JP2017214953A - 支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の姿勢が制限されることを抑制しつつ、装置をより効果的に小型化することが可能な、新規かつ改良された支持装置を提案する。【解決手段】駆動モータと、前記駆動モータから出力される動力を伝達することによって、前記動力に応じて伸縮可能なリンク機構と、前記動力を、前記リンク機構の姿勢に応じた減速比で、前記リンク機構へ出力する変速機構としての一対の回動体と、を備え、前記リンク機構の少なくとも一部は、台形リンク機構を形成する、支持装置を提供する。【選択図】図14

Description

本開示は、支持装置に関する。
一般に、駆動モータ等の動力源から出力される回転動力を伝達することにより動作する駆動系において、動力源側から入力される動力の回転数及びトルクを変換して出力側へ出力する変速機構が利用されている。また、このような変速機構として、可変の減速比を有する一対の回動体を含む機構に関する技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、変速機本体にかかるトルクを抑制するために、入力部材と出力部材との間に、それぞれ固定の減速比を有する複数の歯車対を、クラッチを介して連結可能に設け、さらに、当該入力部材と当該出力部材との間に、可変の減速比を有する非円形歯車対を、クラッチを介して連結可能に設ける技術が提案されている。
特開2012−163122号公報
近年、駆動モータから出力される動力を伝達することによって、当該動力に応じて伸縮可能なリンク機構を備える種々の支持装置が提案されている。このような支持装置に関する分野では、装置のさらなる小型化が望まれている。具体的には、支持装置において、当該リンク機構へ伝達される動力の回転数及びトルクの要求値は、装置の姿勢に応じて異なり得る。ゆえに、支持装置に、上記回転数及びトルクの要求値の特性に応じた可変の減速比を有する変速機構を設けることにより、駆動モータの出力の増大に伴う駆動モータの大型化を防止することによって、装置を小型化することができる。
ここで、上述した可変の減速比を有する一対の回動体では、他の変速機構と比較して、構成部品点数が少ない。ゆえに、可変の減速比を有する一対の回動体を、支持装置の変速機構として、適用することによって、装置をより効果的に小型化することが期待される。ところで、可変の減速比を有する一対の回動体において、各回動体の回動可能な角度が比較的小さくなる場合がある。それにより、当該一対の回動体の出力側に設けられるリンク機構の可動域が制限されることによって、支持装置の姿勢が制限され得る。
そこで、本開示では、装置の姿勢が制限されることを抑制しつつ、装置をより効果的に小型化することが可能な、新規かつ改良された支持装置を提案する。
本開示によれば、駆動モータと、前記駆動モータから出力される動力を伝達することによって、前記動力に応じて伸縮可能なリンク機構と、前記動力を、前記リンク機構の姿勢に応じた減速比で、前記リンク機構へ出力する変速機構としての一対の回動体と、を備え、前記リンク機構の少なくとも一部は、台形リンク機構を形成する、支持装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、装置の姿勢が制限されることを抑制しつつ、装置をより効果的に小型化することが可能である。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、又は上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
支持装置の概略構成の一例を示す模式図である。 図1に示した例と異なる支持装置の概略構成の一例を示す模式図である。 図2に示した支持装置における動力の伝達経路について説明するための説明図である。 一対の非円形ギヤのピッチ曲線の一例を示す模式図である。 出力側ギヤの歯部の形状の一例を示す説明図である。 入力側ギヤの歯部の形状の一例を示す説明図である。 出力側ギヤの取付け部を含む形状の一例を示す説明図である。 入力側ギヤの取付け部を含む形状の一例を示す説明図である。 一対の非円形ギヤの外観の概略図である。 駆動モータの回転数と支持装置の鉛直方向についての伸縮速度との関係性について説明するための説明図である。 非円形ギヤを変速機構として利用した支持装置における、駆動モータの出力特性の一例を示す説明図である。 円形ギヤを変速機構として利用した支持装置における、駆動モータの出力特性の一例を示す説明図である。 円形ギヤを変速機構として利用した支持装置における、駆動モータの出力特性の一例を示す説明図である。 本開示の実施形態に係る支持装置の全体構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る支持装置の概略構成の一例を示す模式図である。 本実施形態に係る台形リンク機構の一例を示す模式図である。 本実施形態に係るリンク機構の開き角と出力側ギヤの回動角との関係性の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る出力側ギヤの取付け部を含む形状の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る入力側ギヤの取付け部を含む形状の一例を示す説明図である。 本実施形態に係る入力側ギヤの回動角とリンク機構の伸縮方向の長さとの関係性の一例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.導入
2.本技術の概要
2−1.支持装置の概略構成
2−2.非円形ギヤの減速比
2−3.駆動モータの出力特性
3.実施形態に係る支持装置
3−1.支持装置の全体構成
3−2.台形リンク機構
3−3.非円形ギヤの減速比
4.まとめ
<1.導入>
上述したように、近年において、駆動モータから出力される動力を伝達することによって、当該動力に応じて伸縮可能なリンク機構を備える種々の支持装置が提案されている。図1は、リンク機構950を備える支持装置90の概略構成の一例を示す模式図である。図1では、質量体902を支持する支持装置90の概略構成が示されている。支持装置90は、リンク機構950と、図示しない駆動モータと、を備える。リンク機構950は、駆動モータから出力される動力を伝達することによって、当該動力に応じて伸縮可能に構成される。
具体的には、リンク機構950は、図1に示したように、リンク942と、リンク944と、を含む。リンク942は、一端側において、質量体902と軸部922を介して接続され、質量体902に対して相対的に軸部922まわりに回動自在である。また、リンク942は、他端側において、リンク944の一端側と軸部924を介して接続され、リンク944に対して相対的に軸部924まわりに回動自在である。リンク944の他端部P9は、床に当接する。
図1に示した支持装置90によれば、駆動モータから出力されるトルクがリンク機構950に伝達されることによって、床反力Fが発生する。具体的には、リンク944の他端部P9に質量体902の質量によって発生する重力と等しい大きさの床反力Fが作用する。それにより、質量体902の質量を支持することができる。また、リンク機構950の姿勢は、各リンクにおいて、付与されるモーメントの釣り合いが保たれる姿勢に維持される。
