JP2017210115A - 車両用表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】 外部機器との通信に異常が発生した場合に、表示されている情報が最新情報と異なる可能性があることを認識できる車両用表示装置を提供する。【解決手段】 車両用表示装置１００は、持ち運び可能な外部機器２００と通信可能とし、外部機器２００から送られてくる外部機器情報Ｄ２を入力可能とする接続手段１２０と、外部機器情報Ｄ２に基づく外部機器表示情報Ｐ１と、車両情報を含む各種情報Ｐ２と、を表示する表示手段１３０と、接続手段１２０と表示手段１３０とを動作させる制御手段１１０と、を備え、外部機器情報Ｄ２は、外部機器情報Ｄ２の項目ごとに有効時間Ｔを有し、制御手段１１０は、表示手段１３０に、外部機器表示情報Ｐ１を表示させ、外部機器情報Ｄ２が前記有効時間Ｔ内に得られなかった場合に、通信エラーを示す表示をさせる。【選択図】図７

Description

本発明は、車両情報を表示する車両用表示装置に関するものである。

従来、車両用表示装置は、液晶パネル等からなる画像表示装置と、この画像表示装置に走行情報を表示させるためのマイクロコンピュータや描画処理手段（描画ＬＳＩや画像メモリ等の画像記憶手段）を含む制御手段とを備えるものがあり、例えば、特許文献１に開示されるように、速度計などのメーター画像を表示させるものが提案されている。

また、上述したメーター画像の他にも、携帯電話など車載機器以外の外部機器からの情報を表示させるものが提案されており、例えば、特許文献２に開示されている。

特開２００４−１５７４３４号公報 特開２００３−２４４３４３号公報

しかしながら、外部機器との通信確立後に車両用表示装置と外部機器との通信に異常が発生した場合、車両用表示装置に表示されている外部機器に関する情報が更新されないため、車両の運転者が車両用表示装置に表示されている情報に変化がなく最新情報と異なる可能性があることを認識できない虞があった。

本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、外部機器との通信に異常が発生した場合に、表示されている情報が最新情報と異なる可能性があることを認識できる車両用表示装置を提供することを目的とする。

本発明に係る車両用表示装置１００は、持ち運び可能な外部機器２００と通信可能とし、外部機器２００から送られてくる外部機器情報Ｄ２を入力可能とする接続手段１２０と、外部機器情報Ｄ２に基づく外部機器表示情報Ｐ１と、車両情報を含む各種情報Ｐ２と、を表示する表示手段１３０と、接続手段１２０と表示手段１３０とを動作させる制御手段１１０と、を備え、外部機器情報Ｄ２は、外部機器情報Ｄ２の項目ごとに有効時間Ｔを有し、制御手段１１０は、表示手段１３０に、外部機器表示情報Ｐ１を表示させ、外部機器情報Ｄ２が前記有効時間Ｔ内に得られなかった場合に、通信エラーを示す表示をさせることを特徴とする。

制御手段１１０は、通信エラーを示す表示として、記号Ｃ１とともに、外部機器表示情報Ｐ１を表示させることを特徴とする。

制御手段１１０は、通信エラーを示す表示として、文字列Ｃ２とともに、外部機器表示情報Ｐ１を表示させることを特徴とする。

制御手段１１０は、通信エラーを示す表示として、外部機器表示情報Ｐ１の表示色を変更させることを特徴とする。

有効時間Ｔは、外部機器２００の制御手段２１０によって変更されることを特徴とする。

本発明によれば、外部機器との通信に異常が発生した場合に、表示されている情報が最新情報と異なることを認識できる車両用表示装置を提供することができる。

本発明の第１実施形態を示す車両用表示装置と外部機器の全体図。 同実施形態の車両用表示装置と外部機器の主要ブロック図。 同実施形態の車両用表示装置の各種情報の表示例を示す図。 同実施形態の車両用表示装置の外部機器表示情報表示例１を示す図。 同実施形態の車両用表示装置の外部機器表示情報表示例２を示す図。 同実施形態の通信のタイムアウトに関するタイムチャート。 図４においてタイムアウトが発生した場合の表示例を示す図。 図５においてタイムアウトが発生した場合の表示例を示す図。 第２実施形態の図４においてタイムアウトが発生した場合の表示例を示す図。 第２実施形態の図５においてタイムアウトが発生した場合の表示例を示す図。 第３実施形態の図４においてタイムアウトが発生した場合の表示例を示す図。 第１実施形態の外部機器情報の項目に基づく表示像を決定する処理フロー図。 図４においてタイムアウトが発生した場合の表示例を示す図。

以下、本発明が自動車の車載計器として適用された実施の形態について添付図面を用いて説明する。

車載計器（車両用表示装置）１００は、制御手段１１０と、接続手段１２０と、表示手段１３０と、を備えてなる。これらの構成は、回路基板や配線等を介して電気的に接続されており、合成樹脂からなるケースに保持され、車両利用者が運転中に確認しやすいように車両前方のインストルメントパネルに設けられる（図１，図２参照）。

