JP2017220908A - 情報処理装置,その仮想セル形成方法,及び無線通信システム - Google Patents

情報処理装置,その仮想セル形成方法,及び無線通信システム Download PDF

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大知 安岡
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武 功刀
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良太 篠島
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Abstract

【課題】仮想セル間における負荷の偏り発生を回避する。【解決手段】情報処理装置は、仮想セルに存する、アイドル状態の端末を含む複数の端末から収集される第1の情報に基づいて、仮想セルにおける予想通信量を算出する算出部と、仮想セルにおける予想通信量が所定範囲にある場合に、仮想セルに係る再形成を決定する決定部とを含む。【選択図】図5

Description

本発明は、情報処理装置,その仮想セル形成方法,及び無線通信システムに関する。
近年、複数の物理セルをまとめ、1つのセルとして形成する技術が検討されている。物理セルは、基地局から電波が届く範囲であり、複数の物理セルが1つにまとめられた論理的なセルは、「仮想セル」と呼ばれる。
セル内の負荷量は、基地局に接続されている端末の数や、各端末の通信量によって決まる。これらの端末数や通信量によって、セル間の負荷量に偏りが生じることがある。そこで、仮想セル構成では、仮想セル間で負荷が分散されるように、仮想セルを形成する物理セルの数などを調整することが考えられている。
従来技術として、通信中の端末が要求する通信品質に合わせて仮想セルを形成する技術がある(例えば、特許文献1、2参照)。
特表2013−509776号公報 特開2015−61248号公報
しかしながら、上述した従来技術には、以下の問題があった。従来技術を用いて負荷が均等になるように複数の仮想セルが形成されている場合に、或る仮想セルに存するアイドル状態の端末が広帯域の(通信量の多い)通信を始めた場合を仮定する(なお、通信量の多い端末は、「ヘビーユーザ」と呼ばれる)。アイドル状態の端末は、仮想セル形成における負荷分散において考慮されていないので、当該端末が存する仮想セルの負荷が上昇し、仮想セル間で負荷の偏りが発生する可能性があった。
本発明は、仮想セル間の負荷の偏り発生を回避し得る通信装置,その仮想セル形成方法,及び無線通信システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、情報処理装置である。この情報処理装置は、仮想セルに存する、アイドル状態の端末を含む複数の端末から収集される第1の情報に基づいて、仮想セルにおける予想通信量を算出する算出部と、仮想セルにおける予想通信量が所定範囲にある場合に、仮想セルに係る再形成を決定する決定部とを含む。
本発明の一態様によれば、仮想セル間の負荷の偏り発生を回避することができる。
図1は、実施形態に係る無線通信システムの構成例を例示する図である。 図2は、端末から基地局への端末プロフィール情報の送信手順の一例を示すシーケンス図である。 図3は、端末で行われる端末プロフィール情報の収集処理の例を示すフローチャートである。 図4は、仮想セル形成処理の開始判定処理の一例を示すフローチャートである。 図5は、仮想セル形成処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、仮想セル形成処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、仮想セル情報更新処理の一例を示す図である。 図8は、基地局の構成例を示す図である。 図9は、基地局の機能を模式的に示す図である。 図10は、図9に示した基地局動作制御部が有する機能を模式的に示す。 図11は、端末の構成例を示す。 図12は、仮想セル形成方法の一例を説明する図である。 図13は、仮想セル形成方法の一例を説明する図である。 図14は、仮想セル形成方法の一例を説明する図である。 図15は、仮想セル形成方法の一例を説明する図である。 図16は、仮想セル形成方法の一例を説明する図である。 図17は、仮想セル形成方法の一例を説明する図である。
以下、図面を参照して情報処理装置,その仮想セル形成方法,及び無線通信システムの実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
図1は、実施形態に係る無線通信システムの構成例を例示する図である。実施形態では、無線通信方式が、Long Term Evolution(LTE)である例について説明する。但し、
WCDMA(登録商標)など、LTE以外の無線通信方式であっても良い。
無線通信システムは、基地局(eNB)1を含む。実施形態における基地局1は、複数の無線装置(Radio Remote Head (RRH))2と、複数のRRH2と通信インタフェースを介して接続された無線制御装置(Centralized Broad Band Unit (C−BBU))3とを含む。通信インタフェースは、例えばCommon Public Radio Interface(CPRI)であ
る。但し、CPRI以外の通信インタフェースを用いても良い。なお、図1では、各RRH2とC−BBU3とを接続する物理回線(CPRI回線)の図示は省略している。基地局1は、「情報処理装置」の一例である。「情報処理装置」は、「通信装置」、「無線通信装置」、「端末」、「無線端末」などを含む概念である。
