JP2017502248A - 1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むクライオクーラー・リジェネレーター - Google Patents

1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むクライオクーラー・リジェネレーター Download PDF

Info

Publication number
JP2017502248A
JP2017502248A JP2016545897A JP2016545897A JP2017502248A JP 2017502248 A JP2017502248 A JP 2017502248A JP 2016545897 A JP2016545897 A JP 2016545897A JP 2016545897 A JP2016545897 A JP 2016545897A JP 2017502248 A JP2017502248 A JP 2017502248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
regenerator
anisotropic thermal
thermal layer
heat
cryocooler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016545897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6563930B2 (ja
Inventor
ジェイ. コンラッド,セオドア
ジェイ. コンラッド,セオドア
ジェイ. エリス,マイケル
ジェイ. エリス,マイケル
エー. ベリス,ロウェル
エー. ベリス,ロウェル
アール. チョウ,ジェイムズ
アール. チョウ,ジェイムズ
アール. シェファー,ブライアン
アール. シェファー,ブライアン
ティー. マツオカ,トロイ
ティー. マツオカ,トロイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Raytheon Co
Original Assignee
Raytheon Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Raytheon Co filed Critical Raytheon Co
Publication of JP2017502248A publication Critical patent/JP2017502248A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6563930B2 publication Critical patent/JP6563930B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/14Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/10Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point with several cooling stages
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/14Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle
    • F25B9/145Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle pulse-tube cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/003Gas cycle refrigeration machines characterised by construction or composition of the regenerator
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/14Compression machines, plants or systems characterised by the cycle used 
    • F25B2309/1415Pulse-tube cycles characterised by regenerator details

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

流体がクライオクーラー(100、200)の温暖端部(106)と冷却端部(108)との間を流れるときに、流体へ熱を移送し流体から熱を吸収するように構成されたリジェネレーター(112、212)を含む装置を開示する。リジェネレーターが、リジェネレーターに沿った軸方向の熱の流れを低減し、吸収した熱を異方性熱層の平面内で径方向又は横方向に拡散させるように構成された異方性熱層(118、218)を含む。異方性熱層が、カーボンの少なくとも1つの同素体を含む。異方性熱層が軸方向熱伝導性よりも高い径方向又は横方向熱伝導性を有する。異方性熱層がカーボンナノチューブ(302)及び/又はカーボングラフェン(400)を含む。リジェネレーターが、リジェネレーターを複数のセグメント(120、220)に分割する複数の異方性熱層を有し、異方性熱層がリジェネレーターの隣接するセグメント間での熱移送を低減するように構成されている。

