JP2017210727A - 雨吹き飛ばし方法、及び、雨吹き飛ばし装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、雨が所定の領域に落下することを抑制するために雨を所定の領域外に効果的に吹き飛ばすことが可能で経済的な雨吹き飛ばし方法、及び、雨吹き飛ばし装置を提供するものである。
本発明に係る雨吹き飛ばし装置は、雨を落下させたくない領域の上方において、送風方向が上向きに向かい合うように設定された各第1送風機と、互いに向かい合う各第1送風機から互いに衝突するように送風された風により小さくなった雨粒を横方向に吹き飛ばす風を送風する第2送風機と、を備えたので、雨が所定の領域に落下することを抑制するために雨を所定の領域外に効果的に吹き飛ばすことが可能で経済的な雨吹き飛ばし装置を提供できる。
雨を落下させたくない領域が、真上から見て四角形の4角に位置するように配置された4本の柱配筋で囲まれた領域の下方であるコンクリート打設予定領域であり、4本の柱配筋の上部において、四角形の互いに対向する一対の辺を形成するように各第1送風機群が設けられるとともに、四角形の残りの一対の辺のうちの一方の一辺を形成するように各第1送風機群の端部側の上面に掛け渡されるように第2送風機群が設けられるか、あるいは、上記各第1送風機群の中央部側の上面に掛け渡されるように第2送風機群が設けられたので、コンクリートに雨が混入することを防止できて、コンクリートの性能を劣化させることなく、コンクリート打設作業を行うことが可能となる。
互いに向かい合う各送風機1;1から送風される風の送風方向1F;1Fは、水平面1Hに対する傾斜角度が所定角度θをなして上向きに傾斜するように設定される。即ち、各送風機1;1は回転翼(ファン)の回転中心軸が水平面1Hに対して所定角度θだけ傾くように所定の取付部に取付けられることで、互いに向かい合う各送風機1;1から送風される風の送風方向1F;1Fが、水平面1Hに対して所定角度θをなして上向きに傾斜するように設定される。
互いに向かい合う各送風機1;1は、例えば、雨を落下させたくない領域Xの上方における同一水平面1H上に配置されることが好ましいが、多少の高低差があるように配置されていても構わない。
別の送風機2は、互いに向かい合う各送風機1;1から送風される風が衝突する部位1E及び当該部位1Eの近傍に向けて当該部位1Eの横方向から風を送風可能な位置に設置される。別の送風機2は、互いに向かい合う各送風機1;1よりも上方に設置されることが好ましい。
即ち、4本の柱3;3…の上部において、四角形の互いに対向する一対の辺のうちの一方の辺を形成するように一方の第1送風機群1Aを設けるとともに、四角形の互いに対向する一対の辺のうちの他方の辺を形成するように他方の第1送風機群1Bを設ける。この際、一方の第1送風機群1Aの各第1送風機1;1…の送風方向1Fと他方の第1送風機群1Bの各第1送風機1;1…の送風方向1Fとが所定の角度α=180°−2θ°で交差するように設定される(図1参照)。
図1に示すように、所定角度θは、大きくするほど、互いに向かい合う各送風機1;1から送風される風の送風方向ベクトルF1;F1の合成ベクトル1Mが大きくなるので、雨を上方に舞い上がらせる効果が高くなると考えられるが、一方で、所定角度θが大きくなるほど、互いに向かい合う各送風機1;1から送風される風が衝突する部位1Eに届くまでの距離Yが長くなるため、送風機1として高出力のものが必要になると考えられる。
従って、互いに向かい合う各送風機1;1の対向間隔が短い場合には、所定角度θを大きくすることが好ましく、互いに向かい合う各送風機1;1の対向間隔が長い場合には、所定角度θを小さくすることが好ましい。
第2送風機群2Aは、第1送風機群1A;1Bと同様に、複数の第2送風機2;2…を設置可能に構成された上記設置部1Cと同様な設置部2Cに複数の第2送風機2;2…が設置されて構成される。
この場合、第2送風機群2Aからの風が、一方の第1送風機群1Aからの風と他方の第1送風機群1Bからの風とが衝突(交差)する部位1E及び当該部位1Eの近傍に送風されるように、第2送風機群2Aの送風方向を設定する。