各RRH2は、電波を送受信するアンテナを有し、アンテナから電波を放射することで物理セル4を形成する。アンテナからの電波が届くエリアが物理セル4として扱われる。基地局1は、C−BBU3における処理によって、各RRH2により形成される物理セル4の使用周波数、サイズ(セル半径)などを制御することができる。これより、基地局1は、同一周波数を使用する複数の物理セル4が統合された1以上の仮想セル5を形成することができる。
実施形態では、基地局1は、仮想セル5に在圏する無線端末(User Equipment(UE)と呼ばれる)6(以下、「端末6」とも表記)から端末プロフィール情報を収集する。基地局1は、端末プロフィール情報に基づき仮想セル情報を更新し、仮想セル情報に基づく仮想セルを形成する。端末6は、スマートフォン、フィーチャーフォン、タブレット端末などの携帯端末(無線端末)である。端末プロフィール情報は、「第1の情報」の一例である。
以下の表1は、端末6から収集される端末プロフィール情報の一例を示し、表2は、仮
想セル情報の一例を示す。
Figure 2017220908
Figure 2017220908
表1に示すように、端末プロフィール情報は、通信頻度と、1回の平均通信量と、1回の最大通信量と、端末位置と、移動速度とを含む。仮想セル情報は、仮想セル毎に生成される。表2に示すように、仮想セル情報は、仮想セルに接続している端末数と、仮想セルのセル端に存在する端末数と、各端末の位置情報と、1日当たりの予想通信量とを含む。
端末プロフィール情報は、接続状態の端末6だけでなく、アイドル状態の端末6からも取得する。これによって、端末が接続状態になる前から、端末6によって適正な仮想セル
を形成することが可能となる。ここに、アイドル状態(待ち受け状態ともいう)とは、端末6が通信中でない状態であり、接続状態とは、端末6が通信中である状態を指す。
<端末プロフィール情報の送信手順>
図2は、端末6からeNBへの端末プロフィール情報の送信手順の一例を示すシーケンス図である。端末プロフィール情報の送信は、一例として、図2に示すようなランダムアクセス手順の中で実施される。ランダムアクセス手順は、「基地局との接続手順」の一例である。
図2に示す処理は、端末6が基地局1によって形成される仮想セル5に侵入し、仮想セルに報知されている報知情報を受信することで開始される。端末6は、報知情報に含まれた仮想セル2の情報が新規セルか否かを判定する(図2<1>)。新規セルであれば、端末6は、基地局1との間でランダムアクセス手順を開始する。端末6は、RACH(Random Access Channel)プリアンブルを基地局1に送信する(図2<2>)。基地局1は、
RACHプリアンブルに応じたRACH応答を返信する(図2<3>)
RACH応答を受信した端末6は、端末6内のメモリ62(図11)に保存している端末プロフィール情報を読み出し(図2<4>)、Radio Resource Control(RRC)接続要求とともに端末プロフィール情報を基地局1に送信する(図2<5>)。端末プロフィール情報は、RRC接続要求のフォーマットの未使用領域に相乗りされても良く、RRC接続要求と別のフォーマットで送信されても良い。
基地局1は、RRC接続要求及び端末プロフィール情報を受信すると、端末プロフィール情報をメモリ32に記憶する(図2<6>)。基地局1は、RRC接続応答とともに、端末プロフィール応答(端末プロフィール情報受信の旨)を端末6に送信する(図2<7>)。端末プロフィール応答は、RRC接続応答のフォーマットの未使用領域に相乗りされても良く、RRC接続応答と別のフォーマットで送信されても良い。端末6がRRC接続応答を受信することで、端末6のRRC状態がRRCアイドル状態からRRC接続状態へ遷移し、端末6と基地局1とが接続された状態となる(図2<8>)。
なお、端末6とコアネットワーク(MME(Mobility Management Entity))との接続状態は、ECM(EPS Connection Management)アイドル状態とECM接続状態とで管理
される。端末6は、RRC接続状態且つECM接続状態において通信中(接続状態)となる。通信中でない状態がアイドル状態である。
ランダムアクセス手順は、端末6の基地局1への接続時や、再同期確立時に行われる。また、ランダムアクセス手順は、端末6は、端末6の電源オン時や、セルへの侵入等を契機とするアタッチ(LTEネットワークへの位置登録処理)に際して実行される。端末6は、アタッチによって通信中(接続状態)となり、通信が終了すれば、アイドル状態となる。
基地局1は、端末6が自発的なランダムアクセス手順を行う際に送信する端末プロフィール情報を受信することができる。また、基地局1は、適宜のタイミングで、端末6に端末プロフィール情報を送信させることができる。例えば、基地局1は、コアネットワーク(HLR/HSS)に登録されている端末6の位置情報(端末6の識別情報を含む)を用い、着信要求(ページング)を送信する。アイドル状態の端末6は、着信要求を受けて、ランダムアクセス手順を開始する。
通信中の端末6については、例えば、RRC_Reconfiguration(再構築)メッセージを送
り、端末プロフィール情報を含むRRC_Reconfigurationメッセージの応答を受信する。こ
れによって、基地局1は、端末プロフィール情報を受信することができる。但し、基地局1は、着信要求や再構築以外のメッセージを端末6に送り、端末プロフィール情報を含む応答メッセージを受信しても良い。
基地局1は、端末6から受信される端末プロフィール情報をメモリ32(図8)に記憶しておき、仮想セル形成処理のトリガが発生した場合に、メモリ32に記憶された端末プロフィール情報を用いて仮想セル情報を生成する。基地局1は、生成した仮想セル情報に基づいて、仮想セルの分割や統合のような再形成乃至再構築を行う。
