JP2017215102A - 室内機 - Google Patents

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Tetsuya Yamashita
哲也 山下
雅彦 長治
Masahiko Choji
雅彦 長治
大樹 中森
Daiki Nakamori
大樹 中森
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Abstract

【課題】風向制御の自由度及び意匠性に優れた空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】室内機30は、第1要求(停止要求、斜め向き要求、下向き要求)に応じて、風向パネル330が吹出口311の正面側の少なくとも一部を覆う「第1姿勢(停止姿勢、斜め向き姿勢、下向き姿勢を含む)」を採るように制御する。また、第2要求(水平向き要求)に応じて、調和空気Aが吹き出される流路から上支持部及び下支持部の位置が外れるようにするとともに、第1姿勢における風向パネル330の正面が下を向くようにして、風向パネル330が第1姿勢よりも水平状態に近い「第2姿勢(水平向き姿勢)」を採るように制御する。
【選択図】図15

Description

本発明は、空気調和機の室内機に関する。
従来、空気調和機において、風向制御のための種々の機構及び形態の室内機が検討されている。例えば、特許文献1(特開2015−158355号公報)には、上下風向変更羽根の面積を拡大して上下風向及び左右風向の変更性能を十分に発揮し得る室内機が開示されている。
ところで、利便性の高い室内機を設計しようとすると、風向制御のための制御機構が複雑化し、設計上の困難性がもたらされる。また、制御機構の複雑化に伴い、デザイン上の制約も増加する。
本発明の課題は、風向制御の自由度及び意匠性に優れた空気調和機の室内機を提供することである。
本発明の第1観点に係る室内機は、調和空気が吹き出される吹出口と、調和空気の上下方向の風向を調整する風向パネルと、アームと、制御機構と、を備える。アームは、風向パネルを裏面から軸支する支持部を有する。制御機構は、アームを駆動して、風向パネルの姿勢を制御する。具体的には、制御機構は、第1要求に応じて、風向パネルが吹出口の正面側の少なくとも一部を覆う第1姿勢を採るように制御する。また、制御機構は、第2要求に応じて、調和空気が吹き出される流路から支持部の位置が外れるようにするとともに、第1姿勢における風向パネルの正面が下を向くようにして、風向パネルが第1姿勢よりも水平状態に近い第2姿勢を採るように制御する。
第1観点に係る室内機では、第1姿勢のとき、風向パネルが吹出口の正面側の少なくとも一部を覆う。また、第2姿勢のとき、調和空気が吹き出される流路から支持部の位置が外れるとともに、第1姿勢における風向パネルの正面が下を向いて、風向パネルが第1姿勢よりも水平状態に近くなる。
したがって、第2姿勢のときは、風向パネルの正面が下を向くので、裏面で軸支する支持部が下からは見えなくなる。さらに、第2姿勢のときは、調和空気が吹き出される流路から支持部が外れた位置にあるので、支持部に起因する流路抵抗が生じない。
よって、室内機が視線より高い位置に設置される場合、適切な風向制御をするのみならず、美観を損なう虞を低減することができる。結果として、風向制御の自由度及び意匠性に優れた空気調和機の室内機を提供できる。
本発明の第2観点に係る室内機は、第1観点に係る室内機において、制御機構が、風向パネルが第2姿勢を採るときには、アームの支持部を前方に移動し、風向パネルの裏面がアームに近接するように風向パネルを回転する。
第2観点に係る室内機では、風向パネルが第2姿勢を採るときには、アームの支持部が前方に移動し、風向パネルの裏面がアームに近接するように風向パネルが回転するので、第1姿勢における風向パネルの正面が下を向くことになる。これにより、風向パネルの正面に沿って調和空気を吹き出すことができる。
本発明の第3観点に係る室内機は、第1観点又は第2観点に係る室内機において、風向パネルが、停止時に本体正面の外壁パネルの一部を形成する。
第3観点に係る室内機では、停止時に、風向パネルが本体正面の外壁パネルの一部を形成するので、美観を損なう虞を低減できる。なお、風向パネルの停止時の姿勢は、第1姿勢に含まれる。
