JP2017207860A - 仮想通貨管理方法及び仮想通貨管理プログラム - Google Patents

仮想通貨管理方法及び仮想通貨管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】オープンかつ分散を前提としたサービスで提供される仮想通貨の取引情報の真正性の保証度を高めることができる。
【解決手段】仮想通貨管理方法は、所定のサービスで提供される分散型の仮想通貨の取引処理を行う複数の端末が実行する仮想通貨管理方法であって、端末は、所定のサービスで提供される仮想通貨に関するトランザクションが一定のブロックで時系列に繋がれたブロックチェーンを記憶する記憶部を有し、端末が、所定のサービスと異なる他のサービスで提供される分散型の仮想通貨に関するブロックチェーンを取得する工程(ステップS4)と、端末が、取得した他のサービスに対応するブロックチェーンと、記憶部に記憶するブロックチェーンとを結合する工程(ステップS6)と、端末が、結合したブロックチェーンを記憶部に記憶させる工程(ステップS8)と、を含む。
【選択図】図10

Description

本発明は、仮想通貨管理方法及び仮想通貨管理プログラムに関する。
近年、円やドルといった貨幣による物品の取引のみではなく、電子マネー等の仮想通貨を用いた商取引が行なわれている。さらに、オープンかつ分散を前提とした「ビットコイン(登録商標)」と呼ばれる仮想通貨を用いたサービスが提案されている(例えば、非許文献1参照)。
このビットコインでは、実現のために「ブロックチェーン」と呼ばれる技術が使用されている。まず、ビットコインによる取引では、ハッシュ関数と公開鍵暗号方式とを用いて、取引情報の真正性を担保している。暗号技術を用いて行われた仮想通貨の取引情報(以下、「トランザクション」という。)は、ビットコインを利用する全端末に対してブロードキャストで送信される。送信されたトランザクションは、マイナー(採掘者)と呼ばれる端末によって真正性が検証され、承認されるとブロックにまとめられ、ブロックチェーンと呼ばれる台帳に記録される。ビットコインによる取引では、マイナーにマイニング(採掘)と呼ばれる計算処理を行わせてから、ブロックチェーンにブロックを追加することによって、トランザクションの改ざんを防いでいる。
ここで、ブロックチェーンの末尾のブロックには、複数のトランザクションと、ブロックチェーンの末尾のブロックの一つ前のブロックのハッシュ値と、予め条件が定められた適切な値(「Nonce(ナンス)」という。)と、が格納されている。マイナーは、マイニングとして、このブロックチェーンの末尾のブロックのハッシュ値と、真正性を保証すべきトランザクションとから、次のブロックに使うハッシュを生成するようなNonceを、総当たりで探索する。
このとき、マイナーが、他のマイナーに先駆けてNonceを発見するためには膨大な計算量が必要である。この計算量が非常に大きいことがブロックチェーンの内容の真正性の根拠となっている。このように、各取引をネットワークで合意・認証するために多くの計算量を費やす方式を、プルーフ・オブ・ワークという。プルーフ・オブ・ワークは、仮想通貨など、様々な情報の真正性を示すために適用されている。
このブロックチェーン技術には様々な応用が検討されており、ビットコインの仕組みを基に、類似した暗号通貨システム(オルトコイン)が提案されている。オルトコインとしては、ライトコイン、ドージコイン、モナーコイン(登録商標)等があり、現在、500以上の暗号通貨システムがあるといわれている。
このようなオープンかつ分散型の仮想通貨を提供するサービスでは、ブロックチェーンの内部に記述される情報(ビットコインの場合はトランザクションである。)の真正性は、その系を支えるマイナーが提供する計算量に依存している。
言い換えると、計算量によっては、ブロックチェーンへの攻撃が可能となる。例えば、悪意あるグループまたは個人が、全体の計算量の50%以上を超えると、ネットワーク全体の採掘速度の50%以上を支配し、不正な取引が可能となることが知られている(51%攻撃)。
したがって、プルーフ・オブ・ワークによって真正性を保証するためには、すなわち、攻撃者からの改ざんを防ぐためには、攻撃者が、攻撃のために費やす計算量を超えることが極めて困難となるように、マイナーが非常に大きな計算量を費やすことが必要条件となる。
"Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System", [平成28年5月6日検索,インターネット<URL:https://bitcoin.org/bitcoin.pdf>
しかしながら、このようなオルトコインは、オープンかつ分散を前提としたサービスであるため、マイナーは、自由に参加或いは離脱が可能である。このため、サービスの普及度によっては、十分なマイナーが確保できない可能性が想定される。即ち、サービスの普及度によっては、マイナーによる計算量が十分に確保できない可能性が想定される。この場合、トランザクション等のブロックチェーン内に記録された情報の真正性が保証できず、サービスは、その本来の目的を達成できないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オープンかつ分散を前提としたサービスで提供される仮想通貨の取引情報の真正性の保証度を高めることができる仮想通貨管理方法及び仮想通貨管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る仮想通貨管理方法は、所定のサービスで提供される分散型の仮想通貨の取引処理を行う複数の端末が実行する仮想通貨管理方法であって、端末は、所定のサービスで提供される仮想通貨に関する取引情報が一定の取引単位で時系列に繋がれた取引履歴であって真正性を示す情報である取引履歴を記憶する記憶部を有し、端末が、所定のサービスと異なる他のサービスで提供される分散型の仮想通貨に関する取引履歴を取得する工程と、端末が、取得した他のサービスに対応する取引履歴と、記憶部に記憶する取引履歴とを結合する工程と、端末が、結合した取引履歴を記憶部に記憶させる工程と、を含む。
