JP2017223781A - 光デバイス及びレーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバが加熱されることを抑制することができる光デバイス及び光デバイスを備えるレーザ装置を提供する。【解決手段】光ファイバ31と、光ファイバ31の外周面を被覆する金属層36と、金属層36に接する流動性の冷媒50と、を備え、冷媒50に含まれる不純物が光ファイバ31の外周面に付着することを抑制できると共に、不純物が光ファイバから漏洩する光によって加熱されることを抑制することができる光デバイス30。【選択図】図2

Description

本発明は光デバイス及び当該光デバイスを備えるレーザ装置に関する。
ファイバレーザ装置は、集光性に優れ、パワー密度が高く、小さなビームスポットとなる光が得られることから、レーザ加工分野、医療分野等の様々な分野において用いられている。
ファイバレーザ装置は、発振器から発振される高出力のレーザ光を光ファイバに伝搬させて出射し、目的の照射位置に照射する。このようなファイバレーザ装置における出射端の構造は、例えば下記特許文献1に開示されている。下記特許文献1に開示されているファイバレーザ装置では、レーザ光を伝搬する光ファイバと当該光ファイバの端面に接続される石英ブロック(ディスク)とが筐体に収容され、筐体内にはクーラントが満たされている。
特表2000−514930号公報
高出力のレーザ装置では、レーザ光が出射する出射端において発熱しやすい。上記特許文献1のレーザ装置では、クーラントが光ファイバ及び石英ブロックに直接接することによって、出射端において、光ファイバ及び石英ブロックが冷却される。
しかし、冷却水等のクーラントには、有機物や金属イオン等の不純物が含まれており、このような不純物が光ファイバの外周面に付着すると、光ファイバから漏洩する光がその不純物によって吸収され、光ファイバの外周面において局所的に発熱することがある。本発明者は、このような発熱によって光ファイバが加熱され、レーザ装置の特性を劣化させる等の問題を生じる場合があることを見出した。
そこで本発明は、光ファイバが加熱されることを抑制することができる光デバイス及び当該光デバイスを備えるレーザ装置を提供することを目的とする。
本発明の光デバイスは、光ファイバと、前記光ファイバの外周面を被覆する金属層と、前記金属層に接する流動性の冷媒と、を備えることを特徴とする。
また、上記光デバイスと、前記光ファイバを伝搬する光を出射する光源と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、光ファイバの外周面が金属層で被覆されており、光ファイバを伝搬する光の漏洩が抑制される。また、光ファイバと冷媒との間に金属層が介在することによって、冷媒が不純物を含んでいたとしても、当該不純物は金属層に付着し、当該不純物が光ファイバに付着することが抑制される。従って、光ファイバの外周面に不純物が付着して当該不純物が光ファイバから漏洩する光によって加熱されることが抑制され、光ファイバの加熱が抑制される。また、光ファイバから漏洩する光の一部が金属層に吸収されて熱が生じるとしても、金属層は光ファイバよりも熱伝導性に優れるため、当該熱は金属層によって分散され、熱の集中を抑制できると共に熱を効率良く冷媒に吸収させることができる。さらに、冷媒が流動性を有するため、冷媒内で熱を分散させることができ、冷媒により金属層を効率的に冷却することができる。このように金属層の熱が冷媒に吸収されることによって、光ファイバの加熱を抑制することができる。
また、レーザ装置から出射されて加工対象物の表面で反射された反射光が石英ブロック等の光学部材を介して光ファイバの外側から光ファイバの外周面に向かって戻る場合がある。このような場合であっても、上記光デバイスでは、光ファイバが金属層に被覆されていることによって、反射光が光ファイバの外周面側から光ファイバに入射することが抑制される。従って、このような観点からも光ファイバが反射光によって加熱されることが抑制される。また、金属層に入射する反射光の一部が金属層に吸収されるとしも、金属層で生じる熱は上記と同様にして冷媒に吸収されるので、光ファイバの加熱は抑制される。
また、光ファイバが金属層で被覆されていることによって、光ファイバは当該金属層で保護される。このため、冷媒を循環させることによって、冷媒に含まれる不純物の接触や冷媒の流動による振動等が生じる場合であっても、光ファイバが損傷することを抑制することができる。
また、前記光ファイバ及び前記冷媒を収容する金属筐体を備え、前記冷媒が前記金属筐体に接することが好ましい。
