JP2017217230A - 医療用のチャンネルを洗浄する洗浄器具、及び洗浄方法 - Google Patents

医療用のチャンネルを洗浄する洗浄器具、及び洗浄方法 Download PDF

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雅士 奥野
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昭広 長▲瀬▼
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Abstract

【課題】医療用のチャンネルの内周面を十分に洗浄しつつ、洗浄時間を短縮することができる洗浄器具及び洗浄方法を提供する。【解決手段】洗浄器具は、洗浄器具は、医療用のチャンネルを洗浄する洗浄器具であって、洗浄液を通過させる軸管と、軸管の下流側の端部側に設けられ、樹脂系の発泡性の部材で構成される洗浄部材と、を備え、軸管には、洗浄液を流出させる少なくとも一つの流出孔が、洗浄部材よりも上流側の位置及び洗浄部材と同じ位置の少なくとも一方に形成される。【選択図】図3

Description

本発明の一側面は、医療用のチャンネルを洗浄する洗浄器具、及び洗浄方法に関する。
医療用のチャンネルを洗浄する洗浄器具として、例えば、下記特許文献1に記載のものが用いられる場合がある。このような洗浄器具は、先端にブラシが設けられており、当該ブラシをチャンネルの内部に挿入するとともに、チャンネルの内周面をブラシで洗浄する。
米国特許出願公開2003/0109837号明細書
ここで、上述の特許文献1に示されるような洗浄器具においては、医療用のチャンネルの内壁を十分に洗浄するには、時間をかけてブラシで内壁を洗浄しなくてはならないという問題があった。従って、医療用のチャンネルの内周面を十分に洗浄しつつ、洗浄時間を短縮することが要請されていた。
本発明の一側面に係る洗浄器具は、医療用のチャンネルを洗浄する洗浄器具であって、洗浄液を通過させる軸管と、軸管の下流側の端部側に設けられ、樹脂系の発泡性の部材で構成される洗浄部材と、を備え、軸管には、洗浄液を流出させる少なくとも一つの流出孔が、洗浄部材よりも上流側の位置及び洗浄部材と同じ位置の少なくとも一方に形成される。
このような側面においては、洗浄部材を医療用のチャンネルの内部に挿入した状態で、軸管を介して流出孔から洗浄液を流出させることにより、チャンネルと軸管との間に洗浄液を貯留させることができる。このとき、チャンネルの内周面に付着した汚れが洗浄液に浸されて除去され易い状態となる。この状態でチャンネル内において、洗浄部材が軸管ごと上流側へ移動することで、チャンネルの内周面の汚れを除去することができる。また洗浄部材の移動に伴って、チャンネル内の洗浄液も移動するため、洗浄部材で除去される直前における汚れは、洗浄液で浸されて除去され易くなった状態を経た上で、洗浄部材で除去される。このように、洗浄器具をチャンネル内で往復させることなく、チャンネルから引き抜くだけの動作で洗浄が完了する。以上によって、医療用のチャンネルの内周面を十分に洗浄しつつ、洗浄時間を短縮することができる。
本発明の一側面によれば、医療用のチャンネルの内壁を十分に洗浄しつつ、洗浄時間を短縮することができる。
