JP2017220513A - 通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ケース体の変形や損傷を防止する。【解決手段】 ロック部と規制部を有し開口部が形成されたケース体と、開口部を開閉する開閉体と、開閉体に回転可能に支持された回転ダイヤルとを備え、回転ダイヤルには、開口部の閉塞時において回転位置に応じてロック部に係合され開閉体をケース体に対してロック状態にする被ロック部と、開閉体のケース体に対する開閉動作時に規制部によって回転方向への移動が規制される被規制部とが設けられた。これにより、開閉体のケース体に対する開閉動作時に回転ダイヤルの回転が規制部によって規制された状態において、被ロック部のロック部に対する係合が不能とされ、ケース体の変形や損傷を防止することができる。【選択図】図12
Description
本発明は、ケース体の開口部を開閉する開閉体を回転ダイヤルによってケース体にロックする構造を備えた通信装置についての技術分野に関する。
開口部を有するケース体と開口部を開閉するトレーや蓋等の開閉体とを有し、ケース体の内部に収容物が収容された状態において開閉体をケース体にロックする構造がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された構造は、電池が収容されるケース体とケース体の開口部を開閉する開閉体(特許文献1では「電池蓋」)と開閉体に回転自在に支持された回転ダイヤル(特許文献1では「ツマミ」)とを備えている。回転ダイヤルにはロック片が設けられ、ケース体にはロック溝が形成されている。開閉体が開口部に所定の位置まで挿入されることにより、開閉体によって開口部が閉塞される。
ケース体に電池が収容され開口部が開閉体によって閉塞された状態において、回転ダイヤルを回転させてロック片をロック溝に係合させることにより開閉体がケース体にロックされる。開閉体がロックされることにより、ケース体からの電池の脱落が防止される。
一方、回転ダイヤルを回転させてロック片のロック溝との係合を解除することにより、開閉体のケース体に対するロックが解除され、開閉体をケース体から取り外して電池をケース体から取り出すことが可能になる。
ところで、上記のような回転ダイヤルを回転させてロックを行う構造において、万が一、開閉体がケース体の開口部に所定の位置まで挿入されない状態で回転ダイヤルが回転されると、回転ダイヤルのロック片がケース体における開口部の開口縁に接触される可能性がある。
ロック片が開口部の開口縁に接触されると、ロック片の開口縁に対する接触によってケース体の変形や損傷が生じるおそれがある。
そこで、本発明の通信装置は、上記した問題点を解決し、ケース体の変形や損傷を防止することを課題とする。
第1に、本発明に係る通信装置は、ロック部と規制部を有し開口部が形成されたケース体と、前記開口部を開閉する開閉体と、前記開閉体に回転可能に支持された回転ダイヤルとを備え、前記回転ダイヤルには、前記開口部の閉塞時において回転位置に応じて前記ロック部に係合され前記開閉体を前記ケース体に対してロック状態にする被ロック部と、前記開閉体の前記ケース体に対する開閉動作時に前記規制部によって回転方向への移動が規制される被規制部とが設けられたものである。
これにより、開閉体のケース体に対する開閉動作時に回転ダイヤルの回転が規制部によって規制された状態において、被ロック部のロック部に対する係合が不能とされる。
第2に、上記した本発明に係る通信装置においては、前記開閉体が前記ケース体に移動自在に支持されることが望ましい。
これにより、開閉体がケース体に対して移動されて開口部が開閉されるため、ケース体の内部に対する収容物の収容及び取出を容易に行うことができる。
第3に、上記した本発明に係る通信装置においては、前記被ロック部と前記被規制部が凸状に形成され、前記ロック部と前記規制部が凹状に形成されることが望ましい。
これにより、回転ダイヤルの剛性が高くなって回転ダイヤルの回転時における変形が抑制され、開閉体のケース体に対する安定したロック状態を確保することができる。
第4に、上記した本発明に係る通信装置においては、前記被規制部が前記被ロック部より小さくされることが望ましい。
