JP2017221910A - エレクトロスプレー塗布方法およびエレクトロスプレー装置 - Google Patents

エレクトロスプレー塗布方法およびエレクトロスプレー装置 Download PDF

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靖典 橋本
Yasunori Hashimoto
靖典 橋本
清人 山本
Kiyoto Yamamoto
清人 山本
元井 昌司
Masashi Motoi
昌司 元井
辰男 畠山
Tatsuo Hatakeyama
辰男 畠山
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Abstract

【課題】曲面形状を有する基材に塗布された薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることを抑制することが可能なエレクトロスプレー塗布方法を提供する。
【解決手段】このエレクトロスプレー塗布方法は、ノズル10が延びる方向に沿った方向のノズル10の位置を維持した状態で、ノズル10が延びる方向に略直交する方向にノズル10と基材200とを相対移動させることにより、基材200の複数の箇所に塗布を行うことを備え、基材200に塗布を行うことは、基材200の複数の箇所に塗布を行う際、ノズル10と基材200との間の距離に応じて、ノズル10に印加する電圧を調節しながら、基材200に塗布を行うことを含む。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレクトロスプレー塗布方法およびエレクトロスプレー装置に関し、特に、ノズルから溶液材料を噴霧することにより基材に溶液材料を塗布するエレクトロスプレー塗布方法およびエレクトロスプレー装置に関する。
従来、ノズルから溶液材料を噴霧することにより基材に溶液材料を塗布するエレクトロスプレー装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、平板状の基板(基材)が載置されるプレートと、電圧が印加された状態の溶液材料を基板に噴霧するノズルとを備えるエレクトロスプレー装置が開示されている。そして、基板とノズルとの間に生じた電界により、ノズルの先端から基板に霧状(スプレー状)の溶液材料が飛行することによって、基板に溶液材料が薄膜として堆積(塗布)される。
また、上記特許文献1に記載のような従来のエレクトロスプレー装置では、ノズルに一定の電圧を印加した状態で、ノズルを基板の表面に対して水平移動させることにより、基板の全体に溶液材料が塗布される。
特開2014−147891号公報
ここで、曲面形状を有する基材に対して、従来のエレクトロスプレー装置のように、ノズルを水平移動させて塗布した場合では、ノズルの水平移動に伴ってノズルと曲面形状を有する基材との間の距離が変化する。このため、ノズルと基材との間の距離が比較的小さい塗布領域では、基材近傍の電気力線が比較的密になることに起因して、ノズルから基板への放電が生じる場合がある。また、ノズルと基材との間の距離が比較的大きい塗布領域では、基材近傍の電気力線が比較的疎になることに起因して、溶液材料の液滴の分裂が不十分になり、溶液材料が安定したスプレー状態にならない場合がある。これらの結果、基材に塗布される薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、曲面形状を有する基材に塗布された薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることを抑制することが可能なエレクトロスプレー塗布方法およびエレクトロスプレー装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面によるエレクトロスプレー塗布方法は、ノズルから溶液材料を噴霧することにより、曲面形状を有する基材に溶液材料を塗布するエレクトロスプレー塗布方法であって、ノズルが延びる方向に沿った方向のノズルの位置を維持した状態で、ノズルが延びる方向に略直交する方向にノズルと基材とを相対移動させることにより、基材の複数の箇所に塗布を行うことを備え、基材に塗布を行うことは、基材の複数の箇所に塗布を行う際、ノズルと基材との間の距離に応じて、ノズルに印加する電圧を調節しながら、基材に塗布を行うことを含む。なお、「曲面形状を有する基材」とは、平坦面状でない立体的な塗布面を有する基材を意味する広い概念である。
この第1の局面によるエレクトロスプレー塗布方法では、上記のように、基材に塗布を行うことは、基材の複数の箇所に塗布を行う際、ノズルと基材との間の距離に応じて、ノズルに印加する電圧を調節しながら、基材に塗布を行うことを含む。これにより、ノズルと基材との間の距離に応じて、ノズルに印加する電圧を適切に調節することにより、基材近傍の電気力線の疎密が調節されるので、基材の全ての塗布領域において、溶液材料を安定したスプレー状態にすることができる。その結果、曲面形状を有する基材に塗布された薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることを抑制することができる。なお、ノズルに印加する電圧を調節することにより、溶液材料を安定したスプレー状態にできることは、後述する発明者による実験により確認済みである。