実施形態に係る洗浄器具を示す斜視図である。 実施形態に係る洗浄方法を説明するための図である。 実施形態に係る洗浄方法を説明するための図である。 実施形態に係る洗浄方法を説明するための図である。 実施形態に係る洗浄方法を説明するための図である。 実施形態に係る洗浄方法を説明するための図である。 変形例に係る洗浄器具を示す断面図である。 比較例及び実施例の条件を示す表である。 実施例で用いられる洗浄液の条件を示す図である。 評価結果を示すグラフである。 評価結果を示すグラフである。 変形例に係る洗浄器具を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態にかかる洗浄器具は、医療用のチャンネルを洗浄するための器具である。洗浄器具1が用いられる医療用のチャンネル10(図2参照)は、例えば、内視鏡のチューブ、医療用吸引器の吸引管などである。このようなチャンネル10の材質として、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、ステンレス鋼等が挙げられる。本実施形態において洗浄対象となる汚れは、医療用のチャンネルに付着する汚れであるため、例えば、組織片、血液、粘液、糞便、炭水化物、タンパク質、脂肪等の汚れである。図1に示すように、洗浄器具1は、軸管2と、洗浄部材3と、洗浄液供給部4と、を備えている。
軸管2は、洗浄液を通過させるための部材である。軸管2の先端側には洗浄部材3が設けられ、軸管2の他端側には洗浄液供給部4が設けられる。軸管2は、内部に貫通孔を有する管状部材であり、例えば、外径は1〜3mmに設定されてよい。内径は特に限定されず、洗浄液を流すことができ、且つ、軸管2として十分な強度を確保できる範囲で適宜設定すればよい。軸管2の材質は特に限定されないが、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、POM(ポリアセタール)、ナイロン等を用いてよい。
洗浄部材3は、軸管2の下流側の端部側に設けられる部材である。洗浄部材3は、軸管2の外周面を取り囲むように形成された円筒状の部材である。すなわち、洗浄部材3の中央位置に軸方向の貫通孔が形成され、当該貫通孔を軸管2が通過する構成となる。この場合、軸管2の下流側の先端は洗浄部材3以外の部材によって封止される。ただし、洗浄部材3は、外周面を取り囲まず、軸管2の先端に設けられていてもよい。この場合、洗浄部材3自体には貫通孔は設けられず、洗浄部材3が軸管2の下流側の先端の開口を封止するように設けられる。洗浄部材3の外径は、洗浄対象となるチャンネル10の内径よりも大きいことが好ましいが、特に限定されるものではない。例えば、洗浄部材3の外径が、チャンネル10の内径と同一又は僅かに小さい場合であっても、洗浄部材3がチャンネル10の内周面10aから汚れを除去できる限り、大きさは特に限定されない。洗浄部材3の軸方向における長さは、洗浄能力を確保できる範囲でどのように設定されてもよい。
洗浄部材3は、樹脂系の発泡性の部材で構成される。具体的には、洗浄部材3は、ポリウレタン、PE(ポリエチレン)、ポリオレフィン等によって構成される。洗浄部材3として、スポンジやテガダーム(商標、3M社製)のフォームドレッシングが用いられる。スポンジとしてMAPS(商標、イノアック社製)等を用いてよい。なお、洗浄部材3は発泡性の部材であるため、オーリングのようなゴム部材よりも硬度が低い。例えば、洗浄部材3の硬度は、60ASKER−C以下であってよい。なお、ISO7619−1のショアAに換算した場合、洗浄部材3の硬度は約35Hs以下であってよい。なお、洗浄部材3の硬度の下限は特に限定されないが、例えば6ASKER−Cであってよい。ただし、当該値より小さい硬度であってもよい。
洗浄液供給部4は軸管2の上流側の端部に設けられて、軸管2の内部に洗浄液を供給する部材である。洗浄液供給部4は、例えばシリンジによって構成される。ただし、洗浄液供給部4は、洗浄液さえ供給できれば何でもよく、例えば、ポンプ、バルーン状容器等によって構成されてもよい。洗浄液は、チャンネル10の洗浄を行うことができる限り、どのような液体を採用してもよいが、水に比して表面張力が低いことが好ましい(ただし、水を採用してもよい)。洗浄液として、例えば、洗剤、アルコール、パラフィン溶剤、フッ素化溶媒等を採用してよい。チャンネル10のチューブがPTFEによって構成されている場合、PTFEの表面張力(約19mN/m)に近い表面張力を有するNovec(登録商標、3M社製)を採用してよい。なお、水の表面張力が約73mN/mであるのに対し、Novecの表面張力は約14mN/mである。チャンネルと表面張力の近い洗浄液を用いる場合、洗浄液が内周面にぬれ広がりやすく、微細な隙間へ洗浄液が入り込みやすくなるため、細かい汚れを除去することができ、洗浄力が向上する。
