JP2017216634A - 映像合成装置、映像合成方法、及びプログラム - Google Patents

映像合成装置、映像合成方法、及びプログラム Download PDF

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賢信 古川
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Abstract

【課題】映像編集者からの位置合わせ情報に基づいて、好適なフレームレート合成を行う映像合成装置、映像合成方法、及びプログラムを提供する。【解決手段】映像合成装置10は、1対の撮像装置によりそれぞれ撮像された、同一のフレームレートで一方が他方に対してフレーム周期の半分だけ時間的にずれた1対の映像のデータを受信する処理部12を備え、処理部12は、一方の映像と他方の映像とを位置合わせして、フレーム周期の半分ごとに交互に出力し、フレームレートの2倍のフレームレートの映像を生成する。【選択図】図3

Description

本発明は、1対の撮像装置によりそれぞれ撮像された1対の映像を、映像処理によりフレームレート合成するための、映像合成装置、映像合成方法、及びプログラムに関する。
近年、高解像度や高フレームレートの品質の高い映像が求められており、例えば、8K等と呼ばれる超高精細度テレビジョンでは、画素数水平7680×垂直4320、フレーム周波数120Hzが一つの規格となっている(非特許文献1)。
これらの規格に対応する撮像装置の開発も進められているが、一方、様々な分野において、複数の映像を合成して、1つのまとまった合成映像を製作する技術が知られており、複数の映像を合成して、品質の高い映像を製作する試みもなされている。
例えば、特許文献1には、複数の車載カメラにより撮像された複数の映像を合成して、合成映像の視点に応じた空間を生成し、走行状況の見え方を改善できる、映像表示システムなどが開示されている。特許文献1では、2つの映像を合成する境界にブレンド領域を設定し、2つの映像を連続的につなぎ合わせている。
特開2015−015527
「超高精細度テレビジョン方式スタジオ規格」、標準規格ARIB STD−B56 1.1版、一般社団法人電波産業会、平成26年3月18日改定
これまで、2つの映像を合成して高フレームレートの映像を生成する方法は、具体的な手法が確立していない。また、従来、映像合成を行う際に、2つの映像の特徴点を判別して映像の位置合わせを自動的に行うが、特徴点の抽出を誤った場合には、映像が乱れたりノイズが生じるという課題があった。また、従来は、映像編集者からの位置合わせ情報に基づいて、フレームレート合成を行う点は考慮されていない。
かかる観点に鑑みてなされた本発明の目的は、映像編集者からの位置合わせ情報に基づいて、好適なフレームレート合成を行う映像合成装置、映像合成方法、及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決する第1の観点に係る映像合成装置は、
1対の撮像装置によりそれぞれ撮像された、同一のフレームレートで一方が他方に対してフレーム周期の半分だけ時間的にずれた1対の映像のデータを受信する処理部を備え、
前記処理部は、前記一方の映像と他方の映像とを位置合わせして、前記フレーム周期の半分ごとに交互に出力し、前記フレームレートの2倍のフレームレートの映像を生成する。
また、第2の観点に係る映像合成装置は、
映像編集者からの位置合わせ情報を受け付ける入力部をさらに備え、
前記処理部は、
前記位置合わせ情報に基づく前記入力部からの出力信号を受信し、
前記出力信号に基づいて、連続して出力する前記1対の映像の少なくとも一方に、マッチングポイントを設定する。
また、第3の観点に係る映像合成装置では、
前記処理部は、
前記マッチングポイントを含む近傍エリアのRGB値の総和を導出し、
前記マッチングポイントに対応する、他方の映像のピクセル位置を含む近傍エリアのRGB値の総和を導出し、
前記1対の映像間でそれぞれ導出した前記RGB値の総和の差分を導出し、
前記差分が最小になるピクセルを前記他方の映像におけるマッチングポイントに設定する。
また、第4の観点に係る映像合成装置は、
前記処理部は、前記1対の映像の1対のマッチングポイントの色情報を互いに一致させることで、前記1対の映像の他のピクセルの色情報を互いに一致させる。
