JP2017227609A - 三次元測定装置及びその制御方法 - Google Patents

三次元測定装置及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 連結測定のための設定作業を簡素化することができる三次元測定装置を提供する。【解決手段】 ステージ上の測定対象物により反射された検出光を受光して撮影画像を生成する撮像手段と、鉛直方向の回転軸を中心としてステージを回転させる回転駆動手段と、撮影画像に基づいて、測定対象物の三次元形状データを求める形状データ算出手段と、複数の撮像アングルを決定し、回転駆動手段を制御してステージをいずれかの撮像アングルに切り替えた後、撮影画像を取得して画面表示するプレビュー制御手段と、回転駆動手段を制御してステージを複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルにおける撮影画像から求められた三次元形状データを連結し、連結形状データを求める測定制御手段と、連結形状データに対する位置の指定を受け付けて幾何学的特徴を抽出し、抽出された幾何学的特徴に基づいて、測定対象物の形状を測定する形状測定手段により構成される。【選択図】 図7

Description

本発明は、三次元測定装置及びその制御方法に係り、さらに詳しくは、データ取得時の撮像アングルが互いに異なる複数の三次元形状データを連結してより死角の少ない三次元形状データを生成する三次元測定装置の改良に関する。
三次元測定装置は、測定対象物の立体形状を光学的に測定する測定器であり、三角測距の原理等を利用して三次元形状データが取得される。例えば、ステージ上に載置された測定対象物に対し、縞状のパターン光を投影し、この状態でステージ上の測定対象物がカメラにより撮影される。測定対象物の高さ情報は、撮影画像を解析し、パターンのずれやゆがみ具合から求められる。
上述した三次元測定装置では、撮影画像に基づいて三次元形状データを取得することから、測定対象物の側面や背面のような死角になっている領域の形状データを取得することができない。また、測定対象物の表面の法線方向とカメラの受光軸とのなす角度が大きくなるほど測定精度が低下する。この様な問題を解決する測定方法として、連結測定法が知られている。連結測定法では、撮像アングルが異なる複数の撮影画像のそれぞれから三次元形状データを求め、これらの三次元形状データを合成することによってより死角の少ない三次元形状データが求められる。
撮像アングルは、カメラと測定対象物との相対的な位置関係に対応し、例えば、ステージを回転させることによって切り替えられ、ステージの回転角としてユーザにより個別に指定される。
上述した様な従来の三次元測定装置では、複数の撮像アングルを個別に指定しなければならず、連結測定のための設定作業が煩雑であるという問題があった。
また、熟練したオペレータでなければ、連結測定のための各撮像アングルを適切に指定することが容易ではないという問題があった。例えば、連結測定では、隣接する2つの撮影画像間に適切な重複領域が生じている必要があり、この様な重複領域が確保されるように複数の撮像アングルを指定する必要がある。また、測定対象物の一部領域が高精度で測定したい重要領域である場合、複数の撮像アングルの中に、当該重要領域がカメラに略正対するような撮像アングルが含まれている必要がある。この様な条件を満たすように複数の撮像アングルをユーザが指定することは容易ではないという問題があった。
さらに、この様な設定作業を自動化しようとした場合にも、同様の理由により、適切な撮像アングルを指定することが容易ではないという問題があった。例えば、自動的に指定された複数の撮像アングルに、ユーザが希望する重要領域を精度良く測定できる撮像アングルが含まれているか否かが判別できないという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、連結測定のための設定作業を簡素化することができる三次元測定装置を提供することを目的とする。特に、連結測定のための撮像アングルを個別に指定することなく、連結測定を行うことができる三次元測定装置を提供することを目的とする。また、自動的に決定された撮像アングルの中に、重要領域を高精度で測定可能な撮像アングルが含まれていることを容易に確認することができる三次元測定装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、上述した様な三次元測定装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による三次元測定装置は、データ取得時の撮像アングルが互いに異なる複数の三次元形状データを連結して連結形状データを生成する三次元測定装置であって、測定対象物が載置されるステージと、上記ステージ上の上記測定対象物に検出光を照射する投光手段と、上記ステージに対して受光軸が傾斜するように配置され、上記測定対象物により反射された上記検出光を受光して撮影画像を生成する撮像手段と、鉛直方向の回転軸を中心として上記ステージを回転させることにより、上記撮像アングルを切り替える回転駆動手段と、上記撮影画像に基づいて、上記測定対象物の上記三次元形状データを求める形状データ算出手段と、複数の上記撮像アングルを決定し、上記回転駆動手段を制御して上記ステージをいずれかの上記撮像アングルに切り替えた後、上記撮影画像を取得して画面表示するプレビュー制御手段と、上記回転駆動手段を制御して上記ステージを上記複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルにおける上記撮影画像から求められた上記三次元形状データを上記撮像アングルに基づいて連結し、上記連結形状データを求める測定制御手段と、上記連結形状データに対する位置の指定を受け付けて幾何学的特徴を抽出し、抽出された幾何学的特徴に基づいて、上記測定対象物の形状を測定する形状測定手段とを備える。
この様な構成によれば、複数の撮像アングルが自動的に決定されるため、連結測定のための撮像アングルを個別に指定することなく、連結測定を行うことができる。従って、各撮像アングルをユーザがそれぞれ指定する煩雑な作業が不要になり、連結測定のための設定作業を簡素化することができる。
また、自動的に決定された撮像アングルのいずれかにステージを切り替えて撮影画像が画面表示されるため、自動的に決定された撮像アングルの中に、重要領域を高精度で測定可能な撮像アングルが含まれていることを容易に確認することができる。
本発明の第2の態様による三次元測定装置は、上記構成に加え、撮像アングル範囲の指定を受け付けるアングル情報指定手段を更に備え、上記プレビュー制御手段が、上記撮像アングル範囲内で上記複数の撮像アングルを決定するように構成される。この様な構成によれば、撮像アングル範囲を指定することにより、連結測定を行うことができる。
本発明の第3の態様による三次元測定装置は、上記構成に加え、上記アングル情報指定手段が、複数の注目アングルの指定を受け付け、上記プレビュー制御手段が、上記注目アングル間の回転角に基づいて、補間アングルを指定し、上記複数の注目アングル及び上記補間アングルを含むように上記複数の撮像アングルを決定するように構成される。この様な構成によれば、複数の注目アングルを指定することにより、連結測定を行うことができる。また、撮影画像間に適切な重複領域が生じるように補間アングルを自動的に追加して連結測定が行われるため、三次元形状データに抜けが生じるのを抑制することができる。
本発明の第4の態様による三次元測定装置は、上記構成に加え、上記アングル情報指定手段が、上記撮像アングルの変更を受け付け、上記測定制御手段が、変更後の上記撮像アングルに基づいて、上記ステージの切替を行うように構成される。この様な構成によれば、自動的に決定された撮像アングルを撮影画像の画面表示によって確認した後、ユーザは、重要領域が高精度で測定されるように撮像アングルを変更することができる。
