JP2017206051A - 給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドドアにおいてワイヤハーネスの露出を低減するとともにドアトリムとの干渉を抑制することができる給電装置を提供する。【解決手段】スライドドアが半開状態となった場合にワイヤハーネス2が下方に凸に屈曲し、全開状態又は全閉状態よりも、一部分が下方に位置する。即ち、ワイヤハーネス2を三次元的に屈曲させる。これにより、ワイヤハーネス2をドアトリムの下端から引き出しやすくし、ワイヤハーネス2とドアトリムとの干渉を抑制することができる。また、ドアトリムの形状等に応じてワイヤハーネス2を適宜に三次元的に屈曲させて干渉を抑制すればよく、スライドドアにおいてワイヤハーネスの露出を低減することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、スライドドアを備えた車両において車両本体から該スライドドアに電力を供給するための給電装置に関するものである。
一般に、スライドドアを備えた車両には、車両本体からスライドドアに電力を供給するための給電装置が設けられる。即ち、給電装置のワイヤハーネスによって、車両本体に搭載されたバッテリ等と、スライドドアに設けられた電装部品と、が電気的に接続されて電力が供給されるようになっている。このような給電装置では、スライドドアにおいてワイヤハーネスの露出を少なくすることが好ましく、ワイヤハーネスが、ドアトリムによって隠されるとともに、ドアトリムの下端や前後端から引き出されて車両本体側に向かう構成が採用されることがあった。
しかしながら、スライドドアのスライドに伴ってワイヤハーネスが屈曲するため、上記のような構成ではドアトリムからのワイヤハーネスの引き出し位置が変化してしまう。これにより、ドアトリムとワイヤハーネスとが干渉し、種々の不都合が生じてしまうことがあった。例えば、ワイヤハーネスの外装部材(コルゲートチューブ等)がドアトリムに引っ掛かることがあり、引っ掛かりが解除された際に外装部材が急激に弾性復帰することにより、異音が発生してしまうことがあった。
そこで、異音の抑制を図った給電装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された給電装置では、コルゲートチューブに突出部が設けられ、この突出部が他の部分よりも大径に形成されていることで、ドアトリムへの引っ掛かりが生じにくくなり、異音の発生が抑制されるようになっている。
特開2015−74431号公報
しかしながら、特許文献1に記載された給電装置では、コルゲートチューブのドアトリムへの引っ掛かりを抑制することができるものの、干渉そのものを抑制することはできない。ワイヤハーネスとドアトリムとの干渉の程度が大きい場合(例えば、ドアトリムの下端位置が低い場合等)、スライドドアのスライドの妨げとなってしまったり、ワイヤハーネスが損傷してしまったりすることが考えられる。そこで、ドアトリムにカット等の加工を施してワイヤハーネスと干渉しないようにする対応が考えられるが、ワイヤハーネスが露出しやすくなってしまう。
本発明の目的は、スライドドアにおいてワイヤハーネスの露出を低減するとともにドアトリムとの干渉を抑制することができる給電装置を提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、進行方向に沿ってスライドするスライドドアを備えた車両において、車両本体から前記スライドドアに電力を供給するための給電装置であって、前記車両本体から前記スライドドアに亘って設けられるワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスの本体側端部を支持する本体側支持部を有して前記車両本体に固定される本体側ユニットと、前記ワイヤハーネスのドア側端部を支持するドア側支持部を有して前記スライドドアに固定されるドア側ユニットと、を備え、前記ワイヤハーネスは、前記スライドドアが半開状態となった場合に下方に凸に屈曲することにより、前記スライドドアが全開状態又は全閉状態となった場合よりも、当該ワイヤハーネスにおける前記本体側端部と前記ドア側端部との間の少なくとも一部分が下方に位置することを特徴とする給電装置である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、前記ドア側ユニットは、前記スライドドアが前記半開状態となった場合に前記ドア側端部を下方に向け、前記スライドドアが前記全閉状態となった場合に前記ドア側端部を前記半開状態よりも前記進行方向の一方側に傾け、前記スライドドアが前記全開状態となった場合に前記ドア側端部を前記半開状態よりも前記進行方向の他方側に傾けるように、車幅方向に沿った揺動軸を中心に前記ワイヤハーネスを揺動可能に支持することを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載の発明において、前記ドア側ユニットは、前記ドア側支持部とは別体に構成されるとともに前記ワイヤハーネスのうち前記ドア側端部よりも中央側の位置を揺動可能に支持する揺動支持部を有することを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明において、前記本体側支持部は、前記本体側端部を、前記ワイヤハーネスの長手方向に沿った回転軸を中心に回転可能に支持することを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