ここで、リンク942及びリンク944は、互いに等しい長さのリンク長Lを有する。具体的には、軸部922と軸部924との間の距離及び軸部924とリンク944の他端部P9との間の距離が、それぞれリンク長Lとなっている。また、リンク機構950は、軸部922がリンク944の他端部P9に対して鉛直方向上方に位置するように、伸縮可能に構成される。ゆえに、図1に示したように、リンク942及びリンク944の鉛直方向に対する傾き角θ9は、互いに等しい。この場合、各リンクについて生じる各軸部まわりのトルクτは、下記式(1)により表される。なお、傾き角θ9は、0°から90°までの値を取り得る。
Figure 2017214953
式(1)によれば、トルクτは、傾き角θ9が0°に近づくほど、小さくなり、傾き角θ9が90°に近づくほど、大きくなる。換言すると、リンク機構950へ伝達される動力のトルクの要求値は、リンク機構950が伸びるほど、小さくなり、リンク機構950が縮むほど、大きくなる。このように、支持装置90において、リンク機構950へ伝達される動力のトルクの要求値は、支持装置90の姿勢に応じて異なり得る。また、リンク機構950を備える支持装置90において、リンク機構950へ伝達される動力の回転数の要求値もまた、支持装置90の姿勢に応じて異なり得る。具体的には、リンク機構950へ伝達される動力の回転数の要求値は、リンク機構950が伸びるほど、大きくなるように設定され得る。
ここで、支持装置90の各姿勢において、回転数及びトルクの双方について、要求値を満たす動力をリンク機構950へ出力可能な駆動モータを利用した場合、駆動モータが大型化し得る。ゆえに、支持装置90に、上記回転数及びトルクの要求値の特性に応じた可変の減速比を有する変速機構を設けることにより、駆動モータの出力の増大に伴う駆動モータの大型化を防止することによって、装置を小型化することができる。しかしながら、このような変速機構では、減速比の切り替えを実行するための機構を収容する空間が必要となる場合がある。
ここで、可変の減速比を有する一対の回動体では、他の変速機構と比較して、構成部品点数が少ない。ゆえに、可変の減速比を有する一対の回動体を、支持装置の変速機構として、適用することによって、装置をより効果的に小型化することが期待される。以下では、可変の減速比を有する一対の回動体を利用することによって、支持装置をより効果的に小型化するための仕組みについて説明する。
<2.本技術の概要>
続いて、図2〜図13を参照して、本開示の実施形態に係る支持装置の詳細についての説明に先立って、本技術の概要について説明する。
[2−1.支持装置の概略構成]
まず、図2〜図4を参照して、支持装置10の概略構成について説明する。図2は、図1に示した例に係る支持装置90と異なる支持装置10の概略構成の一例を示す模式図である。図2では、質量体102を支持する支持装置10の概略構成が示されている。図3は、図2に示した支持装置10における動力の伝達経路について説明するための説明図である。
支持装置10は、リンク機構150と、接続部104と、図3に示す駆動モータ170と、を備える。リンク機構150は、駆動モータ170から出力される動力を伝達することによって、当該動力に応じて伸縮可能に構成される。支持装置10には、図示しない制御装置が備えられ、例えば、当該制御装置から出力される動作指示に基づいて、駆動モータ170の駆動が制御されるように構成され得る。
接続部104は、図2に示すように、一端側において質量体102と接続され、他端側においてリンク機構150のリンク142の一端側と軸部122を介して接続される。接続部104は、質量体102に対して固定されており、質量体102と一体として、鉛直方向に移動可能である。
リンク機構150は、図2に示したように、リンク142と、リンク144と、を含む。リンク142は、一端側において、接続部104と軸部122を介して接続され、接続部104に対して相対的に軸部122まわりに回動自在である。また、リンク142は、他端側において、リンク144の一端側と軸部124を介して接続され、リンク144に対して相対的に軸部124まわりに回動自在である。リンク144の他端部P10は、床に当接する。
図2に示した支持装置10によれば、駆動モータ170から出力されるトルクがリンク機構150に伝達されることによって、床反力Fが発生する。具体的には、リンク144の他端部P10に質量体102の質量によって発生する重力と等しい大きさの床反力Fが作用する。それにより、質量体102の質量を支持することができる。また、リンク機構150の姿勢は、各リンクにおいて、付与されるモーメントの釣り合いが保たれる姿勢に維持される。
ここで、リンク142及びリンク144は、互いに等しい長さのリンク長Lを有する。具体的には、軸部122と軸部124との間の距離及び軸部124とリンク144の他端部P10との間の距離が、それぞれリンク長Lとなっている。また、リンク機構150は、軸部122がリンク144の他端部P10に対して鉛直方向上方に位置するように、伸縮可能に構成される。ゆえに、図2に示したように、リンク142及びリンク144の鉛直方向に対する傾き角θ10は、互いに等しい。
支持装置10は、さらに、変速機構としての一対の非円形ギヤ180を備える。支持装置10では、図3に示したように、駆動モータ170から出力される動力は、一対の非円形ギヤ180を介して、リンク機構150へ出力される。一対の非円形ギヤ180は、駆動モータ170から出力される動力を、リンク機構150の姿勢に応じた減速比で、リンク機構150へ出力する変速機構としての一対の回動体の一例である。一対の非円形ギヤ180は、具体的には、非円形のピッチ曲線をそれぞれ有する一対の平歯車である。
図4は、一対の非円形ギヤ180のピッチ曲線の一例を示す模式図である。一対の非円形ギヤ180は、駆動モータ170側から動力が入力される入力側の回動体である入力側ギヤ182と、出力側の回動体である出力側ギヤ181と、を備える。入力側ギヤ182及び出力側ギヤ181は、各々の回転中心C12,C11の間の距離dを一定に保ちながら噛み合う。なお、以下では、一対の非円形ギヤ180を、単に非円形ギヤ180とも称する。
ここで、非円形ギヤ180の減速比は、入力側ギヤ182及び出力側ギヤ181が噛み合う部分における入力側ギヤ182のピッチ曲線半径r12に対する出力側ギヤ181のピッチ曲線半径r11の割合によって表される。非円形ギヤ180では、円形ギヤと異なり、各ギヤのピッチ曲線の形状は非円形である。ゆえに、各ギヤが噛み合う部分におけるピッチ曲線半径r12,r11は、各ギヤが回動することに伴い、変化し得る。例えば、図4における実線で示した状態において、各ギヤが噛み合う部分におけるピッチ曲線半径r12は、二点鎖線で示した状態と比較して、短い。一方、図4における実線で示した状態において、各ギヤが噛み合う部分におけるピッチ曲線半径r11は、二点鎖線で示した状態と比較して、長い。ゆえに、図4における実線で示した状態において、非円形ギヤ180の減速比は、二点鎖線で示した状態と比較して、大きい。
このように、非円形ギヤ180は、可変の減速比を有する。支持装置10において、非円形ギヤ180の各ギヤは、リンク機構150の姿勢と対応する回動角を有する。以下では、非円形ギヤ180の各ギヤの回動角とリンク機構150の姿勢との対応関係の一例として、図2に示したように、出力側ギヤ181の回動角θ11とリンク142及びリンク144の傾き角θ10との和が90°となるように構成される例について説明する。
[2−2.非円形ギヤの減速比]
続いて、図5〜図9を参照して、非円形ギヤ180の減速比について、詳細に説明する。本件発明者は、入力側ギヤ182の回動角に対する非円形ギヤ180の減速比の特性について創意工夫を重ね、結果、支持装置10をより効果的に小型化することを可能とした。
