JP2017220711A - 通信装置、通信制御方法およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 エラー訂正のためにデータを再送する再送処理に起因した通信相手におけるデータの受信順の不具合を防止する。
【解決手段】 送信制御部42は、データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信する。送信制御部42は、通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて、送信対象の整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新する。エラー訂正再送部43は、データエラーを訂正すべく訂正対象のデータを通信相手に向けて再送する。順序整合部44は、エラー訂正再送部43による再送処理中には送信制御部42による送信対象の整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、再送処理中であるにも拘わらずエラー訂正対象のデータの到達報告を通信相手から受け取った場合には、エラー訂正再送部43による再送処理を中止させる。
【選択図】 図1
【解決手段】 送信制御部42は、データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信する。送信制御部42は、通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて、送信対象の整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新する。エラー訂正再送部43は、データエラーを訂正すべく訂正対象のデータを通信相手に向けて再送する。順序整合部44は、エラー訂正再送部43による再送処理中には送信制御部42による送信対象の整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、再送処理中であるにも拘わらずエラー訂正対象のデータの到達報告を通信相手から受け取った場合には、エラー訂正再送部43による再送処理を中止させる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、情報を送信する送信制御の技術に関する。
図3に示されるように、LTE(Long Term Evolution)方式の移動通信システムにおける無線アクセスネットワーク(E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial RAN(Regional Area Network)))1は、基地局eNBと、移動局UEとを有している。基地局eNBと移動局UEは、無線リンクRLを介して通信する。また、基地局eNBおよび移動局UEは、それぞれ、無線通信に関わる機能に基づいたレイヤ構造3と、無線部8とを備えている。
レイヤ構造3は、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)サブレイヤ4と、RLC(Radio Link Control)サブレイヤ5と、MAC(Medium Access Control)サブレイヤ6と、物理レイヤ7とを有している。
基地局eNBおよび移動局UEの各レイヤ構造3は、データを送信する場合には、送信対象のデータに、PDCP処理とRLC処理とMAC処理とPHY(Physical)処理とを順に施し、処理後のデータを無線部8に出力する。PDCP処理とRLC処理とMAC処理とPHY処理は、それぞれ、通信方式の仕様により処理内容が定められており、レイヤ構造3から無線部8に出力されるデータの態様は仕様に応じた態様となる。無線部8は、レイヤ構造3から出力されたデータを変調することにより通信用の信号を生成し、当該通信用の信号を無線リンクRLを介し通信相手に向けて送信する。
次に、図4を利用してRLCサブレイヤ5およびMACサブレイヤ6の各処理を説明する。なお、RLCサブレイヤ5の処理には、TM(Transparent Mode)、UM(Unacknowledged Mode)、AM(Acknowledged Mode)というような複数の種類がある。ここでは、それらのうちのAMでのRLCサブレイヤ5の処理について説明する。
RLCサブレイヤ5は、機能部として、SDU(Service Data Unit)受信部10と、PDU(Protocol Data Unit)生成部11と、PDU送信部12と、PDU受信部13と、SDU生成部14と、SDU送信部15と、制御部18とを備えている。さらに、RLCサブレイヤ5は、記憶部として、送信バッファ16と、受信バッファ17とを備える。
MACサブレイヤ6は、機能部として、SDU受信部20と、PDU生成部21と、PDU送信部22と、PDU受信部23と、SDU生成部24と、SDU送信部25と、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)情報部27と、制御部28とを備える。
RLCサブレイヤ5のSDU受信部10は、PDCPサブレイヤ4からRLC−SDU(Service Data Unit)を送信対象のデータとして受信する機能を備える。さらに、SDU受信部10は、RLC−SDUを受信すると、当該RLC−SDUを送信バッファ16に格納する機能を備えている。
