JP2017216636A - 撮像装置及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 連続撮影時の動作の効率化を行い連続撮影時の駒速を向上させる。【解決手段】 連続撮影が可能な撮像装置であって、撮像素子と、メカニカルシャッタと、前記撮像素子の撮像開始のために前記メカニカルシャッタを用いるか電子シャッタを用いるかを選択する選択手段と、前記撮像素子から出力される信号に基づいてフリッカー検知を行う検知手段と、を有し、前記選択手段は、連続撮影の2駒目以降の撮像において、前記検知手段の検知結果に応じて前記メカニカルシャッタを用いるか前記電子シャッタを用いるかを選択する。【選択図】 図4
Description
本発明は、撮像装置による連続撮影時の制御に関する。
近年、デジタルカメラや携帯電話などの撮像装置の高感度化が進んでいる。そのため、室内のような比較的暗い環境下においても、シャッタースピードを高速にした(露光時間を短くした)撮影により、ブレを抑えた明るい画像を取得することが可能になってきている。
また、室内光源として普及している蛍光灯は商用電源周波数の影響により、周期的に照明光がゆらぐ現象であるフリッカーが生じる。このようなフリッカーが生じる光源(以下、フリッカー光源とする)下でシャッタースピードを高速にした撮影を行うと、1つの画像内で露出ムラや色ムラが発生したり、連続して撮影した複数の画像間で露出や色温度のばらつきが発生したりする場合がある。
このような問題に対して、特許文献1では、フリッカーの光量変化の中で光量が最大となるタイミングと略一致するように撮像を行うタイミングを調節する技術が提案されている。
特許文献1では、連続撮影を行う前にフリッカーが検出されない場合は、撮像の合間にフリッカーの光量変化の中で光量が最大となるタイミングを算出しないことで、連続撮影時の動作の効率化を行っている。
しかしながら、特許文献1では、フリッカーの検出に関わる動作を省略して動作の効率化を行っているだけで、連続撮影時の駒速を向上させるためには更なる動作の効率化が望まれる。
そこで、本発明は、連続撮影時の動作の効率化を行い連続撮影時の駒速を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、連続撮影が可能な撮像装置であって、撮像素子と、メカニカルシャッタと、前記撮像素子の撮像開始のために前記メカニカルシャッタを用いるか電子シャッタを用いるかを選択する選択手段と、前記撮像素子から出力される信号に基づいてフリッカー検知を行う検知手段と、を有し、前記選択手段は、連続撮影の2駒目以降の撮像において、前記検知手段の検知結果に応じて前記メカニカルシャッタを用いるか前記電子シャッタを用いるかを選択することを特徴とする。
本発明によれば、連続撮影時の動作の効率化を行い連続撮影時の駒速を向上させることができる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る実施形態の撮像装置である一眼レフデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る実施形態の撮像装置である一眼レフデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
図1において、101は、カメラ本体に着脱可能な撮影レンズである。102は、撮影レンズに含まれるフォーカスレンズの駆動制御を行うAF(オートフォーカス)駆動部である。AF駆動部102は、例えばDCモータやステッピングモータによって構成され、マイクロコンピュータ123の制御によって撮影レンズ101のフォーカスレンズ位置を変化させてピント合わせを行う。
103は、撮影レンズ101に含まれるズームレンズの駆動制御を行うズーム駆動部である。ズーム駆動部103は、例えばDCモータやステッピングモータによって構成され、マイクロコンピュータ123の制御によって撮影レンズ101のズームレンズ位置を変化させて撮影レンズ101の焦点距離を変化させる。
104は、カメラ本体に入射する光量を調整する絞りである。105は、絞り104の駆動制御を行う絞り駆動部である。絞り104の駆動量はマイクロコンピュータ123によって算出され、絞り駆動部105によって絞り104の開口径を変化させて光学的な絞り値を変化させる。