本発明の第4観点に係る室内機は、第1観点から第3観点に係る室内機において、本体正面側に設けられ、熱交換器との間に空気の吸入流路が形成される正面パネルをさらに備える。ここで、吸入経路は、第2姿勢を採るときの風向パネルの上部に形成される。
第4観点に係る室内機では、正面パネルと熱交換器との間に空気の吸入流路が形成されるので、空気の吸入量を増加して空調効率を高めることができる。この際、吸入経路が、第2姿勢を採るときの風向パネルの上部に形成されるので、調和空気が吹出口から吹き出されてすぐに吸込口に取り込まれる現象(ショートサーキット)が風向パネルにより防止される。
本発明の第5観点に係る室内機は、第4観点に係る室内機において、正面パネルが、停止時に本体正面の外壁パネルの一部を形成し、起動後に前方に移動し、移動した空間に前記吸入経路を形成する。
第5観点に係る室内機では、停止時に、正面パネルが本体正面の外壁パネルの一部を形成するので、美観を損なう虞を低減できる。また、起動後には、正面パネルが熱交換器への吸入経路を形成するので、空気の吸入量を増加して空調効率を高めることができる。
第1観点に係る室内機では、風向制御の自由度及び意匠性に優れた室内機を提供できる。
第2観点に係る室内機では、風向パネルの正面に沿って調和空気を吹き出すことができる。
第3観点に係る室内機では、停止時に、風向パネルが本体正面の外壁パネルの一部を形成するので、美観を損なう虞を低減できる。
第4観点に係る室内機では、空気の吸入量を増加して空調効率を高めることができる。
第5観点に係る室内機では、停止時の美観を損なう虞を低減できる。また、起動後には空調効率を高めることができる。
本発明の一実施形態に係る空気調和機10の冷媒回路を説明するための模式図である。 同実施形態に係る空気調和機10の構成を説明するための模式図である。 同実施形態に係る室内機30の断面構成を模式的に示した図である。 同実施形態に係る移動機構320の断面構成を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「停止姿勢」のときの外観を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「停止姿勢」のときの内部状態を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「停止姿勢」のときの移動機構320の内部状態を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「斜め向き姿勢」のときの外観を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「斜め向き姿勢」のときの内部状態を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「斜め向き姿勢」のときの移動機構320の内部状態を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「下向き姿勢」のときの外観を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「下向き姿勢」のときの内部状態を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「下向き姿勢」のときの移動機構320の内部状態を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「水平向き姿勢」のときの外観を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「水平向き姿勢」のときの内部状態を示す模式図である。 同実施形態に係る室内機30が「水平向き姿勢」のときの移動機構320の内部状態を示す模式図である。 同実施形態に係る空気調和機10の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係る空気調和機について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)空気調和機の構成
図1は本発明の一実施形態に係る空気調和機10の冷媒回路を説明するための模式図である。