本発明の第5の態様による三次元測定装置は、上記構成に加え、上記アングル情報指定手段が、上記複数の撮像アングルの中からプレビューアングルの指定を受け付け、上記プレビュー制御手段が、上記プレビューアングルとして指定された撮像アングルに切り替えて上記撮影画像を取得するように構成される。この様な構成によれば、ユーザは、連結測定のための複数の撮像アングルの中からプレビューアングルを任意に指定して撮影画像を確認することができる。
本発明の第6の態様による三次元測定装置は、上記構成に加え、上記投光手段が、上記撮像手段の上記受光軸に対して投光軸が傾斜するように配置された2以上の照明装置からなり、上記プレビュー制御手段が、上記照明装置を順次に点灯させて複数の上記撮影画像を取得し、これらの撮影画像を合成した合成画像を画面表示するとともに、上記複数の撮影画像に基づいて、影領域を検出し、上記合成画像上に重畳して表示するように構成される。この様な構成によれば、ユーザは、高精度で測定したい重要領域について、三次元形状データが得られるか否かを容易に確認することができる。
本発明の第7の態様による三次元測定装置は、上記構成に加え、上記プレビュー制御手段が、受光量が飽和している飽和領域を上記合成画像上に重畳して表示するように構成される。この様な構成によれば、ユーザは、高精度で測定したい重要領域について、三次元形状データが得られるか否かを容易に確認することができる。
本発明の第8の態様による三次元測定装置は、上記構成に加え、ワンショット測定モード及び連結測定モードのいずれかを指定するユーザ操作を受け付ける測定モード指定手段と、測定開始の指示を受け付ける測定指示受付手段とを更に備え、上記測定制御手段が、上記ワンショット測定モードが指定された場合に、上記測定開始の指示受付時における上記ステージの回転位置に対応する撮像アングルで撮像された上記撮影画像を取得して上記三次元形状データを求め、上記連結測定モードが指定された場合に、上記測定開始の指示受付前に決定された上記複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルで撮像された上記撮影画像を取得して上記連結形状データを求めるように構成される。この様な構成によれば、ユーザは、ワンショット測定モードと連結測定モードとのいずれかを任意に指定して測定を行うことができる。
本発明の第9の態様による三次元測定装置は、データ取得時の撮像アングルが互いに異なる複数の三次元形状データを連結して連結形状データを生成する三次元測定装置であって、測定対象物が載置されるステージと、上記ステージ上の上記測定対象物に検出光を照射する投光手段と、上記測定対象物により反射された上記検出光を受光して撮影画像を生成する撮像手段と、上記ステージを水平方向又は鉛直方向に移動させることにより、上記撮像アングルを切り替えるステージ駆動手段と、上記撮影画像に基づいて、上記測定対象物の上記三次元形状データを求める形状データ算出手段と、複数の上記撮像アングルを決定し、上記ステージ駆動手段を制御して上記ステージをいずれかの上記撮像アングルに切り替えた後、上記撮影画像を取得して画面表示するプレビュー制御手段と、上記ステージ駆動手段を制御して上記ステージを上記複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルにおける上記撮影画像から求められた上記三次元形状データを上記撮像アングルに基づいて連結し、上記連結形状データを求める測定制御手段と、上記連結形状データに対する位置の指定を受け付けて幾何学的特徴を抽出し、抽出された幾何学的特徴に基づいて、上記測定対象物の形状を測定する形状測定手段とを備える。
本発明の第10の態様による三次元測定装置の制御方法は、データ取得時の撮像アングルが互いに異なる複数の三次元形状データを連結して連結形状データを生成する三次元測定装置の制御方法であって、ステージ上に載置された測定対象物に検出光を照射する投光ステップと、上記測定対象物により反射された上記検出光を受光して撮影画像を生成する撮像ステップと、鉛直方向の回転軸を中心として上記ステージを回転させることにより、上記撮像アングルを切り替えるアングル切替ステップと、上記撮影画像に基づいて、上記測定対象物の上記三次元形状データを求める形状データ算出ステップと、複数の上記撮像アングルを決定し、上記ステージをいずれかの上記撮像アングルに切り替えた後、上記撮影画像を取得して画面表示するプレビューステップと、上記ステージを上記複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルにおける上記撮影画像から求められた上記三次元形状データを上記撮像アングルに基づいて連結し、上記連結形状データを求める測定制御ステップと、上記連結形状データに対する位置の指定を受け付けて幾何学的特徴を抽出し、抽出された幾何学的特徴に基づいて、上記測定対象物の形状を測定する形状測定ステップとを備える。
本発明によれば、連結測定のための設定作業を簡素化することができる。特に、複数の撮像アングルが自動的に決定されるため、連結測定のための撮像アングルを個別に指定することなく、連結測定を行うことができる。また、自動的に決定された撮像アングルのいずれかにステージを切り替えて撮影画像が画面表示されるため、自動的に決定された撮像アングルの中に、重要領域を高精度で測定可能な撮像アングルが含まれていることを容易に確認することができる。
本発明の実施の形態による三次元測定装置1の一構成例を示したシステム図である。 図1の測定部2の一構成例を模式的に示した説明図である。 三次元測定装置1における寸法測定時の動作の一例を示したフローチャートである。 図3のステップS101(投光照明の明るさ調整)について、詳細動作の一例を示したフローチャートである。 図3のステップS102(テクスチャ照明の明るさ調整)について、詳細動作の一例を示したフローチャートである。 図3のステップS113(データ解析)について、詳細動作の一例を示したフローチャートである。 図1の情報処理端末5内の機能構成の一例を示したブロック図である。 図7の情報処理端末5の動作の一例を示した図であり、表示部51に表示される測定設定画面6が示されている。 図7の情報処理端末5の動作の一例を示した図であり、撮像アングル範囲RKをアングル設定円68上で指定する場合が示されている。 図7の情報処理端末5の動作の一例を示した図であり、補間アングルCAが終了アングル(終了位置EP)に近い場合が示されている。 図7の情報処理端末5の動作の一例を示した図であり、注目アングルをアングル設定円68上で指定する場合が示されている。 図7の情報処理端末5における連結測定時の動作の一例を示したフローチャートである。
まず、本発明による三次元測定装置の概略構成について、図1〜図6を用いて以下に説明する。
<三次元測定装置1>
図1は、本発明の実施の形態による三次元測定装置1の一構成例を示したシステム図である。この三次元測定装置1は、測定対象物Wの立体形状を光学的に測定する測定器であり、測定部2、コントローラ4及び情報処理端末5により構成される。
<測定部2>
測定部2は、ステージ21上の測定対象物Wに可視光からなる検出光を照射し、測定対象物Wにより反射された検出光を受光して撮影画像を生成するヘッドユニットであり、ステージ21、回転駆動部22、撮像部23、投光部24、テクスチャ照明出射部25及び制御基板26により構成される。この測定部2は、ステージ21、撮像部23、投光部24及びテクスチャ照明出射部25が一体型の筐体に搭載される。
ステージ21は、測定対象物Wを載置するための水平かつ平坦な載置面を有する作業台である。このステージ21は、円板状のステージプレート211と、ステージプレート211を支持するステージベース212とにより構成される。
ステージプレート211は、中央付近で折り曲げて固定することができ、測定対象物Wを撮像部23に正対させるための傾斜台として機能させることができる。回転駆動部22は、ステージ21上の測定対象物Wに対する撮像アングルを調整するために、鉛直方向の回転軸を中心としてステージ21を回転させる。