載の発明において、前記ワイヤハーネスは、1又は複数の電線と、該電線の外周を覆うコルゲートチューブと、前記車両本体の側に設けられる屈曲規制部材と、を有し、前記屈曲規制部材は、前記電線に沿って延びるとともに、屈曲を許容する屈曲許容方向、及び、該屈曲許容方向の反対側を向くとともに屈曲を規制する屈曲規制方向を有し、前記本体側支持部は、前記本体側端部を水平面内に沿って延びるように支持し、前記スライドドアが前記半開状態となった場合に、前記屈曲規制部材が前記屈曲規制方向を上方に向けることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、請求項5に記載の発明において、前記コルゲートチューブが円筒状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に記載された発明は、請求項4に記載の発明において、前記ドア側支持部は、前記ドア側端部を、前記ワイヤハーネスの長手方向に沿った回転軸を中心に回転可能に支持し、前記ワイヤハーネスは、1又は複数の電線と、該電線の外周に設けられるチェーン部材と、を備え、前記チェーン部材は、その全体が屈曲可能な屈曲可能方向、及び、該屈曲可能方向に交差して屈曲不能な屈曲不能方向を有し、前記スライドドアのスライドに伴って前記ワイヤハーネス全体が回転し、前記チェーン部材の向きが変化することを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、スライドドアが半開状態となった場合に、ワイヤハーネスが下方に凸に屈曲し、全開状態又は全閉状態となった場合よりも少なくとも一部分が下方に位置することで、ワイヤハーネスを三次元的に屈曲させることができる。即ち、ワイヤハーネスを、進行方向(スライド方向)および車幅方向を含む平面(水平面)内で屈曲させるだけでなく、上下方向も含む空間内で屈曲させることができる。このようにワイヤハーネスを三次元的に屈曲させ、スライドドアの半開状態においてワイヤハーネスの少なくとも一部分を下方に移動させることにより、ワイヤハーネスをドアトリムの下端から引き出しやすくし、ワイヤハーネスとドアトリムとの干渉を抑制することができる。また、ドアトリムの形状等に応じてワイヤハーネスを適宜に三次元的に屈曲させて干渉を抑制すればよく、スライドドアにおいてワイヤハーネスの露出を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、車幅方向に沿った揺動軸を中心に、ワイヤハーネスが揺動可能に支持されることで、進行方向に沿ってスライドドアをスライドさせた際に、ワイヤハーネスを三次元的に屈曲させやすくすることができる。また、本体側端部を揺動させる構成と比較して、半開状態においてワイヤハーネスのうちスライドドア側の部分が下方に向かって延びやすく、ワイヤハーネスをドアトリムの下端から引き出しやすくすることができる。
請求項3記載の発明によれば、ワイヤハーネスを揺動可能に支持する揺動支持部が、ワイヤハーネスのドア側端部を支持するドア側支持部とは別体に構成されていることで、これらが一体となった構成(ドア側支持部によってドア側端部が揺動可能に支持される構成)と比較して、揺動支持部の構造を簡単化し、部品点数を削減することができる。即ち、ワイヤハーネスの端部からは電線が引き出されるためドア側端部の構造が複雑化しやすいところ、ドア側端部の支持と揺動させるための支持とが別となっていることで、構造を簡単化することができる。
請求項4記載の発明によれば、ワイヤハーネスの本体側端部が長手方向を中心に回転可能に支持されることで、ワイヤハーネスを三次元的に屈曲させた際に、ワイヤハーネスに捻じれが生じにくくなり、損傷を抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、ワイヤハーネスに設けられた屈曲規制部材が屈曲許容方向およびその反対側を向いた屈曲規制方向を有することで、ワイヤハーネスを所望の向きに凸に屈曲させやすくするとともに、その反対側に凸に屈曲させにくくすることができる。ワイヤハーネスの本体側端部が回転可能に支持されていることで、スライドドアのスライドに伴って屈曲規制部材の向きを変化させることができ、ワイヤハーネスの屈曲が許容される方向を適宜に変化させ、ワイヤハーネスを三次元的に屈曲させやすくすることができる。
さらに、スライドドアの半開状態において屈曲規制方向が上方を向いていることで、ワイヤハーネス全体が下方に凸に屈曲しようとした際に、水平面内に沿って延びるように支持された本体側端部が上方に凸となるように屈曲することを規制することができ、ワイヤハーネスの損傷を抑制することができる。
請求項6記載の発明によれば、コルゲートチューブが円筒状に形成されていることで、屈曲のしやすさについて異方性を有するコルゲートチューブ(例えば断面楕円形状のコルゲートチューブ)を用いる構成と比較し、容易に製造することができ、低コスト化することができる。また、屈曲のしやすさについて等方性を有するコルゲートチューブを用いても、上記のように屈曲規制部材が設けられることにより、ワイヤハーネスを三次元的に屈曲させやすくすることができる。