106は、撮影レンズ101から入射した光束を導く方向をファインダ側と撮像素子側とに切替えるための主ミラーである。主ミラー106は、通常時はファインダ側へと光束を導くように光束を反射させる位置(第1の位置)に配されている。一方、撮影が行われる場合には、撮像素子112へと光束を導くように上方に跳ね上がり光束を反射しない位置(第2の位置)に待避する。また、主ミラー106はその中央部が入射光の一部を透過できるようにハーフミラーとなっており、光束の一部を焦点検出を行うためのセンサに入射するように透過させる。
107は、主ミラー106から透過してきた光束を反射させ焦点検出を行うためのセンサ(焦点検出回路109内に配置されている)に導くためのサブミラーである。
108は、ファインダ光学系で、ペンタプリズム部、ピント板、アイピースレンズ、ファインダ窓などによって構成させる。また、ファインダ光学系には、ファインダ側に導かれた光束の一部を受光し、被写体の測光値を得るCCDやCMOSを用いた測光センサがある。
109は焦点検出回路であり、主ミラー106の中央部を透過し、サブミラー107で反射された光束は、焦点検出回路109の内部に配置された光電変換を行うためのセンサに到達する。フォーカス演算に用いるデフォーカス量は、センサの出力を演算することによって求められる。マイクロコンピュータ123は、演算結果を評価してAF駆動部102に指示し、フォーカスレンズを駆動させる。
110は先幕と後幕を有するフォーカルプレーンシャッタ(メカニカルシャッタ)であり、所定の方向に走行することで撮像素子112を遮光する位置と露光させる位置とに移動可能である。111はシャッタ駆動回路であり、フォーカルプレーンシャッタ110を駆動する。フォーカルプレーンシャッタの開口時間(撮像素子112を露光させる時間)はマイクロコンピュータ123によって制御される。
112は、CCDやCMOSセンサなどの撮像素子であり、撮影レンズ101によって結像された被写体像を電気信号に変換する。113はクランプ回路、114はAGC回路である。クランプ回路113やAGC回路114は、A/D変換をする前の基本的なアナログ信号処理を行い、マイクロコンピュータ123により、クランプレベルやAGC基準レベルの変更が行われる。115はA/D変換器であり、撮像素子112のアナログ出力信号をデジタル信号(画像データ)に変換する。116は映像信号処理回路であり、ゲートアレイなどのロジックデバイスにより実現され、A/D変換器により変換されたデジタル信号に、例えば、フィルター処理、色変換処理、ガンマ処理などの各種の信号処理を行う。
117は、EVF(電子ビューファインダ)モニタ118の駆動制御を行うEVF駆動回路である。
119は、メモリコントローラである。120は、メモリである。121はコンピュータ等と接続可能な外部インタフェースである。122、はバッファメモリである。
映像信号処理回路116は、撮像素子112からの信号や、メモリコントローラ119から逆に入力される画像データを、EVF駆動回路117を通してEVFモニタ118に出力することも可能である。これらの機能切り替えはマイクロコンピュータ123の指示により行われる。また、映像信号処理回路116は、必要に応じて撮像素子112の信号の露出情報やホワイトバランスなどの情報をマイクロコンピュータ123に出力することが可能である。それらの情報を基に、マイクロコンピュータ123はホワイトバランスやゲイン調整の指示を行う。連続撮影動作の場合においては、一旦、未処理のままバッファメモリ122に画像データを格納し、メモリコントローラ119を通して未処理の画像データを読み出し、映像信号処理回路116にて画像処理や圧縮処理を行い連続撮影を行う。
メモリコントローラ119では、映像信号処理回路116から入力された未処理の画像データをバッファメモリに格納し、処理済みの画像データをメモリ120に格納する。また、逆にバッファメモリ122やメモリ120から画像データを映像信号処理回路116に出力する。メモリ120は取り外し可能である場合もある。メモリコントローラ119は、コンピュータ等と接続可能な外部インターフェース121を介してメモリ120に記憶されている画像を出力可能である。
123はマイクロコンピュータであり、例えば内部にALU、ROM、RAMやA/Dコンバータ、タイマー、シリアル通信ポート(SPI)等を内蔵ししていて、カメラの全体制御を行う。また、マイクロコンピュータ123は、測光センサから出力される信号や撮像素子112から出力される信号に基づいて、被写体の光量変化特性を算出することができる。光量変化特性を算出方法は、例えば、特開2016−015615号公報に記載されているような、連続して出力される信号を比較して算出する方法や、出力される信号に対応する画像における輝度ムラの位置の画像間の変化を用いて算出する方法などでよい。以下では、被写体の光量変化特性の算出を、フリッカー検知と呼ぶものとする。
