JP2017228102A - 原料選定支援装置、及び原料選定支援方法 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載されている制御装置を用いることで、炭種に応じて高効率、低環境負荷となる運転制御が可能であるが、炭種を選定する方法については記載されていない。そのため、石炭の発熱量不足のために発電指令に追従した運転ができない可能性がある。
また、特許文献2に記載されている発電用石炭種の選定方法を用いることで、コストを考慮した炭種の選定が可能となるが、発熱量、効率を考慮する方法については記載されていない。また、各排出物の発生量を計算する際に運転データを用いていないため、最新の運転状態を考慮した排出物の発生量を計算できない可能性がある。
また、原料選定支援装置250はデータベースとして信号データベース280を備える。尚、図1ではデータベースをDBと略記している。信号データベース280には、電子化された情報が保存されており、通常電子ファイル(電子データ)と呼ばれる形態で情報が保存される。
そして、外部入力インターフェイス260を介してデータセンタ200に収録されている入力データ1と、外部装置900に備えられている外部入力装置910(キーボード910及びマウス920)の操作で作成する外部入力信号2が原料選定支援装置250に取り込まれる。原料選定支援装置250に取り込まれた信号データベース情報3は、信号データベース280に保存する。
また、外部出力インターフェイス270を介して、画像表示情報6を画面表示装置940に出力する。尚、画像表示装置940には、信号データベース情報50を表示することも可能である。
なお、本実施例の原料選定支援装置250においては、演算装置、およびデータベースが原料選定支援装置250の内部に備えられているが、これらの一部の装置を原料選定支援装置250の外部に配置し、データのみを装置間で通信するようにしてもよい。
また、信号データベース250に保存されている信号データベース情報50は、その全ての情報を外部出力インターフェイス270を介して画面表示装置940に表示でき、これらの情報は外部入力装置910を操作して生成する外部入力信号2で修正することができる。
本実施例では、外部入力装置910をキーボード920とマウス930で構成しているが、音声入力のためのマイク、タッチパネルなど、データを入力するための装置であれば良い。
次に、図2(b)を用いて評価モードの動作を説明する。ステップ1100では外部装置900から外部入力信号2を取り込む。外部入力信号2には、原料情報が含まれる。ステップ1110では、関連付け記憶手段300を動作させて、プラント性能を評価する。ステップ1120では、画像表示情報生成手段280を動作させて画像表示情報5を生成する。その後、外部出力インターフェイス270を介して画像表示情報6を画像表示装置940に送信して画面(モニタ)上に情報を表示する。
ステップ1250では、画像表示情報生成手段280を動作させて画像表示情報5を生成する。その後、外部出力インターフェイス270を介して画像表示情報6を画像表示装置940に送信して画面(モニタ)上に情報を表示する。
各モードを動作させるタイミングは、任意に設定できる。例えば、記憶モードは発電プラントの試運転が完了し、複数の炭種での運転データが蓄積された時に動作させることで、幅広い炭種とプラント性能の関係を記憶できる。また、記憶モードをプラント運開後に定期的に動作させることで、最新の運転実績に基づいたプラント性能と炭種の関係を記憶させることが可能となる。
ミル134は各バーナ段に対応するように配置され(図3では4台)、各段を構成するバーナへ微粉炭と1次空気を供給する。すなわち、発電出力低下時など石炭供給量を低下させる場合にはミルを停止してバーナ段毎にバーナ休止させることができる。ミル134では、ボイラ101の燃焼性を考慮し、使用する石炭の性質に応じて望ましい粒度の微粉炭が得られるよう、ミルの回転数を調整する。また、石炭バンカ136に貯蔵された石炭は石炭コンベア137を経由して給炭機135へ導かれ給炭機135によって供給量を調整される。その後、石炭コンベア138を介してミル134に供給される。
図4は、データ分類手段500の実施例として、適応共鳴理論(ART)を用いた場合のブロック図を説明する図である。