請求項7記載の発明によれば、ワイヤハーネスのチェーン部材が屈曲可能方向およびこれと交差する屈曲不能方向を有することで、ワイヤハーネスを所望の向きに凸に屈曲させやすくするとともに、交差する方向に凸に屈曲させにくくすることができる。また、ワイヤハーネス全体がスライドドアのスライドに伴って回転し、チェーン部材の向きが変化することで、スライドドアの状態に応じてワイヤハーネスが屈曲可能な方向を変化させ、ワイヤハーネスを三次元的に屈曲させやすくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る給電装置を示す斜視図である。 前記給電装置の本体側ユニットの要部を示す斜視図である。 前記給電装置のワイヤハーネスに設けられる屈曲規制部材を示す側面図である。 前記給電装置のドア側ユニットを示す正面図である。 前記ドア側ユニットの要部を示す側面図である。 前記給電装置が設けられた車両においてスライドドアがスライドした際の前記ワイヤハーネスの屈曲の様子を示す斜視図である。 前記スライドドアが全閉状態となった場合における(A)前記車両全体の様子を示す平面図、(B)給電装置の様子を示す平面図、及び、(C)車両内側から見た前記スライドドアと前記ワイヤハーネスとの関係を示す側面図である。 前記スライドドアが半開状態となった場合における(A)前記車両全体の様子を示す平面図、(B)給電装置の様子を示す平面図、及び、(C)車両内側から見た前記スライドドアと前記ワイヤハーネスとの関係を示す側面図である。 前記スライドドアが全開状態となった場合における(A)前記車両全体の様子を示す平面図、(B)給電装置の様子を示す平面図、及び、(C)車両内側から見た前記スライドドアと前記ワイヤハーネスとの関係を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る給電装置が設けられた車両においてスライドドアがスライドした際のワイヤハーネスの屈曲の様子を示す斜視図である。 本発明の変形例の給電装置における全閉状態のドア側ユニットを示す正面図である。 本発明の変形例の給電装置における半開状態のドア側ユニットを示す正面図である。 本発明の変形例の給電装置における全開状態のドア側ユニットを示す正面図である。
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。尚、第2実施形態においては、第1実施形態で説明する構成部材と同じ構成部材及び同様な機能を有する構成部材には、第1実施形態と同じ符号を付すとともに説明を省略する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る給電装置1Aを示す斜視図であり、図2は、給電装置1Aの本体側ユニット3の要部を示す斜視図であり、図3は、給電装置1Aのワイヤハーネス2に設けられる屈曲規制部材23を示す側面図であり、図4給電装置1Aのドア側ユニット4を示す正面図であり、図5は、ドア側ユニット4の要部を示す側面図であり、図6は、給電装置1Aが設けられた車両においてスライドドアがスライドした際のワイヤハーネス2の屈曲の様子を示す斜視図である。
本実施形態の給電装置1Aは、進行方向に沿ってスライドするスライドドアを備えた車両に設けられ、車両本体からスライドドアに電力を供給するためのものであって、図1に示すように、ワイヤハーネス2と、本体側ユニット3と、ドア側ユニット4と、を備える。図1は、スライドドアの全閉状態、半開状態および全開状態のそれぞれにおける給電装置1Aの様子を示している。尚、スライドドアは、車両の側面に設けられて進行方向の後方側に向かってスライドして開くものであるとともに、車両ボディと干渉しないようにスライド時に車幅方向においても多少移動するものとする。
また、本実施形態において、スライドドアの半開状態とは、スライドドアが全可動範囲のうち略中央位置に位置づけられた状態を意味するが、本体側ユニット3に対してドア側ユニット4が最も接近してワイヤハーネス2が最も屈曲する状態をスライドドアの半開状態としてもよく、全開状態と全閉状態との間の適宜な状態を半開状態とすればよい。
ワイヤハーネス2は、車両本体からスライドドアに亘って設けられるものであって、図2、3、6に示すように、複数の電線21と、電線21の外周を覆うコルゲートチューブ22と、車両本体側に設けられる屈曲規制部材23と、で構成される。尚、図6においては説明の都合上、電線21を省略している。また、ワイヤハーネス2が後述するようにその長手方向に沿った回転軸を中心に回転する場合、コルゲートチューブ22が回転するものとする。このとき、屈曲規制部材23はコルゲートチューブ22とともに回転し、電線21は回転してもよいししなくてもよい。
電線21は、車両本体に搭載されたバッテリに電気的に接続されるとともに、スライドドアに設けられた電装部品(スピーカやパワーウインドウ等)に電気的に接続され、バッテリから電装部品に電力を供給するように設けられる。尚、電線21はコルゲートチューブ22よりも長く形成されているが、電線21のうちコルゲートチューブ22に収容される部分がワイヤハーネス2を構成するものとし、コルゲートチューブ22の端部をワイヤハーネス2全体の端部とする。
コルゲートチューブ22は、例えば合成樹脂によって円筒状に形成され、本体側端部221が後述するボール部33に接続されるとともに、ドア側端部222が後述する揺動部材42に接続される。
屈曲規制部材23は、適宜な弾性を有する部材(例えば合成樹脂等)によって形成され、図3、6に示すように、帯板部231と、帯板部231における幅方向両側の端辺から略垂直に立設された複数の規制部232と、を有する。また、屈曲規制部材23は、電線21とともにコルゲートチューブ22の内側に設けられ、帯板部231と規制部232とによって電線21を囲むとともに、電線21に沿って延びる。
