JP2017218004A - 車両用シートバック組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】剛性を効率的に高めることができる車両用シートバック組立体を提供する。【解決手段】本発明は、樹脂製のシートバックパネル8を内部に配置したシートバック本体4を備え、該シートバック本体4が、その上端部4aにてシートベルト機構7のウェビング7aを折り返させるように構成される折り返し要素24を有し、さらに、シートバックパネル8が、シートバック前後方向に湾曲する横断面を有するビード部27,28を含む、車両用シートバック組立体3に関する。かかる車両用シートバック組立体3においては、ビード部27,28が、シートバックパネル8の下側領域の車両幅方向中央側端部に位置する第1の支持部10bとシートバックパネルの上側領域の車両幅方向外側端部に位置する第2の支持部10cとを結ぶ直線L1に交差するように延び、ビード部27,28の深さが直線L1に近付くに従って徐々に大きくなっている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに設けられる車両用シートバック組立体に関し、より詳細には、シートバックパネルを内部に配置したシートバック本体を備える車両用シートバック組立体に関する。
自動車等の車両用シートのシートバック組立体には、シートバックパネルを内部に配置したシートバック本体が設けられることがある。かかるシートバック組立体においては、シートに着座する乗員を安定的に支えるために、剛性を高めることが求められる。そのため、多くの場合、シートバックパネルに、シートバック前方から後方に向かって湾曲する横断面を有するビード部が形成されている。かかるシートバックパネルは、スタンパブル成形等のプレス成形によって作製されることがあり、この場合、ビード部は深絞り加工によって形成されることとなる。
このようなシートバック組立体の一例としては、シートバックの内部に設けられる四角形状のシートバックフレームに、シートバック前方から後方に向かって湾曲する横断面を有する絞りフランジ部を形成し、該絞りフランジ部をその横断面を均一とするようにシートバックフレームの対角線上にて延ばしているシートバック組立体が挙げられる(例えば、特許文献1を参照)。
特開平7−303541号公報
しかしながら、シートバック組立体の一例においては、シートバックフレームの絞りフランジ部がその横断面を均一とするように延びているので、シートバックフレームの絞りフランジ部周辺部分が均一に補強されるに過ぎない。そのため、シートバックフレームにて高い荷重を受ける部分の剛性を重点的に高めるように、シートバックフレームの剛性を効率的に改善することが望まれる。
さらに、シートバック組立体の一例において、シートバックフレームをプレス成形によって作製する場合には、深絞り加工により形成された絞りフランジ部の周辺に皺が発生し易くなっており、このことは、特に、シートバックフレームが樹脂製である場合に顕著になるので好ましくない。
本発明は、上記実情を鑑みて成されたものであり、本発明の目的は、剛性を効率的に高めることができ、さらに、樹脂製のシートバックパネルをプレス成形により作製する場合には、シートバックパネルのビード部周辺にシワが発生することを防止できる車両用シートバック組立体を提供することにある。
課題を解決するために、本発明の一態様に係る車両用シートバック組立体によれば、車両用シートに設けられる車両用シートバック組立体であって、樹脂製のシートバックパネルを内部に配置したシートバック本体と、帯形状のウェビングを出し入れ可能に構成され、かつ前記シートバック本体に配置されるシートベルトリトラクタとを備え、前記シートバック本体が、前記シートベルトリトラクタからシートバック上方に向かった前記ウェビングを前記シートバック本体のシートバック前方に折り返させるように構成され、かつ前記シートバック本体の上端部に配置される折り返し要素を有し、前記シートバックパネルが、前記シートバックパネルのシートバック上下方向の下側領域における車両幅方向中央側端部に位置する第1の支持部、及び前記シートバックパネルの上側領域における車両幅方向外側端部に位置する第2の支持部にて車体に支持されており、前記シートバックパネルが、シートバック前後方向に湾曲する横断面を有するビード部を含んでいる、車両用シートバック組立体において、該ビード部が、前記第1及び第2の支持部を結ぶ直線に交差するように延びており、前記ビード部のシートバック前後方向の深さが前記直線に近付くに従って徐々に大きくなっている。