軸管2には、洗浄液を流出させる流出孔5が形成されている。流出孔5は、洗浄部材3よりも上流側の位置及び洗浄部材3と同じ位置の少なくとも一方に形成される。本実施形態では、流出孔5の上流側の先端付近において、軸方向に沿って複数(ここでは3つ)形成されている。また、流出孔5は、軸管2の軸線を挟んで両側の管壁に形成されてよい。このように、周方向において流出孔5は二カ所に形成されてよいが、1カ所であってもよく三カ所以上に形成されてもよい。
次に、図2〜図6を参照して、本実施形態に係る医療用のチャンネルの洗浄方法について説明する。
まず、上述のように構成された洗浄器具を準備する第1の工程が実行される。次に、図2及び図3に示すように、チャンネル10の内部に洗浄器具1を挿入する第2の工程が実行される。第2の工程では、まず、図2に示すように、内周面10aに汚れGが付着した医療用のチャンネル10を準備する。次に、図3に示すように、チャンネル10の内周面10aに洗浄器具1の洗浄部材3が嵌め込まれた状態となるように、チャンネル10内部に洗浄器具1が挿入される。なお、このとき、チャンネル10の下流の端部側(図においてはチャンネル10の下端側)に洗浄部材3が配置されるように、洗浄器具1がチャンネル10内部に配置される。
次に、図4に示すように、軸管2内に洗浄液Lを通過させることで、洗浄部材3よりも上流側であって、チャンネル10と軸管2との間の空間に洗浄液Lを貯留させる第3の工程が実行される。第3の工程では、洗浄液供給部4から軸管2内へ洗浄液Lの供給が行われ、当該洗浄液Lは、軸管2の流出孔5から流出し、チャンネル10と軸管2との間の空間に貯留される。このとき、チャンネル10の下流側の内周面10aの汚れGは、洗浄液Lに浸されて除去され易い状態となる。
次に、図5及び図6に示すように、洗浄器具1を上流側へ向かってチャンネル10から引き抜くことで、洗浄部材3でチャンネル10の内周面10aを洗浄する第4の工程が実行される。第4の工程では、洗浄部材3が内周面10aから汚れGを除去しながらチャンネル10内を上流側へ移動する。なお、洗浄部材3の移動に伴って、チャンネル10内の洗浄液Lも上流側へ移動する。すなわち、汚れGは、洗浄部材3で除去される直前において、洗浄液Lに浸されて除去され易くなった状態を経た上で、洗浄部材3に除去される。以上により、図6に示すように、チャンネル10の内周面10aから汚れが除去される。
次に、本実施形態に係る洗浄器具1の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る洗浄器具1では、洗浄部材3を医療用のチャンネル10の内部に挿入した状態で、軸管2を介して流出孔5から洗浄液を流出させることにより、チャンネル10と軸管2との間に洗浄液を貯留させることができる。このとき、チャンネル10の内周面10aに付着した汚れが洗浄液に浸されて除去され易い状態となる。この状態でチャンネル10内において、洗浄部材3が軸管2ごと上流側へ移動することで、チャンネル10の内周面10aの汚れを除去することができる。また洗浄部材3の移動に伴って、チャンネル10内の洗浄液も移動するため、洗浄部材3で除去される直前における汚れは、洗浄液で浸されて除去され易くなった状態を経た上で、洗浄部材3で除去される。このように、洗浄器具1をチャンネル10内で往復させることなく、チャンネル10から引き抜くだけの動作で洗浄が完了する。以上によって、医療用のチャンネル10の内周面10aを十分に洗浄しつつ、洗浄時間を短縮することができる。