本発明によれば、オープンかつ分散を前提としたサービスで提供される仮想通貨の取引情報の真正性の保証度を高めることができる。
図1は、本発明の実施の形態の概略を説明する図である。 図2は、本発明の実施の形態の概略を説明する図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る仮想通貨管理システムの構成の一例を模式的に示す図である。 図4は、図3に示すマイナーの構成を示すブロック図である。 図5は、図4に示すブロックチェーンの構成の一例を説明する図である。 図6は、図3に示すユーザの構成の一例を示すブロック図である。 図7は、図4及び図6に示す結合部による結合処理を説明するための図である。 図8は、図4及び図6に示す結合部による結合処理を説明するための図である。 図9は、結合のタイミングの一例を説明するための図である。 図10は、図4及び図6に示す結合部による結合処理の処理手順を示すフローチャートである。 図11は、本実施の形態の変形例1を説明する図である。 図12は、本実施の形態の変形例2を説明する図である。 図13は、本実施の形態の変形例2を説明する図である。 図14は、プログラムが実行されることにより、マイナー及びユーザが実現されるコンピュータの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
[実施の形態]
本発明の実施の形態について説明する。本発明の実施の形態では、オープンかつ分散を前提とした仮想通貨を提供するサービスに対する仮想通貨管理方法について説明する。まず、実施の形態に係る仮想通貨管理方法の概略について説明する。
[実施の形態の概略]
図1及び図2は、本発明の実施の形態の概略を説明する図である。一例として、図1の(a)に示すように、ブロックチェーン(取引履歴)B(K)を使ったサービスKと、図1の(b)に示すように、ブロックチェーンB(T)を使ったサービスTと、がある場合について説明する。ブロックチェーンは、仮想通貨に関する取引情報を示す取引単位(ブロック)が時系列に繋がれたものであって真正性を示す情報であり、仮想通貨の取引を記録した台帳として機能する。
サービスKは、オープンかつ分散を前提とした仮想通貨を提供する。サービスTは、オープンかつ分散を前提とした仮想通貨であって、サービスKが提供する仮想通貨とは異なる種別の仮想通貨を提供する。いずれのサービスK,Tも、それぞれのサービスK,Tに対応する仮想通貨管理プログラムをインストールした、複数の端末(プレイヤー)同士が互いに通信を行うP2Pの構成となっている。そして、図1の例では、サービスKでは、サービスKにおける仮想通貨の取引処理の内容を示す取引情報(トランザクション)の真正性を保証するためのマイナー(採掘者)K1〜K3がある。また、サービスTでは、サービスTにおけるトランザクションの真正性を保証するためのマイナーT1,T2がある。
ここで、本実施の形態では、図2の矢印Y1に示すように、サービスKのブロックチェーンB(K)と、サービスTのブロックチェーンB(T)とを統合し、サービスKとサービスTとの取引履歴を継承した新たなブロックチェーンB(K+T)を結合する。言い換えると、二つのサービスK,TのブロックチェーンB(K),B(T)を結合し、新たなサービス(K+T)を構築する。
この結果、サービス(K+T)では、真正性を保証するためのマイナーの数が、マイナーK1〜K3,T1,T2に増える。したがって、サービス(K+T)では、真正性を保証するためにマイナーK1〜K3,T1,T2が実行する計算量も増加するため、真正性の保証度が高まる。これは、二つのサービスK,Tを合わせることで、情報の真正性を保証する、より大きな計算量を供給可能となるためである(図2の枠C1参照)。
このように、実施の形態では、ブロックチェーンを応用する2つのサービスK,Tがあった場合、サービスK,TのブロックチェーンB(K),B(T)を統合し、新たなブロックチェーンB(K+T)を生成する。サービスK,Tでマイナーの集団M(S),M(T)があった場合には、このブロックチェーンB(K)及びB(T)統合によって、マイナーの集団として(M(S)∪M(T))を想定することができる。この結果、マイナーの数が増えるため、真正性を保証するためにマイナーが実行する計算量も増加し、真正性の保証度を高めることができる。
[仮想通貨管理システムの構成]
次に、実施の形態に係る仮想通貨管理システムの構成について説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る仮想通貨管理システムの構成の一例を模式的に示す図である。
図3に示すように、仮想通貨管理システム1は、複数のクライアント端末装置同士が互いに通信を行う、P2P(Peer to Peer)型の構成を有する。この仮想通貨管理システム1は、この仮想通貨を利用する複数の端末(マイナー10K,10T、ユーザ20K,20T)が、インターネットや専用線等のネットワーク30に接続された構成を有する。
マイナー10K,10T及びユーザ20K,20Tは、本仮想通貨管理システム1の仮想通貨管理プログラムをインストールした端末装置である。例えば、マイナー10K,10T及びユーザ20K,20Tは、携帯電話、スマートフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)等である。