本発明の一態様に係る車両用シートバック組立体によれば、車両用シートバック組立体の剛性を効率的に高めることができ、さらに、樹脂製のシートバックパネルをプレス成形により作製する場合には、シートバックパネルのビード部周辺にシワが発生することを防止できる。
本発明の実施形態に係る車両用シートバック組立体を含む車両用シートを、シートベルトリトラクタを分解した状態で概略的に示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートバック組立体を概略的に示す側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シートバック組立体を概略的に示す斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。
本発明の実施形態に係る車両用シートバック組立体を含む車両用シートについて以下に説明する。なお、本実施形態に係る車両用シートバック組立体を含む車両用シートは、運転席及び助手席に対して車両後方に位置する分割式の後部座席のうちの車両進行方向左側のシートとなっている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、車両用シートは、分割式の後部座席のうちの車両進行方向右側のシートとなっていてもよい。
また、以下の説明においては、シートバック組立体の厚さ方向をシートバック前後方向と定義する。かかるシートバック前後方向において、シートに着座する乗員の背中と接触するシートバック組立体の前面側をシートバック前方と定義し、かつシートバック組立体の前面とは反対側のシートバック組立体の後面側をシートバック後方と定義する。シートバック上下方向については、シートに着座する乗員の頭部側をシートバック上方と定義し、かつシートに着座する乗員の臀部側をシートバック下方と定義する。図1〜図5においては、車両の前方を矢印Fにより示している。
[車両用シートバック組立体を含む車両用シートの概略]
車両用シートバック組立体を含む車両用シートの概略について説明する。図1に示すように、シート1は、車両水平方向に沿って配置されるシートクッション2と、該シートクッション2上にて起立した状態で配置可能に構成されるシートバック組立体3とを備えている。シートクッション2は、シート1に着座する乗員の臀部を支持可能とするように形成されている。特に図示はしないが、シートバック組立体3は、上述のような起立した状態とシートバッククッション2上にて倒伏した状態との間で揺動可能となっている。
図1及び図2に示すように、シートバック組立体3は、その主な構成要素であるシートバック本体4(図2にて外形を仮想線により示す)を有している。シートバック本体4は、シート1に着座した乗員の背中を支持可能とするように形成されている。また、シートバック組立体3は、シートバック本体4のシートバック上下方向の上端部4aに配置される2つのヘッドレスト5,6、すなわち、サイドヘッドレスト5及びセンターヘッドレスト6を有している。サイド及びセンターヘッドレスト5,6は、車両幅方向に互いに間隔を空けている。
車両用シートバック組立体3はまた、シート1に着座した乗員を拘束可能に構成されたシートベルト機構7を備えている。シートベルト機構7は、略帯形状に形成されたウェビング7aを有しており、シート1に着座した乗員は、かかるウェビング7aによって拘束される。さらに、図2に示すように、シートバック本体4の上端部4aには、ウェビング7aをシートバック本体4の内部からその外部に引き出し可能とするように開口する上端開口4bが形成されている。
図3〜図5を参照すると、外形を仮想線により示したシートバック本体4の内部には、シートバックフロントパネル(以下、単に「フロントパネル」という)8及びシートバックリヤパネル(以下、単に「リヤパネル」という)9が設けられている。フロントパネル8はリヤパネル9に対して車両後方に配置されている。図3及び図4に示すように、フロントパネル8及びリヤパネル9は、シートバック本体4に実質的に対応する大きさを有している。フロントパネル8及びリヤパネル9は正面視で略四角形状に形成されると好ましい。
