JP2017211770A - 情報提供装置、情報提供方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の情報提供装置では、店舗内において、一定の領域に人が長く留まっていても、それに応じた情報の提供が行われることはなかった。
【解決手段】人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まることである滞留を検知する検知部131と、当該検知に基づいて、情報を送信する送信部14とを具備する情報提供装置1により、店舗内における人の滞留を検知し、当該検知に基づいて情報を提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まることである滞留を検知する検知部131と、当該検知に基づいて、情報を送信する送信部14とを具備する情報提供装置1により、店舗内における人の滞留を検知し、当該検知に基づいて情報を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、店舗(屋外の店舗も含む)内に居る人に情報を提供する情報提供装置等に関する。
従来の情報提供装置において、実店舗の来店者に推奨商品情報を提供するものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来の情報提供装置では、店舗内において、一定の領域に人が長く留まっていても、それに応じた情報の提供が行われることはなかった。
そこで、本発明は、店舗内における人の滞留を検知し、当該検知に基づいて情報を提供することができる情報提供装置等の実現を目的とする。
本第一の発明の情報提供装置は、人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まることである滞留を検知する検知部と、検知に基づいて、情報を送信する送信部とを具備する情報提供装置である。
かかる構成により、店舗内における人の滞留を検知し、検知に基づいて情報を提供することができる。
また、本第二の発明の情報提供装置は、第一の発明に対して、送信部は、人が領域内に留まる時間である滞留時間に応じて異なる情報を送信する情報提供装置である。
かかる構成により、滞留時間に応じて異なる情報を送信できる。
また、本第三の発明の情報提供装置は、第一または第二の発明に対して、検知部は、一の領域に対する2回以上の不連続な滞留を検知し、送信部は、2回目以降の滞留の検知に基づいて、情報を送信する情報提供装置である。
かかる構成により、一の領域への2回以上の不連続な滞留に基づいて、情報を送信することができる。
また、本第四の発明の情報提供装置は、第三の発明に対して、検知部は、不連続な滞留の回数である滞留回数を検知し、送信部は、滞留回数に応じて異なる情報を送信する情報提供装置である。
かかる構成により、滞留回数に応じて異なる情報を送信できる。
また、本第五の発明の情報提供装置は、第一から第四いずれか1つの発明に対して、店舗内の2以上の領域のうちの一の領域を識別する領域識別子を受信する受信部をさらに具備し、送信部は、受信部が受信した領域識別子に応じて異なる情報を送信する情報提供装置である。
かかる構成により、滞留先の領域に応じて異なる情報を送信できる。
また、本第六の発明の情報提供装置は、第五の発明に対して、送信部は、受信部が受信した領域識別子に応じて異なる情報を、領域識別子に応じて異なるタイミングで送信する情報提供装置である。
かかる構成により、滞留の態様に応じて異なる情報を、滞留の態様に応じて異なるタイミングで送信することができる。
また、本第七の発明の情報提供装置は、第一から第六いずれか1つの発明に対して、検知部は、人が2以上の異なる領域に滞留したことを検知し、送信部は、2以上の異なる領域の組に応じて異なる情報を送信する情報提供装置である。
かかる構成により、2以上の領域の組み合わせに応じて異なる情報を送信できる。
また、本第八の発明の情報提供装置は、第七の発明に対して、送信部は、2以上の異なる領域への滞留順序に応じて異なる情報を送信する情報提供装置である。
かかる構成により、滞留順序に応じて異なる情報を送信することができる。
本発明によれば、店舗内における人の滞留を検知し、当該検知に基づいて情報を提供することができる情報提供装置等が実現される。
以下、情報提供装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素、ステップは同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、既出の事項についての説明は、省略または簡略化する場合がある。
図1は、本実施の形態における情報処理システムのブロック図である。この情報処理システムは、情報提供装置1、1または2以上の端末装置2を備える。情報提供装置1と、1以上の各端末装置2とは、例えば、インターネット、無線LANなどのネットワーク(およびネットワークへのアクセスポイント)を介して通信可能に接続される。
情報提供装置1は、通常、店舗内、または複数の店舗を統括する本部内に設置されたサーバである。ただし、情報提供装置1の設置場所やタイプは問わない。
店舗は、例えば、鮮魚コーナー、青果コーナーといった1以上の領域を有し、これら1以上の領域に対応して、1以上の無線LANアクセスポイント(以下“アクセスポイント”と記す場合がある)が設けられている。ただし、店舗は、屋内の店舗に限らず、野外の店舗も含む。野外の店舗は、例えば、祭りや野外イベント等の出店、公園や広場等のフリーマーケット、中古車ディーラーなどである。
端末装置2は、通常、人によって携帯される携帯端末(スマートフォン、タブレット端末など)である。ただし、端末装置2は、例えば、店舗内の1以上の各領域に対応して設置された据え置き型の情報端末などでもよく、タイプは問わない。なお、以下では、特に言及しない限り、端末装置2は、携帯端末であるとする。
店舗内に存在する端末装置2は、当該端末装置2を識別する端末識別子と、当該端末装置2が存在する領域を識別する領域識別子(通常、当該端末装置2に最も近いアクセスポイントから受信したアクセスポイント識別子:詳細は後述)との対を、一定間隔で情報提供装置1に送信する。
こうして人が携帯している端末装置2から送信される上記対のうち、端末識別子は、その人を識別する人識別情報でもあり、アクセスポイント識別子は、その人が居る領域を識別する領域識別子でもある。
なお、一定間隔での送信とは、通常、送信の周期が固定された定期的または周期的な送信であるが、送信の周期が変化する不定期の送信でもよく、広く解する。
情報提供装置1は、端末装置2から一定間隔で送信される端末識別子と領域識別子との対を基に、人が店舗内の一定の領域(通常、2以上の領域のうちの一の領域)に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まっていること(滞留)を検知し、当該検知に基づいて、例えば、その人が携帯している端末装置2に情報を送信する。
また、端末装置2は、情報提供装置1から送信された情報を受信し、出力する。
このような動作を実現するために、情報提供装置1は、格納部11、受信部12、処理部13、送信部14を備える。処理部13は、検知部131を備える。
また、端末装置2は、端末格納部21、端末受信部22、端末処理部23、端末送信部24、出力部25、受付部26を備える。端末処理部23は、起動部231、取得部232を備える。
格納部11には、例えば、情報提供装置1自身を識別する識別子、1以上の端末装置2を識別する1以上の端末識別子なども格納される。こうした識別子は、通常、IPアドレス、MACアドレスなどであるが、各装置を識別し得る情報であれば種類は問わない。
格納部11には、店舗内に居る人に提供されるべき情報(以下、単に“情報”と記す場合がある)が格納される。
店舗内に居る人に提供されるべき情報とは、通常、店舗内の商品(店舗内の1以上の各領域に置いてある、または各領域で取り扱われている各種の商品)に関する情報(広告、説明、お勧め、割引券、クーポンなど)であるが、店舗外の商品(例えば、他の店舗や、インターネット上の仮想店舗で取り扱われている各種の商品)に関する情報であってもよい。また、商品に関する情報に限らず、例えば、店舗の内外で受けられる無償のサービスに関する情報であってもよいし、情報の内容や種類は問わない。
格納部11には、例えば、領域識別子と、滞留時間に関する条件である滞留時間条件と、情報との組が2組以上、格納されてもよい。
