JP2017220879A - 信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置 - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置 Download PDF

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陽介 堀江
亮 広野
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幹道 渡壁
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Daigo Yanagi
大吾 柳
健 赤羽
Takeshi Akabane
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Abstract

【課題】1画面内のフリッカ縞が発生しない場合であっても、フリッカの発生を検出することができるようにする。
【解決手段】本開示の信号処理装置は、撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波する輝度検波部、輝度検波部で得られる輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出する周期検出部、及び、周期検出部によるフレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する判定部、を備える。
【選択図】 図5

Description

本開示は、信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置に関する。
イメージセンサと呼称される撮像素子を備える撮像装置では、明るさが周期的に変動する光源環境下で撮影を行うと、その撮像信号に基づく表示画面上に、垂直走査方向に周期的な輝度の変動が現れる。この周期的な輝度の変動は、表示画面上において、所謂、横縞(フリッカ縞)として視認されることになるため、撮影した画像の画質劣化を引き起こす一因となる。
このフリッカ(フリッカ縞)に起因する画質劣化を抑えるためには、フリッカの発生を検出することが必要になる。従来は、撮像素子における撮像信号の読み出し時間と、明るさが周期的に変動する光源の明滅周期によって生じる1画面内(1撮像フレーム内)のフリッカ縞の周期を検出することによってフリッカの発生を検出するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−189129号公報
上述したように、特許文献1に記載の従来技術に係るフリッカ検出は、1画面内(1撮像フレーム内)のフリッカ縞の周期を検出するものであった。そのため、1画面内のフリッカ縞が発生しない場合には、特許文献1に記載の従来技術では、フリッカの発生を検出することはできない。
そこで、本開示は、1画面内のフリッカ縞が発生しない場合であっても、フリッカの発生を検出することができる信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本開示の信号処理装置は、
撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波する輝度検波部、
輝度検波部で得られる輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出する周期検出部、及び、
周期検出部によるフレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する判定部、
を備える。
上記の目的を達成するための本開示の信号処理方法は、
撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波し、
その輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出し、
フレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する。
上記の目的を達成するための本開示の撮像装置は、
撮像画素部、及び、
撮像画素部から出力される撮像信号を処理する信号処理回路、
を備えており、
信号処理回路は、
撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波する輝度検波部、
輝度検波部で得られる輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出する周期検出部、及び、
周期検出部によるフレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する判定部を有する。
上記の構成の信号処理装置、信号処理方法、あるいは、撮像装置において、複数の検波枠について、検波枠毎に各画素の輝度を検波して得た輝度検波値を複数フレーム分用いることで、フリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出することができる。そして、フレーム周期性の検出結果から、フリッカ成分の有無を判定することができる。
本開示によれば、フリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出し、その検出結果からフリッカ成分の有無を判定することで、1画面内のフリッカ縞が発生しない場合であっても、フリッカの発生を検出することができる。
尚、ここに記載された効果に必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載されたいずれかの効果であってもよい。また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、これに限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
図1Aは、ローリングシャッタ方式の動作の概念図であり、図1Bは、画素駆動のフレームレート、光源周波数、及び、フリッカ周期の関係についての説明図である。 図2は、積層構造の撮像素子の構成の概略を分解斜視図である。 図3は、撮像画素部の構成の一例を示す回路図である。 図4Aは、疑似グローバルシャッタ方式の動作の概念図であり、図4Bは、グローバルシャッタ方式の動作の概念図である。 図5は、本開示の第1実施形態に係る信号処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図6は、周期検出部を構成するNフレーム周期フリッカ検出器の構成の一例を示すブロック図である。 図7は、正規化処理についての説明図である。 図8は、Nフレーム高周波検出処理部におけるNフレーム周期性検出の処理の流れを示すフローチャートである。 図9は、画面比率判定部における画面比率判定の処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、M=8、バラつき除去判定閾値=5の場合のバラつき除去の処理例を示す図である。 図11は、本開示の第2実施形態に係る信号処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 図12は、本開示の撮像装置のシステム構成の一例を示すブロック図である。