このようなフロントパネル8及びリヤパネル9が互いに接合され、接合されたフロントパネル8及びリヤパネル9がシートバックパネル組立体(以下、単に「パネル組立体」という)10を構成している。しかしながら、本発明はこれに限定されず、シートバック本体の内部に、フロントパネル及びリヤパネルのうちフロントパネルのみが設けられていてもよい。
[ヘッドレストの詳細]
ここで、サイド及びセンターヘッドレスト5,6の詳細について説明する。図1及び図3に示すように、サイドヘッドレスト5は、シートバック本体4の上端部4aにおける車両幅方向の中間区域に位置しており、その一方で、センターヘッドレスト6は、シートバック本体4の上端部4aにおける車両幅方向中央側の端区域に位置している。
図3及び図4に示すように、各ヘッドレスト5,6は、その主な構成要素であるヘッドレスト本体5a,6aと、該ヘッドレスト本体5a,6aからシートバック下方に延びる2つのヘッドレストステー5b,6bとを有している。ヘッドレスト本体5a,6aは、シート1に着座した乗員の頭部を支持可能とするように形成されている。各ヘッドレスト5,6の2つのヘッドレストステー5b,6bは、車両幅方向に互いに間隔を空けている。ヘッドレストステー5b,6bは略細長形状に形成されており、特に、ヘッドレストステー5b,6bは略棒形状に形成されると好ましい。ヘッドレストステー5b,6bが、シートバック上下方向に移動可能な状態でシートバック本体4に取り付けられる。なお、図4においては、シートバック上下方向の上端位置に配置された状態のサイドヘッドレスト5を実線によって示し、かつかかる上端位置からシートバック下方側に移動した状態のサイドヘッドレスト5を仮想線によって示す。
[シートベルト機構の詳細]
シートベルト機構7の詳細について説明する。図1及び図2に示すように、シートベルト機構7は、ウェビング7aを出し入れ可能に構成されたシートベルトリトラクタ(以下、単に「リトラクタ」という)7bを有している。図2に示すように、リトラクタ7bはシートバック本体4の内部に配置されている。なお、より詳細なリトラクタ7bの配置位置については後述する。
再び図1及び図2に示すように、シートベルト機構7は、シートクッション2側に設置されるバックル(図示せず)に着脱可能に係合するタング7cをさらに有している。タング7cは、ウェビング7aの長手方向にスライド可能な状態でウェビング7aに取り付けられている。かかるタング7cとバックル(図示せず)とが互いに係合した状態で、シート1に着座した乗員がシートベルト機構7のウェビング7aによって拘束されるようになっている。
[パネル組立体の詳細]
パネル組立体10の詳細について説明する。パネル組立体10のフロントパネル8及びリヤパネル9は樹脂製となっており、特に、フロントパネル8及びリヤパネル9の少なくとも一方が軽量かつ機械的強度に優れる繊維強化樹脂製となっていると好ましい。繊維強化樹脂の繊維は、少なくともシートバック上下方向に配向されると好ましい。この場合、繊維強化樹脂に対してシートバック上下方向の引張力が加えられると、引張強度を有する繊維が突っ張り、その結果、繊維強化樹脂の変形、割れ等を抑えることができる。
繊維強化樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等を用いることができる。例えば、熱可塑性樹脂としては、ポリアミド、ポリプロピレン等を用いることができ、熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂等を用いることができる。繊維強化樹脂に含まれる繊維としては、炭素繊維、ガラス繊維、ポリアミド繊維、ポリエチレン繊維等を用いることができる。繊維は、一本の長さを10mm以上とする長繊維であると好ましい。長繊維はその長手方向の引張力に対して高い引張強度を示すためである。
樹脂製のフロントパネル8及びリヤパネル9はプレス成型品、射出成形品、ブロー成形品等とすることができる。特に、フロントパネル8及びリヤパネル9はプレス成型品であると好ましい。
