JP2017228402A - 引掛シーリングアダプタ - Google Patents

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智 深野
勝志 関
Katsushi Seki
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晶裕 平野
Akihiro Hirano
晶裕 平野
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Abstract

【課題】係止部材がケース内部に向かって変位した後の状態であっても、解除釦とロック用爪とをケース内部に向かって変位させることによって、引掛シーリングに着脱可能な引掛シーリングアダプタを提供する。【解決手段】端片85は、係止部材5が第一の状態であり、かつ、解除釦83が第二の位置にあるときに、第二の状態であるときの係止部材5の位置にあって、係止部材5が第一の状態から第二の状態になるように変位することを妨げる。変形部84は、解除釦83と端片85とを繋いでいる。端片85は、解除釦83が第一の位置にあるとき、解除釦83に対して、第二の位置側に設けられている。係止部材5が第二の状態にあるときに、解除釦83が第一の位置から第二の位置へ変位する場合に、端片85は係止部材5に接し、変形部84は、解除釦83から端片85までの距離を短くするように変形する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力が供給される配線に電気的に接続されている引掛シーリングに接続される引掛シーリングアダプタに関する。
従来例として特許文献1記載の取付アダプタ(引掛シーリングアダプタ)を例示する。特許文献1記載の取付アダプタでは、リリースボタン(解除釦)に力が加わっていないとき、ロック片(ロック用爪)がボディー上面(底面)から突出する。これにより、取付アダプタはシーリングコンセント(引掛シーリング)に対してロックされる。一方、リリースボタンが押圧されていると、ロック片がボディー上面からボディー(器体)内部に没入する。これにより、取付アダプタは、シーリングコンセントに対して着脱可能なロック解除状態になる。互いに向かい合って設けられている2つの係止爪(係止部材)は、リリースボタンに力が加わっていないとき、外力により、ボディーの中心に向かってボディー内へ押し込まれる。リリースボタンに力が加わっている状態において、リリースボタンの伸長部は2つの係止爪の間に入り込んで、2つの係止爪がボディー内へ押し込まれることを規制する。
特開2012−160400号公報
しかしながら、上記の取付アダプタでは、係止爪がボディー内に押し込まれている状態において、リリースボタンをボディー内に向かって変位させようとすると、ロック機構の伸長部が係止爪に干渉する。このため、上記の状態において、リリースボタンをボディー内へ変位させて取付アダプタをロック解除状態にできないという問題があった。
本発明は、係止部材がケース内部に向かって変位した後の状態であっても、解除釦とロック用爪とをケース内部に向かって変位させることによって、引掛シーリングに着脱可能な引掛シーリングアダプタを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る引掛シーリングアダプタは、ケースと、複数の引掛刃と、少なくとも1つの係止部材と、ロック機構と、を備える。前記複数の引掛刃は、前記ケースの底面から外側へ突出している。前記複数の引掛刃は、電力が供給される配線に電気的に接続されている引掛シーリングに差し込まれてから回転することで前記引掛シーリングに着脱可能に固定される。前記係止部材は、一部が前記ケースの側面から前記ケースの外側へ突出する第一の状態と、前記係止部材が前記第一の状態であるときよりも前記一部が前記ケースの前記側面側に位置する第二の状態との間で変位するように構成されている。前記係止部材は、前記第一の状態で照明器具に設けられている被係止部に引っ掛かることにより、前記照明器具を前記ケースに着脱可能に固定する。前記ロック機構は、前記ケースに組み込まれている。前記ロック機構は、ロック用爪と、解除釦と、少なくとも1つの端片と、少なくとも1つの変形部と、を有する。前記ロック用爪は、前記ケースの前記底面から外側へ突出することにより、前記引掛シーリングに固定された前記複数の引掛刃が前記引掛シーリングに対して回転することを規制する。前記ロック用爪は、力を加えられて前記ケースの内側へ変位する。前記解除釦は、前記ロック用爪が前記ケースの前記底面から外側へ突出しているとき、第一の位置にある。前記解除釦は、前記ロック用爪が前記ケースの内側に引っ込んでいるとき、前記第一の位置よりも前記ケースの内に向かう側の第二の位置にある。前記解除釦は、前記第一の位置と前記第二の位置との間で前記ロック用爪と連動して変位する。前記端片は、前記係止部材が前記第一の状態であり、かつ、前記解除釦が前記第二の位置にあるときに、前記第二の状態であるときの前記係止部材の位置にあって、前記係止部材が前記第一の状態から前記第二の状態になるように変位することを妨げる。前記変形部は、前記解除釦と前記端片とを繋いでいる。前記端片は、前記解除釦が前記第一の位置にあるとき、前記解除釦に対して、前記第二の位置側に設けられている。前記係止部材が前記第二の状態にあるときに、前記解除釦が前記第一の位置から前記第二の位置へ変位する場合に、前記端片は前記係止部材に接し、前記変形部は、前記解除釦から前記端片までの距離を短くするように変形する。
