JP2017227588A - 時刻設定システム、電子機器及び時刻設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】時刻修正及びイベントの実行を適切に行う時刻設定システム、電子機器及び時刻設定方法を提供する。
【解決手段】時刻設定システムは、第1の計時回路と、イベント予定時刻を記憶する第1のイベント予定時刻記憶部と、前記第1の計時回路により計時される時刻が前記第1のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻となった時に、所定のイベントを実行するイベント実行部と、を有する電子時計と、第2の計時回路と、前記イベント予定時刻を記憶する第2のイベント予定時刻記憶部と、前記第1の計時回路により計時される時刻を修正する時刻修正情報を送信する時刻修正情報送信部と、前記第2の計時回路により計時される時刻が、少なくとも前記第2のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合に、前記時刻修正情報の送信を制限する制限部と、を有する電子機器と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】時刻設定システムは、第1の計時回路と、イベント予定時刻を記憶する第1のイベント予定時刻記憶部と、前記第1の計時回路により計時される時刻が前記第1のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻となった時に、所定のイベントを実行するイベント実行部と、を有する電子時計と、第2の計時回路と、前記イベント予定時刻を記憶する第2のイベント予定時刻記憶部と、前記第1の計時回路により計時される時刻を修正する時刻修正情報を送信する時刻修正情報送信部と、前記第2の計時回路により計時される時刻が、少なくとも前記第2のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合に、前記時刻修正情報の送信を制限する制限部と、を有する電子機器と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は時刻設定システム、電子機器及び時刻設定方法に関する。
電子時計は、IEEE 802.15等の規格に基づいた近距離無線通信によりスマートフォン等の他の電子機器と通信して、電子機器より時刻修正情報を取得し、電子時計の内部時計を修正する場合がある。
例えば、特許文献1には、受信した時刻と内部電子時計の時刻の差が所定値以上の場合には、内部電子時計の時刻修正を行わないように制御する電波修正機能付きアラーム時計が記載されている。
また、特許文献2には、補正により、時刻がアラーム設定時刻後となるとアラームを鳴動し、時刻がアラーム設定時刻前となるとアラームを鳴動しない無線選択呼出受信機が記載されている。
また、特許文献3には、現在時刻を補正時刻に時刻補正する時点で、アラーム設定時刻が現在時刻より遅くかつ補正時刻より早い場合には、アラームを作動させた後に時刻補正を実行する時刻補正機能付き無線携帯端末機が記載されている。
また、特許文献4には、電波による定時に行なわれる時刻修正動作と付加機能手段の動作が重複する場合には、定時に行なわれる時刻修正の時刻を変更する電波修正時計が記載されている。
電子時計は、アラーム等のイベントを、ユーザにより設定されたイベント予定時刻に実行する機能を有する場合がある。ここで、イベントの実行に先立って、電子時計が電子機器から時刻修正情報を受信した場合、時刻修正によってイベント予定時刻が飛ばされ、イベントが実行されないことが懸念される。
この点について、例えば引用文献3のように、イベント予定時刻が修正前の現在時刻より後であり、イベント予定時刻をまたぐように時刻修正を行う場合、イベントの実行を優先し、イベント実行後に時刻修正を行うことが考えられる。しかしながら、このような構成では、タイムゾーンの変更等に起因する大幅な時刻修正を行う場合に、イベント予定時刻の到来まで時刻修正がされないことが想定される。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、時刻修正及びイベントの実行を適切に行う時刻設定システム、電子機器及び時刻設定方法を提供することである。
上記課題を解決すべく本出願において開示される発明は種々の側面を有しており、それら側面の代表的なものの概要は以下の通りである。
(1)時刻設定システムは、第1の計時回路と、イベント予定時刻を記憶する第1のイベント予定時刻記憶部と、前記第1の計時回路により計時される時刻が前記第1のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻となった時に、所定のイベントを実行するイベント実行部と、を有する電子時計と、第2の計時回路と、前記イベント予定時刻を記憶する第2のイベント予定時刻記憶部と、前記第1の計時回路により計時される時刻を修正する時刻修正情報を送信する時刻修正情報送信部と、前記第2の計時回路により計時される時刻が、少なくとも前記第2のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合に、前記時刻修正情報の送信を制限する制限部と、を有する電子機器と、を有する。
(2)(1)において、前記電子時計は、前記第1のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻を送信するイベント予定時刻送信部をさらに有し、前記電子機器は、前記時刻修正情報送信部による前記時刻修正情報の送信に先立って、前記電子時計から前記イベント予定時刻を受信するイベント予定時刻受信部をさらに有する、時刻設定システム。
(3)(1)において、前記電子機器は、前記時刻修正情報送信部による前記時刻修正情報の送信に先立って、前記電子時計へ前記イベント予定時刻を送信するイベント予定時刻送信部をさらに有し、前記電子時計は、前記イベント予定時刻を受信するイベント予定時刻受信部と、前記イベント予定時刻受信部により受信した前記イベント予定時刻により前記第1のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻を更新するイベント予定時刻更新部と、をさらに有する、時刻設定システム。
(4)(1)〜(3)のいずれか1項において、前記制限部は、前記第2の計時回路により計時される時刻のタイムゾーンの変更、最後の前記時刻修正情報の送信からの所定期間の経過、前記第1の計時回路の停止、及び前記第2の計時回路により計時される時刻のユーザによる修正の少なくともいずれかがあった場合には、前記時刻修正情報の送信の制限を行わない、時刻設定システム。