撮像部23は、ステージ21上の測定対象物Wを撮影する固定倍率のカメラであり、受光レンズ231及び撮像素子232により構成される。撮像素子232は、受光レンズ231を介して測定対象物Wからの検出光を受光し、撮影画像を生成する。撮像素子232には、例えば、CCD(Charge Coupled Devices:電荷結合素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化物半導体)などのイメージセンサが用いられる。この撮像素子232は、例えば、モノクロイメージセンサである。
投光部24は、ステージ21上の測定対象物Wに検出光を照射する照明装置であり、投光用光源241、コレクタレンズ242、パターン生成ユニット243及び投光レンズ244により構成される。投光用光源241には、例えば、単色の検出光を生成するLED(発光ダイオード)又はハロゲンランプが用いられる。色収差補正等が容易であることから、白色光源を用いる場合に比べ、単色の投光用光源241を用いる方が有利である。また、波長は短い方が三次元形状データの解像度を上げるのに有利であることから、青色の光源、例えば、青色LEDを投光用光源241として用いることが好ましい。ただし、撮像素子232が良好なS/Nで受光することができる波長が選択される。
なお、単色の投光用光源241を使用する場合、撮像素子232がカラーイメージセンサであれば、RGの受光素子が利用できないため、Bの受光素子のみの利用となり、利用できる画素数が減ることになる。従って、画素サイズや画素数をそろえた場合、撮像素子232には、モノクロイメージセンサを用いる方が有利である。
投光用光源241から出射された検出光は、コレクタレンズ242を介してパターン生成ユニット243に入射する。そして、パターン生成ユニット243から出射された検出光は、投光レンズ244を介してステージ21上の測定対象物Wに照射される。
パターン生成ユニット243は、構造化照明用のパターン光を生成するための装置であり、均一な検出光と、二次元パターンからなる検出光とを切り替えることができる。パターン生成ユニット243には、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)又は液晶パネルが用いられる。DMDは、多数の微小なミラーが2次元状に整列配置され、各ミラーの傾きを制御することにより、画素ごとに明状態と暗状態とを切り替えることができる表示素子である。
三角測距の原理を利用して測定対象物Wの立体形状を測定するための構造化照明法には、正弦波位相シフト法、マルチスリット法、空間コード法等がある。正弦波位相シフト法は、測定対象物Wに正弦波状の縞パターンを投影し、正弦波の周期よりも短いピッチで縞パターンを移動させるごとに撮影画像を取得する照明法である。各撮影画像の輝度値から各画素における位相値を求めて高さ情報に変換することにより、三次元形状データが求められる。
マルチスリット法は、測定対象物Wに細線状の縞パターンを投影し、縞と縞との間隔よりも狭いピッチで縞パターンを移動させるごとに撮影画像を取得する照明法である。各撮影画像の輝度値から各画素における最大輝度の撮影タイミングを求めて高さ情報に変換することにより、三次元形状データが求められる。
空間コード法は、測定対象物Wに対し、白黒のデューティ比が50%であり、パターン幅が異なる複数の縞パターンを順次に投影し、撮影画像を取得する照明法である。各撮影画像の輝度値から各画素におけるコード値を求めて高さ情報に変換することにより、三次元形状データが求められる。
パターン生成ユニット243では、上述した縞パターンを二次元パターンとして生成することができる。この三次元測定装置1では、マルチスリット法と空間コード法とを組み合わせることにより、高分解能かつ高精度に三次元形状データが取得される。
また、この三次元測定装置1では、撮像部23を挟んで2つの投光部24が左右対称に配置されている。各投光部24の投光軸J2及びJ3は、三角測距の原理を利用するために、撮像部23の受光軸J1に対して傾斜している。この投光部24では、投光用光源241、コレクタレンズ242及びパターン生成ユニット243の光軸に対し、投光レンズ244を受光軸J1側にオフセットさせることにより、投光軸J2及びJ3を傾斜させている。この様な構成を採用することにより、投光部24全体を傾斜させる場合に比べ、測定部2を小型化することができる。
テクスチャ照明出射部25は、測定対象物Wの色や模様を表面テクスチャ情報として検知するための可視光からなる均一な照明光をステージ21上の測定対象物Wに向けて出射する。このテクスチャ照明出射部25は、投光軸が撮像部23の受光軸J1と略平行であり、撮像部23の受光レンズ231を取り囲むように配置される。このため、投光部24からの照明と比べて測定対象物W上での影ができにくく、撮影時の死角が少なくなる。
制御基板26は、回転駆動部22を制御する制御回路、投光部24の投光用光源241及びパターン生成ユニット243を駆動する駆動回路、撮像部23の撮像素子232からの検出信号を処理する処理回路等が設けられた回路基板である。
コントローラ4は、測定部2用の制御装置であり、テクスチャ照明用の照明光を生成するテクスチャ光源41と、テクスチャ光源41用の駆動回路等が設けられた制御基板42と、測定部2内の各デバイスに電力を供給する電源43とにより構成される。テクスチャ光源41は、撮影画像からカラーのテクスチャ画像が得られるようにするために、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の照明光を順次に点灯する。撮像素子232がモノクロイメージセンサであることから、テクスチャ光源41に白色光源を用いてテクスチャ情報を取得する場合、カラー情報を取得することができない。このため、テクスチャ光源41ではRGBを切り替えて照明している。
なお、モノクロのテクスチャ画像で十分な場合は、テクスチャ光源41に白色光源、例えば、白色LEDを用い、或いは、RGBの単色光を同時に照射する光源を用いても良い。また、測定精度の低下をある程度許容する場合には、撮像素子232にカラーイメージセンサを用いても良い。照明光は、ライトガイド3を介して測定部2のテクスチャ照明出射部25に伝送される。制御基板42及び電源43は、測定部2の制御基板26に接続されている。
情報処理端末5は、測定部2を制御し、撮影画像の画面表示、寸法測定のための設定情報の登録、三次元形状テータの生成、測定対象部Wの寸法算出等を行う端末装置であり、表示部51、キーボード52及びマウス53が接続されている。表示部51は、撮影画像や設定情報を画面に表示するモニタ装置である。キーボード52及びマウス53は、ユーザが操作入力を行う入力装置である。この情報処理端末は、例えば、パーソナルコンピュータであり、測定部2の制御基板26に接続されている。
図2は、図1の測定部2の一構成例を模式的に示した説明図である。この測定部2は、撮影倍率が互いに異なる2つの撮像部23a及び23bを備え、ステージ21と撮像部23a及び23bとの相対的な位置関係が変化しないようにベース筐体27に取り付けられている。このため、ステージ21の回転角が互いに異なる複数の撮影画像の連結合成が容易である。
撮像部23aは、低倍率の撮像部23である。撮像部23bは、撮像部23aよりも高倍率の撮像部23である。撮像部23a及び23bは、測定対象物全体の三次元形状データが得られるようにするために、いずれもステージ21に対して受光軸J11及びJ12が傾斜するように配置されている。
例えば、ステージ21に対する受光軸J11及びJ12の傾斜角は、45°程度である。また、撮像部23bは、焦点位置FPがステージ21の回転軸J4上において撮像部23aの焦点位置FPよりも下側となるように、撮像部23aの下方に配置され、受光軸J12は、受光軸J11と略平行である。
