JP2017215281A - 濃度計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各種情報端末機と共に使用されて計測対象物の電解質濃度を導出する濃度計測装置を提供する。
【解決手段】音声入力端子11及び第1、第2の音声出力端子12、13が設けられた情報端末機Pと共に使用される濃度計測装置10であって、計測対象物Qに接触させられるプローブ端子23、24、第1の音声出力端子12から出力される第1交流信号をプローブ端子23に伝える第1送信線25、プローブ端子23から出力され計測対象物Qを経由してプローブ端子24に伝達された第1交流信号を第1検出信号として音声入力端子11に伝える受信線26、及び、抵抗33が設けられ第2の音声出力端子13から出力される第2交流信号を第2検出信号として受信線26経由で音声入力端子11に伝える第2送信線27を有するセンサ15と、情報端末機Pに搭載され、第1検出信号の大きさを基に計測対象物Qの電解質濃度を算出するソフトウェア16とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報端末機と共に使用されて計測対象物の電解質濃度を導出する濃度計測装置に関する。
スープや飲料水等は、電解質濃度によってインピーダンス及び導電率が異なるため、インピーダンスや導電率の計測は、電解質濃度を知る上で有用であり、特許文献1には、導電率を基に計測対象物の電解質濃度を求めて計測対象物に含まれる電解質量を計測する摂取塩分計が記載されている。なお、インピーダンスや導電率を基に計測できる対象は、スープや飲料水に限定されず、例えば、体脂肪率も対象である。
ここで、特許文献1に記載の摂取塩分計は、1)ソフトウェアと、2)表示部や釦(キー)を有しソフトウェアが搭載された本体部と、3)本体部に接続されるセンサ、即ち、電解質濃度を計測するために必要となるソフトウェア及びハードウェアの全てを具備している。従って、摂取塩分計の大きさ、重さ、製造コストを抑制できず、摂取塩分計は、可搬性や価格面において、一般の人が気軽に所持できるものではなかった。
特開2002−22525号公報
ところで、近年、スマートフォンやタブレット端末等、外部接続端子を有する情報端末機の普及が進んでいる。そのため、情報端末機で作動するソフトウェアと情報端末機の外部接続端子に接続可能なセンサを利用者に提供し、利用者がこれらを手持ちの情報端末機と共に利用できるようにすれば、利用者の利便性向上やコスト負担の軽減が期待できる。
しかしながら、外部接続端子の信号出力レベルや信号入力のゲイン等は、情報端末機の種類によって異なることからソフトウェア及びセンサを各種情報端末機に対応させる必要がある。各種情報端末機に対応させる方法として、ソフトウェアに各種情報端末機に適応したモードをプリセットしておき、利用者に情報端末機の機種を選択させることが考えられるが、ソフトウェアに数多くのモードをプリセットする必要があり現実的ではなく、更に、新しく発売される情報端末機に対応したソフトウェアを利用者に提供できるようになるまでに時間を要するという課題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、各種情報端末機と共に使用されて、計測対象物の電解質濃度を導出する濃度計測装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係る濃度計測装置は、音声入力端子及び第1、第2の音声出力端子が設けられた情報端末機と共に使用されて、計測対象物の電解質濃度を導出する濃度計測装置であって、間隔を空けて設けられ前記計測対象物に接触させられる対となるプローブ端子A、B、前記第1の音声出力端子から出力される第1交流信号を前記プローブ端子Aに伝える第1送信線、前記プローブ端子Aから出力され前記計測対象物を経由して減衰し前記プローブ端子Bに伝達された前記第1交流信号を第1検出信号として前記音声入力端子に伝える受信線、及び、抵抗が設けられ前記第2の音声出力端子から出力される第2交流信号を第2検出信号として前記受信線経由で前記音声入力端子に伝える第2送信線を有するセンサと、前記情報端末機に搭載され、前記第1検出信号の大きさを基に、前記プローブ端子A、Bが接触している前記計測対象物の電解質濃度を算出するソフトウェアとを備え、前記ソフトウェアは、前記第1検出信号の大きさから前記計測対象物の電解質濃度を算出する仮の数式として定められた基準演算式を有し、前記センサが接続された前記情報端末機から得た前記第2検出信号の大きさと、電解質濃度が判明している物体に前記プローブ端子A、Bを接触させた前記センサが接続された前記情報端末機から得た前記第1検出信号の大きさとを基に、前記基準演算式を補正して、該情報端末機に適応した調整済演算式を導出し、前記第1検出信号の大きさを基にした前記計測対象物の電解質濃度の算出に、該調整済演算式を用いる。