また、マイクロコンピュータ123は、撮像素子112の各ラインのリセット制御を行うことで、いわゆる、電子シャッタ機能を実現することができる。以下では、撮像素子112の蓄積開始タイミング制御をフォーカルプレーンシャッタ110を走行させて行うことをメカ先幕制御と呼び物とする。また、撮像素子112の蓄積開始タイミング制御を撮像素子112の各ラインのリセット制御をして行うことを電子先幕制御と呼ぶものとする。撮像素子112の各ラインのリセット制御方法や撮像素子112の詳細な構造は、特開2016−015615号公報に記載されているような公知技術を用いればよいため詳細な説明は省略する。
124は操作部材であり、マイクロコンピュータ123にその状態を伝え、マイクロコンピュータ123は操作部材124の変化に応じて各部を制御する。125はスイッチ1(以後SW1)、126はスイッチ2(以後SW2)である。スイッチSW1とスイッチSW2は、レリーズボタンの操作でオンオフするスイッチであり、それぞれ操作部材124の入力スイッチのうちの1つである。スイッチSW1のみオンの状態はレリーズボタン半押し状態であり、この状態でオートフォーカスの動作を行ったり、測光動作を行う。スイッチSW1、SW2が共にオンの状態はレリーズボタンの全押し状態であり、画像を記録するためのレリーズボタンがオン状態である。この状態で撮像が行われる。またスイッチSW1、SW2がONし続けている間は連続撮影が行われる。
操作部材124には、他に、ISO設定ボタン、画像サイズ設定ボタン、画質設定ボタン、情報表示ボタン、EVFモニタ118にライブビュー画像を表示させるためのLV開始ボタンなどがある。LV開始ボタンがユーザーに操作されると、マイクロコンピュータ123は、主ミラー106とフォーカルプレーンシャッタ110を駆動させ撮像素子112へと光束が入射する状態にする。そして、撮像素子112で得られた画像はEVFモニタ118にて逐次視認でき、ユーザーはその画像によって構図やピントの確認をすることができる。
127は液晶駆動回路であり、128は外部液晶表示部材、129はファインダ内液晶表示部材である。液晶駆動回路127は、マイクロコンピュータ123の表示内容命令に従って、外部液晶表示部材128やファインダ内液晶表示部材129を駆動する。また、ファインダ内液晶表示部材129には、不図示のLEDなどのバックライトが配置されており、そのLEDも液晶駆動回路127で駆動される。マイクロコンピュータ123は、設定されているISO感度、画像サイズ、画質に応じた画像サイズの予測値データと、メモリコントローラ119を通して確認したメモリの容量とに基づいて撮影可能残数を演算することができる。撮影可能残数は、必要に応じて外部液晶表示部材128、ファインダ内液晶表示部材129にも表示することができる。
130は不揮発性メモリ(EEPROM)であり、カメラに電源が入れられていない状態でも、データを保存することができる。131は電源部であり、各ICや駆動系に必要な電源を供給する。
次に、EVFモニタ118にライブビュー画像を表示させている状態で連続撮影を開始した場合の動作について、図2〜4を用いて説明する。図2は、連続撮影の前にフリッカーが検知されている場合の連続撮影時の動作を示す図であり、図3は、連続撮影の前にフリッカーが検知されていない場合の連続撮影時の動作を示す図である。図4は、ライブビュー画像を表示させている状態で連続撮影を開始した場合の動作を示す図である。
LV開始ボタンが操作されると、ステップS401でマイクロコンピュータ123は、撮像素子112から出力される信号に基づいてフリッカー検知を行い、検知結果をマイクロコンピュータ123内のRAMに保持する。フリッカー検知の方法は前述したように特に限定されないが、主ミラー106とフォーカルプレーンシャッタ110を駆動させ撮像素子112へと光束が入射する状態となっているため、撮像素子112から出力される信号を用いる。ただし、フリッカー検知に用いる信号に対応する画像はライブビュー画像には不適切であるため、撮像素子112からライブビュー画像に対応する信号とは別にフリッカー検知に用いる信号を出力させる必要がある。そこで、ライブビュー画像に対応する信号を出力させる前にフリッカー検知に用いる信号を出力させるようにしてもよいし、ライブビュー画像に対応する信号とフリッカー検知に用いる信号とを所定の順序で出力させるようにしてもよい。