Description

本開示は、一般に、冷却システムに関する。より詳細には、本開示は、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むクライオクーラー・リジェネレーター並びに関連するシステム及び方法に関する。
様々な部品を極低温にまで冷却するために、クライオクーラーがしばしば用いられる。例えば、種々の航空宇宙画像システムにおける焦点面アレイ(focal plane arrays)を冷却するために、クライオクーラーを用いることができる。パルスチューブクライオクーラー、スターリングクライオクーラー(Stirling cryocoolers)及びギフォード−マクマホンクライオクーラー(Gifford-McMahon cryocoolers)などの、様々なタイプのクライオクーラーがある。これらのタイプのクライオクーラーは典型的にはリジェネレーターを含む。リジェネレーターは多孔性材料であり、そこを通って(液体又は気体などの)流体が前後に流れる。流体が前後に流れる際に、熱がリジェネレーターに蓄熱されたり放出されたりして、クライオクーラーの冷却動作を支持する。
クライオクーラーは代表的に、温暖端部(“warm” end)及び冷却端部(“cold” end)を有する。両端部はクライオクーラーの異なる場所にあって、異なる温度にある。リジェネレーターはしばしば、クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間に位置される。クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間にあるリジェネレーター内部の如何なる熱流も、クライオクーラーの全体的な冷却容量及び効率を減少させてしまう。しかしながら、リジェネレーターに単に低い熱伝導性の材料を用いることはできないだろう。低い熱伝導性を有する多くの材料は、クライオクーラーの効率的なリジェネレーターを形成するのに必要な適切な体積熱容量を備えない。
本開示は、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むクライオクーラー・リジェネレーター並びに関連するシステム及び方法をもたらす。
第1の実施形態における装置がリジェネレーターを含み、リジェネレーターは、流体がクライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間を流れるときに、流体へ熱を移送し流体から熱を吸収するように構成される。リジェネレーターは、リジェネレーターに沿った軸方向の熱の流れを低減し、吸収した熱を異方性熱層の平面内で径方向又は横方向に拡散させるように構成される異方性熱層を含む。異方性熱層が、カーボンの少なくとも1つの同素体を含む。
第2の実施形態におけるシステムが、温暖端部及び冷却端部を有するクライオクーラーを含む。クライオクーラーが、当該クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間に流体を移動させるように構成された圧縮機と、流体に接触するように構成されたリジェネレーターとを含む。リジェネレーターは、流体が当該クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間を流れるときに、流体へ熱を移送し流体から熱を吸収するように構成される。リジェネレーターが異方性熱層を含み、異方性熱層はリジェネレーターに沿った軸方向の熱の流れを低減し、吸収した熱を異方性熱層の平面内で径方向又は横方向に拡散させるように構成される。異方性熱層がカーボンの少なくとも1つの同素体を含む。
第3の実施形態における方法が、クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間で流体の前進後退流れを作るステップを含む。当該方法はまた、流体がクライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間を流れるときに、リジェネレーターを用いて流体へ熱を移送し流体から熱を吸収するステップを含む。当該方法はさらに、リジェネレーター内部で異方性熱層を用いて、リジェネレーターに沿った軸方向の熱の流れを低減するステップを含む。異方性熱層が、吸収した熱を異方性熱層の平面内で径方向又は横方向に拡散させる。異方性熱層は、カーボンの少なくとも1つの同素体を含む。
他の技術的特徴は、以下の図面、詳細な説明及び特許請求の範囲から当業者に容易であり明らかである。
本開示およびその特徴のより完全な理解のために、添付図面に関連しながら、以下の説明を参照されたい。
本開示に従った、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えたクライオクーラーの第1実施例を示す。 本開示に従った、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えたクライオクーラーの第2実施例を示す。 本開示に従った、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えたクライオクーラーの第2実施例の一部の拡大図である。 本開示に従った、クライオクーラーリジェネレーターのためのカーボン系異方性熱層の例である。 本開示に従った、クライオクーラーリジェネレーターのためのカーボン系異方性熱層の例である。 本開示に従った、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えたクライオクーラーを用いて、ある構造体を冷却する方法の一例を示したフローチャートである。
以下に説明する図1乃至図5、及び本書面において本発明の原理を説明するために用いる種々の実施形態は、単に例示のためであり、本発明の範囲を如何なる方法により限定するために解釈されてはならない。当業者は、本発明の原理が適切にアレンジされたどのようなタイプの装置又はシステムにおいても実施できることを理解する。
図1は、本開示に従った、1つ以上のカーボン系(carbon-based)異方性熱層(anisotropic thermal layers)を含むリジェネレーターを備えたクライオクーラー100の第1実施例を示す。より詳細には、図1は、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えたパルスチューブクライオクーラー(pulse tube cryocooler)を示す。
図1に示すように、クライオクーラー100は、圧縮機102及び膨張機アッセンブリ(expander assembly)104を含む。圧縮機102は、膨張機アッセンブリ104内部での流体の流れを作る。例えば、圧縮機102は、各圧縮サイクル中に、前進後退ストロークするピストンを含み得る。多数の圧縮サイクルが、特定駆動周波数で生じる。圧縮機102の動作中に、ピストンは、流体を膨張機アッセンブリ104へと流体を押圧し、膨張機アッセンブリ104から流体を引くことができる。圧縮機102は、冷却システム内で少なくとも1つの気体又は流体を移動させるための適切な構造体を含む。