本発明の一態様に係る引掛シーリングアダプタにおいて、ロック機構は変形部を有する。変形部は、ロック機構の解除釦からロック機構の端片までの距離を短くするように変形する。したがって、係止部材がケース内部に向かって変位した後の状態であっても、解除釦とロック用爪とをケース内部に向かって変位させることによって、引掛シーリングアダプタを引掛シーリングに着脱することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る引掛シーリングアダプタにおいて係止部材がケース内部に向かって変位した状態の内部を下方から見たときの平面図である。 図2は、同上の引掛シーリングアダプタにおいて、係止部材がケース内部に向かって変位した後に、解除釦がケース内部に向かって変位した状態の内部を下方から見たときの平面図である。 図3は、同上の引掛シーリングアダプタにおいて解除釦がケース内部に向かって変位した状態の内部を下方から見たときの平面図である。 図4は、同上の引掛シーリングアダプタの分解図である。 図5は、同上の引掛シーリングアダプタの内部及び引掛シーリングの下方から見た斜視図である。 図6は、同上の引掛シーリングアダプタの下方から見た斜視図である。 図7は、同上の引掛シーリングアダプタの上方から見た斜視図である。 図8は、同上の引掛シーリングアダプタにおいて照明器具へ取り付けられた状態の断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る引掛シーリングアダプタについて、図面を用いて説明する。本実施形態の引掛シーリングアダプタ1は、図6に示すように、ケース3と、コネクタ部4と、を備えている。引掛シーリングアダプタ1は、図4に示すように、2つの係止部材5と、ばね部6と、2つの操作部7と、ロック機構8と、複数(2つ)の引掛刃9と、を更に備えている。引掛シーリングアダプタ1は、2つの引掛刃9によって、図5に示す天井側の引掛シーリング100に着脱可能に固定される。また、ケース3は、図8に示すように、2つの係止部材5によって、照明器具200を着脱可能に固定する。なお、図5ではカバー31及びロック機構8のコイルばね82を省略している。
図6に示すように、ケース3は、器体2と、カバー31とを備えている。器体2は、合成樹脂などの絶縁材料により形成されている。図7に示すように、器体2は有底円筒状に形成されており、円形の底面20と、底面20の周縁から立ち上がる側面21とを有している。器体2において底面20に向かい合う端は、円形の開口面23になっている(図4参照)。図6に示すように、カバー31は円板状に形成されている。カバー31は、器体2の開口面23を塞いだ状態で、2つのねじ32を用いて器体2に固定されている。器体2は、底面20を天井側に、開口面23を床側に向けた状態で天井側の引掛シーリング100に取り付けられる。以後、特に断りのない限り、器体2の底面20側を引掛シーリングアダプタ1の上側と規定し、器体2の開口面23側を引掛シーリングアダプタ1の下側と規定する。また、器体2の円形の底面20における径方向の外向き及び内向きを、引掛シーリングアダプタ1の外向き及び内向きと規定する。
コネクタ部4は、図8に示すように、照明器具200のコネクタ201が接続される。コネクタ201には、照明器具200に給電するための2条のケーブル202が取り付けられている。図5に示すように、コネクタ部4は、器体2の内部において、底面20の中心を含む領域に設けられている。コネクタ部4は、器体2と一体に形成されている嵌合体40と、金属製の2つの端子41とを含む。各端子41は、対応する固定片43と一体に形成されている(図4参照)。嵌合体40は、底面20から垂直に、下向きに突出するように設けられていて、角筒状に形成されている。嵌合体40は、図6に示すように、カバー31に設けられている孔33を通過して、ケース3から下向きに突出している。また、図5に示すように、嵌合体40は、上下方向に沿った、互いに向かい合う2つの開口42を有している。2つの端子41は矩形板状に形成されている。2つの端子41は、嵌合体40の内側に、底面20に対して垂直に立てられた状態で、横に並んで設けられている。2つの固定片43は平板状の金属であって、ねじ44を用いて底面20に固定されている。各固定片43は、対応する端子41に開口42を通じて繋がっている。また、各固定片43は、対応する引掛刃9と一体に形成されている(図4参照)。また、器体2の底面20において、嵌合体40の外側には、2つの突出部281と、2つの突出部282が設けられている。突出部281、282は、底面20から下向きに突出している。
2つの係止部材5はそれぞれ、本体部50と、本体部50から突出するように設けられている突部51とを有している。本体部50と突部51とは一体に形成されている。本体部50は略矩形平板状であり、本体部50の一の縁52(一部)の形状は、器体2の側面21に沿った円弧状である。係止部材5は、本体部50の一の縁52が、側面21に設けられている孔26(図4参照)を通して器体2の外側へ突出した状態で、器体2の内部に組み込まれている。2つの係止部材5は、器体2の中心を挟んで互いに向かい合った状態で器体2に組み込まれている。突部51は、本体部50において一の縁52とは反対側の縁から、器体2の径方向の中心に位置するコネクタ部4に向かって突出している。突部51は、ばね係止部53と、操作部7がはめ込まれている凸状部54とを含む。本体部50、ばね係止部53、凸状部54は、器体2の径方向の外側から内側へ、この順に並んで設けられている。ばね係止部53は、本体部50と凸状部54とに挟まれた溝状である。つまり、ばね係止部53は、本体部50及び凸状部54に対して下面が窪んでいる。ばね係止部53には、ばね部6が組み込まれている。