JP2012165391A - データ再送方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ACK情報とNACK情報との化けなどのエラーが発生しても、データの再送要求を、HARQ処理部などの下位階層の処理部で行うことにより、送受信システム全体でのデータ処理のスループットを上げ、データの再送を正常に行えるデータ再送方法を提供する。
【解決手段】受信側はデータを受信したとき該データを正しく受信できたか否かを示す送達確認信号を送信側に送信し、送信側は送達確認信号を参照して受信側がデータを正しく受信できていないことを識別した場合、送信側は送信したデータを保持し、該データに対応した該送達確認信号より該データが正しく送達できたことを確認した後も該データを保持続け、受信側から該データの再送を要求された際に前記保存してあるデータを受信側に再送する。
【選択図】図10
【解決手段】受信側はデータを受信したとき該データを正しく受信できたか否かを示す送達確認信号を送信側に送信し、送信側は送達確認信号を参照して受信側がデータを正しく受信できていないことを識別した場合、送信側は送信したデータを保持し、該データに対応した該送達確認信号より該データが正しく送達できたことを確認した後も該データを保持続け、受信側から該データの再送を要求された際に前記保存してあるデータを受信側に再送する。
【選択図】図10
Description
本発明は、無線通信システムに関し、さらに詳しくは、データを受信した際に、データの受信の肯定応答または再送要求応答を送信側に送信する無線通信のデータ再送処理方法およびその方法を用いる無線通信装置に関する。
以下の説明では、無線通信システムとして、基地局とユーザ端末とから構成された場合を例に説明する。この例では、基地局からユーザ端末へのリンクをダウンリンクと称し、ユーザ端末から基地局へのリンクをアップリンクと称し、同じく、基地局からユーザ端末への送信信号をダウンリンク信号、ユーザ端末から基地局への送信信号をアップリンク信号と称する。
近年、3G(3rd generation)と呼ばれる無線通信システムのプロトコルが広く採用されている(非特許文献1)。
特許文献1には、無線通信装置のパケット通信に関して、送信エンティティガ、通信先の受信エンティティからのフィードバックメッセージを受信して、受信が成功していない場合は、再送データパケットを送信し、通信先の受信エンティティは、先に受信したバケットと再送パケットを軟合成する発明が開示されている。
この3Gにもいくつかの発展段階があり、FOMAなどで採用されているもともとの3Gのほか、通信速度が更に高速化された、3.5GあるいはHSDPA(High−Speed Downlink Packet Access)と呼ばれるプロトコルを採用した携帯電話機も登場してきており、さらに現在、Super3Gあるいは3.9Gと呼ばれるプロトコルが検討されている。この3Gのグループの無線通信システムにおけるプロトコルは複数のレイヤに分かれており、そのうちのレイヤ1は物理層と呼ばれるレイヤであり、このレイヤ1は実際の通信を担う部分である。
このレイヤ1の上位にレイヤ2が構成されており、3つのサブレイヤ MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control protocol)、PDCP(Packet−Data Convergence Protocol)で構成される(非特許文献1)。このSuper3Gプロトコルのレイヤ2の構成図を図1に示す。PDCPエンティティ、RLCエンティティは使用するLCH(Logical Channel)数だけ構成されており、その各LCHが各々PDU(Protocol Data Unit)の送受信を行う。MACエンティティは、各RLCエンティティに対してリソースを割り当てる。また、各RLCエンティティから転送されるRLC−PDUを多重化によって、1つのPDUに結合し、HARQ(Hybrid ARQ,ARQ: Automatic Repeat−reQuest)処理部に転送する。HARQ処理部では、ACK/NACKによる再送制御を行うStop & Waitを用いて、受信側からのPDU再送要求に対して再送信を行うために、再送制御を行う。ここで、1つのレイヤ又は1つのサブレイヤに配置された1つの処理機能の塊をエンティティ(entity)と称している。
このSuper3Gプロトコルにおいて、上記した再送制御に関連する信号および受信側(UE: User Equipment)の動作等を図2(A)および(B)に示す。
