JP2017209368A - アダプタ、及びアダプタ付バレル - Google Patents

アダプタ、及びアダプタ付バレル Download PDF

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弘 谷口
Hiroshi Taniguchi
弘 谷口
隆行 千田
Takayuki Senda
隆行 千田
松本 一平
Ippei Matsumoto
一平 松本
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Daiichi Sankyo Co Ltd
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Abstract

【課題】バレルの先端部をより高い保持力で保持することができるアダプタ及び該アダプタを備えたアダプタ付きバレルを提供することを課題とする。【解決手段】シリンジ用のバレルの先端部に医療用器具を取り付けるアダプタ1において、協働してバレルの先端部を保持し、且つバレルの先端部の外面に沿う周方向に間隔を空けて配置される複数の保持部3を備え、該保持部は、バレルの先端部に当接する当接部と、バレルの先端部の径方向における該当接部の外側に連設される基端部とを有し、当接部は、前記周方向及び前記径方向に直交する中心線方向の厚みが該基端部の該中心線方向での厚みよりも大きくなるように形成され、且つバレルの先端部を該当接部の先端部側に案内する案内面を有するアダプタ及び該アダプタを備えるアダプタ付バレルである。【選択図】図2

Description

本発明は、シリンジ用のバレルの先端部に医療用器具を取り付けるためのアダプタ、及びアダプタ付バレルに関する。
従来から、シリンジを構成するバレルの先端部に注射針や点滴回路等の医療用器具が取り付けられることがある。このとき、バレルの先端部に医療用器具を取り付けるためのアダプタが用いられている。
シリンジ用のバレル50は、図13に示すように、筒状のバレル本体部500と、該バレル本体部500の一方の開口端から延出するノズル部501であって、該バレル本体部500よりも小径であるノズル部501とを有する。すなわち、バレル50の先端部とは、ノズル部501である。
アダプタは、図14、図15に示すように、互いに協働してバレル50の先端部を保持する複数の保持部60であって、バレル50の先端部の外面に沿う周方向に間隔を空けて配置される複数の保持部60を備えている(例えば、特許文献1参照)。
保持部60は、図15に示すように、バレル50の先端部に当接する当接部600と、バレル50の先端部の径方向において該当接部600の外側に連設される基端部601とを有する。そして、保持部60は、全体の厚み(バレル50の中心線方向における厚み)が同一となっている。すなわち、当接部600の厚みと基端部601の厚みとは、同一である。
かかるアダプタ6をバレル50の先端部に取り付ける場合、バレル50の先端部が各保持部60の間に圧入される。これに伴い、互いに厚みが同一である当接部600と基端部601とが、バレル50の先端部によって径外方向に押し広げられるように変形する。これにより、アダプタ6では、当接部600がバレル50の先端部に圧接し、各保持部60がバレル50の先端部を保持した状態になる。
また、アダプタ6には、図16、図17に示すように、当接部600の前記周方向における中央部の厚みと基端部601の厚みとが同一となるように形成された保持部60を備えるものも提供されている。
かかるアダプタ6においても、バレル50の先端部が各保持部60の間に圧入されると、基端部601と前記周方向における保持部60の中央部とがバレル50の先端部によって径外方向に押し広げられて変形する。そのため、前記アダプタ6においても、各保持部60の当接部600がバレル50の先端部に圧接し、これにより、各保持部60がバレル50の先端部を保持した状態になる。
このように、上述のアダプタ6は、何れも、バレル50の先端部からの外力に対する保持部60の反力によってバレル50の先端部を保持している。
特表2012−515582号公報