PDU生成部11は、送信バッファ16から送信対象のRLC−SDUを取得し、当該RLC−SDUを処理することによって、RLC−PDU(Protocol Data Unit)を生成する機能を備えている。すなわち、PDU生成部11は、RLC−SDUを、通信方式に応じた再送制御や順序制御に適した長さの処理単位に分割・統合し、また、その分割・統合したデータに、制御情報をヘッダ情報として付与することによって、RLC−PDUを生成する。RLC−PDUに含まれる制御情報(ヘッダ情報)は、エラー検知や、フロー制御等の通信制御に利用する情報を含む。例えば、制御情報として、ウィンドウ制御に用いられるシーケンス番号SN(Sequence Number)が含まれる。シーケンス番号SNは、データの順番を表す情報であると共に、通信相手に向けてまとめて送信することができるデータ容量に応じたウィンドウの範囲を表す情報である。シーケンス番号SNは、初期値から1ずつ増加し、設定された上限値に達すると、初期値に戻るという如く、設定された数値範囲内の整数値が順番に繰り返し設定される。ここでは、ウィンドウの範囲(ウィンドウサイズ)は、シーケンス番号SNの初期値から上限値までの範囲の半分のサイズの範囲が設定される。
制御部18は、通信相手から送信されてきたデータに付与されている制御情報に基づいて、通信相手におけるデータの受信状況を取得し、PDU生成部11が利用するシーケンス番号SNを管理する機能を備えている。これにより、PDU生成部11は、シーケンス番号SNをRLC−SDUに付与する場合には、シーケンス番号SNの情報を制御部18から取得する。
また、PDU生成部11は、通信相手から送信されてきた制御情報に含まれているシーケンス番号SNを制御部18から読み出して参照することにより、通信相手のウィンドウサイズを取得する機能を備えている。さらに、PDU生成部11は、通信相手に送信されるデータに付与されるシーケンス番号SNが通信相手のウィンドウの範囲(受信ウィンドウのサイズ)を超えないように、生成するRLC−PDUを制御する機能をさらに備えている。
さらに、PDU生成部11は、通信相手からの送信データをRLCサブレイヤ5が受信したか否かを通信相手に通知するために、送達確認情報を制御情報として持つRLC−PDUを生成する機能を備えている。具体的には、PDU生成部11は、制御部18の管理によるシーケンス番号SNを利用し、受信を表すACK(ACKnowledgement)、あるいは、未受信を表すNACK(Negative ACKnowledgement)を制御情報(送達確認情報)として持つRLC−PDUを生成する。
PDU送信部12は、PDU生成部11により生成されたRLC−PDUをMACサブレイヤ6に送信する機能を備えている。
MACサブレイヤ6においては、SDU受信部20は、RLCサブレイヤ5から送信されたRLC−PDUをMAC−SDUとして受信する機能を備えている。PDU生成部21は、SDU受信部20にて受信された複数のMAC−SDUを多重化することにより、MAC−PDUを生成する機能を備えている。また、PDU生成部21は、生成したMAC−PDUを、通信相手が正しく受信したことを検知するまでは保持する機能を備えている。
PDU送信部22は、PDU生成部21により生成されたMAC−PDUを物理レイヤ7に送信する機能を備えている。その送信されたMAC−PDUは、物理レイヤ7により処理され、さらに、無線部8によって、基地局eNBと移動局UEのうちの一方から通信相手である他方に向けて無線リンクRLによって送信される。
MACサブレイヤ6のPDU受信部23は、通信相手から送信され無線部8と物理レイヤ7を通ってきたMAC−PDUを受信する機能を備えている。また、PDU受信部23は、受信したMAC−PDUをHARQ情報部27およびSDU生成部24に渡す機能を備えている。
HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)情報部27は、通信相手から受信したMAC−PDUにエラーが発生しているか否かを判断し、エラーが発生している場合にはデータの再送を要求するHARQ情報を通信相手に向けて送信する機能を備えている。
制御部28は、通信相手からHARQ情報を受け取った場合には、エラー発生のMAC−PDUを通信相手に再送させるべく、PDU生成部21を制御する機能を備えている。PDU生成部21は、制御部28の制御に基づいて、再送対象のMAC−PDUをPDU送信部22に出力する。これにより、再送対象のMAC−PDUは、PDU送信部22から物理レイヤ7と無線部8と無線リンクRLを順に通って通信相手に再送される。このように再送されるMAC−PDUに付与されるシーケンス番号SNは初送の時と同じシーケンス番号SNが付与される。
SDU生成部24は、PDU受信部23により受信されたMAC−PDUを分解する機能を備えている。つまり、通信相手のMACサブレイヤ6のSDU生成部21は、複数のMAC−SDUを多重化することによりMAC−PDUを生成している。このため、SDU生成部24が通信相手から受信したMAC−PDCは、複数のMAC−SDUが多重化された信号である。SDU生成部24は、そのMAC−PDUを分解することにより、複数のMAC−SDUを生成する。SDU送信部25は、SDU生成部24により生成された複数のMAC−SDUをRLCサブレイヤ5におけるPDU受信部13に送信する。
