は、近接検出前の動作データの要件と近接後の動作データの要件との双方を有し、又は、同等に、検証チェックは、近接検出前の時間に関するものと近接検出後の時間に関するものとを有する2つの動作基準を含む。故に、特定の例において、期待された運動は、薬箱がアクセスされる前又はその後の双方において要求される。
3ステージチェックが成功した場合、即ち、全ての3つのテストが満たされた場合、薬品がユーザにより服用された可能性が非常に高い。そして、これは、スマートウォッチにより登録され、必要に応じて他のシステムに通信され得る。故に、ステップ307が確実に満たされた場合、方法は、ユーザ動作が有効なものとして指定され、これにより薬品が利用されたことを示すステップ309に進む。
3つのテストのいずれかが失敗した場合、方法は、時間遅延があってもユーザが薬品を服用することが依然として安全であるかどうかが評価されるステップ311にスキップする。もしそうならば、方法は、ステップ301に戻る。そうでなければ、ユーザ動作が無効なものとして指定され、これにより、薬品が服用されなかったことを示すステップ313に進む。
他の例では、組み合わせられた近接及び動作評価は、ユーザが、例えばアプリケーションの要求に基づき、短い/近い範囲のネットワークを用いて接続を確立することを試みたかどうかを評価するために用いられてもよい。これは、例えば、典型的には10cm未満の通信範囲に向けられる、詳細には、NFCアンテナを含む2つのデバイスをくっつけることにより接続が確立されることを意図する、近距離無線通信(NFC;Near Field Communication)に対して有益である。
NFC接続の確立は、期間、配向及びそれ故にアンテナ配置、及び、接続を行うときにくっつけられる2つのアンテナの近接に対して非常に敏感である。例えば、ユーザが一方のNFC対応デバイスを他方のNFC対応デバイスに対して十分に近いか又は十分に長い間保持しない場合、接続は確立されないだろう。
同様の問題は、とりわけ短い距離(0.5m未満)に対して意図されるときに、Bluetooth、身体結合通信、ANT又はZigbeeのような、他の近距離ネットワークに対しても存在し得る。身体結合通信によれば、(第1のデバイスを着用している間に)ユーザが十分に長い間第2のデバイスにタッチしない場合、接続は失敗し得る。
図4は、ユーザが2つのデバイスをくっつけることにより短距離、詳細にはNFC接続を形成することを試みたかどうかを検出するためのフロー図の一例を示している。例えば、アプリケーションにより第1及び第2のデバイス間のNFC接続を形成するよう要求された後にユーザがそうするための不成功な試みをもたらした場合、アプリケーションは、ユーザに対してガイダンスを提供するよう進行してもよい。例において、試みは、第2のデバイスが(第2のデバイスにおける動作センサを介して測定される)要求の後に実質的に移動されたかどうかを追跡することにより検出される。ユーザが試みを行わない場合、システムは、要求を繰り返し得るか、又は、ユーザがおそらく現在接続を行いたくないことに配慮する。
例において、ステップ401において、人は、外部デバイス(第1のデバイス)上にタッチすることによりNFC対応スマートフォン(第2のデバイス)をプログラムするようアプリケーションによって尋ねられる。所与のタイムフレーム(即ち×秒)の範囲内で、正しい運動が検出されない、及び、NFC接続が確立されない場合、アニメーションは、要求されたアクションを実行するようにユーザをガイドすることを示され得る。
詳細には、ステップ403において、スマートフォン(第2のデバイス)は、スマートフォンがNFC接続を形成するために要求される運動により一貫して移動されたことを動作センサが示すかどうか評価する。例えば、スマートフォンが所与の量を超える分だけ移動されたことを単純に必要としてもよい。そうでない場合には、方法は、ステップ401に戻る。そうでなければ、NFC接続が確立されたかどうかをスマートフォンが評価するステップ405に進む。この短距離通信の確立は、近接検出の指標として用いられる。
接続が行われた場合、方法は、ユーザがNFC接続を確立するために必要とされるアクションを実行したことを示すためにユーザアクションが確認されるステップ407に進む。故に、期待された動作が検出され、その後、確立されているNFC通信リンクの形式において近接が検出された場合、有効なユーザ動作が生じたものとみなされる。