滞留時間条件は、上記の閾値、つまり滞留が生じているか否かの判断に用いる閾値(例えば30秒)と同じ値またはこれより大きい値(例えば、30秒、60秒等)を有する。
また、格納部11には、例えば、領域識別子と、滞留時間条件と、滞留回数に関する条件である滞留回数条件と、情報との組が2組以上、格納されてもよい。
また、格納部11には、例えば、領域識別子と、滞留時間条件と、人属性値に関する条件である人属性値条件と、情報との組が2組以上、格納されてもよい。
また、格納部11には、例えば、2以上の領域識別子の組み合わせと、情報との組が2組以上、格納されてもよい。
また、格納部11には、例えば、2以上の領域識別子の順列(滞留順序)と、情報との組が2組以上、格納されてもよい。
なお、滞留時間、滞留回数、滞留順序については、後述する。また、以下では、格納部11に格納されている上記のような組のうち、情報を除く部分を“送信制御情報”と記す場合がある。この場合、格納部11には、送信制御情報と情報との組が、1組以上、格納されることになる。
受信部12は、通常、人が携帯している端末装置2から、当該端末装置2を識別する端末識別子と対に、当該端末装置2が存在する領域を識別する領域識別子(例えばアクセスポイント識別子)を受信する。
ただし、受信部12は、例えば、店舗内の1以上の領域に対応して設置された1以上のイメージセンサ(例えば、ネットワークに接続されたWebカメラ、監視カメラ等)からの画像を基に、人およびその人が居る領域を検出する外部装置から、人を識別する人識別子と、その人が居る領域を識別する領域識別子との対を受信してもよく、人識別子と領域識別子との対の受信元(どこから受信するか)は問わない。
なお、受信部12は、端末装置2から端末識別子と領域識別子との対を、通常、ネットワークを介した無線通信により受信するが、例えば、Bluetooth(登録商標)によるピア・ツー・ピア通信など、ネットワークを介さない通信により受信してもよいし、有線通信により受信してもよく、通信方式は問わない。そして、このことは、後述する送信部14、端末受信部22、端末送信部24にも当てはまる。
また、受信部12は、通常、端末装置2が一定間隔で送信している端末識別子と領域識別子との対を受信するが、一定間隔で要求を送信し、要求を受信した端末装置2が送信する端末識別子と領域識別子との対を受信してもよい。そして、このことは、後述する端末受信部22にも当てはまる。
処理部13は、情報提供装置1の上記動作を実現するための各種の処理(後述)を行う。
検知部131は、店舗内に居る人を検知する。
人の検知とは、例えば、人か否かを判別することを含み、好ましくは、2以上の人を互いに区別することをも含む。さらに、人の個人情報(例えば、氏名、性別、メールアドレス、IPアドレス、電話番号など)を特定することまで含んでもよい。なお、個人情報は、例えば、人が会員登録を行うことで、端末装置2の端末識別子と対応付けて、格納部11または外部装置の記憶媒体に格納されてもよく、その場合、検知部131は、受信部12が受信した端末識別子に対応する個人情報を、格納部11または外部装置から取得することができる。
端末装置2を携帯した人が店舗内に入ると、端末装置2は、当該端末装置2を識別する端末識別子と、店舗内のいずれかのアクセスポイント(通常、店舗の出入り口に最も近い位置に設置されたアクセスポイント)を識別するアクセスポイント識別子との対を、一定間隔で送信する動作を開始する。
検知部131は、例えば、端末識別子と、店舗内のどのアクセスポイントを識別するアセスポイント識別子との対も、一定期間(端末装置2が端末識別子とアクセスポイント識別子との対を送信する間隔よりも長い期間、例えば当該間隔の5倍:以下同様)以上、受信していない状態である無受信状態から、端末識別子と、店舗内のいずれかのアクセスポイントを識別するアセスポイント識別子との対を一定間隔で受信している状態である受信状態への変化を検知したとき、当該端末識別子に対応する端末装置2(を携帯している人)が、店舗内に入ったと判断する。
また、検知部131は、受信状態への変化の後、当該受信状態が継続している期間、当該端末装置2が店舗内に存在している(当該端末装置2を携帯している人が店舗内に居る)と判断する。
そして、検知部131は、当該受信状態から上記無受信状態への変化を検知した時、当該端末装置22(を携帯している人)が店舗外に出たと判断する。
また、検知部131は、受信した端末識別子を用いて、2以上の人を互いに区別することができるし、個人情報の特定も可能である。
なお、検知部131は、例えば、イメージセンサで所定の動きを検知したとき、または、サーモグラフィで所定の温度変化を検知したとき、その領域内に人が居ると判断してもよい。また、動く対象や、周囲よりも高温の対象を、人であると判断してもよい。さらには、イメージセンサからの画像を処理することで、人の属性値(例えば、男性、女性、身長140cm、身長160cmなど。以下“人属性値”と記す場合がある)を特定することも可能である。なお、人属性値を特定するための画像処理(顔認識処理等)は公知であり、説明を省略する。
検知部131は、店舗内における人の滞留を検知する。
滞留とは、人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まること、または留まっている状態をいう。一定の領域とは、店舗内に2以上の領域がある場合は、そのうちの一の領域であり、店舗内に1つの領域しかない場合は、その領域である。以下では、一定の領域は、店舗内の2以上の領域のうち一の領域であるとする。
具体的には、検知部131は、例えば、その人が携帯している端末装置2を識別する端末識別子と、その領域を識別する領域識別子との対を、一定期間以上、受信していない状態である第二無受信状態から、そのような対を一定間隔で受信している状態である第二受信状態への変化を検知したとき、その人がその領域に入ったと判断する。
検知部131は、例えば、時計(タイマ)を有しており、当該第二受信状態が、閾値より多いまたは閾値以上の時間、継続したとき(タイマ値が閾値を超えた又は以上になった時点で)、その人はその領域内に滞留していると判断し、その後に、当該第二受信状態から第二無受信状態への変化を検知したとき、当該滞留が終了したと判断する。そして、当該滞留が終了した時点でのタイマ値を、当該滞留が継続した時間である滞留時間として記憶する。
なお、検知部131は、第二無受信状態から第二受信状態への変化を検知しても、当該第二受信状態が、閾値より多いまたは閾値以上の時間、継続するまでの期間は、その人はその領域に滞留してはいないと見なす。
閾値は、人が一の領域を単に通過した場合の所要時間よりも大きな値であり、例えば、領域の広さ、人の歩行速度などを基に、例えば、30秒、1分などのように決められる。
検知部131は、通常、人にも領域にもよらず、1つの閾値を用いて、滞留を検知するが、人によって異なる閾値、領域によって異なる閾値、人および領域によって異なる閾値を用いて、検知を行ってもよい。
例えば、格納部11に、2以上の人属性値に対応する2以上の歩行速度(例えば、男性なら1m/秒、女性なら0.8m/秒、150cm以上なら1m/秒、150cm未満なら0.8mなど)と、各領域のサイズ(例えば、領域E1は半径20m、領域E5は直径10mなど)とを格納しておき、検知部131は、検知した人属性値に対応する歩行速度と、検知した領域識別子に対応するサイズとを基に閾値を計算し、研鑽した閾値(例えば、男性と領域E1の組の場合は、20mを1m/秒で除した結果である20秒を1.5倍した値である“30秒”、女性と領域E1の組の場合は、20mを0.8m/秒で除した結果である24秒を1.5倍した値である“36秒”)を用いて、その人がその領域に滞留していることの検知を行ってもよい。
ただし、上記は一例に過ぎず、閾値の決め方や具体的な数値は問わない。
端末装置2から送信される位置情報とは、通常、端末識別子と領域識別子との対であり、領域識別子は、例えば、店舗内の1以上の領域に対応付けて配置された1以上の無線LANアクセスポイント(以下“アクセスポイント”と記す場合がある)のうちの、端末装置2に最も近いアクセスポイント(以下、“最寄りのアクセスポイント”と記す場合がある)を識別するアクセスポイント識別子であってもよい。
なお、格納部11には、1以上のアクセスポイント識別子と1以上の領域識別子との対応を示す対応情報が格納され、検知部131は、端末装置2からのアクセスポイント識別子に対応する領域識別子を、格納部11に格納されている対応情報から取得してもよい。