以上説明したように、本発明の一側面に係る洗浄器具は、医療用のチャンネルを洗浄する洗浄器具であって、洗浄液を通過させる軸管と、軸管の下流側の端部側に設けられ、樹脂系の発泡性の部材で構成される洗浄部材と、を備え、軸管には、洗浄液を流出させる少なくとも一つの流出孔が、洗浄部材よりも上流側の位置及び洗浄部材と同じ位置の少なくとも一方に形成される。
このような側面においては、洗浄部材を医療用のチャンネルの内部に挿入した状態で、軸管を介して流出孔から洗浄液を流出させることにより、チャンネルと軸管との間に洗浄液を貯留させることができる。このとき、チャンネルの内周面に付着した汚れが洗浄液に浸されて除去され易い状態となる。この状態でチャンネル内において、洗浄部材が軸管ごと上流側へ移動することで、チャンネルの内周面の汚れを除去することができる。また洗浄部材の移動に伴って、チャンネル内の洗浄液も移動するため、洗浄部材で除去される直前における汚れは、洗浄液で浸されて除去され易くなった状態を経た上で、洗浄部材で除去される。このように、洗浄器具をチャンネルから引き抜くだけの動作で洗浄が完了する。以上によって、医療用のチャンネルの内周面を十分に洗浄しつつ、洗浄時間を短縮することができる。
また、他の側面に係る洗浄器具において、洗浄部材は、軸管の外周面を取り囲むように形成されていてよい。このような構成によれば、チャンネルの洗浄時においては、洗浄部材は、チャンネルの内周面と軸管の外周面との間で挟み込まれる状態にて、チャンネルの内周面の汚れを除去する。従って、発泡性の部材である洗浄部材がチャンネルの内周面に押し付けられ易くなり、汚れを除去し易くなる。
また、他の側面に係る洗浄器具において、軸管には、複数の流出孔が形成されてよい。このような構成によれば、複数の流出孔から洗浄液を流出させることができるため、洗浄液をチャンネルと軸管との間へ供給する時間を短縮することができる。
また、他の側面に係る洗浄方法は、医療用のチャンネルを洗浄する洗浄方法であって、洗浄液を通過させる軸管と、軸管の下流側の先端側に設けられ、樹脂系の発泡性の部材で構成される洗浄部材と、を備える洗浄器具を準備する第1の工程と、チャンネルの内部に洗浄器具を挿入する第2の工程と、軸管内に洗浄液を通過させることで、洗浄部材よりも上流側であって、チャンネルと軸管との間の空間に洗浄液を貯留させる第3の工程と、洗浄器具を上流側へ向かってチャンネルから引き抜くことで、洗浄部材でチャンネルの内周面を洗浄する第4の工程と、を備える。
このような側面においては、第2の工程で、洗浄部材を医療用のチャンネルの内部に挿入し、第3の工程で、軸管を介して流出孔から洗浄液を流出させることにより、チャンネルと軸管との間に洗浄液を貯留させることができる。このとき、チャンネルの内周面に付着した汚れが洗浄液に浸されて除去され易い状態となる。第4の工程で、この状態でチャンネル内において、洗浄部材が軸管ごと上流側へ移動することで、チャンネルの内周面の汚れを除去することができる。また洗浄部材の移動に伴って、チャンネル内の洗浄液も移動するため、洗浄部材で除去される直前における汚れは、洗浄液で浸されて除去され易くなった状態を経た上で、洗浄部材で除去される。以上によって、医療用のチャンネルの内周面を十分に洗浄しつつ、洗浄時間を短縮することができる。
また、他の側面に係る洗浄方法において、洗浄液は、水に比して表面張力が低くてよい。これにより、洗浄液がチャンネルの内周面に浸透し易くなり、洗浄力を向上できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図7に示すように、軸管2に対して、軸方向に沿って複数(ここでは3つ)の洗浄部材3を設けてもよい。洗浄部材3は、軸方向に沿って互いに離間するように形成されている。それぞれの洗浄部材3に対する上流側の位置には、流出孔5が形成されている。このように、洗浄器具内における洗浄部材3が複数設けられることにより、複数箇所でチャンネルを洗浄できるため、洗浄力を向上させることができる。