ステップS402でマイクロコンピュータ123は、レリーズボタンがオン状態か否かを判定する。レリーズボタンがオン状態であればステップS403へ移行し、レリーズボタンがオン状態でなければステップS401へ移行する。なお、ステップS401へ移行するたびにフリッカー検知を行う必要なく、前述したように所定のタイミングだけフリッカー検知を行えばよい。
ステップS403でマイクロコンピュータ123は、電子先幕制御で撮像を行う。電子先幕制御で撮像を行う場合、撮像素子112の蓄積時間は撮像素子112のリセット制御が行われてからフォーカルプレーンシャッタ110の後幕で撮像素子112が遮光されるまでとなる。ステップS501でマイクロコンピュータ123内のRAMに保持されている検知結果に基づいて、被写体に光量変化が生じている(フリッカーが生じている)場合は、被写体の光量変化がもっとも少ないタイミングに合わせて撮像を行う。被写体の光量変化がもっとも少ないタイミングに合わせて撮像を行うことで、1つの画像内で露出ムラや色ムラが発生することを抑えることができる。一方、フリッカーが生じていない場合は、極力レリーズタイムラグが生じないように撮像を行う。
撮像を行った後、次の撮像に備え、ステップS404でマイクロコンピュータ123は、フォーカルプレーンシャッタ110をチャージする。チャージされることで、フォーカルプレーンシャッタ110の先幕は撮像素子112を遮光する状態となり、後幕は光路から退避した状態となる。
ステップS405でマイクロコンピュータ123は、レリーズボタンがオン状態か否かを判定する。ここでレリーズボタンがオン状態であれば連続撮影だと判断してステップS407へ移行し、レリーズボタンがオン状態でなければステップS406へ移行する。
ステップS406でマイクロコンピュータ123は、EVFモニタ118にライブビュー画像を表示させるため、フォーカルプレーンシャッタ110の先幕を走行させ撮像素子112へと光束が入射する状態にする。
ステップS407でマイクロコンピュータ123は、マイクロコンピュータ123内のRAMに保持されている検知結果に基づいて、被写体に光量変化が生じている(フリッカーが生じている)か否かを判定する。
フリッカーが生じている場合にはステップS408へ移行し、フリッカーが生じていない場合にはステップS411へ移行する。
ステップS408でマイクロコンピュータ123は、フリッカー検知用の信号を撮像素子112から出力させるため、フォーカルプレーンシャッタ110の先幕を走行させ撮像素子112へと光束が入射する状態にする。
ステップS409でマイクロコンピュータ123は、撮像素子112から出力される信号に基づいてフリッカー検知を行い、検知結果をマイクロコンピュータ123内のRAMに保持する。ここでフリッカー検知を行うのは、被写体の光量変化がもっとも少ないタイミングに合わせて撮像を行うことができるように、被写体の光量変化特性を最新の情報に更新するためである。
フリッカー検知が行われた後、ステップS410でマイクロコンピュータ123は、フリッカーの検知結果に基づいて撮像タイミングを調整し電子先幕制御で撮像を行う。その後、ステップS404へ移行する。
ステップS407でフリッカーが生じていないと判定された場合、ステップS411でマイクロコンピュータ123は、メカ先幕制御で撮像を行う。その後、ステップS404へ移行する。
以上のように、連続撮影の2駒目以降は、フリッカーが生じているか否かに応じて電子先幕制御で撮像を行うかメカ先幕制御で撮像を行うかを選択している。
フリッカーが生じている場合、撮像素子112からフリッカー検知用の信号を出力させるために撮像前にフォーカルプレーンシャッタ110の先幕を走行させる。そして、フリッカー検知が行われた後に撮像を行うときには、再びの先幕をチャージせずに電子先幕制御を行うことで、先幕をチャージするための時間を省略しレリーズタイムラグを抑制することができる。
一方、フリッカーが生じていない場合、撮像素子112からフリッカー検知用の信号を出力させる必要がないため、メカ先幕制御で撮像を行う。フリッカーが生じていない場合にも電子先幕制御を行うと、電子先幕制御を行うために要する時間だけレリーズタイムラグが長くなる。そこで、フリッカーが生じていない場合は、メカ先幕制御で撮像を行うことで、レリーズタイムラグを抑制することができる。
ここで、フリッカーが生じている場合の連続撮影時の動作について図2を用いて説明する。図2は連続撮影時の撮像素子112の状態を示していて、斜線部分は撮像素子112の電荷蓄積期間を示しており、色付き部分は撮像素子112が遮光されている状態を示している。
