JP2017210878A - 電動式ターボ機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸の軸方向において回転軸におけるインペラに近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受の圧縮後流体による熱影響を低減した電動式ターボ機械を提供すること。【解決手段】予圧ばね35を収容する収容室33を、ハウジング11内において回転軸20の軸方向におけるインペラ21と第1転がり軸受31との間に設けた。これによれば、第1転がり軸受31を、回転軸20の軸方向においてインペラ21に対して収容室33分だけ遠くすることができる。したがって、ハウジング11内において回転軸20の軸方向におけるインペラ21と第1転がり軸受31との間に収容室33が設けられていない場合に比べて、第1転がり軸受31の圧縮後の空気による熱影響が低減される。【選択図】図1

Description

本発明は、電動モータの駆動に伴う回転軸の回転によりインペラが回転する電動式ターボ機械に関する。
従来の電動式ターボ機械として、例えば、特許文献1に開示の軸受装置を備える電動圧縮機が知られている。この電動圧縮機は、ハウジングに、回転軸が回転可能に支持されており、回転軸の軸方向の一端側にはインペラが連結されている。また、このハウジングの内部には、回転軸を回転させる電動モータが収容されている。さらに、ハウジングには、流体が吸入される吸入口と、吸入口に連通するとともにインペラが収容されたインペラ室と、インペラによって圧縮された流体が吐出される吐出室と、インペラ室と吐出室とを連通するディフューザ流路と、が形成されている。
そして、電動モータを駆動させて回転軸を回転させるとインペラが回転し、その回転するインペラの遠心力によって吸入口から吸入された流体に速度エネルギーが与えられる。速度エネルギーが与えられて高速となった流体はインペラの出口に設けられたディフューザ流路にて減速され、流体の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換される。そして、高圧となった流体は吐出室より吐出される。
また、この電動圧縮機は、回転軸の軸方向において回転軸におけるインペラに近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受と、回転軸の軸方向において回転軸における第1転がり軸受よりもインペラから遠い部位を回転可能に支持する第2転がり軸受とを備えている。さらに、電動圧縮機は、第1転がり軸受及び第2転がり軸受の一方に対して回転軸の軸方向に予圧を付与する予圧ばねを備えている。
そして、この電動圧縮機においては、インペラが回転すると、インペラには、回転軸の軸方向において第2転がり軸受から第1転がり軸受に向かう方向へ回転軸を引っ張ろうとするスラスト力が発生する。このとき、第1転がり軸受及び第2転がり軸受は、回転軸を介してスラスト力を受けながら回転軸を回転可能に支持している。
特開2015−7451号公報
ところで、電動式ターボ機械においては、ディフューザ流路を通過後の圧縮された流体の温度は、インペラ通過前の流体の温度に比べて高温になっている。このため、回転軸の軸方向において回転軸におけるインペラに近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受は、回転軸の軸方向において回転軸における第1転がり軸受よりもインペラから遠い部位を回転可能に支持する第2転がり軸受に比べて、圧縮後流体による熱影響を受け易い。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、回転軸の軸方向において回転軸におけるインペラに近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受の圧縮後流体による熱影響を低減した電動式ターボ機械を提供することにある。
上記課題を解決する電動式ターボ機械は、ハウジングと、前記ハウジングに回転可能に支持される回転軸と、前記回転軸の軸方向の一端側に連結されるインペラと、前記ハウジングに収容されるとともに前記回転軸を回転させる電動モータと、前記回転軸の軸方向において前記回転軸における前記電動モータよりも前記インペラに近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受と、前記回転軸の軸方向において前記回転軸における前記第1転がり軸受よりも前記インペラから遠い部位を回転可能に支持する第2転がり軸受と、前記ハウジング内において前記回転軸の軸方向における前記インペラと前記第1転がり軸受との間に設けられる収容室と、前記収容室に収容されるとともに前記第1転がり軸受に対して前記回転軸の軸方向に定圧予圧を付与する予圧ばねと、を備えた。