上記第1の局面によるエレクトロスプレー塗布方法において、好ましくは、ノズルに印加する電圧を調節しながら基材に塗布を行うことは、ノズルと基材との間の距離が大きくなる程、ノズルに印加する電圧を大きくするように、ノズルに印加する電圧を調節しながら、基材に塗布を行うことを含む。このように構成すれば、ノズルと基材との間の距離が大きくなった場合でも、ノズルに印加する電圧が大きくなるように調節されるので、ノズルと基材との間の距離に対して、ノズルに印加する電圧が小さくなりすぎることが抑制される。その結果、ノズルと基材との間の距離が大きくなった場合でも、溶液材料を安定したスプレー状態にすることができる。
上記第1の局面によるエレクトロスプレー塗布方法において、好ましくは、基材に塗布を行う前に、予め複数の塗布位置から溶液材料を基材に噴霧した際の、基材上の塗布領域の大きさに基づいて、基材の複数の箇所に塗布を行う際の、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することをさらに備える。このように構成すれば、基材に塗布された薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じないような、隣接する塗布位置同士の間隔を予め決定することができるので、薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることをより効果的に抑制することができる。なお、「塗布位置」とは、ノズルが延びる方向と略垂直な方向に関して、基材に対して溶液材料を噴霧するノズルの位置を意味する。また、基材に塗布を行う前に、予め溶液材料が噴霧される基材は、実際に溶液材料の塗布が行われる基材ではなく、事前に試験的に溶液材料が噴霧される基材である。
この場合、好ましくは、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することは、複数の塗布位置のうち、隣接する塗布位置から各々基材上に溶液材料が噴霧された際の、基材上の塗布領域同士が部分的にオーバラップするように、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することを含む。ここで、溶液材料のスプレーの端部側では、溶液材料の密度が比較的小さい。すなわち、塗布領域の端部側の厚みは、塗布領域の端部側以外の部分の厚みよりも小さくなる。そこで、塗布領域同士が部分的にオーバラップするように、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することによって、薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることをより抑制することができる。
上記隣接する塗布位置同士の間隔を決定することを含むエレクトロスプレー塗布方法において、好ましくは、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することは、ノズルの近傍における溶液材料のスプレーの形状、および、基材の形状に基づいて、基材上の塗布領域の大きさを推定することを含む。このように構成すれば、基材の形状などに起因して、基材上の塗布領域の大きさを確認することが困難な場合でも、ノズルの近傍における溶液材料のスプレーの形状、および、基材の形状に基づいて、基材上の塗布領域の大きさを推定することによって、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することができる。
この発明の第2の局面によるエレクトロスプレー装置は、ノズルから溶液材料を噴霧することにより、曲面形状を有する基材に溶液材料を塗布するエレクトロスプレー装置であって、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルを備え、ノズルは、基材の複数の箇所に塗布を行う際、ノズルと基材との間の距離に応じて、ノズルに印加する電圧を調節しながら、ノズルが延びる方向に沿った方向のノズルの位置を維持した状態で、ノズルが延びる方向に略直交する方向にノズルと基材とを相対移動させることにより、基材の複数の箇所に塗布を行うように構成されている。なお、「曲面形状を有する基材」とは、平坦面状でない立体的な塗布面を有する基材を意味する広い概念である。
この第2の局面によるエレクトロスプレー装置では、上記のように、ノズルは、基材の複数の箇所に塗布を行う際、ノズルと基材との間の距離に応じて、ノズルに印加する電圧を調節しながら、ノズルが延びる方向に沿った方向のノズルの位置を維持した状態で、ノズルが延びる方向に略直交する方向にノズルと基材とを相対移動させることにより、基材の複数の箇所に塗布を行うように構成されている。これにより、ノズルと基材との間の距離に応じて、ノズルに印加する電圧を適切に調節することにより、基材近傍の電気力線の疎密が調節されるので、基材の全ての塗布領域において、溶液材料を安定したスプレー状態にすることができる。その結果、曲面形状を有する基材に塗布された薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることを抑制することが可能なエレクトロスプレー装置を提供することができる。