出力側ギヤ181は、入力側ギヤ182の回動角θ12と対応する回動角θ11を有する。ゆえに、出力側ギヤ181の回動角θ11と入力側ギヤ182の回動角θ12との関係性は、関数fを用いて、下記式(2)によって表される。
Figure 2017214953
式(2)における関数fは、出力側ギヤ181の回動角θ11と入力側ギヤ182の回動角θ12との関係性を規定する。ここで、非円形ギヤ180の減速比Nの特性は、回動角θ11と回動角θ12との関係性に依存する。ゆえに、回動角θ1と回動角θ2との関係性を規定することによって、減速比Nの特性を設定することができる。具体的には、関数fを適宜設定することによって、減速比Nが所望の特性を有するように、回動角θ11と回動角θ12との関係性を規定することができる。以下、式(2)における関数fとして、以下の式(3)によって表される関数fが適用される例について説明する。
Figure 2017214953
式(3)によって表される関数fを適用することにより、式(2)は、以下の式(4)に変換される。
Figure 2017214953
また、式(4)を変形すると、以下の式(5)が導出される。なお、式(5)におけるKは、定数である。
Figure 2017214953
式(5)における定数Kは、例えば、回動角θ12に対応する回動角θ11の取り得る範囲が所望の範囲となるように、設定され得る。一例として、以下において、回動角θ12の取り得る範囲が0〜2πであり、このような回動角θ12に対する回動角θ11の取り得る範囲が0〜π/2となるように、定数Kが設定される場合について、説明する。
例えば、入力側ギヤ182の回動角θ12が0のときにおける出力側ギヤ181の回動角θ11を0とし、入力側ギヤ182の回動角θ12が2πのときにおける出力側ギヤ181の回動角θ11をπ/2とする。式(5)において、回動角θ12及び回動角θ11にそれぞれ2π及びπ/2を代入することにより、以下の式(6)が導出される。
Figure 2017214953
また、式(6)を変形すると、以下の式(7)が導出される。
Figure 2017214953
このように、定数Kは、例えば、1/2πに設定される。
ここで、図4において模式的に示した入力側ギヤ182及び出力側ギヤ181が噛み合う部分において、接線方向の速度は各ギヤについて互いに等しいので、以下の式(8)が成立する。
Figure 2017214953
また、上述したように、入力側ギヤ182の回転中心C12と、出力側ギヤ181の回転中心C11との間の距離dは、一定の値をとり、以下の式(9)によって表される。
Figure 2017214953
ここで、式(5)の両辺を時間微分することにより、以下の式(10)が導出される。
Figure 2017214953
また、式(8)及び式(9)を連立して解き、r12を消去することにより、以下の式(11)が導出される。
Figure 2017214953
Figure 2017214953
Figure 2017214953
また、式(9)に式(12)を代入して解くことにより、以下の式(13)が導出される。
Figure 2017214953
ゆえに、非円形ギヤ180の減速比Nは、以下の式(14)によって表される。
Figure 2017214953
上述したように、ピッチ曲線半径r11及びピッチ曲線半径r12をそれぞれ表す式(12)及び式(13)は、出力側ギヤ181の回動角θ11と入力側ギヤ182の回動角θ12との関係性を表す式(5)に基づいて導出される。式(5)により表される出力側ギヤ181の回動角θ11と入力側ギヤ182の回動角θ12との関係性は、式(2)における関数fに依存する。ゆえに、非円形ギヤ180における減速比Nの特性は、式(2)における関数fに依存する。
ここで、式(12)及び式(13)によってそれぞれ表されるピッチ曲線半径r11及びピッチ曲線半径r12に対応する出力側ギヤ181及び入力側ギヤ182の具体的な形状について説明する。図5及び図6は、それぞれ出力側ギヤ181及び入力側ギヤ182の歯部の形状の一例を示す説明図である。図5及び図6では、距離dを70[mm]とした場合におけるピッチ曲線半径r11及びピッチ曲線半径r12に対応するピッチ曲線がそれぞれ示されている。
非円形ギヤ180において、各ギヤは、回転中心まわりに回動可能に設けられる。各ギヤは、具体的には、回転軸を介して装置の他の部材に対して取り付けられる。ゆえに、各ギヤには、当該他の部材に対して取り付けるための取付け部が形成される。また、各ギヤの形状は、製造の容易化や、歯部の噛み合いの安定化の観点から、適宜設計され得る。このように適宜設計された各ギヤの形状を図7〜図9に示す。具体的には、図7及び図8は、それぞれ出力側ギヤ181及び入力側ギヤ182の取付け部を含む形状の一例を示す説明図である。なお、図7及び図8において、各ギヤの歯部は、ピッチ曲線によって表されている。また、図9は、一対の非円形ギヤ180の外観の概略図である。
[2−3.駆動モータの出力特性]
続いて、本技術における支持装置10の駆動モータ170の出力特性について、詳細に説明する。
まず、駆動モータ170の出力トルクτmの特性について、説明する。
支持装置10において、各リンクについて生じる各軸部まわりのトルクτは、以下の式(15)により表される。なお、傾き角θ10は、0°から90°までの値を取り得る。
Figure 2017214953
支持装置10では、可変の減速比Nを有する一対の非円形ギヤ180が、変速機構として用いられているので、式(15)により表されるトルクτを発生させるために必要な駆動モータ170の出力トルクτmは、以下の式(16)により表される。
Figure 2017214953
式(15)によれば、トルクτは、傾き角θ10が90°に近づくほど、大きくなる。換言すると、リンク機構150へ伝達される動力のトルクの要求値は、リンク機構150が縮むほど、大きくなる。ここで、式(16)に示したように、駆動モータ170の出力トルクτmは、非円形ギヤ180の減速比Nに対して反比例する。また、式(14)によれば、減速比Nは、出力側ギヤ181の回動角θ11が0°に近づくほど、大きくなる。換言すると、減速比Nは、リンク機構150が縮むほど、大きくなる。ゆえに、リンク機構150が比較的縮んだ姿勢をとった場合であっても、駆動モータ170の出力トルクτmが増大することを防止することができる。
続いて、図10を参照して、駆動モータ170の回転数nの特性について、説明する。図10は、駆動モータ170の回転数nと支持装置10の鉛直方向についての伸縮速度との関係性について説明するための説明図である。図10では、具体的には、リンク144が軸部124まわりに微小角度Δθ10回動する様子が示されている。
駆動モータ170の1分間あたりの回転数を回転数n[rpm]とし、リンク144が軸部124まわりに1秒間において微小角度Δθ10だけ回動したとすると、微小角度Δθ10は、以下の式(17)によって表される。
Figure 2017214953
ゆえに、リンク144の他端部P10の1秒間における移動距離Δdは、以下の式(18)によって表される。
Figure 2017214953
よって、リンク144の他端部P10の1秒間における移動距離Δdの鉛直方向成分y’は、以下の式(19)によって表される。
Figure 2017214953
また、式(19)を整理すると、以下の式(20)が導出される。
Figure 2017214953