以下、本開示の技術を実施するための形態(以下、「実施形態」と記述する)について図面を用いて詳細に説明する。本開示の技術は実施形態に限定されるものではなく、実施形態における種々の数値などは例示である。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置、全般に関する説明
2.フリッカについて
3.積層構造の撮像素子について
4.疑似グローバルシャッタ方式について
5.第1実施形態
5−1.システム構成
5−2.Nフレーム周期フリッカ検出器
5−2−1.正規化処理
5−2−2.Nフレーム高周波検出
5−2−3.Nフレーム周期性検出
5−2−4.画面比率判定
5−2−5.バラつき除去(チャタリング除去)
6.第2実施形態
7.本開示の撮像装置
8.変形例
9.本開示の構成
<本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置、全般に関する説明>
本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置にあっては、輝度検波値について、検波枠毎に各画素の輝度情報を積算した輝度積分値、又は、当該輝度積分値を1画素単位で平均化した輝度平均値である構成とすることができる。
上述した好ましい構成を含む本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置にあっては、複数フレームを、注目フレームを含む過去Nフレーム(Nは、撮像素子の駆動周波数及び光源の明滅周波数で決まる値)とすることができる。そして、周期検出部について、Nフレームの輝度検波値における最大値及び最小値を求め、最大値及び最小値の差分により正規化処理を行い、フリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を評価する構成とすることができる。その際に、Nフレームの輝度検波値における最大値及び最小値の差分が所定の最小振幅閾値を下回る場合、フレーム周期性の評価値を0とすることが好ましい。
更に、上述した好ましい構成を含む本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置にあっては、周期検出部について、高周波検出処理部及び周期性検出処理部を有する構成とすることができる。高周波検出処理部は、Nフレーム中に高周波成分が存在するか否かを検出する。周期性検出処理部は、Nフレーム間の輝度検波値の差分に基づいて、Nフレーム中のフリッカ成分のフレーム単位での周期性を検出する。
更に、上述した好ましい構成を含む本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置にあっては、周期検出部について、高周波検出処理部及び周期性検出処理部の各検出結果を基に、Nフレーム中に高周波成分が存在し、かつフリッカ成分がフレーム単位で周期性を持つとき、Nフレーム周期のフリッカ成分を検出する構成とすることができる。
更に、上述した好ましい構成を含む本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置にあっては、高周波検出処理部について、輝度検波値を離散フーリエ変換し、得られた周波数情報から撮像信号に高周波成分が存在するか否かによってフリッカ成分の有無を判断する構成とすることができる。また、周期性検出処理部について、Nフレーム間の輝度検波値の差分が所定の周期性判定閾値よりも小さい場合に、Nフレーム中のフリッカ成分のフレーム単位での周期性有りと判定する構成とすることができる。
更に、上述した好ましい構成を含む本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置にあっては、判定部について、周期検出部による各検波枠のフレーム周期性の検出結果を基に、画面全体としてのフリッカの有無を判定する構成とすることができる。また、判定部について、周期検出部による各検波枠のフレーム周期性の検出結果をカウントし、そのカウント合計を総検波枠数で除算してフリッカ検出比率を算出し、当該フリッカ検出比率を所定の面積比率判定閾値と比較することによってフリッカの有無を判定する構成とすることができる。
更に、上述した好ましい構成を含む本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置にあっては、判定部による各フレームにおけるフリッカの有無の判定結果を蓄積し、判定結果のバラつきを除去して最終判定結果とするバラつき除去部を備える構成とすることができる。そして、バラつき除去部について、判定部による過去Mフレーム分の判定結果を蓄積し、フリッカ有りの判定回数が所定のバラつき除去判定閾値以上の場合に最終判定結果をフリッカ有りとする構成とすることができる。
更に、上述した好ましい構成を含む本開示の信号処理装置、信号処理方法、及び、撮像装置にあっては、1つの画素について、信号電荷を長時間蓄積して得られる長時間蓄積撮像信号と、信号電荷を短時間蓄積して得られる短時間蓄積撮像信号とが輝度検波部に入力される構成とすることができる。このとき、輝度検波部について、長時間蓄積撮像信号及び短時間蓄積撮像信号のそれぞれについて検波枠毎に各画素の輝度を検波し、その輝度検波値を周期検出部に与える構成とすることができる。
あるいは又、本開示の撮像装置にあっては、撮像画素部について、CMOSセンサから成る構成とすることができる。また、撮像画素部が形成された画素基板、及び、信号処理回路が形成された回路基板が積層されており、画素基板と回路基板との間には、撮像画素部から出力される撮像信号を一旦格納するメモリ部が形成された基板が設けられている構成とすることができる。
更に、上述した好ましい構成を含む本開示の撮像装置にあっては、明るさが周期的に変動する光源環境下において、ローリングシャッタ方式での読み出し時間よりも短い読み出し時間で撮像画素部からメモリ部へ撮像信号を読み出す構成とすることができる。このとき、光源の明滅周期よりも短い読み出し時間で撮像画素部からメモリ部へ撮像信号を読み出すことが好ましい。また、撮像画素部からは、1つの画素について、信号電荷を長時間蓄積して得られる長時間蓄積撮像信号と、信号電荷を短時間蓄積して得られる短時間蓄積撮像信号とを信号処理回路に供給する構成とすることができる。
<フリッカについて>
先ず、撮影した画像の画質劣化を引き起こす一因となるフリッカについて説明する。CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサに代表されるX−Yアドレス型撮像素子では、シャッタ方式として、一般的に、1ライン(水平ライン)から数ラインを1つのブロックにして、このブロック毎に撮像信号を取得するローリングシャッタ方式が採用されている。ローリングシャッタ方式の動作の概念図を図1Aに示す。図1Aにおいて、実線が露光開始時刻を示し、破線が撮像信号の読み出し開始時刻を示し、網掛け領域が露光時間を示している。
ローリングシャッタ方式の撮像素子では、明るさが周期的に変動する光源環境下で撮影を行うと、その撮像信号に基づく表示画面上に、垂直走査方向(画素行の配列方向)に周期的な輝度の変動が横縞(フリッカ縞)として視認されるフリッカが発生する。例えば、周波数が50Hzの商用電源で蛍光灯等の光源を点灯させた場合、電源周波数の2倍の周波数、即ち、100Hzで明るさが周期的に変動する(明滅する)。
