JP2017219154A - ローラクラッチ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1のシフトリング26および第2のシフトリング35が中立位置から変速位置に移動した場合に、第1のシフトリング26および第2のシフトリング35のいずれか一方が第1の外輪22または第2の外輪31と一体で回転し、第1のシフトリング26および第2のシフトリング35のいずれか一方の傾斜面26C、35Cが入力軸2の軸線方向でピン36に対向する。
【選択図】図2
Description
図1から図6は、本発明に係る一実施の形態のローラクラッチを示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、自動車等の車両には変速機1が搭載されている。変速機1は、変速機ケース1Aを有し、変速機ケース1Aの内部にはエンジン10から回転(動力)が入力される入力軸2と、入力軸2に入力された回転を図示しないディファレンシャル装置に出力するカウンタ軸3とが収容されている。
本実施の形態の第1の保持器24および第2の保持器33は、本発明の保持器を構成する。第1のローラ25および第2のローラ34は、本発明のローラを構成する。
図5において、第1の保持器24および第2の保持器33は、互いに対向する対向面24a、33aが接触しており、対向面24a、33aと反対側の側面24b、33bがそれぞれ第1の壁部22Aおよび第2の壁部31Aに接触している(図2参照)。これにより、第1の保持器24および第2の保持器33は、入力軸2の軸線方向に位置決めされる。
このように第1のシフトリング26および第2のシフトリング35は、入力軸2の軸線方向に並ぶ中立位置と変速位置との間を移動する。
この結果、磨耗粉の発生をより効果的に抑制することができ、焼き付きが発生することをより効果的に防止できる。
図3、図4のそれぞれにおいて、第1のシフトリング26および第2のシフトリング35の内周部には溝部26B、35Bが形成されている。溝部26B、35Bは、第1のシフトリング26および第2のシフトリング35の円周方向に延びており、ピン36を内部に収納している。本実施の形態の溝部26B、35Bは、本発明の第1の溝部を構成している。
図6に示すように、第1の保持器24および第2の保持器33が円周方向にずれた場合に、切欠き部24B、33Bによって囲まれる開口の大きさが可変する。
本実施の形態の第1のローラクラッチ14と第2のローラクラッチ15は、同一の動作を行うので、第1のローラクラッチ14の動作について説明する。また、入力軸2は、図3に矢印a1で示す時計回転方向に回転しているものとする。
この状態では、入力ギヤ4C、4Dは、入力軸2に対して相対回転しており、入力ギヤ4C、4Dからカウンタギヤ5C、5Dには動力が伝達されない。
これにより、第1のシフトリング26および第2のシフトリング35が回転方向にずれることがなく、一体で入力軸2の軸線方向に沿って移動する。
これにより、ローラクラッチ11の第1のローラ25がロック解除位置からロック位置に移動される。この際、第1のシフトリング26の傾斜面26Cは、ピン36とは接触しないが入力軸2の軸線方向に対してピン36に対向する。
傾斜面26Cは、第1のシフトリング26の軸線方向で第1の外輪22側の端部が、第1のシフトリング26の円周方向で最もピン36の側に突出している。傾斜面35Cは、第2のシフトリング35の軸線方向で第2の外輪31側の端部が、第2のシフトリング35の円周方向で最もピン36の側に突出している。
通常、ローラクラッチが動力を伝達する際、ローラはロック位置にて内輪と外輪の隙間に挟み込まれ、ロック解除位置へは移動できなくなる。この際、スイッチバネを用いたローラクラッチでは、ローラがロック位置にあってもシフトフォークを変速位置から中立位置に戻すことができる。このため、シフトフォークの位置が動力伝達状態と対応しておらず、変速機の操作性が低下する。
このため、簡素な構成の第1のガイド機構42および第2のガイド機構43によって第1のローラ25および第2のローラ34をロック位置からロック解除位置に移動させることができる。
また、本実施の形態のローラクラッチ11によれば、第1のシフトリング26および第2のシフトリング35にピン36が挿通される溝部26B、35Bが形成され、溝部26B、35Bは、第1のシフトリング26および第2のシフトリング35が入力軸2の円周方向に移動する際に、ピン36と干渉しないように第1の保持器24および第2の保持器33の移動範囲に亙って形成されている。
Claims (5)
- 動力が伝達される回転軸と一体で回転する内輪と、
前記内輪に対して相対回転可能に前記内輪の外側に設置され、前記内輪との間に楔状の空間を形成する外輪と、
リング状の保持器によって保持されて前記空間に収容され、前記内輪に対する前記外輪の回転を許容するロック解除位置と前記内輪に対する前記外輪の回転を規制するロック位置とに移動するように前記回転軸の円周方向に移動可能な複数のローラと、
前記回転軸の軸線方向に並ぶ中立位置と変速位置との間を移動するシフトリングとを備え、
前記変速位置にて前記保持器を前記外輪と一体的に回転させ、前記複数のローラを前記ロック解除位置から前記ロック位置に移動させるローラクラッチであって、
