JP2017207119A - 成形ベローズ、ベローズ成形方法およびベローズ成形装置 - Google Patents

成形ベローズ、ベローズ成形方法およびベローズ成形装置 Download PDF

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広行 屋嘉
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Abstract

【課題】ベローズ全体の剛性の変化を抑制しながら軽量化でき、サージング振動を回避可能な成形ベローズを実現する。
【解決手段】応力の作用が小であり、歪が生じにくいベローズ平行部12の板厚を、ベローズ山部10の板厚及びベローズ谷部11の板厚より小として薄肉化し、剛性の変化を抑制しながら、軽量化するとともに固有振動数を流動する流体による振動数より高くする。これにより、流動する流体によるサージング振動を回避し、疲労寿命を長期化可能な成形ベローズが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は金属製の成形ベローズに関する。
ベローズは、例えば、ガスタービンの排気管などで配管の変位差を吸収する目的で設置される。
配管を排気ガスが高速で流動する場合に、ベローズにはサージング振動が励起されることがある。サージング振動はベローズ単体での固有振動数、特に軸方向に振動する振動モードの固有振動数に流体による加振力の周波数が近い時に発生する。
そして、この加振力は流速に応じた加振周波数を持ち、流速を変更出来ない時はベローズの固有振動数が変わるように構造変更し、共振を回避する必要がある。これは、例えば、特許文献1に示されている。
すなわち、ベローズの谷部部に錘(振動調整手段)を付加することで固有振動数を下げ、共振を回避している。この調整錘付き成形ベローズでは、ガスの流動によるサージングを防止しつつ、配管の変位差を効率的に吸収している。
また、特許文献1に記載の技術では、調整用の錘は容易に脱着が可能であり、ベローズの変形を妨げない構造となっている。
特開2014-111991号公報
ベローズには、接続される配管に相対変位が生じた場合に、過大な反力を配管に加えずに相対変位を吸収することが求められている。また、ベローズには、長期間にわたって損傷しないことが求められている。
ベローズに歪が発生する荷重のうち、サージング振動に起因する変形を受けるケースでは、ベローズの全ての山部、谷部に高い応力が発生する。
サージング振動を回避のため、原管板厚を厚くして、固有振動数を調整することが考えられる。しかしながら、原管板厚を厚くすると、相対変位を吸収する際に山部谷部に生じる応力も高くなり、疲労寿命が短くなるという欠点がある。
特許文献1に記載された調整錘付きベローズでは、固有振動数を下げることしかできないため、運転範囲がベローズの固有振動数より低い周波数をも含んでいる場合には、その低い振動数よりさらに低い振動数となるように、錘を調整する必要があり、疲労寿命が短くなる場合もあり得るため、適用には注意が必要である。
本発明の目的は、ベローズ全体の剛性の変化を抑制しながら軽量化でき、サージング振動を回避可能な成形ベローズ、ベローズ成形方法およびベローズ成形装置を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
(1)金属製の成形ベローズにおいて、略半円状の山部と、略半円状の谷部と、上記山部の一方端と上記谷部の一方端とに接続された平行部と、を備え、上記山部、上記谷部及び上記平行部のそれぞれを複数有する配管形状であり、上記平行部の厚み寸法は、上記山部の厚み寸法及び上記谷部の厚み寸法より未満である。
(2)金属製のベローズの成形方法において、略半円状の山部と、略半円状の谷部と、上記山部の一方端と上記谷部の一方端とに接続された平行部とのそれぞれを複数有する配管形状のベローズの上記平行部を研削し、上記平行部の厚み寸法を、上記山部の厚み寸法及び上記谷部の厚み寸法より未満とする。
(3)金属製のベローズの成形方法において、略半円状の山部と、略半円状の谷部と、上記山部の一方端と上記谷部の一方端とに接続された平行部とのそれぞれを複数有する配管形状のベローズを固定する工作物保持機器と、研磨部を有する研磨治具と、上記工作物保持機器を回転する回転装置と、を備え、上記回転装置により上記工作物保持機器は回転されることにより、上記ベローズが回転され、上記平行部が上記研磨部により研磨されて研削される。
本発明によれば、ベローズ全体の剛性の変化を抑制しながら軽量化でき、サージング振動を回避可能な成形ベローズ、ベローズ成形方法およびベローズ成形装置を実現することができる。
