JP2017215573A - 投写型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】青色光の色度の改善が図れる投写型映像表示装置を提供する。【解決手段】投写型映像表示装置100は、第1の波長帯を有する青色光を出射する光源ユニット10と、青色光の照射によって第1の波長帯よりも長波長側にあり、第1の波長帯に隣接する第2の波長帯の発光光を発光する発光体を有する蛍光体ホイール30と、青色光と発光光を均一化するロッドインテグレータ60と、ロッドインテグレータによって均一化された光を変調するDMD70によって変調された光を投写する投写ユニット80と、を備え、発光体の青色光の入射側には、青色光を部分的に反射し、発光光を透過するダイクロイック膜が形成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、青色の励起光を出射する光源と、励起光に応じて発光する発光体とを備える光源装置を使用した投写型映像表示装置に関する。
特許文献1には、励起光源として青色レーザー発光器を備え、この励起光源からの射出光を拡散板によって拡散させ、拡散光を青色波長帯域の光源光として使用する光源装置において、青色波長帯域の光源光における波長分布を広くした光源装置を備えることにより、高品質なカラー画像を投影可能なプロジェクタが開示されている。
特開2011−128521号公報
本開示は、青色光の色度を適正化することが可能な投写型映像表示装置を提供する。
本開示の投写型映像表示装置は、第1の波長帯を有する青色光を出射する固体光源と、青色光の照射によって第1の波長帯よりも長波長側にあり、第1の波長帯に隣接する第2の波長帯の発光光を発光する発光体を有するホイールと、青色光と、発光光を均一化する光均一化素子と、光均一化素子によって均一化された光を変調する光変調素子と、光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットと、を備え、発光体の青色光の入射側には、青色光を部分的に反射し、発光光を透過する、ダイクロイック膜が形成されている。
本開示によれば、投写型映像表示装置で表示される青色光の色度の改善ができる。
実施の形態1における投写型映像表示装置を示す図 実施の形態1における蛍光体ホイールを示す図 実施の形態1における色生成(黄及び緑)の原理を示す図 実施の形態1における色生成(青)の原理を示す図 実施の形態1におけるカラーホイールを示す図 実施の形態1の投写型映像表示装置における黄成分光のスペクトル図 実施の形態1の投写型映像表示装置における緑成分光のスペクトル図 実施の形態1の投写型映像表示装置における青成分光のスペクトル図 実施の形態1の効果を説明するための色度図を示す図 実施の形態2における蛍光体ホイールを示す図 実施の形態2における色生成(青)の原理を示す図 実施の形態2におけるカラーホイールを示す図
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
[実施の形態1]
(投写型映像表示装置)
以下において、実施の形態1に係る投写型映像表示装置の構成について、図1〜図6を用いて説明する。図1は、実施の形態1に係る投写型映像表示装置100の光学構成を示す図である。実施の形態1では、映像光として、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B(第1青成分光B+第2青成分光B)、黄成分光Yを用いる場合について例示する。
図1に示すように、第1に、投写型映像表示装置100は、光源ユニット10と、ダイクロイックミラー20と、蛍光体ホイール30と、λ/4板40と、カラーホイール50と、ロッドインテグレータ60と、DMD(Digital Mirror Device)70と、投写ユニット80とを有する。
光源ユニット10は、例えば、レーザダイオード(LD:Laser Diode)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などの複数の固体光源によって構成される。本実施の形態では固体光源としてレーザダイオード、特に青色光を出射するレーザダイオード11を使用している。