上記の光源環境下において、例えば撮影フレームの周期が1/30秒(30fps)の場合、3フレーム周期で光源の明るさの位相が揃うため、3フレーム周期毎に各フレームの輝度が変動する。また、ローリングシャッタ方式の撮像素子では、図1に示すように、ライン単位で露光開始時刻(信号電荷の蓄積開始時刻)が異なるため、表示画面上に、垂直走査方向に周期的な輝度の変動として現れ、フリッカ縞として視認される。
フレームレート、光源周波数、及び、フリッカ周期の関係を図1Bに示す。具体的には、50Hzの光源環境下では、フレームレートが15fps、30fps、60fpsの場合に、フリッカ周期が3フレーム周期となる。また、60Hzの光源環境下では、フレームレートが12.5fps、25fps、50fpsの場合に、フリッカ周期が5フレーム周期となる。
上述したように、ローリングシャッタ方式の撮像素子では、撮像信号の読み出し時間と光源の明滅周期によって、1画面内(1撮像フレーム内)に水平ライン単位でフリッカ縞(以下、「面内ラインフリッカ」と記述する場合がある)が発生する。従って、面内ラインフリッカの周期を検出することによってフリッカの発生を検出することができる。しかし、このフリッカ検出の技術では、面内ラインフリッカが発生しない撮像素子の場合は、フリッカの発生を検出することはできない。
<積層構造の撮像素子について>
面内ラインフリッカが発生しない撮像素子として、積層構造の撮像素子を例示することができる。但し、積層構造の撮像素子に限定するものではない。積層構造の撮像素子の構成の概略を図2に示す。
本例に係る積層構造の撮像素子10は、少なくとも3枚の半導体基板(半導体チップ)11,12,13が積層される構成となっている。1層目の半導体基板11は、撮像画素部21が形成された画素基板となっている。具体的には、半導体基板11には、光電変換素子や種々の画素トランジスタを含む画素が行列状に配列されて成る撮像画素部21が構成されている。撮像画素部21の構成の詳細については後述する。
2層目の半導体基板12は、1層目の半導体基板11の撮像画素部21から出力されるアナログの撮像信号を一旦格納するメモリ部22が形成されたメモリ基板となっている。撮像信号を一旦格納するメモリ部22としては、例えば、高速、低パワーの大容量メモリを用いることが好ましい。
3層目の半導体基板13は、A(アナログ)/D(デジタル)変換部23やロジック回路24等の信号処理部が形成された回路基板となっている。A/D変換部23は、2層目の半導体基板12のメモリ部22から読み出されるアナログの撮像信号をデジタルの撮像信号に変換する。ロジック回路24は、デジタルの撮像信号に対して種々の信号処理を行う。
A/D変換部23は、周知のA/D変換部とすることができる。具体的には、A/D変換部23として、シングルスロープ型A/D変換部、逐次比較型A/D変換部、又は、デルタ−シグマ変調型(ΔΣ変調型)A/D変換部を例示することができる。但し、A/D変換部23は、これらに限定されるものではない。
上述したように、少なくとも3枚の半導体基板11,12,13が積層されて成る積層構造の撮像素子10は、1層目の半導体基板11として撮像画素部21を形成できるだけの大きさ(面積)のもので済む。従って、1層目の半導体基板11のサイズ(面積)、ひいては、チップ全体のサイズを小さくできる。更に、1層目の半導体基板11には画素の作成に適したプロセスを、2層目、3層目の半導体基板12,13には回路の作成に適したプロセスをそれぞれ適用できるため、撮像素子10の製造に当たって、プロセスの最適化を図ることができるメリットもある。
また、上記の撮像素子10において、撮像画素部21から読み出された撮像信号は、A/D変換部23でデジタルデータに変換された後、メモリコントローラ(図示せず)による制御の下に、高速にメモリ部22に書き込まれる。そして、メモリ部22に書き込まれデジタルデータは、メモリコントローラによる制御の下に、低速にロジック回路24等の信号処理部へ読み出される。これにより、撮像画素部21からメモリ部22へ撮像信号を一瞬で読み出し、メモリ部22からゆっくり読み出して信号処理を行うことで、歪みの少ない高画質の画像を得ることができる。
ここで、撮像画素部21の構成について、具体例を挙げて説明する。撮像画素部21の構成の一例を図3に示す。本例に係る撮像画素部21は、光電変換素子や種々の画素トランジスタを含む画素30が、行方向及び列方向に2次元マトリクス状に配列されて成るCMOSセンサとして構成されている。
画素30は、光電変換素子として、例えばフォトダイオード31を有し、画素トランジスタとして、例えば、転送トランジスタ32、リセットトランジスタ33、増幅トランジスタ34、及び、選択トランジスタ35の4つのトランジスタを有している。
ここでは、4つの画素トランジスタ32〜35として、例えばNチャネルのトランジスタを用いている。但し、ここで例示した転送トランジスタ32、リセットトランジスタ33、増幅トランジスタ34、及び、選択トランジスタ35の導電型の組み合わせは一例に過ぎず、これらの組み合わせに限られるものではない。すなわち、必要に応じて、Pチャネルのトランジスタを用いる組み合わせとすることができる。
画素30に対して、当該画素30を駆動する駆動信号である転送信号TRG、リセット信号RST、及び、選択信号SELが行選択部(図示せず)から適宜与えられる。すなわち、転送信号TRGが転送トランジスタ32のゲート電極に、リセット信号RSTがリセットトランジスタ33のゲート電極に、選択信号SELが選択トランジスタ35のゲート電極にそれぞれ印加される。
フォトダイオード31は、アノード電極が低電位側電源(例えば、グランド)に接続されており、受光した光(入射光)をその光量に応じた電荷量の光電荷(ここでは、光電子)に光電変換してその光電荷を蓄積する。フォトダイオード31のカソード電極は、転送トランジスタ32を介して増幅トランジスタ34のゲート電極と電気的に接続されている。増幅トランジスタ34のゲート電極と電気的に繋がったノードがフローティングディフュージョン(浮遊拡散領域)36である。
転送トランジスタ32は、フォトダイオード31のカソード電極とフローティングディフュージョン36との間に接続されている。転送トランジスタ32のゲート電極には、高レベル(例えば、VDDレベル)の転送信号TRGが与えられる。この転送信号TRGに応答して、転送トランジスタ32が導通状態となり、フォトダイオード31で光電変換された光電荷をフローティングディフュージョン36に転送する。
リセットトランジスタ33は、ドレイン電極が画素電源VDDに、ソース電極がフローティングディフュージョン36にそれぞれ接続されている。リセットトランジスタ33のゲート電極には、高レベルのリセット信号RSTが与えられる。このリセット信号RSTに応答して、リセットトランジスタ33が導通状態となり、フローティングディフュージョン36をリセットする。
増幅トランジスタ34は、ゲート電極がフローティングディフュージョン36に、ドレイン電極が画素電源VDDにそれぞれ接続されている。そして、増幅トランジスタ34は、リセットトランジスタ33によってリセットされた後のフローティングディフュージョン36の電位をリセット信号(リセットレベル)として出力する。増幅トランジスタ34は更に、転送トランジスタ32によって信号電荷が転送された後のフローティングディフュージョン36の電位を光蓄積信号(信号レベル)として出力する。
選択トランジスタ35は、例えば、ドレイン電極が増幅トランジスタ34のソース電極に、ソース電極が信号線25にそれぞれ接続されている。選択トランジスタ35のゲート電極には、高レベルの選択信号SELが与えられる。この選択信号SELに応答して、選択トランジスタ35が導通状態となり、画素30を選択状態として増幅トランジスタ34から出力される信号を信号線25に読み出す。
