JP2017502798A - タンポン及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

適切な吸収性と吸収中の十分な膨張特性とのバランス、及び快適な挿入のため比較的小さな初期直径を提供する、タンポンが提供される。

Description

本開示は、タンポン及びタンポンの製造方法に関する。
タンポンのサイズは、挿入の快適さに悪影響を及ぼす。更に、一部の消費者は、必要であり得るよりも低い吸収性のタンポンを選択することによって、挿入の快適さを優先して保護に妥協する可能性があり、そこで消費者は、タンポンの挿入を心配する、又はタンポン挿入に付随する不快感を懸念する。タンポンを初めて使用するユーザー、比較的少ない流量の日のユーザー、並びに、減少した膣の水分レベルを有する高齢の消費者にとって、これは特に当てはまる。
一部のタンポン製造業者は、より小さな直径のタンポンを提供して、挿入の快適さに対する懸念に取り組んでいる。これらのタンポンは概して、より高密度レベルに圧縮されて、より小さなサイズを達成する。更に、タンポンが最終的に特定の容量を吸収できる一方で、高圧縮されたタンポンは、設計及び製造特性の理由から、膨張が遅くなる及び/又は限られた全体量しか膨張せず、その両方によってバイパス漏れにつながる可能性がある。
求められているものは、適切な吸収性と完全な吸収の前の十分な膨張とのバランス、及び快適な挿入のため比較的小さな初期直径を有する、タンポンである。本発明のタンポンは、この必要性に取り組む。
本開示は、異なる吸収能力及び他の特性を有するタンポンに関する。一例示的実施形態によれば、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含むタンポンが、ここに提供される。タンポンは、約6〜約9グラムのシンジナ吸収能力を有する。圧縮の後で、概して円筒状の自立型形態は13ミリメートル未満の最大横方向寸法を含む。更にタンポンは、流体吸収の際、横方向寸法に少なくとも7ミリメートル膨張する。
第2の例示的実施形態によれば、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含むタンポンが、ここに提供される。タンポンは、約6〜約9グラムのシンジナ吸収能力を有する。更にタンポンは、1分当たり約1グラムの速度で3グラムの羊の血液を吸収した後、1分当たり1.7ミリメートル超の平均膨張速度を有する。
第3の代表的実施形態によれば、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含むタンポンが、ここに提供される。タンポンは、約6〜約9グラムのシンジナ吸収能力を有する。更にタンポンは、含有圧力がない場合、流体吸収の際、横方向寸法に13ミリメートル超膨張する。
第4の例示的実施形態によれば、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含むタンポンが、ここに提供される。タンポンは、約9〜約12グラムのシンジナ吸収能力を有する。圧縮の後で、概して円筒状の自立型形態は14ミリメートル未満の最大横方向寸法を含む。更にタンポンは、0.0017MPa(0.25psi)の含有圧力下にある間、流体吸収の際、横方向寸法に少なくとも7ミリメートル膨張する。
第5の例示的実施形態によれば、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含むタンポンが、ここに提供される。タンポンは、約9〜約12グラムのシンジナ吸収能力を有する。圧縮の後で、概して円筒状の自立型形態は、14ミリメートル以下の最大横方向寸法を含む。更にタンポンは、0.0017MPa(0.25psi)の含有圧力下にある間、流体吸収の際、横方向寸法に10ミリメートル超膨張する。
第6の例示的実施形態によれば、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含むタンポンが、ここに提供される。タンポンは、約9〜約12グラムのシンジナ吸収能力を有する。圧縮の後で、概して円筒状の自立型形態は、14ミリメートル以下の最大横方向寸法を含む。更にタンポンは、含有圧力がない場合、流体吸収の際、横方向寸法に15ミリメートル超膨張する。
