JP2017207438A - 地形変化解析方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】地形変化をより簡単に解析可能な地形変化解析方法を提供する。【解決手段】対象領域の地形形状を第1の時期に取得した第1点群データと、前記第1の時期とは異なる第2の時期に取得した第2点群データとに基づいて前記対象領域の地形変化を解析する方法であって、第1点群データと第2点群データとをICP法に基づいて位置合わせする位置合わせステップと、位置合わせステップにより位置合わせされた第1点群データと第2点群データとのずれに基づいて地形変化を解析するステップとを備えるようにした。【選択図】図3

Description

本発明は、地形の経時変化を把握可能な地形変化解析方法に関する。
従来、落石・崩壊のおそれがある斜面の危険性を評価し、崩落対応策などの検討に、地形形状や地質構造の把握が重要であることが知られている。地形変化を把握する技術として、特許文献1では、二つの異なる時期に撮影された地形画像における平面座標及び高さ情報からなる空間情報を有する点の集合である点群データから、撮影時期毎にDEMを作成し、DEMの空間情報と、撮影された空間情報との両方、或は、それらのうちいずれかに基づいてDEMを構成するメッシュごとに地形量を演算することにより、各メッシュに基づいて画像作成のためのピクセルを作成する。そして、ピクセルに地形量に応じた画像情報を付与することで、撮影時期毎の画像を作成し、撮影時期から選択される第一時期における画像と第二時期の画像とを照合することにより、異なる時期における地形の変化を解析する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、撮影時期毎のDEMの作成、DEMを構成するメッシュの地形量の演算、各メッシュに基づく画像作成のためのピクセル作成、地形量に応じた画像情報のピクセルへの設定により得た画像を照合する、という多くの工程を経るため、地形変化の把握に時間を要するという問題がある。
特開2010−266419号公報
本発明は、上記問題に鑑みて、地形変化をより簡単に解析可能な地形変化解析方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための地形変化解析方法の態様として、対象領域の地形形状を第1の時期に取得した第1点群データと、前記第1の時期とは異なる第2の時期に取得した第2点群データとに基づいて前記対象領域の地形変化を解析する方法であって、第1点群データと第2点群データとをICP法に基づいて位置合わせする位置合わせステップと、位置合わせステップにより位置合わせされた第1点群データと第2点群データとのずれに基づいて地形変化を解析するステップとを備えるようにした。
本態様によれば、第1点群データと第2点群データとを簡単な処理により位置合わせできるため、地形変化を簡単に解析できる。
また、上記ICP法は、第2点群データを構成する各点について、距離が最小となる点の初期ペアを第1点群データとの間で設定する初期ペア設定ステップと、第2点群データの各点と初期ペアをなす第1点群データの点に、初期ペアをなす第2点群データの点が移動するような変換を算出する変換算出ステップと、変換により第2点群データの各点を移動し、移動後の第2点群データの各点について、距離が最小となる点の移動後ペアを第1点群データとの間で設定する移動後ペア設定ステップと、移動後ペア設定ステップにより探索された移動後ペアの距離の総和と初期ペア設定ステップにより探索された初期ペアの距離の総和との差を算出する差算出ステップと、差をあらかじめ設定された閾値と比較する閾値比較ステップとを含み、閾値比較ステップにおいて差が閾値より大きい場合には、移動後ペアをなす第2点群データの点を、初期ペアをなす第2点群データの点として更新する第2点群データ点更新ステップをさらに含み、差が閾値よりも小さくなるまで第2点群データ更新ステップ、初期ペア設定ステップ、変換算出ステップ、移動後ペア設定ステップ、差算出ステップの順に繰り返し、閾値比較ステップにおいて差が閾値以下の場合には、差が閾値以下となったときの変換を第2点群データを第1点群データに位置合わせするときの変換として設定する位置合わせ変換設定ステップとを含むので、第1点群データと第2点群データとを確実かつ短時間で位置合わせすることができる。