また、第5の観点に係る映像合成装置は、
前記処理部は、複数対のマッチングポイントを設定し、前記1対の映像の少なくとも一方を圧縮又は伸長させることで、マッチングポイントの間隔を前記1対の映像で互いに一致させる。
本発明は、上述した映像合成装置に実質的に相当する映像合成方法としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
上記課題を解決する第6の観点に係る映像合成方法は、
1対の撮像装置によりそれぞれ撮像された、同一のフレームレートで一方が他方に対してフレーム周期の半分だけ時間的にずれた1対の映像のデータを受信するステップと、
前記一方の映像と他方の映像とを位置合わせして、前記フレーム周期の半分ごとに交互に出力し、前記フレームレートの2倍のフレームレートの映像を生成するステップと、を含む。
また、第7の観点に係る映像合成方法は、
映像編集者からの位置合わせ情報を受け付ける入力部からの出力信号に基づいて、連続して出力する前記1対の映像の少なくとも一方に、マッチングポイントを設定するステップをさらに含む。
また、第8の観点に係る映像合成方法は、
前記マッチングポイントを含む近傍エリアのRGB値の総和を導出するステップと、
前記マッチングポイントに対応する、他方の映像のピクセル位置を含む近傍エリアのRGB値の総和を導出するステップと、
前記1対の映像間でそれぞれ導出した前記RGB値の総和の差分を導出するステップと、
前記差分が最小になるピクセルを前記他方の映像におけるマッチングポイントに設定するステップと、
をさらに含む。
また、第9の観点に係る映像合成方法は、
前記1対の映像の1対のマッチングポイントの色情報を互いに一致させることで、前記1対の映像の他のピクセルの色情報を互いに一致させるステップをさらに含む。
また、第10の観点に係る映像合成方法は、
複数対のマッチングポイントを設定し、前記1対の映像の少なくとも一方を圧縮又は伸長させることで、マッチングポイントの間隔を前記1対の映像で互いに一致させるステップをさらに含む。
また、第11の観点に係るプログラムは、
コンピュータに上記のいずれかの方法を実行させる。
本発明に係る映像合成装置、映像合成方法、及びプログラムによれば、映像編集者からの位置合わせ情報に基づいて、好適なフレームレート合成を行うことができる。
本実施形態に係る映像合成装置の概略構成と撮像システムとを示す模式図である。 2つの映像のマッチングポイントを設定する映像処理を示した模式図である。 設定された複数対のマッチングポイントに基づく位置合わせを示した模式図である。 UP映像及びDOWN映像間でピクセルの色情報を合わせる映像処理を示す模式図である。 映像合成装置の動作の一例を示すフローチャートである。 左映像及び右映像を合成して、1つのまとまった合成映像を生成する映像処理を示した模式図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る映像合成装置10の概略構成と撮像システムとを示す模式図である。図1(a)は、撮像装置を含む撮像システムと、映像合成装置10との関係を示す。図1(b)は、図1(a)の撮像システムによって撮像された1対の映像をフレームレート合成した後のフレームの様子を示す。映像合成装置10は、入力部11と、処理部12と、を有する。
映像合成装置10は、例えば図1(a)に示すとおり、1対の撮像装置によりそれぞれ撮像された1対の映像を、映像処理によりフレームレート合成する。1対の撮像装置とは、例えば、ハーフミラーを挟んで対称的な位置に配置された1組の撮像装置である。撮像装置は、スチールカメラ及びビデオカメラなどの任意のカメラにより構成されてもよく、それぞれの撮像装置は、例えば、2台のカメラを有する。すなわち、ハーフミラーで反射された像を撮像するUP側の撮像装置は、カメラL、Rを有し、ハーフミラーを透過した像を撮像するDOWN側の撮像装置は、同様にカメラL、Rを有する。なお、図1(a)では、UP側撮像装置は単に反射された像を撮像するように描かれているが、反転像とならないよう、もう一度ミラーで反射させて撮像するか、或いは電子的に像の反転を行う。
