JP2017207004A - スプリングシート組付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組付作業を容易にすると共に、組付不良を抑制することのできるスプリングシート組付装置を提供する。【解決手段】本スプリングシート組付装置1では、作業者が、位置決め手段5によりスプリングシート組付装置1をシリンダヘッド10に対して位置決めすることで、組付筒部3内にバルブステムが同心状に挿入されて、該組付筒部3が位置決めされる。その後、作業者は、操作レバー27の操作アーム35を操作して移動アーム(移動部材)36を移動させることで、保持部2の外周に積層されたスプリングシート13のうちの1枚が、案内部25の外周から組付筒部3の外周に沿って落下して、シリンダヘッド内の組付位置に組み付けられる。これにより、スプリングシート13の組付作業を容易にすると共に、その組付不良を抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッド内に、バルブスプリングを支持する環状のスプリングシートを組み付けるためのスプリングシート組付装置に関するものである。
一般に、図4に示すように、内燃機関の動弁系には、吸排気バルブ11を閉じ方向に付勢するバルブスプリング12が設けられている。シリンダヘッド10内の組付位置15には、バルブスプリング12を支持する環状のスプリングシート13が配設されている。そこで、例えば、4サイクルエンジンである4バルブ直列4気筒エンジンは、1気筒当り4つの吸排気バルブ11を有するために、当該エンジンの製造ラインにおいては、作業者が、シリンダヘッド10内の全16箇所の組付位置15にスプリングシート13をそれぞれ組み付ける必要がある。
そして、従来、作業者がスプリングシート13をシリンダヘッド10の各組付位置15へ組み付ける際には、作業者が、スプリングシート13を部品箱から、各組付位置15への所定の組付枚数、例えば1枚取り出して、シリンダヘッド10の全16箇所の組付位置15にそれぞれ組み付けており、この組付作業が非常に煩雑であった。このために、シリンダヘッド10の各組付位置15に、所定の組付枚数より多い枚数のスプリングシート13を組み付けたり、スプリングシート13が組付位置15の内側に設けられた環状凸部16に乗りあがってしまうなど、スプリングシート13の組付不良が発生する虞があった。
そこで、作業性を改善するために、従来技術として特許文献1には、スプリングシート組付装置が開示されている。該スプリングシート組付装置は、スプリングシートの孔部に挿通可能なガイド部材と、該ガイド部材の軸方向に沿って移動可能に設けられた係合部と、該係合部と係合することで、前記ガイド部材の径方向に出没動作する保持部材と、前記係合部を移動操作することで、前記保持部材を出没動作させる操作アームと、を備えている。そして、作業者が、板状の切出治具に設けた複数の挿通孔上に、スプリングシートをその孔部が挿通孔と連通するように載置しておき、前記操作アームにより前記保持部材を没動作させた状態で、前記ガイド部材を前記スプリングシートの前記孔部に挿通させた後、前記操作アームにより前記保持部材を出動作させて、前記保持部材により前記スプリングシートの自重を受けた状態とする。その後、当該スプリングシートを前記シリンダヘッド内に組み付ける際には、前記操作アームにより前記保持部材を没動作させた状態とすることで、前記スプリングシートの自重により前記スプリングシートを落下させて、シリンダヘッドへ組み付けるようになっている。
特開2014−190209号公報
しかしながら、特許文献1の発明に係るスプリングシート組付装置では、作業者が、スプリングシートを、誤って、シリンダヘッドの各組付位置への組付枚数より多い枚数重ねた状態で、切出治具の挿通孔上に配置してしまうと、保持部材により、スプリングシートが、各組付位置への所定の組付枚数よりも多い枚数で保持され、その結果、所定の組付枚数より多い枚数のスプリングシートが、シリンダヘッドの組付位置に組み付けられてしまう虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、組付作業を容易にすると共に、組付不良を抑制することのできるスプリングシート組付装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の発明は、内燃機関のシリンダヘッド内に、バルブスプリングを支持する環状のスプリングシートを組み付けるためのスプリングシート組付装置であって、