また、第1点群データ及び第2点群データは、いずれも地形変化の解析が必要となる以前に前記対象領域を含む地形形状が取得されたものであるので、過去の地形変化も解析することができる。
また、第1点群データ及び第2点群データは、UAVにより撮影された撮影画像に基づいて生成されるので、人の立ち入りが困難なところでも精度良く地形変形を解析できるようになる。
また、第1点群データ及び第2点群データは、互いに重複する部分に対象領域を含む2枚の撮影画像をSfM法に基づいて処理し、生成されたものであるので、撮影画像の撮影位置や、異なるカメラにより撮影された撮影画像であっても、撮影された地形形状の点群データを容易に取得できる。
地形変化解析装置の構成図である。 地形変化解析装置のブロック図である。 位置合わせ処理の詳細手順を示すフロー図である。 異なる時期に取得された点群データの一例である。 点群データPにおいて危険部50(転石A)を分離した図である。 転石Aの移動前後の点群データを示す図である。 地形変化を示すベクトル線図である。 他の実施形態に係るフロー図である。 転石A(危険部50)と基岩部60との分離を示す図である。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
図1は、地形変化解析装置1の構成図である。同図に示すように、地形変化解析装置1は、ハードウェア資源として設けられた演算手段としてのCPU11、ROM,RAM等の記憶手段12、キーボードやマウス、或いは、磁気,光学ドライブ等の入力手段13、モニター等の表示手段14、ネットワークインターフェイスや外部機器等を接続する外部接続インターフェース(外部IF)15等を備える。地形変化解析装置1は、例えば、タブレット型、ノート型、デスクトップ型等のいわゆるコンピュータにより構成される。CPU11が記憶手段12に格納された各プログラムに従って後述の処理を実行することにより、地形変化解析装置1を後述の各手段として機能させる。
図2は、地形変化解析装置1のブロック図である。図3は、位置合わせ手段26における処理を示すフロー図である。図4は、転石Aの移動前後を色付きの点群データ(ポイントクラウド)で示したものである。
図2に示すように、地形変化解析装置1は、点群データ生成手段20と、点群データ読込手段22と、危険部抽出手段24、位置合わせ手段26と、表示処理手段28とを備える。
点群データ生成手段20は、時間差を設けて落石のおそれのある転石Aを含む傾斜地を撮影した複数の撮影画像の、各時期において撮影撮影された複数の撮影画像に基づいて各時期の点群データP、Qを生成する。各時期における撮影画像は、転石Aを含むように、複数箇所、それぞれ異なる方向から撮影されたものである。例えば、図4(a),(b)に示す点群データP,Qは、いずれも手持ちカメラにより転石Aの移動前に異なる位置から複数枚撮影した撮影画像と、転石Aの移動後に異なる位置から複数枚撮影した撮影画像とを点群データ生成手段20の処理により、色付きの点群データとして生成されたものである。
本実施形態では、点群データ生成手段20は、各時期において撮影された複数の撮影画像をSfM法に基づいて処理することにより各時期毎の点群データP,Qを生成する。SfM法は、複数の撮影画像のうち互いに領域が重複するように撮影された一組の撮影画像の特徴点を抽出し、撮影画像間における特徴点群の対応関係を獲得する。即ち、SfM法では、異なる位置から取られた複数枚の撮影画像のオーバーラップ部を解析し、3次元の地形形状をコンピュータ内において復元するものである。次に、獲得した対応関係を記述した行列を生成し、それを因子分解することで、各撮影画像における各特徴点の3次元座標とカメラ位置を推定することにより点群データを生成する。各点群データには、上記推定に基づく座標系が設定される。この処理において形成された点群は、特徴点の集合であり、その地形形状を復元したものである。即ち、転石Aの移動前、及び転石Aの移動後の転石Aを含む傾斜地の3次元の地形形状がコンピュータ上で復元される。
上記処理により生成された点群データP,Qは、転石Aを含む領域の平面座標と高さ情報(x,y,z)からなる三次元の空間情報を有する点データの集合であり、実際の地形形状を表現したものに相当する。なお、モニター等の表示手段14上では2次元での表現しかできないため、モニターにおいて点群を構成する各点を表示する各画素には、各点に対応する高さ情報zが紐づいている。SfM法は、上述したように2次元の画像のペアからカメラ位置や3次元形状を特定する手法であるため、カメラ位置に関する情報を取得せずに3次元形状を復元できる。これにより、撮影画像間を比較する場合に必要とされる基準点が不要となる。