ところで、この種のアダプタ6には、例えば、バレル50の先端部への取付時やバレル50の先端部と医療用器具とを接続している使用時において、バレル50の先端部に対する姿勢や取付位置をより確実に維持できるようにすべく、バレル50の先端部に対する保持力を更に高めることが求められている。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、バレルの先端部をより高い保持力で保持することができるアダプタを提供することを課題とする。また、本発明は、アダプタがバレルの先端部をより高い保持力で保持することができるアダプタ付バレルを提供することを課題とする。
本発明のアダプタは、
シリンジ用のバレルの先端部に医療用器具を取り付けるためのアダプタにおいて、
互いに協働して前記バレルの先端部を保持する複数の保持部であって、前記バレルの先端部の外面に沿う周方向に間隔を空けて配置される複数の保持部を備え、
該保持部は、
前記バレルの先端部に当接する当接部と、
前記バレルの先端部の径方向における該当接部の外側に連設される基端部とを有し、
前記当接部は、前記周方向及び前記径方向のそれぞれに直交する中心線方向での厚みが該基端部の該中心線方向での厚みよりも大きくなるように形成されるとともに、前記バレルの先端部を該当接部の先端部側に案内する案内面を有する。
上記構成のアダプタによれば、基端部が前記径方向で当接部の外側に連設されるため、案内面によって中心側に案内されたバレルの先端部が各保持部の間に圧入されると、当接部及び基端部のそれぞれが該バレルの先端部によって前記径方向における外側に向けて押圧される。
また、前記アダプタでは、当接部が該基端部よりも厚く形成されるため、当接部の剛性が基端部の剛性よりも高まる(すなわち、基端部の剛性が当接部の剛性よりも低くなる)。従って、当接部及び基端部のそれぞれがバレルの先端部によって押圧されたときに基端部が優先的に変形するため、当接部の変形が抑えられる。これにより、前記アダプタでは、芯出しされたバレルの先端部を変形が抑えられた当接部によって保持することができるため、該バレルの先端部に対して十分な保持力を作用させることができる。
本発明のアダプタにおいて、前記当接部は、
前記周方向における中央部に位置する本体部と、
前記周方向における該本体部の両側に位置する一対の補助部とを有し、
前記本体部の前記中心線方向での厚みは、該補助部の前記中心線方向での厚みよりも大きくてもよい。
上記構成のアダプタによれば、当接部が前記周方向における本体部の両側に位置する一対の補助部を有するため、本体部に加えて補助部もバレルの先端部に圧接する。従って、前記アダプタでは、保持部がバレルの先端部に圧接する領域をより広くすることができ、これにより、バレルの先端部に対する保持力をより高めることができる。
また、前記アダプタでは、本体部が補助部よりも厚いため、当接部がバレルの先端部によって押圧されたときに補助部が本体部よりも変形し易くなる。従って、前記アダプタでは、本体部及び補助部全体がバレルの先端部に圧接し易くなるため、バレルの先端部をより適正に保持することができる。
本発明のアダプタにおいて、前記当接部の周方向における幅は、
前記基端部の周方向における幅よりも広くてもよい。
上記構成のアダプタによれば、前記周方向において、当接部の幅が基端部の幅よりも広いため、当接部の一部が基端部よりも外側に位置する。そのため、当接部がバレルの先端部によって押圧されたときに前記当接部の一部が該バレルの先端部の形状に沿って変形し易くなる。これにより、当接部全体がバレルの先端部に圧接し易くなるため、バレルの先端部をより適正に保持することができる。
本発明のアダプタにおいて、前記当接部は、前記基端部よりも前記中心線方向での厚みが大きい本体部を有し、
該本体部は、前記径方向における前記基端部の内側に連設され、
前記周方向における前記本体部の幅は、前記周方向における前記基端部の幅と同一又は略同一であってもよい。
上記構成のアダプタによれば、当接部の本体部が前記径方向における基端部の内側に連設されるため、該本体部がバレルの先端部に対して直接的に圧接する。
前記アダプタでは、本体部が基端部よりも厚いため、本体部及び基端部のそれぞれがバレルの先端部によって押圧されたときに基端部を優先的に変形させることで、本体部の変形を抑えることができ、これにより、バレルの先端部に対して十分な保持力を作用させることができる。
また、前記アダプタでは、前記周方向における本体部の幅と、前記周方向における基端部の幅とが同一又は略同一であるため、本体部全体の変形を抑えることができる。