本発明の第1実施例におけるベローズ1の概略縦断面図である。 本発明の第1実施例におけるベローズの平行部を目標板厚とする加工装置である板厚成形装置の概略説明図である。 本発明の第1実施例による板状研磨治具の詳細を説明する図である。 本発明の第2実施例である成形ベローズの加工方法の説明図である。 本発明の第2実施例において、ベローズの外側に研磨冶具裏あてを充填する例を示す図である。 本発明の第2実施例において、ベローズの半径方向断面に棒状中央部材から放射状に延びる複数の棒状部材を形成する例を示す図である。 図6のA−Aに沿った断面図である。
以下、本発明の成形ベローズの実施形態について、添付図面を参照して説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例における金属製の成形ベローズ1の概略縦断面図である。
通常の成形ベローズでは、原管をロール成形または内側から液圧成形することでベローズ形状とする。
このため、通常のベローズの板厚は塑性加工の都合で決まり、ベローズ谷部11が最も厚く、ベローズ山部10へ向かって薄くなっている。
ここで、ベローズ1について定義する。ベローズ1は、半円形状の山部10と、半円形状の谷部11と、上記山部部の一方端と上記谷部部の一方端とを接続する平行部12により形成され、山部10、谷部11、平行部12は複数形成されて配管形状となっている。
そして、ベローズの山部10の高さ(ベローズの山部10の頂点から谷部11の底部までの距離)をwとし、ピッチ(山部の頂点と頂点との距離)をqとすると、平行部12の長さは(w−q/2)である。
本発明の第1実施例によるベローズ1では、図1に示すように、ベローズ平行部12の板厚が薄く、ベローズ谷部11およびベローズ山部10の板厚未満の寸法となっている。例えば、ベローズ平行部12の板厚が、ベローズ山部10の板厚の8割程度となっている。
次に、簡易の計算に基づいて固有振動数の向上率を予測する。
ベローズ1の山部10の高さをwとし、ピッチをq、ベローズ平行部12の板厚をtp、ベローズ1の谷部11およびベローズ1の山部10の板厚をtrとすると、ベローズ1の一山部の断面積Aは、以下の式(1)で表わされる。
A=(2・w−q)・tp+(π・q/2)・tr ・・・(1)
この断面を一周分積分し、材料の密度を乗じたものがベローズ1の一山部分の質量となる。
一般的なベローズの形状としてU型のものを仮定し、ピッチ:山部の高さ=7:10と仮定し、tp=trのベローズに対して、tpを0.8倍としたベローズは、断面積Aが低減し、ベローズ平行部12を薄肉化しない従来のベローズと比較して、約11%の軽量化となる。
また、固有振動数は質量の平方根の逆数に比例するので固有振動数は約5.5%高くすることがきる。なお、これはtpを8割とした場合の例であり、tpをその他の割合、例えば、9割、7割等とすることも可能である。
金属製成形ベローズ1の軸方向振動の減衰比が1%程度であれば、数ヘルツだけ固有振動数が変化することで、十分に避共振の効果が期待できる。
平行部12の厚さは、次のようにして決定することができる。
ベローズ1が使用される配管に流体が流れる場合の運転範囲の振動数範囲を考慮して目標固有振動数を決定し、加工前のベローズ1の原固有振動数と、加工前のベローズ1の原質量(一山部分の質量)とを用いて、加工後のベローズ1の目標質量(一山部分の質量)を算出する。
上述のように、固有振動数は質量の平方根の逆数に比例することから、加工前のベローズ1の原固有振動数を目標固有振動数で除算し、それを二乗した値と、加工前のベローズ1の原質量とを乗算することにより、加工後のベローズ1の目標質量(一山部分の質量)を算出することができる。算出した目標質量を材料の密度で除算すると、ベローズ1の一山部の断面積Aを一周分積分した値となることから、一山部分の断面積Aを求めることができる。
そして、上記式(1)に既知の値である断面積A、山部の高さw、ピッチq、板厚trを代入すれば、平行部12の目標板厚tpを算出することができる。
本発明の第1実施例では、ベローズ1の平行部12を外側から研削加工によって削って薄くし、目標板厚(目標厚み寸法)tpとする。
次に、この時の加工方法(成形方法)及び成形装置について説明する。図2は、ベローズ1の平行部12を目標板厚tpとするベローズ成形装置である板厚成形装置20の概略説明図である。
図2において、ベローズ1の両端には、ベローズ端部口金2が形成されており、ベローズ端部口金2が板厚成形装置20の工作物保持機器3により把握され、固定される。工作物保持機器3は回転装置(回転部)4によりベローズ1を捩じることがないようにベローズ1の長手軸まわりに回転する。