上記第2の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、溶液材料のスプレーを撮像するための第1撮像部をさらに備え、第1撮像部により撮像されたスプレーの画像に基づいて、スプレーが安定しているか否かを判定するように構成されている。このように構成すれば、スプレーが安定していないことが判定された場合に、ノズルに印加する電圧をスプレーが安定するように調節することにより、不安定なスプレーにより塗布されることに起因して薄膜の膜厚がばらつくのを抑制することができる。
上記第2の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、基材に塗布された溶液材料のムラを検出するための第2撮像部をさらに備える。このように構成すれば、第2撮像部により撮像された溶液材料(薄膜)のムラに基づいて、溶液材料を改めて噴霧(重ね塗り)することによって、膜厚のばらつき(ムラ)がより抑制された薄膜を形成することができる。
本発明によれば、曲面形状を有する基材に塗布された薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることを抑制することができる。
本発明の第1実施形態によるエレクトロスプレー装置の構成を示す図である。 基材の内側面を下方から見た図である。 ノズルに印加する電圧とスプレーの状態との関係を確認するために行った実験を説明するための図である。 実験結果を示す図である。 本発明の第1実施形態によるエレクトロスプレー塗布方法の、塗布位置の間の間隔の決定方法を説明するための図である。 本発明の第2実施形態によるエレクトロスプレー装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態によるエレクトロスプレー装置の構成を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
(エレクトロスプレー装置の構成)
図1および図2を参照して、第1実施形態によるエレクトロスプレー装置100の構成について説明する。
図1に示すように、エレクトロスプレー装置100は、ノズル10を備えている。また、ノズル10に対向するように、基材200が配置されている。
ノズル10は、金属製である。また、金属製のノズル10には、電圧が印加されるように構成されている。また、ノズル10は、下方(Z2方向)から上方(Z1方向)に溶液材料を噴霧するように構成されている。
基材200には、ノズル10から噴霧された溶液材料が薄膜として塗布される。また、基材200は、曲面形状を有する。具体的には、基材200は、半球形状(中空の球が半分に切断された形状)を有する。ノズル10は、半球形状の基材200の内側面200aに溶液材料を噴霧するように構成されている。
また、半球形状の基材200の内側面200aには、ITO(Indium Tin Oxide)膜が配置されている。なお、ITO膜は、基材200を介して、接地されている。そして、基材200(ITO膜)とノズル10との間に生じた電界により、ノズル10の先端から基材200に霧状(スプレー状)の溶液材料が飛行することによって、基材200に溶液材料が薄膜として堆積(塗布)される。
ここで、第1実施形態では、ノズル10は、基材200の複数の箇所に塗布を行う際、ノズル10と基材200との間の距離に応じて、ノズル10に印加する電圧が調節されるように構成されている。そして、ノズル10が延びる方向に沿った方向(Z方向)のノズル10の位置(高さ位置h)を維持した状態で、ノズル10が延びる方向に略直交する方向にノズル10と基材200とを相対移動させることにより、基材200の複数の箇所に塗布が行われる。
具体的には、図2に示すように、ノズル10は、平面視において、半球形状の基材200の内側面200aの略中央近傍の領域A1と、領域A1の外周を取り囲む円環状の領域A2と、領域A2の外周を取り囲む円環状の領域A3とを塗布する。ここで、図1に示すように、ノズル10と領域A3との間の距離L3、ノズル10と領域A2との間の距離L2、および、ノズル10と領域A1との間の距離L1は、L3、L2、L1の順に大きくなる(L3<L2<L1)。そして、領域A3を塗布する際にノズル10に印加される電圧V3、領域A2を塗布する際にノズル10に印加される電圧V2、および、領域A1を塗布する際にノズル10に印加される電圧V1は、V3、V2、V1の順に大きくなる(V3<V2<V1)。すなわち、第1実施形態では、ノズル10と基材200との間の距離が大きくなる程、ノズル10に印加する電圧を大きくするように、ノズル10に印加する電圧を調節しながら、基材200に塗布が行われる。なお、ノズル10に印加する電圧は、ノズル10からの溶液材料のスプレー(ノズル10の先端に形成される溶液材料のテーラーコーン(不図示))が、安定した状態となるように決定される。ノズル10に印加する電圧とスプレーの状態との関係については、後述する。
また、領域A1を塗布する際には、領域A1に対向する塗布位置P1にノズル10が静止した状態で塗布が行われる。また、領域A2を塗布する際には、領域A2に対向するとともに、塗布位置P1から半径方向に距離r1隔てた塗布位置P2において、円を描くようにノズル10が移動されながら、塗布が行われる。また、領域A3を塗布する際には、領域A3に対向するとともに、塗布位置P2から半径方向に距離r2隔てた塗布位置P3において、円周を描くようにノズル10が移動されながら、塗布が行われる。なお、塗布位置P1、塗布位置P2および塗布位置P3のノズル10が延びる方向に沿った方向(Z方向)の位置(高さ位置h)は、互いに同じである。また、「塗布位置」とは、ノズル10が延びる方向と略垂直な方向に関して、基基材200に対して溶液材料を噴霧するノズル10の位置を意味する。