これによれば、第1転がり軸受を、回転軸の軸方向においてインペラに対して収容室分だけ遠くすることができる。よって、ハウジング内において回転軸の軸方向におけるインペラと第1転がり軸受との間に収容室が設けられていない場合に比べて、回転軸の軸方向において回転軸における電動モータよりもインペラに近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受の圧縮後流体による熱影響を低減することができる。
上記電動式ターボ機械において、前記第1転がり軸受を保持するとともに前記回転軸との間に前記収容室を区画する第1軸受ケースを備え、前記予圧ばねは、前記回転軸の軸方向に変位可能に前記第1軸受ケースに保持される外輪に対して定圧予圧を付与することが好ましい。このような構成は、ハウジング内において回転軸の軸方向におけるインペラと第1転がり軸受との間に収容室を設ける構成として好適である。
上記電動式ターボ機械において、前記予圧ばねの付勢力は、前記インペラの最大回転時に該インペラに発生するスラスト力よりも大きいことが好ましい。これによれば、インペラの最大回転時においても、予圧ばねによって、第1転がり軸受に対して回転軸の軸方向に予圧を付与することができる。
この発明によれば、回転軸の軸方向において回転軸におけるインペラに近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受の圧縮後流体による熱影響を低減した電動式ターボ機械を提供することができる。
実施形態における電動式ターボ機械を示す側断面図。 第1転がり軸受の周辺を拡大して示す側断面図。 第2転がり軸受の周辺を拡大して示す側断面図。 インペラの回転数とスラスト力との関係を示すグラフ。 インペラの回転数と第1転がり軸受に作用する荷重との関係を示すグラフ。
以下、電動式ターボ機械を具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。なお、本実施形態の電動式ターボ機械は自動車のエンジンルームに搭載され、エンジンに流体としての空気を圧縮して供給するために用いられる電動過給機である。
図1に示すように、電動式ターボ機械10のハウジング11は、円板状の底壁12aと、底壁12aの外周縁から筒状に延設する周壁12bとを有する有底筒状のモータハウジング12を備えている。また、ハウジング11は、モータハウジング12の底壁12aの外面に連結される円板状の第1シールプレート13と、モータハウジング12の周壁12bの開口部に連結される円板状の第2シールプレート14とを備えている。さらに、ハウジング11は、第1シールプレート13におけるモータハウジング12とは反対側に連結されるコンプレッサハウジング15を備えている。モータハウジング12、第1シールプレート13、第2シールプレート14及びコンプレッサハウジング15はアルミニウム製である。
モータハウジング12の底壁12aには、第1貫通孔12hが形成されている。第1貫通孔12hには、筒状の第1軸受ケース16が取り付けられている。第2シールプレート14には、第2貫通孔14hが形成されている。第2貫通孔14hには、筒状の第2軸受ケース17が取り付けられている。第2軸受ケース17の内周面には、円環状の係合部17aが突出している。第1軸受ケース16及び第2軸受ケース17は鉄製である。なお、ハウジング11は、第2シールプレート14に取り付けられたカバー18を備えている。カバー18は、第2軸受ケース17を支持している。
電動式ターボ機械10は、ハウジング11に回転可能に支持される回転軸20を備えている。回転軸20は、第2軸受ケース17内からモータハウジング12内、第1軸受ケース16内を通過するとともに第1シールプレート13を貫通してコンプレッサハウジング15内に突出している。本実施形態では、回転軸20におけるコンプレッサハウジング15内に突出している側が回転軸20の軸方向の一端側に対応し、回転軸20における第2軸受ケース17側が回転軸20の軸方向の他端側に対応する。回転軸20の軸方向の一端側にはインペラ21が連結されている。
モータハウジング12の底壁12a及び周壁12bと第2シールプレート14とで囲まれた空間には、回転軸20を回転させる電動モータ22が収容されている。電動モータ22は、回転軸20と一体的に回転するロータ22aと、ロータ22aを取り囲むとともにコイル22cが捲回されたステータ22bとを備えている。回転軸20は、コイル22cに電流が供給されることによりロータ22aと一体的に回転する。
図2に示すように、回転軸20は、第1軸受ケース16内を通過する第1小径部20aと、第1小径部20aよりも電動モータ22寄りに設けられるとともに第1小径部20aよりも外径が大きい第1大径部20bと、回転軸20の径方向に延びて第1小径部20aと第1大径部20bとを繋ぐ円環状の第1段差部20cとを有する。
