JP2017214842A - スクロール型流体機械 - Google Patents

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金敬 宮澤
聡 伊能
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Abstract

【課題】チップシールの組付け作業性を低下させることなく、両スクロール間の中心軸延伸方向のクリアランスについての管理精度を低減しつつスクロールの特定領域についてのシール性を向上させることが可能なスクロール型流体機械を提供する。【解決手段】チップシール40は、その渦巻中心軸X2延伸方向についての高さ位置が渦巻延伸方向一端W1側から他端W2側に向って連続的に変化した形状を有する。チップシール40は、渦巻中心軸X2延伸方向の外力が負荷された場合、渦巻中心軸X2延伸方向に伸縮する。チップシール40は、チップシール溝2c、3c内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、チップシール溝2c、3cの底面2d、3dに対向するチップシール底面40bが渦巻延伸方向一端W1から他端W2までの全体に亘ってチップシール溝2c、3c内に位置するように形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、スクロール型流体機械に関し、詳しくは、ラップの先端部に形成される溝に組付けられるチップシールを有するスクロール型流体機械に関する。
スクロール型流体機械は、底板とこの底板に立設される渦巻状のラップとをそれぞれ有し互いに噛み合わされる固定スクロール及び可動スクロールを備えている。この互いに噛み合わされる両スクロールのラップ間には、作動流体の作動室(密閉空間)が区画されている。そして、このスクロール型流体機械は、自転阻止機構により可動スクロールの自転を阻止しつつ可動スクロールを固定スクロールの中心軸周りに公転旋回運動させることにより、作動室の容積を変化させて流体を圧縮又は膨張させるものである。
この種のスクロール型流体機械としては、例えば、特許文献1に記載されているスクロール型圧縮機が知られている。このスクロール型圧縮機では、固定スクロール及び可動スクロールの各ラップの先端部に沿って渦巻状に形成された溝に、チップシールが配置されている。そして、両スクロール間の中心軸延伸方向のクリアランスは、一方のスクロールの前記溝内に配置されたチップシールにおけるラップの先端面から突出した厚み方向一端面(当接面)が対向する他方のスクロールの底板を押圧するように調整されている。したがって、チップシールの前記厚み方向一端面は、その渦巻延伸方向一端から他端までの全体に亘って均一な押圧力で底板を押圧している。
特開2002−285980号公報
ところで、この種のスクロール型圧縮機においては、チップシールに対して、スクロールの中央部側における作動室のシール性の向上が求められる場合や、低速回転域における圧縮能力の向上を優先してスクロールの外端部(外周部)側における作動室のシール性の向上が求められる場合がある。
しかしながら、特許文献1に記載されたスクロール型圧縮機では、チップシールの前記厚み方向一端面は渦巻延伸方向一端から他端までの全体に亘って均一な押圧力で底板を押圧しているため、スクロールの中央部側や外端部側等の特定領域についてのシール性を向上させることができないという問題がある。また、特許文献1に記載されたスクロール型圧縮機では、作動室のシール性を適切に確保するために、両スクロール間の中心軸延伸方向のクリアランスを精度よく初期設定する必要があり、クリアランス管理に手間がかかるという問題もある。そして、この種のスクロール型圧縮機では、チップシールを両スクロールのラップの溝にそれぞれ組付けなければならないため、チップシールの溝への組付け作業は熟練を要するものである。そのため、前記問題を解決するにあたって、チップシールの組付けの作業性が低下するものであってはならない。また、スクロール型圧縮機に限らず、スクロール型膨張機においても、同様の問題がある。
本発明は、このような実情に着目してなされたものであり、チップシールの組付け作業性を低下させることなく、両スクロール間の中心軸延伸方向のクリアランスについての管理精度を低減しつつスクロールの特定領域についてのシール性を向上させることが可能なスクロール型流体機械を提供することを目的とする。
本発明の一側面によるスクロール型流体機械は、底板と該底板に立設される渦巻状のラップとをそれぞれ有し互いに噛み合わされる固定スクロール及び可動スクロールを備え、両スクロールのうちの少なくとも一方の前記ラップの先端部に形成される溝内に平面視で渦巻状のチップシールを配置することにより、両スクロールの前記ラップ間に作動流体の作動室を区画する。前記チップシールは、その渦巻中心軸延伸方向についての高さ位置が渦巻延伸方向一端側から他端側に向って連続的に変化した形状を有する。そして、前記チップシールは、前記渦巻中心軸延伸方向の外力が負荷された場合、前記渦巻中心軸延伸方向に伸縮する。さらに、前記チップシールは、前記溝内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、前記溝の底面に対向するチップシール底面が前記渦巻延伸方向一端から他端までの全体に亘って前記溝内に位置するように形成されている。