(5)(1)〜(4)のいずれか1項において、前記イベント予定時刻は、毎正秒である、時刻設定システム。
(6)(1)〜(5)のいずれか1項において、前記電子機器は、前記制限範囲を最後の前記時刻修正情報の送信からの期間に基づいて設定する制限範囲設定部をさらに有する、時刻設定システム。
(7)(6)において、前記制限範囲設定部は、前記制限範囲を、前記イベント予定時刻の前に設定せず、前記イベント予定時刻の後に設定する、時刻設定システム。
(8)(1)〜(7)のいずれか1項において、前記所定のイベントは、アラームの発生、発電量、受光量又は消費電力の記録、発電量、受光量又は消費電力の送信、及び前記電子機器に対する通信の着信確認の少なくともいずれかである、時刻設定システム。
(9)電子機器は、計時回路と、イベント予定時刻を記憶するイベント予定時刻記憶部と、電子時計の時刻を修正する時刻修正情報を送信する時刻修正情報送信部と、前記計時回路により得られた時刻が、少なくとも前記イベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合に、前記時刻修正情報の送信を制限する制限部と、を有する。
(10)時刻設定方法は、電子機器により時刻を計時し、計時された前記時刻が、少なくともイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合には前記時刻修正情報の送信を制限し、そうでない場合には前記時刻修正情報の送信を許可し、前記時刻修正情報の送信が許可されている場合に、前記電子機器により電子時計に時刻修正情報を送信し、前記電子時計により前記時刻修正情報を受信し、前記時刻修正情報に基づいて前記電子時計により計時される時刻を修正する。
上記本発明の(1)、(9)及び(10)の側面によれば、時刻修正及びイベントの実行を適切に行う時刻設定システム、電子機器及び時刻設定方法が得られる。
また、上記本発明の(2)の側面によれば、電子時計において設定したイベント予定時刻が電子機器に共有され、電子機器から電子時計への時刻修正情報の送信が適切に制御される。
また、上記本発明の(3)の側面によれば、入力手段や処理能力が豊富な電子機器によりイベント予定時刻を一元的に管理することができ、ユーザの利便性が向上する。
また、上記本発明の(4)の側面によれば、時刻ずれが比較的大きいと想定される場合に時刻修正が制限されず、ユーザの利便性が向上する。
また、上記本発明の(5)の側面によれば、イベント予定時刻の設定が簡便になる。
また、上記本発明の(6)の側面によれば、イベントの実行と時刻修正の両立がより柔軟に行なわれる。
また、上記本発明の(7)の側面によれば、電子時計の内部時刻の修正をより迅速に行うことができる。
また、上記本発明の(8)の側面によれば、実行時刻の正確性が要求されるイベントについて、イベント実行時刻の正確性と計時の正確性とが両立される。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子時計1の外観の一例を示す平面図である。本実施形態に係る電子時計1は、いわゆるアナログ腕時計の外観を有し、電子機器である携帯端末30と近距離無線通信を行う。近距離無線通信を行うための通信回路やアンテナは、外装(時計ケース)である胴内に納められている。近距離無線通信の規格は特に限定されず、公知のいかなるものであってもよいが、本実施形態ではBLEを用いる。電子時計1は、時刻針の時刻合わせや機能の使用に用いる竜頭2と、プッシュボタン4を有する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子時計1の外観の一例を示す平面図である。本実施形態に係る電子時計1は、いわゆるアナログ腕時計の外観を有し、電子機器である携帯端末30と近距離無線通信を行う。近距離無線通信を行うための通信回路やアンテナは、外装(時計ケース)である胴内に納められている。近距離無線通信の規格は特に限定されず、公知のいかなるものであってもよいが、本実施形態ではBLEを用いる。電子時計1は、時刻針の時刻合わせや機能の使用に用いる竜頭2と、プッシュボタン4を有する。
電子時計1は、外装(時計ケース)である胴内に文字板10を有する。文字板10上には、電子時計1が携帯端末30との接続を確立する処理を行っていることを表す接続処理表示11と、携帯端末30との接続が切断されたことを表すリンクロス表示12と、携帯端末30に電子メールの受信があったことを通知する電子メール受信表示13と、携帯端末30に電話の着信があったことを通知する電話着信表示14とを有する。電子時計1は、接続処理表示11、リンクロス表示12、電子メール受信表示13及び電話着信表示14のいずれかを後述する秒針22により指し示すことで、ユーザに対しそれぞれの情報を表示する。
電子時計1は、第1副針15を有し、第1副針15により現在時刻を24時制で示す24時間表示15aを有する。また、電子時計1は、第2副針16を有し、第2副針16により二次電池の充電残量を「0」〜「3」の4段階で示す充電残量表示16aと、第2副針16により現在の曜日を「日」〜「土」で示す曜日表示16bと、第2副針16によりアラーム機能の設定を「ON」又は「OFF」で示すアラーム設定表示16cと、第2副針16により携帯端末30との近距離無線通信による接続状態を「ON」又は「OFF」で示す接続状態表示16dと、を有する。また、電子時計1は、第3副針17を有し、第3副針17で「TME」を指すことにより現在時刻表示機能が設定されていることを示し、第3副針17で「CHR」を指すことによりクロノグラフ機能が設定されていることを示し、第3副針17で「ALM」を指すことによりアラーム機能の設定状態にあることを示し、第3副針17で「L−TM」を指すことによりローカル時刻表示機能が設定されていることを示す、機能設定表示17aを有する。
電子時計1は、モータにより駆動される複数の時刻針を有する。具体的には、電子時計1は、時刻針として、ステッピングモータにより駆動される時針20、分針21及び秒針22を有する。もっとも、電子時計1は、これら以外の指針を時刻針として有してもよい。また、時刻針は何らかの時刻を指し示すためのアナログ表示部材であり、代表的なものは指針であるが、特殊なものとして、回転円板や、レトログラードなども時刻針に含まれ得る。
