JP2014147891A - 薄膜形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクの開口パターンの転写性を向上させることが可能な薄膜形成装置を提供する。
【解決手段】このエレクトロスプレー装置100(薄膜形成装置)は、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズル1と、ノズル1と基板4との間の基板4の近傍に配置され、所定の開口パターンを有する開口部3aを含むマスク3とを備え、ノズル1から噴霧された溶液材料は、基板4に薄膜として堆積され、マスク3の開口部3aのノズル1側の部分3bは、マスク3の開口部3aの基板4側の部分よりも開口面積が大きくなるように構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、薄膜形成装置に関し、特に、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルを備える薄膜形成装置に関する。
従来、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルを備える薄膜形成装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、有機ELデバイス用の溶液材料に電圧を印加した状態(溶液材料が帯電した状態)で噴霧するノズルと、ノズルから噴霧された溶液材料が堆積されて有機発光層などの有機ELデバイス用の薄膜が形成される基板と、ノズルと基板との間に設けられるマスクとを備えるエレクトロスプレー装置が開示されている。また、マスクには、所定の開口パターンを有する開口部が形成されている。そして、溶液材料に印加される電圧と基板側との間の電位差(電界)により、溶液材料が、ノズルから基板側に噴霧(移動)されるとともに、マクスの開口部を介して基板上に堆積されることにより、所定の形状の薄膜が形成される。また、マスクの開口部は、開口部のノズル側の部分と基板側の部分との開口面積が等しい形状(開口部の内側面が、基板に対して直交する形状)に形成されている。
また、上記特許文献1に記載したような従来のエレクトロスプレー装置では、マスクが導電性の部材から形成されている場合では、マスクには、溶液材料の電荷(正電荷または負電荷)と同じ電荷(電圧)が印加される。これにより、帯電した溶液材料は、マスクに帯電した電荷により反発されて、マスクを避けるようにマスクの開口部側に引き寄せられるとともに、マスクの開口部を通過するように移動する。
特開2011−175921号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のエレクトロスプレー装置では、マスクの開口部が、開口部のノズル側の部分と基板側の部分との開口面積が等しい形状(開口部の内側面が、基板に対して直交する形状)に形成されており、マスクの開口部の内側面の上下方向の全域が垂直部分になることから、開口部の内側面の上下方向の全域が、溶液材料がマスクを通過する際の移動経路(電気力線)に近くなるため、マスクの内側面の上下方向の全域において、電気力線に近い位置で帯電する電荷が存在することになる。このため、帯電した溶液材料は、マスクの開口部を通過する際に、マスクの開口部の内側面に帯電された電荷によりマスクの中央部側に反発されやすいので、開口部の開口パターンとは異なる形状(たとえば、開口パターンよりも小さな形状)の薄膜が形成されるという問題点がある。すなわち、マスクの開口パターンの転写性が悪くなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、マスクの開口パターンの転写性を向上させることが可能な薄膜形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本願発明者が鋭意検討した結果、マスクの開口部の形状がマスクの開口パターンの転写性に大きく影響することを見い出し、マスクの開口部のノズル側の部分をマスクの開口部の基板側の部分よりも開口面積を大きくすることにより、マスクの開口パターンの転写性を向上させることを見い出した。
すなわち、この発明の一の局面による薄膜形成装置は、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルと、ノズルと基板との間の基板の近傍に配置され、所定の開口パターンを有する開口部を含むマスクとを備え、ノズルから噴霧された溶液材料は、基板に薄膜として堆積され、マスクの開口部のノズル側の部分は、マスクの開口部の基板側の部分よりも開口面積が大きくなるように構成されている。
