JP2017229198A - 系統連系制御装置 - Google Patents

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安藤 泰明
Yasuaki Ando
泰明 安藤
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Abstract

【課題】発電装置の単独運転を誤検出したときに、発電装置の発電機会の喪失を低減可能な系統連系制御装置を提供する。【解決手段】本発明の系統連系制御装置によれば、制御装置(16)は、単独運転検出部(41)、誤検出判断部(42)および再並列部(43)を備える。単独運転検出部(41)は、発電装置の単独運転を検出したときに、電力系統から発電装置を解列させる。誤検出判断部(42)は、電力系統から発電装置が解列された後に、単独運転の誤検出の有無を判断する。再並列部(43)は、誤検出判断部(42)によって単独運転の誤検出が判断されたときに、発電装置が解列されてから電力系統に再並列可能になるまでの予め規定されている待機時間を短縮して発電装置を再並列させる。【選択図】図4

Description

本発明は、発電装置の単独運転を検出する系統連系制御装置に関する。
上記発明の一例として、特許文献1および特許文献2に記載の発明が挙げられる。特許文献1に記載の単独運転検出装置は、単位変動量算出手段と、累積変動量算出手段と、超過回数計数手段と、単独運転検出手段とを備える。単位変動量算出手段は、制御周期ごとに交流電源装置の出力の周波数を取得し、取得した周波数の変動量の絶対値を単位変動量として算出する。累積変動量算出手段は、判定周期における単位変動量の累積値を累積変動量として算出する。超過回数計数手段は、累積変動量が基準変動量を超過した回数を超過回数として計数する。単独運転検出手段は、超過回数が予め定められている判定基準回数を超えると、交流電力系統からの電力の供給が遮断されていると判定して交流電源装置の単独運転を検出する。
一方、特許文献2に記載の単独運転検出装置は、平均系統周期算出部と、判定部とを備える。平均系統周期算出部は、系統電源の平均系統周期を算出する。判定部は、平均系統周期算出部で算出された直近の複数の平均系統周期それぞれと、予め定められた周期分だけ過去のそれぞれの平均系統周期との偏差をそれぞれ算出する。そして、算出された各偏差が、予め設定されているそれぞれの閾値を超えている場合に、電源が単独運転状態であると判定する。
特開2013−208005号公報 特開2010−142081号公報
近年、分散電源の増加、同一構内における分散電源の併設などにより、電力系統における電力品質の局所的な悪化が生じている。電力品質の悪化の一例として、系統周波数の変動、系統電圧に含まれる歪みの増加などが挙げられる。このように、電力品質が悪化すると、発電装置の単独運転を誤検出する可能性が増大する。
発電装置の単独運転を検出した場合、電力系統から発電装置を解列させる必要があり、発電装置を電力系統に再並列させるためには所定時間、待機する必要がある。発電装置の単独運転を誤検出した場合にも同様の時間待機すると、その間、発電装置から構内負荷への電力供給ができなくなり、発電機会を喪失する。
本発明は、このような事情に鑑みて為されたものであり、発電装置の単独運転を誤検出したときに、発電装置の発電機会の喪失を低減可能な系統連系制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係る系統連系制御装置は、直流電力を出力する直流電源と、前記直流電源から出力された直流電力を交流電力に変換して系統電源に接続されている負荷に出力する電力変換器とを備える発電装置と、前記系統電源の電力系統に対して前記発電装置を並列または解列させる制御装置と、を具備する系統連系制御装置であって、前記制御装置は、前記発電装置の単独運転を検出したときに、前記電力系統から前記発電装置を解列させる単独運転検出部と、前記電力系統から前記発電装置が解列された後に、前記単独運転の誤検出の有無を判断する誤検出判断部と、前記誤検出判断部によって前記単独運転の前記誤検出が判断されたときに、前記発電装置が解列されてから前記電力系統に再並列可能になるまでの予め規定されている待機時間を短縮して前記発電装置を再並列させる再並列部と、を備える。
本発明に係る系統連系制御装置によれば、制御装置は、再並列部を備える。再並列部は、誤検出判断部によって単独運転の誤検出が判断されたときに、発電装置が解列されてから電力系統に再並列可能になるまでの予め規定されている待機時間を短縮して発電装置を再並列させる。そのため、本発明に係る系統連系制御装置は、発電装置の単独運転を誤検出したときに、再並列までの待機時間を短縮することができ、発電装置の発電機会の喪失を低減することができる。
系統連系制御装置の一例を示す構成図である。 制御装置16の一例を示す構成図である。 参考形態に係り、系統電圧Vsおよび開閉器15a,15bの開閉状態の経時変化の一例を示す図である。 制御装置16の制御ブロックの一例を示すブロック図である。 系統連系制御装置の制御手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係り、系統電圧Vsおよび開閉器15a,15bの開閉状態の経時変化の一例を示す図である。 本実施形態に係り、発電装置1の単独運転を検出したときの系統電圧Vsの検出値(実効値)の経時変化の一例を示す図である。 本実施形態に係り、発電装置1の単独運転を誤検出したときの系統電圧Vsの検出値(実効値)の経時変化の一例を示す図である。
以下、本実施形態の系統連系制御装置を図面に基づいて説明する。なお、図面は、概念図であり、細部構造の寸法まで規定するものではない。