冷媒が金属筐体に接することによって、冷媒と金属筐体との間で熱交換をすることができ、冷媒から金属筐体へ或いは金属筐体から冷媒へと熱を分散させることができる。また、金属筐体へと伝わった熱は、外に放出させることができる。このように熱が分散や放出されることによって、光ファイバへ熱が伝わることをより抑制することができる。
また、前記金属筐体の内周面が光を散乱することが好ましい。
レーザ装置から出射される光は、上記のように、加工対象物に照射され、一部が反射光として光デバイス側に戻ってくることがある。このような場合であっても、金属筐体の内周面が光を散乱することによって、金属筐体内周面の一部に光が集中することを抑制し、金属筐体内周面の一部が局所的に加熱されることを抑制することができる。
また、前記金属筐体の内周面が光を吸収することが好ましい。
金属筐体が上記のような反射光を吸収することにより、光を熱に変換させて当該熱を金属筐体内で分散させ、当該熱を冷媒に吸収させたり、外に放出させたりすることができる。
また、前記光ファイバの端面に石英ブロックが接続され、前記石英ブロックのうち前記光ファイバが接続される側の面は、前記光ファイバの前記端面より大きく、前記石英ブロックのうち前記光ファイバが接続される部位を囲む位置に、前記冷媒に接する金属層が形成されることが好ましい。
上記のように、レーザ装置から出射される光は、加工対象物に照射され、一部が反射光としてレーザ装置の出射端に備えらえる光デバイスに戻ってくることがある。光デバイスに戻ってくる反射光は、まず石英ブロックに入射する。石英ブロックのうち光ファイバが接続される部位を囲む位置に金属層が形成されることによって、反射光のうち光ファイバの端面に入射しない光の少なくとも一部を、金属層によって反射または吸収することができる。金属層が反射光を反射する場合、反射光によって光ファイバが加熱されることが抑制される。また、金属層が反射光を吸収する場合、金属層が反射光を吸収することによって生じる熱は金属層に接する冷媒に吸収されるため、光ファイバに熱が伝わることが抑制される。さらに、このように金属層が形成されることによって、冷媒が不純物を含んでいたとしても、当該不純物は金属層に付着し、当該不純物が石英ブロックに付着することが抑制される。従って、石英ブロックに付着した不純物が反射光によって加熱されるということが抑制されるので、石英ブロックが加熱されることが抑制される。
以上のように本発明によれば、光ファイバが加熱されることを抑制することができる光デバイス及び当該光デバイスを備えるレーザ装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係るレーザ装置を示す概念図である。 図1に示す光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。 図2に示すIII−IIIに沿った光ファイバの中心軸に垂直な光デバイスの断面を概略的に示す図である。 図2に示す石英ブロックと石英ブロックに接続される光ファイバの一部との断面図、及び反射光の光路例を概略的に示す図である。 図2に示す石英ブロックと石英ブロックに接続される光ファイバの一部との断面図、及び反射光の他の光路例を概略的に示す図である。 図2に示す石英ブロックと石英ブロックに接続される光ファイバの一部との断面図、及び反射光の更なる他の光路例を概略的に示す図である。 本発明の第2実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。
以下、本発明に係る光デバイス及びレーザ装置の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
<レーザ装置>
まず、本発明の第1本実施形態に係るレーザ装置の構成について説明する。
図1は、本発明の第1本実施形態に係るレーザ装置を示す概念図である。図1に示すように、本実施形態のレーザ装置1は、複数の光源10と、光コンバイナ20と、光デバイス30とを主な構成として備える。
それぞれの光源10は、所定の波長の光を出射するレーザ装置とされ、例えば、ファイバレーザ装置や固体レーザ装置とされる。光源10がファイバレーザ装置とされる場合、共振器型のファイバレーザ装置であったり、MO−PA(Master Oscillator Power Amplifier)型のファイバレーザ装置であったりする。それぞれの光源10から出射する光は、例えば、1050nmの波長の光とされる。
それぞれの光源10には、光源10から出射する光を伝搬する光ファイバ11が接続されている。それぞれの光ファイバ11は、例えば、コアの直径が20μm程度のフューモードファイバとされる。従って、それぞれの光源10から出射する光は、2から4程度のLPモードで、それぞれの光ファイバ11を伝搬する。