なお、検知部131は、例えば、端末装置2が有するGPSモジュールから取得される位置情報を基に、滞留の検知を行ってもよい。GPSモジュールから取得される位置情報は、通常、緯度および経度を示す座標(x,y)を有する。この場合、格納部11には、店舗内の1以上の各領域の位置を示す1以上の位置情報が格納される。各領域の位置情報は、例えば、その領域(Ei)の中心点(Pi)の緯度および経度を示す座標(xi,yi)と、その領域の半径(ri)とを有する。
検知部131は、GPSモジュールからの位置情報と、格納部11に格納されている1以上の位置情報とを用いて、人がその領域内に居るか否かの判断を行う。例えば、検知部131は、GPSモジュールからの位置情報が有する座標(x,y)と、格納部11に格納されている1以上の各位置情報が有する座標(xi,yi)との間の距離を求め、求めた距離が半径ri以下またはこれより小さい場合、人が領域Ei内に居ると判断すればよい。
ただし、上記は例示に過ぎず、検知部131が滞留の検知に用いる位置情報の取得先、データタイプ等は問わない。
または、位置情報に代えて、検知部131は、店舗内の1以上の領域に対応して設置された1以上のイメージセンサからの画像を基に、滞留の検知を行ってもよい。イメージセンサを用いる場合、検知部131は、人の顔を認識する顔認識機能を有していることが望ましい。なお、顔認識機能は、公知のアルゴリズムを用いて実現すればよい。
詳しくは、検知部131は、1以上のイメージセンサからの1以上の画像に対し、顔認識処理を並列的に又は時分割で行うことで、各画像が顔画像を含んでいるか否かを一定間隔で判別しており、いずれかの画像が顔画像を含むと判別すると、タイマをスタートする。そして、タイマ値が閾値をよりも大または以上となっても、当該画像が当該顔画像を含むと判別している状態が継続していれば、検知部131は、当該画像を出力したイメージセンサに対応する領域内において、滞留が生じていると判断する。
なお、イメージセンサと領域とは、必ずしも1対1に対応していていなくてもよく、例えば、一のイメージセンサが2以上の領域に対応していてもよい。その場合、検知部131は、2以上の各画像が顔画像を含むか否かを判別するのに加えて、顔画像を含むと判別した画像内における当該顔画像の位置を基に、人が居る領域を特定する。
ただし、顔認識に限らず、例えば、人の頭部、首、手といった1以上の部位の色、形状などの特徴に関する情報である特徴情報を格納部11に格納しておき、検知部131は、イメージセンサからの画像が人の画像を含んでいるか否かを、この特徴情報を基に判断してもよい。
検知部131は、一の領域に対する2回以上の不連続な滞留を検知してもよい。
不連続な滞留とは、ある領域に滞留し、当該領域を出た後、再び当該領域に滞留することをいう。
例えば、人Q1が、領域E3に滞留し、領域E3を出た後、再び領域E3に滞留した場合、検知部131は、領域E3に対する人Q1の先の滞留および後の滞留を、不連続な滞留として検知する。なお、人Q1が領域E3に入ったか否かの判断、人Q1が領域E3に滞留しているか否かの判断、人Q1が領域E3を出たか否かの判断、等の詳細は、前述したので繰り返さない(以下同様)。
さらに、検知部131は、不連続な滞留の回数である滞留回数をも検知してよい。
例えば、人Q1が、領域E3に滞留し、領域E3を出た後、再び領域E3に滞留した場合、検知部131は、領域E3に対する人Q1の先の滞留および後の滞留を、不連続な滞留として検知するだけでなく、その滞留回数が2回であることをも検知する。
検知部131は、人が2以上の異なる領域に滞留したことを検知してもよい。
例えば、例えば、人Q1が、領域E3に滞留し、領域E3を出て、領域E4に滞留した場合、検知部131は、人Q1が2つ異なる領域E3およびE4に滞留したことを検知する。
格納部11は、こうして検知部131が検知した滞留の態様に関する情報である1以上の滞留情報を格納し得る。
滞留情報は、例えば、当該滞留情報を識別するIDと、人を識別する人識別情報(通常、人が携帯している端末装置2を識別する端末識別子)と、領域を識別する領域識別子と、当該人が当該領域に滞留した又はしている時間を示す滞留時間とを有する。
また、滞留情報は、当該人が当該領域に滞留した回数(何回目の滞留か)を示す滞留回数をさらに有していてもよい。
人が2以上の領域の異なる領域に滞留した場合、滞留情報は、当該2以上の領域を識別する2以上の領域識別子の組み合わせ(“E1”,“E2”など)、または、当該人が当該2以上の領域にどのような順序で滞留したかを示す情報である滞留順序(“E1”→“E2”など)をさらに有していてもよい。
送信部14は、検知部131による滞留の検知に基づいて、情報を送信する。
送信部14は、送信しようとする情報を、通常、格納部11から取得するが、ネットワークに接続された外部装置から取得してもよく、情報の取得先は問わない。
送信部14は、情報を、通常、検知部131が検知した端末識別子に対応する端末装置2に送信するが、これに限らず、例えば、検知部131が特定したメールアドレスに、情報を含むメールを送信してもよいし、検知部131が特定した電話番号に、情報を含むショートメールを送信してもよく、情報の送信先やデータ形式は問わない。
滞留の検知に基づく情報の送信とは、滞留を検知した時に情報を送信することでもよいし、検知した滞留の態様(つまり、格納部11に格納されている滞留情報)に応じて異なる情報を送信することでもよい。さらには、滞留の態様に応じて異なる情報を、滞留の態様に応じて異なるタイミングで送信することでも構わない。
送信部14は、通常、格納部11に格納されている滞留情報および送信制御情報を基に、情報を送信する。
例えば、送信部14は、滞留情報が有する領域識別子および滞留時間条件に対応する情報を、送信制御情報から抽出し、送信してもよい。
または、送信部14は、滞留情報が有する領域識別子、滞留時間条件および滞留回数条件に対応する情報を、送信制御情報から抽出し、送信してもよい。
または、送信部14は、滞留情報が有する領域識別子、滞留時間条件および人属性値条件に対応する情報を、送信制御情報から抽出し、送信してもよい。
または、送信部14は、2以上の領域識別子の組み合わせに対応する情報を、送信制御情報から抽出し、送信してもよい。
または、送信部14は、2以上の領域識別子の順列(滞留順序)に対応する情報を、送信制御情報から抽出し、送信してもよい。
前提として、端末格納部21には、端末装置2自身を識別する端末識別子、情報提供装置1を識別する識別子などが格納される。
端末格納部21には、例えば、アクセスポイント識別子(例えば“P1”,“P2”,…)と、領域識別子(例えば“E1”,“E2”,…)との対応を示す対応情報が格納される。
端末受信部22は、情報提供装置1からの情報(送信部14が送信した情報)を受信する。
端末処理部23は、端末装置2の上記動作を実現するための各種の処理を行う。
受付部26は、起動指示を受け付ける。
受付部26は、例えば、人からタッチパネル等の入力デバイスを介して起動指示を受け付けてもいし、または、例えば、店舗の出入り口に近い位置に設けられたアクセスポイントからアクセスポイント識別子と共に一定間隔で送信されている起動指示を受信してもよい。
起動部231は、受付部26が受け付けた起動指示に応じてアプリを起動する。
取得部232は、起動部231によるアプリの起動後に、端末装置2が存在する領域を識別する領域識別子を一定間隔で取得する動作を開始する。一定間隔で取得する動作とは、例えば、最寄りのアクセスポイントから一定間隔で送信されているアクセスポイント識別子を受信する動作でもよいし、または、GPSモジュールから位置情報を取得して、その位置情報に対応する領域識別子を格納部11から取得する動作でもよい。
取得部232は、例えば、店舗内の1以上の領域に対応して設けられた1以上のアクセスポイントから一定間隔で送信されているアクセスポイント識別子を受信し、受信した1以上のアクセスポイント識別子のうち、最も高い強度で受信したアクセスポイント識別子を取得する。
こうして取得部232が取得したアクセスポイント識別子は、通常、当該端末装置2に最も近いアクセスポイントである最寄りのアクセスポイントを識別するアクセスポイント識別子であり、これに対応付いている領域識別子が、当該端末装置2が存在する領域を識別する領域識別子となる。
端末送信部24は、アプリの起動後に、当該端末装置2を識別する端末識別子を一定間隔で送信する。
端末送信部24は、通常、端末識別子と対に、取得部232が取得した領域識別子またはアクセスポイント識別子をも一定間隔で送信する。