図4及び図5に示すように、フロントパネル8及びリヤパネル9は、互いの周縁部8a,9aを重ね合せ、かつフロントパネル8及びリヤパネル9間にパネル組立体10の内部空間10aを形成した状態で接合されている。かかる接合は、例えば、振動溶着、超音波溶着、熱板融着、接着等を用いて成されるとよい。特に、樹脂製のフロントパネル8及びリヤパネル9の接合には、接合要素による重量の増加を避けるために溶着又は接着を適用すると好ましい。
このようなフロントパネル8及びリヤパネル9から成るパネル組立体10の構造については、図3に示すように、パネル組立体10は、第1の支持部10b、第2の支持部10c、及び第3の支持部10dにて車体の車室部分に支持されている。かかる第1の支持部10bは、パネル組立体10のシートバック上下方向の下側領域10eにおける車両幅方向中央側端部に位置し、第2の支持部10cは、パネル組立体10のシートバック上下方向の上側領域10fにおける車両幅方向外側端部に位置し、かつ第3の支持部10dは、パネル組立体10の下側領域10eにおける車両幅方向外側端部に位置している。
第1の支持部10b及び第3の支持部10dは、それぞれ、車体側の2つのヒンジ機構11,12によって車体側に対して旋回可能に取り付けられ、これによって、シートバック本体4が、第1の支持部10b及び第3の支持部10dを通って車両幅方向に延びる軸線を中心に旋回可能となり、その結果、上述のようにシートバック組立体3が、起立した状態とシートバッククッション2上にて倒伏した状態との間で揺動可能となる。第2の支持部10cは、車体側の保持機構13に着脱可能に固定されており、これによって、シートバック本体4が車体側に対して着脱可能に固定されるようになっている。
さらに、図3及び図4に示すように、パネル組立体10の上側領域10fには、それぞれサイドヘッドレスト5の2つのヘッドレストステー5bを保持可能に構成された2つのサイドヘッドレストホルダ21と、それぞれセンターヘッドレスト6の2つのヘッドレストステー6bを保持可能に構成された2つのセンターヘッドレストホルダ22とが取り付けられている。2つのサイドヘッドレストホルダ21は、パネル組立体10の上側領域10fにおける車両幅方向の中間区域に位置し、かつ2つのセンターヘッドレストホルダ22は、パネル組立体10の上側領域10fにおける車両幅方向中央側の端区域に位置している。さらに、2つのサイドヘッドレストホルダ21及び2つのセンターヘッドレストホルダ22は、パネル組立体10の上端部10gに対してシートバック前方に配置され、フロントパネル8には、2つのサイドヘッドレストホルダ21及び2つのセンターヘッドレストホルダ22のそれぞれに対してシートバック下方にて、シートバック上下方向に貫通する貫通孔8bが形成されると好ましい。この場合、サイドヘッドレスト5の2つのヘッドレストステー5b及びセンターヘッドレスト6の2つのヘッドレストステー6bのそれぞれは、フロントパネル8の貫通孔8bを通ってパネル組立体10の内部空間10aに挿入可能となる。
このようなサイド及びセンターヘッドレストホルダ21,22のそれぞれは略筒形状に形成されている。サイドヘッドレスト5の2つのヘッドレストステー5bは、それぞれ、それらの長手方向に移動可能な状態で2つのサイドヘッドレストホルダ21の内側空間に挿入される。センターヘッドレスト6の2つのヘッドレストステー6bは、それぞれ、それらの長手方向に移動可能な状態で2つのセンターヘッドレストホルダ22の内側空間に挿入される。
図3に示すように、パネル組立体10の上側領域10fに対応するフロントパネル8の上側領域には、シートバック後方からシートバック前方に向かって膨出する膨出部23が形成されている。かかる膨出部23は、一組のサイドヘッドレストホルダ21と一組のセンターヘッドレストホルダ22との間に位置している。言い換えれば、膨出部23は、サイドヘッドレスト5に対して車両幅方向中央側に位置している。かかる膨出部23の凹状空間は、シートベルト機構7のリトラクタ7b(図3にて破線により示す)を収容可能とする大きさに形成されている。リトラクタ7bは、かかる膨出部23の凹状空間に収容された状態でフロントパネル8に取り付けられる。