帯板部231は、面直方向の外力によって撓み変形するとともに、面内方向の外力によってはほとんど変形しない。また、複数の規制部232は、T字状且つ板状に形成され、帯板部231が平板状となった際に隣り合うもの同士が互いに当接し、帯板部231が面直方向の一方側(規制部232側)に向かって凸に撓み変形した際に離隔する。即ち、複数の規制部232は、帯板部231が面直方向の一方側に向かって凸に撓み変形することを許容するとともに、他方側に向かって凸に撓み変形することを規制する。
従って、屈曲規制部材23は、帯板部231の面直方向の一方側に向かう方向を、ワイヤハーネス2の屈曲を許容する屈曲許容方向とし、その反対側(他方側)に向かう方向を、ワイヤハーネス2の屈曲を規制する屈曲規制方向とする。尚、屈曲許容方向においても、帯板部231の弾性によってワイヤハーネス2が過度に屈曲しないようになっている。また、屈曲規制部材23はその他の方向において撓みや捻じれが生じにくく、ワイヤハーネス2がほとんど屈曲しないようになっている。
このような屈曲規制部材23が設けられることにより、後述するようにワイヤハーネス2の屈曲が制限される。また、屈曲規制部材23は、コルゲートチューブ22全体に対して所定の範囲に亘って設けられるような長さを有している。
本体側ユニット3は、図1、2に示すように、車両本体に固定されるベース部31と、ベース部31に対して組み付けられる蓋部32と、ワイヤハーネス2の本体側端部221に固定される球状のボール部33と、を有し、例えばサイドシル近傍に設けられる。
ベース部31は、例えば合成樹脂によって形成され、ガイド部311と、ガイド部311の外側に形成されるとともに車両本体に固定するための固着部材が挿通される固定孔312と、を有する。ガイド部311は、底面部311Aと、底面部311Aから立設された一対の立設壁311Bと、を有して上方側に向かって開口している。この開口を覆うようにベース部31に蓋部32が組み付けられることにより、筒状部が形成されるようになっている。この筒状部に、ワイヤハーネス2と、電線21のうちワイヤハーネス2からの突出部分と、が配索され、案内されるようになっている。
一対の立設壁311Bには、互いに近づくように突出した合計4つの支持突起311C〜311Fが形成されており、2つの支持突起311C、311Dが一方の立設壁311Bに形成され、2つの支持突起311E、311Fが他方の立設壁311Bに形成されている。互いに異なる立設壁311Bに形成されて対向する支持突起311C、311E同士の間隔はボール部33の直径よりも小さく、対向する支持突起311D、311Fについても同様である。また、同一の立設壁311Bに形成された支持突起311C、311D同士の間隔はボール部33の直径よりも小さく、支持突起311D、311Fについても同様である。
このような4つの支持突起311C〜311Fによって囲まれるようにボール部33を配置し、蓋部32を組み付けることにより、ボール部33は、ワイヤハーネス2の長手方向に移動することが規制されるとともに、支持突起311C〜311F内で回転可能となる。ボール部33がワイヤハーネス2の本体側端部221に固定されていることから、本体側端部221は、ベース部31と蓋部32とボール部33とによって、ワイヤハーネス2の長手方向を回転軸として回転可能に支持される。即ち、ベース部31と蓋部32とボール部33とが本体側支持部として機能する。
ガイド部311は、支持突起311C〜311Fからスライドドア側に向かうにしたがって一対の立設壁311B同士の間隔が大きくなるとともに、スライドドア側において開口しており、ワイヤハーネス2のうち本体側端部221が水平面(進行方向及び車幅方向を含む平面)内に沿って延びるとともに、水平面内で首振り可能に支持されている。
ドア側ユニット4は、図4に示すように、スライドドアDに固定される固定部41と、ワイヤハーネス2のドア側端部222に固定される揺動部材42と、を有し、上下方向において本体側ユニット3と同程度の高さ、又は、本体側ユニット3よりも高い位置に配置される。スライドドアDは、車体の外側面を構成するドア本体D0と、ドア本体D0の車室内側に設けられるドアトリムTと、を備える。固定部41ドア本体D0の車室内側に固定されることにより、ドア本体D0とドアトリムTとの間の空間にドア側ユニット4が設けられ、ワイヤハーネス2がドアトリムTによって隠されるようになっている。
揺動部材42の車幅方向両端には、凸状又は凹状の軸部が形成され、固定部41が車幅方向から揺動部材42を挟み込むとともに軸部を支持することで、揺動部材42が車幅方向に沿った揺動軸A1を中心に揺動可能となっている。このとき、ワイヤハーネス2は、図4に示すようにドア本体D0に沿って延びるように支持される。揺動部材42がワイヤハーネス2のドア側端部222に固定されていることから、ドア側端部222は、固定部41と揺動部材42とによって、車幅方向に沿った揺動軸A1を中心に揺動可能に支持される。即ち、固定部41と揺動部材42とがドア側支持部として機能する。
このように揺動部材42が揺動することにより、ワイヤハーネス2のドア側端部222は、図5に示すように、スライドドアDが全閉状態になった場合に進行方向の後方側に向けられ、半開状態となった場合に下方に向けられ、全開状態となった場合に進行方向の前方側に向けられる。
以下、スライドドアDがスライドした際にワイヤハーネス2が屈曲する様子について、図6〜9を参照して説明する。尚、図6は、コルゲートチューブ22のうち、屈曲規制部材23が設けられた部分を断面して示している。また、図1には各状態のワイヤハーネス2における屈曲規制部材23の位置を模式的に示しており、本体側ユニット3側から見たワイヤハーネス2の断面を示している。