電子時計1は、音を発するブザー18を有する。ブザー18は、イベント予定時刻に音を発するアラームに用いられる。また、ブザー18は、携帯端末30に対する通信の着信確認に応じて音を発してよい。ここで、携帯端末30に対する通信の着信には、携帯端末30による電子メールの受信、携帯端末30により制御されるSNSアプリケーションによるメッセージの着信、携帯端末30による電話の着信を含む。電子時計1は、携帯端末30に対する通信の着信があったことをユーザに知らせるため、携帯端末30より受信した着信確認情報に応じてブザー18により音を発してよい。
電子時計1には、文字板10を覆うようにガラス等の透明材料により形成された風防が胴に取り付けられている。また、風防の反対側においては裏蓋が胴に取り付けられている。本明細書では、以降、電子時計1の風防が配置される方向(図1における紙面手前方向)を表側、裏蓋が配置される方向(図1における紙面奥方向)を裏側と呼ぶ。
図1に示した電子時計1のデザインは一例である。ここで示したもの以外にも、例えば、胴を丸型でなく角型にしてもよいし、竜頭2やプッシュボタン4の有無、数、配置は任意である。また、本実施形態では、指針を時針20、分針21、秒針22、第1副針15、第2副針16及び第3副針17の計6本としているが、これに限定されず、各種の表示を行う指針を追加又は削除してもよい。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子時計1及び携帯端末30の物理構成の一例を示す図である。電子時計1は、アンテナを含む時計通信部62で近距離無線通信に用いられる電波を送受信する。電子時計1は、例えば、携帯端末30から時刻修正情報がエンコードされた電波を受信する。受信された電波は、エンコード/デコード回路41によりデコードされ、コントローラ40に受け渡される。コントローラ40は、電子時計1全体の動作を制御するマイクロコンピュータであり、その内部に第1の時計回路を有しており、内部時刻を計時する機能を有している。第1の時計回路の精度は、用いる水晶振動子の精度や温度等の使用環境にも依存するが、月差±15秒程度である。もちろん、この精度は、必要に応じて任意に設定してよい。また、第1の時計回路により保持される内部時刻は、受信された時刻修正情報に基づいて適宜修正されることにより、正確に保たれる。
コントローラ40には、ユーザによる外部からの操作を受け付ける入力部(竜頭2及びプッシュボタン4)からの信号が入力される。また、コントローラ40からは、内部時刻に基づいてモータ42を駆動する信号が出力され、指針(時針20、分針21及び秒針22)を駆動し、時刻が表示される。さらに、電子時計1の状態や携帯端末30から受信した情報に応じた信号がモータ42に出力され、第1副針15、第2副針16及び第3副針17が駆動される。なお、指針を駆動するモータ42は1つに限定されず、独立して動作させたい指針の数に応じて複数のモータを設けてよい。また、コントローラ40からは、ブザー18により音を発生させる信号が出力される。ブザー18は、どのようなものを用いてもよく、例えば圧電ブザーであってよい。
本実施形態に係る電子時計1は、太陽電池43を備える。太陽電池43による発電により得られた電力は、電池44に蓄積される。そして、電池44からは、エンコード/デコード回路41及びコントローラ40に電力が供給される。スイッチ45は、エンコード/デコード回路41への電力供給のオン/オフを切り替えるスイッチであり、コントローラ40により制御される。高周波数で動作するエンコード/デコード回路41はその消費電力が大きいため、コントローラ40は、電波を送受信する時のみスイッチ45をオンとしてエンコード/デコード回路41を動作させ、それ以外の時はスイッチ45をオフとして、消費電力を低減する。
太陽電池43からは、発電量、受光量又は消費電力を示す情報がコントローラ40に入力される。コントローラ40は、発電量、受光量又は消費電力を示す情報をエンコード/デコード回路41に受け渡し、エンコード/デコード回路41が発電量、受光量又は消費電力を示す情報をエンコードし、近距離無線通信により携帯端末30に送信する。電子時計1は、発電量、受光量又は消費電力を示す情報を、例えば1時間毎等、定期的に携帯端末30に送信することとしてよい。
電子時計1による近距離無線通信は、竜頭2やプッシュボタン4等の入力手段によるユーザからの要求がなされた時や、あらかじめ定められた時刻となったとき、前回の時刻修正があった時刻からの経過時間、あるいは太陽電池43の発電量やその他の電子時計1の周囲の環境を示す情報等に基づいて行うようにしてよい。
携帯端末30は、アンテナを含む端末通信部54で近距離無線通信に用いられる電波を送受信する。携帯端末30は、例えば、エンコード/デコード回路32により時刻修正情報をエンコードして、電子時計1に送信する。また、携帯端末30は、インターネット回線や電話回線に無線接続され、時刻情報を取得したり、電子メールの送受信や電話通信を行ったりする。CPU(Central Processing Unit)31は、携帯端末30全体の動作を制御し、その内部に第2の時計回路を有しており、内部時刻を計時する機能を有している。第2の時計回路は、インターネット回線より取得される時刻情報に基づいて適宜修正され、正確な計時が維持される。
CPU31には、ユーザによる外部からの操作を受け付ける入力部50(タッチパネル)からの信号が入力される。また、CPU31からは、表示部51(液晶ディスプレイ)に映像信号が出力される。携帯端末30は、電池33を備え、電池33からエンコード/デコード回路32及びCPU31に電力が供給される。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る時刻設定システムの機能ブロック図である。携帯端末30は、入力部50と、表示部51と、端末制御部52と、第2のイベント予定時刻記憶部53と、端末通信部54と、を有する。入力部50は、携帯端末30のユーザの操作を受け付けて、携帯端末30の端末制御部52に入力を行うものであり、本実施形態の場合タッチパネルである。表示部51は、ユーザに種々の情報を表示するものであり、本実施形態の場合、液晶ディスプレイである。
端末制御部52は、CPU31で構成され、携帯端末30全体を制御する。端末制御部52は、第2の計時回路52aと、制限部52bと、制限範囲設定部52cと、を含む。第2の計時回路52aは、水晶振動子に基づいて計時を行う。制限部52bは、第2の計時回路52aにより計時される時刻が、少なくとも第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合に、時刻修正情報送信部54bによる時刻修正情報の送信を制限する。制限部52bの機能については、後に詳細に説明する。制限範囲設定部52cは、制限部52bにより参照される制限範囲を、最後の時刻修正情報の送信からの期間に基づいて設定する。