ARTには、運転データ、及び原料情報データを設定した正規化範囲に基づいて0から1の範囲に正規化したデータNxi(n)及び正規化したデータの補数CNxi(n)(=1−Nxi(n))を含むデータを入力データIi(n)として入力する。
処理1:F0レイヤー511により入力ベクトルを正規化し、ノイズを除去する。
処理2:F1レイヤー512に入力された入力データと重み係数との比較により、ふさわしいカテゴリの候補を選択する。
処理3:選択サブシステム515で選択したカテゴリの妥当性がパラメータρとの比により評価される。妥当と判断されれば、入力データはそのカテゴリに分類され、処理4に進む。一方、妥当と判断されなければ、そのカテゴリはリセットされ、他のカテゴリからふさわしいカテゴリの候補を選択する(処理2を繰り返す)。パラメータρの値を大きくするとカテゴリの分類が細かくなる。すなわち、カテゴリサイズが小さくなる。逆に、ρの値を小さくすると分類が粗くなる。カテゴリサイズが大きくなる。このパラメータρをビジランス(vigilance)パラメータと呼ぶ。先に述べた分解能設定部430では、ビジランスパラメータの値を設定している。
処理4:処理2において全ての既存のカテゴリがリセットされると、入力データが新規カテゴリに属すると判断され、新規カテゴリのプロトタイプを表す新しい重み係数を生成する。
WJ(new)=Kw・p+(1−Kw)・WJ(old)
ここで、Kwは、学習率パラメータ(0<Kw<1)であり、入力ベクトルを新しい重み係数に反映させる度合いを決定する値である。
始めに、入力データIiから、数2に従ってWi 0を計算する。ここでaは定数である。
図5(a)は、原料情報データを、カテゴリに分類した分類結果の一例を示す図である。
原料情報データは、ARTモジュール510によって複数のカテゴリ519(図5(a)に示す円)に分割される。1つの円が、1つのカテゴリに相当する。
図6(a)に示すように、信号データベース280には、原料情報データ、及び運転データ(図では、データ項目A、B、Cを記載)の値が、サンプリング周期(縦軸の時刻)毎に保存される。表示画面801において縦横に移動可能なスクロールボックス802及び803を用いることにより、広範囲のデータをスクロール表示することができる。
図6(b)(c)に示すように、信号データベース280にはデータ分類手段500で用いる設定値と分類結果(カテゴリ番号)が保存される。
図7は、関連付け手段記憶手段300の動作を説明する図である。以下では、関連付け記憶手段300の動作について、図2との関連性についても述べる。
また、データ分類手段におけるデータ分類結果が既存カテゴリの場合は関連付けられたプラント性能を出力し、新規カテゴリの場合はモデルを活用してプラント性能を出力させることも可能である。過去に経験がない原料の組み合わせは新規カテゴリに分類されるため、この場合は発電プラントの特性を模擬する燃焼モデルを別途構築し、燃焼モデルで計算した結果をプラント性能として出力する。
図8は、候補生成手段700の動作を説明する図である。以下では、候補生成手段700の動作について、図2との関連性についても述べる。
候補生成手段700では、発電出力と石炭発熱量の関係を保持しており、発電出力の指令に対して必要な石炭発熱量Cを導出できる。候補生成手段700では、数13、数14の制約条件を満足する範囲で、効率、NOx、COなどのプラント性能が所望の特性となる石炭の組み合わせを探索する。
C ≧ Σ Ci Fi
Fmax ≧ Fi
ここで、iはミル番号、Ciは単位石炭あたりの発熱量、Fiは石炭流量、Fmaxはミルで処理できる石炭流量の上限である。
2 外部入力信号
3 信号データベース情報
4 信号データベース情報
5 画像表示情報
6 画像表示情報
7 信号データベース情報
8 関連付け結果情報
9 信号データベース情報
10 候補情報
11 関連付け結果情報
12 候補情報
50 信号データベース情報
200 データセンタ
210 運転データデータベース
220 原料情報データベース
250 原料選定支援装置
260 外部入力インターフェイス
270 外部出力インターフェイス
280 信号データベース
290 画像表示情報生成手段
300 関連付け記憶手段
400 性能評価手段
500 データ分類手段
600 制約条件評価手段
700 候補生成手段
900 外部装置
910 外部入力装置
920 キーボード
930 マウス
940 画像表示装置
Claims (10)