光コンバイナ20は、それぞれの光ファイバ11のコアと光ファイバ21のコアとを接続する部材であり、例えば、それぞれの光ファイバ11と、光ファイバ11よりも直径の大きい光ファイバ21とが端面接続されてなる。光ファイバ21は、例えば、コアの直径が50μmから100μm程度とされるマルチモードファイバとされる。
図2は、図1に示す光デバイス30の一部を概略的に示す断面図である。図3は、図2に示すIII−IIIに沿った光ファイバ31の中心軸に垂直な光デバイス30の断面を概略的に示す図である。光デバイス30は、光ファイバ31、金属層36、石英ブロック35、金属筐体40、及び冷媒50を主な構成として備える。
光ファイバ31は、光ファイバ21の一部または光ファイバ21に接続される光ファイバ21と同様の構成の他の光ファイバとされる。光ファイバ31は、コア31a、コア31aを囲うクラッド31b、及びクラッド31bを被覆する図示されていない被覆層を有する。当該被覆層と冷媒50とは接していない。また、光ファイバ31の出射端側の端部では、端面31fは酸水素バーナ等によって石英ブロック35に融着されている。このような光ファイバ31は、例えば、コア31aの直径が100μm程度、クラッド31bの外径が360μm程度の光ファイバとされる。
石英ブロック35は、ガラスから成る柱状体である。石英ブロック35は、例えば、直径8mm、長さ23mm程度の石英から成る円柱状体とされる。石英ブロック35の一方の面35bの中央部には、上記のように光ファイバ31の端面31fが融着される。以下、石英ブロック35のうち光ファイバ31が接続される側の面を入射面35bといい、その反対側の面を出射面35aという。石英ブロック35の入射面35bは、光ファイバ31の端面31fより大きい。そのため、石英ブロック35の入射面35bは、光ファイバ31の端面31fに接しない部位を有する。
金属層36は、光ファイバ31の外周面を被覆する金属からなる層である。本実施形態の金属層36は、光ファイバ31のクラッド31bの外周面に密着している。また、金属層36は、石英ブロック35に接しており、光ファイバ31の石英ブロック35側の端部において、クラッド31bが露出する部位は形成されていない。従って、クラッド31bは冷媒50に接していない。また、金属層36は石英ブロック35の入射面35bと光ファイバ31の端面31fとの間には形成されておらず、石英ブロック35と光ファイバ31とは直接接続されている。金属層36は、光ファイバ31を伝搬する光の波長と同じ波長の光に対する反射率が高く、熱伝導率が高いことが好ましい。例えば、光ファイバ31を伝搬する光の波長が1050nm以上1100nm程度の場合、金属層36は、アルミニウム(Al)や銅(Cu)等で構成されることが好ましい。このような金属層36は、例えば、光ファイバ31と石英ブロック35とを融着した後にめっきやスパッタリング等によって形成される。
金属筐体40は、石英ブロック35、光ファイバ31の一部、及び冷媒50を収容する部材である。金属筐体40は筒状に形成されており、石英ブロック35及び光ファイバ31が挿入される。金属筐体40内において、石英ブロック35は、外周面35cがシリコーン系樹脂等の接着剤によって金属筐体40の内周面に固定されることにより、位置が固定される。
金属筐体40は、例えば、熱伝導性に優れる銅等の金属によって構成される。金属筐体40の外周面は、レーザ装置1から出射されるレーザ光のパワー等に応じて水冷されても良く、空冷されても良い。
また、金属筐体40の内周面は光を散乱することが好ましい。金属筐体40の内周面によって光を散乱させるには、例えば、金属筐体40の内周面を粗くすることが考えられる。ここで、金属筐体40が散乱する「光」とは、レーザ装置1から出射されて金属層36と金属筐体40の内周面との間に戻ってくる反射光を意味する。従って、当該光は、少なくとも光ファイバ31を伝搬する信号光と同じ波長の光を含む。ただし、反射光は光ファイバ31を伝搬する信号光と異なる波長の光も含む場合があるため、反射光が光ファイバ31を伝搬する信号光と異なる波長の光も含む場合は、金属筐体40が当該異なる波長の光も散乱することが好ましい。異なる波長の光とは、例えば、信号光のストークス光があげられる。
冷媒50は、流動性を有している。また、冷媒50は、金属層36に接しており、金属層36の熱を吸収することができる。本実施形態の冷媒50は、金属層36と金属筐体40の内周面との間に満たされており、金属筐体40にも接している。従って、金属層36と冷媒50との間、及び、冷媒50と金属筐体40との間で熱交換をすることがでる。すなわち、金属層36と冷媒50と金属筐体40との間で熱を分散させることができる。