本発明のアダプタ付バレルは、
シリンジ用のバレルと、
該バレルの先端部に取り付けられる上記何れかのアダプタとを備える。
上記構成のアダプタ付バレルによれば、基端部が前記径方向で当接部の外側に連設されるため、バレルの先端部が各保持部の間に圧入されると、当接部及び基端部のそれぞれが該バレルの先端部によって前記径方向外方向に向けて押圧される。
また、前記アダプタでは、当接部が該基端部よりも厚く形成されるため、当接部の剛性が基端部の剛性よりも高まる(すなわち、基端部の剛性が当接部の剛性よりも低くなる)。従って、当接部及び基端部のそれぞれがバレルの先端部によって押圧されたときに、基端部が優先的に変形するため、当接部の変形が抑えられる。これにより、前記アダプタでは、芯出しされたバレルの先端部を変形が抑えられた当接部によって保持することができるため、該バレルの先端部に対して十分な保持力を作用させることができる。
以上のように、本発明のアダプタによれば、バレルの先端部をより高い保持力で保持することができるという優れた効果を奏し得る。また、本発明のアダプタ付バレルによれば、アダプタがバレルの先端部をより高い保持力で保持することができるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るアダプタの接続部側の斜視図である。 図2は、同実施形態に係るアダプタの保持部側の斜視図である。 図3は、同実施形態に係るアダプタの底面図である。 図4は、同実施形態に係るアダプタの断面図であって、図3のIV−IV線における断面図である。 図5は、同実施形態に係るアダプタの説明図であって、保持部の間にバレルの先端部を圧入する前の状態の説明図である。 図6は、同実施形態に係るアダプタの説明図であって、保持部の間にバレルの先端部を圧入している状態の説明図である。 図7は、同実施形態に係るアダプタの説明図であって、保持部の間にバレルの先端部を完全に圧入した状態の説明図である。 図8は、本発明の他実施形態に係るアダプタの説明図である。 図9は、本発明の別の実施形態に係るアダプタの説明図である。 図10は、本発明のさらに別の実施形態に係るアダプタの説明図である。 図11は、本発明のさらに別の実施形態に係るアダプタの説明図である。 図12は、本発明のさらに別の実施形態に係るアダプタの説明図である。 図13は、シリンジの概要図である。 図14は、従来のアダプタの説明図であって、バレルの先端部に取り付けた状態の説明図である。 図15は、従来のアダプタの底面図である。 図16は、従来の別のアダプタの保持部側の斜視図である。 図17は、従来の別のアダプタの説明図であって、バレルの先端部に取り付けた状態の説明図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるアダプタについて、添付図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係るアダプタは、シリンジ用のバレルの先端部と、注射針や点滴回路等の医療用器具とを接続するためのものである。
まず、アダプタを取り付ける対象とするバレルについて説明する。バレル50は、図13に示すように、筒状のバレル本体部500と、該バレル本体部500の一方の開口端から延出するノズル部501とを有する。また、バレル50は、バレル本体部500の他方の開口端全周から径方向における外側に突出する鍔部502を有する。
バレル本体部500は、内部に薬液等が充填される空間を有する。そして、ノズル部501は、バレル本体部500内の薬液等を流通させることができるように構成されている。より具体的に説明する。ノズル部501は、筒状であり且つ内部がバレル本体部500の内部と連通するノズル本体部501aを有する。また、ノズル部501は、バレル本体部500の一方の開口端とノズル本体部501aとにつながる縮径部501bを有する。
ノズル本体部501aの外径は、バレル本体部500の外径よりも小さい。そして、ノズル本体部501aは、筒状であり且つ中心線方向における一端から他端にかけて外径が徐々に大きくなるテーパー部501cと、該テーパー部501cの他端に連続し且つ該テーパー部501cよりも外径が小さい小径部501dとを有する。そのため、ノズル本体部501aでは、テーパー部501cと、小径部501dとの境目には、段差が形成されている。