- 発電プラントで収集した運転データと原料データに基づいて、発電プラントで燃料として使用する原料の種類の選定を支援する原料選定支援装置において、
前記原料選定支援装置は関連付け記憶手段と画像表示情報生成手段と信号データベースを備え、
前記関連付け記憶手段は、前記運転データに基づいて算出する効率、環境負荷物質、又はプラントの運用コストの内少なくとも一つを含むプラント性能と前記原料データを関連付けることで、発電プラントで使用する原料候補の外部入力に対して、関連付けられたプラント性能情報を出力する機能を有し、
前記信号データベースは、前記関連付け記憶手段から出力されたプラント性能情報を保存し、
前記画像表示情報生成手段は、前記信号データベースの情報に基づいて画像表示情報を生成すること
を特徴とする原料選定支援装置。 - 請求項1に記載の原料選定支援装置は、
原料の在庫情報、電力需要及び前記プラント性能の情報に基づいて燃料として使用する原料の候補情報を生成する候補生成手段を更に備え、
前記信号データベースは、前記関連付け記憶手段から出力されたプラント性能情報と前記候補生成手段で生成した使用する原料の候補情報を保存すること
を特徴とする原料選定支援装置。 - 請求項1又は2の何れかに記載した原料選定支援装置において、
前記関連付け記憶手段は、データ分類手段と性能評価手段を備え、
前記データ分類手段は、発電プラントで使用する石炭に関する情報として、低位発熱量、高位発熱量、揮発分、灰分、全水分、燃料比、固定炭素、C、H、O、N、S、又は粉砕性能の内少なくとも1つを含む原料データをカテゴリに分類し、
前記性能評価手段では、前記データ分類手段にて分類したカテゴリに、効率、NOx又はCOを含む環境負荷物質、又は運転コストの内少なくとも1つのプラント性能を運転データに基づいて算出して関連付けること
を特徴とする原料選定支援装置。 - 請求項2に記載した原料選定支援装置において、
前記候補生成手段は、電力需要に基づいた石炭発熱量の制約条件、又は燃料供給量の制約条件を含む制約条件に基づいて、プラント性能が所望の特性となる石炭の組み合わせを探索すること
を特徴とする原料選定支援装置。 - 請求項3又は4の何れかに記載した原料選定支援装置において、
前記データ分類手段におけるデータ分類結果が既存カテゴリの場合は関連付けられたプラント性能を出力し、新規カテゴリの場合はモデルを活用してプラント性能を出力すること
を特徴とする原料選定支援装置。 - 請求項3に記載した原料選定支援装置において、
前記画像表示情報生成手段は、前記データ分類手段の分類結果と、前記性能評価手段のプラント性能を関連付けした結果と、プラント性能の予測結果と操作量の情報を画像表示情報として出力すること
を特徴とする原料選定支援装置。 - 請求項4に記載した原料選定支援装置において、
前記画像表示情報生成手段では、各ミルで使用する石炭の推奨情報、石炭の推奨情報に関連付けられた操作量、及びプラント性能の情報を画像表示情報として出力すること
を特徴とする原料選定支援装置。 - 請求項1に記載した原料選定支援装置において、
前記原料選定支援装置を保有する石炭購入支援業者と複数の発電所、炭鉱、又は市場の内少なくとも一つと相互にネットワークで接続されており、
前記原料選定支援装置における関連付け記憶手段では、発電所にて計測した運転データ、炭鉱で採掘している石炭の種類と生産量、市場から電力需要、電力価格、又は石炭価格の情報の内少なくとも一つの情報に基づいて、プラント性能情報を出力する機能を有すること、
を特徴とする原料選定支援装置。 - 請求項1乃至8の何れかに記載した原料選定支援装置において、
前記原料データは、石炭、バイオマス、又は石油コークスの内少なくとも1つに対応するデータであること
を特徴とする原料選定支援装置。 - 発電プラントで収集した運転データと原料データに基づいて、発電プラントで燃料として使用する原料の種類の選定を支援する原料選定支援方法において、
前記運転データに基づいて算出する効率、環境負荷物質、又はプラントの運用コストの内少なくとも一つを含むプラント性能と前記原料データを関連付けることで、発電プラントで使用する原料候補の外部入力に対して、関連付けられたプラント性能情報を出力し、前記出力した情報に基づいて画像表示情報を生成すること
を特徴とする原料選定支援方法。
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