これにより、被ロック部が係合されるロック部が小さくて済み、ケース体の剛性が高くなってケース体の変形が抑制され、開閉体のケース体に対する開閉時における安定した動作状態を確保することができる。
第5に、上記した本発明に係る通信装置においては、前記ケース体には前記開口部を形成する壁部に厚肉部と前記厚肉部より厚みの薄い薄肉部とが設けられ、前記規制部が前記厚肉部に形成されることが望ましい。
これにより、規制部の形成によるケース体の剛性の低下が抑制されてケース体の変形が抑制され、開閉体のケース体に対する開閉時における安定した動作状態を確保することができる。
第6に、上記した本発明に係る通信装置においては、前記被ロック部と前記被規制部が凹状に形成され、前記ロック部と前記規制部が凸状に形成されることが望ましい。
これにより、ケース体の剛性が高くなってケース体の変形が抑制され、開閉体のケース体に対する開閉時における安定した動作状態を確保することができる。
第7に、上記した本発明に係る通信装置においては、前記被ロック部と前記被規制部が前記回転ダイヤルの回転方向において45°以内の角度の位置に離隔して設けられることが望ましい。
これにより、開閉体をケース体にロックするときの回転ダイヤルの回転量が小さくなり、ロック作業を迅速かつ容易に行うことができる。
本発明の通信装置は、開閉体のケース体に対する開閉動作時に回転ダイヤルの回転が規制部によって規制された状態において、被ロック部のロック部に対する係合が不能とされ、ケース体の変形や損傷を防止することができる。
以下に、本発明の通信装置を実施するための形態を添付図面に従って説明する。
通信装置はケース体とケース体に対して挿入可能及び引出可能とされて移動される開閉体とを備えている。以下の通信装置の説明にあっては、開閉体の移動方向を前後方向とし、挿入方向を後方とし引出方向を前方として前後上下左右の方向を示すものとする。但し、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
尚、以下に示す通信装置にあっては、例えば、壁掛け等の状態で使用されることもあり、この場合には、開閉体の移動方向が上下方向とされて使用される。
<通信装置の構成>
先ず、通信装置1の構成について説明する(図1乃至図8参照)。
先ず、通信装置1の構成について説明する(図1乃至図8参照)。
通信装置1はケース体2と開閉体3と回転ダイヤル4を有している(図1乃至図3参照)。
ケース体2はベース部5とカバー部6が上下で結合されて成る。
ベース部5は上方に開口された箱状に形成され、底面部7と前面部8と後面部9と側面部10、10を有している。底面部7の上面には前後に延びるガイドレール7a、7aが左右に離隔して設けられている。底面部7の一方の側部にはダンパーギヤ11が回転自在に支持されている。ダンパーギヤ11にはオイルによって回転に対する負荷が付与されている。
ベース部5には前面部8の左右両端部を除く部分から後方に突出された枠状の突状部12が設けられている。
ベース部5には前面部8から突状部12に亘る位置に開口部13が形成され、開口部13は前後に貫通された横長の形状に形成されている。開口部13を形成する壁部は上側の部分が下側の部分より上下方向における厚みが厚くされ、上側の部分が厚肉部14として設けられ、下側の部分が薄肉部15として設けられている(図4参照)。
開口部13には後端部に前方を向く枠状の面が形成され、この面が受け面13aとして形成されている。
厚肉部14と薄肉部15にはそれぞれロック部として機能するロック孔16、16が形成されている。ロック孔16、16は上下に貫通され厚肉部14と薄肉部15の前端寄りの位置で左右方向における中央部に形成されている。
厚肉部14には規制部として機能する規制溝14aが形成されている。規制溝14aはロック孔16の前側に位置され下方及び前後に開口され、ロック孔16に連通されている。
後面部9の前面には図示しない接続端子が取り付けられている。
カバー部6は下方に開口された箱状に形成され、ベース部5に上方から取り付けられる(図1乃至図3参照)。カバー部6の上面には操作部6a、6a、・・・と表示部6bが配置されている。操作部6a、6a、・・・が操作されることにより、例えば、所定の信号の送受信やモードの切替等が行われる。表示部6bには操作部6a、6a、・・・の操作状態等が表示される。