制御手段１１０は、車速演算処理などの所定プログラムや各種データの格納、演算時の記憶領域などに用いるＲＯＭ１１１やＲＡＭ１１２等の記憶部と、前記所定プログラムに従って演算処理するためのＣＰＵ１１３と、入出力（Ｉ／Ｏ）インタフェース１１４と、表示手段１３０に表示するための画像を描画処理するグラフィックコントローラやグラフィックメモリからなる描画回路１１５とを設けてなり、各構成が内部バスにて接続されたマイクロコンピュータを適用でき、車両の各種センサに基づく車両情報を、専用ケーブルを介して入力し、これらの信号に応じて表示手段１３０を制御するための制御信号を生成し出力する。なお、ＲＯＭ１１１には、描画用プログラムや表示手段１３０に出力するための画像やフォントなどに関する各種表示用データが格納されている。

また、制御手段１１０は、車載計器１００とは別に車載されたＥＣＵ３００等の他のユニットとシリアル通信可能なケーブルで接続されており、該ユニットからの情報を第１の通信インタフェース１１６を介して入力できる。この場合、ＥＣＵ３００は、ギアポジション検出部、方向指示器、前照灯機器、ドア開閉センサ、車速センサ等の各種センサなどから、車両の状態に関する情報（車両情報）Ｄ１を入力し、該通信によって車載計器１００の制御手段１１０へ送信できるように構成されている。

車載計器１００は接続手段１２０を備えている。車両とは独立したスマートフォンなどの外部機器２００は、制御手段２１０と接続手段２２０と表示手段２３０を備えている。車載計器１００と外部機器２００は、近距離電波送受信機能を備えた接続手段１２０，２２０によって通信の接続動作が行われた後に、互いを接続する。

接続手段１２０は、第２の通信インタフェース１２１を備えており、例えばＷｉ−ＦｉやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等によって外部機器２００から受信したコンテンツ情報（外部機器情報）Ｄ２を制御手段１１０へ送信できるように構成されている。コンテンツ情報Ｄ２の例としては、経路誘導情報や、音楽情報などが挙げられる。

車載計器１００は表示手段１３０を備えている。表示手段１３０は、マトリックス状に複数の画素が形成されている液晶表示パネル（ＬＣＤ）１３１とこの液晶表示パネル１３１を透過照明するバックライト（ＬＥＤ）１３２とが適用できる。この場合、液晶表示パネル１３１は、薄膜トランジスタ（ＴＦＴ）を用いて駆動される型のアクティブマトリックス方式であり、制御手段１１０の描画回路１１５によって生成された描画データに基づいて、画素毎に透過／不透過を切り換えて表示像（画像）を形成する。

また、液晶表示パネル１３１は、偏光膜と透明電極とを備えた一対の透光性基板間に液晶を封入してなる液晶表示素子や駆動ドライバを設けてなり、その表示面が車両利用者から視認できるように車両利用者に対向する位置や角度にて設けられる。

バックライト１３２は、発光ダイオードからなる光源を用いてなり、液晶表示パネル１３１の表示面の反対側に設けられる。この場合、バックライト１３２は、前記回路基板上に設けられるＬＥＤチップ素子を適用でき、制御手段１１０からの制御信号に応じて、出力輝度を変更できるように回路構成されている。なお、バックライト１３２は、ライトガイドを用いたエッジライト方式であってもよい。また、液晶表示パネル１３１の背面側に拡散板などを介在させて、バックライト１３２からの照明光を斑無く液晶表示パネル１面に照射することもできる。なお、表示手段１３０は、例えば、有機ＥＬパネルなどの自発光型の表示デバイスを適用することもできる。

制御手段１１０は、車両速度や走行距離、残容量、警報など所望の車両情報Ｄ１と、コンテンツ情報Ｄ２と、車載計器１００に設けられたスイッチなどのユーザー操作などによって決定される表示条件に従って表示画像を形成する。制御手段１１０によって、コンテンツ情報Ｄ２は外部機器表示情報Ｐ１に、車両情報Ｄ１は各種情報Ｐ２に変換されている（図２，図３参照）。

制御手段１１０は、外部機器２００との間で接続が確立すると、図４，図５に示すように、外部機器表示情報Ｐ１を液晶表示パネル１３１の表示領域１３１ａに表示させる。この他に現在時刻などが表示されていてもよい。制御手段１１０は、表示領域１３１ａを、定期的に、または外部機器表示情報Ｐ１や各種情報Ｐ２が更新されることによって更新する。