リンク機構150の伸縮方向は鉛直方向と略一致する。ゆえに、式(20)における移動距離Δdの鉛直方向成分y’は、リンク機構150の伸縮速度と相関を有する。また、リンク機構150の伸縮速度の要求値は、リンク機構150が伸びるほど、大きくなるように設定される場合がある。ここで、式(20)に示したように、駆動モータ170の回転数nは、非円形ギヤ180の減速比Nに対して比例する。また、式(14)によれば、減速比Nは、出力側ギヤ181の回動角θ11が90°に近づくほど、小さくなる。換言すると、減速比Nは、リンク機構150が伸びるほど、小さくなる。ゆえに、リンク機構150が比較的伸びた姿勢をとった場合であっても、駆動モータ170の回転数nが増大することを防止することができる。
ここで、上述した非円形ギヤ180を変速機構として利用した支持装置10における、駆動モータ170の出力特性について概念的に説明する。図11は、上述した非円形ギヤ180を変速機構として利用した支持装置10における、駆動モータ170の出力特性の一例を示す説明図である。図11において、横軸は出力トルクτmを示し、縦軸は回転数nを示す。図11では、リンク機構150の各姿勢についての駆動モータ170の出力トルクτm及び回転数nのペアがドットによって模式的に示されている。
具体的には、図11では、傾き角θ10の各々についての駆動モータ170の出力トルクτm及び回転数nを、式(16)及び式(20)を用いて、算出した結果がドットによって示されている。駆動モータ170の出力特性の算出において、より具体的には、床反力Fを8.0[kgf]とし、各リンクの長さLを0.12[m]として計算を行った。また、駆動モータ170とリンク機構150との間に、さらに減速比が4である円形ギヤを設けた例について上記計算を行った。また、非円形ギヤ180において、出力側ギヤ181の回動可能な角度を0°〜略80°としたので、非円形ギヤ180の減速比は、1〜2πの間の値を取り得る。また、上記円形ギヤ及び非円形ギヤ180における動力伝達効率を90%として上記計算を行った。ゆえに、上記円形ギヤ及び非円形ギヤ180を1つの変速機構とした場合の当該変速機構の減速比は、3.24〜20.36の間の値を取り得る。
本技術において、支持装置10では、上述したように、駆動モータ170から出力される動力を、リンク機構150の姿勢に応じた減速比Nで、リンク機構150へ出力する一対の非円形ギヤ180が設けられる。それにより、リンク機構150が比較的縮んだ姿勢をとった場合であっても、駆動モータ170の出力トルクτmが増大することを防止することができる。また、リンク機構150が比較的伸びた姿勢をとった場合であっても、駆動モータ170の回転数nが増大することを防止することができる。ゆえに、図11に示したように、非円形ギヤ180を変速機構として利用した支持装置10では、リンク機構150の各姿勢において、駆動モータ170の出力トルクτm及び回転数nのペアは、継続して出力可能な領域を示す連続運転可能エリアD10内に収まる。なお、図11〜図13では、所定の出力トルクτm以下、かつ、所定の回転数n以下の範囲を示す連続運転可能エリアD10が破線により示されている。
一方、図12及び図13は、円形ギヤを変速機構として利用した参考例に係る支持装置における、駆動モータの出力特性の一例を示す説明図である。図12及び図13に示す参考例に係る支持装置では、非円形ギヤは利用されず、駆動モータから固定の減速比を有する円形ギヤを介してリンク機構へ動力が伝達される。具体的には、図12では、減速比が23.8である円形ギヤを利用した例が示されている。また、図13では、減速比が4である円形ギヤを利用した例が示されている。
図12に対応する例では、比較的高い減速比を有する円形ギヤが変速機構として利用されているので、リンク機構が比較的縮んだ姿勢をとった場合であっても、駆動モータの出力トルクτmが増大することを防止することができる。しかしながら、図12に示したように、リンク機構が比較的伸びた姿勢をとった場合に駆動モータの回転数が増大することにより、駆動モータの出力トルクτm及び回転数nのペアの一部が連続運転可能エリアD10より高回転数側に位置している。
図13に対応する例では、比較的低い減速比を有する円形ギヤが変速機構として利用されているので、リンク機構が比較的伸びた姿勢をとった場合であっても、駆動モータの回転数nが増大することを防止することができる。しかしながら、図13に示したように、リンク機構が比較的縮んだ姿勢をとった場合に駆動モータの出力トルクが増大することにより、駆動モータの出力トルクτm及び回転数nのペアの一部が連続運転可能エリアD10より高出力トルク側に位置している。
このように、本技術では、一対の非円形ギヤ180は、駆動モータ170から出力される動力を、リンク機構150の姿勢に応じた減速比で、リンク機構150へ出力する。非円形ギヤ180の減速比Nは、具体的には、リンク機構150の伸縮方向の長さが短いほど、大きくなるように設定される。それにより、支持装置10において、リンク機構150へ伝達される動力の回転数及びトルクの要求値の特性に応じた減速比の変更を、構成部品点数が比較的少ない変速機構によって、実現可能である。ゆえに、装置をより効果的に小型化することが可能である。
続いて、リンク機構150の伸縮方向の長さと、駆動モータ170の回動角との関係性について説明する。上述したように、支持装置10において、接続部104及び質量体102は、一体として、鉛直方向に移動可能である。質量体102は、例えば、図2に示したように、一定の距離Lsfixをあけて軸部122より鉛直上方に位置する。この場合、支持装置10における床と当接する部分であるリンク144の他端部P10から質量体102までの鉛直方向の距離hは、以下の式(21)によって表される。
Figure 2017214953
上述したように、出力側ギヤ181の回動角θ11とリンク142及びリンク144の傾き角θ10との和は90°となるので、式(5)及び式(21)から以下の式(22)が導出される。
Figure 2017214953
また、式(22)に式(7)を代入することにより、以下の式(23)が導出される。
Figure 2017214953
ここで、入力側ギヤ182と駆動モータ170の回転軸は、直接的に連結されてもよく、1以上の円形ギヤを介して接続されてもよい。換言すると、駆動モータ170の回動角は、入力側ギヤ182の回動角θ12と相関を有してもよい。式(23)によれば、支持装置10における床と当接する部分であるリンク144の他端部P10から質量体102までの鉛直方向の距離hは、入力側ギヤ182の回動角θ12に対して線形性を有する。上述したように、リンク機構150は、軸部122がリンク144の他端部P10に対して鉛直方向上方に位置するように、伸縮可能に構成される。ゆえに、式(23)における距離hは、リンク機構150の伸縮方向の長さと相関を有する。
ここで、駆動モータから出力される動力を伝達することによって、当該動力に応じて伸縮可能なリンク機構を備える支持装置に関する分野では、支持装置の駆動制御における計算量を軽減することが望ましいと考えられる。具体的には、支持装置に関する分野では、駆動モータの制御において、リンク機構の伸縮方向の長さや当該長さと相関を有する値を駆動モータの回動角によって表現する場合がある。ゆえに、リンク機構の伸縮方向の長さが、駆動モータの回動角に対して非線形性を有する場合、駆動モータの制御において、計算量が増大し得る。