カバー部6の内面には図示しない制御用基板が取り付けられている。制御用基板は後面部9の前面に取り付けられた接続端子に接続されている。制御用基板によって操作部6a、6a、・・・に対する操作に応じた通信制御等が行われる。
カバー部6の前面にはコネクター端子6cが設けられ、コネクター端子6cは制御用基板に接続されている。コネクター端子6cには図示しない同軸ケーブル等の接続線が接続される。
開閉体3はトレー17と蓋体18を有している。
トレー17は上方に開口された箱状に形成され、底板部19と前板部20と枠状部21と側板部22、22と後板部23を有している。トレー17の内部空間は配置空間17aとして形成されている。
底板部19の前端寄りの位置には左右方向を向く板状の導入壁19a、19aが左右に離隔して設けられている。導入壁19a、19aの前端は前板部20の後面に連続されている。底板部19の下面には前後方向に延びる図示しない被ガイド部が左右に離隔して設けられている。
前板部20にはネジ挿通孔20a、20aが左右に離隔して形成されている。枠状部21は前板部20の外周寄りの部分から前方に突出され、外形状が前板部20の外形状より一回り小さくされている(図4及び図5参照)。従って、前板部20の外周部は枠状部21の外周側に位置され、この枠状部21の外周側の部分における前端部が受部24として設けられている。受部24の内周部には前方に開口された挿入凹部24aが形成されている。
側板部22、22には内方に突出されたそれぞれ二つずつの押さえリブ22a、22a、・・・が前後に離隔して設けられている(図3及び図5参照)。側板部22、22の後端部には係合突部25、25が設けられ、係合突部25、25は後端部が略左右に変位する方向へ弾性変形可能とされている。係合突部25、25の後端部にはそれぞれ側方(外方)に突出された係合爪25a、25aが設けられている。一方の側板部22の外面には前後に延びるラック部26が設けられている。
後板部23には前後に貫通された横長の電池挿通孔23aが形成されている。
蓋体18は横長の略矩形状に形成され、左右方向における中央の部分に上下及び前方に開口された配置凹部18aが形成されている(図5参照)。蓋体18の配置凹部18aが形成された部分は支持部27として設けられている。
支持部27の前面には前方に突出された円環状の支持環部27aが設けられている。支持部27の前面には支持環部27aの外周側に前方に突出されたストッパー部27b、27bが周方向に離隔して設けられ、ストッパー部27b、27bは円弧状に形成されている。支持部27には支持環部27aの内側に前後に貫通された挿通孔27cが形成されている。
蓋体18には後面から後方に突出されたネジ止めボス28、28が左右に離隔して設けられている。
蓋体18はパッキン29を介してトレー17に取り付けられ、蓋体18がトレー17に取り付けられることにより開閉体3が構成される。パッキン29は横長の略矩形の枠状に形成されている。パッキン29は枠状部21に外嵌されてトレー17に取り付けられる。
パッキン29がトレー17に取り付けられた状態において、蓋体18が前側からパッキン29に押し付けられ、トレー17の前板部20に形成されたネジ挿通孔20a、20aにそれぞれ挿入された取付ネジ100、100がネジ止めボス28、28に螺合され、蓋体18がトレー17にパッキン29を介して取り付けられる(図2乃至図4参照)。
蓋体18がトレー17に取り付けられた状態においては、図4に示すように、パッキン29は前面が蓋体18の後面における外周部に押し付けられると共に後端部が前板部20の挿入凹部24aに挿入された状態で受部24に押し付けられ、パッキン29によってトレー17と蓋体18の間の防水が図られる。
回転ダイヤル4は、図5及び図6に示すように、略円板状に形成された回転ベース30と回転ベース30の外周面から互いに反対方向に突出された被ロック部31、31と回転ベース30の外周面から外方に突出された被規制部32と回転ベース30の前面から前方に突出された摘子部33とから成る。