<端末における端末プロフィール情報の収集>
図3は、端末6で行われる端末プロフィール情報の収集処理の例を示すフローチャートである。図3の処理は、例えば、端末6のCPU61(図11)によって行われる。01では、端末6は、通信開始か否かを判定する。通信が開始されていない場合(01のNo)、図3の処理が終了する。通信が開始された場合(01のYes)、端末6は、メモリ62に保存されている通信頻度Cの値をインクリメント(1増加)する(02)。
03では、端末6は、通信量aの測定を行う。通信量aが測定できると、1回の平均通信量Aの更新を行う。1回の平均通信量Aは、“A=((A*(C-1))+a)/C”の計算により、前回までの通信量に今回の通信量aを加算した値を通信頻度Cで割ることで求められる。
04では、端末6は、通信量aが、メモリ62に記憶されている1回の最大通信量Mの値より大きいか否かを判定する。通信量aがMの値より小さい場合(04のNo)、処理が07に進む。通信量aがMの値より小さい場合(04のNo)、処理が05に進む。05では、端末6は、最大通信量を更新する。すなわち、端末6は、通信量aの値をMの値に設定する。
06では、端末6は、GPS受信機63から端末6の位置(端末位置)を取得し、メモリ62に記憶されている端末位置(x,y)の値を更新する。07では、端末6は、加速
度センサ64を用いて端末6の移動速度を算出し、メモリ62に記憶されている移動速度Vの値を更新する。
なお、06及び07の処理は、01〜04の処理より前に実行されても良く、並列に実行されても良い。06の処理と07の処理とは順序が逆であっても並列に実行されても良い。また、移動速度は、時間当たりの位置の変化量から求めても良い。また、位置及び移動速度は、端末6以外の装置で測定されたものを端末6が取得するようにしても良い。
図3の処理によって得られた端末プロフィール情報は、端末6のメモリ62に記憶され、ランダムアクセス手順において、RRC接続要求とともに送信される(図2<5>)。なお、図3に示す06及び07の処理は、RRC接続要求を送信する場合に行われるようにし、RRC接続要求送信時の位置及び移動速度が送信されるようにしても良い。この場合、06及び07の処理は、図3に示す01〜05の処理から独立した別の処理として扱われても良い。
<基地局における仮想セル形成処理>
図4は、仮想セル形成処理の開始判定処理の一例を示すフローチャートである。図5及び図6は、仮想セル形成処理の一例を示すフローチャートである。図7は、仮想セル情報更新処理の一例を示す図である。図4の処理は、形成中の単数又は複数の仮想セル5を対象に実行される。
図4の11の処理では、基地局1は、いずれかの仮想セル5内の端末6の数が閾値を超過するか否かを判定する。閾値を超過すると判定される場合には(11のYes)、処理が101(図5)に進み、仮想セル形成処理が開始される。これに対し、閾値を超過しないと判定される場合には(11のNo)、処理が12に進む。基地局1は、仮想セル情報とは別に、基地局1に接続された端末6の数(端末6の接続数)をメモリに記憶して管理している。11の処理では、一例として、上記した端末6の接続数を用いる。
12の処理では、基地局1が備える周期タイマによって計時される一定時間が経過、すなわち周期タイマが満了したか否かを判定する。周期タイマが満了している場合には(12のYes)、周期タイマがリセットされた後(13)、処理が101(図5)に進み、仮想セル形成処理が開始される。これに対し、周期タイマが満了していないと判定される場合には(12のNo)、処理が14に進む。
14の処理では、基地局1は、仮想セル情報とは別に管理されているネットワーク負荷の情報を元に、ネットワーク負荷が閾値を超過しているか否かを判定する。閾値を超過していると判定される場合には(14のYes)、処理が101(図5)に進み、仮想セル形成処理が開始される。これに対し、閾値を超過しないと判定される場合には(14のNo)、処理が11に戻る。なお、ネットワーク負荷は、例えば、仮想セル5を形成する基地局1におけるCPUの使用率などである。CPU使用率以外のパラメータをネットワーク負荷の指標に用いることができる。
このように、仮想セル形成処理は、所定の周期、及びイベント発生(端末数超過、負荷超過)をトリガとして開始される。図5において、101の処理では、各仮想セル5内の端末から端末プロフィール情報を取得する。
101では、主として、各仮想セル5内に存するアイドル状態の端末6(アイドル端末)を対象に、端末プロフィール情報を収集する。すなわち、基地局1が有するメモリ32には、各仮想セル5や各仮想セル5が属する位置登録エリアで位置登録を行った端末6のリストが記憶されている。基地局1は、リストを用いて、各仮想セル5へ着信要求(ページング)信号を送信する。
アイドル端末は、自端末宛の着信要求を受信すると、ランダムアクセス手順(図2)を行う。これによって、アイドル端末からの端末プロフィール情報を基地局1は取得できる。端末プロフィール情報は、端末6が存する仮想セル5(端末6からの電波を受信したRRH2が属する仮想セル5)と関連づけられて、メモリ32に記憶される。
各仮想セル5内に存する通信中の端末6については、仮想セル5に侵入した際に行われるランダムアクセス手順で基地局1に到着し、メモリ32に記憶された端末プロフィール情報を用いる。但し、RRC_Reconfigurationメッセージ等を用いて、通信中の端末6から
改めて端末プロフィール情報を収集することもできる。
基地局1は、各仮想セルからの端末プロフィール情報の収集処理が完了すると、図7に示すような仮想セル情報の更新処理を実行する。仮想セル情報の更新処理は、例えば、101で呼び出されるサブルーチンである。