第7の例示的実施形態によれば、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含むタンポンが、ここに提供される。タンポンは、約9〜約12グラムのシンジナ吸収能力を有する。更にタンポンは、含有圧力がない場合、流体吸収の際、横方向寸法に15ミリメートル超膨張する。
本発明はまた、タンポンを製造する方法にも関する。一例示的実施形態によれば、吸収性材料の集合体を形成する工程と、任意に少なくとも一部の吸収性材料上に液体透過性外装を配置する工程と、吸収性材料の集合体を、1立方センチメートル当たり0.35g/cc超の密度及び13ミリメートル未満の最大横方向寸法を有する、概して円筒状の自立型形態に圧縮する工程と、概して円筒状の自立型形態をキャリアに変える工程と、概して円筒状の自立型形態にエネルギーを提供し、概して円筒状の自立型形態を安定化させて完成したタンポンにする工程と、を含む方法が、ここに提供されており、タンポンは、約6〜約9グラムのシンジナ吸収能力を有しており、タンポンは、流体吸収の際、横方向寸法に少なくとも7ミリメートル膨張する。
第2の例示的実施形態によれば、吸収性材料の集合体を形成する工程と、任意に少なくとも一部の吸収性材料上に液体透過性外装を配置する工程と、吸収性材料の集合体を、0.35g/cc超の密度及び14ミリメートル未満の最大横方向寸法を有する、概して円筒状の自立型形態に圧縮する工程と、概して円筒状の自立型形態をキャリアに変える工程と、概して円筒状の自立型形態にエネルギーを提供して、概して円筒状の自立型形態を安定化させて完成したタンポンにする工程と、を含む方法が、ここに提供されており、タンポンは、約9〜約12グラムのシンジナ吸収能力を有しており、タンポンは、流体吸収の際、横方向寸法に少なくとも7ミリメートル膨張する。
添付図面と関連してなされる本開示の非限定的な実施形態の以下の説明を参照すれば、本開示の上記の及び他の特徴と利点、並びにそれらを達成する方法がより明らかとなり、また本開示自体がより理解されよう。
本発明の例示のタンポンプレジットの斜視図である。 本発明のタンポンの製造に好適な、例示のタンポン成形型(開放位置にある)の斜視図である。 閉鎖位置にある、図2に示される成形型の斜視図である。 本発明の別の例示のタンポンプレジットの斜視図である。 プレジット圧縮前に成形型キャビティ内に配置される、図4に示されるタンポンプレジットの斜視図である。 圧縮された後の、図5のタンポンプレジットの斜視図である。 本発明の例示のタンポンの側面図である。 本明細書に記載される動的膨張試験方法で利用される装置の概略図である。
以下の本文は、本発明の多数の異なる実施形態の広範囲な説明を記載している。この説明は、単に例示的なものとして解釈されるものであり、また、考えられるすべての実施形態を説明することは不可能でないとしても非実用的であるので、考えられるすべての実施形態を説明するものではない。本明細書に記載されるいずれかの特徴、特性、構成要素、組成物、成分、製品、工程、若しくは方法論は、削除することができ、本明細書に記載される他のいずれかの特徴、特性、構成要素、組成物、成分、製品、工程、若しくは方法論と組み合わせることができ、又は全体的若しくは部分的に置き換えることができることが理解されるであろう。現行の技術か、あるいは本特許の出願日以降に開発された技術のいずれかを使用して、多数の他の実施形態を実現することができ、それらもやはり特許請求の範囲に含まれる。本明細書内で引用する出版物及び特許はすべて、本明細書に参照により組み込まれる。
また、「本明細書に使用されるとき、「_」という用語は・・・を意味するようにここで定義される」という文又は類似の文を使用して本明細書において用語が明示的に定義されない限り、その単純又は通常の意味を超えて、明示的又は暗示的いずれかで、その用語の意味を制限する意図はまったくないことを理解されたく、更に、当該用語は、(請求項の言語を除き)本明細書のいずれの項においても記載のいずれかの文に基づいて範囲を制限されると解釈されるべきではない。いずれの用語も、本発明に不可欠なものとして記載されていない限りは、本発明に不可欠なものではないことが意図される。本特許の最後にある請求項に記載されているいずれかの用語が、ある単一の意味と一致した形で本特許内で言及されている限りにおいては、読み手を混乱させないように、単にわかりやすくする目的だけのためにそうしているのであって、暗示又はその他の方法によって、請求項の用語をその1つの意味に限定することは意図していない。最後に、「手段」という語及びいかなる構造の詳述もなしにある1つの機能を記載することによって請求要素を定義している場合を除き、いかなる請求要素の範囲も、米国特許法第112条6項の適用に基づいて解釈されないものとする。