前記スプリングシートの孔部に挿入されて、複数のスプリングシートを積層させて保持する円柱状の保持部と、該保持部の外径と同径の外径を有する円筒状に形成され、該保持部の下方で、該保持部に対して偏心して設けられる組付筒部と、前記保持部の外周に積層されたスプリングシートのうち、所定枚数のスプリングシートを前記組付筒部の外周に案内する案内手段と、前記組付筒部内にシリンダヘッド内から突出したバルブステムが同心状に挿入されるように、前記スプリングシート組付装置をシリンダヘッドに対して位置決めする位置決め手段と、を備え、
前記案内手段は、前記組付筒部の外径と同径の外径を有する円柱状に形成され、前記組付筒部と前記保持部との間に前記組付筒部と同心状に設けられる案内部と、該案内部の前記保持部側の軸方向一端の外周部を、前記保持部の外周面に沿うように切り欠き、前記保持部に積層されたスプリングシートが載置される切欠段部と、前記案内部に向かって近接するように移動することで、前記切欠段部上に載置されたスプリングシートを下方から支持しつつ、積層方向下側の所定枚数のスプリングシートを前記切欠段部から前記案内部の外周に沿う位置に案内し、前記案内部から遠退するように移動することで、前記所定枚数のスプリングシートの支持を解除して、その自重により該案内部の外周に沿って落下させる移動部材と、を備え、
前記切欠段部の高さ寸法は、前記所定枚数のスプリングシートの全厚さ以上に設定されることを特徴とするものである。
本発明の請求項1の発明では、保持部の外周に積層されつつ、案内手段の案内部に設けた切欠段部に載置された複数のスプリングシートは、移動部材の初期位置により下方から支持された状態となっている。この状態で、作業者は、位置決め手段を使用して、このスプリングシート組付装置をシリンダヘッドに対して位置決めする。すると、当該スプリングシート組付装置の組付筒部の内部に、シリンダヘッド内から突出されたバルブステムが同心状に挿入されて、組付筒部が位置決めされる。続いて、移動部材を案内部に向かって近接するように移動させることで、所定枚数(シリンダヘッド内の組付位置への組付枚数)のスプリングシートが、案内手段の案内部に設けた切欠段部から案内部の外周に案内される。続いて、移動部材を案内部から遠退するように移動させることで、移動部材によるスプリングシートの支持が解除されるので、案内部の外周に案内された、所定枚数のスプリングシートは、その自重により案内部の外周から組付筒部の外周に沿って落下して、シリンダヘッド内の組付位置に組み付けられる。
これにより、作業者は、スプリングシート組付装置をシリンダヘッドに対して位置決めして、移動部材を案内部に向かって近接・遠退させるだけの作業で、所定枚数のスプリングシートをシリンダヘッド内の組付位置へ組み付けることができ、シリンダヘッド内へのスプリングシートの組付作業を容易にすることができる。また、所定枚数のスプリングシートは、その自重により案内部の外周から組付筒部の外周に沿って落下して、シリンダヘッドの組付位置に組み付けられるので、スプリングシートの組付不良を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係るスプリングシート組付装置の模式図である。 図2は、本スプリングシート組付装置に採用した案内部の側面図である。 図3は、図1のA−A線に沿う断面図である。 図4は、シリンダヘッド内の組付位置に組み付けられたスプリングシートを示す断面図である。 図5は、本スプリングシート組付装置のシリンダヘッドに対する位置決め時に使用されるパレットの平面図である。 図6は、本スプリングシート組付装置によって、スプリングシートが、シリンダヘッド内の組付位置に組み付けられる様子を段階的に示す図である。 