板厚成形装置20は、さらに、板状研磨治具50を駆動する駆動部60と、駆動部60の位置を調整する駆動位置調整部61と、ベローズ1における平行部12の板厚を測定する板厚測定装置62とを備える。板厚測定装置62は超音波を用いて、非接触で板厚を測定する装置である。
駆動部60は、工作物保持機器3に固定されたベローズ1の山部と山部との間に挿しこむように板状研磨冶具50を挿入し、回転装置4によりベローズ1を回転させることでベローズ1の平行部12を研削する。平行部12の研削量は、駆動位置調整部61により駆動部60の位置が調整されることにより調整することができる。
図3は、板状研磨治具50の詳細を説明する図である。図3の(B)に示すように、研削加工で用いる板状研磨冶具50は二枚の板部材501と502を有しており、二枚の板部材501と502との位置を互いにオフセットすることで、加工部位に板状研磨冶具50が接する力を調整することができる。
板部材501は、棒状支持部材56aの長手方向に対して垂直に伸び、複数個形成されている。同様に、板部材502は、棒状支持部材56bの長手方向に対して垂直に伸び、複数個形成されている。
また、板状研磨冶具50の板部材501、502の先端部の表面にはフェルトおよび短い毛、あるいは積層した布などで構成された研磨バフ51a、51bが貼り付けられており、研削加工中は研磨の段階に応じて研磨剤をベローズ1に塗布する。
また、図3の(B)のA−Aに沿った断面を示す図3の(A)のように、板部材501、502をベローズ1の山部10と山部10との間に挿入するときは、板部材501と502とのオフセット値を小とし、研磨中は、板部材501と502とのオフセット値を大とする。板部材501と502とのオフセット値の調整は、駆動位置調整部61が駆動部60の動作を制御することにより行われる。
ベローズ1の平行部12が目標板厚となったか否かは、一定時間研磨後、研磨動作を停止し、板厚測定装置62によりベローズ1の平行部12の板厚を測定することにより確認される。目標板厚となっていない場合は、さらに、研磨動作が行われる。その後、さらに、板厚測定装置62によりベローズ1の平行部12の板厚が測定される。ベローズ1の平行部12の板厚が目標板厚となるまで、上記動作が繰り返される。
ベローズ1の平行部12の板厚が目標板厚となったことが確認されると、ベローズ1は、工作物保持機器3から取り外される。
以上のように、本発明の第1実施例によれば、応力の作用が小であり、歪が生じにくい平行部12の板厚を山部部10及び谷部部11の板厚より小として薄肉化し、剛性の変化を抑制しながら軽量化するとともに固有振動数を高くしたので、流動する流体によるサージング振動を回避し、疲労寿命を長期化可能な成形ベローズ、ベローズ成形方法およびベローズ成形装置を実現することができる。
なお、成形ベローズ1の材質は、一例としてステンレスがある。
また、ベローズ1の平行部12の板厚は、使用環境における内圧、外圧を考慮した最小限界値を考慮して算出するものとする。
(第2実施例)
次に、本発明の第2実施例について説明する。
図4は、本発明の第2実施例である成形ベローズ1の加工方法の説明図である。この加工方法に使用される板厚成形装置20は、図2に示した例と同様であるので、図示及び詳細な説明は省略する。ただし、後述するように、本発明の第2実施例においては、棒状研磨治具53がベローズ1の内部に挿入され、ベローズ1の内面側を研磨する構成であることから、ベローズ1の両端のいずれか一方側が開放され、棒状研磨治具53がベローズ1の内部に挿入される構成であり、かつ、ベローズ1が工作物保持機器3により、保持され回転されるものである。
板厚成形装置20は、ベローズ1を回転でき、かつ、棒状研磨治具53をベローズ1の内部に挿入可能であれば、他の構成であってもよい。
第2実施例におけるベローズ1の形状は第1実施例と同じである。
第1実施例では、ベローズ1の平行部12が、ベローズ1の外側から削られているのに対して、第2実施例では、ベローズ1の内面側から削る構成となっている。
ベローズ1の内面を研磨すると、流体が流れる面の性状を整えられる効果も発揮することができる。図4の(B)に示すように、棒状研磨治具53は、棒状の中央部材55と、この中央部材55の長手方向に対して垂直方向に延び、先端部に研磨バフ51cを有する複数の棒状部材54とを備えている。棒状部材54の一端部は、固定装置57により固定される。
棒状研磨治具53は、ベローズ1の内部に挿入され、ベローズ1の山部10内に内側から、バフ51cを挿しこみ、ベローズ1を回転させることでベローズ平行部12を研磨する。