空気調和機10は、主に、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器24と、電動膨張弁25と、室内熱交換器31と、制御部40とを備え、これらの構成要素により冷媒回路を構成する。具体的には、空気調和機10は、室外に設置される室外機20と、室内の壁面等に取り付けられる室内機30とに区分される。そして、上述した各構成要素が室外機20又は室内機30に設けられることで、室内の冷房運転及び暖房運転等の各種運転が実行される。
室外機20は、圧縮機21と、圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外熱交換器24に接続された電動膨張弁25とを有する。電動膨張弁25は、フィルタ及び液閉鎖弁26を介して配管11に接続されており、この配管11を介して室内熱交換器31の一端に接続される。四路切換弁22は、ガス閉鎖弁27を介して配管11に接続され、この配管11を介して室内熱交換器31の他端に接続される。また、室外機20は、室外熱交換器24での熱交換後の空気を外部に排出するための室外ファン28を有する。この室外ファン28は、室外ファンモータ29によって回転駆動される。
室内機30には、室内熱交換器31、室内ファン32、及び室内ファンモータ33等が設けられる。室内熱交換器31は、接触する空気との間で熱交換を行う。室内ファン32は、室内空気を吸い込んで室内熱交換器31に通し、熱交換後の空気を室内に排出する。この室内ファン32は、室内ファンモータ33によって回転駆動される。室内機30の詳細な構成及び動作については後述する。
制御部40は、図2に示すように、リモートコントローラ50等を介して外部からの要求を受け取り、室外機20及び室内機30を制御する。具体的には、制御部40は、外部からの要求に応じて、室内機30の運転モード、風向、風量、及び温度等を制御する。なお、制御部40は、制御基盤に実装されたマイクロプロセッサ及びその周辺回路により構成される。また、制御部40は、室外機20又は室内機30の両方に分散して設けられ、全体として空気調和機10の動作を制御する。
(2)室内機の構成
図3は室内機30の断面構成を模式的に示した図である。ここでは、調和空気Aが斜め下方に吹き出されるときの形態を一例として示している。なお、図3においては、本実施形態に係る発明の特徴部分のみを図示しており、その他の要素等については図示を省略している。後述する図6,9,12,15においても同様である。
室内機30は、上述したように、室内熱交換器31及び室内ファン32等を有する。これらの部品は、室内機ケーシング310に収納される。そして、室内ファン32の駆動により調和空気Aが室内機ケーシング310から排出される。調和空気Aの排出に際して、調和空気Aの風向が室内機30の内部機構及び外壁の一部を形成するパネル等により制御される。
(2−1)室内機ケーシング
室内機ケーシング310は、室内機30本体のフレームを形成するものである。室内機ケーシング310の内部には、各種部品及び機構が固定して配置される。室内機ケーシング310の各面には、外壁パネルを取り付けることが可能であり、外壁パネルの交換等により室内機30の外観を変更できる。
室内機ケーシング310の一部は開放しており、吹出口311及び吸込口312が形成される。吹出口311は、調和空気Aが吹き出される開口である。吸込口312は、周辺の室内空気を吸い込む開口である。ここでは、吸込口312として、天面側の吸込口312a及び正面側の吸込口312bが形成される。室内機30においては、吸込口312から吸い込まれた室内空気が室内熱交換器31を経由して調和空気Aとなる。そして、調和空気Aは、スクロール34の壁面に沿って吹出口311の端部まで誘導され、吹出口311から吹き出される。なお、スクロール34は、湾曲した壁面を形成する部材であり、室内ファン32に対峙して配置される。調和空気Aは、スクロール34の壁面に沿って進み、スクロール34の終端の接線方向に沿って排出される。
また、室内機ケーシング310の内部には、水平羽根313及び垂直羽根(図示せず)が設けられる。風向制御の際には、これらの水平羽根313及び垂直羽根の位置が制御機構により適宜調整される。
また、室内機ケーシング310の内部には、所定位置に移動機構320が固定される。そして、後述する移動機構320の上アーム321及び下アーム322を介して風向パネル330が室内機30に取り付けられる。
(2−2)移動機構
図4は移動機構320の構成を説明するための模式図である。