回転ベース30の中心部には後方に突出された被支持軸30aが設けられている。回転ベース30の後面側には円環状の被支持溝30bが被支持軸30aの外周側に形成されている。回転ベース30の後面側には円弧状の被挿入溝30c、30cが被支持溝30bの外周側に周方向に離隔して形成されている。
被ロック部31、31は回転ベース30の外周面における180°反対側の位置から突出されている。
被規制部32は、例えば、一方の被ロック部31を基準として回転ベース30の周方向において、例えば、45°以内の角度(図6に示す角度θ)の位置に設けられている。但し、被規制部32と被ロック部31の周方向における位置は45°以内の角度に限られることはない。被規制部32は被ロック部31より小さくされている。
摘子部33は回転ベース30の直径に沿う方向に延びる形状に形成され、回転ベース30の中心部を通る位置に設けられ長手方向における両端が回転ベース30の外周にそれぞれ連続されている。摘子部33の幅方向における両面の前端部には互いに反対方向に膨らむように突出された引掛部33a、33aが設けられている。
このように回転ダイヤル4には摘子部33に引掛部33a、33aが設けられているため、摘子部33を把持して回転ダイヤル4を回転操作するときに摘子部33から指が外れ難く、回転ダイヤル4の円滑な回転操作を行うことができる。また、回転ダイヤル4の摘子部33に引掛部33a、33aが設けられていることにより、摘子部33を把持して開閉体3をケース体2から引き出すときに回転ダイヤル4に対して指が滑り難く、開閉体3のケース体2からの引出を容易かつ確実に行うことができる。
回転ダイヤル4は被支持軸30aが蓋体18の支持環部27aの内側に前方から挿入され、ネジ部材200がワッシャー300を介して被支持軸30aに螺合されることにより蓋体18に回転可能に支持される(図4参照)。回転ダイヤル4が蓋体18に支持された状態においては、被支持溝30bに支持環部27aが挿入され被挿入溝30c、30cにそれぞれストッパー部27b、27bが挿入される。
回転ダイヤル4は被支持軸30aと支持環部27aの間にゴム等のオーリング400が配置された状態で蓋体18に支持され、オーリング400によって一定のフリクションを有した状態で蓋体18に対して回転される。
回転ダイヤル4は前方から見て時計回り方向の回転端であるロック位置(図7参照)と反時計回り方向の回転端であるロック解除位置(図8参照)との間で回転される。ロック位置は二つの被ロック部31、31がそれぞれ真上と真下に存在する位置であり、ロック解除位置は被規制部32が真上に存在する位置である。
回転ダイヤル4は、被挿入溝30c、30cの一方の各開口縁がそれぞれ蓋体18におけるストッパー部27b、27bの一方の各端縁に係合されて回転が規制されロック位置に保持され(図7参照)、被挿入溝30c、30cの他方の各開口縁がそれぞれ蓋体18におけるストッパー部27b、27bの他方の各端縁に係合されて回転が規制されロック解除位置に保持される(図8参照)。
<開閉体の移動動作等>
以下に、開閉体3のケース体2に対する移動動作等について説明する(図2、図9及び図10参照)。
以下に、開閉体3のケース体2に対する移動動作等について説明する(図2、図9及び図10参照)。
回転ダイヤル4が回転自在に支持された開閉体3は、トレー17の係合突部25、25が互いに近付く方向へ弾性変形されてケース体2の開口部13に前側から挿入され、ケース体2の内部に挿入された状態において係合突部25、25が弾性復帰される(図9参照)。
従って、開閉体3が前方へ移動されケース体2から引き出されたときに、係合突部25、25の係合爪25a、25aがそれぞれ突状部12の左右両端部における後面に係合されることにより、ケース体2からの開閉体3の前方への移動が規制され、開閉体3のこの位置が開放位置とされる。
開放位置においてトレー17の配置空間17aに電池500が挿入されて配置される(図2参照)。電池500の後面には図示しない端子部が設けられている。電池500は前斜め上方側から配置空間17aに挿入されていき、このとき下面が導入壁19a、19aに案内される。従って、導入壁19a、19aによって配置凹部17aへの挿入時に電池500の後下がりの傾斜状態が保持され、電池500の配置空間17aに対する挿入を容易に行うことができる。