尚、ここでは、選択トランジスタ35について、増幅トランジスタ34のソース電極と信号線25との間に接続する回路構成を例示したが、画素電源VDDと増幅トランジスタ34のドレイン電極との間に接続する回路構成を採ることも可能である。
また、画素30としては、上記の4つのトランジスタ32〜35から成る画素構成のものに限られるものではない。例えば、増幅トランジスタ34に選択トランジスタ35の機能を持たせた3つのトランジスタから成る画素構成や、複数の光電変換素子間(画素間)で、フローティングディフュージョン36以降のトランジスタを共用する画素構成などであっても良く、その画素回路の構成は問わない。
<疑似グローバルシャッタ方式について>
上述した積層構造の撮像素子10において、撮像画素部21からメモリ部22への撮像信号の高速読み出しは、先述したローリングシャッタ方式での読み出し時間よりも短い読み出し時間、例えば、明るさが周期的に変動する光源環境下において、光源の明滅周期よりも短い時間で行うことになる。そして、ローリングシャッタを高速に行うことにより、疑似的にグローバルシャッタの特性に近づける。従って、本明細書においては、ローリングシャッタ方式での読み出し時間よりも短い読み出し時間、即ち、ローリングシャッタ方式よりも高速で撮像信号を読み出すシャッタ方式を、疑似グローバルシャッタ方式と呼ぶこととする。
疑似グローバルシャッタ方式の動作の概念図を図4Aに示す。この疑似グローバルシャッタ方式にて撮像画素部21からメモリ部22へ撮像信号を高速で読み出す撮像素子10の場合、面内ラインフリッカは発生せず、1画面(1撮像フレーム)単位で明滅するフリッカ(以下、「面フリッカ」と記述する場合がある)が発生する。この面フリッカが発生する疑似グローバルシャッタ方式の場合、面内ラインフリッカが発生するローリングシャッタ方式を対象としたフリッカの検出方式ではフリッカの検出が困難である。
因みに、一般的に、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサに代表される電荷転送型撮像素子で採用されるグローバルシャッタ方式の動作の概念図を図4Bに示す。このグローバルシャッタ方式の場合にも、面内ラインフリッカは発生せず、1画面単位で明滅する面フリッカが発生する。具体的には、グローバルシャッタ方式では、撮像素子の駆動周波数と光源の明滅周波数の組み合わせにより、高周波で明滅するフリッカ画像が得られる。
一例として、撮像素子の駆動周波数が60Hz、光源の明滅周波数が50Hzのとき、3フレーム周期のフリッカ画像が得られる。この性質を利用し、グローバルシャッタ方式では、撮像画面を垂直走査向に分割して複数の検波枠を設定し、各検波枠の輝度検波値を用いて、波の数及び間隔を理論計算値と比較することにより、フリッカの検出を行っていた。
疑似グローバルシャッタ方式では、グローバルシャッタ方式と同様に、1画面単位で明滅する面フリッカが発生するものの、画面上にある程度の輝度差が生じる。よって、撮像画面全体で見た場合、規則的な明滅が発生しないため、グローバルシャッタ方式を対象とした検出方式を用いて、疑似グローバルシャッタ方式で発生するフリッカの周期性を精度よく検出することは困難である。
そこで、本開示では、CMOSイメージセンサに代表されるX−Yアドレス型撮像素子、例えば積層構造の撮像素子において、面内ラインフリッカが発生せず、面フリッカが発生する場合であっても、フリッカの周期性を精度よく検出することができる技術を提案する。但し、本開示の技術は、積層構造の撮像素子への適用に限るものではなく、また、CCDイメージセンサに代表される電荷転送型撮像素子への適用を排除するものではない。以下に、本開示の技術の具体的な実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図5は、本開示の第1実施形態に係る信号処理装置(信号処理回路)の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態では、撮像画素部21の撮像領域(画素領域)に対応する撮像画面40を、垂直走査向(画素行/水平ラインに直交する方向)に分割して複数の検波枠411〜416を設定することとする。設定する検波枠数は任意であるが、ここでは、図面の簡略化のために6個としている。実際には、16個や32個など、多くの検波枠数を設定することが好ましい。
[システム構成]
図5に示すように、本実施形態に係る信号処理装置50は、輝度検波部51、周期検出部52、画面比率判定部53、及び、バラつき除去部54から構成されており、撮像画面40の各検出枠の輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカのフレーム周期の検出を行う。そして、各検波枠411〜416より得られた検出結果を基に画面全体としてフリッカが発生しているか否かの判定を行う。好ましくは、その判定結果をフレーム単位で蓄積を行い、判定結果のバラつきを除去し、最終の判定結果とする。
輝度検波部51は、撮像画面40の例えば6個の検波枠411〜416に対応して6個の輝度検波器511〜516から成り、6個の輝度検波器511〜516について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素30の輝度を検波する。より具体的には、輝度検波部51は、検波枠411〜416毎の輝度検波値の変化が、グローバルシャッタ方式と同等の周期変化となるように各画素30の輝度を検波する。輝度検波値は、検波枠411〜416毎に各画素30の輝度情報を積算した輝度積分値であってもよいし、当該輝度積分値を1画素単位で平均化した輝度平均値であってもよい。
周期検出部52は、6個の輝度検波器511〜516に対応した6個のNフレーム周期フリッカ検出器521〜526から成り、複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠411〜416のフレーム単位での周期性(もしくは、高周波)の検出処理を行う。この検出処理を行うことにより、フリッカの発生を検出することができる。ここで、複数フレームは、注目フレームを含む過去Nフレームである。Nは、撮像素子の駆動周波数及び光源の明滅周波数で決まる値である。周期検出部52の詳細については後述する。
画面比率判定部53は、周期検出部52によるフレーム単位での周期性(もしくは、高周波)の検出結果に基づいて、撮像画面40全体としてのフリッカの有無を判定する。バラつき除去部54は、画面比率判定部53による各フレームにおけるフリッカ成分の有無の判定結果を蓄積し、判定結果のバラつきを除去して最終判定結果とする。画面比率判定部53及びバラつき除去部54の詳細については後述する。
[Nフレーム周期フリッカ検出器]
周期検出部52を構成するNフレーム周期フリッカ検出器521〜526の構成の一例を図6に示す。明るさが周期的に変動する光源環境下において、グローバルシャッタ方式の撮像素子で被写体を撮像すると、撮像画像(出力画像)としては、高周波で、かつフレーム単位で周期性を持つ輝度変化が見られる。
Nフレーム周期フリッカ検出器521〜526は、高周波で、かつフレーム単位で周期性を持つという特性を利用し、高周波検出及びフレーム単位での周期性検出を行い、Nフレーム周期のフリッカ成分の有無を判定する。具体的には、Nフレーム周期フリッカ検出器521〜526は、正規化処理部511、Nフレーム高周波検出処理部512、Nフレーム周期性検出処理部513、及び、論理積部514から構成されている。ここでは、輝度検波値として、輝度平均値を用いる場合を例に挙げて説明するが、輝度積分値を用いる場合も同様である。