この一の局面による薄膜形成装置では、上記のように、マスクの開口部のノズル側の部分をマスクの開口部の基板側の部分よりも開口面積を大きくすることによって、マスクの開口部の内側面のノズル側の部分が、溶液材料がマスクの開口部を通過する際の溶液材料の移動経路から離間するので、その結果、マスクの開口部と溶液材料との反発作用が少なくなると考えられる。これにより、帯電した溶液材料がマスクの開口部を通過する際に、開口部の中央部側に反発されにくくなり、マスクの開口パターンの転写性を向上させることができる。なお、マスクの開口部のノズル側の部分を、マスクの開口部の基板側の部分よりも開口面積を大きくすることにより、マスクの開口パターンの転写性を向上させることができることは、後述する本願発明者の実験により確認済みである。
上記一の局面による薄膜形成装置において、好ましくは、マスクの開口部の少なくともノズル側の部分は、ノズル側に向かって開口面積が徐々に大きくなる形状を有している。このように構成すれば、マスクの開口部の内側面が、溶液材料の移動経路からノズル側に向かって徐々に離間するので、マスクの開口部のノズル側の端部のみがマスクの開口部の基板側の部分よりも開口面積が大きくなる場合と比べて、帯電した溶液材料が開口部の中央部側により反発されにくくすることができる。
上記一の局面による薄膜形成装置において、好ましくは、マスクの開口部のノズル側の端部は、面取りされた形状を有する。このように構成すれば、容易に、マスクの開口部のノズル側の部分の開口面積をマスクの開口部の基板側の部分よりも大きくすることができるので、マスクの開口パターンの転写性を容易に向上させることができる。
この場合、好ましくは、マスクの開口部のノズル側の端部は、マスクの厚みとほぼ同じ厚み分、面取りされた形状を有する。このように構成すれば、マスクの開口部のノズル側の端部をマスクの厚みよりも小さい厚み分面取りする場合と比べて、溶液材料の移動経路からマスクの開口部の内側面をより離間させることができる。その結果、帯電した溶液材料がマスクの開口部を通過する際に、開口部の中央部側により効果的に反発されにくくすることができるので、マスクの開口パターンの転写性をより効果的に向上させることができる。
上記一の局面による薄膜形成装置において、好ましくは、マスクの少なくとも表面は、樹脂により構成されている。ここで、マスクの全体が導電性の部材により形成されている場合には、ノズル側から発生した電界(電気力線)が導電性のマスクの表面に到達することに起因して導電性のマスクの表面に溶液材料が堆積されるのを抑制するために、導電性のマスクに電圧(溶液材料に印加される電圧の数分の1の比較的高い電圧)を印加する必要がある。このように、導電性のマスクに比較的高い電圧を印加した場合には、導電性のマスクと基板との間の絶縁破壊を抑制するために、導電性のマスクを、基板から比較的大きい距離を隔てて配置する必要がある。そこで、本発明では、マスクの少なくとも表面を樹脂により構成することにより、マスクが絶縁されるとともに、絶縁性のマスクには溶液材料の電荷に起因して電荷が帯電するので、マスクに電圧を印加する必要がない。これにより、マスクと基板との距離を小さくすることができるので、マスクの開口パターンの転写性をさらに向上させることができる。なお、マスクと基板との距離を小さくすることにより、マスクの開口パターンの転写性をさらに向上させることができることは、後述する本願発明者の実験により確認済みである。
この場合、好ましくは、マスクと基板との距離は、マスクの厚みよりも小さい。このようにマスクを基板に近づける、すなわち、ノズルから遠ざけることによりマスクの帯電の電荷量が小さくなるため、溶液材料が反発されにくくなり、容易に、マスクの開口パターンの転写性をさらに向上させることができる。
本発明によれば、上記のように、マスクの開口パターンの転写性を向上させることができる。
本発明の一実施形態によるエレクトロスプレー装置の斜視図である。 本発明の一実施形態によるエレクトロスプレー装置のマスクの部分平面図である。 図2の200−200線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態のエレクトロスプレー装置による薄膜の形成方法を説明するための図である。 実験1において形成された薄膜を拡大した平面図である。 実験1に用いられた面取りされていない比較例によるマスクの断面図である。 実験1に用いられた1mm面取り(C1面取り)された実施例1によるマスクの断面図である。 実験1に用いられた2mm面取り(C2面取り)された実施例2によるマスクの断面図である。 実験1に用いられた3mm面取り(C3面取り)された実施例3によるマスクの断面図である。 面取りと薄膜の辺直線性および反発距離との関係を示す図である。 