図7は、図6から連続して、本スプリングシート組付装置によって、スプリングシートが、シリンダヘッド内の組付位置に組み付けられる様子を段階的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るスプリングシート組付装置1は、図4に示すように、内燃機関のシリンダヘッド10内の複数の組付位置15に、環状のスプリングシート13をそれぞれ組み付けるためのものである。なお、本実施形態に係るスプリングシート組付装置1は、1枚のスプリングシート13を、シリンダヘッド10内の各組付位置15にそれぞれ組み付けるものである。
本スプリングシート組付装置1は、図1に示すように、図4も適宜参照して、スプリングシート13の孔部13aに挿入されて、複数のスプリングシート13を積層させて保持する保持部2と、シリンダヘッド10内から突出するバルブステム14が挿入されて、スプリングシート13をシリンダヘッド10内の組付位置15に案内する組付筒部3と、保持部2の外周に積層されたスプリングシート13のうちの1枚(シリンダヘッド10内の組付位置15への組付枚数)を組付筒部3の外周に案内する案内手段4と、本スプリングシート組付装置1をシリンダヘッド10に対して位置決めする位置決め手段5と、を備えている。これら、保持部2、組付筒部3、案内手段4及び位置決め手段5は、図示しない支持本体に一体的に支持される。
保持部2は、円柱状に形成され、その外径D1はスプリングシート13の孔部13aの内径と略一致する。この保持部2に複数のスプリングシート13の孔部13aがそれぞれ挿入されて、保持部2の外周に複数のスプリングシート13が積層される。なお、保持部2は、軽量化の観点から円筒状に形成するのが好ましい。該保持部2の下方に、後述する案内部25を介して組付筒部3が配置される。該組付筒部3は、円筒状に形成され、その外径D3は保持部2の外径D1と同径である。組付筒部3の上部外周面は、上方に向かって次第に縮径するテーパ面20に形成される。組付筒部3は、保持部2に対して偏心するように配置される。組付筒部3の長さ寸法は、シリンダヘッド10内から突出されるバルブステム14の突出長さより若干長く形成される。
図1〜図3に示すように、案内手段4は、保持部2と組付筒部3との間にそれぞれに接触するように設けられる円柱状の案内部25と、該案内部25の保持部2側の軸方向一端(上端)の外周部を、保持部2の外周面に沿うように切り欠き、保持部2に積層されたスプリングシート13が載置される切欠段部26と、該切欠段部26上に載置されたスプリングシート13を下方から支持しつつ、作業者が操作することで、最も下側に位置する1枚(シリンダヘッド10内の組付位置15への組付枚数)のスプリングシート13を案内部25の切欠段部26から該案内部25の外周に沿う位置に案内して、その自重により案内部25の外周に沿って落下させる操作レバー27と、を備えている。
図1に示すように、案内部25は、円柱状に形成され、その外径D2が組付筒部3の外径D3と同径である。要するに、保持部2の外径D1と、案内部25の外径D2と、組付筒部3の外径D3とは同径であり、スプリングシート13の孔部13aの内径と略一致する。なお、案内部25は、軽量化の観点から円筒状に形成するのが好ましい。案内部25は、保持部2の下端面に接触すると共に、組付筒部3の上端面に接触するように設けられる。案内部25は保持部2に対して偏心すると共に、組付筒部3と同心状となるように設けられる。図2も参照して、案内部25の保持部2側の軸方向一端の外周部には、保持部2の外周面に沿うように、径方向内側に向かって切り欠いた切欠段部26が形成される。切欠段部26は、案内部25の、保持部2の外周から外方に突出した側(偏心した側)の上端外周部に設けられる。