圧縮機102によって、流体が膨張機アッセンブリ104へと押し込まれそしてそこから引き出される。制御された膨張及び収縮に伴う、流体のこの前進後退移動が、膨張機アッセンブリ104内に冷却を作る。本実施例では、膨張機アッセンブリ104は、温暖端部106及び冷却端部108を有する。それらの名前が示唆するように、膨張機アッセンブリ104の温暖端部106は、膨張機アッセンブリ104の冷却端部108よりも高温である。膨張機アッセンブリ104の冷却端部108は、約4ケルビン又は設計によってはそれ以下の温度などの、適切な如何なる低温にも達することができる。膨張機アッセンブリ104の冷却端部108はゆえに、例えば冷却すべき装置又はシステムに熱的に結合してもよい。
膨張機アッセンブリ104は、リジェネレーター112に包囲されたパルスチューブ110を含む。パルスチューブ110は通路であって、その中を流体が前進後退移動又はパルス移動することができる。リジェネレーター112は、流体に接触して流体と熱交換する構造体である。例えば、流体が膨張機アッセンブリ104の温暖端部106から冷却端部108へと通過するときに、流体からの熱をリジェネレーター112により吸収できる。流体が膨張機アッセンブリ104の冷却端部108から温暖端部106から冷却端部108へと通過するときに、リジェネレーター112からの熱を流体により吸収できる。
パルスチューブ110は、多重サイクル中に流体のパルス移動その他の移動を支持する、適切な如何なる構造体をも含む。パルスチューブ110は、適切な如何なる材料によっても形成され、適切な如何なるサイズ、形状、寸法を有しても良い。パルスチューブ110は、任意の好適な方式によって製造することができる。
リジェネレーター112は、クライオクーラー内の流体へと及びそこから熱を移送するための任意の好適な構造を含むことができる。リジェネレーター112は代表的には、金属製メッシュ又は多孔性材料のマトリクス(matrix)などの多孔性構造体を有する。パルスチューブ110のための多孔性構造体を通して、孔が空けられ或いは他の方法で形成される。ある実施形態においては、リジェネレーター112は、各要素が多孔性である、多重積層要素から形成することができる。用いることのできる多孔性材料の例としては、グラスファイバー、金属フォーム、(ステンレススティールスクリーンなどの)積層金属スクリーン、(ステンレススティール、鉛又は希土類球体などの)パックした球体、エッチングしたフォイル及びフォトエッチングしたディスクを含む。図1に示す例では、パルスチューブ110及びリジェネレーター112は、同心である(必須ではないが)。
膨張機アッセンブリ104の冷却端部108は、熱交換器114及びカップリングチャネル116を含む。熱交換器114は概して、膨張機アッセンブリ104の冷却端部108において熱を除去するよう動作する。カップリングチャネル116は、熱交換器114及びリジェネレーター112を流体結合する。
上述したように、クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間のリジェネレーター内部の如何なる熱流も、クライオクーラーの全体的冷却容量及び効率を減少させる。リジェネレーターはしばしば、クライオクーラーの全体的性能を決定する重要な要素であり、クライオクーラーの容量、効率及び到達温度に影響する。理想的なリジェネレーターは、良好な固体/流体熱交換特性、低圧力降下性及び低い端部間熱伝導性を有するものである。しかしながら、従来のリジェネレーターはしばしば、所望値よりも高い端部間熱伝導性を有する。
リジェネレーター内の端部間熱伝導の低減を助けるために、リジェネレーター112は、1つまたはそれ以上の異方性熱層118を含む。各異方性熱層118は、材料の膜又は材料のその他の薄層であり、これらによって流体が膨張機アッセンブリ104の温暖端部106と冷却端部108との間のリジェネレーター112を通過することが可能となる。各異方性熱層118はまた、リジェネレーター112に沿って軸方向又は平面外方向(図1で上下方向)に熱が伝わる(travel)のを実質的に阻止するように構成される。各異方性熱層118はむしろ、熱層118の平面内径方向又は横方向(図1で左右方向)に熱が伝わる(travel)のを許す。結果として、各異方性熱層118は、平面方向には高い熱伝導性を有し、平面外方向には実質的に低い熱伝導性を有するということができる。本明細書において、用語「軸方法」は、リジェネレーターの長手寸法に沿ったリジェネレーターの軸線に実質的に平行な方向を意味する。用語「径方向」及び「横方向」は、軸方向に対して実質的に直角の方向を意味する。
各異方性熱層118は、カーボンナノチューブやカーボングラフェン(graphene)の少なくとも1つの同素体(allotropic form)を含む。カーボンナノチューブ及びカーボングラフェンはともに、カーボンの同素体であり、カーボン原子を特定の配列で用いて形成されている。グラフェンの場合には、グラフェンは、通常の六角形パターンに配列された、1原子厚のカーボン原子層である。カーボンナノチューブの場合には、カーボンナノチューブは、3次元円筒形ナノ構造体を形成するようにカーボン原子が配列され、円筒の壁部がグラフェンから形成されている。これらの実施形態において、カーボンナノチューブ又はカーボングラフェンは、シート又は紙形式で用いることができる。これらのカーボンナノチューブ又はカーボングラフェンは、カーボンナノチューブ又はカーボングラフェン紙(すなわち、ミクロン厚のほぼ平坦な構造に配列された紙)に似た、より高次のシートアッセンブリ形式に濃縮されている。
カーボンナノチューブは、チューブに沿った値よりもチューブを横切る方向の値が桁違いに低い、異方性熱伝導性を有する。同様に、グラフェンは、グラフェン平面内部の値よりもグラフェン平面に垂直な方向の値が桁違いに低い、異方性熱伝導性を有する。これらの特性のために、リジェネレーター112へカーボンナノチューブ又はグラフェンを1つ以上の異方性熱層118として追加することにより、リジェネレーター112の軸方向の熱伝導性を著しく低減することができる。効果的には、1つ以上の異方性熱層118がリジェネレーター112を多数のセグメント120に分割することができる。リジェネレーター112の各セグメント120内で、軸方向のいくらかの熱移送が依然として存在する。しかしながら、異方性熱層118が、リジェネレーター112の隣接セグメント120間での熱移送を実質的に低減するのを助け、全リジェネレーター112に沿った軸方向の熱移送を著しく低減することができ、一方で各異方性熱層118の平面内での熱拡散を増加させる。
各異方性熱層118は、リジェネレーター112内部でのそれ自身の使用に際し、適切な構造的強度や熱容量を欠くかもしれない。結果として、リジェネレーター112内で1つ以上の支持層122を用いることができ、異方性熱層118を保持或いは他の方法で支持し、或いは異方性熱層118の熱容量を変更することができる。如何なる好適な支持層122をも用いることができ、異方性熱層118の構造的強度を維持し、熱容量を増大できる。ある実施形態においては、支持層122は、ステンレススティールその他の材料でできたスクリーン又はメッシュなどの、金属スクリーン又はメッシュを含み得る。図1では、1つの異方性熱層118のための支持層122が示されているが、任意の数の異方性熱層118が関連する支持層122を備えることができる。
図2A及び図2Bが、本開示に従った1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えた、第2実施形態クライオクーラー200を示す。より詳細には、図2A及び図2Bは、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えた、二段のスターリングクライオクーラー(two-stage Stirling cryocooler)を示す。