実験1に用いられた面取りされていない比較例1によるマスクに帯電した電荷を示す図である。 実験1に用いられた1mm面取り(C1面取り)された実施例1によるマスクに帯電した電荷を示す図である。 実験1に用いられた2mm面取り(C2面取り)された実施例2によるマスクに帯電した電荷を示す図である。 実験1に用いられた3mm面取り(C3面取り)された実施例3によるマスクに帯電した電荷を示す図である。 マスクと基板との距離と、薄膜の辺直線性および反発距離との関係を調べるために行った実験2を説明するための図である。 マスクと基板との距離と、薄膜の辺直線性および反発距離との関係を示す図である。 実験3に用いられた面取りされていない比較例2によるマスクと薄膜とを示す図である。 実験3に用いられた1mm面取り(C1面取り)された実施例4によるマスクと薄膜とを示す図である。 本発明の一実施形態の第1変形例によるエレクトロスプレー装置のマスクの断面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例によるエレクトロスプレー装置のマスクの断面図である。 本発明の一実施形態の第3変形例によるエレクトロスプレー装置のマスクの断面図である。 本発明の一実施形態の第4変形例によるエレクトロスプレー装置のマスクの断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図3を参照して、本実施形態によるエレクトロスプレー装置100の構成について説明する。なお、エレクトロスプレー装置100は、本発明の「薄膜形成装置」の一例である。
図1に示すように、エレクトロスプレー装置100は、ノズル1と、プレート2と、ノズル1とプレート2との間に配置されるマスク3とを備えている。また、塗布時は、プレート2とマスク3との間には、基板4が配置されている。そして、ノズル1からマスク3越しにプレート2に載置された基板4へ溶液材料を噴射することにより、基板4に薄膜を形成する。
ノズル1は、溶液材料(たとえば、導電性ポリマーであるPEDOT/PSS(poly(3,4−ethylenedioxythiophene) poly(styrenesulfonate))に電圧を印加した状態で基板4側に噴霧するように構成されている。具体的には、ノズル1は、溶液材料を充填するように構成されているとともに、ノズル1の内部には、電極(図示せず)が設けられている。そして、この電極により溶液材料に電圧が印加されるように構成されている。また、ノズル1は、図1に示すように、複数設けられており、複数のノズル1は、基板4の辺(X方向)に沿って1列に配置されている。また、ノズル1は、マスク3の上方(矢印Z1方向)に配置されている。また、複数のノズル1は、X方向およびY方向に移動可能に構成されている。
また、プレート2は、金属製であり、電気的に接地されている。そして、塗布時にプレート2の上面に、基板4が載置されている。そして、ノズル1とプレート2との間で電位差を持たせることで、ノズル1から噴出する溶液材料はプレート2に向かって飛行する。これにより、直接基板4を接地して塗布を行う必要が無いので、非導電性の基板へも塗布が可能である。
ここで、本実施形態では、マスク3の少なくとも表面(本実施形態では、マスク3の全部分)は、耐薬品性、加工精度、寸法安定性、耐絶縁性、剛性等が優れた樹脂により構成されている。たとえば、マスク3は、PTFE(Polytetrafluoroethylene)、PP(Polypropylene)、HDPE(High−density polyethylene)、PET(Polyethylene terephthalate)、EPOXY、ガラスエポキシ、ABS(Acrylonitrile butadiene styrene)、PEEK(Polyether ether ketone)、POM(Polyoxymethylene)などからなる。
また、図1および図2に示すように、マスク3には、平面視において、所定の開口パターン(本実施形態では、略矩形形状(略正方形状))を有する開口部3aが複数形成されている。ここで、本実施形態では、図2および図3に示すように、マスク3の開口部3aのノズル1側(矢印Z1方向側)の部分3bは、マスク3の開口部3aの基板4側(矢印Z2方向側)の部分3cよりも開口面積が大きくなるように構成されている。具体的には、マスク3の開口部3aのノズル1側の部分3bの幅W1は、マスク3の開口部3aの基板4側の部分3cの幅W2よりも大きくなる(W1>W2)ように構成されている。すなわち、マスク3の開口部3aのノズル1側の部分3bの開口面積(=W1×W1)は、マスク3の開口部3aの基板4側の部分3cの開口面積(=W2×W2)よりも大きい。