切欠段部26は、図2及び図3に示すように、案内部25の軸方向に指向する支持面30と、案内部25の径方向に指向する案内面31とを有する。支持面30は平面視三日月状に形成される。一方、案内面31は、保持部2の外周面と平面視で一致する(保持部2の外周面と面一となる)円弧面に形成される。言い換えれば、案内面31は、保持部2の径方向中心を中心とした、保持部2の曲率半径に基づく円弧面に形成される。これにより、保持部2の外周に積層されたスプリングシート13の一部位を、案内部25の切欠段部26の支持面30に載置させることができる。該切欠段部26の高さ寸法H1は、本実施形態では、スプリングシート13の厚さ以上に設定される。なお、スプリングシート13を、シリンダヘッド10内の組付位置15に複数枚組み付ける場合には、切欠段部26の高さ寸法H1は、組付位置15への組付枚数のスプリングシート13の全厚さ以上に設定される。
図1に示すように、保持部2の側方で、案内部25に設けた切欠段部26と径方向反対側に操作レバー27が配置される。操作レバー27は、作業者が操作する操作アーム35と、操作アーム35の下端に接続され、スプリングシート13を下方から支持して、操作アーム35の揺動に伴って案内部25に向かって近接・遠退するように移動する移動アーム36とを備えている。操作アーム35は、略上下方向に延び、上部の支点37を中心に揺動自在に支持される。移動アーム36は、略水平方向に延び、その案内部25側とは反対側の端部が操作アーム35の下端に接続されている。移動アーム36の、案内部25と対向する端部の上端には、内側に向かって凹設される支持凹部40が形成される。図3も参照して、該支持凹部40は、スプリングシート13の軸方向に指向して、その下面の一部に当接して支持する第1支持面41と、スプリングシート13の径方向に指向して、その外周面の一部に当接して支持する第2支持面42とを有する。第1支持面41が、スプリングシート13の、切欠段部26側とは径方向反対側の下面に当接して、下方から支持するようになる。一方、第2支持面42は、スプリングシート13の外周面に沿う円弧面に形成される。第2支持面42が、スプリングシート13の、切欠段部26側とは径方向反対側の外周面に当接するようになる。
支持凹部40の高さ寸法H2、すなわち、第2支持面42の高さ寸法H2は、本実施形態では、スプリングシート13の厚さ相当(スプリングシート13の厚さよりやや小さい)に設定される。なお、スプリングシート13を、シリンダヘッド10内の組付位置15に複数枚組み付ける場合には、支持凹部40の高さ寸法H2は、組付位置15への組付枚数のスプリングシート13の全厚さ相当に設定される。なお、図1に示すように、操作レバー27が初期位置にあるとき、移動アーム36の支持凹部40の第1支持面41と、案内部25の切欠段部26の支持面30とは略同一平面上に位置する。
操作レバー27の操作アーム35の側方にはスプリング38が接触するように配置される。該スプリング38により移動アーム36を案内部25から遠退する方向に常時付勢している。そして、作業者が、操作アーム35を保持部2に向かって近接するように操作すると、操作アーム35の揺動に伴って、移動アーム36が案内部25に向かって近接するように略水平方向に移動する。一方、作業者が、操作アーム35から手を離すと、移動アーム36がスプリング38の付勢力により案内部25から遠退するように略水平方向に移動する。この操作レバー27の移動アーム36が移動部材に相当する。
図5に示すように、シリンダヘッド10の上面には、その製造ラインにて様々な用途で使用されるパレット45がシリンダヘッド10に対して位置決めされて固定されている。パレット45には、シリンダヘッド10内から突出した各バルブステム14にそれぞれ対応する位置決め孔47が複数形成される。図1に示すように、本スプリングシート組付装置1に採用した位置決め手段5は、上述のパレット45に設けた位置決め孔47に挿入される位置決めピン50で構成される。位置決めピン50は、上述した保持部2、案内部25及び組付筒部3の1セットに対して、1本設けてもよいし、複数本設けてもよい。そして、この位置決めピン50をパレット45の位置決め孔47に挿入すると、組付筒部3内に、シリンダヘッド10内から突出した、対応するバルブステム14が同心状に挿入される。
次に、本発明の実施の形態に係るスプリングシート組付装置1の作用を、図6及び図7に基づいて説明する。