図7に示す仮想セル情報の更新処理は、仮想セル毎に実行される。001の処理では、基地局1は、仮想セル5と関連づけられた複数の端末プロフィール情報の一つを取り出す。002の処理では、基地局1は、端末プロフィール情報中の“移動速度”が閾値を超過するか否かを判定する。
“移動速度”が閾値を超過すると判定される場合には(002のYes)、端末プロフィール情報を用いた仮想セル情報の更新は行われず、処理が007へ進む。移動速度の速い端末は、短時間で仮想セル5から離脱する可能性が高いので、考慮対象から除外する。002のYesの処理は、「移動速度が所定値を超過する端末から得られた第1の情報を前記仮想セルにおける予想通信量の算出に用いる第1の情報から除外する」処理の一例である。
これに対し、移動速度が閾値を超えていない場合には(002のNo)、処理が003に進む。003では、基地局1は、端末プロフィール情報に含まれる“端末位置”を基に、仮想セル情報の“端末数”,“セル端に存在する端末数”,“各端末の位置情報”を更新する。
すなわち、基地局1は、メモリに記憶されている仮想セル情報中の“端末数”をインクリメントする。また、基地局1は、“端末位置”が“セル端”(表2の定義参照)に存するか否かを判定する。基地局1のメモリ32には、各物理セル4の位置情報が記憶されており、基地局1は、“端末位置”が単独の物理セル4内に存し、且つ物理セル4のセル端に位置する場合に、“セル端に存在する端末数”をインクリメントする。そして、基地局1は、メモリ32の“各端末の位置情報”に端末6の“端末位置”を追加する。
004では、基地局1は、端末プロフィール情報に含まれる“1回の最大通信量”が閾値を超えているか否かを判定する。“1回の最大通信量”が閾値を超えていると判定される場合には(004のYes)、処理が005に進み、そうでない場合(004のNo)には、処理が006に進む。
005では、基地局1は、端末プロフィール情報の“1回の平均通信量”に係数Xを乗じる。1回の最大通信量が閾値を超える端末6のユーザは、ヘビーユーザ(通信量の多いユーザ)と判定でき、ヘビーユーザによってその後に通信量の多い通信(1回の平均通信量を引き上げる通信)が行われる可能性がある。1回の平均通信量を係数倍することで、将来の平均通信量増加が考慮された1日当たりの予想通信量の算出が可能となる。係数Xの値は適宜設定可能であり、運用時において固定であっても可変であっても良い。
なお、1回の最大通信量が閾値を超える端末6は、「第1の端末」の一例であり、1回の最大通信量が閾値を超えない端末6は、「第2の端末」の一例である。上記したように、第1の端末に相当する端末6の予想通信量は、第2の端末に相当する端末6の予想通信量よりも多く設定される。
006では、基地局1は、端末プロフィール情報に含まれる“通信速度”と“1回の平均通信量”とを乗算した値を、メモリ32に記憶されている仮想セル情報中の“1日当たりの予想通信量”を追加することで、“1日当たりの予想通信量”を更新する。このように、仮想セル情報の更新において、ヘビーユーザが存在すると仮定される場合に、予想通信量にベビーユーザが将来使用するであろう通信量が盛り込まれる。
007では、基地局1は、001の処理で取り出されていない端末プロフィール情報が残っているか否かを判定する。端末プロフィール情報が残っている場合には、処理が001に戻る。端末プロフィール情報が残っておらず(007のNo)、且つ全ての仮想セル5について001〜007の処理が完了している場合に、処理が102(図5)に進む。全ての仮想セル5について001〜007の処理が完了していない場合、処理が001に戻り、次の仮想セル情報について001〜007の処理が行われる。
102では、基地局1は、仮想セル情報に含まれる“1日当たりの予想通信量”が第1
の閾値を上回る仮想セル5があるか否かを判定する。“1日当たりの予想通信量”が第1の閾値を上回る仮想セル5があると判定される場合には(102のYes)、処理が103に進み、そうでない場合には(102のNo)、処理が104に進む。1日当たりの予想通信量が第1の閾値を上回ることは、「仮想セルにおける予想通信量が所定範囲にある」ことの一例である。
基地局1のメモリ32には、仮想セル情報中の“1日当たりの予想通信量”として、仮想セル5に存する各端末6の“1日当たりの予想通信量”が記憶される。102の処理では、全端末6の“1日当たりの予想通信量”(合計値)が判定に使用される。
103では、基地局1は、仮想セル毎の“1日当たりの予想通信量”が均一になるように、“1日当たりの予想通信量”が閾値を超える仮想セルを分割することを決定し、処理を104に進める。なお、分割数は2以上の適宜の数に設定できる。103の処理は、「仮想セルを分割する再形成を決定する」処理の一例である。103において、分割以外の方法(仮想セルに係る電波放射範囲の拡大や縮小)による、仮想セルの再形成を行っても良い。
104では、基地局1は、仮想セル情報に含まれる“1日当たりの予想通信量”が第2の閾値(第1の閾値>第2の閾値)を下回る仮想セル5があるか否かを判定する。“1日当たりの予想通信量”が第2の閾値を下回る仮想セル5があると判定される場合には(104のYes)、処理が105に進み、そうでない場合には(104のNo)、処理が106に進む。1日当たりの予想通信量が第1の閾値を下回ることは、「仮想セルにおける予想通信量が所定範囲にある」ことの一例である。
105では、基地局1は、仮想セル毎の“1日当たりの予想通信量”が均一になるように2以上の仮想セルを結合(統合)することを決定し、処理を106に進める。105の処理は、「仮想セルを他の仮想セルと統合する再形成を決定する」処理の一例である。105において、負荷が均一となるように、仮想セルの数を増加(分割等)したり、仮想セルの電波の到達範囲を変更したり場合もあり得る。