図2(A)は信号が使用するチャネル名、信号名、信号がアップリンクまたはダウンリンクのいずれで使用されるかを示すリンク、CRCの保護の有無、信号が送信される送信タイミング、各々の信号がHARQに関して有している情報、およびその情報の内容を示したものである。図2(B)は、図2(A)の各信号(チャネル名で示している)をUE側でPHICHやPUCCHを検出したとき、PDCCHを検出したときの情報内容と、それらの信号にもとづくUE側の動作を示すものである。例えば、図2(B)でNo.1の組合せあるPHICHでACK情報を得て、PDCCHでTransmission情報を得た場合には、UE側では、PDCCHにもとづき、前回送信したPDUの次のPDUを送信する。
図2(A)は信号が使用するチャネル名、信号名、信号がアップリンクまたはダウンリンクのいずれで使用されるかを示すリンク、CRCの保護の有無、信号が送信される送信タイミング、各々の信号がHARQに関して有している情報、およびその情報の内容を示したものである。図2(B)は、図2(A)の各信号(チャネル名で示している)をUE側でPHICHやPUCCHを検出したとき、PDCCHを検出したときの情報内容と、それらの信号にもとづくUE側の動作を示すものである。例えば、図2(B)でNo.1の組合せあるPHICHでACK情報を得て、PDCCHでTransmission情報を得た場合には、UE側では、PDCCHにもとづき、前回送信したPDUの次のPDUを送信する。
図2(A)に示すように、このHARQ処理部の再送制御で行う再送要求信号は、アップリンクおよびダウンリンクでは再送要求信号が異なる。アップリンクの場合には、基地局に送信するデータに誤り訂正処理、CRC(Cyclic Redundancy Check)データの付加を行い送信処理をする。対向側(すなわち、基地局側)HARQ処理部では、受信情報が受信NG(CRC NG:すなわちCRC情報を用いたチェック結果でデータ不正と判定された場合)となった場合には、NACK情報を対向側(すなわち、ユーザ端末側)に返し、受信情報が受信OK(CRC OK:すなわちCRC情報を用いたチェック結果でデータが正しいと判定された場合)になった場合には、ACK情報を対向側(ユーザ端末側)に送信する。
図3は、従来のユーザ端末と基地局間の通信と各々の動作を示す図であり、ユーザ端末側に、データ#1およびデータ#2等の順次送るべきデータが有る場合を示している。図3で、HARQ Pr#A等は、ユーザ端末および基地局との通信における時間推移をプロセス単位で区分したものである。まず、ユーザ端末側から、データ#1を送信し、空中(AIRと表記)を介して、基地局側で受信される。このデータ#1の受信の際に受信エラーが生じると、基地局側は、PHICHチャネルおよびPDCCHチャネルを使用したHARQ受信結果信号および送信リソース通知信号によって、ユーザ端末側にNACK情報およびRetransmission情報を通知する(図2(B)のNo.4の組合せに相当する。)ユーザ端末側では、Retransmission情報に従い、再度、データ#1を基地局側に送信する。この再送により、正常にデータ#1が基地局側で受信された場合には、基地局側からは、HARQ受信結果信号および送信リソース通知信号によって、ユーザ端末側にACK情報およびTransmission情報を通知する(図2(B)のNo.1の組合せに相当する。)ユーザ端末側では、Transmission情報に従い、新規のデータ#2を基地局側に送信する。
図4は、従来のユーザ端末と基地局間の通信と各々の動作を示す図であり、図3に示した例と異なるのは、基地局側からAC、NACK情報のみが送信され、送信リソース通知信号が送信されない場合で、ユーザ端末側に、データ#1の次に送るべきデータが無い場合を示している。図3で示したのと同様に、データ#1を受信エラーして、基地局側で受信した場合に、基地局側からNACK情報がユーザ端末側に送信される。このとき、CRCで保護された送信リソース通知信号が付加されていないので、NACK情報にもとづき、ユーザ端末側は、データ#1を再送し、基地局側で、このデータ#1を正常に受信すると、このデータ#1は、上位処理部に渡される。一方、ユーザ端末側には、正常に受信したことを通知するためにACK情報が、送信され、ユーザ端末側では、再送は行わず、送信したデータ#1を保持する。
図5は、従来のユーザ端末と基地局間での通信と各々の動作を示す図であり、基地局側からユーザ端末側にデータ#1を送信する場合を示している。この場合も、基地局側からのデータ#1を受信エラーした場合に、ユーザ端末はNACK情報を基地局に送信する。基地局側は、このNACK情報に従い、データ#1を再送し、正常にユーザ端末側で受信出来た場合には、基地局側にACK情報を送信し(図2(A)、PUCCHの項を参照)基地局側では再送は行わずに、送信したデータ#1を保持する。