前記シフトリングは前記保持器と一体的に回転するように連結されており、
前記内輪と前記シフトリングの間にガイド機構が配置されており、
前記ガイド機構は、前記ローラが前記ロック位置にあり、かつ前記シフトリングが前記変速位置から前記中立位置に移動される場合、相互に接触して前記保持器および前記ローラを前記ロック位置から前記ロック解除位置に回転させることを特徴とするローラクラッチ。 - 前記ガイド機構は、前記内輪に形成される凸部と前記シフトリングに形成される傾斜面とで構成されており、
前記凸部は、前記内輪から半径方向外方に突出しており、
前記シフトリングの内周部には前記凸部を収容する溝部が形成されており、
前記傾斜面は、前記シフトリングの円周方向で前記凸部と対向する前記溝部の壁面に形成され、かつ前記シフトリングの軸線方向で前記外輪側の端部が前記シフトリングの円周方向で最も前記凸部の側に突出するように傾斜されていることを特徴とする請求項1に記載のローラクラッチ。 - 前記シフトリングは、前記外輪と異なる材料から構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のローラクラッチ。
- 前記保持器に、前記凸部が挿通される切欠き部が形成されており、
前記切欠き部は、前記保持器が前記回転軸の円周方向に移動する際に、前記凸部と干渉しないように前記保持器の移動範囲に亙って切り欠かれていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のローラクラッチ。 - 前記外輪は、前記内輪の外側において前記回転軸の軸線方向に並列に設置される第1の外輪および第2の外輪から構成されており、
前記ローラは、リング状の第1の保持器によって保持される複数の第1のローラおよびリング状の第2の保持器によって保持される複数の第2のローラから構成されており、
前記シフトリングは、前記第1の外輪と前記第2の外輪の間に配置され、かつそれぞれの一側面同士が前記回転軸の軸線方向に対向して接触し、前記第1の外輪側および前記第2の外輪側の他側面が前記第1の外輪および前記第2の外輪に対する接触面を構成する第1シフトリングおよび第2シフトリングに分割されており、
前記第1のシフトリングは前記第1の保持器と一体的に回転するように連結されており、
前記第2のシフトリングは前記第2の保持器と一体的に回転するように連結されており、
前記ガイド機構は、前記第1シフトリングと前記内輪との間に配置される第1のガイド機構と、前記第2シフトリングと前記内輪との間に配置される第2のガイド機構とから構成されており、
前記変速位置は、前記中立位置に対して前記第1の外輪側に位置する第1の変速位置と前記中立位置に対して前記第2の外輪側に位置する第2の変速位置とからなり、
前記第1のシフトリングおよび前記第2のシフトリングは、シフトフォークによって一体で前記中立位置と変速位置とに移動されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のローラクラッチ。
Priority Applications (1)
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JP2016115646A JP6699376B2 (ja) | 2016-06-09 | 2016-06-09 | ローラクラッチ |
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JP2016115646A JP6699376B2 (ja) | 2016-06-09 | 2016-06-09 | ローラクラッチ |
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Family
ID=60657404
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Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111547372A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-08-18 | 成都市联余精密机械有限公司 | 定向撕裂的顶穿盖、水桶及桶装水 |
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- 2016-06-09 JP JP2016115646A patent/JP6699376B2/ja active Active
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CN111547372A (zh) * | 2020-06-15 | 2020-08-18 | 成都市联余精密机械有限公司 | 定向撕裂的顶穿盖、水桶及桶装水 |
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JP6699376B2 (ja) | 2020-05-27 |
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