<系統連系制御装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の系統連系制御装置は、発電装置1と、開閉器15a,15bと、制御装置16と、検出器18とを具備している。発電装置1は、直流電源10と、電力変換器11とを備えており、電力変換器11は、コンバータ12と、コンデンサ13と、インバータ14とを備えている。また、検出器18は、直流電圧検出器18aと、系統電圧検出器18bと、購入電力検出器18cとを備えている。
(直流電源10)
直流電源10は、直流電力を出力する。直流電源10は、直流電力を出力することができれば良く、限定されない。直流電源10として、例えば、燃料電池を用いることができる。燃料電池は、燃料と酸化剤ガスとによって発電する分散電源であり、例えば、公知の固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)などの種々の燃料電池を用いることができる。
また、直流電源10は、燃料電池以外の分散電源(例えば、太陽光発電装置)を用いることもできる。さらに、直流電源10は、ガスエンジン発電機などを用いることもできる。直流電源10としてガスエンジン発電機を用いる場合、交流発電機が出力する交流電力をダイオードブリッジ等の公知の平滑回路で整流して、直流電力を生成する。同図に示すように、直流電源10は、出力側端子10a,10bを備えている。出力側端子10aは、直流電源10の正極(+)に接続されており、出力側端子10bは、直流電源10の負極(−)に接続されている。また、直流電源10の出力状態(出力電力等の情報)は、後述する制御装置16に送信される。
(電力変換器11)
電力変換器11は、直流電源10から出力された直流電力を交流電力に変換して系統電源20に接続されている負荷30に出力する。本実施形態では、電力変換器11は、直流電源10から出力された直流電力を昇圧し、昇圧された直流電力を交流電力に変換して、負荷30に出力する。そのため、電力変換器11は、コンバータ12と、コンデンサ13と、インバータ14とを備えている。
(コンバータ12およびコンデンサ13)
コンバータ12は、直流電源10から出力された直流電力を昇圧して、インバータ14に出力する。コンバータ12は、入力側端子12a,12bおよび出力側端子12c,12dを備えている。直流電源10の出力側端子10aと、コンバータ12の入力側端子12aとの間には、電路17aが形成されている。また、直流電源10の出力側端子10bと、コンバータ12の入力側端子12bとの間には、電路17bが形成されている。直流電源10から出力された直流電力は、電路17a,17bを介してコンバータ12に入力される。そして、コンバータ12によって昇圧された直流電力は、出力側端子12c,12dから出力される。電路17a,17bは、例えば、公知の電力用ケーブルを用いることができる。このことは、後述する電路についても同様である。
コンバータ12は、リアクトル12e、ダイオード12fおよびスイッチング素子12gを備えている。これらの素子は、公知の電力用デバイスを用いることができる。例えば、スイッチング素子12gは、公知の電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)などを用いることができる。
コンバータ12の入力側端子12aと出力側端子12cとの間には、電路17cが形成されている。また、コンバータ12の入力側端子12bと出力側端子12dとの間には、電路17dが形成されている。電路17cには、入力側端子12a側から順に、リアクトル12e、ダイオード12fが設けられている。また、リアクトル12eとダイオード12fとの間の電路17cには、接続点12hが設けられており、接続点12hには、スイッチング素子12gのドレイン12g1が接続されている。スイッチング素子12gのソース12g2は、電路17dに設けられる接続点12iに接続されており、接続点12hと接続点12iとの間には、電路17eが形成されている。なお、スイッチング素子12gのゲート12g3は、駆動回路16eを介して、後述する制御装置16に接続されている。駆動回路16eは、公知のドライバ回路を用いることができる。また、コンバータ12は、直流電源10から出力された直流電力を昇圧することができれば良く、上述の構成に限定されるものではない。
コンバータ12の出力側端子12cと、インバータ14の入力側端子14aとの間には、電路17fが形成されている。また、コンバータ12の出力側端子12dと、インバータ14の入力側端子14bとの間には、電路17gが形成されている。電路17fと電路17gとの間には、コンデンサ13および直流電圧検出器18aが設けられている。
電路17fには、接続点13aが設けられており、接続点13aには、コンデンサ13の一端側(正極側)が接続されている。電路17gには、接続点13bが設けられており、接続点13bには、コンデンサ13の他端側(負極側)が接続されている。コンデンサ13は、公知の電解コンデンサを用いることができ、コンバータ12によって昇圧された直流電力のリップルを低減することができる。直流電圧検出器18aは、コンバータ12によって昇圧された直流電力の直流電圧を検出する。具体的には、直流電圧検出器18aは、インバータ14の入力側端子14a,14b間に印加される直流電圧を検出する。
直流電圧検出器18aは、例えば、抵抗値が既知の複数の抵抗器によって電路17fと電路17gとの間の直流電圧Vdcを分圧して、分圧された電圧値に基づいてインバータ14の入力側端子14a,14b間に印加される直流電圧Vdcを検出することができる。具体的には、上述した抵抗器によって分圧された直流電圧は、制御装置16に入力される。そして、制御装置16は、公知のA/D変換器(図示略)などによって分圧された直流電圧を知得し、インバータ14の入力側端子14a,14b間に印加される直流電圧Vdcを算出することができる。