電動式ターボ機械10は、回転軸20の軸方向において回転軸20における電動モータ22よりもインペラ21に近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受31を備えている。第1転がり軸受31は、回転軸20の第1小径部20aと第1軸受ケース16との間に介在されるとともに、回転軸20の軸方向において、第1軸受ケース16内における第1シールプレート13とは反対側の端部に配置されている。
第1転がり軸受31は、第1外輪31aと第1内輪31bとの間に転動体である第1玉31c(第1ボール)が複数配置されることにより構成されており、複数の第1玉31cは第1保持部31dにより保持されている。第1外輪31aは第1軸受ケース16の内周面に対して隙間嵌めになっているとともに、第1内輪31bは回転軸20の第1小径部20aに対して圧入されている。よって、第1外輪31aは、回転軸20の軸方向に変位可能に第1軸受ケース16に保持される外輪である。第1軸受ケース16は、第1転がり軸受31を保持している。回転軸20の軸方向において、第1外輪31aと第1内輪31bとの間における両開口は、第1シール部材31eによって塞がれている。そして、第1外輪31aの内周面、第1内輪31bの外周面及び両第1シール部材31eによって囲まれた空間にグリース31gが封入されている。よって、第1転がり軸受31は、グリース31gが封入されたアンギュラ玉軸受である。
図3に示すように、回転軸20は、第2軸受ケース17内を通過する第2小径部20dと、第2小径部20dよりも電動モータ22寄りに設けられるとともに第2小径部20dよりも外径が大きい第2大径部20eと、回転軸20の径方向に延びて第2小径部20dと第2大径部20eとを繋ぐ円環状の第2段差部20fとを有する。
電動式ターボ機械10は、回転軸20の軸方向において回転軸20における第1転がり軸受31よりもインペラ21から遠い部位を回転可能に支持する第2転がり軸受32を備えている。第2転がり軸受32は、回転軸20の第2小径部20dと第2軸受ケース17との間に介在されている。
第2転がり軸受32は、第2外輪32aと第2内輪32bとの間に転動体である第2玉32c(第2ボール)が複数配置されることにより構成されており、複数の第2玉32cは第2保持部32dにより保持されている。第2外輪32aは第2軸受ケース17の内周面に対して圧入されているとともに、第2内輪32bは回転軸20の第2小径部20dに対して圧入されている。回転軸20の軸方向において、第2外輪32aと第2内輪32bとの間における両開口は、第2シール部材32eによって塞がれている。そして、第2外輪32aの内周面、第2内輪32bの外周面及び両第2シール部材32eによって囲まれた空間にグリース32gが封入されている。よって、第2転がり軸受32は、グリース32gが封入されたアンギュラ玉軸受である。
図2に示すように、第1軸受ケース16内において回転軸20の軸方向における第1転がり軸受31と第1シールプレート13との間には収容室33が設けられている。よって、収容室33は、ハウジング11内において回転軸20の軸方向におけるインペラ21と第1転がり軸受31との間に設けられている。第1軸受ケース16は、収容室33を区画する。収容室33には、円環状のワッシャ34及び予圧ばね35が収容されている。
予圧ばね35の軸方向一端は第1シールプレート13に当接するとともに、予圧ばね35の軸方向他端はワッシャ34を介して第1転がり軸受31の第1外輪31aの端面に当接している。予圧ばね35は、回転軸20の軸方向に圧縮された状態で第1シールプレート13とワッシャ34との間に配置されている。そして、予圧ばね35は、圧縮された予圧ばね35の原形状へ復帰しようとする力によって回転軸20の軸方向においてインペラ21とは反対側へ第1転がり軸受31を付勢している。よって、予圧ばね35は、第1転がり軸受31に対して回転軸20の軸方向に定圧予圧を付与する。予圧ばね35における第1転がり軸受31に作用する付勢力F1の方向は、回転軸20の軸方向においてインペラ21とは反対側に向いている。
予圧ばね35の付勢力F1は、ワッシャ34を介して第1外輪31aに伝達される。したがって、予圧ばね35は、第1外輪31aに対して定圧予圧を付与する。第1外輪31aに伝達された付勢力は、第1玉31cを介して第1内輪31bに伝達されて第1内輪31bが回転軸20の軸方向においてインペラ21とは反対側に押圧される。そして、第1内輪31bが回転軸20の第1段差部20cに当接するとともに、予圧ばね35の付勢力F1が第1内輪31bから回転軸20に伝達され、回転軸20が回転軸20の軸方向においてインペラ21とは反対側に向けて移動しようとする。