また、マイナー10K,10Tは、仮想通貨を用いて取引を行うとともに、仮想通貨に対するトランザクションの検証や承認を行う端末である。ユーザ20K,20Tは、仮想通貨を用いて取引を行う端末である。そして、マイナー10K及びユーザ20Kは、前述のサービスKを利用する端末である。一方、マイナー10T及びユーザ20Tは、前述のサービスTを利用する端末である。実施の形態では、仮想通貨管理システム1が、サービスKとサービスTとを統合する場合を例に、仮想通貨を管理する方法を説明する。
[仮想通貨の概要]
ここで、仮想通貨管理システム1によって提供される仮想通貨の概要について説明する。この仮想通貨は、既存のビットコインの仕組みと類似した暗号通貨システム(オルトコイン)によって提供されるP2Pデジタル通貨である。仮想通貨は、公開鍵暗号式と、ハッシュ関数とを使用したデジタル署名によって取引情報の完全性が担保されている。また、仮想通貨の取引に関数する情報や履歴は、ブロックチェーンとして、仮想通貨管理システム1全体で分散して管理されている。
サービスKとサービスTとの統合前には、マイナー10K及びユーザ20Kは、サービスKで提供される仮想通貨を利用しており、ブロックチェーンB(K)を記憶する。マイナー10T及びユーザ20Tは、サービスTで提供される仮想通貨を利用しており、ブロックチェーンB(T)を記憶する。サービスKとサービスTとの統合後には、マイナー10K,10T及びユーザ20K,20Tは、統合後のサービス(K+T)で提供される仮想通貨を利用し、ブロックチェーンB(K+T)を記憶する。
マイナー10K,10Tは、仮想通貨を取引するためのウォレット機能と、仮想通貨の真正性の検証及び取引を承認するためのマイニング機能とを実行させるプログラムをインストールしている。ユーザ20K,20Tは、ウォレット機能を実行させるプログラムをインストールしている。
マイナー10K,10T及びユーザ20K,20Tは、ウォレット機能を実行させるプログラムをインストールすることによって、口座アドレスがそれぞれ振り分けられ、仮想通貨を購入、取引することができる。暗号技術を用いて行われた仮想通貨の取引情報(トランザクション)は、ブロックチェーンによって管理される。マイナー10K,10Tは、トランザクションの真正性を検証し、正当なトランザクションを承認した場合、承認済みのトランザクションから構成されるブロックを生成して、ブロックチェーンの末尾に繋ぐ。そこで、マイナー10K,10Tの装置構成について説明する。
[マイナーの構成]
図4は、図3に示すマイナー10Kの構成の一例を示すブロック図である。なお、マイナー10Tは、マイナー10Kと同様の機能構成である。以降、マイナー10K,10Tを区別なく表記する際は、マイナー10と表記する。図4に示すように、マイナー10Kは、通信部11、記憶部12、制御部13、入力部14及び出力部15を有する。
通信部11は、ネットワーク30を介して接続された他のマイナー10K,10T及びユーザ20K,20Tとの間で、各種情報を送受信する通信インタフェースである。仮想通貨の取引があった場合には、通信部11は、制御部13の制御の基、トランザクションを同じサービスを利用する他のマイナー及びユーザにブロードキャストで送信する。
記憶部12は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、マイナー10Kを動作させる処理プログラムや、処理プログラムの実行中に使用されるデータなどが記憶される。記憶部12は、ブロック情報記憶部121、公開鍵記憶部122及び口座情報記憶部123を記憶する。
ブロック情報記憶部121は、このマイナー10Kが利用するサービスK(所定のサービス)のブロックチェーンを記憶する。このブロックチェーンについて、サービスKにおけるブロックチェーンB(K)を例に説明する。図5は、ブロックチェーンB(K)の構成の一例を説明する図である。
図5に示すように、ブロックチェーンB(K)は、例えばブロックB0〜B3が時系列に繋がった構成である。ブロックB0は先頭のブロックであり、ブロックB1〜B3は、それぞれが、サービスKで提供される仮想通貨に関する取引情報を示す取引単位である。例えば、ブロックB2では、領域Raには、一つ前のブロックB1のハッシュ(H(B1))が含まれ、領域Rbには、暗号技術を用いて行われた複数のトランザクション(Transactions)が含まれ、領域Rcには、Nonceが含まれる。
ここで、ハッシュは、ハッシュ関数を実行することによって任意のデータを一定の短い長さの値に変換したものである。また、Nonceは、次のブロックB3のハッシュ(H(B2))が、設定されたある条件を満たす値にするようなキーであり、一定の長さである任意の値である。例えば、Nonceは、ブロックB3に使うハッシュを「0が一定数連続する値」とするようなキーである。
なお、マイナー10Kは、このブロックB2のハッシュ値と、真正性を保証すべきトランザクションとから、次のブロックB3に使うハッシュ(H(B2))を生成するようなNonceを、総当たりで探索する計算処理(採掘:マイニング)を行う。また、ブロック情報記憶部121は、サービスKとサービスTとの統合前は、ブロックチェーンB(K)を記憶し、サービスKとサービスTとの統合後は、ブロックチェーンB(K+T)を記憶する。マイナー10Kは、ブロックチェーンB(K)の全体を記憶していることが望ましい。
図4に戻り、公開鍵記憶部122について説明する。公開鍵記憶部122は、サービスを利用する全マイナー及び全ユーザの口座アドレスと公開鍵とを対応付けて記憶する。口座情報記憶部123は、マイナー10Kを利用する操作者の秘密鍵が記憶されている。秘密鍵は、送金の際に使用する暗証番号として機能する。
制御部13は、各種の処理手順などを規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。例えば、制御部13は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。制御部13は、ウォレット部131、マイニング部132及び結合部133を有する。