制御装置16は、出力電力の目標値に基づいて、コンバータ12を駆動させるスイッチング素子12gの制御信号であるパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)信号のデューティ比を決定する。制御装置16は、ドライバ回路である駆動回路16eを介して、当該デューティ比に基づくパルス信号をスイッチング素子12gのゲート12g3に付与する。例えば、スイッチング素子12gのゲート12g3に付与される電圧がハイレベル(所定電圧値を超えている状態)のときには、スイッチング素子12gのドレイン12g1とソース12g2との間が電気的に導通された状態になり、リアクトル12eに電磁エネルギーが蓄えられる。
スイッチング素子12gのゲート12g3に付与される電圧がローレベル(所定電圧値以下の状態)のときには、スイッチング素子12gのドレイン12g1とソース12g2との間が電気的に遮断された状態になり、リアクトル12eに蓄えられた電磁エネルギーがコンデンサ13に充電されて、コンバータ12の出力電力は増大する。このようにして、制御装置16は、コンバータ12の出力電力を所望の電力値(出力電力の目標値)に制御することができる。
(インバータ14)
インバータ14は、コンバータ12によって昇圧された直流電力を交流電力に変換して系統電源20に接続されている負荷30に出力する。インバータ14は、入力側端子14a,14bおよび出力側端子14c,14dを備えている。インバータ14の出力側端子14cと、系統電源20の電力系統22との間には、電路21aが形成されている。また、インバータ14の出力側端子14dと、系統電源20の電力系統22との間には、電路21bが形成されている。系統電源20の接続端子20a,20bは、電力系統22に接続されている。これにより、インバータ14から出力された交流電力は、電路21a,21bを介して負荷30に出力される。また、系統電源20の交流電力は、系統電源20の電力系統22、電路21a,21bを介して負荷30に供給可能になっている。なお、系統電源20として、例えば、電力会社が保有する配電線網から供給される商用の交流電源が挙げられる。また、負荷30は、電力を駆動源とする負荷であり、例えば、家庭用電気機器(家電製品など)、産業用電気機器(ロボットなど)などが挙げられる。
インバータ14は、複数(本実施形態では、4つ)のスイッチング素子(第一スイッチング素子14e〜第四スイッチング素子14h)を備えている。第一スイッチング素子14e〜第四スイッチング素子14hは、コンバータ12のスイッチング素子12gと同様に、公知の電界効果トランジスタ(FET)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)などを用いることができる。
図1に示すように、インバータ14の入力側端子14aと、第一スイッチング素子14eのドレイン14e1と、第三スイッチング素子14gのドレイン14g1との間には、電路17hが形成されている。また、インバータ14の入力側端子14bと、第二スイッチング素子14fのソース14f2と、第四スイッチング素子14hのソース14h2との間には、電路17iが形成されている。
第一スイッチング素子14eおよび第二スイッチング素子14fは、電路17hと電路17iとの間において直列接続されており、第一スイッチング素子14eのソース14e2と、第二スイッチング素子14fのドレイン14f1との間には、電路17jが形成されている。また、第三スイッチング素子14gおよび第四スイッチング素子14hは、電路17hと電路17iとの間において直列接続されており、第三スイッチング素子14gのソース14g2と、第四スイッチング素子14hのドレイン14h1との間には、電路17kが形成されている。つまり、直列接続された第一スイッチング素子14eおよび第二スイッチング素子14fと、直列接続された第三スイッチング素子14gおよび第四スイッチング素子14hとは、電路17hと電路17iとの間において並列接続されている。
電路17jには、接続点14iが設けられており、接続点14iと、インバータ14の出力側端子14cとの間には、電路17lが形成されている。また、電路17kには、接続点14jが設けられており、接続点14jとインバータ14の出力側端子14dとの間には、電路17mが形成されている。以上のようにして、第一スイッチング素子14e〜第四スイッチング素子14hは、フルブリッジ接続されている。
第一スイッチング素子14e〜第四スイッチング素子14hの各ゲート14e3〜14h3は、駆動回路16fを介して、制御装置16に接続されている。駆動回路16fは、公知のドライバ回路を用いることができる。第一スイッチング素子14e〜第四スイッチング素子14hは、制御装置16から出力される駆動信号(開閉信号)に基づいて駆動制御される。
例えば、第一スイッチング素子14eのゲート14e3に付与される電圧がハイレベル(所定電圧値を超えている状態)のときには、第一スイッチング素子14eのドレイン14e1とソース14e2との間が電気的に導通された状態になる。一方、第一スイッチング素子14eのゲート14e3に付与される電圧がローレベル(所定電圧値以下の状態)のときには、第一スイッチング素子14eのドレイン14e1とソース14e2との間が電気的に遮断された状態になる。以上のことは、第二スイッチング素子14f〜第四スイッチング素子14hについても同様である。制御装置16は、例えば、パルス幅変調(PWM)制御によりデューティ比を可変して、当該デューティ比に基づいて第一スイッチング素子14e〜第四スイッチング素子14hを開閉制御することができる。