本技術によれば、上述したように、リンク機構150の伸縮方向の長さは、駆動モータ170の回動角に対して線形性を有してもよい。それにより、支持装置10における駆動モータ170の制御に関する数式をより簡易化することができる。ゆえに、支持装置10の駆動制御における計算量を軽減することができる。
<3.実施形態に係る支持装置>
続いて、図14〜図20を参照して、本開示の実施形態に係る支持装置1について説明する。
[3−1.支持装置の全体構成]
まず、図14及び図15を参照して、支持装置1の全体構成について説明する。図14は、本実施形態に係る支持装置1の全体構成の一例を示す模式図である。図15は、本実施形態に係る支持装置1の概略構成の一例を示す模式図である。
本実施形態に係る支持装置1は、例えば、脚式ロボットとして利用され得る。具体的には、図14では、ロボット本体を支持する支持装置1が示されている。支持装置1と当該ロボット本体との関係性は、図2を参照して説明した支持装置10と質量体102との関係性に相当する。図14では、ロボット本体において、支持装置1が取り付けられる取付け部分12が示されている。
支持装置1は、リンク機構50と、駆動モータ70と、一対の非円形ギヤ80と、を備える。リンク機構50は、駆動モータ70から出力される動力を伝達することによって、当該動力に応じて伸縮可能に構成される。支持装置1には、図示しない制御装置が備えられ、例えば、当該制御装置から出力される動作指示に基づいて、駆動モータ70の駆動が制御されるように構成され得る。支持装置1では、図3を参照して説明した支持装置10における動力の伝達経路と同様に、駆動モータ70から出力される動力は、一対の非円形ギヤ80を介して、リンク機構50へ出力される。
一対の非円形ギヤ80は、駆動モータ70から出力される動力を、リンク機構50の姿勢に応じた減速比で、リンク機構50へ出力する変速機構としての一対の回動体の一例である。一対の非円形ギヤ80は、入力側ギヤ82と、出力側ギヤ81と、を備える。入力側ギヤ82と駆動モータ70の回転軸は、直接的に連結されてもよく、1以上の円形ギヤを介して接続されてもよい。一対の非円形ギヤ80において、具体的には、出力側ギヤ81の回動角θ1が入力側ギヤ82の回動角θ2に対して非線形性を有することにより、リンク機構50の姿勢に応じた減速比の変更を実現することができる。このような非円形ギヤ80の減速比の特性の詳細については、後述する。なお、以下では、一対の非円形ギヤ80を、単に非円形ギヤ80とも称する。
リンク機構50は、複数のリンクによって構成される。具体的には、リンク機構50は、図14に示したように、リンク41と、出力側ギヤ81の一部であるリンク42と、リンク44と、リンク46と、リンク47と、リンク48と、を含む。
本実施形態に係るリンク機構50の少なくとも一部は、台形リンク機構52を形成する。例えば、支持装置1において、リンク41と、リンク42と、リンク44と、リンク46と、によって、台形リンク機構52が構成される。台形リンク機構52は、対向するリンクのリンク長を異ならせた4節リンク機構である。リンク42は、本開示に係る第1のリンクに相当する。また、リンク46は、本開示に係る第2のリンクに相当する。また、リンク41及びリンク44は、それぞれ本開示に係る第3のリンク及び第4のリンクに相当する。本実施形態に係る支持装置1によれば、リンク機構50の少なくとも一部により台形リンク機構52が形成されることによって、支持装置1の姿勢が制限されることを抑制することができる。なお、このような台形リンク機構52の詳細については、後述する。
リンク41には、一対の非円形ギヤ80及び駆動モータ70が設けられる。具体的には、リンク41の一端側に入力側ギヤ82及び駆動モータ70が設けられる。また、リンク41の延在方向について入力側ギヤ82より中央側に出力側ギヤ81が設けられる。入力側ギヤ82及び出力側ギヤ81は、各々の回転軸を介してリンク41と接続され、リンク41に対して相対的に回動自在である。駆動モータ70は、例えば、リンク41に対して固定される。また、一対の非円形ギヤ80の各々の回転軸の、リンク41に対する相対的な位置は、固定される。具体的には、入力側ギヤ82の回転軸22及び出力側ギヤ81の回転軸21の、リンク41に対する相対的な位置は、固定される。
リンク41は、一端側において、ロボット本体の取付け部分12に対して相対的に回転自在に取り付けられる。具体的には、リンク41は、ロボット本体の取付け部分12に対して相対的に入力側ギヤ82の回転軸22まわりに回動自在である。また、リンク41は、他端側において、リンク46の中央側及びリンク47の一端側とそれぞれ軸部28及び軸部30を介して接続され、リンク46及びリンク47に対して相対的にそれぞれ軸部28まわり及び軸部30まわりに回動自在である。軸部30は、リンク41の延在方向について軸部28より中央側に位置する。
リンク42は、一対の非円形ギヤ80を介して入力される動力によって回動可能な入力側の第1のリンクに相当する。例えば、本実施形態では、リンク42は、出力側ギヤ81の一部によって構成される。出力側ギヤ81には、具体的には、入力側ギヤ82の歯部と噛み合う歯部81aと、回転軸21を介してリンク41に対して接続される取付け部81bと、径方向へ突出する突出部81cが設けられる。突出部81cは、出力側ギヤ81の周方向について歯部81aが設けられる箇所と異なる箇所に設けられ、先端側において、リンク44の一端側と軸部24を介して接続される。リンク42は、取付け部81bと、突出部81cとによって、構成され得る。このように、リンク42は、出力側ギヤ81と一体として回動可能であってもよい。また、リンク42は、リンク44に対して相対的に軸部24まわりに回動可能である。なお、リンク42は、出力側ギヤ81の一部によって構成されなくともよい。また、リンク42は、複数の部材によって構成されてもよい。
リンク46は、リンク42と対向配置されリンク42の回動に応じて回動可能な出力側の第2のリンクに相当する。リンク46は、一端側において、リンク44の他端側と軸部26を介して接続され、リンク44に対して相対的に軸部26まわりに回動自在である。また、リンク46は、他端側において、リンク48の中央側と軸部34を介して接続され、リンク48に対して相対的に軸部34まわりに回動自在である。
以上説明したように、リンク41及びリンク44は、リンク42とリンク46とを回動自在に連結し互いに対向する第3のリンク及び第4のリンクにそれぞれ相当する。
リンク47は、他端側において、リンク48の一端側と軸部32を介して接続され、リンク48に対して相対的に軸部32まわりに回動自在である。また、リンク48の他端部P1は、床に当接する。
本実施形態では、リンク41と、リンク46と、リンク47と、リンク48と、によって、平行リンク機構が構成される。具体的には、当該平行リンク機構において、互いに対向するリンク41及びリンク48のリンク長さは略一致する。具体的には、軸部30と軸部28との間の距離及び軸部32と軸部34との間の距離は略一致する。また、当該平行リンク機構において、互いに対向するリンク46及びリンク47のリンク長さは略一致する。具体的には、軸部28と軸部34との間の距離及び軸部30と軸部32との間の距離は略一致する。
図15では、図14に示した支持装置1の構成がより概略的に示されている。なお、図15において、ロボット本体の取付け部分12、入力側ギヤ82、出力側ギヤ81の一部、及びリンク47について、図示は省略されている。図14及び図15に示した支持装置1によれば、駆動モータ70から出力されるトルクがリンク機構50に伝達されることによって、床反力Fが発生する。具体的には、リンク48の他端部P1にロボット本体の質量によって発生する重力の少なくとも一部と等しい大きさの床反力Fが作用する。それにより、ロボット本体の質量の少なくとも一部を支持することができる。また、リンク機構50の姿勢は、各リンクにおいて、付与されるモーメントの釣り合いが保たれる姿勢に維持される。