光源ユニット10からの出射光は、波長455nmの青色光であり、映像光(第1青成分光B)として用いられるとともに、蛍光体を励起するための励起光としても用いられる。ただし、光源ユニット10からの出射光の波長は455nmに限定されるものではなく、例えば、波長440〜460nmであっても良い。この青色光の波長は、第1の波長帯の一例である。
光源ユニット10から出射される青色光は、レンズ111、レンズ112、拡散板141を透過しダイクロイックミラー20に入射する。ダイクロイックミラー20は、第1青成分光B(励起光)を反射する。ダイクロイックミラー20で反射した第1青成分光Bは、レンズ113、114で集光されて、蛍光体ホイール30の蛍光体を励起し発光させる。
また、光源ユニット10からの出射光はS偏光の光であって、ダイクロイックミラー20は、第1青成分光B(S偏光)を反射し、蛍光体ホイール30で発光した黄色の発光光Y、緑色の発光光G及び蛍光体ホイールで反射された第1青成分光B(P偏光)を透過する。すなわち、ダイクロイックミラー20は、S偏光の第1青成分光Bを反射し、P偏光の第1青成分光Bと無偏光の黄色の発光光Y及び緑色の発光光Gを透過する。
蛍光体ホイール30は、図2に示すように、基板31と、基板31上に形成された反射膜32と、反射膜32上に円環状に塗布形成された蛍光体膜33と、基板31を回転させるためのモーター35とにより構成されている。図2の(a)は蛍光体ホイールを図1の−x方向に向かって見た図、図2の(b)は図1のz方向に向かって見た図である。
また、図2に示すように、蛍光体膜33上には誘電体多層膜34が形成されている。蛍光体膜33は、図2の(a)に示されるように、黄色蛍光体膜33Yと、第1の緑色蛍光体膜33Gと、第2の緑色蛍光体膜33Gから構成されている。誘電体多層膜34は、図2の(a)に示されるように、反射防止膜34Cと、青部分反射膜34Bから構成されている。図2の(a)において、括弧付きの符号は、その上層側に括弧が付されていない符号の構成要素が位置することを意味する。すなわち、基板31の上に反射膜32が配置され、黄色蛍光体膜33Yと第1の緑色蛍光体膜33Gのそれぞれの上に反射防止膜34Cが配置され、第2の緑色蛍光体膜33Gの上に青部分反射膜34Bが配置されることを表している。蛍光体膜33は、発光体の一例であり、蛍光体ホイール30は、ホイールの一例である。
蛍光体膜33は、例えば、セラミック蛍光体の粉末を接着剤(シリコーン樹脂)に混ぜ込んで基板に塗布し、高温で硬化させることで作製することが可能である。蛍光体膜33に使用されるセラミック蛍光体としては、例えば、セリウム付活ガーネット構造蛍光体であるYAG蛍光体やLAG蛍光体である。
蛍光体ホイール30は、図2の(a)に示すように、円周方向において4つのセグメントから構成される。第1のセグメント(角度領域θ)は、赤成分光Rを生成するための領域である。第2のセグメント(角度領域θ)は、緑成分光Gを生成するための領域である。第3のセグメント(角度領域θ)は、青成分光Bを生成するための領域である。第4のセグメント(角度領域θ)は、黄成分光Yを生成するための領域である。
黄色蛍光体膜33Yは、光源ユニット10から出射される第1青成分光B(励起光)に応じて黄色の発光光Yを発光する蛍光体Yを有する。黄色蛍光体膜33Yは、蛍光体膜33が形成される円環領域のうち、第4のセグメントと第1のセグメント(所定の角度領域θ+θ)において形成されている。なお、黄色蛍光体膜33Yは、蛍光体ホイール30の回転中において、第1青成分光B(励起光)が照射される領域である。言い換えると、黄色蛍光体膜33Y上には、レンズ114によって第1青成分光Bが集光される。
第1の緑色蛍光体膜33Gは、光源ユニット10から出射される第1青成分光B(励起光)に応じて緑色の発光光Gを発光する蛍光体Gを有する。第1の緑色蛍光体膜33Gは、蛍光体膜33が形成される円環領域のうち、第2のセグメント(所定の角度領域θ)において形成されている。なお、第1の緑色蛍光体膜33Gは、蛍光体ホイール30の回転中において、第1青成分光B(励起光)が照射される領域である。言い換えると、第1の緑色蛍光体膜33G上には、レンズ114によって第1青成分光Bが集光される。