図2において、1駒目は電子先幕制御で撮像を行う。このときフォーカルプレーンシャッタ110の後幕も走行して、撮像後には後幕により撮像素子112が遮光された状態となる。その後、次の撮像に備えフォーカルプレーンシャッタ110の先幕と後幕がチャージされるが、先幕と後幕のチャージ中及びチャージ後は撮像素子112が遮光された状態が維持される。
次に、撮像素子112からフリッカー検知用の信号を出力させるために撮像前に先幕を走行させる。ここでは後幕は走行しないので、撮像素子112は露光状態となる。この露光状態では、撮像素子112で光電変換が行われ電荷が蓄積されていく。そこで、撮像素子112のリセット制御(電子先幕制御)を行うことで電荷蓄積を開始させ、所定時間後に蓄積された電荷を転送し電荷蓄積を終了させる。なお、図2では、フリッカー検知用の信号を出力させるための蓄積を1回だけ行っているように記載しているが、フリッカー検知用の信号を出力させるための蓄積はフリッカー検知に必要な回数だけ行えばよい。
フリッカー検知用の信号を出力させるための蓄積が終了したとき、撮像素子112は露光状態のままである。そこで、2駒目の撮像では、フォーカルプレーンシャッタ110の先幕をチャージせずにそのまま電子先幕制御で撮像を行う。ここで、マイクロコンピュータ123は、1駒目と2駒目の間に撮像素子112から出力されたフリッカー検知用の信号を用いて算出された最新の光量変化特性に基づいて、撮像タイミングを制御する。
以上が、フリッカーが生じている場合の連続撮影時の動作である。
続いて、フリッカーが生じていない場合の連続撮影時の動作について図3を用いて説明する。図3においても、斜線部分は撮像素子112の電荷蓄積期間を示しており、色付き部分は撮像素子112が遮光されている状態を示している。
図3でも、1駒目は電子先幕制御で撮像を行う。このときフォーカルプレーンシャッタ110の後幕も走行して、撮像後には後幕により撮像素子112が遮光された状態となる。その後、次の撮像に備えフォーカルプレーンシャッタ110の先幕と後幕がチャージされるが、先幕と後幕のチャージ中及びチャージ後は撮像素子112が遮光された状態が維持される。ここまでの動作は図2で示したフリッカーが生じている場合と同様である。
フリッカーが生じない場合、フリッカー検知用の信号を出力させるための蓄積が不要であるため、2駒目の撮像を開始するまで撮像素子112が遮光された状態が維持される。そして、2駒目はメカ先幕制御で撮像を行うため、撮像素子112の蓄積時間の相当する期間だけ撮像素子112が露光状態となる。
なお、図2及び図3を用いて1駒目と2駒目の動作のみを説明してるが、N駒目(Nは自然数)とN+1駒目の動作も同様である。
以上のように、本実施形態では、連続撮影の2駒目以降において、フリッカーが生じているか否かに応じて撮像開始のために電子先幕制御を行うかメカ先幕制御を行うかを選択する。そのため、連続撮影時の動作の効率化を行い連続撮影時の駒速を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、フリッカー検知の結果からフリッカーが生じると判定された場合、各駒の前にフリッカー検知を行うようにしている。本実施形態では、第1の実施形態よりもさらに連続撮影時の動作の効率化を行い連続撮影時の駒速を向上させる実施形態を説明する。なお、本実施形態における撮像装置は第1の実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
第1の実施形態では、フリッカー検知の結果からフリッカーが生じると判定された場合、各駒の前にフリッカー検知を行うようにしている。本実施形態では、第1の実施形態よりもさらに連続撮影時の動作の効率化を行い連続撮影時の駒速を向上させる実施形態を説明する。なお、本実施形態における撮像装置は第1の実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
本実施形態における、EVFモニタ118にライブビュー画像を表示させている状態で連続撮影を開始した場合の動作について、図5、6を用いて説明する。図5は、連続撮影の前にフリッカーが検知されている場合の連続撮影時の動作を示す図であり、図6は、ライブビュー画像を表示させている状態で連続撮影を開始した場合の動作を示す図である。
図6に示すフローチャートにおいて図4と同様のステップは同じ番号を付しており、図6のフローチャートは図4のフローチャートと比較してステップS409の後にステップS601とステップS602が存在する。
レリーズボタンが連続してオン状態となっていてフリッカーが生じている場合、次の撮像の前に、ステップS409でマイクロコンピュータ123はフリッカー検知を行う。