上記した様に、送信側にまだ送信すべきデータが残っている場合でリソース(MAC PDUのサイズ)を割り当てることができる場合には、送信リソース通知信号をユーザ端末側に送信する。この送信リソース通知信号は、CRC符号で保護されており、先に説明したHARQ受信結果信号であるACK信号、NACK信号より信頼性が高い。基地局側では、受信OKで新規PDUをユーザ端末側に要求する場合には、送信リソース通知信号にTransmission情報を付加し、また再送をユーザ端末側に要求する場合には、送信リソース通知信号にRetransmission情報を付加してユーザ端末側に送信する(図2の信号を説明する図を参照。及び図3を参照。)
送信側はPHICHチャネルからの信号のみを受信した場合には、信号がNACK情報の場合、対象となるPDUを基地局側に再送し、ACK情報の場合には、再送を行わずデータを保存しておく(図4参照)。
送信側はPHICHチャネルからの信号のみを受信した場合には、信号がNACK情報の場合、対象となるPDUを基地局側に再送し、ACK情報の場合には、再送を行わずデータを保存しておく(図4参照)。
また、送信側で、PHICHおよびPDCCHチャネルからの信号を受信した場合には、信頼性の高いPDCCHの情報をもとに送信リソース信号がRetransmission情報であれば対象となるPDUの再送を行い、Transmission情報であれば新規PDUの送信を行う(図2(B)のNo.1乃至4及び図3参照)。
下りの動作としては上りとほぼ同じ動作であるが、送信リソース通知信号にあたるCRCで保護された信号がないためHARQ受信結果信号のみで新規PDUの要求および再送要求を行う。
http://www.3gpp.org/ 特開2007−124682
http://www.3gpp.org/
上記した様に、受信側から対向側に送信されるHARQ受信結果信号は、CRCやチェックビットで保護されていないので、ノイズなどの影響を受けて、受信側から送信されたACK情報がNACK情報に、または逆にNACK情報がACK情報に化ける恐れがある。上りで且つUE(送信側)にまだ送信すべきデータが存在し、リソースを割り当てることができる場合には、CRCで保護された送信リソース通知信号を送り、この信号に含まれるTransmission情報およびRetransmission情報により新規、再送を正しく判定することができる。しかしながら、HARQ受信結果信号のみで、NACK情報がACK情報に化ける場合には受信側がNACK情報を正しく受信出来ないために、再送要求を送信しているにもかかわらず、ACK情報を受信したと判定した送信側では再送を行わないことになる。そのため、NACK情報を送信した送信側はMAC処理部がPDUデータを受信出来ず、MACエンティティの上位のRLCエンティティでの再送制御により再送要求を送信するまでは再送は実施されないことになると言う問題がある。
従来の問題点を示す図6を参照して、さらに詳しく説明する。この例は、データ#1に続いて送るデータが無い場合を示している。ユーザ端末側からデータ#1を基地局側に送信した際に、このデータ#1が受信エラーになった場合、基地局側からはNACK情報がユーザ端末側に送信される。このNACK情報が、ユーザ端末側に到達するまでに送信データが化け(エラーと標記)、ユーザ端末側でACK情報として受信した場合には、ユーザ端末側では、送信したデータ#1は正常に基地局側で受信されたと認識するので、Grant信号(例えば、Transmission、Retransmission信号)が無いので、送信は行わず、データ#1を保持したまま待機することになる。一方、基地局側では、NACK情報を送信したにも係わらず、データ#1が再送されないことになる。
本発明の目的は、チェックビットや誤り訂正符号などによって保護されていない信号(例えば、HARQ受信結果信号など)のみによって、受信結果信号で再送要求を行う際に生じるACK情報とNACK情報との化けなどのエラーが発生しても、データの再送要求を、HARQ処理部などの下位階層の処理部で行うことにより、送受信システム全体でのデータ処理のスループットを上げ、データの再送を正常に行える無線通信方法およびその方法を実施する無線通信装置を提供することを課題とする。
本発明に係る無線通信装置に、データを予め定められた手順で送信受信させる無線通信データ送受信方法において、送信側の無線通信装置から送信されたデータを受信側の無線通信装置が受信する手順と、前記受信側の無線通信装置が前記データが正しいか、正しくないかを判定する手順と、前記受信側の無線通信装置が、前記データが正しい場合には、前記送信側の無線通信装置に前記データを正しく受信したことを示す情報を含むデータを送信し、前記データが正しくないと判定した場合に、前記送信側の無線通信装置に前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信する手順と、前記受信側の無線通信装置が、前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信してからの経過時間を計測する手順と、前記受信側の無線通信装置が、前記経過時間が所定時間を経過するまでに、前記送信側の無線通信装置からの前記データに対応したデータを受信するか否かを監視する手順からなることを要旨とした。