まず、図6(a)に示すように、本スプリングシート組付装置1には、その保持部2の外周に複数のスプリングシート13が積層されており、最も下側に位置するスプリングシート13の一部が案内部25の切欠段部26の支持面30に当接して、且つこのスプリングシート13の、切欠段部26の支持面30に当接した部位から径方向反対側の一部位が操作レバー27を構成する移動アーム36の支持凹部40の第1支持面41に当接して、複数のスプリングシート13が保持部2の外周に積層されて支持された状態となっている。
次に、作業者が、本スプリングシート組付装置1をシリンダヘッド10の組付位置15に対して位置決めを行う。すなわち、図1及び図5も参照して、位置決め手段5の位置決めピン50を、シリンダヘッド10に位置決め固定されたパレット45の、対応する位置決め孔47に挿入する。すると、図6(b)に示すように、組付筒部3内にシリンダヘッド10内から突出するバルブステム14が同心状に挿入され、組付筒部3の下端がシリンダヘッド10の、バルブステム14周辺の環状凸部16の上端外周縁に接触して位置決めされる。
次に、図6(c)に示すように、作業者が、操作レバー27の操作アーム35を、スプリング38(図1参照)の付勢力に抗して保持部2側に揺動させるように操作すると、操作アーム35の揺動に伴って、移動アーム36が案内部25に向かって近接するように略水平方向に移動する。その結果、移動アーム36の移動により、積層されたスプリングシート13のうち、最も下側に位置するスプリングシート13が切り出されて、案内部25の切欠段部26から案内部25の外周に沿う位置に案内される。なお、図6(c)に示すように、移動アーム36が案内部25に向かって移動して、最も下側に位置するスプリングシート13を案内部25の切欠段部26から案内部25の外周に案内する際、移動アーム36の上面によって、下から2番目のスプリングシート13を下方から支持して、保持部2の外周に積層される各スプリングシート13の下方からの支持が維持される。
次に、作業者が、操作レバー27の操作アーム35から手を離すと、図7(d)に示すように、スプリング38の付勢力により操作レバー27の移動アーム36が案内部25から遠退するように移動して、移動アーム36によるスプリングシート13の支持が解除される。これにより、スプリングシート13は、その自重により案内部25の外周から組付筒部3の外周に沿って落下して、図7(e)に示すように、シリンダヘッド10内の組付位置15に正常に組み付けられる。
最終的に、操作レバー27が初期状態に戻ると、次のスプリングシート13の一部位が、案内部25の切欠段部26の支持面30に載置されて、且つこのスプリングシート13の、切欠段部26の支持面30に当接した部位から径方向反対側の一部位が、操作レバー27を構成する移動アーム36の第1支持面41に載置された状態となる。
次に、作業者は、本スプリングシート組付装置1を、スプリングシート13のシリンダヘッド10への次の組付位置15に対して位置決めを行って、上述した作業を繰り返す。
以上説明した、本発明の実施の形態に係るスプリングシート組付装置1では、作業者は、位置決めピン50(位置決め手段5)を利用して、本スプリングシート組付装置1をシリンダヘッド10に対して位置決めすることで、組付筒部3内にシリンダヘッド10内から突出したバルブステム14が同心状に挿入され、組付筒部3の下端が、シリンダヘッド10の、バルブステム14周辺の環状凸部16の上端外周縁に接触して位置決めされる。その後、作業者は、操作レバー27の操作アーム35を引くだけの操作で、保持部2の外周に積層されたスプリングシート13のうちの1枚が切り出されて、案内部25の外周から組付筒部3の外周に沿って落下して、シリンダヘッド10内の組付位置15に正常に組み付けられる。
これにより、本スプリングシート組付装置1では、シリンダヘッド10内へのスプリングシート13の組付作業を容易にすることができ、しかも、スプリングシート13の組付不良を抑制することができる。