縮径部501bは、バレル本体部500の一方の開口端と、小径部501dとに連続する。そのため、縮径部501bでは、バレル本体部500の一方の開口端側から小径部501d側になるにつれて、外径が小さくなっている。
なお、本実施形態に係るバレル50は、シリンジ5を構成するためのものである。そして、本実施形態に係るバレル50を備えるシリンジ5は、バレル本体部500の内部に配置され且つバレル本体部500の内周面全周に亘って密接するガスケット51と、棒状であり且つ長手方向における一端に該ガスケット51が固定されているロッド52とを備えている。また、シリンジ5は、バレル本体部500の他方の開口端側に外嵌される支持部材53を備えている。
そのため、シリンジ5では、使用者が支持部材53に指を掛けた状態でロッド52の長手方向における他端を押し込むと、該ロッド52によってガスケット51がバレル本体部500の一方の開口端側に押される。そして、ガスケット51がバレル本体部500の一方の開口端側に移動するに伴い、バレル本体部500内の薬液等がノズル部501から外部に押し出される。
アダプタは、図1、及び図2に示すように、筒状の外壁部2と、該外壁部2の内周面に沿う周方向に間隔を空けて配置される複数(本実施形態では、4つ)の保持部3と、前記外壁部2に医療用器具を接続するための接続部4とを備えている。なお、本実施形態において、バレル50の先端部とは、ノズル部501のことである。
外壁部2は、円筒状の外壁部本体20と、該外壁部本体20の外周面に形成される複数の凸条21とを有する。
外壁部本体20の内周面には、保持部3が連設されている。そして、複数の凸条21のそれぞれは、外壁部本体20の中心線方向(以下、単に中心線方向という)に沿って延びるとともに、外壁部本体20の中心線を中心とする周方向(以下、単に周方向という)で互いに間隔を空けて並んでいる。
保持部3は、図3、及び図4に示すように、外壁部本体20の径方向(以下、単に径方向という)においてノズル部501に当接する当接部30と、該径方向において当接部30の外側に連設される基端部31とを有する。
当接部30は、前記周方向における中央部に位置する本体部300と(図3参照)、前記周方向において該本体部300の両側に位置する一対の補助部301と、ノズル部501を該当接部30の先端部側に案内する案内面302を有する。
本体部300は、図4に示すように、前記径方向で基端部31に連続し且つ前記中心線方向での厚みが基端部31よりも大きい難変形部303と、前記径方向において該難変形部303よりも内側に位置する圧接部304とを有する。
難変形部303は、前記中心線方向での厚みが全体に亘って一定である。そして、難変形部303は、前記中心線方向で外壁部2の内側に向くように形成される内底面303aであって、前記径方向に広がる内底面303aと、前記中心線方向で外壁部2の外側に向くように形成される外底面303bであって、前記径方向に広がる外底面303bとを有する。難変形部303における内底面303aと外底面303bとは、平行に広がっている。
圧接部304は、難変形部303から径内方向(前記径方向において、外壁部本体20の中心側に向かう方向)に向けて延びるにつれて厚みが小さくなっている。本実施形態では、圧接部304の一部が基端部31よりも薄くなっている。
より具体的に説明すると、圧接部304は、前記径方向における内側の部分の厚みが基端部31の厚みよりも小さくなり、前記径方向における外側の部分の厚みが基端部31の厚みよりも大きくなるように形成されている。
そして、圧接部304は、前記径方向での先端面である当面304aと、外壁部2の内部に位置する内向面304bであって、前記中心線方向に直交する方向に広がる内向面304bと、外壁部2の外部に向けて形成されるガイド面304cであって、外壁部2の中心側に向かうにつれて外壁部2の内部側に傾斜するガイド面304cとを有する。
当面304aは、前記中心線方向における幅が一定であり、且つ前記周方向に沿って湾曲している。また、当面304aの前記中心線方向における幅は、基端部31の厚みよりも小さい。
内向面304bは、前記中心線方向に直交する方向に広がっており、内底面303aと面一である。