また、図12に示すように、流出孔5は、洗浄部材3と同じ位置に形成されてもよい。このような形態であっても、洗浄部材3からしみ出した洗浄液が、チャンネルと軸管2との間の空間であって、洗浄部材3よりも上流側の空間に貯留される。なお、複数の流出孔5のうち、一部が洗浄部材3より上流側に形成され、他の一部が洗浄部材3と同じ位置に形成されてもよい。
[実施例]
以降に本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(汚染モデル)
まず、各洗浄器具及び条件における洗浄力を調べるための実験用の汚染モデルを作成した。ここでは、約10cmに裁断したナフロン(登録商標)PTFEチューブ10本を、テストソイル(0.1%クルクミン含有ラード)1mLを50mLのイソペンタンに溶解させた液に浸し、セルストレーナを配置した遠沈管に立て自然乾燥させた。
(洗浄器具)
次に、洗浄器具を準備した。軸管として、ポリエチレンチューブホース(以下PEチューブホース)を切り取り、洗浄部材としてスポンジ及びテガダーム(登録商標)フォーム・ドレッシングをφ5mmに打ち抜き、中央にφ2mmの穴をあけてPEチューブホースを通した。その後、PEチューブホースの片端にグルーガン(株式会社 大創産業、使用グルースティック:K−14−12、EVA樹脂60%、石油樹脂40%)を用いてスポンジを留めた。また、以下PEチューブホースの片端をグルーガンにより塞いだ。片端に留めたスポンジ近くのPEチューブホースの表面にトップ注射針22G R.B.で計6ヶ所に小孔を開けることで流出孔を形成した。
(実施例1〜21)
実施例1では、上述の洗浄器具を用い、洗浄液を入れずに洗浄部材のみで洗浄した。実施例2では、イソペンタンを洗浄液として用いて洗浄した。実施例3では、イソオクタンを洗浄液として洗浄した。実施例4では、KF−96−0.65CSを洗浄液として用いて洗浄した。実施例5では、KF−96−1CSを洗浄液として用いて洗浄した。実施例6では、Novec 7100を洗浄液として用いて洗浄した。実施例7では、Novec 7200を洗浄液として用いて洗浄した。実施例8では、EtOHを洗浄液として用いて洗浄した。実施例9では、IPAを洗浄液として用いて洗浄した。実施例10では、水を洗浄液として用いて洗浄した。実施例11では、アルカリ洗浄剤を洗浄液として用いて洗浄した。実施例12では、Biofilm Removal Multi−EnzymeCleaner for Endoscopes 70508Eを洗浄液として用いて洗浄した。実施例13では、Concentrated Biofilm Removal Multi−enzyme Cleaner70509を洗浄液として用いて洗浄した。実施例14では、食器用洗剤であるJOY(登録商標、P&G社製)を洗浄液として用いて洗浄した。実施例15では、TEGO Wet280を洗浄液として用いて洗浄した。実施例16では、TEGO WetKL245を洗浄液として用いて洗浄した。実施例17では、ユニグリ MK−207を洗浄液として用いて洗浄した。実施例18では、ユニグリ MK−207Gを洗浄液として用いて洗浄した。実施例19では、サーフィノール465を洗浄液として用いて洗浄した。実施例20では、ダイノール604を洗浄液として用いて洗浄した。実施例21では、オルフィンEXP4200を洗浄液として用いて洗浄した。いずれの実施例においても、洗浄器具を1回引き抜いた。すなわち、洗浄部材は汚染モデルのチューブを0.5往復したこととなる。
(比較例)