図4の(B)のA−Aに沿った断面を示す図4の(A)のように、棒状部材54の先端部のバフ51cは楕円形状となっており、棒状部材54をこの棒状部材54の軸周りに回転させることで研磨バフ51cの研磨部位に接触する力を変化させることができる。
なお、研磨バフ51cの形状については偏心円、マユ型など、別の形状でも良い。
また、ベローズ1を回転させるのではなく、棒状研磨冶具53の中央部材55を回転させることで、バフ51cを回転させてベローズ平行部12を研磨するように構成することも可能である。この場合、固定装置57により棒状部材54が回転される。
ここで、研削するベローズ1が厚板の場合には、研削加工は容易であるが、薄板の場合では押しつけ力が不足して上手く研磨できないことが想定される。
そこで、図5の(B)に示すように、ベローズ1の外側にベローズ1を構成する金属よりも低融点で融解する樹脂、例えばパラフィンで構成される研磨冶具裏あて52を充填する。そして、研磨治具裏あて52を充填した状態で研削加工を行う。図5の(A)は、図5のA−Aに沿った断面を示す。
研磨治具裏あて52を充填すれば、ベローズ1が薄板の場合であっても、容易にベローズ平行部12を所定の板厚に加工することができる。ベローズ1の研削加工終了後に、ベローズ1は、工作物保持機器3から取り外される。そして、研磨冶具裏あて52はベローズ1からを除去される。研磨治具裏あて52は、研磨治具裏あて52をヒートガンにより溶融して除去することが可能である。
また、通常、ベローズは、完成品の出荷前に、残留歪を除去するため、熱処理が施される。そこで、出荷前の熱処理により、同時に研磨治具裏あて52を除去することも可能である。
なお、充填する研磨冶具裏あて52は融点の低い金属でも良い。
また、図5に示すような研削方法の場合、バフ51cが、ベローズ1の半径方向の一方向に力が加えられるため、力が加えられた方向にベローズ1が変位することが考えられる。
そこで、図6、図7に示すように、ベローズ1の半径方向断面において、棒状中央部材55から、ベローズ1の半径方向に放射状に延びる複数の棒状部材54を形成する。複数の棒状部材54は、ベローズ1の周方向にほぼ等間隔に配置すると良い。
これにより、互いに対向する位置に存在するバフ51cは、研磨の反力を打ち消しあう。これにより、ベローズ1が変位することが抑制されるため、大きな力で研磨可能となる。なお、図7は、図6のA−Aに沿った断面図である。
以上のように、本発明の第2実施例によれば、第1実施例と同様な効果が得られる他、研磨治具裏あて52を充填した状態で研削加工を行う場合は、ベローズ1が薄板のときであっても、容易にベローズ平行部12を所定の板厚に加工することができる。
さらに、棒状中央部材55から、ベローズ1の半径方向に放射状に延びる複数の棒状部材54を形成すれば、ベローズ1が変位することが抑制されるため、大きな力で研磨可能となる。
なお、第1実施例においても、研磨治具裏あて52を適用することができる。ただし、第1実施例においては、ベローズ1の内部側に研磨治具裏あて52を充填することとなる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1・・・ベローズ、2・・・ベローズ端部口金、3・・・工作物保持機器、4・・・回転装置、10・・・ベローズ山部、11・・・ベローズ谷部、12・・・ベローズ平行部、20・・・板厚成形装置(ベローズ成形装置)、50・・・板状研磨冶具、51a、51b、51c・・・研磨バフ、52・・・研磨冶具裏あて、53・・・棒状研磨冶具、54・・・棒状部材、55・・・中央部材、56a、56b・・・棒状支持部材、57・・・固定装置、501、502・・・板部材

Claims (13)

  1. 略半円状の山部と、
    略半円状の谷部と、
    上記山部の一方端と上記谷部の一方端とに接続された平行部と、
    を備え、上記山部、上記谷部及び上記平行部のそれぞれを複数有する配管形状であり、上記平行部の厚み寸法は、上記山部の厚み寸法及び上記谷部の厚み寸法より未満であることを特徴とする金属製の成形ベローズ。
  2. 請求項1に記載の成形ベローズにおいて、
    上記成形ベローズの上記平行部は、加工により研削されて、上記山部の厚み寸法及び上記谷部の厚み寸法より未満とされることを特徴とする金属製の成形ベローズ。
  3. 請求項2に記載の成形ベローズにおいて、
    加工により研削される上記平行部の目標厚み寸法は、加工前のベローズの原質量、加工前のベローズの原固有振動数、上記ベローズの材質密度、上記ベローズの山部の高さ寸法、上記山部と上記山部との距離であるピッチ、上記山部及び上記谷部の厚み寸法、加工後の上記ベローズの目標質量、及び上記ベローズの目標固有振動数に基づいて算出されることを特徴とする金属製の成形ベローズ。