106では、基地局1は、“セル端に存在する端末数”が第3の閾値を超える仮想セルがあるか否かを判定する。“セル端に存在する端末数”が第3の閾値を超える仮想セルがあると判定される場合には(106のYes)、処理が107へ進み、そうでない場合には(106のNo)、処理が108へ進む。106の処理は、「セル端に存在する端末の数が所定範囲にある場合に、仮想セルに係る再形成を決定する」処理の一例である。
107では、基地局1は、“セル端に存在する端末数”が閾値未満となるように、仮想セル5の結合を決定し、処理を108に進める。108では、基地局1は、各仮想セル5の"1日当たりの予想通信量“が第2の閾値を超過するが第1の閾値を超過せず、且つ“セル端に存する端末数”が第3の閾値を超過しないか否かを判定する。108の判定がYesであれば、処理が109に進み、そうでなければ、仮想セル処理が終了し、処理が11に戻る。107の処理は、「セル端に存する端末の数が所定範囲にある場合に、仮想セルに係る再形成を決定する」処理の一例である。
109では、基地局1は、仮想セル情報とは別にメモリ32にて管理されている、無線・有線リソースの使用率が第4の閾値を超えているか否かを判定する。使用率が第4の閾値超えると判定される場合には(109のYes)、処理が110に進み、そうでない場合には(109のNo)、処理が111に進む。
110では、無線・有線リソースの使用率が第4の閾値を超えない仮想セル5の形成を
決定する。この場合、使用率が第4の閾値を超えない範囲で、可能な限り大きいサイズの仮想セル5の形成を決定しても良い。換言すれは、仮想セル5の数が少なくなるように、仮想セルの形成が決定される。処理が111に進む。
103,105,107,110における仮想セルの分割及び結合に係る処理として、例えば、以下のような処理を行うことができる。例えば、メモリ32に物理セル4の位置情報(物理セルの中心位置、セル半径など)を予め記憶しておき、物理セル4の位置情報と各端末6の“端末位置”と用いて、各端末6を物理セル4と関連づける。そして、各物理セル4が属する仮想セル5を変更し、物理セル4と関連づけられた端末6を別の仮想セルに属させるシミュレーションを行う。このようなシミュレーションを行うことで、シミュレーション上で端末6の仮想セル5間の移動が起こり、各仮想セル5の仮想セル情報が変更される(端末数、セル端に存在する端末数、各端末の位置情報、予想通信量が増減する)。このようなシミュレーションを通じて、「予想通信量が均一となる」、「セル端の端末数が第3の閾値未満となる」ような、仮想セルの構成を決定する。但し、上記以外の方法で、分割や結合が試行されても良い。
111では、基地局1は、103,105,107,110にて形成を決定した仮想セル5が形成されるように、関係するRRH2が属する仮想セル5の変更(RRH2が使用する周波数の変更等)が行われる。このように、アイドル端末の端末プロフィール情報を考慮した仮想セル形成処理によって、仮想セル5間で予想通信量が均一になるように仮想セル5が再形成(分割・結合)される。
このため、或る仮想セルでヘビーユーザの端末6が通信を開始しても、仮想セル5間で負荷が偏る可能性を低減することができる。また、セル端に存する端末6が少なくなるように仮想セル5が再形成される。よって、通信環境の悪いセル端に位置する端末6の通信環境を改善することができる。また、無線・有線リソースの使用率が超えないように仮想セルを再形成できる。
<基地局の構成>
以下、上述した処理を行う基地局1の構成例について説明する。図8は、基地局の構成例を示す図である。図8において、基地局1は、アンテナ21を有する複数のRRH2と、複数のRRH2と接続されたC−BBU3とを含む。RRH2の数は、1または2以上の適宜の数を選択可能である。
各RRH2は、以下の構成を有する。RRH2は、C−BBU3との通信に用いるCPRIインタフェース(CPRI IF)24と、CRPI IF24に接続された、Radio Frequency(RF)回路22とを含む。RF回路22は、アンテナ21に接続されてい
る。
RF回路22は、アンテナ21を用いて送受信される無線信号(電波)とベースバンド信号(BB信号)との変換処理を行う。CPRI IF23は、RF回路22からのベースバンド信号をCPRI信号に変換してC−BBU3に送信したり、C−BBU3からのCPRI信号をベースバンド信号に変換したりする。
C−BBU1は、Central Processing Unit(CPU)31と、CPU31に接続され
たメモリ32とを含む。CPU31は、内部スイッチ3Aを介してDigital Signal Processor(DSP)35,ネットワークプロセッサ(NP)34,伝送路インタフェース(伝送路IF)33,CPRI IF36と接続される。
CPRI IF36は、各RRH2のCPRI IF23との間で、CPRI信号の送
受信を行う。DSP35は、ディジタルベースバンド処理(ベースバンド信号とディジタルデータ(例えばパケット)との間の変換、スケジューリングなど)を行う。NP34は、パケットのルーティングなどを行う。伝送路IF33は、伝送路(例えば、イーサネット(登録商標))とのインタフェースであり、伝送路を介してコアネットワークの装置(MMEなど)や、他の基地局1と接続される。また、基地局1は、伝送路を介して、管理端末、管理サーバのような情報処理装置と接続されることができる。
CPU31は、「プロセッサ」、「制御部」、「制御装置」の一例であり、メモリ32は、「記憶装置」、「メモリ」、「記憶部」、「記憶媒体」の一例である。
メモリ32は、主記憶装置と補助記憶装置とを含む。主記憶装置は、プログラムの展開領域,CPU31の作業領域,データやプログラムの記憶領域、バッファ領域、バッファ領域として使用される。主記憶装置は、例えばRandom Access Memory(RAM),或いはRAMとRead Only Memory(ROM)との組み合わせで形成される。