そうでない場合には、方法は、ユーザアクションが有効ではないものとして指定されるステップ409に進む。特定の例において、このオプションは、ユーザが適切な運動を実行した可能性が高いがこれは確立されているNFC通信に対応する近接検出をもたらさなかったというシナリオに対応する。従って、スマートフォンは、ステップ409において、どのようにNFC通信を確立するかについてユーザに追加のガイダンスを提供するよう進行してもよい。そして、方法は、ステップ401に戻ってもよい。
もちろん、本アプローチは、例えば何が間違った方向に進んでいるかを診断するためにスマートフォンのセンサから詳細な情報を取得することにより、更に強化されてもよい。例えば、配向は、アンテナの配置が実現されなかったように間違い得る。これは、ユーザが(例えば外部デバイスの前方パネルにおいて垂直にの代わりに上部において水平に)アンテナの間違った位置を想定した場合に当てはまり得る。また、アンテナが位置調整された時間の期間は、完全な成功した処理に対してあまりに短くなり得る。この種の追加のセンサ情報の全てが、より詳細な命令を示すために、及び、ユーザに対するガイダンスを改良するために、用いられ得る。
他の具体例は、モバイルフォンを有する支払い処理へのアプローチを適用することである。支払い処理の間、ユーザは、支払いを完了するためにモバイルフォンにより支払い端末にタッチするよう尋ねられてもよい。アクションが完了されないときに、前の例において述べられたものと同様のセンサ入力の診断に基づいて、追加の(動画の)フィードバックがディスプレイ上に与えられ得る。
成功した接続が確立されなかった状況において、考えられるシナリオは、以下を含み得る。
− 支払い端末へ向かうモバイルフォンの運動が検出されなかった。
− 運動が検出された(従って、ユーザが試みたことが推定された)が、NFC処理は行われなかった。
− 運動が検出され、ユーザが電話をしっかりと保持する(処理が起こるのを待っている)。しかしながら、デバイスの(x,y又はz軸上の)配向は、受信デバイス内のアンテナとはかなり異なっていた、及び、双方のアンテナは、伝達されるべき信号を出力するために適切に位置調整されなかった。
− NFC処理の部分が生じたが、完了するのに十分長くはなかった。
これらのシナリオは、例えば追加のセンサ情報を用いて、区別されてもよく、ユーザに対するガイダンスは適宜カスタマイズされてもよい。
例えば支払い端末のような、幾つかの実施形態において、アンテナの或る配向が常に存在する。この場合、モバイルデバイスは、配向が右であるかどうかを自己で判断し得る。しかしながら、アンテナ配向が端末間で異なる場合、モバイルフォンは、好ましくは、意義あるフィードバックを与えるためにどんなタイプの端末に向いているかについて知る。これは、ユーザがスクリーン上のタイプのどちらかを選ぶことにより実装され得る。そうでなければ、モバイルデバイスがどんなタイプの端末に向いているかについて決定するのを可能にするために、第2の近距離無線技術(例えばBluetooth)を用いてもよい(10cmの範囲のNFC接続が支払い動作を確認するために依然として意義があることに留意されたい)。
更に別の例として、本アプローチは、ユーザがどれくらい歯を磨くかを把握するためにスマートフォンアプリケーションにより用いられてもよい。ユーザは、ユーザが歯を磨いたことを示すためにNFC対応のスマートフォンにタッチすることを要求され得る。この検出が、接続が確立される前の言わば5分の時間間隔内にユーザが歯を磨くことに一致している歯ブラシのための運動データに関連付けられる場合、ブラッシングセッションは記録されるだろう、及び、そうでなければ、そうしないだろう。
近接検出部201により使用されるアプローチは、特定の実施形態に依存してもよく、任意の適切なアプローチが用いられてもよい。また、本アプローチは、2つのデバイスの近接であるとみなされることに関して任意の特定の値又は尺度を必要としないことに留意されたい。実際に、2つのデバイスの近接は、2つのデバイスの任意の例えば物理的要件によりもむしろ基準を満たす2つのデバイスにより規定されるものとみなされる。
近接基準は、典型的には、イベントが生じる要件であってもよく(又はこれを含むものであってもよく)、又は、特性は、よりありそうな値若しくはデバイスが互いに近くにある可能性が高い値に達する。
例えば、幾つかの実施形態において、近接検出部201は、互いに接触している2つのデバイスの検出に基づいて2つのデバイスが近接であることを決定してもよい。他の例として、近接検出部201は、第2のデバイスに適合する画像オブジェクトを検出する1つのデバイスにおけるカメラに基づいて2つのデバイスが近接であることを決定してもよい。