比較例1では、汚染モデルで用いるチューブを汚染させることなく、そのままの状態のチューブとして準備した。比較例2では、ブラシで洗浄することなく、汚染モデルをそのままの状態で測定した。比較例3では、BW−20Tブラシ(オリンパス社製)を汚染モデルのチューブ内で3往復させて洗浄した。このとき、洗浄液としてJOYを用いた。実施例及び比較例の条件については図8に示し、洗浄液の詳細については図9に示す。なお、図8には、後述の図10,11と対応付けるための番号が付されている。
(評価)
実施例2〜21ではシリンジを用い、かつ、比較例3ではマイクロピペットを用いて、それぞれ汚染モデルのチューブ内壁に約0.1mLの洗浄液を入れた。実施例1〜21では洗浄器具をチューブから一気に引き抜いた。比較例3ではブラシを3往復させた。その後、チューブ内を流水でよく洗い流した後、チューブ片側をφ5mmに打ち抜いたシリコーンゴムで塞ぎ、750μLの無水エタノールを添加した。チューブの残る片側を同様にシリコーンゴムで塞ぎ、封入された無水エタノール液が均一な色になるまで手でゆっくりと振盪した。上記チューブをUV下で確認した後、Thermo ScientificTM NuncTM F96 MicroWellTM黒色(以下マイクロプレート)に100μLずつアプライしマイクロプレートリーダーにて蛍光強度を測定した。
測定結果を図10及び図11に示す。なお、図10,11の縦軸は、励起波長485nm、蛍光波長590nmでの蛍光強度の値を示している。また、棒グラフ自体は各チューブに残ったテストソイル中のクルクミンが放つ蛍光強度の値を示し、各棒グラフのバーは2×標準誤差(平均値の95%信頼区間)の値を示している。図10,11の横軸は図8に示す、比較例及び実施例に対して付された番号を示している。図10及び図11から理解されるように、各実施例ではチューブに残存した汚れが少なく、十分に汚れを除去できることが理解できる。比較例2,3は、いずれも水を用いて洗浄器具を用いて洗浄した実施例10よりもチューブに汚れが残存していた。また、各実施例は洗浄部材をチューブ内で0.5往復させただけであり、比較例3でブラシを3往復させる場合に比して短時間で洗浄ができることが理解される。
1…洗浄器具、2…軸管、3…洗浄部材、4…洗浄液供給部、5…流出孔、10…チャンネル。

Claims (5)

  1. 医療用のチャンネルを洗浄する洗浄器具であって、
    洗浄液を通過させる軸管と、
    前記軸管の下流側の端部側に設けられ、樹脂系の発泡性の部材で構成される洗浄部材と、を備え、
    前記軸管には、前記洗浄液を流出させる少なくとも一つの流出孔が、前記洗浄部材よりも上流側の位置及び前記洗浄部材と同じ位置の少なくとも一方に形成される、洗浄器具。
  2. 前記洗浄部材は、前記軸管の外周面を取り囲むように形成されている、請求項1に記載の洗浄器具。
  3. 前記軸管には、複数の前記流出孔が形成される、請求項1又は2に記載の洗浄器具。
  4. 医療用のチャンネルを洗浄する洗浄方法であって、
    洗浄液を通過させる軸管と、前記軸管の下流側の先端側に設けられ、樹脂系の発泡性の部材で構成される洗浄部材と、を備える洗浄器具を準備する第1の工程と、
    前記チャンネルの内部に前記洗浄器具を挿入する第2の工程と、
    前記軸管内に前記洗浄液を通過させることで、前記洗浄部材よりも上流側であって、前記チャンネルと前記軸管との間の空間に洗浄液を貯留させる第3の工程と、
    前記洗浄器具を前記上流側へ向かって前記チャンネルから引き抜くことで、前記洗浄部材で前記チャンネルの内周面を洗浄する第4の工程と、を備える洗浄方法。
  5. 前記洗浄液は、水に比して表面張力が低い、請求項4に記載の洗浄方法。
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