RLCサブレイヤ5におけるPDU受信部13は、MACサブレイヤ6から受け取ったMAC−SDUをRLC−PDUとして受信する機能を備えている。PDU受信部13は、受信したRLC−PDUに付与されている制御情報(送達確認情報)を制御部18に通知し、それ以外を受信バッファ17に格納する機能を備えている。PDU受信部13は、RLC−PDUを受信バッファ17に格納する場合には、受信バッファ17に設定されているウィンドウサイズ(受信ウィンドウの範囲)を考慮してRLC−PDUを受信バッファ17に格納する。すなわち、PDU受信部13は、格納対象のRLC−PDUに付与されているシーケンス番号SNを検知し、設定されている受信ウィンドウの範囲内におけるシーケンス番号SNのデータのみを受信バッファ17に格納する。
SDU生成部14は、受信バッファ17からRLC−PDUを取得し、取得したRLC−PDUに基づいてRLC−SDUを生成する機能を備えている。SDU送信部15は、SDU生成部14により生成されたRLC−SDUをPDCPサブレイヤ4に送信する機能を備えている。
なお、特許文献1には、MACサブレイヤの再送機能に必要な情報が通信相手から届かないことに起因してスループットが低下してしまうという問題を防止するために考え出された構成が開示されている。
上述したような通信システムにおいて、RLCサブレイヤ5によるシーケンス番号SNおよびウィンドウサイズに基づいたデータ送信処理と、MACサブレイヤ6の再送処理に起因して、通信相手が受信するデータに不具合が発生するという問題が有る。
この問題を図5の具体例を利用して説明する。なお、ここでは、基地局eNBから移動局UEへのデータ伝送を例にして説明する。また、シーケンス番号SNには“0”〜“1023”の整数値が利用されるとし、ウィンドウ(送信ウィンドウと受信ウィンドウ)のサイズは、シーケンス番号SNの範囲幅1024の半分の512とする。
以下に述べる説明では、シーケンス番号SNとして“99”が付与されたデータまでが受信側である移動局UEに到達したとする。この場合には、送信側である基地局eNBにおける送信バッファ16に設定されている送信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“100”となり、送信ウィンドウの上端を表すシーケンス番号SNは“611”となる。また、移動局UEにおける受信バッファ17に設定されている受信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“100”であり、受信ウィンドウの上端を表すシーケンス番号SNは“611”となる。
例えば、時間T1において、送信側である基地局eNBのRLCサブレイヤ5、MACサブレイヤ6の処理を経て、シーケンス番号SN=100のデータが基地局eNBから移動局UEに向けて送信されたとする。しかしながら、そのデータには通信経路においてエラーが発生してしまったために、MACサブレイヤ6の処理によりHARQ再送が行われる。HARQの最大再送回数に達しても、エラー無しのデータが移動局UEに不達であったため、時間T2において、移動局UEのRLCサブレイヤ5の処理によって、シーケンス番号SN=100のデータの再送を要求する再送要求が移動局UEから基地局eNBに送信される。
この再送要求が、時間T3において、基地局eNBのRLCサブレイヤ5に到達すると、再送要求に応じ、時間T4において、基地局eNBのRLCサブレイヤ5の処理によって、シーケンス番号SN=100のデータが移動局UEに向けて再送される。しかしながら、図5の例では、RLCサブレイヤ5の再送処理による初送のデータはエラー発生のために不達となり、また、MACサブレイヤ6の再送処理によるその次の再送のデータもエラー発生により不達となってしまったとする。さらにその後のMACサブレイヤ6の再送処理によるデータが、時間T7において、移動局UEのRLCサブレイヤ5に到達したとする。
一方、基地局eNBにおけるRLCサブレイヤ5の処理によって、時間T6までに、移動局UEにおける受信ウィンドウの範囲内であるシーケンス番号SN=100〜611を持つ各データが移動局UEに向けて順次送信されたとする。そして、時間T9までに、移動局UEのRLCサブレイヤ5に、最後のシーケンス番号SN=611のデータが到達したとする。この場合には、移動局UEの受信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“612”となり、受信ウィンドウの上端を表すシーケンス番号SNは“99”となる。
また、それらデータの到達による移動局UEのRLCサブレイヤ5の処理によって、時間T11において、シーケンス番号SN=100〜611のデータが到達したことを知らせる到達報告が移動局UEから基地局eNBに向けて送信される。そして、時間T12において、基地局eNBのRLCサブレイヤ5に、その到達報告が到達する。この到達報告を受けて、基地局eNBでは、送信ウィンドウの範囲が次の送信ウィンドウの範囲に更新される。これにより、基地局eNBの送信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“612”となり、送信ウィンドウの上端を表すシーケンス番号SNは“99”となる。