第2のイベント予定時刻記憶部53は、イベント予定時刻を記憶する。ここで、イベントとは、電子時計1により実行される動作であって、アラームの発生、発電量、受光量又は消費電力の記録、発電量、受光量又は消費電力の送信、及び携帯端末30(電子機器)に対する通信の着信確認の少なくともいずれかである。また、イベント予定時刻は、イベントの実行が予定されている時刻である。
端末通信部54は、イベント予定時刻受信部54aと、時刻修正情報送信部54bと、発電量受信部54cと、を含む。イベント予定時刻受信部54aは、時刻修正情報送信部54bによる時刻修正情報の送信に先立って、電子時計1からイベント予定時刻を受信する。時刻修正情報送信部54bは、電子時計1の第1の計時回路61aにより計時される時刻を修正する時刻修正情報を送信する。ここで、時刻修正情報とは、第1の計時回路61aにより計時される時刻と正確な時刻との間のずれを修正するための情報である。時刻修正情報は、例えば、正確な時刻を示す情報であってよいし、第1の計時回路61aにより計時される時刻と正確な時刻との差を示す情報であってもよい。発電量受信部54cは、電子時計1より、電子時計1の太陽電池43で発電された電力量を受信する。
電子時計1は、竜頭2及びプッシュボタン4と、第1のイベント予定時刻記憶部60と、時計制御部61と、時針20、分針21及び秒針22と、ブザー18と、時計通信部62と、を含む。
第1のイベント予定時刻記憶部60は、イベント予定時刻を記憶する。時計制御部61は、第1の計時回路61aと、時刻修正部61bと、イベント実行部61cと、を含む。第1の計時回路61aは、水晶振動子に基づいて計時を行う。時刻修正部61bは、携帯端末30から受信した時刻修正情報に基づいて第1の計時回路61aにより計時される時刻を修正する。イベント実行部61cは、第1の計時回路61aにより計時される時刻が第1のイベント予定時刻記憶部60に記憶されたイベント予定時刻となった時に、所定のイベントを実行する。ここで、所定のイベントとは、ブザー18によるアラームの発生、発電量、受光量又は消費電力の記録、発電量、受光量又は消費電力の送信、及び携帯端末30(電子機器)に対する通信の着信確認の少なくともいずれかである。
時計通信部62は、イベント予定時刻送信部62aと、時刻修正情報受信部62bと、発電量送信部62cと、を含む。イベント予定時刻送信部62aは、第1のイベント予定時刻記憶部60に記憶されたイベント予定時刻を携帯端末30に送信する。時刻修正情報受信部62bは、携帯端末30から時刻修正情報を受信する。発電量送信部62cは、太陽電池43で発電された電力量を携帯端末30に送信する。発電量送信部62cによる発電量の送信は、1時間毎等、定期的に行なわれてよい。なお、本実施形態に係る時刻設定システム100では、電子時計1が発電量送信部62cを備える場合を例示したが、電子時計1は受光量又は消費電力を記録し、携帯端末30に対して送信してもよい。
本実施形態に係る時刻設定システム100では、電子時計1の竜頭2やプッシュボタン4を用いてイベント予定時刻の設定が行なわれ、第1のイベント予定時刻記憶部60に記憶される。電子時計1は、第1のイベント予定時刻記憶部60に記憶されたイベント予定時刻を、ユーザの操作に基づいて、又は定期的に携帯端末30に送信する。携帯端末30は、受信したイベント予定時刻を第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶する。本実施形態に係る時刻設定システム100によれば、電子時計1において設定したイベント予定時刻が携帯端末30に共有され、携帯端末30から電子時計1への時刻修正情報の送信が適切に制御される。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る時刻設定システムにおける時刻修正のフローチャートである。電子時計1は、第1のイベント予定時刻記憶部60に記憶されたイベント予定時刻を携帯端末30に送信する(S1)。電子時計1によるイベント予定時刻の送信は、携帯端末30による時刻修正情報の送信に先立って行なわれる。電子時計1は、太陽電池43による発電量を携帯端末30に送信する際に、併せてイベント予定時刻を携帯端末30に送信してもよい。
携帯端末30は、イベント予定時刻を受信し(S2)、制限部52bによって時刻修正情報の送信を制限するか否かを判断する。携帯端末30は、原則として、第2の計時回路52aにより計時された時刻が、少なくともイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合には時刻修正情報の送信を制限し、そうでない場合には時刻修正情報の送信を許可する。ただし、携帯端末30は、第2の計時回路52aにより計時された時刻がイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合であっても、所定の条件を満たす場合には、例外的に時刻修正情報の送信を制限しない。ここで、所定の条件とは、第2の計時回路52aにより計時される時刻のタイムゾーンの変更、最後の時刻修正情報の送信からの所定期間の経過、第1の計時回路61aの停止、及び第2の計時回路52aにより計時される時刻のユーザによる修正の少なくともいずれかである。
携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信以降、第2の計時回路52aにより計時される時刻のタイムゾーンの変更があったか否かを判断する(S3)。タイムゾーンの変更があった場合、第1の計時回路61aの時刻ずれは、数秒程度ではなく、数十分から数時間程度であることが想定され、イベント予定時刻の到来まで時刻修正されないのでは電子時計1のユーザに不都合となることもある。そのため、携帯端末30は、タイムゾーンの変更があった場合には、第2の計時回路52aにより計時された時刻がイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にあるか否かに関わらず、電子時計1に対して時刻修正情報を送信する。