この様な構成を採用することにより、撮像部23aの測定可能領域R1と撮像部23bの測定可能領域R2とをステージ21上に適切に形成することができる。測定可能領域R1及びR2は、いずれもステージ21の回転軸J4を中心とする円柱状の領域であり、測定可能領域R2は、測定可能領域R1内に形成される。
図3のステップS101〜S113は、三次元測定装置1における寸法測定時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、三次元測定装置1は、ステージ21上に載置された測定対象物Wを撮像部23により撮影して撮影画像を表示部51に表示し、投光照明の明るさ調整を行う(ステップS101)。この明るさ調整は、投光部24から均一な検出光を照射し、或いは、パターン光を照射して行われる。
次に、三次元測定装置1は、テクスチャ照明に切り替えて撮影画像を取得し、表示部51に表示してテクスチャ照明の明るさ調整を行う(ステップS102)。この明るさ調整は、テクスチャ照明出射部25からR(赤)、G(緑)、B(青)の各色の照明光を順次に照射し、或いは、同時に照射して行われる。ステップS101とステップS102とは、順序を入れ替えても良い。
三次元測定装置1は、照明条件が確定されるまで、ステップS101及びS102の処理手順を繰り返し、照明条件の確定後、ユーザにより測定開始が指示されれば(ステップS103)、投光部24からパターン光を投影し(ステップS104)、パターン画像を取得する(ステップS105)。このパターン画像は、ステージ21上の測定対象物Wが撮影された撮影画像である。パターン光の投影及び撮影画像の取得は、パターン生成ユニット243と撮像部23とを同期させて行われる。
次に、三次元測定装置1は、テクスチャ照明に切り替えてテクスチャ画像を取得する(ステップS106,S107)。このテクスチャ画像は、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の照明光を順次に照射させて取得された複数の撮影画像を合成することによって得られる。連結測定時には、ステージ21を予め指定された複数の撮像アングルに順次に切り替えながら、ステップS104からステップS107までの処理手順が繰り返される(ステップS108)。
次に、三次元測定装置1は、ステップS105において取得されたパターン画像を所定の計測アルゴリズムにより解析し、三次元形状データを生成する(ステップS109)。この三次元形状データの生成ステップでは、撮像アングルが異なる複数の撮影画像から求めた三次元形状データが必要に応じて合成される。そして、三次元測定装置1は、生成された三次元形状データにテクスチャ画像をマッピングし(ステップS110)、測定対象物Wの立体形状として表示部51に表示する(ステップS111)。
三次元測定装置1は、所望の測定箇所について、三次元形状データが得られるまで、撮像アングルや撮影条件等を変更しながらステップS101からステップS111までの処理手順を繰り返し(ステップS112)、所望のデータが得られ、ユーザによりデータ解析が指示されれば、寸法測定用のアプリケーションプログラムにより、三次元形状データのデータ解析を行い、測定対象物Wの寸法を算出する(ステップS113)。
図4のステップS201〜S211は、図3のステップS101(投光照明の明るさ調整)について、詳細動作の一例を示したフローチャートであり、三次元測定装置1の動作が示されている。まず、三次元測定装置1は、左側の投光部24を点灯し(ステップS201)、ユーザによる明るさの調整を受け付ける(ステップS202)。
次に、三次元測定装置1は、ユーザによる撮影倍率の選択を受け付け、撮影倍率が変更されれば、対応する撮像部23に切り替える(ステップS203)。このとき、三次元測定装置1は、所望の測定箇所に照明が当たっていなければ、ユーザ操作に基づいてステージ21を回転させることにより、測定対象物Wの位置及び姿勢の調整を行う(ステップS204,S205)。位置及び姿勢の調整は、左右の投光部24を同時に点灯させて行っても良い。
そして、三次元測定装置1は、測定箇所の明るさが適切でなければ、ユーザによる明るさの調整を再度受け付ける(ステップS206,S207)。三次元測定装置1は、ユーザにより設定終了が指示されるまで、ステップS203からステップS207までの処理手順を繰り返す(ステップS208)。
次に、三次元測定装置1は、ユーザにより設定終了が指示されれば、ユーザにより指定された照明条件を設定情報として登録し、右側の投光部24に切り替えて(ステップS209)、ユーザによる明るさの調整を受け付ける(ステップS210)。三次元測定装置1は、ユーザにより設定終了が指示されるまで、ステップS210の処理手順を繰り返し、ユーザにより設定終了が指示されれば、ユーザにより指定された照明条件を設定情報として登録し、この処理を終了する(ステップS211)。
図5のステップS301〜S313は、図3のステップS102(テクスチャ照明の明るさ調整)について、詳細動作の一例を示したフローチャートであり、三次元測定装置1の動作が示されている。まず、三次元測定装置1は、テクスチャ照明を点灯し(ステップS301)、ユーザによる明るさの調整を受け付ける(ステップS302)。三次元測定装置1は、測定箇所の明るさが適切でなければ(ステップS303)、ステップS302の処理手順を繰り返し、ユーザによる明るさの調整を再度受け付ける。
次に、三次元測定装置1は、ユーザによるテクスチャ画像の画質の選択を受け付け(ステップS304)、通常画質が選択されれば、通常画質を指定し、ユーザにより指定された照明条件及び撮影条件を設定情報として登録し、この処理を終了する(ステップS313)。
一方、三次元測定装置1は、ユーザによりフルフォーカス画質が選択されれば、フルフォーカス画質を指定する(ステップS305,S306)。フルフォーカス画質は、深度合成処理により得られる画質であり、焦点位置を異ならせながら取得された複数の撮影画像を合成することにより、画像全体においてピントの合った画像が得られる。
そして、三次元測定装置1は、ユーザによりHDR(ハイダイナミックレンジ)画質が選択されれば、HDR画質を指定する(ステップS307,S308)。HDR画質は、露光時間を異ならせながら取得された複数の撮影画像を合成することにより、ダイナミックレンジの広い画像が得られる。
次に、三次元測定装置1は、ユーザによりテクスチャ画像の確認が指示されれば(ステップS309)、ユーザにより指定された照明条件及び撮影条件に基づいて、撮影画像を取得し(ステップS310)、テクスチャ画像を作成して表示部51に表示する(ステップS311)。
三次元測定装置1は、ユーザにより設定終了が指示されるまで、ステップS305からステップS311までの処理手順を繰り返し、ユーザにより設定終了が指示されれば、ユーザにより指定された照明条件及び撮影条件を設定情報として登録し、この処理を終了する(ステップS312)。
図6のステップS401〜S413は、図3のステップS113(データ解析)について、詳細動作の一例を示したフローチャートであり、三次元測定装置1の動作が示されている。まず、三次元測定装置1は、ユーザ操作に基づいて、三次元形状データを所定のデータ形式で読み込み、測定対象物Wの立体形状を表示部51に表示する(ステップS401,S402)。
次に、三次元測定装置1は、ノイズの除去、穴埋め、不要データの削除等の前処理を行い(ステップS403)、ユーザによる表示倍率及び姿勢の調整を受け付ける(ステップS404)。
次に、三次元測定装置1は、表示中の立体形状上において、測定箇所の幾何要素を特定するための点群の指定を受け付ける(ステップS405)。そして、三次元測定装置1は、測定対象の幾何要素について、形状種別の指定を受け付ける(ステップS406)。形状種別には、点、線、面、球面、円筒面、円錐面等がある。ステップS405とステップS406とは、順序を入れ替えても良い。