また、本実施形態では、マスク3の開口部3aの少なくともノズル1側の部分3bは、ノズル1側に向かって開口面積が徐々に大きくなるように、マスク3の開口部3aのノズル1側の端部3dは、面取りされた形状(テーパ形状)を有する。すなわち、マスク3の開口部3aの内側面3eは、後述するノズル1から噴霧された溶液材料の移動経路(図4参照)から、ノズル1側(矢印Z1方向(上方向))に向かって徐々に離間するように構成されている。また、図2に示すように、略矩形形状のマスク3の開口部3aの4辺の全てにおいて、開口部3aのノズル1側の端部3dは、面取りされた形状を有する。なお、面取りは、マスク3の形成後に面取り加工することにより形成してもよいし、マスク3の樹脂成形時に面取り部を同時に形成してもよい。
また、本実施形態では、図3に示すように、マスク3の開口部3aのノズル1側の端部3dは、マスクの厚みt1とほぼ同じ厚み分、面取りされた形状を有する。すなわち、開口部3aの内周面の全体に渡って面取りされている。また、開口部3aのノズル1側の端部3dは、略45度の傾斜角度で直線状に面取り(C面取り)されている。また、マスク3は、約3mmの厚みt1を有する。すなわち、マスク3は、マスク3の開口部3aのノズル1側の端部3dが、X方向、Y方向およびZ方向にそれぞれマスクの厚み分である3mm面取り(C3)されている。
また、本実施形態では、マスク3は、ノズル1と基板4との間の基板4の近傍に配置されており、マスク3と基板4とのZ方向の距離(間隔)d1は、マスク3の厚みt1よりも小さい(d1<t1)。たとえば、マスク3は、先述のように約3mmの厚みt1を有するとともに、マスク3と基板4との距離d1は、約0.5mmである。
次に、図4を参照して、エレクトロスプレー装置100による薄膜5の形成方法について説明する。
図4に示すように、ノズル1の電極(図示せず)に電圧が印加されるとともに、プレート2が電気的に接地される。これにより、ノズル1に収納される溶液材料には、正電荷が帯電するとともに、ノズル1とプレート2との間の静電力により、ノズル1から溶液材料が液滴となってプレート2側(矢印Z2方向側)に噴霧される。なお、溶液材料は、ノズル1とプレート2との間の電気力線に沿って移動する。なお、図4の電気力線(溶液材料の移動経路)は、ノズル1とプレート2との間に発生する電気力線のうちの最外周の電気力線を模式的に示している。また、ノズル1に電圧が印加されていることにより、樹脂からなる絶縁性のマスク3の少なくともノズル1側の表面には、分極により正電荷が帯電する。これにより、正電荷が帯電している溶液材料は、マスク3に帯電している正電荷により反発されて、マスク3を避けるようにマスク3の開口部3a側に引き寄せられるとともに、マスク3の開口部3aを通過するように移動する。そして、マスク3の開口部3aを通過した溶液材料が、基板4上に堆積されることにより、薄膜5が基板4上に形成される。なお、樹脂からなる絶縁性のマスク3の表面に正電荷が帯電することにより、正電荷が帯電している溶液材料が反発されるので、マスク3の表面に溶液材料が堆積される(マスク3が汚染される)ことが抑制される。
(実験1)
次に、図5〜図14を参照して、マスクの開口部のノズル側の端部の面取りと、形成された薄膜の辺直線性および反発距離との関係を調べるために行った実験1について説明する。なお、辺直線性とは、平面視において略矩形形状に形成される薄膜の辺がどの程度直線に近いかを示す度合いを意味する。具体的には、図5に示すように、平面視において、基板4上に形成された薄膜5の辺5aが波状に形成されている場合、辺直線性は、波状の辺5aの振幅(幅W3)の平均の値により判断する。また、反発距離とは、平面視において、マスクの開口部の内側面と基板4上に形成される薄膜5との間の距離d2の平均の値である。
実験1では、図6〜図9に示すように、POM樹脂からなる4種類のマスク31(比較例1)、マスク32(実施例1)、マスク33(実施例2)およびマスク34(実施例3(図1〜図4の実施形態に対応))を用いた。なお、マスク31〜34は、3mmの厚みを有する。また、薄膜が形成される基板として、ITO(Indium Tin Oxide)からなる基板4を用いた。また、ノズル1(図1参照)から噴霧される溶液材料として、PEDOT/PSSを用いた。
図6に示すように、比較例1によるマスク31は、マスク31の開口部31aのノズル1側の端部は、面取りされていない(C0)。すなわち、マスク31の開口部31aの内側面31bの垂直な部分(基板4に対して直交する部分)の高さh1は、3mmである。