(正規化処理)
正規化処理部511は、図7に示すように、注目フレームを含む過去Nフレームの輝度検波値における最大値Max及び最小値Minを求める。ここでは、N=3の場合、即ち、撮像素子の駆動周波数が60Hz、光源の明滅周波数が50Hzの場合を例示している。正規化処理部511は、最大値Max及び最小値Minを求めたら、最大値Max及び最小値Minの差分(Max−Min)により正規化処理を行い、フリッカ成分について各検波枠411〜416のフレーム周期性を評価する。この正規化処理により、例えば露光時間が長い場合など、フリッカによる明滅が微少な場合であっても、フリッカの周期性を精度よく検出することができる。
但し、正規化処理部511は、Nフレームの輝度検波値における最大値Max及び最小値Minの差分(Max−Min)が所定の最小振幅閾値を下回る場合、フリッカによる輝度の明滅ではないと判断し、フレーム周期性の評価値を0とする。これにより、フリッカ起因ではない輝度の明滅を除外することができるため、フリッカの周期性をより精度よく検出することができる。
正規化処理部511による正規化処理における注目フレームiの評価式を次式(1)に示す。
Figure 2017220879
式(1)において、Xは注目フレームiの輝度検波値を表し、Maxは過去Nフレームにおける輝度検波値の最大値を表している。また、Minは過去Nフレームにおける輝度検波値の最小値を表し、aは基準振幅係数を表している。
(Nフレーム高周波検出)
Nフレーム高周波検出処理部512は、輝度検波部51から取得した輝度平均値(又は、輝度積分値)を、Nポイント離散フーリエ変換(Discrete Fourier Transform;DFT)し、得られた周波数情報からNフレーム中に高周波成分が存在するか否かによって、フリッカ成分の有無を判断する。
離散フーリエ変換の一般式を次式(2)に示す。
Figure 2017220879
式(2)をm=1の場合について展開し、フレーム数Nで正規化したものに対して、絶対値の自乗をとると、次式(3)となる。
Figure 2017220879
Nフレーム高周波検出処理部512は、(3)式の結果を、Nフレーム中に高周波成分が存在するか否かの評価値とする。そして、Nフレーム高周波検出処理部512は、(3)式の結果(評価値)が所定の高周波判定閾値よりも大きい場合に、Nフレーム中に高周波成分が存在し、その検波枠内でフリッカ成分有りと判断する。
(Nフレーム周期性検出)
Nフレーム高周波検出処理部512では、離散フーリエ変換によって高周波の明滅を検出できるものの、フリッカ成分のフレーム単位での周期性については考慮していない。そのため、被写体の変化をフリッカであると誤検出する懸念がある。そこで、Nフレーム周期性検出処理部513が設けられている。Nフレーム周期性検出処理部513は、Nフレーム間の輝度検波値の差分が所定の周期性判定閾値よりも小さい場合に、Nフレーム中のフリッカ成分のフレーム単位での周期性有りと判定する。
Nフレーム周期性検出処理部513におけるNフレーム周期性検出の処理の流れを図8に示す。Nフレーム周期性検出処理部513は、Nフレーム間の輝度検波値の差分を検出し(ステップS11)、次いで、そのNフレーム間差分が所定の周期性判定閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップS12)。
そして、Nフレーム周期性検出処理部513は、Nフレーム間差分が所定の周期性判定閾値よりも小さい場合には(S12YES)、周期性判定結果を周期性有り(true)とする(ステップS13)。また、Nフレーム高周波検出処理部512は、Nフレーム間差分が所定の周期性判定閾値以上の場合には(S12のNO)、周期性判定結果を周期性無し(false)とする(ステップS14)。
論理積部514は、Nフレーム高周波検出処理部512及びNフレーム周期性検出処理部513の各検出結果の論理積をとる。これにより、周期検出部52は、Nフレーム高周波検出処理部512及びNフレーム周期性検出処理部513の各検出結果を基に、Nフレーム中に高周波成分が存在し、かつフリッカ成分がフレーム単位で周期性を持つとき、Nフレーム周期のフリッカ成分を検出することになる。
(画面比率判定)
画面比率判定部53は、周期検出部52による各検波枠411〜416のフレーム周期性の検出結果を基に、撮像画面40全体としてのフリッカの有無を判定する。より具体的には、画面比率判定部53は、周期検出部52による各検波枠411〜416のフレーム周期性の検出結果をカウントし、そのカウント合計を総検波枠数で除算してフリッカ検出比率を算出し、当該フリッカ検出比率を所定の面積比率判定閾値と比較することによってフリッカの有無を判定する。
画面比率判定部53における画面比率判定の処理の流れを図9に示す。画面比率判定部53は、先ず、フリッカ検出枠数を算出する(ステップS21)。フリッカ検出枠数は、(フリッカ検出枠数)=Σ(各検波枠411〜416の検出結果)として算出することができる。次に、画面比率判定部53は、フリッカ検出比率を算出する(ステップS22)。フリッカ検出比率は、(フリッカ検出比率)=(フリッカ検出枠数)/(総検出枠数)として算出することができる。
次に、画面比率判定部53は、フリッカ検出比率が所定の面積比率判定閾値を超えるか否かを判定し(ステップS23)、フリッカ検出比率>面積比率判定閾値の場合には(S23のYES)、フリッカ検出結果をフリッカ有り(true)とする(ステップS24)。また、画面比率判定部53は、フリッカ検出比率≦面積比率判定閾値の場合には(S23のNO)、フリッカ検出結果をフリッカ無し(false)とする(ステップS25)。
[バラつき除去]
バラつき除去部54は、画面比率判定部53によるフリッカ成分の有無の判定結果のバラつき除去(チャタリング除去)を行う。具体的には、バラつき除去部54は、過去Mフレーム分(Mは任意に設定可能)の画面比率判定部53の判定結果を蓄積し、フリッカ有りの判定回数が所定のバラつき除去判定閾値以上の場合に最終判定結果をフリッカ有りとする。これにより、被写体の変化等によるフリッカの誤検出を防止することができる。
M=8、バラつき除去判定閾値=5の場合のバラつき除去の処理例を図10に示す。case1は、光源の明滅周波数が50Hzのときのフリッカ有りの判定回数が4回、光源の明滅周波数が60Hzのときのフリッカ有りの判定回数が0回、フリッカ無しの判定回数が4回の場合の例である。case1の例では、光源の明滅周波数が50Hz及び60Hzのときのフリッカ有りの判定回数が共にバラつき除去判定閾値を下回るため、最終判定結果をフリッカ検出無しとする。
case2は、光源の明滅周波数が50Hzのときのフリッカ有りの判定回数が5回、光源の明滅周波数が60Hzのときのフリッカ有りの判定回数が0回、フリッカ無しの判定回数が3回の場合の例である。case2の例では、光源の明滅周波数が50Hzのときのフリッカ有りの判定回数がバラつき除去判定閾値以上であるため、最終判定結果を光源の明滅周波数が50Hzのときにフリッカ検出有りとする。
case3は、光源の明滅周波数が50Hzのときのフリッカ有りの判定回数が3回、光源の明滅周波数が60Hzのときのフリッカ有りの判定回数が3回、フリッカ無しの判定回数が2回の場合の例である。case3の例では、光源の明滅周波数が50Hz及び60Hzのときのフリッカ有りの判定回数が共にバラつき除去判定閾値を下回るため、最終判定結果をフリッカ検出無しとする。