例えば、取得部232が、1以上のアクセスポイントから一定間隔で送信されているアクセスポイント識別子を受信して、そのうち最も高い強度で受信したアクセスポイント識別子を取得する場合、端末送信部24は、取得部232が取得したアクセスポイント識別子を、端末識別子と対に、一定間隔で送信する。
なお、端末送信部24が端末識別子のみを一定間隔で送信し、取得部232が取得した領域識別子またはアクセスポイント識別子を送信しない場合、端末送信部24が送信した端末識別子は、例えば、最寄りのアクセスポイントによって受信され、当該アクセスポイントから、端末識別子と、当該アクセスポイントを識別するアクセスポイント識別子との対が、情報提供装置1に送信されてもよい。
出力部25は、端末受信部22が受信した情報を、例えば、当該端末装置2が有するディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを介して出力する。ただし、出力部25は、例えば、当該端末装置2が存在する領域に設置された情報端末等の外部装置の出力デバイスを介して情報を出力してもよく、情報の出力先は問わない。
格納部11、端末格納部21は、例えばハードディスクやメモリカードといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
格納部11は、情報提供装置1が有する記憶媒体で実現されても、ネットワークに接続された外部装置が有する記憶媒体で実現されてもよい。同様に、端末格納部21は、端末装置2が有する記憶媒体で実現されても、ネットワークに接続された外部装置が有する記憶媒体で実現されてもよい。
格納部11等に対応情報やプログラム等の情報が記憶される過程は問わない。例えば、メモリカードのような着脱式の記録媒体を介して情報が格納部11で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11で記憶されるようになってもよく、あるいは、キーボードやタッチパネル等の入力デバイスを介して入力された情報が格納部11で記憶されるようになってもよい。
受信部12、端末受信部22は、通常、無線または有線の通信手段(ネットワークカード等)で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
処理部13、検知部131、端末処理部23、起動部231、取得部232は、通常、MPUやメモリ等のハードウェアと、メモリに格納されているソフトウェアとの協働により実現されるが、ハードウェアのみ(専用回路)で実現してもよい。なお、以下では、MPUおよびメモリ等のハードウェアを“コンピュータ”、このコンピュータを処理部13等として機能させるソフトウェアを“プログラム”と呼ぶ場合がある。
送信部14、端末送信部24は、通常、無線または有線の通信手段(ネットワークカード等)で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
出力部25は、ディスプレイやスピーカ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。すなわち、出力部25は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイス等で実現され得る。
次に、情報処理システムの動作について図2および図3のフローチャートを用いて説明する。
図2は、情報提供装置1の動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに従う処理は、例えば、端末装置2がネットワークを介して情報提供装置1に接続されると開始し、端末装置2との接続が切れたり割り込み処理が発生したりすると終了する。
(ステップS201)検知部131は、人が領域に入ってからの経過時間を計測するタイマが示す値であるタイマ値Tに初期値0をセットする。
(ステップS202)検知部131は、店舗内の1以上の領域のうち、いずれかの領域に人が入ったか否かを、例えば、人が携帯している端末装置2から一定間隔で送信されている位置情報を基に判別する。ただし、店舗内の1以上の領域に対応して設置された1以上のイメージセンサからの画像を基に、同様の判別を行ってもよく、判別の手法は問わない。
店舗内のいずれかの領域に人が入ったと判別されると、ステップS203に進み、いずれの領域にも人が入っていないと判別されると、同様の判別を繰り返す。一定時間とは、例えば、端末装置2が位置情報の送信を行う間隔に対応する時間であり、具体的には、1秒、2秒などである。
(ステップS203)検知部131は、タイマをスタートする。
(ステップS204)検知部131は、当該領域を識別する領域識別子(“Ei”とする)を取得する。領域識別子Eiは、通常、当該人が携帯している端末装置2が、最寄りのアクセスポイントから受信したアクセスポイント識別子である。
(ステップS205)検知部131は、当該人を識別する人識別情報(“Qj”とする)を取得する。人識別情報“Qj”は、通常、当該人Qjが携帯している端末装置2を識別する端末識別子である。以下では、人識別情報“Qj”を端末識別子Qjと記す場合がある。
(ステップS206)検知部131は、当該人Pjに対応する人属性値(男性、女性等)を取得する。
(ステップS207)検知部131は、当該人Pjおよび当該領域Eiに対応する滞留回数(1回目、2回目等)を取得する。
(ステップS208)検知部131は、タイマ値Tを取得する。
(ステップS209)検知部131は、ステップS204〜S208の取得結果(領域識別子Ei、端末識別子Qj、人属性値、滞留回数、タイマ値T)がいずれかの送信制御情報と一致するか否かを判別する。取得結果がいずれかの送信制御情報と一致すると判別されるとステップS210に進み、一致しないと判別されるとステップS213に進む。
(ステップS210)検知部131は、取得結果を有する滞留情報を格納部11に蓄積する。
(ステップS211)送信部14は、当該送信制御情報に対応する情報を取得する。
(ステップS212)送信部14は、当該情報を、端末識別子Qiで識別される端末装置2に送信する。その後、ステップS208に戻る。
(ステップS213)検知部131は、当該人Pjが当該領域Eiを出たか否かを判別する。当該人Pjが当該領域Eiを出たと判別されるとステップS201に戻り、未だ出ていないと判別されるとステップS208に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、ステップS202で、いずれかの領域に人が入ったか否かを判別し、判別結果がYESの場合に、当該領域および当該人の組(Ei,Qj)に対して、ステップS203以下の処理を実行しているが、ステップS202の判別結果がYESである組が2以上存在する場合は、ステップS203以下の処理は、当該2以上の組に関して並列にまたは時分割で実行される。
図3は、端末装置2の動作を説明するためのフローチャートである。
(ステップS301)起動部231は、受付部26が起動指示を受け付けたか否かを判別する。起動指示は、例えば、店舗の出入り口近くに設置されたアクセスポイントから、アクセスポイント識別子と共に一定間隔で送信されており、受付部26がこれを受信すると、起動部231は、受付部26が起動指示を受け付けたと判別する。
受付部26が起動指示を受け付けたと判別されると、ステップS302に進み、未だ受け付けていないと判別されると、同様の判別を繰り返す。
(ステップS302)起動部231は、情報提供装置1から情報提供を受けるためのアプリを起動する。
(ステップS303)取得部232は、当該端末装置2が存在している領域を識別する領域識別子を取得する。
例えば、端末受信部22が、店舗内の1以上の領域に対応して設けられた1以上のアクセスポイントから一定間隔で送信されている1以上のアクセスポイント識別子を受信し、取得部232は、こうして受信された1以上のアクセスポイント識別子のうち、最も高い強度で受信されたアクセスポイント識別子に対応する領域識別子(Eiとする)を取得する。
(ステップS304)端末送信部24は、当該端末装置2を識別する端末識別子(例えばIPアドレス)と対に、領域識別子Eiを送信する。
(ステップS305)端末送信部24は、前回の送信から一定時間(例えば1秒)が経過したか否かを判別する。前回の送信から一定時間が経過したと判別されると、ステップS303に戻り、未だ経過していないと判別されると、同様の判別を繰り返す。