ここで、リンク41における回転軸22と軸部28との間の距離、リンク46における軸部28と軸部34との間の距離、及びリンク48における軸部34と他端部P1との間の距離は、互いに等しいリンク長Lを有する。また、リンク機構50は、回転軸22がリンク48の他端部P1に対して鉛直方向上方に位置するように、伸縮可能に構成される。また、支持装置1では、図14を参照して説明したように、リンク41と、リンク46と、リンク47と、リンク48と、によって、平行リンク機構が構成される。ゆえに、図15に示したように、リンク41とリンク46のなす角及びリンク46とリンク48のなす角の角度は、互いに等しい大きさの開き角θ0となる。また、支持装置1における床と当接する部分であるリンク48の他端部P1から回転軸22までの鉛直方向の距離hは、以下の式(24)によって表される。なお、開き角θ0は、0°から180°までの値を取り得る。
Figure 2017214953
上述したように、リンク41は、ロボット本体の取付け部分12に対して相対的に回転自在に取り付けられ、かつ、回転軸22まわりに回動自在である。また、リンク機構50は、回転軸22がリンク48の他端部P1に対して鉛直方向上方に位置するように、伸縮可能に構成される。ゆえに、式(24)により表される距離hは、リンク機構50の伸縮方向の長さに相当する。
[3−2.台形リンク機構]
続いて、図16及び図17を参照して、本実施形態に係る台形リンク機構52の詳細について説明する。図16は、本実施形態に係る台形リンク機構52の一例を示す模式図である。図16に示したように、台形リンク機構52において、回転軸21と軸部24との間の距離がリンク42に対応する第1のリンクのリンク長aに相当し、軸部24と軸部26との間の距離がリンク44に対応する第4のリンクのリンク長bに相当し、回転軸21と軸部28との間の距離がリンク41に対応する第3のリンクのリンク長cに相当し、軸部26と軸部28との間の距離がリンク46に対応する第2のリンクのリンク長aに相当する。
以下では、図16に示すように、軸部24と軸部28との間の距離を長さeとし、軸部24と軸部28とを結ぶ直線とリンク41とのなす角の角度を角φ1とし、軸部24と軸部28とを結ぶ直線とリンク46とのなす角の角度を角φ2として、説明する。ゆえに、図15を参照して説明した開き角θ0は、図16に示すように、180°から角φ1及び角φ2を減算して得られる角度となる。また、以下では、図16に示すように、リンク42とリンク41のなす角の角度を出力側ギヤ81の回動角θ1として、説明する。
ここで、余弦定理によれば、長さe、角φ1、及び角φ2は、それぞれ以下の式(25)〜式(27)によって表される。
Figure 2017214953
また、開き角θ0は、以下の式(28)によって表される。
Figure 2017214953
ゆえに、式(28)に式(25)〜式(27)を代入することによって、以下の式(29)が導出される。
Figure 2017214953
式(29)は、開き角θ0と出力側ギヤ81の回動角θ1との関係性を表す。例えば、式(29)によれば、長さa,b,c,dとして、それぞれ95[mm],200[mm],63[mm],200[mm]を適用した場合、開き角θ0と回動角θ1の関係性は、図17に示したグラフによって表される。なお、図17では、開き角θ0及び回動角θ1の値はラジアン単位により表現されている。以下、長さa,b,c,dとして、それぞれ95[mm],200[mm],63[mm],200[mm]を適用した例について説明する。
図17によれば、回動角θ1を所定の増減幅の角度分だけ増減させた場合における開き角θ0の増減幅は、回動角θ1についての当該所定の増減幅と比較して、大きい。換言すると、回動角θ1についての所定の角度範囲に対応する開き角θ0の角度範囲は、回動角θ1についての当該所定の角度範囲と比較して大きい。このように、開き角θ0の取り得る範囲は、回動角θ1の取り得る範囲と比較して大きくなるように設定されてもよい。開き角θ0の取り得る範囲と回動角θ1の取り得る範囲との関係性は、具体的には、長さa,b,c,dの値を適宜設定することによって、規定され得る。
このように、本実施形態では、リンク機構50の少なくとも一部が台形リンク機構52を形成することによって、リンク機構50における開き角θ0の取り得る範囲を、出力側ギヤ81の回動角θ1の取り得る範囲と比較して、大きくすることができる。それにより、リンク機構50の可動域を拡大することができるので、支持装置1の姿勢が制限されることを抑制することができる。なお、開き角θ0及び回動角θ1のそれぞれの取り得る範囲の具体例については、後述する。
ここで、開き角θ0の取り得る範囲はリンク46の回動可能な角度に対応し、回動角θ1の取り得る範囲はリンク42の回動可能な角度に対応する。また、リンク46及びリンク42は、それぞれ第2のリンク及び第1のリンクに相当する。ゆえに、第2のリンクの回動可能な角度は、第1のリンクの回動可能な角度と比較して、大きくなるように設定されてもよい。
[3−3.非円形ギヤの減速比]
続いて、図18〜図20を参照して、非円形ギヤ80の減速比について、詳細に説明する。
ここで、数式の取り扱いを容易化するために、式(29)の右辺を回動角θ1に関する3次式として近似すると、開き角θ0は、以下の式(30)によって表される。なお、式(30)において、t、u、v、及びwは、定数である。定数t,u,v,wの値は、具体的には、上述した長さa,b,c,dの値に応じて設定される。
Figure 2017214953
上述したように、非円形ギヤ80の減速比Nの特性は、回動角θ1と回動角θ2との関係性に依存する。ゆえに、回動角θ1と回動角θ2との関係性を規定することによって、減速比Nの特性を設定することができる。具体的には、式(24)及び式(30)を適宜利用することによって、減速比Nが所望の特性を有するように、回動角θ1と回動角θ2との関係性を規定することができる。以下、減速比Nが所望の特性を有するように、式(24)及び式(30)を利用して、回動角θ1と回動角θ2との関係性を規定する例について説明する。
ここで、h/Lと回動角θ2との関係性として、例えば、以下の式(31)で表される関係性を適用する。なお、式(31)において、k及びbは、定数である。
Figure 2017214953
この場合、式(24)及び式(31)から以下の式(32)が導出される。
Figure 2017214953
ここで、式(32)に式(30)を代入することにより、以下の式(33)が導出される。
Figure 2017214953
式(33)は、出力側ギヤ81の回動角θ1と入力側ギヤ82の回動角θ2との関係性を表す。式(33)の両辺を時間微分すると、以下の式(34)が導出される。
Figure 2017214953
ここで、以下の式(35)及び式(36)に示すように、α及びβを定義する。
Figure 2017214953
式(35)及び式(36)を式(34)に代入することにより、以下の式(37)が導出される。
Figure 2017214953
ここで、以下の式(38)に示すように、εを定義する。
Figure 2017214953
式(38)を式(37)に代入することにより、以下の式(39)が導出される。
