JP2017212415A - 電子装置 - Google Patents

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泰典 高橋
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雄大 山川
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咲子 鈴木
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Abstract

【課題】高さが低減された構造を実現できる電子装置を提供する。
【解決手段】本発明の電子装置は、配線層と、配線層上に設けられた貫通電極層30と、貫通電極層30上に設けられており、下面と上面のそれぞれに下層配線層と上層配線層が形成されており、下層配線層と上層配線層とを電気的に接続する貫通ビアを有するインターポーザーと、上層配線層上に設けられた半導体チップと、半導体チップを封止する封止材層と、を備えており、貫通電極層30は、有機絶縁層32と、有機絶縁層32の上面から下面を貫通する複数の貫通電極34と、を有しており、貫通電極34は、互いに離間して配置されており、配線層と下層配線層とを電気的に接続するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子装置に関する。
近年、半導体チップをパッケージングしてなる半導体装置として、シリコンインターポーザーを用いた半導体装置が注目されている。この種の技術として、特許文献1に記載のものがある。同文献の図1には、パッケージ基板上にシリコンインターポーザーを介して複数の半導体チップが実装している実装構造が記載されている。当該シリコンインターポーザーには、上面に多層配線層が形成され、裏面にバンプが形成されている。それぞれをシリコン貫通電極(TSV)が電気的に接続している。上層の多層配線層は半導体チップと接続し、下層の裏面バンプはパッケージ基板と接続している。
同様の技術が特許文献2に記載されている。特許文献2には、半導体チップの狭小ピッチのバンプ電極が、シリコンインターポーザーの再配線層でピッチ変換されて、配線基板(パッケージ基板)に接続する構造が記載されている。同文献の図1に示されるように、シリコンインターポーザーの表面と裏面にそれぞれ再配線層が形成されている。
また、特許文献3には、パッケージ基板と半導体チップとの間にインターポーザーを介在させることにより、接合部に集中する応力を低減させることができると記載されている。同文献には、上述のパッケージ基板や配線基板の具体的な構造が開示されている。すなわち、同文献の図1には、コア層の両側に多層配線層が形成されているパッケージ基板が記載されている。
これらのシリコンインターポーザーを用いた半導体装置は、ドータボードやマザーボードなどの主基板に実装されることになる。例えば、特許文献3の図3や特許文献4の図1に示されている。
特開2014−11169号公報 特開2014−154800号公報 特開2005−123548号公報 特開2014−11284号公報
上記パッケージ基板は、一般的に知られているプリント回路基板(PCB)のように、コア層の両面にビルドアップ層が形成された構造を有している。コア層を貫通する貫通ビアによって、それぞれのビルドアップ層の配線層が電気的に接続されている。
しかしながら、上記文献記載のインターポーザーを用いた半導体装置においては、厚みがあるパッケージ基板を使用しているために、高さを低減する点で改善の余地を有していた。
本発明者はさらに検討したところ、実装を目的とした積層方向の接続と、ピッチ変換を目的とした平面方向(積層方向に直交する方向)の接続からなるシンプルな縦横接続構造を利用することにより、上記パッケージ基板を使用した縦横の接続構造を利用しないで済むため、高さを低減できることを見出した。すなわち、配線構造をよりシンプルにすることにより、上記パッケージ基板のうち、少なくとも上層のビルドアップ層の配線層分の高さを低減することが可能になる。
このような知見に基づきさらに鋭意研究したところ、積層方向の接続に貫通電極と、平面方向の接続に配線層を利用することで、これまでのインターポーザーを用いた半導体装置の構造に適用できるとともに、当該半導体装置の高さを低減できる構造を実現できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明によれば、配線層と、
前記配線層上に設けられた貫通電極層と、
前記貫通電極層上に設けられており、下面と上面のそれぞれに下層配線層と上層配線層が形成されており、前記下層配線層と前記上層配線層とを電気的に接続する貫通ビアを有するインターポーザーと、
前記上層配線層上に設けられた半導体チップと、
前記半導体チップを封止する封止材層と、を備えており、
前記貫通電極層は、
有機絶縁層と、
前記有機絶縁層の上面から下面を貫通する複数の貫通電極と、を有しており、
前記貫通電極は、互いに離間して配置されており、前記配線層と前記下層配線層とを電気的に接続する、電子装置が提供される。
本発明によれば、高さが低減された構造を実現できる電子装置が提供される。
第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。 第2の実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 第2の実施形態に係る半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造手順の一部を示す工程断面図である。 本実施形態に係る半導体装置の製造手順の一部を示す工程上面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
[半導体装置]
本実施形態に係る電子装置について説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る電子装置(半導体パッケージ100)について、図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態に係る半導体パッケージ100の構成を示す断面図である。
第1の実施形態の半導体パッケージ100の概要について説明する。
第1の実施形態の半導体パッケージ100は、配線層20、貫通電極層30、インターポーザー(シリコンインターポーザー40)、半導体チップ50、および封止材層70を備えるものである。
第1の実施形態の半導体パッケージ100は、図1に示すように、外部端子(半田バンプ80)やマザーボード等の主基板(プリント回路基板10)を備えてもよい。
配線層20は、下面に複数の半田バンプ80(外部端子)が形成されている。貫通電極層30と半田バンプ80とを電気的に接続することができる。
貫通電極層30は、配線層20の上面上に設けられている。貫通電極層30は、有機絶縁層32と複数の貫通電極34を有している。貫通電極34は、有機絶縁層32の上面から下面に貫通している。また、貫通電極34は、互いに離間して配置されている。この貫通電極34は、配線層20とシリコンインターポーザー40の下層配線層42とを電気的に接続することができる。
シリコンインターポーザー40は、貫通電極層30の上面上に設けられている。シリコンインターポーザー40は、下層配線層42、シリコン基板44および上層配線層46がこの順で積層した積層構造を有してもよい。シリコン基板44には、上面から下面を貫通する貫通ビア(不図示)が形成されている。当該貫通ビアは、シリコン基板44の下面と上面のそれぞれに形成された下層配線層42と上層配線層46とを電気的に接続することができる。シリコンインターポーザー40は、貫通電極層30と半導体チップ50とを電気的に接続することができる。
半導体チップ50は、上層配線層46の上面上に設けられている。半導体チップ50は、単数でもよく、複数設けられていてもよい。また、異なる種類のチップを複数用いても良い。複数の半導体チップ50(LSIチップ52、LSIチップ54)は、平面視において、互いに離間して配置されている。
封止材層70は、半導体チップ50を封止することができる。具体的には、封止材層70は、半導体チップ50の周囲(上面および側面)を封止することができる。さらに、図1に示すように、当該封止材層70は、配線層20の上面と接するように設けられていて、貫通電極層30の側面の全面、およびシリコンインターポーザー40の側面の全面を覆うように封止することができる。
第1の実施形態において、積層方向に接続できる貫通電極層30と、横方向に接続できる配線層20とを有することができる。このシンプルな接続構造により、シリコンインターポーザー40と外部端子とを接続できる。これらの接続は、プリント回路基板のようなパッケージ基板を利用した場合と比較して、半導体装置全体の高さ(厚み)を低減することが可能となる。
第1の実施形態によれば、高さが低減された構造を実現できる電子装置(半導体パッケージ100)を提供することができる。また、パッケージ基板を利用した場合と比較して、製造コストを削減することも可能である。
半導体パッケージ100の各構成について詳述する。
本実施形態において、複数の半導体チップ50がシリコンインターポーザー40の主面上に搭載されている。複数の半導体チップ50(LSIチップ52、LSIチップ54)は、平面視において、互いに異なる位置に配置されている。半導体チップ50の個数は特に限定されないが2以上でもよく3以上でもよい。図1には、搭載される電子部品の一例として、LSIチップが示されているが、これに限定されず、各種の電子部品が搭載されていてもよい。