また、図7に示すように、実施例1によるマスク32は、マスク32の開口部32aのノズル1側の端部が、X方向、Y方向およびZ方向にそれぞれ1mm面取り(C1)されている。すなわち、マスク32の開口部32aの内側面32bの垂直な部分の高さh2は、2mmである。また、マスク32の厚み(3mm)の半分以下(1/3)の厚み分(1mm)だけ面取りされている。
また、図8に示すように、実施例2によるマスク33は、マスク33の開口部33aのノズル1側の端部が、X方向、Y方向およびZ方向にそれぞれ2mm面取り(C2)されている。すなわち、マスク33の開口部33aの内側面33bの垂直な部分の高さh3は、1mmである。また、マスク33の厚み(3mm)の半分よりも大きい(2/3の)厚み分(2mm)だけ面取りされている。また、図9に示すように、実施例3によるマスク34は、上記実施形態のマスク3(図3参照)と同様に、マスク34の開口部34aのノズル1側の端部が、X方向、Y方向およびZ方向にそれぞれ3mm面取り(C3)されている。すなわち、マスク34の開口部34aの内側面34bの垂直な部分は、ない(0mmである)。
実験1では、比較例1によるマスク31および実施例1〜3によるマスク32〜34をそれぞれ用いた場合の基板4上に形成された薄膜5の辺直線性および反発距離を測定した。図10では、横軸は、内側面の垂直な部分の高さが示されている。また、左側の縦軸には、辺直線性(mm)が示されている。また、右側の縦軸には、反発距離(mm)が示されている。また、図10に示される実線および破線は、ぞれぞれ、反発距離および辺直線性の実験結果を多項式により近似した近似曲線である。
図10に示されるように、内側面の垂直な部分の高さが大きくなる(Cが小さくなる)にしたがって、反発距離が大きくなることが判明した。具体的には、面取りを行っていない(C0)の比較例1によるマスク31が最も反発距離が大きく、面取りの大きさがC1(実施例1によるマスク32)、C2(実施例2によるマスク33)、C3(実施例3によるマスク34)と大きくなるにしたがって、反発距離が小さくなることが判明した。また、内側面の垂直な部分の高さが大きくなる(Cが小さくなる)にしたがって、辺直線性が大きくなる(直線からずれる)ことが判明した。具体的には、面取りを行っていない(C0)の比較例1によるマスク31が最も辺直線性が大きく、面取りの大きさがC1(実施例1によるマスク32)、C2(実施例2によるマスク33)、C3(実施例3によるマスク34)と大きくなるにしたがって、辺直線性が小さくなることが判明した。これらの結果、マスクの開口部のノズル側の端部を(マスクの厚みの1/3以上)面取りすることにより、反発距離を小さくすることができるとともに、辺直線性を小さくすることができる(直線に近づけられる)ことと、面取りが大きいほど、反発距離および辺直線性を小さくすることができることが確認された。
内側面の垂直な部分の高さが大きくなる(Cが小さくなる)にしたがって反発距離が大きくなる理由は、下記の様に考えられる。図11、図12、図13および図14に示すように、正電荷が帯電している溶液材料が噴霧されることにより、樹脂(POM)からなる絶縁性のマスク31〜34の表面(内側面31b〜34b)には、正電荷が帯電する。ここで、図11に示すように、開口部31aの端部が面取りされていない比較例1によるマスク31の場合(C0)、マスク31の開口部31aの内側面31bの上下方向の全域が垂直部分になることから、開口部31aの内側面31bの上下方向の全域が、溶液材料がマスク31を通過する際の移動経路(電気力線)に近くなるため、マスク31の内側面31bの上下方向の全域において、電気力線に近い位置で帯電する正電荷が存在することになる。このため、比較例1によるマスク31のように、開口部31aの端部が面取りされていない場合(C0)では、溶液材料が開口部31aの中央部側に比較的大きく反発されるため(反発距離D1)、辺直線性が大きくなった(直線からずれた)と考えられる。
一方、図12〜図14に示すように、マスク32〜34の開口部32a〜34aの端部が面取りされた実施例1〜3の場合(C1、C2およびC3)、マスク32〜34の開口部32a〜34aの内側面32b〜34bのノズル1側の部分が、溶液材料の移動経路から離間するので、開口部32a〜34aの内側面32b〜34bの垂直部分の長さが小さくなり、その結果、溶液材料の近くに存在する電荷量が少なくなる。これにより、マスク32〜34の開口部32a〜34aの端部が面取りされた実施例1〜3の場合(C1、C2およびC3)、溶液材料が反発されにくくなるので(反発距離D1(図11参照)>D2>D3>D4)、辺直線性が小さくなったと考えられる。また、マスクの開口部の端部の面取りを、大きくするにしたがって、開口部32a〜34aの内側面32b〜34bの垂直部分の長さがより小さくなり、溶液材料の移動経路の近くに存在する電荷量がより少なくなるので、より反発されにくくなり(反発距離D2>D3>D4)、辺直線性がより小さくなったと考えられる。