また、本体部50からは、ばね係止片55が突部51側へ突出している。凸状部54は、下面中央付近において下向きに突出した嵌合部56を有している。係止部材5の上面には、本体部50から突部51まで一続きの溝57が設けられている。溝57は器体2の径方向に長尺である。溝57は、ばね係止部53において下面へ開口している。係止部材5は、器体2の底面20から下向きに突出して設けられている凸片305(図4参照)を溝57の内側に通しながら、器体2の径方向に変位する。係止部材5が器体2の径方向の外向きに変位し続けると、溝57の図示しない終端部分が凸片305に当たるので、係止部材5はそれ以上外向きに変位できない。図3、図5に示すように、係止部材5が凸片305に沿って器体2の径方向について変位し得る中で最も外側に位置しているとき、本体部50の一の縁52が、器体2の側面21から器体2の外側へ突出している。このとき、係止部材5は第一の状態であると規定する。いま、解除釦83は後述のように(すなわち、図1に示すように)第一の位置にあるとする。この状態で、係止部材5は、ガイドリブに沿って器体2の径方向の内向きに変位していく。すると、図1に示すように、各係止部材5は、器体2の径方向について内側の端が、器体2の底面20に設けられている対応する突出部281、282に当たり、係止部材5は変位が規制される。このとき、係止部材5は第二の状態であると規定する。係止部材5が第二の状態のとき、係止部材5の一の縁52は、上下方向から見て器体2の側面21と略重なる。なお、図1、図2、図3では、操作部7、カバー31及びロック機構8のコイルばね82を省略している。
ばね部6としてはねじりばねが用いられている。図5に示すように、ばね部6はステンレス鋼などからなる1本の線材からなる。ばね部6は、中央部分60がコイル巻きされていて、全体として半円弧状に形成されている。ばね部6は器体2の内部に組み込まれている。具体的には、底面20から下向きに突出して設けられている円筒状のボス部24の外側に、ばね部6のコイル巻きされている中央部分60が掛けられている。ボス部24は、器体2の側面21付近に設けられている。また、ボス部24は、ボス部24から見た2つの係止部材5の位置が対称となる位置に組み込まれている。さらに、ばね部6は、両端が器体2の中心に寄るようにコイルがねじられた状態で、両端付近がそれぞれ対応する係止部材5のばね係止部53の下面に接した状態で組み込まれている。より詳細には、ばね部6の両端付近は、上側に位置するばね係止部53と、下側に位置するばね係止片55との間の位置に組み込まれている。係止部材5は、ばね部6によって、器体2の径方向の外向きの作用を受けている。そのため、係止部材5は、外部から力が加えられていないとき、本体部50の一の縁52が、器体2の側面21から器体2の外側へ突出していて、第一の状態である。
2つの操作部7はそれぞれ、2つの係止部材5の両方に噛み合う連結片70と、操作部7に外部から力を加えて対応する1つの係止部材5を操作するための操作片71とを有している。連結片70は、平面視C字状に形成されている。図4に示すように、連結片70の第一端72は、係止部材5の本体部50の下面に設けられているC字状の溝に噛み合うように、C字状に形成されている。第一端72とは反対側の端である、連結片70の第二端73には、係止部材5の凸状部54に噛み合うように、上側に溝74が設けられている。また、第二端73には、操作片71が連結片70と一体に設けられている。操作片71は、連結片70の下面から突出するように設けられている。図6に示すように、操作片71は、カバー31に設けられている孔33を通って、ケース3の内部の空間から下向きに突出している。2つの操作部7は同じ形状であり、図5に示すように、互いに器体2の中心に対して点対称に配置されている。2つの操作部7は、それぞれが、第一端72側の係止部材5及び第二端73側の係止部材5に噛み合うように、2つの係止部材5に接している。1つの操作部7の操作片71が、器体2の径方向の外向きに変位するように操作されると、連結片70は、第一端72側で接している1つの係止部材5に作用して、当該係止部材5は、内向きに変位して第二の状態になる。
ロック機構8は、図4に示すように、可動体81と、コイルばね82と、解除釦83と、2つの変形部84と、2つの端片85と、を有している。可動体81、解除釦83及び端片85は、合成樹脂などにより形成されている。
解除釦83は、外部から力が加えられる矩形平板状の押圧面830を含む。押圧面830の上下方向に沿った2辺からは、2つの側板835が押圧面830に対して垂直に一体形成されている。2つの側板835は、互いに向かい合う側の面に、側板835から突出した突部836を有している。2つの側板835には、それぞれ変形部84が繋がっている。押圧面830の下辺からは、矩形平板状の下面837が延びている。下面837は、押圧面830及び2つの側板835と一体に形成されている。下面837は、押圧面830に対して2つの側板835が延びている向きと同じ向きに、押圧面830から延びている。
2つの変形部84の各々は、図1に示すように、一の点840で角度A1又はA2で折れ曲がっている線状に形成されている。各変形部84の一端には、解除釦83の対応する側板835が繋がっている。また、各変形部84の他端には、対応する端片85が繋がっている。2つの変形部84は、合成樹脂などによって2つの端片85及び解除釦83と一体に形成されている。各変形部84は、対応する端片85及び解除釦83により器体2の径方向に挟まれる向きに力を加えられることにより、図2に示すように、一の点840において当該変形部84が為す角度A1又はA2が小さくなるように更に屈曲して、弾性変形する。これによって、解除釦83から、各変形部84に対応する端片85までの距離L1、L2が短くなる。また、各変形部84は、対応する端片85及び解除釦83により器体2の径方向に挟まれる向きの力が取り除かれると、変形部84の弾性により元の形状に戻る。これによって、各変形部84に対応する端片85までの距離L1、L2は、元の長さに戻る。