図6(A)はスライドドアDが全閉状態となった場合のワイヤハーネス2を示し、図7(A)〜(C)はそれぞれ、スライドドアDが全閉状態となった場合の車両C全体の様子、給電装置1Aの様子、及び、車両内側から見たスライドドアDとワイヤハーネス2との関係を示している。このとき、ドア側ユニット4は本体側ユニット3に対して進行方向の前方側に位置しており、ワイヤハーネス2はドア側ユニット4から後方側に向かって延びる。また、ワイヤハーネス2の屈曲規制部材23は、帯板部231が車幅方向における車内側に向けられている。このとき、ワイヤハーネス2全体は水平面内において延在し、上下方向においてはほとんど屈曲しない。また、ドア側ユニット4から後方側に向かって延びるワイヤハーネス2は、図7(C)に示すように、スライドドアDのドアトリムTの後端を通るように本体側ユニット3に向けて(車両内側に)引き出される。
スライドドアDを半開状態となるまで後方側にスライドさせると、図6(B)に示すような状態となる。また、このときの車両C全体の様子、給電装置1Aの様子、及び、車両内側から見たスライドドアDとワイヤハーネス2との関係をそれぞれ図8(A)〜(C)に示す。スライドに伴い、揺動部材42及びワイヤハーネス2のドア側端部222が揺動して下方を向いていくとともに、ワイヤハーネス2の本体側端部221が長手方向に沿った回転軸を中心に回動していく。半開状態において、揺動部材42及びドア側端部222が下方を向き、本体側端部221は、本体側ユニット3からドア側ユニット4を見た際に全閉状態から反時計回りに90°回転した状態となる。また、本体側ユニット3とドア側ユニット4とが接近していくことにより、ワイヤハーネス2が屈曲しようとする。
本体側端部221が回転することで、屈曲規制部材23の帯板部231が上方に向けられていき、屈曲規制方向が上方を向いていく。ワイヤハーネス2は、スライドドアD側(屈曲規制部材23が設けられていない部分)において下方に凸に屈曲していくとともに、車両本体側(屈曲規制部材23が設けられた部分)においては、上方に凸となるように屈曲して垂れ下がることが規制される。これにより、スライドドアDが半開状態となった場合に屈曲規制方向が上方を向き、図6(B)に示すように、ワイヤハーネス2は、スライドドアD側において下方に凸に屈曲し、車両本体側において直線状に延びる。このとき、ワイヤハーネス2の一部分2Aが、スライドドアDが全閉状態となった場合よりも下方に位置する。また、ドア側ユニット4から下方側に向かって延びるワイヤハーネス2は、図8(C)に示すように、スライドドアDのドアトリムTの下端を通るように本体側ユニット3に向けて(車両内側に)引き出される。
尚、一部分2Aは、ワイヤハーネス2が下方に凸に屈曲した際に頂点となる部分であって、例えばワイヤハーネス2全体の略中央に位置する。また、一部分2Aは、ワイヤハーネス2全体において中央よりも本体側端部221寄りに位置していてもよいし、ドア側端部222寄りに位置していてもよい。
スライドドアDを全開状態となるまで後方側にスライドさせると、図6(C)に示すような状態となる。また、このときの車両C全体の様子、給電装置1Aの様子、及び、車両内側から見たスライドドアDとワイヤハーネス2との関係をそれぞれ図9(A)〜(C)に示す。スライドに伴い、揺動部材42及びワイヤハーネス2のドア側端部222が揺動して進行方向の後方側を向いていくとともに、ワイヤハーネス2の本体側端部221が長手方向に沿った回転軸を中心に回動していく。全開状態において、揺動部材42及びドア側端部222が後方側を向き、本体側端部221は、本体側ユニット3からドア側ユニット4を見た際に半開状態から反時計回りに90°(全閉状態から180°)回転した状態となる。
このように本体側端部221が回転することで、屈曲規制部材23の帯板部231が車幅方向の車内側に向けられていく。また、本体側ユニット3に対してドア側ユニット4が遠ざかっていき、ワイヤハーネス2の屈曲が徐々に小さくなっていく。これにより、ワイヤハーネス2は、スライドドアが全開状態となった場合、屈曲許容方向が車外側を向き、図6(C)に示すように、水平面内において延在し、上下方向においてはほとんど屈曲しなくなる。従って、ワイヤハーネス2の一部分2Aは、スライドドアDが半開状態となった場合より全開状態となった場合において、上方に位置する。また、ドア側ユニット4から前方側に向かって延びるワイヤハーネス2は、図9(C)に示すように、スライドドアDのドアトリムTの下端を通るように本体側ユニット3に向けて(車両内側に)引き出される。
ドア側ユニット4から延びるワイヤハーネス2は、上記のようにスライドドアDの全閉状態、半開状態及び全開状態に応じてドアトリムの下端又は後端を通るように引き出されるものとしたが、ドアトリムTからのワイヤハーネス2の引き出し構造はこれに限定されない。即ち、引き出し構造はドアトリムTの形状に応じたものであればよく、例えばワイヤハーネス2が常にドアトリムTの下端を通るようにスライドドアDから引き出されてもよい。
尚、半開状態において、揺動部材42はドア側端部222を完全に下方に向けなくてもよい。即ち、半開状態においてドア側端部222が上下方向に対して多少傾いていても、全閉状態においてドア側端部222を半開状態よりも後方側に傾けるとともに、全開状態においてドア側端部222を半開状態よりも前方側に傾けるようにすればよい。