尚、上記各第1送風機群1A;1Bの中央部側の上面に第2送風機群2Aを掛け渡すように設ける場合、2つの第2送風機群2A;2Aを背中合わせにして設ける(図2参照)。
即ち、雨が所定の領域に落下することを抑制するために雨を所定の領域外に効果的に吹き飛ばすことが可能で経済的な雨吹き飛ばし方法及び雨吹き飛ばし装置を実現できる。
即ち、建設途中の建物の一定領域での雨天時においてのコンクリート打設作業を可能とするために、建設途中の建物の柱配筋30の上部に上述した雨吹き飛ばし装置を構築する。
さらに、桁行方向1列目梁間方向3列目に位置する柱配筋30Gの上端と桁行方向1列目梁間方向4列目に位置する柱配筋30Hの上端とに第1送風機群1Aが掛け渡されるように設けられる。桁行方向2列目梁間方向3列目に位置する柱配筋30Iの上端と桁行方向2列目梁間方向4列目に位置する柱配筋30Jの上端とに第1送風機群1Bと第1送風機群1Aとが背中合わせの状態で掛け渡されるように設けられる。桁行方向3列目梁間方向3列目に位置する柱配筋30Kの上端と桁行方向3列目梁間方向4列目に位置する柱配筋30Lの上端とに第1送風機群1Bが掛け渡されるように設けられる。
また、地上において、設置部1Cに横一列に複数の第1送風機1;1…を並べて設置することで第1送風機群1A;1Bを組み立てるとともに、設置部2Cに横一列に複数の第2送風機2;2…を並べて設置することで第2送風機群2Aを組み立てた後に、これら第1送風機群1A;1B、第2送風機群2Aをクレーン等により持ち上げて柱配筋30の上部に設置すればよい。
さらに、梁間方向の両方の端部側において互いに向かい合う各送風機1;1からの風が衝突することで空気を掻き回しながら空気及び雨粒を舞い上がらせて雨粒を小さくするとともに、当該小さくなった雨粒、及び、梁間方向中央部で背中合わせに配置された各第2送風機群2Aにより梁間方向両端部方向に吹き飛ばされてきた雨粒を、梁間方向2列目に位置する柱配筋30B;30D;30Fの上部及び梁間方向2列目に位置する柱配筋30G;30I;30Kの上部に設置された各第2送風機群2Aの第2送風機2;2…からの風でさらに梁間方向両端部方向に吹き飛ばす。
Claims (3)
- 雨を落下させたくない領域の上方に、送風方向が上向きに向かい合うように各第1送風機を対向させ、互いに向かい合う各第1送風機から送風された風を衝突させることで空気を掻き回しながら空気及び雨粒を舞い上がらせて雨粒を小さくする第1ステップと、
第1ステップで小さくした雨粒に第2送風機からの風を衝突させて雨粒を横方向に飛ばす第2ステップと、
を備えたことを特徴とする雨吹き飛ばし方法。 - 雨を落下させたくない領域の上方において、送風方向が上向きに向かい合うように設定された各第1送風機と、
互いに向かい合う各第1送風機から互いに衝突するように送風された風により小さくなった雨粒を横方向に吹き飛ばす風を送風する第2送風機と、
を備えたことを特徴とする雨吹き飛ばし装置。 - 雨を落下させたくない領域が、真上から見て四角形の4角に位置するように配置された4本の柱配筋で囲まれた領域の下方であるコンクリート打設予定領域であり、
4本の柱配筋の上部において、四角形の互いに対向する一対の辺を形成するように各第1送風機群が設けられるとともに、四角形の残りの一対の辺のうちの一方の一辺を形成するように各第1送風機群の端部側の上面に掛け渡されるように第2送風機群が設けられるか、あるいは、上記各第1送風機群の中央部側の上面に掛け渡されるように第2送風機群が設けられたことを特徴とする請求項2に記載の雨吹き飛ばし装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018066240A (ja) * | 2016-10-21 | 2018-04-26 | 株式会社熊谷組 | 雨吹き飛ばし方法、及び、雨吹き飛ばし装置 |
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-
2016
- 2016-05-23 JP JP2016102571A patent/JP6833347B2/ja active Active
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