図2A及び図2Bに示すように、圧縮機202が膨張機アッセンブリ204へと流体結合して、膨張機アッセンブリ204内部で流体を前進後退移動させる。任意の好適な圧縮機202をクライオクーラー200内で用いることができる。膨張機アッセンブリ204は、二段スターリング冷却システムの第一段206の一部をなす。スターリング冷却システムの第二段208は、パルスチューブを含む。
第一段206の一部が図2Bに拡大して示されている。図2Bに示すように、第一段206はリジェネレーター212を含み、第一段及び第二段206、208内部を進む(travel)流体がリジェネレーター212を通過する。再度説明すると、リジェネレーター212は、流体に接触し、流体と熱交換する構造体である。例えば、流体が図2B内のリジェネレーター212を通って右から左へ通過するときに、流体からの熱がリジェネレーター212により吸収される。流体が図2B内のリジェネレーター212を通って左から右へ通過するときに、リジェネレーター212からの熱が流体により吸収される。
リジェネレーター212は、リジェネレーター212を複数のセグメント220に分割する1つ以上の異方性熱層218を含む。各異方性熱層218は、カーボンナノチューブ又はカーボングラフェンなどの、カーボンの少なくとも1つの同素体を含む膜その他の薄層である。また、1つ以上の支持層22を用いることができ、構造的支持又は追加的熱容量を1つ以上の異方性熱層218にもたらす。これらの部材218〜222は、図1に示した部材とは異なる形状を有しているが、図1に示した対応部材118〜122と同一又は類似であってもよい。任意の数の異方性熱層218を用いることができる。1つの熱層218にのための支持層222のみを図2Bに示しているが、任意の数の熱層218が関連する支持層222を有してもよい。
リジェネレーター112、212内に所望の熱移送特性、流体流れ特性その他の特性を達成するために、熱層118、218の多孔性を制御或いは変更することができる。例えば、1シートのカーボンナノチューブ又はカーボングラフェンを製作した後に、そのシートに1つ以上の製作後処理作用を施して、シート内に1つ以上の所望寸法の孔を設けることができる。この処理作用は、1つ以上のレーザーを用いるなどの如何なる好適な方法によっても達成することができる。ある実施形態において、膜多孔性を制御することができ、それによってリジェネレーター112、212内の流体の流れを実質的に妨げず、かつリジェネレーター112、212内部の実質的な圧力降下をもたらさない程度の十分な多孔性をもたせることができる。
リジェネレーター112、212内で少なくとも1つのカーボン同素体を使用することにより、装置設計に依存して多様な利点がある。例えば、カーボンナノチューブ又はカーボングラフェンの異方性熱伝導性が、リジェネレーター112、212を通って径方向/横方向に熱を拡散させることを助ける一方で、軸方向の熱伝導性を低減し、クライオクーラーの効率を改善することができる。ステンレススティールスクリーンとともに層になっているカーボンナノチューブシートを含むリジェネレーターの熱力学モデリングは、カーボンナノチューブが占めるリジェネレーターの百分率体積に依存して、16%〜37%の間の性能改善を示す。カーボンナノチューブの体積百分率が約70%である場合において最大の性能改善を示す。しかしながら、このモデリングは詳細な設計に関連し、本開示を特定の性能改善又は特定のリジェネレーター設計に限定するわけではない。
さらに、数シートのカーボンナノチューブ又はカーボングラフェンは、広範囲な密度で様々な薄さの層に製作することができる。結果として、当該シートは、リジェネレーター112、212内の非常に小さな空間を占め、リジェネレーターの体積熱容量(volumetric heat capacity)に与える影響を小さくできる。当該シートは、最適な体積熱容量を与えるのに用いられる特別クライオ材料のためのプラットフォームとして働くことができる。さらに、カーボンナノチューブ及びカーボングラフェンの所望の材料特性が、広範囲な極低温(cryogenic temperatures)に亘って適合する。制御可能な孔寸法との組合せにおいて、カーボンナノチューブ又はカーボングラフェンは、所定の温度及び応用のためのより適切なリジェネレーターを製造するために開発された或いは知られた多くの又は全ての他のリジェネレーター材料と組み合わせることが可能である。加えて、カーボンナノチューブ又はカーボングラフェンを使用するリジェネレーターを、在来のクライオクーラー内のリジェネレーターの置換として製作することができ、新しいクライオクーラーの製造を可能にし、かつ在来のクライオクーラーにカーボンナノチューブ又はカーボングラフェンを含むリジェネレーターを改造設置することも可能にする。
図1〜図2Bは、1つ以上のカーボン系異方性熱層118、218を含むリジェネレーター112、212を備えたクライオクーラー100、200の例を示しているが、図1〜図2Bに対して様々な変更をすることができる。例えば、各リジェネレーター112、212が任意の数の異方性熱層118、218を含んでもよい。また、図1〜図2Bは、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えることができるクライオクーラーの例である。そのようなリジェネレーターは、単一段スターリングクライオクーラー、ギフォード−マクマホンクライオクーラーなどの、他のタイプのクライオクーラーにおいて用いることもできる。一般的に、リジェネレーターを含む如何なる単一段クライオクーラー又は複数段クライオクーラーも、リジェネレーター内部に1つ以上の異方性熱層を有することができる。
図3及び図4は、本開示に従ったクライオクーラーリジェネレーターのための例示的なカーボン系異方性熱層を示す。より詳細には、図3及び図4は、図1〜図2Bのリジェネレーター112、212又は他の如何なる好適なクライオクーラーにも用いることのできる異方性熱層118、218の例を示す。
図3は、カーボンナノチューブ302のシート300の一部の拡大図である。図3から分かるように、カーボンナノチューブ302は、概して平坦であり、シート300内部で実質的横方向に伝わる(travel)。カーボンナノチューブ302は、本例でシート300内部でランダムな通路を伝わる(travel)が、より整然とした通路を与えることもできる。
カーボンナノチューブ302のこの配列によって、流体がシート300を通って流れることができ、流体がカーボンナノチューブ302に接触することができる。次に、流体とカーボンナノチューブ302との間で熱移送が生じ得る。例えば、シート300内部のカーボンナノチューブ302の品質及び寸法に基づき、同様に(シート300を通したレーザーエッチングなどの)製作後処理作用に基づいて、シート300の多孔性を制御することができる。また、シート300の全体的な寸法及び形状は、リジェネレーター112、212の所望の体積熱容量及び形状などの様々な要因に基づいても良い。