以上のように、スライドドアDを開方向にスライドさせると、ワイヤハーネス2が水平面内だけでなく上下方向を含む空間内で(即ち三次元的に)屈曲する。また、スライドドアDを閉方向にスライドさせる場合、給電装置1Aの各部は、開方向にスライドさせる場合と逆方向に動作し、図6(A)及び図9に示す全開状態から図6(B)及び図8に示す半開状態を経由し、図6(C)及び図7に示す全閉状態となる。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、ワイヤハーネス2を三次元的に屈曲させ、スライドドアDの半開状態においてワイヤハーネス2の一部分2Aを下方に移動させることにより、ワイヤハーネス2をドアトリムTの下端から引き出しやすくし、ワイヤハーネス2とドアトリムTとの干渉を抑制することができる。また、ドアトリムTの形状等に応じてワイヤハーネス2を適宜に三次元的に屈曲させて干渉を抑制すればよく、スライドドアにおいてワイヤハーネスの露出を低減することができる。
また、ワイヤハーネス2のドア側端部222が車幅方向に沿った揺動軸A1を中心に揺動可能に支持されることで、進行方向に沿ってスライドドアDをスライドさせた際に、ワイヤハーネス2を三次元的に屈曲させやすくすることができる。即ち、揺動させずにワイヤハーネス2を三次元的に屈曲させる構成と比較して、ワイヤハーネス2が小さな曲率半径を有するように屈曲されにくくし、ワイヤハーネス2の損傷を抑制するとともに、ワイヤハーネスの屈曲によるスライドドアDのスライドに対する抵抗を低減することができる。また、本体側端部221を揺動させる構成と比較して、半開状態においてワイヤハーネス2のうちスライドドアD側の部分が下方に向かって延びやすく、ワイヤハーネス2をドアトリムTの下端から引き出しやすくすることができる。
また、ワイヤハーネス2の本体側端部221が長手方向を中心に回転可能に支持されることで、ワイヤハーネス2を三次元的に屈曲させた際に、ワイヤハーネス2に捻じれが生じにくくなり、損傷を抑制することができる。
また、屈曲規制部材23が屈曲許容方向および屈曲規制方向を有することで、ワイヤハーネスを三次元的に屈曲させやすくすることができる。さらに、スライドドアDの半開状態において屈曲規制方向が上方を向いていることで、水平面内に沿って延びるように支持された本体側端部221が上方に凸となるように屈曲することを規制することができ、ワイヤハーネス2の損傷を抑制することができる。
また、コルゲートチューブ22が円筒状に形成されていることで、屈曲のしやすさについて異方性を有するコルゲートチューブ(例えば断面楕円形状のコルゲートチューブ)を用いる構成と比較し、容易に製造することができ、低コスト化することができる。また、屈曲のしやすさについて等方性を有するコルゲートチューブ22を用いても、上記のように屈曲規制部材23が設けられることにより、ワイヤハーネス2を三次元的に屈曲させやすくすることができる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。図10は、本発明の第2実施形態に係る給電装置が設けられた車両においてスライドドアがスライドした際のワイヤハーネス5の屈曲の様子を示す斜視図である。
本実施形態の給電装置は、第1実施形態の給電装置1Aのワイヤハーネス2に代えて、図10に示すワイヤハーネス5を備えたものである。ワイヤハーネス5は、図示しない複数の電線と、この電線の外周を覆うように設けられる外装部材としてのチェーン部材51と、を有する。
チェーン部材51の本体側端部511には、第1実施形態のボール部33と同様のボール部が固定され、本体側ユニットの本体側支持部によって、本体側端部511がワイヤハーネス5の長手方向に沿った回転軸を中心に回動可能に支持されている。また、チェーン部材51のドア側端部512には、揺動部材43が固定されている。
揺動部材43は、ドア側ユニット4の固定部41によって幅方向に沿った揺動軸を中心に揺動可能に支持される被支持部431と、ドア側端部512に固定されるハーネス固定部432と、を有する。被支持部431とハーネス固定部432とは、ワイヤハーネス5の長手方向に沿った回転軸を中心に互いに回転可能に構成されている。ドア側端部512がこのような揺動部材43に固定されることで、ドア側端部512は、ワイヤハーネスの長手方向に沿った回転軸を中心に回動可能、且つ、車幅方向に沿った揺動軸を中心に揺動可能に支持される。
このように、ワイヤハーネス5の両端511、512がそれぞれワイヤハーネスの長手方向に沿った回転軸を中心に回動可能に支持されることから、ワイヤハーネス5全体が回動可能となっている。
チェーン部材51は、複数のコマが互いに回動可能に接続されていることで、所定の方向における両側に屈曲可能に構成されており、これら2方向を屈曲可能方向とし、屈曲可能方向に略直交する両方向において屈曲不能であり、これら2方向を屈曲不能方向とする。また、チェーン部材51は、これらの方向以外の方向には屈曲しにくくなっている。
以下、スライドドアがスライドした際にワイヤハーネス5が屈曲する様子について、図10を参照して説明する。尚、図10は、ワイヤハーネス5のうち電線を省略して示している。
図10(A)はスライドドアが全閉状態となった場合のワイヤハーネス5を示している。このとき、ワイヤハーネス5のドア側端部512は進行方向の後方側に向けられている。さらに、ワイヤハーネス5のチェーン部材51は、2つの屈曲可能方向を車幅方向に向けるとともに、屈曲不能方向を上下方向に向けている。従って、ワイヤハーネス5は、車内側または車外側に向かって凸に屈曲することが許容され、自重によって下方に凸に撓むように屈曲しにくくなっている。これにより、ワイヤハーネス5は水平面内において延在し、上下方向においてはほとんど屈曲しない。