また、本発明に係るデータを予め定められた手順で送信受信する無線通信データ送受信に使用する受信側の無線通信装置においては、送信側の無線通信装置から送信されたデータを受信する受信部と、前記データが正しいか、正しくないかを判定する判定部と、前記データが正しい場合には、前記送信側無線通信装置に前記データを正しく受信したことを示す情報を含むデータを送信し、前記データが正しくないと判定した場合に、前記送信側無線通信装置に前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信する送信部と、前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信してからの経過時間を計測する計測部と、前記経過時間が所定時間を経過するまでに、前記送信側からの前記データに対応したデータを受信するか否かを監視する監視部とを有することを要旨とした。
本発明に係る無線通信方法および無線通信装置では、送信側から送信されたデータを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信してからの経過時間を計測する様に構成し、所定時間が経過しても、送信側からデータを受信できなかった場合に、再送要求情報を送信側に送信する制御を下位層で行える様に構成したので、再送要求処理が迅速に行え、かつデータの欠落の防止が可能になる。
本発明に係る無線通信の再送処理方法およびその方法を用いた無線通信装置の実施例について、図7から図11を参照して、説明する。本実施例の説明では、無線通信装置としては、説明上、ユーザ端末である無線携帯端末を例にするが、本発明はこの携帯端末への適用のみに限定されるものではない。
図7は、本発明に係る無線通信装置の要部100を示す図であり、この要部は図1のレイヤ2のプロトコル構成の内、MACレイヤに相当する部分である。この要部100の下位にレイヤ1が、この要部100の上位にレイヤ2のRLCエンティティPDCPエンティティが設けられている。レイヤ1で受信したデータであるMAC−PDUがHARQ受信制御部102に入力され、このHARQ受信制御部102では、入力されたデータであるMAC−PDUが正しいデータであるか不正なデータであるかが判定され、正しいデータで有る場合には、ACK情報をレイヤ1に送信するように命令を出し、不正なデータの場合はNACK情報をレイヤ1に送信するように命令を出し、ACKまたはNACK信号をレイヤ1に送る。ここで、不正なデータであるとHARQ受信制御部102で判定し、NACK情報をレイヤ1に送り、HARQ受信制御部102は、また、時刻情報計測部104に計測開始信号を送る。
ここで、送信側から送られてくるデータであるMAC−PDUおよびそのデータの正否の判定について、図8および図9を参照して説明する。
図8は、受信側HARQによるACK,NACKの返信を含むデータフローを示した図である。ここでは、送信側のHARQ送信制御部202が動作して、MAC−PDU#1とMAC−PDU#2との2つのMAC−PDUが受信側に向けて送信されたものとする。受信側ではそれら2つのMAC−PDUが受信されて受信側のHARQ受信制御部102では、その受信した各MAC−PDUについてCRCチェックが行なわれる。そのCRCチェックの結果、MAC−PDU#1については受信異常(CRC−NG)であったとし、このときは、送信側に向けてレイヤ1を介してNACKが送信され、送信側のHARQ送信制御部202では、NACKを受信した場合に、その同じMAC−PDU#1の再送制御が行われる。送信側では、MAC−PDU#1を送信した時刻が管理されており、NACKを受信するとそのNACKの受信時刻からそのNACKがどのMAC−PDUの再送を要求しているNACKであるかを認識することができる。したがって、MAC−PDUの受信側では受信異常があったMAC−PDUの識別子を送信することなく、NACKを送信することのみによって、そのMAC−PDUの送信側ではどのMAC−PDUに受信異常が発生したのか知ることができる。
送信側からMAC−PDU#1の次に送信されてくるMAC−PDU#2については、受信正常(CRC−OK)であったときは、HARQ受信制御部101は、そのMAC−PDU#2をMAC−PDU判定処理部122に渡すとともに、送信側に向けてACKをレイヤ1を介して送信する。そのACKを受信した送信側では、MAC−PDU#2についての再送制御は不要であることを認識し、次に送信すべきMAC−PDU(ここではMAC−PDU#n)を送信する。