本発明に係る濃度計測装置において、前記ソフトウェアは、前記センサが接続された前記情報端末機に周波数が異なる複数の前記第2交流信号を順次出力させて得た複数の前記第2検出信号の大きさを基に、前記計測対象物の電解質濃度を算出する際に前記情報端末機に出力させる前記第1交流信号の周波数を決定するのが好ましい。
本発明に係る濃度計測装置において、前記ソフトウェアは、前記センサが接続された前記情報端末機に、前記プローブ端子A、Bに前記電解質濃度が判明している物体を接触させた状態で、周波数が異なる複数の前記第1交流信号を順次出力させて得た複数の前記第1検出信号の大きさを基に、前記計測対象物の電解質濃度を算出する際に前記情報端末機に出力させる前記第1交流信号の周波数を決定するのが好ましい。
本発明に係る濃度計測装置において、前記ソフトウェアは、前記センサが接続された前記情報端末機に、前記プローブ端子A、Bに前記計測対象物を接触させた状態で、周波数が異なる複数の前記第1交流信号を順次出力させて得た複数の前記第1検出信号の大きさを基にして、前記計測対象物の電解質濃度を算出する際に前記情報端末機に出力させる前記第1交流信号の周波数を決定するのが好ましい。
本発明に係る濃度計測装置において、前記ソフトウェアは、前記計測対象物の種類に対応した複数の前記基準演算式を有し、前記情報端末機で選択される前記計測対象物の種類に該当する前記基準演算式を対象に前記調整済演算式を導出するのが好ましい。
本発明に係る濃度計測装置は、ソフトウェアが、第1検出信号の大きさから計測対象物の電解質濃度を算出する仮の数式として定められた基準演算式を有し、センサが接続された情報端末機から得た第2検出信号の大きさと、電解質濃度が判明している物体にプローブ端子A、Bを接触させたセンサが接続された情報端末機から得た第1検出信号の大きさとを基に、基準演算式を補正して、情報端末機に適応した調整済演算式を導出し、調整済演算式を用いて、第1検出信号の大きさを基に計測対象物の電解質濃度を算出するので、各種情報端末機と共に使用されて、計測対象物の電解質濃度を導出可能である。
本発明の一実施の形態に係る濃度計測装置の説明図である。 センサの説明図である。 計測対象物の電解質濃度の導出の説明図である。 基準演算式の導出の説明図である。 調整済演算式の導出の説明図である。 検出信号の周波数と電解質濃度の関係を示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施の形態に係る濃度計測装置10は、音声入力端子11及び音声出力端子12、13(第1、第2の音声出力端子)が設けられた情報端末機Pと共に使用されて、計測対象物Qの電解質濃度を導出する装置であって、情報端末機Pに接続されるセンサ15と、情報端末機Pに搭載され、情報端末機Pから得た数値を基に計測対象物Qの電解質濃度を算出するソフトウェア16とを備えている。以下、詳細に説明する。
情報端末機Pは、図1、図2に示すように、音声入力端子11、音声出力端子12、13及びグランド端子14が一つの接続口17内に設けられ、記憶媒体及びCPUを有するものであり、濃度計測装置10の利用者が濃度計測装置10と共に使用するものである。情報端末機Pとして、スマートフォンやタブレット端末を想定しているが、これには限定されない。
本実施の形態において、音声出力端子12、13はそれぞれ、ステレオ音声出力の左用音声出力端子及び右用音声出力端子であり、音声入力端子11はモノラルマイク用の入力端子である。音声出力端子12、13は、第1交流信号及び第2交流信号をそれぞれ出力することができ、音声入力端子11は、交流信号を検出信号として受信することができる。
センサ15は、図1、図2に示すように、ケーブル部18と、ケーブル部18の一側にカバー部19を介して連結され、計測対象物Q(図3参照)に接触する突出片20と、ケーブル部18の他側に絶縁部21を介して連結され、接続口17に差し込まれる差込み片22を備えている。以下、特に記載がない限り、差込み片22が接続口17に差し込まれているものとして説明する。