ウォレット部131は、マイナー10Kの操作者の処理によって、仮想通貨の購入、或いは、仮想通貨の送金を受付けると、この取引に関するトランザクションを作成し、ネットワーク30へ配信する。配信したトランザクションが、他のマイナーのマイニングによって承認され、ブロックチェーンに繋がれると、取引が決済される。
マイニング部132は、他のマイナー或いはユーザから送信されたトランザクションの、真正性を検証し、他のマイナーから承認されると、発掘されたブロックにまとめて、ブロックチェーンに記録させる。マイニング部132は、マイニングと呼ばれる計算処理を行う。マイニングは、ブロックチェーンの末尾のブロックのハッシュ値と、真正性を保証すべきトランザクションとから、次のブロックに使うハッシュを生成するようなNonceを、総当たりで探索する計算処理である。マイニング部132は、新規ブロックに適合する正しいNonceを見つけた場合、ブロックを作成し、作成したブロックをブロックチェーンの末尾に繋ぐ。言い換えると、正しいNonceを見つけたマイナーが、ブロックを作成し、ブロックチェーンに、作成したブロックを繋げる権利を獲得できる。
結合部133は、サービスKのブロックチェーンB(K)と、サービスKとは異なるサービスTのブロックチェーンB(T)とを結合する結合処理を行う。言い換えると、結合部133は、ブロックチェーンB(K)とブロックチェーンB(T)とを統合し、サービスKとサービスTとの取引履歴を継承した新たなブロックチェーンB(K+T)を結合する。この結果、仮想通貨管理システム1は、サービスKと、サービスTとを融合し、新たなサービス(K+T)を構築することが可能になる。この結合部133は、タイミング制御部1331、結合処理部1332及び判断部1333を有する。
タイミング制御部1331は、所定のルールに従ったタイミングで、結合処理の開始を制御する。図1の例では、タイミング制御部1331は、所定のルールに従ったタイミングで、ブロックチェーンB(K)とブロックチェーンB(T)とを結合する結合処理の開始を制御する。
結合処理部1332は、所定のサービスと異なる他のサービスで提供される分散型の仮想通貨に関するブロックチェーンを取得する。続いて、結合処理部1332は、取得した他のサービスに対応する取引履歴と、ブロック情報記憶部121に記憶するブロックチェーンとを結合する。言い換えると、結合処理部1332は、サービスTのブロックチェーンB(T)を取得する。続いて、結合処理部1332は、取得したサービスTのブロックチェーンB(T)と、ブロック情報記憶部121に記憶するサービスKのブロックチェーンB(K)とを結合し、サービスKとサービスTとの取引履歴を継承した新たなブロックチェーンB(K+T)を結合する。
この場合、結合処理部1332は、結合対象の各取引履歴のそれぞれ最後のブロックから、暗号学的ハッシュ関数を用いてハッシュを生成し、結合後の取引履歴の最初のハッシュとする。そして、結合処理部1332は、通信部11を介して、結合後のブロックチェーンB(K+T)を、サービスK,Tを利用する他のマイナー及びユーザにブロードキャストで送信する。
なお、マイナー10Tの場合には、結合処理部1332は、他方のサービスKのブロックチェーンB(K)を取得し、結合処理部1332は、取得したサービス(K)のブロックチェーンB(K)と、記憶するサービスTのブロックチェーンB(T)とを結合して、新たなブロックチェーンB(K+T)を結合する。
判断部1333は、通信部11を介して、サービスK,Tを利用する他のマイナー及びユーザがそれぞれ結合したブロックチェーンB(K+T)を受信する。そして、判断部1333は、所定のルールに従って、受信した各ブロックチェーンB(K+T)のうち、結合後のブロックチェーンとして採用するブロックチェーンを判断する。続いて、判断部1333は、結合後のブロックチェーンとして採用されたブロックチェーンB(K+T)をブロック情報記憶部121に記憶する。
入力部14は、マイナー10Kの操作者からの各種操作を受け付ける入力インタフェースである。例えば、入力部14は、ボタン、タッチパネル、音声入力デバイス、キーボードやマウス等の入力デバイスによって構成される。出力部15は、例えば、液晶ディスプレイやプリンタ等であって、仮想通貨の管理に関する各種情報を出力する。
[ユーザの構成]
次に、ユーザ20K,20Tの装置構成について説明する。図6は、図3に示すユーザ20Kの構成の一例を示すブロック図である。なお、ユーザ20Tは、ユーザ20Kと同様の機能構成である。以降、ユーザ20K,20Tを区別なく表記する際は、ユーザ20と表記する。図6に示すように、ユーザ20Kは、通信部21、記憶部22、制御部23、入力部24及び出力部25を有する。
通信部21は、通信部11と同様の機能を有する通信インタフェースである。記憶部22は、記憶部12と同様の機能を有し、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部22は、記憶部12と同様に、ブロック情報記憶部121、公開鍵記憶部122及び口座情報記憶部123を記憶する。
制御部23は、制御部13と同様の機能を有し、CPUやMPUなどの電子回路である。制御部23は、制御部13と比し、マイニング部132を削除した構成を有する。
入力部24は、入力部14と同様に、ユーザ20Kの操作者からの各種操作を受け付ける入力インタフェースである。そして、出力部25は、例えば、液晶ディスプレイやプリンタ等であって、仮想通貨の管理に関する各種情報を出力する。
[結合処理における前提]
次に、サービスTと、サービスKのブロックチェーンとを結合する場合の前提について説明する。