以下、本実施の形態における情報処理システムの具体的な動作例(具体例1〜5)について説明する。最初、具体例1〜5に共通する動作を説明する。以下で挙げる店舗、領域、条件、画面、速度や閾値に関する数値等は、例示に過ぎず、適宜変更可能であり、本発明を何ら限定するものではない。
図4は、具体例1〜5における店舗内の1以上の領域を示す図である。この店舗は、矩形の床面と、当該床面の一の辺の中央に設けられた出入り口と、当該一の辺の両端に設置されたアクセスポイントP1およびP2と、当該一の辺に対向する辺(対辺)の両端に設置されたアクセスポイントP4およびP3とを有する。店舗内には、かかるアクセスポイントP1〜P5に対応付けて、円形または扇型を有する5つの領域E1〜E5が定義される。
領域E1〜E5のうちの一の領域である領域Eiは、当該領域Eiに対応付いたアクセスポイントPiから所定間隔で送信されているアクセスポイント識別子を、端末装置2が所定強度以上で受信し得る範囲に対応している。
例えば、領域E1は、店舗の一隅に設置されたアクセスポイントP1からのアクセスポイント識別子を端末装置2が一定強度以上で受信し得る範囲であり、アクセスポイントP1を中心とする扇型の範囲に対応している。また、領域E5は、店舗の中心に設置されたアクセスポイントP5からのアクセスポイント識別子を端末装置2が一定強度以上で受信し得る範囲であり、アクセスポイントP5を中心とする円形の範囲に対応している。
具体例1〜5では、領域E1は、魚や刺身などを販売する鮮魚コーナーであり、領域E2は、牛肉や豚肉などを販売する精肉コーナーであり、領域E3は、野菜や果物を販売する青果コーナーであり、領域E4は、弁当や惣菜などを販売する加工食品コーナーであり、領域E5は、お茶やワインなどの飲料を販売する飲料コーナーである。
格納部11には、1以上の送信制御情報が格納されている。
図5は、具体的1〜5における送信制御情報に関するデータ構造図である。なお、図5には、具体例1における送信制御情報の内容も示されているが、これについては後述する。
送信制御情報は、当該送信制御情報を識別するIDと、端末識別子と、領域識別子と、滞留時間条件と、滞留回数条件と、人属性値条件と、情報を識別する情報識別子とを有する。領域識別子は、2以上の領域識別子の順列(順序情報)または組み合わせであってもよい。滞留時間条件、滞留回数条件、人属性値条件は、省略されてもよい。
端末格納部21には、アクセスポイント識別子“P1”〜“P5”と、領域識別子“E1”〜“E5”との対応を示す対応情報が格納されている。同様の対応情報は、格納部11にも格納されていてよい。
また、格納部11は、検知部131が現在までに検知したまたは現在検知している滞留に関する1以上の滞留情報が格納されている。後に新たな滞留が生じると、検知部131は、それを検知し、それに関する新たな滞留情報をも格納部11に蓄積する。
図6は、滞留情報に関するデータ構造図である。なお、図6には、具体例1における滞留情報の内容も示されているが、これについては後述する。
滞留情報は、当該滞留情報を識別するIDと、人を識別する人識別情報(通常、人が携帯している端末装置2を識別する端末識別子)と、領域を識別する領域識別子と、当該人が当該領域に滞留したまたはしている時間を示す滞留時間(滞留が継続している場合は、現時点のタイマ値)と、当該人が当該領域に滞留した回数(何回目の滞留か)を示す滞留回数とを有する。
店舗内の5つの各アクセスポイントP1〜P5からは、当該アクセスポイントを識別するアクセスポイント識別情報が一定間隔で送信されている。また、店舗の出入り口近くに設置されたアクセスポイントP1またはP2の少なくとも1つからは、アクセスポイント識別子と共に、起動指示が一定間隔で送信されている。
なお、アクセスポイントP1またはP2の少なくとも1つから送信されているアクセスポイント識別子自体が、起動指示であってもよい。または、アクセスポイントP1またはP2とは別に、起動指示を一定間隔で送信する送信器が、店舗の出入り口近くに設けられていてもよい。
具体例1〜5では、端末装置2を携帯した人Q1が、出入り口から店舗内に入ったとする。このとき、端末装置2では、受付部26がアクセスポイントP1またはP2からの起動指示を受信し、起動部231は、起動指示の受信を受けてアプリを起動する。
アプリが起動されると、取得部232は、当該端末装置2が存在している領域を識別する領域識別子を一定間隔で取得する動作を開始し、端末送信部24は、取得部232取得した領域識別子を、当該端末装置2を識別する端末識別子と対に一定間隔で送信する動作を開始する。
具体的には、端末受信部22がアクセスポイントP1〜P5から一定間隔で送信されているアクセスポイント識別子“P1”〜“P5”を受信し、取得部232は、こうして受信されたアクセスポイント識別子“P1”〜“P5”のうち、最も高い強度で受信されたアクセスポイント識別子に対応する領域識別子を取得する。
例えば、店舗内に入った直後は、出入り口に最も近いアクセスポイントP1またはP2からのアクセスポイント識別子“P1”または“P2”が、通常、最も高い強度で受信される。具体例1〜5では、アプリ起動直後に、アクセスポイント識別子“P2”が最も高い強度で受信されたとする。
端末送信部24は、当該端末装置2を識別する端末識別子(Q1:例えばIPアドレス)と対に、このアクセスポイント識別子“P2”に対応する領域識別子E2(アクセスポイント識別子“P2”でもよい)を情報提供装置1に送信する。
情報提供装置1では、受信部12が、端末装置2から送信された端末識別子Q1と領域識別子E2との対を受信することで、検知部131は、当該端末装置2を携帯している人Q1が領域E2に人が入ったことを検知し、タイマをスタートする。
検知部131は、タイマ値Tが閾値(例えば30秒:以下同様)を超えた場合、その時点で、人Q1が領域E2内に滞留していると判断し、当該滞留に関する滞留情報1を格納部11に蓄積する。滞留情報の蓄積後も、タイマによる計時は継続され、検知部131は、当該滞留情報が有する滞留時間を、タイマ値の変化に従い、31秒、32秒、…のように更新していく。
他方、滞留時間(現時点のタイマ値T)が閾値を超える前に、人Q1が領域E2を出た場合、検知部131は、滞留は生じていないと判断し、滞留情報の蓄積は行わずに、タイマ値Tを0にリセットする。
(具体例1)
具体例1では、図5に示した送信制御情報1,2と、情報A1“本日のお買い得品は、国産牛ミンチ(200円/100g)です”と、情報A2“すき焼き・鉄板焼きには○○産和牛ロース(600円/100g)がお勧めです”とが、予め格納部11に格納されている。
具体例1では、図5に示した送信制御情報1,2と、情報A1“本日のお買い得品は、国産牛ミンチ(200円/100g)です”と、情報A2“すき焼き・鉄板焼きには○○産和牛ロース(600円/100g)がお勧めです”とが、予め格納部11に格納されている。
送信制御情報1は、領域識別子“E3”と、滞留時間条件“30秒”と、情報識別子“A1”とを有する。送信制御情報2は、領域識別子“E3”と、滞留時間条件“60秒”と、情報識別子“A2”とを有する。
具体例1では、店舗内に入った人Q1は、領域E2を素通りし、領域E3に向かっているとする。人が領域E3内に入ると、最も高い強度で受信されるアクセスポイント識別子が“P2”から“P3”に変化する。この変化を基に、検知部131は、当該端末装置2を携帯している人Q1が領域E2を出て領域E3に人が入ったことを検知し、タイマを0にリセットし、再スタートする。
具体例1では、人Q1は、タイマ値Tが閾値を超えても、領域E3内に留まっているとする。検知部131は、タイマ値Tが閾値を超えた時点で、人Q1が領域E3内に滞留していると判断し、図6に示した滞留情報1を格納部11に蓄積する。
滞留情報1は、人Q1が携帯している端末装置2を識別する端末識別子“Q1”と、領域識別子“E3”と、滞留時間“30秒”と、滞留回数“1回目”とを有する。滞留時間は、当該滞留が終了するまで、タイマ値Tの変化に従い、検知部131によって、31秒、32秒、…のように更新されていく。
送信部14は、タイマ値が、送信制御情報1が有する滞留時間条件30秒に達した時または30秒を超えた時、端末識別子Q1に対応する端末装置2に情報A1を送信する。
端末装置2では、送信部14によって送信された情報A1を、端末受信部22が受信し、出力部25がディスプレイに出力する。
また、送信部14は、タイマ値が、送信制御情報2が有する滞留時間条件60秒に達した時または60秒を超えた時、情報A2の送信を行う。
端末装置2では、端末受信部22が情報A2を受信し、出力部25は、情報A1に加えて、情報A2をもディスプレイに出力する。