本発明の一側面によるスクロール型流体機械によれば、チップシールはその渦巻中心軸延伸方向についての高さ位置が渦巻延伸方向一端側から他端側に向って連続的に変化した形状を有するため、スクロールのシール性の向上を必要とする中央部側や外端部側等の特定領域に対応する部分についてのチップシールの前記高さ位置が他の部分より高くなるように、チップシールを形成することができる。その結果、スクロールの特定領域におけるチップシールから底板への押圧力が他の領域の押圧力より高くなり、その特定領域についてのシール性を向上させることができる。
また、チップシールは、渦巻中心軸延伸方向の外力が負荷された場合、渦巻中心軸延伸方向(つまり、両スクロールの中心軸延伸方向)に伸縮する構成であるため、チップシール全体が渦巻中心軸延伸方向に伸縮するバネとして機能する。その結果、両スクロール間の中心軸延伸方向について、実際のクリアランスと目標のクリアランスとの間に誤差(製造誤差)が生じたとしても、その誤差をチップシールの渦巻中心軸延伸方向の伸縮代の範囲内で吸収することができる。したがって、クリアランスを精度よく初期設定する必要がない。
そして、チップシールは、溝内へ組付けられ且つ渦巻中心軸延伸方向の外力が負荷されない状態で、溝の底面に対向するチップシール底面が渦巻延伸方向一端から他端までの全体に亘って溝内に位置するように形成されている。つまり、チップシールは、溝の底面に対向するその一端面(チップシール底面)の全体が溝内に位置するように、前記高さ位置を制約して形成されている。その結果、チップシールは、外力が負荷されない自由状態(つまりバネとして自然長の状態)において、渦巻中心軸延伸方向の高さ位置が変化する形状で形成されているが、溝内への組付け時に、その一端面の全体を同時に溝内に配置することができる。したがって、従来の平面的なチップシールと同様の手順で、チップシールを溝に組付けることができる。
このようにして、チップシールの組付け作業性を低下させることなく、両スクロール間の中心軸延伸方向のクリアランスについての管理精度を低減しつつスクロールの特定領域についてのシール性を向上させることが可能なスクロール型流体機械を提供することができる。
本実施形態のスクロール型流体機械の全体構成を示す断面図である。 前記スクロール型流体機械の可動スクロールをラップ側から視た斜視図である。 前記スクロール型流体機械のチップシールの斜視図である。 前記チップシールの高さ位置の変化を説明するための概念図である。 図4に示すチップシールの溝への組付け状態を示した概念図である。 図5に示すチップシールの使用状態における押圧力の変化を示した概念図である。 前記高さ位置の変化を大きくして製作されたチップシールの側面図である。 図7に示すチップシールの溝への組付け状態を示した概念図である。 図8に示すチップシールの使用状態を示した概念図である。 前記チップシールの変形例を説明するための概念図である。 図10に示すチップシールの溝への組付け状態を示した概念図である。 図11に示すチップシールの使用状態における押圧力の変化を示した概念図である。 前記チップシールの別の変形例を説明するための概念図である。 図13に示すチップシールの溝への組付け状態を示した概念図である。 図14に示すチップシールの使用状態における押圧力の変化を示した概念図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明に係るスクロール型流体機械は、圧縮機或いは膨張機として使用することができるが、本実施形態では圧縮機に適用した場合を一例に挙げて説明する。
図1〜図3は本実施形態のスクロール型流体機械の構成を示しており、図1は全体構成を示す断面図、図2はラップ側から視た可動スクロールの斜視図である。
本実施形態に係るスクロール型流体機械(以下において、スクロール型圧縮機という)1は、図1に示すように、対向配置されて互いに噛み合わされる固定スクロール2及び可動スクロール3を有するスクロールユニット4を備えている。固定スクロール2は、底板2aと、この底板2aに立設される渦巻状のラップ2bを有する。可動スクロール3は、図2に示すように、固定スクロール2と同様に、底板3aと、この底板3aに立設される渦巻状のラップ3bとを有する。
両スクロール2、3は、互いにラップ2b、3bを噛み合わせ、固定スクロール2のラップ2bの先端部が可動スクロール3の底板3aに近接し、可動スクロール3のラップ3bの先端部が固定スクロール2の底板2aに近接するように配設される。詳しくは、両スクロール2、3は、両ラップ2b、3bの周方向の角度が互いにずれた状態で、両ラップ2b、3bの側壁が互いに部分的に接触するように配設されている。
また、両スクロール2,3のラップ2b、3bの先端部には、チップシール溝2c、3cがそれぞれ形成されている。このチップシール溝2c、3cは、概ね凹状断面形状を有し、ラップ2b、3bの渦巻延伸方向に連続して延びている。そして、このチップシール溝2c、3c内には、平面視で渦巻状のチップシール40がそれぞれ組付けられている。