2台のカメラL、Rは、1つの画面上に表示する合成映像のうち、視聴者から見て左側の領域に表示される左映像、及び、右側の領域に表示される右映像をそれぞれ撮像する。2つのカメラL、Rは、同期装置により同期されており、左映像及び右映像は、それぞれ同時刻における任意の被写体を撮像したものである。図1(a)に左右合成映像として示すとおり、左映像(L)は右端に、右映像(R)は左端に、共通する重畳領域(図で中央の領域)をそれぞれ有し、当該重畳領域において互いの一部が重畳するようにして合成される。
UP側及びDOWN側のそれぞれの撮像装置が有するカメラの台数は2台に限定されず、任意の数であってよい。例えば、撮像装置は、1台のカメラにより映像を撮像してもよいし、3台以上のカメラで合成映像を生成してもよい。
1対の撮像装置は、同一のフレームレートで一方が他方に対してフレーム周期の半分だけ時間的にずれた1対の映像を撮像する。図1(a)では一例として、ディレー装置は、DOWN側の撮像装置に入力する同期装置からの制御信号を、フレーム周期の半分だけ時間的に遅延させる。一方で、UP側の撮像装置に入力する同期装置からの制御信号は、直接UP側の撮像装置に入力される。すなわち、1対の撮像装置は、同一のフレームレートで一方が他方に対してフレーム周期の半分だけ時間的にずれた1対の制御信号を受信することで、上記の1対の映像を撮像することが可能である。
図1(b)は、一例として、60フレーム/秒(60P)のカメラを用いて、1対の映像を撮像又は生成した場合を示している。この場合、DOWN側で撮像又は生成された映像は、UP側で撮像又は生成された映像に対して、フレーム周期の半分、すなわち1/120秒だけ遅延する。映像合成装置10は、UP側の映像とDOWN側の映像とを位置合わせして、フレーム周期の半分ごとに交互に出力し、元のフレームレートの2倍のフレームレートの映像を生成する。図1(b)の場合、映像合成装置10は、1対の60Pの映像から、120Pの映像を生成する。
入力部11は、映像編集者からの位置合わせ情報を受け付ける。入力部11は、例えば、キーボード、マウス、タッチペン、及びタッチパネルなどの、任意の情報入力媒体である。位置合わせとは、任意のモニター上に表示されたUP側及びDOWN側の映像の所定のピクセル位置を各映像間で合わせることであり、位置合わせ情報とは、位置合わせのために選択されたピクセル情報である。映像編集者は、UP側及びDOWN側の撮像装置によって撮像されたUP映像及びDOWN映像の少なくとも一方を任意のモニター上で確認しながら、映像間の位置合わせのために最適なピクセルを選択する。
処理部12は、映像合成装置10の機能ブロックをはじめとして、映像合成装置10の全体を制御及び管理するプロセッサである。処理部12は、後述する映像処理を規定したプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサで構成され、かかるプログラムは、例えば所定の記憶媒体に格納される。処理部12は、上記のUP映像及びDOWN映像のデータ、並びに上記の位置合わせ情報に基づく入力部11からの出力信号を受信し、映像のフレームレート合成処理を行う。なお、後述のように、処理部12は、さらに左映像及び右映像を平面的に合成して、UP映像、DOWN映像となる合成映像を生成してもよい。
以下では、図2乃至図5を参照して、処理部12が行う映像処理について詳細に説明する。処理部12は、UP側及びDOWN側の撮像装置より取得した映像データに基づいて、フレームレート合成のための種々の映像処理を行う。
図2は、2つの映像のマッチングポイント15を設定する映像処理を示した模式図である。図2(a)は、UP映像13を示し、図2(b)は、DOWN映像14を示す。ここで、UP映像13はUP側の撮像装置で撮像された映像のあるフレームであり、DOWN映像14はDOWN側の撮像装置で撮像された映像であって、UP映像13に連続して(1/120秒後に)出力されるフレームである。以下では、映像編集者は、UP映像13を任意のモニター上で確認しながら、位置合わせのための最適なピクセルを手動で選択するものとして説明するが、これに限定されず、DOWN映像14のピクセルを手動で選択してもよい。また、映像編集者は、UP映像13及びDOWN映像14のピクセルを手動で選択してもよい。なお、2つの映像でピクセルを選択する場合は、映像編集者は、各映像間で映像情報が共通している(同一の被写体を表示している)ピクセルを、位置合わせのための最適なピクセルとして選択する。