本実施の形態では、これまで説明したように、前提として、P2P型で運用されるブロックチェーンを利用した二つのサービスK,Tがあるとする。サービスK,Tによって生成されるブロックチェーンを、それぞれB(K),B(T)とするとともに、サービスK,Tに関連するプレイヤーの集合をそれぞれP(K),P(T)とする。プレイヤーには、前述のマイナー及びユーザが含まれる。また、サービスKのマイナーの集合をM(S)とし、サービスTのマイナーの集合をM(T)とすると、各サービスK,Tのマイナーは、各サービスK,Tのプレイヤーの一部であるから、M(K)⊂P(K)、M(T)⊂P(T)となる。
実施の形態では、これらのサービスK及びサービスTを融合したサービス(K+T)を創出及び運用するために、二つのブロックチェーンB(K)とブロックチェーンB(T)とを結合したブロックチェーンB(K+T)を生成する。ここで、このブロックチェーンの結合処理は、運用中のサービスK,T間で行われるため、この結合処理を実施するためには、最初に、予め、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)との間で、次に示す内容を合意する。
まず、第一に、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)とは、二つのサービスK,Tを統合すること、すなわち、二つのブロックチェーンB(K),B(T)を結合すること自体を合意する。第二に、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)とは、合意事項に従った結合処理および結合後のブロックチェーンを運用するためのソフトウェアの実装と配布とについて合意する。
そして、第三に、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)とは、結合の処理に関する技術的仕様について合意する。具体的には、ブロックチェーンの結節点の技術的仕様である。また、第四に、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)とは、結合後のブロックチェーンの技術的仕様について合意する。具体的には、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)とは、結合後のブロックチェーンのための最初のハッシュの生成に使用するハッシュ関数等について合意する。
さらに、第五に、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)とは、結合のタイミングについて合意する。そして、第六に、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)とは、結合後のブロックチェーンの「正しさ」を判断するルールを合意する。
[結合処理の概要]
第一から第六の合意事項のうち第一の合意事項である「二つのブロックチェーン(サービス)を結合すること」は、本実施の形態における結合処理を実施する前提であり、プレイヤーP(K)とプレイヤーP(T)との間で合意がなされているものとして以下の説明を行なう。そして、第二の合意事項である「合意事項に従った結合処理および結合後のブロックチェーンを運用するためのソフトウェアの実装と配布」は、以下で述べる技術的仕様の方法を決定し、それに従ったソフトウェアが実装及び配布されるものとする。
本実施の形態では、第三の合意事項である「結合の処理に関する技術的仕様」に従ってブロックチェーンの結節点を生成することによって、第四の合意事項である「結合後の部六チェーンの技術的仕様」に適合するブロックチェーンの生成を可能とする。そこで、具体的に、結合処理において生成するブロックチェーンの結節点の生成について説明する。
図7及び図8は、結合部133による結合処理を説明するための図である。結合部133は、図7に示すように、結合対象の、サービスKのブロックチェーンB(K)とサービスTのブロックチェーンB(T)とを取得する。サービスKのブロックチェーンB(K)は、前述したように、先頭のブロックB0から、ブロックB1〜B(m+1)が時系列に繋がれている。また、サービスTのブロックチェーンB(T)は、先頭のブロックB0´から、ブロックB1´〜B(n+1)´が時系列に繋がれている。
結合処理部1332は、サービスKのブロックチェーンB(K)の最後のブロックB(m+1)と、サービスTのブロックチェーンB(T)の最後のブロックB(n+1)´との2つのブロックから、「決められたルール」に従い、新しいハッシュHc(H(Bm+n+1))を生成する(図7の(1)及び図8参照)。
そして、結合処理部1332は、このハッシュHcを、結合後のブロックチェーンの最初のハッシュとして設定する。言い換えると、2つのサービスのマイナー10及びユーザ20は、それぞれ、ブロックチェーンB(K)の最後のブロックB(m+1)とブロックチェーンB(T)の最後のブロックB(n+1)´とから、新しいハッシュHc(H(Bm+n+1))を生成する(図7の矢印Y11参照)。このハッシュHcが、2つのブロックチェーンB(K),B(T)の結節点となる。
そして、2つのサービスのマイナー10及びユーザ20は、新たに生成されたハッシュHcを用いて、ブロックチェーンを再開する(図7の(2)参照)。具体的には、マイナー10及びユーザ20は、図7の矢印Y12のように、トランザクション(Transactions)とNonceとに加え、新しいハッシュHcを含めたブロック(B(m+n+1))を、ブロックチェーンB(K),B(T)の結節点に繋げる。このブロック(B(m+n+1))は、サービス(K+T)のマイナー10のうち、マイニングに成功したマイナーが生成する。
続いて、このブロック(B(m+n+1))のハッシュHcの値及びトランザクションから、次のブロック(B(m+n+2))に適合する正しいNonceを見つけたマイナー10が、ブロック(B(m+n+2))を作成する。そして、マイナー10及びユーザ20は、このブロック(B(m+n+2))をブロック(B(m+n+1))に繋ぐ。