電池500が配置空間17aに挿入された状態において、電池500は左右両側面がそれぞれ押さえリブ22a、22a、・・・によって押さえられ前面が導入壁19a、19aによって押さえられ、配置空間17aにおけるガタツキが規制される。電池500は後端部が後板部23の電池挿通孔23aに挿通される。
開閉体3はトレー17が開口部13から挿入された状態において、トレー17のラック部26がケース体2の内部に設けられたダンパーギヤ11に噛合され(図9及び図10参照)、ダンパーギヤ11から負荷が付与された状態で被ガイド部がガイドレール7a、7aに案内されてケース体2に対して前後方向へ移動される。
従って、開閉体3はダンパーギヤ11によって移動速度が制御され、ケース体2に対して前方へ移動されたときの係合爪25a、25aと突状部12の後面との接触時における大きな衝撃の発生を防止することができる。特に、通信装置1は壁掛け等の状態で開閉体3の移動方向が上下方向とされて使用される場合もあるが、この場合に開閉体3が下方へ移動されて係合爪25a、25aが突状部の後面に接触されたときの係合爪25a、25aの破損の防止や開閉体3のケース体2からの下方への脱落が防止される。
開閉体3は開放位置から後方へ移動されることによりケース体2の内部に挿入されていき、後方の移動端である閉塞位置まで移動可能とされる(図10参照)。開閉体3が閉塞位置まで移動されたときには、電池500の端子部が後面部9の前面に取り付けられた接続端子に接続される。従って、電池500から接続端子を介して制御用基板に電力の供給が可能な状態にされる。
上記のように、開閉体3がケース体2に移動自在に支持されることにより、開閉体3がケース体2に対して移動されて蓋体18によって開口部13が開閉されるため、ケース体2の内部に対する電池500等の収容物の収容及び取出を容易に行うことができる。
<回転ダイヤルによる開閉体のロック動作等>
次に、回転ダイヤル4による開閉体3のロック動作等について説明する(図11乃至図14参照)。
次に、回転ダイヤル4による開閉体3のロック動作等について説明する(図11乃至図14参照)。
開閉体3がケース体2に対して前後方向へ移動されるときには、回転ダイヤル4はロック解除位置に保持されている。
開閉体3が開放位置から後方へ移動されトレー17がケース体2の内部に収納されていくと、ロック解除位置にある回転ダイヤル4の被規制部32がケース体2の前面部8に形成された規制溝14aに挿入されていく(図11及び図12参照)。
回転ダイヤル4は被規制部32が規制溝14aに挿入されて案内される。従って、回転ダイヤル4はロック解除位置からロック位置へ向けての回転が規制される。
開閉体3がさらに後方へ閉塞位置まで移動されると、蓋体18の全体が開口部13に挿入され、トレー17の前板部20が開口部13の受け面13aに当接又は近接して位置され、パッキン29の一部が開口部13を形成する周面に密着される(図13参照)。従って、パッキン29によってトレー17とケース体2の間の防水が図られる。
開閉体3が閉塞位置まで移動された状態においては、被規制部32が規制溝14aを通り抜けてロック孔16に位置されており、回転ダイヤル4のロック位置へ向けての回転の規制が解除されている。従って、回転ダイヤル4がロック位置まで回転されることにより、被ロック部31、31がそれぞれロック孔16、16に挿入されて係合され、開閉体3がケース体2に閉塞位置においてロックされる(図14参照)。
一方、回転ダイヤル4がロック位置からロック解除位置まで回転されることにより、開閉体3のケース体2に対するロックが解除され、開閉体3を前方へ開放位置まで移動させることが可能とされる。
<まとめ>
以上に記載した通り、通信装置1にあっては、回転ダイヤル4に、開口部13の閉塞時において回転位置に応じてロック孔16、16に係合され開閉体3をケース体2に対してロック状態にする被ロック部31、31と、開閉体3のケース体2に対する開閉動作時に規制溝14aによって回転方向への移動が規制される被規制部32とが設けられている。
以上に記載した通り、通信装置1にあっては、回転ダイヤル4に、開口部13の閉塞時において回転位置に応じてロック孔16、16に係合され開閉体3をケース体2に対してロック状態にする被ロック部31、31と、開閉体3のケース体2に対する開閉動作時に規制溝14aによって回転方向への移動が規制される被規制部32とが設けられている。