MAC−PDU判定処理部122では、そのHARQ受信制御部102から受け取ったMAC−PDU#2が正常なフォーマットのPDUであるかあるいは異常フォーマットのPDUであるかを判定する。
図9は、MAC−PDU判定処理部122におけるPDUのフォーマットの正常/異常の判定処理を示す模式図である。
上述のように、HARQ受信制御部102では、CRCチェックの結果受信正常と判定すると送信側に向けてACKを送信するとともに、そのMAC−PDUをMAC−PDU判定処理部122に渡す。MAC−PDU判定処理部122では、HARQ受信制御部102からMAC−PDUを受け取ると、そのMAC−PDUのフォーマットが正常であるか異常であるか判定される。不正なフォーマットとしては、例えば以下のものが挙げられる。
(1)LCHの識別子が範囲外の場合、
(2)ヘッダが規定より多い(ヘッダ中のE(Extension)フラグがONの)場合、
(3)ヘッダにあるLength情報の合計が受信したMAC−PDUより長い場合、
(4)MAC制御情報の識別子が範囲外、
(5)MAC制御情報の識別子とLengthが異なる場合。
(2)ヘッダが規定より多い(ヘッダ中のE(Extension)フラグがONの)場合、
(3)ヘッダにあるLength情報の合計が受信したMAC−PDUより長い場合、
(4)MAC制御情報の識別子が範囲外、
(5)MAC制御情報の識別子とLengthが異なる場合。
MAC−PDU判定処理部122では、そのMAC−PDUが正常なフォーマットであるか不正なフォーマットであるか判定され、正常なフォーマットであったときは各LCHごとのMAC−SDUに分割されて各LCHのRLCエンティティ(受信側RLC152)に渡されるが、不正なフォーマットであったときは、そのMAC−PDUは廃棄されるかまたは、図7に示すMAC制御情報作成部124、MAC−PDU生成処理部126およびHARQ送信制御部127を経由して再送要求が送信される。
上記した構成で、送信側から送られてきた、データであるMAC−PDUが正しいデータであるか不正なデータであるかがHARQ受信制御部102によって判定される。この判定によって、送信側にCRCなどによって保護されてACKおよびNACK情報(図2の(A)、(B)のPUCCHチャネルのHARQ受信結果信号参照のこと)が送信側にレイヤ1を介して送信される。
上記したNACK情報を送信側に送信した時刻を開始時刻とし、時刻情報計測部104では、時間経過を計測する。所定時間以内に、送信側からの前回正しくないと判定したMAC−PDUを、ユーザ端末で受信し、このMAC−PDUが正しいMAC−PDUであることが、HARQ受信制御部102で判定できたときに、HARQ受信制御部102からMAC−PDUを受信したことを示す受信完了信号が入力されると、時刻情報計測部104での経過時間の計測を終了する。
一方、所定時間以内に、HARQ受信制御部102から受信完了信号が時刻情報計部104に入力されない場合には、時刻情報計測部104から、所定時間が経過したことを知らせる未完了信号が、HARQ受信制御部102に通知され、HARQ受信制御部102は再度、NACK信号をレイヤ1を介して、送信側に送信する。
上記した本発明の構成に基づく受信側、送信側の処理フローを図10に示す。図10では、データ送信処理およびスケジューリング処理は携帯電話等のユーザ端末側での処理を示し、受信判定処理および受信結果作成処理は受信側である基地側での処理を示す。
図10は、本発明の実施例の処理フローを示す図であり、この実施例では、基地局側に図7で示した本発明の実施例の要部100の構成が備えられている。また、データ#1の次に送信するデータが無い場合を例にしている。この図10は、図6に示す場合と同様にユーザ端末側から送信されたデータ#1が基地局側で受信エラーとなり、NACK情報をユーザ端末側に送信した場合に、このNACK情報が、伝播中にACK情報に化け、ユーザ端末側で受信された場合を示している。ユーザ端末側では、ACK情報を受信したので、再送を行わず、データ#1は保持された状態になる。
上記したように、基地局側では、図7に示した時刻情報計測部104で、NACK情報を送信してからの経過時間の計測が開始されており、所定時間が経過すると、NACK情報がユーザ端末側に送信される。このNACK情報が、正常にユーザ端末側で受信されると、保持されているデータ#1が基地局側に送信される。このように、再送要求信号がチェックビット乃至はCRCで保護されていない場合や、伝播中に再送要求信号の情報の化けが生じても、再送要求信号を送信してからの経過時間を監視し、所定時間を経過しても所望のデータが再送されて来ない場合に再度、再送要求信号を送信することが可能になる。
さらに、従来では、データ#1は再送されないので、このデータ#1は、いわゆる、取りこぼされたことになっていたが、このような取りこぼしが防止されることが可能になる。