幾つかの実施形態において、近接検出部201は、デバイスのうち少なくとも1つから放射される電磁信号に基づいてデバイス間の近接を検出するように構成されてもよい。例えば、近接検出部201が第1のデバイス101内にある場合、第2のデバイス103から送信される無線信号に基づいて第2のデバイス103の近接を検出してもよい。同様に、近接検出部201が第2のデバイス103内にある場合、第1のデバイス101から送信される無線信号に基づいて第1のデバイス101の近接を検出してもよい。
幾つかの実施形態において、近接検出は、第1のデバイス101と第2のデバイス103との間の通信の確立に基づくものであってもよい。通信は、典型的には、近距離又は短距離通信(例えば通信システムの範囲)であってもよく、又は、標準は、多くの実施形態において、50cm未満であり得る。短距離通信は、例えばBluetooth、身体結合、ANT又はZigbee通信であってもよい。
第1のデバイス101及び第2のデバイス103は、詳細には、NFC通信ユニットのような短距離通信ユニットである通信ユニットを有してもよい。近接検出部201は、第1の通信ユニットと第2の通信ユニットとの間の通信の確立に基づいて第2のデバイスの第1のデバイスに対する近接を検出するように構成されてもよい。
実際には、短距離通信システムを用いた多くの実施形態において、2つのデバイス間の通信リンクの確立は、2つのデバイスが十分に近い場合にのみ可能である。故に、通信の確立は、第1及び第2の通信ユニット間の近接の指標、それ故に2つのデバイスの指標として、それ自体用いられてもよい。
例えば、第1のデバイス101及び第2のデバイス103は、NFC通信ユニット及び関連したNFCアンテナを有してもよい。NFC通信が2つのデバイス間で確立され得る場合、これは、NFCアンテナ及びそれ故にデバイスが典型的には互いに少なくとも10cm以内にあることを意味する。従って、近接検出部201は、(例えば、近接検出部201が第1のデバイス101内にある場合に第1のデバイス101のNFC通信ユニットにより、及び、近接検出部201が第2のデバイス103内にある場合に第2のデバイス103のNFC通信ユニットにより)NFC通信の確立の指標を提供する。そして、近接検出部201は、この指標を受信することに基づいて近接検出が生じたことを決定する。
幾つかの実施形態において、近接検出部は、検出閾値を超えている第1のデバイス及び第2のデバイスのうち少なくとも1つのからの電磁信号の検出に基づいて第2のデバイスの第1のデバイスに対する近接を検出するように構成されてもよい。
例えば、第1のデバイスがBluetoothトランスミッタを有する場合、第2のデバイス103に実装される近接検出部201は、第1のデバイス101からのBluetooth伝送の信号レベルを検出してもよい。検出された信号レベルは、典型的には、第1のデバイス101と第2のデバイス103との間の距離に伴って減少するだろう。従って、信号レベルが十分に高い場合、第1のデバイス101が第2のデバイス103に比較的近い可能性が高いということである。従って、近接検出部201は、Bluetooth伝送をモニタし、信号レベルが所与の閾値より高くなるまで上昇したときに近接検出が生じたとみなし得る。
前に述べられたように、動作データ及び動作基準のタイプは、個々の実施形態において要件及び優先度を満たすように選択されてもよい。
幾つかの実施形態において、例えば第2のデバイス103の絶対的運動が所与の量を超えるという要件のような、単純な動作基準が用いられてもよい。斯様な例において、動作データは、基準が満たされるかどうかの評価の部分として処理される複雑な動作データであってもよい。例えば、加速度計により生成される動作データは、所与の量より高い運動に対応するかどうかを決定するために評価されてもよい。代わりに又は追加的に、動作データは、例えば所与の時間間隔内の運動の全体量を示す単一の値のような、単純な動作データであってもよい。
幾つかの実施形態において、動作基準は、適合する動作のための要件のセットを規定する複雑な要件であってもよい。詳細には、多くの実施形態において、動作基準は、動作データが動作パターンに対応する要件を有してもよい。詳細には、動作基準は、動作データが要求された精度を有する時間の関数としての動作を示すという要件を含んでもよい。例えば、パターンは、動作データが実質的に連続的な縦運動を有する運動を示すことを要求してもよく、実質的に運動のない短期間が続き、反対方向における実質的に連続的な縦運動が続く。前記要件は、この動作パターンからの許容可能なずれを更に特定してもよい。斯様な特定の動作パターンは、例えば錠剤を服用するときのユーザの手首の運動を表わしてもよい。