本明細書で使用する場合、「プレジット」及び「タンポンプレジット」という用語は、以下に説明するように圧縮してタンポンに成形される前の、吸収性材料の集合体を指す。タンポンプレジットとは、タンポンブランク又はソフトウィンドと呼ばれることもある。
本明細書で使用する場合、「タンポン」と言う用語は、膣管又は他の身体の空洞部に、経血又は他の身体の滲出液の吸収のために挿入される吸収性構造体の任意の種類を指す。タンポンは通常、膣又は他の体腔内への挿入を可能にする大きさ及び安定性のタンポンを供給するために、幅方向、半径方向及び軸線方向のいずれか又はそのすべての方向に圧縮された吸収性材料から構成されことができる。そのように圧縮されたタンポンは、本明細書では「自立型」形態と呼ばれる。すなわち、圧縮の程度及び/又は吸収性材料の状態調節によって、身体への挿入前にその一般的形状及びサイズを保持する傾向があるタンポンが生じる。本発明のタンポンは、流体との接触及びその吸収の際、膨張する又は復元する「流体膨張性」タンポンである。流体膨張性タンポンは、膨張するためにバネ又は任意のその他の力の機械的供給元を使用し得る「機械的膨張性」タンポンとは、対照的である。前記機械的膨張性タンポンの例が、Kohxらによる米国特許第3,706,311号に記載されている。
「シンジナ」試験は、業界標準タンポン吸収能力試験である。このタンポン吸収性試験を実行する装置及び方法は、米国連邦規則集21食物と薬物801.430に提供される。米国及び他の地域において、タンポンは、シンジナ試験吸収性範囲に従って、標準化吸収性ラベルを備える。6グラム未満の流体を吸収するタンポンは「低吸収性」と標示されており、6〜9グラムを吸収するタンポンは「レギュラー吸収性」と標示されており、9〜12グラム吸収するタンポンは「スーパー超吸収性」と標示されており、12〜15グラム吸収するタンポンは「スーパープラス吸収性」と標示されており、15〜18グラム吸収するタンポンは「ウルトラ吸収性」と標示されている。
タンポンの膨張及び膨張速度は、標準シンジナ試験のいくつかの変形例を含み、及び、試験方法の項の本明細書の最後の方に進むにつれてより詳細に記載されている、動的膨張試験によって算出される。
本発明のタンポンは、吸収性材料の未圧縮集合体から形成される。吸収性材料の集合体は概して、繊維状材料の1つ以上の層の形態である。上述したとおり、材料の未圧縮集合体は、プレジット又はタンポンブランクと呼ばれることもある。図1は、プレジット厚さTを定めるために結合する吸収性材料12、14及び16の3層と、組ひも形状の任意の二次吸収材18と、抜去ひも20とを含む、例示のタンポンプレジット10を示す。吸収性材料又はプレジットの集合体は、任意の好適なサイズ、材料又は構造でよいことを、当業者なら理解するであろう。プレジット10が概して矩形形状を有していることが示される一方で、他の形状も可能であり、例えば、山形、台形、三角形、半円形、「蝶ネクタイ形」及びH形を含む。
プレジット及びタンポンは、例えばレーヨン、綿、又は概してエアフェルトと呼ばれる粉砕木材パルプなどの、吸収性物品に広く用いられる、多種多様な液体吸収性材料から製作されていてよい。他の好適な吸収性材料としては、けん縮セルロース塊;コフォームを包含するメルトブローポリマ;化学的に剛化、変性又は架橋されたセルロース繊維;けん縮ポリエステル繊維などの合成繊維;発泡体;紙;超吸収性材料;吸収性ゲル材料;又はこれらの混合物の組み合わせが挙げられる。好ましくは、吸収性材料は、レーヨン、綿又はこれらの組み合わせを含む。一実施形態において、レーヨンが綿と比較して重量当たりわずかに高い吸収性を有しており、したがって、より小さなタンポンが一定の繊維坪量基準で製造され得るので、レーヨン100%が使用される。