図8に示すように、2つのサービスのマイナー10及びユーザ20は、それぞれ新しいハッシュHc(H(Bm+n+1))を生成し、ブロックチェーンB(K),B(T)を、生成したハッシュHcで結節している。ここで、この結合後のブロックチェーンB(K+T)のための最初のハッシュHcを生成する生成ルールは、さまざまな手法を選択することができる。
例えば、結合処理部1332は、2つのブロックB(m+1),B(n+1)´全体の連結値から、暗号学的ハッシュ関数を用いてハッシュを生成する手法を選択してもよい。暗号学的ハッシュ関数として、例えば、SHA−256を使用する。
また、結合処理部1332は、2つのブロックB(m+1),B(n+1)´の値が同じ大きさである場合は、それらの排他的論理和を生成し、その排他的論理和に対して暗号学的ハッシュ関数でハッシュを生成する手法を選択してもよい。
そして、第五の合意事項である「結合のタイミング」は、P2Pの分散環境を前提とした場合(実運用上問題のない範囲で)最終的に一意に決めることができるという条件を満たすことができれば、様々な手法を選択することが可能である。そして、第六の結合事項である「結合後のブロックチェーンの「正しさ」を判断するルール」も同様に、P2Pの分散環境を前提とした場合(実運用上問題のない範囲で)最終的に一意に決めることができるという条件を満たせれば、様々な手法を選択することが可能である。
例えば、ルール例1について説明する。これは、プレイヤーP(K)及びプレイヤーP(T)の各ノードが、誤差が運用上無視できる程度に十分同期され信頼できる時計を保持していることを前提にしてよい場合である。この場合、タイミング制御部1331は、予め取り決めた一定時間、各サービスでのブロック生成を停止し、その時点のブロックチェーンを結合処理部1332が結合する、という方法で「結合のタイミング」を計ることができる。
続いて、ルール例2について説明する。図9は、結合のタイミングの一例を説明するための図である。例えば、どの時期に何番目のブロックが生成されるかが予測できる場合に、ルール例2が適用できる。この場合、判断部1333が使用する「結合後のブロックチェーンの正しさを決定するルール」と併せて、結合部133は、次のような優先度により定義されたルールを設定し、以下の第1〜第4のルールに沿ったタイミングで結合処理を実行する。
まず、タイミング制御部1331は、予め、結合するタイミングの指標として、サービスKとサービスTに対し、ブロック長Mとブロック長Nを指定する(第1のルール)。
結合処理部1332は、サービスKの部分のブロック長が、m≧Mとなるブロックチェーンのなかで、最短のものを選択する。理想的には、m=Mを選択する(図9参照)(第2のルール)。そして、結合処理部1332は、上記第1及び第2のルールを満たす中から、サービスTの部分のブロック長が、n≧Nとなるブロックチェーンのなかで、最短のものを選択する。理想的には、n=Nを選択する(図9参照)(第3のルール)。上記第1〜第3のルールを満たす中から、判断部1333は、結合後のブロック長l(図9参照)が最長のものを、結合後のブロックチェーンとして選択する(第4のルール)。
上記第1〜第4のルールを、予めプレイヤーP(K)∪P(T)のノードにアナウンスすることで、理想的には、結合部133において、ブロックチェーンB(K)の長さがMのブロックと、ブロックチェーンB(T)の長さがNのブロックとが結合される。言い換えると、結合部133は、B(K)の長さがMのブロックの最後のブロックと、B(T)の長さがNのブロックの最後のブロックとから、暗号学的ハッシュ関数を用いてハッシュHcを生成し、ブロックチェーンの結節点とする。そして、結合後のブロックは、より長いブロックチェーンが正しいとして、プレイヤーP(K)∪P(T)の判断部1333に承認され、結合後のブロックチェーンとして採用される。
なお、分散環境下では、理論的には、前述のような理想的な形状のブロックチェーンが形成されることは保証されない。ただし、実運用においては、多数のノードは、予め指定されたブロック長M,Nを認識していることを前提とすることができる。このため、このブロック長を超えても結合処理を実施せずに従来のブロックを延長すると、このブロック内の情報は承認されず、また、マイニングの処理も無駄になる可能性が高いことを、多数のノードは認識している。したがって、プレイヤー全体で見れば、二つのブロックチェーンは、あらかじめ指定されたブロック長M,Nのブロックが結合されたブロックチェーンが形成される可能性が高いと想定される。
[結合処理の流れ]
続いて、図10を参照して、結合部133の処理について説明する。図10は、図4及び図6に示す結合部133の結合処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、結合部133は、サービスKとサービスTとのブロックチェーンB(K),B(T)に対する結合指示を、通信部11,21を介して受信する(ステップS1)。この結合指示は、仮想通貨管理システム1において、サービスKとサービスTとの管理を行う装置から送信される。そして、結合部133は、受信した結合指示について同意し(ステップS2)、同意する旨を管理装置に送信する。これによって、結合部133は、合意事項に従った結合処理および結合後のブロックチェーンを運用するためのソフトウェアを受け取り、装置に実装する(ステップS3)。
続いて、結合部133は、ソフトウェアの実行によって、結合対象のブロックチェーンを取得する(ステップS4)。例えば、マイナー10K或いはユーザ20Kである場合、結合部133は、ブロック情報記憶部121から、自身が利用するサービスKのブロックチェーンB(K)を読み出すとともに、ネットワーク30を介して、サービスTのブロックチェーンB(T)を取得する。また、マイナー10T或いはユーザ20Tである場合、結合部133は、ブロック情報記憶部121から、自身の装置が利用するサービスTのブロックチェーンB(T)を読み出すとともに、サービスKのブロックチェーンB(K)を取得する。