三次元測定装置1は、測定対象の全ての幾何要素について、点群及び形状種別の指定が完了するまで、ステップS405及びS406の処理手順を繰り返し(ステップS407)、点群及び形状種別の指定が完了すれば、ユーザによる幾何要素の選択を受け付ける(ステップS408)。そして、三次元測定装置1は、選択された幾何要素について、寸法種別の選択を受け付ける(ステップS409)。寸法種別には、距離、角度、幾何公差、直径等がある。ステップS408とステップS409とは、順序を入れ替えても良い。
次に、三次元測定装置1は、選択された幾何要素について、点群にユーザにより指定された形状種別の基本立体をフィッティングさせることによって幾何要素の位置を特定し、幾何要素間の寸法値を算出する(ステップS410)。次に、三次元測定装置1は、寸法値を測定対象物Wの立体形状上の測定箇所に対応づけて表示する(ステップS411)。三次元測定装置1は、所望の測定箇所が他にもあれば、ステップS408からステップS411までの処理手順を繰り返し(ステップS412)、所望の測定箇所が他になければ、測定結果を出力してこの処理を終了する(ステップS413)。
次に、本発明による三次元測定装置1のさらに詳細な構成について、図7〜図12を用いて以下に説明する。
<情報処理端末5>
図7は、図1の情報処理端末5内の機能構成の一例を示したブロック図である。この情報処理端末5は、アングル情報指定部10、測定設定記憶部11、プレビュー制御部12、測定制御部13、撮影画像記憶部14、形状データ算出部15、形状データ記憶部16、測定モード指定部17、測定指示受付部18及び形状測定部19により構成される。
アングル情報指定部10は、キーボード52又はマウス53によるユーザ操作に基づいて、立体形状の測定を行うためのアングル指定情報の指定を受け付け、指定されたアングル指定情報を測定設定記憶部11内に格納する。三次元測定装置1では、ワンショット測定モード及び連結測定モードのいずれかを指定することができる。
ワンショット測定モードは、ユーザにより測定開始が指示された際の撮像アングルに基づいて、三次元形状データを求める測定モードである。撮像アングルは、撮像部23の撮像視野内における測定対象物Wの位置及び姿勢であり、ステージ21を回転させることによって切り替えられる。
一方、連結測定モードは、ステージ21を複数の撮像アングルに順次に切り替えながら撮影画像を取得して三次元形状データをそれぞれ求め、これらの三次元形状データを連結合成することにより、より死角が少ない三次元形状データを求める測定モードである。
アングル情報指定部10は、撮像アングル範囲の指定を受け付ける。撮像アングル範囲は、連結測定のための回転角度の範囲であり、例えば、開始アングル及び終了アングルによって規定される。開始アングル及び終了アングルは、ユーザにより指定される注目アングルである。連結測定のための撮像アングル範囲や撮像アングルは、測定設定情報として測定設定記憶部11に登録される。
連結測定モードには、以下の(1)〜(3)に示す3つの方式があり、いずれかを任意に指定することができる。(1)撮像アングル範囲が360°に自動的に指定され、現在のステージ21の回転位置に対応する撮像アングルを基準にして、一定の回転角、例えば、60°ごとに複数の補間アングルが指定される。(2)撮像アングル範囲がユーザにより指定されれば、この撮像アングル範囲内に補間アングルが指定される。(3)ユーザが連結測定のための複数の撮像アングルを全て指定する。
プレビュー制御部12は、測定設定記憶部11内の測定設定情報に基づいて、測定部2の回転駆動部22及び投光部24を制御し、撮像部23から撮影画像を取得して表示部51に表示する。すなわち、プレビュー制御部12は、撮像アングル範囲内で複数の撮像アングルを決定し、回転駆動部22を制御してステージ21をいずれかの撮像アングルに切り替えた後、撮影画像を取得して画面表示する。
具体的には、開始アングルから終了アングルまでの回転角度範囲内に1又は2以上の補間アングルが自動的に指定される。補間アングルは、刻み角ρ又は分割数n(nは2以上の整数)に基づいて、指定される。例えば、開始アングルから終了アングルまでの間において、刻み角ρごとに補間アングルが指定される。また、開始アングルから終了アングルまでの間を分割数nで分割することによって補間アングルが指定される。分割方法、刻み角ρ及び分割数nは、測定設定情報としてデフォルトで指定されているが、ユーザが指定することもできる。なお、開始アングルから終了アングルまでの回転角度範囲が小さい場合は、補間アングルを指定せず、開始アングル及び終了アングルの2つの撮像アングルで撮影画像が取得される。
開始アングル、補間アングル及び終了アングルの各撮像アングルでは、左右の投光部24を順次に点灯させて撮影画像がそれぞれ取得される。すなわち、左側の投光部24から均一な検出光を照射させて撮影画像を取得した後、右側の投光部24から均一な検出光を照射させて撮影画像が取得される。表示部51には、これらの撮影画像を合成した合成画像がプレビュー画像として表示される。なお、テクスチャ照明により取得したテクスチャ画像をプレビュー画像として表示しても良い。
アングル情報指定部10は、複数の撮像アングルの中からプレビューアングルの指定を受け付ける。プレビュー制御部12は、プレビューアングルとして指定された撮像アングルに切り替えて撮影画像を取得し、画面表示する。ユーザは、連結測定のための複数の撮像アングルの中からプレビューアングルを任意に指定して撮影画像を確認することができる。
測定指示受付部18は、キーボード52又はマウス53によるユーザ操作に基づいて、測定開始の指示を受け付ける。測定制御部13は、測定開始が指示されれば、測定設定記憶部11内の測定設定情報に基づいて、回転駆動部22及び投光部24を制御し、撮像部23から撮影画像を取得して撮影画像記憶部14内に格納する。すなわち、測定制御部13は、回転駆動部22を制御してステージ21をプレビュー制御部12より決定された複数の撮像アングルに順次に切り替え、撮影画像をそれぞれ取得する。
開始アングル、補間アングル及び終了アングルの各撮像アングルでは、左右の投光部24を順次に点灯させて撮影画像がそれぞれ取得される。すなわち、左側の投光部24からパターン光を照射させて撮影画像を取得した後、右側の投光部24からパターン光を照射させて撮影画像が取得される。
形状データ算出部15は、撮影画像記憶部14内の撮影画像に基づいて、測定対象物Wの三次元形状データを求め、形状データ記憶部16内に格納する。三次元形状データは、多数の測定点の三次元位置情報からなる。この形状データ算出部15は、1つの撮像アングルについて、左右の投光部24を順次に点灯させて取得された複数の撮影画像から三次元形状データを算出する。このため、左側又は右側の投光部24だけでは影になるような測定箇所についても、三次元形状データを取得することができる。
測定制御部13は、各撮像アングルにおける撮影画像から求められた三次元形状データを撮像アングルに基づいて連結し、より死角が少ない三次元形状データとして連結形状データを求め、形状データ記憶部16内に格納する。
形状測定部19は、連結形状データに対する位置の指定を受け付けて幾何学的特徴を抽出し、抽出された幾何学的特徴に基づいて、測定対象物Wの形状を測定し、測定結果を出力する。ユーザにより測定箇所の位置が指定されれば、2以上の測定点からなる点群を選択し、点群に基本立体をフィッティングさせることにより、幾何要素が特定される。この様にして特定される幾何要素間の寸法、角度、平面度等が測定結果として出力される。
アングル情報指定部10は、撮像アングルの変更を受け付け、測定設定記憶部11内の測定設定情報を更新する。測定制御部13は、変更後の撮像アングルに基づいて、ステージ21の切替を行う。この様な構成を採用することにより、プレビュー制御部12により自動指定された撮像アングルを撮影画像の画面表示によって確認した後、ユーザは、重要領域が高精度で測定されるように撮像アングルを変更することができる。重要領域とは、測定対象物Wの一部の領域であって、ユーザが高精度で測定することを希望する領域をいう。