動作基準は、多くの実施形態において、時間成分を有してもよい。詳細には、多くの実施形態において、動作基準は、動作データが時間間隔内に要件に適合するという要件を有してもよい。時間間隔は、詳細には、他のイベントに対するある相対的時間間隔であってもよい。前記イベントは、例えば特定のアプリケーション又は外部のイベントであってもよい。
同等に、動作基準は時間的態様を含まないが、斯様な空間動作基準は、例えば、詳細には、ユーザが2つのデバイス101,103を互いに接触させるという要求を出力する時間からの時間間隔のような、所与の時間間隔内に満たされなければならないことが考慮され得る。
例えば、幾つかの実施形態において、アプリケーションは、NFC通信を確立するために2つのデバイスを接触させることをユーザに要求してもよい。そして、動作基準は、動作データが要求の所与の時間間隔内に2つのデバイスをくっつけることに対応する動作を示すことを要求してもよい。動作基準が規定された時間間隔内に満たされない場合、ユーザがNFC通信を確立するのを試みるよう進行しなかったと想定される。
また、多くの実施形態において、指定部211は、動作データが第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接の検出に続く(多くの場合直ちに続く)時間間隔において第2のデバイスの動作の要件を有する第2の動作基準を満たす場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして指定するように構成され得る。故に、幾つかの実施形態において、ユーザ動作は、近接が検出される前後の双方において許容可能な運動が検出される場合にのみ、有効であるものとみなされる。
多くの実施形態において、第2の動作基準が、動作要件が近接検出に対して決定される時間間隔内に満たされることを要求することが期待されてもよい。例えば、スマートウォッチアプリケーションがユーザの薬順守をモニタするとき、ユーザが薬を服用する時間であることを最初に決定してもよい。アプリケーションは、スマートウォッチの薬箱へ向かうユーザ運動に対して、その後、スマートウォッチの薬箱に対する近接に対して、モニタリングを開始してもよい。この近接が検出されたとき、検出は、動作データが薬を服用したときのユーザ運動に対応する第2の動作基準を満たさなければならない時間間隔を開始してもよい。動作基準が時間間隔内に満たされない場合、ユーザは薬を服用しなかったと結論付けられ得る(それ故、薬服用のユーザ動作は無効なものとみなされる)。
幾つかの実施形態において、動作データは、第2のデバイスの配向を示す配向データを有してもよく、動作基準は、配向データが基準を満たすという要件を含んでもよい。
故に、多くの実施形態において、デバイス全体の運動だけではなく、(又は、幾つかの実施形態においてのみ)デバイスがどのように配向しているかも考慮され得る。配向データは、詳細には、デバイスの絶対的又は相対的な回転を示してもよい。回転は、任意の所望の軸又は複数の軸に対するものであってもよい。また、配向データは、デバイス自体に対するものであってもよく(即ち、デバイスが時間の関数としてどのように回転するかを反映してもよく)、又は、他のデバイスに対するものであってもよく、又は、例えば横又は縦方向に対するような、任意の他の軸に対するものであってもよい。
幾つかのアプリケーションに関して、デバイスの配向は、非常に重要であり得る。第2のデバイス103(及び、場合により第1のデバイス101)は、従って、例えばデバイスのどの側が最も高いかを示し得る(例えば、デバイスが逆さまか否かを示し得る)ような、デバイスの配向を示す動作データを提供してもよい。斯様なデータは、例えば、提供されたデータから配向を計算するように構成されたファームウェアとともに、デバイスの異なる部分における加速度計又はGPSレシーバにより決定されてもよい。単純な例として、デバイスのどの部分が最も高いかを決定するために重力センサが用いられてもよい。