このように、両スクロール2、3のラップ2b、3bの先端部に形成されるチップシール溝2c、3c内に平面視で渦巻状のチップシール40をそれぞれ配置することにより、両スクロール2、3のラップ2b、3c間に作動流体の作動室5を区画するスクロール型圧縮機1が構成されている。
詳しくは、作動室5は、両ラップ2b、3b間に三日月状に区画形成される。なお、本実施形態では、前記チップシール溝2c、3cが本発明に係る「溝」である。また、以下では、可動スクロール3のチップシール溝3c内に組付けられるチップシール40を可動側チップシール41といい、固定スクロール2のチップシール溝2c内に組付けられるチップシール40を固定側チップシール42という。この可動側チップシール41及び固定側チップシール42の形状については、後に詳述する。
可動スクロール3は、駆動機構と後述する自転阻止機構30により、固定スクロール2の中心軸X1回りに公転運動され、自転が阻止される。これにより、両ラップ2b、3b間に形成される作動室5が、両ラップ2b、3bの外周部(外端部)から中央部へ向かって移動されつつ、その容積が縮小方向に変化する。従って、ラップ2b、3bの外周部側から作動室5内に取込まれた作動流体(例えば冷媒ガス)が圧縮される。このように、本実施形態では、スクロールユニット4は、その外周部側から導入される前記作動流体を作動室5により圧縮して吐出する。
なお、膨張機の場合には、作動室5が逆にラップ2b、3bの中央部から外周部へ向かって移動されつつ、その容積が増大方向に変化し、ラップ2b、3bの中央部側から作動室5内に取込まれた流体が膨張される。つまり、この場合は、スクロールユニット4は、その中央部側から導入される前記作動流体を作動室5により膨張させて吐出する。
スクロール型圧縮機1のハウジングは、例えば、スクロールユニット4を内包するセンターハウジング6と、その前側に配置されるフロントハウジング7と、後側に配置されるリアハウジング8とから構成されている。
センターハウジング6は、本実施形態では、固定スクロール2の底板2aと一体にスクロールユニット4の筐体部(外殻シェル)として形成されている。但し、固定スクロール2とセンターハウジング6とを別部材として、センターハウジング6内に固定スクロール2を収納固定する構造としてもよい。センターハウジング6は、リア側が底板2aにより閉止され、フロント側が開口している。
フロントハウジング7は、センターハウジング6の開口部側にボルト(図示省略)により締結される。フロントハウジング7は、可動スクロール3をスラスト方向に支持すると共に、可動スクロール3の駆動機構を収納している。
フロントハウジング7の内部には、上記作動流体の吸入室9が形成されている。この吸入室9は、フロントハウジング7の外壁に形成される吸入ポート(図示省略)に接続されている。
フロントハウジング7及びセンターハウジング6には、圧縮機中心軸(例えば、固定スクロール2の中心軸X1)と平行な方向に延在して、フロントハウジング7側の吸入室9からセンターハウジング6側のスクロールユニット4の両ラップ2b、3bの外周部付近へ、上記作動流体を案内する流体通路空間10が形成されている。
リアハウジング8は、センターハウジング6における固定スクロール2の底板2a側にボルト等の適宜の締結手段(図示省略)により締結され、底板2a背面との間に上記作動流体の吐出室11を形成している。固定スクロール2の底板2aの中央部には、圧縮流体の吐出孔12が形成され、吐出孔12には一方向弁13が付設されている。吐出孔12は、一方向弁13を介して吐出室11に接続される。吐出室11は、リアハウジング8の外壁に形成される吐出ポート(図示省略)に接続されている。
上記作動流体は、図示省略した前記吸入ポートからフロントハウジング7内の吸入室9に導入され、フロントハウジング7及びセンターハウジング6の流体通路空間10を経由して、スクロールユニット4の外周部側からラップ2b,3bの接触により形成される作動室5内に取込まれ、圧縮に供される。圧縮された流体は、固定スクロール2の底板2aの中央部に開口された吐出孔12から、リアハウジング8内の吐出室11に吐出され、この吐出室11から図示省略した前記吐出ポートを介して外部に導出される。
フロントハウジング7は、センターハウジング6の開口部側にボルト(図示省略)により締結される外周部の内側に、可動スクロール3の底板3a背面と対向し可動スクロール3からのスラスト力を、スラストプレート14を介して受けるスラスト受け部15を有する。
また、フロントハウジング7は、中央部に可動スクロール3の駆動機構の中核をなす駆動軸20を回転可能に支持している。駆動軸20の一端部側はフロントハウジング7外に突出している。この駆動軸20の一端部に、電磁クラッチ21を介してプーリ22が取付けられている。従って、プーリ22から電磁クラッチ21を介して入力される回転駆動力により、駆動軸20が回転駆動される。駆動軸20の他端部側は、クランク機構を介して可動スクロール3に連結されている。