また、アングル情報指定部10は、複数の注目アングルの指定を受け付ける。プレビュー制御部12は、注目アングル間の回転角に基づいて、補間アングルを指定し、複数の注目アングル及び補間アングルを含むように複数の撮像アングルを決定する。例えば、開始アングルと終了アングルとで撮像アングル範囲が指定され、この撮像アングル範囲を分割する1又は2以上の注目アングルが指定されている場合に、これらの注目アングル間に補間アングルが自動的に指定される。
複数の注目アングルがユーザにより指定されれば、撮影画像間に適切な重複領域が生じるように補間アングルを自動的に追加して連結測定が行われるため、三次元形状データに抜けが生じるのを防止することができる。
プレビュー制御部12は、左右の投光部24を順次に点灯させて取得された複数の撮影画像に基づいて、影領域を検出し、合成画像上に重畳して表示する。また、プレビュー制御部12は、受光量が飽和している飽和領域を合成画像上に重畳して表示する。例えば、影領域及び飽和領域は、互いに異なる表示色によって色付けして表示される。影領域及び飽和領域を合成画像上に重畳して表示することにより、ユーザは、高精度で測定したい重要領域について、三次元形状データが得られるか否かを容易に確認することができる。
測定モード指定部17は、ワンショット測定モード及び連結測定モードのいずれかを指定するユーザ操作を受け付け、測定設定記憶部11内のモード指定情報を更新する。測定制御部13は、ワンショット測定モードが指定された場合に、測定開始の指示受付時におけるステージ21の回転位置に対応する撮像アングルで撮像された撮影画像を取得して三次元形状データを求める。一方、測定制御部13は、連結測定モードが指定された場合に、測定開始の指示受付前に決定された複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルで撮像された撮影画像を取得して連結形状データを求める。ユーザは、ワンショット測定モードと連結測定モードとのいずれかを任意に指定して測定を行うことができる。
図8は、図7の情報処理端末5の動作の一例を示した図であり、表示部51に表示される測定設定画面6が示されている。測定設定画面6は、測定設定情報を編集するための編集画面であり、測定設定情報を新たに作成して登録し、或いは、既に登録されている測定設定情報を変更することができる。
この測定設定画面6には、撮影画像が表示される表示欄61と、測定モードや撮影条件を指定するための入力欄65とが設けられている。表示欄61の上段には、撮影倍率を指定するための入力欄62と、表示倍率を指定するための入力欄63とが設けられている。撮影倍率は、低倍率又は高倍率のいずれかを選択することができる。
また、表示欄61内には、ステージ21を回転させて撮像アングルを切り替えるためのアングル調整ボタン64a〜64cが配置されている。アングル調整ボタン64aは、ステージ21を現在の位置から180°回転させるための操作アイコンである。
アングル調整ボタン64bは、ステージ21を反時計回り又は時計回りに回転させるための操作アイコンである。アングル調整ボタン64cは、ステージ21を基準位置まで回転させるための操作アイコンである。これらのアングル調整ボタン64a〜64cは、マウスポインタ7をアングル調整ボタン64a〜64c上に移動させることによって操作することができる。
入力欄65には、測定モードを指定するためのモード選択ボタン66と、投光方向を指定するためのメニューボタン67と、撮像アングル範囲や注目アングルを指定するためのアングル設定円68等が設けられている。モード選択ボタン66を操作することにより、ワンショット測定モード又は連結測定モードのいずれかを測定モードに指定することができる。
メニューボタン67を操作することにより、両側、左側又は右側のいずれかを投光方向として指定することができる。投光方向「両側」では、左右の投光部24を順次に点灯させて撮影画像がそれぞれ取得される。投光方向「左側」では、左側の投光部24を点灯させて撮影画像が取得され、投光方向「右側」では、右側の投光部24を点灯させて撮影画像が取得される。
アングル設定円68は、ステージ21に対応する円周上の位置をマウスポインタ7で指示することによって撮像アングルを指定することができる表示オブジェクトである。例えば、開始アングルに対応する開始位置SPと終了アングルに対応する終了位置EPとをアングル設定円68上で指定すれば、撮像アングル範囲が決定される。
図9は、図7の情報処理端末5の動作の一例を示した図であり、撮像アングル範囲RKをアングル設定円68上で指定する場合が示されている。開始位置SP及び終了位置EPがユーザにより指定されれば、開始位置SPから反時計回り又は時計回りに終了位置EPまでの角度範囲が撮像アングル範囲RKとして登録される。また、刻み角ρに基づいて、撮像アングル範囲RKを分割することにより、1又は2以上の補間アングルCAが自動的に指定される。ただし、撮像アングル範囲RKによっては補間アングルCAが生成されないこともある。
刻み角ρは、撮像アングル範囲RKを分割するためのステージ21の回転角であり、予め定められた値(デフォルト値)を使用しても良いし、ユーザが指定した値を使用することもできる。例えば、刻み角ρは、45°又は60°である。
補間アングルCAは、開始位置SPから刻み角ρごとに指定される。つまり、開始位置SPと1番目の補間アングルCAとの間の回転角と、k番目の補間アングルCAと(k+1)番目の補間アングルCAとの間の回転角とは、刻み角ρと一致する。
また、開始位置SPと終了位置EPとでは、刻み角ρの値にかかわらず三次元形状データが取得される。なお、終了位置EPを超えず、終了位置EPに最も近い補間アングルCAが終了位置EPに対して所定の角度差以下である場合、当該補間アングルCAを終了アングルとみなすことにより、三次元形状データの取得数を削減し、連結測定に要する時間を短縮する方法を選択することもできる。
測定対象物Wの特定部分の形状は、当該特定部分と正対する撮像アングルで撮像されたときに最も正確に測定することができる。連結測定のための撮像アングルを連結測定の前にプレビュー画像によって確認することにより、重要な部分に正対する撮像アングルが含まれているか否かを容易に確認することができる。
また、各撮像アングルにおいて複数のパターン光を順次に照射して撮影画像をそれぞれ取得する必要があることから、連結測定に要する時間は、プレビュー画像の取得に要する時間よりも長い。この様な連結測定を行う前に、プレビュー画像によって撮像アングルを確認し、必要に応じて撮像アングルを微調整することにより、高精度の三次元形状データが取得されるまでの時間を短縮することができる。
図10は、図7の情報処理端末5の動作の一例を示した図であり、補間アングルCAが終了アングル(終了位置EP)に近い場合が示されている。刻み角ρに基づいて撮像アングル範囲RKを分割することにより、複数の補間アングルCAが自動指定される。
これらの補間アングルCAのうち、終了位置EPに最も近い補間アングルCAが終了位置EPに対して角度差Δρが所定値以下である場合、当該補間アングルと終了位置EPとの両撮像アングルにおいて三次元形状データを取得するのか、或いは、いずれかの撮像アングルにおいて三次元形状データの取得を行わないのかを選択することができる。
一方、終了位置EPに最も近い補間アングルCAが終了位置EPに対して角度差Δρが所定値を超える場合には、当該補間アングルと終了位置EPとの両撮像アングルにおいて三次元形状データが取得される。
なお、分割数nに基づいて、撮像アングル範囲RKを分割することにより、1又は2以上の補間アングルCAを自動指定する場合には、撮像アングル範囲RKを分割数nで除算した際の商を刻み角ρとして撮像アングル範囲RKが等分割される。