なお、2つの変形部84は、解除釦83及び2つの端片85とは別々に形成された後にそれぞれ取り付けられていてもよい。また、各変形部84は、少なくとも1つの端片85及び解除釦83に繋がっていればよい。また、変形部84の形状は、1点で折れ曲がっている線状に限定されない。例えば変形部84の形状は、1又は複数の点で折れ曲がっている線状又は板状であってもよいし、解除釦83から各変形部84に対応する端片85までの距離L1、L2が変化するように伸縮するばね構造であってもよい。
解除釦83は、図1に示すように、器体2の側面21に設けられている孔831(図4参照)を押圧面830が塞いでいて、2つの側板835が器体2の内側に位置した状態で、器体2に組み込まれている。このときの解除釦83の位置を、第一の位置と規定する。解除釦83は、器体2の中心を挟んでボス部24に向かい合っている。また、解除釦83は、解除釦83から見た2つの係止部材5の位置が対称となる位置に組み込まれている。解除釦83、変形部84及び端片85は、器体2の径方向の外側から内側へ、この順に並んで設けられている。解除釦83は、器体2の内部に設けられているガイドリブ303(図4参照)に沿って、器体2の径方向にのみ変位する。第一の位置は、解除釦83が器体2の径方向について変位する中で最も外側の位置である。図3に示すように、係止部材5が第一の状態であるときに、解除釦83が内向きに変位すると、遂には器体2に設けられている突出部29に押圧面830が当たって、解除釦83は、内向きの変位が規制される。このときの、解除釦83が器体2の径方向について変位する中で最も内側の位置(図3における解除釦83の位置)を、第二の位置と規定する。解除釦83が第二の位置にあるとき、解除釦83の押圧面830は、器体2の内部に位置する。一方で、解除釦83の第一の位置は、図1に示すように、平面視において器体2の側面21上にある。したがって、第二の位置は、第一の位置よりもケース3(図6参照)の内に向かう側にある。上述の通り、解除釦83が第一の位置にあるとき、解除釦83、変形部84及び端片85は、器体2の径方向の外側から内側へ、この順に位置する。したがって、端片85は、解除釦83が第一の位置にあるとき、解除釦83に対して、第二の位置側に設けられている。また、係止部材5が第一の状態であって、解除釦83が径方向に変位するとき、解除釦83に繋がっている変形部84と、変形部84に繋がっている端片85とは、図3に示すように、解除釦83とともに器体2の径方向に変位する。各端片85は、コネクタ部4の嵌合体40の外側に設けられている対応する突出部281に沿って変位する。係止部材5が第二の状態であって、解除釦83が第一の位置にあるとき、図1に示すように、各端片85は、対応する係止部材5の突部51に対してやや離れて、当該突部51に向き合っている。
図4に示すように、可動体81は、上下方向に長い略直方体状である。図7に示すように、可動体81は、上端にロック用爪80を有している。図5に示すように、可動体81は、上下方向に沿った向かい合う一対の側面86にそれぞれ溝87(1つのみを図示)を有している。2つの溝87はそれぞれ一様な幅の溝であり、側面86を平面視したときに、上下方向及び上下方向に垂直な左右方向に対して傾斜している。また、一方の側面86の溝87と、これに向かい合う他方の側面86の溝87とは、平面視において上下方向を軸に鏡像反転した形状である。可動体81は、下面に丸穴88を有している。丸穴88には、コイルばね82(図4参照)が挿入されている。ロック用爪80は、図7に示すように、互いに向かい合う一対の略直角三角形の側面を有する柱状である。つまり、ロック用爪80は、上から下に向かって傾斜した傾斜面89を有している。
図5に示すように、解除釦83の2つの側板835の間の空間には、可動体81が挿入されており、可動体81の2つの溝87の各々には、解除釦83の対応する突部836(図1、図4参照)が挿入されている。すなわち、可動体81は、一対の側面86が器体2の径方向に沿うように組み込まれている。また、側面86に設けられている溝87は、器体2の径方向の外側ほど下方に位置するように傾斜している。また、可動体81は、器体2に設けられている突出部29(図4参照)、ガイドリブ303、308(図4参照)に沿って、上下方向にのみ変位する。解除釦83が第一の位置にあるとき、ロック用爪80は、図7に示すように、器体2の底面20に設けられている孔27(図4参照)を突き抜けて、器体2の外側へ(上向きに)突出している。可動体81に挿入されているコイルばね82(図4参照)は、ロック用爪80が器体2の底面20から外側へ突出した状態となるように可動体81(図5参照)に作用している。
2つの引掛刃9は、器体2に固定されており、器体2の底面20に設けられている孔25から、器体2の外側へ(上向きに)突出するように設けられている。引掛刃9は、底面20から上向きに立ち上がる鉛直部91と、鉛直部91の上端から、器体2の径方向の内向きに延びる引掛爪92とを備えている。つまり、引掛刃9は、L字状に一体形成されている。また、引掛刃9は導電性の金属材料から形成されている。さらに、引掛刃9は、固定片43を介して端子41に導通している。