LSIチップ52は、ロジックチップであり、LSIチップ54は、メモリチップとすることができる。メモリチップ(LSIチップ54)は、フェースダウン方式でシリコンインターポーザー40の所定の領域に積層されている。フェースダウン方式とは、トランジスタなどの電子回路が形成された主面が下向き、つまり主面がシリコンインターポーザー40側を向くように半導体チップを搭載する方式を指す。LSIチップ54の主面側には回路形成層が設けられている。この回路形成層にメモリセルアレイなどが形成される。積層された複数のメモリチップにおいて、主面側に主面バンプが形成され、最上層のメモリチップを除くメモリチップの裏面側に裏面バンプが形成されている。上層の主面バンプと下層の裏面バンプとが接合することで電気的に接続できる。最下層のメモリチップの主面バンプは、シリコンインターポーザー40の上層配線層46に接続されている。
メモリチップ(LSIチップ54)は、2以上のメモリチップが積層されていてもよく、例えば4以上や8以上積層されていてもよい。最上層のメモリチップを除く中間のメモリチップは、当該メモリチップを裏面から主面に貫通する貫通電極(例えば、TSV)が設けられている。フェースダウン方式でメモリチップを積層しているため、最上層のメモリチップにTSVを形成しなくてもよい。これにより、最上層のメモリチップを膜厚にすることができ、強度を高めて、チップ割れを抑制することができる。ただし、最上層のメモリチップにもTSVを形成することにより、積層されたメモリチップを同一工程で製造することができる。これにより、半導体パッケージ100の製造効率を高めることができる。
ロジックチップ(LSIチップ52)は、フェースダウン方式でシリコンインターポーザー40に搭載されている。ロジックチップの主面側には回路形成層が形成されている。この回路形成層に各種ロジック回路等が形成される。また、ロジックチップにTSVが形成されていてもよい。ロジックチップの主面側の主面バンプが、シリコンインターポーザー40の主面に形成された上層配線層46と接続する。
半導体チップ50の搭載方法としては、フェースダウン方式に限定されず、フェースアップ方式を採用してもよい。これらの方式を混成した方式を採用してもよい。フェースアップ方式とは、トランジスタなどの電子回路が形成された主面が、シリコンインターポーザー40とは反対側を向くように、半導体チップを搭載する方式を指す。
また、半導体チップ50は、メモリ回路とロジック回路が混成されたLSIチップでもよい。また、ロジックチップ上に、メモリチップを積層してもよい。また、半導体チップ50は、ADCおよびDAC回路を有するFPGAチップ、またはデータ変換器チップなどの集積回路チップでもよい。
本実施形態のインターポーザー(シリコンインターポーザー40)は、半導体チップ50の再配線手段として用いられる。つまり、半導体チップ50のパッド間隔を、処理に適したパッド間隔やピン並びに変換できる。これにより、TSVを利用した三次元実装を効率的に利用することができる。例えば、メモリーリップやロジックチップ等のチップの電極配線設計を、過度に変更することなく適用することも可能である。設計の負担が軽減されるので、生産性の効率を高めることができる。
インターポーザーとしては、特に限定されないが、有機樹脂基板、セラミック基板、シリコン基板、およびガラス基板などが用いられる。低コストや、高周波領域での特性に優れる観点から、ガラス基板が好ましい。高密度化、高速化、省電力、および放熱性等に優れる観点から、シリコン基板が好ましい。本実施形態のインターポーザーは、シリコンまたはガラスで構成されることが好ましい。
シリコンインターポーザー40の主面とは、上層配線層46が形成された側の表面を指す。シリコンインターポーザー40の裏面側には下層配線層42が形成されている。上層配線層46および下層配線層42は、シリコンインターポーザー40を貫通するTSVを介して、電気的に接続している。上層配線層46および下層配線層42を構成する金属配線は、任意の形状を有することができる。例えば、金属配線としては、平面方向に延在するパターン導電回路、柱状電極、バンプ電極等を用いることができる。これらの金属配線は、絶縁樹脂層に埋設されていてもよい。例えば、図7(e)に示すように、配線143が下層の配線層142に形成されていてもよい。配線143(導電パターン回路)は、例えば、不図示のビアを介してシリコン基板44中のTSVに接続することができる。
本実施形態の貫通電極層30は、有機絶縁層32、有機絶縁層32を貫通する貫通電極34(導電性柱状体)を有する。貫通電極34は、有機絶縁層32の層内方向において互いに離間して配置されている。つまり、貫通電極34は、有機絶縁層32の層中で配線を介して互いに接続しない構造とすることができる。当該有機絶縁層は、感光性樹脂組成物の硬化物で構成することが好ましい。本実施形態の感光性樹脂組成物の組成については後述する。感光性樹脂組成物を用いることにより、貫通電極34を埋設するための開口部112の加工特性を良好としつつも、機械特性等の所望の特性を向上させることが可能になる。
貫通電極34を構成する金属は、特に限定されないが、例えば、銅、金、銀、ニッケル等が用いられる。これらを1種または2種以上用いてもよい。本実施形態において、貫通電極34としては、銅を用いた銅ピラーの形態であることが好ましい。また、貫通電極34の壁面上と有機絶縁層32の開口部112との間に、バリア層が形成されていてもよい。バリア層は、貫通電極34を構成する金属原子が、有機絶縁層32中に拡散することを抑制することができる。
貫通電極層30の膜厚の下限値は、例えば、50μm以上としてもよく、より好ましくは60μm以上としてもよく、さらに好ましくは70μm以上としてもよい。また、貫通電極層30の膜厚の上限値は、例えば、200μm以下としてもよく、より好ましくは150μm以下としてもよく、さらに好ましくは100μm以下としてもよい。貫通電極層30(有機絶縁層32)の膜厚を上記下限値以上とすることにより、機械的強度を向上させることができる。これにより、パッケージ基板に代替して十分な機械的強度を得ることができる。また、貫通電極34のアスペクト比を高くすることも可能になる。貫通電極層30(有機絶縁層32)の膜厚を上記上限値以下とすることにより、半導体パッケージ100の高さを低減させることができる。例えば、フィルム化剤の添加や、硬化温度の調整などにより、有機絶縁層32の膜特性を高めることができる。
貫通電極34のアスペクト比(高さH/直径W)の下限値は、例えば、3以上としてもよく、好ましくは3.5以上としてもよく、さらに好ましくは4以上としてもよい。一方、上記アスペクト比の上限値は、特に限定されないが、例えば、10以下としてもよく、好ましくは、9以下としてもよく、さらに好ましくは、8以下としてもよい。貫通電極34のアスペクト比を上記下限値以上とすることにより、貫通電極層30における貫通電極34の配置を高密度化することが可能になる。また、貫通電極34のアスペクト比を上記上限値以下とすることにより、電気抵抗値を下げることができる。アスペクト比を上記範囲内とすることにより、高密度化と電送速度の高速化のバランスを向上させることができる。例えば、感光性樹脂組成物のパターニング特性を向上させることにより、高アスペクト比の開口部112を形成することが可能となる。なお、上記直径Wは、図6中の開口部112の開口幅R1としてもよい。
貫通電極34の直径は、特に限定されないが、例えば、5μm以上50μm以下としてもよく、10μm以上30μm以下としてもよい。
本実施形態の感光性樹脂組成物を用いることにより、通常の感光性樹脂膜と比較して厚みを増すことができるので、感光性樹脂組成物の硬化物に高アスペクト比の開口部112を形成できる。これにより、貫通電極層30において、高アスペクト比である貫通電極34と、厚膜な有機絶縁層32という構成を実現することができる。また、ネガ型の感光性樹脂組成物を用いることにより、高解像度や高アスペクト比のパターニングが可能になる。
平面視において、貫通電極層30の平面形状は、シリコンインターポーザー40の形状と略同一とすることができる。つまり、貫通電極層30の側壁は、シリコンインターポーザー40の側壁とともに、略同一平面を構成することができる。これにより、パッケージ基板を用いた場合と比較して、平面視における面積を小さくできるので、マザーボード等の主基板への実装密度を高めることができる。
本実施形態においては、平面視において、貫通電極層30の内の貫通電極34を、全面に亘って一定のパターンで配列することができる。これにより、寄生容量などのバラツキを低減できるため、信頼性に優れた半導体パッケージ100とすることができる。また、半導体チップ50が高密度に形成される場合、平面視において、シリコンインターポーザー40のTSVは、半導体チップ50の実装エリア内や実装エリア周辺に集中的に配置されることがある。つまり、シリコンインターポーザー40において、実装エリア内のTSVの配置密度が、実装エリア外よりも高くなってもよい。このような場合においても、シリコンインターポーザー40内のTSVのピッチ幅を下層配線層42により、最適幅に変換することができる。