前記クランク機構は、本実施形態では、可動スクロール3の底板3a背面に突出形成された円筒状のボス部23と、駆動軸20の端部に設けられたクランク24に偏心状態で取付けられた偏心ブッシュ25と、を含んで構成されている。前記偏心ブッシュ25は、ボス部23の内部に軸受26を介して嵌合されている。なお、偏心ブッシュ25には、可動スクロール3の動作時の遠心力に対向するバランサウエイト27が取付けられている。
自転阻止機構30は、可動スクロール3の底板3a背面に形成された円形穴31と、円形穴31に係合するピン32とで構成される自転阻止部33を、複数(例えば4個)配置して構成されている。円形穴31は、詳しくは、底板3aにおけるフロントハウジング7のスラスト受け部15に対向する端面部位に形成されている。また、ピン32は、フロントハウジング7のスラスト受け部15側に突設され、スラストプレート14を貫通して円形穴31に係合する。この自転阻止部33は、可動スクロール3の底板3a背面の外周縁近傍の周方向に沿って等間隔に配置されている。なお、自転阻止部33は、少なくとも3個以上あれば、可動スクロール3は自転をすることなく固定スクロール2の軸心周りに公転旋回運動することができる。
かかる構成のスクロール型圧縮機1の動作について簡単に説明する。
外部からの回転駆動力によりプーリ22が回転すると、電磁クラッチ21を介して駆動軸20が回転し、クランク機構を介して可動スクロール3が、自転阻止機構30により自転が阻止されつつ固定スクロール2の軸心周りに公転旋回運動する。可動スクロール3の公転旋回運動により、流体(冷媒ガス)が吸入ポートから吸入室9及び流体通路空間10を経由してスクロールユニット4のラップ2b、3b間の作動室5内に取込まれ、作動室5の容積の縮小変化によって圧縮された流体は、固定スクロール2中央部の吐出孔12から吐出室11に吐出される。吐出室11に吐出された流体は、吐出ポートを介して外部に導出される。
次に、本実施形態のチップシール40(可動側チップシール41及び固定側チップシール42)について、図1〜図3を参照して説明する。図3は、可動側チップシール41の斜視図であり、固定スクロール2の底板2aに当接する当接端面40aを上にして示されている。
可動側チップシール41と固定側チップシール42は、それぞれ、対応するチップシール溝(3c、2c)の形状に合わせて形成されている。つまり、可動側チップシール41は、図2及び図3に示すように、可動スクロール3のチップシール溝3cの形状に合わせて、平面視で渦巻状に形成されている。また、固定側チップシール42は、固定スクロール2のチップシール溝2cの形状に合わせて、平面視で渦巻状に形成されている。以下において、可動側チップシール41と固定側チップシール42について、共通の構成を説明する場合は、可動側チップシール41及び固定側チップシール42のいずれも、単に、チップシール40という。
チップシール40は、その渦巻中心軸X2延伸方向についての高さ位置が渦巻延伸方向W一端側から他端側に向って連続的に変化した形状を有している。チップシール40の渦巻中心軸X2は図1に示す固定スクロール2の中心軸X1と平行に延伸する。チップシール40は、渦巻中心軸X2延伸方向の外力が負荷された場合、渦巻中心軸X2延伸方向に伸縮する弾性を有している。つまり、チップシール40全体が渦巻中心軸X2延伸方向に伸縮するバネとして機能する。また、チップシール40は、チップシール溝2c、3c内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、チップシール溝2c、3cの底面2d、3dに対向するチップシール底面40bが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘ってチップシール溝2c、3c内に位置するように形成されている。また、この外力無負荷状態で、チップシール40は、その当接端面40aが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘って対応するラップ2b、3bの先端面2e、3eから突出するように形成されている。
本実施形態では、チップシール40は、略一定の厚みを有すると共に対応するチップシール溝2c、3cの溝幅に合わせた幅を有する矩形断面を有して形成され、全体としてはつる巻状に形成されている。
具体的には、チップシール40は、対応するチップシール溝2c、3c内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、チップシール底面40bが渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向かうにしたがって対応するチップシール溝2c、3cの底面2d、3dから離れるつる巻状に巻回されている。
つまり、図3を参照して、可動側チップシール41について詳述すると、可動側チップシール41は、前記外力が負荷されない状態で、チップシール溝3cの底面3dに対向するチップシール底面40bが渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向うにしたがって、底面3dから離れるように形成されている。また、図示を省略するが、固定側チップシール42は、前記外力が負荷されない状態で、チップシール溝2cの底面2dに対向するチップシール底面40bが渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向うにしたがって、底面2dから離れるように形成されている。