引掛刃9が固定される引掛シーリング100は、図5に示すように、直方体状に形成されている。引掛シーリング100は、器体2に向かい合う下面104に2つの引掛穴101を有している。各引掛穴101は、引掛刃9の鉛直部91(図7参照)よりもわずかに幅広な円弧状の穴102と、引掛刃9の引掛爪92(図7参照)よりもわずかに幅広な挿入穴103とを含む。挿入穴103は穴102に繋がっている。引掛シーリング100には、商用電源などから電力が供給される配線110が接続されている。引掛刃9は、引掛シーリング100の引掛穴101に挿入されることにより、配線110から供給される電力を受電する。
照明器具200は、図8に示すように、ホルダ203を備えている。ホルダ203は、例えば合成樹脂成型品からなる。ホルダ203は、平面視長円形状の板状に形成された枠部204と、枠部204の長円形状の面の中央から、枠部204に対して垂直な上下方向に突出している円筒状の嵌合部材205とを備えている。枠部204は、嵌合部材205が突出している部分の内側が円形に開口した略環状に形成されている。つまり、ホルダ203には円形の開口206が設けられており、開口206は、嵌合部材205の上端から枠部204を貫通して嵌合部材205の下端まで続いている。嵌合部材205の内側(開口206側)には、上端付近に傾斜面207が設けられており、傾斜面207において、嵌合部材205の内径は下方ほど小さくなっている。嵌合部材205の内側面において、傾斜面207の下方には、被係止部208が設けられている。被係止部208は溝であり、嵌合部材205の内側面のうち被係止部208の上下に位置する面に対して、開口206の径方向の外側へ窪んでいる。
図7に示す解除釦83及びロック用爪80は、解除釦83及び可動体81のカム機構により連動して変位する。以下、カム機構について説明する。2つの係止部材5は、図7に示すように、第一の状態であるとする。解除釦83が径方向へ変位するとき、解除釦83の突部836(図1、図2、図4参照)の各々は、可動体81の対応する溝87(図5参照)を通過することで可動体81に作用して、可動体81を上下方向に変位させる。また、同様の機構により、可動体81が上下方向に変位するとき、解除釦83は径方向に変位する。より詳細には、可動体81が、コイルばね82(図4参照)の作用に抗して下向きに変位するのに連動して、解除釦83は、内向きに変位する。これにより、ロック用爪80が器体2の内側へ引っ込んでいるとき、解除釦83は第二の位置にある。また、可動体81が上向きに変位するのに連動して、解除釦83は外向きに変位する。これにより、ロック用爪80が器体2の外側に突出しているとき、解除釦83は第一の位置にある。また、解除釦83が第二の位置や、第一の位置と第二の位置との間の位置にあるときに、器体2の外側からロック用爪80及び解除釦83を押している外部からの力を取り除くと、コイルばね82の作用により、可動体81は上向きに変位する。これにより、ロック用爪80は底面20から外側へ突出して、解除釦83は第一の位置に移動する。
上記の通り、2つの係止部材5の一の縁52が、図3に示すように、器体2の外側に突出する位置にあって、2つの係止部材5が第一の状態であるときは、解除釦83を内向きに、第二の位置まで変位させることができる。一方で、図3に示すように、解除釦83が第二の位置にあるときは、係止部材5を変位して第二の状態にすることができない。各係止部材5を内向きに変位していく際、第二の状態になる前に、各係止部材5の突部51が、解除釦83に繋がった対応する端片85に当たって、それ以上内向きに変位することができないためである。また、解除釦83が第一の位置にあるときは、図1に示すように、係止部材5を内向きに変位して第二の状態にすることができる。
また一方で、一方又は両方の係止部材5が第二の状態にあるときは、解除釦83を第二の位置まで内向きに変位させることができる。以下、これについて説明する。図1に示すように、2つの係止部材5は第二の状態にあり、解除釦83は、初めは第一の位置にあるとする。器体2の外側から解除釦83の押圧面830が押されて、解除釦83が器体2の径方向の内向きに変位すると、変形部84及び端片85もともに内向きに変位する。係止部材5が第二の状態にあるので、解除釦83が第二の位置に到達する前に、いずれ各端片85が対応する係止部材5に接する。このときの解除釦83の位置を第三の位置とする。更に解除釦83の押圧面830が押されると、変形部84は、解除釦83及び端片85によって挟まれる向きに力を加えられて、図2に示すように、屈曲して変形する。これによって、解除釦83から、各変形部84に対応する端片85までの距離L1、L2が短くなる。つまり、解除釦83は、第三の位置に到達してからも更に内向きに変位することができる。解除釦83の押圧面830が押され続けると、解除釦83は第二の位置に到達する。解除釦83が第二の位置に到達するとき、解除釦83及び可動体81のカム機構により、ロック用爪80は器体2の内側へ引っ込んでいる。解除釦83の押圧面830を内向きに押す力が取り除かれると、コイルばね82の作用によって、解除釦83は第一の位置に戻る。また、変形部84の弾性によって、変形部84は変形する前の形状に戻る。ロック用爪80は、底面20から外側へ突出する。以上の通り、ロック機構8が変形部84を有していることにより、係止部材5が第二の状態であっても解除釦83を第二の位置まで変位させることができる。