外来ノイズ等により車載計器１００と外部機器２００との間で通信エラーが発生した場合、または外部機器２００からのコンテンツ情報Ｄ２の受信が停止した場合、外部機器表示情報Ｐ１の示す内容が更新されなくなる。例えば、図４，図５に示す表示状態から変更がなされない状態が続く。

一方で制御手段１１０は、コンテンツ情報Ｄ２を受信後、コンテンツ情報Ｄ２の受信後の経過時間を測定する。コンテンツ情報Ｄ２にはコンテンツ情報のタイムアウト時間（有効時間）Ｔが含まれている。コンテンツ情報Ｄ２のタイムアウトが発生した（情報の有効時間Ｔ内に次のコンテンツ情報Ｄ２が受信できない）場合、コンテンツ情報Ｄ２に対して通信エラーが発生したと判定する（図６参照）。制御手段１１０は、通信エラーと判定した場合、例えば、図７、図８に示すように、通信エラーを示すアイコン（記号）Ｃ１を、表示するように液晶表示パネル１３１を制御する。なお、情報のタイムアウト時間Ｔは、コンテンツ情報Ｄ２の項目ごとに設けることができる。

アイコンＣ１が表示されることによって、ユーザーは通信のタイムアウトが発生したことを認識することができる。

また、制御手段１１０は、通信エラーと判定した場合に、例えば、図９，図１０に示すように、ユーザーにエラー発生またはエラー内容を報知したり対処方法を示す文字列Ｃ２を表示するように液晶表示パネル１３１を制御する。このとき、外部機器表示情報Ｐ１に関する文字情報が表示されている場合、外部機器表示情報Ｐ１の文字情報と置き換えるようにしても良い。ユーザーが車載計器１００に接続されたスイッチ等を操作することによって、制御手段１１０が、図９と図７、または図１０と図８に示す表示を切り替えるよう液晶表示パネル１３１を制御するようにしても良い。

また、制御手段１１０は、通信エラーと判定した場合に、例えば、図４の状態から、図１１に示すように、外部機器表示情報Ｐ１に関する表示色を変更するように液晶表示パネル１３１を制御することができる。表示色を変更することによって、ユーザーは通信のタイムアウトが発生したことを認識することができる。

次に、コンテンツ情報（外部機器情報）Ｄ２の項目に基づいて表示像を決定するまでの処理を、図１２に示すフローチャートを参照して説明する。

制御手段１１０は、車両のＩＧＮもしくはＡＣＣがオン、かつ外部機器２００と接続できた、もしくは接続後エラーが発生し再接続できたときに定期的に以下の処理を行う。

制御手段１１０は、外部機器２００からコンテンツ情報Ｄ２を受信できている否かを判定処理（ステップＳ１）し、この判定によって、外部機器２００からコンテンツ情報Ｄ２を受信できていない場合（ステップＳ１：Ｎｏ）、ステップＳ３に進む。コンテンツ情報Ｄ２を受信した場合（ステップＳ１：Ｙｅｓ）、制御手段１１０は、コンテンツ情報Ｄ２に含まれるタイムアウト時間Ｔを設定して、コンテンツ情報Ｄ２受信後の経過時間の測定を開始（ステップＳ２）する。タイムアウト時間Ｔは、予め外部機器２００によってコンテンツ情報Ｄ２ごとに関連付けて格納され、例えば図４で示す経路案内では数秒、図５で示すオーディオ情報では数分に設定される。

タイムアウトが発生した場合（ステップＳ３：Ｙｅｓ)、制御手段１１０は、例えば図７，図９に示すようにアイコンＣ１、コンテンツ情報Ｄ２に基づく外部機器表示情報Ｐ１、文字列Ｃ２を表示するように液晶表示パネル１３１を制御（ステップＳ４）する。

タイムアウトが発生していない場合（ステップＳ３：Ｎｏ）、制御手段１１０は、例えば図４,図５に示すようにコンテンツ情報Ｄ２に基づく外部機器表示情報Ｐ１を表示するように液晶表示パネル１３１を制御（ステップＳ５）する。なお、コンテンツ情報Ｄ２を１度も受信していない場合は、制御手段１１０は、外部機器表示情報Ｐ１の表示領域を空白、別の表示（例えば図３と同様に各種情報Ｐ２を表示）または未受信であることを示す表示とするよう制御することができる。

以上の処理を繰り返すことによって、外部機器との通信に異常が発生した場合に、通常時の表示様態から表示変化するため、ユーザーによって表示されている情報が最新情報と異なる可能性があることを認識できる車両用表示装置となる。

また、制御手段１１０が、アイコンＣ１を表示するように表示手段１３０を制御することによって、ユーザーは車載計器１００と外部機器２００との間で、通信のタイムアウトが発生したことを認識することができる。