次に、可動側チップシール41を一例に挙げて、チップシール40の前記高さ位置の変化、組付け状態、及び、使用状態について、図4〜図6を参照して詳述する。
図4〜図6は、図3に示す渦巻延伸方向Wに位置をずらしたa〜hにおける可動側チップシール41の断面をそれぞれ示している。詳しくは、図4は可動側チップシール41のa〜hにおける前記高さ位置の変化を説明するための概念図であり、図5は可動側チップシール41のチップシール溝3cへの組付け状態を示した概念図であり、図6は可動側チップシール41の使用状態における押圧力の変化を示した概念図である。
図4に示すように、渦巻延伸方向外端部W1におけるチップシール底面40bを渦巻中心軸X2方向の高さ位置の基準面H0(図中、二点鎖線で示す)とすると、可動側チップシール41は、単品の状態において、渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向う(つまり、a側からh側に向う)にしたがって、基準面H0からの距離が離れるように形成されている。
また、図5に示すように、可動側チップシール41は、組付け状態では、チップシール溝3c内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、チップシール溝3cの底面3dに対向するチップシール底面40bがa側からh側に向うにしたがって、チップシール溝3cの底面3dから離れるように形成されている。この状態で、可動側チップシール41における底板2a側の面(つまり、底板2aに当接する当接端面40a)は、可動スクロール3のラップ3bの先端面3eより上方に突出している。また、この外力無負荷の組付け状態で、可動側チップシール41は、チップシール底面40bが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘ってチップシール溝3c内に位置すると共に、その当接端面40aが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘ってラップ3bの先端面3eから突出するように形成されている。つまり、基準面H0から一番離れている部分のチップシール底面40bと基準面H0との間の距離L(図4参照)が、チップシール溝3cの溝深さD(図5参照)より小さくなるように設定(L<D)されている。
そして、図6に示すように、可動側チップシール41は、使用状態では、例えば、その当接端面40aが固定スクロール2の底板2aに当接すると共に、そのチップシール底面40bが可動スクロール3のチップシール溝3cの底面3dに当接している。この使用状態において、可動側チップシール41は、図4及び図5に示す外力無負荷状態(自由状態)から渦巻中心軸X2延伸方向に縮まると共に、当接端面40aが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘ってラップ3bの先端面3eから突出している。つまり、可動側チップシール41の渦巻中心軸X2延伸方向についての縮まり代は、渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向う(a側からh側に向う)にしたがって大きくなる。その結果、図6に、各断面(a〜h)において上向き矢印Pで示したように、可動側チップシール41が固定スクロール2の底板2aを押圧する押圧力Pの大きさは、渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向うにしたがって大きくなる。
また、図示を省略したが、固定側チップシール42の前記高さ位置の変化については、図4に示す符号「2a」を「3a」に、同じく符号「3d」を「2d」に読み替えることにより、概念的に表すことができる。つまり、固定側チップシール42についても、単品の状態において、渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向うにしたがって、基準面H0からの距離が離れるように形成されている。
そして、図示を省略したが、固定側チップシール42の組付け状態については、図5に示す符号「2a」を「3a」に、「3d」を「2d」に読み替えると共に、符号3b、3cをそれぞれ2b、2cに読み替えることにより、概念的に表すことができる。つまり、固定側チップシール42は、組付け状態では、チップシール溝2c内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、チップシール溝2cの底面2dに対向するチップシール底面40bがa側からh側に向うにしたがって、チップシール溝2cの底面2dから離れるように形成されている。この状態で、固定側チップシール42における当接端面40aは、ラップ2bの先端面2eより上方に突出している。また、この外力無負荷の組付け状態で、固定側チップシール42は、チップシール底面40bが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘ってチップシール溝2c内に位置すると共に、その当接端面40aが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘ってラップ2bの先端面2eから突出するように形成されている。