冷媒50は、金属層36を冷却できるものであれば特に限定されず、例えば、水などの液体や、空気などの気体を冷媒50として用いることができる。また、冷媒50は、金属層36と金属筐体40の内周面との間に形成される空間から出入りし、当該空間内を循環していることが好ましい。
次に、本実施形態のレーザ装置1の動作及び作用について説明する。
それぞれの光源10から所定の波長の光が出射すると、それぞれの光は光ファイバ11を伝搬して、光コンバイナ20で合波され光ファイバ21を介して光デバイス30から出射する。光デバイス30において、レーザ光は、光ファイバ31のコア31aを伝搬し、石英ブロック35を通って出射される。石英ブロック35に入射したレーザ光は、開口数に従って広がりながら石英ブロック35内を伝搬して出射面35aから出射され、図示されていない加工ヘッドによって集光されて加工対象物に照射される。
上記のように、レーザ光は、光ファイバ31内において、主に光ファイバ31のコア31aを伝搬する。ただし、コア31aからクラッド31bに光が漏れたり、さらにクラッド31bから外に光が漏れたりすることがある。しかし、光デバイス30では、光ファイバ31の外周面が金属層36で被覆されており、光ファイバ31を伝搬する光の漏洩が抑制される。また、光ファイバ31と冷媒50との間に金属層36が介在することによって、冷媒50が不純物を含んでいたとしても、当該不純物は金属層36に付着し、当該不純物が光ファイバ31に付着することが抑制される。従って、光ファイバ31の外周面に不純物が付着して当該不純物が光ファイバ31から漏洩する光によって加熱されることが抑制され、光ファイバ31の加熱が抑制される。また、金属層36は光ファイバ31よりも熱伝導性に優れるため、光ファイバ31から漏洩する光の一部が金属層36に吸収されて熱が生じるとしても、当該熱は金属層36によって分散され、効率良く冷媒50に吸収される。さらに、冷媒50が流動性を有することによって、冷媒50が金属層36から熱を吸収しやすい。このように金属層36の熱が冷媒50に吸収されることによって、光ファイバ31の加熱が抑制される。
また、光ファイバ31が金属層36で被覆されていることによって、光ファイバ31が金属層36で保護される。このため、冷媒50を循環させることによって、冷媒50に含まれる不純物の接触や冷媒50の流動による振動等が生じる場合であっても、光ファイバ31が損傷することが抑制される。
上記のように加工対象物に照射されたレーザ光は、加工対象物に吸収されることによって熱となり、加工に寄与する。しかし、加工対象物に照射されるレーザ光のうち一部は、加工対象物の表面で反射され、さらにその反射光の一部は、石英ブロック35に再度入射することがある。石英ブロック35の出射面35aから出射されて加工点に理想的に集光されたレーザ光が加工対象物の表面に垂直に入射して垂直に反射される場合、その反射光は図4に示されるような光路を経る。すなわち、反射光L1は、図示されていない加工ヘッドで集光され、石英ブロック35の入射面35b側において、光ファイバ31のコア31aに焦点f1を形成する。このように反射光L1が光ファイバ31のコア31aに再結合する場合は、その反射光L1の強さを検知することが容易であるため、安全にレーザ光の出射を止めて問題が生じることを未然に防ぎやすい。また、この場合は反射光L1が熱に変換され難く、反射光L1による発熱等の問題は生じ難い。
しかし、実際には加工ヘッドのレンズの収差や熱レンズ効果などにより、理想的な集光は難しい。さらに加工対象物の表面には一般的に微小な凹凸や斜面が形成されているため、加工対象物の表面で反射されて石英ブロック35側に戻ってくる反射光は、光ファイバ31のコア31aからずれた位置に焦点を形成する。図5に示されるように、反射光L2の焦点f2が光ファイバ31のクラッド31bに形成される場合は、反射光L2がクラッド31bを伝搬するクラッドモード光となる。この場合、クラッドモード光となった反射光L2は、金属層36によって反射されて光ファイバ31内に閉じ込められたり、金属層36に吸収されたりして、適切に処理され、反射光L2に起因する発熱の問題が生じることを抑制することができる。
反射光の焦点位置が光ファイバ31の中心からさらにずれると、図6に示すように、石英ブロック35の入射面35bのうち光ファイバ31が接続されてない部位に、反射光L3の焦点f3が形成される。このような反射光L3は、金属層36と金属筐体40の内周面との間に入射し、光ファイバ31の外周面や金属筐体40の内周面に向かうことがある。