初めに、処理部12は、上記のUP映像13及びDOWN映像14の幾何学的カメラ歪み(台形歪み)を除去する。これは、2台の撮像装置の視野がずれていることに基づく処理であるが、幾何学的カメラ歪みが無視できる程度であれば、必須の処理ではない。その後、映像編集者は、UP映像13内の任意の最適なピクセルを、マッチングポイント15として選択する。選択されたピクセルの情報が、位置合わせ情報となる。処理部12は、当該位置合わせ情報に基づく入力部11からの出力信号を受信し、出力信号に基づいて、連続して出力する1対の映像(連続するフレーム)の少なくとも一方、すなわちUP映像13に、マッチングポイント15を設定する。
例えば、図2では、処理部12は、9つのマッチングポイント15を設定する。図2では、処理部12は、9つのマッチングポイント15が格子点上にそれぞれ位置するように設定しているが、これに限定されない。処理部12は、位置合わせを行うために最適な任意の数及び配置でマッチングポイント15を設定してもよい。なお、マッチングポイント15を格子点上に配置することは、その後の演算処理が効率的になるので好ましい。
また、処理部12は、以下の手順により、UP映像13に設定された各マッチングポイント15に対応するマッチングポイント15を、DOWN映像14に設定する。
すなわち、処理部12は、UP映像13のマッチングポイント15を含む近傍エリアのピクセルのRGB値の総和をそれぞれ導出する。また、処理部12は、UP映像13の各マッチングポイント15の座標に対応する、他方の映像、すなわちDOWN映像14のピクセル位置を仮のマッチングポイントとし、当該ポイントのピクセルを含む近傍エリアのピクセルのRGB値の総和をそれぞれ導出する。処理部12は、UP映像13及びDOWN映像14の対応するポイントでそれぞれ導出したRGB値の総和の差分を導出する。その後、処理部12は、DOWN映像14の上記仮のマッチングポイントの位置をその近傍で少しずつ移動させながらRGB値の総和の差分を算出し、差分が最小になる位置のピクセルをDOWN映像14におけるマッチングポイント15に設定する。
近傍エリアとは、例えば、図2に示すとおり、マッチングポイント15を含む任意のピクセルのエリアである。近傍エリアは、例えば100ピクセル×100ピクセルから200ピクセル×200ピクセル程度の広さのエリアを含むのが好適であるが、これに限定されず、任意の広さのエリアを含んでもよい。RGB値の総和を利用するのは、1ピクセルだけを選択した場合、RGB情報の特異な点を選択してしまう場合があるので、自然な色となるよう、近傍領域の総和を利用するのが好適である。
図3は、設定された複数対のマッチングポイント15に基づく位置合わせを示した模式図である。図3(a)は、UP映像13を示し、図3(b)は、DOWN映像14を示す。図3(c)は、マッチングポイント15を一致させる様子を示した模式図である。
上述したとおり、処理部12は、一例として9つのマッチングポイント15を格子点上にそれぞれ設定しているが、上記の処理により設定されたDOWN映像14の対応するマッチングポイント15は、必ずしも格子点状に設定されるとは限らない。図3(b)に示すとおり、DOWN映像14のマッチングポイント15は、UP映像13のマッチングポイント15に対応するDOWN映像14のピクセル位置からわずかにずれるのが通常である。
すなわち、図3(a)に示すとおり、UP映像13の4つのマッチングポイント15により形成される最小単位の格子形状Ruは、矩形状であるが、図3(b)に示すとおり、DOWN映像14の4つのマッチングポイント15により形成される最小単位の格子形状Rdは、任意の四角形状である。
処理部12は、設定された複数対のマッチングポイント15に基づいて、1対の映像の少なくとも一方を圧縮又は伸長させる。すなわち、図3では、処理部12は、DOWN映像14を圧縮又は伸長させる。より具体的には、処理部12は、DOWN映像14の4つのマッチングポイント15により形成される任意の格子形状を、対応するUP映像13の格子形状と一致させる。
図3(c)では、一例として、DOWN映像14の左上に位置する最小単位の格子形状Rdが変形する様子を示している。UP映像13の対応する格子形状Ruは、横幅W、縦幅Hの矩形状であるとする。一方、DOWN映像14の格子形状Rdは、矩形状からずれており、処理部12は、DOWN映像14の格子形状Rdを、対応する横幅W、縦幅Hの矩形状に合わせる図形補正を行う。処理部12は、同様の図形補正を各格子形状に対して行うことで、DOWN映像14を圧縮又は伸長させる。これにより、処理部12は、マッチングポイント15の間隔を1対の映像で互いに一致させる。