図3に示すように、回転軸20の第2段差部20fは、第2転がり軸受32の第2内輪32bに当接しており、第2玉32cは、第2内輪32bによって回転軸20に軸方向においてインペラ21とは反対側に押し付けられて、第2外輪32aを押圧する。そして、第2外輪32aは、第2玉32cに押し付けられることにより、第2軸受ケース17の係合部17aに当接している。
図1に示すように、コンプレッサハウジング15は、空気(新気)が吸入される吸入口15aと、吸入口15aに連通するとともにインペラ21が収容されたインペラ室15bと、インペラ21によって圧縮された空気が吐出される吐出室15cと、インペラ室15bと吐出室15cとを連通するディフューザ流路15dとを有している。そして、電動モータ22を駆動させて回転軸20を回転させるとインペラ21が回転し、その回転するインペラ21の遠心力によって吸入口15aから吸入された空気に速度エネルギーが与えられる。速度エネルギーが与えられて高速となった空気はインペラ21の出口に設けられたディフューザ流路15dにて減速され、流体の速度エネルギーが圧力エネルギーに変換される。そして、高圧となった空気は吐出室15cより吐出され、図示しないエンジンに供給される。
電動式ターボ機械10において、インペラ21の回転時には、インペラ21に、回転軸20の軸方向において第2転がり軸受32から第1転がり軸受31に向かう方向へ回転軸20を引っ張ろうとするスラスト力F2が発生する。スラスト力F2の方向は、予圧ばね35における第1転がり軸受31に作用する付勢力F1の方向とは反対方向である。第1転がり軸受31及び第2転がり軸受32は、回転軸20を介してスラスト力F2を受けながら回転軸20を回転可能に支持している。
図4に示すように、スラスト力F2は、インペラ21の回転数(回転軸20の回転数)が上昇するにつれて大きくなっていく。なお、スラスト力F2は、インペラ21の外径や電動式ターボ機械10に要求される目標過給圧などによって決まる。本実施形態では、予圧ばね35の付勢力F1は、スラスト力F2の最大値よりも大きい。ここで、スラスト力F2の最大値とは、電動式ターボ機械10に要求される目標過給圧の最大値、すなわち、インペラ21の回転数が最大回転数のときにインペラ21に発生するスラスト力F2の値である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ところで、電動式ターボ機械10においては、インペラ21通過後の空気は、インペラ21通過前の空気に比べて高温高圧になる。このため、回転軸20の軸方向において回転軸20における電動モータ22よりもインペラ21に近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受31は、第2転がり軸受32に比べて、圧縮後の空気による熱影響を受け易い。
本実施形態では、第1転がり軸受31に定圧予圧を付与する予圧ばね35を収容する収容室33を、ハウジング11内において回転軸20の軸方向におけるインペラ21と第1転がり軸受31との間に設けたので、第1転がり軸受31を、回転軸20の軸方向においてインペラ21に対して収容室33分だけ遠くに配置することができる。よって、ハウジング11内において回転軸20の軸方向におけるインペラ21と第1転がり軸受31との間に収容室33が設けられていない場合に比べて、第1転がり軸受31の圧縮後の空気による熱影響が低減される。
図5では、第1転がり軸受31に対して予圧ばね35の付勢力F1の方向に作用する荷重を、第1転がり軸受31に作用する正の荷重とし、第1転がり軸受31に対してスラスト力F2の方向に作用する荷重を、第1転がり軸受31に作用する負の荷重としている。図5に示すように、インペラ21(回転軸20)が回転しておらず、インペラ21にスラスト力F2が発生していないとき、第1転がり軸受31に作用する荷重は、予圧ばね35の付勢力F1に基づく荷重である。そして、インペラ21が回転して、インペラ21にスラスト力F2が発生すると、スラスト力F2の方向が、予圧ばね35における第1転がり軸受31に作用する付勢力F1の方向とは反対方向であるため、スラスト力F2と予圧ばね35の付勢力F1とが打ち消し合うことになる。インペラ21の回転数が上昇するにつれて、インペラ21に発生するスラスト力F2が大きくなっていくため、結果として、第1転がり軸受31に作用する荷重は減少していく。