ガイド面304cは、前記周方向においては湾曲している。その一方で、ガイド面304cは、前記中心線方向に交差する方向においては傾斜している。また、ガイド面304cでは、前記中心線方向に対する傾斜角度が一定となっている。
補助部301は、前記中心線方向における厚みが全体に亘って一定となっており、さらに、基端部31(基端部31の難変形部303)、及び当接部30の本体部300よりも薄くなっている。また、前記径方向において、補助部301の幅と、本体部300の幅とは同一となっており、さらに、外壁部2の内周面との間には隙間が形成されている。
さらに、補助部301は、前記径方向における先端面によって構成される補助当面301aと、外壁部2の内部に位置し且つ前記中心線方向に直交する方向に広がる内側補助面と、外壁部2の外部に向けて形成され且つ前記中心線方向に直交する方向に広がる外側補助面とを有する。
補助当面301aは、前記中心線方向における幅が一定である。また、補助当面301aは、前記周方向に沿って湾曲している。さらに、補助当面301aは、前記周方向において、圧接部304の当面304aと連続している。
内側補助面は、難変形部303の内底面303a及び圧接部304の先端面と面一である。そして、側補助面と外側補助面とは、平行に広がっている。
本実施形態において、案内面302は、圧接部304のガイド面304cによって構成されている。
基端部31は、前記径方向において、当接部30と外壁部2の内周面とに連設されている。
基端部31は、当接部30よりも薄い。本実施形態に係る基端部31は、難変形部303、及び圧接部304のうちの難変形部303側の部分よりも薄い。さらに、基端部31は、補助部301よりも厚い。このように、本実施形態では、当接部30の少なくとも一部が基端部31よりも相対的に厚く形成されている。
そして、基端部31は、外壁部2の内部に位置する基端側内面310であって、前記中心線方向に直交する方向に広がる基端側内面310と、外壁部2の外部に向けて形成される基端側外面311であって、前記中心線方向に直交する方向に広がる基端側外面311とを有する。基端側内面310と基端側外面311とは、平行に広がっている。
さらに、基端部31では、基端側内面310が難変形部303の内底面303aと面一である一方で、基端側外面311と難変形部303の外底面303bとの間には段差が形成されている。
さらに、本実施形態に係る基端部31の前記周方向の両端には、一対の側端部312が設けられている。側端部312は、基端部31よりも薄い。また、側端部312は、前記周方向で基端部31側に向けて凹むように湾曲している。そのため、本実施形態に係るアダプタ1では、基端部31に対して前記周方向に外力(例えば、前記周方向での外力)が作用したときに基端部31と外壁部本体20との境目に割れ等が生じることが抑えられる。
接続部4は、医療用器具を外壁部2の内部に配置された状態で連結可能に構成されている。本実施形態に係る接続部4は、外壁部2の内周面上に形成された雄ネジ部である。
本実施形態に係るアダプタは、以上の通りである。続いて、本実施形態に係るアダプタ1をノズル部501に取り付ける方法について、添付図面を参照しつつ説明を行う。
アダプタ1をノズル部501に取り付けるには、図5に示すように、ノズル部501を保持部3の間に向けた状態でバレル50を配置し、図6に示すように、ノズル部501を保持部3の間に圧入する。本実施形態では、ノズル部501の中心とアダプタ1の中心とを併せた状態にし、該ノズル部501と該アダプタ1とを互いに接近させることによって、ノズル部501を保持部3の間に圧入している。
本実施形態に係るアダプタ1は、上述のように、各保持部3がノズル部501を該当接部30の先端部側に案内する案内面302(ガイド面304c)を有するため、アダプタ1とノズル部501とが芯ずれしていても、該ノズル部501が該案内部によって各保持部3の間の適した位置に導かれる。従って、各保持部3の間には、アダプタ1に対して芯出しされたノズル部501が圧入される。
そして、ノズル部501が各保持部3の間に圧入されると、当接部30及び基端部31、補助部301のそれぞれが該ノズル部501によって前記径外方向に向けて押圧される。このとき、剛性が低い基端部31が優先的に変形するため、当接部30の変形が抑えられる。また、本実施形態では、補助部301も、ノズル部501の外周面の形状に沿って変形し易くなっているため、当接部30の当面304aと補助部301の補助当面301aとが全体に亘ってノズル部501の外周面に圧接する。