また、第1実施形態では、図1に示すように、複数の塗布位置(P1〜P3)のうち、隣接する塗布位置から各々基材200上に溶液材料が噴霧された際の、基材200上の塗布領域同士が部分的にオーバラップするように、隣接する塗布位置同士の間隔が決定されている。具体的には、塗布位置P1から基材200上に溶液材料が噴霧された際の基材200上の塗布領域B1と、塗布位置P2から基材200上に溶液材料が噴霧された際の基材200上の塗布領域B2とが部分的にオーバラップするように、塗布位置P1と塗布位置P2との間の間隔r1が決定されている。また、塗布位置P2から基材200上に溶液材料が噴霧された際の基材200上の塗布領域B2と、塗布位置P3から基材200上に溶液材料が噴霧された際の基材200上の塗布領域B3とが部分的にオーバラップするように、塗布位置P2と塗布位置P3との間の間隔r2が決定されている。
言い換えると、塗布位置P1と塗布位置P2との間の間隔r1は、塗布位置P1から噴霧された溶液材料のスプレー300(300a)の外周側の端部と、塗布位置P2から噴霧された溶液材料のスプレー300bの内周側の端部とがオーバラップするように決定されている。また、塗布位置P2と塗布位置P3との間の間隔r2は、塗布位置P2から噴霧された溶液材料のスプレー300bの外周側の端部と、塗布位置P3から噴霧された溶液材料のスプレー300cの内周側の端部とがオーバラップするように、塗布位置P2およびP3が決定されている。なお、塗布位置P1〜P3からの溶液材料の噴霧は、同時ではなく、順次行われるので、実際にスプレー300a〜300c同士がオーバラップすることはないが、同時に噴霧したならばスプレー300a〜300c同士がオーバラップするように、塗布位置P1〜P3が決定されている。また、塗布領域(スプレー300)同士がオーバラップする度合いは、基材200に塗布された薄膜の膜厚が、略均一になるように決められる。
また、エレクトロスプレー装置100には、制御部20が設けられている。制御部20は、ノズル10の移動、ノズル10に印加する電圧の調節など、エレクトロスプレー装置100の全体の動作を制御するように構成されている。
(実験)
次に、図3および図4を参照して、ノズル10に印加する電圧とスプレーの状態との関係を確認するために行った実験について説明する。
この実験では、図3に示すように、ノズル10にある一定の電圧Vを印加した状態で、かつ、ノズル10のZ方向の位置(高さ位置)を維持した状態で、ノズル10を、試験用の基材210に対して相対移動(X方向に移動)させた。具体的には、ノズル10から溶液材料を噴霧しながら、試験用の基材210のX方向の一方端(X1方向側)に対応する位置P11から他方端(X2方向側)に対応する位置P12まで、ノズル10をX方向に水平移動(スキャン)させた。そして、ノズル10から噴霧される溶液材料のスプレーの状態(ノズル10の先端に形成されるテーラーコーンの状態)を撮像部30によって観察した。なお、溶液材料のスプレーには、光源部31からの光が照射されている。また、基材210が半球形状を有しているため、基材210の端部側でのノズル10と基材210との間の距離は比較的小さい一方、基材210の中央部側でのノズル10と基材210との間の距離は比較的大きい。
図4に示すように、ノズル10に比較的低い電圧V11を印加した場合、一方端側(領域d11)では、スプレーが安定していることが確認された。一方、領域d11以外の領域d12では、スプレーが安定していない(具体的には、液滴が適切に分裂していない)ことが確認された。
ノズル10に電圧V11よりも大きい電圧V12を印加した場合、一方端側(領域d21)および他方端側(領域d22)では、スプレーが安定していることが確認された。一方、中央部側の領域d23では、スプレーが安定していない(具体的には、液滴が適切に分裂していない)ことが確認された。中央部側の領域d23では、ノズル10と基材210との間の距離に対して、電圧V12が小さすぎることに起因して、スプレーが安定していないと考えられる。
ノズル10に電圧V12よりも大きい電圧V13を印加した場合、一方端側(領域d31)および他方端側(領域d32)では、スプレーが安定していない(具体的には、スプレーが割れてしまう)ことが確認された。一方、中央部側の領域d33では、スプレーが安定することが確認された。一方端側(領域d31)および他方端側(領域d32)では、ノズル10と基材210との間の距離に対して、電圧が大きすぎることに起因して、スプレーが安定していないと考えられる。
ノズル10に電圧V13よりも大きい電圧V14を印加した場合、一方端側(領域d41)および他方端側(領域d42)では、スプレーが安定していない(具体的には、スプレーが割れてしまう)ことが確認された。一方、中央部側の領域d43では、スプレーが安定することが確認された。領域d41および領域d42では、ノズル10と基材210との間の距離に対して、電圧が大きすぎることに起因して、スプレーが安定していないと考えられる。なお、ノズル10に電圧V14を印加した場合の領域d41および領域d42は、ノズル10に電圧V13を印加した場合の領域d31および領域d32よりも大きくなることが確認された。