図7は、こうしてディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。この画面では、“入店(17:29:40)”→“精肉コーナー(17:30:00)”といった移動履歴と共に、精肉コーナー(領域E3)で1回目に出力された情報である“本日のお買い得品は、国産牛ミンチ(200円/100g)です”、2回目に出力された情報である“すき焼き・鉄板焼きには○○産和牛ロース(600円/100g)がお勧めです”が、それぞれの出力時刻を示す時刻情報“17:30:30”、“17:31:00”と対に、時系列に表示されている。
なお、図7の画面において、移動履歴、時刻情報は、省略されてもよいし、また、出力部25は、情報A1、情報A2を、スピーカを介して音声出力してもよい(具体例2〜5においても同様)。
これにより、情報提供装置1は、一の領域(E3)への滞留時間に応じて異なる情報(A1,A2)の送信が可能になる。具体的には、領域E3(精肉コーナー)に長く滞留している人は、領域E3に置いてある商品(肉類)への関心が高いと考えられるので、滞留時間が長くなる程、より高額な商品に関する第二情報を提供することで、販促効果の高まりが期待できる。
(具体例2)
具体例2では、図8に示した送信制御情報1,2と、情報A1“本日のお買い得品は、国産牛ミンチ(200円/100g)です”と、情報A3“国産牛ミンチ(200円/100g)は、ハンバーグに最適です”とが、予め格納部11に格納されている。
具体例2では、図8に示した送信制御情報1,2と、情報A1“本日のお買い得品は、国産牛ミンチ(200円/100g)です”と、情報A3“国産牛ミンチ(200円/100g)は、ハンバーグに最適です”とが、予め格納部11に格納されている。
送信制御情報1は、領域識別子“E3”と、滞留時間条件“30秒”と、滞留回数条件“1回目”と、情報識別子“A1”とを有する。送信制御情報2は、領域識別子“E3”と、滞留時間条件“30秒”と、情報識別子“A3”とを有する。
具体例2では、店舗内に入った人Q1は、領域E2を素通りし、領域E3に40秒滞留し、領域E4に移動した後、再び領域E3に戻って、領域E3内で30秒が経過したとする。
検知部131が、領域E3への1回目の滞留を検知して、滞留情報1を格納部11に蓄積し、送信部14が、滞留情報を基に情報A1を送信するまでの動作は、具体例1における動作と同様である。
その後、検知部131は、領域E3への1回目の滞留の終了を検知し、さらに、領域E3への2回目の滞留を検知して、滞留情報2を格納部11に蓄積する。
図9は、具体例2において、検知部131が領域E3への2回目の滞留を検知した直後に、格納部11に格納されている滞留情報1,2を示す図である。滞留情報1は、端末識別情報“Q1”と、領域識別子“E3”と、滞留時間“40秒”と、滞留回数“1回目”とを有する。滞留情報2は、人識別情報“Q1”と、領域識別子“E3”と、滞留時間“30秒”と、滞留回数“2回目”とを有する。
滞留情報2が有する滞留時間は、当該滞留が終了するまで、タイマ値Tの変化に従い、検知部131によって、31秒、32秒、…のように更新されていく。滞留回数が“2回目”であることは、滞留情報1を基に、検知部131が判断する。
送信部14は、現在生じている滞留に関する情報である滞留情報2が有する領域識別子“E3”および滞留回数“2回目”に対応する送信制御情報2が有する情報識別子A3に対応する情報を、タイマ値が、送信制御情報2が有する滞留時間条件“30秒”に達した時または30秒を超えたタイミングで、滞留情報2が有する端末識別子“Q1”に対応する端末装置2送信する。
端末装置2では、端末受信部22が情報A3を受信し、出力部25は、情報A1に加えて、情報A3をもディスプレイに出力する。
図10は、こうしてディスプレイに表示される画面の一例を示す図である。この画面では、“入店(17:29:40)”→“精肉コーナー(17:30:00)→鮮魚コーナー(17:30:40)→精肉コーナー(17:31:00)”といった移動履歴と共に、精肉コーナー(領域E3)への1回目の滞留で出力された情報である“本日のお買い得品は、国産牛ミンチ(200円/100g)です”と、精肉コーナーへの2回目の滞留で出力された情報である“国産牛ミンチ(200円/100g)は、ハンバーグに最適です”とが、それらの出力時刻を示す時刻情報“17:30:30”、“17:31:30”と対に、時系列で表示されている。
これにより、情報提供装置1は、一の領域(E3)への2回の不連続な滞留に基づいて、情報を送信することができる。具体的には、領域E3に滞留した人が、領域E3を出て、一旦領域E4に入った後、再び領域E3に滞留している場合、その人は、領域E3に置いてある商品への関心が高いものの、他の領域(E4)の商品との間で、どちらを選択するか迷っているとも考えられるので、領域E3に置いてある商品の調理法をも含む情報を提供することで、販促効果の高まりが期待できる。
(具体例3)
具体例3では、図11に示した送信制御情報1,2と、情報A1“本日のお買い得品は、国産牛ミンチ(200円/100g)です”と、人Q1の個人情報とが、予め格納部11に格納されている。個人情報は、人Q1の性別、つまり“男性”または“女性”を含む。
具体例3では、図11に示した送信制御情報1,2と、情報A1“本日のお買い得品は、国産牛ミンチ(200円/100g)です”と、人Q1の個人情報とが、予め格納部11に格納されている。個人情報は、人Q1の性別、つまり“男性”または“女性”を含む。
送信制御情報1は、領域識別子“E3”と、滞留時間条件“30秒”と、人属性値条件“男性”と、情報識別子“A1”とを有する。送信制御情報2は、領域識別子“E3”と、滞留時間条件“36秒”と、人属性値条件“女性”と、情報識別子“A1”とを有する。
具体例3では、具体例1と同様、店舗内に入った人Q1は、領域E2を素通りして領域E3内に入り、タイマ値Tが閾値を超えても、領域E3内に留まっているとする。検知部131は、タイマ値Tが閾値を超えた時点で、人Q1が領域E3内に滞留していると判断し、格納部11から人Q1の性別を取得し、これを含む滞留情報を格納部11に蓄積する。
具体例3における滞留情報は、具体例1における滞留情報1(図6参照)に、人属性値“男性”または“女性”を追加したものである、
送信部14は、滞留情報が有する人属性値が“男性”である場合、これに対応する人属性値条件を有する送信制御情報1を基に、タイマ値Tが30秒に達した又は超えた時、情報A1を送信する。
具体例3における画面は、人Q1が男性の場合、具体例1における画面(図7参照)において、情報A2“すき焼きには…”を省略したものであり、人Q1が女性の場合は、同画面において、情報A1“本日のお買い得品は…”に対応する時刻“17:30:30”を“11:30:36”に置き換え、かつ情報A2“すき焼きには…”を省略したものとなる。
これにより、情報提供装置1は、滞留している人に、その人の性別に応じて異なるタイミングで、情報を提供できる。
なお、個人情報は、人Q1の性別に代えて、人Q1の性格(せっかち、のんびり等)に関する情報を含み、送信制御情報1,2が有する人属性値条件は、性別に代えて、性格に関する条件を含んでいてもよい。
これにより、情報提供装置1は、滞留している人に、その人の性別、性格等の属性値に応じて異なるタイミングで、情報を提供できる。
具体的には、例えば、男性(せっかちな性格の人)には、滞留と判断したら早めに情報を提供する一方、女性(おっとりした性格の人)には、滞留と判断しても遅めに情報を提供することで、人は自分に合ったペースで買い物ができるようになり、販促効果が高まる。
なお、具体例3では、人の属性値によらず、同じ情報A1を送信したが、人の属性値に応じて異なる情報を送信してもよい。この場合、格納部11には、情報A1に代えて、情報A1a“お勧めのビールは…”および情報A1b“お勧めのソフトドリンクは…”が格納され、送信制御情報1が有する情報識別子は“A1a”となり、送信制御情報2が有する情報識別子は“A1b”となる。情報A1aは、お勧めのビールのキャンペーン情報(シールを集めると景品がもらえる等)を含んでいてもよいし、情報A1bは、お勧めのソフトドリンクの割引券を含んでいてもよい。
これにより、情報提供装置1は、滞留している人に、その人の性別、性格等の属性値に応じて異なる情報を、属性値に応じてタイミングで提供できる。
(具体例4)
具体例4では、図12に示した送信制御情報1,2と、情報A4“赤ワインは○○産カベルネがお勧めです(1000円)です”と、情報A5“白ワインは、○○産シャルドネ(1000円)がお勧めです”とが、予め格納部11に格納されている。