また、本発明の他の実施例として、CRC等で保護された信号、例えばRetransmission情報を含む送信リソース通知信号とNACK情報とを同時に送信する例を、図11を参照して説明する。この図11でデータ送信処理およびスケジューリング処理は携帯電話等のユーザ端末側での処理を示し、受信判定処理および受信結果作成処理は基地局側で行う場合を示している。基地局側からの送信はダウンリンク信号であり、CRC等で保護された送信リソース信号が使用出来る。従って、本実施例では、NACK信号のみで再送要求をして、図7と同様に、基地局側のレイヤ2のMACエンティティに設けた時刻情報計測部104でNACK信号をユーザ端末側に送信し、所定時間内にユーザ端末から再送要求したMAC−PDUを受信できなかった場合に、NACK情報とRetransmission情報を含む送信リソース信号をユーザ端末側に送信し、確実にユーザ端末側から再送を行わせる。なお、図11では、最初にNACK情報のみを送信したが、最初からは、送信リソース信号を送信しても良い。
上記の図10および図11では、基地局側に図7に示した要部100を備えた場合を詳細に説明したが、ユーザ端末側に、要部100の構成を設けてもよく、上記したような、同様の効果を果たすことが出来る。
以上の記載に加え、下記の事項を開示する。
(付記1)無線通信装置に、データを予め定められた手順で送信受信させる無線通信データ送受信方法において、送信側の無線通信装置から送信されたデータを受信側の無線通信装置が受信する手順と、前記受信側の無線通信装置が前記データが正しいか、正しくないかを判定する手順と、前記受信側の無線通信装置が、前記データが正しい場合には、前記送信側の無線通信装置に前記データを正しく受信したことを示す情報を含むデータを送信し、前記データが正しくないと判定した場合に、前記送信側の無線通信装置に前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信する手順と、前記受信側の無線通信装置が、前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信してからの経過時間を計測する手順と、前記受信側の無線通信装置が、前記経過時間が所定時間を経過するまでに、前記送信側の無線通信装置からの前記データに対応したデータを受信するか否かを監視する手順からなる無線通信のデータ再送処理方法。
(付記2)無線通信装置に、前記データを予め定められた手順で送信受信させる無線通信方法であって、送信側の無線通信装置が送信したデータを前記受信側の無線通信装置で送信する手順と、前記受信側の無線通信装置が前記送信したデータに対応するデータを保持する手順と、前記送信側の無線通信装置が前記送信したデータが正しく受信できたことを示す情報を含むデータを前記受信側の無線通信装置から受信した後に、前記受信側の無線通信装置から前記データが正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを受信した場合に、前記保持している前記送信したデータに対応するデータを前記受信側の無線通信装置に送信する手順を、前記送信側の無線通信装置を用いて実行する付記1に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記3)前記所定時間内に前記送信側無線通信装置から前記データに対応したデータを受信できなかった場合に、前記送信側無線通信装置に再度、前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを前記受信側無線通信装置から送信することを特徴とする付記1に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記4)前記データを正しく受信したことを示す情報を含むデータは、前記送信側無線通信装置に前記受信側無線通信装置へ送信する次のデータの送信許可を示すデータを含むことを特徴とする付記1に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記5)前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータは、前記データの再送要求情報を含むデータであることを示す付記1に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記6)前記データを正しく受信したことを示す情報を含むデータ及び前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータは、誤り検出符号情報を有しないことを特徴とする付記1に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