さらに、図示を省略したが、固定側チップシール42の使用状態については、図6に示す符号「2a」を「3a」に読み替えると共に、他の符号を上記組付け状態の場合と同じように読み替えることにより、概念的に表すことができる。つまり、固定側チップシール42は、使用状態では、例えば、その当接端面40aが可動スクロール3の底板3aに当接すると共に、そのチップシール底面40bがチップシール溝2cの底面2dに当接している。この使用状態において、固定側チップシール42は、外力無負荷状態(自由状態)から渦巻中心軸X2延伸方向に縮まると共に、当接端面40aが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘ってラップ2bの先端面2eから突出している。したがって、固定側チップシール42の渦巻中心軸X2延伸方向についての縮まり代は、渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向うにしたがって大きくなる。その結果、固定側チップシール42が可動スクロール3の底板3aを押圧する押圧力Pの大きさについても、可動側チップシール41と同様に、渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向うにしたがって大きくなる。
本実施形態によるスクロール型圧縮機1によれば、チップシール40(可動側チップシール41、固定側チップシール42)はその渦巻中心軸X2延伸方向についての高さ位置が渦巻延伸方向W一端側から他端側に向って連続的に変化した形状を有するため、スクロールユニット4のシール性の向上を必要とする特定領域に対応する部分についてのチップシール40の前記高さ位置が他の部分より高くなるように、チップシール40を形成することができる。その結果、スクロールユニット4の特定領域におけるチップシール40から底板2a、3aへの押圧力が他の領域の押圧力より高くなり、その特定領域についてのシール性を向上させることができる。
また、チップシール40は、渦巻中心軸X2延伸方向の外力が負荷された場合、渦巻中心軸X2延伸方向(つまり、両スクロールの中心軸X1延伸方向)に伸縮する構成である。このため、可動側チップシール41と固定側チップシール42のそれぞれが渦巻中心軸X2延伸方向に伸縮するバネとして機能する。その結果、両スクロール2、3間の中心軸X1(つまりX2)延伸方向について、実際のクリアランスと、目標のクリアランスとの間に誤差(製造誤差)が生じたとしても、その誤差をチップシール40の渦巻中心軸X2延伸方向の伸縮代の範囲内で吸収することができる。したがって、クリアランスを精度よく初期設定する必要がない。
そして、チップシール40は、図5に示すように、チップシール溝2c、3c内へ組付けられ且つ渦巻中心軸X2延伸方向の外力が負荷されない状態で、チップシール溝2c、3cの底面2d、3dに対向するチップシール底面40bが渦巻延伸方向W一端から他端までの全体に亘って対応するチップシール溝2c、3c内に位置するように形成されている。つまり、チップシール40は、前記距離Lがチップシール溝2c、3cの溝深さDより小さくなるように形成されている(L<D)。言い換えると、チップシール40は、底面2d、3dに対向するそのチップシール底面40bの全体がチップシール溝2c、3c内に位置するように、前記高さ位置を制約して形成されている。その結果、チップシール40は、外力が負荷されない自由状態において、渦巻中心軸X2延伸方向の高さ位置が変化する形状で形成されているが、チップシール溝2c、3c内への組付け時に、そのチップシール底面40bの全体を同時にチップシール溝2c、3c内に配置することができる。したがって、従来の平面的なチップシールと同様の手順で、チップシール40をチップシール溝2c、3cに組付けることができる。
この組付けについて、図7〜図9を参照して詳述する。
図7は、例えば、チップシール40の前記距離Lをチップシール溝2c、3cの深さDよりも大きく製作したチップシール40’の側面図である。図8は、図7に示すチップシール40’のチップシール溝2c、3cへの組付け状態を示した概念図であり、図9は図8に示すチップシール40’の使用状態を示した概念図である。