携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信から所定期間が経過したか否かを判断する(S4)。ここで、所定期間とは、例えば1ヶ月であるが、設定は任意である。本実施形態に係る電子時計1のように、第1の計時回路61aの精度が月差±15秒程度である場合、最後の時刻修正情報の送信から1ヶ月経過すると、第1の計時回路61aにより計時される時刻は、最大で15秒遅れるか又は進むことが想定される。このような場合にイベント予定時刻の到来まで時刻修正されないのでは、電子時計1のユーザに不都合となることもある。そのため、携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信から所定期間が経過した場合には、第2の計時回路52aにより計時された時刻がイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にあるか否かに関わらず、電子時計1に対して時刻修正情報を送信する。
携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信から現在までに第1の計時回路61aが停止したか否かを判断する(S5)。例えば、電子時計1は、第1の計時回路61aが停止した場合に第1の計時回路61aが停止したことを示す停止情報を記憶し、携帯端末30に停止情報を送信して、携帯端末30は、停止情報の有無により第1の計時回路61aが停止したか否かを判断してよい。ここで、電子時計1から携帯端末30への停止情報の送信は定期的に行ってよい。また、電子時計1は、第1の計時回路61aの動作状態を定期的に記憶して、携帯端末30に動作状態を送信し、携帯端末30は、第1の計時回路61aの動作状態を解析して第1の計時回路61aが停止したか否かを判断することとしもよい。第1の計時回路61aが停止していた場合、第1の計時回路61aの時刻ずれは、数秒程度ではなく、数十分から数時間程度であることが想定され、イベント予定時刻の到来まで時刻修正されないのでは、電子時計1のユーザに不都合となることもある。そのため、携帯端末30は、第1の計時回路61aが停止していた場合には、第2の計時回路52aにより計時された時刻がイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にあるか否かに関わらず、電子時計1に対して時刻修正情報を送信する。
携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信から現在までに第2の計時回路52aにより計時される時刻のユーザによる修正があったか否かを判断する(S6)。ユーザにより第2の計時回路52aにより計時される時刻が修正されていた場合、第1の計時回路61aの時刻ずれは、数秒程度ではなく、数十分から数時間程度であることが想定され、イベント予定時刻の到来まで時刻修正されないのでは電子時計1のユーザに不都合となることもある。そのため、携帯端末30は、ユーザにより第2の計時回路52aにより計時される時刻が修正されていた場合には、第2の計時回路52aにより計時された時刻がイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にあるか否かに関わらず、電子時計1に対して時刻修正情報を送信する。
携帯端末30は、第2の計時回路52aにより計時される時刻のタイムゾーンの変更(S3)、最後の時刻修正情報の送信からの所定期間の経過(S4)、第1の計時回路61aの停止(S5)、及び第2の計時回路52aにより計時される時刻のユーザによる修正(S6)のいずれも無かった場合に、第2の計時回路52aにより計時される時刻が、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にあるか否かを判断する(S7)。ここで、所定の制限範囲とは、携帯端末30の制限範囲設定部52cにより設定される範囲であり、例えばイベント予定時刻の前後5秒間である。より具体的には、イベント予定時刻が10時0分0秒である場合、制限範囲は9時59分55秒から10時0分5秒までの範囲であってよい。携帯端末30は、第2の計時回路52aにより計時される時刻が、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合、時刻修正情報の送信を行なわず待機する(S8)。一方、第2の計時回路52aにより計時される時刻が、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻の後の所定の制限範囲に無い場合、携帯端末30は、電子時計1に時刻修正情報を送信する(S9)。電子時計1は、時刻修正情報を受信し(S10)、時刻修正部61bにより第1の計時回路61aにより計時される時刻を修正する(S11)。
仮に、第1の計時回路61aにより計時される時刻が2秒遅れており、イベント予定時刻が10時0分0秒に設定されている場合であって、第2の計時回路52aにより計時される時刻が10時0分1秒を示した時に携帯端末30から電子時計1に時刻修正情報が送信され、即座に第1の計時回路61aにより計時される時刻が修正されると、第1の計時回路61aにより計時される時刻は、9時59分59秒から10時0分1秒に修正されることとなる。そのため、イベント予定時刻である10時0分0秒が飛ばされ、イベントが実行されないこととなる。本実施形態に係る時刻設定システム100によれば、イベント予定時刻が所定の制限範囲にある場合には、時刻修正情報の送信が制限され、第1の計時回路61aにより計時される時刻が遅れている場合にはイベント予定時刻が飛ばされることが防止される。そのため、時刻修正とイベントの実行の双方が適切に行われる。
本実施形態に係る時刻設定システム100の動作について、第1の計時回路61aにより計時される時刻が2秒遅れており、イベント予定時刻が10時0分0秒に設定されていて、制限範囲がイベント予定時刻の前後5秒間である場合について説明する。この場合、第2の計時回路52aにより計時される時刻が10時0分5秒を示すまで、携帯端末30から電子時計1に時刻修正情報を送信することが制限され、第2の計時回路52aにより計時される時刻が10時0分5秒になった時に携帯端末30から電子時計1に時刻修正情報が送信され、即座に第1の計時回路61aにより計時される時刻が修正されて、第1の計時回路61aにより計時される時刻が10時0分3秒から10時0分5秒に修正されることとなる。電子時計1は、第1の計時回路61aにより計時される時刻がイベント予定時刻である10時0分0秒になった時にイベントを実行し、その3秒後に第1の計時回路61aにより計時される時刻が修正されるので、イベントが適切に実行され、第1の計時回路61aの時刻修正も適切に行なわれる。