熱輸送(heat transport)は概して、カーボンナノチューブ302に沿って生じる。図3から分かるように、カーボンナノチューブ302は、シート300内部で横方向(側部から側部へ(side to side))に伝わる(travel)。結果として、カーボンナノチューブ302を通って輸送される熱の大部分がシート300内部で横方向に輸送される。カーボンナノチューブ302はシート300内部で小さな程度軸方向(頂部から底部へ)に伝わる(travel)が、このことによるシート300内部の軸方向に輸送される熱の量は著しく小さい。これにより、シート300は、断熱層として効率的に機能し、リジェネレーター112、212に沿った軸方向の熱移送の低減を助ける。リジェネレーター112、212の体積熱容量を調節するための1つ以上の材料をもって、カーボンナノチューブ302をドープし或いは共析出(co-deposit)することが可能であることに注意すべきである。
図4において、グラフェンのシート400(しばしば「グラフェン紙」(graphene paper)と呼ばれる。)を用いて異方性熱層118、218が形成される。図4から分かるように、シート400は、カーボン原子の濃縮された六角形マトリクス(condensed hexagonal matrix)402を用いて形成された薄い構造体である。ビアレーザーエッチングなどの任意の好適な方法で、グラフェンのシート400を通して、多孔を形成することができる。このことにより、流体がシート400を通って流れ、グラフェンに接触でき、流体とグラフェンとの間で熱移送が生じることができる。シート400は図4ではディスク形状で示されているが、シート400の全体的な寸法及び形状は、リジェネレーター112、212の所望の体積熱容量及び形状などの多様な要因に基づくことが可能であることに注意すべきである。
再度説明するが、熱輸送は、主としてカーボン原子のマトリクス402に沿って、シート400内部で概して横方向に生じる。マトリクス402がシート400内部で横方向(側部から側部へ)に配列されているので、マトリクス402を通って輸送される熱の大部分がシート400内部で横方向に輸送される。マトリクス402はシート400内部で小さな程度軸方向(頂部から底部へ)に伝わる(travel)が、このことによるシート400内部の軸方向に輸送される熱の量は著しく小さい。これにより、シート400は、断熱層として効率的に機能し、リジェネレーター112、212に沿った軸方向の熱移送の低減を助ける。
図3及び図4はクライオクーラーリジェネレーターのためのカーボン系異方性熱層の例を示しているが、図3及び図4に対して様々な変形が可能である。例えば、各異方性熱層118、218は、長方形シート、円形ディスク、環状ディスクその他の整然とした又は整然としていない形状などの如何なる好適な形状要因を有してもよい。また、異方性熱層118、218は、リジェネレーター内部の小さな空間を占める必要はなく、リジェネレーター内部のより大きな空間を占めても良い。
図5は、本開示に従い、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えたクライオクーラーを用いて、ある構造体を冷却するための方法500を例示している。説明を簡単にするために、方法500は、異方性熱層118、218を含むリジェネレーター112、212とともに動作する、図1乃至2Bにクライオクーラーに関して記述している。しかしながら、方法500は、1つ以上の異方性熱層を有するリジェネレーターを備えた単一段又は多段のクライオクーラーとともに使用しても良い。
図5に示すように、ステップ502において、クライオクーラー内部で前後の流れが作り出される。このことは、例えば、クライオクーラー100の膨張機アッセンブリ104内で前進後退流体流れを作る圧縮機102の動作を含んでもよい。このことは、また、クライオクーラー200の多段206〜208内で前進後退流体流れを作る圧縮機202の動作を含んでもよい。
ステップ504において、流体がクライオクーラー内のリジェネレーターを通って流れる。このことは、例えば、リジェネレーター112、212を貫通する孔その他の通路を通って流体が流れることを含む。リジェネレーターは少なくとも1つの異方性熱層118、218を含み、異方性熱層118、218はリジェネレーター112、212を異なる複数のセグメント120、220に熱的にセグメント化して、リジェネレーター112、212に沿った軸方向の熱流の量を減少させる。
この時間の間、ステップ506において、リジェネレーターを用いて流体の内外へ熱が移送される。このことは、例えば、流体がクライオクーラーの温暖端部から冷却端部へと移動する際に、流体からの熱がリジェネレーター112、212へと吸収されることを含む。このことはまた、流体がクライオクーラーの冷却端部から温暖端部へと移動する際に、リジェネレーター112、212からの熱が流体へと吸収されることを含む。さらに、ステップ508において、リジェネレーター内部の1つ以上のカーボン系異方性熱層を通って実質的に横方向に熱が輸送され、他方、ステップ510において、当該1つ以上のカーボン系異方性熱層が、リジェネレーターを通る軸方向への熱の輸送を実質的にブロックする。このことは、例えば、異方性熱層118、218内のカーボンナノチューブ又はカーボングラフェンが、熱層118、218内部で実質的横方向に熱を輸送することを含む。異方性熱層118、218は、リジェネレーター112、212内部の軸方向の熱移送を実質的にブロックする。
これらの動作を介して、ステップ512において、デバイス又はシステムを冷却するためにクライオクーラーが用いられる。このことは、例えば、クライオクーラーの冷却端部が焦点面アレイ又は冷却が望まれ或いは要求されるデバイス又はシステムを冷却するように、クライオクーラー100、200が動作することを含む。当該クライオクーラーは、デバイス又はシステムを如何なる好適な低温にも冷却することができる。
図5は、1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むリジェネレーターを備えたクライオクーラーを用いて、ある構造体を冷却するための方法500の例を示しているが、図5に対して様々な変形が可能である。例えば、図5には一連のステップとして示されているが、これらのステップはオーバーラップしてもよく、並行に生じてもよく、数回生じてもよい。
本書面を通じて用いる単語や句の定義を決めることが都合よい。用語「含む」、「有する」及び「備える」は、これらの派生語とともに、限定の無い包含を意味する。用語「又は」は、「及び」と「又は」の意味を含む。用語「関連する」は、その派生語とともに、「含む」、「含まれる」、「相互作用する」、「含有する」、「含有される」、「接続する」、「結合する」、「通信する」、「協働する」、「インターリービングする」、「並置する」、「近接する」、「拘束される」、「有する」、「所有する」、「関係を持つ」などの意味を有する。用語「少なくとも1つ」は、項目のリストともに用いられる場合、リストされた項目の1つ以上の項目の組合せも用いることができるが、リスト内の単一の項目のみが必要とされるという意味である。例えば、「A、B及びCのうち少なくとも1つ」は、「A」、「B」、「C」、「A及びB」、「A及びC」、「B及びC」及び「A及びB及びC」のうちの何れをも含む。
本開示はある実施形態及び関連する方法を説明したが、これらの実施形態及び方法の変形及び置換が当業者に明白である。従って、実施形態の上述の説明は、本開示を定義したり制限したりするものではない。その他の変形、置換及び代替が、特許請求の範囲で定義される本開示の精神及び範囲から逸脱することなく可能である。