ノズル10に電圧V14よりも大きい電圧V15を印加した場合、一方端側(領域d51)および他方端側(領域d52)では、スプレーが安定していない(具体的には、スプレーが割れてしまう)ことが確認された。一方、中央部側の領域d53では、スプレーが安定することが確認された。領域d51および領域d52では、ノズル10と基材210との間の距離に対して、電圧が大きすぎることに起因して、スプレーが安定していないと考えられる。なお、ノズル10に電圧V15を印加した場合の領域d51および領域d52は、ノズル10に電圧V14を印加した場合の領域d41および領域d42よりも大きくなることが確認された。
ノズル10に電圧V15よりも大きい電圧V16を印加した場合、一方端(位置P11)から他方端(位置P12)までの全領域において、スプレーが安定していない(具体的には、スプレーが割れてしまう)ことが確認された。電圧が大きすぎることに起因して、スプレーが安定していないと考えられる。
このように、ノズル10と基材210との間の距離に対して、スプレーが安定する電圧が異なることが確認された。そこで、第1実施形態では、上記のように、ノズル10と基材210(基材200)との間の距離に応じて、ノズル10に印加する電圧が調節されている。たとえば、塗布位置P1、P2およびP3(図1および図2参照)において、ノズル10に印加する電圧は、それぞれ、V1(=V14)、V2(=V13)およびV3(=V12)に調節される。
(エレクトロスプレー塗布方法)
次に、図1および図5を参照して、エレクトロスプレー装置100によるエレクトロスプレー塗布方法について説明する。なお、下記のエレクトロスプレー塗布方法(動作)は、制御部20により制御される。
〈塗布位置の間の間隔の決定〉
本実施形態では、まず、図5に示すように、基材200に塗布を行う前に予め複数の塗布位置から、溶液材料を試験用の基材210に噴霧した際の、試験用の基材210上の塗布領域Bの大きさに基づいて、基材200の複数の箇所に塗布を行う際の、隣接する塗布位置同士の間隔が決定される。
具体的には、ノズル10が延びる方向に沿った方向(Z方向)のノズル10の位置(高さ位置h)を維持した状態で、複数の位置において、試験用の基材210に溶液材料が噴霧される。なお、試験用の基材210と、実際に溶液材料が噴霧される基材200とは、同一の形状を有する。そして、各位置において、溶液材料が噴霧された際に、試験用の基材210上の塗布領域Bの大きさ(スプレー径)が検出される。なお、試験用の基材210上の塗布領域Bの大きさ(スプレー径)は、撮像部30によって撮像された画像に基づいて検出される。
また、基材210が半球形状を有していることにより、基材210の端部側に対応する位置にノズル10が位置している場合、ノズル10から噴霧された溶液材料が基材210の内側面210a側に引き付けられる。このため、スプレー300の形状(径)が、塗布位置によって異なる。その結果、基材210の中央部近傍に対応する位置にノズル10が位置している場の塗布領域Bの大きさと、基材210の端部側に対応する位置にノズル10が位置している場合の塗布領域Bの大きさとは異なる。すなわち、塗布領域Bの大きさは、ノズル10と基材210の内側面210aとの間の距離(角度)によって異なる。
なお、ノズル10に印加する電圧を段階的に複数変化させるとともに、各電圧をノズル10に印加した状態において、複数の位置において、試験用の基材210に溶液材料が噴霧される。すなわち、ノズル10に印加する各電圧値、および、ノズル10の各位置に対する、塗布領域Bの大きさ(スプレー径)が検出される。そして、検出された塗布領域Bの大きさ(スプレー径)に基づいて、実際に基材200の複数の箇所に塗布を行う際の、隣接する塗布位置同士の間隔が決定される。
また、第1実施形態では、複数の塗布位置のうち、隣接する塗布位置から各々基材200上に溶液材料が噴霧された際の、基材200上の塗布領域同士が部分的にオーバラップするように、隣接する塗布位置同士の間隔が決定される。具体的には、図1に示すように、塗布領域B1と塗布領域B2とが部分的にオーバラップするように、間隔r1が決定されている。また、塗布領域B2と塗布領域B3とが部分的にオーバラップするように、塗布間隔r2が決定されている。
なお、隣接する塗布位置同士の間隔とともに、各塗布位置においてノズル10に印加する電圧も決定される。各塗布位置においてノズル10に印加する電圧は、たとえば図4に示したような結果に基づいて、ノズル10から噴霧される溶液材料のスプレーが安定するように決定される。
〈溶液材料の塗布〉
そして、第1実施形態では、図1に示すように、ノズル10が延びる方向に沿った方向(Z方向)のノズル10の位置を維持した状態で、ノズル10が延びる方向に略直交する方向にノズル10と基材200とを相対移動させることにより、基材200の複数の箇所に塗布が行われる。具体的には、基材200の複数の箇所(塗布位置P1〜P3)に塗布を行う際、ノズル10と基材200との間の距離に応じて、ノズル10に印加する電圧を調節(V1、V2およびV3に調節)しながら、基材200に塗布が行われる。詳細には、上記のように、塗布領域同士が部分的にオーバラップするように間隔が決定された各塗布位置P1〜P3から、順次、溶液材料が噴霧されることにより、各塗布領域B1〜B3(領域A1〜A3)に塗布が行われる。