そして、タイミング制御部1331は、所定のルールに従ったタイミングで、結合の開始を制御する(ステップS5)。結合処理部1332は、タイミング制御部1331が制御したタイミングに従って、結合対象のブロックチェーンを結合する結合処理を行う(ステップS6)。この処理では、結合処理部1332は、結合対象の各ブロックチェーンB(K),B(T)のそれぞれ最後のブロックBm,Bn´から、暗号学的ハッシュ関数を用いてハッシュHcを生成し、このハッシュHcを、結合後の取引履歴の最初のハッシュとする。
そして、判断部1333は、結合後のブロックチェーンの採用を判断する(ステップS7)。具体的には、まず、判断部1333は、自身の装置が結合したブロックチェーンB(K+T)を、サービスK,Tの全プレイヤーに、ネットワーク30を介してブロードキャストで配信する。これとともに、他のサービスK,Tを利用する他のマイナー及びユーザがそれぞれ結合したブロックチェーンB(K+T)を受信する。そして、サービスK,Tの全プレイヤーは、「結合後のブロックチェーンの「正しさ」を判断するルール」に従って、各ブロックチェーンの「正しさ」を判断する。そして、サービスK,Tの全プレイヤーは、最も「正しい」と判断されたブロックチェーンB(K+T)を、結合後のブロックチェーンとして採用することを決定する。
この結果に応じて、判断部1333は、結合後のブロックチェーンとして採用されたブロックチェーンB(K+T)をブロック情報記憶部121に記憶する(ステップS8)。これによって、サービスK,Tの全プレイヤーは、結合後のブロックチェーンとして採用されたブロックチェーンB(K+T)を保持することになる。したがって、サービスK,Tの、サービス(K+T)への統合が終了し、以降のマイナー10K,10T及びユーザ20K,20Tによるトランザクションは、マイナー10K,10Tによってマイニングされる。
[実施の形態の効果]
上記のように、実施の形態では、ブロックチェーンを利用するサービスK,TのブロックチェーンB(K),B(T)を結合し、新たなブロックチェーンB(K+T)を生成する。このように、ブロックチェーンB(K),B(T)を結合した結果、サービス(K+T)のマイナーの数は、サービスK,Tにおけるマイナーの集団M(S),M(T)の合計数となる。したがって、実施の形態によれば、ブロックチェーンB(K),B(T)を結合することによって、マイナーの数を増やすことができるため、真正性を保証するためにマイナーが実行する計算量も増加し、真正性の保証度を高めることができる。
[実施の形態の変形例1]
なお、本実施の形態では、連続して、ブロックチェーンの結合を行うことも可能である。図11は、本実施の形態の変形例1を説明する図である。
図11に示すように、例えば、サービスK,TのブロックチェーンB(K),B(T)をハッシュHcで結節(矢印Y21参照)することで、結合後のブロックチェーンB(K+T)を生成する。そして、この後に、さらに別のサービスUのブロックチェーンB(U)を結合してもよい(矢印Y22参照)。結合処理部1332は、この場合も、結合対象の各ブロックチェーンB(K+T),B(U)のそれぞれ最後のブロックB(m+n+k+1),B(j+1)″から、暗号学的ハッシュ関数を用いてハッシュHc´を生成する。
そして、結合処理部1332は、このハッシュHc´を、結合後のブロックチェーンB(K+T+U)の最初のハッシュとし、ブロックチェーンを再開する。具体的には、マイニングに成功したマイナーは、結合後のブロックチェーンB(K+T+U)に対する最初のブロック(B(m+n+k+j+1))を作成して(セルC2参照)、ハッシュHc´を介して繋いでいく。このように、本実施の形態では、連続して、ブロックチェーンの結合を行うことも可能である。
[実施の形態の変形例2]
また、本実施の形態では、3つのブロックチェーンを結合することも可能である。図12及び図13は、本実施の形態の変形例2を説明する図である。
図12に示すように、例えば、サービスK,T,UのブロックチェーンB(K),B(T),B(U)をハッシュHc″で結節(矢印Y31参照)することで、3つのブロックチェーンを、ブロックチェーンB(K+T+U)´に結合することもできる。
この場合も、結合処理部1332は、図13に示すように、結合対象の各ブロックチェーンB(K),B(T),B(U)のそれぞれ最後のブロックB(m+1),B(n+1)´,B(j+1)″から、暗号学的ハッシュ関数(例えば、SHA−256)を用いてハッシュHc″を生成すればよい。なお、SHA−256は、最長で2の64乗ビットまでの任意長の原文からハッシュ値を算出できるため、3つのブロックチェーンのそれぞれの最後のブロックを連結したデータから、ひとつのハッシュ(ここではHc″)を生成することは可能である。
そして、結合処理部1332は、このハッシュHc″を、結合後のブロックチェーンB(K+T+U)´の最初のハッシュとし、ブロックチェーンを再開する。具体的には、マイニングに成功したマイナーは、結合後のブロックチェーンB(K+T+U)´に対する最初のブロック(B(m+n+j+1))を作成して、ハッシュHc″を介して繋いでいく。このように、本実施の形態では、3つのブロックチェーンを結合することも可能である。
[システム構成等]
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
[プログラム]