また、SfM法では、画像にのみ基づいて地形の3次元形状を特定できるため、例えば、落石・崩壊のおそれがある斜面の危険性を予測する場合には、市販のデジタルカメラや、スマートフォン或はタブレットコンピュータに付属するカメラにより撮影画像を取得することも可能である。このように、二つの異なる時期に撮影された撮影画像をSfM法により処理することで、それぞれの時期における斜面の3次元の地形形状を簡単に生成できる。なお、上述のようなカメラを使用する場合には、好ましくは、ズーム機能を利用して撮影するか、対象物がフレーム中心に位置するように撮影することにより、カメラレンズの収差の影響を最小化した対象物の地形形状を生成できる。
なお、撮影画像の取得は、上記手持ちによる撮影に限定されず、地上から視認できない場合や、地上からのアクセスが困難な場合には、ドローン等の小型の無人航空機(Unmanned Aerial Vehicle,UAV)を用いて撮影しても良い。特に、比高が大きく勾配が急な岩盤斜面では、落盤や落石等が起こりやすいにも関わらず目視などの近接手法が困難なケースが多い。そこで、近年活用が進む小型のUAVに市販のカメラを取り付け、該当する岩盤部等を撮影するとともに、三次元形状復元技術(Structure from Motion,SfM)の技術を組み合わせ、UAVによる撮影画像から傾斜面の三次元モデルを作成して地形情報を取得することにより、岩盤の亀裂などの地形形状の状況を把握することができる。
点群データ読込手段22は、点群データ生成手段20により生成された2つの点群データP、Qの読み込みを処理する。
図5は、図4(a)に示す点群データPから危険部50(転石A)を抽出した図である。
危険部抽出手段24は、点群データ読込手段22により読み込まれた点群データP,Qから落石・崩壊の危険のある危険部50を抽出するための処理をする。つまり、図4に示す点群データP,Qから図5に示すように落石の危険のある転石A(危険部50)が抽出される。このように、後段の位置合わせ手段26により点群データP,Q同士を位置合わせする前に危険部50(転石A)を予め抽出し、点群データP,Qから落石のおそれのない部分(基岩部60)を除外することで、位置合わせの対象範囲が少なくなり、位置合わせ速度を向上させることができる。
危険部抽出手段24による処理は、例えば、作業者に対して、表示手段14に表示された点群データPや点群データQから、転石A(危険部50)と思われる領域をマウス等の入力手段13により指定を促す処理をする。また、例えば、点群データPを構成する各点pの三次元情報に基づいて転石Aを抽出する。即ち、点群データPを構成する各点pの三次元情報から隣接する点p同士の高さの変化について探索し、隣接する点p同士の高さの変化が所定の閾値以上、かつそれが所定広さの閉領域を形成する場合に、転石Aとして自動的に抽出させることも可能である。
図3に示すように、位置合わせ手段26は、点群データ読込手段22により読み込まれた点群データPと、点群データQとの位置合わせ処理を実行する。本実施形態では、位置合わせ手段26は、ICP(Iterative Closest Point)法に基づいて点群データPと点群データQとの位置合わせを処理する。ICP法は、点群データQが点群データPに大まかに位置合わせされていることを初期状態として仮定し、点群データQの各点から最も近い点群データP上の点への対応付けと、対応付けに基づく変換の推定を交互に繰り返すことにより、対応付けと位置合わせを同時に解くアルゴリズムであり、対応付けと位置合わせのそれぞれが誤差関数を減少させるので、極小解に単調に収束する。つまり、確実に点群データPと点群データQとを位置合わせすることができる。
以下、ICP法による位置合わせ処理の一実施形態について説明する。
S101:点群データQを構成するすべての点qについて、点qとの距離を最小にする点pを点群データPから探索し、距離が最小として探索された点群データPの点pと点群データQの点qとのペア(p,q)(初期ペア)を設定する(初期ペア設定ステップ)。ペア(p,q)は、記憶手段12に記憶される。