また、隣り合う貫通電極34の側面間の距離を均一とすることもできる。この側面間距離は、貫通電極34の中央部33(例えば、図6(b)に示す上面37と下面31との中心に位置する中央部33に位置する点P0)同士の距離としてもよい。これにより、寄生容量などのバラツキを低減できるため、信頼性に優れた半導体パッケージ100とすることができる。
本実施形態の貫通電極34の形状について説明する。
図6(a)は、貫通電極34を示す上面図であり、図6(b)のA−A線断面図である。図6(b)は、貫通電極層30の膜厚方向における断面図である。
本実施形態において、上面37に対して垂線方向から見たときの貫通電極34の断面形状としては、特に限定されないが、例えば、円形形状、矩形形状、六角形や八角形等の多角形形状等が挙げられる(図6(a))。この中でも、円形形状を用いても良い。
本実施形態において、有機絶縁層32の膜厚方向における、貫通電極34の断面構造としては、例えば、全体がテーパー形状でもよく、略矩形形状としてもよい。また、全体が略矩形形状の場合には、貫通電極34の下端部4は、ストレート形状、アンダーカット形状またはフッティング(裾引き)形状のいずれでもよい。具体的には、貫通電極34は、上端部2と下端部4との横幅が略同一(略同一とは、例えば、上端部2の横幅に対する下端部4の横幅が、±10%以内の場合を意味する。)であってもよいが、その下端部4にアンダーカット形状またはフッティング形状を有していてもよい。
本実施形態の有機絶縁層32における開口部112は、図6に示すように、全体形状が露光方向に対して先細りとなるテーパー形状を有してもよい。これにより、開口部112の側壁35にスパッタ等により金属が付着しやすくなり、金属の埋込特性を向上させることができる。
本実施形態において、図6(b)に示す開口部112(貫通電極34)のテーパー角度θは、90度より小さく45度以上としてもよい。これにより、開口部112の下端部4の側壁35にスパッタ等により金属が付着しやすくなる。また、貫通電極34同士のショートを抑制できる。また、有機絶縁層32の面36と下地との接触面積を増加させることができるので、貫通電極層30と下地との密着性を高めることができる。
本実施形態において、図6に示すテーパー角度θの下限値は、例えば、70度以上とすることができ、より好ましくは75度以上であり、さらに好ましくは80度以上である。これにより、有機絶縁層32の面36と下地との接触面積を増加させることができるので、貫通電極層30と下地との密着性を高めることができる。また、貫通電極34の下端部4の面積を確保することができるので、製造工程における位置ずれが生じたとしても、下地層との接続(例えば、配線143)との接続不良を防止することができる。一方、上記テーパー角度θの上限値は、例えば、90度より小さく、89度以下としてもよく、さらには88度以下としてもよい。これにより、下端部4の側壁35にもスパッタが付着できるので、貫通電極34のボイドの発生を抑制することができる。また、開口部112の下端部4の横幅R1を、上端部2の横幅R2より狭くすることができる。このため、貫通電極34同士の距離を短くすることができるので、貫通電極34同士のショートを抑制できる。
本実施形態において、上端部2の開口幅R2をとし、下端部4の開口幅をR1としたとき、R1/R2は、1未満であることが好ましい。この場合、R1/R2の上限値は、たとえば、0.95以下でもよく、0.90以下でもよく、0.85以下でもよい。これより、貫通電極層30の高密度化を実現することができる。また、R1/R2の下限値は、下端部4における貫通電極34の接続性が十分であれば、特に限定されないが、たとえば、0.1以上としてもよく、0.2以上としてもよく、0.3以上としてもよい。これにより、貫通電極34の接続性を良好とすることができるとともに、接続抵抗を下げられるので高速度化を実現することができる。
また、本実施形態において、上端部2の開口幅をR2とし、中央部33の開口幅をR0としたとき、R0/R2は、1未満であることが好ましい。この場合、R0/R2の上限値は、たとえば、0.98以下でもよく、0.94以下でもよく、0.90以下でもよい。これより、側壁35をテーパー形状とすることにより金属膜の密着性を高めることができるので、製造安定性に優れた形状とすることができる。また、R0/R2の下限値は、下端部4における貫通電極34の接続性が十分であれば、特に限定されないが、たとえば、0.3以上としてもよく、0.4以上としてもよく、0.5以上としてもよい。これにより、埋め込み特性を向上できるので製造安定性に優れた構造とすることができる。また、貫通電極34の接続抵抗を下げられるので高速度化を実現することができる。
本実施形態においては、高アスペクト比である貫通電極34の場合においても、過剰なアンダーカットの発生を抑制することができる。これにより、信頼性に優れた半導体パッケージ100を実現することが可能である。例えば、ネガ型感光性樹脂組成物においては、パターニング性を向上させることにより、過剰なアンダーカットを抑制することができる。例えば、柔軟性を付与する脂環式エポキシ樹脂の使用等により、パターニング性を高めることができる。
また、本実施形態の有機絶縁層32において、有機絶縁層32のガラス転移温度(Tg)の下限値は、例えば、150℃以上が好ましく、160℃以上がより好ましく、170℃以上がさらに好ましい。これにより、放熱機能を有するシリコンインターポーザー40と接する有機絶縁層32の耐熱性を向上させることができる。一方、ガラス転移温度の上限値は、特に限定されないが、例えば、250℃以下としてもよい。例えば、多官能エポキシ樹脂の使用、高温での硬化温度の調整等により、ガラス転移温度を高めることができる。
本実施形態の有機絶縁層32において、有機絶縁層32の50〜100℃の温度領域における線膨張係数(CTE)の下限値は、例えば、5ppm/℃以上としてもよく、10ppm/℃以上としてもよく、15ppm/℃以上としてもよい。一方、上記線膨張係数の上限値は、例えば、80ppm/℃以下が好ましく、70ppm/℃以下がより好ましく、60ppm/℃以下がさらに好ましい。このように有機絶縁層32の線膨張係数を小さくすることにより、シリコンインターポーザー40との線膨張係数の差が小さくなり、反りの発生を抑えることができる。そして、信頼性の高い半導体パッケージ100を得る事ができる。例えば、剛直性を付与する多官能エポキシ樹脂の使用等により、線膨張係数を低く抑えることができる。
本実施形態の有機絶縁層32において、有機絶縁層32の25℃の引張試験における伸び率の下限値は、例えば、10%以上が好ましく、12%以上が好ましく、15%以上がさらに好ましい。これにより、貫通電極層30において、優れた耐久性を実現し、クラックやひび割れ等を確実に抑制することができる。一方、伸び率の上限値は、例えば、50%以下としてもよく、好ましくは40%以下としてもよい。本実施形態において、有機絶縁層の引張伸び率を上記範囲内とすることにより、信頼性に優れた接続構造を有する貫通電極層30を実現することができる。例えば、柔軟性を付与する脂環式エポキシ樹脂等の使用等により、引張伸び率を高めることができる。
本実施形態では、剛直性を付与するエポキシ樹脂と柔軟性を付与するエポキシ樹脂とを併用すること、低温の加熱処理(例えば、露光後加熱処理)と高温の加熱処理(例えば、硬化加熱処理)を実施すること等により、感光性樹脂組成物の硬化物において、高Tgとパターニング性または低CTEとパターニング性の両立を実現することができる。
また、本実施形態の有機絶縁層32において、アウトガスの発生量は少ないほうが好ましい。これにより、例えば、シード層の形成やスパッタを実施する際に、真空度合いを下げずにプロセスを実施できるので、製造安定性に優れた半導体パッケージ100を実現することができる。
本実施形態において、ガラス転移温度(Tg)および線膨張係数は、所定の試験片(幅4mm×長さ20mm×厚み0.005〜0.015mm)に対して、熱機械分析装置(TMA)を用いて、開始温度30℃、測定温度範囲30〜400℃、昇温速度5℃/minの条件下で測定を行った結果から算出される。
本実施形態において、引張試験における伸び率は次のように測定できる。まず、所定の試験片(幅6.5mm×長さ20mm×厚み0.005〜0.015mm)に対して引張試験(引張速度:5mm/min)を、温度25℃、湿度55%の雰囲気中で実施する。引張試験は、株式会社オリエンテック製引張試験機(テンシロンRTA−100)を用いて行う。次いで、当該引張試験の結果から、引張伸び率を算出する。ここでは、上記引張試験を試験回数n=10で行い、測定値が大きい5回の平均値を求め、これを測定値とする。
上記試験片として、たとえば、感光性樹脂組成物を熱処理して得られる硬化膜を用いることができる。具体的には、感光性樹脂組成物を、シリコンウエハ基板上にスピンコーター等で塗布した後、ホットプレートにて120℃で5分間乾燥し、塗膜を得る。塗膜を700mJ/cmで全面露光し、80℃で5分間PEB(Post Exposure
Bake)を行い、200℃で90分間加熱して、硬化膜を得ることができる。
本実施形態においては、例えば、感光性樹脂組成物の硬化条件等の製造方法を制御すること、および感光性樹脂組成物を構成する成分の種類や配合割合をそれぞれ適切に選択すること等により、感光性樹脂組成物の硬化物のガラス転移温度、線膨張係数、および引張り伸び率を所望の範囲内とすることができる。感光性樹脂組成物の硬化物の製造方法としては、例えば、低温での露光後加熱処理と高温での硬化熱処理とを実施することができる。なお、感光性樹脂組成物の硬化物の製造方法は、上記のものに限定されるものではない。