インバータ14は、第一スイッチング素子14eおよび第四スイッチング素子14hの両方が電気的に導通された状態であり、かつ、第二スイッチング素子14fおよび第三スイッチング素子14gの両方が電気的に遮断された状態である第一状態と、第一スイッチング素子14eおよび第四スイッチング素子14hの両方が電気的に遮断された状態であり、かつ、第二スイッチング素子14fおよび第三スイッチング素子14gの両方が電気的に導通された状態である第二状態とを交互に繰り返すことによって、インバータ14の入力側端子14a,14bから入力された直流電力を交流電力に変換することができる。
なお、インバータ14と負荷30との間には、公知のフィルタ回路を設けることができる。フィルタ回路は、例えば、公知のLC回路を用いることができる。これにより、インバータ14の出力側端子14c,14dから出力されるインバータ14の出力電流に含まれる高調波成分が低減され、インバータ14の出力電流が正弦波状に整形される。
(開閉器15a,15b)
開閉器15a,15bは、系統電源20の電力系統22に対して発電装置1を並列または解列する。開閉器15a,15bは、発電装置1の電力変換器11と、系統電源20の電力系統22とを接続する複数(本実施形態では、2つ)の電路21a,21bにそれぞれ設けられている。具体的には、開閉器15aは、インバータ14と負荷30との間の電路21aに設けられており、開閉器15bは、インバータ14と負荷30との間の電路21bに設けられている。開閉器15a,15bは、例えば、公知の常開型の開閉器を用いることができる。開閉器15a,15bは、電力系統22から発電装置1を解列するときに、発電装置1を電路21a,21bから機械的に切り離すことができ、かつ、電気的にも完全な絶縁状態を保持することができる。
開閉器15a,15bは、駆動回路16gを介して、制御装置16に接続されている。駆動回路16gは、公知のドライバ回路を用いることができる。開閉器15a,15bは、制御装置16によって開閉制御されて、開状態または閉状態に切り替えられる。開状態とは、複数(2つ)の電路21a,21bが、いずれも電気的に遮断された状態をいう。閉状態とは、複数(2つ)の電路21a,21bが、それぞれ電気的に導通された状態をいう。制御装置16は、開閉器15a,15bを開状態から閉状態に切り替えることにより、系統電源20の電力系統22に対して、発電装置1を並列させることができる。一方、制御装置16は、開閉器15a,15bを閉状態から開状態に切り替えることにより、電力系統22から発電装置1を解列させることができる。なお、電力系統22には、既述した発電装置1の他に、一つまたは複数の種々の発電装置(図示略)が連系可能になっている。
(検出器18)
検出器18は、直流電圧検出器18aと、系統電圧検出器18bと、購入電力検出器18cとを備えている。直流電圧検出器18aは、既述したとおりであり、重複した説明を省略する。系統電圧検出器18bは、系統電圧Vs(図1に示す電路21aと電路21bとの間の電圧)を検出する。系統電圧検出器18bは、公知の電圧検出器を用いることができる。系統電圧検出器18bは、例えば、系統電圧Vsを変圧器によって降圧して、降圧された電圧値に基づいて、系統電圧Vsを検出することができる。
購入電力検出器18cは、系統電源20から負荷30に供給される購入電力Pgridを検出する。購入電力検出器18cは、公知の電力検出器を用いることができる。なお、検出器18は、既述した検出器に限定されるものではなく、系統連系制御において用いられる種々の検出器を備えることができる。また、検出器18の各検出値は、制御装置16に送信される。
系統電圧検出器18bおよび購入電力検出器18cは、系統電源20の交流電力に関する物理量を検出することができる。既述した系統電圧Vsおよび購入電力Pgridは、系統電源20の交流電力に関する物理量に含まれる。これらの他にも、系統電源20の交流電力に関する物理量として、例えば、系統周波数、系統電圧Vsに含まれる歪み、系統電圧Vsの位相などが挙げられる。
系統周波数および系統電圧Vsの位相は、例えば、系統電圧検出器18bによって検出された系統電圧Vsの検出値の経時変化に基づいて、算出することができる。例えば、系統周波数は、系統電圧Vsの検出値の極性(正負)が反転する周期(ゼロクロス周期)に基づいて、算出することができる。また、系統電圧Vsに含まれる歪みとして、例えば、高調波が挙げられる。高調波は、例えば、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)によって、算出することができる。高速フーリエ変換(FFT)は、離散フーリエ変換を計算機上で高速に演算するアルゴリズムであり、系統電圧Vsの検出値から所望の高調波成分を抽出する演算処理を高速化することができる。なお、検出する高調波の次数は、限定されないが、例えば、2次〜10次の高調波を検出することができる。
(制御装置16)
図2に示すように、制御装置16は、公知の中央演算装置16aと、記憶装置16bと、入出力インターフェース16cとを備えており、これらは、バス16dを介して電気的に接続されている。制御装置16は、これらを用いて、種々の演算処理を行うことができ、外部機器との間で、入出力信号の授受を行うことができる。
中央演算装置16aは、CPU:Central Processing Unitであり、種々の演算処理を行うことができる。記憶装置16bは、第一記憶装置16b1および第二記憶装置16b2を備えている。第一記憶装置16b1は、読み出しおよび書き込み可能な揮発性の記憶装置(RAM:Random Access Memory)であり、第二記憶装置16b2は、読み出し専用の不揮発性の記憶装置(ROM:Read Only Memory)である。入出力インターフェース16cは、外部機器との間で、入出力信号の授受を行う。