具体例4では、図12に示した送信制御情報1,2と、情報A4“赤ワインは○○産カベルネがお勧めです(1000円)です”と、情報A5“白ワインは、○○産シャルドネ(1000円)がお勧めです”とが、予め格納部11に格納されている。
送信制御情報1は、領域識別子“E3,E5”と、情報識別子“A4”とを有する。送信制御情報2は、領域識別子“E4,E5”と、情報識別子“A5”とを有する。
具体例4では、店舗内に入った人Q1は、領域E3に滞留し、その後領域E5にも滞留したとする。検知部131は、領域識別子“E3”を有する滞留情報1を格納部11に蓄積し、その後、領域識別子“E5”を有する滞留情報2をも格納部11に蓄積する。
送信部14は、格納部11に格納されている滞留情報1,滞留情報2が有する領域識別子“E3”,“E5”の組み合わせに対応する送信制御情報1が有する情報識別子“A4”で識別される情報A4“赤ワインは○○産カベルネがお勧めです(1000円)です”を、人Q1が携帯している端末装置2に送信する。
通常、送信部14は、情報A4の送信を、例えば、人Q1が領域E5に入ってから、閾値よりも多いまたは閾値以上の時間が経過した時点(つまり滞留が検知された時点)で行うが、当該滞留が継続している期間内の適宜なタイミング(例えば、当該滞留が所定時間よりも多く、または以上、継続した時点)で行ってもよく、人Q1が店舗内に居る期間内であれば、送信のタイミングは問わない。
なお、人Q1が、領域E4に滞留した後、領域E5に滞留した場合、検知部131は、領域識別子“E4”を有する滞留情報1を格納部11に蓄積し、その後、領域識別子“E5”を有する滞留情報2をも蓄積する。送信部14は、格納部11に格納されている滞留情報1,滞留情報2が有する領域識別子“E4”,“E5”の組み合わせに対応する送信制御情報2が有する情報識別子“A5”で識別される情報A5“白ワインは○○産シャルドネがお勧めです(1000円)です”を、人Q1が携帯している端末装置2に送信する。
これにより、情報提供装置1は、2以上の領域に滞留した人に、当該2以上の領域の組み合わせに応じて異なる情報を提供できる。
具体的には、領域E3(精肉コーナー)および領域E5(飲料コーナー)に滞留した人は、肉に合う赤ワインに関心を持つ可能性が高いので、赤ワインに関する情報を提供する一方、領域E4(鮮魚コーナー)および領域E5(飲料コーナー)に滞留した人は、魚に合う白ワインに関心を持つ可能性が高いので、白ワインに関する情報を提供することで、販促効果の高まりが期待できる。
(具体例5)
具体例5では、図13に示した送信制御情報1,2と、情報A4“赤ワインは○○産カベルネがお勧めです(1000円)です”と、情報A6“赤ワインのおつまみは、ローストビーフ(300円/100g)がお勧めです”とが、予め格納部11に格納されている。
具体例5では、図13に示した送信制御情報1,2と、情報A4“赤ワインは○○産カベルネがお勧めです(1000円)です”と、情報A6“赤ワインのおつまみは、ローストビーフ(300円/100g)がお勧めです”とが、予め格納部11に格納されている。
送信制御情報1は、領域識別子“E3→E5”と、情報識別子“A4”とを有する。送信制御情報2は、領域識別子“E5→E3”と、情報識別子“A6”とを有する。
具体例5では、店舗内に入った人Q1は、領域E3に滞留し、その後領域E5にも滞留したとする。検知部131は、領域識別子“E3”を有する滞留情報1を格納部11に蓄積し、その後、領域識別子“E5”を有する滞留情報2をも格納部11に蓄積する。
送信部14は、格納部11に格納されている滞留情報1,滞留情報2が有する領域識別子“E3”→“E5”の順列に対応する送信制御情報1が有する情報識別子“A4”で識別される情報A4“赤ワインは○○産カベルネがお勧めです(1000円)です”を、人Q1が携帯している端末装置2に送信する。
通常、送信部14は、情報A4の送信を、例えば、人Q1が領域E5に入ってから、閾値よりも多いまたは閾値以上の時間が経過した時点(つまり滞留が検知された時点)で行うが、当該滞留が継続している期間内の適宜なタイミング(例えば、当該滞留が所定時間よりも多く、または以上、継続した時点)で行ってもよく、人Q1が店舗内に居る期間内であれば、送信のタイミングは問わない。
なお、人Q1が、領域E5に滞留した後、領域E3に滞留した場合、検知部131は、領域識別子“E5”を有する滞留情報1を格納部11に蓄積し、その後、領域識別子“E3”を有する滞留情報2をも蓄積し、送信部14は、格納部11に格納されている滞留情報1,滞留情報2が有する領域識別子“E5”→“E3”の組み合わせに対応する送信制御情報2が有する情報識別子“A5”で識別される情報A6“赤ワインのおつまみは、ローストビーフ(300円/100g)がお勧めです”を、人Q1が携帯している端末装置2に送信する。
これにより、情報提供装置1は、2以上の領域に滞留した人に、当該2以上の領域への滞留順序に応じて異なる情報を提供できる。
具体的には、領域E3(精肉コーナー)に滞留した後に、領域E5(飲料コーナー)に滞留した人は、肉料理に合う飲み物に関心があることが予想されるので、例えば、肉料理に合う赤ワインの具体的な品種や銘柄等に関する情報を提供する一方、領域E5に滞留した後に、領域E3に滞留した人は、飲み物のおつまみになる肉類に関心があることが予想されるので、例えば、赤ワインのおつまみに好適なローストビーフ、白ワインに好適な生ハム等に関する情報を提供することで、販促効果の高まりが期待できる。
以上、本実施の形態によれば、人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まることである滞留を検知する検知部131と、その検知に基づいて、情報を送信する送信部14とを具備する情報提供装置1により、店舗内における人の滞留を検知し、検知に基づいて情報を提供することができる。
例えば、一の領域において人の滞留を検知したとき、その領域に置いてある商品に関する情報(例えば、広告、説明、お勧め等)を提供することで、販促効果が高まる。
また、検知した滞留の態様(例えば、滞留した時間、滞留した回数、滞留した2以上の領域の組み合わせ、2以上の領域に滞留した順序など)に応じて異なる情報を送信することで、販促効果が一層高まる。
また、上記情報提供装置1において、送信部14は、人が領域内に留まる時間である滞留時間に応じて異なる情報を送信することにより、滞留時間に応じて異なる情報を送信できる。
例えば、一の領域に長く滞留している人は、その領域に置いてある商品への関心が高いと考えられるので、その領域に置いてあるお勧め商品等に関する情報を提供することで、販促効果が高まる。
また、上記情報提供装置1において、検知部131は、一の領域に対する2回以上の不連続な滞留を検知し、送信部14は、2回目以降の滞留の検知に基づいて、情報を送信することにより、一の領域への2回以上の不連続な滞留に基づいて、情報を送信することができる。
例えば、ある領域に滞留した人が、その領域を出た後、再びその領域に滞留している場合、その人は、その領域に置いてある商品への関心が高いと考えられるので、当該領域に置いてある商品に関する情報を提供することで、販促効果が高まる。
また、上記情報提供装置1において、検知部131は、不連続な滞留の回数である滞留回数を検知し、送信部14は、滞留回数に応じて異なる情報を送信することにより、滞留回数に応じて異なる情報を送信できる。
例えば、一の領域への滞留回数が多い人ほど、その領域に置いてある商品への関心が高いと考えられるので、当該領域に置いてある商品に関する情報を提供することで、販促効果が高まる。
また、上記情報提供装置1において、店舗内の2以上の領域のうちの一の領域を識別する領域識別子を受信する受信部12をさらに具備し、送信部14は、受信部12が受信した領域識別子に応じて異なる情報を送信することにより、滞留先の領域に応じて異なる情報を送信できる。
また、上記情報提供装置において、送信部14は、受信部12が受信した領域識別子に応じて異なる情報を、領域識別子に応じて異なるタイミングで送信することにより、滞留の態様に応じて異なる情報を、滞留の態様に応じて異なるタイミングで送信することができる。
また、上記情報提供装置において、検知部131は、人が2以上の異なる領域に滞留したことを検知し、送信部14は、2以上の異なる領域の組に応じて異なる情報を送信することにより、2以上の領域の組み合わせに応じて異なる情報を送信できる。