補助記憶装置は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD),Solid State Drive(
SSD),フラッシュメモリ,Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory
(EEPROM)などの不揮発性記憶媒体で形成される。補助記憶装置は、データやプログラムの記憶領域として使用される。
なお、CPU31は、MPU(Microprocessor)、プロセッサとも呼ばれる。CPU31は、単一のプロセッサに限定される訳ではなく、マルチプロセッサ構成であってもよい。また、単一のソケットで接続される単一のCPUがマルチコア構成を有していても良い。CPU31で行われる処理の少なくとも一部は、CPU以外のプロセッサ、例えば、DSP、Graphics Processing Unit(GPU)、数値演算プロセッサ、ベクトルプロセッサ、画像処理プロセッサ等の専用プロセッサで行われても良い。
また、CPU31で行われる処理の少なくとも一部は、集積回路(IC)、その他のディジタル回路で行われても良い。また、集積回路やディジタル回路はアナログ回路を含んでいても良い。集積回路は、LSI,Application Specific Integrated Circuit(AS
IC),プログラマブルロジックデバイス(PLD)を含む。PLDは、例えば、Field-Programmable Gate Array(FPGA)を含む。CPU31で行われる処理の少なくとも一
部は、プロセッサと集積回路との組み合わせにより実行されても良い。組み合わせは、例えば、マイクロコントローラ(MCU),SoC(System-on-a-Chip),システムLSI,チップセットなどと呼ばれる。
CPU31は、メモリ32に記憶されたプログラムを実行することによって、様々な基地局1としての処理を行う。図9は、基地局1の機能を模式的に示す図であり、図10は、図9に示した基地局動作制御部47が有する機能を模式的に示す。
図9において、基地局1は、無線送受信部41と、無線送受信IF部42と、BB信号処理部43と、伝送路信号切替部44と、伝送路IF部45とを含む。図8に示したアンテナ21及びRF回路22は、無線信号の送受信を行う無線送受信部41として動作する。CPRI IF23及びCPRI IF36は、無線送受信IF部として動作する。DSP35は、BB処理を行うBB信号処理部43として動作する。NP34は、パケットのルーティングを行う伝送路信号切替部44として動作する。伝送路IF33は、パケットの送受信を行う伝送路IF部45として動作する。
CPU31は、プログラムの実行によって、制御部46として動作する。制御部46は、基地局動作制御部47と、データ管理部48を含む。図10に示すように、基地局動作
制御部47は、端末プロフィール情報処理部47Aと、仮想セル形成処理部47Bとを含む。
端末プロフィール情報処理部47Aは、各端末6から受信される端末プロフィール情報(図2<5>の処理で送信される端末プロフィール情報等)を、データ管理部48にある記憶領域(メモリ32)に記憶する。端末プロフィール情報処理部47Aは、「収集部」の一例である。
また、端末プロフィール情報処理部47Aは、データ管理部48にネットワーク情報として記憶されている端末のリストを用いて、着信要求(ページング)を仮想セルへ送信する処理を行う。或いは、端末プロフィール情報処理部47Aは、ネットワーク情報に含まれる、通信中の端末6の情報を用いて、RRC_Reconfigrationメッセージを送信する処理を行うこともできる。
仮想セル形成処理部47Bは、データ管理部48のネットワーク情報に含まれている、仮想セル形成処理のトリガ関連情報を用いて、仮想セル形成処理の実施要否判定処理(図4)を行う。トリガ関連情報は、仮想セル5に接続された端末の数,周期タイマの値,ネットワーク負荷を示す情報を含む。
また、仮想セル形成処理部47Bは、データ管理部48に記憶されている端末プロフィール情報(「アイドル状態の端末を含む複数の端末から収集される第1の情報」の一例)を用いて、図7に示した仮想セル情報の更新処理を行い、データ管理部48に記憶する。また、仮想セル形成処理部47Bは、データ管理部48に記憶された仮想セル情報を用いて、図5及び図6に示した仮想セル形成処理を行う。仮想セル形成処理において、データ管理部48に記憶されている物理セル情報や、無線・有線のリソース情報(ネットワーク情報に含まれる)が使用される。仮想セル形成処理部47Bは、「算出部」,「決定部」の一例である。
上述したように、CPU31は、プログラムの実行によって、端末プロフィール情報処理部47A及び仮想セル形成処理部47Bとして動作する。メモリ32の記憶領域は、データ管理部48として機能する記憶領域として使用される。CPU31は、「収集部」,「算出部」,「決定部」の一例である。
なお、実施形態では、図4〜図7に示した処理が基地局1(CPU31)によって実行される例を示している。すなわち、基地局1が「情報処理装置」の一例である場合について説明している。但し、図4〜図7に示す処理は、基地局1にネットワーク(伝送路)を介して接続された1以上の情報処理装置(通信インタフェース,CPUおよびメモリを含む)において行われるようにしても良い。他の情報処理装置は、データ管理部48に記憶される情報を、ネットワークを介して参照しても良く、他の情報処理装置が有するメモリに記憶しても良い。
なお、実施形態では、C−BBU3によって制御される複数のRRH2によって複数の物理セル4が形成される例を示している。複数の物理セル4を形成する基地局の数及び基地局の構成は適宜変更可能である。