制限部52bにより時刻修正情報の送信を制限する所定の範囲は、イベント予定時刻の後のみならず、イベント予定時刻の前に設定されてもよい。例えば、第1の計時回路61aにより計時される時刻が2秒進んでおり、イベント予定時刻が10時0分0秒に設定されていて、制限範囲がイベント予定時刻の前後5秒間である場合について説明する。この場合、仮に携帯端末30の制限部52bの働きが無く、第2の計時回路52aにより計時される時刻が9時59分59秒を示した時に携帯端末30から電子時計1に時刻修正情報が送信されると、第1の計時回路61aにより計時される時刻は、10時0分1秒から9時59分59秒に修正されることとなる。そのため、イベント予定時刻である10時0分0秒が2秒間隔で2度到来することとなり、イベントが重複して実行されることとなる。本実施形態に係る時刻設定システム100によれば、第2の計時回路52aにより計時される時刻が9時59分55秒から10時0分5秒までの間、時刻修正情報の送信が制限されるため、第2の計時回路52aにより計時される時刻が10時0分5秒になった時に携帯端末30から電子時計1に時刻修正情報が送信され、第1の計時回路61aにより計時される時刻が修正されて、第1の計時回路61aにより計時される時刻が10時0分7秒から10時0分5秒に修正されることとなる。電子時計1は、第1の計時回路61aにより計時される時刻がイベント予定時刻である10時0分0秒になった時にイベントを実行し、その7秒後に第1の計時回路61aにより計時される時刻が修正されるので、イベントが適切に実行され、第1の計時回路61aの時刻修正も適切に行なわれる。
本実施形態に係る時刻設定システム100によれば、携帯端末30は、時刻修正情報送信部54bによる時刻修正情報の送信に先立って、電子時計1からイベント予定時刻を受信するため、電子時計1側で設定された最新のイベント予定時刻に基づいて、時刻修正情報の送信を制限するか否かを判断し、イベントの実行と第1の計時回路61aの時刻修正とを両立させることができる。本実施形態に係る時刻設定システム100によれば、携帯端末30(電子機器)において時刻修正情報を送信するか否かを判断し、電子時計1は受信した時刻修正情報に従って時刻修正を行う。そのため、携帯端末30の豊富な処理能力や記憶容量を活用して、電子時計1の処理負荷を低減し、電子時計1の消費電力を低減することができる。
また、本実施形態に係る時刻設定システム100によれば、アラームの発生、発電量、受光量又は消費電力の記録、発電量、受光量又は消費電力の送信、及び電子機器に対する通信の着信確認といった実行時刻の正確性が要求されるイベントについて、イベント実行と時刻修正のどちらを優先して行うかが適切に判断され、イベント実行時刻の正確性と計時の正確性とが両立される。
図5は、本発明の第1の実施形態に係る携帯端末30における制限範囲設定のフローチャートである。携帯端末30は、電子時計1の有する第1の計時回路61aの計時精度を取得する(S20)。第1の計時回路61aの計時精度は、予め携帯端末30の記憶部に記憶してあってもよいし、電子時計1が送信する計時精度を受信するのであってもよい。
携帯端末30の制限範囲設定部52cは、最後の時刻修正情報の送信からの期間を取得する(S21)。携帯端末30は、時刻修正情報を送信した日時を記憶部に記憶し、最後の時刻修正情報の送信からの期間を算出することとしてよい。
制限範囲設定部52cは、最後の時刻修正情報の送信からの期間に基づいて、制限範囲を設定する(S22)。制限範囲設定部52cは、第1の計時回路61aの計時精度と最後の時刻修正情報の送信からの期間とから想定される最大誤差を算出し、算出された最大誤差を上回る制限範囲を設定することとしてよい。例えば、第1の計時回路61aの計時精度が月差±15秒であり、最後の時刻修正情報の送信からの期間が10日間であった場合、第1の計時回路61aは最大で5秒程度のずれを生じていると想定される。この場合、制限範囲設定部52cは、制限範囲をイベント予定時刻の前後5秒間より大きな範囲、例えばイベント予定時刻の前後6秒間としてよい。なお、制限範囲設定部52cは、制限範囲に所定の上限を設けて、最後の時刻修正情報の送信からの期間が長くなった場合であっても、制限範囲が所定の上限以上に拡大しないようにしてもよい。例えば、制限範囲設定部52cは、制限範囲の上限を、イベント予定時刻の前後10秒間としてもよい。このように、第1の計時回路61aの計時精度と、最後の時刻修正情報の送信からの期間に基づいて制限範囲を設定することで、電子時計1の第1の計時回路61aについて想定される最大誤差に基づいた時刻修正が行なわれ、イベントの実行と時刻修正の両立がより柔軟に行なわれる。
制限範囲設定部52cは、制限範囲を、イベント予定時刻の前に設定せず、イベント予定時刻の後に設定することとしてもよい。制限範囲をイベント予定時刻の前に設定しないと、第1の計時回路61aにより計時される時刻が進んでいた場合、イベントが重複して実行される場合がある。しかしながら、イベントがブザー18によるアラームの発生や、携帯端末30(電子機器)に対する通信の着信確認である場合、イベントが重複して実行されることによる弊害は無い。制限範囲を、イベント予定時刻の前に設定せず、イベント予定時刻の後に設定することで、時刻修正情報の送信が制限される範囲を最小限とすることができ、第1の計時回路61aの修正をより迅速に行うことができる。
本実施形態に係る時刻設定システム100において、イベント予定時刻は、毎正秒である。ここで、毎正秒とは、各時分のはじまりの時刻をいう。これにより、ユーザは、イベント予定時刻を設定する際に秒の設定を省略することができ、イベント予定時刻の設定が簡便になる。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る時刻設定システムの機能ブロック図である。本実施形態に係る時刻設定システム100は、携帯端末30がイベント予定時刻送信部54dを有し、電子時計1がイベント予定時刻受信部62dとイベント予定時刻更新部61dを有する点で第1の実施形態に係る時刻設定システム100と相違する。その他の構成については、本実施形態に係る時刻設定システム100は、第1の実施形態に係る時刻設定システム100と同様の構成を有する。以下では、第1の実施形態の場合との相違点について詳しく説明し、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る時刻設定システムの機能ブロック図である。本実施形態に係る時刻設定システム100は、携帯端末30がイベント予定時刻送信部54dを有し、電子時計1がイベント予定時刻受信部62dとイベント予定時刻更新部61dを有する点で第1の実施形態に係る時刻設定システム100と相違する。その他の構成については、本実施形態に係る時刻設定システム100は、第1の実施形態に係る時刻設定システム100と同様の構成を有する。以下では、第1の実施形態の場合との相違点について詳しく説明し、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略する。