その後、時間T13において、基地局eNBのRLCサブレイヤ5の処理によって、送信ウィンドウの範囲内におけるシーケンス番号SN=612のデータが送信される。このデータは、時間T14において、移動局UEのRLCサブレイヤ5に到達する。これにより、移動局UEにおける受信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“613”となり、受信ウィンドウの上端を表すシーケンス番号SNは“100”となる。
ところで、シーケンス番号SN=100のデータがMACサブレイヤ6の再送処理により、受信側である移動局UEのRLCサブレイヤ5に到達する時間T7よりも前に、移動局UEのRLCサブレイヤ5から、そのデータの再送要求が出される場合がある。この例では、時間T7よりも前の時間T5において、移動局UEのRLCサブレイヤ5から、シーケンス番号SN=100のデータの再送要求が出されている。そして、時間T8において、基地局eNBのRLCサブレイヤ5に、その再送要求が到達している。この再送要求に応じた基地局eNBのRLCサブレイヤ5の処理によって、時間T10において、シーケンス番号SN=100のデータが移動局UEに向けて再送される。この再送されたデータにエラーが発生し、基地局eNBのMACサブレイヤ6による再送処理が繰り返されているうちに、前述したように時間T9において、シーケンス番号SN=611のデータまで移動局UEに到達したとする。その後、さらに、時間T14において、シーケンス番号SN=612のデータまで移動局UEに到達すると、移動局UEの受信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“613”となり、ウィンドウの上端を表すシーケンス番号SNは“100”となる。受信ウィンドウがこのような範囲である場合に、時間T15において、移動局UEのRLCサブレイヤ5に、MACサブレイヤ6による再送処理によりシーケンス番号SN=100のデータが到達したとする。このデータは、シーケンス番号SNが周回遅れの古いデータであるのにも拘わらず、当該データのシーケンス番号SNは受信ウィンドウの範囲内である。このため、移動局UEは、基地局eNBのMACサブレイヤ6の再送処理によるシーケンス番号SN=100のデータを受信可能であり、当該受信した古いデータを最新データとして誤認識して受信してしまう。
すなわち、送信対象のデータに付与されるシーケンス番号SNの範囲とウィンドウサイズとの関係、および、MACサブレイヤ6の再送処理に起因して、古いデータを最新データとして受信してしまうという受信データの不具合が発生するという問題が生じる。
本発明は上記課題を解決するために考え出された。すなわち、本発明の主な目的は、データを順次送信する処理、および、エラー訂正のためにデータを再送する再送処理に起因した通信相手における受信データの不具合を防止する技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の通信装置は、
データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信し、また、前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新することによって、次の送信対象のデータを送信する送信制御部と、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送するエラー訂正再送部と、
前記エラー訂正再送部がエラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信制御部による前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止させる順序整合部と
を備える。
データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信し、また、前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新することによって、次の送信対象のデータを送信する送信制御部と、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送するエラー訂正再送部と、
前記エラー訂正再送部がエラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信制御部による前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止させる順序整合部と
を備える。
本発明の通信制御方法は、
データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信し、また、前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新することによって、次の送信対象のデータを送信し、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送し、
前記エラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止する。
データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信し、また、前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新することによって、次の送信対象のデータを送信し、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送し、