例えば、無線装置と無線制御装置とが1つの筐体に収容された基地局、及びBBUとRRHとが1:1で接続された基地局との少なくとも一方が複数集まり、仮想セル5を形成する複数の物理セル4を形成するようになっていて良い。この場合、基地局間は、通信回線(X2インタフェース)で接続され、代表となる基地局にて、基地局動作制御部47としての処理が行われ、処理結果に基づく仮想セル5の形成指示が、各基地局へ伝達される
<端末の構成例>
図11は、端末6の構成例を示す。図11において、端末6は、CPU61と、メモリ62と、GPS受信機63と、加速度センサ64と、ディスプレイ65と、入力装置66と、DSP(BB部)67と、RF回路68と、アンテナ69とを含む。
CPU61,メモリ62,DSP67,RF回路68及びアンテナ69として、CPU31,メモリ32,DSP35,RF回路22,アンテナ21と同様のものを適用できるので説明を省略する。GPS受信機63は、端末6の位置測定に使用される。加速度センサ64は、端末6の移動速度の計測に使用される。ディスプレイ65は、情報やデータの表示に使用される。入力装置66は、情報の入力に使用される。入力装置66は、例えば、キー,ボタン,ポインティングデバイス,タッチパネル,及びこれらの2以上の組み合わせなどである。端末6は、さらに、音声入出力装置(マイク、スピーカ)を含み得る。
CPU61は、メモリ62に記憶されたプログラムを実行することによって、図3に示した端末プロフィール情報の生成に係る処理や、図2に示したランダムアクセス手順における処理,基地局1を通じたユーザデータの送受信(通信)を実行する。
<動作例>
図12〜図17は、仮想セル形成方法の一例(基地局1の一動作例)を説明する図である。以下の動作例における処理の実行主体は、基地局1(CPU31)である。図12に示すように、複数の物理セル4によって、二つの仮想セル5(仮想セル#1,仮想セル#2と称する)が形成されている一例を仮定する。なお、図12に示す例では、各物理セル4は、RRU2からの電波によって形成されている。各RRU2は、C−BBU3によって制御される。
図12に示す例では、仮想セル#1内に端末6(UE#1)が存在し、仮想セル#2内に二つの端末6(UE#2,UE#3)が存在している。UE#1は仮想セル#1のセル端に位置し、UE#2は仮想セル#2のセル端に位置している。
図13は、C−BBU3のメモリ32に記憶される端末プロフィール情報と、仮想セル情報とを示す。端末プロフィール情報は、図13に示すように、全端末を一元的に管理するテーブルで管理されても良く、仮想セル毎に用意される複数のテーブルで管理されても良い。また、仮想セル情報を管理するテーブルは、図13に示すような、複数の仮想セルのそれぞれの仮想セル情報が記憶されるテーブルを用いてもよく、仮想セル毎のテーブルでも良い。
UE#1,UE#2,UE#3(「複数の端末」の一例)から収集される端末プロフィール情報(「第1の情報」の一例)が図13上段に示す内容である場合、仮想セル#1及び#2のそれぞれの仮想セル情報は、図13下段に示す内容となる。なお、図13下段に示す内容は、図13上段に示す端末プロフィール情報で形成される仮想セル情報の一例を示すものであり、これまでに説明した仮想セル形成処理の開始トリガの発生による更新で形成される。
すなわち、仮想セル#1の端末数は1個であり、セル端に存在する端末数は1個であり、1日当たりの予想通信量は60byte/日である。これに対し、仮想セル#2の端末数は2個であり、セル端に存在する端末数は1個であり、1日当たりの予想通信量は65byte/日である。なお、1日は、「所定期間」の一例である。「所定期間」は、1日より長い期間でも短い期間でもよい。
図14は、その後に、仮想セル#1に新たに端末6(UE#4と称する)が侵入し、仮想セル#1を用いたアタッチを行い、アタッチの終了後にアイドル状態となった場合を例示している。さらに、UE#3が仮想セル#2のセル端に移動している。
ここで、周期タイマが満了となり、仮想セル形成処理が開始されたと仮定する。C−BBU3のCPU31は、端末プロフィール情報の収集及び更新処理を行う。端末プロフィール情報の収集において、アイドル状態の端末6への着信要求送信が行われ、アイドル状態の端末6からの端末プロフィール情報が収集される。なお、仮想セル情報の収集によって、同じ端末6から端末プロフィール情報が得られる場合には、端末プロフィール情報が更新(上書きされる)。
例えば、動作例では、UE#4について、アタッチ時に端末プロフィール情報が収集され、メモリ32に記憶される。但し、UE#4に対する着信要求の送信で再度端末プロフィール情報が得られた場合には、UE#4の端末プロフィール情報を更新する。もっとも、端末プロフィール情報がある端末6については、着信要求を送信しないようにしても良い。
仮想セル#1及び#2からの端末プロフィール情報の収集が終わると、図15の上段に示すように、端末プロフィール情報のテーブルにUE#4の情報が追加された状態となる。図15に示す例では、UE#1,UE#2,UE#3の端末プロフィール情報は、周期タイマ満了前に得られたものである。但し、UE#1,UE#2,UE#3に対し、RRC_Reconfigurationメッセージを送って、新たな端末プロフィール情報を得ても良い。
図15の下段に示すように、仮想セル情報の更新が行われる。ここで、UE#4の1日当たりの最大通信量“25”は、予め用意された閾値“20”を超えている。UE#4は、「第1の端末」の一例であり、UE#1,UE#2,UE#3は、「第2の端末」の一例である。このため、UE#4の1回の平均通信量が計数(=X)倍される(図7の005参照)。動作例における計数は1.5である。但し、1より大きい値であれば、1.5以外の値を適用できる。