アングル設定円68上にマウスポインタ7を移動させ、いずれかの撮像アングルをプレビューアングルとして指定することにより、ステージ21が対応する撮像アングルに切り替えられ、撮影画像を取得してプレビュー画像が測定設定画面6に表示される。このため、ユーザは、撮像アングル範囲RKを分割して自動指定された任意の補間アングルCAについて、測定対象物Wの位置や姿勢が適切であるか否かをプレビュー画像によって確認することができる。
なお、ユーザがプレビューアングルを指定しなくても、撮像アングルを順次に切り替えながら撮影画像を取得し、プレビュー画像として測定設定画面6に一覧表示することもできる。
図11は、図7の情報処理端末5の動作の一例を示した図であり、注目アングルをアングル設定円68上で指定する場合が示されている。開始位置SP及び終了位置EPと、注目アングルに対応する注目位置APとがユーザにより指定されれば、開始位置SPから反時計回り又は時計回りに終了位置EPまでの角度範囲が撮像アングル範囲RKとして登録される。また、隣り合う2つの注目アングル間の回転角に基づいて、1又は2以上の補間アングルCAが自動的に指定される。従って、注目アングル間の回転角によっては補間アングルCAが生成されないこともある。
注目位置APは、開始位置SPから終了位置EPまでの撮像アングル範囲RK内において指定される。補間アングルCAは、開始位置SPと注目位置APとの間、2つの注目位置APの間、又は、注目位置APと終了位置EPとの間の角度差が所定の閾値以上である場合、1又は2以上の補間アングルCAが自動的に指定される。
例えば、角度差に応じた分割数nにより、アングル間を等分割して補間アングルCAが指定される。一方、角度差が所定の閾値未満であるアングル間には、補間アングルは指定されない。
測定精度を確保するには、撮影画像間に一定の重複領域が生じている必要がある。アングル間の角度差に応じて補間アングルを自動的に指定することにより、撮像アングルの間隔が広くなり過ぎて三次元形状データに抜けが生じ、或いは、測定精度の低下を防止することができる。
図11に示した例では、3つの注目位置APがアングル設定円68上でユーザにより指定され、3つの補間アングルCAが自動指定されている。開始位置SPと1番目の注目位置APとの間の角度差と、1番目の注目位置APと2番目の注目位置APとの間の角度差とは、閾値未満である。これに対し、2番目の注目位置APと3番目の注目位置APとの間の角度差と、3番目の注目位置APと終了位置EPとの間の角度差とは、閾値以上であり、補間アングルCAがアングル間に指定されている。
2番目の注目位置APと3番目の注目位置APとの間は刻み角ρで2つに等分割され、1つの補間アングルCAが指定されている。また、3番目の注目位置APと終了位置EPとの間は刻み角ρで3つに等分割され、2つの補間アングルCAが指定されている。
なお、刻み角ρに基づいて、アングル間を分割して補間アングルCAを指定しても良い。分割数nや刻み角ρは、予め定められた値(デフォルト値)を使用しても良いし、ユーザが指定した値を使用することもできる。
アングル設定円68上にマウスポインタ7を移動させ、いずれかの補間アングルCAをプレビューアングルとして指定することにより、ステージ21が対応する撮像アングルに切り替えられ、撮影画像を取得してプレビュー画像が測定設定画面6に表示される。このため、ユーザは、自動指定された任意の補間アングルCAについて、測定対象物Wの位置や姿勢が適切であるか否かをプレビュー画像によって確認することができる。
図12のステップS501〜S514は、図7の情報処理端末5における連結測定時の動作の一例を示したフローチャートである。まず、情報処理端末5は、ユーザにより撮像アングル範囲RKが指定されれば(ステップS501)、撮像アングル範囲RKを分割して補間アングルCAを指定することにより、複数の撮像アングルを決定する(ステップS502)。
次に、情報処理端末5は、ユーザによりプレビューアングルが指定されれば(ステップS503)、測定部2のステージ21を回転させてプレビューアングルに切り替える(ステップS504)。そして、情報処理端末5は、測定部2の撮像部23から撮影画像を取得し(ステップS505)、プレビュー画像として測定設定画面6上に表示する(ステップS506)。
一方、情報処理端末5は、ユーザによるプレビューアングルの指定がなければ、いずれかの撮像アングルをプレビューアングルに指定し、ステージ21をプレビューアングルに切り替えて撮影画像を取得し(ステップS503,S505)、プレビュー画像として測定設定画面6上に表示する(ステップS506)。
次に、情報処理端末5は、ユーザにより所望の撮像アングルが存在しないと判断されれば(ステップS507)、開始アングル、終了アングル、注目アングル、補間アングル、刻み角ρ及び分割数nからなるアングル設定情報の変更を受け付ける(ステップS508)。情報処理端末5は、変更後のアングル設定情報に基づいて、撮像アングルを再度決定し(ステップS509)、ステップS503以降の処理手順を繰り返す。
情報処理端末5は、ユーザにより所望の撮像アングルが全て存在すると判断されれば(ステップS507)、測定部2の回転駆動部22を制御してステージ21をいずれかの撮像アングルに切り替える(ステップS510)。次に、情報処理端末5は、撮影画像を取得し(ステップS511)、三次元形状データを算出する(ステップS512)。
情報処理端末5は、全ての撮像アングルについて、測定が終了するまで、撮像アングルを順次に切り替えながらステップS510からステップS512までの処理手順を繰り返す(ステップS513)。そして、情報処理端末5は、全ての撮像アングルについて、測定が終了すれば、各撮像アングルにおける撮影画像から求められた複数の三次元形状データを撮像アングルに基づいて合成し、連結形状データを求める(ステップS514)。
本実施の形態によれば、複数の撮像アングルが自動的に決定されるため、連結測定のための撮像アングルを個別に指定することなく、連結測定を行うことができる。従って、各撮像アングルをユーザがそれぞれ指定する煩雑な作業が不要になり、連結測定のための設定作業を簡素化することができる。また、自動的に決定された撮像アングルのいずれかにステージ21を切り替えて撮影画像が表示部51に画面表示されるため、自動的に決定された撮像アングルの中に、重要領域を高精度で測定可能な撮像アングルが含まれていることを容易に確認することができる。
また、撮影画像間に適切な重複領域が生じるように補間アングルを自動的に追加して連結測定が行われるため、三次元形状データに抜けが生じるのを抑制することができる。
なお、本実施の形態では、鉛直方向の回転軸J4を中心としてステージ21を回転させることによって撮像アングルが切り替えられる場合の例について説明したが、本発明は、撮像アングルの切替方法をこれに限定するものではない。例えば、ステージ21を水平方向又は鉛直方向に移動させることによって撮像アングルを切り替える装置にも本発明は適用可能である。また、鉛直方向以外の回転軸を中心としてステージ21を回転させることによって撮像アングルを切り替えるような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、マルチスリット法と空間コード法とを組み合わせた投影法により三次元形状データが取得される場合の例について説明したが、本発明は、構造化のための投影法をこれに限定するものではない。例えば、正弦波位相シフト法、ライン状のパターン光を投影して一方向にスキャンする光切断法、或いは、縞状のパターン光を投影して一方向にスキャンする縞投影法によって、三次元形状データを取得するような構成であっても良い。
また、本実施の形態では、撮像部23を挟むように2つの投光部24が配置される場合の例について説明したが、本発明は、撮像部23及び投光部24の構成をこれに限定するものではない。撮像部23及び投光部24をそれぞれ1つずつ備えるものや、1つの投光部24を挟むように2つの撮像部23が配置されるようなものにも本発明は適用可能である。