前記エラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止する。
本発明のコンピュータプログラムは、
データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信する処理と、
前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新する処理と、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送する処理と、
前記エラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止する処理と
をコンピュータに実行させる処理手順が表されている。
データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信する処理と、
前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新する処理と、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送する処理と、
前記エラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止する処理と
をコンピュータに実行させる処理手順が表されている。
なお、本発明の主な前記目的は、本発明の通信装置に対応する本発明の通信制御方法によっても達成される。また、本発明の主な前記目的は、本発明の通信装置、通信制御方法に対応する本発明のコンピュータプログラムによっても達成される。
本発明は、データを順次送信する処理、および、エラー訂正のためにデータを再送する再送処理に起因した通信相手における受信データの不具合を防止できる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面を参照しながら説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る第1実施形態の通信装置の構成を簡略化して表すブロック図である。第1実施形態の通信装置40は、送信制御部42と、エラー訂正再送部43と、順序整合部44とを備えている。送信制御部42は、データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信する機能を有している。また、送信制御部42は、通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて、送信対象の整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新する機能を有している。送信制御部42は、そのように送信対象の整理番号範囲を更新していくことによって、データを順次、通信相手に送信することができる。
図1は、本発明に係る第1実施形態の通信装置の構成を簡略化して表すブロック図である。第1実施形態の通信装置40は、送信制御部42と、エラー訂正再送部43と、順序整合部44とを備えている。送信制御部42は、データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信する機能を有している。また、送信制御部42は、通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて、送信対象の整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新する機能を有している。送信制御部42は、そのように送信対象の整理番号範囲を更新していくことによって、データを順次、通信相手に送信することができる。
エラー訂正再送部43は、通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、データエラーを訂正すべく訂正対象のデータを通信相手に向けて再送する機能を有している。
順序整合部44は、エラー訂正再送部43がエラー訂正対象のデータを再送している再送処理中には送信制御部42による送信対象の整理番号範囲の更新を阻止する機能を有している。あるいは、順序整合部44は、再送処理中であるにも拘わらずエラー訂正対象のデータの到達報告を通信相手から受け取った場合には、エラー訂正再送部43による再送処理を中止させる機能を有している。
第1実施形態の通信装置40は、順序整合部44を備えているので、通信相手に送信されるデータの順番に不具合が発生する事態を回避できる。すなわち、エラー訂正再送部43によるデータの再送処理中に、仮に、送信制御部42によって送信対象の整理番号範囲が次の整理番号範囲に更新されてしまったとする。この場合には、更新前の送信対象の整理番号範囲内の整理番号を持つデータの送信が完了していないのにも拘わらず、更新後の整理番号範囲内の整理番号を持つデータの送信が開始されてしまう。このため、更新後の整理番号範囲内の整理番号を持つデータが通信相手に受信された後に、更新前の整理番号範囲内の整理番号を持つデータが通信相手に受信されるというデータ受信の不具合が発生する虞がある。