移動機構320は、少なくとも一組の上アーム321、下アーム322、及び横アーム323、並びに回転機構(図示せず)を有する。ここでは、上アーム321、下アーム322、横アーム323、及び風向パネル330の一部が平行四辺形となるように連結され、リンク機構を形成する。詳しくは、上アーム321及び下アーム322が、それぞれ、風向パネル330を裏面から軸支する上支持部321u及び下支持部322dを有する。また、上アーム321及び下アーム322と横アーム323との接点には、それぞれ、上連結部323u及び下連結部323dが設けられる。そして、横アーム323の所定位置323xを中心として、横アーム323が回転機構により回転されることで、風向パネル330の姿勢が変形される。
なお、上支持部321u、下支持部322d、上連結部323u、及び下連結部323dはヒンジなどの部材で構成される。
(2−3)風向パネル
風向パネル330は、外部から要求により姿勢を変形し、調和空気Aの上下方向の風向を調整するものである。風向パネル330は、停止時には、吹出口311の正面を覆い、本体正面の外壁パネルの一部を形成する。また、風向パネル330の表面は、空気抵抗が生じないように滑らかな形状に形成される。
ここでは、風向パネル330は、トルクの低いモータでも容易に駆動できるように、軽量高剛性の部材で構成される。また、風向パネル330は、冷房時等におけるパネル面への結露を抑えるように、断熱材が裏面に貼り付けられている。
なお、風向パネル330は上アーム321及び下アーム322により室内機30の内側から保持される。風向パネル330の更なる説明については後述する。
(2−4)底面パネル
底面パネル340は、室内機ケーシング310の底面に取り付けられ、室内機30の本体底面の外壁パネルの一部を形成するものである。ここでは、底面パネル340は、第1底面パネル340a、第2底面パネル340b、及び第3底面パネル340cから構成される。
第1底面パネル340a及び第2底面パネル340bは、図示しない制御機構により幅方向の回転軸に対して回転し、風向を調整する機能を有する。一方、第3底面パネル340cは、室内機ケーシング310の底面の一部に固定するように取り付けられる。この際、第3底面パネル340cは、スクロール34の端部から吹き出される調和空気Aの流路抵抗とならないように、室内機30内部のスクロール34の終端に対して幅方向で滑らかに接続する。これらの第1底面パネル340a、第2底面パネル340b、及び第3底面パネル340cは、停止時には、略面一状態となる。底面パネル340の更なる説明については後述する。
(2−5)正面パネル
正面パネル350は、停止時に室内機30の本体正面の外壁パネルの一部を形成するものである。また、正面パネル350は、起動後に前方に移動する。具体的には、正面パネル350が停止時のときは、正面パネル350は、室内機ケーシング310の正面及び吸込口312bを覆う位置に配置される。このような構成により、室内機ケーシング310の正面側に吸込口312bを設けても美観を損なわないようにすることができる。また、正面パネル350の起動後は、移動した空間に室内熱交換器31への空気の吸入流路が形成されるので、外部空気の吸入量を増やすことができ、空調効率を高めることができる。
なお、正面パネル350が起動後に移動する距離は、空調効率及び外観との関係で適宜設計される。ここでは、正面パネル350が起動後に移動する距離は、吹出口311から吹き出された調和空気が吸込口312にすぐに吸い込まれる現象、いわゆるショートサーキットが生じると想定される空間(以下「正面吹出空間S」ともいう)に対応する距離よりも狭くなるように設計される。
(2−6)側面パネル
側面パネル370は、室内機30本体の両側面に取り付けられる外壁パネルである。室内機30が停止時には、上記各パネル330,340,350が、2枚の側面パネル370で挟まれる形態となる。
(3)室内機の姿勢変化
風向制御をする際には、制御部40、移動機構320、及びその他の駆動機構が制御機構として機能し、室内機30の姿勢を制御する。ここでは、「停止要求」、「斜め向き要求」、「下向き要求」、「水平向き要求」に対応する命令がリモートコントローラ50等により入力され、それらの要求に応じて室内機30の姿勢が変化する。なお、制御機構の構成要素には、ここで説明するもののみならず、以下の姿勢を採り得る任意の機構を組み合わせることが可能である。
(3−1)停止姿勢