case4は、光源の明滅周波数が50Hzのときのフリッカ有りの判定回数が3回、光源の明滅周波数が60Hzのときのフリッカ有りの判定回数が5回、フリッカ無しの判定回数が0回の場合の例である。case4の例では、光源の明滅周波数が60Hzのときのフリッカ有りの判定回数がバラつき除去判定閾値以上であるため、最終判定結果を光源の明滅周波数が60Hzのときにフリッカ検出有りとする。
以上説明したように、第1実施形態に係る信号処理装置50では、複数の検波枠411〜416について、検波枠毎に各画素の輝度を検波して得た輝度検波値を複数フレーム分用いることで、フリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出するようにしている。そして、フレーム周期性の検出結果から、フリッカ発生の有無を判定するようにしている。これにより、1画面内のフリッカ縞、即ち面内ラインフリッカが発生しない場合であっても、フリッカの発生を精度よく検出することができる。
特に、注目フレームを含む過去Nフレームの輝度検波値における最大値Max及び最小値Minを求め、差分(Max−Min)により正規化処理を行い、フリッカ成分について各検波枠411〜416のフレーム周期性を評価するようにしている。この正規化処理により、例えば露光時間が長い場合など、フリッカによる明滅が微少な場合であっても、フリッカの周期性を精度よく検出することができる。
また、差分(Max−Min)が所定の最小振幅閾値を下回る場合、フリッカによる輝度の明滅ではないと判断し、フレーム周期性の評価値を0にするようにしている。これにより、フリッカ起因ではない輝度の明滅を除外することができるため、フリッカの周期性をより精度よく検出することができる。更に、過去Mフレーム分の画面比率の判定結果を蓄積し、フリッカ有りの判定回数が所定のバラつき除去判定閾値以上の場合に最終判定結果をフリッカ有りとするようにしている。これにより、被写体の変化等によるフリッカの誤検出を防止することができる。
<第2実施形態>
第2実施形態は、広ダイナミックレンジ(High Dynamic Range;HDR)の撮像画素部(撮像素子)に適用する場合の例である。第2実施形態に係る信号処理装置(信号処理回路)の構成の一例を図11に示す。
撮像画素部21(図3参照)からは、広ダイナミックレンジ化を図るために、1つの画素について、信号電荷を長時間蓄積して得られる長時間蓄積撮像信号と、信号電荷を短時間蓄積して得られる短時間蓄積撮像信号とが出力される。そして、この長時間蓄積撮像信号と短時間蓄積撮像信号とを用いて所定の処理を行うことで、広い範囲の入射光量に対してコントラストのある撮像信号を得ることができる。
第2実施形態に係る信号処理装置50において、輝度検波部51は、撮像画素部21から入力される長時間蓄積撮像信号及び短時間蓄積撮像信号のそれぞれについて検波枠411〜416毎に各画素の輝度を検波し、その輝度検波値を周期検出部52に与える。すなわち、輝度検波部51は、長時間蓄積撮像信号を処理する長時間蓄積用輝度検波器51Lと、短時間蓄積撮像信号を処理する短時間蓄積用輝度検波器51Sとを有する。長時間蓄積用輝度検波器51L及び短時間蓄積用輝度検波器51Sの機能については、第1実施形態の輝度検波器511〜516と同じである。
周期検出部52も輝度検波部51に対応して、長時間蓄積用フリッカ検出器52Lと短時間蓄積用フリッカ検出器52Sとを有する。長時間蓄積用フリッカ検出器52L及び短時間蓄積用フリッカ検出器52Sの機能については、第1実施形態のNフレーム周期フリッカ検出器521〜526と同じである。図11では、第1実施形態の画面比率判定部53及びバラつき除去部54の図示を省略している。
長時間蓄積用フリッカ検出器52Lによる長時間蓄積フリッカ検出結果、及び、短時間蓄積用フリッカ検出器52Sによる短時間蓄積用フリッカ検出結果に対する処理については種々考えられる。一例として、短時間蓄積用フリッカ検出器52Sからのみフリッカ検出結果が出力されたときは、短時間蓄積側についてのみフリッカが発生しないように制御を行う処理などを例示することができる。
上述した第2実施形態に係る信号処理装置50にあっても、第1実施形態に係る信号処理装置50と同様の作用、効果を得ることができる。すなわち、1画面内のフリッカ縞、即ち面内ラインフリッカが発生しない場合であっても、フリッカの発生を精度よく検出することができる。また、フリッカによる明滅が微少な場合であっても、フリッカの周期性を精度よく検出することができるとともに、被写体の変化等によるフリッカの誤検出を防止することができる。
<本開示の撮像装置>
本開示の撮像装置のシステム構成の一例を図12に示す。本開示の撮像装置1は、センサ部60、アナログ信号処理回路70、及び、デジタル信号処理回路80を備える構成となっている。センサ部60は、図3の撮像画素部21に相当する。アナログ信号処理回路70は、信号増幅部71及びA/D変換部72を有する。信号増幅部71は、撮像画素部21で得られるアナログの撮像信号を増幅する処理を行う。A/D変換部72は、図2のA/D変換部23に相当し、信号増幅部71から出力されるアナログの撮像信号をデジタルの撮像信号に変換する処理を行う。
デジタル信号処理回路80は、第1実施形態又は第2実施形態に係る信号処理装置(回路)50の機能、即ち、フリッカを検出する機能と、その検出結果に基づいて撮像画素部21、信号増幅部71、及び、A/D変換部72を制御する機能とを備えている。具体的には、デジタル信号処理回路80は、輝度検波部81、フリッカ検出部82、露光制御部83、駆動回路制御部84、及び、駆動回路部85を有している。
このデジタル信号処理回路80において、輝度検波部81は、第1実施形態又は第2実施形態の輝度検波部51から成り、撮像画面40(図5参照)の複数の検波枠411〜416について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波し、その輝度検波値をフリッカ検出部82に与える。フリッカ検出部82は、第1実施形態又は第2実施形態の周期検出部52、画面比率判定部53、及び、バラつき除去部54から成り、輝度検波部81から与えられる輝度検波値を基にフリッカの有/無を検出し、その検出結果を露光制御部83に与える。
露光制御部83は、フリッカ検出部82の検出結果を基に、撮像画素部21の信号電荷の蓄積時間及び信号増幅部71のゲイン値を設定する。具体的には、露光制御部83は、例えば、フリッカ検出部82の検出結果がフリッカ有りのとき、50Hz光源の場合、n/100秒の蓄積時間に設定し、60Hz光源の場合、n/120秒の蓄積時間に設定する。駆動回路制御部84は、露光制御部83で設定された蓄積時間及びゲイン値を基に、駆動回路部85を介して撮像画素部21、信号増幅部71、及び、A/D変換部72を駆動する。
先述したように、第1実施形態又は第2実施形態に係る信号処理装置50によれば、1画面内のフリッカ縞、即ち面内ラインフリッカが発生しない場合であっても、フリッカの発生を精度よく検出することができる。従って、第1実施形態又は第2実施形態に係る信号処理装置50の機能を有するデジタル信号処理回路80を備える本開示の撮像装置1によれば、フリッカ発生の精度のよい検出の下に、フリッカの無い、高画質の画像を得ることができる。