タンポンプレジットは、圧縮され得る、又は更に圧縮前に操作され得る。例えば吸収性材料の集合体は、例えば丸められて、折られて若しくは特性を変えられて、圧縮を支援する及び/又は、使用中、膨張特性に影響することができる。液体透過性外装は、圧縮前に、吸収性材料の集合体の一部又は全部の上に配置されることもできる。好適な外装材料の例示の非限定的なリストは、レーヨン、綿、バイコンポーネント繊維、ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維及びポリエチレン/ポリプロピレン繊維混合物を含む。
タンポンプレジット及び任意の外装は、幅方向、半径方向、軸方向又はこれらの方向の任意の組み合わせで、概して円筒状の自立型形態に圧縮される。他の圧縮方向も、使用され得る。プレジットは、1立方センチメートル当たり約0.3〜約0.45グラムの範囲の密度に圧縮され得る。タンポン密度を測定する方法は、以下の試験方法の項で提供される。他の好ましい実施形態では、プレジットは、1立方センチメートル当たり0.35グラム超の密度に又は1立方センチメートル当たり0.4グラム超の密度に圧縮される。比較のために、本発明の譲受人は現在TAMPAXブランドタンポンを製造しており、レギュラー及びスーパー吸収性タイプは、1立方センチメートル当たり約0.33グラムの密度を有する。
図2及び図3は例示のタンポン圧縮成形型30を示しており、図2が開放位置及び図3が閉鎖位置の成形型である。例示の成形型30は、U型アンビル32を含む十字型を含む。十字型は、上部及び下部プレート33及び34に接続する端壁35から、それによって上部プレートと下部プレートとの間にチャネル37を形成する開放端36まで伸びる、上部プレート33及び並置された下部プレート34を含む。十字型は、先端42から終端43まで伸びる固体プレート41と、アンビル32のチャネル37内で成形型若しくは印加部材40を往復運動させるため終端43に連結する作動ロッド44とを含む、成形型又は印加部材40も含む。成形型又は印加部材40の先端42、上部及び下部プレート33及び34、及びアンビル32の端壁35は、未圧縮タンポンプレジットを受けるため、チャネル37内に圧縮成形型キャビティ46を形成する。
圧縮成形型キャビティ46は楕円断面形状を有していることが示されるが、形成されたタンポンの所望の形状又は断面に応じて、円形、正方形、多角形及び矩形の断面形状など他の形状を有することができることを理解すべきである。圧縮成形型キャビティは、その長さに沿って形成されたタンポンの所望の形状に応じて、様々な又は不規則な幅を有することができることも理解されるべきである。
図4は、吸収性材料51の単一層から構成される別の例示のタンポンプレジット50を示す。図5に、圧縮成形型キャビティ46に置かれる、プレジット50が示される。更に図6が、幅方向に圧縮された後の圧縮プレジット60を示す。それから圧縮プレジット60は軸方向に圧縮されることができると共に、製造ラインの他の態様に移動する及び/又は圧縮プレジットの挿入端に半球体を形成するために移動する。
図2〜図6に示す圧縮装置及び圧縮機能が実質的に例示であること、並びに、プレジットを圧縮する他の装置及び方法が本発明により考察されることを当業者なら理解するであろう。幅方向における、圧縮成型キャビティ46の未圧縮プレジット50の圧縮の程度は、圧縮の主要な構成要素であり得る。厚み方向及び縦方向における、未圧縮プレジット50の圧縮の程度は、圧縮の重要でない構成要素であり得る。
圧縮プレジットは、自立型形態を得るために、必要に応じて調節される又は「硬化される」ことができる。調節とは概して、圧縮プレジットにエネルギーを付与することを含有する。タンポンの寸法及び形状を硬化する又は安定させる方法は、蒸気又は熱勾配伝導で圧縮ガーゼを加熱すること、又は米国特許第7,047,608号で開示するマイクロ波を使うことを含む。特定の実施態様において、加熱されたガス又は他の媒体は、少なくとも1つの孔又は流体連通路を介して、圧縮プレジット50に適用されることができる一方で、圧縮プレジット50は閉じた圧縮成形型キャビティ46内にある。好ましくは、圧縮プレジットは、最高25秒間、マイクロ波源を介した調節を受ける。マイクロ波力は、5000〜6000ワットであり得る。