なお、本発明の実施の形態に係るスプリングシート組付装置1において、保持部2、案内部25及び組付筒部3を1セットとしてユニット化した構成及びその作用を上述したが、保持部2、案内部25及び組付筒部3を4セットでユニット化して構成して、スプリングシート13をシリンダヘッド10内の4箇所の組付位置15にそれぞれ同時に組み付けることもできる。この実施形態の場合には、保持部2、案内部25及び組付筒部3のセットを4セット並べるように配置する。また、操作レバー27を、1本または2本の操作アーム35と、該各操作アーム35の下端に互いに平行にそれぞれ連結される4本の移動アーム36と、を備えるようにする。これら4本の移動アーム36が、保持部2、案内部25及び組付筒部3の各セットにそれぞれ対応する。なお、2本の操作アーム35が採用された場合は、作業者は両手で操作アーム35を操作するようになる。
その結果、作業者は、操作レバー27の操作アーム35の1回の操作によって、4本の移動アーム36が同時に各案内部25に向かって近接するように略水平方向に移動して、各案内部25の切欠段部26に載置された各スプリングシート13が、同時に切欠段部26から各案内部25の外周に案内されつつ、その自重により各案内部25の外周から各組付筒部3の外周に沿って落下して、シリンダヘッド10内の4箇所の組付位置15に同時に組み付けられる。そこで、スプリングシート組付装置1は、その全体の重さ、また作業性を考慮すると、保持部2、案内部25及び組付筒部3を4セットでユニット化した形態が最良であるが、保持部2、案内部25及び組付筒部3を2セット〜16セットの適宜セット数をユニット化して構成してもよい。
なお、保持部2、案内部25及び組付筒部3をそれぞれ別体で構成してもよいし、保持部2、案内部25及び組付筒部3を一体的に設けてもよい。また、保持部2と案内部25とを一体的に設けてもよく、案内部25と組付筒部3とを一体的に設けてもよい。
1 スプリングシート組付装置,2 保持部,3 組付筒部,4 案内手段,5 位置決め手段,10 シリンダヘッド,13 スプリングシート,13a 孔部,14 バルブステム,15 組付位置,25 案内部,26 切欠段部,27 操作レバー,35 操作アーム,36 移動アーム(移動部材),50 位置決めピン

Claims (1)

  1. 内燃機関のシリンダヘッド内に、バルブスプリングを支持する環状のスプリングシートを組み付けるためのスプリングシート組付装置であって、
    前記スプリングシートの孔部に挿入されて、複数のスプリングシートを積層させて保持する円柱状の保持部と、
    該保持部の外径と同径の外径を有する円筒状に形成され、該保持部の下方で、該保持部に対して偏心して設けられる組付筒部と、
    前記保持部の外周に積層されたスプリングシートのうち、所定枚数のスプリングシートを前記組付筒部の外周に案内する案内手段と、
    前記組付筒部内にシリンダヘッド内から突出したバルブステムが同心状に挿入されるように、前記スプリングシート組付装置をシリンダヘッドに対して位置決めする位置決め手段と、を備え、
    前記案内手段は、
    前記組付筒部の外径と同径の外径を有する円柱状に形成され、前記組付筒部と前記保持部との間に前記組付筒部と同心状に設けられる案内部と、
    該案内部の前記保持部側の軸方向一端の外周部を、前記保持部の外周面に沿うように切り欠き、前記保持部に積層されたスプリングシートが載置される切欠段部と、
    前記案内部に向かって近接するように移動することで、前記切欠段部上に載置されたスプリングシートを下方から支持しつつ、積層方向下側の所定枚数のスプリングシートを前記切欠段部から前記案内部の外周に沿う位置に案内し、前記案内部から遠退するように移動することで、前記所定枚数のスプリングシートの支持を解除して、その自重により該案内部の外周に沿って落下させる移動部材と、を備え、
    前記切欠段部の高さ寸法は、前記所定枚数のスプリングシートの全厚さ以上に設定されることを特徴とするスプリングシート組付装置。
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