突出片20には、図2、図3に示すように、それぞれ一部が露出した状態で間隔を空けて設けられた対となるプローブ端子23、24(プローブ端子A、B)が取り付けられている。プローブ端子23、24は、導電性の素材を基に形成され、計測対象物Qの電解質濃度を計測する際、計測対象物Qに接触した状態にされる。計測対象物Qの具体例としては、スープ、飲料水、魚を飼育する水、あるいは人体等が挙げられる。
センサ15は、図1、図2に示すように、プローブ端子23と音声出力端子12を接続する送信線25(第1送信線)と、プローブ端子24と音声入力端子11を接続する受信線26と、両端がそれぞれ受信線26及び音声出力端子13にそれぞれ連結された送信線27(第2送信線)と、一端がカバー部19内に配され、他端がグランド端子14に連結されたアース線28を備えている。送信線25、受信線26、送信線27及びアース線28はそれぞれ、大部分がケーブル部18に位置し、送信線25、受信線26及び送信線27はそれぞれ図示しない絶縁カバー材によって覆われている。なお、プローブ端子24とアース線28を抵抗で接続して、電圧レベルを安定させてもよい。
送信線25は、音声出力端子12から出力される第1交流信号をプローブ端子23に伝えることができ、受信線26は、プローブ端子24に与えられた第1交流信号を第1検出信号として音声入力端子11に伝えることができる。
プローブ端子23、24が、図3に示すように計測対象物Qに接触した状態で、音声出力端子12から第1交流信号が出力されると、第1交流信号はプローブ端子23から発信され計測対象物Qを経由して減衰しプローブ端子24に伝達され(以下、計測対象物Qを経由して減衰した第1交流信号を、「第1検出信号」とも言う)、受信線26は、第1検出信号を音声入力端子11に伝える。そして、送信線27は、音声出力端子13から出力される第2交流信号を受信線26に伝えることが可能である。
ここで、第1交流信号に対する第1検出信号の減衰率は、計測対象物Qの単位長さ当たりのインピーダンスに応じて変わり、計測対象物Qの単位長さ当たりのインピーダンスは、計測対象物Qの電解質濃度によって異なることから、第1検出信号の大きさを計測することで、計測対象物Qの電解質濃度を求めることが可能である。
送信線25、送信線27及び受信線26には、信号中の直流成分を取り除くコンデンサ29、30、31がそれぞれ設けられている。
送信線27には、コンデンサ30に直列に接続された抵抗33が設けられている。そのため、音声出力端子13から出力された第2交流信号は、抵抗33を通過して減衰した後、受信線26に送られる。即ち、送信機27は、抵抗33を通過し減衰した第2交流信号を、第2検出信号として受信線26経由で音声入力端子11に伝えることとなる。
ソフトウェア16は、図1に示すように、情報端末機Pにインストールされており、情報端末機Pに、音声出力端子12、13から第1交流信号及び第2交流信号をそれぞれ出力させることが可能で、音声入力端子11に与えられた第1検出信号及び第2検出信号を情報端末機Pから得ることができる。
また、ソフトウェア16には、第1検出信号の大きさから計測対象物Qの電解質濃度を算出する仮の数式として定められた基準演算式がプリセットされている(即ち、ソフトウェア16は基準演算式を有している)。
基準演算式は、販売されている様々な機種の情報端末機Pの一つとして想定したテスト機T(図4参照)を濃度計測装置10と共に使用して、第1検出信号の大きさから計測対象物Qの電解質濃度を算出できる演算式である。
以下、図4を参照して、テスト機T及び電解質濃度が異なる複数の電解質溶液S(例えば、食塩水)を用いて基準演算式を導出する方法を説明する。なお、各電解質溶液Sの電解質濃度は分かっているものとする。
テスト機Tは、図示しない2つの音声出力端子及び音声入力端子を具備し、センサ15が連結可能に設計されている。センサ15は、図4に示すように、テスト機Tに連結されて、送信線25、27及び受信線26がテスト機Tの一方の音声出力端子、他方の音声出力端子及び音声入力端子にそれぞれ接続される。
テスト機Tに連結したセンサ15は、容器C1内に入れられた一の電解質溶液Sに突出片20の一部が浸漬されて、その電解質溶液Sにプローブ端子23、24が接触する。この状態で、テスト機Tは、送信線25に接続された音声出力端子から第1交流信号を出力して、テスト機Tの音声入力端子に入力された第1検出信号の大きさを測定する。同様の測定を、電解質濃度が異なる他の電解質溶液Sについても行い、各測定から得られた第1検出信号の大きさと各第1検出信号に対応する電解質溶液Sの電解質濃度の関係から基準演算式を導出する。図4、図5においては、基準演算式をf(x)として記載している。