図7は、挿入端部62及び引き抜き端部63、抜去ひも64並びに任意の二次吸収材66を含む、概して円筒状の自立型形態61を有する、例示のタンポン60を示す。本発明に有用である抜去ひもは、綿及びレーヨンなど、従来技術で既知の任意の好適な材料で作製することができる。二次吸収材は、組ひもの形状で図1及び図7に示される。他の二次吸収材の選択肢は、米国特許第6,258,075号に記載されてもの含むことができるが、これに限定されない。
特定の実施形態では、タンポンは指で挿入することができる。タンポンが指で挿入されるように意図されているとき、例えば米国特許第6,283,952号に記載されているように、挿入及び/又は配向を補助するために、タンポンの引き抜き端部に指用くぼみを提供することが望ましい場合がある。指での挿入用に構成されたタンポンは、タンポンの引き抜き端部を超えて伸びる外装材料も含む、又は代わりに含む(例えば、米国特許第6,840,927号を参照)。あるいはタンポンは、例えば、プラスチック、紙又は他の好適な材料であり得る、管及びプランジャ形構成のアプリケータを使用して挿入することができる。
本発明によるレギュラー吸収性タンポン(6〜9グラムのシンジナ吸収性)及びスーパー吸収性タンポン(9〜12グラムのシンジナ吸収性)は、下記の表1に示される特性を備えて作成された。例示のタンポンは、標示された坪量でレーヨン100%繊維プレジットから製造され、及び、挿入端部半球体を形成中、若干軸方向圧縮されながら、主に幅方向に1立方センチメートル当たり0.4グラム超の密度に圧縮された。米国特許第7,992,270号に記載されている装置及び方法は、表1の開始製品属性と共に用いられて、例示のタンポンを製造できる。次にいくつかのこれらのタンポンは、初期(すなわち、「乾燥時」又は液体吸収前)最大横方向寸法(すなわち、「乾燥時」又は液体吸収前)及びその膨張特性を測定するために、試験される。その結果は、いくつかの市販のタンポン及び同一所有者の米国特許第6,554,814号及び同第6,837,882号に記載の比較のタンポンの結果と合わせて、表2及び3に示される。
Figure 2017502798
Figure 2017502798
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上の表2及び表3は、4つのパラメータを含む。表の第2列に示す第1のパラメータは、挿入前状態(例えば、指挿入形タンポンを開封した際、又はアプリケータからタンポン放出の際)、及び、液体を吸収する前のタンポンの、初期最大横方向寸法である。このパラメータは概して、その構造の理由によっていくつかのタンポンが正確な円形断面を有しない場合でも、「直径」として見られる又は参照される。それから、タンポンは、後述する膨張試験方法に従って試験される。膨張速度はこの方法により測定されることができ、並びに、1分当たり1グラムの試験液供給速度で、タンポンが試験液(パック細胞容積最低38%の羊の脱線維素血)3グラムを吸収した時点における膨張速度を、表2及び表3の第5列が示す。タンポンが試験の初期サイズから漏出時点のサイズまで膨張した(タンポン「増大」)量を、第3列及び第4列が示す。膣の圧力がタンポンに加えられる通常の使用下で、圧力がタンポンに加えられて膨張をシミュレーションをする間のタンポン増大を、第3列は含む。更に第4列は、圧力がタンポンから除去されるとき、タンポンの全体の増大又は膨張を含む。
表2でわかるように、本発明により提供されるレギュラー吸収性の例は、12ミリメートル未満の初期最大横方向寸法を有する、リストの唯一のタンポンであるが、9.5ミリメートルの膨張は製品のリストで最も大きい。比較的小さなサイズは挿入の容易さ及び/又は快適さを改善するのを助けることができ、保護は、高レベルの膨張という理由から損なわれない。表3のスーパー吸収性の例は、加圧下で、11.5ミリメートルの同様の著しい高水準の膨張を有する−これは、表に列挙される比較市販製品の膨張のほぼ2倍に相当する。
試験方法
動的膨張