例えば、中央演算装置16aは、第二記憶装置16b2に記憶されているインバータ14の駆動制御プログラムを第一記憶装置16b1に読み出して、当該駆動制御プログラムを実行する。中央演算装置16aは、当該駆動制御プログラムに基づいて、インバータ14の駆動信号(第一スイッチング素子14e〜第四スイッチング素子14hの開閉信号)を生成する。生成された駆動信号は、入出力インターフェース16cおよび駆動回路16fを介して、インバータ14の第一スイッチング素子14e〜第四スイッチング素子14hの各ゲート14e3〜14h3に付与される。このようにして、インバータ14は、制御装置16によって駆動制御される。以上のことは、コンバータ12についても同様であり、コンバータ12は、制御装置16によって駆動制御される。また、制御装置16は、系統電源20の電力系統22に対して発電装置1を並列または解列させる。
<系統連系制御装置による制御>
発電装置1の単独運転を検出した場合、電力系統22から発電装置1を解列させる必要がある。ここで、単独運転とは、複数の発電装置が連系している電力系統22が、系統電源20と切り離された状態において、連系している発電装置(例えば、図1に示す発電装置1)の運転のみによって発電を継続し、構内負荷に電力を供給している状態をいう。電力系統22と系統電源20とが切り離される事例として、電力系統における事故、保守を目的とした継電器の開放などによる停電が挙げられる。
図3は、参考形態に係り、系統電圧Vsおよび開閉器15a,15bの開閉状態の経時変化の一例を示す図である。曲線L11は、系統電圧Vsの経時変化の一例を示している。縦軸は、電圧を示し、横軸は、時刻を示している。曲線L12は、開閉器15a,15bの開閉状態(開状態または閉状態)の経時変化の一例を示している。縦軸は、開閉器15a,15bの開閉状態を示し、横軸は、時刻を示している。
曲線L11に示すように、時刻t0以前は、系統電源20の系統周波数が系統周波数f0で安定しているものとする。系統周波数f0は、所定の周波数(例えば、50Hzまたは60Hz)とする。このとき、曲線L12に示すように、開閉器15a,15bは、閉状態であり、発電装置1は、電力系統22と連系されているものとする。曲線L11に示すように、時刻t0から時刻t1までの時間は、系統周波数が系統周波数f1(系統周波数f0と比べて周波数が増加している)になり、時刻t1以降は、系統周波数が系統周波数f0に戻り、系統周波数f0で安定しているものとする。このように、電力系統22の電力品質が悪化すると、系統電源20から交流電力が供給されているにも関わらず、制御装置16は、発電装置1の単独運転を誤検出する可能性がある。
例えば、時刻t0から時刻t1までの時間において、制御装置16が、発電装置1の単独運転を誤検出したものとする。その結果、曲線L12に示すように、開閉器15a,15bは、制御装置16によって閉状態から開状態に切り替えられ、発電装置1は、電力系統22から解列される。そして、時刻t2において、開閉器15a,15bは、制御装置16によって開状態から閉状態に切り替えられ、発電装置1が電力系統22に再並列されたとする。発電装置1が解列されてから時刻t2までの待機時間TP0は、例えば、系統連系規程(JEAC 9701−2012)によって予め規定されている時間(例えば、300秒)である。
このように、発電装置1の単独運転を誤検出した場合にも、上述した待機時間TP0と同様の時間待機すると、その間、発電装置1から構内負荷(本実施形態では、負荷30)への電力供給ができなくなり、発電機会を喪失する。そこで、本実施形態の系統連系制御装置は、発電装置1の単独運転を誤検出したときに、発電装置1の発電機会の喪失を低減する。
(各制御部の構成)
図4に示すように、制御装置16は、制御ブロックとして捉えると、単独運転検出部41と、誤検出判断部42と、再並列部43と、警告部44とを備えている。また、制御装置16は、図5に示すフローチャートに従って、制御プログラムを実行する。単独運転検出部41は、ステップS12の判断およびステップS13の処理を行う。誤検出判断部42は、ステップS14およびステップS16の判断、並びに、ステップS11、ステップS15、ステップS17およびステップS18の処理を行う。再並列部43は、ステップS19の処理を行う。警告部44は、ステップS21の判断、並びに、ステップS20およびステップS22の処理を行う。以下、各制御部および制御フローについて、図5、図6、図7Aおよび図7Bを参照しつつ詳細に説明する。
図6は、本実施形態に係り、系統電圧Vsおよび開閉器15a,15bの開閉状態の経時変化の一例を示す図であり、図3に対応する。曲線L11は、図3に示す曲線L11と同様である。曲線L21は、本実施形態に係る開閉器15a,15bの開閉状態(開状態または閉状態)の経時変化の一例を示している。縦軸は、開閉器15a,15bの開閉状態を示し、横軸は、時刻を示している。
また、図7Aは、発電装置1の単独運転を検出したときの系統電圧Vsの検出値(実効値)の経時変化の一例を示す図である。曲線L31は、系統電圧Vsの検出値(実効値)の経時変化の一例を示している。図7Bは、発電装置1の単独運転を誤検出したときの系統電圧Vsの検出値(実効値)の経時変化の一例を示す図である。曲線L32は、系統電圧Vsの検出値(実効値)の経時変化の一例を示している。図7Aおよび図7Bのいずれにおいても、縦軸は、電圧を示し、横軸は、時刻を示している。
(単独運転検出部41)
単独運転検出部41は、発電装置1の単独運転を検出したときに、電力系統22から発電装置1を解列させる(図5に示すステップS12、ステップS13)。発電装置1の単独運転を検出した場合(ステップS12でYesの場合)、単独運転検出部41は、電力系統22から発電装置1を解列させる。具体的には、単独運転検出部41は、開閉器15a,15bを閉状態から開状態に切り替える。また、単独運転検出部41は、発電装置1が解列されてから電力系統22に再並列可能になるまでの再並列タイマを、既述した待機時間TP0に設定する(ステップS13)。一方、発電装置1の単独運転を検出しない場合(ステップS12でNoの場合)、制御は、一旦、終了する。