第2の緑色蛍光体膜33Gは、光源ユニット10から出射される第1青成分光B(励起光)に応じて緑色の発光光Gを発光する蛍光体Gを有する。このとき、緑色の発光光Gは、映像光である青成分光Bの色度調整用としての第2青成分光Bを含んでいる。第2の緑色蛍光体膜33Gは、蛍光体膜33が形成される円環領域のうち、第3のセグメント(所定の角度領域θ)において形成されている。青部分反射膜34Bは入射する第1青成分光B(励起光)のうち、一部を反射し、残りを透過するとともに、緑色の発光光Gを透過する。青部分反射膜34Bは、ダイクロイック膜の一例である。なお、第2の緑色蛍光体膜33Gは、蛍光体ホイール30の回転中において、第1青成分光B(励起光)が照射される領域である。言い換えると、第2の緑色蛍光体膜33G上には、レンズ114によって第1青成分光Bが集光される。
次に、蛍光体ホイール30の周辺部での色生成の原理について、図3A及び図3Bを用いて説明する。
図3Aは第1青成分光B(励起光)が蛍光体ホイール30の角度領域θ、θ、θのいずれかに照射される場合を示している。本実施の形態では、S偏光の第1青成分光B(励起光L1)が、光源ユニット10から出射される。励起光L1は、λ/4板40を透過することで、円偏光の第1青成分光B(励起光L2)となる。励起光L2は、反射防止膜34Cを透過し(励起光L3a)、反射防止膜34Cの効果により、励起光L3aは励起光L2の95%以上の光強度を維持して、黄色蛍光体膜33Yもしくは第1の緑色蛍光体膜33Gを照射する。
黄色蛍光体膜33Yもしくは第1の緑色蛍光体膜33Gは、励起光L3aが照射されることで、黄色の発光光Yもしくは緑色の発光光Gを発光する。黄色の発光光Y及び緑色の発光光Gは、360°全方位に出射されるが、基板31に向かう方向に出射された光は、反射膜32によって反射される。したがって、黄色の発光光Y及び緑色の発光光Gは励起光L3aの進行方向とは逆方向にλ/4板40に向かって出射される。なお、黄色の発光光Yおよび緑色の発光光Gは、蛍光光であるため無偏光であり、λ/4板40を透過しても無偏光である。
図3Bは第1青成分光B(励起光)が蛍光体ホイール30の角度領域θに照射される場合を示している。本実施の形態では、S偏光の第1青成分光B(励起光L1)が、光源ユニット10から出射される。励起光L1は、λ/4板40を透過することで、円偏光の第1青成分光B(励起光L2)となる。励起光L2の35%は、青部分反射膜34Bを透過して励起光L3bとなって第2の緑色蛍光体膜33Gを照射する。残りの65%の励起光L2は青部分反射膜34Bで反射して映像光L4となる。
第2の緑色蛍光体膜33Gは、第1青成分光B(L3b)が照射されることで、緑色の発光光Gを発光する。緑色の発光光Gは、360°全方位に出射されるが、基板31に向かう方向に出射された光は、反射膜32によって反射される。したがって、緑色の発光光Gは励起光L3bの進行方向とは逆方向にλ/4板40に向かって出射される。青部分反射膜34Bは、緑色の発光光Gを透過する。すなわち、青部分反射膜34Bは、第1青成分光Bの波長帯(455nm)の光を35%透過(65%反射)し、緑色の発光光Gの波長帯(460〜750nm)の光を透過するダイクロイック膜である。また、青部分反射膜34Bで反射された映像光L4は、励起光L2と同様に円偏光の第1青成分光Bであり、λ/4板40を再度透過することで、P偏光の第1青成分光B(映像光L5)となる。なお、青部分反射膜34Bの透過率は、必要に応じて調整されるべきであり、10〜60%の範囲であれば良い。
このように、ダイクロイックミラー20を透過して出射される光は、蛍光体ホイール30の回転に伴って、角度領域θ+θにおいては黄色の発光光Y、角度領域θにおいては緑色の発光光G、角度領域θにおいては、第1青成分光B(映像光L5)と緑色の発光光Gの合成光となる。
図1に戻り、ダイクロイックミラー20から出射される光は、レンズ131を透過し、ミラー124で反射して直角方向に光路が折り曲げられ、レンズ132を透過してカラーホイール50に入射する。