本実施形態の配線層20は、外部端子(半田バンプ80)を介して、マザーボード(プリント回路基板10)上に実装されていてもよい。配線層20とプリント回路基板10との間隙には、アンダーフィラー82が充填されていてよい。この配線層20は、貫通電極層30の貫通電極34を、半田バンプ80を介してプリント回路基板10に接続することができる。
本実施形態において、厚み方向の断面視において、配線層20の横幅は、シリコンインターポーザー40の横幅よりも長くなっていてもよい。すなわち、平面視において、配線層20の表面積は、シリコンインターポーザー40の表面積よりも大きくすることができる。これにより、シリコンインターポーザー40よりも外側まで、半田バンプ80を配置することができる。つまり、配線層20は、プリント回路基板10への接続に最適なピッチ幅に変更することができる。汎用的なプリント回路基板10への適用性を高めることができる。
具体的には、配線層20の横幅をW1とし、インターポーザー40の横幅をW2としたとき、W1/W2の下限値を、例えば、105%以上としてもよく、好ましくは108%以上としてもよく、さらに好ましくは110%以上としてもよい。これにより、半導体チップ50の集積密度を高めつつも、最適な配線ピッチ幅まで広げることができる。一方、上記W1/W2の上限値を、例えば、150%以下としてもよく、好ましくは140%以下としてもよく、さらに好ましくは130%以下としてもよい。これにより、平面視における半導体パッケージ100全体の面積の増大を抑制できるので、プリント回路基板10への集積密度を高めることができる。
本実施形態の封止材層70は、シリコンインターポーザー40および貫通電極層30の側壁面を覆うことができる。これにより、耐湿信頼性を高めることができる。また、封止材層70は、配線層20の上面に接することができるので、封止材層70と配線層20との密着性を高めることができる。これにより、信頼性に優れた半導体パッケージ100の構造を実現できる。
封止材層70に用いられる封止樹脂組成物は、特に限定されない。例えば、封止用樹脂組成物の硬化物において、高強度、高ガラス転移温度、高曲げ弾性率となるような配合組成を選択することが可能である。
[電子装置の製造方法]
第1の実施形態の電子装置(半導体パッケージ100)の製造方法について説明する。図2、図3は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。図7は、本実施形態の貫通電極層の製造手順を示す工程断面図である。
第1の実施形態の半導体パッケージ100の製造方法は、ウエハ形状のインターポーザーを準備する工程(準備工程)と、インターポーザー上で貫通電極層を形成する工程(貫通電極層形成工程)と、インターポーザーにおける貫通電極層とは反対側に半導体チップを搭載する工程(チップ搭載工程)と、個片化して積層構造を得る工程(第1個片化工程)と、当該積層構造をキャリア基材上に複数配置して、一括封止する工程(一括封止工程)と、貫通電極層の露出面上に配線層を形成する工程(接続部形成工程)と、再度個片化することにより、電子装置を得る工程(第2個片化工程)と、を含むことができる。
具体的には、上記準備工程は、下面と上面のそれぞれに下層の配線層142と上層の配線層146とが形成されており、下層の配線層142と上層の配線層146とを電気的に接続する貫通ビア(不図示)を有する、ウエハ形状のインターポーザー(シリコンインターポーザー140)を準備する工程を有する。
上記貫通電極層形成工程は、下層の配線層142上に、感光性樹脂組成物からなる有機絶縁層132を形成する工程と、有機絶縁層132の表面から裏面を貫通しており、かつ互いに離間している、複数の貫通部を形成する貫通部形成工程と、貫通部(開口部112)を金属層で埋設して、下層の配線層142と電気的に接続する貫通電極134(導電性柱状体)を形成することにより、貫通電極層130を形成する工程とを有する。
上記チップ搭載工程は、上層の配線層146上に、複数の半導体チップ(半導体チップ50)を実装する実装工程を有する。
上記第1個片化工程は、実装工程(チップ搭載工程)の後、封止工程(上記一括封止工程)の前に、LSIチップ52及びLSIチップ54を含む半導体チップ50群同士の間を分割することにより、貫通電極層30、シリコンインターポーザー40および半導体チップ50がこの順で積層された、複数の積層構造体90を得る工程と、を有する。
上記一括封止工程(封止工程)は、キャリア(キャリアウエハ124)の主面上に、熱剥離性粘着層122を介して、複数の積層構造体90を互いに離間して設置する工程と、キャリアの主面上の複数の積層構造体を一括封止することにより、封止材層170を形成する工程と、加熱することにより、熱剥離性粘着層122とともにキャリアウエハ124を剥離する工程と、を有する。
上記接続部形成工程(配線層を形成する工程)は、貫通電極層30の露出面(面36)上および封止材層170の裏面(面171)上に、配線層120を形成する工程と、配線層120上に接続部(半田バンプ180)を形成する工程を有する。
上記第2個片化工程は、LSIチップ52とLSIチップ54を含む半導体チップ50群同士の間を分割することにより、個片化された半導体装置を得る工程を有する。
第1の実施形態の製造方法によれば、高さが低減された半導体パッケージ100の構造を実現することができる。
ここで、これまでのプロセスにおいては、インターポーザーへのチップの実装と、プリント回路基板(PCB)へのインターポーザーの実装とを別工程で実施していた。
これに対して、第1の実施形態では、ウエハレベル工程によって、シリコンインターポーザー上に貫通電極層および配線層を形成する工程まで、一括して行うことができる。つまり、半導体チップの実装工程から接続構造の実装工程までの製造プロセスを、一括してウエハプロセス上で実施できる。これにより、プロセス生産性を非常に高めることができる。また、コストを低減することが可能になる。
半導体パッケージ100の製造工程の各工程について詳述する。
まず、図2(a)に示すように、ウエハ形状のインターポーザーを準備する。本実施形態において、ウエハ形状とは、平面視において、円形形状でもよく、矩形形状でもよい。ウエハ形状は、薄層の板形状を意味しており、複数のチップを搭載できる程度の面積を有していれば、とくに限定されない。シリコンウエハを利用することで、製造プロセスの効率を上げることができる観点から、円形形状のシリコンウエハ144が好ましい。
シリコンインターポーザー140においては、下面と上面のそれぞれに下層の配線層142と上層の配線層146とが形成されている。つまり、シリコンウエハ144の主面と裏面の全体に亘って、それぞれ上層の配線層146と下層の配線層142が形成されている。また、シリコンインターポーザー140は、シリコンウエハ144を主面から裏面まで貫通する、不図示の貫通ビア(TSV)を有している。当該TSVは、下層の配線層142と上層の配線層146とを電気的に接続する。下層の配線層142と上層の配線層146の表面には、接続用の電極部が露出している。当該電極部の周囲は、絶縁層で埋設されている。
次いで、図2(b)に示すように、シリコンインターポーザー140の裏面上に貫通電極層130を形成する。具体的には、例えば、下層の配線層142の表面の全体に亘って貫通電極層130を形成する。
ここで、貫通電極層130の形成工程について、図7を用いて説明する。本実施形態では、ネガ型の感光性樹脂組成物を用いた場合について説明していく。
まず、図7(a)に示すように、当該有機絶縁層132は、感光性樹脂組成物からなる。例えば、感光性樹脂組成物のワニスを、塗布することにより有機絶縁層132を形成することができる。
まず、図7(a)に示すように、下層の配線層142の表面(面141)上に有機絶縁層132を形成する。下層の配線層142には配線143が形成されている。配線143は面141において露出していてもよい。有機絶縁層132は、感光性樹脂組成物を用いてなる感光性の樹脂膜である。有機絶縁層132としては、ワニス状の感光性樹脂組成物を基材に塗布して得られた塗布膜でもよく、当該塗布膜をフィルム化して得られた樹脂シートでもよい。樹脂シートを用いることにより、材料ロスを低減することが可能となる。開口部が形成される前では、有機絶縁層132はBステージ状態とすることができる。これにより、取り扱い性を高めることができる。一方、開口部112が形成された後、有機絶縁層132は、硬化処理がなされることにより、硬化膜となる。これにより、機械的強度等に優れた構造とすることができる。
具体的な感光性樹脂膜(有機絶縁層132)の形成方法としては、感光性樹脂組成物のワニスを塗布することにより有機絶縁層132を形成する塗布工程、または感光性樹脂組成物のフィルムを配置することにより有機絶縁層132を形成する貼り付け工程(ラミネート工程)のいずれかを含むものである。塗布工程では、ワニス状の感光性樹脂組成物を準備する。そして感光性樹脂組成物のワニスを基材上に塗布する。これにより、塗布面上に塗布膜を形成することができる。一方、ラミネート工程では、感光性樹脂組成物からなるフィルム状の感光性樹脂膜を準備する。熱圧着等により感光性樹脂膜を基材上に貼り付ける。これにより、感光性樹脂膜を貼り付け面上に形成できる。