(第1実施形態の効果)
次に、第1実施形態の効果について説明する。
第1実施形態では、上記のように、基材200に塗布を行うことは、基材200の複数の箇所に塗布を行う際、ノズル10と基材200との間の距離に応じて、ノズル10に印加する電圧を調節しながら、基材200に塗布を行うことを含む。これにより、ノズル10と基材200との間の距離に応じて、ノズル10に印加する電圧を適切に調節することにより、基材200近傍の電気力線の疎密が調節されるので、基材200の全ての塗布領域B1、B2およびB3において、溶液材料を安定したスプレー状態にすることができる。その結果、曲面形状を有する基材200に塗布された薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ノズル10と基材200との間の距離が大きくなる程、ノズル10に印加する電圧を大きくするように、ノズル10に印加する電圧を調節しながら、基材200に塗布を行う。これにより、ノズル10と基材200との間の距離が大きくなった場合でも、ノズル10に印加する電圧が大きくなるように調節されるので、ノズル10と基材200との間の距離に対して、ノズル10に印加する電圧が小さくなりすぎることが抑制される。その結果、ノズル10と基材200との間の距離が大きくなった場合でも、溶液材料を安定したスプレー状態にすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、基材200に塗布を行う前に予め複数の塗布位置から、溶液材料を基材210(試験用の基材210)に噴霧した際の、基材210上の塗布領域Bの大きさに基づいて、基材200の複数の箇所に塗布を行う際の、隣接する塗布位置同士の間隔を決定する。これにより、基材200に塗布された薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じないような、塗布位置同士を予め決定することができるので、薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることをより効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、複数の塗布位置のうち、隣接する塗布位置から各々基材200上に溶液材料が噴霧された際の、基材200上の塗布領域同士が部分的にオーバラップするように、隣接する塗布位置同士の間隔を決定する。ここで、溶液材料のスプレー300の端部側では、溶液材料の密度が比較的小さい。すなわち、塗布領域の端部側の厚みは、塗布領域の端部側以外の部分の厚みよりも小さくなる。そこで、塗布領域同士が部分的にオーバラップするように、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することによって、薄膜の膜厚にばらつき(ムラ)が生じることをより抑制することができる。
[第2実施形態]
図6を参照して、第2実施形態によるエレクトロスプレー装置110の構成について説明する。第2実施形態では、基材上の塗布領域の大きさが撮像部により検出されていた上記第1実施形態と異なり、基材上の塗布領域の大きさが推定される。
図6に示すように、エレクトロスプレー装置110では、ノズル10の近傍におけるスプレー310の形状を撮像するための撮像部40が設けられている。撮像部40は、ノズル10の側方でかつ、基材(試験用の基材210)の下方に配置されている。また、スプレー310に光を照射する光源部41が設けられている。そして、撮像部40は、光源部41からの光が照射されたスプレー310を撮像するように構成されている。ここで、撮像部40は、ノズル10の近傍におけるスプレー310(スプレー310の根元側、図6の実線で示すスプレー310)の形状を撮像することが可能である一方、スプレー310の先端側の形状が基材210に隠されてしまうため撮像できない。
そこで、第2実施形態では、ノズル10の近傍における溶液材料のスプレー310の形状、および、基材210の形状に基づいて、基材210上の塗布領域B4の大きさを推定するように構成されている。具体的には、図6の点線で示すスプレー310のように、撮像部40により撮像されたノズル10の近傍における溶液材料のスプレー310の形状(図6の実線で示すスプレー310)を延長(たとえば、線形近似など)することにより、基材210に隠されて撮像されないスプレー310の先端側の部分の形状が推定される。そして、推定されたスプレー310の先端側の部分の形状と、基材210の形状とから、スプレー310の先端側の部分と基材210とが交差する部分(すなわち、溶液材料が塗布された基材210上の塗布領域B4の大きさ)が推定される。なお基材210上の塗布領域B4の大きさの推定は、制御部42により行われる。
なお、第2実施形態のその他の構成、および、エレクトロスプレー塗布方法は、上記第1実施形態と同様である。
(第2実施形態の効果)
次に、第2実施形態の効果について説明する。