S102:次に、点群データQの点qを、ペアをなす点群データPの点pに移動させるような変換を算出する(変換算出ステップ)。このような変換は、例えば[数1]に示すような同次変換行列Mによりなされる。
[数1]のRは点qを回転させる3次の小行列、tは点qを平行移動させる1次の小行列である。つまり、[数1]に示す変換行列Mは、点群データQの全ての点qをtにより平行移動やRにより回転させることにより、各点qとペアをなす点pに重なるように移動させる変換として算出される。なお、重なるようにとは、図4に示す転石Aが移動していない場合には算出された変換行列Mにより点群データQの位置を変換すると、変換後の点qはペアをなす点pにほぼ重なる。しかし、図4に示す転石Aが移動している場合には、変換後の点qはペアをなす点pに重なる点と、重ならない点とがあるためそのように表現した。
S102では、変換後の点qとペアをなす点pとの距離を全てのペアについて求め、その距離の和が最小となるような変換行列Mを算出する。つまり、全てのペアにおける距離の最小二乗近似となる変換行列Mを算出する。このような変換行列Mは、変換行列Mに単位行列を初期値とし、ニュートン法により繰り返し計算することで算出される。
S103:S102により算出された変換行列Mにより点群データQの各点qの位置を移動させる。点群データQの移動後の点qを点xと表す。
S104:移動後の点群データQの点xについて、各点xとの距離を最小にする点pを点群データPから探索し、距離が最小として探索された点群データPの点pと点群データQの点xとのペア(p,x)(移動後ペア)を設定する(移動後ペア設定ステップ)。設定されたペア(p,x)は、記憶手段12に記憶される。
S105:移動後のペア(p,x)の距離の総和と、移動前のペア(p,q)の距離の総和との差ΔLを算出する(差算出ステップ)。
S106:S105により算出された差ΔLと閾値βとを比較する(閾値比較ステップ)。
差ΔLが閾値βよりも大きいときはS107に移行し、差ΔLが閾値β以下のときはS108に移行する。
S107:点群データQの点xを点qとして更新し、S101に戻る(第2点群データ点更新ステップ)。そして、S106による判定において差ΔLが閾値βよりも小さくなるまでS102〜S107を繰り返す。
S108:差ΔLが閾値β以下となったときの変換行列Mを点群データQを点群データPに位置合わせするときの変換として設定する(位置合わせ変換設定ステップ)とともにペア(p,x)を記憶手段12に記憶して終了する。
図6(a)は、枠Wにより点群データPから選択された点群の移動前後を示す図である。図6(b)は、図6(a)に示す点群の移動をベクトル表示した図である。なお、図6(a)に示す点群は、移動方向に直交する点群断面を示し、図6(b)は、点群断面における各点の三次元移動ベクトルを表示したものである。表示処理手段28は、位置合わせ手段26により位置合わせされた点群データP,Qを表示手段14であるモニターに表示するための表示処理を実行する。表示処理手段28は、例えば、作業者が入力手段13としてのマウスを操作し、図5(b)に示す枠Wのように範囲を指定することにより、枠Wに対応する部分を点群データP,Qからそれぞれ抽出し、移動前後の点群を表示する。
図6(a)に示すように、転石Aの枠Wに囲まれた部分には、Z字状に延長する凹部があり、その凹部が転石Aの移動前、移動後として点群の配列により示されている。そして、その点群の配列から転石Aが移動したことが分かる。表示処理手段28では、ICP法により得られた変換行列Mを転石A(危険部50)を構成する各点に適用することにより、移動前の点群から移動後の点群の座標値を算出する。
また、作業者が、入力手段13を操作してベクトル表示を指定することにより、図6(b)に示すようなベクトル表示がモニターに表示される。つまり、表示処理手段28では、図6(a)に示す転石Aの移動前の点群から移動後の点群とを結ぶ線分と方向とを演算することにより、モニターにベクトル表示可能なデータを出力する。このように移動前後の様子をベクトル表示することにより、転石Aがどちら向きに転がったのか、或は、傾斜面上をすべるように移動したのかを解析して転石Aの斜面における運動を把握することができる。
なお、ベクトル表示では、表示手段14のモニターが2次元での表示となるため、あらかじめベクトルの大きさに対応する配色を定めると良い。例えば、変化量の大きい順に、赤、橙、黄、緑、青と定めておき、演算された移動量に基づいて対応する各ピクセルに応じた色彩を配色する。