そして、ノズル部501をさらに各保持部3の間に圧入すると、図7に示すように、各保持部3の当接部30がノズル部501の小径部501dに圧接する。
このとき、圧接部304の内向面304bがノズル部501のテーパー部501cと小径部501dとの境目に形成される段差に当接する(引っ掛かる)ため、前記中心線方向におけるアダプタ1の動きが規制される。さらに、保持部3は、ノズル部501の縮径部501bとの間に間隔を空けて配置される。
このようにして、アダプタ1がノズル部501に取り付けられ、アダプタ付バレルが構成される。そして、アダプタ1によって、ノズル部501と医療用器具とを接続する場合は、接続部4(外壁部2の内側)に医療用器具の雌ネジ部が螺合される。
以上のように、本実施形態に係るアダプタ1は、基端部31が前記径方向で当接部30の外側に連設されるため、案内面302によって中心側に案内されたノズル部501が各当接部30の間に圧入されると、当接部30及び基端部31のそれぞれが該ノズル部501によって径外方向(前記径方向における外側)に向けて押圧される。
アダプタ1では、当接部30が該基端部31よりも厚く形成されるため、当接部30の剛性が基端部31の剛性よりも高まる(すなわち、基端部31の剛性が当接部30の剛性よりも低くなる)。従って、アダプタ1では、当接部30及び基端部31のそれぞれがノズル部501によって押圧されたときに基端部31が優先的に変形するため、当接部30の変形が抑えられる。従って、アダプタ1では、芯出しされたノズル部501を変形が抑えられた当接部30によって保持することができるため、該ノズル部501に対して十分な保持力を作用させることができる。
従って、本実施形態に係るアダプタ1は、ノズル部501をより高い保持力で保持することができるという優れた効果を奏し得る。また、上述のアダプタ1をノズル部501に取り付けたアダプタ付バレルも、アダプタ1がノズル部501をより高い保持力で保持することができるという優れた効果を奏し得る。
そして、本実施形態に係るアダプタ1では、当接部30が前記周方向における本体部300の両側に位置する一対の補助部301を有するため、本体部300に加えて補助部301もノズル部501に圧接する。従って、アダプタ1では、保持部3がノズル部501に圧接する領域をより広くすることができ、これにより、ノズル部501に対する保持力をより高めることができる。
また、アダプタ1では、本体部300が補助部301よりも厚いため、当接部30がノズル部501によって押圧されたときに、補助部301が本体部300よりも変形し易くなる。従って、アダプタ1では、本体部300及び補助部301全体がノズル部501に圧接し易くなるため、ノズル部501に対する保持力をより確実に高めることができる。
これに伴い、本実施形態に係るアダプタ1では、例えば、アダプタ1への取付時や医療用器具の接続時、さらには、アダプタ1で接続したシリンジ5と医療用器具とを使用する際において、ノズル部501に対する姿勢(傾き)や取付位置が変わってしまうことが防止される。
さらに、アダプタ1では、前記周方向における当接部30の幅が前記周方向における基端部31の幅よりも広いため、前記周方向において、当接部30の一部が基端部31よりも外側に位置する。そのため、当接部30がノズル部501によって押圧されたときに、前記当接部30の一部が該ノズル部501の形状に沿って変形し易くなる。これにより、当接部30全体がノズル部501に圧接し易くなるため、ノズル部501に対する保持力をより確実に高めることができる。
また、アダプタ1では、当接部30の本体部300が前記径方向における基端部31の内側に連設されるため、該本体部300がノズル部501に直接的に圧接する。
アダプタ1では、本体部300が基端部31よりも厚いため、本体部300及び基端部31のそれぞれがノズル部501によって押圧されたときに、基端部31を優先的に変形させることで本体部300の変形を抑えることができ、これにより、ノズル部501に対して十分な保持力を作用させることができる。
そして、アダプタ1では、前記周方向における本体部300の幅と、前記周方向における基端部31の幅とが同一又は略同一であるため、本体部300全体の変形を抑えることができる。