図6に示すように、例えば、時刻t0から時刻t1までの時間において、単独運転検出部41が、発電装置1の単独運転を検出したものとする。これにより、曲線L21に示すように、単独運転検出部41は、開閉器15a,15bを閉状態から開状態に切り替えて、電力系統22から発電装置1を解列させる。
発電装置1の単独運転の検出方法は、限定されない。単独運転検出部41は、公知の種々の方法によって、発電装置1の単独運転を検出することができる。単独運転の検出方式として、受動的方式および能動的方式が挙げられる。受動的方式は、例えば、発電装置1が単独運転に移行したときの電圧位相、周波数などの急変を検出することにより、発電装置1の単独運転を検出する。受動的方式の一例として、電圧位相跳躍検出方式、3次高調波電圧歪急増検出方式、周波数変化率検出方式などが挙げられる。
一方、能動的方式は、電力変換器11(インバータ14)の制御系、外部抵抗器などに定期的に電圧、周波数などの変動を付与しておき、発電装置1が単独運転に移行したときのこれらの変動幅の急変を検出することにより、発電装置1の単独運転を検出する。能動的方式の一例として、周波数シフト方式、有効電力変動方式、無効電力変動方式、負荷変動方式、ステップ注入付周波数フィードバック方式などが挙げられる。なお、単独運転検出部41は、受動的方式および能動的方式の各々を一方式以上組み合わせて、発電装置1の単独運転を検出すると好適である。
(誤検出判断部42)
誤検出判断部42は、電力系統22から発電装置1が解列された後に、単独運転の誤検出の有無を判断する(図5に示すステップS11、ステップS14〜ステップS18)。ここで、単独運転の誤検出とは、発電装置1が実際には単独運転をしていない(系統電源20から交流電力の供給が継続している)にも関わらず、単独運転検出部41が発電装置1の単独運転を検出することをいう。
単独運転の誤検出の方法は、限定されないが、誤検出判断部42は、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0が所定閾値TH0以下のときに、単独運転の誤検出であると判断すると好適である。ここで、第一検出値D1とは、発電装置1が電力系統22と連系しているときに検出される系統電源20の交流電力に関する物理量の検出値をいう。また、第二検出値D2とは、単独運転検出部41が発電装置1の単独運転を検出してから、後述する再並列部43によって短縮された待機時間(図6に示す短縮時間TP1)よりさらに短い所定時間TJ0経過したときに検出される系統電源20の交流電力に関する物理量の検出値をいう。
系統電源20の交流電力に関する物理量は、既述したように、系統電源20の系統電圧Vs、系統周波数、系統電圧Vsに含まれる歪み若しくは系統電圧Vsの位相または系統電源20から負荷30に供給される購入電力Pgridであると好適である。以下、系統電源20の系統電圧Vs(実効値)を例に、上述した単独運転の誤検出の方法について説明する。
誤検出判断部42は、まず、図6に示す時刻t0以前に検出された系統電圧Vsの検出値(実効値)を第一検出値D1として、図2に示す第一記憶装置16b1に記憶させておく(図5に示すステップS11)。既述したように、系統電源20の系統電圧Vsは、系統電圧検出器18bによって検出される。単独運転検出部41によって発電装置1が電力系統22から解列されると、誤検出判断部42は、発電装置1が電力系統22から解列されてから、所定時間TJ0が経過したか否かを判断する(図5に示すステップS14)。
所定時間TJ0が経過した場合(ステップS14でYesの場合)、図6に示す時刻t11において検出された系統電圧Vsの検出値(実効値)を第二検出値D2として、図2に示す第一記憶装置16b1に記憶させる。そして、誤検出判断部42は、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0を算出する(図5に示すステップS15)。誤検出判断部42は、例えば、第一検出値D1から第二検出値D2を減じて、変化量ΔD0を算出する。なお、誤検出判断部42は、第二検出値D2を第一検出値D1で除して変化割合を算出して、変化量ΔD0としても良い。所定時間TJ0が経過していない場合(ステップS14でNoの場合)、誤検出判断部42は、所定時間TJ0が経過するまで待機する。
図7Aに示すように、発電装置1の単独運転の誤検出でない場合、系統電源20から交流電力が供給されず、かつ、発電装置1を含む発電装置が電力系統22から解列される。そのため、曲線L31に示すように、第二検出値D2は、第一検出値D1と比べて、明確に低下する。したがって、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0は、図7Bに示す場合(単独運転検出部41が発電装置1の単独運転を誤検出した場合)と比べて、大きくなる。
逆に、図7Bに示すように、単独運転検出部41が発電装置1の単独運転を誤検出した場合、系統電源20から交流電力の供給が継続されており、かつ、発電装置1以外の他の発電装置(図示略)は、電力系統22と連系されている。そのため、曲線L32に示すように、第一検出値D1と第二検出値D2との差異は、極めて少ない。したがって、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0は、図7Aに示す場合(発電装置1の単独運転の誤検出でない場合)と比べて、小さくなる。
そこで、誤検出判断部42は、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0が所定閾値TH0以下であるか否かを判断する(図5に示すステップS16)。当該変化量ΔD0が所定閾値TH0以下のとき(ステップS16でYesの場合)、誤検出判断部42は、発電装置1の単独運転の誤検出ありと判断する(ステップS17)。この場合、後述する再並列部43および警告部44による判断および処理が行われる。