尚、図12に示すシステム構成では、センサ部60を含む撮像素子の内部に、アナログ信号処理回路70と共にデジタル信号処理回路80を内蔵するシステム構成を想定しているが、このシステム構成に限られるものではない。すなわち、センサ部60及びアナログ信号処理回路70を含む撮像素子の外部に、デジタル信号処理回路80を設けるシステム構成を採ることもできる。
本開示の撮像装置1は、デジタルスチルカメラやビデオカメラ等の撮像装置として用いることができる。更に、本開示の撮像装置1は、カメラ以外にも、携帯電話機やスマートフォンなどの撮像機能を有する種々の電子機器において、その撮像部として用いることができる。
<変形例>
以上、本開示を好ましい実施形態に基づき説明したが、本開示はこれらの実施形態に限定されるものではない。上記の各実施形態において説明した撮像素子の構成、構造は例示であり、適宜、変更することができる。例えば、疑似グローバルシャッタ方式の撮像素子(撮像画素部)に適用した場合を例に挙げて説明したが、グローバルシャッタ方式の撮像素子に対しても適用可能である。また、検出枠の分割数を、疑似グローバルシャッタ方式の場合よりも多く設定すれば、ローリングシャッタ方式の撮像素子に対しても適用可能である。
また、上記の各実施形態では、撮像画素部が形成された画素基板、メモリ部が形成されたメモリ基板、及び、信号処理回路が形成された回路基板が積層された3層の積層構造の撮像素子に適用した場合を例に挙げて説明したが、3層の積層構造への適用に限られるものではない。例えば、メモリ基板を省略し、メモリ部を回路基板に形成する2層構造に適用することも可能である。更には、積層構造に限らず、画素基板上に撮像画素部と共にメモリ部及び信号処理回路を形成した、所謂、平置構造に適用することも可能である。
また、本開示の技術は、白黒の撮像素子やベイヤー配列の撮像素子など、撮像素子のフォーマットによらず適用可能である。さらに、上記の各実施形態では、輝度を検波する場合を例示したが、カラー対応の撮像素子において、構成の簡略化のために、例えば緑色の画素の情報のみを検波する構成を採ることも可能である。
<本開示の構成>
尚、本開示は、以下のような構成をとることもできる。
[1]撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波する輝度検波部、
輝度検波部で得られる輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出する周期検出部、及び、
周期検出部によるフレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する判定部、
を備える信号処理装置。
[2]輝度検波値は、検波枠毎に各画素の輝度情報を積算した輝度積分値、又は、当該輝度積分値を1画素単位で平均化した輝度平均値である、
上記[1]に記載の信号処理装置。
[3]複数フレームは、注目フレームを含む過去Nフレーム(Nは、撮像素子の駆動周波数及び光源の明滅周波数で決まる値)であり、
周期検出部は、Nフレームの輝度検波値における最大値及び最小値を求め、最大値及び最小値の差分により正規化処理を行い、フリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を評価する、
上記[1]又は[2]に記載の信号処理装置。
[4]周期検出部は、Nフレームの輝度検波値における最大値及び最小値の差分が所定の最小振幅閾値を下回る場合、フレーム周期性の評価値を0とする、
上記[3]に記載の信号処理装置。
[5]周期検出部は、
Nフレーム中に高周波成分が存在するか否かを検出する高周波検出処理部、及び、
Nフレーム間の輝度検波値の差分に基づいて、Nフレーム中のフリッカ成分のフレーム単位での周期性を検出する周期性検出処理部を有する、
上記[1]乃至[4]のいずれかに記載の信号処理装置。
[6]周期検出部は、高周波検出処理部及び周期性検出処理部の各検出結果を基に、Nフレーム中に高周波成分が存在し、かつフリッカ成分がフレーム単位で周期性を持つとき、Nフレーム周期のフリッカ成分を検出する、
上記[5]に記載の信号処理装置。
[7]高周波検出処理部は、輝度検波値を離散フーリエ変換し、得られた周波数情報から撮像信号に高周波成分が存在するか否かによってフリッカ成分の有無を判断する、
上記[5]又は[6]に記載の信号処理装置。
[8]周期性検出処理部は、Nフレーム間の輝度検波値の差分が所定の周期性判定閾値よりも小さい場合に、Nフレーム中のフリッカ成分のフレーム単位での周期性有りと判定する、
上記[5]又は[6]に記載の信号処理装置。
[9]判定部は、周期検出部による各検波枠のフレーム周期性の検出結果を基に、画面全体としてのフリッカ成分の有無を判定する、
上記[1]乃至[8]のいずれかに記載の信号処理装置。
[10]判定部は、周期検出部による各検波枠のフレーム周期性の検出結果をカウントし、そのカウント合計を総検波枠数で除算してフリッカ検出比率を算出し、当該フリッカ検出比率を所定の面積比率判定閾値と比較することによってフリッカの有無を判定する、
上記[9]に記載の信号処理装置。
[11]判定部による各フレームにおけるフリッカの有無の判定結果を蓄積し、判定結果のバラつきを除去して最終判定結果とするバラつき除去部を備える、
上記[1]乃至[10]のいずれかに記載の信号処理装置。
[12]バラつき除去部は、判定部による過去Mフレーム分の判定結果を蓄積し、フリッカ有りの判定回数が所定のバラつき除去判定閾値以上の場合に最終判定結果をフリッカ有りとする、
上記[11]に記載の信号処理装置。
[13]1つの画素について、信号電荷を長時間蓄積して得られる長時間蓄積撮像信号と、信号電荷を短時間蓄積して得られる短時間蓄積撮像信号とが輝度検波部に入力されるとき、
輝度検波部は、長時間蓄積撮像信号及び短時間蓄積撮像信号のそれぞれについて検波枠毎に各画素の輝度を検波し、その輝度検波値を周期検出部に与える、
上記[1]乃至[12]のいずれかに記載の信号処理装置。
[14]撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波し、
その輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出し、
フレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する、
信号処理方法。
[15]撮像画素部、及び、
撮像画素部から出力される撮像信号を処理する信号処理回路、
を備えており、
信号処理回路は、
撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波する輝度検波部、
輝度検波部で得られる輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出する周期検出部、及び、
周期検出部によるフレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する判定部を有する、
撮像装置。
[16]撮像画素部は、CMOSセンサから成る、
上記[15]に記載の撮像装置。
[17]撮像画素部が形成された画素基板、及び、
信号処理回路が形成された回路基板が積層されており、
画素基板と回路基板との間には、撮像画素部から出力される撮像信号を一旦格納するメモリ部が形成されたメモリ基板が設けられている、
上記[16]に記載の撮像装置。
[18]明るさが周期的に変動する光源環境下において、ローリングシャッタ方式での読み出し時間よりも短い読み出し時間で撮像画素部からメモリ部へ撮像信号を読み出す、
上記[17]に記載の撮像装置。
[19]光源の明滅周期よりも短い読み出し時間で撮像画素部からメモリ部へ撮像信号を読み出す、