従って、開閉体3のケース体2に対する開閉動作時(移動時)に回転ダイヤル4の回転が規制溝14aによって規制された状態において、被ロック部31、31のロック孔16、16に対する係合が不能とされるため、使用者が閉塞位置の手前側において回転ダイヤル4を回転させて開閉体3をロックしようとしても回転ダイヤル4が回転せず被ロック部31、31が前面部8に接触しないため、ケース体2の変形や損傷を防止することができる。
特に、通信装置1は壁掛け等の状態で開閉体3の移動方向が上下方向とされて使用される場合もあるが、この場合に開閉体3は自重により下方へ移動され易い状態にある。従って、使用者が閉塞位置の下側において誤って回転ダイヤル4を回転させて開閉体3をロックする状況が生じ易いため、回転ダイヤル4に被規制部32を設けることにより、開閉体3の移動方向が上下方向とされた場合のケース体2の変形や損傷を効果的に防止することができる。
また、回転ダイヤル4の被ロック部31、31と被規制部32が凸状に形成され、ケース体2のロック部(ロック孔16)と規制部(規制溝14a)が凹状に形成されているため、回転ダイヤル4の剛性が高くなって回転ダイヤル4の回転時における変形が抑制され、開閉体3のケース体2に対する安定したロック状態を確保することができる。
さらに、被規制部32が被ロック部31、31より小さくされているため、被ロック部31、31がそれぞれ係合されるロック孔16、16が小さくて済み、ケース体2の剛性が高くなってケース体2の変形が抑制され、開閉体3のケース体2に対する開閉時における安定した動作状態を確保することができる。
また、被規制部32と被ロック部31の大きさが異なるため、両者の見間違いが防止され、回転ダイヤル4の回転操作を適正に行うことができる。
さらにまた、ケース体2に厚肉部14と薄肉部15が設けられ、規制溝14aが厚肉部14に形成されているため、規制溝14aの形成によるケース体2の剛性の低下が抑制されてケース体2の変形が抑制され、開閉体3のケース体2に対する開閉時における安定した動作状態を確保することができる。
加えて、被ロック部31と被規制部32が回転ダイヤル4の回転方向において45°以内の角度の位置に離隔して設けられているため、開閉体3をケース体2にロックするときの回転ダイヤル4の回転量が小さくなり、ロック作業を迅速かつ容易に行うことができる。
<その他>
上記には、被ロック部31、31と被規制部32が凸状に形成され、ロック部(ロック孔16)と規制部(規制溝14a)が凹状に形成された例を示したが、逆に、被ロック部と被規制部が凹状に形成され、ロック部と規制部が凸状に形成されていてもよい。
上記には、被ロック部31、31と被規制部32が凸状に形成され、ロック部(ロック孔16)と規制部(規制溝14a)が凹状に形成された例を示したが、逆に、被ロック部と被規制部が凹状に形成され、ロック部と規制部が凸状に形成されていてもよい。
この場合には、ケース体2の剛性が高くなってケース体2の変形が抑制され、開閉体3のケース体2に対する開閉時における安定した動作状態を確保することができる。
また、被規制部32と規制溝14aは略矩形状等の角張った形状に形成されていなくてもよく、例えば、図15に示すように、丸みを帯びた形状に形成されていてもよい。このように被規制部32と規制溝14aが丸みを帯びた形状に形成されることにより、回転ダイヤル4の一部分とケース体2の前面部8の一部分とに応力集中が生じ難く、ケース体2と回転ダイヤル4の強度の向上を図ることができる。
但し、被規制部32と規制溝14aが角張った形状に形成されている場合には、規制溝14aによる回転ダイヤル4の回転の規制を確実に行うことができる。
さらに、上記には、ケース体2に形成されたロック部の例として上下に貫通されたロック孔16を示したが、ロック部は上下に貫通されず上方又は下方に開口された凹部であってもよい。この場合にはケース体2のロック部が貫通された形状ではないため、ケース体2の強度の向上を図ることができる。