Figure 2017214953
ところで、本実施形態に係る非円形ギヤ80において、回動角θ1及び回動角θ2について、上述した式(11)と同様に、以下の式(40)が成立する。なお、以下では、r1を出力側ギヤ81のピッチ曲線半径とし、r2を入力側ギヤ82のピッチ曲線半径とし、dを入力側ギヤ82及び出力側ギヤ81の各々の回転中心の間の距離として、説明する。
Figure 2017214953
Figure 2017214953
Figure 2017214953
また、出力側ギヤ81のピッチ曲線半径r1と入力側ギヤ82のピッチ曲線半径r2との和は、入力側ギヤ82及び出力側ギヤ81の各々の回転中心の間の距離dと等しい。ゆえに、式(41)から以下の式(42)が導出される。
Figure 2017214953
ゆえに、非円形ギヤ80の減速比Nは、以下の式(43)によって表される。
Figure 2017214953
上述したように、出力側ギヤ81の回動角θ1と入力側ギヤ82の回動角θ2との関係性は、式(33)によって表される。そして、回動角θ1と回動角θ2との関係性に応じた特性を有する減速比Nは、式(43)によって表される。式(33)によれば、回動角θ1と回動角θ2との関係性は、具体的には、定数k及びbの設定値に依存する。
式(33)における定数k及びbは、例えば、回動角θ2に対応する開き角θ0の取り得る範囲が所望の範囲となるように、設定され得る。一例として、以下において、回動角θ2の取り得る範囲が0°〜360°であり、このような回動角θ2に対する開き角θ0の取り得る範囲が24.8°〜161.0°となるように、定数k及びbが設定される場合について、説明する。
例えば、開き角θ0が24.8°のときにおける回動角θ2を0°とする。それにより、開き角θ0及び回動角θ2のこのような関係及び式(32)に基づいて、定数bは、1.171に設定される。一方、回動角θ0が161.0°のときにおける回動角θ2を360°とする。それにより、開き角θ0及び回動角θ2のこのような関係及び式(32)に基づいて、定数kは、0.285に設定される。
また、式(41)及び式(42)のそれぞれに定数k及び距離dの値を代入して得られる式を利用することによって、回動角θ1及び回動角θ2に対するピッチ曲線半径r1及びピッチ曲線半径r2をそれぞれ算出することが可能となる。ここで、距離dを70[mm]とした場合において、このように算出されたピッチ曲線半径r1及びピッチ曲線半径r2に対応する出力側ギヤ81及び入力側ギヤ82の形状の具体例を図18及び図19に示す。図18及び図19は、具体的には、それぞれ出力側ギヤ81及び入力側ギヤ82の取付け部を含む形状の一例を示す説明図である。なお、図18及び図19において、各ギヤの歯部は、ピッチ曲線によって表されている。
上述したように、非円形ギヤ80の各ギヤには、他の部材に対して取り付けるための取付け部が形成される。具体的には、出力側ギヤ81及び入力側ギヤ82には、図14に示したリンク41に取り付けるための取り付け部が形成される。また、各ギヤの形状は、製造の容易化や、歯部の噛み合いの安定化の観点から、適宜設計され得る。図18及び図19では、より具体的には、このように適宜設計された各ギヤの形状が示されている。
また、開き角θ0の各々についての非円形ギヤ80の減速比Nは、式(30)、式(35)、式(36)、式(38)、及び式(43)に基づいて、算出可能である。具体的には、開き角θ0が24.8°である場合において、上記の各式に基づいて算出される減速比Nは、6.12となり、開き角θ0が161.0°である場合において、上記の各式に基づいて算出される減速比Nは、2.8となる。
上記の各式によれば、本実施形態に係る非円形ギヤ80の減速比Nは、具体的には、開き角θ0が12.4°に近づくほど、大きくなる。換言すると、減速比Nは、リンク機構50が縮むほど、大きくなる。ゆえに、リンク機構50が比較的縮んだ姿勢をとった場合であっても、駆動モータ70の出力トルクが増大することを防止することができる。また、非円形ギヤ80の減速比Nは、開き角θ0が161.0°に近づくほど、小さくなる。換言すると、減速比Nは、リンク機構50が伸びるほど、小さくなる。ゆえに、リンク機構50が比較的伸びた姿勢をとった場合であっても、駆動モータ70の回転数が増大することを防止することができる。
このように、本実施形態に係る非円形ギヤ80の減速比Nは、リンク機構50の伸縮方向の長さが短いほど、大きくなるように設定される。それにより、支持装置1において、リンク機構50へ伝達される動力の回転数及びトルクの要求値の特性に応じた減速比の変更を、構成部品点数が比較的少ない変速機構によって、実現可能である。ゆえに、装置をより効果的に小型化することが可能である。
ここで、開き角θ0の各々についての回動角θ1の値は、式(30)に基づいて、算出可能である。具体的には、開き角θ0が24.8°である場合において、式(30)に基づいて算出される回動角θ1は、49°となり、開き角θ0が161.0°である場合において、式(30)に基づいて算出される回動角θ1は、122°となる。このように、本実施形態では、リンク機構50の少なくとも一部が台形リンク機構52を形成することによって、リンク機構50における開き角θ0の取り得る範囲を、出力側ギヤ81の回動角θ1の取り得る範囲と比較して、大きくすることができる。それにより、リンク機構50の可動域を拡大することができるので、支持装置1の姿勢が制限されることを抑制することができる。
また、台形リンク機構52では、図16に示したように、一対の非円形ギヤ80を介して入力される動力によって回動可能な入力側の第1のリンクに相当するリンク42のリンク長aは、リンク42と対向配置されリンク42の回動に応じて回動可能な出力側の第2のリンクに相当するリンク46のリンク長cと比較して、長くてもよい。それにより、台形リンク機構52は、入力される動力の回転数を減速して出力側へ出力する変速機構としての機能を有し得る。
上記で説明したように、減速比Nは、具体的には、リンク機構50が伸びるほど、小さくなる。ゆえに、図19に示したように、入力側ギヤ82の回動角θ2が大きいほど、入力側ギヤ82のピッチ曲線半径r2は大きくなり得る。それにより、回動角θ2が比較的小さい場合と大きい場合との、ピッチ曲線半径r2の差が生じ得る。このようなピッチ曲線半径r2の差が比較的大きい場合、入力側ギヤ82の製造が困難となり得る。また、そのような場合には、非円形ギヤ80における各ギヤの歯部の噛み合いが不安定になり得る。
本実施形態に係る台形リンク機構52は、上述したように、入力される動力の回転数を減速して出力側へ出力する変速機構としての機能を有し得る。それにより、回動角θ2が比較的大きい場合におけるピッチ曲線半径r2を小さくすることができる。ゆえに、回動角θ2が比較的小さい場合と大きい場合との、ピッチ曲線半径r2の差を小さくすることができるので、入力側ギヤ82の形状を真円に近づけることができる。よって、非円形ギヤ80における、製造の容易化及び各ギヤの歯部の噛み合いの安定化を実現することができる。
また、上述したように、入力側ギヤ82と駆動モータ70の回転軸は、直接的に連結されてもよく、1以上の円形ギヤを介して接続されてもよい。換言すると、駆動モータ70の回動角は、入力側ギヤ82の回動角θ2と相関を有してもよい。式(31)によれば、支持装置1における床と当接する部分であるリンク48の他端部P1から回転軸22までの鉛直方向の距離hは、入力側ギヤ82の回動角θ2に対して線形性を有する。また、距離hは、上述したように、リンク機構50の伸縮方向の長さに相当する。図20は、回動角θ2とリンク機構50の伸縮方向の長さに相当する距離hとの関係性の一例を示す説明図である。