1 三次元測定装置
2 測定部
21 ステージ
22 回転駆動部
23,23a,23b 撮像部
24 投光部
25 テクスチャ照明出射部
26 制御基板
27 ベース筐体
3 ライトガイド
4 コントローラ
41 テクスチャ光源
42 制御基板
43 電源
5 情報処理端末
51 表示部
52 キーボード
53 マウス
10 アングル情報指定部
11 測定設定記憶部
12 プレビュー制御部
13 測定制御部
14 撮影画像記憶部
15 形状データ算出部
16 形状データ記憶部
17 測定モード指定部
18 測定指示受付部
19 形状測定部
6 測定設定画面
J1,J11,J12 受光軸
J2,J3 投光軸
J4 回転軸
W 測定対象物

Claims (10)

  1. データ取得時の撮像アングルが互いに異なる複数の三次元形状データを連結して連結形状データを生成する三次元測定装置において、
    測定対象物が載置されるステージと、
    上記ステージ上の上記測定対象物に検出光を照射する投光手段と、
    上記ステージに対して受光軸が傾斜するように配置され、上記測定対象物により反射された上記検出光を受光して撮影画像を生成する撮像手段と、
    鉛直方向の回転軸を中心として上記ステージを回転させることにより、上記撮像アングルを切り替える回転駆動手段と、
    上記撮影画像に基づいて、上記測定対象物の上記三次元形状データを求める形状データ算出手段と、
    複数の上記撮像アングルを決定し、上記回転駆動手段を制御して上記ステージをいずれかの上記撮像アングルに切り替えた後、上記撮影画像を取得して画面表示するプレビュー制御手段と、
    上記回転駆動手段を制御して上記ステージを上記複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルにおける上記撮影画像から求められた上記三次元形状データを上記撮像アングルに基づいて連結し、上記連結形状データを求める測定制御手段と、
    上記連結形状データに対する位置の指定を受け付けて幾何学的特徴を抽出し、抽出された幾何学的特徴に基づいて、上記測定対象物の形状を測定する形状測定手段とを備えることを特徴とする三次元測定装置。
  2. 撮像アングル範囲の指定を受け付けるアングル情報指定手段を更に備え、
    上記プレビュー制御手段は、上記撮像アングル範囲内で上記複数の撮像アングルを決定することを特徴とする請求項1に記載の三次元測定装置。
  3. 上記アングル情報指定手段は、複数の注目アングルの指定を受け付け、
    上記プレビュー制御手段は、上記注目アングル間の回転角に基づいて、補間アングルを指定し、上記複数の注目アングル及び上記補間アングルを含むように上記複数の撮像アングルを決定することを特徴とする請求項2に記載の三次元測定装置。
  4. 上記アングル情報指定手段は、上記撮像アングルの変更を受け付け、
    上記測定制御手段は、変更後の上記撮像アングルに基づいて、上記ステージの切替を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の三次元測定装置。
  5. 上記アングル情報指定手段は、上記複数の撮像アングルの中からプレビューアングルの指定を受け付け、
    上記プレビュー制御手段は、上記プレビューアングルとして指定された撮像アングルに切り替えて上記撮影画像を取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の三次元測定装置。
  6. 上記投光手段は、上記撮像手段の上記受光軸に対して投光軸が傾斜するように配置された2以上の照明装置からなり、
    上記プレビュー制御手段は、上記照明装置を順次に点灯させて複数の上記撮影画像を取得し、これらの撮影画像を合成した合成画像を画面表示するとともに、上記複数の撮影画像に基づいて、影領域を検出し、上記合成画像上に重畳して表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の三次元測定装置。
  7. 上記プレビュー制御手段は、受光量が飽和している飽和領域を上記合成画像上に重畳して表示することを特徴とする請求項6に記載の三次元測定装置。
  8. ワンショット測定モード及び連結測定モードのいずれかを指定するユーザ操作を受け付ける測定モード指定手段と、
    測定開始の指示を受け付ける測定指示受付手段とを更に備え、
    上記測定制御手段は、上記ワンショット測定モードが指定された場合に、上記測定開始の指示受付時における上記ステージの回転位置に対応する撮像アングルで撮像された上記撮影画像を取得して上記三次元形状データを求め、上記連結測定モードが指定された場合に、上記測定開始の指示受付前に決定された上記複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルで撮像された上記撮影画像を取得して上記連結形状データを求めることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の三次元測定装置。
  9. データ取得時の撮像アングルが互いに異なる複数の三次元形状データを連結して連結形状データを生成する三次元測定装置において、
    測定対象物が載置されるステージと、
    上記ステージ上の上記測定対象物に検出光を照射する投光手段と、
    上記測定対象物により反射された上記検出光を受光して撮影画像を生成する撮像手段と、
    上記ステージを水平方向又は鉛直方向に移動させることにより、上記撮像アングルを切り替えるステージ駆動手段と、
    上記撮影画像に基づいて、上記測定対象物の上記三次元形状データを求める形状データ算出手段と、
    複数の上記撮像アングルを決定し、上記ステージ駆動手段を制御して上記ステージをいずれかの上記撮像アングルに切り替えた後、上記撮影画像を取得して画面表示するプレビュー制御手段と、
    上記ステージ駆動手段を制御して上記ステージを上記複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルにおける上記撮影画像から求められた上記三次元形状データを上記撮像アングルに基づいて連結し、上記連結形状データを求める測定制御手段と、
    上記連結形状データに対する位置の指定を受け付けて幾何学的特徴を抽出し、抽出された幾何学的特徴に基づいて、上記測定対象物の形状を測定する形状測定手段とを備えることを特徴とする三次元測定装置。
  10. データ取得時の撮像アングルが互いに異なる複数の三次元形状データを連結して連結形状データを生成する三次元測定装置の制御方法であって、
    ステージ上に載置された測定対象物に検出光を照射する投光ステップと、
    上記測定対象物により反射された上記検出光を受光して撮影画像を生成する撮像ステップと、
    鉛直方向の回転軸を中心として上記ステージを回転させることにより、上記撮像アングルを切り替えるアングル切替ステップと、
    上記撮影画像に基づいて、上記測定対象物の上記三次元形状データを求める形状データ算出ステップと、
    複数の上記撮像アングルを決定し、上記ステージをいずれかの上記撮像アングルに切り替えた後、上記撮影画像を取得して画面表示するプレビューステップと、
    上記ステージを上記複数の撮像アングルに順次に切り替え、各撮像アングルにおける上記撮影画像から求められた上記三次元形状データを上記撮像アングルに基づいて連結し、上記連結形状データを求める測定制御ステップと、
    上記連結形状データに対する位置の指定を受け付けて幾何学的特徴を抽出し、抽出された幾何学的特徴に基づいて、上記測定対象物の形状を測定する形状測定ステップとを備えることを特徴とする三次元測定装置の制御方法。
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