図5は室内機30が「停止姿勢」のときの外観を示す模式図であり、図6は室内機30が「停止姿勢」のときの内部状態を示す模式図である。図7は室内機30が「停止姿勢」のときの移動機構320の状態を示す模式図である。なお、図7において点線Cは、横アーム323の端部の回転軌跡を示す。
制御部40は停止要求を受け取ると、「停止姿勢」を採るように各機構を制御する。停止姿勢を採るときは、風向パネル330は、吹出口311の正面を覆い、室内機ケーシング310の正面に沿った姿勢で固定される。また、停止姿勢を採るときは、第1底面パネル340a及び第2底面パネル340bが略水平の向きを採り、第3底面パネル340cと面一状の形態を形成する。これにより、風向パネル330が、本体正面の外壁パネルの一部を形成することになる。
また、停止姿勢のときは、正面パネル350が、室内機ケーシング310の正面側の吸込口312bを覆い、室内機30の本体正面の外壁パネルの一部を形成する。
また、停止姿勢のときは、風向パネル330の裏面の下端と第1底面パネル340aの先端とが略同一位置に配置される。これにより、室内機30が略台形柱形状となり、整った外観となる。
(3−2)斜め向き姿勢
図8は室内機30が「斜め向き姿勢」のときの外観を示す模式図であり、図9は室内機30が「斜め向き姿勢」のときの内部状態を示す模式図である。図10は室内機30が「斜め向き姿勢」のときの移動機構320の状態を示す模式図である。なお、図10において点線Cは、横アーム323の端部の回転軌跡を示す。
制御部40は斜め要求を受け取ると、「斜め向き姿勢」を採るように各機構を制御する。斜め向き姿勢を採るときは、風向パネル330は吹出口311の上方の所定位置で、停止姿勢よりも前方に斜め下向きの傾斜を有するように制御される。具体的には、停止姿勢の状態から、下連結部323dが前方上方向に、上連結部323uが後方下方向に移動するように横アーム323を回転させることで、風向パネル330が前方に斜め下向きの傾斜を有するように配置される。さらに、斜め向き姿勢のときは、第1底面パネル340a及び第2底面パネル340b、並びに、水平羽根313は、風向パネル330と同様に前方に斜め下向きの傾斜を有するように制御される。このようにして、調和空気Aが斜め下向きに吹き出される。
また、斜め向き姿勢のときは、正面パネル350が前方に移動した位置に配置される。これにより、吸込口312bに向かう吸入経路が開放され、室内空気の吸入量が増加する。また、この際、風向パネル330が吹出口311の上方への調和空気の流出を阻止するので、吸込口312bへのショートサーキットが防止される。
(3−3)下向き姿勢
図11は室内機30が「下向き姿勢」のときの外観を示す模式図であり、図12は室内機30が「下向き姿勢」のときの内部状態を示す模式図である。図13は室内機30が「下向き姿勢」のときの移動機構320の状態を示す模式図である。なお、図10において点線Cは、横アーム323の端部の回転軌跡を示す。
制御部40は下向き要求を受け取ると、「下向き姿勢」を採るように各機構を制御する。下向き姿勢を採るときは、風向パネル330は吹出口311の正面側の所定位置で略下向きに配置される。これにより、調和空気Aが下向きに沿った方向に吹き出される。
ここでいう、下向き姿勢とは厳密な意味での下向きではなく、斜め下方も含むものである。すなわち、下向き姿勢とは、上記「斜め向き姿勢」と上記「停止向き姿勢」との中間の傾斜を有する程度の意味合いで定義される。換言すると、下向き姿勢は、斜め向き姿勢に含まれる形態である。
なお、下向き姿勢のときは、正面パネル350が前方に移動した位置に配置される。これにより、吸込口312bに向かう吸入経路が開放され、室内空気の吸入量が増加する。一方、斜め向き姿勢と同様に、風向パネル330により、吸込口312bへのショートサーキットが防止される。
(3−4)水平向き姿勢
図14は室内機30が「水平向き姿勢」のときの外観を示す模式図であり、図15は室内機30が「水平向き姿勢」のときの内部状態を示す模式図である。図16は室内機30が「水平向き姿勢」のときの移動機構320の状態を示す模式図である。なお、図16において点線Cは、横アーム323の端部の回転軌跡を示す。
制御部40は水平向き要求を受け取ると、「水平向き姿勢」を採るように各機構を制御する。ここでは、調和空気Aが吹き出される流路から各アーム321,322の各支持部321u,322dの位置が外されるようにするとともに、風向パネル330の正面が下を向くようにして、風向パネル330が略水平状態に近い姿勢を採るように制御される。