Claims (20)

  1. 流体がクライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間を流れるときに、流体へ熱を移送し流体から熱を吸収するように構成されたリジェネレーターを含む装置であって、
    前記リジェネレーターが異方性熱層を含み、
    前記異方性熱層が、リジェネレーターに沿った軸方向の熱の流れを低減し、吸収した熱を異方性熱層の平面内で径方向又は横方向に拡散させるように構成され、
    前記異方性熱層が、カーボンの少なくとも1つの同素体を含む、
    装置。
  2. 前記異方性熱層が軸方向熱伝導性よりも高い径方向又は横方向熱伝導性を有する、請求項1に記載された装置。
  3. 前記異方性熱層がカーボンナノチューブ及びカーボングラフェンのうち少なくとも1つを有する、請求項1に記載された装置。
  4. 前記リジェネレーターが、リジェネレーターを複数のセグメントに分割する複数の異方性熱層を有し、
    前記異方性熱層がリジェネレーターの隣接するセグメント間での熱移送を低減するように構成されている、請求項1に記載された装置。
  5. 前記異方性熱層を少なくとも1つ構造的に支持し、前記異方性熱層により大きい熱容量を与えるように構成されている1つ以上の支持層をさらに有する、請求項1に記載された装置。
  6. 各支持層がスクリーン又はメッシュを有する、請求項5に記載された装置。
  7. 温暖端部及び冷却端部を有するクライオクーラーを含むシステムであって、
    前記クライオクーラーが、
    当該クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間に流体を移動させるように構成された圧縮機と、
    前記流体に接触するように構成されたリジェネレーターであり、前記流体が当該クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間を流れるときに、流体へ熱を移送し流体から熱を吸収するように構成されたリジェネレーターと、
    を含み、
    前記リジェネレーターが異方性熱層を含み、
    前記異方性熱層が、リジェネレーターに沿った軸方向の熱の流れを低減し、吸収した熱を異方性熱層の平面内で径方向又は横方向に拡散させるように構成され、
    前記異方性熱層が、カーボンの少なくとも1つの同素体を含む、
    システム。
  8. 前記異方性熱層が軸方向熱伝導性よりも高い径方向又は横方向熱伝導性を有する、請求項7に記載されたシステム。
  9. 前記異方性熱層がカーボンナノチューブ及びカーボングラフェンのうち少なくとも1つを有する、請求項7に記載されたシステム。
  10. 前記リジェネレーターが、リジェネレーターを複数のセグメントに分割する複数の異方性熱層を有し、
    前記異方性熱層がリジェネレーターの隣接するセグメント間での熱移送を低減するように構成されている、請求項7に記載されたシステム。
  11. 前記異方性熱層を少なくとも1つ構造的に支持し、前記異方性熱層により大きい熱容量を与えるように構成されている1つ以上の支持層をさらに有する、請求項7に記載されたシステム。
  12. 各支持層がスクリーン又はメッシュを有する、請求項11に記載されたシステム。
  13. 前記リジェネレーターが当該クライオクーラーのパルスチューブの周りに配置されている、請求項7に記載されたシステム。
  14. 前記リジェネレーターが多段クライオクーラーの1つの段の内部に配置されている、請求項7に記載されたシステム。
  15. クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間で流体の前進後退流れを作るステップと、
    前記流体が当該クライオクーラーの温暖端部と冷却端部との間を流れるときに、リジェネレーターを用いて流体へ熱を移送し流体から熱を吸収するステップと、
    前記リジェネレーターの内部で異方性熱層を用いて、リジェネレーターに沿った軸方向の熱の流れを低減するステップであり、前記異方性熱層が吸収した熱を異方性熱層の平面内で径方向又は横方向に拡散させ、前記異方性熱層が、カーボンの少なくとも1つの同素体を含む、ところのステップと、
    を含む方法。
  16. 前記異方性熱層が軸方向熱伝導性よりも高い径方向又は横方向熱伝導性を有する、請求項15に記載された方法。
  17. 前記異方性熱層がカーボンナノチューブ及びカーボングラフェンのうち少なくとも1つを有する、請求項15に記載された方法。
  18. 前記異方性熱層が、リジェネレーターに亘る圧力降下の発生を減少させる制御可能な多孔性を有する、請求項15に記載された方法。
  19. 前記リジェネレーターが、リジェネレーターを複数のセグメントに分割する複数の異方性熱層を有し、
    前記異方性熱層がリジェネレーターの隣接するセグメント間での熱移送を低減する、請求項15に記載された方法。
  20. 1つ以上の支持層を用い、前記異方性熱層を少なくとも1つ構造的に支持し、前記異方性熱層により大きい熱容量を与えるステップを、
    さらに含む請求項15に記載された方法。
JP2016545897A 2014-01-09 2014-11-07 1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むクライオクーラー・リジェネレーター Active JP6563930B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/151,408 2014-01-09
US14/151,408 US9488389B2 (en) 2014-01-09 2014-01-09 Cryocooler regenerator containing one or more carbon-based anisotropic thermal layers
PCT/US2014/064498 WO2015105571A1 (en) 2014-01-09 2014-11-07 Cryocooler regenerator containing one or more carbon-based anisotropic thermal layers