記7)前記データを正しく受信したことを示す情報を含むデータ及び前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータは、誤り検出符号情報を含むことを特徴とする付記1に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記8)前記送信側無線通信装置から前記受信側無線通信装置に送信する次のデータの送信許可を示すデータは、誤り検出符号情報を含むことを特徴とする付記4に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記9)前記データの再送要求情報を含むデータは、誤り検出符号情報を含むことを特徴とする付記5に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記10)前記受信側無線通信装置は、前記データを正しく受信出来たことを示す情報を含むデータと、誤り検出符号情報を含む次のデータの送信許可を示すデータとを含むデータとを、順次、前記送信側無線通信装置に送信することを特徴とする付記1に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記11)前記受信側無線通信装置は、前記データを正しく受信出来たことを示す情報を含むデータのみを前記送信側無線通信装置に送信する場合を有することを特徴とする付記10に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記12)前記受信側無線通信装置は、前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータと、誤り検出符号情報を含む再送を要求するデータとを、順次、前記送信側無線通信装置に送信することを特徴とする付記1に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記13)前記受信側無線通信装置は、前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータのみを前記と、前記送信側無線通信装置に送信する場合を有することを特徴とする付記12に記載の無線通信のデータ再送処理方法。
(付記14)データを予め定められた手順で送信受信する無線通信データ送受信に使用する受信側の無線通信装置であって、送信側の無線通信装置から送信されたデータを受信する受信部と、前記データが正しいか、正しくないかを判定する判定部と、前記データが正しい場合には、前記送信側無線通信装置に前記データを正しく受信したことを示す情報を含むデータを送信し、前記データが正しくないと判定した場合に、前記送信側無線通信装置に前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信する送信部と、前記データを正しく受信出来なかったことを示す情報を含むデータを送信してからの経過時間を計測する計測部と、前記経過時間が所定時間を経過するまでに、前記送信側からの前記データに対応したデータを受信するか否かを監視する監視部とを有することを特徴とする無線通信装置。
(付記15)前記手順は、MAC(Medium ACccess Control)プロトコルを含むことを特徴とする付記1乃至付記13のいずれかに記載の無線通信のデータ再送処理方法。
本発明により、これまで受信結果信号の送受での認識違いにより取りこぼしていたPDUをHARQ処理で再送することが可能となり、全体のスループットを向上させることができる再送処理方法およびその方法を有した方法を用いる無線通信装置を提供することができる。
100 本発明の要部
102 受信側HARQ受信制御部
104 時刻情報計測部
122 MAC−PDU判定処理部
124 MAC制御情報作成処理部
126 MAC−PDU生成処理部
102 受信側HARQ受信制御部
104 時刻情報計測部
122 MAC−PDU判定処理部
124 MAC制御情報作成処理部
126 MAC−PDU生成処理部
Claims (1)
- 受信側はデータを受信したとき該データを正しく受信できたか否かを示す送達確認信号を送信側に送信し、送信側は送達確認信号を参照して受信側がデータを正しく受信できていないことを識別した場合該データを再送するデータ通信システムにおけるデータ再送方法において、
送信側は送信したデータを保持し、該データに対応した該送達確認信号より該データが正しく送達できたことを確認した後も該データを保持し続け、受信側から該データの再送を要求された際に前記保存してあるデータを受信側に再送する、
ことを特徴とするデータ再送方法。
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