さらにまた、上記には、開閉体3が前後方向へ移動されてケース体2の開口部13が開閉される例を示したが、開閉体3が上下方向又は左右方向に移動されて開口部13が開閉される構成であってもよく、また、開閉体3が任意の軸を支点として回動されて開口部13が開閉される構成であってもよい。
1…通信装置
2…ケース体
3…開閉体
4…回転ダイヤル
13…開口部
14…厚肉部
14a…規制溝(規制部)
15…薄肉部
16…ロック孔(ロック部)
31…被ロック部
32…被規制部
2…ケース体
3…開閉体
4…回転ダイヤル
13…開口部
14…厚肉部
14a…規制溝(規制部)
15…薄肉部
16…ロック孔(ロック部)
31…被ロック部
32…被規制部
Claims (7)
- ロック部と規制部を有し開口部が形成されたケース体と、
前記開口部を開閉する開閉体と、
前記開閉体に回転可能に支持された回転ダイヤルとを備え、
前記回転ダイヤルには、前記開口部の閉塞時において回転位置に応じて前記ロック部に係合され前記開閉体を前記ケース体に対してロック状態にする被ロック部と、前記開閉体の前記ケース体に対する開閉動作時に前記規制部によって回転方向への移動が規制される被規制部とが設けられた
通信装置。 - 前記開閉体が前記ケース体に移動自在に支持された
請求項1に記載の通信装置。 - 前記被ロック部と前記被規制部が凸状に形成され、
前記ロック部と前記規制部が凹状に形成された
請求項1又は請求項2に記載の通信装置。 - 前記被規制部が前記被ロック部より小さくされた
請求項3に記載の通信装置。 - 前記ケース体には前記開口部を形成する壁部に厚肉部と前記厚肉部より厚みの薄い薄肉部とが設けられ、
前記規制部が前記厚肉部に形成された
請求項3又は請求項4に記載の通信装置。 - 前記被ロック部と前記被規制部が凹状に形成され、
前記ロック部と前記規制部が凸状に形成された
請求項1又は請求項2に記載の通信装置。 - 前記被ロック部と前記被規制部が前記回転ダイヤルの回転方向において45°以内の角度の位置に離隔して設けられた
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5又は請求項6に記載の通信装置。
Priority Applications (1)
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JP2016112647A JP2017220513A (ja) | 2016-06-06 | 2016-06-06 | 通信装置 |
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Family Applications (1)
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JP2016112647A Pending JP2017220513A (ja) | 2016-06-06 | 2016-06-06 | 通信装置 |
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Citations (4)
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---|---|---|---|---|
JPS459931Y1 (ja) * | 1967-05-13 | 1970-05-08 | ||
JPS5470026U (ja) * | 1977-10-28 | 1979-05-18 | ||
JPH0670290U (ja) * | 1993-03-03 | 1994-09-30 | 株式会社ニコン | ストラップ付き電池蓋ロック部材 |
JP2011119130A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | New Cosmos Electric Corp | 電池収容部蓋 |
-
2016
- 2016-06-06 JP JP2016112647A patent/JP2017220513A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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