なお、f(x)のxは計測された第1検出信号の大きさを意味し、図4のグラフにおいては、1番目及びn番目に電解質濃度が計測された電解質溶液Sをそれぞれx1、xnとして示している。図4のグラフにおいてV1、Vnとして示されているのは、1番目及びn番目に計測された電解質溶液Sそれぞれの電解質濃度である。
次に、テスト機Tは、送信線27に接続された音声出力端子から第2交流信号を出力し、第2交流信号が抵抗33を通過して減衰し第2検出信号となって音声入力端子に入力した際の第2検出信号の大きさを測定し、その第2検出信号と同じ大きさの第1検出信号が計測された電解質溶液Sの電解質濃度(以下、「抵抗対応濃度」とも言う)を記憶する。
ここで、基準演算式はテスト機Tに固有のものであることから、利用者が手持ちの情報端末機Pを濃度計測装置10と共に使用する場合において、基準演算式をそのまま利用して計測対象物Qの濃度を計測することはできない。従って、基準演算式を基に情報端末機Pに適応した演算式(以下、「調整済演算式」と言う)を導出する必要がある。
この点、ソフトウェア16は、基準演算式から情報端末機Pに応じた調整済演算式を得るための校正モードを有している。
校正モードでは、センサ15を情報端末機Pに接続した状態で、ソフトウェア16が、情報端末機Pに音声出力端子13から送信線27に第2交流信号を出力させ、受信線26を通って音声入力端子11に伝えられた第2検出信号を情報端末機Pから得て、その第2検出信号の大きさを検出する。以下、その第2検出信号の大きさを第2校正値とも言う。
次に、電解質濃度が判明している液体のサンプルU(物体の一例)を、図5に示すように、容器C2内に入れ、情報端末機Pに接続されたセンサ15のプローブ端子23、24を、サンプルUに接触させる。本実施の形態では、サンプルUに蒸留水を採用するため、サンプルUの電解質濃度は0である。
プローブ端子23、24がサンプルUに接触した状態で、ソフトウェア16は、情報端末機Pに音声出力端子12から送信線25に対し第1交流信号を出力させる。第1交流信号は、送信線25及びプローブ端子23を通過し、サンプルUを経由して減衰し第1検出信号となってプローブ端子24及び受信線26を通って音声入力端子11に伝えられる。ソフトウェア16は、音声入力端子11に伝えられた第1検出信号を情報端末機Pから得て、第1検出信号の大きさを検出する。以下、その第1検出信号の大きさを第1校正値とも言う。
そして、ソフトウェア16は、情報端末機Pの音声入力端子で測定される信号の大きさと電解質濃度とによって座標が決定される2次元座標マップDに、第1校正値と第1校正値に対応する電解質濃度から定義される座標M1、及び、第2校正値と抵抗対応濃度から定義される座標M2をプロットし、2次元座標マップD上に展開した基準演算式を線形補正して座標M1、M2を通る調整済演算式を得る(即ち、第1校正値及び第2校正値を基に調整済演算式を導出する)。なお、調整済演算式は、必ずしも座標M1、M2の両方を通る必要はない。図5では、調整済演算式をg(x)として記載している。
調整済演算式は、濃度計測装置10を情報端末機Pと共に使用して第1検出信号からプローブ端子23、24が接触している計測対象物Q(図3参照)の電解質濃度を計測するために利用される演算式である。従って、調整済演算式は、情報端末機Pに適応した演算式と言える。
なお、情報端末機Pのステレオ音声出力を構成する音声出力端子12、13は、一般的に技術的特性が同じであり、上述した調整済演算式の導出では、情報端末機Pの音声出力端子12、13の技術的特性が同じであることを前提にしている。
計測対象物Qの電解質濃度を算出するにあたっては、図2、図3に示すように、情報端末機Pに接続されたセンサ15のプローブ端子23、24を容器C3内に入れられた計測対象物Qに接触した状態にする。その状態で、ソフトウェア16は、情報端末機Pに音声出力端子12から第1交流信号を出力させる。第1交流信号は、送信線25及びプローブ端子23を通過し、計測対象物Qを伝わって減衰し第1検出信号となって、プローブ端子24及び受信線26を介して音声入力端子11に伝達される。