図2〜図4に示すように、パネル組立体10のシートバック上下方向の上端部10gには、シートバック上方に突出する折り返し要素として折り返し部24が形成されている。かかる折り返し部24は、シートバック本体4の上端部4aにてシートバック本体4の内部からその外部に突出している。図3及び図4に示すように、折り返し部24はまた、膨出部23に対してシートバック上方に位置している。特に、折り返し部24は、膨出部23のシートバック上下方向の上端縁に形成されると好ましい。膨出部23の凹状空間内のリトラクタ7bから延びるウェビング7aは、シートバック上方に向かって折り返し部24まで延び、さらに、折り返し部24からシートボック前方に向かうように折り返される。しかしながら、本発明はこれに限定されず、パネル組立体に形成される折り返し部の代わりに、別体のアンカー部材がパネル組立体の上端部に取り付けられてもよい。
図3及び図4に示すように、パネル組立体10の車両幅方向の中間領域10hに対応するフロントパネル8の中間領域には、シートバック前方からシートバック後方に向かって湾曲する湾曲部25が形成されている。湾曲部25は、サイドヘッドレスト5に対して車両下方に配置されている。湾曲部25は、シート1に着座した乗員の背中に対応した大きさを有している。特に、湾曲部25は、フロントパネル8の中間領域におけるサイドヘッドレストホルダ21のシートバック上下方向の下端からフロントパネル8のシートバック上下方向の下端までの範囲を占めると好ましい。
図3に示すように、パネル組立体10のフロントパネル8には、シートバック前方からシートバック後方に向かって凹む複数のディンプル部26が形成されている。複数のディンプル部26は、正面視で略円形形状に形成されると好ましい。各ディンプル部26の底はリヤパネル9に当接すると好ましい。
複数のディンプル部26のうち少なくとも一部は、パネル組立体10の第1の支持部10b及び第2の支持部10cを結ぶ第1の直線(一点鎖線により示す)L1上に配置されると好ましい。また、複数のディンプル部26のうち車両幅方向に並ぶ少なくとも一部から成るディンプル列が複数設けられ、かつこのような複数のディンプル列がシートバック上下方向に互いに間隔を空けて配置されると好ましい。この場合、シートバック下方側のディンプル列を構成するディンプル部26の数が、シートバック上方側のディンプル列を構成するディンプル部26の数よりも多くなっていると好ましい。複数のディンプル列は第1の直線L1に対してシートバック下方に配置されると好ましい。さらに、複数のディンプル列は湾曲部25に配置されると好ましい。
図3に示すように、パネル組立体10のフロントパネル8は、シートバック後方からシートバック前方に向かって湾曲する横断面を有する2つのビード部27,28、すなわち、第1及び第2のビード部27,28を含んでいる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、フロントパネルが少なくとも1つのビード部を有していればよく、さらに、ビード部が、シートバック前方からシートバック後方に向かって湾曲する横断面を有していてもよい。
図3及び図4に示すように、第1のビード部27は第2のビード部28に対して車両幅方向外側に位置している。各ビード部27,28は、上述した第1の直線L1に交差するように延びている。各ビード部27,28のシートバック前後方向の深さは、第1の直線L1に近付くに従って徐々に大きくなっている。
さらに、第1及び第2のビード部27,28は次のように構成されると好ましい。図3に示すように、各ビード部27,28の幅は、第1の直線L1に近付くに従って徐々に大きくなっている。各ビード部27,28は、パネル組立体10の第3の支持部10d及び折り返し部24を結ぶ第2の直線(一点鎖線により示す)L2に交差するように延びている。第1のビード部27と第1の直線L1との交差区域27aは、湾曲部25のシートバック上下方向の中央区域に位置する。第2のビード部28と第1の直線L1との交差区域28aもまた、湾曲部25のシートバック上下方向の中央区域25aに位置する。各ビード部27,28は、シートバック上下方向に沿って延びている。図3及び図4に示すように、サイドヘッドレスト5の2つのヘッドレストステー5bは、それぞれ、これら2つのビード部27,28の凹状空間内に2つのビード部27,28の長手方向に沿って挿入可能となっている。