具体的には、制御部40の制御により、調和空気Aが吹き出される流路から各アーム321,322の各支持部321u,322dの位置が外される位置まで、停止姿勢の状態から、移動機構320全体が前方に移動する。それから、下連結部323dが後方上方向に、上連結部323uが前方下方向に移動するように横アーム323が回転する。換言すると、風向パネル330の裏面が下アーム322に近接するように風向パネル330が回転する。この制御により、風向パネル330の正面が下を向き、風向パネル330が略水平状態に近い姿勢を採る。また、水平向き姿勢のときには、第1底面パネル340a及び第2底面パネル340bが略水平の向きを採り、第3底面パネル340cと面一状の形態を形成する。これにより、底面が整った形状となる。
ところで、風向パネル330における上記略水平状態とは厳密には水平ではなく、風向パネル330の下を向いた面(通常時の正面)が、上方に向けてある程度の傾斜を有する状態である。これにより、水平羽根313等を制御することで、風向パネル330の下を向いた面に沿ってコアンダ効果を生じさせて、調和空気Aを上方向に吹き出すことが可能となる。
また、水平向き姿勢のときは、正面パネル350が前方に移動した位置に配置される。これにより、吸込口312bに向かう吸入経路が開放され、室内空気の吸入量が増加する。一方、水平向き姿勢においては、吹出口311の正面側に形成される正面吹出空間Sの上方が風向パネル330で塞がれ、ショートサーキットが防止される。
(4)空気調和機の動作
以下、図17のフローチャートを参照して、本実施形態に係る空気調和機10の動作を説明する。なお、便宜上、冷房運転及び暖房運転のみを説明するが、空気調和機10の運転モードはこれらに限られるものではない。また、各種運転における各要素の動作は制御部40により制御される。
(4−1)運転前
空気調和機10は、運転前は「停止姿勢」を採る(S1)。そして、空気調和機10は、リモートコントローラ50等を介して外部からの要求に応じて起動し、運転モードの設定を受け付ける。(S2−Yes,S3)。
(4−2)冷房運転
運転モードとして、冷房運転が要求されると、四路切換弁22により、室内熱交換器31が蒸発器として機能する冷媒回路に切り換えられる(S3−冷房運転)。
通常の冷房運転では、室内機30は「斜め向き姿勢」を採る(S4)。すなわち、冷房運転の標準設定では、冷房運転の要求に上述した斜め要求が含まれる。
冷房運転中は、風向調整の要求に応じて、風向パネル330、底面パネル340a、340b、水平羽根313及び垂直羽根等の姿勢が各種制御機構により制御されて、調和空気の風向が調整される。
また、冷房運転中には、サーキュレーション運転の要求を受け付けることが可能である。サーキュレーション運転が要求されると、室内機30は「水平向き姿勢」を採り、風向パネル330の底面で生じるコアンダ効果を利用して、天井向きに調和空気Aを吹き出す(S5−Yes,S6)。サーキュレーション運転により、室内壁面にサーキュレーション気流を生じさせて、室内全体にわたり低温の空気を到達させることが可能となる。なお、サーキュレーション運転の要求には上述した水平向き要求が含まれる。
また、冷房運転中には、随時運転モードの変更を受け付けることが可能である(S7)。これにより、冷房運転から暖房運転等の他の運転モードに切り換えることができる。
また、冷房運転中には、停止要求を受け付けることが可能である。冷房運転中に停止要求が送出されると、室内機30は「停止姿勢」を採り、冷房運転を終了する(S8−Yes,S9)。
なお、通常の冷房運転において、斜め向き姿勢のみならず、水平向き姿勢及び/又は下向き姿勢を採るように設計することも可能である。
(4−3)暖房運転
運転モードとして、暖房運転が要求されると、四路切換弁22により、室内熱交換器31が凝縮器として機能する冷媒回路に切り換えられる(S3−暖房運転)。
通常の暖房運転では、室内機30は「下向き姿勢」を採る(S10)。すなわち、暖房運転の標準設定では、暖房運転の要求に上述した下向き要求が含まれることになる。
暖房運転中は、風向調整の要求に応じて、風向パネル330、底面パネル340a、340b、水平羽根313及び垂直羽根等の姿勢が各種制御機構により制御されて、調和空気Aの風向が調整される。