携帯端末30は、時刻修正情報送信部54bによる時刻修正情報の送信に先立って、電子時計1へイベント予定時刻を送信するイベント予定時刻送信部54dを有する。本実施形態に係る時刻設定システム100では、携帯端末30を用いてイベント予定時刻の設定が行なわれ、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶される。携帯端末30は、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻を、ユーザの操作に基づいて、又は定期的に電子時計1に送信する。
電子時計1は、イベント予定時刻を受信するイベント予定時刻受信部62dを有する。電子時計1は、イベント予定時刻受信部62dにより受信したイベント予定時刻により第1のイベント予定時刻記憶部60に記憶されたイベント予定時刻を更新するイベント予定時刻更新部61dを有する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る時刻設定システム100における時刻修正のフローチャートである。携帯端末30は、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻を電子時計1に送信する(S30)。携帯端末30によるイベント予定時刻の送信は、携帯端末30による時刻修正情報の送信に先立って行なわれる。携帯端末30は、1時間毎等、定期的にイベント予定時刻を電子時計1に送信してもよいし、ユーザの操作に基づいてイベント予定時刻を電子時計1に送信してもよい。
電子時計1は、イベント予定時刻を受信し(S31)、イベント予定時刻更新部61dにより第1のイベント予定時刻記憶部60に記憶されたイベント予定時刻を更新する(S32)。携帯端末30は、制限部52bによって時刻修正情報の送信を制限するか否かを判断する。携帯端末30は、原則として、第2の計時回路52aにより計時された時刻が、少なくともイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合には時刻修正情報の送信を制限し、そうでない場合には時刻修正情報の送信を許可する。ただし、携帯端末30は、第2の計時回路52aにより計時された時刻がイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合であっても、所定の条件を満たす場合には、例外的に時刻修正情報の送信を制限しない。ここで、所定の条件とは、第2の計時回路52aにより計時される時刻のタイムゾーンの変更、最後の時刻修正情報の送信からの所定期間の経過、第1の計時回路61aの停止、及び第2の計時回路52aにより計時される時刻のユーザによる修正の少なくともいずれかである。
携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信以降、第2の計時回路52aにより計時される時刻のタイムゾーンの変更があったか否かを判断する(S33)。また、携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信から所定期間が経過したか否かを判断する(S34)。また、携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信から現在までに第1の計時回路61aが停止したか否かを判断する(S35)。また、携帯端末30は、最後の時刻修正情報の送信から現在までに第2の計時回路52aにより計時される時刻のユーザによる修正があったか否かを判断する(S36)。第2の計時回路52aにより計時される時刻のタイムゾーンの変更(S33)、最後の時刻修正情報の送信からの所定期間の経過(S34)、第1の計時回路61aの停止(S35)、及び第2の計時回路52aにより計時される時刻のユーザによる修正(S36)のいずれが行なわれた場合、第2の計時回路52aにより計時される時刻が、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にあるか否かに関わらず、携帯端末30は電子時計1に対して時刻修正情報を送信する(S39)。
携帯端末30は、第2の計時回路52aにより計時される時刻のタイムゾーンの変更(S33)、最後の時刻修正情報の送信からの所定期間の経過(S34)、第1の計時回路61aの停止(S35)、及び第2の計時回路52aにより計時される時刻のユーザによる修正(S36)のいずれも無かった場合に、第2の計時回路52aにより計時される時刻が、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にあるか否かを判断する(S37)。携帯端末30は、第2の計時回路52aにより計時される時刻が、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合、時刻修正情報の送信を行なわず待機する(S38)。一方、第2の計時回路52aにより計時される時刻が、第2のイベント予定時刻記憶部53に記憶されたイベント予定時刻の後の所定の制限範囲に無い場合、携帯端末30は、電子時計1に時刻修正情報を送信する(S39)。電子時計1は、時刻修正情報を受信し(S40)、時刻修正部61bにより第1の計時回路61aにより計時される時刻を修正する(S41)。
本実施形態に係る時刻設定システム100によれば、携帯端末30側で設定したイベント予定時刻に基づいて、電子時計1の第1のイベント予定時刻記憶部60に記憶されたイベント予定時刻が更新されることで、入力手段や処理能力が豊富な携帯端末30によりイベント予定時刻を一元的に管理することができ、ユーザの利便性が向上する。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、この実施形態に示した具体的な構成は一例として示したものであり、本発明の技術的範囲をこれに限定することは意図されていない。例えば、上述の実施形態で使用する機器として、電子時計を対象として説明したが、本発明は電子時計に限定されることなく、より一般的な電子機器に適用されてもよい。また、電子時計と通信する機器は携帯機器に限定されず、一般的な電子機器、例えば据え置き型の電子機器であってもよい。当業者は、これら開示された実施形態を適宜変形してもよく、本明細書にて開示される発明の技術的範囲は、そのようになされた変形をも含むものと理解すべきである。