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017502248A true JP2017502248A (ja) 2017-01-19
JP6563930B2 JP6563930B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=52003052

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016545897A Active JP6563930B2 (ja) 2014-01-09 2014-11-07 1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むクライオクーラー・リジェネレーター

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9488389B2 (ja)
EP (1) EP3092449B1 (ja)
JP (1) JP6563930B2 (ja)
IL (1) IL246372B (ja)
WO (1) WO2015105571A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10378798B2 (en) * 2015-06-26 2019-08-13 Microsoft Technology Licensing, Llc Electromagnetic pumping of particle dispersion

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4366676A (en) * 1980-12-22 1983-01-04 The Regents Of The University Of California Cryogenic cooler apparatus
JPS61228263A (ja) * 1985-03-30 1986-10-11 アイシン精機株式会社 蓄冷器
US4835973A (en) * 1987-12-31 1989-06-06 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Cryogenic regenerator including sarancarbon heat conduction matrix
JPH06101923A (ja) * 1992-09-18 1994-04-12 Toshiba Corp 極低温冷凍機
JPH09210483A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Mitsubishi Electric Corp 蓄冷形冷凍機
JP2001021245A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Irie Koken Kk 蓄冷材及び蓄冷器
JP2001505638A (ja) * 1996-12-03 2001-04-24 ブリーズナー,ウェイン・トーマス 高効率の二重シェル型スターリングエンジン
JP2006189245A (ja) * 2005-01-04 2006-07-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd ヘリウム再凝縮用の同軸多段パルス管
US20110186270A1 (en) * 2010-02-01 2011-08-04 Suna Display Co. Heat transfer device with anisotropic heat dissipating and absorption structures