制御手段１１０が、文字列Ｃ２を表示するように表示手段１３０を制御することによって、ユーザーはエラーの発生、エラーの内容または対処方法などを認識することができる。

コンテンツ情報Ｄ２に含まれるタイムアウト時間Ｔを用いることによって、各項目の更新周期に合わせた適切なタイムアウト時間Ｔとすることができるため、ユーザーは更新周期が早い項目についてタイムアウトが発生したことを、速やかに認識することができる。外部機器２００の制御手段２１０は、コンテンツ情報Ｄ２の項目や用途に応じてタイムアウト時間Ｔを予め設定する。例えば、外部機器２００と車両用表示装置１００とが、コンテンツ情報Ｄ２にタイムアウト時間Ｔが付与された状態で情報をやり取りしてもよいし、外部機器２００のアプリケーションソフトをユーザーが操作することで表示項目ごとにタイムアウト時間Ｔをカスタマイズすることもできる。なお、表示変更の周期やタイミングが短いものほど、タイムアウト時間Ｔを小さく設定することによって、誤認識が生じる可能性が小さい最適な異常判定ができ、各情報を信頼性高く表示出力できる。

本発明は、上記実施形態に限定するものではなく、種々の変形が可能である。例えば、通信エラーを示す表示として上述実施形態では、通信エラーを示すアイコンを表示、外部機器表示情報の表示色の変更、通信エラーを示す文字列の追加表示を例示したが、外部機器表示情報の点滅表示や、通信エラーと判定したコンテンツ情報に対応する外部機器表示情報の文字列の表示サイズを小さくするなどの方法によっても、同様の効果が期待できる。

上述実施形態では、車載計器１００と外部機器２００を、近距離電波送受信機能で接続する場合を例示したが、ケーブルなどで接続しても同様の効果が期待できる。

また、上述実施形態では、例えばユーザーが車載計器１００に接続されたスイッチ等を操作することによって図７と図９または図８と図１０の切り替えを行うこととしたが、制御手段１１０は、車両が走行中は図７または図８、停車時は図９または図１０を表示するように表示手段１３０を制御することができる。このような制御を行うことによって、ユーザー操作が可能になった時点で対処方法を示すことができる。

また、一定時間経過後に制御手段１１０は図７から図９または図８から図１０に表示を切り替えるよう表示手段１３０を制御する構成としても差し支えない。

また、図１３に示すように、制御手段１１０が、アイコンＣ１、文字列Ｃ２を表示し、外部機器表示情報Ｐ１の色を変更するなど、上述のエラー表示を組み合わせることによって、ユーザーが通信のタイムアウトが発生したことをさらに認識しやすくなる効果が期待できる。

本発明の車両用表示装置は、自動車用のコンビネーションメーターに好適である。

１００ 車両用表示装置（車載計器）
１１０ 制御手段
１１１ ＲＯＭ
１１２ ＲＡＭ
１１３ ＣＰＵ
１１４ 入出力インタフェース
１１５ 描画回路
１１６ 第１の通信インタフェース
１２０ 接続手段
１２１ 第２の通信インタフェース
１３０ 表示手段
１３１ ＬＣＤ（液晶表示パネル）
１３１ａ 表示領域
１３２ ＬＥＤ（バックライト）
２００ 外部機器
２１０ 制御手段
２２０ 接続手段
３００ ＥＣＵ
Ｃ１ アイコン（記号）
Ｃ２ 文字列
Ｄ１ 車両情報
Ｄ２ コンテンツ情報（外部機器情報）
Ｐ１ 外部機器表示情報
Ｐ２ 各種情報
Ｔ タイムアウト時間（有効時間）

Claims (5)

1. 持ち運び可能な外部機器と通信可能とし、前記外部機器から送られてくる外部機器情報を入力可能とする接続手段と、
   前記外部機器情報に基づく外部機器表示情報と、車両情報を含む各種情報と、を表示する表示手段と、
   前記接続手段と前記表示手段とを動作させる制御手段と、を備え、
   前記外部機器情報は、前記外部機器情報の項目ごとに有効時間を有し、
   前記制御手段は、前記表示手段に、前記外部機器表示情報を表示させ、
   前記外部機器情報が前記有効時間内に得られなかった場合に、
   通信エラーを示す表示をさせること
   を特徴とする車両用表示装置。
2. 前記制御手段は、前記通信エラーを示す表示として、記号とともに、前記外部機器表示情報を表示させることを特徴とする請求項１に記載の車両用表示装置。
3. 前記制御手段は、前記通信エラーを示す表示として、文字列とともに、前記外部機器表示情報を表示させることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の車両用表示装置。
4. 前記制御手段は、前記通信エラーを示す表示として、前記外部機器表示情報の表示色を変更することを特徴とする請求項１乃至請求項３に記載の車両用表示装置。
5. 前記有効時間は、前記外部機器の制御手段によって変更されることを特徴とする請求項１乃至請求項４に記載の車両用表示装置と接続される外部機器。
   
   

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