ソフトウェア16は、第1検出信号を情報端末機Pから得て第1検出信号の大きさを検出し、調整済演算式を用いて第1検出信号の大きさを基に、計測対象物Qの電解質濃度を算出する。図3のグラフにおいて、検出された第1検出信号の大きさをx、算出された計測対象物Qの電解質濃度をVとして記載している。
また、一般的に、情報端末機Pの機種によって、音声入力端子11が安定的に検出可能な交流信号の周波数は異なる。そのため、ソフトウェア16は、情報端末機Pに、周波数の異なる複数の第2交流信号を音声出力端子13から順次出力させて得た複数の第2検出信号の大きさを基に、音声入力端子11が第1検出信号を安定的に検出できる最適な周波数を求め、計測対象物Qの電解質濃度を算出する際に情報端末機Pに出力させる第1交流信号の周波数を決定するようにするのが好ましい。なお、第1検出信号を安定的に検出できる条件とは、例えば、音声入力端子11に入力される第1検出信号のゲインが最大となる場合である。
ここで、最適な周波数を求めるのに、順次出力する周波数の異なる交流信号は、第2交流信号に限定されず第1交流信号であってもよい。周波数の異なる複数の第1交流信号を順次出力する場合、プローブ端子23、24に電解質濃度が判明している物体を接触させた状態で、ソフトウェア16は、情報端末機Pに周波数が異なる複数の第1交流信号を順次出力させて得た複数の第1検出信号の大きさを基に、計測対象物Qの電解質濃度を算出する際に情報端末機Pに出力させる第1交流信号の最適な周波数を決定する。
また、第1検出信号から計測対象物Qの電解質濃度を安定的に検出可能な第1検出信号の周波数は、一の計測対象物Qにおいて、計測対象物Qの電解質濃度に応じて異なる。計測対象物Qの電解質濃度を安定的に検出可能とは、例えば、音声入力端子11が検出できる最大の交流信号の信号レベルを100%、音声入力端子11に交流信号が入力していない状態を信号レベル0%として、信号レベルがH%以下の範囲で、かつ、計測対象物Qの電解質濃度の変化率に対する信号レベルの変化率が大きくなることを意味する。なお、H%とは、例えば、80%で、オートゲインコントロール(音声入力端子11に入力される交流信号が大きいとき、音声入力端子11の感度を自動的に低下させる制御)が作用する信号レベル以下の値である。
電解質濃度の異なる複数の食塩水を対象に、周波数が異なる複数の第1交流信号を順次出力して、第1検出信号の大きさを計測した実験結果を図6に示す。なお、図6に示す4つの周波数は、音声入力端子11で検出された第1検出信号の周波数であり、それは音声出力端子12から出力された第1交流信号の周波数と等しい。
図6より、食塩水の電解質濃度が0.1%以上0.3%以下の範囲で、5000Hzの第1検出信号は、他の周波数の第1検出信号に比べて、食塩水の電解質濃度の変化に対し信号レベルの変化が大きくなり、しかも、信号レベルが80%以下である。
食塩水の電解質濃度が0.3%を超えると、食塩水の電解質濃度の変化に対する信号レベルの変化が5000Hzの第1検出信号と2000Hzの第1検出信号で同レベルとなり、5000Hzの第1検出信号の信号レベルの変化率が75〜84%となる。よって、食塩水の電解質濃度が0.1%以上0.3%以下の範囲では、音声出力端子12から5000Hzの第1交流信号を出力し、食塩水の電解質濃度が0.3%を超える範囲では、音声出力端子12から2000Hzの第1交流信号を出力することで、食塩水の電解質濃度を正確に計測できると言える。
そこで、ソフトウェア16は、センサ15が接続された情報端末機Pに、プローブ端子23、24に計測対象物Qを接触させた状態で、周波数が異なる複数の第1交流信号を順次出力させて得た複数の第1検出信号の大きさを基に、計測対象物Qの電解質濃度を安定的に検出可能な第1検出信号の周波数を求め、求められた第1検出信号の周波数を、計測対象物Qの電解質濃度を算出する際に情報端末機Pに出力させるものとして決定することができる。
また、計測対象物Qの種類(例えば、味噌汁、ポタージュスープ)によって、測定対象物Qの電解質濃度の範囲を想定できるため、ソフトウェア16が、計測対象物Qの種類に対応した複数の基準演算式を予め有し、利用者の入力操作によって情報端末機Pで選択される計測対象物Qの種類に該当する基準演算式を対象に調整済演算式を導出するようにしてもよい。