すなわち、処理部12は、DOWN映像14のマッチングポイント15間のピクセル数を、対応するUP映像13のピクセル数に合わせる。すなわち、処理部12は、UP映像13のピクセル位置に対応する仮想ピクセルを、位置合わせされたピクセルの画素情報から補間処理等により生成する。そして、処理部12は、所定のマッチングポイント15によって囲まれる格子形状内にあるピクセルを位置合わせした後に、UP映像13のピクセル位置に対応する仮想ピクセルを、位置合わせされたDOWN映像14のピクセルの画素情報から補間処理等により同様に生成する。
図4は、UP映像13及びDOWN映像14間でピクセルの色情報を合わせる映像処理を示す模式図である。以下では、処理部12は、UP映像13のピクセルの色情報を固定して、DOWN映像14のピクセルの色情報を調整するものとして説明するが、これに限定されない。処理部12は、DOWN映像14のピクセルの色情報を固定して、UP映像13のピクセルの色情報を調整してもよい。
処理部12は、1対のマッチングポイント15の色情報を互いに一致させることで、2つの映像の他のピクセルの色情報を互いに一致させる。ここで、色情報とは、ピクセルの輝度、彩度(Chroma)、及び色相(Hue)を含む。なお、色情報の表示方法としては、赤(R)、緑(G)、青(B)の各信号を利用してもよい。処理部12は、1対のマッチングポイント15を含む任意の近傍エリアの色情報の平均を導出し、1対のマッチングポイント15それぞれにおける色情報を決定する。上述したとおり、近傍エリアとは、例えば、図4に示すような、マッチングポイント15を含む任意のピクセルのエリアである。色情報を平均値で利用するのは、1ピクセルだけを選択した場合、色情報の特異な点を選択してしまう場合があるので、自然な色となるよう、近傍領域の平均的な値を利用するのがよい。
処理部12は、各マッチングポイント15において色情報を決定すると、対応する1対のマッチングポイント15間で色情報の比を算定する。ここで、色情報に含まれる輝度、彩度、及び色相をそれぞれY、C、及びHで表し、例えば、UP映像13のマッチングポイントmp1の色情報を(Yu1、Cu1、Hu1)で、DOWN映像14のマッチングポイントmp1の色情報を(Yd1、Cd1、Hd1)で表す。この時、処理部12は、色情報の比(Yu1/Yd1、Cu1/Cd1、Hu1/Hd1)を算定する。なお、色相(H)については、角度であるので、比ではなく差分をとって補正値としてもよい。
処理部12は、同様の処理を、その他のマッチングポイントmp2乃至mp9に対しても行う。一方で、4つのマッチングポイント15によって囲まれる格子形状内にあるピクセルでは、処理部12は、当該エリアを囲む4つのマッチングポイント15で算定した比の補完を行う。補完は、例えば、線形補完など、任意の補完方法を含む。ここでは、DOWN映像14の全体(全ピクセル)に対して、映像の色補正を行い、UP及びDOWNの映像の色合わせを行う。
図5は、映像合成装置10の動作の一例を示すフローチャートである。
処理部12は、初めに、1対の撮像装置により撮像された1対の映像の幾何学的カメラ歪み(台形歪み)を除去する(ステップS10)。
続いて、処理部12は、1対の映像の一方にマッチングポイント15を設定する(ステップS11)。
次に、処理部12は、1対の映像間でそれぞれ導出したRGB値の総和の差分に基づき、他方の映像にマッチングポイント15を設定する(ステップS12)。
次に、処理部12は、各マッチングポイント15の色情報を決定する。(ステップS13)。
次に、処理部12は、マッチングポイント15の間隔及びピクセルの色情報を、UP映像13及びDOWN映像14間で一致させる(ステップS14)。
その後、処理部12は、UP映像13及びDOWN映像14に基づいて、フレームレート合成を行う(ステップS15)。
その後、フローは終了する。
以上により、映像合成装置10は、映像編集者からの位置合わせ情報に基づいて、最適なフレームレート合成を行うことができる。すなわち、映像合成装置10は、自動的に映像合成を行う従来の装置と比べて、映像編集者の経験則を生かしたより最適なフレームレート合成を行うことができる。また、映像合成装置10は、ピクセルの間隔及び色情報を互いに一致させることで、同一サイズで映像トーンの合った、倍のフレームレート映像を生成できる。