図8は、下に記載される動的膨張試験方法で利用される装置70の概略図である。アセンブリ70は、圧力室71、加圧空気源72、圧力室71内の圧力をモニタするための圧力計73、カメラ74、光源75、シリコーンガスケット76、及び試験液をタンポンに分配する蠕動ポンプ77を含む。圧力室71内に、試験液分配管81及び3ミリメートルの直径を有する排水口82を含む、タンポン取付台80がある。試験液分配管81は、直径5ミリメートル、及び試験液を分配する管の上部からタンポン側まで1.5ミリメートルである、開口部を有する。試験液分配管81は、高さ48.5ミリメートル、及び直径9.5ミリメートルを有する。タンポン90は試験液分配管81に取り付けられて、コンドーム91がタンポンの上に配置される。
目的
本方法は、圧力をかけられつつ、流体を吸収する際の、タンポンの膨張を測定する手段を提供する。
装置
Cognex DVT 545又は同等のものなどの、マシンビジョンカメラ
DVTスマートライト又は同等のものなどの、ビジョンカメラに適切な光源
DVTフレームワーク又は同等のものなどの、マシンビジョンソフトウェア
タンポン膨張チャンバアセンブリ(図1)
最高0.001MPa(2.0psi)を分配できる空気圧調整器
圧縮空気を調整器からアセンブリまで分配するのに適切な管
Meriam Meri−Calポータブルデジタル圧力計又は同等のものなどの、0〜0.01MPa(0〜2psi)を読み取ることができるデジタル圧力計
圧力計をアセンブリに接続するのに適切な管
17〜30MPaの引張り強さを有する、無潤滑ラテックスコンドーム
1.0+/−0.01mL/分を分配できる、蠕動ポンプ及び適切な管
0.01mmを読み取り可能なデジタルキャリパゲージ
それぞれが長さ55+/−0.1mm、並びに、直径12+/−0.02mm、16+/−0.03mm、20+/−0.04mm及び24+/−0.04mmのシリンダ(4つ)
0.01グラムまで読み取り可能な秤
1秒まで読み取り可能な、タイマー又はストップウォッチ
両面テープ
ビーカー
磁気撹拌プレート
磁気撹拌棒
試験液:Cleveland Scientific Ltd.(Bath、Ohio)製の最低38%パック細胞容積の羊の脱線維素血
装置設定:
1.タンポン膨張アセンブリ概略図である図8を参照する。
2.タンポンがアセンブリ内部のプラットフォーム上に取り付けられるとき、カメラに映るタンポンを何も妨げないように、及び、得られた画像でタンポン全体(先端から底部まで)が見えるように、カメラを配置する。
3.カメラの反対側に光源を配置して、先端から底部まで及び端から端まで完全にタンポンをバックライトで照らす(光源はタンポン膨張チャンバカバーに取り付けられてもよい)。
4.圧縮空気源及び圧力計を、適切な管を使用してタンポン膨張チャンバに接続する。
5.蠕動運動ポンプヘッドに適切な管を配置する。管の一端をタンポン取付台の下側から伸びる管を介してタンポン膨張アセンブリに接続して、管の他端を、23+/−3℃(73+/−5°F)の試験液を含むビーカーに入れる。
6.連続的に及び適度に試験液を撹拌して、分離を回避する。
7.視覚システムを設定する:
a.センサーは、タンポンの長さの中間点(50%)、タンポンの長さの約28%(上から)、及び、タンポンの長さの約67%に設定される。
b.センサーは、グレイスケールの差を測定することによって、タンポンの端を見つける。
c.センサーは、高さ約2.08+/−0.2mmである
d.測定データは、5秒ごとに回収される
8.視覚システムの操作説明の後、システムは、mm/ピクセルのスケールを得るために、周知の直径のシリンダを用いて調整される。
装置の検証:
1.試験液ポンプは、流体を1.00(+/−0.01)グラム/分で分配するように設定される。この流量は、試験前に検証される。試験液分配管は、試験片の間で十分に流体を充填した状態にする。
2.シリンダをタンポン取付台に配置して、タンポン膨張チャンバを閉じて、設定された視覚システムを使用して、シリンダの最大幅を計測する。この値をシリンダのキャリパ測定値と比較し、それらは7%以内で一致しなければならない。他のシリンダで繰り返す。
試料の調製:
1.これらのアプリケータ及び外装の試料は、試験前に、23+/−3℃(73+/−5°F)及び50+/−5%の相対湿度のラボ内で少なくとも4時間、平衡化させる。
2.試験直前まで、試料は外装又はアプリケータから取り出されない。
3.タンポンの抜去ひもは、取り除かれる。組ひも(例えば、TAMPAX PEARLタンポン)又は、裾(例えば、TAMPAX compak)がタンポンに存在する場合、それはそのまま残す。