また、暖房運転中には、サーキュレーション運転の要求を受け付けることが可能である。サーキュレーション運転が要求されると、室内機30は「水平向き姿勢」を採り、上部パネル360の底面で生じるコアンダ効果を利用して、天井向きに調和空気Aを吹き出す(S11−Yes,S12)。サーキュレーション運転により、室内壁面にサーキュレーション気流を生じさせて、室内上方に停滞した高温の空気を攪拌することができる。なお、サーキュレーション運転の要求には上述した水平要求が含まれる。
また、暖房運転中には、随時運転モードの変更を受け付けることが可能である(S13)。これにより、暖房運転から冷房運転等の他の運転モードに切り換えることができる。
また、暖房運転中には、停止要求を受け付けることも可能である。停止要求が送出されると、室内機30は「停止姿勢」を採り、暖房運転を終了する(S14−Yes,S9)。
なお、通常の暖房運転において、下向き姿勢のみならず、斜め向き姿勢及び/又は水平向き姿勢を採るように設計することも可能である。
(5)特徴
(5−1)
以上説明したように、本実施形態に係る空気調和機10の室内機30は、調和空気Aが吹き出される吹出口311と、調和空気Aの上下方向の風向を調整する風向パネル330と、上アーム321,下アーム322と、制御機構と、を備える。上アーム321及び下アーム322は、それぞれ、風向パネル330を裏面から軸支する上支持部321u及び下支持部322dを有する。制御機構は、上アーム321及び下アーム322を駆動して、風向パネル330の姿勢を制御する。具体的には、制御機構は、第1要求(停止要求、斜め向き要求、下向き要求)に応じて、風向パネル330が吹出口311の正面側の少なくとも一部を覆う「第1姿勢(停止姿勢、斜め向き姿勢、下向き姿勢を含む)」を採るように制御する。また、制御機構は、第2要求(水平向き要求)に応じて、調和空気Aが吹き出される流路から上支持部321u及び下支持部322dの位置が外れるようにするとともに、第1姿勢における風向パネル330の正面が下を向くようにして、風向パネル330が第1姿勢よりも水平状態に近い「第2姿勢(水平向き姿勢)」を採るように制御する。
したがって、本実施形態に係る空気調和機10では、第2姿勢(水平向き姿勢)のときは、風向パネル330の正面が下を向くので、裏面で軸支する上支持部321u及び下支持部322dが下からは見えなくなる。さらに、第2姿勢のときは、調和空気Aが吹き出される流路から上支持部321u及び下支持部322dが外れた位置にあるので、上支持部321u及び下支持部322dに起因する流路抵抗が生じない。
よって、室内機30が視線より高い位置に設置される場合、適切な風向制御をするのみならず、美観を損なう虞を低減することができる。結果として、風向制御の自由度及び意匠性に優れた空気調和機10の室内機30を提供できる。
(5−2)
また、本実施形態に係る室内機30は、風向パネル330が第2姿勢(水平向き姿勢)を採るときには、制御機構が、上アーム321の支持部321u及び下アーム322の下支持部322dを前方に移動し、風向パネル330の裏面が下アーム322に近接するように風向パネル330を回転する。
したがって、本実施形態に係る室内機30では、風向パネル330が第2姿勢を採るときには、各アーム321,322の各支持部321u,322dが前方に移動し、風向パネル330の裏面が下アーム322に近接するように風向パネル330が回転するので、第1姿勢における風向パネル330の正面が下を向くことになる。これにより、風向パネル330の正面に沿って調和空気Aを吹き出すことができる。
(5−3)
また、本実施形態に係る室内機30は、風向パネル330が、停止時に室内機30の本体正面の外壁パネルの一部を形成する。これにより、美観を損なう虞を低減できる。
(5−4)
また、本実施形態に係る室内機30は、本体正面側に設けられ、室内熱交換器31との間に空気の吸入流路が形成される正面パネル350を備える。これにより、空気の吸入量を増加して空調効率を高めることができる。また、吸入経路は、第2姿勢(水平向き姿勢)を採るときの風向パネル330の上部に形成される。そのため、調和空気Aが吹出口311から吹き出されてすぐに吸込口312bに取り込まれる現象(ショートサーキット)が風向パネル330により防止される。
(5−5)
また、本実施形態に係る室内機30は、正面パネル350が、停止時に本体正面の外壁パネルの一部を形成し、起動後に前方に移動し、移動した空間に吸入経路を形成する。停止時に、正面パネル350が本体正面の外壁パネルの一部を形成するので、美観を損なう虞を低減できる。また、起動後には、正面パネル350が室内熱交換器31への吸入経路を形成するので、空気の吸入量を増加して空調効率を高めることができる。