次に、引掛シーリング100に引掛シーリングアダプタ1を取り付ける方法について、図5、図7を参照して説明する。取付作業を開始する際、解除釦83は、外側から押されていないため第一の位置にあり、ロック用爪80は、器体2の底面20から外側へ突出している。まず、各引掛刃9は、引掛シーリング100における対応する引掛穴101の挿入穴103に差し込まれる。その後、ケース3が周方向に回転させられるとともに、引掛刃9も円弧状の穴102に沿って回転して、引掛刃9は、挿入穴103とは反対側の端105まで移動する。ケース3が回転させられる過程で、ロック用爪80の傾斜面89は、引掛シーリング100の下面104により下向きに押される。ロック用爪80はコイルばね82(図4参照)の作用に抗して下向きに変位して、器体2の内部に引っ込む。引掛刃9が引掛穴101における挿入穴103とは反対側の端105まで移動したとき、ロック用爪80は、コイルばね82の作用により底面20から外側へ突出して、引掛シーリング100の下面に設けられている挿入穴103に入り込む。ロック用爪80及び引掛刃9が引掛シーリング100の下面104に引っ掛かることにより、引掛シーリングアダプタ1は引掛シーリング100に対して回転できなくなる。すなわち、引掛シーリングアダプタ1が引掛シーリング100にロックされる。このとき、解除釦83は第一の位置にある。引掛シーリングアダプタ1を引掛シーリング100から取り外すときは、解除釦83の押圧面830を押して解除釦83を第二の位置へ変位させ、ロック用爪80を器体2の内部へ引っ込めることにより、引掛シーリングアダプタ1を回転して取り外せる状態にする。
上記の要領で、引掛シーリングアダプタ1は引掛シーリング100に着脱される。ところで、係止部材5の一の縁52は、器体2の側面21から孔26(図4参照)を通して外部へ露出しているので、着脱操作の際に、係止部材5が握られて第二の状態となっている場合がある。また、引掛シーリングアダプタ1の着脱の際に、引掛シーリング100の下面104によってロック用爪80が下向きに押されて器体2の内部に引っ込むためには、ロック用爪80とともに解除釦83も変位して、第二の位置に至る必要がある。係止部材5が第二の状態であったとしても、解除釦83の変位に伴って変形部84が屈曲して変形することによって解除釦83は第二の位置へ変位可能であるから、引掛シーリングアダプタ1を引掛シーリング100に着脱することができる。
引掛シーリングアダプタ1が引掛シーリング100に取り付けられた後に、照明器具200は、図8に示すように、2つの係止部材5によってケース3に着脱可能に固定される。すなわち、照明器具200は引掛シーリングアダプタ1に着脱可能に固定される。その取付方法について説明する。照明器具200は、ホルダ203の開口206にケース3を挿入するようにケース3に向かって押し上げられる。器体2の側面21の下側部分は、開口206に挿入される。このとき、係止部材5は、ばね部6(図5参照)の作用により器体2の外側に突出していて第一の状態である。係止部材5は、傾斜面207に接する。ここで、引掛シーリングアダプタ1は引掛シーリング100に正常に取り付けられていて、解除釦83は第一の位置にあるので、係止部材5は、内向きの力が加えられることによって内向きに変位して第二の状態になることが可能である。ホルダ203が押し上げられるに伴い、係止部材5は、傾斜面207によって内向きの力が加えられるので、第二の状態になるまで内向きに変位する。係止部材5が内向きに変位することによって、引掛シーリングアダプタ1は係止部材5における外径が小さくなるので、照明器具200を更に押し上げて、ホルダ203の開口206に引掛シーリングアダプタ1を挿入することができる。係止部材5が被係止部208に到達すると、係止部材5は、ばね部6の作用により外側へ突出して第一の状態となり、被係止部208に引っ掛かった状態となる。この状態で、照明器具200はケース3に固定される。さらに、照明器具200のコネクタ201がコネクタ部4に接続される。照明器具200を点灯するための電力は、配線110から引掛シーリング100、引掛刃9、固定片43、コネクタ部4の端子41、及びコネクタ201を介して供給される。また、照明器具200をケース3から取り外す際には、まず、照明器具200のコネクタ201がコネクタ部4から取り外される。続いて、図6に示す引掛シーリングアダプタ1の下面のカバー31から突出するように設けられている2つの操作片71に、器体2の径方向の外向きに力を加える操作がされることによって、2つの係止部材5が内向きに変位して第二の状態になる。2つの操作片71の操作が保たれたまま、照明器具200が下向きに移動させられることにより、ケース3からホルダ203が取り外される。
なお、引掛シーリングアダプタ1の引掛シーリング100への取付けが不完全であると、ロック用爪80は、引掛シーリング100の下面104に押されて、ケース3の内部に引っ込んでいる。この場合は、解除釦83が第二の位置にあるので、係止部材5は内向きに変位して第二の状態になることができず、照明器具200を引掛シーリングアダプタ1に取り付けることができない。これにより、引掛シーリングアダプタ1が引掛シーリング100に不完全に固定されていることに作業者が気が付かないで、照明器具200が引掛シーリングアダプタ1に取り付けられる事態の発生が抑制される。なお、照明器具200はホルダ203を備えているものに限定されない。例えば、照明器具本体に係止部材5が引っ掛かり固定できる構成の照明器具であってもよい。