試験手順:
1.デジタルキャリパゲージを使用して、乾燥タンポンの長さ及び幅を0.1mm単位まで計測する。幅は、タンポンに沿ってタンポンの最も広い位置として定義される。これは、時間=0又はタンポン乾燥幅のタンポンの幅である。
2.タンポンの乾燥重量を0.01グラム単位まで測定する。
3.少量のテープを液分配管に配置する。
4.試料を膨張チャンバのタンポン取付台に配置する。試料の構造が圧縮された平坦な縫製パッドである場合、縫製された側(縫い目)が液分配管に向かうようにタンポンを取り付けて、テープに付着する。タンポンが異なる構造の場合、液分配管に確実に取り付ける。
5.コンドームを広げて、タンポン及び試料取付台上に配置する。コンドームはタンポン上にゆるく嵌合しなければならず、及び、コンドームの上部とタンポンの上部との間に約2cmの隙間がなければならない。
6.試料取付台上に膨張チャンバカバーを配置して、底部を備える気密シールで、シリコーンガスケットに対してしっかりと固定する。
7.空気圧力を作動させて、0.0017MPa(0.25psi)まで調節する。圧力計を使用して、チャンバが0.0017MPa(0.25psi)に保たれていることを確認する。
8.コンドームは、この時点でタンポンにぴったり合っていなければならない。
9.視覚システムを開始して、得られた画像を検査する。コンドームのしわが画像のタンポンの側部又は上部に現れた場合、チャンバを開いて、コンドームを再調整して、コンドームが画像のタンポンの側部に沿って滑らかになるまで、例えば折り目/しわは現れないまで、この工程を繰り返す。
10.きれいな画像が得られて圧力が検証されると、同時に、視覚システム及び液分配ポンプを開始する。
11.吸収性レベルの上限に達するまで、タンポンへの液体の分配を続ける。例えば、液体が12分間ポンプで分配されるとき(12グラム相当)、スーパータンポンに対する試験を停止する。例えば、レギュラータンポンについて9分である。この時間に達すると、同時に視覚システム及び液分配ポンプを停止する。
12.チャンバからタンポンを取り出す。
13.タンポンの湿性重量を0.01グラム単位まで測定する。
14.デジタルキャリパゲージを使用して、湿性タンポンの長さ及び幅を0.1mm単位まで計測する。幅は、タンポンに沿ってタンポンの最も広い位置として定義される。これは、時間=最終又はタンポン湿性幅のタンポンの幅である。
15.視覚システムから、上部、中央及び底部のタンポン幅について、初期及び液体充填の5秒ごとのデータを回収する。これらはタンポン幅[初期]及びタンポン幅[秒]である。
16.時間及びセンサー位置ごとに以下を計算する。
タンポン幅(mm)=乾燥タンポン幅(mm)+(タンポン幅[秒](mm)−タンポン幅[初期](mm))
17.すべてのセンサーデータ(上部、中央及び底部)から、180秒の算出データからの最大タンポン幅(mm)を決定する。
18.すべてのセンサーデータ(上部、中央及び底部)から、すべての算出データ(すなわち、全時間)からの最大タンポン幅(mm)を決定する。これが、最大幅全体(mm)である。
19.最大幅増大(mm)を計算する。
最大幅増大(mm)=最大幅全体(mm)−乾燥タンポン幅(mm)
20.膨張速度(mm/分)を計算する。
膨張速度(mm/分)=(最大幅[180秒]−幅[初期])/3分
21.圧力がない状態での膨張増大を計算する。
圧力がない状態での膨張増大=タンポン湿状幅−タンポン乾燥幅
タンポン密度
次の工程に従って、本発明によるタンポンの密度を計算する。タンポン抜去ひも(又は類似の引き抜き構造体)及び任意の既存の二次吸収材機構(例えば、組ひも)が、タンポン吸収性本体の底で切られる。それからタンポン本体は、0.01グラム単位まで重さを量る。更にタンポン本体長さは、0.1ミリメートル単位まで測定される。それからタンポン本体は、30秒間又は気泡が停止するまで、イソプロピルアルコール内に浸漬される。アルコールからタンポンを取り出して、15秒間過剰なアルコールをタンポンから滴下させる。別途、50ミリリットルビーカーに噴出口であふれるまで、噴出口を備える試験シリンダをイソプロピルアルコールで満たす。50ミリリットルビーカーの風袋を量る。過剰物が液下した後、タンポン本体をイソプロピルアルコールの標準量を含むシリンダ内にゆっくり配置する。タンポン本体の追加から生じた噴流から、イソプロピルアルコールのあふれ出た量を回収する。0.01グラム単位まで試験シリンダからあふれ出たイソプロピルアルコールの重量を得る。