  4. 略半円状の山部と、略半円状の谷部と、上記山部の一方端と上記谷部の一方端とに接続された平行部とのそれぞれを複数有する配管形状のベローズの上記平行部を研削し、上記平行部の厚み寸法を、上記山部の厚み寸法及び上記谷部の厚み寸法より未満とすることを特徴とする金属製のベローズの成形方法。
  5. 請求項4に記載の成形ベローズにおいて、
    加工前のベローズの原質量、加工前のベローズの原固有振動数、上記ベローズの材質密度、上記ベローズの山部の高さ寸法、上記山部と上記山部との距離であるピッチ、上記山部及び上記谷部の厚み寸法、加工後の上記ベローズの目標質量、及び上記ベローズの目標固有振動数に基づいて、加工により研削される上記平行部の目標厚み寸法を算出し、
    算出した上記目標厚み寸法となるように、上記平行部を研削することを特徴とする金属製のベローズの成形方法。
  6. 請求項5に記載の成形ベローズにおいて、
    上記ベローズを工作物保持機器に固定し、
    上記工作物保持機器に固定した上記ベローズの外側から、上記谷部に研磨治具を挿入し、
    上記工作物保持機器を回転装置により回転させることにより、上記ベローズを回転し、
    上記研磨治具により上記ベローズの平行部を研削することを特徴とする金属製のベローズの成形方法。
  7. 請求項5に記載の成形ベローズにおいて、
    上記ベローズを工作物保持機器に固定し、
    上記工作物保持機器に固定した上記ベローズの上記山部の内側に研磨治具を挿入し、
    上記工作物保持機器を回転装置により回転させることにより、上記ベローズを回転し、
    上記研磨治具により上記ベローズの平行部を研削することを特徴とする金属製のベローズの成形方法。
  8. 請求項5に記載の成形ベローズにおいて、
    上記ベローズを工作物保持機器に固定し、
    上記工作物保持機器に固定されたベローズの内側に樹脂を充填し、
    上記工作物保持機器に固定した上記ベローズの外側から、上記谷部に研磨治具を挿入し、
    上記工作物保持機器を回転装置により回転させることにより、上記ベローズを回転し、
    上記研磨治具により上記ベローズの平行部を研削し、
    上記ベローズに充填された上記樹脂を上記ベローズから除去することを特徴とする金属製のベローズの成形方法。
  9. 請求項5に記載の成形ベローズにおいて、
    上記ベローズを工作物保持機器に固定し、
    上記工作物保持機器に固定されたベローズの外側から、上記谷部に樹脂を充填し、
    上記工作物保持機器に固定した上記ベローズの上記山部の内側に研磨治具を挿入し、
    上記工作物保持機器を回転装置により回転させることにより、上記ベローズを回転し、
    上記研磨治具により上記ベローズの平行部を研削し、
    上記ベローズに充填された上記樹脂を上記ベローズから除去することを特徴とする金属製のベローズの成形方法。
  10. 略半円状の山部と、略半円状の谷部と、上記山部の一方端と上記谷部の一方端とに接続された平行部とのそれぞれを複数有する配管形状のベローズを固定する工作物保持機器と、
    研磨部を有する研磨治具と、
    上記工作物保持機器を回転する回転装置と、
    を備え、上記回転装置により上記工作物保持機器は回転されることにより、上記ベローズが回転され、上記平行部が上記研磨部により研磨されて研削されることを特徴とする金属製のベローズ成形装置。
  11. 請求項10に記載のベローズ成形装置において、
    上記研磨部は、上記ベローズの外側から上記谷部に挿入され、上記平行部が研削されることを特徴とする金属製のベローズ成形装置。
  12. 請求項10に記載のベローズ成形装置において、
    上記研磨部は、上記ベローズの上記山部の内側に挿入されて、上記平行部が研削されることを特徴とする金属製のベローズ成形装置。
  13. 請求項11または12に記載のベローズ成形装置において、
    上記平行部の厚さ寸法を測定する板厚測定装置を、さらに備えることを特徴とする金属製のベローズ成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101970983B1 (ko) * 2018-02-14 2019-04-22 공주대학교 산학협력단 벨로우즈 공기 유동 특성 분석을 이용한 자동차용 흡기 벨로우즈 최적 형상 설계방법

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