本実施形態に係る引掛シーリングアダプタ1は、上述の通り、ケース3と、複数の引掛刃9と、少なくとも1つの係止部材5と、ロック機構8と、を備える。複数の引掛刃9は、ケース3の底面20から外側へ突出している。複数の引掛刃9は、電力が供給される配線110に電気的に接続されている引掛シーリング100に差し込まれてから回転することで引掛シーリング100に着脱可能に固定される。係止部材5は、一の縁52(一部)がケース3の側面21からケース3の外側へ突出する第一の状態と、係止部材5が第一の状態であるときよりも一の縁52がケース3の側面21側に位置する第二の状態との間で変位するように構成されている。係止部材5は、第一の状態で照明器具200に設けられている被係止部208に引っ掛かることにより、照明器具200をケース3に着脱可能に固定する。ロック機構8は、ケース3に組み込まれている。ロック機構8は、ロック用爪80と、解除釦83と、少なくとも1つの端片85と、少なくとも1つの変形部84と、を有する。ロック用爪80は、ケース3の底面20から外側へ突出することにより、引掛シーリング100に固定された複数の引掛刃9が引掛シーリング100に対して回転することを規制する。ロック用爪80は、力を加えられてケース3の内側へ変位する。解除釦83は、ロック用爪80がケース3の底面20から外側へ突出しているとき、第一の位置にある。解除釦83は、ロック用爪80がケース3の内側に引っ込んでいるとき、第一の位置よりもケース3の内に向かう側の第二の位置にある。解除釦83は、第一の位置と第二の位置との間でロック用爪80と連動して変位する。端片85は、係止部材5が第一の状態であり、かつ、解除釦83が第二の位置にあるときに、第二の状態であるときの係止部材5の位置にあって、係止部材5が第一の状態から第二の状態になるように変位することを妨げる。変形部84は、解除釦83と端片85とを繋いでいる。端片85は、解除釦83が第一の位置にあるとき、解除釦83に対して、第二の位置側に設けられている。係止部材5が第二の状態にあるときに、解除釦83が第一の位置から第二の位置へ変位する場合に、端片85は係止部材5に接し、変形部84は、解除釦83から端片85までの距離を短くするように変形する。
作業者が引掛シーリングアダプタ1を掴んで引掛シーリング100に取り付ける際に、係止部材5を握って係止部材5に力を加えると、係止部材5が内向きに変位して第二の状態になる。本実施形態に係る引掛シーリングアダプタ1は、上記構成により、係止部材5が第二の状態であっても、解除釦83を第二の位置へ変位させ、底面20から外側へ突出したロック用爪80をケース3の内側へ引っ込ませることが可能である。したがって、引掛シーリングアダプタ1は、係止部材5を握った状態であっても引掛シーリング100に取付け可能であり、取付けの利便性に優れる。
また、係止部材が第二の状態であるときは解除釦を第二の位置へ変位させることができず、引掛シーリングアダプタを引掛シーリング100に取付け不可能である従来の引掛シーリングアダプタを想定する。このような引掛シーリングアダプタを、係止部材が第二の状態であるときに無理に引掛シーリング100に取り付けようとすると、引掛シーリング100の下面104からロック機構に無理な力が加わって、ロック機構等が破損するおそれがある。これに対して、本実施形態に係る引掛シーリングアダプタ1では、係止部材5が第二の状態であっても、解除釦83を第二の位置へ変位させて、引掛シーリング100に取り付けることができる。したがって、無理な取付けをすることによりロック機構等が破損する事態の発生が抑制される。
また、本実施形態に係る引掛シーリングアダプタ1は、コネクタ部4を更に備える。コネクタ部4は、ケース3の内部において、ケース3の底面20の中心を含む領域に設けられている。コネクタ部4は、照明器具200に接続して給電する。引掛シーリングアダプタ1は、係止部材5を2つ備える。2つの係止部材5は、ケース3の中心を挟んで互いに向かい合って設けられている。ロック機構8は端片85を2つ備える。解除釦83が第二の位置にあるときに、2つの端片85の各々は、第二の状態であるときの対応する係止部材5の位置にある。ロック機構8は変形部84を2つ備える。2つの変形部84の各々は、対応する端片85と解除釦83とを繋いでいる。2つの変形部84の各々は、対応する係止部材5が第二の状態にあるときに、解除釦83が第一の位置から第二の位置へ変位する場合、解除釦83から対応する端片85までの距離を短くするように変形する。
上記の通り、引掛シーリングアダプタ1では、コネクタ部4は、ケース3の内部においてケース3の底面20の中心を含む領域に設けられている。これにより、引掛シーリングアダプタ1は、ケース3の周方向について180度回転させても、コネクタ部4の方向性が同じである。したがって、照明器具200の向きが、ケース3の周方向について180度異なる2通りのいずれの向きであっても、照明器具200を引掛シーリングアダプタ1に取り付けることができる。
また、コネクタ部4の占有する空間は、他の部材が設けられている空間や、係止部材5及びロック機構8等が変位する領域と重ならないようにする必要がある。引掛シーリングアダプタ1は、上記の構成を有することにより、ケース3の底面20の中心付近の領域を有効に利用しており、かつ、各々の部材も機能する。
なお、コネクタ部4は、ケース3の外に設けられていてもよい。例えば、ケース3からケース3の外側へケーブルが引き出されていて、当該ケーブルの先端にコネクタ部4が設けられていてもよい。また、コネクタ部4は、ケース3の内部において、底面20の中心付近に設けられていなくてもよい。例えば、ケース3の内部において、底面20のうち、側面21の近傍に設けられていてもよい。また、係止部材5、操作部7、変形部84及び端片85はそれぞれ、1つのみまたは3つ以上備えられていてもよい。
なお、被係止部208は溝に限定されない。被係止部208は、第一の状態である係止部材5が引っ掛かる構造を有していればよい。例えば、被係止部208は、第一の状態である係止部材5の上面が接する面を有していればよい。係止部材5の上面が被係止部208の当該面に接して、係止部材5が被係止部208に引っ掛かることにより、照明器具200は、ケース3に対する下向きの変位が規制される。すなわち、照明器具200はケース3に固定される。