一方、当該変化量ΔD0が所定閾値TH0より大きいとき(ステップS16でNoの場合)、誤検出判断部42は、発電装置1の単独運転の誤検出なしと判断する(ステップS18)。そして、制御は、一旦、終了する。この場合、系統電源20からの交流電力の供給が復帰しており、かつ、ステップS13において単独運転検出部41によって設定された待機時間TP0が経過したときに、制御装置16は、発電装置1を電力系統22に再並列させる。
以上のことは、系統電源20の交流電力に関する物理量が、系統周波数、系統電圧Vsに含まれる歪み若しくは系統電圧Vsの位相または系統電源20から負荷30に供給される購入電力Pgridである場合についても、同様に言える。発電装置1の単独運転の誤検出でない場合、例えば、発電装置1以外の他の発電装置からの無効電力の注入によって、系統周波数の変化量ΔD0は増大し、所定閾値TH0より大きくなる。逆に、単独運転検出部41が発電装置1の単独運転を誤検出した場合、系統周波数の変化量ΔD0は増大せず、所定閾値TH0以下になる。
また、発電装置1の単独運転の誤検出でない場合、系統電源20から交流電力の供給が停止するので、系統電源20から負荷30に供給される購入電力Pgridが発生しない。そのため、購入電力Pgridの変化量ΔD0は増大し、所定閾値TH0より大きくなる。逆に、単独運転検出部41が発電装置1の単独運転を誤検出した場合、購入電力Pgridの変化量ΔD0は増大せず、所定閾値TH0以下になる。系統電圧Vsに含まれる歪み(例えば、既述した高調波)、系統電圧Vsの位相についても同様に、発電装置1の単独運転の誤検出の有無に応じて、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0が増減し、当該変化量ΔD0が所定閾値TH0以下であるか否かを判断することにより、発電装置1の単独運転の誤検出の有無を判断することができる。
本実施形態の系統連系制御装置によれば、誤検出判断部42は、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0が所定閾値TH0以下のときに、単独運転の誤検出であると判断する。そのため、誤検出判断部42は、発電装置1の単独運転の誤検出の有無を簡易かつ正確に判断することができる。なお、所定閾値TH0は、上述した系統電源20の交流電力に関する物理量の種類に応じて、例えば、シミュレーション、実機による検証などによって予め取得しておくと良い。
また、所定時間TJ0は、発電装置1の単独運転を検出してから、電力系統22に接続されている複数の発電装置が電力系統22から解列されるまでに要すると見込まれる所要時間に合わせて設定されていると好適である。発電装置1の単独運転の誤検出でない場合、電力系統22に接続されている複数の発電装置は、所定時間TJ0以内に電力系統22から解列されるものと見込まれる。そのため、図7Aに示すように、発電装置1の単独運転を検出してから所定時間TJ0が経過した以降は、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0を明確に判断することができる。なお、図7Bに示すように、単独運転検出部41が発電装置1の単独運転を誤検出した場合、所定時間TJ0の経過の有無に関わらず、第一検出値D1に対する第二検出値D2の変化量ΔD0は小さい。
本実施形態の系統連系制御装置によれば、所定時間TJ0は、発電装置1の単独運転を検出してから、電力系統22に接続されている複数の発電装置が電力系統22から解列されるまでに要すると見込まれる所要時間に合わせて設定されている。そのため、本実施形態の系統連系制御装置は、発電装置1の単独運転を誤検出したときに、再並列までの時間を最短化することができ、発電装置1の発電機会の喪失を最小限に抑えることができる。
なお、発電装置1以外の他の発電装置の上記所要時間を正確に見積もることは困難である。そのため、所定時間TJ0は、発電装置1の上記所要時間から類推すると良い。発電装置1の上記所要時間は、例えば、シミュレーション、実機による検証などによって取得することができる。また、所定時間TJ0は、複数の発電装置における上記所要時間のばらつきを考慮して設定すると良い。既述したように、待機時間TP0が、例えば、300秒のときには、所定時間TJ0は、例えば、数秒(例えば、5秒)にすることができる。この数秒(例えば、5秒)には、上述した点を考慮して、上記所要時間(例えば、数百ミリ秒)に十分な余裕が加味されている。
(再並列部43)
再並列部43は、誤検出判断部42によって単独運転の誤検出が判断されたときに、発電装置1が解列されてから電力系統22に再並列可能になるまでの予め規定されている待機時間TP0(図3に示す待機時間TP0と同じ。)を短縮して、発電装置1を再並列させる。具体的には、誤検出判断部42によって、発電装置1の単独運転の誤検出が判断された場合(図5に示すステップS17)、再並列部43は、発電装置1が解列されてから電力系統22に再並列可能になるまでの再並列タイマを0に設定する。そして、図6に示す時刻t12において、再並列部43は、開閉器15a,15bを開状態から閉状態に切り替えて、発電装置1を電力系統22に再並列させる(ステップS19)。なお、図6では、短縮された待機時間を短縮時間TP1で示している。
本実施形態の系統連系制御装置によれば、制御装置16は、再並列部43を備える。再並列部43は、誤検出判断部42によって単独運転の誤検出が判断されたときに、発電装置1が解列されてから電力系統22に再並列可能になるまでの予め規定されている待機時間TP0を短縮して発電装置1を再並列させる。そのため、本実施形態の系統連系制御装置は、発電装置1の単独運転を誤検出したときに、再並列までの待機時間を短縮することができ、発電装置1の発電機会の喪失を低減することができる。