図7に示すように、チップシール40’(L>D)は、本実施形態におけるチップシール40(L<D)よりもその高さ位置の変化量(つまり、距離L)を大きくして製作されている。このチップシール40’をチップシール溝3c(2c)へ組付けた場合、図8に示すように、チップシール底面40’bの一部(図では、a〜c)のみがチップシール溝3c(2c)内に位置し、残りの部分(図では、d〜h)はチップシール溝3c(2c)内に位置せず自由な状態になっている。そして、図8の状態で、両スクロール2、3を噛み合わせるように組立てる必要がある。この組立て時に、チップシール40’の当接端面40aが底板2a(3a)により押圧されてその距離Lが小さくなる。しかし、この組立て時において、作業者はチップシール40’のうちの自由な状態になっている部分(前記残りの部分)が正常にチップシール溝3c(2c)内に組付けられているかを視認することはできない(又は困難)である。したがって、図9に示すように、例えば、チップシール40’のチップシール底面40’b側のエッジがチップシール溝3c(2c)の先端面3e(2e)に当たった状態で両スクロール2、3が締結されてしまう場合が想定される。この場合、チップシール40’の前記残りの部分(d〜h)は、図9に示すように、チップシール溝3c(2c)内に正常に組付けられない上、破損してしまう場合も想定される。さらに、図9の状態では、チップシール40’の一部(a〜c)では、当接端面40aと底板2a(3a)の間に隙間が生じることも想定される。つまり、L>Dに設定してチップシールを製作すると、組付け不良、破損及びシール不良等の不具合が生じる可能性がある。
この点について、本実施形態に係るチップシール40では、L<Dに設定されているため、前述したように、チップシール溝2c、3c内への組付け時に、そのチップシール底面40bの全体を同時にチップシール溝2c、3c内に配置することができる。そのため、この状態で、両スクロール2、3の組立を行い、図6に示したように、チップシール40をチップシール溝3c(2c)内に正常に組付けた状態で使用状態とすることができる。つまり、上記組付け不良、破損及びシール不良等の不具合の発生を確実に防止することができる。
このようにして、チップシール40の組付け作業性を低下させることなく、両スクロール2、3間の中心軸X1延伸方向のクリアランスについての管理精度を低減しつつスクロールユニット4の特定領域についてのシール性を向上させることが可能なスクロール型流体機械としてのスクロール型圧縮機1を提供することができる。
また、本実施形態では、チップシール40は、チップシール溝2c、3c内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、チップシール底面40bが渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向かうにしたがってチップシール溝2c、3cの底面2d、3dから離れるつる巻状に巻回される。これにより、スクロールユニット4の中央部(図4ではh側)、つまり、高圧領域における作動室5のシール性を向上させる場合に好適なチップシール40を用いたシール構造を容易に構築することができる。
なお、本実施形態では、チップシール40は、チップシール底面40bが渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向うにしたがってチップシール溝2c、3cの底面2d、3dから離れるつる巻状に巻回される場合で説明したが、これに限らない。
例えば、可動側チップシール41の一例に挙げて示した図10及び図11に示すように、チップシール40は、チップシール溝2c、3c内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、チップシール底面40bが渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向かうにしたがってチップシール溝2c、3cの底面2d、3dに近づくつる巻状に巻回されるようにしてもよい。この図10及び図11に示した変形例1の場合、図12に示すように、スクロールユニット4の外周部(a側)、つまり、低圧領域における作動室5のシール性をチップシール40により向上させることができる。これにより、低速回転域における圧縮能力を向上させる場合に好適なチップシール40を用いたシール構造を容易に構築することができる。
また、本実施形態及び上記変形例1では、チップシール40は、渦巻延伸方向外端部W1側から中央部W2側に向って一方向に上昇(図4及び図5)又は下降(図10及び図11)するつる巻状に形成されるものとしたが、これに限らず、上昇傾向から下降傾向に変化する変化点を有するようにしてもよい。詳しくは、例えば、可動側チップシール41の一例を挙げて示した図13及び図14に示すように、チップシール40は、チップシール溝2c、3c内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、渦巻延伸方向Wについての所定位置(図ではdとeの間の所定位置)において、チップシール底面40bがチップシール溝2c、3cの底面2d、3dに近づく傾向から離れる傾向に変化する変化点を有するように巻回されてもよい。この図13及び図14に示した変形例2の場合、図15に示すように、スクロールユニット4の外周部(a側)及び中央部(h側)、つまり、低圧領域と高圧領域の作動室5のシール性を向上させることができる。これにより、高圧領域のシール性を高めつつ、低速回転域における圧縮能力を向上させることが可能なチップシール40を用いたシール構造を容易に構築することができる。また、この変形例2の場合、チップシール40の前記変化点において、チップシール底面40bが、チップシール溝2c、3cの底面2d、3dに近づく傾向から離れる傾向に変化するように形成する場合に限らず、チップシール溝2c、3cの底面2d、3dから離れる傾向から近づく傾向に変化するように形成してもよい。また、前記変化点は、渦巻延伸方向Wに離間した複数個所設けてもよい。