さらに、アダプタ1では、前記中心線方向における当接部30の他方の面がノズル部501(縮径部501b)との間に間隔を空けた状態で配置されるため、当接部30の他方の面がノズル部501に接触することによって、ノズル部501に対する取り付け位置や姿勢が変わってしまうことも防止される。
なお、本実施形態に係るアダプタ1及びアダプタ付バレルは、上記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更を行うことは勿論である。
上記実施形態において、アダプタ1は、四つの保持部3を備えていたが、この構成に限定されない。例えば、アダプタ1は、二つ又は三つの保持部3を備えていたり、五つ以上の保持部3を備えていてもよい。
上記実施形態において、当接部30は、一部の厚みが基端部31の厚みよりも大きくなるように形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、当接部30全体の厚みが基端部31の厚みよりも大きくなっていてもよい。このように、当接部30は、少なくとも一部の厚みが基端部31の厚みよりも大きくなるように形成されていればよい。
上記実施形態において、当接部30は、本体部300と補助部301とを有するが、この構成に限定されない。例えば、当接部30全体が本体部300によって構成されていてもよい。
上記実施形態において、ガイド面304cは、前記中心線方向に対する傾斜角度が一定となっていたが、この構成に限定されない。すなわち、上記実施形態のガイド面304cは、前記径方向における一端から他端に亘って傾斜角度が一定となっていたが、前記径方向における一端と他端との間で傾斜角度が変化していてもよく、例えば、ガイド面304cには、図8に示すように、傾斜角度が異なる二つの面が含まれていてもよい。このように、ガイド面304cには、前記中心線方向に対する傾斜角度が異なる複数の面が含まれていてもよい。
上記実施形態において、ガイド面304cは、前記中心線方向に対して傾斜していたが、この構成に限定されない。例えば、ガイド面304cは、図9に示すように、前記径方向における一端から他端に亘って湾曲するように形成されていてもよく、例えば、ガイド面304cには、曲率の異なる二つの面が含まれていてもよい。このように、ガイド面304cには、曲率の異なる複数の面が含まれていてもよい。
上記実施形態において、特に言及しなかったが、図9に示すように、ガイド面304cと当面304aとの境目は丸みを帯びていてもよい。この場合、ノズル部501をより円滑に各保持部3の間に導くことができる。また、ガイド面304cと当面304aとの境目に接触したノズル部501に割れや欠けが生じることを抑えることもできる。
上記実施形態において、当面304aの前記中心線方向における幅は、基端部31の厚みよりも小さくなっていたが、この構成に限定されない。例えば、当面304aの前記中心線方向における幅は、基端部31の厚みと同一であってもよいし、基端部31の厚みよりも大きくなっていてもよい。
上記実施形態において、補助部301は、全体に亘って厚みが一定となるように形成されていたが、この構成に限定されない。例えば、図10に示すように、補助部301は、前記径方向における内側の部分の厚みと、前記径方向における外側の部分の厚みとが異なっていてもよい。
より具体的に説明する。図10に示すアダプタ1において、補助部301は、ノズル部501に直接的に圧接する内周部301bと、前記径方向において内周部301bの外側に連設される外周部301cとを有する。
内周部301bは、外周部301c側になるにつれて厚みが大きくなるように形成されている。そして、外周部301cは、内周部301bよりも薄くなっている。また、内周部301bには、圧接部304のガイド面304cに連続する面が含まれている。そのため、図10に示すアダプタ1の案内面302には、ガイド面304cと、内周部301bのガイド面304cに連続する面とが含まれる。なお、内周部301bのガイド面304cに連続する面は、前記中心線方向に対して傾斜していてもよいし、前記径方向における一端から他端に亘って湾曲するように形成されていてもよい。
上記実施形態において、本体部300は、一部が基端部31よりも厚くなるように構成されるが、この構成に限定されない。例えば、本体部300は、全体が基端部31よりも厚くなるように構成されてもよい。