スライドドアを半開状態となるまで後方側にスライドさせると、図10(B)に示すような状態となる。スライドに伴い、ワイヤハーネス5のドア側端部512が揺動して下方を向いていく。さらに、ワイヤハーネス5の本体側端部511及びドア側端部512がそれぞれ長手方向に沿った回転軸を中心に回動していくことにより、ワイヤハーネス5全体が回転していく。半開状態において、ワイヤハーネス5は、ドア側端部512が下方に向けられるとともに、その全体が、本体側ユニットからドア側ユニットを見た際に全閉状態から反時計回りに90°回転した状態となる。
このようにワイヤハーネス5全体が回転することで、チェーン部材51の2つの屈曲可能方向が上下方向に近づいていく。従って、ワイヤハーネス5は、徐々に一方の屈曲可能方向に向かって凸に屈曲していく。これにより、ワイヤハーネス5は、スライドドアが半開状態となった場合、2つの屈曲可能方向が上下方向と略一致し、図10(B)に示すように下方に凸に屈曲し、その一部分5Aが、スライドドアが全閉状態となった場合よりも下方に位置する。
スライドドアを全開状態となるまで後方側にスライドさせると、図10(C)に示すような状態となる。スライドに伴い、ワイヤハーネス5のドア側端部512が揺動して進行方向の後方側を向いていく。さらに、ワイヤハーネス5の本体側端部511及びドア側端部512がそれぞれ長手方向に沿った回転軸を中心に回動していくことにより、ワイヤハーネス5全体が回転していく。全開状態において、ワイヤハーネス5は、ドア側端部512が前方側に向けられるとともに、その全体が、本体側ユニットからドア側ユニットを見た際に半開状態から反時計回りに90°(全閉状態から180°)回転した状態となる。
このようにワイヤハーネス5全体が回転することで、チェーン部材51の2つの屈曲可能方向が車幅方向に近づいていく。従って、ワイヤハーネス5は、屈曲が徐々に小さくなっていく。これにより、ワイヤハーネス5は、スライドドアが全開状態となった場合、2つの屈曲許容方向と車幅方向とが略一致し(即ち、屈曲不能方向が上下方向に向けられ)、図10(C)に示すように、水平面内において延在し、上下方向においてはほとんど屈曲しなくなる。従って、ワイヤハーネス5の一部分5Aは、スライドドアが半開状態となった場合より全開状態となった場合において、上方に位置する。
このような本実施形態によれば、前記第1実施形態の効果に加え、以下のような効果がある。即ち、ワイヤハーネス5のチェーン部材51が屈曲可能方向およびこれと交差する屈曲不能方向を有することで、ワイヤハーネス5を所望の向きに凸に屈曲させやすくするとともに、その交差する方向に凸に屈曲させにくくすることができる。また、ワイヤハーネス5全体がスライドドアのスライドに伴って回転することで、スライドドアの状態に応じてチェーン部材51の向きを変化させることができ、ワイヤハーネス5を三次元的に屈曲させやすくすることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1及び第2実施形態では、ワイヤハーネスのドア側端部が、ドア側支持部によって、車幅方向に沿った揺動軸を中心に揺動可能に支持されるものとしたが、例えばワイヤハーネスの屈曲性が高く、容易に三次元的に屈曲可能であれば、ドア側端部が揺動しない構成としてもよい。
また、図11〜13に示すように、ドア側ユニット4Bが、ワイヤハーネス2のうちドア側端部222よりも中央側の位置を揺動可能に支持する揺動支持部44と、ワイヤハーネス2のドア側端部222を支持するドア側支持部45と、を別体に備えていてもよい。このとき、揺動支持部44及びドア側支持部45はそれぞれ独立にスライドドアに固定される。また、ドア側支持部45によって支持されたドア側端部222から電線21が引き出されてスライドドア内に配索される。ドア側支持部45は、例えば、ドア側端部222の外周に巻き付けられる巻き付け部と、ドアパネルに形成された孔に挿入されて係止される係止部と、を有することにより、ドア側端部222をスライドドアに固定するものであればよい。
揺動支持部44は、ワイヤハーネス2が挿通されて固定される揺動部材441と、揺動部材441を軸支するとともにスライドドアに固定される固定部442と、を有し、前記第1実施形態と同様にワイヤハーネス2を揺動可能に支持する。スライドドアがスライドすることによって揺動部材441が揺動し、ワイヤハーネス2が前記第1実施形態と同様に屈曲する。即ち、スライドドアが全閉状態となった際には、図11に示すようにワイヤハーネス2が後方側に向かって延び、半開状態となった際には、図12に示すようにワイヤハーネス2が下方からやや前方側に向かって延び、全開状態となった際には、ワイヤハーネス2が前方側に向かって延びる。
このような構成によれば、揺動支持部44がドア側支持部45とは別体に構成されていることで、これらが一体となった前記第1実施形態のような構成と比較して、揺動支持部44の構造を簡単化し、部品点数を削減することができる。即ち、ワイヤハーネス2の端部からは電線21が引き出されるためドア側端部222の構造が複雑化しやすいところ、ドア側端部222の支持と揺動させるための支持とが別となっていることで、構造を簡単化することができる。