配向は、例えば、短距離通信システムの2つのアンテナをくっつけることにより通信が確立されるシナリオに特に関連し得る。例えば、NFCアンテナは、モバイルフォンの上部に配置され、第1のモバイルフォンがNFC接続を確立しようとしている他のモバイルフォンの底部に配置されてもよい。ユーザは、電話を逆さまに回転させて第2のモバイルフォンの上部に置くことによりNFC接続を確立するよう要求され得る。モバイルフォンのための動作データは、モバイルフォンが全体としてどのように移動されるかだけでなく、どのように回転されるかも反映するデータを含むように構成され得る。従って、動作基準は、動作データがモバイルフォンの180度回転と一致すべきであるという要件を反映してもよい。これが実行されなかった場合、ユーザ動作は有効なものではないとみなされ得る。それに応じて、モバイルフォンは、例えば、例えばモバイルフォンが逆さまに回転している、及び、他のモバイルフォンと接触しようとしていることを示す短い動画のような、追加のユーザガイダンスを提供し得る。
幾つかの実施形態において、装置は、動作データが基準を満たさなければならない、及び、場合により、外部デバイスの近接が有効なものとして指定されるべきユーザ動作がために検出されなければならない時間間隔を決定するためのコントローラを有してもよい。
故に、幾つかの実施形態において、動作基準の適合は、所与の時間間隔内に生じるために必要とされ得る、及び、オプションとして、続いて近接が所与の時間間隔内に検出されることが要求され得る。例えば、薬順守の例に関して、要求された運動が最初に検出され、続いて、ユーザが薬を服用するのに許容可能な時間に対応する所与の間隔内に薬箱が検出され(及び、多くの実施形態において第2の動作基準が満たされた)ことが要求され得る。例えば、ユーザが6時間毎に薬を服用することを要求される場合、スマートフォンは、薬箱の検出及び検出前後の運動のパフォーマンスが、ユーザが薬を服用するための最適時間の早くても30分前及び遅くても60分後に生じなければならないを要求してもよい。斯様な場合、スマートフォンは、検出が最適時間の30分前より早く生じた場合又は最適時間の60分後に生じなかった場合に、例えばユーザに対して警告通知を供給してもよい。
幾つかの実施形態において、時間間隔は、タイマーに対して決定されてもよい。例えば、タイマーは、最後の有効なユーザアクションが検出されてからカウントダウンするようセットされてもよく、タイマーがタイムアウトしたとき、コントローラは、例えば予め決められた期間を有する時間間隔を開始してもよい。
他の例において、時間間隔は、潜在的に非同期式の又は予測不能なイベントに対して決定されてもよい。例えば、ユーザは、ランダムな時間で、スマートフォン上のアプリケーションを開始してもよく、このアプリケーションは、いくつかのステージで、NFC接続が確立されるのを要求してもよい。これに応じて、NFC接続を確立することをユーザに要求してもよく、同時に、他のデバイスが検出されなければならない、及び、ユーザ動作が実行されなければならない時間間隔を開始してもよい。これが時間間隔内に生じない場合、スマートフォンは、例えば、更なるガイダンスを与えるよう進行してもよく、又は、例えば、(例えば低減された機能を提供することにより)NFC接続を用いることなくアプリケーションを続行することを決めてもよい。
本アプローチは、多くの実施形態において、とりわけ使用シナリオ及びユーザの動作に特に適合されるカスタマイズされたユーザ出力を与えるのに特に適し得る。
幾つかの実施形態において、装置は、ユーザ動作が確認されたか否かに依存するユーザ通知を提供するように構成されてもよい。更に、ユーザ動作が確認されない場合、ユーザ通知は、近接検出が生じたが動作データが動作基準を満たさなかったかどうか、近接検出が生じなかったが動作データが動作基準を満たしたかどうか、又は、近接検出が生じなかった、且つ、動作データが動作基準を満たさなかったかどうか、に依存してもよい。
幾つかの実施形態において、装置は、第1のデバイスの第2のデバイスに対する近接が所与の時間間隔内に検出されたかどうかに基づいてユーザ出力を生成するためのユーザインタフェースを有してもよい。ユーザインタフェースは、近接が時間間隔内に検出された状況に対して、検出されなかったときとは異なるユーザフィードバック/通知を生成してもよい。
例えば、NFC接続を確立するために2つのデバイスをくっつけるという前の例において、この確立は、近接検出に対応するものとみなされてもよい。故に、通信が時間間隔内に確立された場合、ユーザインタフェースは、これを確認するユーザフィードバックを生成してもよい。通信が時間間隔内に確立されなかった場合、ユーザ通知は、代わりに、誤差が生じたことを示してもよく、試みを繰り返すことをユーザに要求してもよい。