あるいは、移動量の大きさにあわせてグレースケールの明暗を定めておくこともできる。例えば、移動量が大きいほど明るく、小さいほど暗くするなどによって表示できる。また、配色と明暗を組み合わせてもよい。
以上説明したように、本願発明によれば、落石や崩壊のおそれのある対象領域を異なる時期に撮影した撮影画像さえあれば、対象領域の地形変化を簡単に解析することができる。即ち、地形形状を示す点群データは、撮影画像同士から地形形状を作成する際に、非常に密な特徴点の集合により構成されている。このため、異なる時期に取得された点群データを比較するときに、必ずしも同一の地点が抽出されていなくても相対的な形状として複数時期の比較が可能と考えられる。
つまり、異なる時期に取得された点群データ同士を上記ICP法に基づいて位置合わせし、位置合わせされた一方の点群データと他方の点群データとのずれに基づいて地形変化を解析することにより、地形の変化を簡単、かつ精度良く解析することができる。
なお、図4に示す×印地点において、ICP法により求めた計算結果と、点群上での計測結果とを比較すると、誤差がほぼ1cm程度しかないことを確認している。
上記実施形態では、点群データ生成手段20により点群データを生成して点群データ読込手段22により読み込むとして説明したが、点群データ生成手段20により生成された点群データに限定されず、地形を航空レーザ測量したレーザー測量画像、航空写真のステレオ処理画像、赤色立体図等を構成する点群データであっても良い。
例えば、航空レーザー測量画像は、測量対象となる地域の上空を航空機で飛行し、飛行中に地域における地表面に向けて照射したレーザーの反射した各地点の集合により構成される。また、航空写真のステレオ処理画像では、互いに重複する画像同士を重ね合わせる際に互いの位置を位置決めする際に設定された点の集合により構成される。また、衛星写真を基に3次元の空間情報をもつものも利用することができる。点群データ読込手段22への入力は、3次元の空間情報をもつ点群データであれば限定されない。
本実施形態によれば、例えば、傾斜面に転石Aが析出した地形をそれぞれ異なる時期に生成した点群データを位置合わせ手段26により位置合わせの処理を実行し、その処理結果として取得された変換行列Mを異なる時期のうちの新しい時期の点群データに適用することにより、図7に示すように、転石Aの経時的な変化をベクトル線図により表示させることができる。
また、本実施形態によれば、過去の異なる時期に作成された点群データを点群データ読込手段22に入力することにより、過去の地形変化を解析することもできる。
図8は、地形変化を解析するための変換行列Mを算出するための他の実施形態を示すフロー図である。上記実施形態で説明した変換行列Mは、以下のようにして求めることができる。
まず、異なる二つの時期に撮影された撮影画像1,2のうち一方の撮影画像1を、点群データ生成手段20により、SfM法に基づいて点群データPを生成する。
次に、生成された点群データPに基準点を設定する。基準点は、例えば画面上に表示された点群データPを構成する点p群の中から任意の点pを選択することで設定される。基準点として選択される点pは、好ましくは、撮影画像1における不動と思われる点、例えば岩盤や地物等に設定すると良い。これにより、基準点として選択された点pの三次元の空間情報(平面座標と高さ情報(x,y,z))が取得される。
次に、図9に示すように、点群データPを、転石Aを構成する点群P1と、基岩部60を構成する点群P2とに分離する。この分離により、図9に示す点群P1及び点群P2における黒塗り部分には、点pが除外されている。
次に、異なる二つの時期に撮影された撮影画像のうち他方の撮影画像2を、点群データ生成手段20により、SfM法に基づいて点群データQを生成する。本実施形態では、点群データ生成手段20による点群データQの生成において、点群データPに設定された基準点の三次元の空間情報と、点群データPの生成時に点群データPに設定された座標系とに基づいて点群データQを生成する。これにより、点群データQの座標系を点群データPの座標系に一致させることができる。
次に、位置合わせ手段26により、点群データQと点群データPにおいて分離された転石Aの点群P1とをICP法により位置合わせし、転石Aに係る変換行列Mrを算出するとともに、点群データQと点群データPにおいて分けられた基岩部60の点群P2とをICP法に位置合わせし、基岩部60に係る変換行列Mbを算出する。