(6)変形例
(6−1)変形例A
本実施形態においては、移動機構320として、上アーム321、下アーム322、及び横アーム323を用いたリンク機構を採用していたが、移動機構320はこれに限るものではない。上支持部321uに回転機構を設けて、上アーム321だけで風向パネルを制御するものでもよい。これにより、下アーム322等を省略することができるので、下から見た場合に、美観を損なう虞を低減することができる。
(6−2)変形例B
その他、本実施形態に係る室内機30は、上述の停止姿勢、斜め向き姿勢、下向き姿勢及び水平向き姿勢の姿勢変形を実現するものであれば、任意の機構を組み込んでもよく、上述の機構に限定されるものではない。
<付記>
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではない。本発明は、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、本発明は、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できるものである。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素は削除してもよいものである。さらに、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよいものである。
10 空気調和機
30 室内機
31 室内熱交換器
32 室内ファン
34 スクロール
40 制御部
310 室内機ケーシング
311 吹出口
312b 吸込口
313 水平羽根
320 移動機構
321 上アーム
321u 上支持部
322 下アーム
322d 下支持部
323 横アーム
323u 上連結部
323d 下連結部
330 風向パネル
340 底面パネル
340a 第1底面パネル
340b 第2底面パネル
340c 第3底面パネル
350 正面パネル
370 側面パネル
A 調和空気
S 正面吹出空間
特開2015−158355号公報

Claims (5)

  1. 調和空気(A)が吹き出される吹出口(311)と、
    前記調和空気の上下方向の風向を調整する風向パネル(330)と、
    前記風向パネルを裏面から軸支する支持部(321u,322d)を有するアーム(321,322)と、
    前記アームを駆動して、前記風向パネルの姿勢を制御する制御機構と、
    を備える、空気調和機(10)の室内機(30)であって、
    前記制御機構は、
    第1要求に応じて、前記風向パネルが前記吹出口の正面側の少なくとも一部を覆う第1姿勢を採るように制御し、
    第2要求に応じて、前記調和空気が吹き出される流路から前記支持部の位置が外れるようにするとともに、前記第1姿勢における前記風向パネルの正面が下を向くようにして、前記風向パネルが前記第1姿勢よりも水平状態に近い第2姿勢を採るように制御する、
    室内機。
  2. 前記制御機構は、前記風向パネルが前記第2姿勢を採るときには、前記アームの前記支持部を前方に移動し、前記風向パネルの裏面が前記アームに近接するように前記風向パネルを回転する、
    請求項1に記載の室内機。
  3. 前記風向パネルは、停止時に本体正面の外壁パネルの一部を形成する、
    請求項1又は2に記載の室内機。
  4. 本体正面側に設けられ、熱交換器との間に空気の吸入流路が形成される正面パネル(350)をさらに備え、
    前記吸入経路は、前記第2姿勢を採るときの前記風向パネルの上部に形成される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の室内機。
  5. 前記正面パネルは、停止時に本体正面の外壁パネルの一部を形成し、起動後に前方に移動し、移動した空間に前記吸入経路を形成する、
    請求項4に記載の室内機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108895626A (zh) * 2018-05-28 2018-11-27 珠海格力电器股份有限公司 空调的控制方法和装置

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