図14は、プログラムが実行されることにより、マイナー10,ユーザ20が実現されるコンピュータの一例を示す図である。コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010、CPU1020を有する。また、コンピュータ1000は、ハードディスクドライブインタフェース1030、ディスクドライブインタフェース1040、シリアルポートインタフェース1050、ビデオアダプタ1060、ネットワークインタフェース1070を有する。これらの各部は、バス1080によって接続される。
メモリ1010は、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM(Random Access Memory)1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、例えばディスプレイ1130に接続される。
ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、マイナー10,ユーザ20の各処理を規定するプログラムは、コンピュータにより実行可能なコードが記述されたプログラムモジュール1093として実装される。プログラムモジュール1093は、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。例えば、マイナー10,ユーザ20における機能構成と同様の処理を実行するためのプログラムモジュール1093が、ハードディスクドライブ1090に記憶される。なお、ハードディスクドライブ1090は、SSD(Solid State Drive)により代替されてもよい。
また、上述した実施形態の処理で用いられる設定データは、プログラムデータ1094として、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出して実行する。
なお、プログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限らず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ1100等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN、WAN等)を介して接続された他のコンピュータに記憶されてもよい。そして、プログラムモジュール1093及びプログラムデータ1094は、他のコンピュータから、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 仮想通貨管理システム
10K,10T マイナー
20K,20T ユーザ
30 ネットワーク
11,21 通信部
12,22 記憶部
13,23 制御部
14,24 入力部
15,25 出力部
121 ブロック情報記憶部
122 公開鍵記憶部
123 口座情報記憶部
131 ウォレット部
132 マイニング部
133 結合部
1331 タイミング制御部
1332 結合処理部
1333 判断部

Claims (6)

  1. 所定のサービスで提供される分散型の仮想通貨の取引処理を行う複数の端末が実行する仮想通貨管理方法であって、
    前記端末は、前記所定のサービスで提供される仮想通貨に関する取引情報が一定の取引単位で時系列に繋がれた取引履歴であって真正性を示す情報である取引履歴を記憶する記憶部を有し、
    前記端末が、前記所定のサービスと異なる他のサービスで提供される分散型の仮想通貨に関する前記取引履歴を取得する工程と、
    前記端末が、取得した前記他のサービスに対応する取引履歴と、前記記憶部に記憶する取引履歴とを結合する工程と、
    前記端末が、結合した取引履歴を前記記憶部に記憶させる工程と、
    を含んだことを特徴とする仮想通貨管理方法。
  2. 前記取引単位は、一つ前の取引単位のハッシュ、前記取引情報及び予め条件が定められた適切な値を有し、
    前記結合する工程は、結合対象の各取引履歴のそれぞれ最後の前記取引単位から、暗号学的ハッシュ関数を用いてハッシュを生成し、結合後の取引履歴の最初のハッシュとすることを特徴とする請求項1に記載の仮想通貨管理方法。
  3. 前記端末が、所定のルールに従ったタイミングで、前記結合する工程の開始を制御する工程
    をさらに含んだことを特徴とする請求項1または2に記載の仮想通貨管理方法。
  4. 前記端末が、所定のルールに従って、前記所定のサービスを利用する各端末及び前記他のサービスを利用する各端末がそれぞれ結合した取引履歴のうち、結合後の取引履歴として採用する取引履歴を判断する工程と、
    前記記憶させる工程は、前記判断する工程において、前記結合後の取引履歴として採用された取引履歴を前記記憶部に記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の仮想通貨管理方法。
  5. 前記取得する工程は、複数の前記他のサービスで提供される仮想通貨に関する取引履歴をそれぞれ取得し、
    前記結合する工程は、取得した前記複数の他のサービスにそれぞれ対応する取引履歴と、前記記憶部に記憶する取引履歴とを結合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の仮想通貨管理方法。
  6. 所定のサービスで提供される分散型の仮想通貨に関する取引情報が一定の取引単位で時系列に繋がれた取引履歴であって真正性を示す情報である取引履歴を記憶するステップと、
    前記所定のサービスと異なる他のサービスで提供される分散型の仮想通貨に関する前記取引履歴を取得するステップと、
    前記他のサービスに対応する取引履歴と、前記所定のサービスに対応する取引履歴とを結合するステップと、
    結合した取引履歴を記憶するステップと、
    をコンピュータに実行させるための仮想通貨管理プログラム。
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