上記実施形態において、基端部31の前記周方向における幅は、当接部30の前記周方向における幅よりも狭いが、この構成に限定されない。例えば、基端部31の前記周方向における幅は、当接部30の前記周方向における幅と同一であってもよい。この場合、図11に示すように、当接部30を本体部300のみで構成してもよいし、図12に示すように、当接部30を本体部300と補助部301とによって構成してもよい。
上記実施形態では、前記周方向において、基端部31の幅が当接部30の幅よりも狭くなっていたが、この構成に限定されない。例えば、前記周方向において、基端部31の幅が当接部30の幅より広くなっていてもよい。
上記実施形態において、接続部4は、医療用器具を外壁部2の内部に配置された状態で連結可能に構成されているが、この構成に限定されない。例えば、接続部4は、医療用器具を外壁部2に外嵌させた状態で連結可能に構成されていてもよい。
上記実施形態において、接続部4に対して医療用器具を螺合させることによって、該医療用器具を外壁部2に連結していたが、この構成に限定されない。例えば、接続部4と医療用器具とを掛止させ合うことによって、該医療用器具を外壁部2に連結してもよい。
上記実施形態では、アダプタ1をノズル部501に取り付けるにあたり、ノズル部501をアダプタ1に接近させていたが、この構成に限定されない。例えば、アダプタ1をノズル部501に取り付ける場合、アダプタ1をノズル部501に接近させてもよいし、アダプタ1とノズル部501とを互いに接近させてもよい。
1…アダプタ、2…外壁部、3…保持部、4…接続部、5…シリンジ、20…外壁部本体、21…凸条、30…当接部、31…基端部、50…バレル、51…ガスケット、52…ロッド、53…支持部材、300…本体部、301…補助部、301a…補助当面、301b…内周部、301c…外周部、302…案内面、303…難変形部、303a…内底面、303b…外底面、304…圧接部、304a…当面、304b…内向面、304c…ガイド面、310…基端側内面、311…基端側外面、312…側端部、500…バレル本体部、501…ノズル部、501a…ノズル本体部、501b…縮径部、501c…テーパー部、501d…小径部、502…鍔部

Claims (5)

  1. シリンジ用のバレルの先端部に医療用器具を取り付けるためのアダプタにおいて、
    互いに協働して前記バレルの先端部を保持する複数の保持部であって、前記バレルの先端部の外面に沿う周方向に間隔を空けて配置される複数の保持部を備え、
    該保持部は、
    前記バレルの先端部に当接する当接部と、
    前記バレルの先端部の径方向における該当接部の外側に連設される基端部とを有し、
    前記当接部は、前記周方向及び前記径方向のそれぞれに直交する中心線方向での厚みが該基端部の該中心線方向での厚みよりも大きくなるように形成されるとともに、前記バレルの先端部を該当接部の先端部側に案内する案内面を有する
    アダプタ。
  2. 前記当接部は、
    前記周方向における中央部に位置する本体部と、
    前記周方向における該本体部の両側に位置する一対の補助部とを有し、
    前記本体部の前記中心線方向での厚みは、該補助部の前記中心線方向での厚みよりも大きい
    請求項1に記載のアダプタ。
  3. 前記当接部の周方向における幅は、
    前記基端部の周方向における幅よりも広い
    請求項1又は請求項2に記載のアダプタ。
  4. 前記当接部は、前記基端部よりも前記中心線方向での厚みが大きい本体部を有し、
    該本体部は、前記径方向における前記基端部の内側に連設され、
    前記周方向における前記本体部の幅は、前記周方向における前記基端部の幅と同一又は略同一である
    請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のアダプタ。
  5. シリンジ用のバレルと、
    該バレルの先端部に取り付けられる上記請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のアダプタとを備える
    アダプタ付バレル。
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