このような問題に対し、第1実施形態では、エラー訂正再送部43によるデータの再送処理中には、順序整合部44が、送信制御部42による送信対象の整理番号範囲の更新を阻止する。あるいは、エラー訂正再送部43によるデータの再送処理中に、そのエラー訂正対象のデータの到達報告を通信相手から受け取った場合には、順序整合部44が、エラー訂正再送部43による再送処理を中止させる。このため、更新後の整理番号範囲の整理番号を持つデータが通信相手に受信された後に、更新前の整理番号範囲の整理番号を持つデータが通信相手に受信されるという事態を回避できる。これにより、第1実施形態の通信装置40は、送信対象の整理番号範囲の更新前後のデータが、通信相手において混在して受信される不具合を防止できる。
なお、第1実施形態の通信装置40は、例えば、CPU(Central Processing Unit)を備え、当該CPUが上記のような機能を実現する処理手順が表されているコンピュータプログラムを実行することによって、上記のような機能が実現される。
<第2実施形態>
以下に、本発明に係る第2実施形態を説明する。
以下に、本発明に係る第2実施形態を説明する。
本発明に係る第2実施形態の通信装置は、図3に表されるようなレイヤ構造3と、無線部8とを備えている。この第2実施形態では、レイヤ構造3に含まれるRLCサブレイヤ5とMACサブレイヤ6は、図2のブロック図に表されるような構成を備えている。なお、この第2実施形態の説明において、図3に表されるレイヤ構造3と無線部8の説明は前述したので省略する。また、図2に表されるRLCサブレイヤ5とMACサブレイヤ6の構成において、図4に表されるRLCサブレイヤ5とMACサブレイヤ6の構成部分と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
第2実施形態では、RLCサブレイヤ5は、図4に表されるような構成に加えて、順序整合部31を有している。また、MACサブレイヤ6は、図4に表される構成に加えて、通知部32を有している。なお、PDU生成部11と制御部18は送信制御部30を構成する。
通知部32は、HARQ情報部27の動作情報に基づいて、HARQ情報部27がエラー訂正のためにエラー訂正対象のデータを再送する再送処理を開始したことを表す再送開始情報をRLCサブレイヤ5に通知する機能を有している。再送開始情報の態様は限定されないが、以下にその例を挙げる。例えば、通知部32は、再送開始情報として、再送対象のMAC−PDUに含まれるRLC−PDUに付されている整理番号であるシーケンス番号SNをRLCサブレイヤ5に通知する。あるいは、RLCサブレイヤ5のPDU送信部12からMACサブレイヤ6にRLC−PDU(MAC−SDU)を送信する際に、その送信されるPDUに識別情報ID(IDentification)が付与される構成がRLCサブレイヤ5に備えられているとする。この場合には、通知部32は、再送対象のMAC−PDUに付与されている識別情報IDを再送開始情報としてRLCサブレイヤ5に通知する構成としてもよい。
また、通知部32は、HARQ情報部27の動作情報に基づいて、HARQ情報部27による再送処理が終了したことを表す再送終了情報をRLCサブレイヤ5に通知する機能を有している。再送終了情報の態様は限定されないが、以下にその例を挙げる。例えば、通知部32は、再送が終了したMAC−PDUに含まれるRLC−PDUに付されているシーケンス番号SNを再送終了情報としてRLCサブレイヤ5に通知する。あるいは、通知部32は、再送が終了したMAC−PDUに付与されている識別情報IDを再送終了情報としてRLCサブレイヤ5に通知する構成としてもよい。
順序整合部31は、通知部32が再送開始情報を出力してから再送終了情報を出力するまでの期間、送信制御部30に更新阻止信号を出力する機能を備えている。送信制御部30(制御部18)は、更新阻止信号を受けている間は、送信バッファ16に設定されている送信ウィンドウの範囲(シーケンス番号(整理番号)SNにより表される範囲)を更新しない。換言すれば、送信制御部30は、HARQ情報部27により再送処理されているデータ(MAC−PDU)のシーケンス番号SNが送信ウィンドウの範囲から外れないように送信ウィンドウの範囲を制御する。
以下に、RLCサブレイヤ5とMACサブレイヤ6について、第2実施形態における特徴的な動作例を説明する。例えば、図5に表される時間T12において、シーケンス番号SN=100〜611を持つデータが通信相手に到達したことを表す到達報告がRLCサブレイヤ5に通知される。しかしながら、この第2実施形態では、通知部32および順序整合部31の機能により、送信制御部30の制御部18は、送信ウィンドウを更新(移動)しない。このため、送信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“100”であり、送信ウィンドウの上端を表すシーケンス番号SNは“611”のままである。このため、時間T13において、図5の例では次の送信ウィンドウ内のシーケンス番号SN=612を持つデータが送信されるが、第2実施形態では、シーケンス番号SN=612を持つデータは送信されない。
このように、シーケンス番号SN=612を持つデータが通信相手に送信されないことにより、通信相手における受信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“612”であり、上端を表すシーケンス番号SNは“99”のままとなる。このため、時間T15において、通信相手のRLCサブレイヤ5にシーケンス番号SN=100を持つデータが到達しても、当該データのシーケンス番号SN=100は受信ウィンドウの範囲外であることから、受信バッファ17に格納されない。