他の例として、幾つかの実施形態において、装置は、動作データが所与の時間間隔内に動作基準を満たすが第2のデバイスの第1のデバイスに対する近接が検出されない場合、動作データが時間間隔内に動作基準を満たさない場合とは異なるユーザ通知を生成するように構成されるユーザインタフェースを有してもよい。
例えば、ユーザは、NFC接続を形成するためにくっつけられることを意図される2つのデバイスを用いてもよい。デバイスのうちの一方は、2つのデバイスをくっつけることをユーザに要求する表示を有してもよい。そして、ユーザがこれらをくっつけることによりNFC接続を確立することが期待される時間間隔を開始してもよい。NFC接続の成功した確立は、2つのデバイスの近接検出であるものとみなされる。
従って、NFC接続が所与の時間間隔内に確立されない場合、ユーザ動作は、有効ではないものとみなされる。しかしながら、ユーザフィードバックは、動作データが動作基準を満たすかどうかの決定に依存してもよい。もしそうならば、ユーザが2つのデバイスをくっつけるのを試みたが失敗した可能性があるものとみなしてもよい。従って、ユーザのための追加のガイダンスを生成するよう進行してもよく、このガイダンスはユーザに提示されてもよい。しかしながら、ユーザデータが動作基準を満たさない場合、デバイスは、ユーザが接続を行うのを試みなかったものとみなしてもよい。そして、例えばNFC接続確立を再び試みることをユーザに要求するユーザ通知を生成することにより、又は、デバイスがNFC接続リンクに関連付けられた機能を含むことなくアプリケーションを続けることをユーザに示すユーザ通知を生成することにより、このシナリオを反映するユーザ通知を生成してもよい(例えば、NFC接続を介して他のデバイスにより供給されることを意図した特定のデータよりはむしろ、一般的な又はデフォルトのデータが用いられ得る)。
幾つかの実施形態において、図2の装置は、動作データが所与の時間間隔内に動作基準を満たすが他のデバイスの存在が検出されない場合にユーザ通知を生成するように構成されるユーザインタフェースを含んでもよい。
幾つかの実施形態において、装置は、デバイスのうち少なくとも一方からの使用可能なデータを受信するように構成された受信部を更に有する。そして、指定部211は、使用可能なデータが基準を満たす場合にのみ、ユーザ動作を有効なものとして指定するように構成されてもよい。
故に、幾つかの実施形態において、使用可能なデータが基準に適合する場合にのみ、ユーザ動作は有効なものとして指定される。使用可能なデータは、対応するデバイスの動作及び典型的には使用を示す。例えば、使用可能なデータは、特定のアクションが実行されたかどうか、又は、特定のイベントが生じたかどうかの、デバイスの使用可能なモードを示し得る。幾つかの実施形態において、使用可能なデータは、特定のユーザ入力、アクション又はイベントが検出されたかどうかを示してもよい。
一例として、図2の装置は、第2のデバイスに対応するスマートフォンに含まれてもよい。装置は、詳細には薬箱であってもよい第1のデバイスから使用可能なデータを受信する受信部を更に有してもよい。薬箱からの使用可能なデータは、例えば、薬箱に対するドアが開けられたか否かの指標を含んでもよい。この例では、薬箱に対するドアが開けられた場合にのみユーザ動作が有効なものとみなされてもよい。
使用可能なデータの基準は、特定の実施形態の任意の適切な基準であってもよい。多くの実施形態において、基準は、使用可能なデータが絶対的又は相対的な時間間隔であり得る所与の時間間隔内に生じるイベントを示すという要件を含んでもよい。
異なるアクションは、ユーザ動作が有効なものと指定されたか否かに依存して利用されてもよいことが理解されるだろう。実際に、多くの実施形態において、装置(詳細には第1及び第2のデバイスのうちの一方)は、ユーザ動作が有効なものと指定されたか否かに依存して動作を実行するように構成される。
幾つかの実施形態において、検証評価の結果が単純に格納されてもよい。例えば、薬順守の例において、ユーザが薬を服用した可能性が高いか否かの決定が、薬の定められた取り込みに対するユーザの一般的な順守のデータ記録を生成するために記録されてもよい。
幾つかの実施形態において、装置は、ユーザ動作が有効なものとみなされたか否かに依存して異なるユーザ入力を生成するように構成されてもよい。例えば、有効なものとみなされない場合、装置は、ユーザに対して更なるガイダンスを与えるユーザ出力を生成してもよい。