具体的には、被係止部208は、下側部分(第一段)に対して上側部分(第二段)が開口206の径方向の内向きに突出していることにより、開口206の径方向に沿った段差を有する構造であってもよい。この場合において、開口206の径方向に沿って被係止部208の第一段と第二段とを繋いでいる面に、係止部材5の上面が接して、係止部材5は被係止部208に引っ掛かる。または、被係止部208は、開口206の径方向の内向きに突出した突出部を有していてもよい。この場合において、係止部材5の上面は、被係止部208の突出部の下側面に接して、係止部材5は被係止部208に引っ掛かる。
なお、解除釦83の第一の位置及び第二の位置は、ともにケース3の内側にあってもよい。その場合には、引掛シーリングアダプタ1は、ケース3の外部から解除釦83を押すために器体2に設けられている孔831(図4参照)から第二の位置までの距離が、孔831から第一の位置までの距離よりも大きいように構成される。したがって、この場合も本実施形態と同様に、「第二の位置は第一の位置よりもケース3の内に向かう側にある」。
また、第一の位置及び第二の位置は、ともにケース3の外側にあってもよい。その場合には、引掛シーリングアダプタ1は、孔831から第二の位置までの距離が、孔831から第一の位置までの距離よりも小さいように構成される。したがって、この場合も本実施形態と同様に、「第二の位置は第一の位置よりもケース3の内に向かう側にある」。
また、第一の位置がケース3の外側に、第二の位置がケース3の内側にあってもよい。その場合も、「第二の位置が第一の位置よりもケース3の内に向かう側にある」。
また、第一の位置がケース3の外側に、第二の位置がケース3の外面上にあってもよい。その場合も、「第二の位置が第一の位置よりもケース3の内に向かう側にある」。
なお、以上説明した実施形態は本発明の一例である。このため、本発明はこれらの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
1 引掛シーリングアダプタ
3 ケース
4 コネクタ部
5 係止部材
8 ロック機構
9 引掛刃
20 底面
21 側面
52 一の縁(一部)
80 ロック用爪
83 解除釦
84 変形部
85 端片
100 引掛シーリング
110 配線
200 照明器具
208 被係止部
L1、L2 距離

Claims (2)

  1. ケースと、
    前記ケースの底面から外側へ突出しており、電力が供給される配線に電気的に接続されている引掛シーリングに差し込まれてから回転することで前記引掛シーリングに着脱可能に固定される複数の引掛刃と、
    一部が前記ケースの側面から前記ケースの外側へ突出する第一の状態と、前記第一の状態であるときよりも前記一部が前記ケースの前記側面側に位置する第二の状態との間で変位するように構成されており、前記第一の状態で照明器具に設けられている被係止部に引っ掛かることにより、前記照明器具を前記ケースに着脱可能に固定する少なくとも1つの係止部材と、
    前記ケースに組み込まれたロック機構と、を備え、
    前記ロック機構は、
    前記ケースの前記底面から外側へ突出することにより、前記引掛シーリングに固定された前記複数の引掛刃が前記引掛シーリングに対して回転することを規制し、力を加えられて前記ケースの内側へ変位するロック用爪と、
    前記ロック用爪が前記ケースの前記底面から外側へ突出しているとき、第一の位置にあり、前記ロック用爪が前記ケースの内側に引っ込んでいるとき、前記第一の位置よりも前記ケースの内に向かう側の第二の位置にあり、前記第一の位置と前記第二の位置との間で前記ロック用爪と連動して変位する解除釦と、
    前記係止部材が前記第一の状態であり、かつ、前記解除釦が前記第二の位置にあるときに、前記第二の状態であるときの前記係止部材の位置にあって、前記係止部材が前記第一の状態から前記第二の状態になるように変位することを妨げる少なくとも1つの端片と、
    前記解除釦と前記端片とを繋いでいる少なくとも1つの変形部と、を有し、
    前記端片は、前記解除釦が前記第一の位置にあるとき、前記解除釦に対して、前記第二の位置側に設けられており、
    前記係止部材が前記第二の状態にあるときに、前記解除釦が前記第一の位置から前記第二の位置へ変位する場合に、前記端片は前記係止部材に接し、前記変形部は、前記解除釦から前記端片までの距離を短くするように変形する
    ことを特徴とする引掛シーリングアダプタ。
  2. 前記ケースの内部において、前記ケースの前記底面の中心を含む領域に設けられており、前記照明器具に接続して給電するコネクタ部を更に備え、
    前記係止部材を2つ備え、
    前記2つの係止部材は、前記ケースの中心を挟んで互いに向かい合って設けられており、
    前記ロック機構は前記端片を2つ備え、
    前記解除釦が前記第二の位置にあるときに、前記2つの端片の各々は、前記第二の状態であるときの対応する係止部材の位置にあって、
    前記ロック機構は前記変形部を2つ備え、
    前記2つの変形部の各々は、対応する端片と前記解除釦とを繋いでおり、前記対応する係止部材が前記第二の状態にあるときに、前記解除釦が前記第一の位置から前記第二の位置へ変位する場合、前記解除釦から前記対応する端片までの距離を短くするように変形する
    ことを特徴とする請求項1記載の引掛シーリングアダプタ。
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