しかし、光デバイス30では、光ファイバ31が金属層36に被覆されていることによって、反射光が光ファイバ31の外周面に入射することが抑制される。従って、光ファイバ31が反射光によって加熱されることが抑制される。金属層36に入射する反射光の一部が金属層36に吸収されるとしも、金属層36で生じる熱は冷媒50に吸収されるので、光ファイバ31の加熱は抑制される。また、冷媒50は金属筐体40にも接しているので、冷媒50から金属筐体40へと熱を分散させたり、金属筐体40を介して冷媒50の熱を外に放出させたりすることができる。
また、上記のように、反射光は金属筐体40の内周面に入射することもある。このとき、金属筐体40の内周面が光を散乱する場合は、金属筐体40の内周面の一部に光が集中することを抑制し、金属筐体40の内周面の一部が局所的に加熱されることを抑制することができる。また、金属筐体40が光を吸収する場合は、金属筐体40に吸収された光によって生じる熱を金属筐体40内で分散させ、当該熱を冷媒50に吸収させたり、外に放出させたりすることができる。従って、光ファイバ31へ熱が伝わることが抑制される。
上記のように、光デバイス30では、光ファイバ31が加熱されることを抑制することができ、レーザ装置1の特性劣化を抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図7を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図7は、本発明の第2実施形態に係るレーザ装置に備えられる光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。図7に示す光デバイス30aは、石英ブロック35の入射面35bうち光ファイバ31が接続される部位を囲む位置に、冷媒50に接する金属層36aが形成されること以外は上記第1実施形態に係る光デバイス30と同様である。金属層36aは、金属層36と同様の金属層であり、金属層36と一体に形成されても良く、別々に形成されても良い。また、金属層36aは、入射面35bうち光ファイバ31が接続される部位以外の全体に形成されていてもよく、一部に形成されていてもよい。例えば、入射面35bのうち外縁部には反射光が入射し難いため、入射面35bのうち外縁部には金属層36aが形成されていなくても良い。
レーザ装置から出射される光は、加工対象物に照射され、一部が反射光としてレーザ装置の出射端に備えらえる光デバイス30aに戻ってくることがある。光デバイス30aに戻ってくる反射光は、まず石英ブロック35に入射する。石英ブロック35のうち光ファイバ31が接続される部位を囲む位置に金属層36aが形成されることによって、反射光のうち光ファイバ31の端面に入射しない光の少なくとも一部を、金属層36aによって反射または吸収することができる。金属層36aが反射光を反射する場合、反射光によって光ファイバ31が加熱されることが抑制される。また、金属層36aが反射光を吸収する場合、金属層36aが反射光を吸収することによって生じる熱は金属層36aに接する冷媒50に吸収されるため、光ファイバ31に熱が伝わることが抑制される。また、金属層36と金属層36aとを含めて考えると、冷媒50に接する金属層の面積を大きくすることができるため、金属層36,36aが光を吸収することによって生じる熱を冷媒50に伝えやすくなり、光ファイバ31に熱が伝わることをより抑制しやすくなる。
また、金属層36aが形成されることによって、冷媒50が不純物を含んでいたとしても、当該不純物は金属層36aに付着し、当該不純物が石英ブロック35に付着することが抑制される。従って、石英ブロック35に付着した不純物が反射光によって加熱されるということが抑制されるので、石英ブロック35が加熱されることが抑制される。かかる観点からは、石英ブロック35が冷媒50に接しないように、金属層36aは、入射面35bうち光ファイバ31が接続される部位以外の全体に形成されることが好ましい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図8を参照して詳細に説明する。なお、第1及び第2実施形態と同一又は同等の構成要素については、特に説明する場合を除き、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。
図8は、本発明の第3実施形態に係るレーザ装置に備えられる光デバイスの一部を概略的に示す断面図である。図8に示す光デバイス30bは、石英ブロック35の入射面35b側の外周面35cの一部が金属筐体40に接着されておらず、当該一部に冷媒50に接する金属層36bが形成されること以外は、上記第2実施形態に係る光デバイス30aと同様である。金属層36bは、金属層36,36aと同様の金属層であり、金属層36,36aと一体に形成されても良く、別々に形成されても良い。