ここで、予圧ばね35の付勢力F1は、インペラ21の最大回転時にインペラ21に発生するスラスト力F2よりも大きくなるように設定されているため、インペラ21の最大回転時においても、予圧ばね35の付勢力F1からスラスト力F2を差し引いた荷重が第1転がり軸受31に予圧として作用している。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)予圧ばね35を収容する収容室33を、ハウジング11内において回転軸20の軸方向におけるインペラ21と第1転がり軸受31との間に設けた。これによれば、第1転がり軸受31を、回転軸20の軸方向においてインペラ21に対して収容室33分だけ遠くすることができる。したがって、ハウジング11内において回転軸20の軸方向におけるインペラ21と第1転がり軸受31との間に収容室33が設けられていない場合に比べて、第1転がり軸受31の圧縮後の空気による熱影響を低減することができる。
(2)電動式ターボ機械10は、第1転がり軸受31を保持するとともに回転軸20との間に収容室33を区画する第1軸受ケース16を備える。予圧ばね35は、回転軸20の軸方向に変位可能に第1軸受ケース16に保持される第1外輪31aに対して定圧予圧を付与する。このような構成は、ハウジング11内において回転軸20の軸方向におけるインペラ21と第1転がり軸受31との間に収容室33を設ける構成として好適である。
(3)予圧ばね35の付勢力F1が、インペラ21の最大回転時にインペラ21に発生するスラスト力F2よりも大きい。これによれば、インペラ21の最大回転時においても、予圧ばね35によって、第1転がり軸受31に対して回転軸20の軸方向に予圧を付与することができる。
(4)本実施形態によれば、インペラ21が高速で回転しているときに予圧ばね35の付勢力F1にスラスト力F2が加算されて第1転がり軸受31に過度な予圧がかかってしまうことが防止される。第1転がり軸受31に過度な予圧がかかってしまうと、第1転がり軸受31の寿命低下や異常発熱、さらには、回転トルクの増大などを招いてしまうが、本実施形態ではそのような虞は無い。
(5)予圧ばね35は、電動式ターボ機械10において既存の構成であり、予圧ばね35を収容する収容室33は、電動式ターボ機械10において必要な構成である。本実施形態では、この既存の構成の配置を変更することにより、第1転がり軸受31の圧縮後の空気による熱影響を低減している。よって、例えば、第1転がり軸受31を冷却するための冷却構造をハウジング11に別途設けたりすることで、ハウジング11の構成が複雑化してしまうといったことが無く、簡素な構成で、第1転がり軸受31の圧縮後の空気による熱影響を低減することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、予圧ばね35の付勢力F1が、インペラ21の最大回転時にインペラ21に発生するスラスト力F2と同じであってもよいし、予圧ばね35の付勢力F1が、インペラ21の最大回転時にインペラ21に発生するスラスト力F2よりも小さくてもよい。
○ 実施形態において、第1転がり軸受31及び第2転がり軸受32は、ころ軸受であってもよい。
○ 実施形態において、電動式ターボ機械10は、例えば、空調装置の一部を構成するとともに流体としての冷媒を圧縮する電動圧縮機として用いられてもよい。
10…電動式ターボ機械、11…ハウジング、16…第1軸受ケース、20…回転軸、21…インペラ、22…電動モータ、31…第1転がり軸受、31a…外輪である第1外輪、32…第2転がり軸受、33…収容室、35…予圧ばね。

Claims (3)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジングに回転可能に支持される回転軸と、
    前記回転軸の軸方向の一端側に連結されるインペラと、
    前記ハウジングに収容されるとともに前記回転軸を回転させる電動モータと、
    前記回転軸の軸方向において前記回転軸における前記電動モータよりも前記インペラに近い部位を回転可能に支持する第1転がり軸受と、
    前記回転軸の軸方向において前記回転軸における前記第1転がり軸受よりも前記インペラから遠い部位を回転可能に支持する第2転がり軸受と、
    前記ハウジング内において前記回転軸の軸方向における前記インペラと前記第1転がり軸受との間に設けられる収容室と、
    前記収容室に収容されるとともに前記第1転がり軸受に対して前記回転軸の軸方向に定圧予圧を付与する予圧ばねと、を備えたことを特徴とする電動式ターボ機械。
  2. 前記第1転がり軸受を保持するとともに前記回転軸との間に前記収容室を区画する第1軸受ケースを備え、
    前記予圧ばねは、前記回転軸の軸方向に変位可能に前記第1軸受ケースに保持される外輪に対して定圧予圧を付与することを特徴とする請求項1に記載の電動式ターボ機械。
  3. 前記予圧ばねの付勢力は、前記インペラの最大回転時に該インペラに発生するスラスト力よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電動式ターボ機械。
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