なお、映像の場合は、全てのフレームで位置合わせ情報を入力する必要はなく、連続した映像であれば、ある場面で位置合わせ情報を入力すれば、映像の連続性や運動ベクトル等から位置合わせ情報を他のフレームにも展開して、フレームレート合成を行うことができる。映像が大きく変化した時のみ位置合わせ情報を再入力すればよい。
これまで、UP映像13及びDOWN映像14を単一の映像として説明してきたが、UP映像13及びDOWN映像14を複数の映像から合成して生成してもよい。例えば、UP映像13及びDOWN映像14は、それぞれ、図1で説明したような左映像(L)及び右映像(R)による合成映像であってもよい。
図6は、左映像16及び右映像17を合成して、1つのまとまった合成映像18を生成する映像処理を示した模式図である。図6(a)は、図2で説明した手法により、左映像16及び右映像17のマッチングポイント15を設定する映像処理を示した模式図である。図6(b)は、設定された複数対のマッチングポイント15に基づいて、2つの映像の一部の領域を重畳させる様子を示す。図6(c)は、重畳させた2つの映像の少なくとも一方を圧縮又は伸長させて、合成映像18を生成する様子を示した模式図である。
処理部12は、図2で説明した手法をそのまま左映像16及び右映像17に適用し、少なくとも1対のマッチングポイント15を設定する。ここで、「1対」とは、2つの映像のそれぞれに設定された、合成映像18において重ね合わされるマッチングポイント15の対をいう。例えば、図6(a)は、対応する2対のマッチングポイント15を、代表的に示している。
処理部12は、左映像16及び右映像17を強制的に任意の1対のマッチングポイント15で位置合わせする。例えば、図6(b)では、処理部12は、1対のマッチングポイントmp1で強制的に位置合わせする。ここで、上記の手法により設定された複数対のマッチングポイント15は、上記の1対のマッチングポイントmp1の位置合わせによって、通常は互いのピクセル位置がずれる。例えば、図6(b)では、1対のマッチングポイントmp2のピクセル位置が互いにずれている。
処理部12は、互いにずれたマッチングポイント15を合わせるために、例えば、右映像17の重畳領域R1にx軸方向の圧縮又は伸長を施す。例えば、mp2のx軸方向の位置が両映像で一致するように、右映像17のmp2の位置の右側と左側の画素数を増減し、補間法等により映像を調整する。また、mp1とmp2の間の領域等についても歪が生じないように同様に補間法等によりx軸方向の映像を圧縮又は伸長し、右映像17を左映像16に合わせ込む。これにより、右映像17は、重畳領域R1のみx軸方向に圧縮又は伸長する。また、処理部12は、mp2のy軸方向の位置が両映像で一致するように、右映像17にy軸方向の圧縮又は伸長を施す。これにより、右映像17は、映像全体がy軸方向に圧縮又は伸長する。
処理部12は、重畳領域R1の合成映像を、左映像16及び右映像17の2つの映像に基づいて生成する。例えば、重畳領域R1の画素値を、左映像16の画素値と右映像17の画素値を位置に応じた所定の比率で合成して生成する。なお、図6から明らかなように、左映像16及び右映像17のy軸方向にはみ出した部分は、合成映像18としては利用されない。合成映像18のy軸方向の幅は、両映像の重畳領域R1の縦幅Hであり、合成映像18のx軸方向の幅は、両映像の視野幅を合わせたWとなる。
本発明は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。従って、先の記述は例示的なものであり、これに限定されるものではない。発明の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるものとする。
上記では、本発明を実施するための形態として、映像合成装置10を主に説明したが、本発明は、上述した映像合成装置10に実質的に相当する映像合成方法としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。また、本発明は、コンピュータに、上述した映像合成方法を実行させるためのプログラムとしても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
10 映像合成装置
11 入力部
12 処理部