また、本実施形態及び上記変形例1では、チップシール溝2c、3cは、両スクロール2、3のラップ2b、3bの先端部にそれぞれ形成されるものとしたが、これに限らず、両スクロール2、3のラップ2b、3bの少なくとも一方に形成されていればよい。つまり、両スクロール2、3のうちの少なくとも一方のラップ2b、3bの先端部に形成されるチップシール溝2c、3c内にチップシール40を配置すればよい。また、本実施形態のように、両スクロール2、3のチップシール溝2c、3cにそれぞチップシールを配置する場合、一方のチップシールについてのみ本実施形態に係るチップシール40を採用し、他方にチップシールについては従来と同様の平板状のチップシールを採用してもよい。
また、本実施形態では、スクロール型流体機械1は圧縮機に適用した場合で説明したが、これに限らず、膨張機に適用することもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上記実施形態及び変形例に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて更に種々の変形及び変更が可能である。
1 スクロール型圧縮機(スクロール型流体機械)
2 固定スクロール
2a 底板
2b ラップ
2c チップシール溝(溝)
3 可動スクロール
3a 底板
3b ラップ
3c チップシール溝(溝)
4 スクロールユニット
5 作動室(密閉空間)
40 チップシール
40b チップシール底面
41 可動側チップシール
42 固定側チップシール
X2 渦巻中心軸
W 渦巻延伸方向
W1 渦巻延伸方向外端部
W2 渦巻延伸方向中央部

Claims (7)

  1. 底板と該底板に立設される渦巻状のラップとをそれぞれ有し互いに噛み合わされる固定スクロール及び可動スクロールを備え、両スクロールのうちの少なくとも一方の前記ラップの先端部に形成される溝内に平面視で渦巻状のチップシールを配置することにより、両スクロールの前記ラップ間に作動流体の作動室を区画するスクロール型流体機械であって、
    前記チップシールは、
    その渦巻中心軸延伸方向についての高さ位置が渦巻延伸方向一端側から他端側に向って連続的に変化した形状を有し、
    前記渦巻中心軸延伸方向の外力が負荷された場合、前記渦巻中心軸延伸方向に伸縮し、
    前記溝内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、前記溝の底面に対向するチップシール底面が前記渦巻延伸方向一端から他端までの全体に亘って前記溝内に位置するように形成されている、スクロール型流体機械。
  2. 前記チップシールは、前記溝内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、前記チップシール底面が前記渦巻延伸方向外端部側から中央部側に向かうにしたがって前記溝の底面から離れるつる巻状に巻回される、請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  3. 前記チップシールは、前記溝内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、前記チップシール底面が前記渦巻延伸方向外端部側から中央部側に向かうにしたがって前記溝の底面に近づくつる巻状に巻回される、請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  4. 前記チップシールは、前記溝内へ組付けられ且つ前記外力が負荷されない状態で、前記渦巻延伸方向についての所定位置において、前記チップシール底面が前記溝の底面から離れる傾向から近づく傾向に、又は、前記溝の底面に近づく傾向から離れる傾向に変化する変化点を有するように巻回される、請求項1に記載のスクロール型流体機械。
  5. 前記固定スクロール及び前記可動スクロールを有するスクロールユニットは、前記作動流体を前記作動室により圧縮して吐出する、請求項1〜4のいずれか一つに記載のスクロール型流体機械。
  6. 前記固定スクロール及び前記可動スクロールを有するスクロールユニットは、前記作動流体を前記作動室により膨張させて吐出する、請求項1〜4のいずれか一つに記載のスクロール型流体機械。
  7. 前記溝は、前記両スクロールの前記ラップの先端部にそれぞれ形成され、
    前記チップシールは、前記ラップのそれぞれに配置される、請求項1〜6のいずれか一つに記載のスクロール型流体機械。
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