(警告部44)
単独運転の誤検出が多発する場合、電力系統22の電力品質の悪化が常態化している可能性がある。例えば、分散電源の増加、同一構内における分散電源の併設などにより、系統周波数の変動、系統電圧Vsに含まれる歪み(例えば、高調波)の増加などが常態化している可能性がある。このような場合には、電力系統22を管理する管理者(例えば、電力会社など)に対して、電力品質の改善を促すと良い。そこで、制御装置16は、警告部44を備えると好適である。
警告部44は、誤検出判断部42によって単独運転の誤検出が判断された回数を積算して、単独運転の誤検出回数を算出する(図5に示すステップS20)。警告部44は、例えば、誤検出判断部42によって単独運転の誤検出が判断されると、図2に示す第一記憶装置16b1に記憶されている誤検出回数に1を加算する。そして、警告部44は、所定期間内の誤検出回数が所定回数以上であるか否かを判断する(ステップS21)。所定期間内の誤検出回数が所定回数以上の場合(ステップS21でYesの場合)、警告部44は、電力系統22の電力品質の悪化を警告する(ステップS22)。そして、制御は、一旦、終了する。一方、所定期間内の誤検出回数が所定回数より少ない場合(ステップS21でNoの場合)、制御は、一旦、終了する。
警告部44は、公知の表示器(例えば、液晶表示器など)を用いて上記警告を表示することができる。表示器は、操作用の表示器などの他の表示器と兼用することもできる。なお、上記警告は、例えば、電力品質が悪化している可能性があり、電力系統22を管理する管理者(例えば、電力会社など)に連絡することを促すものであると良い。また、上記所定期間は、任意の期間とすることでき、上記所定回数は、任意の回数とすることができる。
本実施形態の系統連系制御装置によれば、制御装置16は、警告部44を備える。警告部44は、誤検出判断部42によって単独運転の誤検出が判断された回数を積算して単独運転の誤検出回数を算出し、所定期間内の誤検出回数が所定回数以上になったときに、電力系統22の電力品質の悪化を警告する。そのため、系統連系制御装置の使用者は、電力系統22の電力品質の悪化を把握することが容易であり、発電装置1の単独運転の誤検出に伴う中長期的な発電機会の喪失を低減することができる。
<その他>
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施することができる。例えば、系統連系制御装置の制御には、図5に示す処理および判断以外にも種々の演算処理を含めることができる。また、本発明に係る系統連系制御装置は、多相(例えば、三相)の系統電源およびインバータに適用することもできる。
1:発電装置、10:直流電源、11:電力変換器、
16:制御装置、
20:系統電源、22:電力系統、30:負荷、
41:単独運転検出部、42:誤検出判断部、43:再並列部、44:警告部、
TP0:待機時間、TP1:短縮時間(短縮された待機時間)、TJ0:所定時間、
D1:第一検出値、D2:第二検出値、ΔD0:変化量、TH0:所定閾値。

Claims (5)

  1. 直流電力を出力する直流電源と、前記直流電源から出力された直流電力を交流電力に変換して系統電源に接続されている負荷に出力する電力変換器とを備える発電装置と、
    前記系統電源の電力系統に対して前記発電装置を並列または解列させる制御装置と、
    を具備する系統連系制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記発電装置の単独運転を検出したときに、前記電力系統から前記発電装置を解列させる単独運転検出部と、
    前記電力系統から前記発電装置が解列された後に、前記単独運転の誤検出の有無を判断する誤検出判断部と、
    前記誤検出判断部によって前記単独運転の前記誤検出が判断されたときに、前記発電装置が解列されてから前記電力系統に再並列可能になるまでの予め規定されている待機時間を短縮して前記発電装置を再並列させる再並列部と、
    を備える系統連系制御装置。
  2. 前記発電装置が前記電力系統と連系しているときに検出される前記系統電源の交流電力に関する物理量の検出値を第一検出値とし、前記単独運転検出部が前記単独運転を検出してから、前記短縮された前記待機時間よりさらに短い所定時間経過したときに検出される前記系統電源の交流電力に関する物理量の検出値を第二検出値とするとき、
    前記誤検出判断部は、前記第一検出値に対する前記第二検出値の変化量が所定閾値以下のときに、前記単独運転の前記誤検出であると判断する請求項1に記載の系統連系制御装置。
  3. 前記所定時間は、前記発電装置の前記単独運転を検出してから、前記電力系統に接続されている複数の発電装置が前記電力系統から解列されるまでに要すると見込まれる所要時間に合わせて設定されている請求項2に記載の系統連系制御装置。
  4. 前記系統電源の交流電力に関する物理量は、前記系統電源の系統電圧、系統周波数、前記系統電圧に含まれる歪み若しくは前記系統電圧の位相または前記系統電源から前記負荷に供給される購入電力である請求項2または請求項3に記載の系統連系制御装置。
  5. 前記制御装置は、前記誤検出判断部によって前記単独運転の前記誤検出が判断された回数を積算して前記単独運転の誤検出回数を算出し、所定期間内の前記誤検出回数が所定回数以上になったときに、前記電力系統の電力品質の悪化を警告する警告部を備える請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の系統連系制御装置。
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