(実験2)
次に、図15および図16を参照して、マスクと基板との距離と、形成された薄膜の辺直線性および反発距離との関係を調べるために行った実験2について説明する。
実験2では、図15に示すように、開口部34aのノズル1側の端部が、X方向、Y方向およびZ方向にそれぞれ3mm面取り(C3)されている実施例3によるマスク34を用いた。また、マスク34を、基板4から0.3mm、0.5mm、1.0mm、2.0mm、および、5.0mm離れた位置に配置した。そして、マスク34と基板4との距離を異ならせた場合の基板4上に形成された薄膜5の辺直線性を測定した。図16では、横軸は、基板4とマスク34との距離(mm)が示されている。また、左側の縦軸には、反発距離(mm)が示されている。また、右側の縦軸には、辺直線性の標準偏差が示されている。また、図16に示される実線および破線は、それぞれ、反発距離および辺直線性の実験結果を多項式により近似した近似曲線である。
この結果、図16に示されるように、マスク34と基板4との距離が大きくなるにしたがって、反発距離が大きくなることが判明した。具体的には、基板4とマスク34との距離が0.3mm、0.5mm、1.0mm、2.0mm、5.0mmと大きくなるにしたがって、反発距離が大きくなることが判明した。また、マスク34と基板4との距離が大きくなるにしたがって、辺直線性の標準偏差が大きくなる(直線からずれる)ことが判明した。具体的には、基板4とマスク34との距離が0.3mm、0.5mm、1.0mm、2.0mm(図16には、図示せず)、5.0mm(図16には、図示せず)と大きくなるにしたがって、辺直線性の標準偏差が大きくなる(直線からずれる)ことが判明した。これらの結果、マスクと基板との距離を小さくするほど、マスクの開口パターンの転写性を向上させることができることが確認された。特に、基板4とマスク34との距離が0.3mm以上2.0mm以下の範囲(マスク34の厚みよりも小さい範囲)で反発距離および辺直線性を小さくすることができることが判明した。
マスク34と基板4との距離が大きくなるにしたがって反発距離が大きくなる理由は、下記の様に考えられる。まず、マスク34と基板4との距離が大きくなるにしたがって、マスク34とノズル1(電極)との間の距離が小さくなり、これにより、マスク34と基板4との距離が小さい場合に比べ、マスク34に帯電する電荷量が大きくなると考えられる。このため、マスク34と基板4との距離が大きくなるにしたがって、反発距離が大きくなり、また、これにともなって辺直線性が悪くなったと考えられる。
(実験3)
次に、図17および図18を参照して、基板上に形成される薄膜の断面形状を調べるために行った実験3について説明する。
実験3では、ノズル1(図1参照)から噴霧される溶液材料として、ポリイミド(polyimide)を用いた。また、比較例2として面取りされていない(C0)マスク131(図17参照)と、実施例4として開口部132aのノズル1側の端部が1mm面取り(C1)されたマスク132(図18参照)とを用いた。なお、比較例2によるマスク131は、比較例1によるマスク31(図6参照)と、同じ形状を有する。また、実施例4によるマスク132は、実施例1によるマスク32(図7参照)と、同じ形状を有する。
図17に示すように、面取りされていない(C0)比較例2によるマスク131を用いた場合には、基板4上に形成された薄膜51の端部51aが突起状に盛り上がることが判明した。また、先述の通り、薄膜51の幅W4は、マスク131の開口部131aの幅W5よりも小さくなる(W4<W5)。
また、図18に示すように、開口部132aのノズル1側の端部が1mm面取り(C1)された実施例4によるマスク132を用いた場合には、基板4上に形成された薄膜52の端部52aが突起状に盛り上がることが確認されたが、薄膜52の端部52aの盛り上がりの高さH2は、薄膜51の端部51aの盛り上がりの高さH1(図17参照)よりも小さくなる(H2<H1)ことが判明した。また、薄膜52の幅W6は、マスク132の開口部132a(基板4に対して直交する垂直な部分)の幅W5よりも小さくなる(W6<W5)が、薄膜52の幅W6は、薄膜51の幅W4(図17参照)よりも大きくなる(W6>W4)ことが確認された。これらの結果、マスクの開口部のノズル側の端部を(マスクの厚みの1/3(1mm)以上)面取りすることにより、薄膜の端部の盛り上がりを抑制することができるとともに、マスクの開口パターンの転写性を向上させることができることが確認された。