第2実施形態では、上記のように、ノズル10の近傍における溶液材料のスプレー310の形状、および、基材210の形状に基づいて、基材210上の塗布領域の大きさを推定する。これにより、基材210の形状などに起因して、基材210上の塗布領域の大きさを確認することが困難な場合でも、ノズル10の近傍における溶液材料のスプレー310の形状、および、基材210の形状に基づいて、基材210上の塗布領域の大きさを推定することによって、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することができる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[第3実施形態]
図7を参照して、第3実施形態によるエレクトロスプレー装置120の構成について説明する。第3実施形態では、スプレーの状態、および、塗布された溶液材料のムラが検出される。
第3実施形態では、図7に示すように、エレクトロスプレー装置120には、溶液材料のスプレー320を撮像するための第1撮像部51が設けられている。第1撮像部51は、ノズル10の側方でかつ、基材220の下方に設けられている。また、スプレー320に光を照射する光源部52が設けられている。そして、第1撮像部51は、光源部52からの光が照射されたスプレー320を撮像するように構成されている。そして、第1撮像部51により撮像されたスプレー320の画像に基づいて、スプレー320が安定しているか否かが判定される。スプレー320が安定しているか否かの判定は、実際に基材220に溶液材料が噴霧されている際、リアルタイムで行われている。なお、スプレー320が安定しているか否かの判定は、制御部53により行われる。そして、制御部53により、スプレー320が安定していないと判断された場合、ノズル10に印加する電圧が、スプレー320が安定するように調節される。たとえば、スプレー320が確認できない場合、もしくは液滴の分裂が不十分なため液滴が大きいと判定された場合には印加する電圧を高くし、スプレー320が割れていると判定された場合には電圧を低くする。特に、試験的に溶液材料が噴霧される基材220には基本的に表層に薄膜は形成されていないが、実際に薄膜が形成される基材220には既に表層に薄膜が形成されている可能性があり、その場合はより高い電圧が必要となる。このため、印加する電圧を高くするように調節する。
また、第3実施形態では、図7に示すように、エレクトロスプレー装置120には、基材220に塗布された溶液材料のムラを検出するための第2撮像部54が設けられている。第2撮像部54は、基材220の上方側に設けられている。また、基材220の上方側には、光源部55が設けられている。なお、基材220は、透明(または半透明)な部材により形成されている。これにより、基材220の上方側に配置された第2撮像部54により、基材220の内側(下側)に塗布された薄膜の撮像が可能になる。そして、薄膜が有色の場合には、薄膜の濃淡を検出することにより、塗布された溶液材料のムラが検出される。また、薄膜が無色の場合には、薄膜からの反射光を検出(撮像)することにより、塗布された溶液材料のムラが検出される。
また、塗布された溶液材料のムラの検出は、実際に基材220に溶液材料が噴霧されている際(または、塗布終了後)、リアルタイムで行われている。なお、塗布された溶液材料のムラの検出は、制御部53により行われる。そして、制御部53により、塗布された溶液材料のムラが検出された場合、膜厚の薄い部分に、溶液材料が改めて噴霧(重ね塗り)されるように制御される。
また、点線で示される光源部55aのように、光源部55aが基材220の下方に配置された場合には、無色の薄膜を透過する透過光が第2撮像部54により検出(撮像)されることにより、塗布された溶液材料のムラが検出される。
(第3実施形態の効果)
次に、第3実施形態の効果について説明する。
第3実施形態では、上記のように、溶液材料のスプレー320を撮像するための第1撮像部51により撮像されたスプレー320の画像に基づいて、スプレー320が安定しているか否かを判定する。これにより、スプレー320が安定していないことが判定された場合に、ノズル10に印加する電圧をスプレー320が安定するように調節することにより、不安定なスプレー320により塗布されることに起因して薄膜の膜厚がばらつくのを抑制することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、基材220に塗布された溶液材料のムラを検出するための第2撮像部54を設ける。これにより、第2撮像部54により撮像された溶液材料(薄膜)のムラに基づいて、溶液材料を改めて噴霧(重ね塗り)することによって、膜厚のばらつき(ムラ)がより抑制された薄膜を形成することができる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、基材が半球形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、溶液材料が塗布される基材の塗布面が平坦でない場合に適用可能である。