上記[18]に記載の撮像装置。
[20]撮像画素部は、1つの画素について、信号電荷の蓄積時間が長い長時間蓄積撮像信号と、信号電荷の蓄積時間が短い短時間蓄積撮像信号とを信号処理回路に供給する、
上記[15]乃至[19]のいずれかに記載の撮像装置。
1・・・撮像装置、10・・・撮像素子、11,12,13・・・半導体基板、21・・・撮像画素部、22・・・メモリ部、23・・・A/D変換部、24・・・ロジック回路、25・・・信号線、30・・・画素、31・・・フォトダイオード(光電変換素子)、32・・・転送トランジスタ、33・・・リセットトランジスタ、34・・・増幅トランジスタ、35・・・選択トランジスタ、40・・・撮像画面、411〜416・・・検波枠、50・・・信号処理装置(信号処理回路)、51・・・輝度検波部、52・・・周期検出部、53・・・画面比率判定部、54・・・バラつき除去部、60・・・センサ部、70・・・アナログ信号処理回路、80・・・デジタル信号処理回路、511・・・正規化処理部、512・・・Nフレーム高周波検出処理部、513・・・Nフレーム周期性検出処理部、514・・・論理積部

Claims (20)

  1. 撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波する輝度検波部、
    輝度検波部で得られる輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出する周期検出部、及び、
    周期検出部によるフレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する判定部、
    を備える信号処理装置。
  2. 輝度検波値は、検波枠毎に各画素の輝度情報を積算した輝度積分値、又は、当該輝度積分値を1画素単位で平均化した輝度平均値である、
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 複数フレームは、注目フレームを含む過去Nフレーム(Nは、撮像素子の駆動周波数及び光源の明滅周波数で決まる値)であり、
    周期検出部は、Nフレームの輝度検波値における最大値及び最小値を求め、最大値及び最小値の差分により正規化処理を行い、フリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を評価する、
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 周期検出部は、Nフレームの輝度検波値における最大値及び最小値の差分が所定の最小振幅閾値を下回る場合、フレーム周期性の評価値を0とする、
    請求項3に記載の信号処理装置。
  5. 周期検出部は、
    Nフレーム中に高周波成分が存在するか否かを検出する高周波検出処理部、及び、
    Nフレーム間の輝度検波値の差分に基づいて、Nフレーム中のフリッカ成分のフレーム単位での周期性を検出する周期性検出処理部を有する、
    請求項1に記載の信号処理装置。
  6. 周期検出部は、高周波検出処理部及び周期性検出処理部の各検出結果を基に、Nフレーム中に高周波成分が存在し、かつフリッカ成分がフレーム単位で周期性を持つとき、Nフレーム周期のフリッカ成分を検出する、
    請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 高周波検出処理部は、輝度検波値を離散フーリエ変換し、得られた周波数情報から撮像信号に高周波成分が存在するか否かによってフリッカ成分の有無を判断する、
    請求項5に記載の信号処理装置。
  8. 周期性検出処理部は、Nフレーム間の輝度検波値の差分が所定の周期性判定閾値よりも小さい場合に、Nフレーム中のフリッカ成分のフレーム単位での周期性有りと判定する、
    請求項5に記載の信号処理装置。
  9. 判定部は、周期検出部による各検波枠のフレーム周期性の検出結果を基に、画面全体としてのフリッカ成分の有無を判定する、
    請求項1に記載の信号処理装置。
  10. 判定部は、周期検出部による各検波枠のフレーム周期性の検出結果をカウントし、そのカウント合計を総検波枠数で除算してフリッカ検出比率を算出し、当該フリッカ検出比率を所定の面積比率判定閾値と比較することによってフリッカの有無を判定する、
    請求項9に記載の信号処理装置。
  11. 判定部による各フレームにおけるフリッカの有無の判定結果を蓄積し、判定結果のバラつきを除去して最終判定結果とするバラつき除去部を備える、
    請求項1に記載の信号処理装置。
  12. バラつき除去部は、判定部による過去Mフレーム分の判定結果を蓄積し、フリッカ有りの判定回数が所定のバラつき除去判定閾値以上の場合に最終判定結果をフリッカ有りとする、
    請求項11に記載の信号処理装置。
  13. 1つの画素について、信号電荷を長時間蓄積して得られる長時間蓄積撮像信号と、信号電荷を短時間蓄積して得られる短時間蓄積撮像信号とが輝度検波部に入力されるとき、
    輝度検波部は、長時間蓄積撮像信号及び短時間蓄積撮像信号のそれぞれについて検波枠毎に各画素の輝度を検波し、その輝度検波値を周期検出部に与える、
    請求項1に記載の信号処理装置。
  14. 撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波し、
    その輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出し、
    フレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する、
    信号処理方法。
  15. 撮像画素部、及び、
    撮像画素部から出力される撮像信号を処理する信号処理回路、
    を備えており、
    信号処理回路は、
    撮像画面を垂直走査向に分割して設定した複数の検波枠について、撮像信号に基づいて検波枠毎に各画素の輝度を検波する輝度検波部、
    輝度検波部で得られる輝度検波値を複数フレーム分用いてフリッカ成分について各検波枠のフレーム周期性を検出する周期検出部、及び、
    周期検出部によるフレーム周期性の検出結果に基づいて、フリッカの有無を判定する判定部を有する、
    撮像装置。
  16. 撮像画素部は、CMOSセンサから成る、
    請求項15に記載の撮像装置。
  17. 撮像画素部が形成された画素基板、及び、
    信号処理回路が形成された回路基板が積層されており、
    画素基板と回路基板との間には、撮像画素部から出力される撮像信号を一旦格納するメモリ部が形成されたメモリ基板が設けられている、
    請求項16に記載の撮像装置。
  18. 明るさが周期的に変動する光源環境下において、ローリングシャッタ方式での読み出し時間よりも短い読み出し時間で撮像画素部からメモリ部へ撮像信号を読み出す、
    請求項17に記載の撮像装置。
  19. 光源の明滅周期よりも短い読み出し時間で撮像画素部からメモリ部へ撮像信号を読み出す、
    請求項18に記載の撮像装置。
  20. 撮像画素部は、1つの画素について、信号電荷を長時間蓄積して得られる長時間蓄積撮像信号と、信号電荷を短時間蓄積して得られる短時間蓄積撮像信号とを信号処理回路に供給する、
    請求項15に記載の撮像装置。
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