多くの実施形態において、装置は、ユーザ動作が有効なものとみなされるか否かに依存して計算プロセスを分岐させるように構成されてもよい。例えば、装置は、ユーザ動作が有効なものとみなされるか否かに依存して異なるサブルーチン又は機能を呼び出し得るアプリケーションを実行してもよい。幾つかの実施形態において、装置は、ユーザ動作が有効なものと指定されるか否かに基づいてアプリケーションを開始するように構成されてもよい。
他の例として、幾つかの実施形態において、装置は、ユーザ動作が有効なものと指定されるか否かに依存して通信を開始するように構成されてもよい。例えば、ユーザ動作が有効なものとみなされる場合、ユーザが定められたように薬を服用したものとみなすので、アクションは薬モニタリングの例において利用されなくてもよい。しかしながら、ユーザ動作が有効なものとして指定されない場合、装置は、薬が服用されなかったと推定されることを警告するために遠隔のデバイスへの通信を開始してもよい。
実際に、本アプローチのための特に適切なアプリケーションエリアは、病人、弱者又は高齢者のモニタリングであってもよい。例えば、自宅患者が毎日特定のユーザ動作を実行することが期待されてもよい。有効なものと期待されるユーザ動作が例えば一日の間に検出されなかったことを装置が検出した場合、ユーザが支援を必要としているかもしれないという可能性を遠隔の支援スタッフに警告し得る遠隔のデバイスへの通信を確立してもよい。
前の例において、ユーザ動作は、第1及び第2のデバイスのうちの一方のみのための動作データに基づいて有効なものとして指定された。しかしながら、幾つかの実施形態において、動作データは、第1及び第2のデバイスの双方のための動作データを有してもよく、動作基準は、第1及び第2のデバイスの双方の動作データの要件を有してもよい。
動作データは、例えば2つのモバイルデバイスのための配向/回転データであってもよい。例えば、NFC接続が2つのモバイルデバイス間で確立されたとき、最適な接続を取得するために2つのデバイスのNFCアンテナが互いに十分に近くになるために2つのデバイスが互いに対して正しく配向されることが必要であってもよい。
この場合、双方のデバイスのための配向データが取得されてもよい。更に、NFC接続の確立が近接検出を与えるために考慮されてもよい。加えて、動作基準は、2つのデバイスのための配向データが、2つのデバイスが互いに対して正しく配向されるというシナリオに適合することを要求してもよい。もしそうならば、ユーザ動作は有効なものとみなされ、アプリケーションはNFC接続を用いて進行してもよい。しかしながら、もしそうでなければ、NFC接続は維持されるが、ユーザには、NFCアンテナのより良好な配置を実現するために2つのデバイスの配向を変化させるという要求が与えられる。そして、アプリケーションは、ユーザ動作が有効なものと指定されたときのように進行してもよい。
前に述べられたように、異なる機能は、第1のデバイス101、第2のデバイス103又は実際に1又はそれ以上の他のデバイスを含む、異なるデバイスにおいて実装されてもよい。
しかしながら、多くの実施形態において、ユーザ動作を評価している機能が(即ち第2のデバイス103において)評価が基づかれる運動に関するデバイスに含まれることが特に有利である。故に、多くの実施形態において、第2のデバイスは、動作データを生成するための動作センサを有するだけでなく、近接検出部201、受信部203、評価部209及び指定部211をも有する。
これは、例えば、ユーザがユーザ動作を評価するために自己のデバイスを用いるのを可能にしてもよい。例えば、薬順守の例において、基本的には、全ての機能は、スマートウォッチに含まれてもよく、薬箱の唯一の要件はこれの近接が検出され得ることであってもよい。
評価のために用いられるユーザ可動デバイスにおいて機能を実装するアプローチは、多くの有利なアプリケーションを可能にしてもよい。とりわけ、多くのシナリオにおいて、ユーザの自己のデバイスがユーザ動作を評価するのを、この評価の任意の認識を有するのを他のデバイスに要求することなく可能にしてもよい。例えば、他のデバイスがNFC通信を確立し、おそらくそれ自体を識別するためのNFC機能を有することのみを要求してもよい。本アプローチは、ユーザの特定の優先度及び要件に対して顕著なカスタム化及び適応を可能にしてもよい。
多くの実施形態において、ユーザ動作を評価する機能が、評価が基づかれる運動に関するものとは異なるデバイスに含まれることが特に有利であってもよい。とりわけ、機能が(即ち第1のデバイス101において)近接検出に含まれている他のデバイスに含まれることが有利であってもよい。故に、多くの実施形態において、第1のデバイス101は、近接検出部201、受信部203、評価部209及び指定部211を有してもよい。