有機絶縁層132を形成した後、露光処理する前に、有機絶縁層132を所定の温度でプリベークすることができる。プリベークの温度は、特に限定されないが、例えば、100℃以上150℃以下としてもよく、好ましくは110℃以上140℃以下としてもよい。プリベーク時間は、例えば、1分間以上10分間以下とすることができる。これにより、余分な溶剤を蒸発させ、成膜特性を安定させることができる。
プリベークした後の有機絶縁層132の膜厚は、最終的な硬化膜の膜厚に応じて設計されるものであるが、例えば、50μm以上200μm以下とすることができる。
続いて、有機絶縁層132上の所定の領域にマスク102を配置する。マスク102を通して、有機絶縁層132に対して、露光処理を行う。ネガ型の感光性樹脂組成物を用いた場合、マスク形成領域(露光照射されない領域)に開口部112が形成される。本実施形態において、露光波長としては、例えば、365nmの紫外線を用いることができる。
続いて、有機絶縁層132に対して、所定の条件で露光後加熱処理を行ってもよい。すなわち、本実施形態の貫通部形成工程は、有機絶縁層132を露光処理する工程と、50℃以上120℃以下の温度条件で有機絶縁層132を露光後加熱する工程と、その後、現像処理することにより、複数の貫通部(開口部112)を形成する工程と、を含むことができる。露光後加熱処理の温度は、特に限定されないが、例えば、50℃以上120℃以下としてもよく、好ましくは60℃以上110℃以下としてもよい。露光後加熱処理の時間は、例えば、1分間以上10分間以下とすることができる。露光後加熱処理により、完全硬化まで硬化反応を進めずに、感光性樹脂組成物の硬化の進行度を制御することができる。これにより、反応性が高い樹脂系の硬化反応を進めることができる。
続いて、有機絶縁層132に対して現像処理する。現像液として、例えば、有機溶剤を用いることができる。これにより、有機絶縁層132に複数の貫通部(開口部112)をパターニング形成することができる。複数の貫通部は、有機絶縁層132の表面から裏面を貫通しており互いに離間している。
このように開口部112をパターニングした後、所定の加熱条件で加熱処理することにより有機絶縁層132を硬化する。すなわち、本実施形態の貫通部形成工程は、貫通部(開口部112)を形成した後、さらに、160℃以上250℃以下の温度条件で有機絶縁層132を硬化する工程を含むことができる。有機絶縁層132の硬化処理の温度は、特に限定されないが、例えば、160℃以上250℃以下としてもよく、好ましくは180℃以上230℃以下としてもよい。硬化処理の時間は、例えば、30分間以上120分間以下とすることができる。低温で硬化させることにより、反りを抑制することができる。例えば、硬化温度は、半導体チップの耐熱性にあわせて設定してもよい。硬化処理により、露光後加熱処理で硬化していない樹脂系の硬化反応を十分に進めることができる。
通常、感光性樹脂組成物の技術分野において、柔軟性を示す伸び特性と、剛性を示す機械的強度特性は、トレードオフの関係を示すことが知られている。
これに対して、本実施形態においては、低温での露光後加熱処理と、高温での硬化熱処理を実施することができる。詳細なメカニズムは定かでないが、低温と高温のそれぞれの硬化温度で硬化が進む樹脂を配合することにより、感光性樹脂組成物の硬化物において、柔軟な架橋構造と強固な架橋構造が形成されるので、フィルムの伸び特性と、ガラス転移温度や線膨張係数等の機械的強度特性との両立を実現することができる、と考えられる。
以上により、有機絶縁層132中に開口部112を形成することができる(図7参照)。開口部112の底部においては、下層の下地層(例えば、配線143)の一部が露出している。
ここで、図6を用いて、開口部112の形状について説明する。
本実施形態において、図6(b)に示す開口部112に、上端部2の横幅R2よりも下端部4の横幅R1が狭いテーパー形状に形成されている。つまり、開口部112は、上端部2から下端部4に向かって徐々に縮径しており、全体形状がテーパー形状を有しており、下端部4においてアンダーカットを有しないものとすることができる。この場合、前記硬化膜の底面(面36)と開口部112の側面(側壁35)とがなす角度θをテーパー角度とする(図6(b))。
上記テーパー角度θのより具体的な定義について説明する。開口部112の下端部4側の先端縁部の位置を点P1とする。開口部112の上端部2側の先端縁部の位置を点P2とする。点P2と点P1とを結んだ直線をL1とする。一方、有機絶縁層32の底面(面36)に対する接線をL3とする。このL1とL3とがなす角(鋭角側の角度)をテーパー角度θとすることができる。なお、例えば、図6(b)に示す断面図は、たとえば、直径R0が最大となる膜厚方向の断面図とすることができる。なお、点P2から有機絶縁層32の面36に対する接線をL0に引いた垂線をL3としたとき、L0とL3は直交する。
ここで、点P2について説明する。図6に示すに、有機絶縁層32の上端部2における側壁35の傾きを見たときに、側壁35の傾きの方向が、L2の方向と同じまたは同程度になる位置を、点P2としてもよい。なお、図6に示すように、L2は、有機絶縁層32の上面39に接する接線でもよいが、有機絶縁層32の平均膜厚(たとえば10点測定したときの平均膜厚)に対応する位置の面に接する接線でもよい。
本実施形態においては、エポキシ樹脂の種類の選択、感光性樹脂膜の膜厚、露光条件等を適切に制御することにより、感光性樹脂膜のパターニング性を向上させることができる。例えば、有機絶縁層32の底面(面36)と開口部112の側面(側壁35)とがなす角度がほぼ直角になるような露光量を最適露光量としたときに、この最適露光量よりも大きな露光量である過露光の露光条件を採用することにより、テーパー角度θを制御することができる。これにより、(i)有機絶縁層32を厚膜としつつも、(ii)開口部112の全体形状をテーパー形状とすることが可能になる。
本実施形態において、感光性樹脂膜(有機絶縁層132)の開口部のアスペクト比(高さH/直径W)の下限値は、例えば、3以上としてもよく、好ましくは3.5以上としてもよく、さらに好ましくは4以上としてもよい。一方、上記アスペクト比の上限値は、特に限定されないが、例えば、10以下としてもよく、好ましくは、9以下としてもよく、さらに好ましくは、8以下としてもよい。開口部のアスペクト比を上記下限値以上とすることにより、貫通電極の配置を高密度化することが可能になる。また、感光性樹脂膜を厚膜とすることにより剛性を高めることができる。一方、開口部のアスペクト比を上記上限値以下とすることにより、貫通電極の電気抵抗値を下げることができる。アスペクト比を上記範囲内とすることにより、高密度化と電送速度の高速化のバランスを向上させることができる。
本実施形態においては、高アスペクト比である開口部の場合においても、過剰なアンダーカットの発生を抑制することができる。これにより、信頼性に優れた接続構造を実現することが可能である。例えば、感光性樹脂組成物のパターニング性を向上させることにより、高アスペクト比の開口部を形成することが可能となる。
引き続き、図7(b)に戻り、貫通電極層30の製造方法について説明する。図7(b)に示すように、パターニングされた有機絶縁層132の表面上に、シード層108を形成する。シード層108は、有機絶縁層132の開口部112の内部(側壁および底面)とともに、その上面139に形成される。シード層108は、例えば、スパッタなどの方法により形成される。
シード層108は、貫通電極134と同種の金属で構成されてもよいが、貫通電極134と良好な密着性がある異種の金属で構成されていてもよい。本実施形態では、シード層108として、例えば、銅シード層が形成される。
有機絶縁層132の上面139上のシード層108上にレジスト層104を形成する。言い換えると、開口部112を除いた領域の有機絶縁層132の上にレジスト層104を形成する。例えば、フィルム状のレジスト層104を使用できる。パターニングされたレジスト層104をラミネートしてもよいし、フィルム状のレジスト層104をラミネートした後に、ドリルやレーザー等を用いてパターニングしてもよい。
続いて、図7(c)に示すように、貫通部(開口部112)を金属層(メッキ膜115)で埋設する。例えば、電解メッキ方法を用いることができる。例えば、銅で電解メッキ法により開口部112を埋設してもよい。これにより、開口部112内部に有機絶縁層132の上面と下面を貫通する貫通電極134を形成することができる。貫通電極134は、下層の配線層142と電気的に接合する。貫通電極134は、例えば、銅で構成することができる。
続いて、図7(d)に示すように、レジスト層104を剥離する。その後、有機絶縁層132上のシード層108を除去する。例えば、フラッシュエッチングなどを用いることができる。
以上により、図7(e)に示す構造を有する貫通電極層130を形成することができる。
次いで、図2に戻る。図2(c)に示すように、貫通電極層130が形成された側とは反対側のシリコンインターポーザー140の主面上に、複数の半導体チップセット(半導体チップ50)を実装する。具体的には、シリコンインターポーザー140上に半導体チップ50を実装する。複数の半導体チップ50は、平面視において、互いに離間して配置される。半導体チップ50の離間距離は、例えば、ダイシングのライン幅を確保できれば、特に限定されない。また、それぞれの半導体チップ50は、複数のLSIチップ(LSIチップ52、LSIチップ54)から構成されていてもよい。