その後、HARQ情報部27による再送処理が終了することにより、順序整合部31による送信ウィンドウの範囲の更新阻止動作が解除される。これにより、制御部18が送信ウィンドウの範囲を次の送信対象の送信ウィンドウの範囲に更新することにより、送信ウィンドウの下端を表すシーケンス番号SNは“612”となり、送信ウィンドウの上端を表すシーケンス番号SNは“99”となる。
この第2実施形態の通信装置は、通知部32と順序整合部31を備えているので、HARQ情報部27による再送処理に起因した通信相手におけるデータ受信に不具合が発生する問題を防止できる。
なお、第2実施形態では、通知部32は、再送開始情報および再送終了情報をRLCサブレイヤ5に通知し、順序整合部31は、再送開始情報を受けてから再送終了情報を受けるまでの期間、送信制御部30による送信ウィンドウの範囲の更新を阻止している。これに代えて、通知部32は、再送開始情報と再送終了情報のうちの送信開始情報のみをRLCサブレイヤ5に通知する構成としてもよい。この場合には、順序整合部31は、再送開始情報を受けてから予め設定されている期間を経過するまでの間、送信制御部30による送信ウィンドウの範囲の更新を阻止する。つまり、HARQ情報部27による再送処理に要する時間は、ほぼ一定であり、予め分かることから、再送処理の開始のタイミングが分かれば、再送処理の終了のタイミングを推定できる。このことを利用して、順序整合部31は、送信ウィンドウの範囲の更新阻止動作を終了する構成としてもよい。
さらに、通知部32は、HARQ情報部27が再送処理中である期間において、再送対象のデータが持つシーケンス番号SNあるいは識別情報IDを再送処理中であることを表す情報として断続的に通知する構成としてもよい。この場合には、順序整合部31は、シーケンス番号SNあるいは識別情報IDを受け始めたときに、送信ウィンドウの範囲の更新阻止動作を開始する。そして、順序整合部31は、そのシーケンス番号SNあるいは識別情報IDを受信してから所定の待機時間を過ぎても次のシーケンス番号SNあるいは識別情報IDを受信しなかった場合には、再送処理が終了したと判断する。これにより、順序整合部31は、送信ウィンドウの範囲の更新阻止動作を終了してもよい。
<第3実施形態>
以下に、本発明に係る第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態の説明において、第2実施形態の通信装置を構成する構成部分と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
以下に、本発明に係る第3実施形態を説明する。なお、第3実施形態の説明において、第2実施形態の通信装置を構成する構成部分と同一名称部分には同一符号を付し、その共通部分の重複説明は省略する。
第2実施形態の通信装置は、送信ウィンドウの範囲の更新を阻止することにより、送信制御部30によるデータの送信を規制し、これにより、通信相手におけるデータ受信の不具合を防止している。第3実施形態では、HARQ情報部27による再送処理を制御することにより、通信相手におけるデータ受信の不具合を防止する。
すなわち、順序整合部31は、通知部32から通知される情報に基づいてHARQ情報部27が再送処理中であることを検知すると共に、再送処理中のデータを特定する情報(シーケンス番号SNや識別情報ID)を取得する機能を備えている。さらに、順序整合部31は、HARQ情報部27による再送処理対象のデータであるのにも拘わらず、通信相手から到達報告を受けたデータが有る場合に、再送中止信号をMACサブレイヤ6に出力する機能を備えている。MACサブレイヤ6のHARQ情報部27は、その再送中止信号を受けると、再送処理を中止する。なお、HARQ情報部27は、再送中止信号を受けて直ちに再送処理を中止してもよいし、進行中の一連の再送処理は継続し、次の再送処理を行うような状態であっても当該次の再送処理は行わないようにしてもよい。
第3実施形態の通信装置は、再送処理対象のデータであるのにも拘わらず通信相手から当該データの到達報告を受けた場合には、そのデータの再送処理を中止する構成を備えている。これにより、第3実施形態の通信装置も、第2実施形態の通信装置と同様に、HARQ情報部27の再送処理に起因した通信相手におけるデータの受信順の不具合を防止できる。
<その他の実施形態>
なお、本発明は第1〜第3の実施形態に限定されず、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第2と第3の実施形態では、RLCサブレイヤ5がAMで動作する場合を例にしてRLCサブレイヤ5の機能(構成)を説明している。RLCサブレイヤ5がUMでもって動作する場合にもデータ通信にウィンドウ制御が行われる。このことから、UMで動作するRLCサブレイヤ5を備える通信装置にも第2実施形態で説明した構成が適用可能である。
なお、本発明は第1〜第3の実施形態に限定されず、様々な実施の形態を採り得る。例えば、第2と第3の実施形態では、RLCサブレイヤ5がAMで動作する場合を例にしてRLCサブレイヤ5の機能(構成)を説明している。RLCサブレイヤ5がUMでもって動作する場合にもデータ通信にウィンドウ制御が行われる。このことから、UMで動作するRLCサブレイヤ5を備える通信装置にも第2実施形態で説明した構成が適用可能である。