カラーホイール50は、図4に示すように、透明な基板51と、基板51上に形成された誘電体多層膜52と、基板51を回転させるためのモーター53とにより構成されている。図4の(a)はカラーホイールを図1のz方向に向かって見た図、図4の(b)は図1の−y方向に向かって見た図である。
図4に示すように、誘電体多層膜52は、所定の角度領域θ(第1のセグメント)において形成された赤透過ダイクロイック膜52Rと、所定の角度領域θ(第2のセグメント)において形成された緑透過ダイクロイック膜52Gと、所定の角度領域θ(第3のセグメント)において形成された青透過ダイクロイック膜52Bと所定の角度領域θ(第4のセグメント)において形成された反射防止膜52Cで構成される。
カラーホイール50は、蛍光体ホイール30と回転が同期するよう制御されている。すなわち、蛍光体ホイール30の角度領域θに光が入射しているタイミングでは、カラーホイール50の角度領域θに光が入射している。蛍光体ホイール30の角度領域θに光が入射しているタイミングでは、カラーホイール50の角度領域θに光が入射している。蛍光体ホイール30の角度領域θに光が入射しているタイミングでは、カラーホイール50の角度領域θに光が入射している。蛍光体ホイール30の角度領域θに光が入射しているタイミングでは、カラーホイール50の角度領域θに光が入射している。
このように、蛍光体ホイール30とカラーホイール50によって角度領域θ、θ、θ、θで生成される光は、時分割で出射する。すなわち、蛍光体ホイール30とカラーホイール50によって、赤成分光R、緑成分光G、青成分光B、黄成分光Yを含む各色成分光が生成されて時分割で出射されることになる。
以下に、各々の角度領域(セグメント)における色生成について、図5A〜図5Cに示すスペクトルを参照しながら説明する。
角度領域θにおいては、蛍光体ホイール30の黄色蛍光体膜33Yから黄色の発光光Y(図5Aの実線)が出射され、カラーホイール50の赤透過ダイクロイック膜52Rを透過することで、赤成分光R(図5Aの破線)となる。カラーホイール50の赤透過ダイクロイック膜52Rの分光特性を調整することにより、赤成分光Rの色純度を調整することができる。
角度領域θにおいては、蛍光体ホイール30の第1の緑色蛍光体膜33Gから緑色の発光光G(図5Bの実線)が出射され、カラーホイール50の緑透過ダイクロイック膜52Gを透過することで、緑成分光G(図5Bの破線)となる。カラーホイール50の緑透過ダイクロイック膜52Gの分光特性を調整することにより、緑成分光Gの色純度を調整することができる。
角度領域θにおいては、蛍光体ホイール30の第2の緑色蛍光体膜33Gからの緑色の発光光G(緑色の発光光Gは第2青成分光Bを含む)と、青部分反射膜34Bで反射された第1青成分光Bが合成され、カラーホイール50の青透過ダイクロイック膜52Bを透過することで、青成分光Bとなる。青透過ダイクロイック膜52Bは、第1青成分光Bを透過するとともに、緑色の発光光Gの短波長側を透過することで、第2青成分光Bを抽出する。第2青成分光Bは、波長455nmの第1青成分光Bに混色することで、最適な青色色度に調整する。ここで、緑色の発光光Gの波長帯である460nm〜750nmの波長帯は第2の波長帯の一例である。
本実施の形態では、第2青成分光Bの主波長は515nmであるが、これに限定されるものではない。第2青成分光Bの主波長が470〜530nmの範囲内になるよう、第2の緑色蛍光体膜33Gの選定及び青透過ダイクロイック膜52Bの分光特性を設計することが望ましい。本実施の形態における主波長515nmの第2青成分光Bの波長帯である460〜560nmは、第3の波長帯の一例である。図5Cにおいて、第1青成分光Bはスケールを1/100としている。なお、蛍光体ホイール30の第2の緑色蛍光体膜33Gは第1の緑色蛍光体膜33Gと同一であっても良く、異なっていても良い。
角度領域θにおいては、蛍光体ホイール30の黄色蛍光体膜33Yから黄色の発光光Yが出射され、カラーホイール50の反射防止膜52Cを透過することで黄成分光Yとなる。黄色の発光光Yがカラーホイール50の反射防止膜52Cを透過することによる色の変化は無視できるレベルである。