次いで、半導体チップ50群同士の間を、例えば、ダイシング等により分割する。具体的には、図2(d)に示す積層構造体90は、貫通電極層130、シリコンインターポーザー140および半導体チップ50がこの順で積層された積層体を、積層方向に分割したものである。これにより、個片化された積層構造体90を複数個得ることができる。つまり、積層構造体90は、貫通電極層30、シリコンインターポーザー40および半導体チップ50がこの順で積層された構造を有している。
次いで、図3(a)に示すように、キャリア(キャリアウエハ124)の主面上に、熱剥離性粘着層122を介して、複数の積層構造体90を互いに離間して設置する。積層構造体90は、熱剥離性粘着層122を介してキャリアウエハ124と接着することができる。キャリアウエハ124の形状は、例えば、平面視において円形形状または多角形形状であってもよい。また、キャリアウエハ124としては、例えば、金属板またはシリコン基板等が用いられる。
熱剥離性粘着層122としては、例えば、主剤と発泡剤とを含むマウントフィルムを用いることができる。この主剤としては、特に制限はなく、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、スチレン・共役ジエンブロック共重合体であり、好ましくはアクリル系粘着剤である。また、発泡剤としては、特に制限はなく、例えば、無機系、有機系等の各種発泡剤である。熱剥離性粘着層122の熱剥離性は、例えば粘着剤を発泡性のものとすることによって得られており、この粘着剤が発泡する温度まで加熱すると、粘着剤の接着力が実質的になくなるため、熱剥離性粘着層122から被着体を容易に剥離することができる。
ここで、図8は、図3(a)の製造工程の平面図を示す。
図8に示すように、積層構造体90は、互いに離間してキャリアウエハ124上に配置されている。積層構造体90は、縦方向と横方向にそれぞれ複数配置されていてもよい。配列数は特に限定されない。また縦横の離間距離をそれぞれ、Lb、Lcで示している。Lb、Lcの距離に応じて、配線層20の横幅を調節することができる。また、Lb、Lcは、少なくともダイシング幅を確保していればよい。
本実施形態においては、熱剥離性粘着層122が貼り付けられたキャリアウエハ124上に形成した後で、この熱剥離性粘着層122上に積層構造体90を貼り付けているが、さきに熱剥離性粘着層122を貫通電極層130の露出面上に貼り付けても良い。
次いで、図3(b)に示すように、キャリアウエハ124上の複数の積層構造体90を一括封止する。つまり、半導体チップ50の上面や側面、シリコンインターポーザー40の上面や側面、および貫通電極層30の側面を封止することができる。一括封止には、通常の封止用樹脂組成物を硬化する方法が用いられる。例えば、圧縮成形等が用いられる。
次いで、図3(c)に示すように、加熱処理することにより、封止構造物から、熱剥離性粘着層122およびキャリアウエハ124を剥離する。これにより、貫通電極層30の下面(面36)および封止材層170の下面(面171)が露出する。これらの露出面は、略同一面を構成することができる。
次いで、図3(d)に示すように、貫通電極層30の下面(面36)および封止材層170の下面(面171)からなる露出面上に、配線層120を形成する。具体的には、例えば、まず絶縁層を形成する。続いて、露光現像法などにより、絶縁層にパターンを形成し、そのあと硬化処理を行う。続いて、絶縁層上にスパッタ等の方法で、シード層を形成する。シード層上にレジスト層を形成し、所定のパターンに露光、現像後、メッキを行う方法により、ビアおよび導電回路パターンを形成する。導電パターンを形成した後、レジスト層を剥離し、シード層をエッチングする。以上により、配線層120を形成してもよい。
次いで、配線層120上に、外部端子として半田バンプ180を形成する。配線層120の導電回路パターンおよび半田バンプ180の一部を覆うようにソルダーレジスト層を形成してもよい。
次いで、図3(e)に示すように、半導体チップ50の間を積層構造体90ごとに分割することにより、個片化された半導体装置を得る。例えば、ダイシング方法等により個片化することができる。
以上の工程により得られた、図3(e)に示す半導体装置をマザーボード等の主基板(プリント回路基板10)に実装する。続いて、プリント回路基板10と配線層20との間の間隙にアンダーフィラー82を充填する。これにより、図1に示す半導体パッケージ100を得ることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態の変形例として、第2の実施形態を説明する。
図4は、第2の実施形態に係る半導体パッケージ101の構成を示す断面図である。
第2の実施形態の半導体パッケージ101は、貫通電極層30の側壁およびシリコンインターポーザー40の側壁が、封止材層70で覆われていない点で第1の実施形態と異なる。
第2の実施形態の半導体パッケージ101は、プリント回路基板10、半田バンプ80、配線層20、貫通電極層30、シリコンインターポーザー40、半導体チップ50、および封止材層72を有することができる。ただし、封止材層72は、半導体チップ50の周囲(上面および側面)のみを封止している。
第2の実施形態では、平面視において、配線層20、貫通電極層30、およびシリコンインターポーザー40が同一の形状を有している。これらの側壁面は、略同一平面のダイシング面で構成される。つまり、当該側壁面は、封止材層72に覆われずに露出している状態である。
第2の実施形態の半導体パッケージ101は、貫通電極層30やシリコンインターポーザー40の周縁に封止材層70が形成されていない分、小面積とすることができる。これにより、マザーボード等の主基板への実装密度を一層高めることができる。
第2の実施形態の半導体パッケージ101の製造方法を説明する。
図5は、第2の実施形態に係る半導体装置の製造手順を示す工程断面図である。
第2の実施形態の半導体パッケージ101の製造工程は、封止工程前の個片化を実施しない点で第1の実施形態と異なる。つまり、第2の実施形態の製造工程では、図2(c)の構造体を、個片化しないで、半導体チップを一括封止することができる。
第2の実施形態の半導体パッケージ101は、下面と上面のそれぞれに下層の配線層142と上層の配線層146とが形成されており、下層の配線層142と上層の配線層146とを電気的に接続する貫通ビア(不図示)を有する、ウエハ形状のインターポーザー(シリコンインターポーザー140)を準備する工程と、下層の配線層142上に、感光性樹脂組成物からなる有機絶縁層132を形成する工程と、有機絶縁層132の表面から裏面に貫通しており互いに離間している、複数の貫通部を形成する貫通部形成工程と、貫通部(開口部112)を金属で埋設して、下層の配線層142と電気的に接続する貫通電極134を形成することにより、貫通電極層130を形成する工程と、上層の配線層146上に、複数の半導体チップ(LSIチップ52およびLSIチップ54を含む半導体チップ50群)を実装する実装工程と、複数の半導体チップ50を一括封止することにより、封止材層172を形成する封止工程と、貫通電極層130の露出面上に配線層120を形成する工程と、配線層120上に接続部(半田バンプ180)を形成する工程と、半導体チップ50群同士の間を分割することにより、個片化された電子装置を得る工程と、を含む。
第2の実施形態の製造プロセスの各工程について説明する。
まず、図2(a)から(c)に示すように、第1の実施形態と同様にして、図2(c)に示す構造体を得る。この構造体は、貫通電極層130、シリコンインターポーザー140、および半導体チップ50がこの順で積層した構造を有している。
次いで、図5(a)に示すように、半導体チップ50がシリコンインターポーザー140の主面上に実装された後、複数の半導体チップ50を一括封止する。これにより、貫通電極層130やシリコンインターポーザー140の側壁面上を覆わない封止材層172を形成することができる。封止材層172は、半導体チップ50の上面および側面、シリコンインターポーザー140の主面の露出面上に形成することができる。
次いで、図5(b)に示すように、図3(d)と同様にして、貫通電極層130の露出面上のみに、配線層120を形成する。貫通電極層130の露出面全体に亘って配線層120を形成してもよい。続いて、配線層120上に半田バンプ180を複数形成する。
次いで、図5(c)に示すように、半導体チップ50群同士の間を分割することにより、個片化された半導装置を得る。例えば、ダイシング方法等により個片化することができる。
以上の工程により得られた、図5(c)に示す半導体装置をマザーボード等の主基板(プリント回路基板10)に実装する。続いて、プリント回路基板10と配線層20との間の間隙にアンダーフィラー82を充填する。これにより、図2に示す半導体パッケージ101を得ることができる。
第2の実施形態の製造方法は、第1の実施形態と比較して、製造プロセスを簡略化できるので、製造コストを低減することができる。
[感光性樹脂組成物]
本実施形態の感光性樹脂組成物について説明する。
本実施形態の感光性樹脂組成物としては、ポジ型、ネガ型のいずれを用いてもよい。高アスペクトな構造の実現や厚膜化を容易にする観点から、ネガ型を使用してもよい。
本実施形態の感光性樹脂組成物の各成分について説明する。
<ネガ型感光性樹脂組成物>
ネガ型の感光性樹脂組成物は、エポキシ樹脂、硬化剤、感光剤Aを含むことができる。