そして、ステップS601でマイクロコンピュータ123は、前回フリッカー検知を行ってからの経過時間が所定時間を超えているか否かを判定する。経過時間が所定時間を超えていればステップS602へ移行し、超えていなければステップ410へ移行する。
ステップS602でマイクロコンピュータ123は、今回のフリッカー検知の検知結果が得られるまで撮像を待機し、ステップS410でマイクロコンピュータ123は、今回のフリッカー検知の検知結果に基づいて撮像タイミングを調整する。
一方、経過時間が所定時間を超えていれば今回のフリッカー検知の検知結果が得られるまで待機することなく、前回のフリッカー検知の検知結果に基づいて撮像タイミングを調整する。
ここで、フリッカーが生じている場合の連続撮影時の動作について図5を用いて説明する。図5は連続撮影時の撮像素子112の状態を示していて、斜線部分は撮像素子112の電荷蓄積期間を示しており、色付き部分は撮像素子112が遮光されている状態を示している。図5は、図2と比較してフリッカー検知用の信号を得るための蓄積を行ってから2駒目の電子先幕制御を開始するまでの期間が短い。これは、前回のフリッカー検知を行ってからの経過時間が所定時間を超えていなければ、前回のフリッカー検知の検知結果を用いても撮像タイミングを調整するためである。被写体の光量変化がもっとも少ないタイミングに合わせて撮像を行うためには、撮影のたびにフリッカー検知を行い最新の検知結果に基づいて撮像タイミングを調整することが好ましい。しかしながら、前回のフリッカー検知の検知結果に基づいて撮像タイミングを調整しても大きな違いはないため、今回のフリッカー検知の検知結果を待たずに2駒目の電子先幕制御を開始することで連続撮影時の駒速を向上させることができる。
(第3の実施形態)
連続撮影時の駒速は、ユーザーの設定や各種撮影条件によって異なる。そこで、本実施形態では、駒速に応じて連続撮影時に動作を効率的に行う実施形態を図7〜9を用いて説明する。なお、本実施形態における撮像装置は第1の実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
連続撮影時の駒速は、ユーザーの設定や各種撮影条件によって異なる。そこで、本実施形態では、駒速に応じて連続撮影時に動作を効率的に行う実施形態を図7〜9を用いて説明する。なお、本実施形態における撮像装置は第1の実施形態と同様であるため詳細な説明は省略する。
図7、8は、連続撮影の前にフリッカーが検知されている場合の連続撮影時の動作を示す図であり、図9は、ライブビュー画像を表示させている状態で連続撮影を開始した場合の動作を示す図である。
図9に示すフローチャートにおいて図4と同様のステップは同じ番号を付しており、図9のフローチャートは図4のフローチャートと比較してステップS407とステップS408の間にステップS901が存在する。
レリーズボタンが連続してオン状態となっていてフリッカーが生じている場合、ステップS407の後のステップS901でマイクロコンピュータ123は、許容処理時間がフリッカー検知の検知結果が得られるまでの時間よりも長いか否かを判定する。許容処理時間とは、連続撮影時の駒速に応じて変化する時間であって、マイクロコンピュータ123は、駒速が遅いほど許容処理時間を長く設定する。許容処理時間がフリッカー検知の検知結果が得られるまでの時間よりも長ければステップS408へ移行し、長くなければステップS411へ移行する。また、マイクロコンピュータ123は、フリッカー検知の検知結果が得られるまでの時間を予めROMに記憶している。
図7に示すように、許容処理時間がフリッカー検知の検知結果が得られるまでの時間よりも長い場合は、フリッカー検知に関わる動作を行ったとしても駒速が低下しないので、フリッカー検知に関わる動作を行う。
一方、許容処理時間がフリッカー検知の検知結果が得られるまでの時間よりも長くない場合は、フリッカー検知に関わる動作を行うと駒速が低下してしまうので、フリッカー検知に関わる動作を行わない。なお、図8では、フリッカー検知用の信号を得るための蓄積も行わないようにしているが、許容処理時間内で完了するのであればフリッカー検知用の信号を得るための蓄積を行ってもよい。また、複数回の蓄積を行う場合に、許容処理時間に応じて蓄積の回数を変更してもよい。このようにすることで、今回の許容時間内にフリッカー検知の検知結果が得られなくても、次回の撮影時に今回のフリッカー検知の検知結果を用いることで連続撮影時の駒速を低下させることなく、撮像タイミングの調整を行うこともできる。