仮想セル#1に係る仮想セル情報に対し、UE#4の端末プロフィール情報を反映するための仮想セル情報の更新が行われる。更新の結果は、図15の下段に示す通りとなる。仮想セル情報の更新の結果において、仮想セル#2におけるセル端に存在する端末の数が増加し、第3の閾値を超過している。また、仮想セル#1における予想通信量が“195”に増大する一方で、仮想セル#2における予想通信量は“65”であり、負荷の偏り(ばらつき)が発生している。仮想セル#1における予想通信量は、第1の閾値を超過している。
このため、C−BBU3(CPU31)は、セル端に存在する端末の数が第3の閾値未満となり、且つ仮想セル#1の負荷と仮想セル#2の負荷とが均一になるように(偏りが解消されるように)、仮想セルの再形成を行う。
その結果、例えば、図16に示すように、仮想セル#1の範囲が、UE#4を配下に持つように縮小される一方で、仮想セル#2の範囲が、UE#4の予想通信量より小さい予想通信量のUE#1,UE#2,UE#3を配下に持つように拡大される。縮小及び拡大は、仮想セル5を形成する物理セル4を増減する方法の他に、物理セル4から放射される電波の放射範囲の広さを変更する方法がある。図16において、UE#1,UE#2,UE#3のそれぞれは、仮想セル#2のセル端より内側に位置している。
図17は、再形成された仮想セル#1及び#2の仮想セル情報、及び端末プロフィール情報を示す。図17に示すように、セル端に存在する端末数が、仮想セル#1及び#2ともに0になっている。これによって、セル端に位置していたUE#2,UE#3の通信品質が向上することを期待することができる。
また、ヘビーユーザであるUE#4の負荷は、仮想セル#1が負担し、UE#1を仮想セル#2へ移すことで、仮想セル#1と仮想セル#2との間にあった予想通信量の偏りが解消されている。これによって、UE#4が将来において通信量の多い通信を開始した場合でも、仮想セル#1と仮想セル#2との間に負荷の偏りが発生するのを回避することができる。以上説明した実施形態の構成は、適宜組み合わせることができる。
1・・・基地局(eNB)
2・・・RRH
3・・・C−BBU
31・・・CPU
32・・・メモリ
47A・・・端末プロフィール情報処理部
47B・・・仮想セル形成処理部
48・・・データ管理部

Claims (11)

  1. 仮想セルに存する、アイドル状態の端末を含む複数の端末から収集される第1の情報に基づいて、前記仮想セルにおける予想通信量を算出する算出部と、
    前記仮想セルにおける予想通信量が所定範囲にある場合に、前記仮想セルに係る再形成を決定する決定部と
    を含む情報処理装置。
  2. 前記決定部は、前記仮想セルにおける予想通信量が閾値を超過する範囲にある場合に、前記仮想セルを分割する再形成を決定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記決定部は、前記仮想セルにおける予想通信量が閾値を下回る範囲にある場合に、前記仮想セルと他の仮想セルとを統合する再形成を決定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記算出部は、複数の端末から収集される第1の情報を用いて得られる各端末の予想通信量から前記仮想セルにおける予想通信量を算出する場合に、第1の情報に含まれる1回の最大通信量が閾値を超過する第1の端末の予想通信量として、第1の情報に含まれる1回の最大通信量が閾値を超過しない第2の端末の予想通信量より多い予想通信量を設定する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記算出部は、移動速度が所定値を超過する端末から得られた第1の情報を前記仮想セルにおける予想通信量の算出に用いる第1の情報から除外する
    請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記算出部は、複数の端末から収集される第1の情報に基づいて、前記仮想セルのセル端に存する端末の数を算出し、
    前記決定部は、前記セル端に存する端末の数が所定範囲にある場合に、前記仮想セルに係る再形成を決定する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記仮想セルに存する各端末が前記仮想セルを形成する基地局との接続手順を行う場合に前記基地局に送信する第1の情報を収集する収集部
    をさらに含む請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記収集部は、アイドル状態の端末へ向けて、前記接続手順の開始の契機となるメッセージを送信する処理を行う
    請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 情報処理装置が、
    仮想セルに存する、アイドル状態の端末を含む複数の端末から収集される第1の情報に基づいて、前記仮想セルにおける予想通信量を算出し、
    前記仮想セルにおける予想通信量が所定範囲にある場合に、前記仮想セルに係る再形成を決定する
    ことを含む情報処理装置の仮想セル形成方法。
  10. 仮想セルを形成する基地局と、
    仮想セルに存する、アイドル状態の端末を含む複数の端末から収集される端末プロフィ
    ール情報に基づいて、前記仮想セルにおける予想通信量を算出する算出部と、
    前記予想通信量が所定範囲にある場合に前記仮想セルに係る再形成を決定する決定部とを含む無線通信システム。
  11. アイドル状態で仮想セルに侵入した場合に、前記仮想セルを形成する基地局との接続手順を行うともに、前記仮想セルにおける予想通信量の算出に使用される第1の情報を前記基地局に送信する処理を行う処理部
    を含む端末。
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