ここで、計測対象物Qは、電解質濃度が同じであっても、温度が高いとインピーダンスが低くなる傾向がある。よって、ソフトウェア16が計測対象物Qの種類に対応した複数の基準演算式を有する場合、各種の計測対象物Qとして想定される温度を考慮して、計測対象物Qの種類に対応する基準演算式を決定するようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上記した形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない条件の変更等は全て本発明の適用範囲である。
例えば、音声入力端子及び第1、第2の音声出力端子は1つの接続口内に設けられている必要はない。
また、基準演算式の導出は、テスト機を用いずに行ってもよく、例えば、センサに用いる第1送信線、第2送信線、受信線、抵抗及びその他のコンポーネントを基に計算によって基準演算式を導出してもよい。
10:濃度計測装置、11:音声入力端子、12、13:音声出力端子、14:グランド端子、15:センサ、16:ソフトウェア、17:接続口、18:ケーブル部、19:カバー部、20:突出片、21:絶縁部、22:差込み片、23、24:プローブ端子、25:送信線、26:受信線、27:送信線、28:アース線、29、30、31:コンデンサ、33:抵抗、C1、C2、C3:容器、D:2次元座標マップ、M1、M2:座標、P:情報端末機、Q:計測対象物、S:電解質溶液、T:テスト機、U:サンプル

Claims (5)

  1. 音声入力端子及び第1、第2の音声出力端子が設けられた情報端末機と共に使用されて、計測対象物の電解質濃度を導出する濃度計測装置であって、
    間隔を空けて設けられ前記計測対象物に接触させられる対となるプローブ端子A、B、前記第1の音声出力端子から出力される第1交流信号を前記プローブ端子Aに伝える第1送信線、前記プローブ端子Aから出力され前記計測対象物を経由して減衰し前記プローブ端子Bに伝達された前記第1交流信号を第1検出信号として前記音声入力端子に伝える受信線、及び、抵抗が設けられ前記第2の音声出力端子から出力される第2交流信号を第2検出信号として前記受信線経由で前記音声入力端子に伝える第2送信線を有するセンサと、
    前記情報端末機に搭載され、前記第1検出信号の大きさを基に、前記プローブ端子A、Bが接触している前記計測対象物の電解質濃度を算出するソフトウェアとを備え、
    前記ソフトウェアは、前記第1検出信号の大きさから前記計測対象物の電解質濃度を算出する仮の数式として定められた基準演算式を有し、前記センサが接続された前記情報端末機から得た前記第2検出信号の大きさと、電解質濃度が判明している物体に前記プローブ端子A、Bを接触させた前記センサが接続された前記情報端末機から得た前記第1検出信号の大きさとを基に、前記基準演算式を補正して、該情報端末機に適応した調整済演算式を導出し、前記第1検出信号の大きさを基にした前記計測対象物の電解質濃度の算出に、該調整済演算式を用いることを特徴とする濃度計測装置。
  2. 請求項1記載の濃度計測装置において、前記ソフトウェアは、前記センサが接続された前記情報端末機に周波数が異なる複数の前記第2交流信号を順次出力させて得た複数の前記第2検出信号の大きさを基に、前記計測対象物の電解質濃度を算出する際に前記情報端末機に出力させる前記第1交流信号の周波数を決定することを特徴とする濃度計測装置。
  3. 請求項1記載の濃度計測装置において、前記ソフトウェアは、前記センサが接続された前記情報端末機に、前記プローブ端子A、Bに前記電解質濃度が判明している物体を接触させた状態で、周波数が異なる複数の前記第1交流信号を順次出力させて得た複数の前記第1検出信号の大きさを基に、前記計測対象物の電解質濃度を算出する際に前記情報端末機に出力させる前記第1交流信号の周波数を決定することを特徴とする濃度計測装置。
  4. 請求項1記載の濃度計測装置において、前記ソフトウェアは、前記センサが接続された前記情報端末機に、前記プローブ端子A、Bに前記計測対象物を接触させた状態で、周波数が異なる複数の前記第1交流信号を順次出力させて得た複数の前記第1検出信号の大きさを基にして、前記計測対象物の電解質濃度を算出する際に前記情報端末機に出力させる前記第1交流信号の周波数を決定することを特徴とする濃度計測装置。
  5. 請求項1記載の濃度計測装置において、前記ソフトウェアは、前記計測対象物の種類に対応した複数の前記基準演算式を有し、前記情報端末機で選択される前記計測対象物の種類に該当する前記基準演算式を対象に前記調整済演算式を導出することを特徴とする濃度計測装置。
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