以上のように、駒速が低下しない範囲でフリッカー検知に関わる動作を行うことで、連続撮影時の駒速を低下させることはない。
なお、上記の3つの実施形態では、一眼レフタイプの撮像装置を例にしているが、主ミラー及びファインダ光学系がない、いわゆるミラーレス一眼タイプの撮像装置であってもよい。
また、撮影レンズ着脱可能ではない一体型の撮像装置であってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記の実施の形態の機能を制御方法として、この制御方法を撮像装置に実行させるようにすればよい。また、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、当該制御プログラムを撮像装置が備えるコンピュータに実行させるようにしてもよい。なお、制御プログラムは、例えば、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録される。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
110 フォーカルプレーンシャッタ
112 撮像素子
123 マイクロコンピュータ
112 撮像素子
123 マイクロコンピュータ
Claims (9)
- 連続撮影が可能な撮像装置であって、
撮像素子と、
メカニカルシャッタと、
前記撮像素子の撮像開始のために前記メカニカルシャッタを用いるか電子シャッタを用いるかを選択する選択手段と、
前記撮像素子から出力される信号に基づいてフリッカー検知を行う検知手段と、を有し、
前記選択手段は、連続撮影の2駒目以降の撮像において、前記検知手段の検知結果に応じて前記メカニカルシャッタを用いるか前記電子シャッタを用いるかを選択することを特徴とする撮像装置。 - 前記選択手段は、連続撮影の2駒目の撮像において、当該連続撮影の1駒目の撮像の前に得られた前記検知手段の検知結果に応じて前記メカニカルシャッタを用いるか前記電子シャッタを用いるかを選択することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記選択手段は、前記検知手段がフリッカーを検知していない場合は前記メカニカルシャッタを選択することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記選択手段は、前記検知手段がフリッカーを検知した場合は前記電子シャッタを選択することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記検知手段は、連続撮影のN駒目の撮像の前にフリッカーを検知した場合は、当該連続撮影のN駒目の撮像とN+1駒目の撮像の間にフリッカー検知を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記メカニカルシャッタ及び前記電子シャッタを制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、前記検知手段がフリッカーを検知した場合、前記検知手段の検知結果に基づいて前記撮像素子の撮像タイミングを制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、連続撮影のN駒目の撮像とN+1駒目の撮像の間にフリッカー検知を行う場合、前記N駒目の撮像の後に前記メカニカルシャッタをチャージしてから前記メカニカルシャッタを走行させて前記撮像素子を露光状態にし、前記検知手段のフリッカー検知に用いる信号が前記撮像素子から出力された後に前記電子シャッタを用いて前記N+1駒目の撮像を開始させることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、連続撮影のN駒目の撮像とN+1駒目の撮像の間にフリッカー検知を行わない場合、前記N駒目の撮像とN+1駒目の撮像の間に前記撮像素子を露光状態にしないことを特徴とする請求項6または7に記載の撮像装置。
- 撮像素子と、メカニカルシャッタと、を有する連続撮影が可能な撮像装置の制御方法であって、
前記撮像素子から出力される信号に基づいてフリッカー検知を行う検知ステップと、
連続撮影の2駒目以降の撮像において、前記検知ステップの検知結果に応じて前記撮像素子の撮像開始のために前記メカニカルシャッタを用いるか前記電子シャッタを用いるかを選択する選択ステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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