図1に戻り、カラーホイール50を出射した光は、ロッドインテグレータ60に入射する。ロッドインテグレータ60は、ガラスなどの透明部材によって構成される中実のロッドである。ロッドインテグレータ60は、光源ユニット10から出射される光及び蛍光体ホイール30から出射される光を均一化する。なお、ロッドインテグレータ60は、内壁がミラー面によって構成される中空のロッドであってもよい。ロッドインテグレータ60は、光均一化素子の一例である。
ロッドインテグレータ60から出射した光は、レンズ151、レンズ152、レンズ153を透過して、三角プリズム161と三角プリズム162からなる全反射プリズムに入射後、DMD70に入射する。
DMD70は、光源ユニット10、蛍光体ホイール30、カラーホイール50によって生成される各色成分光を、時分割で変調する。詳細には、DMD70は、複数の微小ミラーによって構成されており、複数の微小ミラーは可動式である。各微小ミラーは、基本的に1画素に相当する。DMD70は、各微小ミラーの角度を映像信号に応じて変更する変調動作によって、投写ユニット80側に光を反射するか否かを切り替える。
DMD70は、図2および図4で説明した角度領域θ、θ、θ、θに対応して、各色の階調表現を行う。すなわち、角度領域θに光が照射されている時間においては、赤成分光R(映像光)を変調する。角度領域θに光が照射されている時間においては、緑成分光G(映像光)を変調する。角度領域θに光が照射されている時間においては、青成分光B(映像光)を変調する。角度領域θに光が照射されている時間においては、黄成分光Y(映像光)を変調する。DMD70は、光変調素子の一例である。
DMD70で変調されて生成された映像光は、三角プリズム161、162を透過し、投写ユニット80に入射する。投写ユニット80に入射された映像光は図示しないスクリーンに拡大投写する。
図6は色度図を示しており、この色度図に示すように、本実施の形態の投写型映像表示装置100の色域Aは、sRGB(各色点のみ図6中に示す)を包含していることがわかる。第2青成分光Bの色度は図6中三角で示すポイントであり、第1青成分光Bに混色されることにより、青色色度が適正化される。
一方、第2青成分光Bを用いず、第1青成分光Bのみを映像光として用いる場合の色域Bは、sRGBを包含しない領域があることがわかる。
(作用および効果)
実施の形態1では、第2の緑色蛍光体膜33Gに青部分反射膜34Bを形成することで、第1青成分光Bに第2青成分光Bを混色することができ、第1青成分光Bでは包含できなかったsRGBを包含する色域が実現可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態2は、実施の形態1で説明した蛍光体ホイール30とカラーホイール50に代えて、蛍光体ホイール37とカラーホイール57を用い、他の構成は実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
図7は、実施の形態2で使用される蛍光体ホイール37を示す図である。実施の形態1では、図2に示すように、蛍光体ホイール30の角度領域θに形成された第2の緑色蛍光体膜33Gの表面に、第1青成分光Bの一部を透過し残余を反射し、緑色の発光光Gを透過する特性の青部分反射膜34Bを形成し、カラーホイール50によって、緑色の発光光Gから第2青成分光Bを抽出する構成としていた。実施の形態2では、図7に示すように、蛍光体ホイール37の角度領域θに形成された第2の緑色蛍光体膜33Gの表面に、第1青成分光Bの一部を透過し残余を反射し、緑色の発光光Gの短波長側(第2青成分光B)を透過する特性のダイクロイック膜38Bが形成される。角度領域θでは、図8に示すように、ダイクロイック膜38Bによって、緑色の発光光Gから第2青成分光Bが抽出される。
図9は実施の形態2で使用されるカラーホイール57を示しており、カラーホイール57は、透明な基板51と、この基板51上に形成された誘電体多層膜52と、基板51を回転させるためのモーター53とにより構成されている。図9の(a)はカラーホイール57を図1のz方向に向かって見た図、図9の(b)はカラーホイール57を図1の−y方向に向かって見た図である。