また、上記情報提供装置1において、送信部14は、2以上の異なる領域への滞留順序に応じて異なる情報を送信することにより、滞留順序に応じて異なる情報を送信することができる。
また、上記情報提供装置1から情報の提供を受ける人によって携帯される端末装置2であって、アプリを起動するための指示である起動指示を受け付ける受付部26と、起動指示に応じてアプリを起動する起動部231と、アプリの起動後に、当該端末装置2を識別する端末識別子を一定間隔で送信する端末送信部24とを具備する端末装置2により、情報提供装置1は、端末装置2から一定間隔で送信される端末識別子を受信することで、滞留している人を識別できるようになる。
また、上記端末装置2において、アプリの起動後に、端末装置が存在する領域を識別する領域識別子を一定間隔で取得する取得部232をさらに具備し、端末送信部24は、端末識別子と対に、領域識別子をも一定間隔で送信することにより、情報提供装置1は、端末装置2から一定間隔で送信される端末識別子と領域識別子との対を受信することで、滞留している人とその滞留先である領域とを識別できるようになる。
また、上記端末装置2において、送信部14が送信した情報を受信する端末受信部22と、端末受信部22が受信した情報を出力する出力部25とをさらに具備することにより、情報提供装置1は、滞留している人に、その人が携帯している端末装置2を介して情報を提供できる。
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。
本実施の形態における情報提供装置1を実現するソフトウェアは、コンピュータを、上記の受信部12、処理部13、検知部131、送信部14として機能させるためのプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、コンピュータを、人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まることである滞留を検知する検知部131と、その検知に基づいて、情報を送信する送信部14として機能させるためのプログラムである。
端末装置2を実現するするソフトウェアは、コンピュータを、上記の端末受信部22、端末処理部23、起動部231、取得部232、端末送信部24、出力部25、受付部26として機能させるためのプログラムである。つまり、このプログラムは、例えば、コンピュータを、アプリを起動するための指示である起動指示を受け付ける受付部26と、起動指示に応じてアプリを起動する起動部231と、アプリの起動後に、当該端末装置2を識別する端末識別子を一定間隔で送信する端末送信部24として機能させるためのプログラムである。
図14は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報提供装置1を実現するコンピュータシステム900の外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
図14において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、ディスプレイ904とを備える。
図15は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図15において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915と、インターネット等のネットワークへの接続を提供するネットワークカード916と、を備える。
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報提供装置1等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、インターネット等のネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは、実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD−ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVDやメモリカード等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
端末装置2は、通常、スマートフォンやタブレットやノートPCといった携帯型のコンピュータシステムで実現される。ただし、上記のような据え置き型のコンピュータシステム900での実現も可能である。
携帯型のコンピュータシステムの場合、図16に記載のハードウェアのうち、ハードディスク914、CD−ROMドライブ905およびCD-ROM921は、例えば、フラッシュメモリ、メモリカードスロットおよびメモリカードにそれぞれ置き換えられてよいし、また、キーボード902およびマウス903は、例えばタッチパネルへの置き換えが可能である。バス915には、例えば、GPSモジュール、Bluetooth(登録商標)モジュールなどがさらに接続されていてもよい。
プログラムは、コンピュータの詳細を示す901に、上記実施の形態による情報提供装置1等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、ネットワークカードで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(送信部14、受信部12など)は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかる情報提供装置等は、店舗内における人の滞留を検知し、当該検知に基づいて情報を提供することができるという効果を有し、情報提供装置等として有用である。
1 情報提供装置
2 端末装置
11 格納部
12 受信部
14 送信部
13 処理部
21 端末格納部
22 端末受信部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 出力部
26 受付部
131 検知部
231 起動部
232 取得部
2 端末装置
11 格納部
12 受信部
14 送信部
13 処理部
21 端末格納部
22 端末受信部
23 端末処理部
24 端末送信部
25 出力部
26 受付部
131 検知部
231 起動部
232 取得部
Claims (10)
- 人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まることである滞留を検知する検知部と、
前記検知に基づいて、情報を送信する送信部とを具備する情報提供装置。 - 前記送信部は、
前記人が前記領域内に留まる時間である滞留時間に応じて異なる情報を送信する請求項1記載の情報提供装置。 - 前記検知部は、
一の領域に対する2回以上の不連続な滞留を検知し、
前記送信部は、
2回目以降の滞留の検知に基づいて、情報を送信する請求項1または請求項2記載の情報提供装置。 - 前記検知部は、
前記不連続な滞留の回数である滞留回数を検知し、
前記送信部は、
前記滞留回数に応じて異なる情報を送信する請求項3記載の情報提供装置。 - 前記店舗内の2以上の領域のうちの一の領域を識別する領域識別子を受信する受信部をさらに具備し、
前記送信部は、
前記受信部が受信した領域識別子に応じて異なる情報を送信する請求項1から請求項4いずれか一項に記載の情報提供装置。 - 前記送信部は、
前記受信部が受信した領域識別子に応じて異なる情報を、当該領域識別子に応じて異なるタイミングで送信する請求項5記載の情報提供装置。 - 前記検知部は、
前記人が2以上の異なる領域に滞留したことを検知し、
前記送信部は、
前記2以上の異なる領域の組に応じて異なる情報を送信する請求項1から請求項6いずれか一項に記載の情報提供装置。 - 前記送信部は、
前記2以上の異なる領域への滞留順序に応じて異なる情報を送信する請求項7記載の情報提供装置。 - 検知部および送信部によって行われる情報提供方法であって、
前記検知部が、人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まることである滞留を検知する検知ステップと、
前記送信部が、前記検知に基づいて、情報を送信する送信ステップとを含む情報提供方法。 - コンピュータを、
人が店舗内の一定の領域に、閾値より多いまたは閾値以上の時間、留まることである滞留を検知する検知部と、
前記検知に基づいて、情報を送信する送信部として機能させるためのプログラム。
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