また、前記第1実施形態では、ワイヤハーネス2の車両本体側に屈曲規制部材23が設けられるものとしたが、ワイヤハーネス2の本体側端部221が水平方向に延びるように支持されない場合や、上方に凸に屈曲しにくい場合には、屈曲規制部材は設けられていなくてもよい。また、前記第2実施形態のようにチェーン部材を有するワイヤハーネスに対して屈曲規制部材がさらに設けられてもよい。
また、前記第1実施形態では、ワイヤハーネス2の本体側端部221が、本体側支持部によって、ワイヤハーネスの長手方向に沿った回転軸を中心に回動可能に支持されるものとしたが、回動しなくてもワイヤハーネスが三次元的に屈曲可能であり、且つ、ワイヤハーネスが捻じれに対して高い強度を有する場合には、ワイヤハーネスの本体側端部が回動しない構成としてもよい。
また、前記第1実施形態では、ワイヤハーネス2が円筒状のコルゲートチューブ22を有するものとしたが、他の形状のコルゲートチューブが用いられてもよい。例えば、楕円形状のコルゲートチューブを用いれば、屈曲させようとする方向によって屈曲のしやすさが異なり、屈曲を規制する機能をコルゲートチューブに持たせることができる。
また、前記第1実施形態では屈曲規制部材23が1つの屈曲許容方向および1つの屈曲規制方向を有し、前記第2実施形態ではチェーン部材51が2つの屈曲可能方向および2つの屈曲不能方向を有するものとしたが、屈曲規制部材およびチェーン部材は、適宜な数の屈曲許容方向または屈曲可能方向を有していればよい。
また、前記第1及び第2実施形態では、全閉状態及び全開状態においてワイヤハーネスがほとんど下方に凸に屈曲しないものとしたが、半開状態において全閉状態及び全開状態よりも少なくとも一部分が下方に位置すればよく、全閉状態及び全開状態においてもワイヤハーネスが下方に凸に屈曲してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1A 給電装置
2、5 ワイヤハーネス
3 本体側ユニット
4、4B ドア側ユニット
21 電線
22 コルゲートチューブ
23 屈曲規制部材
2A 一部分
221 本体側端部
222 ドア側端部
44 揺動支持部
45 ドア側支持部
51 チェーン部材
5A 一部分
511 本体側端部
512 ドア側端部
D スライドドア
A1 揺動軸

Claims (7)

  1. 進行方向に沿ってスライドするスライドドアを備えた車両において、車両本体から前記スライドドアに電力を供給するための給電装置であって、
    前記車両本体から前記スライドドアに亘って設けられるワイヤハーネスと、
    前記ワイヤハーネスの本体側端部を支持する本体側支持部を有して前記車両本体に固定される本体側ユニットと、
    前記ワイヤハーネスのドア側端部を支持するドア側支持部を有して前記スライドドアに固定されるドア側ユニットと、を備え、
    前記ワイヤハーネスは、前記スライドドアが半開状態となった場合に下方に凸に屈曲することにより、前記スライドドアが全開状態又は全閉状態となった場合よりも、当該ワイヤハーネスにおける前記本体側端部と前記ドア側端部との間の少なくとも一部分が下方に位置することを特徴とする給電装置。
  2. 前記ドア側ユニットは、前記スライドドアが前記半開状態となった場合に前記ドア側端部を下方に向け、前記スライドドアが前記全閉状態となった場合に前記ドア側端部を前記半開状態よりも前記進行方向の一方側に傾け、前記スライドドアが前記全開状態となった場合に前記ドア側端部を前記半開状態よりも前記進行方向の他方側に傾けるように、車幅方向に沿った揺動軸を中心に前記ワイヤハーネスを揺動可能に支持することを特徴とする請求項1に記載の給電装置。
  3. 前記ドア側ユニットは、前記ドア側支持部とは別体に構成されるとともに前記ワイヤハーネスのうち前記ドア側端部よりも中央側の位置を揺動可能に支持する揺動支持部を有することを特徴とする請求項2に記載の給電装置。
  4. 前記本体側支持部は、前記本体側端部を、前記ワイヤハーネスの長手方向に沿った回転軸を中心に回転可能に支持することを特徴とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の給電装置。
  5. 前記ワイヤハーネスは、1又は複数の電線と、該電線の外周を覆うコルゲートチューブと、前記車両本体の側に設けられる屈曲規制部材と、を有し、
    前記屈曲規制部材は、前記電線に沿って延びるとともに、屈曲を許容する屈曲許容方向、及び、該屈曲許容方向の反対側を向くとともに屈曲を規制する屈曲規制方向を有し、
    前記本体側支持部は、前記本体側端部を水平面内に沿って延びるように支持し、
    前記スライドドアが前記半開状態となった場合に、前記屈曲規制部材が前記屈曲規制方向を上方に向けることを特徴とする請求項4に記載の給電装置。
  6. 前記コルゲートチューブが円筒状に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の給電装置。
  7. 前記ドア側支持部は、前記ドア側端部を、前記ワイヤハーネスの長手方向に沿った回転軸を中心に回転可能に支持し、
    前記ワイヤハーネスは、1又は複数の電線と、該電線の外周に設けられるチェーン部材と、を備え、
    前記チェーン部材は、その全体が屈曲可能な屈曲可能方向、及び、該屈曲可能方向に交差して屈曲不能な屈曲不能方向を有し、
    前記スライドドアのスライドに伴って前記ワイヤハーネス全体が回転し、前記チェーン部材の向きが変化することを特徴とする請求項4に記載の給電装置。
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