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、上記のように、マスク3の開口部3aのノズル1側の部分3bをマスク3の開口部3aの基板4側の部分3cよりも開口面積を大きくすることによって、マスク3の開口部3aの内側面3eのノズル1側の部分3bが、溶液材料がマスク3の開口部3aを通過する際の溶液材料の移動経路から離間するので、その結果、マスク3の開口部3aと溶液材料との反発作用が少なくなると考えられる。これにより、帯電した溶液材料がマスク3の開口部3aを通過する際に、開口部3aの中央部側に反発されにくくなり、マスク3の開口パターンの転写性を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、マスク3の開口部3aの少なくともノズル1側の部分3bを、ノズル1側に向かって開口面積を徐々に大きくする。これにより、マスク3の開口部3aの内側面3eが、溶液材料の移動経路からノズル1側に向かって徐々に離間するので、マスク3の開口部3aのノズル1側の端部3dのみがマスク3の開口部3aの基板4側の部分3cよりも開口面積が大きくなる場合と比べて、帯電した溶液材料が開口部3aの中央部側により反発されにくくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、マスク3の開口部3aのノズル1側の端部3dを、面取りされた形状にする。これにより、容易に、マスク3の開口部3aのノズル1側の部分3bの開口面積をマスク3の開口部3aの基板4側の部分3cよりも大きくすることができるので、マスク3の開口パターンの転写性を容易に向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、マスク3の開口部3aのノズル1側の端部3dを、マスク3の厚みt1とほぼ同じ厚み分、面取りする。これにより、マスク3の開口部3aのノズル1側の端部3dをマスク3の厚みよりも小さい厚み分面取りする場合と比べて、溶液材料の移動経路からマスク3の開口部3aの内側面3eをより離間させることができる。その結果、帯電した溶液材料がマスク3の開口部3aを通過する際に、開口部3aの中央部側により効果的に反発されにくくすることができるので、マスク3の開口パターンの転写性をより効果的に向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、マスク3の少なくとも表面を、樹脂により構成する。ここで、マスクの全体が導電性の部材により形成されている場合には、ノズル1側から発生した電界(電気力線)が導電性のマスクの表面に到達することに起因して導電性のマスクの表面に溶液材料が堆積されるのを抑制するために、導電性のマスクに電圧(溶液材料に印加される電圧の数分の1程度の比較的高い電圧)を印加する必要がある。このように、導電性のマスクに比較的高い電圧を印加した場合には、導電性のマスクと基板4との間の絶縁破壊を抑制するために、導電性のマスクを、基板4から比較的大きい距離を隔てて配置する必要がある。その結果、良い転写性が得られない。そこで、本実施形態では、マスク3の少なくとも表面を絶縁性の樹脂により構成することにより、マスク3のノズル1側の表面にはノズル1に印加する電圧と同極性の電荷が帯電するので、マスク3に電圧を印加する必要がない。これにより、マスク3と基板4との距離を小さくすることができるので、マスク3の開口パターンの転写性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、絶縁性の表面からなるマスク3と基板4との距離d1を、マスク3の厚みt1よりも小さくする。これにより、マスクを基板に近づける、すなわち、ノズルから遠ざけることによりマスクの帯電の電荷量が小さくなるため、溶液材料が反発されにくくなり、容易に、マスク3の開口パターンの転写性をさらに向上させることができる。
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の薄膜形成装置を、エレクトロスプレー装置の形態で示したが、本発明はこれに限られない。ノズルから電圧が印加した状態の溶液材料がマスクを介して基板に噴霧される装置であれば、エレクトロスプレー装置以外の薄膜形成装置に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、マスクの開口部のノズル側の端部が、マスクの厚みとほぼ同じ厚み分、面取りされた例(図3参照)を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、実験1に用いられた実施例1のマスク32(図7参照)、および、実施例2のマスク33(図8参照)のように、マスクの開口部のノズル側の端部がマスクの厚みよりも小さい厚み分、面取りされていてもよい。