実施の形態1では、図4に示すように、カラーホイール50の角度領域θにおいて、青透過ダイクロイック膜52Bが形成されていた。実施の形態2では、図9に示すように、カラーホイール57の角度領域θには、角度領域θと同じく反射防止膜52Cが形成されている。すなわち、蛍光体ホイール37から出射した第1青成分光B及び第2青成分光Bがカラーホイール57の角度領域θの反射防止膜52Cを透過することによる色の変化は無視できるレベルである。
[他の実施の形態]
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1及び2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1及び2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1、2では、光変調素子として、DMD70が例示されているが、実施の形態は、これに限定されるものではない。光変調素子は、1つの液晶パネル或いは3つの液晶パネル(赤液晶パネル、緑液晶パネル及び青液晶パネル)であってもよい。液晶パネルは、透過型であってもよく、反射型であってもよい。
実施の形態1、2では、発光光を発生させる蛍光体として、蛍光体ホイールが例示されているが、実施の形態は、これに限定されるものではない。蛍光体は、静的な無機蛍光体セラミックでも良い。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、プロジェクタ等の投写型映像表示装置に適用できる。
10 光源ユニット
20 ダイクロイックミラー
30,37 蛍光体ホイール
31 基板
32 反射膜
33 蛍光体膜
33Y 黄色蛍光体膜
33G 第1の緑色蛍光体膜
33G 第2の緑色蛍光体膜
34 誘電体多層膜
34C 反射防止膜
34B 青部分反射膜
35,53 モーター
38B ダイクロイック膜
40 λ/4板
50,57 カラーホイール
52 誘電体多層膜
52C 反射防止膜
51 基板
60 ロッドインテグレータ
70 DMD
80 投写ユニット
100 投写型映像表示装置
111,112,113,114 レンズ
124 ミラー
131,132 レンズ
141 拡散板
151,152,153 レンズ
161,162 三角プリズム

Claims (5)

  1. 第1の波長帯を有する青色光を出射する固体光源と、
    前記青色光の照射によって、前記第1の波長帯よりも長波長側にあり、前記第1の波長帯に隣接する第2の波長帯の発光光を発光する発光体を有するホイールと、
    前記青色光と、前記発光光を均一化する光均一化素子と、
    前記光均一化素子によって均一化された光を変調する光変調素子と、
    前記光変調素子によって変調される光を投写する投写ユニットと、を備え、
    前記発光体の前記青色光の入射側には、前記青色光を部分的に反射し、前記発光光を透過する、ダイクロイック膜が形成されている、投写型映像表示装置。
  2. 前記第2の波長帯の発光光は前記第1の波長帯に隣接する第3の波長帯の光を含み、前記ダイクロイック膜は、前記第3の波長帯の光のみを透過する、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  3. 前記青色光と、前記発光光が入射されるカラーホイールをさらに備え、
    前記第2の波長帯の発光光は前記第1の波長帯に隣接する第3の波長帯の光を含み、前記カラーホイールは前記第2の波長帯の発光光のうち前記第3の波長帯の光のみを透過する、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  4. 前記ダイクロイック膜の、前記青色光に対する透過率は10〜60%である、請求項1に記載の投写型映像表示装置。
  5. 前記ホイールは、少なくとも赤成分光、緑成分光、青成分光を含む各色成分光を生成して時分割で出射し、前記青成分光は、前記第1の波長帯の光と、前記第3の波長帯の光とからなる、請求項2、または3に記載の投写型映像表示装置。
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