(エポキシ樹脂)
エポキシ樹脂としては、例えば、1分子中にエポキシ基が2個以上であるものを使用することができる。たとえば、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールナフトール型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ナフタレン骨格型エポキシ樹脂、ジアリルビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールFジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールSジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、芳香族多官能エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、脂肪族多官能エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、多官能脂環式エポキシ樹脂などが挙げられる。これらは単独で用いても複数組み合わせて用いても良い。
上記エポキシ樹脂としては、一分子中に脂環式エポキシ基を2個以上有する脂環式エポキシ樹脂を含むことが好ましい。脂環式エポキシ樹脂は反応性が良好であり、このような反応性が良好なエポキシ樹脂を用いることにより、パターニング性を向上させることができる。また、低温の加熱条件においても、硬化反応を進めることが可能になる。また、本実施形態の感光性樹脂組成物の硬化物の柔軟性を高めることができる。
上記脂環式エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、CEL8000((株)ダイセル製)、CEL2081((株)ダイセル製)、CEL2021P((株)ダイセル製)、リモネンジオキサイドなどが用いられる。これらは単独で用いても複数組み合わせて用いても良い。
また、上記エポキシ樹脂としては、3官能以上の多官能エポキシ樹脂を含むことが好ましい。本実施形態の感光性樹脂組成物の硬化物の剛直性を高めることができる。これにより、剛直性を付与する樹脂を用いることにより、ガラス転移温度を高めることや、線膨張係数を低く抑えることが可能になる。
上記多官能エポキシ樹脂としては、特に限定されないが、例えば、VG−3101L((株)プリンテック製)、EPPN−501H(日本化薬(株)製)、jER−1031S(三菱化学(株)製)、jER−1032H60(三菱化学(株)製)、HP−4700(DIC(株)製)、HP−4710(DIC(株)製)、HP−6000(DIC(株)製)、HP−7200L(DIC(株)製)などが用いられる。これらは単独で用いても複数組み合わせて用いても良い。
また、本実施形態において、脂環式エポキシ樹脂および多官能エポキシ樹脂を併用することが好ましい。これにより、柔軟性を示す伸び特性と、TgやCTE等の剛性を示す機械的強度特性の膜特性の両立を実現することが可能になる。ここで、脂環式エポキシ樹脂を使用することにより、厚膜条件下においても、感光性樹膜のパターニング性(現像特性)を向上させることができる。本実施形態において、脂環式エポキシ樹脂および多官能エポキシ樹脂を併用することにより、上述の膜特性と現像特性との両立を実現することができる。
(硬化剤)
硬化剤としては、エポキシ樹脂の重合反応を促進させるものであればとくに限定されないが、例えば、フェノール性水酸基を有する硬化剤を含むことができる。具体的には、フェノール樹脂を用いることができる。フェノール樹脂としては、公知のもののなかから適宜選択することができるが、たとえばノボラック型フェノール樹脂、レゾール型フェノール樹脂、トリスフェニルメタン型フェノール樹脂、アリールアルキレン型フェノール樹脂を用いることができる。
(感光剤A)
感光剤Aとしては、光酸発生剤を用いることができる。光酸発生剤としては、紫外線等の活性光線の照射により酸を発生する光酸発生剤を含有する。光酸発生剤として、オニウム塩化合物を挙げることができ、例えば、スルホニウム塩、ヨードニウム塩などを挙げることができる。
<ポジ型感光性樹脂組成物>
本実施形態のポジ型感光性樹脂組成物は、アルカリ可溶性樹脂と感光剤Bとを含むことができる。
(アルカリ可溶性樹脂)
アルカリ可溶性樹脂としては、たとえばフェノール樹脂、ヒドロキシスチレン樹脂、メタクリル酸樹脂、メタクリル酸エステル樹脂等のアクリル系樹脂、ポリベンゾオキサゾール前駆体およびポリイミド前駆体等のアミド結合を有する前駆体、ならびに当該前駆体を脱水閉環して得られる樹脂、環状オレフィン構造単位を有する環状オレフィン系樹脂から選択される1種または2種以上を含む。これらの中でも、感光性樹脂組成物の現像性や硬化性、経時安定性、硬化膜の機械特性を向上させる観点からは、環状オレフィン系樹脂を含むことがより好ましい。
(感光剤B)
感光剤Bとして、光活性化合物を使用でき、たとえば、ジアゾキノン化合物を使用することができる。また感光剤Bは、光活性化合物に加えて、光あるいは熱で酸を発生する酸発生剤を含んでもよい。酸発生剤を含むことで、感光性樹脂組成物を露光現像した後、光を照射あるいは加熱することで、アルカリ可溶性樹脂や架橋剤の架橋反応を促進させることができる。
(その他の添加剤)
本実施形態の感光性樹脂組成物には、必要に応じて酸化防止剤、シリカ等の充填材、界面活性剤、増感剤、フィルム化剤、密着助剤等の添加剤を添加してもよい。
(溶剤)
本実施形態の感光性樹脂組成物は溶剤を含むことができる。
溶剤としては、たとえばアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、プロピレングリコールメチルエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコール1-モノメチルエーテル2−アセテート、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ベンジルアルコール、プロピレンカーボネート、エチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の有機溶剤から選択される一種または二種以上を含むことができる。
本実施形態の感光性樹脂組成物の調製方法は特に限定されず、一般的に公知の方法により製造することができる。例えば、以下の方法が挙げられる。原料と溶剤を配合して均一に混合することにより、感光性樹脂組成物が得られる。
感光性樹脂組成物は、ワニス状であっても、フィルム状(樹脂シート)であってもよい。ワニス状の感光性樹脂組成物をフィルム状とすることにより、樹脂シートが得られる。
樹脂シートは、たとえばワニス状の熱硬化性樹脂組成物をキャリア基材上に塗布して得られた塗布膜(樹脂膜)に対して、溶剤除去処理を行うことにより得ることができる。上記樹脂シートは、溶剤含有率が感光性樹脂組成物全体に対して10質量%以下とすることができる。たとえば80℃〜150℃、1分間〜10分間の条件で溶剤除去処理を行うことができる。これにより、感光性樹脂組成物の硬化が進行することを抑制しつつ、十分に溶剤を除去することが可能となる。
本実施形態において、感光性樹脂組成物をキャリア基材に形成させる方法としては特に限定されないが、例えば、熱硬化性樹脂を溶剤などに溶解・分散させて樹脂ワニスを調製して、各種コーター装置を用いて樹脂ワニスをキャリア基材に塗工した後、これを乾燥する方法、スプレー装置を用いて樹脂ワニスをキャリア基材に噴霧塗工した後、これを乾燥する方法、などが挙げられる。これらの中でも、コンマコーター、ダイコーターなどの各種コーター装置を用いて、樹脂ワニスをキャリア基材に塗工した後、これを乾燥する方法が好ましい。これにより、ボイドがなく、均一な樹脂シートの厚みを有するキャリア基材付き樹脂シートを効率よく製造することができる。
樹脂シートは、感光性樹脂組成物から得られたフィルムを含むことができる。樹脂シートは、シート形状でもよく、巻き取り可能なロール形状でもよい。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
以下、本発明について実施例を参照して詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例の記載に何ら限定されるものではない。
[感光性樹脂組成物の作製]
まず、表1に従い配合された各成分の原料をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)に溶解させて混合溶液を得た。その後、混合溶液を0.2μmのポリプロピレンフィルターで濾過し、感光性樹脂組成物を得た。
表1における各成分の原料の詳細は下記のとおりである。
(エポキシ樹脂)
エポキシ樹脂1:ビスフェノールA型エポキシ樹脂(LX−01、ダイソー株式会社製)
エポキシ樹脂2:脂環式エポキシ樹脂(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル‐3',4'−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ダイセル化学工業株式会社、CEL2021)
エポキシ樹脂3:多官能エポキシ樹脂(VG−3101L、株式会社プリンテック製)
エポキシ樹脂4:多官能エポキシ樹脂(jER−1032H60、三菱化学(株)製)
(硬化剤)