また、上記実施形態では、マスクの開口部のノズル側の端部が45度の傾斜角度で面取りされている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マスクの開口部のノズル側の端部を45度以外の傾斜角度で面取りしてもよい。
また、上記実施形態では、マスクが、マスクの厚みの1/3以上の厚み分面取りされている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マスクを、マスクの厚みの1/3未満の厚み分面取りしてもよい。
また、上記実施形態では、マスクの開口部のノズル側の端部がC面取り(直線状の面取り)された形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図19に示す第1変形例のように、マスク35の開口部35aのノズル1側の端部がR面取り(凹状に面取り)された形状を有していてもよい。また、図20に示す第2変形例のように、マスク36の開口部36aのノズル1側(矢印Z1方向側)の端部が面取りされることなく段差形状を有していてもよい。
また、上記実施形態では、マスクが絶縁性の部材により構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図21に示す第3変形例のように、表面(全面)に樹脂37aがコーティングされた金属製(SUSなど)のマスク37を用いてもよい。これにより、マスクの機械的強度を向上させながら、絶縁性を確保することができる。
また、上記実施形態では、約3mmの厚みt1を有するマスクを用いる例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、マスクの寸法が比較的大きい場合などのように、マスクが変形しやすい場合では、図22に示す第4変形例のように、約3mmよりも大きい厚みt2を有するマスク38を用いてもよい。また、マスクの寸法が比較的小さい場合などのように、マスクが変形しにくい場合では、約3mmよりも小さい厚みを有するマスクを用いてもよい。すなわち、マスクの厚みは、マスクの変形と転写性とのバランスなどを考慮して設定される。
また、上記実施形態では、マスクの開口部が、平面視において、略矩形形状を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、マスクの開口部は、略矩形形状以外の形状でもよい。
また、上記実施形態では、略矩形形状のマスクの開口部の4辺の全てにおいて、開口部の端部が面取りされている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、略矩形形状のマスクの開口部の4辺のうちの一部において、開口部の端部が面取りされていてもよい。
また、上記実施形態では、溶液材料がノズルから下向きに噴射される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、溶液材料をノズルから上向き、または、横向きに噴射してもよい。
1 ノズル
3 マスク
3a 開口部
3b ノズル側の部分
3c 基板側の部分
3d 端部
4 基板
5 薄膜
100 エレクトロスプレー装置(薄膜形成装置)

Claims (6)

  1. 溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルと、
    前記ノズルと基板との間の前記基板の近傍に配置され、所定の開口パターンを有する開口部を含むマスクとを備え、
    前記ノズルから噴霧された溶液材料は、前記基板に薄膜として堆積され、
    前記マスクの開口部の前記ノズル側の部分は、前記マスクの開口部の前記基板側の部分よりも開口面積が大きくなるように構成されている、薄膜形成装置。
  2. 前記マスクの開口部の少なくとも前記ノズル側の部分は、前記ノズル側に向かって開口面積が徐々に大きくなる形状を有している、請求項1に記載の薄膜形成装置。
  3. 前記マスクの開口部の前記ノズル側の端部は、面取りされた形状を有する、請求項1または2に記載の薄膜形成装置。
  4. 前記マスクの開口部の前記ノズル側の端部は、前記マスクの厚みとほぼ同じ厚み分、面取りされた形状を有する、請求項3に記載の薄膜形成装置。
  5. 前記マスクの少なくとも表面は、樹脂により構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の薄膜形成装置。
  6. 前記マスクと前記基板との距離は、前記マスクの厚みよりも小さい、請求項5に記載の薄膜形成装置。
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