このように、リンク機構50の伸縮方向の長さは、駆動モータ70の回動角に対して線形性を有してもよい。それにより、支持装置1における駆動モータ70の制御に関する数式をより簡易化することができる。ゆえに、支持装置1の駆動制御における計算量を軽減することができる。
<4.まとめ>
以上説明したように、本開示の実施形態によれば、一対の非円形ギヤ80は、駆動モータ70から出力される動力を、リンク機構50の姿勢に応じた減速比で、リンク機構50へ出力する。非円形ギヤ80の減速比は、具体的には、リンク機構50の伸縮方向の長さが短いほど、大きくなるように設定される。それにより、支持装置1において、リンク機構50へ伝達される動力の回転数及びトルクの要求値の特性に応じた減速比の変更を、構成部品点数が比較的少ない変速機構によって、実現可能である。ゆえに、装置をより効果的に小型化することが可能である。
また、本実施形態では、リンク機構50の少なくとも一部が台形リンク機構52を形成することによって、リンク機構50における開き角θ0の取り得る範囲を、出力側ギヤ81の回動角θ1の取り得る範囲と比較して、大きくすることができる。それにより、リンク機構50の可動域を拡大することができるので、支持装置1の姿勢が制限されることを抑制することができる。
なお、上述では、支持装置に設けられる一対の回動体として、一対の非円形ギヤが適用された例について説明したが、本開示の技術的範囲は係る例に限定されない。一対の回動体は、駆動モータから出力される動力を、リンク機構の姿勢に応じた減速比で、リンク機構へ出力する変速機構としての機能を有していればよく、例えば、一対のプーリであってもよい。その場合、一対のプーリの間には、当該一対のプーリの間で動力を伝達するベルト又はチェーン等の動力伝達部材が巻き掛けられる。また、当該一対のプーリの減速比は、駆動モータ側から動力が入力される入力側の回動体である入力側プーリの半径に対する出力側の回動体である出力側プーリの半径の割合によって表される。
なお、上述では、図14を参照して、本実施形態に係る支持装置1の構成の一例について説明したが、支持装置1の構成は、係る例に特に限定されない。例えば、リンク機構における台形リンク機構の数及び配置は、特に限定されない。また、リンク機構において、1以上の平行リンク機構が適宜形成されてもよい。その場合、リンク機構における平行リンクの数及び配置は、特に限定されない。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲は係る例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
駆動モータと、
前記駆動モータから出力される動力を伝達することによって、前記動力に応じて伸縮可能なリンク機構と、
前記動力を、前記リンク機構の姿勢に応じた減速比で、前記リンク機構へ出力する変速機構としての一対の回動体と、
を備え、
前記リンク機構の少なくとも一部は、台形リンク機構を形成する、
支持装置。
(2)
前記減速比は、前記リンク機構の伸縮方向の長さが短いほど、大きくなるように設定される、前記(1)に記載の支持装置。
(3)
前記リンク機構の伸縮方向の長さは、前記駆動モータの回動角に対して線形性を有する、前記(1)又は(2)に記載の支持装置。
(4)
前記台形リンク機構は、前記一対の回動体を介して入力される前記動力によって回動可能な入力側の第1のリンクと、前記第1のリンクと対向配置され前記第1のリンクの回動に応じて回動可能な出力側の第2のリンクと、前記第1のリンクと前記第2のリンクとを回動自在に連結し互いに対向する第3のリンク及び第4のリンクと、によって構成される、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の支持装置。
(5)
前記第2のリンクの回動可能な角度は、前記第1のリンクの回動可能な角度と比較して、大きくなるように設定される、前記(4)に記載の支持装置。
(6)
前記一対の回動体の各々の回転軸の、前記第3のリンクに対する相対的な位置は、固定され、
前記第1のリンクは、前記一対の回動体における出力側の回動体と一体として回動可能である、
前記(4)又は(5)に記載の支持装置。
(7)
前記一対の回動体において、出力側の回動体の回動角は、前記動力が入力される入力側の回動体の回動角に対して、非線形性を有する、前記(1)〜(6)のいずれか一項に記載の支持装置。
(8)
前記一対の回動体は、一対の平歯車である、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の支持装置。
(9)
前記一対の回動体は、一対のプーリである、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の支持装置。
1,10,90 支持装置
21,22 回転軸
24,26,28,30,32,34 軸部
41,42,44,46,47,48 リンク
50 リンク機構
52 台形リンク機構
70 駆動モータ
80 一対の非円形ギヤ
81 出力側ギヤ
82 入力側ギヤ
102 質量体
104 接続部
122,124 軸部
142,144 リンク
150 リンク機構
170 駆動モータ
180 一対の非円形ギヤ
181 出力側ギヤ
182 入力側ギヤ
902 質量体
922,924 軸部
942,944 リンク
950 リンク機構

Claims (9)

  1. 駆動モータと、
    前記駆動モータから出力される動力を伝達することによって、前記動力に応じて伸縮可能なリンク機構と、
    前記動力を、前記リンク機構の姿勢に応じた減速比で、前記リンク機構へ出力する変速機構としての一対の回動体と、
    を備え、
    前記リンク機構の少なくとも一部は、台形リンク機構を形成する、
    支持装置。
  2. 前記減速比は、前記リンク機構の伸縮方向の長さが短いほど、大きくなるように設定される、請求項1に記載の支持装置。
  3. 前記リンク機構の伸縮方向の長さは、前記駆動モータの回動角に対して線形性を有する、請求項1に記載の支持装置。
  4. 前記台形リンク機構は、前記一対の回動体を介して入力される前記動力によって回動可能な入力側の第1のリンクと、前記第1のリンクと対向配置され前記第1のリンクの回動に応じて回動可能な出力側の第2のリンクと、前記第1のリンクと前記第2のリンクとを回動自在に連結し互いに対向する第3のリンク及び第4のリンクと、によって構成される、請求項1に記載の支持装置。
  5. 前記第2のリンクの回動可能な角度は、前記第1のリンクの回動可能な角度と比較して、大きくなるように設定される、請求項4に記載の支持装置。
  6. 前記一対の回動体の各々の回転軸の、前記第3のリンクに対する相対的な位置は、固定され、
    前記第1のリンクは、前記一対の回動体における出力側の回動体と一体として回動可能である、
    請求項4に記載の支持装置。
  7. 前記一対の回動体において、出力側の回動体の回動角は、前記動力が入力される入力側の回動体の回動角に対して、非線形性を有する、請求項1に記載の支持装置。
  8. 前記一対の回動体は、一対の平歯車である、請求項1に記載の支持装置。
  9. 前記一対の回動体は、一対のプーリである、請求項1に記載の支持装置。
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