硬化剤1:ノボラック型フェノール樹脂(住友ベークライト株式会社製、PR−55617)
(感光剤)
感光剤1:カチオン系光重合開始剤(BASFジャパン株式会社製、Irgacure290)
(密着助剤)
密着助剤1:γ−グリシジルプロピルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製、KBM−403E)
(界面活性剤)
界面活性剤1:ポリアクリレート系表面調整剤(ビックケミージャパン株式会社製、BYK−365N)
Figure 2017212415
(パターニング性)
得られた感光性樹脂組成物をシリコンウエハ上にスピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて120℃で5分間プリベークし、膜厚50μmの塗膜を得た。この塗膜にI線ステッパーで50〜1250mJ/cmの露光量範囲でステップ露光した。露光量の照射間隔は20mJ/cmであった。その後、ホットプレートにて80℃で5分間露光後加熱を行った。次にPGMEAで20秒間スプレー現像することによって未露光部を溶解除去した後、IPA(イソプロピルアルコール)で10秒間リンスした。その後、200℃で90分間硬化させることにより、所定のパターンが形成された感光性樹脂組成物の硬化膜を得た。
図6に基づいて説明すると、実施例1〜8の場合、300mJ/cm前後の露光量において、硬化膜の底面と開口部の側面とがなす角度がほぼ直角になった。このような角度に対応する露光量を最適露光量とした。そして、この最適露光量よりも大きな露光量である過露光を行うことにより、図6に示されるテーパー角度θを90度より小さくすることができた。実施例1から3は、例えば、580mJ/cm前後の露光量において、テーパー角θが、表1に示すように84度〜86度であった。また、実施例4から8は、例えば、400mJ/cm前後の露光量において、テーパー角θが、表1に示すように86度〜88度であった。実施例1〜8のいずれの場合も、開口部の形状は、アンダーカットが発生していないテーパー形状であった。
得られた硬化膜の開口部の構造(開口部のアスペクト比、開口幅の比(R0/R2、R1/R2)、テーパー角度θ)について、図6を参考にして測定した結果を表1に示す。走査電子顕微鏡で得られた倍率2000倍の断面写真を用いて、上記のアスペクト比、開口幅の比、テーパー角度θを算出した。
(ガラス転移温度、線膨張係数)
得られた感光性樹脂組成物を、シリコンウエハ基板上にスピンコーター等で塗布した後、ホットプレートにて120℃で5分間乾燥し、塗膜を得る。塗膜を700mJ/cmで全面露光し、80℃で5分間PEB(Post Exposure Bake)を行い、200℃で90分間加熱して、硬化膜を得る。得られた硬化膜を試験片とした。
ガラス転移温度(Tg)および線膨張係数は、上記試験片(幅4mm×長さ20mm×厚み0.005〜0.015mm)に対して、熱機械分析装置(TMA)を用いて、開始温度30℃、測定温度範囲30〜400℃、昇温速度5℃/minの条件下で測定を行った結果から算出した。
(引張り伸び率)
前述のようにして得られた試験片(幅6.5mm×長さ20mm×厚み0.005〜0.015mm)に対して引張試験(引張速度:5mm/min)を、温度25℃、湿度55%の雰囲気中で実施した。引張試験は、株式会社オリエンテック製引張試験機(テンシロンRTA−100)を用いて行った。次いで、当該引張試験の結果から、引張伸び率を算出した。ここでは、上記引張試験を試験回数n=10で行い、測定値が大きい5回の平均値を求め、これを測定値とした。
(電子装置の作製)
得られた感光性樹脂組成物を用いて、上述の実施形態と同様に、図2および図3に示す工程を実施することにより、図1に示す電子装置を作製した。また、同様にして、図5に示す工程を実施することにより、図4に示す電子装置を作製した。
(実施例に関して)
各実施例の感光性樹脂組成物を用いることにより、パターニング性が良好な厚膜の硬化膜が得られることが分かった。硬化膜における開口部の形状は、図6に示すようなテーパー形状を示した。このような開口部への金属膜埋設性は良好であった。また、硬化膜はパターニング性とTgや線膨張係数等の機械物性のバランスに優れることが分かった。さらに、硬化膜は機械物性と伸び特性とのバランスに優れることが分かった。
以上より、各実施例に係る感光性樹脂膜を用いることにより、ガラス転移温度、線膨張係数、引張り伸び率等の成膜特性に優れるとともに、高いパターニング特性(現像特性)を両立した貫通電極層30が得られることが分かった。また、この貫通電極層30を用いることにより、信頼性に優れた電子装置(半導体パッケージ100、101)が得られることが分かった。
以上、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
2 上端部
4 下端部
10 プリント回路基板(マザーボード)
20 配線層
30 貫通電極層
31 下面
32 有機絶縁層
34 貫通電極
33 中央部
35 側壁
36 面
37 上面
39 上面
40 シリコンインターポーザー
42 下層配線層
44 シリコン基板
46 上層配線層
50 半導体チップ
51 天面
52 LSIチップ
54 LSIチップ
68 配線層
70 封止材層
71 天面
72 封止材層
80 半田バンプ
82 アンダーフィラー
90 積層構造体
100 半導体パッケージ
101 半導体パッケージ
102 レジスト層
104 レジスト層
106 開口部
108 シード層
112 開口部
114 シード層
115 メッキ膜
120 配線層
122 熱剥離性粘着層
124 キャリアウエハ
130 貫通電極層
132 感光性樹脂膜
134 貫通電極
136 面
137 上面
139 上面
140 シリコンインターポーザー
141 面
142 下層の配線層
144 シリコンウエハ
143 配線
146 上層の配線層
170 封止材層
171 面
172 封止材層
180 半田バンプ

Claims (12)

  1. 配線層と、
    前記配線層上に設けられた貫通電極層と、
    前記貫通電極層上に設けられており、下面と上面のそれぞれに下層配線層と上層配線層が形成されており、前記下層配線層と前記上層配線層とを電気的に接続する貫通ビアを有するインターポーザーと、
    前記上層配線層上に設けられた半導体チップと、
    前記半導体チップを封止する封止材層と、を備えており、
    前記貫通電極層は、
    有機絶縁層と、
    前記有機絶縁層の上面から下面を貫通する複数の貫通電極と、を有しており、
    前記貫通電極は、互いに離間して配置されており、前記配線層と前記下層配線層とを電気的に接続する、電子装置。
  2. 請求項1に記載の電子装置であって、
    前記有機絶縁層は、感光性樹脂組成物の硬化物で構成される、電子装置。
  3. 請求項2に記載の電子装置であって、
    前記感光性樹脂組成物が、
    エポキシ樹脂と、
    硬化剤と、
    感光剤と、を含む、電子装置。
  4. 請求項3に記載の電子装置であって、
    前記感光性樹脂組成物が、ネガ型感光性樹脂組成物である、電子装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の電子装置であって、
    前記封止材層は、前記配線層上に設けられており、前記貫通電極層、前記インターポーザー、および前記半導体チップの周囲を封止する、電子装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の電子装置であって、
    前記貫通電極層の膜厚が、50μm以上200μm以下である、電子装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の電子装置であって、
    前記貫通電極のアスペクト比(高さ/直径)が、3以上である、電子装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の電子装置であって、
    高さ方向の断面視において、前記貫通電極は、全体がテーパー形状である、電子装置。
  9. 請求項8に記載の電子装置であって、
    前記貫通電極のテーパー角度が、90度より小さく45度以上である、電子装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の電子装置であって、
    さらにマザーボードを備えており、
    前記マザーボード上に、前記配線層が実装される、電子装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の電子装置であって、
    前記有機絶縁層のガラス転移温度が、150℃以上であり、かつ、
    前記有機絶縁層の25℃の引張試験における伸び率が10%以上、50%以下である、電子装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の電子装置であって、
    前記有機絶縁層の50〜100℃の温度領域における線膨張係数が5ppm/℃以上80ppm/℃以下であり、かつ、
    前記有機絶縁層の25℃の引張試験における伸び率が10%以上、50%以下である、電子装置。
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