1 電子時計、2 竜頭、4 プッシュボタン、10 文字板、11 接続処理表示、12 リンクロス表示、13 電子メール受信表示、14 電話着信表示、15 第1副針、15a 24時間表示、16 第2副針、16a 充電残量表示、16b 曜日表示、16c アラーム設定表示、16d 接続状態表示、17 第3副針、17a 機能設定表示、18 ブザー、20 時針、21 分針、22 秒針、30 携帯端末、31 CPU、32 エンコード/デコード回路、33 二次電池、40 コントローラ、41 エンコード/デコード回路、42 モータ、43 太陽電池、44 二次電池、45 スイッチ、50 入力部、51 表示部、52 端末制御部、52a 第2の計時回路、52b 制限部、52c 制限範囲設定部、53 第2のイベント予定時刻記憶部、54 端末通信部、54a イベント予定時刻受信部、54b 時刻修正情報送信部、54c イベント予定時刻送信部、60 第1のイベント予定時刻記憶部、61 時計制御部、61a 第1の計時回路、61b 時刻修正部、61c イベント実行部、61d イベント予定時刻更新部、62 時計通信部、62a イベント予定時刻送信部、62b 時刻修正情報受信部、62c イベント予定時刻受信部、100 時刻設定システム。
Claims (10)
- 第1の計時回路と、
イベント予定時刻を記憶する第1のイベント予定時刻記憶部と、
前記第1の計時回路により計時される時刻が前記第1のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻となった時に、所定のイベントを実行するイベント実行部と、
を有する電子時計と、
第2の計時回路と、
前記イベント予定時刻を記憶する第2のイベント予定時刻記憶部と、
前記第1の計時回路により計時される時刻を修正する時刻修正情報を送信する時刻修正情報送信部と、
前記第2の計時回路により計時される時刻が、少なくとも前記第2のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合に、前記時刻修正情報の送信を制限する制限部と、
を有する電子機器と、
を有する時刻設定システム。 - 前記電子時計は、前記第1のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻を送信するイベント予定時刻送信部をさらに有し、
前記電子機器は、前記時刻修正情報送信部による前記時刻修正情報の送信に先立って、前記電子時計から前記イベント予定時刻を受信するイベント予定時刻受信部をさらに有する、
請求項1に記載の時刻設定システム。 - 前記電子機器は、前記時刻修正情報送信部による前記時刻修正情報の送信に先立って、前記電子時計へ前記イベント予定時刻を送信するイベント予定時刻送信部をさらに有し、
前記電子時計は、
前記イベント予定時刻を受信するイベント予定時刻受信部と、
前記イベント予定時刻受信部により受信した前記イベント予定時刻により前記第1のイベント予定時刻記憶部に記憶された前記イベント予定時刻を更新するイベント予定時刻更新部と、をさらに有する、
請求項1に記載の時刻設定システム。 - 前記制限部は、前記第2の計時回路により計時される時刻のタイムゾーンの変更、最後の前記時刻修正情報の送信からの所定期間の経過、前記第1の計時回路の停止、及び前記第2の計時回路により計時される時刻のユーザによる修正の少なくともいずれかがあった場合には、前記時刻修正情報の送信の制限を行わない、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の時刻設定システム。 - 前記イベント予定時刻は、毎正秒である、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の時刻設定システム。 - 前記電子機器は、前記制限範囲を最後の前記時刻修正情報の送信からの期間に基づいて設定する制限範囲設定部をさらに有する、
請求項1〜5のいずれか1項に記載の時刻設定システム。 - 前記制限範囲設定部は、前記制限範囲を、前記イベント予定時刻の前に設定せず、前記イベント予定時刻の後に設定する、
請求項6に記載の時刻設定システム。 - 前記所定のイベントは、アラームの発生、発電量、受光量又は消費電力の記録、発電量、受光量又は消費電力の送信、及び前記電子機器に対する通信の着信確認の少なくともいずれかである、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の時刻設定システム。 - 計時回路と、
イベント予定時刻を記憶するイベント予定時刻記憶部と、
電子時計の時刻を修正する時刻修正情報を送信する時刻修正情報送信部と、
前記計時回路により得られた時刻が、少なくとも前記イベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合に、前記時刻修正情報の送信を制限する制限部と、
を有する電子機器。 - 電子機器により時刻を計時し、
計時された前記時刻が、少なくともイベント予定時刻の後の所定の制限範囲にある場合には前記時刻修正情報の送信を制限し、そうでない場合には前記時刻修正情報の送信を許可し、
前記時刻修正情報の送信が許可されている場合に、前記電子機器により電子時計に時刻修正情報を送信し、
前記電子時計により前記時刻修正情報を受信し、
前記時刻修正情報に基づいて前記電子時計により計時される時刻を修正する、
時刻設定方法。
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JP2016125350A JP2017227588A (ja) | 2016-06-24 | 2016-06-24 | 時刻設定システム、電子機器及び時刻設定方法 |
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Cited By (1)
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CN117156038A (zh) * | 2023-04-07 | 2023-12-01 | 荣耀终端有限公司 | 时间设置方法及电子设备 |
-
2016
- 2016-06-24 JP JP2016125350A patent/JP2017227588A/ja active Pending
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