さらに、第2と第3の実施形態では、シーケンス番号SNとして、1024(=210)個の連続した整数値を利用しているが、シーケンス番号SNの個数は、通信装置や通信回線の通信能力等に応じて適宜設定されるものである。例えば、シーケンス番号SNの個数は、2048(=211)個でもよい。
5 RLCサブレイヤ
6 MACサブレイヤ
11 PDU生成部
16 送信バッファ
17 受信バッファ
18 制御部
27 HARQ情報部
30,42 送信制御部
31,44 順序整合部
32 通知部
43 エラー訂正再送部
6 MACサブレイヤ
11 PDU生成部
16 送信バッファ
17 受信バッファ
18 制御部
27 HARQ情報部
30,42 送信制御部
31,44 順序整合部
32 通知部
43 エラー訂正再送部
Claims (7)
- データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信し、また、前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新することによって、次の送信対象のデータを送信する送信制御部と、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送するエラー訂正再送部と、
前記エラー訂正再送部がエラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信制御部による前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止させる順序整合部と
を備える通信装置。 - 前記エラー訂正再送部が再送処理を開始したことを表す再送開始情報と、その再送処理が終了したことを表す再送終了情報とをそれぞれ出力する通知部をさらに備え、
前記順序整合部は、前記通知部からの情報に基づいた前記再送開始情報を受けてから前記再送終了情報を受けるまでの期間、前記送信制御部による前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止する請求項1に記載の通信装置。 - 前記エラー訂正再送部が再送処理を開始したことを表す再送開始情報を出力する通知部をさらに備え、
前記順序整合部は、前記通知部からの情報に基づいた前記再送開始情報を受けてから予め設定された期間を経過するまでの間、前記送信制御部による前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止する請求項1に記載の通信装置。 - RLC(Radio Link Control)サブレイヤおよびMAC(Medium Access Control)サブレイヤを含むレイヤ構造を有し、
前記RLCサブレイヤは前記送信制御部および前記順序整合部を含み、前記MACサブレイヤはエラー訂正再送部を含み、
前記RLCサブレイヤの前記順序整合部は、前記MACサブレイヤのエラー訂正再送部から出力される情報を利用して、前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、再送処理中の前記データの再送を中止させる請求項1に記載の通信装置。 - 前記整理番号は、予め設定された数値範囲内の整数値を順番に繰り返し使用して前記データに付されるシーケンス番号であり、
前記送信制御部は、前記シーケンス番号を利用するウィンドウ制御により前記データをまとめて送信する請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載の通信装置 - データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信し、また、前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新することによって、次の送信対象のデータを送信し、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送し、
前記エラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止する通信制御方法。 - データの並び順に応じた整理番号が付されている送信単位のデータのうち、送信対象の整理番号範囲内の前記整理番号が付されているデータを通信相手に向けて送信する処理と、
前記通信相手から通知された受信状況を表す情報に基づいて前記送信対象の前記整理番号範囲を次の送信対象の整理番号範囲に更新する処理と、
前記通信相手から通知された通信に因るデータエラー発生の情報に基づいて、前記データエラーを訂正すべく訂正対象の前記データを前記通信相手に向けて再送する処理と、
前記エラー訂正対象の前記データを再送している再送処理中には前記送信対象の前記整理番号範囲の更新を阻止するか、あるいは、前記再送処理中であるにも拘わらず前記エラー訂正対象の前記データの到達報告を前記通信相手から受け取った場合には前記再送処理を中止する処理と
をコンピュータに実行させる処理手順が表されているコンピュータプログラム。
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