[ウェビングからの荷重に対するシートバック組立体の作用]
ウェビング7aからの荷重に対するシートバック組立体3の作用について説明する。上述のように、シートベルト機構7のリトラクタ7bがパネル組立体10のフロントパネル8の上側領域に取り付けられ、かかるリトラクタ7bからシートバック本体4の上端部4aに向かったウェビング7aは、折り返し部24に掛かりながらシートバック後方からシートバック前方に向かうように方向転換され、方向転換されたウェビング7aはシートバック本体4に対してシートバック前方側で延びている。
そのため、シートバック本体4に対してシートバック前方側でウェビング7aが引っ張られると、ウェビング7aからシートバック本体4の上端部4aの折り返し部24に車両前方に向かう荷重が加えられる。かかる荷重によって、パネル組立体10には第1の直線L1を中心に捩れる荷重(以下、「捩れ荷重」という)が作用することとなる。かかる捩れ荷重によってパネル組立体10のフロントパネル8に作用する応力は、フロントパネル8の中間領域に位置する湾曲部25の中央区域25aに集中し易くなる。
以上、本実施形態に係るシートバック組立体3によれば、第1及び第2のビード部27,28が第1の直線L1に交差するように延び、かつ各ビード部27,28の深さが第1の直線L1に近付くに従って徐々に大きくなっている。そのため、第1及び第2のビード部27,28によって、捩れ荷重に対するパネル組立体10のフロントパネル8の剛性を効率的に高めることができる。また、各ビード部27,28の深さが第1の直線L1に近付くに従って徐々に大きくなっていて、各ビード部27,28が緩やかに湾曲しているので、樹脂製のフロントパネル8をプレス成形する場合には、フロントパネル8の第1及び第2のビード部27,28周辺に皺を発生し難くすることができる。よって、シートバック組立体3の剛性を効率的に高めることができ、さらに、樹脂製のフロントパネル8をプレス成形により作製する場合には、フロントパネル8の第1及び第2のビード部27,28周辺にシワが発生することを防止できる。
本実施形態に係るシートバック組立体3によれば、各ビード部27,28の横断面が、シートバック後方からシートバック前方に向かって湾曲している。そのため、捩れ荷重が作用する場合、各ビード部27,28には圧縮荷重が作用することとなる。一般的に、樹脂成形品、特に、繊維強化樹脂成形品は圧縮荷重に強く、プレス成形品である樹脂製のフロントパネル8の第1及び第2のビード部27,28もまた圧縮荷重に強くなっているので、かかる第1及び第2のビード部27,28によって、捩れ荷重に対するフロントパネル8の剛性を効率的に高めることができる。
本実施形態に係るシートバック組立体3によれば、各ビード部27,28の幅が第1の直線L1に近付くに従って徐々に大きくなっている場合、第1及び第2のビード部27,28によって、捩れ荷重に対するフロントパネル8の剛性をさらに効率的に高めることができる。
本実施形態に係るシートバック組立体3によれば、各ビード部27,28がまた、パネル組立体10の第3の支持部10d及び折り返し部24を結ぶ第2の直線L2に交差している場合、第1及び第2の支持部10b,10c以外の第3の支持部10dと荷重を加えられる折り返し部24と結ぶ第2の直線L2に交差する第1及び第2のビード部27,28によって、フロントパネル8の剛性をさらに効率的に高めることができる。
本実施形態に係るシートバック組立体3によれば、各ビード部27,28の深さが、各ビード部27,28と第1の直線L1との交差区域27a,27bで最大となる場合、このような交差区域27a,27bが、捩れ荷重による応力が集中し易い湾曲部25のシート上下方向の中央区域25aに位置することとなる。そのため、捩れ荷重に対するフロントパネル8の剛性をさらに効率的に高めることができる。
本実施形態に係るシートバック組立体3によれば、サイドヘッドレスト5の2つのヘッドレストステー5bが、それぞれ、高い剛性を有する第1及び第2のビード部27,28によって支持される場合、サイドヘッドレスト5からシートバック本体4に加えられる荷重を、第1及び第2のビード部27,28によって強固に受け止めることができる。その結果、サイドヘッドレスト5からの荷重に対するシートバック組立体3の剛性を効率的に高めることができる。付随的には、第1及び第2のビード部27,28を、サイドヘッドレスト5の2つのヘッドレストステー5bの収容スペースとして有効活用することができる。そのため、シートバック組立体3内の無駄なスペースを削減することができる。
ここまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その技術的思想に基づいて変形及び変更可能である。
1 車両用シート(シート)
3 シートバック組立体
4 シートバック本体
4a 上端部
5 サイドヘッドレスト
5a ヘッドレスト本体
5b ヘッドレストステー
7 シートベルト機構
7a ウェビング
7b シートベルトリトラクタ(リトラクタ)
8 シートバックフロントパネル(フロントパネル)
10 シートバックパネル組立体(パネル組立体)
10b 第1の支持部
10c 第2の支持部
10d 第3の支持部
10e 下側領域
10f 上側領域
10g 上端部
10h 中間領域
24 折り返し部(折り返し要素)
25 湾曲部
25a 中央区域
27 第1のビード部
27a 第1の交差区域
28 第2のビード部
28a 第2の交差区域
L1 第1の直線
L2 第2の直線
F 矢印

Claims (6)

  1. 車両用シートに設けられる車両用シートバック組立体であって、
    樹脂製のシートバックパネルを内部に配置したシートバック本体と、
    帯形状のウェビングを出し入れ可能に構成され、かつ前記シートバック本体に配置されるシートベルトリトラクタと
    を備え、
    前記シートバック本体が、前記シートベルトリトラクタからシートバック上方に向かった前記ウェビングを前記シートバック本体のシートバック前方に折り返させるように構成され、かつ前記シートバック本体の上端部に配置される折り返し要素を有し、
    前記シートバックパネルが、前記シートバックパネルのシートバック上下方向の下側領域における車両幅方向中央側端部に位置する第1の支持部、及び前記シートバックパネルの上側領域における車両幅方向外側端部に位置する第2の支持部にて車体に支持されており、
    前記シートバックパネルが、シートバック前後方向に湾曲する横断面を有するビード部を含んでいる、車両用シートバック組立体において、
    該ビード部が、前記第1及び第2の支持部を結ぶ直線に交差するように延びており、
    前記ビード部のシートバック前後方向の深さが前記直線に近付くに従って徐々に大きくなっている、車両用シートバック組立体。
  2. 前記ビード部の横断面がシートバック後方からシートバック前方に向かって湾曲している、請求項1に記載の車両用シートバック組立体。
  3. 前記ビード部の幅が前記直線に近付くに従って徐々に大きくなっている、請求項1又は2に記載の車両用シートバック組立体。
  4. 前記シートバックパネルが、さらに前記シートバックパネルの下側領域における車両幅方向外側端部に位置する第3の支持部にて前記車体に支持されており、
    前記ビード部がまた、前記折り返し要素及び前記第3の支持部を結ぶさらなる直線に交差している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用シートバック組立体。
  5. 前記シートバックパネルが、その車両幅方向の中間領域をシートバック前方からシートバック後方に向かって湾曲させた湾曲部をさらに含み、
    前記ビード部と前記直線との交差部分が前記湾曲部のシートバック上下方向の中央区域に位置している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用シートバック組立体。
  6. 前記シートバック本体の上端部に配置されるヘッドレストをさらに備え、
    該ヘッドレストが、前記シートバック本体に取り付けられる細長形状のヘッドレストステーを有し、
    前記ビード部が、前記ヘッドレストステーを前記ビード部の凹状空間内にて前記ビード部の長手方向に沿って挿入可能とするように形成されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用シートバック組立体。
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