これは、とりわけ、一般的なデバイスが、それぞれが自己のデバイスを有する多くの異なるユーザにより用いられるのを可能にしてもよい。実際に、静止デバイスが前述された原理に沿ってユーザ動作を評価するのを可能にしてもよい。例えば、一般的な支払い端末は、ユーザ動作を評価するための全ての機能を有してもよい。NFCを介して結合される他のデバイスから動作データを受信してもよく、その後、この動作データは、ユーザ動作を評価するために用いられてもよい。故に、支払端末は、例えば動作データを提供するように構成された適切なアプリケーションを実行するスマートフォンにより用いられてもよい。
他の例として、歯ブラシは、NFCを介して結合されたときに動作データをスマートフォンに送信してもよく、この動作データは、例えば、歯のブラッシングアクティビティが充分だった(例えば、十分長い間実行された)ことを確認するために用いられてもよい。
上記の説明は、明瞭さのために、異なる機能的な回路、ユニット及びプロセッサを参照して本発明の実施形態について述べていることが理解されるだろう。しかしながら、異なる機能的な回路、ユニット又はプロセッサの間の機能の任意の適切な分配が本発明から逸脱することなく用いられてもよいことが明らかであるだろう。例えば、別々のプロセッサ又はコントローラにより実行されるように示された機能は、同じプロセッサ又はコントローラにより実行されてもよい。それ故、特定の機能ユニット又は回路への参照は、厳しい論理的又は物理的な構造又は組織を示すよりはむしろ、述べられた機能を与えるための適切な手段への参照としてのみ理解されるべきである。
本発明は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの任意の組み合わせを含む任意の適切な形式において実装され得る。本発明は、オプションとして、1又はそれ以上のデータ処理装置及び/又はデジタル信号プロセッサ上で実行するコンピュータソフトウェアとして少なくとも部分的に実装されてもよい。本発明の一実施形態の要素及び成分は、任意の適切な手段において、物理的に、機能的に、及び、論理的に実装されてもよい。実際に、機能は、単一のユニットにおいて、複数のユニットにおいて、又は、他の機能ユニットの部分として、実装されてもよい。それ自体、本発明は、単一のユニットにおいて実装されてもよく、又は、異なるユニット、回路及びプロセッサの間で物理的及び機能的に分配されてもよい。
本発明が幾つかの実施形態に関して述べられたが、ここで記載される特定の形式に限定されることを意図するものではない。むしろ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。加えて、特徴が特定の実施形態に関して述べられるように見え得るが、当業者は、述べられた実施形態の種々の特徴が本発明に従って組み合わせられ得ることを認めるだろう。請求項において、有するという用語は、他の要素又はステップの存在を除外するものではない。
更に、個別に記載されているが、複数の手段、要素、回路又は方法ステップは、例えば単一の回路、ユニット又はプロセッサにより実装されてもよい。加えて、個々の特徴が異なる請求項に含まれ得るが、これらは、場合により、有利に組み合わせられてもよく、異なる請求項における包含は、特徴の組み合わせが有利及び/又は実行可能なものではないことを意味するものではない。また、請求項の1つのカテゴリにおける特徴の包含は、このカテゴリに対する限定を意味するものではなく、むしろ、特徴が適切に他の請求項カテゴリに同程度に適用可能であることを示す。更に、請求項中のフィーチャの順序は、フィーチャが動作されなければならない任意の特定の順序を意味するものではなく、とりわけ、方法クレームにおける個々のステップの順序は、ステップがこの順序で実行されなければならないことを意味するものではない。むしろ、ステップは、任意の適切な順序で実行されてもよい。加えて、単数表記の参照は、複数を除外するものではない。それ故、単数表記、"第1"、"第2"等への参照は複数を排除するものではない。また、第1、第2等への参照は、単にラベルとみなされるに過ぎず、これらの用語による特徴の任意の順序、シーケンス、関係又は特性を意味又は記述するものではない。請求項中の参照符号は、単に明らかにする一例だけのものとして供給されるものであり、任意の手段において請求項の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。