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4259844A (en) * 1979-07-30 1981-04-07 Helix Technology Corporation Stacked disc heat exchanger for refrigerator cold finger
US5749226A (en) 1993-02-12 1998-05-12 Ohio University Microminiature stirling cycle cryocoolers and engines
US5613365A (en) 1994-12-12 1997-03-25 Hughes Electronics Concentric pulse tube expander
US20060225434A1 (en) * 2005-04-11 2006-10-12 Bayram Arman Cryocooler assembly with screened regenerator
US20070261416A1 (en) * 2006-05-11 2007-11-15 Raytheon Company Hybrid cryocooler with multiple passive stages
CN103154657A (zh) 2010-05-28 2013-06-12 凯尔文储存技术公司 高密度能量储存及恢复
US9612044B2 (en) * 2012-09-13 2017-04-04 Raytheon Company Cryocooler having variable-length inertance channel for tuning resonance of pulse tube
CN202928220U (zh) 2012-11-28 2013-05-08 浙江大学 采用碳纳米回热填料的深低温回热器及其脉管制冷机

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4366676A (en) * 1980-12-22 1983-01-04 The Regents Of The University Of California Cryogenic cooler apparatus
JPS61228263A (ja) * 1985-03-30 1986-10-11 アイシン精機株式会社 蓄冷器
US4835973A (en) * 1987-12-31 1989-06-06 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Cryogenic regenerator including sarancarbon heat conduction matrix
JPH06101923A (ja) * 1992-09-18 1994-04-12 Toshiba Corp 極低温冷凍機
JPH09210483A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Mitsubishi Electric Corp 蓄冷形冷凍機
JP2001505638A (ja) * 1996-12-03 2001-04-24 ブリーズナー,ウェイン・トーマス 高効率の二重シェル型スターリングエンジン
JP2001021245A (ja) * 1999-07-09 2001-01-26 Irie Koken Kk 蓄冷材及び蓄冷器
JP2006189245A (ja) * 2005-01-04 2006-07-20 Sumitomo Heavy Ind Ltd ヘリウム再凝縮用の同軸多段パルス管
US20110186270A1 (en) * 2010-02-01 2011-08-04 Suna Display Co. Heat transfer device with anisotropic heat dissipating and absorption structures

Also Published As

Publication number Publication date
US9488389B2 (en) 2016-11-08
EP3092449B1 (en) 2019-02-06
EP3092449A1 (en) 2016-11-16
US20150192329A1 (en) 2015-07-09
WO2015105571A1 (en) 2015-07-16
JP6563930B2 (ja) 2019-08-21
IL246372B (en) 2021-01-31
IL246372A0 (en) 2016-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6880087B2 (ja) アディティブ製造された熱交換器を含んだクライオクーラー
Vasiliev Heat pipes in modern heat exchangers
CN100561105C (zh) 热管
CN108369930B (zh) 三维吸热装置
CN103486777B (zh) 一种回热式低温制冷机用变孔隙率回热器
JP4843067B2 (ja) パルスチューブ冷凍機
JP2006284060A (ja) パルス管冷凍機
CN109458864B (zh) 一种具备外空间工作能力的毛细泵回路热管及工作方法
US20120193063A1 (en) Thermodynamic regenerator
JP6563930B2 (ja) 1つ以上のカーボン系異方性熱層を含むクライオクーラー・リジェネレーター
IL262395A (en) Freezer with small changer
CN106152629A (zh) 用于回热式低温制冷机的多流程回热器
US10429139B2 (en) Heat exchanger with a glass body
JP6054248B2 (ja) スターリング型パルス管冷凍機及びその整流器
JP6205936B2 (ja) 蓄熱器
JP2019536972A (ja) 作業ガスとしてのヘリウムを有する極低温冷凍機のための熱交換器、こうした熱交換器を生産するための方法、およびこうした熱交換器を含む極低温冷凍機
CN112050491B (zh) 一种耦合微小型热管的回热器及工作方法
JP2016217619A (ja) 熱遷移流ヒートポンプ
JP2004233004A (ja) 蓄冷器
JP5915429B2 (ja) 熱交換器
JP2010281468A (ja) 冷凍機、蓄冷器、および蓄冷器の製造方法
KR20220091845A (ko) 와이어메쉬를 적층한 열교환부 및 재생기를 포함하는 열교환기
JPS59150950A (ja) 熱ガス機械用伝熱管
JP2008281311A (ja) パルスチューブ冷凍機
JP2010175118A (ja) 冷凍機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180418

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20180425

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20180518

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6563930

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250