次に、転石Aに係る変換行列Mrと基岩部60に係る変換行列Mbとの差分を算出することにより地形変化を示す変換行列Mを算出する。具体的には、変換行列Mは、M=Mb−1・Mrにより算出される。当該処理は、地形変化解析装置1に、上記算出処理を実行する差分解析手段を設けることでなされる。
このように、一方の点群データを転石Aと基岩部60とに分離し、他方の点群データに対する転石Aの移動の状態と基岩部60の移動の状態とを算出し、全体としての変換行列Mを算出することにより、例えば、転石Aの移動が微小であった場合や、点群データ生成手段20による点群データP,Qの生成時に、各点群データP,Qの座標系に誤差を生じうる場合であっても精度良く地形変化を解析することができる。
なお、上記実施形態では、危険部50を転石Aにより説明したが、これに限定されず崩落した斜面の状態や、崩落するおそれのある地形の変化の解析に適用し得るものであることは言うまでもない。また、異なる時期に撮影された危険部50を含まない地形変化を解析することも可能である。
1 地形変化解析装置、20 点群データ生成手段、22 点群データ読込手段、
24 危険部抽出手段、26 位置合わせ手段、28 表示処理手段。

Claims (5)

  1. 対象領域の地形形状を第1の時期に取得した第1点群データと、前記第1の時期とは異なる第2の時期に取得した第2点群データとに基づいて前記対象領域の地形変化を解析する方法であって、
    前記第1点群データと前記第2点群データとをICP法に基づいて位置合わせする位置合わせステップと、
    前記位置合わせステップにより位置合わせされた第1点群データと前記第2点群データとのずれに基づいて地形変化を解析するステップとを備えることを特徴とする地形変化解析方法。
  2. 前記ICP法は、
    前記第2点群データを構成する各点について、距離が最小となる点の初期ペアを第1点群データとの間で設定する初期ペア設定ステップと、
    前記第2点群データの各点と初期ペアをなす第1点群データの点に、初期ペアをなす第2点群データの点が移動するような変換を算出する変換算出ステップと、
    前記変換により第2点群データの各点を移動し、移動後の第2点群データの各点について、距離が最小となる点の移動後ペアを第1点群データとの間で設定する移動後ペア設定ステップと、
    前記移動後ペア設定ステップにより探索された移動後ペアの距離の総和と初期ペア設定ステップにより探索された初期ペアの距離の総和との差を算出する差算出ステップと、
    前記差をあらかじめ設定された閾値と比較する閾値比較ステップと、を含み、
    前記閾値比較ステップにおいて前記差が閾値より大きい場合には、前記移動後ペアをなす第2点群データの点を、前記初期ペアをなす第2点群データの点として更新する第2点群データ点更新ステップをさらに含み、前記差が閾値よりも小さくなるまで第2点群データ更新ステップ、前記初期ペア設定ステップ、前記変換算出ステップ、前記移動後ペア設定ステップ、差算出ステップの順に繰り返し、
    前記閾値比較ステップにおいて前記差が閾値以下の場合には、前記差が閾値以下となったときの変換を前記第2点群データを前記第1点群データに位置合わせするときの変換として設定する位置合わせ変換設定ステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の地形変化解析方法。
  3. 前記第1点群データ及び前記第2点群データは、いずれも地形変化の解析が必要となる以前に前記対象領域を含む地形形状が取得されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の地形変化解析方法。
  4. 前記第1点群データ及び前記第2点群データは、UAVにより撮影された撮影画像に基づいて生成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載の地形変化解析方法。
  5. 前記第1点群データ及び前記第2点群データは、互いに重複する部分に前記対象領域を含む2枚の撮影画像をSfM法に基づいて処理し、生成されたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の地形変化解析方法。
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