13 UP映像
14 DOWN映像
15、mp1、mp2、mp3、mp4、mp5、mp6、mp7、mp8、mp9 マッチングポイント
16 左映像
17 右映像
18 合成映像
Ru、Rd 格子形状
R1 重畳領域

Claims (11)

  1. 1対の撮像装置によりそれぞれ撮像された、同一のフレームレートで一方が他方に対してフレーム周期の半分だけ時間的にずれた1対の映像のデータを受信する処理部を備え、
    前記処理部は、前記一方の映像と他方の映像とを位置合わせして、前記フレーム周期の半分ごとに交互に出力し、前記フレームレートの2倍のフレームレートの映像を生成する、
    映像合成装置。
  2. 映像編集者からの位置合わせ情報を受け付ける入力部をさらに備え、
    前記処理部は、
    前記位置合わせ情報に基づく前記入力部からの出力信号を受信し、
    前記出力信号に基づいて、連続して出力する前記1対の映像の少なくとも一方に、マッチングポイントを設定する、
    請求項1に記載の映像合成装置。
  3. 前記処理部は、
    前記マッチングポイントを含む近傍エリアのRGB値の総和を導出し、
    前記マッチングポイントに対応する、他方の映像のピクセル位置を含む近傍エリアのRGB値の総和を導出し、
    前記1対の映像間でそれぞれ導出した前記RGB値の総和の差分を導出し、
    前記差分が最小になるピクセルを前記他方の映像におけるマッチングポイントに設定する、
    請求項2に記載の映像合成装置。
  4. 前記処理部は、前記1対の映像の1対のマッチングポイントの色情報を互いに一致させることで、前記1対の映像の他のピクセルの色情報を互いに一致させる、
    請求項2又は3に記載の映像合成装置。
  5. 前記処理部は、複数対のマッチングポイントを設定し、前記1対の映像の少なくとも一方を圧縮又は伸長させることで、マッチングポイントの間隔を前記1対の映像で互いに一致させる、
    請求項2乃至4のいずれか一項に記載の映像合成装置。
  6. 1対の撮像装置によりそれぞれ撮像された、同一のフレームレートで一方が他方に対してフレーム周期の半分だけ時間的にずれた1対の映像のデータを受信するステップと、
    前記一方の映像と他方の映像とを位置合わせして、前記フレーム周期の半分ごとに交互に出力し、前記フレームレートの2倍のフレームレートの映像を生成するステップと、を含む、
    映像合成方法。
  7. 映像編集者からの位置合わせ情報を受け付ける入力部からの出力信号に基づいて、連続して出力する前記1対の映像の少なくとも一方に、マッチングポイントを設定するステップをさらに含む、
    請求項6に記載の映像合成方法。
  8. 前記マッチングポイントを含む近傍エリアのRGB値の総和を導出するステップと、
    前記マッチングポイントに対応する、他方の映像のピクセル位置を含む近傍エリアのRGB値の総和を導出するステップと、
    前記1対の映像間でそれぞれ導出した前記RGB値の総和の差分を導出するステップと、
    前記差分が最小になるピクセルを前記他方の映像におけるマッチングポイントに設定するステップと、
    をさらに含む、
    請求項7に記載の映像合成方法。
  9. 前記1対の映像の1対のマッチングポイントの色情報を互いに一致させることで、前記1対の映像の他のピクセルの色情報を互いに一致させるステップをさらに含む、
    請求項7又は8に記載の映像合成方法。
  10. 複数対のマッチングポイントを設定し、前記1対の映像の少なくとも一方を圧縮又は伸長させることで、マッチングポイントの間隔を前記1対の映像で互いに一致させるステップをさらに含む、
    請求項7乃至9のいずれか一項に記載の映像合成方法。
  11. コンピュータに請求項6乃至10のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのプログラム。
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WO2019093028A1 (ja) 2017-11-09 2019-05-16 三菱マテリアル株式会社 気化部材用銅多孔質体、沸騰冷却器、及び、ヒートパイプ

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