石英ブロック35の入射面35b側の外周面35cの一部が金属筐体40に接着されていない、すなわち石英ブロック35の入射面35b側の外周面35cの一部に接着剤が塗布されていないことによって、石英ブロック35を金属筐体40に固定する接着剤が反射光によって加熱されることを抑制することができる。従って、石英ブロック35を固定する接着剤の劣化が抑制される。また、金属層36bが形成されることによって、金属層36と金属筐体40の内周面との間に反射光が入射することをより抑制することができ、光ファイバ31が加熱されることをより抑制しやすくなる。また、金属層36,36aと金属層36bとを含めて考えると、冷媒50に接する金属層の面積を大きくすることができるため、金属層36,36a,36bが光を吸収することによって生じる熱を冷媒50に伝えやすくなり、光ファイバ31に熱が伝わることをより抑制しやすくなる。
以上、本発明について、上記実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、金属筐体40を備える形態を例に説明した。しかし、金属筐体40は必須の構成要素ではなく、例えば、金属筐体40にかえて金属以外の材料からなる筐体を備えても良い。
また、上記実施形態では、光デバイス30が光ファイバ31の出射端に接続される石英ブロック35を備え、光デバイス30がレーザ装置1の出射端に備えられる形態を例に説明した。しかし、石英ブロック35は必須の構成要素ではなく、本発明の光デバイスは、レーザ装置の出射端以外の部位にも適用可能である。
また、上記実施形態では、光ファイバ31がコア31aとクラッド31bを有する形態を例に説明した。しかし、光ファイバ31は、コアのみからなるガラスキャピラリ等であっても良く、コアが複数層のクラッドで囲まれる光ファイバであっても良い。例えば、光ファイバ31を増幅用光ファイバとすることもできる。
以上説明したように、本発明によれば、光ファイバの加熱を抑制することができる光デバイス、及び当該光デバイスを備えるレーザ装置が提供され、加工機や医療用レーザ装置等の分野で利用することが期待される。
1・・・レーザ装置
10・・・光源
20・・・光コンバイナ
30,30a,30b・・・光デバイス
31・・・光ファイバ
31a・・・コア
31b・・・クラッド
31f・・・端面
35・・・石英ブロック
35a・・・出射面
35b・・・入射面
35c・・・外周面
36,36a,36b・・・金属層
40・・・金属筐体

Claims (6)

  1. 光ファイバと、
    前記光ファイバの外周面を被覆する金属層と、
    前記金属層に接する流動性の冷媒と、
    を備える
    ことを特徴とする光デバイス。
  2. 前記光ファイバ及び前記冷媒を収容する金属筐体を備え、
    前記冷媒が前記金属筐体に接する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記金属筐体の内周面が光を散乱する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光デバイス。
  4. 前記金属筐体の内周面が光を吸収する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光デバイス。
  5. 前記光ファイバの端面に石英ブロックが接続され、
    前記石英ブロックのうち前記光ファイバが接続される側の面は、前記光ファイバの前記端面より大きく、
    前記石英ブロックのうち前記光ファイバが接続される部位を囲む位置に、前記冷媒に接する金属層が形成される
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光デバイス。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の光デバイスと、
    前記光ファイバを伝搬する光を出射する光源と、
    を備える
    ことを特徴とするレーザ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108761660A (zh) * 2018-06-21 2018-11-06 南京铁道职业技术学院 一种新型光纤插头

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