また、上記第1〜第3実施形態では、3つの塗布位置(P1〜P3)において、ノズルから溶液材料が噴霧される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、2つの塗布位置または4つ以上の塗布位置から、溶液材料が噴霧されてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ノズルが基材に対して移動する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、基材がノズルに対して移動してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ノズルと基材との間の距離に応じて、ノズルに印加する電圧が3段階(V1、V2、V3)に調節される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ノズルに印加する電圧が2段階、または、4段階以上に調節されてもよい。また、ノズルに印加する電圧が連続的に変化するように調節されてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、基材上の塗布領域同士が部分的にオーバラップするように、隣接する塗布位置同士の間隔が決定される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、塗布領域の端部同士がオーバラップせずに互いに隣接するように、隣接する塗布位置同士の間隔を決定してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、溶液材料が下方から上方に向かって噴霧される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、溶液材料を上方から下方に向かって噴霧してもよいし、側方に向かって噴霧するようにしてもよい。
10 ノズル
200、210、220 基材
51 第1撮像部
54 第2撮像部
100、110、120 エレクトロスプレー装置

Claims (8)

  1. ノズルから溶液材料を噴霧することにより、曲面形状を有する基材に溶液材料を塗布するエレクトロスプレー塗布方法であって、
    前記ノズルが延びる方向に沿った方向の前記ノズルの位置を維持した状態で、前記ノズルが延びる方向に略直交する方向に前記ノズルと前記基材とを相対移動させることにより、前記基材の複数の箇所に塗布を行うことを備え、
    前記基材に塗布を行うことは、前記基材の複数の箇所に塗布を行う際、前記ノズルと前記基材との間の距離に応じて、前記ノズルに印加する電圧を調節しながら、前記基材に塗布を行うことを含む、エレクトロスプレー塗布方法。
  2. 前記ノズルに印加する電圧を調節しながら前記基材に塗布を行うことは、前記ノズルと前記基材との間の距離が大きくなる程、前記ノズルに印加する電圧を大きくするように、前記ノズルに印加する電圧を調節しながら、前記基材に塗布を行うことを含む、請求項1に記載のエレクトロスプレー塗布方法。
  3. 前記基材に塗布を行う前に、予め複数の塗布位置から溶液材料を前記基材に噴霧した際の、前記基材上の塗布領域の大きさに基づいて、前記基材の複数の箇所に塗布を行う際の、隣接する塗布位置同士の間隔を決定することをさらに備える、請求項1または2に記載のエレクトロスプレー塗布方法。
  4. 前記隣接する塗布位置同士の間隔を決定することは、前記複数の塗布位置のうち、隣接する前記塗布位置から各々前記基材上に溶液材料が噴霧された際の、前記基材上の塗布領域同士が部分的にオーバラップするように、前記隣接する塗布位置同士の間隔を決定することを含む、請求項3に記載のエレクトロスプレー塗布方法。
  5. 前記隣接する塗布位置同士の間隔を決定することは、前記ノズルの近傍における溶液材料のスプレーの形状、および、前記基材の形状に基づいて、前記基材上の塗布領域の大きさを推定することを含む、請求項3または4に記載のエレクトロスプレー塗布方法。
  6. ノズルから溶液材料を噴霧することにより、曲面形状を有する基材に溶液材料を塗布するエレクトロスプレー装置であって、
    溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧する前記ノズルを備え、
    前記ノズルは、前記基材の複数の箇所に塗布を行う際、前記ノズルと前記基材との間の距離に応じて、前記ノズルに印加する電圧を調節しながら、前記ノズルが延びる方向に沿った方向の前記ノズルの位置を維持した状態で、前記ノズルが延びる方向に略直交する方向に前記ノズルと前記基材とを相対移動させることにより、前記基材の複数の箇所に塗布を行うように構成されている、エレクトロスプレー装置。
  7. 溶液材料のスプレーを撮像するための第1撮像部をさらに備え、
    前記第1撮像部により撮像されたスプレーの画像に基づいて、スプレーが安定しているか否かを判定するように構成されている、請求項6に記載のエレクトロスプレー装置。
  8. 前記基材に塗布された溶液材料のムラを検出するための第2撮像部をさらに備える、請求項6または7に記載のエレクトロスプレー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114789102A (zh) * 2022-05-23 2022-07-26 佛山市德珼尔科技有限公司 智能曲面喷涂生产线
WO2023177857A3 (en) * 2022-03-17 2023-10-19 Rutgers, The State University Of New Jersey Method and apparatus for achieving high electrospray deposition efficiency on low area targets

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