タンポン容積(ミリリットル)=あふれ出たアルコールの重量/1ミリリットル当たり0.780グラム
タンポン密度(グラム/ミリリットル)=タンポン重量(グラム)/タンポン容積
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40ミリメートル」として開示された寸法は、「約40ミリメートル」を意味することを意図する。
相互参照される又は関連するすべての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本願に引用されるすべての文書は、除外すること又は限定することを明言しない限りにおいて、参照によりそのすべてが本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような発明すべてを教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更には、本明細書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいて、本明細書でその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱せずに、他の様々な変更及び修正を行うことができることは当業者には明白であろう。したがって本発明の範囲に含まれるすべてのこうした変更及び改変を付属の特許請求の範囲において網羅するものである。

Claims (10)

  1. 吸収性タンポンであって、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含み、圧縮の後で、前記概して円筒状の自立型形態は13ミリメートル未満の最大横方向寸法を含み、前記タンポンは6〜9グラムのシンジナ吸収能力を有し、前記タンポンは流体吸収の際、横方向寸法に少なくとも7ミリメートル膨張する、吸収性タンポン。
  2. 前記タンポンが、0.0017MPa(0.25psi)の含有圧力下にある間、流体吸収の際、横方向寸法に9.0ミリメートル超膨張する、請求項1に記載のタンポン。
  3. 前記タンポンが、含有圧力がない場合、流体吸収の際、横方向寸法に13ミリメートル超膨張する、請求項1又は2に記載のタンポン。
  4. 前記吸収性材料の集合体が、レーヨンを100%含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のタンポン。
  5. 前記概して円筒状の自立型形態が、1立方センチメートル当たり0.35グラム超の密度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタンポン。
  6. 前記概して円筒状の自立型形態が、1立方センチメートル当たり0.40グラム超の密度を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のタンポン。
  7. 吸収性タンポンであって、概して円筒状の自立型形態に圧縮された吸収性材料の集合体を含み、圧縮の後で、前記概して円筒状の自立型形態は14ミリメートル未満の最大横方向寸法を含み、前記タンポンは約9〜約12グラムのシンジナ吸収能力を有し、前記タンポンは、0.0017MPa(0.25psi)の含有圧力下にある間、流体吸収の際、横方向寸法に少なくとも7ミリメートル膨張する、吸収性タンポン。
  8. 前記吸収性材料の集合体が、レーヨンを100%含む、請求項7に記載のタンポン。
  9. 前記概して円筒状の自立型形態が、1立方センチメートル当たり0.35グラム超の密度を有する、請求項7又は8に記載のタンポン。
  10. 前記タンポンが、0.0017MPa(0.25psi)の含有圧力下にある間、流体吸収の際、横方向寸法に10.0ミリメートル超膨張する、請求項7〜9のいずれか一項に記載のタンポン。
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